都会から来た転校生・暁美ほむら (1000)


ほむら「……また、何時もの白い天井から始まる、新しいループ」

ほむら「何度繰り返してもワルプルギスの夜が倒せない……」

ほむら「誰にも頼らないって強がっても、無理なものは無理」

ほむら「……」

ほむら「今回の一ヶ月は、仲間作りに全力を尽くす事にしましょう」

ほむら「ただの協力関係にあるだけでない、本当の絆で結ばれた仲間……」

ほむら「そのために必要なのは……」

ほむら「高い確率で敵対した挙句、魔女になって まどかを苦しめる
      さやかをも受け入れる『寛容さ』の向上に」

ほむら「いつも言葉足らずで 皆に余計な誤解を招いてしまう『伝達力』不足の改善……」

ほむら「もう、私も繰り返しの中で、長い間生きてきた。何が駄目なのかは分かってるわ」

ほむら「……今度こそ……」



※注意

タイトルはペルソナ4を意識していますが、
ペルソナ4世界に入り込んだほむらの話じゃありません。
ペルソナも使いません、一部が似た描写はありますが。

番長補正のはいった、中身はおばちゃんに近い ほむらの話です。
明らかなキャラ崩壊しています

VIPで落ちたスレですが、
折角書き上げてはいるのでスレ借りて投下させてもらいます。

のんびりやってくのでお付き合いくださると幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363351301



…………見滝原中学校。
その中の、ガラス張りの教室の中。
朝のホームルームがはじまる。

いつもの様に、女教師・早乙女和子が転入生である私を紹介する前に、
意味不明なことを喚く。

1人の男子生徒に飛び火した後、ようやく私の話題となった。

和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します!」

和子「ただれた都会から地方都市に飛ばされてきた上、
    この地の病院に半年間も入院していた哀れな子……

    いわば、落ち武者よ!」

ほむら「誰が落ち武者よ」


何時もの様にという表現は前言撤回することとする。

和子という女教師は自分の感情の赴くまま
話が脱線する事は しばしばだったが、

目の前の、しかも初対面に近い相手を
クラスメイトの面前で罵倒する事はなかった。

内心 首をかしげていると、
視界の隅で青いのが立ち上がり、大きな声を上げた。

???「ああああーーーっ!!! ほむほむ!」

ほむら「誰がほむほむよ」

青いのが喚いた後、少し弱気そうな、
しかし聞くものを和ませる柔らかな声があがる。

???「さやかちゃん、今 ホームルーム中だから、迷惑だよ。
     ほむらちゃんも困ってるじゃない」


和子「あら、すでにクラスメイトに知り合いがいるのね」

ほむら「はい、病院でちょっと……」

和子「成程、上条くんですね……
    さすが、ただれた都会から来た女。手が早いわね……」

ほむら「……」

和子「……一部の子は既に知っているようですが、落ち武者さん、自己紹介を」

ほむら「……落ち武者でも、ほむほむでもない、暁美ほむらです。

     ただでさえ、転校生としてここの事を知りませんし、
     半年間入院していた所為で色々ご迷惑をおかけする事もあるかと思いますが……

     一日も早く、ここの学園生活に慣れるよう頑張りますので、
     皆さん、これからよろしくお願いします」

和子「よし、自己紹介終わりね!
    さあ、貴方の席は……」


女教師が空いてる席に私を誘導する間、
さきほどの2人のクラスメイトはこちらに手をパタパタ振ってくれる。

ちょっとドジでのろまっぽいけれど、
癒し系のかわいい、超絶かわいい子が鹿目まどか。

青いのが、美樹さやか。

女教師が察した通り、同じ病院に入院していた上条恭介という少年を通し、
この二人とは接触済みである。

……席に着き、静かにその時の事を思い出す。

自分の病室を間違う振りをして、
私が上条恭介の病室に居座ったのだ。

ある意味 一番厄介な、さやかの問題を解決する為に。


「あんた、何もかも諦めた目をしてる

 いつも空っぽな言葉を喋ってる。今だってそう

 あたしの為とか言いながら、ホントは全然別な事を考えてるんでしょ?

 ごまかし切れるもんじゃないよ、そういうの」


……何周目のループかは忘れてしまったが、美樹さやかに言われた言葉だ。

妙に鋭い所のある あの娘のこと。

前と同じような対応では 見透かされるのがオチだろう。

数々のループであった対立さえ無視すれば、
青いのだって悪い娘ではない。

うざいけど。

今度の私はまどかだけじゃない、目の前の人……美樹さやかや 上条恭介

2人のことを見すえた上で進めようと思う。


ほむら「……病室、間違えてごめんなさいね」

ほむら(まあ、病院自体違うし、わざとだけどね)

恭介「いや、構わないよ。誰もいなくて、退屈していたところだし……」

ほむら「上条くんは、私と同い年くらいにみえるけど、中学生?」

恭介「うん。見滝原中学の2年生」

ほむら「そう、偶然ね。私、退院したらそこの中学に転校する予定なのよ」

恭介「へぇ、そうなんだ」

ほむら「学年も一緒ね。もしかしたら、同じクラスになるかもしれないわね」

恭介「そうなったら、よろしくね。友達も紹介するよ……」


恭介「あ、そうだ!」

ほむら「?」

恭介「たぶん、もう少ししたら、友達が僕の見舞いに来てくれると思うんだ」

ほむら「へぇ、仲がいいのね。男の子?」

恭介「いいや。女の子だよ。幼馴染と、その親友の子」

ほむら「へぇ……興味が湧いたわ。私、ここで待っててもいい?」

恭介「いいよ。検診とか問題ないなら、話し相手になってよ」

ほむら「ええ。私でよければ……」



中学の事について、全く知らない振りをして
上条恭介に質問する。

そんな風にして時間を潰していると、
突然 扉が勢いよく開いた。


さやか「可愛い女の子かと思った? 残念、さやかちゃんでした!」



さやか「……って、あれ……っ!? 本当にかわいこちゃんがいるんですけど!」


まどか「さやかちゃん……かわいこちゃんって死語だよ……」

さやか「恭介、この子だれっ???」

恭介「今度 うちの中学に転校してくる暁美ほむらさん」

ほむら「なるほど、この子が美樹さんか……」

さやか「えっ? 私を知ってるの?」

ほむら「はい。とっても元気ないい子だって、上条くんから聞いたところよ?」

さやか「えっ? そ……そう? いい子?」

恭介「ちょっと! 暁美さん、何言ってるんだ!」

ほむら「……? あなたから聞いた内容を纏めると、そう聞こえたのだけれど……
     違うのかしら?」

恭介「……はぁ。ち、違いはしないけどさ……」

さやか「え、えへへ……」

ほむら「それから、あなたが、鹿目まどかさんね。よろしく」

まどか「あ、うん。よろしく。私の事も聞いてるんだ」

ほむら「ええ、今日 上条君のお見舞いに おそらく二人が来るって聞いたから
     もうすぐ転校する身としては、挨拶しておこうと思って」

まどか「そっかぁ、わざわざありがとね!」

さやか「そっか、転校生なんだよね、よろしく。
     暁美さんは……恭介と、元々知り合いなの?」

ほむら「いえ、私も病院に入院中だったのだけど、うっかり病室を間違えちゃって……」

ほむら「上条くんとは、今日は初対面。
     話しているうちに、偶然、同じ中学になることが分かったから……」

さやか「そっか、なんだ……」


ほむら「……」

さやか「……」

ほむら「……安心してる?」

さやか「へっ!? な、なんでっ!?」

ほむら「鹿目さん…… 彼女、これで隠せてるつもりなの?
     初対面の私でも分かったわよ?」

まどか「てへへ……、さやかちゃん達は、ちょっと鈍い所があって……」

さやか「ええっ!? まどかまで 何言っているの!?」

恭介「……? さやかちゃん達には、僕も含まれてるのかい……?」



真っ赤になって何やら必至に弁解している美樹さやかに、
対照的に分からない風な上条恭介。

彼女達が嫌がるギリギリの線を越えないよう、
その二人を煽り続けた。

まどかが、時計を気にし始める。

それを見て、煽るのが楽しくなりつつあった自分の気持ちを抑え、
この場を切り上げる事にした。


ほむら「……そろそろ、検診の時間ね。病室に帰らないと」

さやか「おっとぉ! こんな時間。さやかちゃんも そろそろ帰らないと」

まどか「それじゃ、お開きだね」

恭介「さやか、鹿目さん。お見舞いありがとうね。
    暁美さんも、また暇なら遊びにきてよ」

ほむら「あら? 美樹さんの前でそんな事言っていいの?」

さやか「こらあああっ! だから、そんなんじゃないの!」

ほむら「……転校前から、こんなに弄り甲斐のありそうな人と知り合えて良かったわ。
     美樹さん」

さやか「いい性格してるわ、暁美さんって……」

ほむら「……ほむら」

さやか「ん?」

ほむら「もし良かったら、ほむらって呼んで欲しいわ」

さやか「あ! うん、ほむら。私の事もさやかでいいよ」

ほむら「ありがとう、さやか。鹿目さんもいい?」

まどか「うん! よかった、仲間外れにされなくて。ほむらちゃん、まどかって呼んで?」

ほむら「あらやだ。まどか、仲間外れだなんて……ないわよ。可愛いわね、この子……」

まどか「えっ、か、かわいい? ……てへへへ」

さやか「ふふん。まどかは私の自慢の嫁なのよ」

まどか「もう、さやかちゃんたら」


ほむら「私も嫁にしたくなってきたわ」

さやか「だめだー、まどかは渡さん!」

ほむら「ですよね。それなら、まどかの2号さんならどう?」

さやか「それならよし!」

まどか「もー……二人とも……」



まどかと美樹さやかと一緒に、上条恭介の病室から退室した。

その日は、それで終わり。

夜に病院から抜け出し、虐待される幼女を助けたりとか色々とやったが
さやか達とは関係が無い。


それからまた翌日、私は上条恭介の病室にお邪魔し、煽っていた。


ほむら「いいわね、上条君。私も恋人でも居れば、入院生活も少しは楽しいだろうに……」

恭介「……えっと、何度も言ってるけど、僕とさやかはそんなんじゃ……」

ほむら「……ふーん、そうなの」

恭介「そうだよ」

ほむら「……実際、さやか、貴方に好意を持っていると思うけど?」

恭介「からかわないでくれよ。そんな訳がない」

ほむら「そうかしら?」

恭介「そうさ。僕みたいな軟弱な男……さやかがそんな風に思うはずがない」

ほむら「えっ?」

恭介「……なんだよ、その顔。鳩が豆鉄砲くらったような」

ほむら「それ、本気でいってるの? あんなに甲斐甲斐しくお見舞いに通っているのに」

恭介「さやかは……優しいんだよ。

    バイオリンしか特技の無い僕が、それすらも無くなって 元気をなくしている。
    それを心配してくれているんだ」

ほむら「……」


上条恭介は、美樹さやかに対して強い劣等感を持っていたらしい。

頭がいいとはいえないけれども、元気一杯で
クラスの中でも目立つ存在の美樹さやか。

決して根明とはいえない 上条恭介なら、
そういう気持ちがあっても不思議はない……か?

この時間軸で 初めて知った。

今まで、上条恭介と親しく話そうとした事など なかったのだから……。


ほむら「……私を基準にして考えれば……」

恭介「……」

ほむら「中学二年生の女の子よ?
     勉強に、部活に、遊びに、恋愛。やるべき事、やりたい事が一杯ある」

ほむら「そんな時に、同情で毎日の様にただの幼馴染の為に病院に通うと思う?」

ほむら「CDだって一、二枚買うだけで
     普通の中学生の女の子は月のお小遣いが吹っ飛ぶの」

ほむら「色々と犠牲にした上で、貴方と一緒にいる事を選ぶさやかは、
     本当に凄い努力をしていると思うわ。」

恭介「……だから、それは さやかが優しいからなだけだって!!!」

ほむら「……そう」

恭介「君はさやかが僕の事を好きだって言いたいらしいね!
    そんな事があるはずがない!」

恭介「あいつは何時だって元気で、まっすぐで友達想いで……
    それと比べて、僕には何も無いじゃないか……」

ほむら「……」

ほむら「本当に?」

恭介「……」


恭介「いや……あった。そうだ、僕はあいつに認めて欲しくてバイオリンをはじめた」

恭介「僕にはそれだけだったのに、それなのに、僕はそれすら……失ってしまった」

恭介「今のところ、この手は治るかどうか分からないらしい」

恭介「あいつに認められる事なんて、何もないんだよ……そんな僕を……」

ほむら「……そう。でも、貴方間違ってるわ。何もないわけじゃない」

恭介「何がだよ!」

ほむら「貴方、さやかの事が好きだったのね。誰にも負けないくらい」

恭介「……えっ」



上条恭介の頬は 心なしか赤く染まっているようだ。

見当外れの事を言った訳でもなかったらしい。


ほむら「……上条君、否定しないのね」

恭介「……あ、その……友達として、幼馴染として、僕は……」

ほむら「そう……。本当に?」

恭介「……」


ほむら「あの子の気持ちが信じられないなら、
     今度見舞いに来てくれたときに、聞いてみるといいわ」

ほむら「「さやかは僕の為にどうして、こんなに尽くしてくれるんだい?
      友達だから? 幼馴染だから? それとも、僕の事好きでいてくれるのかい?」って」

ほむら「あの子は恋愛ごとはへたれ、

     そして貴方が真剣に聞けば、嘘はつけなくて、否定はしないとみた。
     でも、肯定も出来ない。

     こう、顔を真っ赤にして、あたふたするのが目に見えるわ」

ほむら「本心を晒すのが怖いのよ。
     上条君と一緒」

恭介「……好き勝手、いってくれるよ……」

ほむら(ま、咄嗟の嘘をついてしまうルートに入ってしまったら、
     あの子 自己嫌悪で手の負えないルートに行っちゃいそうだけど)

ほむら「さやかが、私の言ったとおりになったら、貴方達は両想いよ。
     間違いないわ」

恭介「君は僕達と会ってそんなに経ってないのに、なんではっきり断言できるの……」

ほむら「人生経験が違うの。私は人を見る目はあるわ」

恭介「自信満々だな……」

ほむら「あたりまえじゃないの。私を信じなさい」


恭介「……ははっ…… そうだね、もしさやかが、暁美さんが言うとおりの反応だったら、
    信じる事にする」

ほむら「なるほど。じゃあ、一歩進めるのね?」

恭介「えっ?」

ほむら「相手が動揺していると、自分は落ち着けるものよ。
     普段以上の、勇気を出せると思うわ」

恭介「そうかな」

ほむら「そうよ。うふふ、楽しみだわ」

恭介「……なんで、そう僕達をくっ付けたがるのか」


上条恭介は苦笑しながら、私の提案に否定も肯定もしなかった。

私のやった事が、どの様な結果を生むか、
まだ分からない。

上条恭介に言いたい事だけ言って、その後はまた
別のやるべき事に取り組んでいたからだ。

例えば、とある黒猫を助けたりとか。

青いのの反応を見る限り、
私がやった事に対して問題は起きてなさそうだが……


――
まどか達と既に友達であった事から、
転校初日の質問攻めイベントをスルーし、2人にくっ付いていた。

そのため、休み時間は平和に過ごせた。

放課後に、見滝原のショッピングモールにあるハンバーガー屋さんにて、
まどか、青いの、それから緑色でウェーブがかった髪質の志筑仁美が一緒に、
私の歓迎会を開いてくれた。


さやか「ほむほむぅーーー!!!! 改めてよろしくね!」

まどか「さやかちゃん、テンション高いね……。ほむらちゃん、私だって、改めてよろしくね」

ほむら「勿論よ。これからはクラスメイトとして、友達として、更に仲良くして欲しいわ」

仁美「えっと……私も仲良くしたいですわ」

ほむら「ええ。えっと……仁美さんって呼んでいい?」

仁美「はい! もちろんですわ!」

ほむら「じゃあ、私の事、ほむらって下の名で呼んでね。仁美さん」

仁美「はい! ほむらさん」

さやか「それじゃあ、これからの この4人の友情を願って、かんぱーーーい!」


4人でジュースのコップをぶつけ合う。

わー、仲の良い友達っぽい、こういうの久しぶりね。

珍しいこの時間の到来に感動をかみ締めつつ、
平静を装った。


仁美「……ふふ。文武両道で才色兼備のクールなほむらさんなので、
    ちょっと近寄りがたさを感じていましたが……

    友達といると、顔がゆるんでくれてますね」

さやか「クールぶってるのに 意外と表情に出るのがいいよね!」

まどか「てへへ、ほむらちゃん、かわいいー!」


ばれてた。そっとしておけ。

見滝原の学校の事や、遊び場所、生活に必要な所など、
知らないフリで色々聞いていく。

その中で、志筑仁美が思い出したように、
私に向き直り、質問してきた。


仁美「そういえば、3人はどこで知り合ったんですの?
    さっき聞きそびれましたが……」

さやか「ふふふ、ほむほむはねー、さやかちゃんの恋のキューピッドなのだー!!!」


仁美「……えっ?」

ほむら「え?」

まどか「えっ?」


ほむら「さやか、貴方、まさか……」

まどか「上条くんと……っ!?」

さやか「はーい、付き合い始めちゃいました! ほむほむのお陰でね」

さやか「私と恭介の事、色々心配して助言してくれたみたいで」

さやか「そしたら、恭介の方から、その、告白してくれて……」

まどか「ほむらちゃん、すごーーーいっ!」

ほむら「いえ……まさか、こんなに早く進むとは思っていなかったわ。
     思った以上に、貴方達、実は固い絆で結ばれていたのね」

さやか「えーーーっ、そんなことは、まぁ……あるかも……にしししっ」

まどか「さやかちゃん。おめでとうね?」

さやか「ありがとう、まどか!」

ほむら「おめでとう、さやか」

さやか「ありがとう、ほむほむ!」

ほむら「ほむほむ……引っ張るわね……」

さやか「いいじゃん、かわいいから」

まどか「ほむほむ、確かにかわいい。私も呼んじゃおっかな、てへへ」

ほむら「……むー」


ほむほむ……は、回避したい所だが……

回避策を考える為に
まどかと さやかから視線を逸らしたところで、
ようやく気がついた。

今までの時間軸ではさやかを制し、
いつも上条恭介を勝ち取っていた志筑仁美。

この時間軸では、逆となっている。

志筑仁美の表情は硬い。

しかし、私の視線を感じ取ったのか、
志筑仁美は慌てて 外面を取り繕った。

年齢に見合わない、強い子だ。


仁美「あ、えっと、さやかさん、おめでとうございます」

さやか「ありがとう、仁美!」

仁美「まだまだ、上条君は入院が長引きそうで大変だと思いますが……」

さやか「うん、リハビリとか色々あるしね。私も頑張んなきゃ!」

まどか「おー……、さやかちゃん、燃えてるね?」

さやか「うん、まー、燃え上がっちゃってますね、私。

     恭介、まだ怪我とか治る目処が立ってないし。

     変に浮かれるのは間違いだって思うけど……



     恭介の事、これからは このさやかちゃんが、

     今まで以上にガンガン支えまくっちゃいますからねー!」


それからも、浮かれまくる 美樹さやか。

はやし立てる まどか。

静かに微笑む志筑仁美。


……しばらくして

志筑仁美は「お茶のお稽古がありますので、ごめんなさい……」
そう言って、席を立った。

それを切欠に、歓迎会はお開きとなった。


さやか「ねぇ、まどか、ほむほむ。これからCD屋に寄ろうかと思うんだけど……」

まどか「いいよ、上条君のだね」

さやか「へへ、まあね」

ほむら「ごめんなさい、私はこの後 用事が入っているの」

さやか「えーー! ほむほむとは ここでお別れ?」

まどか「そっか、残念」

ほむら「ふふ、また明日、ね。残念がってくれるのは嬉しいけど」

さやか「そっか、用事じゃしょうがないよね。またね、ほむほむ」

まどか「また明日。ほむほむちゃん」


……どうしよう、ほむほむが固定になってしまう。

改善策が思い浮かばないまま、
次の目的地へと、私は向った。


「一般の方 立ち入り禁止」の警告を無視し、
無骨なコンクリートが露出する、一見廃屋の様に見える場所に私は居る。

業務員用の通路だ。

そこを歩いていると、綺麗な金色で、
針金を中央に通したかのような 重力を無視した巻いたツーテールが目立つ
グラマラスな女が立っていた。

一見、中学生には見えない。

中学で一年先輩で、
魔法少女としてはベテランの域に達してる巴マミだ。

無論、ベテランと言っても私ほどではないが。


ほむら「もう、来てくれてたのですね。巴先輩」

マミ「今、来た所よ。使い魔らしい反応も確認したわ」

ほむら「近くに魔女もいるはずですよ」

マミ「……そうね。近いわね。ほんとう、貴女のいった通りね。暁美さん」

ほむら「ちゃっちゃと やってしまいましょう」


美樹さやかと上条恭介を煽った後、
私は巴マミと良い関係を結ぶ為にも時間を充てていた。

今回は、この場に出るであろう薔薇園の魔女を退治するため、
巴マミと待ち合わせしていたのだ。

巴マミは無駄は多いが、
戦闘能力はすこぶる高い。

結界内に入ると、使い魔を蹴散らし、
あっという間に魔女の元へ。

薔薇園の魔女自体も、私と巴マミのコンビの前では大した敵ではなかった。
1分と経たず、グリーフシードへと変化し、結界は解けた。

……よし、この場では、まどかと美樹さやかに
魔法少女の事を知られずにすんだ。

巴マミも二人の事は知らない。

後は、インキュベーターが余計な事をしなければ……


まどか「ほむら……ちゃん? その格好……それに戦って……?」

さやか「今の、お化けは、一体……」


……まどかと美樹さやかが 巴マミと接触する前に、

私と既に知り合ってる巴マミと協力して使い魔や魔女を倒し、

3人を知り合いにしない……。

そんな私の計画は、あっさりインキュベーターに出し抜かれた。

馬鹿だ、私は。

あいつは、何時ものループでのタイミングより少し早く、
魔女がいる場所に 二人を呼べばいいだけなのに。

私達をちょっと観察していれば、容易に実行できるだろう。

今回は人との関わりを重視するつもりだが、
少なくとも この件に関しては、インキュベーターを監視する方が効果的だった。

内心舌打ちしながら、2人に聞く。

ここから、挽回しなければならない。

別に致命的なミスではないのだから。


ほむら「まどか、さやか……。どうして、ここに……?」

まどか「助けてって、呼んでる声が聞こえて……」

さやか「私はまどかを追っかけて……そしたら、ほむほむが見えたから」

ほむら(やはり……)

マミ「……暁美さん、2人は知り合い?」

ほむら「ええ。私のクラスのお友達よ」

マミ「……転校した初日に、もう友達が出来たのね」

ほむら「え、ええ……」

ほむら(そこ!?)


マミ「えっと、助けてって呼ぶ声っていうのは……魔女の口付けの被害者かしら?」

???「いや、僕だよ」

マミ「きゅうべぇ!」

QB「使い魔に追われてたんだ。
   それで、近くの魔法少女か、素質のある子に助けを求めたってわけさ」

ほむら「あら? その割に、私達には聞こえなかったわよ?」

QB「……君は、誰だい? 見る限り、魔法少女の様だけど……」

マミ「えっ? きゅうべぇ、貴方が知らないの?
   貴方と契約する以外に、魔法少女になる方法なんてあるのね」

QB「僕が知る限りは、ないはずだけど……」

ほむら「そう言えば、貴方とまだ会ってなかったわね?」

ほむら「私は貴方と契約した魔法少女よ。
     まぁ、私の願いの所為で、貴方は忘れているけどね」

ほむら(もちろん、嘘だけど)

QB「……そうかい。ちなみに、僕にその願いを教えてくれるつもりはあるかい?」

ほむら「ないわ」

QB「……」

マミ「……」


さやか「えっと……」

まどか「そろそろ、私達を放っておかないでくれたら、嬉しいかなって……」


マミ「私達は、この見滝原を守る魔法少女よ。
   私は、貴方達の一つ上の学年の、巴マミ」

ほむら「そして、さっきの、顔に沢山薔薇が咲いているようなデカ物が魔女、
     タンポポの綿毛にヒゲが生えているようなのが使い魔。

     こいつらを退治し、人々を守るのが私達の役目なの」

さやか「……まじか」

まどか「すごいよ、ほむらちゃん! まさか、本物の魔法少女だなんて!」

ほむら「……黙っててごめんなさいね。貴方達を巻き込みたくなかったものだから」

まどか「そんな、謝らないでよ! きっと、普通の人には秘密なんだよね!」

さやか「そっか、私達、秘密にしなきゃね」

まどか「うん!」

マミ「……ちょっと待って、そこの二人」

ほむら「!」

まどか・さやか「は、はい?」

マミ「貴方達、二人ともきゅうべぇが見えるのよね?」

QB「二人とも、素質がありそうだ。僕と契約して、魔法少女になってよ!」

まどか「えっ?」

さやか「私達も?」


QB「僕は、君たちの願い事をなんでも一つ叶えてあげる」

QB「何だってかまわない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ」

さやか「うわぁ……金銀財宝とか、不老不死とか、満漢全席とか?」

まどか「いや、最後のはちょっと」

まどか「……でも、私が、魔法少女かぁ……そっかぁ……

ほむら「……まちなさい」

マミ「暁美さん?」

まどか「ほむら……ちゃん?」

ほむら「そんなに軽々しく 決めていいことではないわ」

マミ「……そうよね。貴方達、この後 時間あるかしら?」

まどか「えっと……、はい、大丈夫ですけど」

さやか「私も、大丈夫です」

マミ「なら、私の家に来ない?
   私と暁美さんで、魔法少女にまつわること、
   そのメリット、デメリットについて、教えてあげるわ」

QB「……」

さやか(恭介に行けなくなったって、連絡しとかなきゃな……)


――何時も綺麗でおしゃれな、巴マミの部屋。

私やまどか、美樹さやかがテーブルに座っていると、
紅茶とケーキを巴マミが持ってきてくれた。



……ふと、気に掛かることが。

何時もの事といえば、何時もの事なのだが……


ほむら「巴先輩……」

マミ「何かしら、暁美さん」

ほむら「何で、人数分のケーキが出せるの? 先輩の家、直行でしたのに」

マミ「へっ!?」

ほむら「まさか、ケーキとかお菓子ばかり食べてるんじゃ……」

マミ「い、いや、そんな事ないわよ!」


ほむら「駄目よ、いくら若いからってそんな食生活ばかりじゃ……。歳とってから後悔するわよ?」

ほむら「私がまだ入院中に、よくしてくれたおじさん達も
     糖尿病で片目失明しかけてたり、プリン体の採りすぎで痛風になったりしていたわ」

ほむら「将棋の相手をしてもらいながら よくその辛さを語っていたものよ……」

ほむら「健康って言うのはね、失われてからその大事さに気がつくの!」

ほむら「もっと必要な栄養素をバランスよく摂取する事を……」


……食生活の大事さを語っていると 若干くどくなってしまったようだ。

3人が明らかに引いた顔をしている。

私は軽く咳払いをし、何とか誤魔化そうと考えている所
痛いところを突っ込まれる事となった。


マミ「……えっと」

まどか「ほむらちゃんって……」

さやか「ちょっと おばさん臭いところあるよねー」

ほむら「そ、そんな事ないわよ!」


今まで無数にループを繰り返していた所為で、
体感的にはかなり長く生きてしまったが。

おばさんはないでしょう。
体は立派に中学2年生だ。

ループを20年分は繰り返してしまったが、
体は若い。


マミ「だいたい、暁美さんこそ、食生活の大事さを語る割には 痩せすぎよ」

まどか「ほむらちゃん、ちゃんと食べてる?」

さやか「ほむほむって逆にサプリメントとかに気を使いすぎて
     食の楽しみを忘れてそうなキャラクターだよねぇ」

さやか「そうか! 外見はクール系美少女で、中身はおばちゃん。
     これがギャップ萌えか! いや、ロリばばぁ萌えっ!?」

ほむら「……話がこっちの不利になりそうだから、話題を戻すわね」

ほむら(さやかは、後で殺そう)

さやか「強引だなぁ、ほむほむは」

ほむら「誰がほむほむよ」

QB「僕も早く話題を戻して欲しいなぁ……」


マミ「……これを見て頂戴」


巴マミが、美しい黄色の宝石をあしらったネックレスを手に。


ほむら「巴先輩の手にあるのが、ソウルジェム」

マミ「キュゥべえに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ」

ほむら「魔翌力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの」

まどか「何でも望みを叶えて貰えて、ソウルジェムまで貰えるんだ」

ほむら「……だけれど、魔女と戦う使命を課されるの」

さやか「あ、そうだよね。魔女……さっきの、化け物かー」

QB「そうだね」

QB「願いから産まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから産まれた存在なんだ」

QB「魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を蒔き散らす」

QB「しかもその姿は普通の人間には見えないから性質が悪い」

QB「不安や猜疑心、過剰な怒りや憎しみ、そういう災いの種を世界にもたらしているんだ」

マミ「理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、かなりの確率で魔女の呪いが原因なのよ」

マミ「形のない悪意となって、人間を内側から蝕んでゆくの」

ほむら「魔女は、結果内に潜み、人間を誘い込み、喰らう」

ほむら「結界っていうのは、さっき私達がいた 奇妙な世界ね」

マミ「そういう恐ろしい魔女を相手にしなければならないから……」

ほむら「はっきり言って、戦いは命懸けよ」


まどかと美樹さやかが息をのむ。

当然だ、先程の結果内で、既に魔女と魔法少女との戦いは見ているのだから。

どうせ見られるのなら、苦戦してる様を見せれば良かった。

私の話術で、どうにかなるだろうか……


ほむら「今日の魔女は、平均以下の弱い魔女よ」

ほむら「巴先輩が凄く強いから、楽勝に見えたでしょうけど……」

ほむら「場合によっては、骨折や、手足が千切られて食べられたり、潰されたりする事もある」

ほむら「腹が裂かれ、出血を魔翌力で抑えるので精一杯……
     しかたなく、小腸が飛び出してくるのをガムテープで止めながら戦った事だってあるわ」

ほむら「そもそも、魔女との初陣で魔法少女が生き残る確率は半分よ」

マミ「……暁美……さん、ちょっと言いすぎじゃない?」

ほむら「巴先輩は素質があって元々 強いからよ。

     私は素質に恵まれなかったから、それこそ戦いに慣れるまでは
     涙と鼻水と汗と血に塗れた 汚らしい戦いだったわ」


マミ「えっと……鹿目さんも、美樹さんも 怯えた顔しているわよ……」

さやか「小腸……ガムテープ……」

まどか「手足食べられるって、そんなのってないよ……あんまりだよ……」

ほむら「私が経験してきた戦いの事実よ。知っておいて貰いたいわ」

QB「……だけど、2人の素質はちがう。
   特に、鹿目まどか。君の素質は素晴らしいの一言に尽きる」

QB「どんな魔女でも、君の前では敵わないんじゃないかな」

まどか「……わたし……が?」

マミ「……そんなに? すごいじゃない! じゃあ、暁美さん、そんな心配……」

ほむら「……」


糞、グロイ体験を詳細に語って、引かせる作戦は失敗か。

それなら、泣き落とししかないじゃない。

既に友好関係にある 今の状況だからこそ、生きてくるものがある。


ほむら「……それでも、私……お友達……殺し合いに、巻き込みたくない……」

マミ「……あっ」

まどか「な、泣かないで、ほむらちゃん!」

さやか「ほ、ほむほむ、泣かないでよ! わかったってば!」

QB「……」


マミ「た、確かに、暁美さんの言うとおり、魔女との戦いは危険よ」

マミ「私だって、死にそうになった事は何度もある」

マミ「現状、この街は二人の魔法少女がいるのだし、
   焦ってなる必要もないわ」

マミ「もし、どうしても叶えたい願いがあって、戦う覚悟が出来るのなら、
   その時、改めて考えるというのはどうかしら……?」

ほむら「……グスッ」

さやか「は、はい……」

まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。私、今、そこまでして叶えたい願いなんてないし」

QB「……しばらく、様子見かな。残念だよ」

QB「まぁ、もし魔法少女になる決心がついたら、何時でも呼んでよ。
   僕の方はいつでも準備できてるからね」


インキュベーターはこの場でできる事は無いと見切りをつけたのか、
部屋から出て行った。

ちょっとは伝達力があがったのだろうか。

話術だけで、事態を好転する事が出来た……。


さやか「……ほむほむ、でも、恩人のあんたが、そんな辛い戦いをしているなら、私だって……」

まどか「あっ、そ、そっか……」

ほむら「……さっきも言ったわ。巴先輩は強いから、貴方達まで、こんな事に巻き込まれないで」

さやか「……」

マミ「あ、暁美さんの言うとおりよ! 私がいる限り、この子にそんな辛い思いなんてさせないから!」

まどか「巴先輩!!! ほむらちゃんをお願いします!」

さやか「ほむほむ、巴先輩、何か私にできる事があったら、何でも言ってください……」

まどか「私も! 何にも出来ないかもしれないけど……」

ほむら「ありがとう……」

マミ「うんうん、美しい友情ね……。羨ましいわ……」

ほむら「巴先輩も、ありがとうございます」

マミ「ううん、いいのよ。私も、一緒に戦ってくれる貴方の事は大事だし……」

さやか「……それにしても、巴先輩ってやっぱり強いんだ」

まどか「戦い方も格好良かったもんね、こう、華麗というか……」

さやか「ほむほむも格好いいけど、ちょっと違うよね。質実剛健って感じ」

まどか「巴先輩の方が魔法少女っぽいよ! あの、なんだっけ……でっかい大砲みたいな!」

ほむら「ああ……ティロ・フィナーレね」

さやか「ティロ……フィナーレ……?」


さやか「ティロ・フィナーレって……なに?」

マミ「えっ???」

ほむら「だから、あの巴先輩の得意技の、大砲みたいな銃で……」

さやか「いや、それは分かってるけど……」

まどか「さやかちゃん! 決まってるでしょ!」

さやか「?」

まどか「必殺技だよっ! てへへ」

さやか「……そ、そっか。ごめんなさい、変な事聞いて……」

マミ「あ……あの、おかしいかしら? ティロ・フィナーレ」

マミ「イタリア語で、最後の射撃という意味なのだけど……」

ほむら「いいえ、おかしくないわ。巴先輩、むしろハイカラよ」

マミ「ハイカラ……。そ、そうよね! ハイカラよね!」

ほむら「ええ、ハイカラよ」


さやか「……ねぇ、まどか」

まどか「なに?さやかちゃん」

さやか「魔法少女って…… ちょっと独特な感性の人が……多いよね」

まどか「え? そう? 私もティロ・フィナーレって、かっこ……いや、ハイカラだって思うけど!」

さやか「味方がいない……」


その後空気は弛緩して行き、
ただのお茶会へと姿を変えていった。

何事も無く、その日は解散となる……。

----

翌日、私は1人で学校に向っていた。

かなり先のほうに、元気のなさそうに歩く女の子が見える。


あれは……ワカメ……じゃない、志筑、仁美……



ほむら「仁美さん、おはよう……」

仁美「あ、あけ……じゃない、ほむらさん。おはようございます」

ほむら「今日もいい天気ね」

仁美「ですわねー……」

ほむら「そんな天気の割りに、貴方一人、憂鬱そうにも見えるけれど」

仁美「……そ、そうですか? そんな事ないですわ」

ほむら「……」

仁美「……」


ほむら「仁美さん……」

仁美「あ、えっと……なんですの? ほむらさん」

ほむら「私は会ったばかりで、まどかや さやかと比べると、繋がりが薄いかもしれないけど」

仁美「……」

ほむら「でも逆に、そんな私になら言えること、あるんじゃないかなって思って」

仁美「……ほむらさん」

ほむら「……私、口はかたいわよ。吐き出したい事があるなら、いつでも言って頂戴」

仁美「……なんのことか、わかりません」

ほむら「そう……」

仁美「……」

仁美「……ごめんなさい、ほむらさん。私、先に行きますわね。
    通学路が同じなのなら、明日からご一緒しましょう……」


志筑仁美は走り出す。
親密さが足りなかったか。

私が彼女との距離を縮めようとした事は初めてだ。

美樹さやか以上に勝手がわからない。

上条恭介よりは ましかもしれないが……
どうしたものか。

別に、ワルプルギスの夜への対策に彼女が必要な訳ではない。

現時点では、放っておいてもいいといえばいいのだが。

……その後、まどか達とも会い、
翌日からは一緒に登校することを約束しながら

学校へと向った。


――志筑仁美に振られた日の夕方。

巴マミのお誘いで、市内のパトロールを行う。

……それはいいのだが


マミ「これが昨日の魔女が残していった魔翌力の痕跡」

マミ「基本的に、魔女探しは足頼みよ」

マミ「こうしてソウルジェムが捉える魔女の気配を辿ってゆくわけ」

さやか「意外と地味ですねー」

まどか「魔法で調べるって訳じゃないんですね」

ほむら「……」


さやか「……ほむほむ、不機嫌そうだなぁ」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん……」

マミ「わ、私が責任もって二人は守るから大丈夫よ?暁美さん」

ほむら「いえ…… 魔法少女以外の子が同行するのって初めてだから、
     気が張ってるだけよ。気にしないで」

マミ「そ、そう……」

さやか「えと、私がどうしても 知りたかったから……
     ほむほむがそんな危ない事してるって知ったら、その……」

まどか「わ、私も……ちゃんと、知っておきたかったの……ごめんね、ほむらちゃん」

ほむら「二人も気にしないで。ただ、気を引き締めていてね」


私の気がたっているのは、別に二人がいるからではない。

二人がこの場に居るのは気に喰わないが、
それより重要な問題がある。

今日はよりによって、病院であらわれるお菓子の魔女と
遭遇し易い日だ。

巴マミはこの二人がいると、いい所を見せようとしすぎ、
油断して頭を毟られる可能性が高くなる。

そんな日に見学したいとは……
なんというタイミングだ。

しかも、つかず離れずの所に、奴……インキュベーターの気配もする。

油断してはならない。


――案の定、病院でグリーフシードが発見された。

美樹さやかが慌てだす。


さやか「きょ、恭介が! ど、どうしよう、はやく何とかしないと!」

ほむら「落ち着きなさい、さやか」

マミ「もう孵化寸前ね。こうなったら、魔女になったばかりを狙うのが一番かしら」

QB「……言ってる間に、結界ができ始めたよ。皆、気をつけて!」

まどか「わわわ!」

ほむら「……やっぱり、いたか。きゅうべぇ」



結界が私達を包み……そして、閉じた。

甘ったるさ漂う、お菓子だらけの空間。

その中にヌイグルミの様な外見の、お菓子の魔女が現れた。

巴マミを先頭に、一歩下がって私。

QBを肩に乗せたまどかと、美樹さやかは 私のさらに後ろにいる。


まどか「かわいい……っ!」

さやか「くっ、なんてファンシーな外見なの」

ほむら「外見に騙されては駄目よ、あの魔女は強いわ。
     二人とも、下がってて」

マミ「……いえ、暁美さん」

ほむら「?」

マミ「今回は、貴方も見てて」

ほむら「……は?」


マミは突然、私のほうに振り返って
私達の周りに魔法少女の守りの結界を張った。


ほむら「ばっ…… 何を!」

マミ「大丈夫よ、暁美さん。私はずっと1人で戦ってきた」

マミ「貴方も守れるくらいには、私は強いつもりよ」

マミ「この魔女を倒して、それを証明してあげるわっ!!!」


そして、巴マミは何時もどおりの華麗な……

見せ付けるような戦いを始める。

まどかと美樹さやかは、素直に見とれてた。

私はというと……



ほむら「あんの……馬鹿が……」

まどか「……えっ?」

さやか「ひっ!」



まどかと 美樹さやかが何かに怯えた声を出した。

そんなものは無視する。緊急事態だからだ。

あの人に魅せる戦い方は、巴マミが最も死に易いパターンであるから。

私は盾から、固い結界を破壊するのに適したものを取り出す。

小型の掘削機械だ。


さやか「ぎゃっ! なんじゃ、こりゃ! でけえ!」

まどか「ちょ、ちょ、ほむらちゃん、なにこれ!」

QB「……僕も初めて見るね。なんだい、これは」

ほむら「岩盤を掘り進めるための小型の掘削機械よ」

さやか「どこが小型よ! この中 一杯一杯じゃない!」

ほむら「上下水道トンネル等を掘る際の、硬岩掘削に使う機械としては小型ってことよ。
     正式には、小断面用自由断面掘削機よ。

     幅1.5m、高さ1.8m、長さ7.2mあるわ。
     先端の黒いトゲがついたような巨大なドリルがあるでしょう?
     それ、カッターブームといって、回転しながら硬岩だろうが結界だろうが
     削り取るように 破壊してくれるわ!」

さやか「だから何で守りの結界 壊すんだよぉおおおおおっ!!!!」

ほむら「うるさい! あぶないから 機械に近寄るんじゃないわよ!」


掘削機に魔翌力を通し、掘削機が動き出した。

そのまま先端のドリルを結界にぶつけ、破壊する。

巴マミはっ……!

