｢身内｣

友｢おいっ、あれ見ろよ｣

男｢ん？｣

友｢あれあれ！あの向こうの歩道歩いてる女の人!｣

友｢すっげぇ美人じゃねっ!?｣

男｢うん～？そうか？｣

友｢お前見る目ないって！こないだも3組の女ちゃんかわいいとか言ってたもんなww｣

男｢はぁ？女ちゃんかわいいしな！｣

友｢いやいや、あれはないって｣

友｢ありゃ完全に男だもんww女装したお・と・こ｣

友｢そんな趣味があったなんて驚きですなぁ～男くんww｣

男｢てめぇ～あの良さがわからんとは…｣

友｢おっ！あの美人さんこっちに渡ってくるぜ！｣

友｢うひょ～すっげぇ綺麗な足!!これがいい女ってもんだよ｣

男｢……ん？うわぁ…｣

友｢え？どした？｣

男｢い、いやぁ…｣

友｢なんだよーはっきり言えよ｣

男｢あ、あの人さぁ…よく見ればおれのさぁ…｣

友｢も、もしや貴様の身内とかか!?｣

男｢そ、そぉーだよ～｣

友｢まっじかよ!!!!なぁ!!紹介して!!なぁなぁ!!｣

男｢えぇ～｣

友｢そうケチケチすんなよぉ～｣

友｢紹介するだけじゃん～｣

男｢で、でも……｣

友｢！もしや、お前もあの方にほの字とかか!?｣

男｢表現がふるくせぇよ｣

男｢ち、ち、ちげぇよ!!｣

友｢……その反応、図星だな｣

友｢まさかこんな形で親友と争うことになろうとは…｣

男｢いや、ちげぇつってんだろ、死ね｣

友｢親友からの死ねは結構なダメージだぞ｣

友｢じゃあなおさら紹介してくれでもいいだろ？｣

友｢たのむよぉ～｣

男｢……仕方ねぇなぁ～｣

友｢ひゃっふぅぅぅ!!!!｣

友｢ありがとうございます男様!!!!このご恩はあ…｣

男｢うるせぇ｣

友｢お！あの方がこっちに手を振ってらっしゃる｣

友｢お前に気づいたんじゃね？｣

男｢みたいだな｣ﾋﾗﾋﾗ

友｢チャアアアアアンス!!｣

友｢早速頼むぞ!!!!｣

男｢うるせぇ｣

美人｢おーい！男ー!｣

友｢うおおおう!!!!｣

友｢ずるいぞ貴様!!あの方に呼び捨てで呼ばれてるなんて!!!!｣

男｢おなじ名字なんだから当たり前だろ｣

友｢ほら！はやくはやく！｣

友｢こっちに連れてきて!!｣

男｢あいあい｣

美人｢なにしてんだーこんなとこで～｣

男｢父さんこそなにしてんだよこんな昼間っから!仕事は？｣

友｢｣






完

コメありですm(__)m
今日もゆったり書いていきたいと思います

男(俺は男。〇北高等学園に通う、健全な男子高校2年生だ)

男(我が人生、華美ではないが平凡で、幸せな人生を送ってきた17年簡)

男(その俺は)

男(今非常にまずい状況に事態に直面している)

男(退屈な授業が終わり、部活に所属していない俺は鞄に教科書などを詰め、帰る準備をしていた)
男(このときにすでに俺は異変に気がついていた)

男(しかし、それは気のせいであると思い聞かせ、足早に校門をくぐり抜けた)

男(今日は某アニメの録りためを見ると決めていて、それが私の背を押していたのだ)

男(愚考だった)

男(……そして、ついにきた)

男(学校を出て、2つ目の信号待ちの時)

男(下半身に衝撃が走る)

男(そう、便意だ)

男(いっきに決壊寸前まで追いやられるとは思っていなかった)

男(クソッ！クソッ！クソッ！)

男(……!!公園!!)

男(俺はこの信号を渡って、左折するとすぐに小さな公園があることに気がついた)

男(あそこには公衆トイレがある。少し汚いがそうも言ってられない)

男(いける！)

男(決壊寸前の汚水ダムを必死に支えながら公園に駆け込んだ)

男(よし、大丈夫だ…)

男(トイレまであと数メートル)

男(ラストスパート…落ちつけ、俺！)

男の子｢ねぇおにいちゃん｣

男｢っ!?｣

男の子｢いまからバケツでみずくんでくるからさ、このおやまみはっててくれない？｣

男｢え？｣

男の子｢だから、このおやまがだれかにこわされないかみててって｣

男｢｣

男｢ちょ、ちょっとおにいちゃんいっ、忙しいんだよぅねぇぃ…｣

男の子｢えぇ～みててよ！みてて！みてて！みてて!!｣

男｢え、で、でもねっぃ…うっ！｣

男(こうしてる間にも波が何度も来ている…)

男の子｢……うっ、うぐっ、ひぐっ、み、みとくだけじゃ、んかー…｣ｳﾙｳﾙ

男｢｣

男(まだかガキんちょ)

男(あのちいさなバケツに水をいれるだけでどれだけの時間をかけているのだ)

男(ほんとにやばいよ)

男(おにいちゃんのバケツも、もういっぱいいっぱい)

ﾀｯﾀｯﾀ

男(やっと、戻ってきたか……)

男の子｢なんかぜんぜんみずはいらないとおもったら｣

男の子｢バケツあなあいてた｣

男｢………おにいちゃんのバケツにも穴が開いてるんだよ!!!!｣

男の子｢うわっ、びっくりした｣

男｢ふぅ～｣

男(トイレってこんなに幸せな生理現象だったけ)

男(これたまんない。くせになるわ)

男(人生17年目にして、脱糞することへの喜びを痛感するとは)

男(もう永遠と脱糞してたいわ)

男(うん)

男(それは嘘)

男(さて、時間をくってしまった)

男(家に帰ってアニメ鑑賞だ)ｽｶｯ

男(あれ？)ｽｶｯ

ｽｶｯ

ｽｶｯ

ｽｶｯ

ｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯ…………

ｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯ

男｢ファック!!!!｣

男(か、紙がななななな、ない？)

男(……おぉ、神よ。あなたはどれだけ私に苦行を強いるのだ…)

男(もう泣いていいですか？)

男(どうする？どうする？)

男(どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする)

男(いや、おちつけ俺……)

男(大丈夫、俺はこんなところで立ち止まるような男ではないばすだ)

男(考えろ！)

男(まず、鞄の中)

男(ポケットティッシュはあるか？)

男(あぁ、そういえば学校でこぼれた麦茶を拭いてきれしていたんだった)

男(まさか、教科書やノートで拭くわけにもいかないし……)

男(！ノートの白紙の部分を切り取って……)

男(………それは最後の策としよう)

男(どうする…)

男(あとなにかないか？)

男(まさか、パンツで拭くような人間をやめたような行為には及びたくないし)

男(や、やはりノートしかないか……)

男(ノートを使うのも大概だが)

ｺﾂ､ｺﾂ､ｺﾂ

男(っ!?だ、誰か来た!?)

男(ちょ、ちょっとなんか恥ずいな……)

男(はっ！そういえば、外にはトイレットペーパーがいくつか並べてあったな…)

男(いける!!)

男(あのトイレットペーパーを今入ってきた人に頼んで取ってもらおう！)

男(よかったああああ!人間捨てなくてよかた!!)

男(大好き!!今入ってきた人!!マジLOVE2000%!!)

男(よし！少し恥ずかしいが背に腹は変えられぬ)

男(勇気を出して！)

男｢す、すいません……今個室に入ってるんですけど｣

男｢トイレットペーパーがきれてしまってて｣

男｢そこに並べてあると思うんですけど｣

男｢ちょっと取ってくれませんかね？｣

女｢………は、はい…｣

男｢えっ





完

乙
つまり女子便所だったの？

>>31
乙ありですm(__)m
つまり女子便所でした

――――今夏
はじめは猛暑日が続き蒸し暑い日々を送れば
夏の終わりには全国的に
ひどく激しい雨が列島を襲った

しかし

男｢くそ～なんでこの雨の量で警報でてないんだよ…｣

俺の住むこの地域にも大雨が降っているものの
気象庁からの警報は発令されていなく
結局雨の中学校に行き、とてつもなくつらい授業を6時間受けてきたのだった

男｢本当、今日はついてないなぁ｣ﾊｧ

今俺は学校からの帰路にいるのだが
今日1日とことんついていなかった

まず、朝学校に来る途中
人とスレ違うときに傘を当てられてびしょびしょになる

学校についてから
眠かったので、机でつっぷして寝ていたら
ツレのやつらが机になんかおいたり
周りでなんやかんやと言い俺の睡眠を邪魔してきた

あと
弁当忘れる、授業に遅れる...etc

本当に疲れきった

男｢早く帰ってねよ｣

ﾋﾞｼｬｱ!←車が水溜まりの上を走る

男｢｣ﾋﾞﾀﾋﾞﾀ...

男｢うんっがあああああ!!｣

男｢……｣

男｢ハァ…｣

―――――――

男｢あれっ!?｣

男｢あそこにいるのは……幼？｣

駅前の商店街のアーチの下に
幼がいた
しかし、この雨の中傘もささずにびっしょびっしょだ

男｢幼ー、なにしてんだ風邪ひくz....｣

男｢っ!?｣

泣いていた
顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた
一体どうしたんだ？
長い付き合いだが
幼のこんな表情は初めて見た

男｢お、おい！どうした、幼!?｣

幼｢うぐっ....ひぐっ....んっ！....｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

男｢……んー｣

男｢とりあえず家帰ろうぜ！こんな雨に濡れたら本当か……ぜ……｣

俺は大変なことに気づいてしまった……
幼の制服が雨に濡れて下着が透けている

男｢っ/////｣

罪悪感からすぐ目を逸らしたが見たのバレてしまったかな？
俺はすぐ顔に出るタイプだからな…
ピンクか…

男｢ほ、ほらっ！行こう!?｣

幼｢ひっく...んっ｣

男｢……｣

男｢少し待つか｣

女｢……すびっ…｣

男｢お、泣き止んだか？｣

女｢……｣ｽﾀｽﾀ

男｢ちょ、ちょっと待てよ！濡れちまうぞー、もうびしょびしょだけど｣

あ、また下着みちゃった

男｢ほら、傘｣

女｢……｣

男｢俺なんかと相合い傘になっちまうけど、我慢しろな｣

女｢……｣

男｢まぁ、今はなにも言わなくていいよ｣

男｢……｣

女｢……｣

密着しててすごいドキドキする……

男｢ひ、久々だな、こうやって2人で帰るのも｣

男｢中学入って、みんなに冷やかされて止めたんだっけかな｣

男｢思えば本当長いよな俺たちの付き合いわ｣

男｢なんていったって出会いは0歳だもんなww｣

男｢ちっさいときは毎日のように遊んでたよなぁ｣

男｢なんか思い出話始めちまったわww｣

やばい…なんか緊張してきちまった…
絶対俺今変な顔してる！
あー、もうっくそ!!
平常心、平常心....

男｢!あ、ほらほらあそこの公園｣

男｢あの公園で毎日遊んでたんだったな｣

男｢そーいや知ってる？今あそこの公衆トイレ、女子便に変質者が出るらしいぜww｣

なに話してんだ俺は…

やっぱり俺は……
こいつのこと好きなんだな
ずっと昔から
ずっと昔からだから気づかないふりしてたんだな
久々に会っても、気持ちは褪せてない、か

すいません、幼が女になってました

あぁ…もう幼のうちについちまった
俺はまた言えないのか…
チャンスは何度だってあったはずなのにな

男｢じゃ、じゃあな！なにがあったか知らないけど元気出せよ｣

男｢また落ち着いたら話聞かせてくれな｣

男｢それじゃ....｣

幼｢男....｣

男｢っ!?｣

幼｢男....聞いてる？｣

男｢あ、あぁ聞いてる｣

幼｢思えば本当長いよね私たちの付き合いは｣

幼｢なんていったって出会いは0歳だもんねーww｣

幼｢ちっさいときは毎日のように遊んでたよね｣

幼｢なんか思い出話始めちゃったww｣

幼｢!あ、ほらほらあそこの公園｣

幼｢あの公園で毎日遊んでたんだよねー｣

幼｢そういえば知ってる？今あそこの公衆トイレ、女子便に変質者が出るらしいよwwこわいよねww｣

幼｢ってなんの話してんだってねww｣

幼｢ねぇ男｣

男｢ん？｣

幼｢なんで……なんで……なんで……｣















幼｢突然いなくなっちゃったの…｣

男｢え？｣

と、同時に思い出した














忘れてた俺、死んでたんだ

ちょうど一週間前
その日も今日みたいな大雨だった
そしてそれが原因で
濡れた地面でおっさんのバイクがスリップし俺に向かってどかーん
一瞬で痛みはなくなったな
そう、あの駅前の商店街のアーチの下でのこと

幼｢ねぇ....ずっと一緒だったじゃない....ねぇ....｣

俺は幼に想いも伝えられず死んだんだった

幼｢なんで死んじゃったの....なんで....｣

死ぬってわかっていれば当たって砕けたのになぁ

幼｢バカ...バカ...バカ...バ...カ｣

幼｢バカ.......ずっと好きだった....｣