エレン争奪戦(248)

続けて、どうぞ

期待

ミカサは悩んでいた。それも深く。それは懊悩であった。

命の恩人であり、居場所を与えてくれたエレンへの愛情に参っていたのだ。

私はエレンの家族・・・なのにこの衝動は・・・

その想いに目を逸らそうとしたがそれはついぞ叶わなかった。

想いは日を増すごとに色濃くミカサの心身を侵していた。

・・・私は、この想いをどうすればいいの?

食べる事に至上の幸福を見いだしていた私が『それ』を忘れていたのは初めてだった。

エレンのしなやかな身体が筋肉を強ばらせ、巨大な獲物を倒す様は、獰猛な肉食獣の狩りを思わせた。

この男に抱かれたい。

厳しい自然に身を置き、生き死にすらもその自然の理と誰よりも理解している私のそんな思いはごく当たり前だった。

私は雌でエレンは雄。それ以上の理由は要らない。

捨て去った過去。囚われる心。

私は死に場所を探していた。

花がぽとりと散るように私の命も潰えてしまえばいいと思った。

不思議な出逢い。貴方は私に打算も何もなくただ優しかった。

私の馬術に見とれる少年の瞳。ふと目が合った瞬間、私の心臓は早鐘を打った。

なんだろう。エレンと一緒に居ると、胸がドキドキする。

横槍ご免なさい。
なんとなく書いちゃいました。

>>7に期待する

俺のブーツが軋む。

地面を蹴ったんじゃあない。エレンを蹴りあげたからだ。

口から吹き上がる血と唾液。それは飛沫となり、俺の頬にかかり、伝う。

俺は汚ねぇと呟きながらその血を舐めとった。

内地の豚どもにも、誰にも渡さん。

俺は今、最高の玩具を手に入れたんだから。

下げ忘れた。もうしわけない。

男女問わずハーレムか
凄いことになりそうだな

私はこのところ、ある妄想に耽っていた。

ベッドに横たわり眠りにつくまでの間、エレンを想っていた。

エレンの腕を取り、足を絡める。

首もとに吸い付き、淫らな音をたてる。

唇に吸い付き、その舌を甘噛みする。

身体を駆け巡る熱いうねりが氷の女と言われる私の身体を火照らせる。

エレン、あんたは罪な男だよ。私を本気にさせるって事は

嗚呼、アニの部分中途になってしもた・・・スマホ嫌や・・・

何故だ。俺はただ殺戮のみを強いられていた。

そして周りの奴等もそうだ。

俺達には思考等という概念は無かった。

あるのは人間に対する激しい殺意。

そしてそれが俺達の唯一の不文律だった。

一人。また一人、倒されて行く。

嗚呼、あの黒髪の巨人から放たれる、匂いたつような甘美な美しさ。

あの拳に俺の身体を滅多うちにしてもらいたい。

そして願わくば俺の全てを食らい尽くしてくれと切望しよう。

マジかよwww

男女問わずかいwww


もっとやれ

最近、やたらと視線を感じる。

それは日を追う毎に俺の身体を舐めまわすように絡みつく。

熱視線と形容したほうが正しいのかもしれない。

訓練、食事、風呂、就寝時と場所も時も選ばない。

嗚呼・・・鬱陶しい・・・

男女どころか巨人まで虜やで

「エレン、無理はしないでね。私はエレンを守る為なら何でも出来る」

お前は俺の保護者か・・・

「エレン、私と夫婦になっておくれやす」

サシャ、悪い冗談は止めてくれ。そしてその口調は何だ?

「エレン!私と馬で遠乗りに出掛けない?」

悪いけど今、戦闘中なんですが。

「おい、エレン!俺のブーツは痛いか?」

兵長・・・すごく・・・固いです・・・

「エレン、あんたには私の『とっておきを』教えてやるよ」

アニ、何で服を脱ぐんだ?

◎▲!♯☆♪~

駆逐してやる!!


おわり

乗っ取っちゃって>>1さんご免なさい。
反省しています。

いい

着眼点はすごくいい

だからゆっくりでいいから話を練って、投下してくれ

>>21
今、ライナーとベルトルトさんのおなはし書いてるからそっちをやらせてくだされ(´・ω・`)

息抜きにこっちをちょっとずつ書いてけばいいんだよ(ゲス顔)

>>23
それで発破かけたつもりか・・・
>>23のせいだぞ・・・

深い闇に落ちた意識・・・

俺・・・何をしているんだ?ふわふわとした感覚に違和感を感じる。

ええと、トロスト区を奪還して・・・

「オイ!!」


誰かが俺を呼ぶ。叱りつけるようなその声が俺の意識を現実に引き戻した。

!?

俺は四肢に絡みつく鎖に目をやる。重く冷たいそれは俺から一切の自由を奪っていた。

「さっさと起きろ・・・このグズ野郎・・・」

暗闇から声の主が姿を露わにする。

「あ・・・リヴァイ兵長・・・」

かすれ声をあげる。リヴァイ兵長はそんな俺を鋭い眼光で睨む。

「え・・・おっ、俺っ!?」

俺は一糸纏わぬ自身にようやく気付いた。

現状を把握するのが精一杯の俺を気に留める事も無く兵長は鉄格子の扉を開け俺を見る。

視線は俺の顔から胸板、腹部、そして・・・『俺自身』へと向けられる。

恥辱。そう。これは身を焦がすほどの恥辱だった。何の意図があって俺を嬲るのだろうか。

これが、人類の希望と謳われた男のする事なのか・・・?

兵長は俺のシンボルを凝視する。

一瞬、その口元が緩んだのは錯覚だろうか。

そして次の瞬間、俺は我が目を疑った。

鞣革で作られた分厚いブーツが俺を・・・

「ほう、悪くない。エレンよ、ここはもうはち切れそうな位に巨人化していやがるぜ」



「へ、兵長・・・どうして・・・」

俺はほくそ笑む兵長に涙ながらに訴えた。

期待

あ、これは修羅場の予感
期待

いいじゃないか

「何を言ってやがる?お前はこんなにも悦んでいるじゃねぇか」

クスクスと笑う兵長の貌は愉悦に満ちていた。

「さあ、言っちまえよエレン。お前はどうしたいんだ?」

決まっている、調査兵団に入ってとにかく巨人をぶっ殺すんだ。

そう思った俺の意思とは裏腹にとんでもない事を口走っていた。


「・・・リヴァイ兵長の下で、とにかく嬲られたいです」

何を言っているんだ俺は!?俺は自身の正気を疑った。

「ほう・・・悪くない」

そう言った兵長はにたりと笑うと俺のそそり立つ陰部をその脚に纏うブーツでこねくりまわした。

「ぐうっ!・・・ああっ!」

襲いかかる刺激に思わず悲鳴をあげた。

「いい返事だ。褒美をやるよ・・・!」

兵長が俺に与える刺激は極限まで緩急をつけたものだった。

荒々しく踏みしだいたと思いきや、硝子細工を扱うように繊細に。

俺の下腹部から込み上げる欲望。兵長はそれを見逃さなかった。

「エレンよ。認めてやるよ。お前の調査兵団」の入団を・・・!」

「・・・そして『これ』が俺からの洗礼だ・・・!」

加速する摩擦。奪われる思考。

「ぐっ・・・ああっ!!」

耐えかねた俺の欲望が弾け飛んだ。

心身を消耗し項垂れる俺の頭を乱暴に引き上げるとリヴァイ兵長はご満悦の表情を見せた。

「・・・可愛がってやるよ・・・」

それだけ言うと兵長は闇へと還っていった。

俺は屈辱に涙した。牢屋のかび臭さと、自らが放った青臭い臭いにまみれながら。

あれ、酔ってるのもあるけど、なんでワイ、こんな陵辱もの書いてんねやろ・・・

ええねや・・・
思いつきに身を委ねるんや・・・

それからどれくらいの時間が過ぎただろうか。
俺は兵長が去ってから呆然と時を過ごしていた。
それが無為である事など百も承知だ。

だが、せざるを得なかった。そうでもしなければ、この心は砕け散っていただろう。


やがて足音が響いた。兵長が来たのだろう。
また俺は嬲られ、弄ばれるのだろうか?

俺の疑問符は次の瞬間、打ち砕かれた。

暗闇から、手にした燭台の蝋燭に揺れる炎が照らす。

「クリ・・スタ・・・?」

間違いない。美しい黄金色の髪と小動物のような細い線で構成されたクリスタがそこにいた。

>>36
おおきにやで・・・>>36はん・・・!

ワイの書き様、とくと見さらせ!!

「エレンっ!」

クリスタは悲痛な声で俺の名を叫ぶとその身を委ねてきた。

華奢な身体が服を挟んで俺に密着する。

甘い香りはこんな状況だというのに俺を昂らせる。

クリスタはそっと俺の身体から離れるとその手に白刃を構えた。

俺が何か言う前にクリスタは白刃を降り下ろした。

金属の擦れあう金切り音が耳に不快感を与える。

宙に放り出される俺はようやく、クリスタが俺の手足に絡みつく枷を解き放ったのだと理解した。

すかさず俺の身体を抱き止めてくれるクリスタ。

俺の身体は消耗が激しく、立つ事すらままならなかった。我が身を歯痒く思う。

「・・可哀想なエレン、私が助けてあげるからね?」

クリスタが俺の耳に囁いた。
安堵感から俺の意識は少しずつ薄れて行く。

囚われの身を救うのは本来なら勇敢な男と相場が決まっているというのに・・・

俺はクリスタへの感謝と、自分の無力さに苛立ちを覚えながら意識を閉ざした。

それは夜通し行われたかつての訓練の後を思わせる程の疲弊だったのだから

次に俺が意識を取り戻したのは見覚えのある部屋だった。

俺が三年間、仲間達と苦楽を共にした宿舎のベットだったからだ。

違うのは、俺は既に訓練兵団を卒団している事、そして・・・

手足を荒縄で拘束されている事だった。

俺の目に映る天井にクリスタが顔を覗きこませる。

「・・・クリスタ・・・何で・・・」

クリスタは俺の声ににっこりと笑う。

「私ね、エレンの事がずっと好きだったの」

突然の告白。たが俺の心はなんのときめきも感じなかった。
こんな状況にどうやって喜びや戸惑いを感じろっていうんだ?

