キース「なんだ、どうしたんだ！？」

サシャ「きょ、教官！！」

キース「ブラウス訓練兵！一体どうしたんだ！？」

サシャ「し、食糧庫に、くくくくくまが……！！」

キース「何だと！！？」

サシャ「ほ、ほら……！」

パンダ「」

キース「」


ｷﾞｮｴｴｪｴｴｪｴ

キース「」ﾊﾞﾀﾝ

サシャ「教官！！？」

キース「」

サシャ「教官、しっかり、突然倒れてどうしたんですか！？」

パンダ「」

サシャ「はっ」

サシャ「所謂、死んだフリですね！！よし、私も……！」

パンダならしょうがない

サシャ「」

キース「」

パンダ「」

サシャ「」ﾁﾗｯ

パンダ「」

サシャ「あれ、襲ってこない……？」

サシャ「い、生きてますか……？」ｻﾜﾘ

パンダ「」zZ

サシャ「寝てますね、これ……。」

サシャ「と、ともかく明日休みなので、また明日見に来ましょう……。」

パンダ「」zZ

サシャ「」ｷｭﾝ

サシャ「案外可愛らしい顔してますね。」

サシャ「今日はこの子と一緒に寝ましょう」

サシャ「よいしょ」

パンダ「」zZ

サシャ「」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

サシャ（思ったより毛はチクチクするんですね。
まあ熊ですし。）

パンダ「」zZ

サシャ（それに珍しい模様。白黒なんて初めて見ました。
もしかするとアルミンが知ってるかも知れません。）

サシャ（明日あたり、聞いてみましょう……。）

サシャ「」ｳﾄｳﾄ

サシャ「」zZ

パンダ「」zZ

キース「」

――――――
――――――――――

でもパンダも熊だから普通に肉も食うよね

―――――――
―――――

……ャ……サシャ……

「サシャ！！！」

サシャ「」ﾋﾞｸｳ

ユミル「やっと起きたか。」

クリスタ「おはよう、サシャ。」

サシャ「おはようございます。
二人はどうしてここに？」

クリスタ「朝起きたらサシャのベッドが空だったんだ。」

ユミル「で、しょっちゅう食糧庫に忍びこんでるお前だから、もしかしたらそこで寝落ちしてんじゃないかと思って見に来たんだよ。」

サシャ「成る程。」

ユミル「で、お前何抱き抱えて寝てんだ？」

サシャ「奇行種の熊です。」ﾎﾚ

パンダ「」zZ

クリスタ「本当、珍しい柄だね。」

サシャ「昨日は暗くて解りませんでしたが、体長は50cmほどしかありませんね。
もう少し大きな熊だと思いました。」

ユミル「」ﾁﾗｯ

キース「」

クリスタ「でもこの目元とか可愛くありません？」

クリスタ「確かに、それは思う！」

ｷｬｯｷｬｯ

ユミル「……なあ」

クリスタ「なあに、ユミル。」

ユミル「私、思ったんだけどさ」

サシャ「なんでしょう」

>>11
誤:クリスタ「この目元～」
正:サシャ「この目元～」

です

ユミル「その熊の目元、教官と似てないか？」

サシャ「」ﾁﾗｯ

クリスタ「」ﾁﾗｯ

キース「」

サシャ「……なんだか、可愛さが半減しました……」

クリスタ「そうだね……。」

ユミル「というより、なんで教官そこで伸びてんだ？」

サシャ「昨晩、この熊を見て気を失ったんですよ。」

クリスタ「こんなに小さいのにね。」

ユミル「まあ熊だしな。」

サシャ「ともかく起こしましょう。」

サシャ「教官、起きてください。朝ですよ。」ﾕｻﾕｻ

キース「む……」

キース「もう朝なのか……」

サシャ「はい。」

キース「昨晩の熊は……？」

クリスタ「この子ですか？」

パンダ「」zZ

キース「そんなに小さかったのか……。」

サシャ「はい。」

キース「それよりブラウス訓練兵、昨晩食糧庫に忍びこんだな……？」

サシャ「はい。」

キース「どうなるか解」

サシャ「ですが盗んでません。入っただけです。」

キース「入っただけか。」

サシャ「はい。」

キース「……ならかまわん」

クリスタ（構わないんだ）

ユミル（構わないんだな）

クリスタ「あの、教官。」

キース「なんだ。」

クリスタ「この子は、開拓地行きですか？」

パンダ「」zZ

キース「そうだな。」

サシャ「えぇえ！」

サシャ「それは嫌です！」

クリスタ「サシャ……」

サシャ「この子は、私が責任を持って

食べます！！」

クリスタ「」

ユミル「」

クリスタ（さすがサシャ。）

ユミル（歪みねえな。）

キース｢だが駄目だ。｣

サシャ「えぇえ！！」

サシャ「教官」

キース「なんだ。」

サシャ「こんな小さな熊ごときで伸びたなんて、恥ずかしくありませんか？」

キース「」ｷﾞｸ

サシャ「それが104期、全員に伝わったら、何て噂されますかねえ」

キース「」ｷﾞｸｯ

キース「ブラウス訓練兵。」

サシャ「なんでしょう。」

キース「お前の望みはなんだ。」

サシャ「勿論……」


――――
――――――――

～食堂～
サシャ「アルミン。｣

アルミン「どうしたの、サシャ。」

サシャ「今日は暇ですか？」

アルミン「うん……。今日は１日読書して過ごそうと思ったんだけど、別に暇っていったら暇だよ。なんで？」

サシャ「ちょっと用事が。」

アルミン「僕に？」

サシャ「はい。」

アルミン（珍しいな……。）

サシャ「朝ごはん食べ終わったら、食糧庫の前に来てくださいね。」

アルミン「う、うん……。」

サシャ「では」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

アルミン（これって、もしかして……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ジャン「おいおい、アルミンお前もとうとう青春か？」

アルミン「え、ちょっと止めてよジャン！！」

アルミン（そんな事無いよね、うん……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

>>8
パンダが普段は笹以外食わないってのも人類の長年の餌付けだもんな。

今は肉とかもやってんの？

腹が減ったら何でも喰うだろ…
奴ら雑食だしな

―――――――
――――
アルミン「お～い、サシャ～」

サシャ「アルミン」

アルミン「待たせた？」

サシャ「いえ。
貴重な休日を潰してすみません。」ﾍﾟｺﾘ

アルミン「いや、大丈夫だよ。それより、用事って？」

サシャ「実は……。」

アルミン「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

サシャ「アルミンの知識を買いたいんですよ。」

アルミン「……僕の？」

サシャ「はい。」

アルミン（やっぱり、告白とかじゃないよね……。）ｳﾝ

サシャ「どうかしました？」

アルミン「ううん、なんでもないよ……。」

サシャ「ともかく、これを見てください。」ｷﾞｨ

アルミン「食糧庫の中に何かあるの？」

サシャ「ええ。
……この子です。」

パンダ「」zZ

サシャ「まだ寝てますね……。
アルミンならこのパンダの奇行種の名前を知ってるかと思いまして。」

アルミン「これは……。」

サシャ「知ってますか？」

アルミン「確か、パンダって名前だよ。」

サシャ「パァンダ？」

アルミン「パァンダじゃなくて、パンダ。熊の一種さ。」

サシャ「熊でしたか。
美味しいですか？」

アルミン「それは、解らないなぁ……。」

サシャ「この子は何を食べて生きてるんですか？」

アルミン「たしか雑食だよ。でも、文献には主に笹や竹を食べてたと載ってた筈。」

サシャ「不思議な熊なんですねえ。」ｻﾜﾘｻﾜﾘ

パンダ「」ﾑｸﾘ...