ヌイグルミのような魔女をリボンで封じ、
ドヤ顔でこっちを見たまま固まった巴マミが見える。

巴マミは気がついていないが、
捕まった魔女から本体が抜け出し、巨大な恵方巻のような姿を現す。

大きく裂けた口から見える牙は凶悪だ。

眼前の獲物の頭を喰いちぎらんとばかりに巴マミに迫り……

カチリッ!


――時間を止めてる間に 体内に投げ込んだ手榴弾にやられ、
お菓子の魔女の中身の恵方巻の化け物が倒れる。

ついでに女装した使い魔を踏み潰し、
お菓子の魔女のグリーフシードを拾った。

巴マミはというと、自分が死に掛けていた事を悟り、
体が震えだしていた。

言葉はない。

まどかと美樹さやかは、未だ呆けた顔をしている。


ほむら「……魔女と戦うって、こういうことよ。何時 死に掛けるかわからないわ」

さやか「いやいや! 今、マミさん明らかに
     ほむほむの所為で気を逸らしていたよね!?」

ほむら「そんな事はないわ」

まどか「ほむらちゃん…… マミさんこっち見たまま固まってたよ?」

ほむら「……戦闘中に気を逸らすのは駄目よ」

さやか「こんなものが出てきたら誰だって気がそれるよ!」

ほむら「……む」


しまった、頭に血が上ってしまった。

確かに、客観的に見ればそうかもしれない。

私はループの所為で、このパターンだと
巴マミが高い確率で死ぬ事はしっていたが……


ほむら「……だとしても、よ。命に関わる戦いに臨んで、
     ほとんど断りも無く 行き成り 除け者にして。

     怒るなという方が無理よ」

さやか「まぁ、そこ等へんは分からなくもないけどさ……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「なに? まどか」

まどか「マミさんは、きっと 前のお茶会の時に、
     ほむらちゃんが不安そうにしていたから、

     自分は強いからって、安心させてあげたかったんだと思う。
     あまり責めないであげて……」

ほむら「……」


……私は寛容さが やっぱり 足りないだろうか?

いや、命のやりとりの場で、あれはないはずだ。

駄目な事を駄目だと言ってあげるのも、本人の為のはず。

だけれど、まどかと美樹さやか。

特にまどかの視線に負け、優しげな声で、巴マミに声を掛けた。


ほむら「……大丈夫ですか? 巴さん」

マミ「……え、えぇ……」

ほむら「あまり大丈夫じゃなさそうです。
     派手な事をして 気を逸らせてすいません。

     今日はこれで帰りましょう。
     私が送っていきますから」



まどかと美樹さやかは、一瞬 不安そうに互いを見た。

だが、何も言わなかった。

病院に何も無かったことだけを確認し、
二人と別れ、巴マミの部屋へと向う。


ほむら「……つきましたね。もう、夜です。晩御飯、どうします?」

マミ「……食欲、ないわ」

ほむら「スープなら飲めますか?」

マミ「そうね……それなら……」

ほむら「……台所、借ります」

マミ「……」


盾の中に食材を入れていた事を思い出し、引っ掻き回す。

カボチャや玉ねぎが入っていた。
ついでに、クリームシチューの元も。

まどか用にストックしてたやつだ。

これで、カボチャのクリームシチューでも作るとする。

巴マミの胃に重くないといいが……。

ちょっと重いかな……栄養はたっぷりだが。

台所に立つ私に、
巴マミは ぽつりぽつりと、話しかけてきた。


マミ「あ……、暁美さん、怒ってる……?」

ほむら「……別に怒ってません」

マミ「ほんと……?」

ほむら「……」

マミ「貴方くらい強ければ、私があんな事したら 怒るわよね、当然よ」

ほむら「……私は、強くなんてないですよ」

マミ「うそ」

マミ「貴方、私なんて必要ないくらいに 強いじゃない」

マミ「私の作った結界を あんなおっきな機械で簡単に壊して、
   あの間合いから 一瞬で 私を助けて 敵を倒すなんて……」

ほむら「……」

マミ「あの機械、なに? あなたの魔法で作ったの?」

マミ「私とは次元が違うわね……」

ほむら「……あの機械は 魔法で作り出したものじゃないわ。
     ちょっと 借りてるだけのものよ」

マミ「実際にある機械を、あんな質量と体積のあるものを、あんな短時間で呼び寄せられるの?
   すごい……」

ほむら「……」

マミ「私なんて、いらないわね」


巴マミは 追い詰められると 脆い。

どうやら負のスパイラルに入り込んでしまったようだ。

実際、見た事だけから判断すれば、凄い力の持ち主に見えてもおかしくはない。

願いの所為で 能力が特殊、それだけに過ぎないのだが。


ほむら「巴マミ」

マミ「! は、はい……?」

ほむら「私には、貴方が必要よ」

ほむら「私は、貴方と同じなの」

マミ「私と?」

ほむら「1人ぼっちで戦うのは、寂しいわ。

     1人で戦う力があっても、心はそうじゃない」

マミ「……そう、ね。私も……そう……だわ」


マミ「ごめんなさい、貴方にいい所を見せようとしちゃったの。
   一緒に戦いたい、信用して欲しいって相手に、やる事じゃなかったわね」

ほむら「その事に関して、私は貴方を許せない」

マミ「……」

ほむら「でも、貴方の優しさから来たって事は、
     理解しているつもりよ」

ほむら「貴方の事、ちょっと信用出来なくなったけど、
     一緒にいる事に対して、信頼する事は出来る……と思う」

ほむら「私の事を信じて、一緒に戦ってくれますか? 巴さん……」

マミ「……はい、暁美さん!」


何とか、持ち直したのだろうか。

動く余裕は出てきたようだ。

巴マミには、食事を用意している間、
風呂に入ってもらう事にした。

魔法少女の状態を解除しても、
精神的ショックからか冷や汗で制服が濡れている。


――随分 長く入っているが、巴マミが出てきそうな気配がない。

シチューはあとは煮込むだけなので、
暇になってしまった。

折角出来た時間、軽く掃除や洗濯でもやってやるかと、
浴室に向って 段取りを聞こうとした。

……その時、巴マミの独り言を聞いてしまった。



マミ「きゅうべぇめ……、やっぱ暁美さんが怪しいなんて、嘘じゃないの」

マミ「私を助けてくれたし、あんなにいい子なのに……」

マミ「ちょっと、堅い所はありそうだけど……」

マミ「……」

マミ「ふふ……。パパ、ママ……マミね、もーちょっと、生きていられそうだよ?」

マミ「一緒に、これからも戦ってくれそうな、お友達ができたの」

マミ「もうちょっと、頑張ってみるね」

マミ「こっちで頑張ったら、そっちに行ったとき、マミのこと迎えてくれるよね?」

マミ「パパとママを、見殺しにしちゃった私だけど……」

マミ「パパ……ママ……」


マミ「きゅうべぇめ……、やっぱ暁美さんが怪しいなんて、嘘じゃないの」

マミ「私を助けてくれたし、あんなにいい子なのに……」

マミ「ちょっと、堅い所はありそうだけど……」

マミ「……」

マミ「ふふ……。パパ、ママ……マミね、もーちょっと、生きていられそうだよ?」

マミ「一緒に、これからも戦ってくれそうな、お友達ができたの」

マミ「もうちょっと、頑張ってみるね」

マミ「こっちで頑張ったら、そっちに行ったとき、マミのこと迎えてくれるよね?」

マミ「パパとママを、見殺しにしちゃった私だけど……」

マミ「パパ……ママ……」


……巴マミ。

彼女の生い立ちはしっている。

両親と共に交通事故にあい、父母は死。

自分も瀕死の状態で、インキュベーターに助かる事を望み、魔法少女になる。

どうやら、その時 願いによっては父母を助ける事が出来たはずなのに、
それをしなかった自分を悔やんでいるようだ。

ずっと、巴マミは私の先輩という立ち位置で……

でも、そう。所詮14歳の少女でしかない。

ループの中で中身だけは年老いた私とは違い、
彼女には本当は、近くにいてくれる親が必要なのだろう。


ほむら「……巴、マミ……」

彼女の精神的な脆さも、そこに起因しているのだろうか。

本当に支えてくれる人が、いない。

ループによっては、まどかや、美樹さやか、佐倉杏子が近くにはいた。

だが、所詮 後輩。

……もしも、親代わりの人がいれば、精神的な成長を促せる人がいれば
彼女もまた、変わるのだろうか。

そうだとしたら、私…… 私は?

結局、私はまどか以外にも、皆を助けたい。

本当に、仲間となるなら、それはより強くなるだろう。

魔法少女になってる子を救いたいと考えるのであれば、
魔法少女のあり方だって、変えなければ。

色々と、考えねば。


きりがいいので、今日はここまでにします。

ここまで読んでくださった方いましたら、
ありがとうございます。

残りは、この土日で投下しきろうと思っています。

初まどかSSだったので、
もし何かアドバイス等ありましたら歓迎です。

一応、もう一本書こうかと考えているネタがありますので、
その時の参考にさせてもらいます。

乙、見てたよ
素直に面白そうで続きが気になる
個人的にどこか拙い感じがするけど、読み専だから俺がアドバイスできそうなことはないかな
もう一本の方も期待してる、頑張れ

今北産業



ループ20年やってるのかww
ほむらはもっと早くこの路線にしとけば良かったのに

ほむらってよく考えてみれば疑似的な不老不死じゃね?


>>1です

>>54 ありがとう、自分でもよく分からないけど 手直ししながら投下するよ

>>55 あり

>>56
なかま想いの
おばちゃんほむら
キャラ崩壊

>>57 たぶん、原作でそうだと今ほど人気無かったんじゃないかな

>>58-59 あー、それもう一本で考えていたネタです
       まどかを魔法少女にして、ループの時間を永遠に生きようとするほむほむ


続き、またきりのいい所まで投下する


――翌日、朝。

私とまどか、美樹さやか……それに巴マミは、一緒に学校に向っている。

巴マミを誘ったのは 私だ。

朝一番、巴マミの部屋の扉の前に待機して
拉致してやった。

まどかと美樹さやかも、巴マミを連れてきた私を見て、
ちょっと安心したようだった。


ほむら「……そういえば、仁美は今日は如何したの?」

マミ「仁美……さん?」

さやか「あ、マミさんは仁美の事 まだ知らないですよね」

まどか「私達の友達なの!いつも、4人で登校してるんだよ」

マミ「仲良し四人組なのね」

ほむら「これからは、五人組になりましょう」

マミ「! そ、そうね」

さやか「マミさんなら 大歓迎!」

マミ「本当?」

まどか「勿論です、マミさん。……てへへ、嬉しいな」

マミ「……うふふ……ありがとう」


さやか「それでね、仁美は、ちょっと体調悪いみたい。
     私のところにメールが来たよ」

ほむら「そう……それは心配ね」

まどか「大丈夫かなあ、仁美ちゃん。お稽古とかでいっつも大変だもんね……
     症状は、結構おもそうなの?」

さやか「二、三日休むかもって言ってたしなぁ……」

まどか「お見舞い行く?」

さやか「うーーん、学校終わったら行くねって、メール送ったら、
     断られちゃった。うつしたら悪いって」

まどか「風邪かなぁ」

ほむら「……」

さやか「仁美が復活したら、マミさんにも紹介しますね」

まどか「すっごくお上品で綺麗な いい子なんだよ!」

マミ「そう、楽しみだわ」

まどか「ふふふふー、仁美ちゃんにマミさんを自慢するの、楽しみだね!」

マミ「えっ?」

さやか「そうだよねー、まどか。こんな綺麗でかっこいい先輩とお友達になれたんだもん。
     ほむらに続いて、仁美に嫉妬されちゃうね」

まどか「だよね、てへへ!」

マミ「そ、そんな わたしなんてqあwせdrftgyふじこlp」

ほむら「……落ち着きなさい、巴さん」


私が最初からまどか達二人に介入した所為で
巴マミとの仲の進展具合が今一であったが、
それも解消したらしい。

巴マミを私に依存させつつ、
まどかと美樹さやかの二人の仲がいい状態は
理想といっていいかもしれない。

後は、適度に魔法少女になら無いように釘を刺す程度で
この子達は問題ないだろう。

インキュベーターは巴マミには私の悪口を吹き込んでいたようだが、
他に表立っての行動はない。

今後の懸念事項は、志筑仁美か?

全く介入していない佐倉杏子のこともそろそろ考えなければ。


――しかし、問題は幾らでも発生する。

佐倉杏子をどう攻めるか、計画を立てていると
美樹さやか から、電話が掛かってきた。

外は既に暗く、一般家庭では晩御飯も終わった頃だろう。

中学二年生が外出する時間帯ではない。

だが、私と会いたいという。

動揺した声、鼻を啜る様な音。

……嫌な予感がした。

会う事を約束し、待ち合わせ場所の公園へと急いだ。


ほむら「……さやか。待たせたかしら」

さやか「ううん、ごめんね。こんな時間に呼び出して」

ほむら「いいのよ。理由があるのでしょう?」

さやか「う……、うん……」

さやか「……あのね、ほむら」

ほむら「ええ」

さやか「私、魔法少女になる。ならなきゃ……」


ほむら「……何を馬鹿なことを」

さやか「馬鹿な事じゃないよ!」

ほむら「上条君がどうかしたの?」

さやか「……っ!? どうして……」

ほむら「いいから、答えて。もしかして、彼の手の事……?」

さやか「……ほむら。ほむらって、本当 鋭いよね」

さやか「ほむらが忠告してくれた事、忘れたわけじゃないよ」

さやか「でも……わたし、あんな恭介見てられないよ……!」

ほむら「……駄目よ。貴方はその道を選んでは駄目」

さやか「だって! 私が犠牲になれば、恭介は、またバイオリンを弾けるんだよ!」

ほむら「……落ち着きなさい」

ほむら「貴方を犠牲にして、上条くんが喜ぶと思うの?」

ほむら「さやか、自分が上条君を犠牲に助かったと、考えて見なさい」

さやか「……分かってるよ! それでも、それでも、私 美樹さやかは、
     上条恭介の為なら死ねるんだよ!」


ほむら「さやか」

さやか「何よ!」

ほむら「その道は 上条恭介も 殺すわよ」

さやか「……恭介を、殺す……?」

ほむら「さやか、もう一度言うわ。落ち着きなさい」

さやか「……」

ほむら「いい? さやか。 何で、貴方は 私に相談に来てくれたの?」

さやか「……それは、えっと……」

さやか「……やっぱり、怖かったの。
     マミさん、本当に死んでたかもしれない。

     私なんて、恭介を残して、いつ死ぬか分からない……」

ほむら「そうよ」

さやか「……っ!」

ほむら「貴方だけじゃない。私達の仲間になれば、いつ死ぬか分からない」


ほむら「だから、貴方は私に止めて欲しかったの。
     自分と、上条君が幸せになれる道を、私と一緒に探したかったの。

     わかる?」

さやか「……」

ほむら「そして、お手柄よ、さやか」

さやか「えっ???」

ほむら「命を投げ出すなんて邪道を選ばず、
     貴方は、正解を選べた。

     全て、私に任せなさい」


さやか「え…… 全て……? えっ?」

ほむら「上条君も治るし、貴方達は幸せになれるわ」

さやか「そんな……、いや、でも」

ほむら「出来るわ」

さやか「……奇跡も、魔法も、あるのかな……」

ほむら「魔法はあっても、奇跡はないわ。

     だから、戦うの。戦って、勝ち取るのよ。
     幸せな未来を」

さやか「……ほむら、私、何をすればいい?」

ほむら「貴方にしか出来無い事。上条君の傍にいて、支えてあげていて」

ほむら「残念ながら、時間がかかる事なの」

さやか「何をするの?」

ほむら「私は貴方達のために、魔法少女、医者の双方から
     神経回復の最高のスペシャリストを見つけてみせる」

ほむら「その二つが手を組めれば、不可能はないはずよ」

ほむら「ただ、そこまでの間を持たせるのは、貴方しかできない」

さやか「……うん、わかった」


さやか「でも、そんなお医者様を頼むの、お金もかかるし、
     他の魔法少女の助けって、簡単に得られるものなのかな……」

ほむら「問題ないわ。お金の問題じゃないし、伝手はある。
     他の魔法少女の助けっていうのも、
     この件に関わり無く 魔法少女のあり方を私は変えるつもりだったから、
     成し遂げて見せるわ」

さやか「魔法少女のあり方……?」

ほむら「それはスキームが出来たら 改めて話すから。
     今は頭の中にとどめる程度にしておいて」

さやか「うん」

さやか(すきーむってなんだろう……)

ほむら「枠組みの出来てる計画のことよ」

さやか「!!!」


さやか「と、とにかく……ありがとうね、ほむら」

さやか「私、ほむらに迷惑かけてばかり……じゃない?」

ほむら「ええ、本当ね」

さやか「……」

ほむら「これからも、掛け続けるがいいわ。それが貴方らしい」

さやか「……なにそれ! もう……」

ほむら「ふふ……」

さやか「……ちぇっ、ほむほむさあ」

ほむら「なに?」

さやか「恭介いなかったら、同性でもあんたに惚れかねないね」

さやか「こういっちゃ何だけど、恭介よりずっと男らしいや」


ほむら「あはっ、それはありがとう……でいいのかしら。
     ま、私はそっちの趣味はないわ」

さやか「それは本当かなー。
     ほむほむは まどか見る目は また何か違う気がするんだよね」

さやか「しかも、今日の朝、マミさんとも怪しかったし……」

ほむら「失礼ね。男に興味を持った事もないけど、
     女の子をそういう目で見たこともないわよ」

さやか「……未だ男に興味を持ってない時点で、
     目覚めてないだけで 素質はありそうじゃん……」

ほむら「……ないわよ、たぶん」



美樹さやかが 私に笑いかけてくれる。

不思議な暖かみが、私を包んできた。

今までのループでは反発される事の方が多かった。

その美樹さやかが、そう、まるで私に力を与えてくれるかのよう。

そんな気さえした。

こんな事は初めて……



さやか「ね、ほむほむ。私、ほむほむやマミさんの為にも、
     魔法少女に、なるべきなんじゃないかって、そう思った」

ほむら「……」

さやか「でも、本当に、私達のこと、幸せになってくれるよう行動してくれる ほむらを見てね、
     奇跡に頼らずに、戦う・・・そりゃ、魔法少女だけど、
     過剰に頼らず、現実的に戦おうとする ほむら見てね、考え直したよ。

     私は、今の私なりに、戦うよ。恭介の事、幸せにしたい」

ほむら「そうよ、そうするべきだわ」

さやか「そして、ほむほむの為にも、今のわたしなりに、力になりたいから」

ほむら「・・・そう。ありがとう」

さやか「これは、その証」

ほむら「……?」


美樹さやかは、自分の髪留めを外した。

そういえば、このループの美樹さやかの髪留めは、ff(フォルテッシモ)の飾りがついている。

いつもの髪留めとは、違うような・・・


さやか「この髪留め、付き合いだしてから 恭介に貰った髪留めなの」

ほむら「ええ・・・」

さやか「これね、ffだけど、f(フォルテ)一つずつに分離できるんだ」

さやか「勿論、クリップは片方にしかついてないけど・・・」

さやか「こっちの、クリップのついてる方、ほむほむ、持ってて!」

ほむら「ええっ? ちょっと待って、上条君に貰ったものなんでしょう?」

さやか「ほむほむと私は、これから戦友になるんだよ。
     フォルテは、強くって意味。
     フォルテが二つのフォルテッシモで、非常に大きく、強くって意味」

さやか「ほむほむと、私が一個ずつもってることで、
     私達二人で、より強くなるって、そういう誓い」

ほむら「……そう、わかったわ。でも、クリップなしのほうでいいわ」

さやか「大丈夫、私は髪留め一杯もってるし、すぐ髪につけられるよう加工できるし」

ほむら「ふふ、わかった。じゃ、遠慮なく、貰うわ」

さやか「うん!」


                    -‐・・・‐-ミ
                イ: : : : : : : : : : : : : : : : : .
             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
            / :-‐ : : : : : : : : : : : \ : : : : : : : : : : \
          /: : l: : : : : : : : : 丶: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ __ ィ

         イ: : : : :|: : : : : : : : : : : :\: : : : ハ : : : : : : : : : \: :: : : イ
         /: :l: : : :|: : : : : : : : : : : : : ‘, : : : ‘,: : : : `ヽ: : : : : ̄ ノ
        ,′::|: : ::从: : : : : : : : :\: : : ヘ: : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : フ

        {: : :ハ: : _ヾ: :\: : _: :\: :ハ: : : : : ハ : : : : : : ::\: ;-‐
       . 八: : : \: ', `ヽ: : ヾ´\: `: : \: : : : : : : }, - 、ノ: : : :ハ=ミ、
         ヽ: : :{ \  \: :ヽ \: :ヽ \: : : : ∧τ }: : : : : :}

          |/八´弍ヾ  \ 弍圷ヾ  .}: : : : : i!  ノj: :γ´ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄`ヽ
          ハ: \。乂      乂リ    | l\: : |イ/ル'|  宜しくね・・・  !
           l\ゝ.:.:. ,       :.o.:.:.:.:. | |  \: }   乂_          ̄`ヽ
           ヽ:八            。   レ /  ヾ      |  戦友さん!   !
       .     ∨ ヽ   、-―,      イ, -‐== 、      ヽ____ __ ノ
       .      ‘, l: ≧  ̄       /         \
              \ヽ ヾ\ノ 「孑 ´ ̄了         \
                `  /  人Υ 〉  {            \
                 {  УL|ィ从r┤_   -‐==     ヽ


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.       ,':..:..:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:/:..:..:..:..:..:..:..:..:/:..:..:..:/:..:..:..:..:/:../:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ
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      /:..:..:..:..>'7^ 丶、. 八:..:..:..:.l:..:..:..:..:.|^Y^r7:. i:..:|   |:...:...:...:...:|

 
私が さやかから髪留めを受け取った瞬間、
先程感じた暖かみが、さらに強くなるのを感じた。

……絶対に、さやかと 上条恭介を幸せにしてやろう。

そう心に誓った。


――さやかを家に帰した後、私はそのままパトロールを始めることにした。

……巴マミと合流するか?

いや。

今日は、上条恭介の手が不治であると判明した日だ。

高い確率で、工場街の一角で箱の魔女が現れるだろう。

志筑仁美が巻き込まれる可能性が高いし、
時間的猶予は少ないかもしれない。

向うとするか・・・


案の定、生気のない人間達がわらわらと
工場内に入っていく姿が見えた。

……! まずい、やはり 志筑仁美の姿が見える。

さやかと上条恭介が付き合いだした事で、
志筑仁美は明らかに元気を無くしていた。

魔女の口付けを受けるまでになっていたとは……

志筑仁美を昏倒させ、拉致。

最悪、毒ガスが発生しても
影響がでなそうな離れた場所に安置した。


それから私は集合場所らしき屋内の様子を窺う。

混ぜちゃいけない2種の洗剤を
混ぜ合わせる準備をしてる人がいた。

ゴム弾を用い、
準備に掛かっている人たちを気絶させる。


それから屋内に侵入、洗剤を始末。

生気のないやつ等が呻き声をあげながら
こちらに向ってきた。

その対抗策として、
床にとある液体を放水銃で撒く。


今散布したものは、地面に撒く事で床の摩擦係数を0.01以下にし、
相手を立っていられなくして無力化する、アメリカ軍が研究中の非致死性兵器である。

理性を失っている彼らでは、
何も出来ず、立ち上がろうとしては滑って転びを繰り返し、立ち往生している。

魔女の反応がある部屋に向いながら
先程の液体を散布し、魔女の結界に近寄らせないようにした。


――箱の魔女の結界内。

浮遊感過多な空間であり、足場がない。
私はこの魔女は嫌いだ。

人間は地にしっかり足をつけているべきだからだ。

そうでないと 銃火器は狙いにくいし……。

時間を止めても、私自身に触れている物は
時間が流れるし、反動はある。

さらに、魔女は、相手の心を読む力を持ち、
私の様に考えながら戦うタイプには厄介。

実際、この魔女はさやかの様な
近接系でガンガン攻めるタイプの魔法少女の方が相性がいい。

考えるより先に殴れという事だ。


……盾から回転式拳銃 S&W M19 を取り出し、
箱の魔女へ向ってぶっ放す。

だが、弾道が反れる。

やはり飛び道具が当たりにくいのか。

爆発性ガスを結界内に満たして爆発させてやる手段もあるが、
ちょっと勿体無い。

仕方がない、近接戦闘は慣れていないが、やってやろう。
時間さえ止めれば、どうにかなるだろう。

なにか、手ごろな武器は……まだ、ゴルフクラブあったよな……と盾の中を探る。


ほむら「えっ?」


敵の前にも関わらず、思わぬ事態に固まってしまった。

自分の右手には、さやかが魔法少女となった際に
よく召喚して使っていた剣があった。

しかし、今回はさやかは魔法少女になっていないし、
そもそもこの場にいない。

以前のループでもらった事もない。」

似た剣を盾に入れた覚えも無い。

何故……?


考えが纏まる前に、使い魔どもが近寄ってくる。

剣を片手に、盾の中の武器の在庫を思い出しながら、
この魔女を倒す戦略を考える。

しかし、それを実行する前に、
勝手に手が、体が動いた。

剣による近接戦闘はほとんど経験はないが、
不思議なほど自分の手にその剣は馴染み、
敵の攻撃を防ぎ、しまいには圧倒した。

使い魔を駆逐し、次は魔女へ……

グリーフシードが落ちたときに、気がついた。
この動き、さやかの動き。


ほむら「どういうことなの……? 何故、彼女の力が……」


私はソウルジェムを見る。

普段とは違う色の輝き、
美樹さやかを象徴する、澄んだ水色の輝きを放っていた。

その輝きは徐々に弱まり、
私のソウルジェム 本来の色に戻った。



ほむら「さやかの力、便利ね……。そういえば、全体的に筋力も上がってた。
     恐らく、回復力も……」

ほむら「さやかが、力を貸してくれてるというの……?」


妙な暖かみを感じたのは確かだ。

あの時 感じられたのは、さやかからの友情であろうか。

深い友情で結ばれた相手から、
魔法少女は力を借りられるのか?


……そういえば、時間遡行能力に停止能力。

たいして素質の無い自分には過ぎた能力だ。

何故自分にこのような能力が手に入ったかというと、
ワルプルギスの夜が現れる前一ヶ月の期間限定の能力であり、
また祈りを体現する能力であったからだと考えている。

まどかを守れる自分になりたいという強い願いがあってこそだと思っていた。

……それを差し引いても、強力すぎる能力だ。

そう、このような能力、例えば、まどか程の素質の少女が望めば、
手に入るかもしれないが……。

まさか、この時間遡行能力や時間停止は
私と最初の魔法少女まどかの間に生まれていた、絆が産んだのだろうか……

だが、まどかの能力は時間に関するものでは無かったが。


――考えても分からない事は一旦置いて置く。

インキュベーターに聞けば分かるかもしれないが、
どっちかというと 隠しておきたいところ。

むしろ、攻撃手段が増えた、
そう考えればいい。

回復力が さやかの力で上げられるなら、
上条恭介も助けられるのかもしれない。

いい事尽くめ、ということにしておいて。

それより、志筑仁美をこのまま捨て置けない。

錯乱している者達は今は動かなくなっている。

原因不明だが倒れている人たちがいると、匿名で通報し、
私は志筑仁美を抱え、家におくることにした。


……途中で、志筑仁美の目が覚めた。


仁美「あ、あれ? えっと…… ほむらさん」

ほむら「……どうやら、大丈夫な様ね、仁美」

仁美「あ、ええ……。でも、なぜ私は……お姫様だっこされているのでしょう?」

ほむら「嫌かしら? 姫様」

仁美「……え、あの、嫌なわけじゃないですけれど……その……」

ほむら「……貴方、覚えてない? 何も?」

仁美「……えっと、はい……」

ほむら「町工場の小さな工場で、集団自殺に巻き込まれそうになってたの」

仁美「……えっ!?」


ほむら「貴方、明らかに心神喪失状態というか……
     普通じゃない状態で、街をふらふら歩いていたの」

ほむら「ただ、知らない人たちと一緒だったから、
     声が掛けづらくて、様子を窺ってて」

ほむら「……そしたら、工場に入っていって、
     混ぜちゃいけない組み合わせの洗剤を混ぜて

     皆で自殺しそうになっていたの……」

ほむら「助け出して、貴方のお家に向っているって所よ」

仁美「……」

ほむら「……大丈夫?薬を使われたのかもしれない、何か体調に異常は?」

仁美「……たぶん、大丈夫だと思います」

仁美「すいません、ほむらさん。助けていただいて、ありがとうございます」


ほむら「いいわ。貴方が無事なら、それで」

仁美「……えっと、その他の方々は? その、一緒に自殺しそうだったという……」

ほむら「心配要らないわ。無力化している」

仁美「……無力化???」

ほむら「貴方を助けるのに、ちょっとばかし 邪魔だったからね。
     大丈夫。警察には知らせてあるから、その内 助けがいくでしょう」

仁美「……ありがとうございます。えっと、私の事は……?」

ほむら「貴方の事は、伏してあるわ。警察沙汰になりたくないでしょう?」

仁美「……ありがとうございます」


仁美「……私、志筑家の者ですから、その、この辺りではそこそこの名家でして、
    その様な事に関係していると
    家の者どもに知られたらと思いますと……ぞっとします」

仁美「志筑の名を汚すような事をするな……と……お怒りを頂くところでした……」

ほむら「……」

ほむら「……貴女も、苦労しているのね」

仁美「私は志筑の娘として生まれてきたのですし……私にとって、当たり前のことなんです」

仁美「だから、そんなことは……」

ほむら「仁美にとっても、当然なことなのかしら?」

仁美「……」

ほむら「貴女は、私、ほむらの前では、ただの友人の、仁美よ」

ほむら「別に、志筑の名に興味はないわ」

ほむら「貴女の話を聞かせなさい」

ほむら「あんな状況に陥っておいて、何もないとは言わせないわよ」

仁美「……」

仁美「……私、私は……」


腕の中の仁美は、ぽつり、ぽつり愚痴をこぼしはじめた。

家のこと、美樹さやかと上条恭介のこと、友達のこと……

私は、志筑仁美の話を黙って聞いていた。

愚痴をこぼし終わると、志筑仁美はうな垂れた。

そして、消え去りそうな小さな声で一言。

「私って本当、最低……」そう呟いた。


ほむら「……どうして?」

仁美「本当は、志筑なんてうっとうしい。普通に遊びたい」

仁美「本当は、さやかさんの事が妬ましい」

仁美「そして、私は本当の友達なんかいないんじゃないかって、
    勝手に疎外感を感じて……」

仁美「もう、何もかもいやになって……」

仁美「助けてくれたほむらさんに、愚痴ばかりこぼして……」

仁美「最低ですわ……」


ほむら「……いいんじゃない?」

仁美「えっ?」

ほむら「仁美が最低になっても、さやかより随分上よ」

仁美「……それは、さやかさんに失礼ですわ」

ほむら「そっか、友人の悪口を簡単にいう、私って最低ね」

ほむら「貴女と同じよ」

仁美「……くすっ……そうかもしれませんわね」

ほむら「笑ってくれたわね」

仁美「…………はい」

ほむら「その方がかわいいわよ」

仁美「……!」


顔を赤くし、背ける志筑仁美。

私に照れた顔を見せたくないのか。

やっぱり、年頃の娘さんは初々しい。

昔は私も こうだったのだろうか……


ほむら「……貴方の家に着いたわ」

仁美「……着いちゃいました」

ほむら「降ろすわよ?」

仁美「……」

仁美「……ごめんなさい、ほむらさん」

ほむら「なに?」

仁美「最低ついでに、もう一つ」

ほむら「……」

仁美「迷惑だと思いますけど、もう少し、貴方の腕の中に居させてください」



……友人として、少し甘えてくれ始めたという事だろうか。

仁美の我がままに、付き合ってやることにしよう。


今夜はまだまだ、長い夜になりそうだ。


とりあえず、ここまで

続きはまた夜にでも

キマシ塔


おもしろいですぞー

読んでてこれは速報向けだなと思った


なんかほむらが仮面ライダーみたいになってきたな!!


ほむほむが使ったのってMOBILITY DENIAL SYSTEMのこと?

円滑な人間関係構築を学ぶのに20年もかかったというべきか、
20年も経ったから人間が丸くなったというべきか


仁美は扱い難しいよなー


>>100
元スレ大惨事でワロタ


>>92,94 直接的百合しぃ展開は今後はないかな 見方によるけど

>>93,96 ありがとう

>>95 昔vipにシリアス気味SS投下したことがあるんだけどな
    まだ分離してなかったから、今とはまた違うか

>>97 そうです

>>98,99 今後の展開的に引き上げてます

>>101 SSによってかなり味付け変わる人ですしね


※連絡※

すいません、
土日で完結させると書きましたが、
SS速報なら落ちないし、焦って全部投下するよりは
手直ししながら投下しようかと思い直しました。

ですので、最初の予定より完結が時間掛かると思いますが、
延びても来週中には終わると思います。

予定をころころ変えてすいません。

それでは、投下


――眠い。魔法で睡魔を誤魔化せなかったら、
今日は休んでいた所だろう。

朝の集合場所で、私が今日は一番遅かった。

迎える4人が、挨拶してくれる。

もう、巴マミと仁美は普通に談笑しており、
互いの自己紹介が済んでいる様だ。


さやかと仁美は 何故かテンションが高い。

ちょっと、まどかとマミが不審そうな顔だ。


まどか「……なんか、さやかちゃんと 仁美ちゃん、
     ほむらちゃんに盗られちゃった気がする」

さやか「何言ってんの、まどか。私は恭介の物で、まどかは私の物だー!」

仁美「ふふっ、盗られたなんて、嫌ですわ」

ほむら「まどか、貴方を仲間はずれにするつもりなんてないわ」

ほむら「それなら、私は まどかの物って事にしましょう」

まどか「ふぇっ!? ほむらちゃんがっ!?」

さやか「おお、じゃあ、まどかの物は私の物だから、ほむらは私の物か!」

ほむら「その理論だと、最終的に 私やまどかは 上条君の物になるのね」

さやか「それ、私が要らなくなりそうだから やめて!」


仁美「ねえ、まどかさん。ほむらさん、幾らで売っていただけますか?」

まどか「と、友達を売ることなんてできないよっ!」

ほむら「つまり、私はずっと、まどかのものってわけね……」

まどか「あ、あうー、そ、そういう意味じゃ……っ」

さやか「ひゅーひゅーっ!」

仁美「妬けますわね」

さやか(あれ……仁美、なんか目が据わってる?)


さやか「ところで、マミさんは私達の共有財産だよね」

マミ「えっ? 私? 共有財産なの?」

まどか「みんなのお姉さんだもん、てへへ」

マミ「……ふふ、そうかしら、お姉さん……か」

さやか「うんうん、ほむほむも同い年の癖に年上っぽいけど、
     お姉さんって言うか、頼れる漢って感じ」

仁美「わかる。漢女ですわね」

マミ「私よりも年上みたいに感じるわ」

まどか「じゃ、ほむらちゃんはみんなのパパだ!」

さやか「おかんって感じもするけどね」

ほむら「ちょっと待ちなさい」



……あー、朝から女子中学生のテンション辛い。

あんまり寝て無いのに。

あくびを小さくすると、巴マミに気を使われた。

「暁美さん、何かあったの? 大丈夫?」とテレパシーが飛んでくる。

私は「魔女がらみに魔法少女の契約絡みで昨日ちょっとね。詳しい話は、後で話すわ」と返した。


……巴、マミ。

はあ、おかん……かぁ。


いけない。気持ちを切り替えましょう。

今日こそ、佐倉杏子を攻略しなければ。


――と思い、巴マミに断って 風見野に向おうとする寸前。

魔女の気配を感じた。

こいつは確か 結構強い魔女だ。

仕方なく、巴マミと二人、魔女狩りに向う。


ほむら「……この結界、影の魔女ね。以前、同じタイプの魔女と戦った事があるわ」

マミ「影の魔女?」

ほむら「ええ。結界は一本道で、奥には太陽をモチーフにした塔のようなものがあるの」

ほむら「その塔に一心不乱に祈ってる魔女よ。敵を前にしても背中を向け続けるわ」

マミ「……こちらの攻撃し放題ってこと?」

ほむら「いいえ。木の枝状の触手のようなものを背中から生やすの」

ほむら「手下も用いて全方位から攻撃してくるし、かなり早くて正確よ」

マミ「厄介な相手ね」


ほむら「問題ないわ。貴女という遠距離攻撃のスペシャリストがいるのよ?

     私は貴方に近づく使い魔や触手の攻撃を潰すから、
     魔女本体への攻撃は貴方に任せるわ」

マミ「わかったわ、暁美さん。……でも、近接戦闘って、貴方得意だったかしら?」

ほむら「まあまあ使えるわよ、私。
     貴方がいるなら、こっちにシフトしてもいいかと思ってね。
     弾薬の節約にもなるし」

マミ「なるほど」

嘘だが。

本当は、手に入ったさやかの力を試したい。

私のソウルジェムは青く輝き、さやかの力を体現している。


影の魔女と対峙し、巴マミとのコンビプレー。


……これがかなり嵌った。

私は戦いの経験が さやかとは段違いであるし、
少なくともコンビプレーにおいては、
今までの時間軸のさやか本人より上手く戦えている自信がある。

二人ともほぼ無傷で撃破できた。

私も軽い切り傷が出来たが、
さやかの治癒力のお陰で既に消えている。

私の戦術の幅はこれでかなり広がったといえる。

気になる点といえば、一つ。

これは自分の能力を使うより、ソウルジェムの消耗が激しいらしい……

慣れの問題かもしれないが、研究していくとしよう。


結界が消え、解散しようとした時……

奴が現れた。



QB「やあ、二人とも。君達が揃うと、安定感が違うね」

マミ「きゅうべぇじゃない、どうしたの? 一昨日から姿を見せないけど」

QB「僕にも色々あるんだよ」

ほむら「……じゃあ、今更 何をしに姿を現したわけ?」

QB「……」

マミ「暁美さん……?」

QB「いやね、影の魔女……エルザマリアは中々強力な魔女だ。

   それをいとも簡単に撃破して見せた君達に、
   とっても有益な情報を聞かせてあげようと思って」

マミ「有益な情報?」

QB「うん、彼女の性質は独善。全ての生命のために祈り続ける、心優しい魔女だったんだよ」

ほむら「……それが?」

QB「魔女になる前だって、正義感の強くて、信心深い子でね」

ほむら「!?」

マミ「魔女になる前?」


ほむら「……きゅうべぇ。貴方、何をいいだすの?」

QB「僕が言うまでも無く、君は知っていそうだね。暁美ほむら。
   でも、マミは知らない。だから、何が魔女になるのか、教えてあげようと思ってね」

マミ「……使い魔が成長して魔女になるんじゃないの?」

QB「大元の魔女はどうやって生まれたと思ってるんだい? マミ」

マミ「魔女は呪いから生まれた、絶望を振りまく存在……」

マミ「ん……? 魔法少女が希望を振りまく存在で、人間の少女から生まれる。
   とすると、もしかして魔女だって……」

QB「中々察しがいいね、マミ。でも、それだけじゃまだ足りないよ」

QB「いいかい、マミ。魔女というのは……」


ほむら「そこまでよ、待ちなさい。インキュベーター」

QB「……ふうん。その名前も知ってるんだね」

マミ「いんきゅべーたー……?」

ほむら「なぜ、それを突然 明かす気になったのかしら?」

QB「それは勿論、君の所為だ。
   君の所為で、エネルギーの回収効率が非常に悪くなった」

ほむら「ざまぁないわね」

マミ「きゅうべぇ……あの……」

ほむら「それで、マミに教えようって訳。なるほどね?」

ほむら「真実を知られて対策をとられるリスクをおかしてまで、
     全てを知った時の絶望に掛けようって事?」

QB「そうだね。それだけじゃ、百点満点じゃないけど……

   君に教える筋合いではない。
   マミに魔法少女の真実、教えるまで 黙っててくれるかな?」

ほむら(ワルプルギスの夜の時の戦力を言っているのね……)

ほむら「……私からも一つ、教えてあげる事があるわ、インキュベーター」

QB「なんだい?」

ほむら「なぜ、私が全てを知っているか。なぜ、貴方が私の事を覚えていないか」

ほむら「私の願いの所為だと、言ったわね」

QB「うん、確かに言ったね」

ほむら「私が貴方達がまともに活動出来ないよう、
     貴方達の存在や魔法少女、魔女の存在にバグを生じさせる様、祈ってたとしたら?」

ほむら(嘘だけど)

QB「……なんだって?」


ほむら「早く調査に戻った方がいいわよ。

     貴方の仕事に影響を及ぼしているのも、そのバグのおかげ。
     時が過ぎるほど、さらにその影響が大きくなるわ」

QB「……先程の君が発現したイレギュラーな能力もバグの影響かい?
   まるで他の魔法少女の力を借りているようだったが」

ほむら「ふふっ、そうよ」

ほむら(おお、ナイス勘違い。でもインキュベーターも知らないのね)

QB「……いいだろう、ほむら。僕はこの場を去るよ」

QB「だけど、僕はマミに「魔法少女の真実」というキーワードを吹き込むだけで充分なんだ」

QB「真実を、暁美ほむら、君から聞くか、僕から聞くかの僅かな差にすぎない」

QB「君が嘘を言ったって、マミは僕に確認を取るだろうから……」

QB「君のそのはったりかもしれない発言も、
   ただ事態の進展を少しばかり遅らせるに過ぎないんだよ」


QBは立ち去った。

私のはったりで、上手く立ち去らせる事が出来た。

確かに、マミは真実を知る事で、
絶望して魔女になるか、自殺する可能性が高い。

マミが自殺する場合だって、エネルギーこそ回収できないが
ワルプルギスの夜の撃破の可能性が低くなる分、
インキュベーターに利する事になる。

……だが、インキュベーター達は やはり感情を上手く理解できていないようだ。

同じく真実を知るとしても、
伝える相手、伝え方によって、反応は変わるものだ。



マミ「……」

ほむら「……知りたい? 巴さん」

マミ「もちろんよ、だって、もしかして、私が今まで殺してきた魔女って……」

ほむら「……長い話になるわ」

ほむら「私か、貴方の部屋に移動してから話をしましょう」

マミ「……ええ、わかった。私の部屋に、行きましょう」


道中は無言。

沈黙の時間を利用し、話す内容について考える。

いっそ、ループの事まで、全て話してしまうか?