俺の反応を余所にクリスタは続ける。

「私ってどっちかっていうと、内向的でしょ?でもって、一部の下卑た男子は私を性的な目で見てたんだ」

「女の子って、そういう視線には敏感なんだよ?けどそんな時、エレンは私に何の下心もなく、ただ優しく接してくれた。」

覚えはあった。同期生の連中は度々、クリスタを猥談の材料にしたし、中には除隊覚悟でクリスタを手篭めにすると言う物騒な計画を実行寸前までもっていった奴もいる。

そんな羨望と色欲の象徴と崇められていたクリスタからの告白。

だが、やはりこの状況は俺の心を萎えさせる。
願わくば、この手足に枷られた荒縄を解いてほしいものだ。

「ねぇ、エレン・・私、さっきも言ったけど、内向的で臆病だけど・・・」

クリスタは真っ直ぐに俺の瞳を見つめる。

「エレンの前でだけは、全てをさらけ出したいの」

そう言うとクリスタは上着を脱いだ。

そして、身体を覆う衣服を振り払うように脱ぎ捨てた。

たちまち露になるクリスタの下着姿。

その人柄からは予想外ともとれよう黒い下着。
小さな手は慣れた手付きで背中のホックをぷつりと外す。

開放された途端、ぷるんとその乳房が揺れた。
少しばかり小ぶりではあるが俺こ心を射るには充分だった。

「エレン・・・私の一番大切なところ、見せてあげるね?」

頬を紅潮させながら荒く息をつくクリスタは俺に馬乗りの体勢からショーツを脱いだ。

俺はクリスタの秘部に文字通り、釘付けになった。
濃く生い茂る毛むくじゃらから覗く秘裂。
中央を覆う肉の襞がひくひくと蠢くのが遠目にも認識できる。

枕元の蝋燭に照らされた陰部からはてらてらと湿り気を伺わせる。

溢れる愛液だというのは明らかだった。

俺の身体からどす黒い欲望が溢れた。

馬乗りのクリスタは俺の顔をみるや淫乱な笑みを浮かべ、手を後ろへ回した。

怒張する俺の性器は鷲掴みにされた。
小さな手から生み出される快楽の波が押し寄せる。

「うああっ!クリス・・タ・・・」

いとおしげに撫で、擦りあげる一連の動きは娼婦のような技巧さを思わせた。

「ねぇ、エレン・・・私の想い、遂げさせてくれる・・・?」

クリスタは俺の耳を舐め回しながら呟やいた。

止めてくれ!俺はクリスタを汚したく無い!

そう叫ぼうとした。

「ああっ!俺はお前の中にありったけの欲望を注いでやりたいんだ!」

まただ。俺は思いとは裏腹の言葉を口走っていた。

俺の意思とは無関係に身体は動き、言葉は欲望を表現する。

「・・・うん。私も、エレンと一つになりたい・・・」

クリスタは甘い吐息を吐きながら、その身をゆっくりと俺の身体へと下ろした。

熱い肉壁が俺の身体を蝕んだ。

クリスタは声にならない叫びをあげながら腰を揺らす。

「・・・エレンっ!私の、中っ、いいでしょ?」

搾り上げるように締め付けるそれは俺を痺れさせた。
馬術で鍛え上げられたその下半身は俺の欲望をあらゆる角度から責めあげる。

四方八方から押し寄せる快感の波。クリスタの体内から溢れ出す愛液がことさら淫靡な音をたてる。

俺は瞬く間にその快楽の虜となった。

クリスタが俺に被さると唇から始まり、耳元、首筋、乳房とその身体を堪能した。

やがて俺の中に押し寄せる欲望の塊。

俺はクリスタの体内へ放つ事を宣言した。

「うっ、う・・ん!私・・・エレンなら、いい・・よっ」

「だから・・・私の中に・・・!あっ、
ああーっ!!」

うわ、とりつけてもうてるやん・・・

もうかなりべろ酔うてしもてるんで堪忍してください。

俺がクリスタの中で果てたのと、クリスタが激しくのたうちまわったのは同時だった。

断続的に痙攣を起こすクリスタの身体が俺に覆い被さる。

唇を合わせ、舌を絡め合う。
時折、繋がった互いの性器にクリスタが力を込める。
既に果てた俺から残りかすを搾り取るように蠢いた。


俺はそろそろ手足の荒縄を解いてくれとクリスタに言った。
どうせなら、この手クリスタの身体を抱き締めたいものだ。

「・・エレン、あなたはずっと私のものよ?自由なんて必要ないでしょ?」

クリスタは恍惚さを帯びた笑顔で俺にそう告げた。

>>5から何の気なしに書いてしもたんですけどほんま>>1さんには申し訳ないですわ・・・

ライベルの書き溜めちゃんとやってんのにどこをどうまちごうとんのやろか。


ほんま、酔っぱらいの見苦しい文章でごめんなさい。

ねます

よかった、ありがとう。
勇気をもらえたよ。

これ酔っ払いの文なのか


これが才能というものか(血涙)

すばらしい

さて、仕事の合間に見てみたものの・・・
ああ、恥ずかしい(´・ω・`)

酔った勢いって怖い。次は誰の餌食にしようか考えてみます。

ミカサ→アニ→ユミル→エレン総受け
(`・ω・´)

「・・・さて、じゃあ私はお風呂に入ってくるね?後でエレンの身体を拭いてあげるから、待っててね」

クリスタはそう言うと部屋を後にした。

呆けたように天井を見つめる。

わけのわからない事だらけだった。兵長にしろ、クリスタにせよ、まるで盛りの付いた獣じゃないか。

処女を汚された生娘の気持ちを少しだけ理解した俺は途方に暮れる。

とにかくこの荒縄をどうにかしなければ・・・そう思った時だった。

ドアが音を立てて開かれる。

足音が俺の元へ近づく。クリスタが忘れ物でも取りに引き返してきたのかと思った。

「ったく。情けない醜態さらしてんじゃないよ」

溜め息混じりの聞きなれた声に顔をあげた。

「・・・アニ!」

憲兵団へ入団したはずのアニがそこに居た

アニは俺の裸体を眺めた。

まるで品定めをするような目つきだ。

俺はごくりと喉を鳴らした。命の危機、身の危険を肌に感じたからだ。

アニの鋭い眼差しは猛禽類のそれと大差なかった。寧ろ、人の壊し方を知り尽くしているアニのほうがよっぽど達が悪いだろう。
ところがアニの行動は俺の予想を裏切ったものだった。

アニは俺の手足を締め付ける荒縄を短刀で断ち切ると、あられもない姿の俺に用意していた衣服を与えてくれた。

「後ろを向いてやるからさっさと着替えな。すぐにここを出るよ」

ついと向ける後ろ姿。まとめあげた髪は相変わらずだ。

俺は硬直した筋肉を宥めながら袖を通す。

宿舎を出たところで俺はアニの用意した馬車に飛び乗った。

馬の手綱を扱くアニは俺に荷台に潜って顔を隠せと言う。俺は素直に従った。


闇夜の街道を抜け、朝日を迎える頃、俺を乗せた馬車は森林に覆われた山の麓へと辿り着いた。

合図でずるずると這い出る俺は久しぶりに浴びた陽の光に温かさを覚えた。

さて、ねます(´・ω・‘)

おつ

おつ

おつ

おつ

乙です

草むらに降り立った俺は軽い目眩を覚えた。

俺は自らの足で立つ事も、太陽の下に身体を晒すのも久しく感じる事で、随分と長い間、意識を失っていたのか改めて実感した。

「ほら、こっちにおいでよ」
草むらに座りこんだアニが俺を手招きする。

上着に刺繍された一角獣の紋章。
憲兵団のそれに間違いなかった。どうやら俺は夢を見ているわけでは無いようだ。

現実なら、兵長とクリスタは何故俺を・・・?

疑問が頭の中ををぐるぐると巡る。

「アンタの所の兵士長はそっちの気があるんだよ」

アニは俺の思考を察したのか簡潔に述べた。

「人類最強って御大層な異名だけど、あくまで人間って事だよ。特殊な位の性癖だったり、何処かズレてなきゃ務まんないんだろうね」

淡々とした説明は奇妙な程に俺を納得させた。

「・・・クリスタの方は?」

俺は素直な気持ちを述べた。

「ま、自分がいつ死ぬかわからないって現実に気付いたから思うがままに行動したんじゃない?」

「女心を拐かすなんて、罪な男だね」


「・・・そりゃ、どういう事だよ」
アニの意地悪な一言に仏頂面で言い返す。

クリスタき好意を抱かれて悪い気はしないが、どうにも腑に落ちない。
期待を持たせるような事なんて覚えがないからだ。

「あんたに首ったけの兵長さんは今頃、団長さんがお灸を据えているだろうさ」

「一日、二日、ここで過ごしなよ。すぐに復職出来るさ」

アニはすっくと立ち上がる。

「アニはどうして俺を助けてくれたんだ?場所だって・・・」

俺の質問を最後まで聞かずにアニは返事をくれた。

「詳しい事は割愛するけど、アンタのお仲間が助けてやってくれってね。それだけだよ」

俺が知りたいのは正に、その割愛された部分だというのに・・・

だが、聞いた所でアニが答えてくれるはずもないだろう。それなら最初から教えてくれている。

そして俺は調査兵団に戻るにしても、兵長とうまくやっていけるかの一点に不安を感じていた。

何にせよアニには礼を言うべきだ。

「あの、アニ、ありがとうな」

その言葉を聞くやアニは俺の方へ振り向くと少しだけ口元を緩めた。

碧い瞳が一瞬、獲物を狙う眼差しを見せたのは気のせいなのかもしれない。

「エレン、じゃあ、私はあんたにとって『いい人』なんだろうね」

深意ははかりかねるが、まあそうだろう。

俺は軽く頷いた。

同時に俺の頭上をアニの足刀が空を切り裂くように薙いだ。

「ちょ、危ねぇっ!・・・何すんだよ!」

冗談じゃない、あんな蹴りをまともに喰らっては巨人を駆逐するどころじゃない。
俺は肝を潰した。

「対人格闘なんて訓練兵団以来だろ?久しぶりに揉んでやろうと思ったのさ」

アニは心底嬉しそうにそう言った。

俺はその小さな身体から溢れる闘争心を感じ取った。ご丁寧に誘っていやがる。

飲まず食わずの空きっ腹はある意味、好都合だった。

スタミナ不足の代償。今なら狼よりも素早く動ける自信があった。

「アニ、訓練兵団時代はお前に負けっぱなしだったけど、今日は借りを返せそうだぜ」

俺はそう言うと、渾身の力を込めて、獲物へと飛び掛かった。

アニは待ってましたと言わんばかりにせせら笑いを浮かべた。

俺は突き上げた拳を絡み取られ草むらへ転がされた。

するりと顔面に回される両の脚。
アニの太股が俺の首を締め上げる。

「ほら、エレン、これが三角絞めって奴だよ」

へび

途中送信されてしもた・・・

蛇のようにその脚は俺の頸動脈を締めつける。

「まっ、参った!降参だ!」

俺は堪らず白旗をあげた。
アニの脚へ平手を打つ。

「遠慮する事ないじゃないか。もっと覚えなよ・・・女の子の『喜ばせ方』と・・・『悦ばせ方』を」

力を抜いたと思えばギリギリと締め上げる。

何言ってやがるんだこいつは?サディストを気取って何がしたいんだ?