サシャ「あ、起きました。」

サシャ「どうしましょう。餌とかあげたいんですが…。」

アルミン「確か、宿舎の裏山の方に竹林があった筈だよ。
そこに連れて行ってみよう。」

～裏山･竹林～
サシャ「うわあ、本当に竹ばっかですねえ」

パンダ「」ｽﾝｽﾝ

アルミン「パンダも興味を示しているみたいだね。」

サシャ「ちょっとあげてみましょう。」

アルミン「でもこのままだとあげれないよ。」

サシャ「」ﾎﾞｷｯ

サシャ「はい、どうぞ。」

アルミン（ワイルドだぜえ……）

パンダ「」ｽﾝｽﾝ

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「見てくださいアルミン！手で持って食べてますよ！！」

アルミン「パンダはそうやって食べれるように、手が進化しているんだ。」

サシャ「へえ。不思議な熊なんですね。
本当に奇行種です。」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「この子は１日にどれほどを食すんですか？」

アルミン「……それは解らないなぁ。」

サシャ「だったらここで放し飼いしておきましょう。」

アルミン「えっ。それでいいの？逃げたりは……」

サシャ「こんなに沢山餌があるんですからこの周りから逃げる事はないでしょう。」

アルミン「成る程……。」

アルミン（それでいいのかなあ……）

パンダ「」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

パンダ「」ｸﾙﾝ

アルサシャ「「！！」」

サシャ「み、見ました！？今、あの子一回転しましたよ……！！」

アルミン「勿論……。こんな事をする熊は初めてみたよ。」

サシャ「も、もう一回お願いします！」

サシャ「もう一回だけですからー！！」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

あざとい
流石パンダあざとい

何故元来雑食性のパンダが竹ばかりを食するのかは謎である。。
余談だがかつてパンダが分布していた付近の島国では
竹の中から産まれる小人の童話が伝えられたと聞く。。。

アルミン「サシャ」

サシャ「なんでしょう」

アルミン「どうしてあのパンダを見つけたんだい？」

サシャ「昨夜、いつものように食糧庫に忍び込んだんですよ。そしたら、芋の箱の前に寝てたんです。」

サシャ「じゃがいもだと思ったらパンダですよ。」

アルミン「成る程ね……。」

アルミン（食糧庫に忍び込むのは、サシャにとっては日常茶飯事なんだ…。）

アルミン「どこから来たとかは解んないの？」

サシャ「解りません。
それに、食糧庫は鍵がついてますから普通は入り込む事は難しいです。」

アルミン「……サシャはいつもどうやって入ってるの…？」

サシャ「給料で合鍵を作成しました。」ｷﾘｯ

アルミン（教官は、気がつかないのかな……。）

パンダ「」ﾓｿﾓｿ

～午後～
サシャ「えへへ、また来ちゃいました！」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

サシャ「しかし歩く姿もゆっくりですねえ。
うちのとこの熊はもっと足が早かったですよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

パンダ「」ﾌｶﾌｶ

サシャ「」ｷｭﾝ

サシャ「目元は教官に似ているのはともかく、本当におまえは可愛いですね。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

クリスタ「サシャ～」

ユミル「こんなとこにいたのか。」

サシャ「二人とも。どうしてここに？」

クリスタ「今朝見た熊、どうしたのかなって思って。」

ユミル「で、アルミンに聞いたら宿舎の裏にいるって聞いたからよ。」

サシャ「この子ですね」ﾋｮｲ

パンダ「」

クリスタ「はあ……可愛いなあ。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

クリスタ「この熊の種類は結局なんだったの？」

サシャ「パンダって名前らしいですよ。」

ユミル「へえ。なんだか間抜けな名前だな……。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

クリスタ「あ、そうだサシャ。
午前中に、この子の為にリンゴ買ってきたの。」

ユミル「食べるか解んないけどな。」

サシャ「食べなかったら、私が頂いてもいいですか？」

クリスタ「いいよ」ｸｽｸｽ

パンダには竹や笹を消化する機能が存在せず、人間でいうところのハッカ的なものとして食しているという怪情報
それが本当なら普段植物をガシガシ行ってる姿は人間向けのパフォーマンスなわけで、実際に食べたいのは・・・

クリスタ「取り敢えず、皮をむいておこう。」ｼｬﾘｼｬﾘ

ユミル「大層な奴だな」

クリスタ「はい、どうぞ。」

パンダ「」ｼｮﾘｼｮﾘ

ユミル「お、器用なもんだな。持って食べてら。」

サシャ「そういう風に手が発達してるってアルミンが言ってました。」

クリスタ「へえ」

クリスタ「ここで放し飼いするの？」

サシャ「はい。」

ユミル「この辺りは野生の動物とかは少ないが、もしこいつが食べられたらどうするんだ？」

サシャ「それも自然の摂理です。そこは割りきります。」

ユミル「成る程なあ。」

クリスタ（私はそんな風に割り切れないや。やっぱり育った環境が違うからかなぁ）

パンダ「」ｼｮﾘｼｮﾘ

サシャ「それでも、訓練のある時でもできるだけこの子と接します。
せめて大人になるまで面倒はみたいですし。」

クリスタ「サシャ……。」

ユミル「その後は？」

サシャ「食べます」

ユミル「本ッ当歪みねえわ」

パンダ「」ﾉﾋﾞｰ

～夜～
サシャ「さてさて今夜もチェックしましょう～」

アルミン「サシャ」

サシャ「アルミン。どうしたんですか？」

アルミン「今日の午後、気になってちょっとパンダの事を調べたんだ。」

サシャ「そんな簡単に調べられるんですか？」

アルミン「いや、かなり探したよ。本も一冊しかなかった。」

サシャ「その本には、なんと？」

アルミン「えっと……確かパンダは１日に２０～３０ｋｇの笹や竹を食べるそうなんだ。」

サシャ「だったらあの竹林、教官みたいな頭になりません？」

アルミン「いや、竹も竹で成長が早いからね。そんな心配はいらないみたいだ。」

アルミン「それにあのパンダはまだ子どもだからそんなには食べないだろう。」

サシャ「」ﾎｯ

サシャ（餌の点は気を付けなくてもいいみたいですね。）

アルミン「あと、パンダには竹を消化する気管が発達してないみたいだよ。」

サシャ「へえ。それでも食べるんですか。」

アルミン「うん。これは僕の仮説だけど、同じように植物を食べているのに消化出来ない気管を持った動物がいるんだ。｣

アルミン｢その植物には毒があって、それを消化できずにゆっくり動いている……なんて動物なんだけど。｣

アルミン｢もしかしたらパンダもそれと同じ理由でゆっくりしてるんじゃないかな、と。｣

サシャ｢パンダもその動物も馬鹿かどうか解りませんね。｣

アルミン「はは、確かにね。」

サシャ(困難……それでも竹を食べるパンダ。私となんだか似てます。）

サシャ「じゃあ、パンダ見に行ってきます。」

アルミン「あ、僕も行くよ。」

サシャ「有難うございます。」


エレン「あの二人、どこに行くんだ？」

ジャン「そういえば今朝、アルミンあの芋女に呼ばれてたぜ。」

エレン「え、じゃああの二人って……。」

ジャン「かもな。本当にびっくりするわ……。」

～裏山・竹林～
パンダ「」zZ

サシャ「あれ、寝てます。」

アルミン「まだ子どもだしね……。」

サシャ「もう、こんなに丸まって寝て！
敵に食べられても知りませんよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