いや、それは避けたい。

私の繰り返しを明かす事による、メリットは少なかろう。

むしろ、まどかに知れた場合、まどかを追い詰めるデメリットとなる。

これが決定的だ。

インキュベーターにも 時間遡行について知れる可能性が増えるのは避けたい所だ。

私の適当な嘘から生まれた とんでもない誤解を続けて、踊り続けて欲しい。

巴マミ以外にも、魔法少女の真実は兎も角、ループは話さないでおこう。

仲間にも嘘をつくのか、真実を隠すのかと、
全てを知るものがいれば 責めるかもしれないが構うものか。

そんな者はいないし、仲間を守る為なら、
多少の良心の呵責くらい、耐えてみせよう。

ただ、当然 時間遡行その他の事を話さないのだから、
ワルプルギスの夜の警告を予め出来ない。

どの道、余計な不信感を生む事が多いから、どうでもいい。

どうせ、インキュベーターはワルプルギスの夜の出現について、
早めに警告をしてくる。

最初の時間軸でも、巴マミは私と知り合ってすぐに
ワルプルギスの夜について言及している。

あいつが伝えたのだろう。

現状でも、明かした方が まどかに契約を促す事になると思われる。

警告時に、私も初めて知った顔をすればいいだろう。

それまで、秘密裏にワルプルギスの夜討伐計画を進め しらばっくれる。



――そんな事を考えながら、巴マミの部屋に到着。

暗い部屋で、電気もつけずに二人向き合い、
会話を始めた。


ほむら「巴さん……」

マミ「はい」

ほむら「真実が聞きたいのね? どんな真実でも、聞く覚悟はある?」

マミ「……当然よ。私は知らなきゃいけないわ」

ほむら「……なら、一つ条件があるわ」

マミ「条件……?」


ほむら「貴方を抱かせなさい」





マミ「……」

ほむら「……」

マミ「……えっ!?」

ほむら「駄目だというなら、この話はなかった事に」

マミ「えええええっ、いや、ちょっと、待って! 何よ、その条件!」

マミ「……というか、貴女、そっち系だったの!?」

ほむら「何を誤解してるか知らないけど、頬を染めないで頂戴。
     性的なニュアンスで考えているなら、答えはNOよ。

     少なくとも、貴女相手にそんな気分にはなれないわ」

マミ「私相手にはって……。じゃあ、なんなのよ、その条件」


ほむら「貴女を拘束するためよ」

マミ「拘束……?」

ほむら「これから話す事は、貴女にとってかなりショックが大きいと思うわ。
     貴方の想像を超えるぐらい。貴方の正気を失わせるくらいに」

マミ「……」

ほむら「信じる、信じないは貴女の勝手だけれど、
     信じてくれた時に、私と貴女を守る為の手段よ」

マミ「……そんなに、酷い事なの? 魔法少女の、真実というのは」

ほむら「私の昔の戦友に、錯乱して、
     仲間の魔法少女の命を奪った人がいるわ」

マミ「……っ!?」

ほむら「貴女の事を信じないわけじゃないけれど、お願いよ。抱かせて頂戴」

マミ「……そんな事が不安なら、私を縛ればいいじゃない。ロープか何かで」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「……守りたいのよ」

マミ「えっ?」

ほむら「貴女の、心を。貴女は、大事な人だから」

マミ「……大事な人?」

ほむら「ええ。私じゃ役者不足かもしれないけど、少しでも支えられるなら……」



マミ「……」

ほむら「……」

下を向いて固まっている巴マミを、抱き寄せる。

拒絶するか迷うように 少し体が動いたが、
結局 私の腕から逃げようとはしなかった。

座ってる私の胸に、マミがしな垂れかかっている形だ。

その格好で、マミの髪の毛を手で梳きながら……
それから、私は真実を語った。

魂のありか。

それから、少女が女になる時のこと……。

インキュベーターのこと。

一方的に語る私。

巴マミはというと……静かに聴いており、特に反応は無い。


ほむら「……以上よ。それが私が知る真実」

マミ「……」

ほむら「信じて、もらえるかしら……?」

マミ「……信じたくない」

ほむら「そう」

マミ「でも、落ち着いて考えて見れば、納得の出来る話」

マミ「じゃあ、私達、魔法少女は、死ぬしかないじゃない」

マミ「いえ、そもそも、私達 死んでるのよね。それに、元・魔法少女の子を殺して……
   私、化け物なんだ……。消えるしかない……」


ほむら「そんな事ないわ」

ほむら「私達は、生きた、人間よ」

マミ「……どこが? 魂を石ころに封じられて、体はゾンビ……」

ほむら「そんな風に私も捻くれた事があったわ」

ほむら「でも、違う。人間を人間と決定付けるのは、
     魂の在り処じゃないわ、魂のあり方よ」

マミ「……あり方?」

ほむら「そうよ、貴方が実際にどう考えて、どう行動するか」

マミ「……どう行動するか……」

ほむら「そもそも、貴方は生身の人間というものを特別に考えすぎよ」

ほむら「魂が肉体にあったときだって、結局私達の意識は、
     複雑に絡み合った脳神経が 
     電気信号でやり取りしあった結果、生まれてるに過ぎない。

     それを無機的に再現する事だって、人間の脳科学でだって、
     いつかは可能だっていわれてるわ?」

ほむら「それなら、前の体と、今の体……」

ほむら「有機的にやってるか、無機的にやってるかの差にすぎないのでしょう」

ほむら「割り切ってしまえば、些細な事でしかないわ」

マミ「そんなに簡単に割り切れない!」

ほむら「でしょうね。でも、歳をとれば割り切れるようになるわ。
     それまで、蓋でもして 心の奥にしまってなさい」

マミ「……」


ほむら「それより、今まで自分が普通の人たちを
     魔女から救ってきたっていう功績を、誇りに持ちなさい」

ほむら「魔女だって、呪いを振りまく存在から開放されて、喜んでいるはずよ」

ほむら「悪いのは、全てこのシステムを作ったインキュベーター。いい?」

マミ「……それって、自分の都合のいい所しか、見てないだけじゃない?」

ほむら「そうね、でも間違ってもないでしょう?」

ほむら「そうやって、自分の都合のいい所をみるのも人間よ。

     皆、ある程度はそうやって生きてるの。
     でないと、普通の人間だって生きていけないわ。
     生きてる、それだけで、色んな悩みを抱えていくことになる。

     全部、真正面から受け止めていたら壊れるわよ。適度に受け流さなきゃ」

マミ「貴方は、強いのね。切り替えが上手いわ。
   本当に、私より年下なの……」

ほむら「……今回で34歳になるわ」


マミ「……え? 何を言って……どうみても、そんな歳には…… というか、中学は?」

ほむら「魔法よ。外見も、戸籍も、魔法でどうとでもなるわ」

ほむら(勿論 嘘だが)

マミ「うそ……たしかに中学生らしくない所はおおいけど」

ほむら「もう貴方くらいの子供がいても、おかしくないのよね。ヤンママなら」

マミ「……」

ほむら「ふふふ、驚いたかしら?」

マミ「……信じられないけど、貴方ならありえそう……」

ほむら「……それって、おばちゃん臭いってことかしら」

マミ「あ、違うわよ! うん!」

ほむら「そう……」


マミ「でも、何で中学生になったの……?」

ほむら「秘密よ」

マミ「なんで!」

ほむら「その方が格好いいじゃない」

マミ「……なにそれ、なくはないけど」

ほむら(なくはないの?)

ほむら「魔法少女なら、中学生の方が都合がいいのよ」

マミ「そんなものかしら……」

ほむら「そうよ。それより、信じてくれたのなら……。マミ」

マミ「なに?」

ほむら「前から、考えていた事があるの」

マミ「……? 考えていた事……?」


ほむら「貴方、私の子供にならない?」


マミ「……」

ほむら「……」

マミ「……ええええええっ!?」

ほむら「……」

マミ「こ、こ、子供? 暁美さんの!?」

ほむら「嫌かしら? 言っとくけど、本気よ?」

マミ「な、な、なんで……」

ほむら「貴方のママになりたいから」

マミ「ま、ママって……」

ほむら「ママって呼んでくれる?」

マミ「い、いやよ。恥ずかしいわ……後輩だって思っていた子を」


ほむら「誰に対して恥ずかしいの。私しか見ていないじゃない」

マミ「だから恥ずかしいのよ!」

ほむら「……ふむ、年頃の娘さんは難しいわね……」

マミ「私より幼く見える外見で何を言ってるの!」

ほむら「細かい事はいいのよ」

マミ「細かいかしら……」

マミ「……それより、暁美さん」

ほむら「呼んでくれないのね……なに?」

マミ「……割り切って生きていて、どうするの?」

マミ「早いか遅いかなだけ、知ってしまったからには、自ら命を絶たなきゃいけないわ」

マミ「それなら、いっそ……」

ほむら「私は、貴方に生きていて欲しいわ」

マミ「だから……!」


マミ「先延ばしすると……余計、怖いじゃない! いつか、自殺しなきゃいけない……」

マミ「それなら……、勢いにまかせてっ!!!」

ほむら「大丈夫よ、マミ。貴方に自殺なんて私がさせないわ。それに、魔女にもさせない」

マミ「魔女に……させない?」

ほむら「もし、貴方が絶望の淵にたって魔女になりかけたとしたら」

ほむら「その時も、こうやって、私の腕の中で……私が眠らせるわ」

マミ「……」

ほむら「貴方に自殺なんて怖い事はさせない。だから、安心して生きて、マミ」

ほむら「貴方の人生、私が責任を取る」

マミ「暁美さん……貴女……」

ほむら「一緒にいるわ、貴方と」

マミ「……」


マミ「……貴方、知ってるの? 知ってて、そんな事を言ってくるの?」

ほむら「……?」

マミ「私、お父さんも、お母さんも、事故で死んじゃって、
   私も死にそうで、そのとき、QBが来て……」

マミ「自分が助かる事だけ考えて……」

マミ「私は……パパ……ママ……」


顔を決して上げようとしない巴マミは、
体全身を細かく震わせている。

真実を告げて彼女を苦しめた上、
さらに辛い事を思い出させて、
追い討ちを掛けたようなものだっただろうか……


マミ「ゾンビになって、パパもママも見捨てて、元魔法少女を食い物にして……」

マミ「私はきっと、死んだ後にもパパやママには会えないのね」

ほむら「……」

マミ「……でも、そうなの。私は、結局、死にたいと思っても 死ぬのが怖い……」

マミ「一人で生きるのも怖い」

マミ「ねえ、本当に 甘えてもいいの? 貴方が傍にいてくれて、
   最後の時は、貴方にこうやって抱かれながら……」

ほむら「我慢する必要は無いわ、マミ。私は交わした約束は忘れない」

マミ「……っ、……うぅうううう、おかしいよ、涙が……」

ほむら「……泣きたいだけ、なけばいいわ」


巴マミは静かに泣きつづけた。

30分ほど、そうしていただろうか。
泣き止んだ後、そのまま寝息を立て始める。

強がってても、14、5年しか生きていない娘だ。

今は年齢相応に見える……。

犠牲にしちゃいけない。

まどかだけじゃない、
この子の未来だって変えなきゃ。

私は絶対、魔法少女の未来を変えてやる。



……巴マミの体勢を少しずらし、膝枕をしてやる。

この体勢ではまともに眠れそうにはない。
今夜もまた、長い夜になりそうだ。

痺れや血行の悪化、魔法で改善しなきゃなぁ。


――

ほむら「……ん、んんー…… ほむ……」

マミ「あ、起きた……?」

ほむら「あ…… 朝なのね。おはよう、マミ」

マミ「おはよう……、その……ずっと膝枕させてて、ごめんなさい」

ほむら「いいのよ。それくらい、お安い御用よ」

ほむら「それより、貴方はよく寝れた?」

マミ「うん、久しぶりに、よく寝た」

ほむら「そう……良かったわ」

マミ「……私、結構 年上の貴方に生意気いってて、あなたを振り回したのに……。
   あなたって、本当に心が広いわね」

ほむら「大したことではないわ」

ほむら「今回の私は 寛容さ・おかん級を目指しているからね」

マミ「今回……?」

ほむら「気にしなくていいわ。ママにするみたいに、甘えていいって事よ」

マミ「……う、うん……」


マミ「呼んじゃうから……ね?」


  :::j/:::::/::://::::::::/::/,ィ/ \ヽ、 `ヽ     }::}`i‐{ .}
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  コl::::lイl>、'、:l,.ゝ/ l     / , ィ,´_i‐、.|! !'  ! !  /`''‐ヽ_i / /   _ !| | !  : : : : : : : : : : : ,ノ
  -|-l::::',ヨ|'‐iヽヽ/``‐-   ./'彡'i-,!/ ,ィ彡| !  | |,r=≠ィ、}|/ !/  ,r、 \ !  ' |!  | : : : : : : :; '´
   { { 〉:::',トト、~´,〉、、    /_ノ`''从,///  | ヽ ヽ|´´ ̄`'`   |'  彡ヾx、 K  / j|   ': : : : :.; '´
  --|-ヾ::',ヾミ,ソ  `ヽ、._ ./弐彡l l,'l,彳 /ヽ ヽ  \:::::::      /,:う:ハ| / // / : ;  '´
   l, l,__lヾ',メ、,|     ./  \ l, l,'l, ,/  \: : イミ、ヾ   `   ゝニ' '_У ,ィハ. ,.':ヾ.、
  二l,コ--ヾ', l ,`‐- ,、, イ.l, ,/´\l,ィイ,.ィ、''"/  \   r==、  ::::::::彡|' }r‐、,r.ィ : : : : `ヽ、
  ,〟`、´ヽ.|ヾ`、`仝=彡|弋≧-、     ,.ィチ _,r=''" \ `=´ -=ニニニ! ヽ| ! | Yi: : : : : : : :ヽ,
  、彡ィ\.`|  `ヽ、  .|弋\≧ヽ_..ィチ _,彡 ´     /ヽ、.... ‐ァ─チヌ|^ヽ,r─!ノ!ノ!j: : : : : : : : :.l
  ィ二`'‐‐‐l      |- ヽ_≧=-''",.. -‐ァ‐=チ>‐/      /     ヽヽ     { : : : : : : : : : }
  ‐‐‐‐   `' ‐‐‐ァ''' .|,,,_ヽ__)У-'"   /  // ヽ   __,.. -7>‐、_   ヽY      }__,..._ : : :ノ
  テテ'      ./.,>''´ ,ミ=-"´   _...-'"  |'   ` ´   // /`ヽ. |     | ツ  | '´
   ̄ ̄`フ  _,, .' ./,〟'´ ´   _. '   < ̄ヽ≧=-<__,.ィ  ,'    ヽ!     !彡 /
    とr ,´ィ '´ ̄_ヽ      r'       ̄フ~ヾヽ、ヽ    、  l     |     λ/





その後のマミは、何かにつけて私の事をママと呼ぼうとしてくれた。

一々 照れくさそうなのが初々しい。


朝ごはんを用意しながら、

私も調子に乗って何度も呼ばせようとして、
あやうく学校を遅刻しかけた……



――さて、今日こそ。

私は風見野の地に立っていた。

目当ての人物を、
スーパーに付属している小さめのゲームセンターで見つけた。



ほむら「……佐倉杏子さん」

杏子「あん……? 何でアタシの事を知っているんだ?」

ほむら「これよ」


左手の甲を佐倉杏子に向ける。

そこに見えるのはソウルジェムだ。

得心したように、佐倉杏子は頷いた。


杏子「なるほどねぇ……。きゅうべぇにでも聞いたのかい」

ほむら「そんなところよ」

杏子「それで? わざわざ風見野まで出張ってきて、一体何の用なのさ?
    ……いや、同じ魔法少女に聞くだけ野暮ってもんか」

杏子「やるかい? 場所だけは変えなきゃな」

ほむら「その必要は無いわ」

杏子「正気か? ここスーパーだぞ? 周りに人が一杯居る」

ほむら「私の用はそんな事じゃないわ」

杏子「……あん?」

ほむら「喰うかい?」

杏子「はぁ……? 飴玉?」

ほむら「飴ちゃんは嫌いかしら。
     困ったわね、ロッキー用意しておけば……」

ほむら「お菓子は手持ちが他に無いから、後はお弁当しかないわ。
     フードコートまで我慢してね」

杏子「いや、意味が分からないんだけど。
    縄張り奪いに来たんじゃないのか?」

ほむら「いいえ、餌付けに来たのよ」


杏子「ちょっと待て! 餌付けだと!? アタシをか?」

ほむら「もちろん」

杏子「ふざけんな! あたしは帰るぞ!」

ほむら「ですよね。じゃあ、1人で食べるしかないし、食べきれない分は捨てるしか……」

杏子「おい、ちょっと待て。食べ物を粗末にするな」

ほむら「だって、しょうがないじゃない。貴方の所為よ」

杏子「はあっ!? なんでだよ!」

ほむら「当然でしょう。貴方の為に作ってきたのに。責任取りなさい」

杏子「なんだよそれ……」

ほむら「まぁ、ご飯食べるくらいいいじゃない。
     どうせホームレスなんだし、魔女狩り以外暇でしょう」

杏子「……こっちの事は何でもお見通しってか。
    いいだろう、話くらい聞いてやるよ。ただし、お前の事も聞かせてもらうぞ」

ほむら「もちろんよ。……と、その前に」

杏子「なんだ、これ。紙袋」

ほむら「女性用の夏用腹巻よ」


杏子「……はあ? なんで腹巻!?」

ほむら「ほら、貴方ってば常にお腹出してるから 心配になって。
     あまり服に余裕もないのでしょう?」

ほむら「夏だからって常にお腹出してると壊しちゃうわよ。
     ここの屋内、ただでさえ無駄に冷房効いているんだから」

ほむら「お洒落したいのは年頃だから分かるけど、
     周りに気を使わなくていい時ぐらいは ちゃんとしなさいな」

杏子(なんだこいつ……おばちゃんくせぇ……ちょーうぜぇ……)



フードコートに移動し、人のいない一角の席につく。

弁当を包んだ風呂敷を広げ、
昼飯タイムとなった。

二つのお弁当箱の前に座る、二人の魔法少女である。


ほむら「ほら、不安なら私が毒見してから食べるといいわ」

杏子「へそ出しルックしてる人間に腹巻を手土産にもってくる様な奴に
    そんな警戒してないよ」

杏子「……いただきます」


ほむら「若い子にしては ちゃんと「頂きます」が言えて感心ね」

杏子「おい、お前 本当に幾つだよ。魔法少女って不老で、実はおばちゃんか」

ほむら「14だったかしら」

杏子「かしらって何だ。……まぁ、あんたがおばちゃん臭いのは素なんだろうな」

ほむら「おばちゃん臭い……やっぱりそうなのね。いいわよ、どうせ中身34だし……」

杏子(あれ……気にしてら……34……?)


杏子「まあまあ、食えるじゃねぇか」

ほむら「ありがとう」

杏子「……そろそろ本題に入るか? まさか、本当に餌付けに来たんじゃないだろ?」

ほむら「本題……そうねぇ」


ほむら「貴方が欲しいの」

杏子「はあっ!?」


杏子「て、て、てめぇ、そういう趣味の奴か!
    あたしにはそんな趣味ねえ!」

ほむら「何を考えているのか知らないけれど、
     魔女狩りのプロとしての貴方が欲しいって意味よ」

杏子「……なんだと?」

ほむら「一ヶ月間、私の住む街で魔女狩りをして欲しい」

ほむら「そして、グリーフシードを集めて、売って欲しいのよ」

杏子「……馬鹿にしてんのか? グリーフシードだぞ? 金で売れるか!」

ほむら「契約してくれるなら、前金として五十万円を渡すわ」

杏子「……」

ほむら「……」


杏子「……五十万だとっ!?」

ほむら「ええ。支払いは、固定給部分+歩合給部分の二つに分ける。

     固定給部分として、
     前金として五十万円、契約期間が終了したら、更に百万円。
     これは、魔女を真面目に狩ってくれるなら、固定で支払うわ」

杏子「えっ……、えっとぉ、全部で百五十万……???」

ほむら「歩合給部分もあるから、それは正確じゃないわね」

杏子「歩合給って何だ……」

ほむら「貴方の能力しだいって事よ。
     グリーフシード一つにつき、五万支払うわ」

杏子「……五万……」

ほむら「魔女を撃破してもグリーフシードが入手できない場合、もしくは、
     自分で使わなければならない場合は三万」

杏子「グリーフシードを売らなくてもくれるのかよ……」

ほむら「ソウルジェムの濁りが激しくないなら、
     二個に一個は私に売ることを義務付けるけど」

杏子「なるほどな。それでも二個に一個か。
    まぁ、濁りを考慮に入れてくれるなら悪かねえ」


ほむら「更に、使い魔を倒した場合も、一体三千円支払う」

杏子「使い魔一体で三千円……!?」

ほむら「簡単に倒せる使い魔で三千なら、
     魔女を養殖しようなんて考えないでしょ?」

杏子(お見通しかよ……)


杏子「しかし、滅茶苦茶な額だな……」

ほむら「そうかしら? 命がけなのよ、当然よ」

杏子「そうかい……。しかし、使い魔にまで金を払うとは……酔狂な奴」

杏子「あ、でも、それどうやって証明するんだよ。
    使い魔なんて何も落とさないから証明できないだろ」

ほむら「貴方一人で戦わせるわけじゃないわ」

杏子「ああ、あんたと戦うのか。そうだよな」


ほむら「違うわよ。余裕があるときは私も行くけど、
     基本的には、私が信頼している魔法少女とのコンビよ」

杏子「あん……?」

ほむら「私が住んでいる街が……見滝原だと言ったらわかるかしら?」

杏子「……巴マミか! 通りで、私を知ってるはずだ!」

ほむら「貴方がこの契約をする最大のデメリットがそこかもしれないわね」

杏子「……」

ほむら「どうする? 佐倉杏子さん……?」

杏子「悪いが、あいつと一緒にっていうのは出来ないね」

ほむら「百五十万が確約されていても?」

杏子「ぐっ……」


ほむら「百五十万あれば、しばらく生活に困らないわね?

     それに、グリーフシードを私に渡さなくても、
     魔女や使い魔を狩るだけで更に額が増える。

     楽に二百万は越せるでしょう」

杏子「……に、にひゃく……」

杏子(グリーフシードをあまり渡さずにそれだけ稼げるってのはでかい……)


ほむら「貴方は生きていくのに魔法を活用しているから、
     その額があれば、かなりグリーフシードの消費も減るでしょうね。

     メリットの方が大きいと思うけど……?」

杏子「……」

ほむら「ま、それでも、いけ好かない人と仕事は出来ないわよね」

ほむら「話はここまで。付き合ってくれてありがとう。それじゃ」


弁当を片付け始めると、佐倉杏子は立ち上がって慌て始めた。


杏子「ま、ま、待て! そんなに急ぐ事ないだろ!」

杏子「まだ弁当だって食い終わってないだろ?」

杏子「その話が本当なら、考えてやってもいいし!」

ほむら「あら、そう?」

杏子「でも、何であんた、そんな額でアタシを雇おうとするのさ」

杏子「マミがいるんだろ?」

ほむら「魔女との戦いは危険な事も多いわ。私は安定性を高めたいの」

杏子「それじゃ、あんたがマミと戦えばいいじゃん」

ほむら「私は忙しいの。お金で時間を買いたい」

杏子「……ふーん」

杏子「マミと戦うってのが引っかかるが、一ヶ月限定って考えればいいか……」

杏子「言っとくけど、私は無駄に馴れ合うつもりはないからな?」

杏子「あんたやマミと一緒にいるのも、魔女狩りの時と金をもらう時だけだ」

杏子「後は、アタシの自由にさせて貰う」


ほむら「それで問題ないわ」

杏子「へっ……。それじゃ、五十万、早速よこせよ」

ほむら「その前に、雇用契約書に記入してもらうわ」

杏子「……うへっ……何その紙、文字小さいし、めんどくせぇ……」

ほむら「これが双方の為よ」

杏子「ちぇ……。ちょっと待て。書いてやるよ」

ほむら「内容も一応、確認して頂戴」



内容を確認しながら、佐倉杏子は
意外にも真面目に、丁寧な字で記入していく。

それから、五十万円の入っていた封筒を、
佐倉杏子に渡した。


杏子「……どうしよう、おい。本当に五十万……本物だ」

ほむら「貴方の自由にしていいのよ」

杏子「あんた、これアタシが持って逃げるって思わないのか?」

ほむら「双方損をする最悪な選択ね、それは。
     貴方はそんな馬鹿じゃないわ」

杏子「……そいつはどうも」


杏子「……ん? ちょっと待て、マミと一緒に戦うなら、
    マミの分のグリーフシードはどうすんだ?」

ほむら「マミと一緒に戦う事で、二人ともソウルジェムの濁りも抑えられると思うわ。
     その分、売ってもらえる数も多くなると踏んでる。

     それに、私は戦う機会が少ないからあまり要らないし、
     二個に一個を売ってもらえれば充分でしょう。

     だから、さっきの契約のグリーフシードの数は
     マミの取り分を考えなくていいわ

     魔女の撃破数についても、止めじゃない、協力すれば数に含む。
     契約書にも書いてあるから」

ほむら(それにグリーフシードのストックは私自身 結構あるしね……)

杏子「あっそう、りょーかい……」

杏子「……にしても、マミと仲がいいんだな」

ほむら「ええ」

杏子「……」


杏子「さて、じゃあ、早速 見滝原にいくか」

ほむら「案内するわ」

杏子「いいよ。私は住んでた事あるから。マミから聞いてない?」

ほむら「違うわよ。貴方が見滝原にいる間に住む、アパートよ」

杏子「はあ!? あんたと一緒に住むのなんてアタシはごめんだぞ!?」

ほむら「心配要らないわ。一人用のアパートよ。
     最低限の家具も揃ってる。自由に使って頂戴」

杏子「……いたれりつくせり、だな」

ほむら「ご飯が食べたくなったら、マミの部屋にくれば
     朝食と夕食もただで食べれると思うけど」

杏子「そいつはごめんだな」

ほむら「そう、残念ね。じゃあ、何か差し入れするわね」

杏子「……ちぇっ。なんだか、あんたには敵わなそうだな……」


佐倉杏子を、滞在期間中に使用してもらうアパートに案内した後、
一応 顔合わせをするために巴マミのアパートに連れて行った。

なにやら不満そうだが、大人しくしている。


インターホンを鳴らすと、巴マミが飛び出てきた。



マミ「あっ! ママ、おかえりなさい!
   チーズケーキ上手く焼けたよ! えへへ、食べて、食べて!」





.             , ':/           ;      ヽ
 *           /:::'              ∧        :.
     _!_       ':/:    ::'::::/    '  :/  ', :ト、       '
     !       |;'::::.   ...:::!:::|:;イ :::/! /    , ! ヽ::ヽ:.  i
            ,.、!::::::::.  ' ::/!斗‐ト/ ,::/    ‐‐トミ、V   |       _人_      
         {l`!l;:::::::::. '::/´ ,/ j/ j/      j!  ` V: r.¬       `Y´
  _人_    ,...ミj !;::::::::.レ' ,/_        _    i:. ∥7,'
  `Y´     {{ `,,(:}}l、 ::::!" ,ィ三三ヾ     ,.ィ=ミ刈 }:. jj/ムゞ            *
.       r-`-"jj∥{\ト、       、      ヾ ,'/}〈  }}
      j::::::::::::`ヽ:入_,ミヽ :::::::::   __ _  :::::::::: /'_;ノ∧_∥ _      *
       {;_:_:`ヽ::..\ 人      「   7    人::ム斗≦  }
.      `ー-`ヽ ::::::..   >    ヽ _ノ  _ < <´::  _ ィ=='    γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
.   { ̄`::ー-..、ノ`ヽ:::::. 〉   -=「≧ - 壬=-    ヽ::ィ< _,.. ー ¬   |   まま!まま!  !
    j;_三_::ミ::::::::ヽ_:j::/    _}`::: ̄__           ー{:::    {   乂_________ノ
.    `ー ‐‐`ヽ:::::::ヽ _ . rr/  、/ /⌒ヽ  ヘrr . _  v-;ー―'
          y  ̄  r - ー Y  ,/⌒ヾ)ー -- 、   ̄ ゞ:ト、    ホメテホメテ!
       _ ノj::::::::::. .. ヽ   |   l´⌒|    /     i \ミ__
  _,..ィフ ̄` ーィ:::::::::::: :: . |:〉  ::|   l_つ !   〈:|     ハ   ー 、ヽ
 (::::.. /     /:::::::::j    |:\/ !   ,j   :l \ /:j   i::.  \   j:: )


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       _    マ ──v--─‐ァ____
    ,...':::::::::::`──`ニ=----<二::::::::::::::::::::::::フ
    ∨::::::::::::; -. ': : : : : : : : : : : : `. .‐ 、::::::::く

     /::::::;. ': : : : ,─: : : : ; 、: : : - 、: : `ヽ、:ハ      γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      {::/: : : / i: : : : :/ \ : : : |: :ヽ、: : ヽ:!      | ……て、えっ?? !
     V: : : :Y: : : :!,斗十    ヽ--x: : : :}: : : :ハ      ヽ_______ノ
    ./: : : :八: : 人: :/      ヽ ハ : /: : : : ム
    { : 、 : : ト :{  V       '  V ヽ: : :}: :i          ,...:::::::::::.....
     !:人: : :!    ●       ●    }: :,、 :,         /::::::-‐=ェ、.:::::::`ヽ
     .V ト、 {                ムイ マ/         |::::/、/|::::::`'=|::::::::::\   ヤベェ
     ヽ!、ゝヽ               .i ,イ'          〃//`|:::/、ヽ|:::::|:::::::::..
       iゝ._ヘ       △    u   ハ |          ノι'  |///` |:://:::::::::丶
        ,: : : : ゝ、             イ : : {         ヽ、    ι'   |//):::::::::::::::
        / : : : : : : ≧ ---  ----≦: : : : : : :ヽ          ` .   u  ,//"::::::::::::::::::`
     / : : : /: : : : :/!/ >.,-x<//!ヽ: : : : : : : : ム           ≧__ェイく:::::::::::::::::::::::::::::ニ=-

    ,/: : : : ,: : : : : {ヽ.!//>-</,! ヘ: : : : : : : : : ハ         ア介ー-、>::::::::::::::::::::::::\


杏子「……」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「ご、ごめんなさい、マミ……さん。予め連絡を入れておけば……」

マミ「いいの……ママ……ほむらさんは 悪くないわ……」

マミ「…………ところで、えっと、なんで……」

ほむら「あっと……、魔法少女仲間ということで、私が彼女を雇ったの」

マミ「そ、そう……」

杏子「あ、ども……」

マミ「え、ええ……」

ほむら「……」


ほむら(気まずい……)

杏子(気まずい……)

マミ(気まずい……)


杏子「……あ、あの……さ」

マミ「な、なにかしら!佐倉さん!」

杏子「わ、私は何も見なかったからな、マミ!」

マミ「そ、そ、そう……。ありがとう」

ほむら「優しいのね、杏子」

杏子「うるせぇ!」


マミ「……さ、佐倉さん。また、一緒に戦ってくれるの?」

杏子「そういう契約だからな。こいつと」

マミ「……そう、よろしくね」

杏子「ああ……」

マミ「ほむらさん、後で聞きたい事があるから」

ほむら「ですよね……」


佐倉杏子は早々に立ち去った。

私とマミだけが残される。

やはり気まずい。


マミ「……どうして……? 契約?」

ほむら「私は魔女と戦う時間がないの。どうしてもやりたい事があって……。
     だから、雇ったの。貴方と戦ってくれる人が欲しかった」

マミ「ママ、それなら、私なら別に一人で大丈夫だよ? ……信用できない?」

ほむら「貴方が一人で戦ってると思うと、心配になるのよ。
     大丈夫だと頭では分かっていてもね」

マミ「……」


マミ「……まぁ、いいけど。ママと戦えないんだ」

ほむら「ごめんなさい」

マミ「いいよ、きゅうべぇに、何かしかけてるんでしょう?」

ほむら「そうよ、私は、魔法少女の未来を変えたいの」

マミ「……そっか、私には言えない?」

ほむら「言えるわ。だけど、それはもうちょっと準備が出来て、
     具体的な計画が立ったら、ね。

     あまり不確実な事は言いたくないし」

マミ「うん、わかった」

ほむら「ふふ、いい子ね」

マミ「……」


なんだか、マミが急に挙動不審になった。

もじもじしている。
何か言いたいようだ。

遠慮がちにマミが切りだした。


マミ「えっと、いい子なら、その、お願い、聞いてくれる?」

ほむら「お願い? なにかしら」

マミ「あの、ほむら……さん、ママなんだし、一緒に、住みま……せんか?」

ほむら「……なんで敬語なの?」

マミ「な、なんとなく! それより、どう?」

ほむら「一応、寝具とか、生活に必要そうなもの、持ってきてあるわ」

マミ「! そ、それじゃ!」

ほむら「ありがとうね、マミから言ってくれて。ええ、一緒に住みましょう」

マミ「うん!」


マミは本当に嬉しそうにしてくれている。

私に抱きついてきたあと、
すぐに何かを思い出したのか、

台所に走っていった。

そして、すぐに戻ってくる。



マミ「ママ……これ」

ほむら「なに……、ティーカップ???」

マミ「これ、ママのティーカップ……えっと、ママ、もうマミのママなんだから、
   このカップにね、いつでも、マミが紅茶を用意してあげるから……」

ほむら「……私がコーヒー派だといったら?」

マミ「……あ! じゃ、じゃあ、コーヒーのこと、勉強する!」

ほむら「ふふ……ありがと」

マミ「だからね、その、家族としての、証ってことで……このカップ、受け取って……」

ほむら「ええ……わかったわ」


マミから手渡されたカップを手に取る。

上品なティーカップだ。

マミの手元に残ったカップと御そろいでもある。

……それはいいんだけれど。



ほむら「ねえ、マミ?」

マミ「なに? ママ!」

ほむら「このカップ……私の名前が書いてあるんだけど……」

マミ「え? うん……。家じゃ普通だったんだけど……。あ……おかしい……?」



「名前はちょっと……」の一言がいえず……

私は、何か失敗だったかしらと不安そうなマミの頭を撫でてやった。


きりがいいので、これで終わります
おかんほむらが受け入れられるのか。

では、また明日夜に来ます


おりマギキャラとの関わりとか見たいけどおかんほむの胃に穴が開きそうだからいいや

こんな萌えないほむほむなんて

悪くないな

乙っす
おかんほむら(しかも子持ち)は前にも他のSSで見た事があるから全然おk!
楽しみにしてます

ネタかぶりとか気にする>>1もいるから別のSS話題にするのやめね?
まぁこんだけ大量にまどマギSSあるからネタかぶりなんて普通だけど

>>159
どっちかって言うと外野の方がうるさい気が……
まあ他のSSの事を言うのはマナー違反だから当然出すべきではないんだが

ママができて嬉しそうなマミさんに萌えた


>>156 ちなみに、>>9の病院抜け出して助け出した幼女は
     詳しい描写しなかったけど ゆま
     更に長くなりそうだったのでカットした……

>>157 たまにならありかな

>>158 既にあるのかw 結構チェックしたつもりだったけど

>>159 書いてみようと思ったネタは大体ありますからね

>>160 たしかに突込みが怖い。1は気にしませんが

>>161,162 甘えられなかった分 甘えられる対象できれば
       幼児退行するかと思って


再開します


――佐倉杏子とマミのコンビプレーは、やはり強力だった。

第一回のパトロールには私も付き合ったのだが、
着実に、魔女と使い魔を狩っている。

私の出る幕は殆ど無かった。

……ただし、お互い、気を許せてはいない様だ。

昔、仲違いした関係なのだから、当然だろう。

上手く、関係を改善できないものか。

マミを先に帰し、本日の清算の為に佐倉杏子のアパートについていく。

……佐倉杏子の部屋に入り込んで、第一声。


杏子「……おい! 暁美!」

ほむら「ほむらでいいわ」

杏子「じゃ、ほむら! 昨日の事だが、なんだ、あのマミは。
    何でお前の事をママって言ってんだ!」

ほむら「あの子が私の娘だからよ」

杏子「どう見ても、お前の方が年下だろうが! それに、マミの奴は……」

ほむら「無論、義理よ。それに、貴方。本気で、私が見た目どおりの歳だと思ってるの?」

杏子「……いや。そりゃ、かなり怪しいけど。金持ってるし、おばちゃんくせーし」

ほむら「……貴方の感じたまま事実よ。私は魔法で外見や戸籍を誤魔化しているのよ」

杏子「……おばちゃんくせーって言われて、ちょっと涙目になるなよ。
    悪かったよ」



ほむら「それより、夕ご飯どうする?」

杏子「唐突だな。あんたにもらったお金で、適当に買ってくるよ」

ほむら「添加物どっさりの物を買うくらいなら、私が作るわ」

杏子「だから、あんたと馴れ合うつもりはないって」

ほむら「大丈夫、作ったら帰るわ」

杏子「あっそう……」

ほむら「盾の中の材料……ふむ、肉じゃがでいいかしら……」

杏子「好きにしな。流石に食べ物を粗末にはしないからさ」

ほむら「わかったわ」


――その日から、マミと佐倉杏子はコンビで魔女狩りを行ってくれている。

おかげで、私が色々と考えていた計画を進め始める事が出来る。

ループで得た様々な知識を、今 生かすときだ。

私はループの期間に関する世界の知識は「生き字引」級だ。

例えば、お金にしても……

佐倉杏子に渡したお金が、はした金に感じるほどお金を稼ぐ事ができる。

人の弱みを握る事も、付け入る事も、助ける事も容易い。

さて、何から取り掛かるとするか……


……学校をさぼって色々とやっていたある日。

マミの部屋に帰ってくると、まどかと さやかがいた。


まどか「あ、ほむらちゃん! って、やっぱり元気そう」

さやか「まじで、ほむほむが帰ってきた。マミさんと同棲……きましたわー?」

まどか「さやかちゃん……」

ほむら「さやかが何を言ってるのか、本気でわからないけど。
     最近、ちょっと ごたついててね。
     マミさんに生活の事、色々甘えさせてもらってるの」

さやか「それで最近、学校来ないのか」

まどか「もう一週間だよ?」


ほむら「それで心配して来てくれたわけ?」

まどか「うん……」

さやか「あたしはマミさんに ほむほむの家の場所を聞いたら、
     「私の家に居るわよ」って言うから。
     むしろ そっちに興味惹かれて……マミさんに鍵借りて来たの」

まどか「さやかちゃんってば、面白半分なんだもん。もう……」

さやか「まどかは運命の人、盗られちゃうかもって不安だったんだもんね」

まどか「さ、さやかちゃん! またそんな事言って!」

ほむら「運命の人……?」

さやか「いやー、まどかってば、

     実は ほむほむと病院で初めてあった日、
     ほむほむと前に夢であったようなとか 言い出してさ」

ほむら「えっ???」




ぽかり!