身心くたびれさせられた俺は日が沈みかけた頃に、ようやく自由を許された。

執拗に繰り返される寝技は俺の節々を散々に痛めつけた。

吹きさらしの野宿でも大いに結構だ。
疲れきった俺は、歩く気力すら無い。

「全く・・・女の子に足腰立たなくされてどうするんだい」

アニは俺に肩を貸してくれた。

誰のせいで疲労困憊したと思っていやがる。
悪態をつきたいのは山々だが、黙っておく事にした。

寝床のある小屋までの僅かな距離すら遠く感じた。

アニは、本当にドSだなー(誉め言葉

ログハウスの小屋は簡素ではあったが、外観も、中も、小綺麗でよく手が行き届いていた。

「じゃあ、私は夕飯を作るから、あんたは外の竈に薪を焼べて来て。おふろ」

「お風呂が先の方がいいでしょ?」

俺は少しだけ泣きたくなった。
散々に痛めつけられた後は風呂を沸かしに身体に鞭を打てとのご命令だ。

やっぱりアニは生粋のサディストだと思いながら俺は渋々外の竈へと向かった。

>>80
フヒヒ、ドSなお姉さんは好きですか?

スマホの操作性、ほんと悪いです。
泣きたいです。でも頑張ってみます。(`・ω・)

俺は眠気を堪えながら薪に火をおこした。

家屋の台所と壁を隔てて屋外に設置された屋根付きの浴槽。
予め水が張ってあったのは幸いだ。

川まで水を汲みに行かされようものなら俺は迷わず流される事を選んでいたかもしれない。

頃合いを見計らったかのようにアニに呼び出される。

「ご飯は出来たよ。お風呂はあんたが先に入りなよ。・・・ご希望とあらば、一緒に入ってやってもいいけど?」

上目づかいの妖艶な眼差し。
俺は馬鹿を言うなと表に飛び出した。
いつからこいつは色気を覚えたんだ?

熱いお湯に身体を浸す。

兵長とクリスタに嬲られ、アニに痛め付けられた身体に染み入る。

桃源郷を思わせる心地よさは生まれて初めてとも言える程だ。

ぼうっと夜空を見上げる。

星ぼしの瞬きに俺は意味もなくうっとりとする。まるで詩人になったような気分だ。

「随分と気持ち良さそうだね」

冷や水を浴びせるように背後から声が聞こえた。

サイコっす

俺は鳩尾に拳を打ち込まれたような気分で振り返った。

同時にタオルを裸体に巻き付けたアニが浴槽へ滑り込んで来た。

「ア、アニ・・・」

戸惑いと興奮が俺を支配する。

「ふぅ・・・汗をかきすぎたからね。乙女に風邪をひかせるようなエレンじゃないだろう?」

好意なのか、悪意なのか。皆目検討がつかなかった。

訓練兵時代を思い返してもこんな性格ではなかった。

俺を質の悪い冗談でからかう事はあったにせよ、素肌を合わせようなどという事など無かった。

何か含む所があるのだろうか?
俺は再びアニに背を向けた。

羞恥に染まる俺に更なる興奮が襲い掛かる。

アニは俺の背に身体を押し付けて来たのだ。

俺の全神経が背中の一点に傾注する。

二つの膨らみとその先の突起が感じられた。
アニは身体を覆うタオルを取り払っている。生々しい感触が何よりの証拠だった。

俺の下腹部からおぞましい感情が込み上げる。
歯を食いしばり去来する欲望を抑え込む。
俺を救ってくれた恩人に・・・!

そう思い込ませると俺は浴槽を無言で飛び出した。

背後からアニが何か言う声がしたが俺は小屋の中へ駆け込んだ。

形振りなど構っていられるか。
荒ぶる痴態を見られてどう言い繕えるというのだ。

これは俺の意地だ。


俺は服を着込むと平静を装った。
内心、アニがあっけらかんと馬鹿にした冗談を言ってくれる事を期待しながら。

ちょっと休憩します。

二期OPのアニがどうしてもヒロインに見えてしまうのは欲目なんだろうなー

小屋の中は一人用のベッドと二人掛けのテーブルと椅子、後は水屋と小さな箪笥があるだけだった。

俺はどっかりと椅子に腰を下ろした。

溜め息をつく。
アニがこの後、どんな態度をとろうと俺は毅然としていればいいのだ。

少しばかりの時間が俺の頭と下半身の火照りを鎮めた。

ドアがかちゃりと開いた。

幸いにもアニは普段着に身を包んでいた。
流石に悪ふざけをするにしても節操は弁えている。

濡れた髪をタオルで巻いた飾り気の無い姿ではあったがそれがどこか 艶かしい。

「・・・逃げる事無いだろう。冗談も通じないのかい?」

意地の悪い言い方だ。そう言われれば俺が何と答えようが、狭小になってしまうと見越しての発言だろう。

俺の口ごもった様子に満足したのかアニはくすりと笑う。

「・・・悪かったよ。少し意地悪だったね」

俺は気にしない振りを装った。
屁理屈をこねたところで簡単に言い負かされるのも目に見えている。

「さ、じゃあご飯にしようか?座ってくれていたらいいよ」

どんな物を食べさせられるのか戦々恐々としていた俺の心配は杞憂に終わった。

ふぅ・・・続けて どうぞ

普段のその立ち振舞いからは想像のつかない才覚を垣間見た気がした。

牛乳と小麦粉でとろみをつけた野菜のスープは俺の舌を唸らせた。

パンはふかふかに焼かれ、とろける粉砂糖が脳髄を撃ち抜くという表現は決して大袈裟ではない。

俺はアニが夕食を作るのにかけた時間の半分以下でその全てを胃に放り込んだ。

ご馳走を貪り終えるまでアニはテーブルに肘を付いたまま此方を嬉しそうに眺めていた。

捕捉です。

アニの作ったご飯はシチューとデニッシュパンです。

食料事情を考えると・・・なんだかんだでいいお嫁さんになれるんじゃないでしょうか?

思わぬご馳走に俺はアニへ改めて感謝を表した。

食器を片付けながらどこふく風のアニだったが、今にも小躍りしそうな程にその足取りは軽快だった。

俺はアニにベッドで寝るよう促した。
女。それも、他ならぬアニを硬く冷たい床で一夜を過ごさせようなどと言語道断だ。

それなら俺が、外に繋いだ馬車の荷台で寝れば済む話なのだ。

俺はアニが淹れてくれたお茶を飲み干すと外へ出ようとした。

アニはそんな俺の歩みを塞いだ。

俯き加減の髪から上目使いの瞳が俺を見上げる。

横に逸れようとする俺の腕をアニは強引にベッドへ連れ込んだ。

力任せにベッドに押し倒される。

「お、おい、アニ!」

アニは仰向けになった俺へ馬乗りになりながら目を向ける。

蝋燭の薄明かりにもその頬が紅く染まるのが見える。
心なしかその息も荒い。

尚も抵抗しようとする俺の身体を押さえ付けると同時に、薄い唇が俺のそれへと重ねられた。

閉ざす口へ強引に舌を割り込まされた。

噛みつく訳にもいかず、されるがままでいた。
甘い吐息は荒く息をつきながら俺の咥内へその唾液と共に流し込まれる。

舌を吸われる。思いの外に流れる痛みに目を瞑る。

まさかアニ、お前は俺を・・・
唇が離された。

肩で息をつくアニ。

押し退けようと上体に力を入れるも容易く押し倒された。

本来なら力で勝る俺は昼間の一件で既に搾りかす同然に消耗していた。

万に一つも俺がアニを押し返せる事は無いのだ。

昼の組手はまさかこの為の・・・

そう思った時だった。

「・・エレン・・・昼の話の続きだけど・・・あんたは私をいい人だと言ったね?」

問い掛けに頷く。

「じゃあ、私も教えてあげる・・・」

その瞳が潤んでいると同時に、妖しく煌めく。

「私にとっては、あんたはいいも悪いも無いんだよ」

俺には何が何やらさっぱりだった。

「・・・つまりは、こういう事さ」

アニはそう言うと服を脱ぎ捨てた。
ふくよかな乳房がたわわに揺れる。

俺は呆気にとられていた。一連の接触は悪ふざけでは無かった。

大胆で繊細なセックスアピールそのものだった。

「エレン、私が怖いのかい?」

アニは俺の頬を撫でながら耳の奥へ舌をねじ込んできた。

毛穴から神経へ伝わる感覚に俺はうち震えた。

畏れるのも当たり前だろうと言ってやりたくなった。

兵長、クリスタと続いて今度はアニときた。

俺の身体を何だと思っていやがるんだ。喉まで出かかった言葉はまたしてもアニの口づけで塞がれた。

「あんたは私の心を掴んだ・・・まずはあんたの勝ちさ・・・けど・`・」

アニの顔に淫乱とも言える色が広がる。

「私が賭けたのは・・・ここからだから」

そういうとアニは俺の服を引き裂いた。

長くなりそうなので、『本番』は次回にします(´・ω・`)


エレンの服は紙で出来てるのか?www

乙女なアニちゃんは意外と力持ちだったのです(*´ω`*)

いつも乙と期待をくれる素敵なイケメンのお兄様方あっての物語ですので土下座するほどに感謝です!

アニ編の描写が本気すぎィ!

できる>>1だな乙

乙です。もしかして、私の宝物を書いた方ですか?