パンダ「」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

サシャ「寝てるんなら仕方ありません。
宿舎に帰りましょう。」

アルミン「そうだね。男子宿舎はこっちだ。」

サシャ「女子はこっちです。
それではアルミン、おやすみなさい。」

アルミン「おやすみなさい、サシャ。」

サシャ「」ﾌｩ

サシャ「今日は変な１日でしたねえ……。」

～男子宿舎～
アルミン「ただいまー……。」

エレン「おい、アルミン！！どういう事だよ！」

アルミン「へ？何が？」

エレン「サシャと付き合ったってなんで俺に言ってくれないんだ！！」

アルミン「！？」

エレン「それに早速密会なんかしやがって！！」

アルミン「！！？？」

アルミン「エレン……。それ勘違いだよ。」

エレン「えっ！？」

アルミン「実は昨日サシャがパンダを拾ってきてね。
今朝は何の動物か解らないサシャが、僕に聞いてきたんだ。」

エレン「ぱ、ぱんだ？なんだそれは。」

アルミン「熊の一種だよ。
で、さっきは様子を見に行ってたんだ。」

エレン「成る程な。」

エレン（俺の早とちりか、恥ずかしい……。
くそ、ジャンめ。許さないからな……。）

アルミン「エレンも明日、見に行ってみれば？」

エレン「え、いいのか？」

アルミン「サシャに頼んだ方がいいと思うけど、ＯＫしてくれると思うよ。」

エレン「そうか。また明日頼んでみるわ。」

アルミン「ついでにミカサも誘ってみようよ。」

エレン「そうだな。」

～女子宿舎～
サシャ「ただいま戻りました。」

クリスタ「おかえり、サシャ。」

ユミル「パンダの方はどうだったか？」

サシャ「寝てました。」

クリスタ「そう。」

ユミル「よく寝るな、あいつ。」

サシャ「まあ、まだ子どもですしね。」

クリスタ「そうだね。」

ミーナ「もう寝たいから電気消していい？」

ユミル「だってよ。 ああ、いいぞ」

クリスタ「おやすみなさい、二人とも。」

ユミル「おやすみ。」

サシャ「おやすみなさい。」


――――
―――――――

―――――――
――――


―――えして―――

――わた―――の――

して―――………


――――
―――――――

―――――――
――――
サシャ「」ﾎﾞｰ

クリスタ「おはよう、サシャ…って、どうしたの？」

サシャ「おはようございます、クリスタ。
いえ、なんか変な夢を見て。」

クリスタ「変な夢？どんな夢なの？」

サシャ「それが、いまいち覚えてません」

クリスタ「そっか。」

クリスタ「まあ、朝ごはん食べに行こう。」

サシャ「はい……。」

ﾄｺﾄｺﾄｺ...