まどかは本気で怒ったらしく、さやかの頭をぐーパンチした。

ああ、怒って殴る音さえ可愛らしいわ。まどか。

それにしても、夢であったってどういう事かしら。



さやか「殴るなよぅ! 女の子の頭をグーで殴るなよう!」

まどか「うるさーい! さやかちゃんなんて、知らないんだから」

ほむら「まどか、夢であったって……?」

まどか「うー、さやかちゃんってば、言っちゃうんだもん……。

     ほむらちゃんに似た人を 夢で見たことがあるだけだよ?
     内容もよく覚えてないし……」

さやか「だから、それ前世の因果だって。

     あんた達、時空を超えて巡り合った運命の仲間なんだわぁ!
     そう言ってからかってたんだけどね」

さやか「残念、ほむほむと運命の仲間だったのは、さやかちゃんでした!」

さやか「戦友だもんね!」

さやか「まどかはどーかなー?」

まどか「うー……」


ほむら「上条君の話、まどかには しているのね?」

さやか「無論、まどかは私の嫁だもの」

ほむら「まどか、さやかとは確かに仲間ってことでいいわ」

さやか「えっへん」

ほむら「マミともそう」

まどか「そうなんだ……」

ほむら「そして、まどか、貴方とも 運命の仲間になりたいわ」

まどか「えっ!」

さやか「ほら、やっぱね。まどか」

まどか「わ、わたし……何にも、できないけど……」

ほむら「そんな事ないわ。貴方は超絶いやし系よ」

まどか「ちょ、ちょうぜつ いやしけい……?」


さやか「あー、わかる。小動物系というか、マスコット系というか、
     まどかってば居るだけで癒されるよね」

まどか「え、ええっ!?」

ほむら「そうよ! ああ、まどか。今日のまどか分を補充していい?」

まどか「ひえっ!?」

さやか「うおー、あたしも補充させろぅ!」

まどか「ひょわわっ!」


私とさやかが意味不明な展開で まどかに抱きつく。

まどかが目を白黒させて顔を真っ赤に。

愛らしい。

本当に充電してる気分だ。



……意識が完全にまどかの温もりにいってたのだろう。

とある2人が部屋に入ってきた事に気がつかなかった。

咳払いが部屋の中に響き、私はようやく気がついた。


杏子「なにやってんだ? ほむら……。人を働かせといて」

マミ「……」

ほむら「何って……充電中よ。見て分からない?」

杏子「わかるか!」

マミ「…………」

ほむら「……マミさんは、どうしてそんな怖い顔しているの?」

マミ「さあ、何ででしょうね」

ほむら「……ほら、マミ。貴方も混ざりなさい」

マミ「うん!」

杏子「ええっ!? 即答かよ!? しかも、混ざるのっ!?」

さやか「マミさん来た! これでかつる!」

まどか「私はもーいいよう! そろそろはなしてー!」


ほむら「杏子は来ないの?」

杏子「行くわけがないだろ!」

さやか「えっと、その子は誰?」

ほむら「佐倉杏子、魔法少女。彼女も私達 運命の仲間の一人よ」

杏子「はあっ!?」

マミ「運命の仲間……?」

ほむら「あ、マミさん。勿論、貴方もよ?」

マミ「……えへっ」

さやか「わぁ、マミさん。はじめて見る位のいい笑顔。ニコニコって擬音が見えそう」


杏子「おい、ほむら。訳わかんねーこと言ってんじゃねーよ」

杏子「アタシとあんた、マミは、金で結ばれただけの関係だ。
    馴れ合う心算はないね」

ほむら「杏子はツンデレなのよ」

さやか「なるほど」

まどか「恥ずかしがり屋さんなんだね」

杏子「誰がツンデレで、誰が恥ずかしがり屋だっ!!!」

さやか「ツンデレ杏子さん、あたしは美樹さやか。よろしくね」

まどか「恥ずかしがり屋の杏子ちゃん。私は鹿目まどか。よろしくね! てへへ」

杏子「うがーーーー!!!!」


杏子「もういい! 今日の分の清算は明日にするぞ! じゃあな!」

さやか「あっ」

まどか「いっちゃった」

ほむら「からかうと面白いわね」

マミ「あんまり、佐倉さんを苛めちゃ駄目だよ?」

ほむら「……煽りやすいものだから」

さやか「わかる。初対面だけど」

まどか「私ものっちゃった……。怒ってないかな
     今度会ったら謝らなきゃ」


さやか「あーっと、ところで、清算って何の事?」

ほむら「ああ、私、彼女を雇ってるの」

さやか「……なんですとっ!?」

まどか「雇う?」

ほむら「ここ最近、学校に行かなかったのも、
     私にはやるべき事があってね。
     その時間を確保する為に、彼女に相談したら、
     低賃金で働いてくれるって言うから」

さやか「低賃金……3000円くらい?」

ほむら「それくらいよ」

ほむら(ただし 使い魔一匹の値段がだけどね)

さやか「ふーん、いい子……なのかな」

ほむら「そうよ」

マミ「根がいい子なのは、私も保証するわ……」


まどか「ほむらちゃん、やるべき事って?
     やっぱり魔法少女絡み……?」

ほむら「そんな所よ」

さやか「あ、まさか、あたしの所為だったり……するのかな?」

ほむら「さやかは関係ないわ。いや、僅かにしか関係ないわ」

ほむら「上条君絡みの話なら、魔法少女の方は問題なさそうよ。
     最近、私は回復系の技術がかなり向上したの」

さやか「へー、すごい!」

ほむら(まぁ、本当は貴方の力なのだけど……)

ほむら「今度、私だけでどうにかならないか、診てみるわね」

さやか「ありがとう、ほむほむ!」

まどか「上条君の手、上手く治るといいね!」


ほむら「でも一応、専門の医者を探すのも続けてるから。
     まぁ、知人のお医者さん任せだけど」

さやか「お医者さんに知人が居るといいなぁ。頼もしい」

ほむら「そうね」


しばらく続く雑談。

楽しくてたまらないのだが、
もう時間帯は遅い。

まどかとさやかを帰らせ、
私とマミは晩御飯を作り始める。

佐倉杏子に差し入れてから、
マミとの晩御飯の時間。

さて、明日はどうするか。

さやかに話した通り、上条恭介に会いに行ってみるか……


――見滝原病院、上条恭介の病室。


ほむら「……こんにちわ。上条くん」

恭介「やあ、暁美さん」

ほむら「えっと、手のこと聞いてるけど……」

恭介「うん、今のところ、やっぱり治る見込み、ないんだ。

    でも、暁美さん いいお医者さん探してくれてるんだっけ?
    僕なんかの為に、ありがとう」

ほむら「ふふ、貴方と、さやかの為よ」

ほむら「あの子も頑張ってるでしょ?」

恭介「うん、いつも 歩くリハビリに付き合ってくれるんだ。
    さやかの為にも、頑張って治さないと……」

ほむら「そうね」


恭介「暁美さんは、体はもういいの?
    退院したばかりだけど」

ほむら「問題ないわ。今までにないくらい元気よ」

恭介「そっか、良かった」

ほむら「……余裕、出てきたのね。私にまで気を回せるくらいに」

恭介「余裕、無かったさ。だけど、さやかがいる。
    僕だって、いつまでも立ち止まってられないさ。

    この手だって、もう動かなかったとしても、
    今の僕なりに、生きていく道を見つけるよ」

ほむら「ふ、いい男になってきたじゃないの」

恭介「あはは、惚れないでくれよ? 僕にはさやかがいるから」

ほむら「大丈夫よ。むしろ、貴方。
     いい男でいないと、さやかが私にとられちゃうわよ?」

恭介「そっち!? 最近、なんかありえそうで怖い!」


ほむら「しかし、ナンパな事いうじゃない。
     会って間もない頃の上条君にはありえないわね」

恭介「う……らしくなかったか」

ほむら「かなりね」

恭介「ま、暁美さんだからっていうのはあるよ。
    冗談でかわしてくれそうだから」

ほむら「そうね。私ならしょうがないわね」

恭介「ほら、そうやって軽くかわす」

ほむら「年の功よ」

恭介「同い年だよね」


ほむら「さやかを泣かすんじゃないわよ? いい男ならね」

恭介「勿論だよ」

ほむら「そんなこと言って……。仁美さんあたりに告白されたらころっといくんじゃない?」

恭介「ないよ」

ほむら「本当かしら」

恭介「本当だよ」

ほむら「そう……」

恭介「というか、なんで志筑さんなの……」


ほむら「いえね。さやかと付き合ってなかったら、あの子と貴方もありえそうだと思ってね」

恭介「……うーん。さやかと付き合えてなかったら、そりゃ、あったかもしれない」

恭介「あの子が、僕の事を好きだって言うなら……だけど。いや、ないか」

ほむら「貴方って本当に受身ね。いや、そこまで仁美に対する想いはないの?」

恭介「志筑さんって、ただのクラスメイトだし……
    いや、お友達って認識かな。お見舞いには来てくれたし」

ほむら「その程度なのに、告白されたら付き合うのね」

恭介「うーーん……。いや、もし、そういう状況の僕なら、だけど。
    自分でも馬鹿だと思うけど」

恭介「……志筑さんみたいな子と付き合えたら、
    さやか、僕の事すごいって、認めてくれるかもしれないだろ?」

ほむら「……」


おい、ちょっと待て。

私の数々のループの原因の一部は、
この男の虚栄心からか……。


いけない、ソウルジェムが少し、濁ってしまった。

しかも、これは……殺意からかしら



恭介「うう……暁美さんが怖い」

ほむら「貴方、前は本当、ろくでもない男だったのね」

恭介「はっきり言われた……。い、今では、その! ないから……」

ほむら「当然よ。そうじゃなかったら殺すわ」

恭介「こ、ころっ!? わかった、絶対 さやかは僕が幸せにするから!」

ほむら「……よろしい。それなら、貴方の事。また認めてあげるわ」

恭介「……一旦、見捨てられたんだ。はい、ありがとうございます」


ほむら「……ところで、上条君。その問題の、手。見せてもらっていい?」

恭介「どうぞ」

ほむら「……」


確かに、酷い有様だ。

神経組織はズタズタだ。

私だけでは不可能であろう。

……しかし、交通事故でなるだろうか?
外見は比較的、綺麗なままだというのに……。

まさか、インキュベーター……
一枚噛んでるのか……?

ありうる話だ。


恭介「……暁美さん、見て分かるのかい?」

ほむら「少し、ね。参考になったわ。ありがとう」

恭介「どういたしまして、というより、こちらがありがとうだね」

ほむら「まだお礼を言われるのは、早いわ」

恭介「僕のために動いてくれる人が居るなら、当然だよ」

ほむら「そう、なら、どういたしまして……かしら」



しばらく雑談を続けたあと、上条恭介の病室を去った。

とある人物との密会の約束が入っている。

ちょっと上条恭介に時間を掛けすぎた。

急ぎ足で向っていると……しばらくぶりのとある存在が声を掛けてきた。


QB「やあ、暁美ほむら」

ほむら「インキュベーター。何か用かしら?」

QB「君が言及してきたバグについて、それらしい物は見つからなかったゆえ、
   一言物申そうかと思ってね」

ほむら「あら、そう。悪いけど、急いでいるのよね。また今度にしてくれる?」

QB「常に誰かしらと会ってる君じゃ、その今度がいつくるかわからないね」

QB「それに、君が会おうとしている市議会議員より、
   実のある話を教えてあげる事が出来るんだけど?」

ほむら「……ふふ、よく私のスケジュールを把握しているのね」

QB「当然じゃないか。君は警戒すべき人物だからね」

QB「手札が全く見えない、完全なイレギュラーだよ」

QB「ずっと観察していた」

ほむら「私より、まどかの方に注目していると思っていたわ」

QB「それは君が邪魔にならなくなってからだね」

QB「単純なあの娘。君がいなければ堕とすのは簡単だろう」

ほむら「怖がられたものね。心外だわ」


ほむら「それより、話をするならちょっと待ちなさい。
     貴方と話をするなら遅刻間違いないわ。
     先方に連絡しなきゃいけないわ」

QB「律儀だね」

ほむら「社会人として常識的な行動よ」

QB「君は中学生だよね?」

ほむら「歳は関係ないわ。社会の歯車としての自覚があれば、当然の行動よ」

ほむら(下手したら国際的に指名手配されかねない数々の兵器の窃盗犯だけどね)


……用事をキャンセルし、インキュベーターの相手をする流れとなった。

近くの公園の、ベンチに座る。


QB「さて、暁美ほむら。マミには嘘偽り無く、魔法少女の真実を伝えてくれたようだね?」

ほむら「ええ、伝えたわ」

QB「ああなるとは、僕も思っていなかったよ」

QB「まさか、マミの心を掴み、自分に依存させるとは……」

QB「君は余程 人心掌握術に長けているようだね」

QB「いい駒を、君にとられてしまったものだ」

ほむら「長く人類に関わってきたくせに、

     ろくに感情の研究をしてないから、こうなるのよ。
     自業自得ね」

QB「……」


ほむら「さて、実のある話が聞けるというのだから、
     まさか嫌味の言い合いで終わるわけではないでしょう?」

QB「……先に、聞きたい事がある。君の目的はなんだい?」

ほむら「それを、私が貴方に答えるメリットがあるのかしら?」

QB「君も知りたがっていそうな事に、仮説が立てられた。それを教えてあげよう」

ほむら「ふうん……?」

QB「君は、エリー……、箱の魔女と敵対していた時、

   奇妙なソウルジェムの反応、未知の能力の発動に驚かされたはずだ。
   君ほどの手練が敵を前に動揺していたからね」

ほむら「否定はしないわ」

QB「そして、それに留まらなかった。
   今の君は、僕が君を再認識した時より、更に多くの力を得たようだ」


QB「君は恐らく知っているのだろうが、魔法少女の潜在力というのは、
   少女が背負い込んだ因果の量によって決まる」

QB「一国の女王や救世主なら、莫大な因果を抱え込み、
   普通の魔法少女とは比べ物にならない力を発揮できる」

ほむら「そのようね。以前、貴方から聞いたわ」

QB「……だが、魔法少女になった場合、因果の量を増やすのは容易ではない。
   通常は、その素質は普通の少女時代で大体決まる」

ほむら「それは、そうでしょう。普通の魔法少女が、
     因果の量を劇的に増やすほど環境を変える事なんて出来ないでしょう」

QB「そうだね、そもそも魔法少女は短命なもの、時間的余裕もない」

ほむら「そうね、そして、精神的な余裕もない、疑心暗鬼 渦巻く子が多いでしょう」

ほむら「貴方の所為でね」

QB「だが、君は因果の量を増やした」

ほむら「私は普通じゃないのよ」

QB「知ってるよ、イレギュラー」


ほむら「ところで、因果の量だけでなく、質にも拠るのかしら?」

QB「さてね、僕には感情がないから推測しか出来ないが、

   同じ人数からの因果でも、魔法少女となる人物との関係性が違えば、
   魔法少女としての力にも差があるようだったよ。

   一人当たりからの量が違うからかもしれないが」

ほむら「そう。その関係性とやらによって、力の現れ方も違うのかもね?」

QB「……そうだね」

QB「君の考えも、僕の仮説と変わらないようだね。
   感情がないから、仮説の域を出なかったが……」

ほむら「実感として感じ取れているわ」

QB「そうかい。厄介だね……。このシステムに、こんな裏技があったとは」

ほむら「私じゃなきゃ見つからなかったかもね。どっちかというとバグ技かしら」

QB「……何故 君はそう、自信満々なんだ」


QB「さて、君が知りたそうな情報は話した。
   どうやら、感づいていたようだが、対価は貰えるのかな?」

ほむら「さあて、そうね。勘付いていたこととはいえ、
     おまけしてもいいのだけれど……どうしようかしら?」

QB「じゃあ、僕なりに、君の目的を推測してみた。
   あってるかどうかを、教えてくれればいい」

ほむら「そう。それならいいわ」

QB「……魔法少女の救世主となる事、違うかい?」

ほむら「……救世主、ね」

QB「君がマミやまどか達に隠れて行っている行動は、
   特定の魔法少女だけじゃない、全体に益が出るよう目的とした物だ」


QB「おそらく、君は契約する前に、僕達インキュベーターと魔法少女の事を知ってしまった」

QB「だから、僕達と敵対することにした」

QB「しかし、戦うためには、力が要る。だが、僕達と契約し、僕達にずっと干渉されるのは迷惑だ」

QB「だから、契約で自分のことに関する記憶をインキュベーターから消すバグを生み、
   魔法少女となった」

QB「そして、影に隠れ、全てをひっくり返す計画を立て、下準備を進めていた」

QB「それが実現可能な段階となり、一気に推し進める為、表舞台に現れた」

QB「……そんな所じゃないかい?」

ほむら「……そうね、百点満点をあげましょう」

QB「それは、ありがとう」


QB「つまり、君は僕の敵というわけだね」

ほむら「そうなるかもね」

QB「暁美ほむら、百点満点をくれたお礼だ。いい事を教えてあげよう」

ほむら「なにかしら?」

QB「君は表舞台に出てくるのが早すぎたね。
   本当に気の毒だよ……。もっと力をつけてからにすれば良かったんだ」

ほむら「感情もない癖に、気の毒がるんじゃないわよ。なに?」

QB「2週間後、この見滝原にワルプルギスの夜がくる」

ほむら「……なんですって!?」

ほむら(あのセンターよりの顔、ちゃんと出来てるかしら)

QB「やっと、君の引きつった顔が見れたね」


QB「ワルプルギスの夜は、今の君や、マミ、杏子。
   3人が組んだ所で、倒せやしない」

QB「倒せる可能性があるとしたら、鹿目まどか。
   彼女が契約して、魔法少女になった時ぐらいだろう」

QB「君は大事な友達に、魔法少女にはなって欲しくないようだけどね?」

QB「君がまどかに契約させず、勝ち目のない戦いに挑むのか、
   まどかを闘争の渦に巻き込むのか。

   どちらにせよ、大きく濁ってくれそうだ」

QB「君はまどか程でないにしろ、多くの因果を纏い始めた。

   敵にならないなら、もう少し育ててからにしようかとも思ったけれど、
   君は敵」

QB「はやめに退場してもらおう」

QB「願わくば、死ぬんじゃなく、魔女化して宇宙の維持に役立っておくれよ……」

ほむら「インキュベィタァアアッ!!!」


勝ち誇った顔? 無表情だが、
そんな雰囲気を纏って、インキュベーターは去っていった。

時間遡行の事とは程遠い、
百点満点の勘違いをしてくれて、私は嬉しい。

あいつは感情がない所為で、
演技を見破るのも下手なようだ。

精々、私を絶望させたと思い、勝ち誇るがいい。

慢心は油断を生み、必要な判断を鈍らせる。

それに、
ワルプルギスの夜で まどかの契約の危険を煽ってる事から、
奴の策は、もう尽きたのだろう。

精々、他の魔法少女や候補者にも告げ、
不安を煽るくらいか?

こちらから、ケアをしておくとしよう。

しかし、魔法少女の救世主、ねぇ……

力の増やし方に気がついた私が、
その程度で満足すると思っている所が、一番笑える。


――私は、巴マミの部屋に、まどか、さやか、マミ、佐倉杏子の4人を呼んだ。

各人、既にインキュベーターからワルプルギスの夜の話を聞いているようで、
特にまどかと さやかが動揺している。


まどか「ほむらちゃん、ワルプルギスの夜って、そんなに強いの?」

ほむら「私も見たことはないけど、単独の魔法少女ではとても対処しきれない強力な魔女よ。
     通常の魔女は結界に隠れてるけど、その魔女は結界に隠れる必要すらないという……」

さやか「……た、倒せる……のかな?」

マミ「今、見滝原には3人の魔法少女が居る。問題ないんじゃないかしら?」

杏子「……おいおい、当たり前の様に私をカウントするなよ」

マミ「えっ!?」

杏子「ワルプルギスの夜なんて、聞いてないよ。
    こいつを倒す事は契約には含まれないだろ、ほむら」

ほむら「契約期間全体の支払合計額、倍額にするわ」

杏子「……お、おう。わかった」


さやか「倍額? ……六千円かぁ。安いなぁ」

杏子「ん? 六千円?」

ほむら「気にしないで。それより、問題のワルプルギスだけど」

まどか「う、うん」

さやか「どうなの?」

ほむら「実物見たこと無いから、私達は何とも言えないわ」

さやか「oh……」

まどか「そっか……、でも、強いんなら」

ほむら「ただね、マミさんが言ったとおり、ベテラン三人ならどんな魔女でも倒せる公算が高い」

ほむら「それに、強敵なのは間違いないんだから、
     成り立ての魔法少女が参加したところで死ぬだけよ」

まどか「……それでも、私なら」

ほむら「インキュベーターに、何か吹き込まれた?」


まどか「三人で戦った所で無駄だって。私がならない限りは勝てないって……」

マミ「……きゅうべぇ、そんな事いったのね」

杏子「私の時には、ワルプルギスが来るって伝えに来ただけだったがな」

さやか「あ、あたしも」

まどか「見滝原が廃墟と化して、ここにいる人たち、皆 死んじゃうって……
     それ位なら……」

杏子「きゅうべぇが認めたってんなら、確かにあんたが魔法少女になれば勝てるんだろうな。
    あいつは嘘はつかない」

まどか「やっぱり、そうなんだ……」

杏子「でも、私もほむらに同意見だ。やめときな」

まどか「えっ……」

杏子「普通の人間をやめたら、帰れなくなるぞ」

杏子「ワルプルギスを倒した所で、今までの生活にはな」

杏子「当たり前の幸せに浸っていられるアンタが、なる必要はない」

まどか「……」


ほむら「杏子の言うとおりよ、まどか。私は、貴方に安全にくらしてほしいわ」

まどか「でも……」

ほむら「それに、貴方ほどの素質があるからこそ……逆に、危険なの」

まどか「逆に……危険?」

さやか・杏子「?」

マミ「ほむらさん……言うつもり?」

ほむら「ええ……、本当は話したくなかったのだけれど。
     まどか、貴方が決して契約しようと思わないよう、
     大事な事を、教えるわ」

ほむら「杏子、貴方にはショックな事も多いと思う。心して聞いて頂戴」

ほむら「さやかもね」

杏子「あ、ああ……」

さやか「ほむ……ら、目が怖いな」


私は3人に、魔法少女の真実を語った。

皆、ショックを隠せないようだ。


杏子「ソウルジェムが、あたしで、さらに、濁っちまったら……」

まどか「魔女に……?」

ほむら「そう。そして、強力な魔法少女は、無論 強力な魔女になるわ」

ほむら「貴方の素質だと、地球が危ないレベルなの」

ほむら「ワルプルギスの夜より、更に危険な存在になってしまうわ」

まどか「そ、そんなことって……」

杏子「……ワルプルギスの夜を生んだのも、結局はあの野郎なんだろ?」

ほむら「そうでしょうね」


杏子「なんだよ、アイツが諸悪の根源か」

杏子「元から、胡散臭い奴だとは思っていたが」

杏子「インキュベーター……あの野郎、殺してやる……」

杏子「私を……ゾンビみたいな体にしやがって……」

杏子「しかも、終いには、魔女化……。化け物か、私は」

マミ「……違うわ、佐倉さん」

杏子「何が違うってんだよ、巴マミ」

マミ「貴方は人間。こんな体になって、ショックを受けるのも まだ人間だからよ」

杏子「……」

マミ「それに、鹿目さんのこと、気遣って、
   魔法少女になるなって言ってあげてたでしょ?

   化け物はそんな事、言わないわ。
   貴方は、昔と同じ、心優しい……人間よ」


杏子「……へっ、別に、気遣ったわけじゃねぇ、グリーフシードの取り分が……」

ほむら「利己的なのも人間よ。
     感情も欲もない人外とは、違うわ」

杏子「そうだな……。ま、私はこの力で好き勝手に生きてこれたんだ。
    後悔はあってもやり直したいとは思わないよ」

杏子「好き勝手 生きて、魔女化する前に死んでやらぁ」

まどか「!」

マミ「……佐倉さん」

杏子「おい、まどかと、さやか つったか。
    あんた達は、絶対こうなるな」

さやか「……うん、魔法少女には、私はならない。ありがと……」

まどか「……魔女になっちゃ、いけないもんね」


さやか「でも、ほむらも、マミさんも、会って間もないけど、佐倉さんも。
     その、あたし馬鹿だから、なんて言ったらいいか、分からないけど。

     あたし、見滝原を守ってくれてる、尊敬する、その……
     大事な、友達……、うん、友達だって思ってるから!」

杏子「……ありがと、よ」

マミ「ありがとう、美樹さん」

さやか「え、えへへ。ま、まどかだって、そう思ってるでしょ!?」

まどか「えっ!? う、うん! 勿論だよ……!
     ほむらちゃんも、マミさんも、佐倉さんも……死んで欲しくない……」



ほむら「……」


――佐倉杏子は、一人になりたいと言い出し、
マミの部屋を後にした。

まどかとさやかも、それに続く。

私はマミの紅茶を飲みながら、
先程までの会話について考える。


佐倉杏子のメンタルは中々の強さだ。

割りきりが早い。

さやかも、時々抑制が酷く効かなくなるが、
上条恭介がいる以上、迂闊な行動はとらないだろう。

信頼している相手の話は、聞いてくれる子でもある。

マミも、今は大丈夫。

この3人は、問題ない。


だが、気になるのは……

数々の時間軸で、自己犠牲が過ぎる……


鹿目まどか。



マミ「……ねぇ、ママ」

ほむら「なに? マミ」

マミ「鹿目さんの、ことなんだけど……」

ほむら「……ええ」

マミ「あの子は、魔法少女にならないとは、言わなかったよね」

ほむら「魔女になっちゃいけない、としか、言わなかったわね」

マミ「まさかとは、思うけど」

ほむら「……マミ、貴方もそう思うのね」

マミ「……ママ、行ってあげて」

ほむら「ええ、そうするわ」

マミ「マミは、佐倉さんの様子を見に行く」

ほむら「……助かるわ、マミ」

ほむら「杏子のこと、頼んだわね」

マミ「うん!」


マミの部屋を飛び出し、
まどかの家へと向う。

浮かない顔をして、一人歩くまどかに、
私は追いついた。


ほむら「まどか!」

まどか「ほむらちゃん……? どうしたの?」

ほむら「……ちょっと、話せない?」

まどか「え? う、うん……いいけど」

ほむら「じゃあ、私の部屋に来てもらおうかしら」

まどか「ほむらちゃんの部屋?」

ほむら「嫌かしら? 落ち着いて話せる場所がいいんだけど」

まどか「うんん、嫌じゃないよ、ほむらちゃん。じゃ、お邪魔しちゃお」


二人で、私の部屋へと歩く。

まどかを部屋にあげ、ソファに座らせる。

私の趣味で室内を魔法で広げ、
タブレット端末を宙に浮かばせてる空間。

巨大な振り子が存在感を主張しており、
まどかはちょっと引いている。

変かなぁ、ハイカラなのに。


ほむら「……えっと、ホットココア。のむ?」

まどか「わあ、ありがとう。ココア好きなんだ。てへへ」

まどか「……あ、美味しい。パパの作ってくれるココアに近いかも」

ほむら「それは良かったわ……」

ほむら「……ねえ、まどか」

まどか「なに? ほむらちゃん」

ほむら「何か思いつめてる事があるんじゃない? そう思って」

まどか「……ほむらちゃんには、隠し事できないや。てへへ」

ほむら「当ててみせようかしら?」

まどか「……うん」


ほむら「まどか、貴方。自分が魔法少女になって、ワルプルギスの夜を倒して……
     倒したら、魔女になる前に自殺しようかと考えてる」

ほむら「……どう?」

まどか「……ほむらちゃん、すごいや。うん、考えてた」

まどか「ワルプルギスの夜って、実感まだわかないけど」

まどか「でも、魔女はいるし、死ぬのって意外と身近だなって、思って」

まどか「ほむらちゃん達が、死んじゃうって思うと怖くて」

まどか「でも、私も、死ぬのは怖い」

まどか「堂々巡りになっちゃって、なんだか、わからなくなって」

ほむら「まどか……」


まどか「でも……」

まどか「私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて」

まどか「きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま、
     迷惑ばかりかけていくのかなって」

まどか「それが嫌でしょうがなかった」

まどか「だから、私の命で、もし、皆の命が、助かるのなら」

まどか「それは、とっても、喜ぶべき、ことなのかな……」

ほむら「……」

ほむら「まどか、貴方は素晴らしい人よ。
     皆を癒してくれる、可愛らしい人」

ほむら「ワルプルギスの夜程度で、失っていい人じゃないわ」

まどか「ほ、ほむらちゃん……」

ほむら「貴方にコンプレックスがあって、
     そこをインキュベーターが的確に刺激してるのは分かったわ」


ほむら「まどか、焦っては駄目。貴方は皆の役にたてる人よ」

ほむら「ただ、無理して背伸びしようとしている。
     あなたは、今 自分の力で出来ることを積み重ねて大きくなるべきよ」

まどか「それは……分かっているけど」

ほむら「いいえ、貴方は分かりきれていないわ。
     貴方は力になれない自分に不満を持って、焦ってる」

ほむら「自分が子供だと思って、早く成長したい、大人になりたいって思うのは
     私達くらいの年齢だと皆 思うことよ?」

ほむら「だけどね、魔法少女になっても、大人になっても、
     結局は、ただの子供の頃の自分より、幾らか出来る事が増えるだけ」

ほむら「むしろ、子供の頃より自分への失望感は大きくなるわよ。
     本当の意味での自分の限界が、はっきり分かるだけね」

まどか「……」


ほむら「それから、大人は後悔するの。子供の頃に、もっと焦らず、将来のことを考えて
     自分を伸ばす努力をすれば良かった、とね」

ほむら「大人になってからは、自分の土台を作るような成長は見込めないから」

ほむら「これは魔法少女になる場合も、同じようなもの」

ほむら「だから、まどか。今は遠回りしてる様でも、じっくり、自分で自分を成長させる努力をしなさい」

ほむら「自分の土台を大きく作れるほど、大人になってから出来る事は大きく増えるわ」

ほむら「貴方が生きて、成長すれば、ワルプルギスの夜のために
     貴方が犠牲になって救える人間より、
     もっと多くの人間を、きっと幸せにできるようになる」

まどか「……でも、ほむらちゃん! そうだとしても、その前に皆が死んじゃったら!?」

まどかって少し前に打ち切られたジャンプ主人公みたいだね
メガティブで友達や仲間にやさしくって「これだ!」と決めたことには絶対譲らない……
あの漫画の主人公みたいに支えてくれる師匠みたいなポジがいたらだいぶ変わっただろうな……


ほむら「……」

ほむら「まどかが、自分を犠牲にするために、魔法少女になった時の話をするわね」

まどか「う、うん」

ほむら「……貴方が魔法少女になって、魔女になったら。私は絶望するわ」

まどか「えっ」

ほむら「魔女になるつもりは無いから、私も自殺する事にする」

ほむら「私達二人が死んで、きっとマミも絶望するわ」

ほむら「さやかは、私達の復活を願って、契約するかもしれない」

ほむら「杏子も悲しんでくれるかな……」

ほむら「……ほら。どう足掻いても、絶望よ。
     私の所為で、ごめんね、まどか」

まどか「ほむらちゃん……」


ほむら「どの道、不幸になるなら、希望が残る方に賭けない?」

まどか「希望……?」

ほむら「私とマミ、杏子が力を合わせて、ワルプルギスの夜を倒せれば
     何も問題ないわ」

ほむら「まどか、インキュベーターより、私を、私達を 信じて頂戴」

ほむら「貴方が、私を信じてくれるなら。それは私の力となる」

ほむら「貴方が、私達がワルプルギスの夜に勝てると信じてくれるなら、
     私達は必ず勝てるわ」

まどか「……」

まどか「……ほむらちゃんには、本当にかなわないなぁ」


まどか「ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「どうしたの? まどか」

まどか「……ちょっと、じっとしてて!」

ほむら「?」


まどかは、二つ結びを作るリボンを解き、
私の後ろにまわった。

そして、私の髪を弄りだす。



まどか「てへへ、ほむらちゃんの髪の毛、サラサラで綺麗」

ほむら「……うさぎ結びにしてくれてるの?」

まどか「うん。ほむらちゃん、すっごくかわいいな」

まどか「いつもは、なんだかおねぇさんというか、保護者みたいな感じだけど、
     すごく身近に感じられる」

ほむら「そう……」


                                           /: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙i,
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                                         i:/ |/i ヒリ     弋り    .i,: : : ::i,: : : :
                                         l' ' i、::::: '   :::::::::    i,: ト、: i,: : : :
                                             、  ‐ ┐      i,:|: ゙i,:゙i,: : :
                 〟〟                          >. ゙'ー   ,,.:'   ,ゝi: :゙i,゙i,:
           ,〟"´:::::::::::::::::::::::::::::`:ヽ.、                       |>r::'':ヘ  へ/^'゙  i,: : ヾ、
          /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                     ノ'  ヘrタヾ      `ヽ、:
        ./ ..:::::::::::::::::;〟〟〟;:ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ                      /,:へ、
       ./ ,::::::;〟''" ,,,〟---..〟ヽ::::;::::::::::l:::::::::i,                    /

       /./lx.'´, ‐'"´ :::::::::::::i:::::ヽヽ:::|::::::::::|:::::::::i                   //
      l .::l,x.'"   ,|::::::::小:::::::ト;::::::ト、l:::|::::::::::|::|::|:::|                  ./.i       
      .l ::l ...:i:::::::|.|.|:::::l |,ヾ:::::|ヾ:::::|ヾ::|::::::::::|::|lヽ| ,ィ  .r‐f''i              ./ i        . /
      | :::::| :::::|l:::::| | |:::::| ヽヾ::_;|斗ヒ七、|:::::::::|::||::X´l|._f゙|..ハ.゙i,           / .i       /
     .| .:::;:| ::::| l:::|. | |:::| ヽ ヾ:|  ヾ| |:::::::::|:.|レl|`':.、リ゙' .{ ゙i,    __r、_  ,,/  i      /
      |./;:::| 孑弋|"| ヾ|    ____,.ィ |::::::::|::|::|::ト;::::::::ヽ、!  ''ー─┴‐゙Ч`´ ゙, .i     ./
     .j .:::::::ゞ:::|__,,!.ィ      ` ̄´   |::::::::|::|::|::| ',::::::::::::\_,,!ム.ヽ       ) i     ¨
     ./..:::::::::::〉;:´ ̄         ::::::   .|::::::::|:|::::|::|  \::::::{    .i ‐ - 、 ,,ζ  i    /
    ,/.::::::::/ .ヽ ::::::   ,       ,.イ:::::::|リ‐、:l::|   丶:.{    ゝ ,,   ゞ=-‐''‐-  ./       /
  /_j_.:_:_:/:_:ゝ、_ .ヽ,    、__,  ,,ィ /|::::::::リィ‐'ヽ;|   丶ゝ=、   `''  ァ'゙、   .{゙   `'' .,,/  r‐
.../ '"´      ` ` ‐ `"'''''──、‐<_/ゝ.|:::::::リ─- 、ヽl    `' :、゙_'_、,,_ r'゙ ト    i,     /
                         ̄ヽ,‐"|::::::::/    `ヾ      ';::::::: ::'.、\ ` '' :: ,,  !  /
-.、,,_                         .〉,.|::::::/      ヽ     ';::::: ::::::'、ゞ=-‐''‐-- .,,
ヽ___冫‐ヽ、             ./ \::/ _,, ィ'"\  .}      ';::: :::::::::'、   i
    ---i,` ̄ ̄ ̄ヽ  ̄ \___/   ,.イ、´    _,,〟、∧      .';:::::::::::::',   i


まどか「……お守りの代わりって言ったら、おかしいかもだけど」

まどか「ワルプルギスの夜を倒して、全てが終わったら、返しに来て欲しいの」

ほむら「……」

まどか「絶対に、返しに来てよ!」

ほむら「……心配要らないわ」

ほむら「私は、貴方からの力を、得る事ができた」

ほむら「女神の力を貰えた私に、力が強いだけの魔女など、大した敵ではないわ」

まどか「女神って……私……? うひひ、何だか照れちゃうな」

まどか「信じるからね、ほむらちゃん」

ほむら「大丈夫よ、私を信じなさい」

ほむら「貴方が私を想うほど、私は更に強くなれる」

まどか「うん!」


ほむら「皆に……きゅうべぇに……人の可能性を見せてやるわ!」


今日はここまで

これから水曜まで8時位から毎日投下で
無事終われると思います。

なんか今日のは説教くさくてすいません


>>217 
あの世界じゃなければいいかもしれませんね。
師匠じゃないけど、憧れの先輩が3話にして死んでるし、
普通ならプラスに動く行動しても マイナスになるんだもの

あ、>>223の8時は20時ということで


あの世界じゃなきゃまどかも「自己犠牲」じゃなくて「大団円」になる道を探すんじゃないかと思った
「キュゥべえ、私は魔法少女が絶望で終わる終わり方なんてさせない――」みたいな


ぶっ飛んだ設定が気にならないくらいマミさんが可愛い

市議会議員って美國か!?


>>225 全員 中学生なのが追い込まれる原因でもあるよなぁ
     若い方が一旦ある考えにとらわれると、他の視点で物を考えるのが難しい
     中学生が皆そうってわけじゃないけど

>>226 今日の投下が多分 一番ぶっとんでる……そっとスレ閉じされそうなのが怖いなぁ

>>227 それ関係のつもり。ただ、美國が市議なのか衆議や参院の方の議員なのか
     分からないので やっぱり明言避けてます

でも市議の汚職くらいだとニュースにならないぞ


>>229 地方紙が精々か。もしくは、よっぽど悪辣か
     となると、国会議員クラス?