>>109
>>1さんはスレを建てた後、行方知れずに。

>>4が酔った勢いで乗っ取っちゃったのが全ての始まりでございます。


>>110
イグザクトリー(そのとおりでございます)
ライベル視点のお話を投下しきった後、アニとエレンのその後の顛末をちょこっと書いちゃおうかと思っております。

楽しみに待ってます。

絶句する俺を余所に剥ぎ取る服を気だるくアニは床へ落とす。

その目が据わっていた。下手に動いて刺激するわけにもいかない。
抵抗の機会を窺おうと俺はされるがままでいた。


いつしかアニの動きは止まっていた。まじまじと俺はその顔を見上げた。
碧い瞳は真っ直ぐに俺の瞳を射ぬいていた。

「・・・エレン、私はあんたを思えば思うほどあんたの全てを奪いたくなる・・・どうしてだと思う?」

こっちが聞きたいくらいだ。俺は黙っていた。

こんな時間にキターーー

沈黙の後に、アニは続けた。

「・・・それが、私という女の本質だから」

俺の首元に小さな頭がのしかかるや、鋭い痛みが走った。
顔を上げるアニの口元に擦り付いた血の跡。俺の首筋に噛みついたのだ。

「私はもうこれ以上、殊勝な女を演じれるほど、あんたの『いい人』にはなれない」

力を上体に込めるも再び覆い被さってきたアニに容易く阻止された。
首筋の傷に舌を這わされ、滲む血を啜られる。

いよいよもって貞操の危機を覚えた。

貞操の危機ってもうクリスタに持ってかれましたやんwww

アニは俺を見下ろす。

だが、その渇きと餓えが瞳に宿る瞬間を俺は見逃さなかった。

視線と視線が絡み合う。不思議と恐怖は霧散していた。
アニはそんな二人の温度差を感じたのだろう。

「・・・あんたの爪の先から髪の毛一本、そして血の一滴すら私は愛しく想っているよ」

奇妙な告白。俺は何かを言いだそうとした。

次の瞬間、俺はアニの身体をありったけの力を込めて抱きしめていた。

込められた力に苦悶の悲鳴をあげるアニの口を自らのそれで塞ぐ。

互いの舌を絡め、互いの唾液と吐息を混ぜあうその姿は狂おしい程に求めあう男と女の情事そのものだった。

俺の身体は自身の意思で動きつつも、迫る衝動と欲望に突き動かされていた。

アニのショーツをさっきのお返しといわんばかりにひっぺがす。薄い恥毛と既に愛液を垂れ流す秘部は愛撫の必要も無い程に火照りあがっていた。

俺は怒張する我が身を秘部へと放り込んだ。
甘い蜜を罠に誘う花にはどんな棘があるやもしれない。

充分な代償だと思った。これほどの女を抱けるのならば、命すら安っぽく思えた。

腰組み敷かれたアニの両足が俺の腰へと絡められる。陰部の先端に感じる痛み。

「アニ・・・お前、まさか・・・」

俺は時が止まったかのように硬直した。

「そうだ・・・よ。処女・・・でした」

痛みを堪えるアニの表情

「・・・大丈夫か?って顔・・だね」

図星だった。興ざめしたのでは無い。ほんの少しの罪悪感が胸を過ったのだ。

「大丈夫なわけ・・・ないだろう?痛いにきまってるじゃ、ないか」

アニは荒く息をつきながらそう言った。勿論、その目は俺を捉えて離さなかった。

「あんたは誰にも渡さない・・・だから、私を、『あげる』」

その言葉を聞くや、俺は再びアニの身体を貪った。

俺だけの女だと思ってみる。そして俺もこの女だけのものだと思った。

そしてそこからは頭の中からあらゆる思考を隅に追いやった。

この世がどれだけ残酷だろうがどうでもいい。

今だけはこの悦楽と燃え上がる熱情に身を焦がしていたいから。

突き上げる度にアニの体内から愛液が溢れる。そして相反するように窮屈さを増す肉の襞。

いつしかアニは、花も恥じらう生娘から、妖艶な娼婦の貌つきになっていた。

そして甘く淫らな喘ぐ声が空気を伝い、俺の脳に届く度、それはより一層の昂りを呼んだ。

腰をアニへと打ちつける度に、快楽は火花を上げた。

霞ゆく視界、途切れそうな意識。無我夢中だった。

例え今日が、人類最後の日であっても俺は悔い無くその時を迎えるだろう。

「アニ・・・俺、もうっ・・・」

限界だった。せり上がる欲望の化身は既に俺の手に負えないのだ。

「エレン・・・私の、身体に、このま、ま・・・!」

俺に組みつくアニの足は鎖のように強固でありながら、水のように滑らかだった。

全ての感情が溢れだした。
喜びも、悲しみも、憎しみも、愛しさも。

時折、痙攣する互いの身体。息も絶え絶えのアニに口づける。



それから、俺達は日が昇るまでの間、飽く事なく、互いの身体を求めあった。

何度も、何度も。  果ては休み、また果てるまで悦楽に身を委ねた。


力尽きた俺とアニは互いを『結びあい』ながら抱き合っていた。
一片の気力すらなく静かに、その温かさに心が満ちていた。

むくりと起き上がるアニ。
否応なしにずるりと引き離されるそれはゾクゾクとした余韻を残した。

俺の胸に身体を預けるアニ。その頭を愛おしげに撫でてやる。

こんな人生も悪くは無いのかもしれない。そう思った時だった。

「さ、じゃあ、もう一回しようか」

俺はあんぐりと口を開いた。

「あんたの子どもなら何人でも産んであげるよ?・・・だから・・・」

いやらしい笑みを浮かべるアニ。そうだ・・・忘れていた。



こいつは生粋のサディストだったんだ。

タイピング遅くてごめんなさい(´・ω・‘)

なんやねん、このエロゲ展開・・・自分で自分にドン引きしました(’A`)

気分を悪くされた方、申し訳ありません。

つづ・・・くのかコレ!?

いいよ乙

そしてIDが69www

いいよいいよー最高だよー

>>126これからエレンとアニでシックスナインが始まることを示唆しているのか

いいね!

期待

楽しんで読んでますよ。各キャラのエレンへの愛情が、凄いと思います。乙。

どんどん続けて
エレンハーレムが一番面白いし
他の男キャラってエレンに比べて魅力に欠けるしね

>>132
あんまり他キャラをディスるようなこと言わないようにな

>>132
ウホホ!ウホ!ウホ!ウ~ホ!

でもテンプレハーレム主人公としてはKYかつ鈍感(巨人しか興味ない)エレンが使いやすいんじゃね?

まぁ使いやすさで言えばな

>>134
ベルトルト「ライナー!?」

随分小説的やなぁ...(誉め言葉)

色んな方々のご意見を頂き、恐縮すると共に感謝の極みです。

今日まで乗っ取らせて頂いたのですが、ぼちぼち本来書きたかったssが佳境を迎えたので、こちらは当面更新出来るかあやふやとなりました。

勿論、可能な限りは合間を縫って並行出来ればとは思うのですが、引き継ぎの意思のある方がいらっしゃるなら喜んで退場する所存でございます。

・・・ので、 我こそはと思う方は是非、このエレンを巡る争奪戦の続きの語りべとなってください。

あ、すっげー長文とマジレス・・・

長々と申し訳ない(´・ω・`)

願わくば・・・サシャとエレンの青姦FUCKが描きたかった・・・!

開放姦っ・・・!圧倒的開放姦っっ・・・!!

合間を縫って並行してください。いくらでも待ちますよ。本来の作品も楽しみにしてます
。乙。

私まつわいつまでも待つわ

俺はあれからアニに半ば強引な形で精根果てるまで身体を重ね合わさせられた。

強姦と言っても決して大袈裟ではないだろう。

勿論、俺だって健全な年頃の男子だ。
求められて悪い気はしない。だが、それにしたって限度がある。


調査兵団へ身柄を引き渡されるまでの限られた時間の一分一秒を惜しむかの如くアニは俺の身体を貪った。

扇情的なその肢体が火照る度に俺の精は吸い付くされる。

俺は文字通り絞りかすとなっていた。

身柄を引き渡される場所へひた走る馬車の中で、俺はぐったりと腰を下ろしていた。

馬の手綱を扱くアニは俺のやつれた顔と正反対に精彩を放っていた。

生き生きとした瞳と艶だった頬。

・・・まあ、俺も悦楽に身を委ねたんだ。今更、何か言える立場じゃない。

目的の場所へ辿り着くまでの間、一言も口をきかなかったのがどうにも、もどかしい。

深い森の中で、馬車は止まった。

どうやら引き渡しの場へ着いたようだ。

右も左も分からぬ場所へ降りるよう促され俺は重たい腰を上げた。

少しの間をあけて、俺の元へと馬車がやって来た。

幌に刺繍された自由の翼。御者が調査兵団の者と認識しようやく安堵の溜め息をつく。

アニは別れ際、俺の耳元で小さく囁くと一目散に去っていった。

ええな

調査兵団の本拠への帰途の折り、御者に彼是と詮索されなかったのは本当にありがたかった。

この数日間というもの、兵長、クリスタ、アニと連日連夜の爛れた日々に参っていたのだから。

まあ、兵長とクリスタと顔を合わせるのは気が引けるが、四の五の考えても仕方がない。

俺は自分に言い聞かせるように何度も頭の中で、繰り返した。

一言目には何を話そうか。どんな表情で、どんな態度で、といった具合だ。

そして、そうこうしている内に、見覚えのある古城が視界に映し出された。

自由の翼があしらわれた軍旗が風に靡く。

馬車が城の門を潜ると俺の心臓は早鐘を打った。

俺を迎える仲間達の顔。

ミカサやアルミンを始め、同じ釜の飯を食った連中が一様に笑みを向ける。

クリスタは俺へ刺すような視線を向けるが敢えて知らんぷりをした。

気まずいと言うのが本心だが、目を合わせると何をされるかわからないという言い知れない恐怖があるのだ。

仲間達の奥に目を向ける。

リヴァイ兵長が居た。

兵長は城の奥へ目掛け顎をしゃくった。
ついてこいと言っているのだ。

俺は仲間達への愛想もそこそこに兵長の元へと歩んだ。

重苦しい石造りの部屋へ通された。

椅子にもたれ、脚をテーブルの上でくみながら兵長は座れと促した。

俺は敬礼をすると素早く椅子に座った。
こういう時ほど迅速な動きが肝心だ。
下手にうろたえていては、何をいわれるかたまったもんじゃない。

硬い表情の俺に兵長は口を開いた。

「オイ、エレン。テメェは戯れってのを知らねぇのか?」

俺は頭の中が真っ白になった。
あの恥辱にまみれた一幕を戯れと言うのだ。

内心、腹立たしく思う。が、俺はそんな思いを押し潰すと、毅然とした態度で頭を下げた。

「私の思慮不足でありました。兵長の寛大なお心遣い、誠に恐縮の極みであります!」

俺の形式に則った態度に満足したのか、兵長は退室を命じた。

仲間達には俺がのっぴきならない事情で内地へ数日間の出向へ赴いたと後に知らされた。

勿論、俺が口裏を合わせる為に猿芝居に四苦八苦したのは言うまでもない。

今回はここまでにします。
エロ無しでごめんなさい(´・ω・`)次回あたりには芋女との野生なアレに挑戦したいかと思います。

ではおやすみなさいノシ


……ふぅ、まったくけしからんな

待ってました。エロ無しでも面白かったです。続きを楽しみにしてますよ。乙。

保守

期待

こんばんわ(´・ω・`)