～食堂～
ミカサ「……な熊？」

アルミン「そうなんだよ。」

エレン「ミカサも見たくないか？」

ミカサ「エレンがいうなら……。」

アルミン「あ、いい所でサシャが来たよ。」

アルミン「サシャ～。」

サシャ「？呼ばれてますね。」

クリスタ「本当だ。」

サシャ「ちょっと行ってきます。」


サシャ「なんでしょう。」

アルミン「エレン達もパンダが見たいんだって。」

エレン「いや、なんかモノトーンの熊って気になるからさ…。」

ミカサ「」ｺｸﾝ

サシャ「いいですよ。」

エレン「やった！ありがとな、サシャ。」

サシャ「いえいえ。皆さんにもあの可愛さ美味しそうさを知って頂きたいので。」

アルミン（美味しそうさ……？）

ミカサ「どこに行けば、会える？」

サシャ「宿舎の裏山の竹林です。
今日は訓練なので、ちょっとしか見れませんが、ご飯食べ終わったら案内しますね。」

～裏山・竹林～
サシャ「この子です。」ﾋｮｲ

パンダ「」zZ

エレン「まだ寝てるな……。しかし、本当にモノトーンだ。」

ミカサ「かわいい……。私にも抱かせて。」

サシャ「はい。」

ミカサ「……思ったよりも、重たい。」

サシャ「まあ熊ですしね」

エレン「そういえば、こいつの名前は？」

サシャ「パンダです。」

アルミン「そうじゃなくて、愛称だよ。」

サシャ「うーん、決めてませんでした……。」

エレン「じゃあ>>64なんてどうだ？」

ミカサ「>>65がいい。」

アルミン「僕は>>66かな。」

サシャ「うーん……」

突然の安価すみません…。
３つの候補の中から選ばせて頂きます。

アルミン

エレン

ミカサ

オレオ

サシャ「……皆さん私の事舐めてるんですか」

エレン「だって目元がアルミンにそっくりだからさ」

サシャ（どちらかと言えば教官似です。）

ミカサ「エレンしかあり得ない」

アルミン「僕は、なんか言わなければいけないという使命感が……。」

サシャ「仕方ないです。３人の名前からアミダくじで決めます」ｶﾘｶﾘｶﾘ

サシャ「アミダくじ、ばばっ♪アミダくじ、ばばっ♪」ｶﾘｶﾘｶﾘ

サシャ「……ミカサになりました。」

エレン「そうか。」

ミカサ「エレンがよかった……。」

アルミン「まあまあ。」

エレン「なあミカサ、俺にもそいつ抱かせてくれ。」

ミカサ「……はい。」

エレン「本当だ、見た目よりずっしりしてる。」

アルミン「どう、抱き心地は？」

エレン「ミカサの抱き心地か？温かくて最高だ！」

ミカサ（エレンっ……！！！）ﾄﾞｷﾝ

サシャ「………。」

ミカサ「有難う、サシャ。」ｱｸｼｭ

ミカサ（腑に落ちません。）

>>70
誤:ミカサ（腑に落ちません）
正:サシャ（腑に落ちません）

です

アルミン「ミカサ、一回転もするんだよ。」

エレン「へえ、そうなのか。
ちょっとみたいな。」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

エレン「一回転しねーかな……。」

パンダ「」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

エレン「ミカサ､お前なら出来るぞ！！がんばれ！！」

ミカサ「エレンに応援されてる……！凄くイイ……！！」

サシャ（ここまで来れば末期ですね。）

アルミン「そろそろ戻らないと、午前中の授業に間に合わないよ。」

ミカサ「うん。」

エレン「じゃあ行くか。」

サシャ「バイバイ、ミカサ。」

パンダ「」ﾓｿﾓｿ

エレン「ミカサ、またあとでな。」

ミカサ「エレン、私はいつだって側にいる。」

アルミン「ミカサ……。」

ミカサ「そういえば、発見した時に、ミカサの周りに両親とか居た？」

サシャ「居ませんでした。」

エレン「そうか。……あいつ、俺たちみたいにみなしごなのかな……。」

アルミン「どう、なんだろうね。」

ミカサ「……。」

サシャ「み、皆さんそんなしんみりしないでください！」

サシャ「みかりんには、何処かに両親がいるはずです！！」

エレン「"みかりん"……？」

サシャ「ややこしいので、アダ名です。」

サシャ「もし、みかりんに両親が居なくても、私達が家族になればいいんですから！」

ミカサ「サシャ……。」

アルミン「うん、そうだね。僕たちがみかりんの家族になれば、大丈夫だよ。」

エレン「ああ！」

今日はここまでです
コメントくださる方、安価に乗ってくださった方、有難うございました。

また明日あたりにでも更新できれば

乙

エレン「しかし、ミカサ可愛かったなぁ」

アルミン「そうだね。」

ジャン「！？」

アルミン「次は一回転するところ、見れたらいいよね。」

エレン「本当だな！」

ジャン「！！？？」

ジャン（ﾄﾞｳｲｳｺﾄﾀﾞｯﾃﾊﾞﾖ）

ジャン（ミカサが可愛いのは前々から思ってたが、エレンの口から聞くとは……！）

ジャン（そしてミカサの『一回転』ってなんだ……？
バック転か？バック転の事なのか？）ﾓﾝﾓﾝ

ジャン「な、なあミカサ。」

ミカサ「何？」

ジャン「ミカサってバック転できるのか？」

ミカサ「……出来る。」

ジャン「スゲー……」

ミカサ「それほどでも、無い。」

ジャン（やっぱり一回転はバック転の事だな。）

ジャン（でも可愛いバック転って何なんだ？）

ジャン「」ｳｰﾝ

マルコ（ジャンが珍しく考え事してる……。）

何て言うか…ジャン可愛い

―――――――
――――
～夕食～
ユミル「なあサシャ。」

サシャ「なんでしょう？」

ユミル「またこの後もパンダ見に行くのか？」

サシャ「ええ。午後は見に行く事が出来なかったので、流石に夜は見て置かないと。」

ユミル「そうか。」

ユミル「……ちょっと待っててくれ」

サシャ「？」

ユミル「」ﾁｷﾞﾘ

ユミル「このパン、半分パンダにやっておいてくれ。」

サシャ「え、ユミルどうしたんですか！？
私達明日巨人に襲われるかもしれません！！」

ユミル「……失礼な奴だな」

サシャ「でもどうしてですか？」

ユミル「そんなに腹減って無いんだよ。」

サシャ（なら私にあげてくれればいいんですけどねえ……）

ユミル「いつも同じ竹だったら可哀想だろ。」

サシャ「私達もいつもパンにスープですけど……。」

ユミル「んな事言うな。
あとお前が食べんなよ。」

サシャ「」ﾁｯ

クリスタ「なんだかんだ言って、ユミルもパンダを気にかけてたり、可愛がってるんだね。」ｸｽｸｽ

ユミル「く、クリスタ！！
違うからな？気にしてるとか、そんな事……！」

ユミル「それにクリスタの方があの白黒熊よりも何十倍も可愛いからな！？」

サシャ「はいはい。」

クリスタ「」ｸｽｸｽ

～裏山・竹林～
サシャ「みかり～ん」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

サシャ「あ、いましたいました。
今日は起きてるんですね。」

サシャ「今日はみかりんにお土産が有るんですよ。
はい、パンです。」ｽｯ

パンダ「」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

サシャ「お、興味を示しましたか。」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「食べてますねえ。
雑食で良かったです。」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「い、嫌なら残してもらっても構いませんよ？」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「そんなに食べなくても、大丈夫なんですよ？？」

パンダ「」ｶﾝｼｮｸ

サシャ「あぁあああ…！！」

パンダ「」ｳﾄｳﾄ

サシャ「わぁああぁああ全部食べるなんて酷いです！！」

パンダ「」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

サシャ「す、少しくらい残そうと思う良心は無いんですか！？」

パンダ「」ｽﾔｽﾔ

サシャ「ミカサのバカ！！」

パンダ「」zZ

ジャン「あぁあ、厩舎の掃除はしんどいな。」

コニー「まあまあ。そんな事言うなよ。俺は結構好きだ。」

ジャン「そうか……。
いいよな、コニーって単純で。」ﾊｧ

コニー「それって何気に俺をバカにしてないか？」

ジャン｢そんな事ねえよ。」

コニー「あ、そういえば食堂にタオル忘れたんだった。
取ってくるから戻っててくれよ。」

ジャン「ああ。｣

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ジャン「はあ。あとは風呂入って寝るだけだ。
厩舎の掃除は、風呂が遅くなるから嫌なんだよな……。」

――いんですか！？――

ジャン「んあ？」

ジャン（芋女の声？しかも裏山の方でするな……。）

――ミカサのバカ！！――

ジャン「！！？」

ジャン（ミカサと芋女が口喧嘩してるのか？）

ジャン（ミカサを助けに行……きたいが、女同士の喧嘩は厄介だ。）

ジャン（芋女はミカサやアニ、ユミル程怖くは無いが、なんだか結構怒ってるみたいだしな。）

ジャン（……やめておこう。）ｸﾙｯ

ジャン（もしかするとアルミンや死に急ぎ野郎が知ってるかもしれないな。
帰ったら聞いてみるか。）

～男子宿舎～
ジャン「ただいま」

マルコ「ジャン、おかえり。コニーは？」

コニー「なんか食堂で忘れ物したんだってよ。
それより、俺、風呂入ってくるわ」

マルコ「いってらっしゃい」

ﾄｺﾄｺﾄｺ...