さいかいー


可愛い可愛い、可愛いまどか。まどかぁーーっ!
……ごほん。

……まどかを家まで送り、マミに連絡を入れる。

まだ、佐倉杏子のアパートに居るようだ。

一応、向う事とする……


――佐倉杏子の部屋のドアをノックをし、出迎えてくれたのは、マミだった。


マミ「ママ、鹿目さんは、どう?」

ほむら「問題ないと思うわ。杏子の方は、どう?」

マミ「……佐倉さん、マミより心が強いみたい。そんなに心配要らないよ」

マミ「先輩なのに、情けないなぁ」

ほむら「貴方が居てくれたから、そう見えるだけかもしれないわよ」

ほむら「それに、弱さを認めるのも強さ、よ」

マミ「……そっか、そうだね」


杏子「おい、なに玄関でコソコソ話してるんだ。
    入ってくるなら、入ってくればいいだろ」

ほむら「お邪魔するわね、杏子」

杏子「どーぞ。わざわざ来てもらって悪いけど、アタシはそんなに心配されるほど、
    柔じゃないよ?」

ほむら「ふふ、心強いわね」

杏子「……なぁ、アンタ。疑うわけじゃないが、
    アンタは、どうやってあの真実に辿り着いたんだ?」

ほむら「過去、仲間が魔女化して。その時にインキュベーターに聞いたのよ」

杏子「そうかい……。じゃあ、アンタ、何かやってるみたいだが……
    それって、インキュベーターへの復讐かい?」

ほむら「違うわ」

杏子「……へえ、なんだ。そっか」

ほむら「復讐などどうでもいいわ。私達の未来を勝ち取る為よ」


杏子「私達の未来……? んなもん、あるわけが……」

ほむら「あるわ。私が作るから」

杏子「……」

ほむら「……」

杏子「いいだろう……。おい、何をやってるか、聞かせろよ」

ほむら「……そうね、ある程度、考えは纏まってきたわ。
     準備も順調に進んでた。
     いい機会ね。魔法少女の二人に、私の考えが現実的か聞いてもらうとしましょう」

杏子「……たのまぁ」

マミ「うん」


……私は、私の考えていた事を話した。

魔法少女の負担を少しでも減らし、
明日に繋ぐ事が出来るような、計画を。


杏子「……私は、学がねぇから、現実的かは、わからない。
    だが、危なそうな面が幾つかあることは分かる」

マミ「……私も、佐倉さんと同じ。けど、もし、もし、上手く行ったら……」

ほむら「危険な面が多くあるのは私も承知よ。
     私は強くなって、信頼できる仲間を、増やさなきゃいけないわね」

ほむら「どうする? 貴方達は、協力してくれる?」

マミ「うん、勿論だよ。マミは、ママの味方」

ほむら「ありがとう」


杏子「ああ……。あたしも、手伝ってもいいよ」

杏子「あたしは戦うくらいしか まともに出来ないがな」

ほむら「そう……、ありがとうね、杏子」

杏子「へっ、礼を言う位なら、契約期間を延長してくれよ。
    大金が入る、こんなうまい契約はないんだからな」

ほむら「そう……」

杏子「どうだい?」

ほむら「……だけど、提示したお金が払えるのは、この一ヶ月だけよ。
     私がやろうとしている事は、お金もかかる事だから……」

杏子「……なんだ、そっか。まあ、そうだろうな」


ほむら「だけど、魔女と使い魔の討伐料以外に関しては
     続けたいと考えているわ」

杏子「討伐料以外?」

ほむら「貴方の事、私が養う」

杏子「……私を、あんたが?」

ほむら「ええ。貴方が嫌じゃなければ」

杏子「えっと、お金掛かるのは困るって言ったじゃねぇか……。無駄金だろ。

    そりゃ、ありがたいとは思うけど、そんな事してくれなくても、
    あたしは協力するつもりだぞ?
    インキュベーターの悔しがる顔を見てみたいからな」

ほむら「インキュベーターとの事がなくても、私はそうするつもりだったわ。
     無駄なんかじゃないの、私にとって」

杏子「……なんで」


ほむら「貴方の事、大事だと思ってるわ。幸せになってほしいのよ」

ほむら「これからは、貴方には学校に行って欲しいし、
     普通に友達と遊ぶ時間だって作って欲しい」

ほむら「将来に対する夢や希望だって持って欲しい」

ほむら「その為に、必要な事は、私が全て用意する」

杏子「……な、なんだよ、それ。大体、マミに悪いよ」

ほむら「マミに?」

杏子「あ、当たり前だろ!

    あたしは、そんな、あんたとは何でもないのに、
    あたしがそんな援助うけるなんて、おかしいだろ」

杏子「マミは、あんたと親子の契りを結んでるんだろ?
    マミはあんたと一緒に居て、幸せそうだった。

    あたしが、それを邪魔するなんてこと、あっちゃいけないんだよ」

ほむら「……」


ほむら「マミは……反対かしら?」

マミ「……私は、反対なんて、しないわ」

杏子「えっ」

マミ「むしろ、佐倉さんに、変に大金をあげる契約をするより、
   そっちの方がいいって思う」

マミ「この子、きっと、無駄遣いしちゃうし」

ほむら「確かにね」

杏子「そ、そんなことないよ!」

杏子「それより!」

杏子「マミは、なんで……あたし、あんな別れ方しちゃったし、
    またこっちに帰ってきてからも、あたしはつっけんどんな態度とっちゃったし」

杏子「なんで……あんた達……」


マミ「佐倉さん……いえ、杏子。私は、貴女に嫌われたと思ったから
   仕方なく距離を作っていたけど」

マミ「本当は、仲直りしたいと思ってたわ」

マミ「魔女狩りの時だけでも、一緒に過ごせて、
   貴女の根っこの部分は以前のままだって、知る事ができたし」

マミ「以前みたいに、その、仲のいい、先輩と後輩……
   いえ、姉妹みたいになりたいなって、思ってるわ……」

杏子「……」

マミ「……あの、ママ」

マミ「ママも、そうでしょう?」

ほむら「ええ、そうね……」

ほむら「杏子、私の子供になりなさい」


杏子「……へ、へへ。わけわかんねぇ」

杏子「あんたの子供……しかも マミの妹かよ」

杏子「やだよ、やーだ」

マミ「杏子……さん」

ほむら「……そう言われると、意地でもしたくなるわ」

杏子「そう言われると、意地でもなりたくないな」

ほむら「私は、あなたの事。死んでもお母さんって呼ばせてやるから」

杏子「なら、アンタが死ぬまで絶対に呼ばない」

ほむら「悲しい事言ってくれるじゃない」

杏子「死ぬって言うからだ」

ほむら「……」



杏子「お前の事は絶対死なせねぇ、マミも絶対死なせねぇからな」

杏子「ワルプルギスの夜も、どんな魔女だって、あたしが倒してやる」

杏子「……あんたらの、あたしへの想いは、それでチャラって事にしてくれ」

ほむら「……そう、ありがとう」

マミ「……」

杏子「悪いけど、二人とも。今日のところは、帰ってくれないか」

杏子「今日は、もう、本当に独りになりたいんだ」

ほむら「……そう」


マミと二人で、杏子にあてがった部屋を後にする。

マミの部屋へと、帰りながら……
マミが話しかけてきた。


マミ「ママ、佐倉さんに断られちゃったね」

ほむら「貴女だって、最初は断ったじゃない」

マミ「そうだね。私もはじめは何いってるんだろう この子はって思った」

ほむら「まぁ、体は貴女より後輩だしね」

ほむら「杏子のことだけど……」

マミ「ん?」

ほむら「貴女に話を通さず、突然 決めちゃってごめんね?」

マミ「いいよ。ママはいつもぶっ飛んでる所があるから、慣れちゃった」

マミ「私だって、あの子と仲良くしたかったし」


マミ「いつか、佐倉さんとも一緒に暮らしたいな」

ほむら「そうね」

マミ「そのためにも、ワルプルギスの夜、倒さなきゃね」

ほむら「ええ。明日からは、ワルプルギスの夜対策をとらなきゃいけないわね」

マミ「対策……どんな魔女かわからないから、どうしていいかわからないや」

ほむら「グリーフシードのストック……
     私達のチームワークの強化……」

ほむら「強力な兵器のストックもあるから、
     私がそれを使う際の打ち合わせもいるわね」

ほむら「それから、出来たら見滝原一帯の一般人には、
     周辺地域に避難しておいて欲しい所だわ」

マミ「避難……って、そこまで必要なのかしら?」


ほむら「強大すぎる事から結界内に身をひそめる必要がなく、
     放っておくと、現実世界にも多大なる被害をもたらすという事は聞いたことがある」

ほむら「いわば、自然災害レベルという事でしょう」

マミ「うーん……、でも、魔女が来るからって言って、避難してくれるとは……」

マミ「とても、信じてもらえるとは」

ほむら「私が、市内に爆弾を仕掛けるわ」

マミ「……はい?」

ほむら「大規模爆風爆弾兵器……モアブっていう、

     通常兵器としては最大級の破壊力を持つ爆弾があるのだけれど
     それが加害半径150m位あるのよね」

ほむら「市中どこかに隠しており、ワルプルギスの夜が現れる日に起爆するっていう、
     テロリストからの連絡が入れば、避難せざるをえないんじゃないかしら」

マミ「……念のために聞くけど、ママが持ってるわけじゃないよね?」

ほむら「……設置するのはダミーよ」


ほむら「そもそも、持っていたらワルプルギスの夜に使うわよ」

マミ「周囲に被害がでちゃうよ……」

ほむら「ワルプルギスの夜の災害とどちらがマシかを計算する必要がありそうね」

マミ「……う、うん」

マミ「それと、警察の方は残って捜索、自衛隊の方は出動する自体になりそうだけど……」

ほむら「彼らは緊急時に働くのが仕事よ。
     それと、ダミーを数箇所設置し、ワルプルギスの夜から一番離れたダミーの場所を通報すれば、
     そっちに掛かりきりになるだろうから、彼らの安全も守る事は出来るわ」

マミ「じゃあ、ある程度見つけ易い設置法を考えなきゃいけないんだね」

ほむら「そうねぇ、でも事前に見つかっても駄目だし……
     そもそも、モアブって長さ10m近くあるし、重量もあるから隠すの骨なのよねぇ」

ほむら「適当な空き地に、魔法と削岩機で地中浅めの所に穴を掘り、隠すとしましょうか。
     通報前に少し陥没させれば、場所さえ特定させれば直に見つけてくれるでしょ」

マミ「ママなら優秀なテロリストになれそうだね……」

ほむら「照れるわ」


ほむら「今日からパトロールは私も出るから」

ほむら「実戦で連係プレーの練習としましょう」

マミ「うん、ママ」

ほむら「日中は工作しているわ。
     手伝ってほしいことが出来たら、マミにも学校を休んでもらうかも」

マミ「いつでも呼んで」

ほむら「ふふ……頼もしいわね」

マミ「……ママも、出席日数のことを考えたら、学校 来なきゃだめだよ?」

マミ「ワルプルギスの夜が終わるまではしょうがないかもしれないけど……」

ほむら「大丈夫、根回しは完璧よ。学力的にも、私は大学出るまで全く問題ないわ」

マミ「そ、そう……」


――独り、とあるビルに爆薬を仕掛けていると、佐倉杏子がやってきた。
私が何をやっているのか、不審そうだ。


ほむら「空きテナント使って、ちょっと悪さしているだけよ」

杏子「悪さ……ねぇ。まぁ、深くはつっこまないけど」

ほむら「貴方って、そういう所いいと思う。付き合いやすいわ。
     ところで、何か用があるのかしら?」

杏子「ん……。そうだな」

杏子「何がって訳でもないんだけど、パトロールの時以外、私暇だし。
    ワルプルギスの夜が相手だ。
    何かやる事があるんなら、手伝うよ?」

ほむら「じゃあ、学校に行ける様 勉強を……」

杏子「ワルプルギスの夜が迫ってるだろ!」

ほむら「じゃあ、終わったら 私が教えるから、勉強なさいね」

杏子「え、えぇー……」


ほむら「さて。そうねぇ、貴方が現代兵器や爆発物に精通しているのなら、
     手伝ってもらいたい事は山ほどあるけど」

杏子「あんたはあたしに何を期待しているんだ」

ほむら「ですよね。下手に触ると、危険だし……。
     うーーーん、どうしようかしら」

ほむら「貴方達とのワルプルギスの夜対策は、今夜から
     私もパトロールに参加して、連携の強化を図る。

     他の綿密な打ち合わせは、もっと日が近づいてからにするつもりなのよ」

杏子「じゃ、今は特になしかよ」

ほむら「……そうねぇ、パソコンの扱いにでも慣れてもらおうかしら」

杏子「パソコン……?」


ほむら「貴方のアパートに、パソコン一台、置いてあるけど使ってる?」

杏子「パソコンって、そんなものあったっけ……」

ほむら「居間の机の上にノートパソコンが……」

杏子「机の上……? 変なテレビみたいなのしかなかったけど、
    わけが分かんなかったな、あれ」

ほむら「OK……、貴方、私が昨日言った事、あまり理解できてないでしょう?」

杏子「う……」

ほむら「まぁ、今までの生活考えれば仕方がないわよね。
     よし、話している間に、仕掛け終わったわ。

     一緒にアパートに行きましょう。
     パソコンの使い方、教えてあげる。

     ワルプルギスの夜対策とは関係ないけど、
     私達にとって、将来的に重要な武器となるのだから」

杏子「なんか、面倒そうだな……」


――佐倉杏子用のアパートの部屋で、
PCを起動し、説明しはじめる。

やっぱり、佐倉杏子は頭を抱え始めた。

涙目の佐倉杏子はそそるものがある。
少しだけ。

……しばらくして、お茶を入れてやると、
思い出したように、懐から茶封筒を出す佐倉杏子。


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 ∨     ∧   .ゞヽ'::::::  、    `/__; : : :/-.ノ : : : : : : ∧ .}|: (   ……ん    )
  ∧.    ∨    从        :::: u / >'->'` -、_ : : ∧ !i : : ゙          ィ
  ∧     ∨      ゝ   ´こ `    ' < ̄!ノ   ヽ ヽ、 : i  !: : : : ` 'ー-=====-‐''
   .∧     ∨      ,i>.、   ,. .<    /    ,.'   ヽ ! | : : : : ハ    }マ: ム
   .∧     ∨     r.   !. ̄i. ヽ     ./, -、 /    /`ヽ、 : : : : ム   ! マ: ム
    ∧ri '  .... l   八   ヽ /   `    /   >'     ./   ヽ、 : : : ハ  |: | マ:.ム
   「ヽ-ァコ´ ̄     〉  ∧ 、     /  /     /     .\ : : ∧ .!: i. ∨∧
   〉-<ハ」       .i ヽ  ∧ `ヽ  , -イ_/     ./        \ : : V: ,.  i: : :i
  ./-  /i .ヽ┐.     , | \ ∧     ,' ,   --─ ' 、          `ヽ: : ノ  .| : : |
  } - /)'  ! ヽ- 、  ./ !   丶ヽ、_//        .ヽ、          \  .|: : : i




                           , ' ⌒ヽ
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      |::|::::::::l::/  l/  l::::/l:/ ヽ:!   ヽ!::::::::::l::|
      |::l:::::::::l┬─┬ .!:/ / ┬─┬ |::::::::::l::l
      |::|:::::::::| !:::::::::|   /     !:::::::::|  l:::::::::,'::
      |::ハ:::::∧!:::::::::!        |::::::::::! ,::::::::/l::
      |::',、',::::::',ゝ- '       ゝ - ' /::::::://::
      |:::::::ヽ::::::.            /::::::/ '::::l  ホムホム
      |:::::::::::',::::::.、 _    -    _ ,/:::/::::::::l
      |:::::::::::::ヽ::::',::::≧‐__-__‐≦:::/::イ::::::::::::::l
      |:::::::::l::::::::\/| ヽ/!l<l/ ヘl/:::::::::::::::::::l


見たことがあるような封筒だ。

これは……


ほむら「どういうつもり? これ、前金として渡した五十万よね」

杏子「いや、一万ぐらいは使ったよ」

ほむら「たった一万?」

杏子「……いや、あたし、結局、こんな額のお金渡されても、
    使い切れないみたい。

    駄菓子とか一杯買っても、使い切れなくて。
    ゲーセンにつぎ込んでも、なんか空しくなって。

    あんなに、一杯欲しかったし、やりたかったのに。

    かといって、有意義に使おうとしても、
    住む部屋とか、用意してくれてるし、
    食事とか、色々良くしてくれてるだろ?

    なんか満たされちまって、
    何に使えばいいか、わかんないんだ」

ほむら「……そう」

杏子「あたしのこと、養ってくれるって言うんなら、
    約束の金は全額、そっちに充ててくれていいや」

ほむら「それには及ばないわ」


杏子「けど……」

ほむら「これは正当な報酬よ。貴方のお金」

ほむら「すぐに使う必要なんてないでしょう。
     貯金しておいて、いい使い道が見つかった時のために
     とっときなさいな」

杏子「うーん、そういわれてもなぁ」

杏子「あたし、学校にもまともに行ってない馬鹿だからさ、
    馬鹿みたいな事につかっちまったら、と思うとね。

    それなら、信頼できる奴に預けたい。

    もしかしたら、私一人で使おうとするより、
    有意義な使い方を、教えてくれるかもしれない。

    だから、あんたに、私にどうやって使えばいいか
    教えて欲しい」

ほむら「杏子にとっての有意義な使い方、直には私もわからないわ」

杏子「そっか、そうだよな」


ほむら「でも、私に預けたいというのなら……いいわ、預かっておく」

ほむら「信頼してくれて、ありがとうね」

杏子「……こっちこそ、その……」

ほむら「ん?」

杏子「あ、ありがとな!」

ほむら「……かわいいわね」

杏子「なんだ急に!」



……これで、私の大事な仲間4人全て、
深い絆を結べたと言ってもいいのだろうか?

影でこの4人以外からも、多くの因果を集めているが、
質、量 共に比にならない。

今までにない力を感じる。

あの舞台装置の魔女との対決の日が迫っているというのに、
恐怖が薄い。

今度こそ……きっと、私は、このループを打ち破る。


――夕飯時が近づいてきた。

引き続きパソコンについて教えていたため、
そろそろ頭から煙でもあがりそうな杏子を引き連れ、マミの部屋へ。

玄関には、マミ以外の靴がある。

どうやら、まどかとさやかだ。


ほむら「ただいま」

杏子「お邪魔するよ」

マミ「ほむらさん、おかえりなさい。杏子もおかえり」

杏子「……お、おう。ただいま……なのか?」

さやか「おふたりさん、さやかちゃんが 上がらせてもらってるよー」

まどか「わたしもー」

ほむら「よく来たわね、まどか。ついでに、さやか」

杏子「おう、どうかしたのか?」

まどか「ちょっと、ほむらちゃんに話があって……」

さやか「そのまえに、ほむほむに「ついで」って言われた事に言及したいんだけど」

ほむら「瑣末な事よ」

さやか「泣くぞ、ほむほむ」


ほむら「話って何かしら?」

まどか「えっとね、私とさやかちゃん、ワルプルギスの夜や
     魔女狩りでは、やっぱり役に立てないから……」

ほむら「その必要はないわ!」

まどか「ひうっ!?」

さやか「ま、まぁ、落ち着いて聞いてよ。別に私達が魔法少女になるって話じゃないから」

ほむら「あ、そ、そう……」

まどか「そ、そうだよ、ほむらちゃん! 私の事、信じてよ!」

ほむら「ご、ごめんなさい。正直、その展開はもうトラウマレベルで……」

さやか「平常心保ててない ほむほむは、レアっちゃレアだけどさ」


マミ「ほむらさんは、二人の事が心配なのよ。怒らないであげて?」

さやか「別に怒ってるわけじゃないですよ」

まどか「……私は、ほむらちゃんってば自分の事を信じてって言ったのに、
     私のことは信じてくれてないんだって思って、ちょっと……怒ったかも」

ほむら「ま、まどか……」

まどか「……だからね、ちゃんと聞いてくれたら、許してあげる」

ほむら「え、ええ! まどか、なにかしら?」


遠くでごちゃごちゃ言ってるのが聞こえる。

「ほむほむって、まどかだけ、ちょっと特別扱いというか、何か反応が違いません?」
「……私も思ったわ」
「ほむらの弱点か」

……反応したい所だが、まどかが優先だ。


まどか「あのね、魔法少女じゃないなりに、私達でも
     手伝える事があるんじゃないかって思って……」

まどか「戦力にはなれないけど、やっぱり、力になりたいの」

まどか「ほむらちゃんの力に……!」

ほむら「まどか……」

さやか「あーーー、私もだからね! ほむほむ!」

杏子「おい、空気読んだ方がいいんじゃないか?」

マミ「いえ、読まなくていいとおもうわ」

杏子「……そ、そう……なのか???」


ほむら「……そうね、ワルプルギスの夜対策としては、正直思い浮かばないけど……」

ほむら「魔法少女候補者である貴方達に、将来的にやって欲しい事はあるわ」

まどか「な、なにかな、ほむらちゃん!」

まどか「家事でも何でもやるよ!?」

さやか「あたしだってやるぞー、まどかよりは料理上手いぞ!」

まどか「なにー、さやかちゃん!」

まどか「掃除とか 苦手なくせにー!」

さやか「なにをー!」

ほむら「家事も手伝ってもらえると助かるけど、そうじゃないわ」

ほむら「杏子、お願い。私のPCを起動して、例のページに飛んで頂戴」


杏子「ほい来た。ちょっと待っててくれ。操作、まだ慣れてないんだよ」

杏子「ええっと……ぶっくまーくは……これか、あった」

まどか「……? パソコンで、何を? ほむらちゃん」

さやか「あれ……このホームページのバナー……」

マミ「ええ、そう。ソウルジェムの画像よ」

まどか「……」

さやか「……」

まどか「えっ??? いいの? それって、魔法少女にとって とっても重要な事なんじゃ……?」

さやか「一般人には秘密なのかと……」


ほむら「別に魔法少女に関する事って、秘密でも何でもないわよ。
      契約上しなきゃいけないって事はないわ」

杏子「まぁ、下手にばれたら、魔法少女を捕まえてモルモットにしたいっつー
    研究者があらわれるかもしれないけどな」

さやか「笑えないよ、それ……」

マミ「まぁ、一般人が見ても、何かはわからないわよ」

ほむら「そこのバナーをクリックしても、パスワードの入力画面に行くだけだからね」

ほむら「パスワードの入力欄をクリックすると、バーチャルキーボードが起動する」

杏子「画面上で文字選んで入力できるんだと。

    せきゅりてぃ……とやらの問題でこれで入力するようにしてるらしい。
    これで、ソウルジェムって入力すると……」

ほむら「ゲストとして、このサイトに入る事ができるわ」

まどか「……わぁ、魔法少女ネット???」

さやか「初心者支援制度……救援要請システム……グリーフシード売買制度……?」


杏子「ほむらが考えたんだよ。魔法少女が相互援助 出来る場を作れないかって」

マミ「なりたての子は死亡率が高いから、戦う術を先輩達で教育する初心者支援制度。

   強力な魔女が現れた場合の、近場の魔法少女への救援要請システム。

   戦闘が苦手でも、お金を払う事でグリーフシードを得られるシステム」

杏子「最後のは、私みたいに金はないけど、魔女狩りは得意って奴にとっても便利だ」

マミ「歳をとれば、働いてお金を稼がなきゃ生活していくのも厳しいと思うわ……
   うまくこの試みが働いてくれたら、いい方向で物事が動くかもしれないわね」

まどか「すごい……」

さやか「これ、もう機能してるの???」

ほむら「まだ、試作版みたいなものよ。まだまだ煮詰めていかなきゃいけない所がある」

ほむら「完成すれば、大手のサイトに定期的に広告を張らせて貰おうかと思っているわ」

マミ「それに、本格的な立ち上げには大きな問題があるのよね」


さやか「……大きな問題?」

ほむら「私達の戦力よ」

まどか「……えっと、なんで戦力が問題になるの……?」

杏子「まず一つに、グリーフシード目当ての奴が、襲ってくる場合が考えられるな」

さやか「……そんな奴がいるんだ」

マミ「逆に、戦力の問題からは外れると思うけど、罠かと思って、接触を躊躇う子もいると思うわ
   きゅうべぇに色々吹き込まれるかも知れないし」

ほむら「それに、初心者支援も、救援要請システムも戦力に余裕がないと 人足を裂けないし、
     グリーフシード売買制度も在庫に余裕が欲しいし……」

杏子「魔法少女全体を満足させるだけ確保するのが難しいかもしれねーからな」

ほむら「金銭面・設備面では仁美も協力してくれてるから、そっちの心配は少ないけどね」


さやか「仁美???」

まどか「なんで仁美ちゃんが出てくるの?」

ほむら「あの子、最近やけに外出先で会うのよね……」

ほむら「色々知られてしまったの」

さやか「仁美も、最近よく休むと思ってたけど……まさか」

まどか「……ま、まぁ、仲のいいのはとってもいい事かなって」

ほむら「話、戻すわよ。私達はまず、信頼できる仲間を増やすのが第一、ね」

杏子「ま、そんな簡単にはいかないだろうな」

ほむら「今は試作版のページを見て、興味を持って接触してきてくれた子を
     面接しながら、仲間を増やそうとしてるのよ」

ほむら「私、マミさん、杏子は現場での戦いがメインになってくるの」

ほむら「だから……事務的にバックアップしてくれる人が、欲しいわけ」


まどか「それが、ほむらちゃんが 言った……」

ほむら「そう。魔法少女候補者向きの戦いって事よ」

ほむら「一般人には、完全には任せられない部分も出てくると思うから」

さやか「なるほど……」

ほむら「組織として成立すれば、お給料も出せるようにしたいわ」

まどか「えっ!? い、いいよう! お金の為じゃないし……」

ほむら「そう言ってくれるのは嬉しいけど、そういう問題じゃないわ」

ほむら「貴方達という人間を抱え込みたいの。
     その場合、組織に属していても、日常生活は無視できない」

ほむら「お金が無ければ生活できないから、当然 給金をださないと」


マミ「え……っと、そこまで私も話を聞いていなかったけど、どうやって そんな組織を……」

杏子「グリーフシードの売買制度で大して利益出せるとは思えねーし……
    研修や救援要請で金を取るにしても、私ら魔法少女は基本的に餓鬼だぞ……?
    金とれるのか?」

ほむら「もちろん、救援要請や研修でお金はとるつもりはないし、
     売買制度で利益を出すつもりは 元々ないわ。
     トントンなら御の字なんだけど、難しいでしょうね」

ほむら「金策は探偵事務所を設立するつもり」

ほむら「魔法少女の団体自体も、それを表向きの名前とするわ」

ほむら「希望者は、雇う事も考えてる」

さやか「……魔法少女なら、確かにそういう調査向いてるかもしれないけど」

ほむら「魔力をそこで無駄に使う心算はないわよ。
     私には幅広いコネクションがあるのだから
     情報なんか幾らでも得られるわね」

さやか「……? コネクション……?」

杏子「おいおい、魔法少女以外はただの中学生の癖に、何を言って……」


ほむら「代表的なので言えば……とある大物政治家とのコネクションが、私にはあるわ」

マミ「……えっ?」

まどか「大物……」

さやか「政治家……?」

ほむら「汚職の嫌疑を掛けられそうになっていてね、
     その証拠を私が隠滅してやって、恩を売ってあるのよ」

ほむら(とある時間軸よりも、その議員……嫌疑を掛けられ自殺を図るまでのタイミングが、
     今回はループの時間まで遅れてたから助かったわね)

杏子「お前、まじで何でもありだな」


ほむら「ま、その議員だけじゃなく、
     ここら周辺の権力者や大きな企業の社長の弱みは大体、握っているしね。

     最近掴んだネタは、市長の浮気とかかしら」

まどか「市長の……浮気?」

ほむら「コスプレ好きだったり、中、高校生相手に踏んで欲しいとか言ってて、引いたわー」

マミ「……不潔」

杏子「いや、それより、さぁ……」

さやか「ほむほむだけは敵に回してはいけない……」

杏子「そう、気にする所、そこだよなぁ」

ほむら「悪用はしてないのよ?」

さやか「それは信じてるけどさ」

マミ「ほむらさんがそんな事するわけがないわ」

まどか「そうだよねぇ」

杏子「私は信じてるというか、信じたいだな。

    それ掴んでどうするつもりだよ。
    一つ間違えれば とんでもない悪になるぞ、こいつ……」

ほむら「……ちなみに、杏子。あなた、実は最近……」

杏子「……っ、ま、待て待て!!! 何を言い出すつもりだ!」

ほむら「冗談よ」

杏子「泣くぞ まじで……」


マミ「……まぁ、地道な調査とかもあるのよね。
   そういうのって、ついでに魔女のパトロールにもなりそうね」

杏子「どうせ負のエネルギー放出してそうなやつ等が頼んでくるんだろうしねぇ」

ほむら「まぁ、表向きの方は、貴方達がそんな本気でやらなくても、どうとでもなるわ。
     そっちはそっちで 人を雇うから。

     私を姐さんと慕ってくれる、逞しいお兄さんたちが
     低賃金で馬車馬の様に働いてくれるわ」

さやか「……ちょっと待って、ほむほむ」

杏子「……姐さん? 逞しいお兄さん?」

マミ「……」

まどか「……」


さやか「……あの、そのお兄さん達って、背中にお絵かきしてたり……なんて……?

ほむら「さあ、どうかしら…… 見たくもないから見たことないわ」

杏子「リーゼントだったり、パンチパーマだったり……」

ほむら「あのねぇ、意外と普通の格好してるのよ? あの人たち」

ほむら「ちょっと、荒事に長けているだけで……」

さやか・杏子「……やっぱり、暴力団じゃんか! ヤクザだよ!」

ほむら「任侠団体よ」

さやか「そーいうのを!」

杏子「暴力団っていうんだって!」

ほむら「貴方達、あって間もないのに息ぴったりね」



まどか「……あの、えっと……ほむらちゃん……冗談だよね?」

マミ「ま、あっ、えっと……ほむらさん、マミも信じてるから……」

まどか・さやか(マミっ!?)

ほむら「だから……、昔はそうかもしれないけど、今はそういうのは無しよ。
     平和に警備会社の設立を進めてもらっているわ」

ほむら「それに、探偵業やるのに、そっちの道に強い人はどうしてもいるの」

さやか「……でも、そんな人たちと一緒に仕事したくないよ」

ほむら「大丈夫、そもそもが別会社よ。接点は私だけ。
     基本的に貴方達と一緒に仕事する事はないわ。

     依頼という形で、調査の仕事を回すだけ」

杏子「そもそも、何でそんな奴等と関係があるんだよ」

ほむら「ああ、他所の団体の人たちと抗争が始まってて……、
     殺されかけてたから、通りがかった私が解決してあげたわけ」


さやか「……」

まどか「……」

マミ「……」

杏子「……」

ほむら「……そんなに引かなくても」

さやか「……ねぇ、杏子」

杏子「なんだ?」

さやか「魔法少女って、なんだっけ……」

杏子「こいつと私を一緒にするな。
    ほむらは魔法少女ってトコが一緒なだけで、別の何かだ」


……実は、その抗争の始まりや、負けそうになっていた要因は、
私が武器等 色々失敬した所為だ。

死にそうになっていて、見てみぬフリは 流石に寝覚めが悪い。

それに、その道の人たちは本当に役に立つ。

探偵業以外にも、
武器の流通ルートの把握もしやすくなるかもしれない。

時間停止が使えなくなっても、様々な情報を得易くなる。

また、戦力として期待できそうなら、魔法少女の内情を話し、
鍛え上げ、魔女との戦いの間、
銃による援護射撃を期待できるかもしれない。

彼らには見えないだろうから、指示出しが重要となるだろうが。

それから、彼らを抱え込む最も重要な点が他にある。


この子達に明かす心算はないが、

魔法少女ネットを維持するのに、大きくなればなるほど、
そのシステム自体や探偵事務所だけでは、支えきれなくなると踏んでいる。

探偵事務所は、実は彼女達を納得させるための存在だ。

表向き警備会社の子達は、
ゆくゆくは日本全国にいる裏社会の人間達を
支配する取っ掛りとするつもりだ。

とある大物政治家や、志筑家にも大きくなって貰い、
人脈もさらに広げる。

表から、裏から、この国を支配してやる。

私は魔法少女として、人として強大な力を持ち、
この時間軸の魔法少女達を、私の仲間達を守る事ができるだろう。

しかし、これで私は留まれない。

魔法少女ネットも、探偵事務所も、国の支配も
私の最終目標のための手段。


国を越え、様々な人間達から、
親愛を、憧れを、時には畏怖や憎悪を、私は集める。

そうして、最終的には私こそが
まどかや どんな歴代の魔法少女をも越える因果の終着点となる。

以前のループで、魔法少女となったまどかは、
ソウルジェムの穢れすら浄化して見せた。

ワルプルギスの夜ですら、一撃で倒した。

魔法少女の力は向上する事で、
とてつもない可能性を持っているのは間違いない。

魔法少女の枠を壊すほどの力を得られれば、
私は……今までの魔法少女のシステムさえも壊し……


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そうすれば、
今まで見捨ててきた別の時間軸のあの子達すら、
救えるかもしれない。

全ての時間軸の魔女を消し、
魔女化しようとする魔法少女を救う事が出来るなら、
それは私のループの終着点に相応しい。

この道のりはループを抜け出しても
はるか険しい道のりだろう。

だが、目指す価値はある。

それ位 成し遂げてこそ、
私が繰り返してきた意味がある……


――ふと、まどかがポンと手を叩く。

何かを思い出したようだ。

私は現実に引き戻された。

まどか「そういえば。ママから伝言があるの」

ほむら「私に? なにかしら」

まどか「「ありがとう。おかげで経理の禿を毟る事ができたよ!」って」

まどか「一体……何の事?」

ほむら「さて、この話は終わりにしましょう! そろそろ夕ご飯の時間じゃない?
     マミさん、一緒につくりましょう」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「何依頼したか知らないけど、探偵としての仕事はもう始めているのね……」



今日はここまで

女神まどかから ほむらへ弓矢が譲渡された事から
魔法少女の力が契約後でも変わるんじゃないかと思い
書き出した話でしたが、実際 どこまで可能なのかよくわからない。

それでは、また明日

>>1ですが、文書下手ですいません
意味が分からない所があれば、指摘してくだされば説明します

特に問題ないと思う
魔法少女なのに熟女で養女が二人もいる新世界のロリに頭が追いつかないだけなんだ


乙ありがとうございます。
明日で終わりますので、あとちょっとお付き合いください

>>287 ありがとう カオスですよね


再開します


――話せる事は話した。

それでも、皆はついてきてくれるらしい。

何かをまだ隠している事、折込済みで。

嬉しい事だ。

満たされた心でモアブのダミーを隠していると、
さやかから緊急の電話が掛かってきた。

何事かと電話に出ると、なんと魔女の結界にまどかが
独りで囚われたらしい。


ほむら「……場所はどこ?」

さやか「工業団地! 場所のデータをメールで送るから確認して!」

ほむら「分かったわ。私に送った後、マミと杏子にもお願い」

ほむら「それじゃ、急ぐ。電話切るわね」

さやか「うん!」


送られてき位置データを確認すると、
盾からAH-64D アパッチ・ロングボウを取り出す。

少々目立ってしまうが、仕方がない。

まどかの危機だ。

魔力を通し、操作を試みる。

問題ない、いける。

元々、高機動力が売りの攻撃型ヘリだ。

時間停止を併用することにより、
本来の時間の流れの中では10秒弱で魔女の結界付近に到達。

私を見て 飛び上がるさやかを目視する。

空中で、再び盾の中にアパッチをしまい
さやかの隣へと着地した。


さやか「なんじゃありゃああああ!」

ほむら「瑣末な事よ。それより、突入するわ。さやかは待ってて」

さやか「えっ、あ! うん!」



結界内にはいると、遠くに使い魔に追いかけられ
逃げるまどかを確認できた。

可愛そうに、恐怖に怯えているのが分かる。
攻撃を受け、怪我もしているらしい。

時間を再び止め、
使い魔を通り抜けざま、さやかの剣で切り伏せる。

それから、まどかを抱き寄せ、怪我を診る。
魔法を使い、傷を治した。


まどか「ふぁっ!? あっ、あー……、ほ、ほむらちゃん」

ほむら「よかった、無事で……」

まどか「ごめんね、助けに来てくれてありがとう」

ほむら「いいのよ。それより、結界を張るわ。
     私が魔女を倒してくる。それまで待っていて」

まどか「うん。待ってる! 気をつけてね!」


奥を探索。

魔女を確認したと同時に
TOWとM220発射機を盾から取り出す。

少々勿体無いが、まどかが結界内にいるため時間をかけるわけにはいけない。

流石、TOW

第3世代主力戦車の装甲を貫通できる
対戦車ミサイルだ。

魔女も周囲の使い魔も一撃だ。

結界は解け、まどか、さやかと合流できた。


ほむら「さ、ずらかるわよ!」

まどか「えっ? えっ?」

さやか「いいから、いそげー! ヘリ見て人が寄ってきたぁ!!!」

まどか「ヘリっ!?」

ほむら「話はあと! まどか、だっこするわ! さやか、走って!」

まどか「わきゃっ!」


まどかを片手で抱え上げ、もう一方の手でさやかの手を掴み、
時間停止。

三百メートルほど走り、人気の無い所で
ようやく、一息ついた。

抱き上げていた所為で、
まどかは私の首に手を回してしがみ付いている。

控え目な柔らかさを感じ取る事ができ……いや、役得?


まどか「ほ、ほむらちゃん、すごい。片手で私を……」

さやか「いや、それより今 世界がおかしかったような……。
     あたし達以外の全てが止まっていなかった?」

ほむら「魔法よ」

さやか「魔法すげぇ……」

まどか「すごぃ……」


まどか「それより、魔女を倒したのに、何で逃げたの。ヘリって?」

さやか「ほむらがヘリ使って、飛んできたんだよ。吃驚した」

さやか「ほむほむって言うの忘れるくらい吃驚した!」

さやか「どーすんの、あれ!? 思いっきり人目についてたよ?」

ほむら「何、問題ないわ。あのヘリは軽々しくこの辺りを飛んでいるはずがない」

ほむら「しかも、魔法で 普通の人には途切れ途切れにしか認識できてないから」

ほむら「幻覚か何かだと結論付けられるでしょ」

さやか「あれだけ、多くの人に見られてても?」

ほむら「集団ヒステリーよ。高度な政治的判断でそうなるわ」

さやか「あ、そう……」


ほむら「そう、呆れないの。魔女との接触は命の危機よ。
     貴方達を守る為なら、私にとっては冒すべきリスクなの」

まどか「ほむらちゃん……!」

さやか「そっか……、うん、ありがとう」

ほむら「でも、まどか。どうして結界に? 自分から近寄った訳じゃないのよね?」

まどか「あ、うん! 勿論だよ」

さやか「まどかと二人で、マミさん家に向ってる途中で、行動が怪しい人がいてさ
     躁状態というか、危うげな足取りなのに、楽しげで……」

まどか「魔女の口付けかなって思って、ちょっと観察してたの」

さやか「やっぱり、案の定、首筋にそれらしいのがあたし達も見えて、
     あたしがほむほむとマミさんに電話しようとして」

まどか「その間、見失わないようにね、
     私が一人でその人をつけていたら、
     さっきの場所でいきなり結界に引きずり込まれたの」


ほむら「……魔女の口付けを受けた者を、魔女が餌にでも使ったのかしら……」

まどか「そっかぁ……、やっぱ、私達だけだと、様子を伺うのもよした方がいいのかなぁ。
     ごめんね、ほむらちゃん」

ほむら「いいわ。次からは、ちょっとでも怪しいと思ったら、
     すぐに私かマミ、杏子に連絡をいれて頂戴」

まどか「うん!」

さやか「うん……」

ほむら「……どうかした? さやか。なにか、腑に落ちなそうだけど」

さやか「……いや。あたしは電話しながら、まどかを目で追っていたのだけど」

さやか「その時、一瞬、インキュベーターを見たような気がするの」

さやか「街灯の上から、まどかを見下ろすように」

ほむら「インキュベーター……を?」


どういう事だろうか。

さやかの見間違いでなければ、
インキュベーターがまどかを観察していて、
その後 すぐに まどかは魔女の結界に巻き込まれた。

偶然とは思えない。

私達、魔法少女は使用済みのグリーフシードを
インキュベーターに与えているのであるし、

あいつ自身が魔女をある程度 自由に呼べるのではないか、
そう疑わせられる場面は今までの時間軸でもあった。

そうだとして、だ。目的はなんだろうか?

まどかに、魔法少女の契約をさせるため?

その割に、インキュベーターはまどかの前に姿を現さなかった。

下手をしたら、まどかを 使い魔に殺されるという、
私にも インキュベーターにも最悪な展開が……。

ん?