ぼちぼち始めてまいります。

あ、サシャの方言なんですが、大分の方言がわからないので、地元の言葉で表現します・・・のでご了承下さい・゜・(つД`)・゜・

「エレンって着痩せするんですね」

馬の蹄鉄を手入れしている俺にサシャはそう言ってきた。

俺が調査兵団に復帰した翌日の事だった。

俺はクリスタを避けるようにさぎ

「エレンって着痩せするんですね」

馬の蹄鉄を手入れしている俺にサシャはそう言ってきた。

俺が調査兵団に復帰した翌日の事だった。

俺はクリスタを避けるように次から次へと仕事を探した。

じっとりと絡みつくようなクリスタの視線
に気が気でならない。
兎にも角にも二人きりになる事を避けたいのだ。

俺は馬房へ駆け込むと馬の世話をしているサシャの手伝いをする事で窮地を脱した。

俺はそうかと謙遜するように返事を返す。

蹄鉄に油を指して馬の毛を優しく鋤いてやる。
「むう・・・」
サシャはそんな俺の作業になにやら神妙な顔つきで唸った。

「なんだよ。そんなにまじまじと見つめて・・・」

何も特別な事をしているわけではないが、そう見つめられると何だか照れくさい。

「ああ、すみません。エレンがあんまりにも馬の世話を楽しそうにしていたので・・・」

そう言われて俺は自分が馬房の清掃と馬の手入れに脇目もふらずに没頭していた事を実感する。

兵士の仕事の内、最も嫌われている作業が馬に関する事全般だった。

誰もが馬の世話を嫌うには理由があった。まず馬は警戒心が非常に強い。
そしてとても賢いのだ。

自分達の世話をする人間をよく観察し、とるに足らない相手とみるや即席の玩具にしてしまう。

『彼等』からすれば甘噛みしたつもりでも対象となる人間の指など簡単に折られてしまうのだ。

これではたまったもんじゃあない。

そして悪ふざけの果てがその脚で蹴られる事だ。

使役する筈の人間が馬の脚であの世行きになるなんて笑い話にもならない。

それが兵士が馬の世話を嫌う最たる理由だった。

俺は運が良かったのか、はたまた才能があったのか、担当する馬を意のままに扱えた。

馬に即座に受け入れられるというのが驚くほどの事なんだとサシャは俺に賛辞をくれた。

スマホがどうにもうまく打てないので一旦、中断します。
( ;ω;)

続き待ってます。乙。

支援

支援

支援ありがとうございます。

本編が終わり次第、こちらにもとりかかろうと思います。

待ってます、

支援

支援

あらかたの作業を終えようとしていた俺にサシャが話題を振ってきた。

「エレンって結婚するなら、どんな女性がタイプですか?」
思いもよらないその言葉につい身構える。

「ああー、いや、なんと無くですよ?」サシャは手をひらひらと泳がせながら興味本意だと主張する。

「男性からすればクリスタのような、おしとやかな方が良いんですかねぇ?」

クリスタの名前を聞くや早鐘を打つ心臓の鼓動をひた隠すと俺は平静を装った。

「さあ、どうなんだろうな?」
まさか一夜の情事があったなんて、口が裂けても言えるわけがない。

間髪いれぬ言葉の打撃に頭が痛くなる。

「アニは無愛想にみえて気を許した人にはなんだかんだで、お節介ですから結婚には向いてそうですね」

・・・情の有無は兎も角、関係を持ってしまった相手の名前をこうも、つらつらと述べられては堪らない。

これじゃあ針のむしろだ。

「あのなあサシャ、俺は巨人を駆逐する事しか頭にない男だぞ?ましてや婚姻には満たない年じゃねぇか」

正論を押し通す事で話を切り上げようとした。


「いやいや、愛に年齢は関係ありません!これって重要な事ですよ!?生涯の伴侶を探すってのは一筋縄では行きませんから!」

俺の意見はあっさりと流された。無駄に熱弁をふるうサシャに俺は、内心うんざりする。

「結婚だの伴侶だのって堅苦しく考えなくていいんですよ!ちょっとでも、いいかなーって思う程度で!ね?」

相手にするのも疲れてきた俺は適当にやり過ごそうと強く思った。

奔放という言葉がこれ程似合う女もそうはいない。

「別に誰っていうわけじゃないけど、強いて言うなら家庭的な子かな」
根負けした俺は遂に口を割った。

「ほうほう!と、言うことは?」
目を輝かせるサシャ。その先の言葉を今や遅しと待ち望んでいる。

「・・・母さんみたいな人かな」
俺はしてやったりの思いを面に出してやしないかと神経を尖らせる。

「はー・・・そうですか」
興ざめしたようにサシャは肩を落とした。

サシャの言うことも決して分からなくもなかった。
だが、個人名を挙げて誰それが等と口にするほど俺はお気楽にはなれなかった。

第一、女に口の堅さを期待するほうが馬鹿げている。
誰の耳に入るかなんて分かりやしないんだ。

「さ、これで終わりだ。もうじき夕飯の時間だから戻ろうぜ」
俺は強引に話を締めくくると厩舎を後にした。

思案めいた表情を一瞬、垣間見たが敢えて考えることを止めた。

これ以上、下手に声をかけて根掘り葉掘り聞かれるのも面倒だ。
後難は避けるに越したことはない。


林道の畦道を先導する俺の後にサシャが続いた。
日が出てはいるものの、生い茂った木々は日を遮り、薄闇を作る。

このところ絶え間なく続く女難に俺は思わず首を傾げた。
誰かに気を持たせるような事を言ったわけでもなければ覚えも無い。不可解そのものだった。

思考を打ち破られるかのように不意に肩を捕まれると俺の身体は勢いよく草むらへ放り出された。

俺を放り投げたのは他ならぬサシャだった。

仰向きに倒された身体に馬乗りにのしかかられる。

「おっ、おい、!何すんだよ!」
俺の非難の声に聞く耳を持たない。

「・・・じゃ、駄目ですか?」

小さな口がぼそぼそと動くと、蚊の鳴くような声で囁かれた。

「なんだって?」毅然とした態度を崩さぬよう落ち着き払った風を装う。

「私じゃ駄目ですかって言ったんです」
その目を見て経験から理解した。
・・・お前もかと言ってやりたくなるサシャの瞳はいやらしく充血していた。

「その話はさっき終っただろ?俺の事をそういう目で見る事を咎める気はないけど、俺の気持ちはお構い無しか?」

あれこれ言うよりも俺自身をダシにした方が堪えるだろう。
だが、『経験』からそう踏んだ選択は呆気なく外れた。

「愛は戦争ですから」
サシャはそう言うと俺の唇に口づけてきた。

食いしばる歯をこじ開けるように舌はねじ込まれ、前歯の裏を這い、唾液が注がれる。

やっとの思いで顔を引き離すが、その据わった目は憂いと色気を帯びながらも、獲物を値踏みする猛獣のように飢えていた。

今回はここまでです。
お盆は仕事なので、何日かは更新できないと思います。

支援してくださっている方、いつもありがとうございます。
ではノ

乙!まってるよ

支援

いつも楽しみにしてます。各キャラクターがいきいきして面白いですね。待ってます。乙。

支援

支援

支援

こんばんわ(´・ω・`)

毎度、毎度、遅くて申し訳無い・・・
支援してくださる方には頭があがりません。

明日の夜明けには再開しますので、もうしばしお待ちください。ちなみにサシャの次のお相手は既に決まっております。

待ってます。

気が遠くなりそうだった。

兵長の悪趣味から始まり、クリスタ、アニと身体の関係を持った次はサシャときた。

兵長の事は兎も角、女衒ではなくとも男冥利に尽きると言うのはこの事かもしれない。

件の彼女達に好意を抱く男は数多と存在する。こんな事が彼等に知れようものなら俺は、寄って集って袋叩きにされかねないだろう。

だが、俺は色恋にうつつを抜かす為に此処へ帰ってきたわけじゃあない。

巨人を倒し、思いを馳せる夢の為に身を寄せたのだ。

俺は大義に自らの心を奮い起たせた。

「・・・いい加減にしろよ」

見下ろすサシャに俺はどすを利かせた声でぼそりといい放った。

目を丸く見開いたその小さな顔を覗くや背筋に力をこめると、一息に身体を起こした。

形勢逆転。俺はおかえしと言わんばかりにサシャの身体に馬乗りになる。

アニに関しては相手が悪かったが、力で物を言うならこうなる事は必然だ。

これで難は逃れた。
そう思った矢先、俺は自分の思考とは裏腹にサシャの唇を吸っていた。

舌と唾液が絡み合う。互いの荒い息づかいがこだまする。

みるみるうちに顔を紅潮させるサシャ。

俺は彼女の襟に両の手をかけると、力まかせにシャツのボタンを引きちぎった。

「・・・そんなに俺の事が知りたきゃ教えてやるよ・・・お前だよ。俺が犯したいのはサシャ、お前なんだよ」

俺は何をしているんだ?こんな事をするつもりは・・・

理性は頭の中で何度もストップの警告を告げる。

だが、そんな思いを嘲笑うように俺の下卑た欲望は望むがままを邁進する。

これが『俺』と言う人間の本質なのか?

ほんの僅な自問自答を打ち消すと俺はされるがままのサシャの下着に手をかけた。

堕ちるとこまで堕ちてやろう。答えは既に出ていたのだ。

巨人をとにかく殺したい。そう望むと共に、女をとにかく犯したいと渇きを覚える。

そういう事か・・・ここにきて俺は、俺という人間の本質を理解した。

肉欲に餓えた獣。それが俺の本来の姿なのだろう。
これまでの理性ある思考とは真逆の行動にようやく合点がいく。

たがの外れた俺は知性ある獣だった。なまじ知識と経験があるだけ尚更、始末が悪い。

フロントホックの淡い山吹色の下着を人差し指と中指でつま弾くと形のよい乳房が露になる。

ぷっくらと勃起した乳首はツンと天を仰ぐ。

まるで俺に吸い付かれる事を待ち望んでいたのではないかと錯覚してしまう程に誘うそれへと舌を這わせた。

「ふぅ、んっ・・・!はぁっ・・・」

サシャの甘い声が聴覚を刺激する。

特別、女を悦ばせる才能があるわけでは無いが、こうすれば悦ぶのではないか?あるいはこうではないか?