ジャン「ん、あれは」

アルミン「……だって、エレン。」

エレン「そっか。難しいな……。」

ジャン（アルミンと死に急ぎ野郎。
ミカサとサシャが喧嘩してる事を聞こうと思ってたんだったな。）

ジャン「な、なあお二人さん」

アルミン「何、ジャン。」

ジャン「さっきミカサと芋女が喧嘩してたんだが、なんでか知ってるか？」

エレン「ミカサとサシャがか？」

アルミン「嫌、知らないけど…」

ジャン「そうか。」

ジャン（なんか最近身の回りがおかしい……。疲れてんのかな、俺……。）

エレン「ミカサとサシャが喧嘩か……。パンダ関係か？」

アルミン「かもしれないね。また明日聞いてみよう。」

ジャンが順調に勘違いしてて面白いｗｗｗ

まぁでも冷静に考えりゃ、パンダの存在知らないんだからそうなるよね

～女子寮～
サシャ「ただいまです」

クリスタ「おかえりなさい。
パンダ、どうだった？」

サシャ「元気そうでしたよ。
ユミルのパンも食べましたし。」ﾁﾗﾁﾗ

クリスタ「そっか」ﾁﾗﾁﾗ

ユミル「おい、何こっちチラチラ見てんだ。」

サシャ「そういえば、パンダの名前決まりました。」

クリスタ「へえ。何々？」

サシャ「ミカサです。」

ユミクリ「「」」

ユミル「おい、マジかよ……。」

ミカサ「何か、問題でも？」

ユミル「ねえけど…」

サシャ「命名はあんk…アルミンです。」

クリスタ「アルミンもミカサって名前つけるなんてね。」

ミカサ「私は、その名前で、何も文句は無い。」

ユミル「そうか……。ていうかいつの間にミカサはパンダの存在を知ったんだ？」

ミカサ「今朝。アルミンに教えて貰った。」

ミカサ「パンダは凄く可愛い、のでまたエレンとアルミンと、一緒に見に行っても、いい？」

サシャ「勿論構いませんよ」

追いついてしまった
面白い

クリスタ「ミカサ達ばっかりずるい！私達も見に行きたいよね、ユミル！！」

ユミル「まあ……。」

クリスタ「……って素っ気ないけど、本心は見に行きたい気満々なんだから！」

ユミル「勝手に言うのやめろ！！」

サシャ「何時でも見に来てください。
パンダは逃げませんし。」

サシャ（多分ですけど）

ｷｬｯｷｬｯ

ミーナ「ねえ、サシャ……。」

サシャ「なんでしょう？」

ハンナ「その、パンダって何なの？」

サシャ「簡単に説明したら、白黒の熊です。」

ミーナ「へえ…。熊って茶色とか一色のイメージがあるんだけど、二色の熊なんているんだ。」

サシャ「小さくて、ぬいぐるみみたいに可愛いですよ。
二人さんも見に来ますか？」

ハンナ「え、見に行きたい！！」

ミーナ「うーん、でもいつ見に行こう？」

サシャ「それなら、明日の朝はどうでしょうか？
明日は１日、パンダの居る裏山で演習ですし。」

ハンナ「じゃあ明日、朝ご飯食べてから行くね。」

サシャ「了解しました。きっとみかりんも楽しみにしてると思います。」

ハンナ（"みかりん"……？）

ミーナ（確かパンダの名前は"ミカサ"って言ってたよね……。
あだ名か何かなのかな…）

ミーナ「アニ」

アニ「なんだい？」

ミーナ「アニも、一緒に見に行かない？」

アニ「えっ……」

アニ「嫌、いい……。」

ミーナ「そっか」

アニ「……」

ミカサ「早く寝なきゃ、明日の演習に支障をきたす。ので、そろそろ寝よう」

ユミル「そうだな、こいつの言う通りだ。さっさと寝ようぜ。」

クリスタ「そうだね、みんなおやすみなさい。」

サシャ「おやすみなさいませ。」

――――
―――――――

―――――――
――――


―――かえして―――

――わたしの――――

えして―――………


――――
―――――――

―――――――
――――
サシャ「」ﾊﾞｯ

サシャ「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

サシャ（また変な夢ですか……。）

サシャ（"返して"って言ってましたね。私って言ってるので多分女性でしょう）

サシャ（クリスタからパァンを盗った事でしょうか、それともミーナからサラダを盗った事でしょうか。それとも――……）

サシャ（思い当たり過ぎて、解りません。
ですがすべて胃の中に取り込まれましたし。今更乞いたって、返せない物は返せませんよ）

サシャ（もしかして、みかりん……？）

ミカサ「おはよう、サシャ。｣


サシャ「」ﾋﾞｸｯ

サシャ「……あぁ、おはようございます。」

ミカサ「どうしたの？考え事？」

サシャ「いえ、大丈夫です。それより朝ごはん食べに行きましょう！」

ミカサ「解った。」

サシャ（気のせいですよね。）

アルミン「あれ、ミカサとサシャが一緒に居る。」

エレン「本当だ。おはよう、二人とも」

ミカサ「おはよう、エレン、アルミン。」

サシャ「おはようございます。」

アルミン「そうそう、昨日ジャンから聞いたけど、二人とも喧嘩してたって本当？」

ミカサ「喧嘩？」

サシャ「いえ、そんな事は……。」

アルミン「あれ、おかしいな……。」

エレン「でも、昨日あいつ言ってたよな。」

アルミン「……うん。」

ミカサ「昨日のジャンは変だった。私にいきなりバック転が出来るかを聞いてきた。」

ミカサ「脈略が無かったので、怪しんでた。どこか、おかしい。」

サシャ「昨日のジャンは幻覚でも見てるんでしょうかねえ」

エレン「そういやさ、さっきちらって出たが、ミカサってバック転出来るのか？」

ミカサ「出来る」

アルミン「へえ、すごい！！」

サシャ「流石ミカサですね」

ミカサ「そんな事、無い」

ジャン「」ﾌｱｧｱ

マルコ「ジャン、眠そうだね……。」

ジャン「ちょっとな……。」

ジャン（ん？）

エレン「じゃあ、ちょっとミカサやってみろよ」

ミカサ「解った」

ジャン（いつもの三人組にサシャか。
そういや、昨晩の喧嘩はどうなったんだろな…）

ミカサ「」ｸﾙｯ

ジャン「！！？」

ジャン（ミカサ、本当にバック転、出来るのか……）

ミカサ「どう？」

アルミン「凄いよミカサ！いつの間にそんな事！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サシャ「本当に凄いです！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

エレン「流石ミカサだな！」

ミカサ「そこまでじゃ、無い」

マルコ「うわあ、これは朝から凄いものを見せてもらったや。」

ジャン「……ああ」

ジャン（口ではそうでは無いが、心なしか照れてるミカサ可愛いな……。）

ジャン（しかしエレンの奴が言ってた"ミカサの可愛いバック転"っていうのは理解しがてえな）

ジャン「むしろ、凛々しいというか……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

マルコ（ジャン、何独り言言ってるんだろう）

―――――――
――――
～裏山・竹林～
サシャ「ここに、パンダがいます。」

ミーナ「えー、居ないよ。」

サシャ「え？……本当ですね」
ハンナ「まさか、逃げたとか……？」

サシャ「そ、そんな筈は……！」

サシャ（……でも、可能性としては考えられます。）

サシャ「ど、どうしましょう……。」

ミーナ「あ、サシャ、竹の上を見て！！」

サシャ「？」

サシャ「！！」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「み、みかりんです……！」

ハンナ「あれがパンダ？」

サシャ「はい！」

サシャ「あの子、竹に登れたんですね……」

ハンナ「サシャも知らなかった訳なの？」

サシャ「はい。私は地面の上でぐうたらしてるみかりんしか見た事無かったので……。」

ミーナ「成る程。……でもあんまり見えないなぁ」

ハンナ「白黒って事は解るけど、いまいち可愛さが伝わらないというか……」

ミーナ「あ、でもパンダって熊は竹を食べるんだね」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「雑食みたいですよ。でも基本的に竹や笹を食べるみたいで、ここに放し飼いをしてるんです。」

ミーナ「成る程……」

ハンナ「あ、見て。みかりんが下りて来た。」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

ミーナ「か、可愛い……！！特に、お尻のあのまるさが可愛い！！」

ハンナ「凄く解る気がするわ……！」

サシャ「……本当ですね」

サシャ（ふ、不覚にも可愛いと思ってしまいました。）

ミーナ「顔も可愛い！！」

ハンナ「うんうん。あ！また竹を食べ始めた！！」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ミーナ｢はあ、こんな可愛い熊が居るなんて、壁の中にもまだまだ可能性が沢山だね。……サシャ？」

サシャ「」ﾊｯ

ミーナ「どうしたの？」

サシャ「い、いえ。
それよりも今日の演習場所の集合場所に行きましょう。」

ハンナ「うん。バイバイ、みかりん」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ（いつかは食べるのに、情を入れたらダメです……）ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

