舞園「私、アイドルは諦めました」 (14)

苗木「ど、どうして? 舞園さんはアイドル活動好きなんじゃないの?」

舞園「はい、アイドル活動は好きでした、でもそのために人を殺して脱出、なんてことは出来ません」

苗木「そ、それはボクがどうにかするから!」

舞園「ふふっ、それにですね」

ぎゅっ

苗木「ま、舞園さん?」

舞園「今は苗木君が側にいてくれたら、私は幸せですから」

苗木「……舞園さんっ!」

ぎゅうう

舞園「苗木、ううん、誠君」

なでなで

舞園「とは言いましたが」

苗木「……すぅ……すぅ」

舞園「アイドルと幸運、これだけでは脱出を考えにくいですよね?」

舞園「誠君と、助手として協力することは勿論、殺人が起こらないようにしなくちゃ」

舞園「そして」

なでなで

苗木「んぅ……ふふ……」

舞園「……この可愛らしい笑顔を、守ってみせます」

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