本能のままに赴く動きはサシャを女から雌へと変えさせるには存分に足りていた。淫らな歓喜の声は徐々に強くなる。

乳房の付け根を舌先で上下にくすぐり、指の腹で胸全体を愛撫する。

乳輪から乳首にかけては甘噛みをした後、優しく舌で丁寧に舐めあげた。

手持ちぶさたにならないように、両の手はズボン越しにふくよかなお尻を鷲掴みにしてはいやらしく撫で回す。

「エ、エレン・・・」

サシャの涙声が俺の名を呼ぶ。その途端、全ての動きを止めてやった。

「なんだ、止めろってか?まあ、お前が望むんならこれで勘弁してやるぞ」
酷く意地悪な言い方をした。

自分で言うのもなんだが、既に彼女は俺の『やり方』に参っていた。
いうなれば虜と言ってもいい。

「そっ、んなん・・・いややぁ」
屈伏の瞬間だった。

「じゃあ、どうしてほしいんだよ?言ってみろよ」

俺は目をギラギラさせながらサシャを見据える。
「う、うちに言わせるん・・・?」

俺は無言のままに頷いた。
観念したのか、恥じらいに顔を染めるサシャは顔を横に向けならがら、小さく呟いた。

「・・・いて・・」

「聞こえるように言えなきゃこれで終わりだぞ?」
だめ押しの一言を放ってやる。

「・・・うちの事、抱いて!」

その言葉を聞くや、俺はサシャの身を被う全てを剥ぎ取った。

豊満な肉体とはこの事だと生唾をごくりと飲み込んだ。

肉付きの良い肢体はいきいきとした張りに満ちている。

これからこの身体をむしゃぶりつくし、征服するのだと想像するだけで、ぶるっと身震いする。

サシャは咄嗟に局部をその手で隠そうとする。

そんな姿を横目に俺はいそいそと自らの服を脱いだ。
まるで余計な物を振り払うように。

脈打つようにひくつく雄の象徴にサシャは戸惑いと、驚きの色を隠せないでいた。

「まあ、任せてみろよ」
俺ははにかむように笑うと、自信に満ちた声でサシャの緊張を和らげてやった。

胸を愛撫していた際の爆発しそうなくらいの心臓の鼓動。身体の震え。

こいつは間違いなく、生娘だろう。それにわざわざ処女かどうかを聞くなんて野暮にも程がある。

俺はサシャの覆い隠す手をはねのけると、露になる陰部に熱視線を注いだ。

「えっ、エレン!?」

彼女は抵抗の声をあげるも、もはやただの形に過ぎなかった。女の意地という奴だろう。

秘裂からだらしなく弛む陰唇を左右の親指で開くと、雌の香りを漂わせながら愛液が溢れ出した。

「サシャ、見てみろよ。これ、お前の身体から出てきてるんだぜ」

わざとらしく近付けて見せつけてやる。

「は、恥ずかしいさかい、見せんでええよ」
サシャは恥ずかしさから顔を背けようとする。

「そうか。だったら、もっと感じさせてやるよ」
俺は吐き捨てるように言うと愛液滴る秘壺へ舌を突き入れた。

「あ、あかん!そこっ、汚いからあっ!」

必死の声をあげるも、俺の動きを止めるには至らなかった。もとよりそのつもりもないが。

痛々しい程に勃起する秘核を舌で転がし、緩急をつけながら責めあげると、淫らな喘ぎ声は絶叫にも似た叫びとなった。

「い、あぁっ・・・んうっ・・・!!」
サシャは、か細い悲鳴を挙げると身体をびくんと震わせた。

小刻みに痙攣する太股。滴る愛液は洪水のように溢れていた。

絶頂を迎えた事が嫌でも伝わる。

今が頃合いだろう。俺はサシャに軽く口付けると、耳元で処女喪失の到来を囁いた。

「いっ、今更やねんけど、うち、初めてやねん・・・」

荒く息を弾ませながらサシャは白状してきた。
女にその台詞を言わせる事がどれだけ難しいかは俺だって知っている。

裏を返せば、俺を受け入れる覚悟が出来ていると言うわけだ。

「わかってるよ。だから安心して俺に委ねとけよ」

その一言に安心したのかサシャは小さく頷くと、自らその股を開いた。

火照りと愛液にまみれた秘裂に『自身』の先をぴったりとあてがう。

身を焦がすほどの激しい欲望と衝動が俺を襲う。
はやる渇望を押し殺しながら、俺はゆっくりと身体を沈めた。

半分まで入った所で俺の進行はサシャの処女の証に阻まれた。

アニの時もそうだったが、膜というよりは肉がぴっちり貼り付きあい、塞がれているといった感触が正直な所だ。

だからこそ女の身体は男と違い、繊細な作りをしているのだろう。

一息に貫くのでは無く、繰り返し何度もじっくりとそれを試みる。

俺の選択は正しかった。
ほんの少しの窮屈さの後は、絡みつく肉壁と熱いうねりが俺を迎え入れてくれた。

「サシャ、分かるか?お前は今、女になったぞ」
羞恥心を刺激する俺の言葉にサシャはぞくぞくと肢体を震わせた。

「は、初めてやのに痛あらへん・・・それどころか・・・」
顔を赤らめながら去来する感覚に甘い悲鳴が漏れる。

俺は少し考えた後、体位を変えようと提案した。
どうせなら、とことん俺色に染めてやろうと思ったからだ。

従順なサシャは俺の指示通りに四つん這いになると臀部を上げた。

ぽっかりと奥を覗かせる陰部からすこしばかり血の混じった愛液が糸を引きながら垂れる。

今や遅しと待ちわびるかのようにひくひくと蠢く。

俺はつきあげられた臀部を撫で回すと今度は一気にサシャの体内へと入りこんだ。

「あっ!・・・あ、あ・・・」

愛欲に満ちた喘ぎ声が俺の征服欲や独占欲を熱く刺激する。

深く腰をサシャの臀部に打ち付ける度に、俺自身の先端に痛みにも似た感触が走る。

「エレ・・・ン、そこ、当たって・・んっ!」

こつんと子宮口に当たる度、俺達は小さな痛みと大きな快楽を同時に得ていた。

俺はおおよそ思いつく限りにあらゆる角度から突き上げた。

「あっ、あぁっ!・・それ、めっちゃ・・いい!」
生み出される快感のうねりは俺だけに留まらず、サシャをも飲み込んだ。

かき回される陰部から滴る愛液は擦りつくされ、ついには雪のように真っ白な塊と姿を変えていた。

慈しむように、だけど荒々しく身勝手に振る舞う俺にもやがて限界の時が近付いてきた。

「っつ・・・サシャ、出すぞ・・・」
地の底から這い出るような呻き声をなんとか言葉にするのが精一杯だ。

「・・・んうっ!えっ・・・?なに、をっ・・・?」

かろうじてサシャの耳には届いた。
だが俺はその問に答える事無く、燃える欲望をサシャの体内にぶちまけた。

脈打ちながら迸る絶頂の証が俺の身体からサシャへ伝わった。

肩で息をつきながらゆっくりと引き抜くとそれは溢れ出した。


果てた俺達は二人して草むらへ寝転がった。仰向けに天を仰ぐ俺の胸元にサシャは顔を埋めてきた。

腕枕から覗かせる女の艶めいた色香が密やかに匂う。

「で、いつからだ?俺をそういう目で見てたの」

俺は素朴な疑問をぶつけてやった。

期待を持たせるような事を言った覚えも無い男に身体を預けるなんて到底ありえない。ましてや色情狂とは言い難い。


「んんー、エレンが巨人になってからかなぁ?」

サシャは甘い声色で話した。普段からは想像もつかない地声に俺は新鮮な戸惑いを覚えた。

「あんね、最初はエレンの事、皆が言うように『死に急ぎ』って思ってたんよ?・・・眉間に皺寄せんといてよ、恐いやん」

俺は膨れっ面を慌ててなおすと耳を傾けた。

「犠牲を払ったとは言え、トロスト区の戦いからエレンは名実共に、力を付けたやん?」

「力のある者に惹かれる。もう理屈抜きって言えばそれまでやけど、それ以来、エレンの事しか考えれんくなってん」

サシャの本音とその方言が自尊心をくすぐる。
俺は柔らかなサシャの耳たぶを甘噛みしながら意地の悪い質問をしてやる。

「じゃあ、俺より力の有る者が現れた時はどうするよ?」


「んっ・・・うち、そんなふしだらな女ちゃう。エレンって決めたから・・・」

性感を刺激されたのか、サシャは小さく喘ぎながら答えを返してくれた。

猫のように擦りついてくる仕草が尚更、いとおしい。

随分と陽が落ちていた。

光を遮る木々はより一層の闇を運ぶ。
辺りは青暗さが広がろうとしている。

調査兵団の本拠である古城まで林道を一本道だとはいえ、闇夜を迎えては足下も危うい。

それにえらく道草をくってしまった。
日の沈み加減からして、先輩方にどやされるかギリギリの時間だろう。

「っと、サシャ、ぼちぼち行こうか。夕食の時間はとっくに過ぎてるぞ」

「あっ、そ、そうですね!」

俺はむくりと起き上がると、平常を装おうとするサシャの身体を起こしてやる。

戻した視線の先に、俺の瞳を真っ直ぐに捉えるミカサの鈍色の目が映った

今回はここまでです(´・ω・)

自分で書いてて言うのもなんですけど、このエレン裏やm・・・むかつく。
>>30さん。あなたの予感は正しかった。

いつも見てくださり、乙と支援をくださる方ほんとうにありがとうございます。
ぶっちゃけ皆さんの温かなレスあってのこのスレなので、何卒、温かい目で見てやってください。

ではまた!