―――――――
――――
キース「……では、ここで休憩とする！四半刻後にはまた戻っておくように！」

一同「ハッ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

ハンナ「もう、すっごくみかりん可愛かった！！」

クリスタ「でしょでしょ！！」

ミーナ「アニも見に行けばよかったのに。」

アニ「別に……」

ミーナ「もう、素っ気ないんだから！！」

アニ「……」

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

アニ「ライナー、ベルトルト……。」

ライナー「アニ」

アニ「ちょっと話がある。」

ベルトルト「…？どうしたの、なんか改まって？」

アニ「……パンダって知ってるかい？」

ライベル「「ぱんだ？」」

ベルトルト「何、それ。初めてきいたよ」

アニ「なんか、白と黒の熊らしい。」

ライナー「白と黒の熊……」

ベルトルト「昔本で見た"しまうま"っていう白と黒の馬だったら解るんだけど……」

アニ「……私もさ。」

アニ「最近、女子の間で話題になってる。」

ライナー「そのパンダがか？」
アニ「」ｺｸﾝ

アニ「どうやら、サシャが拾って裏山で飼ってるらしくてさ。」

ベルトルト「教官の許可が良く下りたね……。」

ライナー「もしかすると、秘密で飼ってるのかもしれないぞ。食料にするとか何かで。」

ベルトルト「成る程……。」

アニ「それにしてはおおっぴら過ぎる。食堂でも話てるしね。」

ライナー「ほう……。」

アニ「で、女子が代わる代わるパンダを見に行ってるらしい。」

アニ「私もミーナ達に誘われた。」

ベルトルト「アニは行かなかったの？」

アニ「……勿論。」

ライナー「お前、本当にそういうの嫌いだよな……。」

アニ「別に、馴れ合いたく無いだけだけど」

アニ「でも」

ライベル「「でも？」」

アニ「その、パンダが可愛いって皆が言ってるから、私も見に行きたくて。」

アニ「……私と一緒に、サシャに頼んでくれないかい？」

ライベル「「」」

ライナー「そりゃ、まあ……勿論行くに決まってんだろ」

ベルトルト「アニの頼みだしね。」

アニ「ライナー……！ベルトルト……！
有難う……！」

ライナー「でも、別に誘われたら行ったらよかったんじゃないのか？」

アニ「馴れ合いは嫌だと……」ﾊｧ

アニ「それにさ」

ベルトルト「まだ理由があるの？」

アニ「」ｺｸﾝ

アニ「二人なら、その、私が"可愛い"って照れるの見られるのは恥ずかしくないからね。」

ライナー「言う通り、俺達は結構見てるもんな」

アニ「でも、ミーナとかには見せた事ないからね。……この性格と合わないから、嫌だし……」

ベルトルト「ははは、確かにね」

ベルトルト「なんだかんだ言って、友達には気を使ってるみたいだね。」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ライナー「本当だな。……安心した」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ライナー「じゃあ早速、サシャに頼んでみるか。」


ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

ベルトルト「サシャ。」

サシャ「なんでしょうか？」

ライナー「俺達も"パンダ"とやらを見せて欲しい。」

サシャ「別にいいですよ。
……ん？アニもですか？」

アニ「」ﾋﾞｸｯ

アニ「な、なんだい……」

サシャ「昨日は断ったのに、見たいんですか？」

アニ「き、気が変わったんだよ……！！」

サシャ「本当ですか～？」

アニ「別にそんな事いいだろう！？」

サシャ「良くないから聞いてるんですよ～」

ベルトルト「アニがからかわれてる……。」

ライナー「……まあサシャの気持ちも解らん事無いがな」

サシャ「解りました。それでは晩ごはんの後にパンダの所に案内しますね。」

ベルトルト「有難う。」

ライナー「そういえば、パンダの名前ってなんなんだ？」

サシャ「それはですn」

アニ「ミカサって言うんだそうだよ。サシャ達はみかりんって呼んでるけどね。」

サシャ「……やっぱり前から興味あったんですね」ﾆﾔﾆﾔ

アニ「……」

アニ（しまった……）

今日はここまでです
コメントくださった方有難うございます

来週辺りに完結を目指しますのでどうぞ宜しくお願いします

―――――――
――――
～夜　いつもの場所～
サシャ「あの辺りにみかりんがいる筈なんですが……」

ベルトルト「ん？あれじゃない？」

パンダ「」zZ

アニ（か、かわいい……）

ライナー「ね、寝てやがる……。」

サシャ「そういう時もあるんですよ。」

アニ「」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

パンダ「」zZ

ベルトルト「でも、予想以上に白黒だね。」

サシャ「……まあ、みなさんから白黒熊って呼ばれる程ですからね……」

ライナー「まだ子どもだからか、普通の熊よりかは小さいな。」

アニ（ぬいぐるみみたい）

パンダ「」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

アニ「？」

パンダ「」ｺﾛﾝ

アニ「！！」

アニ（ね、寝返りをうった……！！）

ライナー「……しかし可愛いな……」

ベルトルト「あざといというか……」

サシャ「ふふふ」

ベルトルト「また僕達も見に来ていい？」

サシャ「勿論ですよ。また、みかりんが起きてる時に来てくださいね」

ライナー「俺達みたいなデカい奴がこんな可愛いの見に行くっていうのも変な話だけどな。」
サシャ「確かにそうですけどね」

アニ「わ、私も……」

ライナー「アニは今度はミーナ達と行けよ。」

アニ「」ｳｯ

ベルトルト「まあまあ」

―――――――
――――
～男子寮～
ライナー「可愛いかったな、パンダ。」

ベルトルト「そうだね。でも、あんな熊、どこから来たんだろう？」

ライナー「……さあ……」

エレン「お？二人もパンダ見たのか？」

ベルトルト「うん。」

アルミン「壁の中では見れない、変な柄だよね。」

ライナー「サシャはどこであいつを拾ったんだ？」

アルミン「なんか、食糧庫にいたらしい」

ベルトルト「……食料を泥棒しようとしたのかな……」

エレン「でも、あいつがそんな事するとは思えないしなあ……。」

アルミン「そもそも、壁の中で見られない動物がどうしてここに？」

ライナー「それも謎だよな」

一同「「「「うーん」」」」

コニー「何難しい顔してんだ？」

エレン「コニー、マルコ」

マルコ「四人が考え事って結構珍しいからさ。」

アルミン「実はサシャが変な熊を拾って、裏山で飼ってるんだ。」

コニー「へえ。最近、サシャなんか付き合い悪いと思ったら、そんな事してたんだな。」

マルコ「でも、変な熊って？」

ライナー「変も何も、白と黒の熊！！」

エレン「動きも鈍いし、なんだか熊じゃないみたいなんだ。」

マルコ「そんな熊がいるんだ」

アルミン「僕も本でしか見たこと無くて。初めて見た時はびっくりしたよ。」

コニー「確かに、村に居た時もそんな熊なんか見たことなかったな……。」

ベルトルト「で、なんでこんな所にいるんだろうって話をしてたんだ。」

ベルトルト「で、愛称も変なんだよ。」

コニー「何だ何だ？」

エレン「ミカサ」

マルコニ「「」」ﾌﾞﾌｯ

エレン「だろ？」ﾁﾗｯ

アルミン「だ、だって言わなきゃいけない空気だったじゃないか！！」

ライナー「命名アルミンだったのか。ジャンかと思ったぜ」

アルミン「あれ、ジャンには確かパンダの事話してなかった気がする。」

エレン「あー……確かに。ジャンは？」

マルコ「今日の熱を演習で熱を出して医務室。」

アルミン「成る程。また話せばいいかな。」



～医務室～
ジャン「」ﾌﾞｴｯｸｼｮｲ

ジャン（風邪かよ……最近ついてねえな……）ﾊｧ

次の日には、ジャンの熱は下がったものの、パンダの存在を話す事を忘れてしまった、男子一同。

そして、少しずつ104期の中でパンダの噂が流れていった。

しかしどういう訳か、ジャンの耳にパンダは"ミカサ"という言葉で伝わり

ジャンの中で疑問が残ったまま数日が経ち、休日がやって来た――……。




.

ジャン「」ﾌｩ

ジャン（なーんか最近ミカサの変な噂が流れてる気がすんだよな……）

ジャン（それに会話が噛み合わないというか……）

コニー「お、おはようジャン！！」

ジャン「おお、おはよう……」

コニー「？なんか調子悪いのか？」

ジャン「……ちょっとな。」

コニー「そういえばさ、ミカサ見せてもらったか？」

ジャン（ほら、またミカサだ……。）

ジャン（俺はミカサは毎日見てるし、コニーも見てんだろ……。それに"見せてもらった"って誰にだよ……）

コニー「もしかしてまだなのか？」

ジャン「毎日見てるよ……」

コニー「ええ、マジで？俺なんか明日まで予約一杯って言われてんのに、ジャンだけえこひいきか……」ﾊｧ

ジャン「？？」

ジャン（予約？ミカサを見るだけで予約が必要なのか？
そんなにミカサはモテるのか？？）

ミカサ「コニー、ジャン、おはよう」

ジャン「」ﾄﾞｷｯ

コニー「ミカサおはよう」

ジャン「お、おはよう」

ミカサ「エレンとアルミンは、見た？」

コニー「さっき外に出てだぜ」

ミカサ「有り難う」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

コニー「多分二人はミカサを見に行ったんだろうな！」

ジャン「？？？」

ジャン「コニー」

コニー「なんだ？」

ジャン「お前……とうとうボケたのか……？」

コニー「は？」

ジャン「いや、なんでもねぇわ……」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

コニー「あ、待てジャン！！どこに行くんだよ！！」

コニー「……あいつ、パンダ見に言ったのか……？
やっぱり１人だけえこひいきされてんのかな……」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ジャン「」ﾁﾗｯ

クリスタ「そういえば、サシャに見せてもらった？」

ミーナ「一昨日の晩が最後かな……」

クリスタ｢そっか」

ジャン（そういえば妙な話を聞いた時くらいから、サシャの名前もちょくちょく聞いたな……）

ジャン（おかしいと思ったのは、この間アルミンがサシャに呼ばれてからだ。）

ジャン（もしかするとサシャが何か知ってるかも知れない）

ジャン「……探してみっか……」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

>>144

誤:コニー「パンダ見に言ったのか」
正:コニー「あいつ、パンダ見に行ったのか」

コニー、そこまで馬鹿だとは……

――――――
――――
サシャ「」ﾉﾋﾞｰ

サシャ「今日はいい天気ですし、休みですし、みかりんをお風呂に入れましょう！」

サシャ「ほら、みかりん持ち上げますね」

パンダ「」ｽﾞｯｼﾘ

サシャ「」ｳｯ

サシャ「意外な質量感……。確かに寝てるか食べてるかですもんね……」

サシャ「……私もそんな生活がしてみたいです……」

サシャ「盥に水を張って、石鹸とタオルを準備して……」

サシャ「よし、完璧です！」

サシャ「……さあみかりん、この盥に入ってくださいね。」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾝ

サシャ「」ｺﾞｼｺﾞｼ

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

サシャ「や、やめてくださいみかりん！！水が跳んでくるじゃないですか！！」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

ジャン「サシャは何処にいるか……」

―……てくださいよー……―

ジャン「こっちの方で声がするな……」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ジャン「」ﾁﾗｯ

サシャ「もう！！じっとしててください！！」

ジャン（ぬいぐるみを洗ってるのか……？
まさか芋女にそんな趣味があったとは……。）

ジャン（ん？あのぬいぐるみ、動いてる気がすんだが……）

ジャン「サシャ、なにしてんだ？」

サシャ「ジャン。」

ジャン（こうやって見たら、変な模様だな。これはぬいぐるみだろ。動いて見えたのも多分疲れてるからだな）

サシャ「なにって……みかりんを洗ってるんですけど……」

ジャン「」ﾌﾞﾌｫｯ

ジャン「ぬ、ぬいぐるみに名前つけてるとか……」

サシャ「」ｲﾗｯ

サシャ「ぬいぐるみじゃなくてれっきとした動物ですけど？」

ジャン「そんな変な動物いるかって……」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

ジャン「」

サシャ「ほら、動いてるでしょう？」

ジャン「芋女……パントマイムが得意だったんだな……」

サシャ「だから動物ですって！！」

サシャ「この動物はパンダって言うんですって。アルミンに教わりました。」

ジャン「へえ……。そんな変な柄の熊がいるとは……」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

サシャ「だーかーら！！もう大人しくしてください！！」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

ジャン「……ニックネームとかはあったりするのか？」

サシャ「ミカサです。」

ジャン「は？」

サシャ「ミカサです。」

ジャン「みかさ……ってあのミカサか……？」

サシャ「はい。紛らわしので私はみかりんって呼んでますけどね。」

サシャ「……そういえばジャンにはこの子見せた事ありませんでしたね。ごめんなさい、見せるのに予約がいっぱいで……」

サシャ「だって、可愛いでしょう？」

ジャン「予約……ミカサ……可愛い……」

サシャ「？」

ジャン「……そいつって一回転とかするか？」

サシャ「はい、でんぐり返しをしますよ。
よく知ってますね」

ジャン「……やっぱり……」

サシャ「ジャン？どうかしたんですか？」

ジャン「いや、なんでもねえよ。
じゃあな。」

ｽﾀｽﾀｽﾀ...

サシャ「？
ま、待ってください、ジャ……」

パンダ「」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

サシャ「みかりん！！もう静かにしてくださいってば！！」

ｽﾀｽﾀｽﾀ...

サシャ「ジャン、行っちゃいましたね。
一体なんだったんでしょう……」

ｽﾀｽﾀｽﾀ...

ジャン「」ﾊｧ

ジャン（最近話してるミカサっつーのはあの変な熊の話だったのか……）

ジャン（最初にアルミンがサシャに呼ばれたのは、熊の名前を教えて貰う為）

ジャン（エレンやアルミンが一回転がみたいと言ったのは、変な熊の一回転）

ジャン（そう考えていくと、今までの噂、今日のコニーの話全て辻褄が合うって訳か……）

ジャン「知らなかったとは言え、カッコ悪ぃわ……」ﾊｧ

―――――――
――――

――こうして、ジャンの誤解はあっさりと解けたのであった。

そして、パンダを拾ってから約１ヶ月ほど月日が流れた。
パンダは、拾った頃よりも一回りほど大きくなったが、以前の愛らしさはまだ健在で、104期兵のある一種の癒しとなっていた。

この頃になると、駐屯兵団、憲兵団にも噂が流れていた。

「白と黒の変な熊がいるらしい。」
「変な熊の世話をしている、訓練兵がいるらしい。」――……。

無論、調査兵団にもそんな噂が流れ、ある男の耳にも入った。

？？「『白黒の熊を世話する訓練兵が居る』？」

？？「……面白い、そいつをここに連れてこい。」


.

――サシャがパンダを拾った時の頃――……
～第××回壁外調査・巨大樹の森～

ｼｭﾝｼｭﾝ

巨人「」ﾄﾞｽﾄﾞｽﾄﾞｽ

リヴァイ「……――甘ぇんだよ」

ｻﾞｼｭｯ

巨人「」ｼｭｳｩｳｳ

リヴァイ「」ﾌｩ

リヴァイ「殺っても殺っても、数が減らねえな……」

ハンジ「いやー、流石リヴァイ！凄いね！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

リヴァイ「うるせえ。お前も無駄口叩く暇があったら巨人を倒しやがれ、このクソ眼鏡。」

ハンジ「解ってるって。
とりあえず、はぐれた自分の班の皆と合流しなきゃ。」

リヴァイ「……ああ」

ﾋｭﾝﾋｭﾝ
ハンジ「ん？」

ハンジ「ねえリヴァイ、白黒の熊が沢山居る。」

リヴァイ「何言ってんだ。気が狂い過ぎてとうとう目までイカれたのか？」

ハンジ「違うって！！ほら、見てよあそこ！！」

リヴァイ「どれだ……」

大パンダ「」

中パンダ「」

小パンダ「」

リヴァイ「」

ハンジ「……あんな熊、見たこと無い……。しかも30頭くらい居るよ。」

リヴァイ「どういう事なんだ……」

――――
―――――――

支援

保守

―――――――
――――
サシャ「ふふ、今日はブラッシングしてあげます。」

パンダ「」ﾉｿﾉｿ

サシャ「この櫛はミカサのお古なんですよ。」ｻｯｻｯ

サシャ「あんなにつっけんどんなミカサですけど、おまえの事を可愛がってるんです。」

サシャ「名前が一緒ですしね、他人とは思えないんですよ、多分。」ｻｯｻｯ

パンダ「」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

サシャ「あっ、逃げないでください！！」

サシャ「ふう、捕まえました。」

パンダ「」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

サシャ「しかし、出会った頃に比べ、本当に重くなりました……。
こんなに重いのに、よく竹に上れますね。やっぱり本能なんでしょうねえ。」

パンダ「」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

キース「ここに居たのか、ブラウス訓練兵。」

サシャ「き、教官！何ですか、私まだ何もやってませんよ！！」

キース「まだとはなんだまだとは。」

キース「それはそうと、お前に、調査兵団から召喚命令が出ている。」

サシャ「え、えぇえ…！？
なんで私にですか？」

キース「解らん。だが、お前がその熊を連れている事が、様々な兵団で噂になっている。
その事だと思うぞ。」

サシャ「は、はあ……。」

サシャ（調査兵団のお偉い様にも、そんな噂が行ってるんですね。）

キース「『調査兵団に行く際は、その熊を連れて行くように』だそうだ。」

サシャ「それは、何日後でしょう？」

キース「早速だが、明日出発してもらう。」

サシャ「解りました。」ｹｲﾚｲ

サシャ（調査兵団もそうとう暇なんですね）

～女子宿舎～
サシャ「着替え……あと非常食のパン……。」ｺﾞｿｺﾞｿ

サシャ「後は……」

クリスタ「明日、サシャは何処か行くの？」

サシャ「はい。ちょっと召喚命令が出まして。」

ユミル「調査兵団にか？
まさか、お前あそこの食糧庫を……」

サシャ「そんな事してません！！」

サシャ「それに、ここからだと調査兵団本部とかなり距離も有りますよ。」

ユミル「ジョークだよジョーク。」

クリスタ「それでも言っていい冗談と悪い冗談もあるんだから！」

ユミル「お、おう……。」

ユミル（結婚しよ）

ユミル「で、結局はなんでなんだ？」

サシャ「みかりんの事ですよ。」

クリスタ「みかりんって……」

ユミル「あのパンダか？」

サシャ「はい。」ｺｸ

ユミル「調査兵団も随分暇なんだな……。」

サシャ「それは思いました。」ｺﾞｿｺﾞｿ

サシャ「よし、荷造り完成です。」

クリスタ「でも、なんであの子の事が気になるんだろう？」

サシャ「調査兵団の兵士達もみかりんで、癒されたいからじゃないですか？」

ユミル「それは絶対違うだろ」

サシャ「まあ、帰ってきたら報告しますよ。」

クリスタ「有難う。」

ユミル「気を付けろよ。」

サシャ「何にですか？」

ユミル「もしかすると、調査兵団に入団するかも知れないからな。
そいつらに目をつけられ無いようにって意味だよ。」

サシャ「大丈夫です！私は必ず憲兵団に入団しますから！！」ﾌﾝｽ

ﾃﾞﾝｷｹｽﾖｰ
ｵﾔｽﾐﾅｻｰｲ
ｵﾔｽﾐｰ

サシャ「」ｺﾞｿｺﾞｿ

サシャ（でも、なんで調査兵団なんかに呼ばれたんでしょう？）

サシャ（うぅん……。）

サシャ（そういえば、夢に出てくる声も、最近は鮮明になりました。）

サシャ（『返して、私の子供を』。そう言っている気がします）

サシャ（……みかりんのお母さん、みかりんを探しているんでしょうか）

サシャ（きっと、それも関係あるのかもしれません。）

サシャ（多分……）ｳﾄｳﾄ

サシャ「」zZ...

――――
―――――――

―――――――
――――

――返して―――

――私の子供――

もうすぐ――………

――――
―――――――

――――――
――――
ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

サシャ「」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

パンダ「」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

サシャ（訓練兵言えども、私だって兵士の端くれなんですから、馬車に乗せてくれずにそのまま乗馬したかったです。）

サシャ（まあ、みかりんが居るからなんですけどね。）

サシャ「教官。」

ﾓﾌﾞ教官「なんだ？」

サシャ「あとどれ程で調査兵団本部に着きますか？」

ﾓﾌﾞ教官「まだあと結構かかるな。」

サシャ「うへぇ」

サシャ「」ｸﾞｳｩ

サシャ「お腹、空きました……」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「みかりんはいいですよね。そんなに沢山の竹も一緒に乗せて貰えるなんて羨ましいです。」

パンダ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「……」ｼﾞｭﾙ

サシャ「ち、ちょっとだけ……」

サシャ「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

サシャ「うへぇ」

ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗ

サシャ「」ﾊｧ

サシャ（暇ですね…。）

サシャ（今日のこの時間は座学ですか……。）

サシャ（暇で暇で仕方無いのと、座学がつまんなくてつまんなくて仕方無いのとどちらが辛いでしょう。）

サシャ「」ﾌﾜｧｱ

サシャ（…にわかに眠くなってきました。）

パンダ「」ﾌﾜｧｱ

サシャ「眠たい……。」

サシャ（このまま、馬車に揺られて寝てしまうのもいいかも知れません……。）

サシャ（そういえば、昨日の夢はアレンジが有りましたね。）

サシャ（『もうすぐ』、もうすぐ。）

サシャ（やっぱり、調査兵団とパンダは関係あったんですね……。）

サシャ「」zZ...

――――
―――――――

サシャ「到着しました、調査兵団！」

ﾓﾌﾞ教官「あまり騒がしくするんじゃ無いんだぞ。」

サシャ「大丈夫です。」

サシャ「ほら、みかりんも出てきてください」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

パンダ「」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

サシャ「よっ」ﾀﾞｯｺ

サシャ「う゛っ」ｽﾞｼｯ

パンダ「」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

サシャ「や、やっぱり重量感……」

>>174

誤:あったんですね
正:あるかもしれませんね

です

？？「あなたが例の熊娘」

サシャ「はい？」ｸﾙ

？？「わあ、本当だ！！見せて見せて！！」

サシャ「あの――、あなたは……？」

ハンジ「私？私は調査兵団分隊長のハンジ・ゾエ。」

サシャ「私はサシャ・ブラウスと言います。」

ハンジ「サシャか！宜しくね。」ｱｸｼｭ

サシャ「宜しくお願いします」ｱｸｼｭ

サシャ（調査兵団は堅物だらけだと思いましたが、フレンドリーな方もいらっしゃるんですね。）

おー続き来てた！やったーwktk

ハンジ「じゃあ、ついてきて。」

サシャ「……今から話をするんですか？」

サシャ（内心、晩御飯が食べたいです）

ハンジ「今日はもう遅いから、話は明日にしよう。
今から、サシャが泊まる部屋を案内するんだ。」

サシャ「成る程。」

ハンジ「一応、客人扱いになってるからね。
個人部屋になるんだってさ。」

サシャ「個人部屋！」

サシャ（共同生活を強いられる兵士にとっては甘美な響きです）

サシャ（そう言えば……）

サシャ「あの、」

ハンジ「ん？どうした？」

サシャ「みかりんは……この子はどうしましょう？」

ハンジ「あ、そっか。」

ハンジ「うーん……」

ハンジ「……本部の近くに、実験所があるんだ。」

サシャ「実験所、ですか。
でも一体何のですか？」

>>180
×実験所
○実験場



ハンジ「巨人さ。」

サシャ「えっ？」

ハンジ「巨人。」

サシャ「巨人……！？」

ハンジ「そう、巨人を生け捕りにして、生態系や構造を色々調べてるんだ。」

ハンジ「その実験場なら、かこいだってあるし作れるしね。
餌は持って来てるんだっけ？」

サシャ「はい。」ｺｸﾘ

ハンジ「だったらそこに連れていったらいいよ。
窮屈な思いをするかも知れないけど、一晩我慢して貰おう。」

乱馬とのクロスか
懐かしいな

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