カレン「ベタベタするデース」
　　　
あや「ちょっとカレン！触っちゃダメよ!!」

アリス「そ、そうだよ！そんなの触っちゃダメだよ！」

カレン「…？」
　　　
　　　　「二人ともこれ何か知ってるデース？」




って感じで

俺が書いていい？

忍「それは障子糊ですね」

綾・陽子・アリス「！？」

カレン「ホワ～イ？障子糊ですか？」

忍「ええ、そうです。そんなに白くてネバネバしてドロッとしたものは障子糊の他にありません」

カレン「シノ、障子糊とはいったんどーゆーものデス？」

忍「名前の通り障子を木枠に張り付けるための糊ですよ。デンプンが原料になっています」

カレン「デンプン？」

忍「お米なんかのネバネバの成分です」

カレン「おー、それで糊みたいにくっつくのデスね」

忍「はい、舐めてみるとお米みたいな甘さがありますよ」

カレン「ホントですか！？それではさっそく…」

綾「ちょっと待った！！」

忍・カレン「！？」

綾「な、舐めるのはやめたほうがいいんじゃないかしら…」

カレン「どうしてデス？」

綾「だ、だって…///ねえ、陽子///」

陽子「そ、そうだな///ほら？もし障子糊じゃなかったら舐めると危ないだろ」

アリス「そ、そうだよ。シノ、カレン///」

忍「そ、そんな。こんなに白くてネバネバしてドロッとしたものは障子糊の他にありません

カレン「むむ…気になりマース。舐めて障子糊を確認したいデース」

忍「そうです。カレン実際にやってみないと何もわかりません」

綾「うぅ…あ、そうだわ！！」

陽子「どうしたんだ綾？」

綾「これを使いましょう」ｺﾞｿｺﾞｿ

アリス「なーに？ソレ？」

綾「ヨウソ液よ」

忍「ヨウソ液？」

綾「そう、ハロゲンの一種で主に呈色溶剤として使われているわ」

陽子「それでどうするんだ？」

綾「知っての通り、デンプンはα‐グルコースがグルコシド結合した重合体よ。カレン、悪いけどコップに水を入れてくれる？」

カレン「わかったデース！！」ｺﾎﾟｺﾎﾟ

綾「水溶液中ではデンプンは特有のらせん構造を形成するの。水の入ったコップの中にさっきの白い液体を入れて…」

綾「このヨウソ液を入れる…」

アリス「どうなるの？」

綾「ヨウソ液はらせん構造の内側に入っていくことで青紫色に呈色するの。またデンプンが高分子であるほど赤色に近く呈色していくわ」

陽子「つまり？」

綾「この白い液体が障子糊なら、少なくとも青紫色に色が変わるってことよ」

陽子「おぉ！！さすが綾！！あったまいいなー！！」

忍「さすがです。綾ちゃん！！」

綾「ほ、褒めたってなにもでないわよ///」

・
・
・
・
カレン「どうなりましたか？」

綾「…呈色反応は認められないわ。つまりこの液体は障子糊じゃないってことね」

カレン「おー、じゃあこれはいったいなんなんデスか？陽子、何だと思うデス？」

陽子「そ、それは…そうだなー、アリスはどう？」

アリス「わ、わたし！？それは…」

カレン「アリス知ってるデスか！？」

アリス「それは…せ///」

カレン「せ？」

アリス「せ///」

カレン「せ？」

アリス「…うわぁ～ん！！やっぱり言えないよ～！！」

綾「…仕方ないわ。もう一つ実験しましょう」

忍・カレン「実験？」

綾「しの、悪いけどお鍋ととコンロを用意して」

忍「わ、わかりました」

綾「まずお湯を沸かすわ」ｸﾞﾂｸﾞﾂ

綾「陽子、白い液体をこのお鍋にいれて」

陽子「わ、わかった」ﾋﾟﾁｮ

カレン「これでどうなるデス？」

綾「さっきも言ったけどデンプンはα-グルコース…糖類の重合体よ。液中での加熱では、デンプン粒が膨張し透明になって溶解したようになるわ。でも…」

忍「でも？」

綾「二糖類などと違って加熱した場合に溶解したようにはならず変性するものがあるの。それは…」

陽子「それは…？」

綾「タンパク質よ」

アリス「タンパク質？」

綾「そうよ。人間の体の三~四割はタンパク質で形成されていることはもちろん知っていると思うけど、このタンパク質は高熱に弱くて、加熱されるとその構造を崩し、本来の機能を果たせなくなるの」

カレン「それと、今お鍋でコトコトやってるのに何の関係があるデス？」

綾「構成タンパクのうち三次および四次構造をとっているタンパク質は過熱による変性が顕著なの」

陽子「どういうことだ？」

綾「…これを見て」ｸﾞﾂｸﾞﾂ

忍「あっ、さっきまでドロドロだったのに。白く固まっちゃってます」

アリス「ホントだ。まるで沸騰したお湯の中に卵の白身を入れたみたいになってる」

綾「いいところに気が付いたわねアリス。ゆで卵しかり目玉焼きしかり動物性タンパク質が加熱で固まることはタンパク質が変性するためなの」

陽子「へぇ～、そういう仕組みだったんだな」

カレン「それとりも！！結局、この白いドロドロした液体はなんなんデスか！？」

綾「まず、この現象をとさっきの実験から読み取るにこれは障子糊ではないわ。ヨウソ液での呈色反応が認められなかったし、加熱による変性が認められた。これ糖類ではありえない」

陽子「それでそれで？」

綾「そして、加熱により白く固まる様子が確認されたわ。元の形状も視野にいれて結論づけるとこれは…」

カレン「これは？」

綾「これは…」

忍「これは？」

綾「せ///」

忍・カレン「せ？」

綾「…し、白いタンパク質ね」

カレン「おータンパク質だったデスか」

忍「なるほど、障子糊ではなく白いタンパク質だったんですね」

綾「そ、そうよ」

忍「よかったですね、カレン。白いドロッとネバネバした液体の正体がわかって」

カレン「そうデース！！これもアヤヤのおかげデース」

忍「綾ちゃん凄いです！！」

綾「ま、まあね…それほどでもないわ…」

ｺｿｺｿ
陽子「おい綾…回りくどいことしてたけど、アレって…」

綾「わ、わかってるわよ。アレに決まってるわ」

陽子「やっぱり…くそぅっ、だれがカレンにあんなことを…許せない！！」

綾「家に帰れば１００％エタノールと遠心分離機があるから純粋なDNA抽出ができるわ。だから抽出したDNAを警察にもっていって犯人を捜してもらいましょう」

陽子「おお！！さすが綾、頼りになる！！」

カレン「ヨーコ、アヤヤどうしましたか？」

綾「な、なんでもないわ。さ、さあ、もう帰りましょう。とっくに下校時間だわ」

忍「帰りにみんなでアイスたべて帰りましょう」

アリス「わーい！！」

綾「…」

綾（金色モザイクはどうして女子高設定じゃなかったのかしら…女子高ならこんなひどいタイトルのスレが立つこともなかったのに…）

Fin