待ってました。本当に飢えた狩人だよ。この人。サシャの方言もいいですね。可愛い。次のミカサは、怖そうだな。お仕置きされそう。アニは他の相手がいても余裕で受け流していた気がする。続きを楽しみに待ってます。乙。

まさに愛の狩人

復活してて良かったです。支援。

支援

支援

保守。そしてこのエレン、若干、好色化してしまいます・・・

思うように書いてください。続きを楽しみに待ってます。乙。

俺は生きた心地のしない面持ちを押し隠すと凍りついたサシャの肩を支えてやった。

どこの世界に秘め事を除かれ平静を保てる人がいようか。
それが身近な人間に見られたとなれば尚更だ。

茂みの中での情事とは言え、覗かれた事実に揺るぎはない。

居直るべきか、恥じらうべきか、それとも説得力の云々はさておき、怒ってしまうか。正直、決めかねていた。

そんな俺の胸中を察してかどうかは分からないが、ミカサはくるりと背を向けると足早に去っていった。

「・・・見られちゃいましたね」

おずおずと呟いたサシャに俺は気にするなよと口づけながら囁いてやる。

虚勢であろうが構わない。

女に恥をかかせる事だけは俺の自尊心が許さなかった。

「あ、悪い。シャツのボタン、俺が千切ったんだよな」

困って頭をぽりぽりと掻く俺を見たサシャはくすりと笑いながら優しいキスをしてきた。

「いいですよ。縫えばそれで直りますから」

俺達は少しの間、照れくさそうに向かい合った。なんにせよ、互いが冷静さを取り戻したのは幸いだった。
ぎくしゃくしたまま戻るわけにもいかない。


二人で並びながらの帰路の道中、俺はサシャに聞こえないように溜め息をついた。

面倒な事になってしまったと思うが後の祭りだ。どう転ぶにせよ、ミカサとは腰を据えて話さなければならないのだろう。
頭痛の種は尽きそうにない。

予め、どんな言い訳を話そうか予習しておいたのは正解だった。

先輩方の詰問にすらすらとでまかせを並べ立てる。

馬にからかわれ作業が思うように捗らなかったと尤もらしい言い分を主張してみた。

和らぐ雰囲気。そして畳み掛けるように当番制の食後の片付けを一手に引き受ける事で難は去った。

こんな程度であれこれと不粋な詮索を受けずに済むのなら安いものだ。


人気の無い炊事場で俺は山のように積みあげられた皿を意気揚々と鼻歌まじりに濯いでは清潔な布巾で磨いていた。

兵長では無いが、俺自身、掃除や炊事の類いはここにきて随分と達者になったものだと思った。

自分の行動が即、結果として反映される。
短絡的ではあるが、成果が目に見てとれるというのは良いものだと浸る。

背後に気配を感じた。
おおよその察しはついていたが、案の定だった。

「よう、クリスタ」
俺は後ろにちらりと一瞥をくれると皿磨きに精を出した。

蝋燭の照らす灯りがもじもじとするクリスタの仕草を影にして伝えてくれる。

上機嫌のままに仕事を終えた俺はエプロンを剥ぎとりながら振り返った。

すかさず、とん。と預けられる身体。
小さな手が俺の服をぎゅっと握る。

すこしばかり戸惑いながらも今は何も言うまい。
そう思うと、そっと抱きとめてみた。

一度はびくんとしたが、安堵したのか今度は全身を預けてきた。
匂いたつような女の香りが心地よい。

俺はそっとクリスタを引き離した。

忽ち顔を赤く染める彼女。顔はこちらを向きながらも、視線を泳がせた。

「どうした?言わなきゃわかんないだろ?」
小さな子どもをあやすように話しかけた途端、クリスタはごめんなさいと口を開いた。

彼女曰く「好きって気持ちをどうにも言葉で伝える事が出来なくて衝動的にエレンを拐ってしまったの」だと。

彼女は彼女でエルヴィン団長のお説教を受けたそうだ。あまりとやかく言うのも酷だろう。
寧ろ、誰もかれもが口裏合わせと猿芝居に神経を注いだという滑稽さに苦笑いしそうになる。

いいように弄ばれた怒りなど、とうに消え去っていた。

「俺の事を好きって言ってくれるのは嬉しいけど、時と場合と・・・まあ、俺の気持ちを考えような?」

消沈な面持ちでこくりと頷くクリスタ。
俺は緊張を溶かそうと頭を撫でてやった。

「これからも、エレンの事を好きでいていいの?」

おそるおそるクリスタが尋ねてきた。

「巨人を駆逐するまでは、応えてやれるかわかんないけどな」
はにかみながら答えてやった。

俺の言葉はさながら軽薄な女衒のそれと大差なかっただろう。

取って喰うわけで無ければ娼館に売り払うわけでもない。

とりあえずは『保留』を望んでいるのだ。

卑怯ではあるが、やっぱり俺は巨人を根絶やしにする事。そして自由な世界に飛び出すまでは、色恋に関してはどうにも熱心にはなれない。

肉欲に流されてしまう事に関しては立つ瀬が無いが。

クリスタを部屋に送った後、俺は城の中庭で腰を下ろした。
柔らかな芝生は下手な椅子よりも座り心地が良い。

センチメンタルを気取るわけではないが、眠る前に夜風に当たるのがこのところ習慣になっていた。

鎖で張り付けにされていた地下牢暮らしの反発なのだろうか。
或は、めくるめく性の目覚めから来る火照りからか。

どちらにせよ、この時だけは穏やかな心でいられた。

ふと、閉ざした瞼に明るさを感じた。そして聴覚に届く声。

「あれ、エレン?こんな所で何やってるの?」

ゆっくりと開く瞼に松明の灯りが差し込む。その眩さに思わず手で目を隠す。

浮かぶシルエット。かけられた声に混じる親しみの感情。

「・・・ペトラさんこそ、こんな時間にどうしたんですか?」

薄明かりにもはっきりと見てとれる栗色の髪。穏やかな瞳。
調査兵団の精鋭部隊に属する俺の先輩であるペトラ・ラル女史その人だった。

時刻は日付を越える手前。
万一があってはならないと団長の計らいで女性の夜間巡回や出歩きは禁じられていた。

荒々しい男が集う調査兵団の本拠地。それを抜きにしても、深夜に女性が一人歩きというのも誉められた事ではない。


「もうじき、壁外調査でしょ?装備や備品の点検をしてたら遅くなっちゃって」

屈託のない笑顔と真っ直ぐな瞳。嘘を言っていない事は明らかだ。

「兵士としての職務に対する忠勤、感服致します!」

俺はすっくと立ち上がり敬礼の姿勢をとると、わざとらしく言ってみた。

「なあに、畏まって。でも、随分遅くなっちゃったわね。私はもう部屋に戻るけど、エレンも早く寝るのよ?」

くすくすと笑いながらペトラさんは俺に母性的な気遣いを見せる。



その瞬間、喉がごくりと鳴った。そして心はまたしても疼きだす・・・

「ええ、俺も充分、風に当たったら地下に戻ります」

俺の言葉に睫毛をぴくりとさせるペトラさん。

誰だって閉塞された地下で寝ますと言われ良い気にはならないだろう。

「そっか・・・エレンは調査兵団に入団する直前からずっと監視されながらの生活だもんね・・・」

立場はどうあれ、その境遇を知る者にのみ許された心の距離。

俺は静かにその距離を縮めようと試みた。

「でも、今日はこうしてペトラさんとお喋りできたから、ゆっくり眠れそうです」

目上と目下の関係を一足飛びに越えるための呪文。

明らかに異性として意識していると含みを持たせたその台詞は彼女の心に俺を植え付けるには事足りていた。

事実、ペトラさんは調査兵団きっての花形だ。

遠からず親しみを覚える者も多いがそこは何分、偏屈者の集う組織。

二の足を踏む者、屈折した表現をする者、あるいは空回りに終わる者と様々だ。

彼女も御多分に漏れずリヴァイ兵長に格別の想いを持っているようだが、その想いを遂げられずにいた。

実際、その気持ちを衆道にご熱心な兵長に告げてどうなるかは想像の範疇を超えている。

だが、俺にとっては好都合だった。
口説くならストレートな位が丁度良い。

まずはその布石を打つ。ゆっくりと、そして大胆に。

――全ては己の欲望のままに――

「もうっ、エレン!お酒でも飲んだの?」

語気が少し強いのは思いがけない気障な台詞のせいだろう。

「素面ですよ。第一、新兵がそんな事したらオルオさん辺りにこってり搾られます」

俺はあくまで本心からだと主張した。
素直な言葉に彼女は納得の表情を見せた。

「それもそうか。もう、お上手ね」
こほんと咳払いをすると、年上の余裕を見せようとする。

「ペトラさんが綺麗なのは本当の事ですから」
今回はここまでが妥当だろう。俺は切り上げる事にした。

「また、俺とお喋りしてくださいね」
よかったら。も、ぜひ。も必要ない。
有無を言わさぬ位で締めくくる事で尚も俺の印象を強める。


「年上をからかわないの!ま、まぁ・・・たまには、ね」

くすぐったくなる照れくささが形の良い顔に広がるのを俺は見逃さなかった。

「じゃあ、おやすみなさいペトラさん。良い夢を」
去り際に笑顔を浮かべながら俺は戸惑うペトラさんを余所に地下牢へと歩き始めた。



男所帯の中で彼女が純潔を保っていられるのはエルヴィン団長の統制が行き届いているのか、はたまた朴念仁揃いだからか。

考察してみるが忽ち止めた。
曲者揃いの調査兵団に常識などという一般論を持ち込む事自体がナンセンスだ。

地下牢の見張りを担当する兵に軽く挨拶する。
俺に反逆や謀反の意思無しと判断されたものの軍規は軍規。

多少の自由は許されど、最後はここに戻らなければならない。

じめじめとしたかび臭い地下牢だが、悪くないと思いはじめた。

色を覚え、楽しみが出来たのだから。

鉄格子の扉に錠をかけると彼は地上への階段を上っていった。

重苦しい金属製の扉が音をたてて閉じる音が聞こえた。


どっかりとベッドに倒れこむと仰向けに寝転がる。
ああ、ミカサの事、忘れていたな。

目を瞑りながらようやくその事を思い出す。

サシャとの情事を他人に口外する事は無いだろうが彼女の名誉の為にも明日は念を押しておこうと思った。

睡魔がじわじわと俺の身体を蝕む。
心地好い眠りが、安らかな夢を運んでくれる。

ペトラさんに言った言葉がそのとおりになりそうだ。

冷たい手が俺の頬に触れる。
俺は慌てて飛び起きようとした。

上体は少し浮いた所で金縛りにあったかのように硬直した。
俺の身体に馬乗りになった者の身体で遮られていたからだ。

寝込みとはいえ、接近を許してしまうのは不覚以外の何物でもなかった。

ただ、相手は俺の命を奪おうとする手練れの暗殺者ではなく、家族だったという事だ。

「どうやって入って来たんだよ・・・ミカサ」
松明と蝋燭の灯りが固く強張ったミカサの顔を照らしていた。

今回はここまでです(`・ω・)

