唯「ムギちゃんと過ごす夏の終わり」 (11)

唯(8月31日)

唯(夏休み最後の日…だけど明日は日曜日)

唯(だからムギちゃんの家にお泊りにきたんだけど…)

紬「さ、遠慮なくあがって」

唯「う、うん…」

唯(こんなに大きな家だなんて聞いてなかったよぉー)

紬「私の部屋に行きましょうか」

唯「あ、うん」

紬「うふふ、唯ちゃんがお泊りにきてくれるなんて嬉しいわー」

唯「私も一度ムギちゃんの家を見てみたかったから…ムギちゃんって本当にお嬢様なんだね」

紬「ええ」

唯「おっきい家だからびっくりしちゃったよー」

紬「かくれんぼすると探すのが大変なのよ」

唯「そうなんだ?」

唯(誰とやってるんだろう…?)

紬「さ、ついたわ」

唯「ここがムギちゃんの部屋?」

紬「ええ」

ガラッ

唯「わ、すごい」

紬「そう?」

唯「うん! このベッドなんてお姫様のベッドみたい」

紬「そうかしら」

唯「…」ウズウズ

紬「…?」

唯「あのね、よかったらでいいんだけど、寝っ転がってみていい?」

紬「もちろん」

唯「えいっ!」ドサッ

唯「わ、ふかふかー」

紬「うふふ、唯ちゃんったら」

紬(唯ちゃん、最初は緊張してたみたいだけど楽しそう)

紬(良かった…)

唯「ムギちゃんはいいなー。毎日こんなふかふかなベッドで眠れて」

紬「うん…」

唯「どうしたの?」

紬「私ね、どちらかというと畳でお布団で寝るのが好きなんだ」

唯「畳の匂いがして気持ちいいよねー」

紬「唯ちゃんも畳好きなんだ」

唯「うん!」

紬「あ、そうだ。今日は唯ちゃんもふかふかベッドで眠れるわよー」

唯「え、一緒のベッドに寝てもいいの!?」

紬「えっと…客室のベッドのことなんだけど」

唯「あ、そっちかぁ…」

紬「えっと、一緒のベッドで寝てみる…?」

唯「いいの?」

紬「うん。唯ちゃんさえよければ」

唯「やった」

紬「ふふ。なんだか修学旅行みたい」

唯「修学旅行?」

紬「うん。夜遅くまでおきて恋話するの」

唯「ムギちゃん、それは無理だよ」

紬「どうして?」

唯「だって…ね」

紬「//」

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