今回のループでは、まどか程ではないかもしれないが、
かなり多くの因果をまとい、
膨大な感情エネルギーを得られそうな人物がいるではないか。

それは、私。

まどかは私が居る限り、魔法少女の契約を結ぶ可能性はかなり低い。

ワルプルギスの夜を越える可能性を私が持てたとしたなら……
私を標的にしたほうが 奴にとって都合がよかろう。

今回の私が仲間を大事にしているのは、奴も知っている。

まどか達を次々と殺し、私を絶望させるのが目的か。

だとすれば……、酷く厄介だ。

四六時中、まどかとさやかを 守らねばならなくなる。

マミや杏子にも負担だろう。

魔女との連戦を死ぬまで強いてくる危険性だってある。


まどか「ほ、ほむらちゃん? どうしたの?」

さやか「なんだか、怖い顔をしているけど」

ほむら「……なんでもないわ、まどか。さやか」

ほむら「それより、魔女は倒したのだし。
     マミさんと杏子と、合流しましょう」

さやか「うん、こっちに向ってるだろうし、
     安心させてあげないとね」

ほむら「さっきの結界のあった場所に来るのよね。
     戻りましょうか」

さやか「大丈夫かな」

ほむら「大丈夫、誰も私達の姿は見てないでしょ。
     ミーハーなふりをしましょう。
     それより、合流したら お茶したいわね」

ほむら「マミさん、新しいお菓子作りにまた挑戦しているから、
     楽しみにしてなさい」

さやか「おお!」

まどか「楽しみだなぁ……。じゃあ、むかおっか!」


……インキュベーター。

奴は何体倒そうが、無駄な存在だ。

幾らでも湧いて出てくる。

しかも、ワルプルギスの夜を越えたからといって、
奴の攻撃は休まるわけではない。


この危機を乗り越えられるとしたら……


奴を完全に消滅させる方法を探すか、

奴自身を、変えるしかないだろう。


――まどかとさやか、マミ、杏子とお茶会中、
呼び出しが入った事にして、マミの部屋から一人外に。

近くの川原まで歩き、橋の上から川のせせらぎを眺めながら、
独り言の様に呟いた。


ほむら「インキュベーター、いるんでしょう?」

QB「……」

ほむら「やっぱり、いた」

QB「今更、僕に何か用かい? 使用済みのグリーフシードでもくれるのかい?」

ほむら「いいえ、ちょっと話がしたかっただけよ」

QB「話? 君が今更、知りたい事があるとは思えないけど」


ほむら「……そうねぇ、今のわたし、どうかしら? インキュベーター」

QB「この短期間で、よくもまぁ、これだけ因果を集めたものだね」

QB「鹿目まどかに行き着くはずの因果を我が物としてるのか?」

QB「いや、それだけじゃないよね」

QB「君の成長速度を甘く見すぎていた。人の心はよく分からない」

QB「ワルプルギスの夜に対抗しうる力を得つつあるのは、認めるよ。
   暁美ほむら、君は強敵だ」

ほむら「そう……、ふふっ」

QB「何がおかしいんだ」

ほむら「あなたって、感情あるわよね? 敵意とイラつき、感じるわ」

QB「ないよ。何度もいってるし、僕が嘘をつかない事、知ってるだろう?」

ほむら「嘘をついてるんじゃ無い事は知ってるわ。
     ただ、感情がある事に気がついていないだけじゃないかって、思うのよ」

ほむら「あるいは、昔はあったのか……?」


QB「……」

ほむら「……」

QB「訳がわからないよ。話がそれだけなら僕はもう帰るよ?」

ほむら「……使えるエネルギーというのは、絶望のみなの?」

QB「……」

ほむら「希望から絶望への相転移のみがエネルギーとして摂取できるなんて、
     ロスが多いと思わない?」

QB「一番、抽出しやすいからね。エネルギーとして」

QB「絶望ほど、君達の感情の中で強い行動原理となるものはないだろう?」

QB「エネルギー抽出の際も、それと同じなのかもしれない。
   一番効率良く、強いエネルギーが得られるんだ」

ほむら「そう…… 絶望から希望への相転移は、エネルギーとならないわけ?」

QB「ならない訳ではないよ。それも強いエネルギーとなるはずさ」


ほむら「じゃあ、なぜ? 魔女にして終わりよりも、
     繰り返しエネルギーが得られるほうが、長い目で見れば効率的でしょう?」

QB「研究が進まないのさ」

ほむら「どうして?」

QB「希望というのは複雑だ。
   本人の資質から、人間関係から、時期から、絡む要素が多すぎる。
   そこからエネルギーを得るのも難しいんだ」

QB「逆に、絶望だって、そうだけど……。
   一つのある事象が発生する事により、
   他の物との繋がりが途絶え易い、あるいは途絶えている状況に陥っている。
   比較的、単純なんだよ。構造が」

ほむら「とはいえ、人間がウホウホ言ってる頃から見てたのでしょう?
     ちょっと位は研究が進んでも……」

QB「そうは言うが……僕達には感情が無い。それを進めるには協力者が居る」

ほむら「魔法少女で研究すればいいでしょう」

QB「感情が無いから、全てを理解した上での協力者が必要なのさ」


ほむら「ふむ……魔法少女の真実を知った上で、協力してくれる人がいるって事ね」

QB「そうだよ」

ほむら「私が、協力するといったら?」

QB「君が?」

ほむら「そうよ。私が、貴方達の研究に協力するといっているのよ」

QB「……本気かい?」

ほむら「ええ。魔法少女のあり方を、変える研究につながるなら、ね」

QB「僕達がやってきた事を知って、そんな事を言うのは君が初めてだよ」


ほむら「そう……。私も言うのは初めてだわ」

QB「それが本当なら僕は母星と連絡し、新しいプロジェクトを立ち上げるか検討しなければ」

ほむら「……クスッ」

QB「……? 何を笑っているんだい。まさか、僕を騙そうと……」

ほむら「いえ、違うわ。ただ、貴方、やっぱり感情あるでしょ。今、がっかりした」

QB「違うよ。僕に感情はない」

ほむら「……そう、それなら、そういう事にしておいてあげる」

QB「訳がわからないよ」

ほむら「貴方が感情がないとしても、一つ分かった事があるわ」

QB「なんだい?」

ほむら「貴方、知っているのね。絶望を」

ほむら「でなければ、感情の薄い貴方達が、
     そんなに絶望に詳しいはずがない」

QB「……」


ほむら「貴方達の絶望は……、貴方の行動原理である、宇宙の枯渇あたりかしら?」

QB「……僕達は君達人間と比べかなり長寿の生命体だ。

   人間にしてみれば、寿命が無く見えるかもしれないね。
   だから、人間よりも宇宙の死が身近なんだ」

QB「かつて、僕達は……宇宙が枯れ果てる未来を予測し、絶望を覚えたらしい」

QB「その絶望は、今でも僕達QBは知識として知っているよ」

QB「宇宙の維持を図るのに感情は邪魔だから、捨てたけどね」

ほむら「自分達の感情でエネルギーを生めば良かったのに……」

QB「宇宙の維持を図るのには膨大なエネルギーが必要だ。

   それこそ、当初の試算では
   全宇宙の 感情を持つ知的生命体をエネルギー源としない限り……ね」

QB「その当時の僕らは、自分達の感情を消し、使命に生きる道を選んだという訳だ」


ほむら「成程……ねぇ。ねぇ、インキュベーター」

QB「なんだい」

ほむら「協力するから、感情エネルギーの有効活用の件、しっかり研究しなさい」

ほむら「そうすれば将来的には、私が宇宙を維持できるようになれるかもしれない」

QB「……君は、何を言っているんだい? 何を馬鹿な」

QB「君は、神になるつもりかい?」

ほむら「まどかが神になるに値する願いを貴方に願った場合、どうなる?」

QB「……」

ほむら「貴方がここにいる地は、日本。八百万の神が住まう神の国よ」

ほむら「山の神様、田んぼの神様、トイレの神様、台所の神様など、米粒の中にまで神様がいる」

ほむら「貴方が認識しているより、神と人との垣根は低いわ」


ほむら「だけれど、魔法少女には未だ神がいない」

ほむら「ならば、私は因果を束ね、いつの日か魔法少女の神となる」

ほむら「魔法少女を守るなら、世界を……そして、貴方を変えないと意味がないからね」

QB「……何からなにまで規格外だな、君は」

ほむら「ある意味、貴方が生んだのよ、私を。
     さあ、私に協力するか、しないか、はっきりなさい」

QB「……」

QB「君がワルプルギスの夜を乗り越えられるか……
   それで、君という可能性を見極めさせてもらう」

QB「返答は、それからだね」

QB「とりあえず、それまで休戦とすることにしようか」

QB「どうせ、君の望みはそれだろう?」

ほむら「お見通しなのね」

QB「それ位はね」


――ワルプルギスの夜が襲来する2日前。

下準備は全て整い、連携の練習も万全。
グリーフシードのストックも充分。

ワルプルギスの夜対策は、これ以上ないのではないか。

嘘をつけないインキュベーターの言質をとったのだから、
まどか達もゲリラ的に狙われる事はない。

英気を養う意味でも、一休みすることにしよう。

朝、まどか達との待ち合わせの場所へと、
マミと一緒に向った。


まどか「あっ! ほむらちゃん!」

さやか「おー、ほむほむ。マミさん家でよく会ってるけど、制服姿を見るのは久しぶりじゃん」

ほむら「私、中学生だったのよね」

マミ「ほむらさん、忘れちゃ駄目だよ」

仁美「私はもっとほむらさんと一緒に、学生生活を楽しみたいですわ」

ほむら「そうね……」

マミ「ね、ほむらさん。
   もし良かったら、今日はパトロールも早めに切り上げて、
   お泊り会とかしてみない?」

ほむら「お泊り会?」

さやか「お、いいですね。楽しそう!」

まどか「パパとママに連絡入れなきゃ。たのし……


                   ,. -- ...,,,_

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  `Y´    /             /                   ‘,
        ,'      / /  ,ィ′                  '.
.       l      ./ / ./ l   .ト    l         ヽ     l
      l   /  / /., '  .l  lヘ   ト、 ヽ、    ', ヽ\   !       _人_     
      l ノ l  / /./ ≧ミ ト、 .! ヽ.  '.ヽ_,ィ_ヽ  ',  .\ヽヽ!        `Y´
.     / .l :l   レ'     | V_l  ヽ. ',_ヽヽ \  !   ヽゝヽ
.    /    l :l   ! . , ´ ,矣ヽ  u  ヽ. ,,ィz  ヽ.\l    .l  \           *
   /    ∧ト  !  {  |::じミ|     ヽi扮r!  }  ゙イノ  /     \
.  {     l 〉〉、 ',  、 ヾ;;; '       ヾ;;;リ ,ノ  /  /ヽ ヽ.    Y     *
   \   .l / ヽミi、ヘ ,xxxxx     ,    xxxxx / ,.イヽノ  ノ    ノ
    \  .レ  l ヘ``u               -彡イ´   /   ./ ジュルッ
        )   ヽ ヽ、     > - ≦}    ノレ'´ ,.イ ,. イ
   、--‐'′    \ ≧- 、   /`ヽ ノ u,. ィ´/     \人_从人__从_从人__从人_人从ノ/
    >-‐        ) . ヽ≪/,.ィ''"´ヘ<!‐-、/         ノ>                 <
  /      ,.-‐ァ‐'’    }.〈   ''"´ ̄Y  /{  ,.--―_二 > それですわあああああっ! <
. (.       / .(     __ノ‐∧    ̄ ̄} /人 (l_l_ ̄  ∨>                 <
  \    /    \ (´l::::::::::∧    {Υ''"´:::::::::`) )    /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\
    ヽ、 /        `、!:::::::::: ∧   Y:::::::::::::::::::::レ/      ∨ (__,.ィァ
      /         ヽ::::::::::/ .〉   Y、:::::::::::::::::: l /     '.-‐''"´
.     /.  ,. -―- 、 ヽ::::/ ヽ、  ノ Υ::::::::::::::::レ′     \
    レ''´         `>Υ    ノ八l  l=> 、;;;;;;}   ,.-―-  ヽ
     ヽ             ∧   // l:l  〉〉  /  /       ノ
.       \    __    7∧  //  .l:l /∧  { /      /
         `ヽ、     `ヽ /L∧//   l:レ':/〉::〉 ',  // /          *
   人_     ‘,    /  Y/ l  /l/Y´  ./     /
.   `Y´      ‘,   /     l /、     /     /         *
              〉 /.       Ⅵ  ヽ、.  /     /
          /  l         /     `/     /
          \ ヽ       /      ./   /  ./
                \     /       / /   . / ヽヽ


まどか「」

ほむら「」

さやか「」

マミ「」

仁美「やりましょう、是非やりましょう! 私の家、今晩あけさせます!
    もう、学校行ってる場合じゃないですわ!
    私、帰ります! 今すぐ準備を……っ!」

マミ「あ、あの、志筑さん? 別に私の家でも……」

仁美「え、でも……5人泊まるなら」

ほむら「……あ、やるなら、杏子も誘いましょう。6人ね」

マミ「ちょっとその人数なら狭いかもしれないけど、
   皆で雑魚寝も、お泊り会らしくてよくない……?」

仁美「雑魚寝……ほむらさんと、雑魚寝……となりで……」

仁美「ああん! それもいいですわね! そうしましょう、そうしましょう!!!」


さやか「やっぱりかー、まじかー……」

仁美「どうしました、さやかさん! テンション低いですわよ!」

さやか「いや、ねぇ……。逆に、なんでそんなにテンション高いのさ? 仁美は」

まどか「ちょっと、高すぎない?」

仁美「え、そ、そうですか?」

マミ「頬っぺた、真っ赤にして……しかも」

ほむら「仁美……縋り付いてくるみたいにするのは、ちょっと止めて欲しかったり……」

仁美「ほ、ほむらさん! だって、あの時、私の事を全て受け入れてくれるって……!」

ほむら「……夜はパスでいいかしら?」

仁美「夜って……、な、なんでですのっ!?」


私はさやかと顔を見合わせ、苦笑いをする。

まどかとマミはというと、曖昧な笑みを浮かべながら、黙っていた。


さやか「なぁ……仁美。仁美って、ぶっちゃけ、そっち系……?」

仁美「そ、そそそ、そそそそ、そんな事ないですわっ!!!」

ほむら「そんなに豪快にきょどらないでよ……」

さやか「余計 怖いよ!」

仁美「そんな、そんな誤解をしてらっしゃるのなら、いいですわ!
    誤解を解いて差し上げますわ!!!」

さやか「どうすんのよ」

仁美「上条恭介くんに、告白してきますっ!」

さやか「やめてっ!!! なんで恭介なの!」

ほむら「よし、行ってきなさい」

さやか「おい!!!」


どっかに走っていく仁美。

慌て過ぎたのか、途中でずっこけたと思わしき音がする。

……まあ、今の彼女なら大丈夫だろう。

地味に彼女の身体能力は高いようだし。



マミ「……ほむらさん」

さやか「ねえ、ほむほむ。前から怪しいと思ってたけど」

ほむら「……何かしら? 二人とも」

さやか「いつ、仁美まで落としたの?」

ほむら「えっ? 落とす?」

マミ「全て受け入れるって……心の広い事よね」

ほむら「……そもそも、私は全てとは言ってないのだけれど。
     あれ、なんで二人共、機嫌悪そうなの?」

さやか「別に、あたしは恭介がいるしねー」

マミ「……」

ほむら「ちょっ……?」


何だこの二人。訳がわからないよ。

何故ここで さやかが恭介の名を出したのかも わからない。

助けを求めるように、私はまどかを見る。

まどかは、私の視線に気がついて、
……目を逸らされたっ!?



ほむら「ま、マドカァアーーーッ!?」

さやか「おうおう、まどかまで ほっぺた膨らませて……」

まどか「膨らませてません」

さやか「ねえ、ほむほむ」

ほむら「なによぉ……、さやかぁ……」

さやか「自覚ないのかもしれないけど、ほどほどにしとかないと その内……」

さやか「刺されるよ?」

ほむら「えっ?」

さやか「ノンケでも目覚めさせちゃう女なんだから、あんた」

ほむら「……よく分からないけど、そっとしといて頂戴」


今日はここまで。

QBの解釈は1の妄想多すぎ注意でしたが、
今更か


魔女の襲撃は、ほむほむの能力と正体をQBが確認するためかと思った

>>102
見方によるけど・・・

このおばちゃんは最後まで鈍感なのか、めんどくさくて気付かない振りをしているのか


乙ありがとう
やっと今夜終わります。

では、20時くらいに

>>327 QBはほむほむが 多彩な魔法を使えるようになりすぎて、
     どんな力を発揮した所で、不思議はないと思うように。
       ↓
     厄介すぎるから 魔女堕ちさせよう
       ↓
     魔女の結界に落として確実に殺せそうなのは候補者二人
       ↓
     勿体無いけど、よりショックを受けそうなまどかに
     さやかで魔女堕ちせず、警戒だけされるようになったら
     もう手に負えんー

     こういう思考で この行動になった感じで

     分かりにくいし、本当に合理的かは……?

>>328 あ…… 昨日の投下の最後の仁美のからみは
     102の後での付け足しだから 外れちゃったかな
     もろ百合百合しいじゃんね

     荒んだ時間をずっと生きてたから、この ほむら自体は枯れてるかも
     精神年齢自体違いすぎるから ある意味理解できないだろうし


再開します


朝から馬鹿騒ぎだった その日の夜、
マミの家に集まったのは6人。

平凡な中学生の様に、
皆は楽しい時間を過ごした。

……その翌日、正体不明のテロリストから
警察や各報道機関に 見滝原に爆発物を仕掛けたと連絡が入る。

爆発物の規模が規模なだけに、
見滝原からは速やかに避難措置が執られることになった。

風見野を始めとした周囲の市町村に移動を開始。

まどか、さやか、仁美は名残惜しげに、
私とマミ、杏子に別れを告げ、避難。

私達3人は、警察や派遣されてきた自衛隊から隠れながら、
見滝原に潜み、ワルプルギスの夜に備えた。


――5、4……2、1……

ほむら「来たわね」

マミ「ええ……。なんて大きさ……」

杏子「けっ、大層な数の使い魔を従えやがって……」


漸く姿を現した ワルプルギスの夜。

お祭り騒ぎの使い魔は攻撃を仕掛けてくるわけでもなく通り過ぎる。

ここまでは いつもどおりだが……

ワルプルギスの夜は、笑い声をあげていない。

魔法少女の影の様な使い魔も、
最初から現れ、戦闘態勢をとっている。


私の仕掛けた爆弾情報により、
周囲にはマミと杏子以外はいない。

遠くで自衛隊や警察の方々が活動しているようだが、
それもうまく陽動に引っかかってくれている。

人の気配が少ない事が原因なのか?

……少し違和感があったが、この際どうでもいい。

倒すだけだ。


私は時間を止め、現代兵器をありったけぶち込む。

ピンボールの様に飛ばされるワルプルギスの夜だったが、
どうもダメージは受けてなさそうだ。

だが、周囲に比較的建物の少ない場所に移動させる事ができた。


杏子「すっげぇ……、なんというか、魔法少女の戦い方じゃないな。やっぱり」

マミ「杏子、目を奪われるのは分かるけど、油断しちゃ駄目だよ」

杏子「分かってるって!」


爆炎が薄れ、ワルプルギスの夜が
やはり無傷で存在し続けるのが見える。

同時に、彼女の周囲の建物に不気味な魔力の流れを感知。

お得意のビル投げだろう。


杏子「おい、おい! ビルが持ち上がって……、やばいって!」

マミ「逃げなきゃ……!」


ほむら「……それには、及ばないわ」

私はワルプルギスの夜が、投擲しようとしたビルを爆破した。

ビルは崩壊し、破片は落下。
こちらに攻撃は届かない。


杏子「……oh.そういや、あの建物って ほむらが悪さしてたとこだよな」

ほむら「ワルプルギスの夜が破壊するか、私が破壊したかの些細な違いよ」

ほむら「強力な魔女だっていうから、ビルに閉じ込めて爆破、
     瓦礫で押しつぶしコンボを考えていたけど
     まさか、こんな風に役立つとはね」

ほむら(やっぱり嘘だけど。知らないふりって大変ね)

マミ「……大丈夫なの? あとでママが逮捕とかいやだよ?」

ほむら「私に結びつくような証拠は残してないわ」

マミ「ならいいけど……」

杏子「マミが染まってる……」


無駄口を叩きながらも、
今度は魔法少女の影のような使い魔と対峙する。

こいつらが地味に厄介なのだ。

遠距離攻撃のスペシャリストであるマミの魔力を温存する為、
杏子と私、二人は槍と剣を駆使しながら使い魔を減らす。

使い魔は幾らでも沸いて出てくるため、
焦れた様に杏子が叫んだ。


杏子「さて、どうする! あの空飛ぶ怪獣!」

ほむら「あいつは、通常の物理攻撃が効きづらいみたいね。
     あの火力で、大したダメージを受けていない。
     魔力の通じた魔法の力しかないわよ」

杏子「出し惜しみしてちゃ、ダメージも与えられ無そうだな」

杏子「かといって、そら飛ばれてちゃ、なぁ。近接の私にはきついな」

マミ「遠距離で火力ある攻撃……。やっぱり、ティロ・フィナーレね!」

ほむら「マミ、二人で撃つティロ・フィナーレ……、そうね! ラッフィカ・フィナーレといきましょう」

マミ「うん! ラッフィカ……集中砲火だね!」

杏子(二発で集中砲火かよ)

ほむら「杏子!」

杏子「お、おう! 任せろ、時間稼ぎだな……!
    ここが魅せどころか? はぁっ!」


杏子が祈るようなポーズをとり、
続けて地面から巨大な槍が現れ、周囲の使い魔を屠る。

そのまま、私達の周りを守るように、槍を配置した。


……しかし、この技、私はトラウマだ。
早く止めさせよう。


マミ「ママ!」

ほむら「ええ! ちょっと待たせたわね、私も撃てるわ」

マミ「なら……!」

ほむら・マミ「ラッフィカ・フィナーレッ!」


二つの大砲から発出される、ティロフィナーレが
ワルプルギスの夜に向う。

彼女を守る透明の防御壁みたいなものに、
一瞬 進攻を遮られたが、打ち破り、
ワルプルギスの夜に着弾。

決定的なダメージではないが……


ほむら・マミ「巻きつけっ!」

着弾地点からリボンが現れ、ワルプルギスの夜に巻きつき、
縛り上げる。


マミ「……今一、ダメージがないわね」

ほむら「行動を封じられれば、御の字よ。
     マミ、リボンで奴を抑えてて。私は……」

ほむら「これを使うわ」

マミ「これ……?」


湯水の様にグリーフシードを使って
魔力を回復。

それから、右手に優しい桃色の光を発する弓を召喚する。

それに、ありったけの力を込める。

厚い雲に空は覆われ、
あたりは夜を思わせるほどの暗さ。

その所為で、
力を込めるほど、辺りは優しい光に満ちるのがわかる。


ほむら「まどか! 力を借りるわ!」


私の構えた弓から、高速で放たれる光の矢。

マミが抑えてくれているお陰で、
その矢は、ワルプルギスの夜の顔を貫き 砕けた。


杏子「や、やった!」

ほむら「倒した……?」

マミ「……」



マミ「ママ、駄目! リボンに抗う力が、全然……弱まってない!」


ワルプルギスの夜は 砕けた顔を引きつらせ、
口を大きく開く。

何も聞こえないが、絶叫しているのかもしれない。

……それから、全身から暗く光る炎を発し、リボンを燃やし尽くした。


マミ「くっ! なら、もう一発!」

杏子「……私もいくぜ! 特攻しかねぇ!」

ほむら「待ちなさい、マミ、杏子! 伏せて! もしかして、あいつ……」


ほむら「今からが本気よっ!!!」


ワルプルギスの夜が正位置に。

それは本来の力を発揮する事を意味するらしい。

ワルプルギスの夜は、
自らの体の機械仕掛けの部分を 高速回転させはじめた。

暴風の化身となり、竜巻の様に周囲を吸い寄せ、

ひっくり返し、破壊する。

そして、私達のほうに徐々に近づき始めた。

私達は惨めに地面にへばり付き、
立つ事すら適わない。

一度 吸い寄せられれば、高速回転する彼女に叩きつけられ、
死は免れなそうだ。



杏子「なんだよ、あれ。……反則だろ」

マミ「ここまでなの……いやだ……」

ほむら「……」


まどかの力を宿しているにも関わらず、倒しきれなかったのは何故か。

行使する魔法の威力自体は、私の魔力に依存する為か?

因果が私にも絡まりつき、能力は全体的に底上げされているが
それでも 素のまどかには敵わない。

……いや、それとも。

私が力を使いきれていない可能性もある。

後天的に得た能力だ、まだ使い方に慣れていないのだ。

皆の力、全て引き出せたとしたら……


まどか、さやか、マミ、杏子、仁美……

他にも、私がこの街で関わってきた人は一杯いる。

その人たちの事を想うと……自然と私は
立ち上がる事ができた。

周りの暴風を無視して、平然と出来る。

私のソウルジェムは、今 黒く輝く。

濁った色ではなく、黒曜石のような煌き。

私を想ってくれる皆の力が混ざり合って、
私の中で一つになっているのか。

マミと杏子は立ち上がれない。

だけど、二人の力もまた、私を奮い立たせてくれる。


杏子「……何でお前は平然と立っていられるんだよ」

マミ「マ、ママ……」


ほむら「貴方達が、私を繋ぎとめてくれているの。

     ワルプルギスの夜に吸い寄せられる弱い心を断ち切り
     私は自由でいられる」

杏子「あいつに吸い寄せられる……?」

ほむら「彼女や色んな魔女を見続けてきて、分かった気がする。
     彼女は、魔女を吸収している。使い魔を見ればわかるわ。

     彼女は人の死、他人の死に、触れたいという欲求を持っているよう。
     それが、人の絶望と死を具現化した存在である魔女を吸収させているのかもね」

ほむら「そして、死の舞台劇を演じている」

杏子「迷惑な奴だな……」

ほむら「大規模災害として人の目につき、絶望を与える彼女」

ほむら「魔法少女に規格外な力を見せつけ、自らの無力さに絶望させる彼女」

ほむら「絶対的な死の存在感があれば、それに屈し、
     どこか、楽になりたいと思うもの」


マミ「……死か、今はとにかく、死にたくないけど……」

ほむら「マミには、私や杏子達がいるからよ」

ほむら「私だって、貴方達がいるから」

ほむら「貴方達と共に生きたいと強く思い、力を得た私と、
     死の象徴の集合体の様な彼女は、合わせ鏡のようなものかもね」

マミ「よく、わからないよ……ママ」

ほむら「分からなくてもいい、私のただの妄想かもしれないしね……」

ほむら「なんにせよ……」

ほむら「ちょっと、いってくるわね」



私に大した跳躍力は無かった。

しかし、今の私は、飛ぼう、それを念じるだけで……

黒い翼が生える。

ワルプルギスの夜を侵食できる、黒い翼だ。


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      ¨~~ヽ   { ミ‐ァ  ̄ `'`'::::::::,'
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   爻ミx  i \        .   r'`'::.,'
    爻ミx从             ~r┘_.
     爻l;i;lハ x   爻l;iハ      /々)
;l;i;l;i;l;i;   爻l;iハ ;l爻x幺l;i;l}.   ヾx (  ¬            >─-、
l;i;l;i;l;i;ll爻x幺l;i;ll;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l; イ 爻ミ¨\ 几〕ソ      /`丶:::::::::::::ヽ、
l;i;l;i;l;i;l;i;;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l;i;l;乂 { ト.\i;l;爻ミx从    γ===、 ::::::::::::::::ム

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              > ⌒¨¨二ニ=‐=‐爻xl;i;l;i;l;i;l;i;l;i;≫:::::::! !i< ∨,、 ;l;i;l;l;i; ;i;l;i;li; /

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                              'r-、 /::::::/::::ヤ!::::ー=          ム__ノハ
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                             l  : :::::::::\::::::::!)::::::::|::::::::::::> .

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                                  ノ、_: ::::!J!::::';:::::::';:::::::ヽ/:::/`ー':::マ´
                                く  /`ー_ヽ/二ヤー一、/、  ::::::::::::\


ほむら「あなたも、私が受け入れてあげるわ。機械仕掛けの魔女さん……」


翼を爆発させるようにはためかせ、

吸い寄せられるのではなく、自らの意思で。

一気にワルプルギスの夜に迫る。



そのまま、私の中に宿った力を解放させた。


――

杏子「どうなりやがったんだ……?」

マミ「空が、急に晴れたけど……」

杏子「ワルプルギスの夜もいねぇ……、たぶん、ほむらが倒したんだ……な」

マミ「ママ…… ママは、どこ???」



ほむら「ここよ……」



マミと杏子の所に、私は舞い降りた。

マミ「ママ!! すごい、倒しちゃうなんて!」

杏子「へっ、美味しい所全部もっていきやがって……?」


二人の言葉が、途中で止まる。

私の異変に、気がついたらしい。


ほむら「……ちょっと、力を使いすぎちゃったみたいね。
     加減が分からなかったわ」

ほむら「それに、彼女の呪い、引き受けてしまったみたい」

マミ「……ソウルジェム、さっきとは違って、輝いてない、どす黒く」

杏子「おい、嘘だろ……? そうだ、グリーフシード!」

マミ「大技使ったときに、私は回復に使って……」

杏子「……くそ、アタシもだ」

マミ「そうだ、ワルプルギスの夜のはっ!?」

杏子「あ、そ、そっか! 探すぞ!」


ほむら「駄目よ、落とさなかったわ」

マミ「……そんな」

杏子「くそっ」

ほむら「魔女の集合体の様な存在だったからかしら。
     あんなに強いくせに、割に合わないわね」

ほむら「……なんにせよ、ここまでの様ね。
     最後に、貴方達の頭、撫でさせてもらえるかしら?」


二人とも、頭を垂れたまま、此方を見ようともしない。

仕方が無いので、勝手に撫で始める。


しばらくして、マミが震える声を絞り出し始めた。


マミ「……嘘でしょ、ママ、ママ……約束したじゃない……」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「ママが死ぬなら、私だってっ……!」

ほむら「マミ、酷い事を言うようだけど、私は貴方に生きて欲しい」

ほむら「私は残念ながら間に合わなかったけれど、幸せな日々に手が届くかもしれないじゃない」

ほむら「マミ、貴方が居なくなったら、他に残された人たちが、それから更に遠のく事になるの」

マミ「そんな……関係ないよ。ママいなくなったら……。酷い……酷いよ……」


ほむら「……杏子、マミを支えて、まどかや、さやかとも仲良く……」

杏子「……ふざけんな!」

杏子「ゆるさねぇぞ、アタシは!
    アンタは、死んでもアタシを娘にしてみせるっていっただろ!」

杏子「まだアタシはなってないぞ!」

杏子「アタシは絶対にならないからな! アンタの事、ゆるさねぇ」

杏子「まどかやさやかだって、アンタが死んだら、アンタの事ゆるさねぇぞ!」

杏子「だから、死ぬんじゃねぇよ……本当に死んでんじゃねぇよっ!!!」

ほむら「……ごめんね」


ほむら「ソウルジェムの濁り、かなり進んだわ」

マミ「……」

杏子「ちっ……」

ほむら「マミ、杏子。

     私がこれからやるつもりだったこと、
     私の部屋のパソコンの中に、ToDoリストにして纏めてある。

     参考にして頂戴」

ほむら「……無理に縛られる事はないけど、貴方達が幸せになれるよう、祈ってるわ。
     さようなら」

ほむら(まどか……ごめんなさい……)

盾の中の銃を取り出し、
ソウルジェムに銃口を当てる。

そして、引き金を……


杏子は銃を持つ私の手を蹴り飛ばし、
マミは私のソウルジェムのある左手に抱きついて離そうとしない。

駄目だ、この子達に 魔女となった自分は無慈悲な攻撃を加えるだろう。

この子達は逆に、戦えない。

まして、最悪な事に まどかの力や 皆の力が私に宿っている。

ワルプルギスの夜から開放された呪いも 私に纏わりつく所為で……

もしかすると、地球規模……いや、宇宙規模に災厄を与える魔女に
私がなってしまう危険性がある。

まずい、このままでは。どうすれば……







QB「……お困りのようだね、暁美ほむら」

ほむら「きゅうべぇ?」

マミ「貴方っ!」

杏子「今更、何しにきやがった!」

QB「あのワルプルギスの夜を……、しかも観客が居なくて不機嫌な彼女を、
   最初は僅かな素質しかなかった魔法少女が倒したんだ。

   その最後くらい、見ておかなければね」

ほむら「……どう? 人間の力はすごかったでしょう?
     私達は、もう少しで幸せな未来を掴める所よ」


QB「幸せな未来ねぇ、そこの2人が掴めるとでも思っているのかい?」

ほむら「勿論よ。この子達を私は信じてる。まどかや さやかだってね。
     私が死んでも、必ず立ち上がって歩き出せるわ」

QB「僕にはそうは思えないけどね」

マミ「……」

杏子「……」

ほむら「人間の可能性を舐めないで欲しいわね」

QB「……」


QB「本当に君は魔女化に直面しているのかい?
   とてもそうは見えないが……」

ほむら「私は絶望しているわけじゃないから。
     魔力の枯渇と、ワルプルギスが最後に放った呪いが原因。そうでしょ?」

QB「そうだね」

ほむら「私は希望に溢れているわ。なぜなら、娘2人に、大事な友達2人。
     4人に明日を残せたのだから」

QB「なるほど。希望……か。ソウルジェムを見る限り、嘘ではなさそうだ」

QB「確かに、素晴らしいエネルギーのようだね。暁美ほむら」

QB「それだけの呪いを纏っても、自らの意思で屈さないとは」

ほむら「そう。感情が無い貴方にそう思わせることが出来るとはね。
     でも、もう本当に時間が無い。
     この子達を説得しなきゃいけない。
     話しかけないで頂戴」


QB「残念ながら、そうはいかない。君は貴重な存在だ。
   死ぬまでデータを取らせて貰うよ」

杏子「おい……そろそろ……」

マミ「殺すわよ……貴方」

QB「……やれやれ」

QB「ほむら、君が僕に交わした約束、覚えているかい?」

マミ・杏子「いい加減にっ……

ほむら「まちなさい、2人とも」

ほむら「……私は約束は忘れないわ。ただ、間に合わなかった。残念ね……」

QB「いいや、暁美ほむら。流石だね」

ほむら「……?」


QB「君は約束を違えていない。
   膨大な因果を纏う君は、高次の精神世界の存在である魔女を……
   それも、超弩級の魔女を取り込み、
   まさに次のステージに進もうとしている」

ほむら「次のステージ?」

QB「魔法少女として死んで……魔女となっても、
   君は消えない希望を抱えたまま、その意思を貫くだろう」

QB「魔女となっても、他者との約束を違えない存在は過去にも確認されている。
   君なら容易いはずだ」

QB「そして、高次の精神世界の住人として魔女を超越し、
   魔法少女を守ろうとする概念……
   君が言う、神になるのではないかな」

ほむら「……そう。それなら、マミも杏子も、まどかも さやかも 私は守る事が出来るのね」

マミ「……ママ? ……どういうこと?」

杏子「どういうことだ……おい。概念とか、神とか……」

ほむら「わからなくてもいいわ。ただ、これだけは覚えておいて」

ほむら「……私が私でなくなっても、見えなくても。
     貴方達とずっと一緒にいるから」


マミ「見えなくなるなんて、やだ!」

ほむら「……マミ」

杏子「わ、私だって、嫌だからな!」

ほむら「……杏子」

ほむら「ごめんなさい……私は……貴女達のためにも……」



QB「やめておくれよ、勿体無いじゃないか」



ほむら「……? どういう事かしら?」

QB「君が纏う因果は既に膨大な量だ。
   神になるだけの力は既にあるだろう。

   だが、宇宙の維持にはまだまだ足りないんだ」

ほむら「……」

QB「暁美ほむら、もっと長い時間を魔法少女として生き、
   更に因果の量を増やすんだ」

QB「そうすれば、いつの日かインキュベーターの神にもなれる。
   宇宙を維持できる、強大な神に」

QB「さあ、契約だ。

   僕の持つグリーフシードを対価として受け取れ、暁美ほむら。
   そして、それが新たな契約のはじまりだ」



                                γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ

                                 |  僕と契約して、 !
        /    {         / | i        乂           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
       ,イ     ヽ      /   ト-'― ー--<二  | インキュベーターと魔法少女の女神となってよ!|
       l i 、_    `ー ニ´   └ 、          ̄`ヽ___________________ノ
       ! 'ハ\  ̄`ー- ´   , -c    ヽ          ` 、      ヽ

       ',  ゝ' ヽ        ヽ-'      ヽ           ` 、
        ゝ´   j. , -c             } ヽ            `ー--‐
      ,ィ    ,イ ヽ-'    __ノ        j  \
.     /     j     `ー'         ノ    \           : : :

     /      ハ             _ <_     ヽ          : : : :
.    /        !  ヽ           ヽ      ̄ ̄` 、 `ヽ        : : : :
   /         !.ⅰ_`二ー┐       ヽ         ヽ  `ー    . : : : :
   /       l..,△、   `´                    ヽ    ー : : : : :
.  i         .(|◎|)` ー --┐     i   \         ',       ̄ ̄
  l. .       `ⅴ´        ',     j    ヽ         }
.  l: : : .     . :l.│       ',     l  /   ヽ       /
  i : : : : : . . : : : : i        ,イ ヽ   l  i     ヽ、__ ノ        /
  !: : : : : : : : : : : : i       i      ヽ j      \          /





――――ワルプルギスの夜を乗り越え、幾らか月日が経った頃。

私は東京に向う為に、駅に向っていた。

そろそろ、発車の時間……ね。

見滝原を離れるとなると、少し寂しい気がしてしまう自分がいる。

この地を去ることになる私に、
私の大切な人たちはわざわざ集まって、
小さなパーティーの様な物を開いてくれた。

もう、力は貰った。
東京にいかなければ……。


駅の前に到着。

そこには、まどか、さやか、マミ、杏子。
いつもの4人がいた。

軽く挨拶し、改札を越え、駅のホームで電車を待ちながら
4人と話し始める。


ほむら「……わざわざ来てくれたの、悪いわね」

まどか「だって、ほむらちゃんと会えなくなるの、寂しいし……」

マミ「……ま……ほむらさん……」

杏子「……はやく、また戻ってきてくれよな」

ほむら「……ええ、わかってるわ」



さやか「ねぇ、2、3日、東京に行って魔法少女のセミナーを開くだけなのに
     なんで こんなお通夜モードになってるの……???」



マミ「だって、東京って遠いし、何が起きるか……」

杏子「初めて会う魔法少女だっているから、何してきやがるかわかんねーし……」

まどか「やっぱり、私もいくよ! ほむらちゃん!」

杏子「……としたら、ほむらがセミナー中、まどか一人ぼっちになるよな。
    一人ぼっちは寂しいもんな、私も行くよ」

マミ「私も行くわ!」

さやか「あの、あたしが一人ぼっちになるんだけど」

杏子「お前には上条のおぼっちゃんがいるだろ」


ほむら「……皆、気持ちはありがたいんだけど……」

ほむら「皆が私に力を与えてくれてるから、よっぽどの事がない限り、私は大丈夫よ」

ほむら「それに、マミ、杏子は新人研修に来た子達の面倒を見なきゃいけないでしょ?」

ほむら「まどかと、さやかは出来れば サポートしてあげて欲しい……」

杏子「でも、なんであのワカメだけついていくんだよ!」

さやか「杏子。仁美の事、ワカメは酷いよ……」

ほむら「仁美は、金銭面と多彩な人脈で 私達に 色々協力してくれているわ。
     東京でセミナーを開けるのも、彼女や彼女のお父様のお陰よ」

ほむら「しかも、仁美は既に先に行って 恙無くセミナーが開けるよう準備をしてくれてる」

ほむら「何より、あの子。私が止めても無駄だし……」


マミ「きゅうべぇも行くのよね……」

ほむら「魔女や魔獣の事を説明するのに、きゅうべぇは便利なのよ。
     それに、感情の研究があるから、私の周りからあまり離れられないし」

さやか「あたし、未だに分かってないよ。魔獣って何なの? 魔女と違うの?」

杏子「さやかは実に馬鹿だなぁ。
    ほむらがセミナーを開いて、魔法少女の効率的な生き方を知ってるやつが増えてるだろ?」

さやか「……うん」

マミ「それで、魔女化する魔法少女が減ってきてるの。魔女も激減よ」

マミ「魔女は、生きてる人間を喰って、負の感情を溜め込んでいたの」

杏子「だから、負の感情の核となる物が無くて、それのみが濃くなった場所で、
    中途半端な魔獣共が生まれ始めたって訳らしい」

さやか「……そうなんだ。そうなの? きゅうべぇ」


QB「否定するほど間違ってはいないと思う。魔獣が何なのかは僕にも分からないけどね」

さやか(やっぱ いたのね)

QB「だから、魔獣は魔女と比べれば 大した敵じゃない。
   その代わり、数は多い。

   それから、落ちるグリーフシードも、魔女のものと比べれば質がかなり落ちてしまうね」

まどか「……でも、同じ魔法少女だった魔女を狩らなくていいのは、
     いい事なんだよ……ね」

杏子「そうさ。魔獣は沢山わきやがるから、取り合いもしなくてすむしな」

マミ「ソウルジェムの穢れさえ、気をつけていればね」

さやか「魔力の使い方の問題か……」


QB「その辺、ほむらはかなり研究してるよね」

ほむら「ええ、通常の兵器が使えるのであれば、
     魔力を消費して武器を召喚するより、楽に戦えるからね」

ほむら「通常の兵器が通じにくい敵でも、魔力を通せば、
     効きはかなり変わってくる」

ほむら「素質があまりない子でも、訓練すればかなり戦えるようになるわ」

まどか「どんどん、今までとは変わっているんだね」

ほむら「そうよ。最終的には、私達のあり方自体を変えていくわ」

ほむら「皆で、きゅうべぇ達とも協力してね」

ほむら「まだまだ、問題は山積みだけど、人生は問題解決の連続よ」

ほむら「ちょっとばかり絶望しても、諦めずにまた歩き出せれば、
     未来に繋げる事は出来る」

ほむら「そして、皆が幸せな世界をつかむのよ」

まどか「……そうだね!」


ほむら「あ、さやか。セミナーが終わった後、
     ついでに、日本医師会のお偉いさんの一人とあってくるから」

さやか「ほえっ!?」

ほむら「扱いづらそうな連中だけど、なんとか神経再生のスペシャリストを
     紹介してもらえる事になったわ」

ほむら「期待して待ってなさい」

さやか「ほむほむーーーっ!!!」

ほむら「ふふっ……」

まどか「よかったね、さやかちゃん……」


喜ぶさやかを眺めていると、
QBがテレパシーを飛ばしてきた。

QB(ほむら、東京にいくついでに、あって欲しい人がいるんだけど))

ほむら((誰よ、会って欲しい人って))

QB((永田町っていうサル山のボスさ))

ほむら((……あなた、そんなコネクションまであるの?))