次回は早くて日曜日の晩になると思います。

何処をどう間違えて好色一代男になったのだ・・・

ではまた!ノシ

乙~

これ一通り女性キャラ(+兵長)との絡みが終わったらスレタイ通りの争奪戦が始まるのかなwktk

続きを楽しみに待ってました。ハードボイルド小説の主人公みたいな感じですね。
エレンの細かい描写がいいです。乙。

支援

更新が遅くてごめんなさい。

新作の妄想に明け暮れておりました。

明日には投下できそうです。

楽しみに待ってます。新作も期待してますよ。

俺の目覚めに細い指はぴくりと震えた。
顔にかかる黒い髪が不思議と妖艶な雰囲気を醸し出していた。

呆ける意識を醒ましながらその瞳を見つめる。

目に宿る不安の色。自分がどうしたらいいのか分からないようだ。

「なあ・・・重い」
俺は溜息をつくと柔らかな口調で呟いた。

ミカサは、はっとした表情をすると申し訳なさそうに身体を離した。

背筋に残る痺れ。むずむずした痒みにも似た痛みがもどかしい。

俺はむくりと起き上がるとミカサを横に、ベッドの上で腰掛けた。

「エレン、その・・・ごめん」
ミカサは力無くぼそりと呟いた。

元々、物静かな性格の女だが、こんなにも弱々しい態度で接されると怒る気にもなれない。

「・・・で。さっきの続きだけどさ?どうやってここに入って来たんだ?」
そうは言ったものの、大方の察しはついていた。

兵士であり任務とは言え、誰しも得体の知れない巨人の力を秘めた者の見張りなんてまっぴら御免だ。

絶世の美女ならいざ知らず、青っちょろい小僧の為に蚊やブユの飛び交う中で寝ずの番など拷問に等しい。

こんな時代だからこそ先立つ物がなんとやらだ。

「それは・・・まあ、お酒と煙草とお金で・・・」

俺に嘘はつかないでくれよ?その一言でミカサはたまらず白状した。

「あとさ、サシャとの事だけど、いつから見てたんだ?」

聞かない方が幸せだろうとは思った。

だが、ここまで来たんだ。洗いざらい聞いてしまえという半ば捨て鉢な気持ちがあった。


「・・・エレンが、サシャの服を破いた所から」

遅くなった俺達を呼びに来た際の出来事だと。とことん間の悪い話だ。

全身に脱力感が広がり、鳩尾がひやりとした。畜生、全部じゃねぇかと腹の底で悪態をつく。

母親に自慰を見られたどころじゃあない位の後味の悪さが俺を容赦なく襲う。

「その、エレンはサシャと・・・どういう関係なの?」

見られてしまった事実に変わりはない。そう観念する事で俺は気をとりなおした。

その瞬間を見計らうミカサは核心に迫ろうとした。


言われて困ってしまった。
見られてしまったままなら恋人と誰しも思うだろう。

勿論、男女の営みなど例外を除いては恋人や夫婦に限られる。

サシャは俺を将来の伴侶として考えてくれてはいるが、当の俺は如何せん乗り気では無い。

それがどれだけ女心に対して不誠実かは自分でも嫌と言うほど理解していた。

自己嫌悪した数と同じだけ自嘲しては途方に暮れる。

俺は軽蔑される事を覚悟で自分の考えを吐露した。

「笑っちゃうだろ?兵長から始まり、クリスタ、アニ、サシャと来た。どうにも色情狂になっちまったのかな」

改めて自分の行動を省みて呆れた。
きっかけこそどうあれこれじゃあ、まるきり変態だ。

ミカサに告白して気が楽になったといえばそうだが、これではそのミカサに愛想を尽かされかねない。

俺は言ってからしまったと後悔した。
穴があったら入りたい気持ちだ。

まじまじとミカサへ視線を向ける。
視線が合った。

その途端、俺はまたしても押し倒される羽目となった。

「なっ、ミ、ミカサ・・・」
動揺を隠しきれないままに俺は呟いた。

ミカサはじっと俺の目を見据えると呟いた。

「私は、エレンにとって家族・・・けど、それ以上にはなれないの?サシャにしていたように・・・」

口ごもるミカサ。思ってもみなかった一言。


道を歩けば大抵の男は思わず振り返るその端整な顔立ち。憂いを帯びた瞳。
俺に対して少々、度が過ぎるお節介に目を瞑れば確かにいい女なのだろう。

だが、やはり家族は家族。
姉や妹に欲情してしまえる程の性癖は持ち合わせていない。

現に、これだけ身体が触れ合っているのに肉欲の欠片も沸き上がらない。

・・・正直、ほっとしていた。

「なあ、ミカサ。俺とお前は家族なんだろ?ならどちらかが、或いはどちらも誰かと結婚しようが、家族である事には変わらないだろ?」

ミカサは黙って頷いた。

「けど離婚しちゃったらその誰かとは他人になっちまう。離婚したらだけどな」

「その相手がお前だったら、やっぱり嫌だな。これだけ長いこと家族としてやって来てるのに、はいそうですかと他人にはなれないよ」

喪うことの怖さを誰よりも俺達は知っている。
打算もへったくれもない。俺はありのままに語った。

馬乗りになったミカサは身体を下ろすと俺の身体にまとわり着くように抱きついてきた。

「分かった。私は、エレンの家族のままで生きよう・・・」

その言葉を聞いて気が軽くなったのは一瞬だけだった。



「・・・ただ、この一夜だけでいい。私を女として愛してほしい」

俺の思いは空しく空回りに終わった。

息がかかる程に近付く互いの顔。

藪から棒に抱けなど無茶な注文だ。力を以て押し返そうにも敵わない。

力まかせに押し付けられる唇。こんながさつな愛情表現があるか。

「わ、わかったから!だからちょっと待てよ!」
決してその場しのぎではない事を証明する為にその身体を抱いてやる。

効果はてきめんだった。力ごなしに俺を組み敷くミカサから強張る力が抜ける。

「こんな乱暴なやり方があるかよ」
たしなめるように言ってやると、分かりやすい位にしゅんとした。

「ごめんなさい。わからないままにエレンを手篭めにしようとした」

思わず噴き出してしまう。何処でそんな言葉を覚えたんだこいつは。
そんな事を思う俺の手をミカサはそっと握った。

「エレン、教えてほしい。どうすればあなたと愛し合えるかを」
凛としたその佇まいに似合わぬ台詞。

女って奴はどうしてこうも男をその気にさせる一言を絶妙なタイミングで言うのだろうか?
封じ込めたはずの疼きが鎌首をもたげていた。

俺の下腹部から沸き上がるふしだらな欲求。
その節操の無さに我ながら呆れ果てた。

「分かったよ。俺が導いてやるから、楽にしていろよ?」
理性を嘲笑うかのように、いけしゃあしゃあと宣うこの口。もう、どうとでもなれだ。

ミカサは俺のされるがままに横たわった。頬を赤く染める様は、いじらしくもあり艶かしくもある。

血の繋がりは無くとも、苦楽を共に分かち合った家族の身体をたった今から侵略する。

背徳感と荒ぶる衝動は俺から理性を簡単に奪い去る。


ああ、本当に俺って馬鹿だ――

「ミ、ミカサ、もう・・・」

降伏の意思を掠れた声でどうにか口にするのがやっとだった。

枕元の懐中時計へ目をやる。針は夜明けまでには程遠い。

「駄目。エレンはまだ果てきっていない」

仰向けに転がされた俺の身体にのしかかりながら、腰を動かすミカサはきっぱりと言い放つ。

それは俺にとって、さながら死刑宣告であった。

この女は恐ろしい程の業師だった。
俺がその処女を奪い、悦楽の味を与えた所までは良かった。

たった一度の体験から多くを学んだミカサは、更なる肉欲の旋律を生み出し、新たな肉欲の境地へと俺を連れ去った。

天賦の才とも言えた。

「私は、自分の身体の快感も性感も完璧に支配出来る」
情事の最中に耳元で囁かれた奇妙な一言は図らずとも証明された。

碌な休息もなく、ひたすら精を吸い付くされ、それに見合った悦楽が果て無き欲望に悲鳴を与える。

霞む視界。それでもミカサのあられもない裸体だけが鮮明に網膜に焼き付く感覚に痛みすら覚えた。

どくんと俺の身体が大きく脈打ったと思うと視界が少しずつ白み始めた。

ミカサの乳房を揉みしだく両の手から力がすとんと抜け落ちる。

腹上死という単語が脳裏を過った。
好色家のみならず、性に目覚めた男が一度は憧れるであろう死に方。

他愛ない酔っ払いの与太話と鼻で笑っていたが、こんな形でその時を迎えるなんて思ってもみなかった。

洒落にもならない。俺には巨人を駆逐する大望が―――

白く染まる視界は俺の意識に闇を与えた。

閉ざされた意識に微かに聞こえる声がした。やがてそれは徐々に語気が強くなる。
誰かが俺の名を呼んでいる。

「・・・ン!・・・エレン!」
俺の意識はその声に呼び覚まされた。飛び起きる様に顔をあげ、身体を跳ねあがらせる。
じゃらりと重苦しい金属の音が響いた。思わず四肢に目を向ける。重く冷たい鎖は俺の身体からまたも自由を奪っている。

「ようやく目が覚めたか、エレン」
薄暗い闇から声の主は俺にその姿を露にする。

「ラ、ライナー・・・?」

「え・・・おっ、俺っ!?」
磔にされていた俺は一糸纏わぬ自身にようやく気付いた。

「危ない所だったな、まさかミカサがお前の身体に興味があったとは思わなかったぜ」
下卑た笑みのライナーはその衣服を手慣れた様子で脱ぎ捨てる。

「ああ、安心しろよ、ミカサは団長にお説教を喰らった程度で済んでいるからな。勿論、ただのお説教だぞ?」

言動はともかくその行動の意味に俺はこれが悪夢では無いかと自らに言い聞かせた。否。これが現実だと脳は無情にも俺に事実を告げる。
「お、おいライナー・・お前、何を・・・」

ひきつった顔で力無く呟く俺にライナーはギラつかせた瞳で口を開いた。

「決まっているだろ?お前の身体を見ていると疼いて・・・な?」


以上です。長々といきあたりばっかりのこんな文を読んでくださった方には心から御礼申し上げます!

次作はこんなことの無い様、がっつりと書き溜めてから、読み応えのある投下量で更新していきますので、どうぞ生温かい目で見てやってください。

一応、冒頭から、ラストまで構図はできているので近々お目にかかれる・・・とは思っております。

ではまたお披露目の日を楽しみに書きますので、その時は何卒よろしくお願いします(`・ω・)ノシ

乙!乙!乙!
待ってます

wktk

最後まで、楽しく読ませていただきました。最後は、エレンへのお仕置きですね。
ただ、ライナーの場合は説教ではなく躾というなの拷問を他の5人から受けるんだろうなと
想像してしまいました。新しい作品を楽しみに待ってます。乙。

楽しみにしてくださる方に感謝感激です。

現在、書き溜めの真っ最中ですが、読んでもらえる日を楽しみに
頑張ります。

好みの別れる内容ではありますが、地の文によるシリアスのみのアニとエレンのSSです。
性描写はあるのですが、極端に生々しい描写は控えて行くと思います。

スレタイの頭は アニ×エレンとしますので、見かけた際は是非見てやってください。

ではまた(`・ω・)ノ

乙!まってます

楽しみに待ってます。乙。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月10日 (火) 22:33:29   ID: JEJ3RMM7

つづきみたい

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom