モバP「あれ、動けない......」 (63)

P(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ.....)

P(『俺は夜中に目が覚めたと思ったら身体が動かなかった』)

P(な、なにを言ってるかわからねーと....いやわかるか......)

P(まぁ、原因ははっきりしてるんだが.....)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363354169

P(というのも......)

愛梨「Zzz........」

P(右腕にこいつ.....)

雫「むにゃ......」

P(左腕にこいつが.....)

藍子「うーん......」

P(そして脚にまさかのこいつがしがみ付いてるからなんだけど.......)

P(どうしてこうなった.........)

P(落ちつけ俺、まずはこうなった原因をハッキリさせるんだ)

P(どうしてこんなことになったかというと......)

P(あれは一週間くらい前だったかな......)

http://i.imgur.com/sn5etma.jpg
http://i.imgur.com/mWTDKTI.jpg
十時愛梨(18)

http://i.imgur.com/lm8ddws.jpg
http://i.imgur.com/Q19yzhV.jpg
及川雫(16)

http://i.imgur.com/xMmNRy3.jpg
http://i.imgur.com/HdfxJ3Z.jpg
高森藍子(16)


−−−−−−−−−−−−−−−−−

愛梨「ライブですか?」

P「ああ、地方のだけどな」

愛梨「そうなんですか、結構久しぶりですねそういうの♪」

P「まあな、最近は愛梨も人気が出てきてテレビの仕事が増えたけどこういうのもおろそかにしちゃいけないからな」

愛梨「もちろんわかってますよ、小さなステージからのスタートだったんですから」

P「だな、初心忘るべからずってやつさ」

愛梨「私以外には誰が行くんですか?」

P「あとは雫と藍子だな」

愛梨「へぇ、楽しそうなメンバーですね♪」

P「なかなか珍しい組み合わせだな」

愛梨「そうですか?確かに一緒に仕事したことは少ないかも....」

P「まぁ、なんていうか愛梨と雫だと需要が被るからな.....」

愛梨「?」

P「ちなみにな、今回泊まるところは温泉があるらしいぞ」

愛梨「温泉ですか?」

P「ちひろさんが奮発してくれたんだよ」

愛梨「私、温泉って大好きなんです♪」

P「愛梨たちは去年すごく頑張ったからな、その労をねぎらいたいってのもあるんだよ」

愛梨「そうなんですか?嬉しいです♪」

P「スケジュールの関係で一泊になっちまうけど、ライブが終わったらゆっくりと疲れをとるといいぞ」

愛梨「はい!じゃあプロデューサーさんも一緒に入り......」

P「はいはい、ストップストップ」

ちひろ「プロデューサーさん、わかってますよね?」

P「ハイ、モチロンデス」

ちひろ「お願いしますね、わざわざ早苗さんをそっちに向かわせたくないですから」

P「それシャレになってませんって......」

http://i.imgur.com/0ZJM0ST.jpg
片桐早苗(28)


−−−−−−−−駅−−−−−−−−−


雫「わぁー、新幹線なんて久しぶりですー!」

愛梨「私もだよ、実家に帰る時くらいしか使わないもんね」

雫「ですよねー」

P「そういえばあいつら二人とも東北の出身だったな」

藍子「やっぱり共感しあえるところがあるんじゃないですか」

P「だろうな.....」

藍子「ふふっ、二人ともはしゃいじゃってますね、じゃあ記念に一枚っと.....」パシャッ

P「ふぅ....みんなそろそろ行くぞー」


雫・愛・藍「「「はーい!」」」


−−−−−−−−−−−

P「えーっとこの辺だな....」

愛梨「あっ、ここですよプロデューサーさん!」

藍子「ちょうど固まってますね」

雫「みんないっしょですねー♪」

P「ところでお前ら気をつけろよ、周りは一般の人だらけなんだからな」

愛梨「大丈夫ですよ、ちゃんと変装してますし」

雫「はい、わかってますよー」

P「藍子、ちゃんと見ておいてくれ....」

藍子「そうですね....」

P「じゃあ俺は藍子の隣で.....」

愛梨「私は雫ちゃんと一緒だね♪」

雫「愛梨さん、よろしくお願いしますー」

藍子「プロデューサーさん、ふつつかものですがよろしくお願いします」

P「わかってて言ってるだろお前......」

藍子「フフッ♪」

愛梨「プロデューサーさん♪私クッキー作ってきたんですよ、はいどうぞ!」

P「ああ、ありがとう」

愛梨「はい、雫ちゃんも藍子ちゃんもおひとつどうぞ♪」

藍子「ありがとうございます」

雫「じゃあいただきまーす」

藍子「でもこのメンバーでのライブって珍しいですね」

P「おっ、藍子も気づいたか」

藍子「事務所に入りたての頃に三人揃ってっていうのはありましたけど.....」

P「今やお前らも人気だからな、個別の仕事も増えてきてるし」

藍子「そうですね、だから私今回のお仕事はすごく楽しみなんですよ」

P「そうか、そいつはなによりだな」

藍子「温泉も入れますしね」

P「そっちがメインかよ....」

藍子「大丈夫ですよ、ライブもバッチリ成功させますから」

愛梨「ねぇねぇ雫ちゃん、プロデューサーさんと藍子ちゃんなんかいい雰囲気じゃない?」

雫「そうですねー、仲良しさんみたいですー」

愛梨「なんかプロデューサーさんもリラックスしてるって感じだし.....」

雫「冗談も言い合ってますねー」

愛梨「ううぅ....私もあんなふうに仲良くおしゃべりできたらなぁ.....」

雫「愛梨さんもプロデューサーさんと仲良さそうですよー?」

愛梨「そうなんだけど.....私プロデューサーさんと話してると興奮してすぐ脱いじゃうんだよね」

雫「脱いじゃうんですかー?」

愛梨「うん、プロデューサーさんといるとそれだけで胸がドキドキして身体が熱くなってきちゃうの」

雫「ああー、分かるかもしれません、私もプロデューサーさんといると嬉しくって抱きつきたくなっちゃうんですよねー」

愛梨「その度に注意されちゃうんだけどね.....」

雫「ですよねー」

愛梨「もうちょっと落ち着いて話せるようになりたいなー....」

愛梨「まぁ、それはそれとしてこのまま藍子ちゃんが一歩リードしたままっていうのはダメだよね」

雫「一歩リードですかー?」

愛梨「ああ見えてプロデューサーさんの周りにはライバル多いんだよ、ボヤボヤはしてられないの」

雫「ライバルか....」

愛梨「雫ちゃんはどうなの、プロデューサーさんのこと?」

雫「プロデューサーさんですかー?そうですねぇ、プロデューサーさんは牛さんと同じくらい好きですよー」

愛梨「牛さんと同じ?それって......」

雫「一緒にいるととっても安心ですー♪」

愛梨「うーん、雫ちゃんにしたらすごく好きってことなのかな?」

雫「?」

愛梨「とにかく!せっかくの温泉だし、これを機にプロデューサーさんとの仲を深めなくちゃ!」

雫「じゃあ私ももぉーっと頑張っちゃいますよー」

愛梨「負けないよ、雫ちゃん!あ、あとライブも頑張ろうね」

雫「ハーイ!」


P「丸聞こえだっつの.....」

藍子(私も頑張らなくちゃ.......)


−−−−−−−−−−−−


 \ワー!/   \ワー!/   \ワー!/


P「愛梨、お疲れ様!」

愛梨「あっ、プロデューサーさん!どうでしたか?」

P「ああ、すごくよかったぞ!」

愛梨「えへへっ、ありがとうございます!」

P「雫、それに藍子もお疲れ!」

雫「お疲れ様ですー、プロデューサーさん♪」

藍子「ありがとうございます、ありがとうございます」

P「今回は準備期間も少なかったけどよく頑張ったな!」

雫「えへへー、そうですかー?」

P「もちろん、俺も鼻が高いよ!」

雫「ありがとうございますー!」ギュウゥゥ

P「お、おい雫.....」

雫「プロデューサーさーん♪」

P「ちょ、ちょっとこら....」

P(す、すごい....)

P(とても藍子と同い年には.....)

愛梨「むぅぅ、プロデューサーさん!私だって頑張りましたよね?」ダキッ

P「あ、愛梨!」

P(おお、こちらも.....)

P(大きさこそ雫に負けてるがかなりのボリューム、しかも形の整った美乳とは.....)

P「ああもう、二人とも離れろ!」

藍子「そうですよ、プロデューサーさんが困ってますよ」

愛梨「はーい」

雫「すみませんー、つい嬉しくてー」

P「まったく.....」

藍子「オホン、それはそれとしてですねプロデューサーさん」

P「?」

藍子「頑張ったのは事実ですし、ご褒美があってもいいんじゃないかと思います」

P「まさかお前も.....」

藍子「い、いえ!まさか抱きしめてなんてそんなのまだ早いですし.....」

藍子「その.....よく出来たってことで.....あ....」

P「あ?」

藍子「頭を撫でてほしいなーなんて.....」

P「お、おう....」

P(まあ、それくらいならいいか.....)

P「じゃあ、いくぞ」

ナデナデナデ....

藍子「んっ......」

P「もういいか?」

藍子「もう少し....」

P「はいはい」

愛梨・雫(いいなー.....)

P「も、もういいだろ.....」

藍子「はい、ありがとうございます♪」

愛梨(むむっ、また急接近してる!)

愛梨「プロデューサーさん、私も私も!」

雫「じゃあ私もー」

P「おいおい早く着替えろって、グズグズしてると温泉に入れなくなるぞ」

愛梨「あっ、そういえばそうでした!」

藍子「早く用意しましょうか」

雫「温泉楽しみですねー♪」

P「はぁ.....疲れる.....」


−−−−−−−−−−−−


愛梨「おー、結構いい旅館ですね!」

藍子「私、こんな立派な旅館に泊まるの初めてです」

P「ちひろさん、結構奮発してくれたんだな」

雫「一泊しかできないのがもったいないですねー」

P「まあ、その辺は我慢してくれ....」

愛梨「じゃあ今度は私と二人で来ましょう♪」

P「勘弁してくれ、本当に早苗さんを呼ばれちまうから.....」

女将「CGプロのP様ですね?ようこそおいで下さいました」

P「はい、お世話になります」

女将「ただ今お部屋にご案内いたしますので」

雫「よろしくお願いしますー」

女将「こちらでございます」

藍子「へぇー、結構豪華ですね」

愛梨「畳の部屋って落ち着きますねー♪」

雫「広いですねー」

女将「ではこれにて」

P「.....あれ、俺の部屋は?」

女将「はい?」

P「いえ、ですから俺の......」

女将「お部屋のご予約は一部屋のみとのことでしたが......」


P「な、なにー!!!」

P「ど、どういうことですか!?」

女将「いえ、そうおっしゃられましても.....」

P「ちょ、ちょっと待ってくださいね」

prrrrrrr

ちひろ『はい、千川ですけど』

P「あっ、もしもし俺ですけど」

ちひろ『プロデューサーさん?どうしました?』

P「いえ、それがですね、今回の宿泊先なんですけど俺と愛梨たちとが一緒の部屋に寝るってことになってるんですけど」

ちひろ『あれ、おかしいですね?私は二部屋って予約を入れてたはずなんですけど』

P「じゃあ手違いってことですか?」

ちひろ『うーん、考えられるのはそこしかありませんね』

P「すいません、今からもう一部屋ってのは.....」

女将「申し訳ありません、本日は満室となっておりますので......」

P「マジか.....」

愛梨「いいじゃないですか、別に一つの部屋で寝ても」

P「いや、よかないだろ」

雫「私は別に気にしませんよー」

P「いやいや、アイドルでしょ君たち」

女将「申し訳ありません、どうやら私どもの方で手違いがあったようで.....」

P「なんとかなりませんか?」

女将「それがなんとも.....」

愛梨「ほら、しょうがないみたいですよ?私たちと一緒に寝ましょうよ♪」

P「だからさ.....藍子からも何か言ってやってくれよ」

藍子「わ、私は別に....みんながいいなら.....」

P「藍子....お前もか......」

女将「申し訳ありません、料金はその分お安くさせていただきますので.......」

愛梨「ねっ、そうしましょうよ♪」

P「だそうなんですが.....」

ちひろ『うーん、まあいいんじゃないですか?』

P「えっ、マジですか?」

ちひろ『プロデューサーさんなら大丈夫だと思いますし』

P「いいんですか、そんなこと言って?」

ちひろ『さすがに今からカプセルホテルに泊まってもらうっていうのもアレですしね』

ちひろ『それにいざとなったら早苗さんの出番ですから♪』

P「ソウデスネ....」

ちひろ『じゃ、お願いしますね♪信用してますから!』ガチャッ

P「はぁ.....」

藍子「どうするんですか?」

P「布団はできるだけ離れたところに敷いてください.......」


−−−−−−露天風呂−−−−−−−

P「はぁ....どうしてこうなった......」

P「ていうかあいつら、俺が男だってこと忘れてないか?」

P「ただでさえ年齢に似つかわしくないようなスタイルをしてるのに.....」

P「まぁ...一名は標準って感じだけど」


ガラガラガラ.....


愛梨「失礼しまーす!」

P「げぇっ、愛梨!?」

愛梨「えへへっ、来ちゃいました♪」

P「来ちゃいましたじゃねーよ!誰か来たらどうすんだ!」

愛梨「でもでも、さっきの女将さんがちょうどこの時間お風呂貸切にしてくれたじゃないですか?」

P「いや、それはそうだけど.....」

P(バスタオルの上からでもハッキリとわかるメリハリのついた身体.....)

P(こ、これで18歳か.....)

P「と、とにかくダメだ!嫁入り前の娘がだな.....」

愛梨「そんなー....あっ、もしかしてこのタオルの下が気になりますか?」

P「なっ.....」

愛梨「いいですよ、プロデューサーさんが見たいっていうのなら見せてあげても......」

P「ちょ、お前.....」

愛梨「えいっ!」バッ!

P「うわっ!」

愛梨「なーんちゃって♪ちゃんと水着着てますから大丈夫ですよ」

P「お、お前....」

愛梨「あれ?ガッカリしました?」

P「そりゃもちろ....いやいや!大人をからかうもんじゃないぞ!」

愛梨「ごめんなさい、でもプロデューサーさん最近お疲れみたいですからお背中を流そうかなって思って......」

P「いや、だけどな.....」

愛梨「お願いします、私にはこれくらいしかできませんから....」

P「ったく、今回だけだからな?」

愛梨「はいっ!」

愛梨「気持ちいいですか?」ゴシゴシゴシ

P「あ、ああ....」

P(正直落ち着かん!水着姿なんて撮影での付き添いで何度も見てるはずなのに......)

P(二人きりだと思うと....なんだか.....)

愛梨「プロデューサーさん、いつもありがとうございます」

P「んっ、どうした急に?」

愛梨「そのままで聞いてください」

愛梨「私、プロデューサーさんに本当には感謝してるんです」

愛梨「私をアイドルにしてくれて、いっぱいいろんなお仕事をさせてくれて」

愛梨「いつも一緒に泣いて、一緒に笑って」

愛梨「私をシンデレラガールにしてくれて」

P「それは愛梨が頑張ったからで....」

愛梨「いいえ、プロデューサーさんは私よりもっともっと頑張ってたの知ってます」

P「愛梨......」

愛梨「えへへっ、こういうのって結構恥ずかしいですね♪」

愛梨「でもここまで来たら勢いで言っちゃいます」

愛梨「好きですプロデューサーさん」

愛梨「あなたのことが大好きです」

P「お、お前....」

愛梨「あっ、答えは言わなくていいですよ、ただ私の気持ちを知って欲しかったていうか.....」

愛梨「そういうことなので....」

P「愛梨.....」

愛梨「な、なんだか恥ずかしくなってきちゃいました!」

愛梨「し、失礼しまーす!」ダッ!

P「あっ、おい...」

愛梨(キャーッ!言っちゃったよー!)

P「あいつらしいな.....」


−−−−−−−−−−−

P「ふぅ.....」

雫「あっ、プロデューサーさーん♪」

P「おう雫か」

雫「ちょうど良かったですー、一緒にやりませんか?」

P「卓球か....」

雫「はい、私こういうのに憧れてたんですよー、やっぱり温泉といえば卓球ですー」

P「まあいいけど、できるのか?」

雫「んー、人並みってとこですかねー」

P「構わないけど、手加減しないぞ!」

雫「望むところですー、お願いします!」

P「じゃあ細かいルールはなしで、俺からのサーブで行くぞ」

雫「いつでもいいですよー」

P「じゃあ行くぞ!そらっ!」カコン

雫「えいっ!」カコン

P「よっ!」カコン

雫「はいっ!」カコン

P「おっ、やるな!」カコン

雫「プロデューサーさんも上手です!」カコン

P(雫は自覚ないのかもしれないが.....)

ブルンッ!   ボヨンッ!

P(雫がサーブを打つたびに.....)

P(右へ左へ105�が.....)

雫「えーいっ!」パシンッ!

P「おっと....」

雫「わーいっ、やりましたー!」ドタプーン

P「だが負けて悔いなし!」グッ!


P「俺の負けだな、ほら牛乳だ」

雫「ありがとうございますー」

P「そういえば雫の実家は牧場だったな、市販の牛乳じゃ嫌だったか?」

雫「そんなことありませんよー、しぼりたても美味しいですけどこれはこれで結構好きですから」

P「そりゃよかった」

雫「でもプロデューサーさんと初めて会った時も牛乳を飲んでましたねー」

P「ああ、たまたま仕事で岩手に行ったときに雫と会って.....」

雫「びっくりしましたー、いきなり『アイドルになってみないか?』って言われたのでー」

P「だが雫は少し悩んで『はい!』って言ってくれたな」

雫「プロデューサーさんがとっても真剣な顔で言うので決めたんですよー」

P「今になって考えてみると結構すごい決断なんだよなぁ」

雫「でもあの時の選択は間違ってなかったと思います」

P「そうか?」

雫「はい、プロデューサーさんがとても大事にしてくれるのでー」

P「そりゃそうだよ、お前のご両親にも責任もって預かるって言ってるしな」

雫「あとこの胸も.....」

P「胸?」

雫「私、小さいころから胸が大きくていろいろからかわれたりしたんです」

雫「『おっぱいオバケ』とか『ウシチチ』とか」

P「あー、なるほどなー」

雫「でもプロデューサーさんは『変なんかじゃない、雫の胸はとっても素敵だ』って.......」

P「まあ、それはその.....」

雫「嬉しかったんです、そんなこと言ってくれる人がいてくれて」

雫「プロデューサーさんは私のいいところをしっかり見てくれてるんだなーって感じました」

P「雫.....」

雫「プロデューサーさん.....」ギュウゥゥゥ

P「お、おいこら....」

雫「プロデューサーさんといるととっても安心します」

雫「牛さんたちと一緒にいる時みたいに」

雫「好きです、プロデューサーさん」

P「し、雫.....」

雫「ふふっ、この辺にしときますねー」

雫「じゃないと自分を抑えられなくなっちゃいそうで....」

雫「それじゃプロデューサーさん、また後で−」スタスタスタ....

P「あ.....」

P「どうしよ......」


−−−−−部屋−−−−−


P「まさか雫があんなこと言うなんてなぁ」

P「ま、信頼されてるってことでいいのか?」

ガラッ

藍子「あっ、プロデューサーさん」

P「おお、温泉に入ってきたのか?」

藍子「はい、いい湯でした」ポカポカ

P「俺もだよ、やっぱりたまに入るといい感じに疲れが取れるな〜」

藍子「ふふっ、プロデューサーさんはいつも人の倍以上は働いてますから特にですね」

P「まぁ、これで疲れも取れたしまたバリバリ働けるってわけさ」

藍子「本当にお疲れ様です」

P「なーに、俺が疲れた分だけお前たちの人気が出るなら軽いもんさ」

藍子「だったら.....」

P「へ?」

藍子「んっ」ポンポン

P「えっ、なに?」

藍子「ひ、膝枕してあげますから.....」

P「ええ!?」

藍子「い、いやですか?私の膝じゃあ.....」

P「いやってことはないけど....」

藍子「ああもう!つべこべ言わずにどうぞ!」グイッ!

P「うわっ!」ポスッ

藍子「ど、どうですか?」

P「えーっと、大変すばらしい太ももで.....」

藍子「そ、それはよかったです.....」

P「なんだか藍子は時々大胆な行動に出るよな」

藍子「そ、そうですか?」

P「ああ、普段は一歩引いて全体のまとめ役って感じだけど、いざってときには結構すごいことするし」

藍子「ま、まぁ時にはそういうことも必要ですから」

P「ただ、膝枕は予想してなかったなぁ.....」

藍子「だ、だって今回は雫ちゃんや愛梨さんがいるし.....」

P「んっ?雫や愛梨がどうしたんだ?」

藍子「一部分はどうやってもかなわないじゃないですか.....」ボソッ

P「?」

藍子「何でもありません!」

藍子「それよりプロデューサーさん、ちょっと横向いてくれます?」

P「なんでだ?」

藍子「決まってるじゃないですか、耳掃除をしてあげます」

P「いや別にいいよ.....」

藍子「ダメです、こういうのは人にやってもらわないときちんとできないんですから」

P「わかったわかった、じゃあお願いするよ」

藍子「はい、じゃあ右から....」

P「んっ....」

藍子「大丈夫ですか?」

P「ああ、上手だな藍子は」

藍子「ありがとうございます」

藍子「ふふっ、なんだかこうしていると....」

P「なんだ?」

藍子「夫婦みたいですね」

P「なっ...!」

藍子「冗談ですよ、言ってみたかっただけです♪」

P「おいおい....」

P「でも今回は藍子がいてくれて本当に助かったよ」

藍子「そうですか?」

P「ああ、さっきも言ったけど藍子は常に周りをよく見てくれてるから状況判断ができるだろ」

藍子「うーん、確かに周りに気を配るようにはしてますけど....」

P「うちの事務所のやつらは思い込んだら一直線タイプが多いから藍子みたいのがいると助かるんだ」

藍子「なるほど....はい、次は反対です」クルリ

P「それに藍子もあいつらからいい影響を受けてると思うしな」

藍子「私がですか?」

P「最初に事務所に来た頃の藍子はよく言えばおとなしい、悪く言うと特徴のない子だったから」

藍子「確かに.....それはあるかもしれませんね」

P「でも近頃は何事にも物怖じしなくなったていうか.....その...」

P「プロとしての自覚が出てきた感じがするな」

藍子「プロ....ですか...」

P「ああ、それになんだかんだであいつらのまとめ役になってるしな」

P「最初の藍子からは考えられない進歩だろ」

藍子「ありがとうございます、お世辞でも嬉しいですよ」

P「お世辞なんかじゃないさ、本当にそう思ってるよ」

藍子「ふふふっ、プロデューサーさんにそう言ってもらえるなんて...」

P「藍子が頑張ったからさ」

藍子「でもあなたと一緒だったから私はここまで来れたんですよ、そこを忘れないでくださいね」

P「ああ、そう言ってもらえて俺も嬉しいよ」

藍子「うふふっ、はいおしまいです」

P「おっ、ありが...」

チュッ

P「!!」

藍子「あら、当たっちゃいましたね♪」

P「い、今の.....」

藍子「ほっぺだから問題ありませんよ♪」

P「し、しかしだな....」

藍子「あっ、少し夜風にあたってきますね、では〜」

ピシャッ

P「えっと、ノーカンなのか....」



藍子(ちょっと大胆だったかな.....)

藍子(でもこういう時じゃないとできないし.....)

藍子(たまにはいいですよね?プロデューサーさん♪)



P「いかん、今日はなんだか三人とも積極的だ.....」

P「プロデューサーとしてこの状況はいかん!」

P「というかそれを抜きにしても疲れたし、早く寝よう....」


−−−−−−−−−−−



P「で....現在に至ると....」

P「わざわざ布団を離れたところに敷いてもらったのにこの有様か....」

P「俺が寝ているあいだに一体何があったんだろう...?」


−−−−−−少し前−−−−−−

P「Zzz....」

愛梨「そーっと、そーっと.....」

愛梨「プロデューサーさーん♪まだまだ寒いですから私の肌であっためてあげますよ〜」

愛梨「ふふっ、よく寝てる♪」

愛梨「じゃ、失礼しまーす....」ゴソゴソ.....

愛梨「あれ?なんだかプロデューサーさんの布団が膨らんでるような....」

愛梨「ちょっと失礼します....」ピラッ

雫「むにゃ....」

愛梨「し、雫ちゃん!?」

雫「ふあ、愛梨さん?」

愛梨「ど、どうしてここに...?」

雫「えっと、なんだか枕が変わると寝付けなくてー」

雫「プロデューサーさんと一緒なら眠れるかなーって....」

雫「愛梨さんはどうして?」

愛梨「えーっと...私は....」

ゴソッ

愛梨「あれ?なんか物音が....」

雫「なんでしょう?」



藍子「プロデューサーさん、寝ちゃったかな?」

藍子「明日寝坊しないように私が起こしてあげなくっちゃ」

藍子「そのためにはプロデューサーさんに近い方が起こしやすいし.....」

藍子「い、一緒に寝たほうが効率が...って何してるんですか二人とも!?」

愛梨「何ってその....ねぇ?」

雫「はい♪」

愛梨「藍子ちゃんと同じだよ」

藍子「わ、私は別に......」

雫「枕を持ってきてるのにですかー?」

藍子「あうぅ.....」

愛梨「あはは!なーんだ、みんな同じだね♪」

雫「みたいですねー」

藍子「はぁ....まさかこんなことになるなんて.....」

愛梨「ねぇねぇ、藍子ちゃんってプロデューサーさんのこと好きなの?」

藍子「えぇっ!?なんですかいきなり.....」

愛梨「だって添い寝までしようとするくらいだもんねー?」

藍子「あ、愛梨さんはどうなんですか?」

愛梨「私?もちろん大好き!」

藍子「そ、そうですか.....」

雫「私もプロデューサーさんのことは大好きですよー♪」

藍子「し、雫ちゃんまで.....」

雫「藍子ちゃんは好きじゃないんですかー?」

藍子「そ、それはもちろん.....好き.....ですけど......」ボソボソ

愛梨「やっぱり♪」

藍子「でも私、お二人の積極性が羨ましいです」

雫「そうですかー?」

藍子「私もあれくらいグイグイいけたらなって.....」

愛梨「でも私からすると藍子ちゃんのほうが羨ましいけどなー」

雫「私もそう思いますよー」

藍子「そうですか?」

愛梨「だって藍子ちゃんとプロデューサーさん、ナチュラルに仲良しなんだもん」

雫「プロデューサーさん、藍子ちゃんが相手だととってもリラックスしてるように見えますよー」

藍子「うーん、女だと意識されてないってことなんじゃ.....」

愛梨「そんなことないってば」

雫「プロデューサーさんもよく藍子ちゃんのこと褒めてますよー」

藍子「もう...直接言ってくれればいいのに.....」

愛梨「私もプロデューサーさんに好きって告白したんだけどあんまり効果なさそうだしね」

藍子「えっ、告白したんですか!?」

愛梨「うん、背中を流しながらね♪」

藍子「そ、それって一緒にお風呂に入ったってことじゃ.....」

雫「あっ、私も今日告白しちゃいましたー」

愛梨「雫ちゃんも?」

雫「はい♪牛さんみたいで安心するのでとっても大好きです、って」

藍子「比べる対象がちょっとアレですけど二人とも告白してたなんて.....」

愛梨「藍子ちゃんは何かしなかったの?」

藍子「えっ、いや、その....」

愛梨「あっ、何か隠してる」

雫「藍子ちゃん、教えてくださーい」

藍子「その...ほっぺに.....キスを.....」

愛梨「わー、大胆♪」

藍子「な、内緒ですよ!」

雫「大丈夫ですよー」

愛梨「うーん、いまのところは横一列って感じかな....みんなこれからだね!」

雫「はい!」

藍子「誰がプロデューサーさんのハートをゲットするか、ですね」

雫「負けませんよー」

愛梨「私だって!」

藍子「わ、私もです!」

P「Zzz......」

愛梨「ふふっ、そろそろ寝よっか」

雫「そうですねー、もう遅いですし」

藍子「ここで話してるとプロデューサーさんが起きちゃいそうですしね」

愛梨「じゃあ私はプロデューサーさんの右腕もーらい♪」

雫「じゃあ私は左をもらいますー」

藍子「じゃ、じゃあ私は下を......!」

愛梨「藍子ちゃん、やっぱり大胆.....」

雫「ですねー」

藍子「い、いいじゃないですか!ほら、早く寝ましょう」

愛梨「そうだね、おやすみ♪」

雫「おやすみなさーい」

藍子「おやすみなさい」

愛梨「また明日から頑張ろうね.....」


−−−−−−−−−−

ガチャッ

愛梨・藍子・雫「ただいま戻りましたー!」

ちひろ「おかえりなさーい!」

P「はぁ...疲れた....」

ちひろ「お疲れ様でしたプロデューサーさん、大変だったみたいですね色々と」

P「そうですねぇ、本当に.....」

ちひろ「大丈夫ですか?なんだかフラフラですよ?」

P「大丈夫ですよ、ただの寝不足ですから....」

ちひろ(にしては疲れすぎのような気が.....)

P(あの状況で寝れるわけがない.....)

P(寝息とか寝返りとかで何もしなくても身体を押し付けてくるし......)

P(帰りの新幹線じゃ藍子が俺の肩にもたれかかって寝たからまた眠れないし.....)

P(おまけに....告白やキスとか.....)

P(どうすりゃいいんだ.....)

愛梨「プロデューサーさん♪」

P「お、おぉ.....どうした...?」

藍子「私たちこれからもっと頑張ります」

雫「だから、これからもプロデュースよろしくお願いしますー」

P「ああ、もちろんだけど?」

愛梨「それで、いつか時期が来たら......」

藍子「私たちの誰かを....」



愛梨・雫・藍子「「「お嫁さんにしてください!!!」」」



P「な、なにー!!!」

愛梨「私たち頑張りますからね♪」

藍子「プロデューサーさんに選んでもらえるように!」

雫「一生懸命頑張りますー」



ちひろ「プロデューサーさん.....どういうことですか?」

P「い、いや...これは......」

ちひろ「とりあえず奥行きましょうか?」

P「ちょ、ちょっと待って...」ズルズルズル.....



愛梨「負けないよー♪」

雫「私もですー」

藍子「望むところです!」




P「うわーん!何もしてないのにー!!!!」





終わり

駄文失礼&画像支援ありがとうございましたー
とときん推しで行こうと思ったら藍子が目立つ話になっちゃいました
頑張れ藍子!君の年齢ならそのくらいのサイズが普通だぞ!
ではまた〜

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