ライナー「先に言っておくぞ、アニ。俺を蹴る時は慎重にな！」

アニ「ふん！」

ライナー「！？」

ガーン！！

アニ「……」

ライナー「……」

アニ「……クッ」

アニ（あ、足が……痛い！）

アニ「痛っつ……」

ライナー「……だから言っただろう、俺を蹴る時は慎重にって」

ベルトルト「ライナー！君はアニにいったい何を……！」

ライナー「ベルトルトか、ちょうどいいな、俺を殴ってみろ。好きなところを殴ってくれてもいいぞ」

ベルトルト「そんな事よりアニに何をしたんだ君は！」

ライナー「殴ってくれればわかる、来いよ」

ベルトルト「……そうか、じゃあ遠慮なく行くよ」

ベルトルト「せい！」

キーン！

ベルトルト「！」

ベルトルト（ウグッ！こ、拳が……！痛い……！）

ベルトルト「まさか……ライナー、君は」

ライナー「ああ、俺の取り柄と言えば今まではガタイがいい事しかなかったからな」

ライナー「人間の状態でも鎧を出す事ができれば、俺の数少ない長所を増やせると思ってな、特訓したんだ」

アニ「その結果が……」

ライナー「そう……」

シャツﾊﾞｻｯ

ライナー「この鎧だ！これなら例えミカサであろうと、人間である以上俺に傷は付けられない！」

ライナー「ブレードをへし折って砕くこの鎧に、キックやパンチなんてもってのほかだからな」