QB((僕は人類に文明を与え、発展させてきた存在だよ?))

QB((日本の中枢に食い込んでいて当然さ))

QB((君にはより多くの因果の終着点になってもらわなきゃならない))

QB((そのためなら 僕はなんだってやるよ))


ほむら((頼もしいわね……))

ほむら((急かす気持ちは分からなくもないけど、

      神となるのが概念化必須だとしたら、
      この子達が私が必要なくなるまで、私はならないわよ?))

ほむら((あの後、この子達に問い詰められて怒られたんだから……))

QB((OK.まどかやマミ達が死ぬまでか。寿命まで待ったとしても大した時間じゃない。
   その間も、君なら因果を増やせるだろう?))

ほむら((……あっそう。そうね))


杏子「……あ、電車が来た」

マミ「いよいよ、ね」


ホームに放送が入る。

皆、静かになった。
少し待って、電車がホームに到着する。


マミ「ほむらさん、頑張ってきてね」

まどか「ファイトだよ、ほむらちゃん!」

杏子「ほむらなら大丈夫だと思うけどな、ヘマするなよ」

さやか「帰ってきたらまた騒いで遊ぼうね!」


私は力強く頷き、電車の中に入り 席に着く。

四人は車窓のすぐ外側に待機。

電車が動き出す。私は四人に手を振った。

四人は電車が発車するのと同時にと一緒に歩きだし、
ホームの端に来る頃には走ってついて来ていた。

ちょっと離れるだけなのにな、と微笑ましく思いながら、
点くらいの大きさになりつつあるのに、手を振り続ける四人を見つめる。

私も完全に見えなくなるまで、あの子達を見続け……
それから、前に向き直った。

ループを抜け出しても、
私の道は未だ半ば。

これからも勝ち取り続けなければならない あの子達との未来の為、
私は戦い続ける……。


終わり


長文に耐え、付き合ってくださってありがとうございました。

魔法少女や因果、インキュベーター、ワルプルギスの夜に対して
勝手な解釈や酷い妄想がありました。

すいませんでした。

この話は以上をもちまして、終了致します。

もしかすると、その内
『ほむら「黒おじさん・・・?」』(女神転生クロス)か
『魔法少女まどぅるか☆いーんさーにあ』(クトゥルフ的ななにか)
というスレを立てるかもしれません。

こっちの方がぶっ飛び方は更に酷そうです。

いつになるかわかりませんが、
その時はよろしくお願いします。


>>1です
亀ですが、皆様 乙ありがとうございました
勿体無いお言葉まで頂き、大変嬉しく思っております。

ところで、スレってhtml化依頼しなきゃ落ちないんでしたよね

html化の依頼するか、
折角残りがあるから
蛇足ながら本編の補足のような話を後で書いて投下するか悩み中です。

本当は長くなりそうだから、削った話です。

ほむらとマミと魔女の話や、
外伝組みや仁美とほむらの絡み、
ヤ●ザとほむらの絡みとか

需要はあるかな

やーさんとのからみはみたいかも。


>>394-398
ありがとう、書けそうなのから書く
いつ書けるかわからないけど


やーさんとの絡み
タイミングは、まだ入院中。

投下します。
蛇足分は あんまり考えずに書いてるから
変なところがあったらごめんなさいね


病院から無許可で外出。

今回のループも、射太興業のロッカーで恒例の「お買いもの」。

ワルプルギスの夜には到底役に立たないが、
弱い魔女や使い魔相手には充分役に立つ銃火器がある。

手軽に侵入できるのも高ポイントだ。

ショットガンのベネリモデル1や拳銃のデザートイーグル、ベレッタ
弾薬を見つけ、盾にしまう。

……ん? これは……

対戦車ロケットランチャーRPG-26!?

そういえば、福岡ヤクザが持っていたとかいうニュースを見たが、
こっちの方にまで流れていたのかしら?

恐ろしい世の中ね。

そう考えながら、また盾に収納。


ついでに、耐火金庫もまるごと盾に。

あとで金庫を破壊し、中身を頂こう。

現金は確か1000万以上、金塊やら とある権利書やら、
お偉い政治家から金をゆする為の証拠やら。

いずれもそのまま使うことは出来ないが、
非常に有効なアイテムだ。

活用させて頂こう。

事務所から出て、時間が再び動き出す。


ほくほくとした顔で帰路につく。

小額なら資金洗浄しなくても問題ないだろう。

旅の資金として流用し、また米軍基地へと侵入するか。

よし、落ち着いた場所で計画を立てるため、喫茶店にでも。

巴マミが、ケーキは一級品だと教えてくれた店が近くにある……


そう考えた所で、野太い悲鳴が上がるのが聞こえた。

おそらく、私が先程「お買い物」した場所だろう。

無実の容疑者が仕立て上げられ、
粛清されているのかもしれない。

殴る蹴る程度なら、大して良心も痛まないけれど、
殺されでもしたら、ちと気の毒だ

仕方なく、様子を伺うため、射太興業へと戻る……。


ほむら「……あらまぁ」


先程より、7人ほど人数が増えている。

新たに見る人間達は付けているバッジも違う為、
違う団体の方と、取引の日だったのかもしれない。

それが、私が色々と頂いた所為で、抗争にまで発展したのか。

……いや、抗争ではない。

武器は私が一切合財頂いた為、一方的だ。

射太興業の方々は、芋虫のごとく倒れ、呻いている。

出血が激しい方もいる。

流石に無視できないか……


ほむら「……待ちなさい」

「ああんっ!?」

「誰だテメー、このガキがっ!」

「おい、見られた、どうする?」

「けっ、ちょいガキだが、中々の上玉だ。拉致って薬漬けにでもしちまえ!」

「ロリっぽいねぇ、いいねぇ!」

「けっ、この変態が!」


品が無いわねぇ。

7人の大の男。
殺さずに相手にするのはちょいと骨だ。

体格差があるため、
押さえ込まれると私は弱い。

魔力を使うのは勿体無いが……

時よ、止まれ!


――ロープで縛り上げ、ついでに武器と……
身分証明書等を頂戴する。

指示だしをしていた、
ボス格の人間の顔を足で踏みつけ、
時間の流れを戻した。


「「「……っ!? な、なんじゃこりゃああああっ!」」」

ほむら「うるさい、黙れ」

「こ、この餓鬼ァ……っ!」


状況が分かっていないボスヤクザが口を利いたため、
かかとで下あごを踏み砕いた。

鮮血が飛び、辺りは静まり返る。

痛みに苦しむ男の発する音を除いて。


ほむら「……よし、いい子達ね。ちゃんと、静かに出来るじゃない」

ほむら「射太興業には、この円あけみがいるわ」

ほむら「それでも、うちのシマを荒らすつもりなら、
     拷問した上で殺すけど……」

ほむら「躾の出来てる犬の様に従順にこの場を去るなら、
     開放してあげない事もないわ……どうする?」

「……」


死んだ目をして、一人が頷いた。

その男と、もう一人隣に居た男に、
遠距離操作で爆破できる首輪爆弾をとりつけ、ロープを解く。

首輪がどういうものか、どうやら分かったらしい。

二人は可愛そうに、顔は青ざめ、ガチガチ震えている。

7人は外の道路脇に止めてあった
大型のバンで乗り込んできていたようだ。

縛られたままの5人を運ばせ、車を発進させた。

縛られてない二人は 車をノロノロ進ませながら、
懇願するようにこちらを振り返り、
首輪爆弾を何度も指差す。

ダミーだと伝えてやると、
アクセル全開で逃げ帰った。


事務所に戻ると、射太興業の方々は
総出で土下座しながら、私を迎えてくれた。

「「「姐さん!!!!」」」

ほむら「……あ、あねさん?」

「助けていただき、ありがとうごぜえます!」

「沈められるところでした! レンコンもヤッパも急に無くなるんですから!」

「たずがっだよーーー、おがーじゃーーーん!!!」

ほむら「……」


私に原因があるとも知らず、
感謝しているらしい。


「おれぁ、この事務所で所長やってる、玄です!」

「金庫番やってる、うろです!」

「ただの平の構成員のブッチーです!」

うろ「●×組のケチな下部組織のうちですが、
   姐さんさえいれば百人力!
   この見滝原一帯、全てうちのシマにすることだって可能でさァ!」

ブッチー「姐さん、うちに所属してくれるんですよね!」

玄「俺たちぁ、一生ついていきやす!」

ほむら「……」


ヤクザ組織に構ってる暇などないのだけど……

いや、しかし、この射太興業は規模の割りに
銃火器の取り扱いの質と量は素晴らしいものがある。

意外な所から事態の突破口になることも、
あるかもしれない。

キープをしといても、いいのかもしれない……




やーさんとの絡み 終わり

やーさん達の名前に特に意味はありません。
ヤクザの口調もよく分からないから適当です。

続けるよりは、他の話に移った方が面白そうかな。

次の投下がいつになるかは未定です。

ではでは。


今回のは、ほむらとマミと魔女の話と以前書いた内容にあたるのですが、
若干変更しました。

きゅうべぇや杏子とも絡み、
時間も本編終了後です。

では、投下します。


マミ「結構、美味しく出来たと思うわ」

ほむら「マミがそう言うなら、期待大ね」

マミ「えへへ」

ほむら「じゃあ、一人分を切り分けるわね」

マミ「うん。でも、誰にもって行くの? どうせなら、招待すればいいのに」

ほむら「もう、来る事が出来ない人なのよ」

マミ「え……?」

ほむら「マミ、杏子。支度しなさい。出かけるわよ」

杏子「あれ……。先にケーキ食べるんじゃないのかよ」

ほむら「夕方、まどかや さやかも来る予定よ。
     私達はそれまで我慢しましょう」


――外出の支度が整い、私達は目的地へと向った。

第一の目的地は、見滝原病院だ。


マミ「何だ……。来る事ができないって、入院してる人の事なの?」

杏子「相手は誰だい。さやかの愛しのおぼっちゃんか?」

ほむら「違うわ。こっちへ」

杏子「お、おい。建物の中に入るんじゃないのかよ!

マミ「……ん? そっちは……」

ほむら「おまたせ、シャルロッテ。あなたの好きだった、チーズケーキよ」

マミ「……」

杏子「……?」


私はチーズケーキを箱から出し、
ピンク色に咲いたアスターがメインの小さな花束と一緒に、
病院の壁際に置く。


マミ「ほむらさん。ここって、魔女が結界を張った所よね」

ほむら「そうね」

マミ「しゃるろって……?」

ほむら「彼女の魔女としての名前よ」

ほむら「きゅうべぇ!」

QB「……お呼びかい?」

ほむら「彼女の事を、聞かせてあげて頂戴」

QB「シャルロッテのことかい。分かったよ」

杏子(なんか、ほむらの使い魔みたいだな。こいつ)


QB「彼女は、お菓子……その中でもチーズに関するものが好きな女の子だった」

QB「執着心が強くてね、欲しいものは中々諦めない」

QB「魔女となってからも、人間だった時も」

マミ「……だから、あんなに結界がお菓子だらけだったのね」

ほむら「人間だった時からそうなの?」

QB「そうだね」

ほむら「なんで、そんなにチーズに思い入れがあったのかしら?」

QB「彼女自身も好きだったと思うけど、何より母親が好きだったからじゃないかな」

マミ「お母様が?」


QB「彼女の母親は、末期癌で、死に掛けていた。
   そのため、乳製品の摂取を禁止されていた。
   どうせ死ぬというのにね」

QB「母親は我慢していたけど、死の直前、どうしても食べたいと言い出した」

QB「彼女は、母親の最後の願いを叶えてあげたかった。
   だから、時間とお金の無かった彼女は、
   たった一つのチーズケーキを願い、僕と契約した」

マミ「……」

杏子「……」


QB「彼女と彼女の好きな母親が好きなチーズケーキ」

QB「だが、祈りの為、厳密に一つしか手に入らず、
   魔女化した後もチーズだけはだせない」

QB「だから、こうやって、ほむらはチーズケーキを捧げようと思ったんだろう?」

QB「だが、魔女に捧げようとする意味はわからないけど」

マミ「なんで、貴方は末期癌の母親を持つ子の心の隙をつくような事をして……」

杏子「なんで、そんな したり顔で説明できんだよ……」

QB「ほむらが説明しろっていったから説明したんだよ?
   何で怒っているんだい。訳がわからないよ」

ほむら「そうよ、怒っちゃ駄目。きゅうべぇって、こういう奴等なの」


ほむら「むしろ、こういう奴だからこそ、この場に呼んだの」

QB「どういうことだい? 説明させたかったんじゃないのかい?」

ほむら「魔女とはいえ、私達と同じ元・人間よ。
     人間に害をなすから、倒すしかないけど
     死を悼む事はすべきだわ」

ほむら「こういう場にいることも、感情を理解する一助となるでしょう」

QB「ふーん、なるほどね」

ほむら「さあ、二人とも。彼女の死後の安らぎを想って、黙祷しましょう」

マミ「うん」

杏子「そうだな」


ほむら「……」

マミ「……」

杏子「……」

QB「僕もかい? しょうがない。静かにしていればいいんだね」

QB「……」


マミ「……この子、癌を治せばよかったって後悔していたのかもね。ママ」

ほむら「! マミ……」

ほむら(ご両親の事、思い出しているのね)

杏子「……今日は、魔女の慰霊ツアーかい?」

ほむら「……ええ、そうよ。貴女に祈りを捧げて欲しい子もいるわ」

QB「エルザマリアかい? 葬儀の形式的に」

ほむら「ええ」


ほむら「次……いきましょうか」

杏子「わかったよ。たまには、こういうのも わるかねぇな」

マミ「さようなら、シャルロッテ。また、たまにならチーズケーキ、
   持って来るからね」

杏子「またな、シャルロッテ」

ほむら「またね」


三人と一匹でとぼとぼとあるいていると、
きゅうべぇがテレパシーを飛ばしてきた。

QB((こんなことに意味があるのかい?
    個体の死へ執着することが僕には理解できない))

ほむら((私が死んだら、勿体無いと思わない?))

QB((それは、そうだね))

ほむら((その延長線上よ。
      人間には遺伝的要因と環境的要因による個体差が大きい))

ほむら((そこから個を尊ぶという心が生まれるのよ))

QB((ふぅん……なるほどね。まぁ、さやかみたいなのから、君みたいなのまでいるからね))

QB((君達と僕達とでは生存戦略自体が違うから、そういう感情が生まれるんだろうね))

ほむら((さやかを貶めるのは止めなさい。魔法少女の素質だけで語るんじゃないの))

QB((君だってやってるだろう))

ほむら((私はいいの))


QB((……それにしても、死んでたら、君達がどういう行動をとろうと認識できないだろう?))

QB((やっぱり、無駄じゃないかい? そんなの))

ほむら((死者を想うのは、実は生きている私達自身の為よ))

QB((君達自身?))

ほむら((私達の中で他人の死を理解し、乗り越える為よ。精神の合理化))

ほむら((私達の場合、自分達の元同類を殺しているわけだから、
      どうしてもその事実が精神的に私達を苦しめる))

ほむら((意識していなくてもね))

ほむら((それならいっそ、魔女達の死を悼む時間をとった方がいい))

ほむら((辛い事も知ってしまうかもしれないけど……。私は、そう考えるわ))

QB((ふぅん……))

QB((でも、君が魔女を殺す事にそういう わだかまりを持っているとは意外だね。
    全く躊躇していないように見えるけど))


ほむら((もう、慣れたわ))

ほむら((ただ、真実を知って間もないこの子たちには、
      そういう場もあっていいのではないかと、そう思ってね))

QB((ふぅむ。そうやって、マミ達の心を強く育てたいのかい))

QB((君は彼女達の成長を願っているようだからね))

ほむら((へえ、分かってるじゃない))

QB((客観的事実として認識は出来るさ。
   根本的な理解には程遠いだろうけど……))

QB((君は、本当にマミ達の母親を目指しているんだね))

ほむら((当たり前じゃない))


QB((……君の実年齢は、30は少なくとも超えていると思っていたが、
   どうやら40以上なんじゃないか?

   そういう事を考える人間は、30にしては若過ぎそうだ。
   青年期というより、中年だね))

ほむら((……))

QB((……?))

ほむら「……きゅうべぇ、殺していい?」

マミ「!?」

杏子「な、なんだ、急に?」

ほむら「あなたたちはここに居なさい」

QB「や、やめてくれよ。勿体無いじゃないか。
   それに、死を悼むという行為の尊さを語った舌の根も乾かぬうちに
   無益な殺生をするのは矛盾しているよ」

ほむら「無益じゃないわ。よりによって、アラフォー扱いとは……」

ほむら「万死に値するわ」

QB「……っ!?」


――恐怖の一端を知ったらしいきゅうべぇを
吊るしたまま放っておき、

慰霊ツアーを続け、その日は終わった。

まどか達とお茶会を楽しんだ後、
片付けをしながらマミと話をする。


ほむら「……マミ、大丈夫かしら?」

マミ「どうしたの、ママ。急に」

ほむら「シャルロッテと貴女の境遇は少し似たところがあったわね。
     もしかして、辛い思いをさせてしまったんじゃないかと思って」

マミ「ママ……。うん、正直言うと、自分に重ねてた」

マミ「私がパパとママも助けてって、もしそう願えていたら……」

マミ「シャルロッテも、そう悩んでいたんじゃないかと思うと」

ほむら「……」


マミ「きゅうべぇは、今も新しい魔法少女との契約を続けてるんだよね」

ほむら「ええ。あいつは、別に私達の味方でも何でもないわ」

ほむら「私達には手を出してこないけど、奴には奴の目的がある」

ほむら「私が使えないと思ったら、すぐに手のひらを返して、
     絶望させようと手を打ってくるでしょう」

ほむら「奴の目的を私が果たせると確定しないかぎり、
     奴は奴なりの今までのやり方を崩す事はないわ」

マミ「そっか……」


マミ「じゃ、私が新しい子達を守ってあげなきゃ。
   ママが、してくれたみたいに」


ほむら「マミ……」

マミ「今までみたいに、寂しさを埋めるためじゃなくて、
   本当の意味で、守ってあげられるようになりたい」

マミ「他の子に、強さを分けてあげられるように」

マミ「だから、マミももっと、強くならなきゃね」

マミ「大人にならなきゃ。精神的な意味で」

ほむら「……そう思えた時点で、貴女は強くなってるわ」

マミ「そうかな? えへへ」

ほむら「そうよ……」


嬉しそうなマミの頭を、撫でてあげた。

皿洗いの途中だったため、髪の毛に少し泡をつけてしまう。

私は慌てて その泡をぬぐい、
マミは私の慌てる様を見つめながら微笑んでいた。


終わり


本編でママとなったほむらが、
マミ達を精神的に成長させたいと願い、
行動する場面を描きたい、そう思って考えていたシーンでしたが

上手く描けなかったから没にしました。

そのシーンの改変です。

書きたいシーンがあっても実際書くのは難しいね。

シャルロッテの設定はWiki読んでて
末期癌患者はもしかして母親だったりしてって適当に考えたものを
そのまま。

では、次こそ外伝組みとの絡みかな

ではでは


投下します


「ゆまとほむほむ」



ヤクザ達を下僕にした次の日。
病院を抜け出し、風見野の隣町にやって来た。

ループによっては、佐倉杏子の保護下にいる千歳ゆま。

彼女は、母親から虐待を受けている。

女として男に飽きられ、
弱い者にあたりちらしているのだ。

幾らでもある話なのだろうが、
この歳になると捨て置けなくなってくる。


昔は関係ないと割り切れたのに、
涙もろくなったのか、はたまた……

自分の実年齢を考え、ため息をつきながら
千歳ゆまの住む場所へ。


どう解決したものか。

虐待の処理は正攻法では難しい。

明確な証拠がないと警察も児童相談所も動いてくれない。

ここで効果的な解決法は……


金と暴力だろう。


――ピンポーン


ほむら「千歳さん、いらっしゃいませんか?」

???「……はい?」

ほむら「ゆまちゃんのお母様、眞子さんですね?」

眞子「そうだけど……あんた、なんなん? ゆまの友達?」

ほむら「そんなところです」

眞子「それなら、悪いけど……、ゆまはアンタに構ってる暇なんてないよ。
    帰ってもらえない?」

ほむら「いえ。私が最初に用があるのは、貴方です」

眞子「わたし……?」

ほむら「ぶっちー、つれて来なさい」

ブッチー「へい、姐さん。おら、来い!」

???「ひぃっ!」


私の下僕、ブッチーが
家の前に止めてあった車からおりて来る。

スーツ姿の男を連行し、玄関内に侵入。
千歳ゆまの母親の前に投げ出した。

芋虫の様に倒れこむ、千歳ゆまの父親。


眞子「……あ、貴方?」

ほむら「旦那さんですよね?」

眞子「あ、あんた! うちの人に何を……!」

ほむら「旦那さんの心配ですか。お優しい事ですね」

眞子「うるさいっ!」

ほむら「他の女のところにしけこんでた、素晴らしい旦那さんですもんね?」

眞子「……え?」

ほむら「そうですよね? 旦那さん?」

ゆまパパ「……っ!」


ブッチー「おら! 姐さんの質問に答えろっ!」

ゆまパパ「は、はいいいっ! すいません! その通りです!」

眞子「……」



眞子「……この、糞がぁああああああっ!!!」


千歳眞子は娘を虐待した糞以下の存在の癖に、
一丁前に浮気男への怒りをぶちまけた。

勝手に夫婦喧嘩でもしていればいい。

……いや、通行の邪魔だ。


私の目の前で、倒れた旦那を何度も踏みつける
千歳眞子の背中を蹴飛ばした。

壁に叩きつけられ少しのけぞり、
倒れて動かなくなる。

どうでもいい。

千歳ゆまの元に向おう。


ほむら「……」

千歳ゆまは台所の床の上で、
頭から血を流し、気絶していた。

通りで、会わせるのを拒否していたはずだ。
背骨を蹴り砕いてやれば良かった。

……私は魔法を使い、怪我を治す。

その際、髪に隠れた部分に、
タバコで根性焼きをした跡が見えた。

これも出来たら消してやりたいが、
千歳眞子がゆまへの親権を主張した時のため、
まだ消す事は出来ない……

千歳ゆまを抱きかかえ、
私はこの場を後にした。


――経済や法律関係にわりと強い虚(うろ)に、
処理は任せた。

千歳ゆまの父親の浮気の証拠は
過去のループで幾らでも握ってある。

千歳眞子の虐待の証拠も幾らでもある。

千歳眞子夫妻は協議離婚の形へ。

千歳眞子は、元夫から慰謝料を受け取る代わりに
ゆまへの親権を放棄した。

裁判の上で、常習性のある虐待は大きい。

それに元々、娘に大して興味がなく、
小間使い兼、ストレス発散の道具だったのだろう。

千歳眞子はすんなりと諦めた。


親権を持つ千歳ゆまの父親であるが、
浮気の相手方も既婚者であるため、
ばらすぞと脅しをかければ、言いなりだ。

……それに、脅しに抗う意思など彼には微塵も無い。
千歳ゆまの事はどうでもいいのだろう。

千歳ゆまは、私の手元に置いておける。


あとは、本人次第だ。


――

ゆま「……あれ、お姉ちゃん……だれ? ここは?」

ほむら「私の名は暁美ほむら。はじめまして、ゆまちゃん」

ゆま「ゆまの事、知ってるの?」

ほむら「ええ」

ゆま「……ベッドで寝てるの。ここは……病院?」

ほむら「私の事務所よ。寝室を作らせたの」

ゆま「じむしょ……?」

ほむら「ええ」

ゆま「……よく、分からないよ。それより、早く帰らないとママに怒られちゃう」

ほむら「……」


ほむら「もう、いいの」

ゆま「えっ?」

ほむら「今日から、ゆまちゃんはここに住むの」

ゆま「……えっと、どういう……こと?」

ほむら「私とそこにいる、玄っていうおじさん。あなたの親戚なんだけど」

玄「えっ? 俺?」

ほむら「おじさん?」

玄「は、はい」

ほむら「お父さんとお母さん、急に遠くに行かなきゃいけなくなったの」

ほむら「その間、貴方の面倒は私達がみるから……」

ゆま「……ゆま、捨てられちゃったの?」


ほむら「……」

ほむら「……そうね、あいつら、貴方を捨てたわ」

ゆま「……やっぱり」

ほむら「だから、お姉ちゃんがゆまちゃんを拾ったの」

ほむら「ゆまちゃんは、もう私の物。いいかしら?」

ゆま「おねえちゃんのもの??? ゆまが?」

ほむら「ええ、そうよ。ゆまちゃんはとっても役に立ついい子だからね」

ほむら「何も心配せず、ここにいればいい」

ゆま「……うん」


幼女への接し方が分からない。

魔女との戦いの方が気楽だ。
何を言っても傷つけている気がする。

ただ、千歳ゆまは必要とされたがる欲求が、人一倍強い。
その辺りをフォローしたつもりだが、上手く行かない。

笑顔を少しも見せることはなかった。
親に捨てられた当日、当然といえば当然かもしれないが。


下僕達に、千歳ゆまに悪い事をしたら
仕置きをすると釘を刺し、
私は病院に帰った。

……しかし、あの下僕達は私が暴言を吐くと、
何故 恍惚の表情を浮かべるのだろうか。


――翌日、ケーキを持って事務所に入る。

中の様子を見て、思わず足を止めてしまった。


ほむら「あら……? すいません、間違えました」

玄「あ、姐さん! 間違えてないですよ!」

ほむら「事務所が異常に綺麗になってるんだけど……」

虚「ゆまちゃんが……」

ほむら「ゆまちゃんが?」

ブッチー「姐さんのご親戚に、そんな事させられないつったんですけど……」

ほむら「そう……」


ゆま「あ! おねえちゃん!」

ほむら「ゆまちゃん?」

ゆま「ゆま、お掃除したよ! 綺麗になったでしょ? 偉い? ゆま役に立った???」

ほむら「ええ。凄く偉いわ」

ゆま「じゃあ、ここにいていいっ!?」

ほむら「最初から、そう言ってるのに」

ほむら「……ケーキ、買ってきたわ。
     ゆまちゃんがここに来てくれたお祝いよ」

ゆま「け、ケーキ!」

ほむら「ブッチー、包丁は? みなの分、切り分けるから」

ブッチー「えー……、姐さん。ドスならあるんですが」

ほむら「……しょうがないわねぇ、それでいいわ」


ケーキを頬張る千歳ゆまは、ようやく弛緩した顔になってくれた。

それから、私の視線に気がつき、こちらを向く。

しばらく見つめあった後、
「ケーキ、甘いね、おいしいね!」

そう、笑いかけてくれた。


とりあえず、終わり。

ドスに色々ついていないといいけど。

これからの展開ですが、
やくざとの絡み→ゆまとほむほむと繋がって、
今後、おりこ組や、仁美、詢子あたりをもっと絡ませて展開していくと思う。

本編の時もそうだけど、SS書いてるときはHEATSとか
昔の熱いアニソン聞きながら書いてる所為か
当初の予定より盛りすぎちゃう……

風呂敷の広げすぎに注意しないと。

ではでは。


投下しますね


「ゆまとほむほむ その2」

退院後、見滝原中学校に初登校。

放課後、まどか達から歓迎会を開いてもらい、
さらにその後、マミと魔女退治。

まどか達に目撃されてしまい、
魔法少女の説明を兼ねたお茶会。

……なんだか振り回された、疲れる日だった。


とっとと自分の部屋のベッドに潜り込みたい気分だったが、
幼い女の子を、ヤクザの所に預けているのだから
細かく様子を見ておかないと不安だ。

射太興業に向う事にする


――

ゆま「あ、おねえちゃん! 今日は、遅かったね」

ほむら「ごめんね。今日から学校があったものだから、色々とね」

ほむら「……んで、貴方達はなんでそんな凹んでるのかしら?」

玄「タバコ吸ってたら体に悪いと、ゆまちゃんに怒られました。
   俺のタバコ返して……」

虚「昼飯をカップラーメン食べようとしたら、そればっかだねと呆れられました。
   美味いんだよ、カップラーメン。体がジャンクを欲してるんだよ、いいじゃねぇか……」

ブッチー「ゆまちゃんが昼飯作るって言い出して、
      包丁ないからドスで料理し始めて冷や冷やしてました……」

ほむら「……明日、調理器具一式持ってくるわね」

ブッチー「助かります……」


ほむら「ふ……。それにしても、極道もんも、幼女には敵わないのね」

ゆま「おねぇちゃん! だって、おじちゃん達、びょーきしちゃうんだよ!?」

ほむら「そうね、ふふ」

玄「くっそー、怒るに怒れねぇ」

ほむら「いい機会ね。タバコとジャンクフード断ちするのね」

玄・虚「げっ」

ほむら「体の小さい内は、余計タバコの害が出易いのよ?」

ほむら「食べ物だって、ゆまちゃんにまともなもの食べさせないと……」

玄「……は、はぁ……」

虚「まじかよ……」


ブッチー「ところで、姐さん。なんで制服着てないんですか?」

ほむら「こんな時間に学生服来て歩いてたら補導されるでしょう」

玄「なんか姐さんが補導ごときを恐れるのは意外だな」

ほむら「無駄な手間は省きたいのよ」

ブッチー「みたかったなぁー……。姐さんの学生服姿……」

ほむら「黙りなさい、このロリコン」

ブッチー「……」

玄「貶されてニマニマするんじゃねぇ、ブッチー」


ほむら「それより、虚。例の株は買っといてくれた?」

虚「はい。……激熱ですね。めっちゃ上がりましたよ、株価」

ほむら「よし。FXの事はちゃんと勉強した?」

虚「……まぁ、なんとなく、基本的には分かったと思います」

ほむら「それについても、何をいつ買えばいいか、後でメールで送るから」

虚「はい。やってみます」

玄「喧嘩も強けりゃ、度胸も据わり、金儲けの才も異常と来ましたか。
  姐さん、本当に何者なんですか?」

ほむら「……ふっ、魔法少女って事にしましょうか」


ゆま「まほーしょーじょ!?」

玄「ぶわっはっは! 姐さんでも冗談言うんですね」

虚「対極にいると思いますがね」

ブッチー「ありだな……」

ゆま「おねーちゃん、まほーしょーじょなの!?」

虚玄ブッチー(((あ、信じちまった)))

ほむら「そうよ? 現代兵器とお金で悪を叩きのめす魔法少女なの」

虚「それ、魔法少女側も悪なんじゃないっすか?」

玄「そんなアニメ、昔あったなぁ。正義の味方だと思ったら、主人公側も悪だった……。
   ロボットアニメだったか」

ほむら「人を悪人呼ばわりしないで頂戴」


ほむら「さて、ゆまちゃんの様子も見たことだし、そろそろ帰るわね」

ゆま「えっ、もう帰っちゃうの?」

ほむら「これから毎日学校だし、まだ夕ご飯も食べてないの。
     ごめんね」

ゆま「夕ご飯なら、ゆま作ってあるよ!」

ほむら「私の分を?」

ゆま「うん、美味しく出来たか分からないけど……」

ほむら「そ、そう……。ありがと。頂くわ」

ゆま「ほんと!?」

ほむら「ええ」

ゆま「じゃ、あたためてくるね! ぶっちー!」

ブッチー「へいへい」


千歳ゆまがブッチーを引き連れてコンロがある部屋に向う。
それを見送りながら、残った二人に疑問をぶつけた。

ほむら「包丁は無いのに、コンロはあるのね」

虚「そりゃ、俺のカップラーメンの為に」

ほむら「ああ、成程……」

玄「あと、うちが扱ってるものに、炙ったりする必要がある物があるんで」

ほむら「……麻薬か何か?」

玄「一応、合法ですよ」

ほむら「脱法でしょう。正義の魔法少女としては許せないわね。
     もう止めなさい」

虚「いい金になるんですがね」

玄「そうそう。馬鹿から金を取るのが世の中ってもんで……」

ほむら「……二度言わせる気?」

玄・虚「……はい、分かりました」


空気が悪くなってしまったので、
千歳ゆまのいる部屋に私も向った。

「殺されるかと思った」という声が、扉越しに聞こえる。

一瞬そう思ったのは、事実だ。

所詮、ヤクザはヤクザ、か。
それでもいい。

今みたいに、恐怖で縛ることが出来れば
ヤクザでも使い道はある。


千歳ゆまが「もうあったまったかなー」とブッチーに頻りに聞き、
ブッチーは「まだじゃないですかねー」と何度も返していた。


ほむら「……フライパン、あったのね」

ゆま「あ、おねーちゃん!」

ブッチー「近所の金物屋から買ってきたんですよ。
      ゆまちゃんが どうしてもって言うから」

ほむら「……なるほど、ね。変なものはついてないわけね」

ブッチー「……? あー、ないっす。大丈夫ッす」

ゆま「へんなもの???」

ほむら「何でもないわ。美味しそうね、ゆまちゃん」

ゆま「ほんと!?」

ほむら「ええ」


野菜炒めらしい。

具材の形が歪に見えるが、
匂いはいい。

ドスで切った事を割り引いて考えれば、
千歳ゆまは歳の割りに料理の腕は良さそうだ。

……実の親に扱き使われていた所為かもしれないが。

千歳ゆまは、紙皿に野菜炒めを盛り付けてくれた。

ご飯も、電子レンジで温めてくれる。

ご飯はレトルト、サ●ウのごはん。
炊飯器もないし、仕方がない。


ほむら「うん、本当においしいわ」

ゆま「やったぁ!」

ほむら「ふふふ……」

ブッチー「良かったな、ゆまちゃん。
      じゃ、姐さん。俺はあっちの部屋にいますね」

ほむら「ええ……」


ブッチー退出後、千歳ゆまと二人の時間が過ぎる。

実は、まだ少し苦手意識がある。

私はクールな人格という仮面を被った状態での
上から目線でのコミュニケーションでないと、
未だどう人と接すればいいのか、分からなくなるのだ。

多分、その壁を千歳ゆまも感じ取っているのだろう。

だから、必至に私の役に立とうとしてくる。

別に、そんな事をして欲しくて
やってる訳ではないのだが……。

私が最後までちゃんと食べるか確認するかのように、
じっと見つめる千歳ゆま。

食べ終わって、その頭を撫でてやる。

千歳ゆまはにっこり笑いかけてくれる。

私も、ぎこちなく笑い返した。


そして、千歳ゆまの前髪を掻きあげる。

見えるのは、頭皮の一部が焦げた跡。

ゆま「……おねぇちゃん。あんまり、見ないでほしい……」

ほむら「……」

ゆま「……おねぇちゃん?」

ほむら「私、魔法少女なのよ」

ゆま「うん」

ほむら「だから、大丈夫よ」

ほむら「こんなもの、消し去ってみせる」

ゆま「えっ……」


全力で治癒魔法を使い、
なんとか千歳ゆまの火傷跡を修復した。

得意な術ではないのだけれど、
見て分からない程度には治ったと思う。

不思議そうに私を見ているので、
私の手鏡で、千歳ゆまに自分の額を見せてやった。

しばらく、言葉のない千歳ゆま。


ほむら「綺麗に、消えたでしょ?」

ゆま「うん」

ほむら「もう、怖いおかあさんは居ないからね」

ほむら「何にも、怯える必要はないのよ?
     新しい傷が増える事も、もうない」

ゆま「……ママ、いない? 苛めてくるママも、いない?」

ほむら「ええ、いないわ」

ゆま「……いないの」

ほむら「ど、どうした……の?」


千歳ゆまは、突然涙を流し始める。

何故……、あんな母親失格の女、居ない方がいいだろう。

それでも、母親だったという事なのだろうか


ゆま「ゆまね、怖いことしてくるママがね、
    本当は、ママじゃなくて。
    どこかに、本当のやさしいママが、いるんだって」

ゆま「ゆまがいい子にしてたら、いつか迎えに来てくれるって」

ゆま「そう考えるようになってて」

ゆま「でも、あの怖いママが、ほんとうの、ゆまのママで」

ゆま「やさしいママなんて、やっぱりいなくて」

ゆま「ゆまのママも、もういなくて……」

ゆま「ゆまは、すてられて……」


……千歳ゆまは、もしかして

私に、母親を見ていたのだろうか?

怖いママから、自分を助けに着てくれた優しいママが私?


なんということか、私は……その対極にいる。

私が優しいママである事を否定し、
人間失格女が本当のママである事も否定し……

千歳ゆまに孤立しているよう、思わせてしまったのだろう。


私に母親代わりなどつとまるはずもない。

書ける言葉も思い浮かばないまま、
千歳ゆまを抱きしめ、泣き止むのを待った。

千歳ゆまは長い間 静かに泣き続け、
そのまま夢の世界へと堕ちていった。


終わり

まだ本編中盤ほど思い切れていないほむほむでした。

では、また。


乙ありがとうございます。

投下していきますね


「ゆまとほむほむ その3」

千歳ゆまとそのまま寝てしまった私は、
登校までの時間に急いで家へと帰り、準備を整えた。

そして何食わぬ顔で日常生活をこなし、
お菓子の魔女まで撃破。

その際、見栄で暴走してしまった巴マミだが、
逆に自信を喪失させる結果となってしまった。

巴マミを元気付けるのに苦労し……、
漸く、射太興業へと向った。


射太興業の扉を開けると、
一番最初に目に入ったのは千歳ゆまだった。


ゆま「おねぇちゃん!」

ほむら「わっ、ゆ、ゆまちゃん。吃驚した。こんばんわ」

ほむら「ドアの前で、待ち構えてたの?」

ゆま「べ、べつに待ちかまえてないよ?
   ただ、その、階段上がってくる音がして、
   おねーちゃん来てくれたなって思って……」

ほむら「そう……」

ブッチー「6時過ぎから、ずっとゆまちゃんソワソワしてたもんな」

ゆま「し、してないもん!」

ほむら「ふふ……」


ほむら「ゆまちゃん。今日は調理器具持ってきたからね。
     もう、ドスなんて危ないもので料理しちゃ駄目だよ?」

ゆま「わーい! あ、じゃあ、ゆまね! ごはん作る!」

ほむら「あら、ごめんなさい。今日は、実はカボチャのクリームシチューを持ってきたの」

ほむら「私はもう食べちゃったし……。ゆまちゃん。ご飯まだなら、食べてほしいな」

ゆま「シチュー? おねぇちゃんがつくったの?」

ほむら「そうよ。まぁまぁの出来よ」

ゆま「うん! ゆま、たべる!」

ほむら「よし……。あ、貴方達も食べる?」

玄・虚「いいんすか?」

ほむら「ええ。沢山あるわ」

ブッチー「姐さんの……女子中学生の……手料理……」

ほむら「うわぁ……」


食後、満足そうな千歳ゆまと、二人の時間を過ごした。

……といっても、この子と共通の話題などない。

昼間の間、何があったか千歳ゆまが一生懸命私に話してくれ、
それに対し適当に相槌をうつ。

話し終えると、沈黙の時間。

沈黙に耐えかね、私はタブレットPCを出す。

そう、翌日以降の事を考えなければならない。

千歳ゆまには悪いが、タブレットPC片手に明日の計画を立て始める。

……そんな私を、千歳ゆまは咎めようとせず、
静かに私に寄り添っていた。

私の長い髪がお気に入りのようだ。

飽きもせず、長い時間かけて私の髪の毛を梳いている。


ほむら「……ゆまちゃん?」

ゆま「なぁに? おねぇちゃん」

ほむら「いや……、ゆまちゃんが暇かなって」

ゆま「そんなことないよ。おねーちゃん、くっついてても嫌がらない。
    お仕事中なのに」

ほむら「……」

ゆま「おねぇちゃんは、どんな時でも、あっちいけって言わない。
    だから、ゆまは、ここに居ていいんだって、思えるもん」

ゆま「ゆまは、こうしてるだけで幸せ」

ほむら「ゆまちゃん……」


タブレットPCに逃げていた私は、
千歳ゆまの笑顔に負け、出来るだけ向き合おうと決めた。

今までとは逆に、私がこの子の髪の毛を梳き、頭を撫でる。

ゆま「えへへへ……」

ほむら「ゆまちゃんは、くっ付いているのが好きね」

ゆま「あったかいもん」

ゆま「おねぇちゃんは、いや? いやなら……」

ほむら「いやじゃないわ」

ゆま「……おねぇちゃん!」


私にぎゅーっと抱きついてくる千歳ゆま。

私は軽く抱き返すだけに留めた。


ほむら「……素直に、甘えてくれるようになって嬉しいわ」

ゆま「おねぇちゃんが嬉しいの?」

ほむら「ええ。私はなんというか、無愛想だし、近寄りがたい人間になってしまった」

ほむら「歳をとって、ようやく、幾らか仮面を被って、取り繕えるようにはなったけど」

ほむら「……でも、正直言うと」

ほむら「本当の意味で貴女を救えるのは、私じゃないと思ってる」

ほむら「私には、しなくちゃいけない事があるし」

ほむら「私という、人間は……」

ほむら「貴女の傍にずっといるには、相応しい人間じゃない、と思う」


また私は、千歳ゆまに悲しそうな顔をさせてしまった。

ずっと張り付いている無表情面しか浮かべられない癖に、
内心は焦りまくっている私。


ほむら「いえ……、貴女の傍にいるのが、嫌な訳じゃないの」

ほむら「ただ、私は、貴女の幸せを考えると、
     もっと貴女に相応しい人が、そばにいるといい」

ほむら「心の底から、貴女を愛してくれて、心配してくれて、幸せを祈ってくれる。
     貴女を育ててくれる、素晴らしい人。
     そんな人を、私は貴女の為に、探すつもり」

ほむら「貴女を、一人にはしたくない……」

ほむら「心配しないで、待っててほしい」

ゆま「おねぇちゃん……」


ゆま「ゆまには、よく分からないけど」

ゆま「ゆまの事、愛して、心配してくれて、幸せを祈ってくれる、素晴らしい人」

ゆま「ゆまにとっては、おねぇちゃんしかいません」

ほむら「……いや、私なんかじゃ……」

ゆま「おねぇちゃん、やめて……」

ほむら「えっ?」

ゆま「ゆまのこと、嫌いだから、そんな事いうんだったら、いいんだけど……。
    ゆまは、おねぇちゃんの事大好きだから、おねぇちゃんの事、悪く言わないでほしい」

ほむら「……ご、ごめん」


ほむら「……ねぇ、ゆまちゃん」

ゆま「なぁに? おねぇちゃん」

ほむら「ゆまちゃんは、その……私の事、どうしてそんなに……」

ゆま「おねぇちゃんは、ゆまの悪いゆめを終わらせてくれた」

ゆま「それに、くっついてると、おひさまみたいに、あったかい」

ゆま「怒らせると、ちょっぴり怖いけど……」

ゆま「どこか大人っぽいおねぇちゃんは、まるで……」

ゆま「……」

ほむら「……ゆまちゃん……」


千歳ゆまは、何かを言いかけて……
下を向いて黙ってしまった。

まるで、の後に続く言葉。


私の自惚れ出なければ、きっと……



ほむら「ねぇ、ゆまちゃん……」

ゆま「なぁに?」

ほむら「私は今、貴方のママにはなれない」

ゆま「……うん」

ゆま「うん、わかってるよ。おねぇちゃんは、おねぇちゃんだし……」

ほむら「いいえ、違うの。ゆまちゃん」

ゆま「ちがう?」


ほむら「私、私でよければ……、貴女のママになりたいと思ってる」

ほむら「だけれど、私には、しなきゃならない事があるの」

ほむら「それが出来るまで、貴方の母親になれる資格なんてない」

ほむら「私はそのしなきゃいけない事から、目を逸らしちゃいけない」

ほむら「そうなったら、私は、私でなくなってしまう」

ゆま「……」

ほむら「やらなきゃいけない事の為に、これから、
     あまり貴女の所にこれない日が続く事もあると思う」

ほむら「……でも、乗り越える事が出来たら、迎えにくるから。きっと……」

ほむら「待ってて頂戴、ゆま」

ゆま「……うん!」


……無限に続くかのようなループに囚われ、
子供なんて持てるわけが無いと思っていた私。

ループがなくても、魔女との戦いを強制される魔法少女だ。

そんな私なんかを、ゆまは本気で母親の様に想ってくれる。

いや、私なんかと言ってはならない。

ゆまが認めてくれた私だ。

……自信を持て。


まどか達と、時間がずれすぎ、
所詮、深い絆を結ぶのは難しいだろうと、どこかで思っていた。

歳をとった今だからこそ、
新しい信頼関係を結ぶ事が出来るようになるかもしれない。

それを気がつかせてくれたゆまの為にも、
私は今度こそ、ループを切り抜けなければ……



今日はここまで。

この話だと本編最後に若干違和感があるかもしれません。

魔女落ちしかけるまえの台詞も、
見送る場面も変わったものになるだろうなぁ

すいません。
また。


次回作について、期待してくださってありがとうございます。
ネビロスであってます。女神転生クロスです。

書き溜めはしときたいので、スレたてはまだまだ先だと思います。
その時は改めて、誘導しますのでよろしくお願いします。

さて、続きをば……


「ほむほむと仁美」

上条恭介の事で錯乱しかけていた さやかを元気付け、
仁美を魔女の手から救い……

マミを子供として迎え入れた。

更に、佐倉杏子を金で雇う。

濃い4日間だった。

電話連絡程度しか、ゆまと連絡を取れていない。

久々に、顔を見せておこう。

酷く、寂しがっているようだったから……。


私は、射太興業へと向った。



???「ほむら……さん?」



佐倉杏子を雇ったお陰で、今日から魔女狩りから開放された。

ワルプルギスの夜対策に全力を注ぐ為、
魔法少女の未来を幸せなものにする為、
今日から学校はさぼる。

夜はマミの家に泊まる事になったので、

ゆまを相手に出来るのは昼間の……
それも、やるべき事の合間だけだ。

ゆまも学校に通わせたいし……
会える時間は、かなり短くなってしまう。



ほむら「寂しい思いをさせるわね……、ゆま」

ゆま「そんなことないよ! こうやって会いに来てくれるもん」

ゆま「無理しないでね、おねぇちゃん」

ゆま「ゆまのこと、忘れないでくれたら……。ゆまは、それで幸せだから」


……いじらしい。

それにしても。なんだか、私。
現地妻をあちこちに作ってる浮気者みたいじゃない? 


いや、そんなわけない。
小学生の少女相手に、何を馬鹿な事を考えているのか。



グエッ

部屋の外から、急にカエルが潰れた様な音がした。

おそらく、ブッチーだろうか。

緩んでいた私の体は、一瞬で戦闘態勢に切り替わる。

以前、打ちのめしたやつ等のお礼参りか?

魔女や使い魔の気配は感じない。


ゆま「お、おねぇちゃん?」

ほむら「ゆま、そこの机の下に隠れてなさい」

ゆま「……う、うん」

ほむら「いい子ね、大丈夫。すぐ終わるわ」


一瞬の時間も要らないから……

魔法少女の姿に化けてから
扉を開け、時間を止める。

そこに広がっていた光景は、私の想定の範囲内を激しく逸脱していた。


既に倒れたブッチー。

投げられた金属バットが顔に当たる直前の虚。

襲撃者に殴りがかった様子の玄は、
逆に袖を捕まれ、攻撃を封じられている。

そして、玄の背後に体を回転させながら入り込み、
肘打ちを後頭部に喰らわせようとしている……



     襲撃者――志筑仁美がいた。


私は虚の顔の前のバットを叩き落し、
志筑仁美の肘と玄の間にクッションを挟む。

そして、4人の死角へと移動し、
時間の流れを戻して魔法少女の変化を解いた。


仁美「!?」

虚「ぎゃあああっ……って、あれっ!?」

玄「……っ」


ほむら「……これは何事なの? 仁美……」

仁美「ほむらさん……」



ブッチー「ああ……女子中学生に殴られたぁ……ああん」


私の姿を見た志筑仁美は、どうやら安心したらしい。

殴りこみも、壮絶な勘違いだったようだ。


仁美「良かったですわ、ほむらさん。無事なようで……」

仁美「てっきり、ほむらさんが ヤクザものの慰み者にされてるのかと」

ほむら「私はこの子達に手篭めにされるほど、弱くはないわ」

仁美「そうですわよね! ほむらさんですもの……」

ほむら「それより、ヤクザに殴りこみなんて危ないまねはやめて頂戴。
     貴方が捕まったら、それこそ慰み者よ?」

仁美「で、でも……」

仁美「ほ、ほむらさんこそ、こんな方々と何をしてるんですか! 危ないです!」

ほむら「私はちょっとした理由があるの。この子達は、私の舎弟よ」

仁美「舎弟……?」


玄「姐さんの知り合いか……納得」

虚「バットが……死ぬかと思った。女子中学生こえぇ」

ブッチー「ああ……、俺、何かに目覚めそう」


仁美「……何か役に立つんですの?」

ほむら「立たせるのよ」

仁美「……ほむらさん!? ほむらさんに男は要らないと思うのですの!」

ほむら「……へ?」

仁美「いやですのっ! ほむらさん、そんなのいけませんわーー!!!!」

ほむら「……よく分からないけど、落ち着きなさい」


ほむら「私なら問題ないから、仁美。今日のところは帰って……」

仁美「私、ほむらさんが説明して下さるまで帰りませんから!」

ほむら「……聞き分けの悪い子は嫌いよ?」

仁美「……ひぐっ、きっ、嫌われても、いやですもの。のけ者も、何も出来ないのも……」

ほむら「な、泣かないでよ……」

仁美「泣いてませんしっ! ぐすっ!」

ほむら「……はぁ。わかった、わかったわ」

ほむら「私、ちょっと出かけてくるから」


ゆまと、舎弟たちに外出する旨を伝え、仁美を連れて外に向う。
ゆまにまた寂しそうな顔をさせてしまった。

まったく……、人騒がせなお嬢様め。


工場団地にある通学路をなんとなく、二人で歩いている。
何を話したものか……
どうやって、ヤクザ達との関係を怪しまれず説明するか……

既に詰んでいる気がしてならない。

悩んでいると、勝手に志筑仁美が話し始めた。


仁美「ほむらさん……、貴女は何者なんですの?」

ほむら「……それは、どういう意味かしら?」

仁美「先程のバットも、肘打ちも、確実に成功させた自信がありますの。

    それが、ありえない場所にバットは叩き落され、
    突然あらわれたクッションで肘打ちの威力も激減……」

仁美「あの方々に、それを行えるような力があるとは思えません」

仁美「唯一あるとしたら、ほむらさん。貴女だけ」

仁美「防御なんて実行不可能な位置に居た、貴女だけですわ」

ほむら「……さて、何の事か……分からないわね」


仁美「……それだけじゃないですわ。

    ほむらさん、昨日 金髪の女性……おそらく、見滝原中学の女生徒と
    それから、赤毛の活発そうな女性とご一緒でしたわよね?」

ほむら「……」

仁美「学校を休んでいらしたのに、習い事の帰り、偶然見かけましたの。
    声を掛けさせてもらおうかと思い、近寄ろうとした時……」

仁美「3人とも宝石のようなものを取り出し、服装が急に変わって、
    何も無い場所で突然消えました」

仁美「あれは、なんですの?」

ほむら「それで、今日もつけていたってわけ?
     ……ただの、人違いの可能性が高いんじゃないかしら?」

仁美「私がほむらさんを見間違えるはずがありません」

ほむら「……」

ほむら(なんで、そんなに自信満々なのかしら……)


仁美「教えてくださいませんのね?」

ほむら「……巻き込みたくない。分かってくれない?」

仁美「……私は、貴女の……最低な友達です。
    我がまま言って、甘えてばかりの……」

仁美「それでも、お友達であるっていう意地がありますの」

仁美「何か危ない事に関わっているのでしたら、止めて欲しいですし」

仁美「それがどうしても無理なら、力になりたい……」

仁美「そんな、私の心も、否定なさるの? ほむらさん……」

ほむら「……はぁ、しょうがないわねぇ」

ほむら「いいわ。じゃあ、荒唐無稽な真実を話してあげる。
     それを信じるも信じないも貴女の自由」

ほむら「……それでどう?」

仁美「……是非、お聞かせください」



このお嬢様にはお手上げだ。

……私は全ての時間軸を通して初めて、
志筑仁美に魔法少女の事、魔女やインキュベーターの事を
洗いざらいぶちまけた。

まどかや時間遡行の事は秘密だが、
真実しか話していない。

信じられる話では、ないだろうが……。


仁美「魔法少女……」

ほむら「……ふふ、笑いなさい。いい歳して魔法少女もないわよね」

仁美「いいえ、信じますわ」

ほむら「簡単に言うのね?」

仁美「いいえ、簡単ではありません。でも、ほむらさんが言う事ですから」

仁美「数々の疑問も、それで説明がつきますし」

ほむら「……」

仁美「ほむらさんは、その魔法少女の過酷な未来を変えたいと思ってるのですね?」

ほむら「そうね」

仁美「その為には、経済力も、人脈も、権力も必要ですのね」

ほむら「……私ではどれも、限界があるのだけれどね」

ほむら「無いもの強請りしても仕方ないから、自分の持ってるもので何とかやりくりするしか……」


仁美「その、どれもが……家にはありますわ」

ほむら「……仁美?」

仁美「私の家は志筑家ですの。この辺りでは、そこそこの名家ですわ」

仁美「ほむらさんは、「志筑に興味はない。仁美に興味がある」と言ってくださった」

仁美「その時、私は貴女が認めてくださった「仁美」に誇りを持てましたの。
    でも、その「仁美」は、志筑仁美の上でこそ成り立ってるのです」

仁美「それに気がついて、ようやく、私は「志筑仁美」を受け入れられました」

仁美「そして、今、貴女の話を聞いて、私のすべき事が分かりました」

仁美「怖かったお父様も、女としての未来を強いるお母様も、
    ほむらさんの敵を思えば、大したことではありませんわ」


仁美「私は、志筑家の全てを手に入れます。
    そして、志筑仁美としての力で、大事なお友達の未来を守ってみせますわ!」


今までにない強い瞳で、私を見返す仁美。

……そんな仁美を見ている内に、
マミや、さやかから感じたような暖かな力の流れを感じた。

私に、また新しい力を与えてくれる。

そう、これは……


ほむら「専用のパッシブスキル……て、帝王学……?」

仁美「え?」

ほむら「い、いえ……。何でもないわ」


私が一番苦手だった、
生きた人間を相手にする心得を私は得る事ができた。


終わり。

このスレ本編のほむほむは行き成り精神的に超人過ぎたから
本当はゆまとか仁美、皆との係わり合いでステップアップさせたかった。

結局削ったんですが、こんな感じの話があったと妄想してました。

つぎあたり、おりこ達と絡める……かなぁ

帝王学
あらゆる技能知識を人々の人心掌握、人員運営に用いるスキル
所有するスキル、経験をカリスマに変換する



こんな感じかな


乙ありがとうございます。

>>564さんの仰る感じのスキルで、ある意味一番重要なスキルでした。


さて、投下します。

おりこさん、難産で書けませんでした。

とりあえず、リクにあったまどママとの絡みに逃げました。


「ほむほむと詢子さん」





仁美「ほむらさん、はい、あーーーん」

ほむら「……」


射太興業で、ゆまの入れてくれたコーヒーを片手に、
パソコンの前で魔法少女ネットの開設をしようと頭を悩ませている。

そんな私の隣には、チョコレートを私の口元に運んでくれる仁美がいる。


ほむら「……あの、仁美。なんであーんなの?」

仁美「頭を使うなら、まず糖分をとった方がいいと思いますわ?」

ほむら「自分のペースで食べるからいいのよ?」

仁美「そんな、遠慮なさらず……」

ゆま「ゆまもおねーちゃんに、あーんする!」

仁美「あらあら」

ほむら「……」

ほむら(私が言うのも何だけど、仁美は学校いってなくていいのかしら……)

ほむら(今、平日の昼間よ?)



玄「姐さんは美少女をはべらす趣味をお持ちだったんだなぁ」

ブッチー「これはこれでありだ……」

虚「ブッチー、お前は何処に行こうとしているんだ」

ほむら「貴方達、うるさいわよ。言われた事に集中してなさい」

玄・虚・ブッチー「へーい」

仁美「あの方々は何をしているんですの?
    見るからに事務仕事が苦手そうな方々ですが……」

ほむら「今のままじゃ、ヤクザですって言ってるようなものだから、
     いっその事、大々的に変えようかと思ってね」

仁美「大々的?」

ほむら「警備会社を設立させようかと思ってるの」

仁美「……強面のこの方々なら、打って付けかもしれませんが……、
    3人しかいませんわよ?」


ほむら「大丈夫よ、以前ここにカチコミに来た子達がいるのだけど、
     個人情報はその時に抑えておいたから。
     後日、暴力で屈服させてきたわ」

ほむら「吸収する予定よ」

仁美「大丈夫でしたの?」

ほむら「元々、カチコミに来た時の事がトラウマだったようだから楽な仕事だったわ」

仁美「流石ですわね」

ゆま「ゆまもおねーちゃんみたいになりたいなぁ」

仁美「いいですわね。素晴らしいと思いますわ」

ほむら「……いえ、私は ゆまちゃんはゆまちゃんのままがいいと思うわ」

ゆま「おねーちゃんがそういうなら……」


ゆま「そうだ、おねーちゃん。もう、2時になるけど」

ほむら「あ、もうそんな時間なのね」

仁美「ん? 何か用事ですの?」

ほむら「……人には言えない用事よ」

仁美「私とほむらさんの仲ですのに……」

ほむら「お友達、よね。知られたく無い事もあるわ。友達の間には」

仁美「……でも、なにか力が必要な時は、なんでも仰ってくださいな」

ほむら「ありがとう。……それじゃ、行ってくるわね」

ほむら「いい子にしてるのよ、みんな」


玄「いい子ってのは俺達も含まれてるんかなぁ……」

ブッチー「俺はむしろ含まれてて欲しいっす!」

虚「うわぁ……」


――今日は見滝原に本社のある、
とある一部上場企業にやってきた。

玄関から堂々と入り、受付嬢に円暁美が来たと告げる。

むろん偽名だ。

私の中学生くらいの外見に驚きながらも、
上から話が通っていたらしく、すんなり社長室に向う事ができた。


???「……何だい、ありゃあ……。まさか……?」


社長の所に行くと、単刀直入に、
彼の弱みを伝える。

社会的地位や家庭の崩壊に直結する内容であったため、
すんなりと彼は私の要求を呑んだ。


社長「……しかし、この地にテロリストがやって来て、
    うちの本社が吹き飛ばされる……とは。
    何故、分かるのですか。流石に、荒唐無稽で……」

ほむら「神託ですわ」

社長「私は、生憎と無宗教なものでして」

ほむら「私が誰の知るはずも無い貴方の秘密を知っているのも
     神託によるものですのよ?」

社長「……そうでしたか」

ほむら「私は、風見野に古くからある神社の巫女ですの。
     この地を襲う事になる大きな人災の存在を知り、防ぎたいのです」

ほむら「それに、会社の重要なデータを確実にバックアップし、
     データや重要書類、機材などを直ちに運び出せる準備をしておく、
     それだけのこと。易い事でしょう?
     運び出すだけの時間はありますから」

社長「……」

ほむら「それを守るだけで、貴方の秘密が守られるのです」


社長「……期日は、何時までですかな?」

ほむら「二週間以内にお願いしますわ。一週間後にもう一度確認に来ますから」

ほむら「その時、もし進んでいなかったら……?」

社長「……わかりました」

ほむら「……あ、ちなみに、数ヶ月前の経理に関する不正のこと、私知っていますので。
     知ってる事は、貴方の下らない性癖の事だけじゃありません。
     社内のことも、大体 把握していると思ってください」

ほむら「適当なことをやっていますと、後悔しますからね」

社長「!?」


嘘で塗り固めたが、
本社が吹き飛ばされる、それは本当に起きる確率が高い。

ワルプルギスの夜のビル投げには、
この建物が使われる可能性が高い為だ。

今回は、私が爆破するかもしれないが……
それも、全て魔女の所為。

むしろ、すぐに企業としてリスタート出来る準備を進めさせてやるだけ、
感謝してほしいものだ。

ビル内の間取りを確認し、
爆破に効率の良さそうなポイントを記憶。

後日、爆薬を仕掛ける計画を考えながら、
帰路についた。


……その途中。

川に掛かった橋の上、
誰かに声が掛けられる。

やばい、この声……。


知らないフリをしなければ。



???「……ちょっと、ごめんよ。そこの貴方」

ほむら「はい?」

???「あっと……、急に声を掛けて悪いね。私は鹿目詢子というんだけど」

ほむら「鹿目……さん?」

詢子「そうだ。もしかしたら、あなた……」

ほむら「まどか……さんの、お母様ですか? もしかして」

詢子「! そうだ、そうだよ。じゃあ、やっぱり貴方が、暁美ほむらちゃんか」

ほむら「はい、そうです。まどかさんには、お世話になっております」

詢子「いやいや、世話になってるのは私の娘の方じゃないかい?
    ちょっとおっちょこちょいだからねぇ」

ほむら「ふふふ。でも、それが可愛いんですよ」

詢子「お、そう思ってくれるかい。ありがとうよ」



ほむら「……ところで、お義母さま。もしかして、私に用があったのですか?」

詢子「いやぁ、ほむらちゃんが……、あ、えっと、ほむらちゃんでいいかい?」

ほむら「はい、お義母さま」

詢子「じゃあ、ほむらちゃん。貴方が、平日の真昼間から、私の会社に訪問してきてさ、
    しかも、社長室に直行したと来たもんだ」

ほむら「ああ……」



しまった、お義母様がどこで働いているかを失念していた。

娘の友人が、突然現れて社長室に直行じゃ、
そりゃあ気になるだろう。


ほむら「私の父が、社長さんと知人なもので。
     緊急の連絡を頼まれたんです」

詢子「へぇ……学校を休ませるほどの緊急な連絡かい?」

ほむら「……私、持病がありまして、たまに学校を休んで
     病院で検査を受けなければならないものですから。
     その帰りを利用して、ですよ」

ほむら「直接会って渡す必要があるものもありましたし」

詢子「そ、そうかい。そりゃ、変に勘繰って悪かったね」

ほむら「いえ……。白昼堂々、考え無しに会社に行った私の所為ですよ」


ほむら「お義母さまこそ、私を追いかけてきて、大丈夫だったのですか?」

詢子「外回り行ってくるつって出てきたから、大丈夫だよ。
    実際、外回りしなきゃいけないからね」

ほむら「なるほど……」

詢子「……病院の検査も、仕事の用事も終わったなら、暇なのかい?
    それとも、学校に今からでも向うのかい?」

ほむら「そうですね、今から向っても最後の講義が受けれるかどうかですし、
     今日はもう帰ろうかと……」

詢子「なら、そこらの喫茶店に入ってコーヒーでも一杯どうだい? 奢るよ」

ほむら「いいんですか?」

詢子「ああ。こんなおばちゃん相手で、嫌でなけりゃ、だが」

ほむら「あら、そんな言われ方をされると、断れないですよ」

詢子「ふふ、大人は汚いのさ」


二人で落ち着いた雰囲気の喫茶店に向った。

コーヒー二つにケーキを注文。

待ってる時間に、お義母さまは口を開いた。


詢子「あの子の……、まどかの、学校の様子はどうだい?」

ほむら「いい子ですよ。学校でのお友達でも、私の一番のお気に入りです」

詢子「そうかい。あいつも男じゃなくて、女の子にもててやがるなー」

ほむら「……というと、お義母さまもどっちかというと?

詢子「あはっ、私は男っぽい性格だからね。まどかの奴とは違う」

詢子「どっちかというと、守ってあげたくなるタイプだろ? あの子は」

ほむら「そうでしょうか? あの子は今はちょっと自分に自信がないだけです。
     それさえ克服できれば、結構 お義母さん似なんじゃないかと思いますよ?」

詢子「……そうかい?」

ほむら「ええ。困ってる人には直に手を差し伸べてくれる、優しさがある。
     強引に引っ張っていく強い一面だって、あの子はありますよ」


詢子「ふーん。よく見てるんだな。
    こっちに転校してきて、そんなに経ってないだろうに」

ほむら「……私の事、よく知ってるんですか?」

詢子「まどかがよく話してくれるよ。
    前まではさやかちゃんと仁美ちゃんばかりだったけど、
    今は貴方と巴さんが頻度が一番高いね」

詢子「貴方の事、髪が長くてすっごく綺麗で、格好いい子だってべた褒めさ」

ほむら「そ、そんな事ありませんけど……」

詢子「あるさ。それで、写真も見せてくれてね。そのお陰で今日は気が付けたって訳」

ほむら「なるほど……」

詢子「やっぱり、その四人と結構つるんでるのかな? うちのまどかは」

ほむら「ええ……」


詢子「……こういう事を言うのも、何なんだけどさ」

ほむら「はい」

詢子「あの子、最近 学校の帰りが妙に遅くなる日が多くて、
    連絡も忘れがちになってるらしいんだよ」

詢子「もしかしたら、何か悪い事に巻き込まれていやしないかって、
    ちょっと不安でね」

ほむら「……そうでしたか」

詢子「いや、でも。今日はほむらちゃんと話せて良かったよ。

    貴方は話してる限り、しっかりした子だし、
    他の子も巴さんって子以外、よく知ってる子だし」

詢子「ちょっと楽しすぎて、舞い上がってるだけ、かな」

ほむら「巴さんも、尊敬できる先輩ですよ。大丈夫です」

ほむら「それに、悪い事も危険な事も、私があの子に近づけさせません」

詢子「……」

ほむら「……」


詢子「そっか……。まどかの事、たのむわ。ほむらちゃん」

ほむら「ええ。お義母さま」

詢子「あはは、なんだか、そのお母様って、義母の方で呼んで無いかい?」

ほむら「あはは、それもよさそうですね」

詢子「ぞっこんだね、あの子に」

ほむら「はい」

詢子「……こりゃ、ガチかい?」

ほむら「大好きな友達です」

詢子「そりゃ、失礼」


詢子「……じゃ、頼まれてくれたから、一つ言っておくよ」

ほむら「なんですか?」

詢子「最近、あの子は何か悩んでいるようなんだ」

ほむら「悩み……ですか」

詢子「もう、貴方達位の歳になると、母親には言えない事が一杯あるんだろうな」

詢子「母親つっても、それが何かさっぱりわからない駄目な母親だが、
    何か悩みがある事ぐらいは、分かる」

ほむら「……」

ほむら(魔法少女関連の事かしら。
     きっと、まだどこか、魔法少女になりたいのでしょうね。
     あの子の願いの根本は、「守る」事だし……)


ほむら「分かりました。あの子が悩んでるなら、私も力になりたい」

詢子「ありがとう。そう言ってくれて」

ほむら「……それと、お義母さまは、まどかさんにとって、いいお母さんだと思います。
     あの子のこと、強く想っている事がわかりますから」

詢子「……そうかい、ありがとう」

ほむら「まどかさんの帰宅が遅くなったり、連絡が忘れがちにならないよう、
     私も注意しますね」

詢子「助かるよ、本当に」

詢子「あの子は、いい友達をもったな」

ほむら「……いい友達になれるよう、がんばります」


もしかしたら、店員は空気を読んでいたんだろうか。

話がふいに途切れ、
二人に沈黙が訪れたタイミングを見計らい、

コーヒーにケーキが届いた。

ここのガトーショコラは美味しい。


詢子「さて、親馬鹿だったかもしれないな。つき合わせて悪かった。
    侘びに、食べておくれよ。ここのは美味しいから」

ほむら「ですよね」

詢子「お、知ってるのかい」

ほむら「巴さんが、スイーツ狂いでして」

詢子「なるほどー……」


娘の交友関係について、色々聞いてくれる。

それを話すのは、実はすごく楽しい事だった。

あっという間に、時間が過ぎる。

お義母さまは、時計を気にし始めた。


詢子「あー、もうこんな時間か。楽しかったものだから、気がつかなかったよ」

詢子「そろそろ、営業に行かなきゃまずい時間なんだ」

ほむら「そうですか……。わかりました」

詢子「今日は、本当に楽しかったよ。また奢るから、
    よかったら、おばちゃんに付き合ってくれないかい?」

ほむら「はい、是非!」

詢子「こんなに楽しいとは思わなかったなー。

    娘の友達と話しているというか、
    なんだか、ほむらちゃんは視点が私達の年代に近いよな」

ほむら「そ、そんなことないですよ!」

詢子「そりゃそうだ。ま、大人っぽいってことだ」

ほむら「……ありがとうございます」

ほむら(そういえば、20年ループしてるから、私ってばお義母さまと同い年……)



詢子「じゃ、またナンパしにくるからね」

ほむら「はい、待ってます。

     実は、私もお義母さまに聞いてみたいことがあったので
     今度付き合ってくれる時を楽しみにしています」

詢子「私に聞いてみたい事……? なんだろ?」

ほむら「あ、今度でいいですよ。お仕事にとりかからないと、
     お義父さまや、まどかさんとタツヤくんが中々帰ってこない。
     ほむらの所為だって、嫉妬されちゃいます」

詢子「お? あはは、そっか。それじゃ、行くよ。またねー!」


お義母さまは元気よく駆け出して行った。

ハイヒールでよく走るものだ。

特殊な走法でも取得しているのだろうか……。

まあ、いい。

今度のお茶会が楽しみだ。

私視点では、ママ友が出来たようなもの。

母親の心得、早く聞いてみたいな。






今日はおわりー

たぶん、もう一話 詢子との絡みの話です。



↑のもおもしろかったよ

まど母が次も見れるのうれしす!


>>605 ありがとう!


今日は、また ほむらとまどママの話です。

まどママの過去話は1の妄想です。

もしかしたら、外伝とかで補完があるのかもしれません。

そうだとしたらすいません。


「ほむほむと詢子さん2」


ワルプルギスの夜のビル投げに利用されそうな
建造物を所有している会社の社長を脅して一週間後……

私は、再びその会社に姿を現した。

脅迫どおりに事が進んでいる事に安心し、
その帰りがけに廊下ですれ違った一人の女性を誘った。


ほむら「お義母さま!」

詢子「おお、ほむらちゃんじゃないかい。また、社長の所に来たのかい?」

ほむら「はい。ちょっと脅しに」

詢子「あはは、相変わらず面白い子だね。ほむらちゃんは」

ほむら「それほどでも」


ほむら「お義母さま、今日は忙しいんですか?」

詢子「そうだねぇ、今日は外回りが無くて、いやーな事務仕事が溜まってるもんだから……」

ほむら「そうですか……」

???「あー、鹿目くん! そういわず、事務仕事ならこっちで上手くやっておくよ!」

???「鹿目くん、いつも大変だからね。ちょっと休憩しておいでよ!」

詢子「専務に……部長……?」

専務「いいから、いいから! 暁美さんもいらっしゃることだし、行った行った!」

部長「ゆっくりしてきていいからな!」

詢子「……はぁ。では、お言葉に甘えて……」


詢子「そこの休憩コーナーでもいいかい?
    あんまり他人に任せたくない仕事もあるから、悪いけどそこまで時間がとれないんだ」

ほむら「いえ、すいません。私も、重役の方々があんな風に
     気を回してくださるとは思っていなかったので。
     お仕事の邪魔になるようなら、今日のところは……」

詢子「いや、押し付けられる所は押し付けてやる。だから、助かったのは助かったよ。
    いやーな事務仕事を前に休み無しだったし、30分くらいは休憩してやろ」

詢子「……にしても、怖がられてるねー? ほむらちゃんは」

ほむら「いえいえ。あの方々がお優しいんじゃないですか?」

詢子「あの狸どもが? ないない。社長を脅してるって話、ちょっと信じちゃいそうだな」

ほむら「いやですよ、お義母さまったら」

詢子「あははは」


ほむら「……そうだ。友人とクッキーを焼いてきたので、お茶請けに」

詢子「お。じゃあ、コーヒーでも奢るよ」

ほむら「コーヒーも水筒に持ってきてます。私が淹れたので良ければ……」

詢子「いいお嫁さんになれそうだな、ほむらちゃんは」

ほむら「無理ですね。相手がいない」

詢子「簡単に見つけられそうだけど?」

ほむら「今のところ、興味ないですから」

詢子「ふむ。じゃあ、まどかの婿になるかい? 将来有望そうだし」

ほむら「もう一回仰っていただけます? 録音しておきたいので」

詢子「やっぱりガチじゃないか」

ほむら「冗談ですよ」


詢子「度重なると、冗談に聞こえないなー」

ほむら「じゃあ、受け取り方は自由、としときます」

詢子「……別にレズビアンにそこまで偏見はないが、子供がなー」

ほむら「養子では駄目ですか? 私の連れ子になってしまいますが」

詢子「うーん、一人くらいは血の繋がった孫が欲しいな」

詢子「……ってか、つれご???」

詢子「ちょっと待て! ほむらちゃん! あんた、中学生にして……っ!?」

ほむら「実子じゃありません」

詢子「そ、そうかい……。じゃあ、どういう……? 聞いてもいい事なら聞かせておくれよ」


ほむら「……私の周りに、親が居ない子達や、
     居ても両親とも自分の子を傷つける屑しかいない子供がいます。
     自分達で必至に生きようとしていますが、現実は甘くない」

ほむら「だから、あの子達が独り立ちできるくらい強くなるまで、
     私が親代わりになろうかと思っています」

詢子「……それは、なんというか……大変だな。親戚の子なのかい?」

ほむら「血の繋がりはないですが、付き合いも長いですし。今は家族だと思っていますよ」

詢子「そっか……」

詢子「……なにか、困った事があったら言っておくれよ?
    大人の力が必要になる事もあるだろ?
    ほむらちゃんは親元離れて、独り暮らしみたいだし……」

ほむら「ありがとうございます。ただ、金銭的には親が援助してくれてますし(嘘だけど)
     元々、独りで何とか生きてきた子達なので、生活力は同年代でもある方ですよ。
     私が助けられてるくらいです」


詢子「それならいいが……。ほむらちゃんだって学生なんだし、平日の昼間とか困るだろ?
    小さい子の面倒みるなら、何なら、うちの旦那と相談して……」

ほむら「あ、小学生と中学生なので……平日の昼間も大丈夫です」

詢子「……ほとんど、ほむらちゃんと年齢変わらないじゃないか!」

ほむら「そういえば、そうですね」

詢子「ほむらちゃんは本当に、中学生かどうか怪しいね……」

ほむら「外見上は見えるでしょう?」

詢子「そうだね……」


ほむら「むしろ、お義母さまには、聞いてみたい事があったんです」

詢子「聞いてみたい事?」

ほむら「母親の心得、みたいなものです」

詢子「母親の心得ー? 私にかい?」

ほむら「はい。まどかさんみたいな、いい娘を育ててるお義母さまにだからこそ、
     聞いておきたいんです」

詢子「……私じゃ、いいアドバイスなんてできないと思うけどな」

ほむら「そんな事ないですよ。お義母さまがいらっしゃるから、まどかさんがいるんですから」

ほむら「あんな芯の強い子を育てられるようになりたい」


詢子「まどかは、優しい、いい子に育ってくれたと思うが……。
    ほむらちゃんが褒めるほど、芯の強い子かな?
    だとすると、嬉しいが……」

ほむら「はい。あの子は、どんな状況でも心の底からは絶望しない。
     そして、優しさを忘れない」


事実、今までの時間軸でまどかは、魔法少女となった場合でも、
魔力の枯渇や魔女の呪いでもない限り、魔女化しなかった。

ワルプルギスの夜を前に二人で倒れても、
私を気遣える優しさがあった。

芯の強さで言えば、杏子と二強だと思う。

ただ、自分に自信が無い為か、表面上は正反対だけれど……。

願いは、常に弱い誰かを、無償で助ける為のものだった。

それに、自分に自信が持てた彼女は、実に精神的に頑強でクール。

とある時間軸で、
発狂したマミのソウルジェムを、私を救う為に
躊躇無く一撃で破壊した時のまどかの精神力は、
今の私よりはるか高みにいるだろう。


詢子「なんだか、ほむらちゃんは私の知らないあの子を一杯知ってるみたいだな」

ほむら「それは、お義母さまだって。友達しか見れない姿ってあるものです」

詢子「そうだな……」

詢子「……しかし、母親の心得つってもなぁ。
    私は本当に、偉そうに語れることなんてないんだよ」

ほむら「突然、そんな事聞かれても、困っちゃいますよね……」

詢子「いや、そういうこっちゃない」

詢子「私は結構ヤンチャしてて、若くして出来婚でさ」

ほむら「……別に、出来婚に偏見はありませんけど」


詢子「当時はなー、結構 偏見が強くてな。しかも、二十歳だったんだぞ? 当時」

詢子「周囲も反対して堕ろせって言われて、知久……旦那の奴も、フルボッコにされてさ」

詢子「でも、私もこの性格だから、反発しちまって「大学辞めて、私一人ででも生んで育てる!」」

詢子「そう、大見得きっちまったわけさ」

詢子「まぁ、知久も一緒に育ててくれるつもりだったから、半泣きだったけどな。
    そりゃないよ、詢子さんって」

ほむら「ふふ。お義母さまと、お義父さまらしいです」

詢子「そうだろ? でもな……、格好悪いが、すぐ後悔することになる」

ほむら「えっ?」


詢子「妊娠っつーのはな、経験してみないと分からないもんさ」

詢子「初期はつわりがあって、人に寄っちゃ入院が必要なくらい栄養失調に陥ることがある」

詢子「妊娠費用の足しにしようと、お金を稼ごうとしても
    ちょっと激しく動いただけで、切迫流産やら切迫早産になりかける」

詢子「私も無理しちまって、切迫流産になってお腹の子に泣きながら謝った」

詢子「もう無理しないから、頑張って生きてって」

詢子「結局、私は安静にしていて、知久が必至に働いて、お金を稼いでくれた」

詢子「だが、知久は、あんまり就職先で馴染めなかったみたい」

詢子「私の妊娠が発覚してから、急いで探した職場だ。あまりいい環境じゃなくてね」

詢子「鬱っぽくなりながら、それでも私達の為に無理して働いているのが分かってさ」


詢子「しかも、安定期の間は良かったんだが、
    妊娠後期だと胸と腹に五キロ以上の重りがつき、内臓もろもろ同時に圧迫される」

詢子「掃除の途中にお腹の重みに耐え切れなくって、
    机の角にお腹を打ちそうになり、あわててお腹を守って顔面強打」

詢子「……家事も止めた方がいいって事で、そっちまで知久に甘えることになる」

詢子「私は、後悔したさ。自分達は大きくなったつもりで、まだまだ未熟だったって」

詢子「母親になる資格なんてなかったと」

ほむら「……」

詢子「結局、私の親に侘びを入れて家事やら病院への付き添いやらを、甘える事になった。
    「それ見たことか」って顔をされたが、お腹のまどかを守れて、それでもほっとした」


詢子「その後、無事に出産も出来たが、今度は育児ノイローゼ」

詢子「酷い頃は二から三時間毎に泣くから二人で寝不足になるし。

    職場での人間関係に悩んでた知久は、
    まどかの生後半年くらいで完全に病んでしまった」

詢子「指先や目元が常にピクピク動いてたり、
    突然トイレとか風呂に引きこもって泣くようになったりとかさ」

詢子「……だから、私は知久に仕事を止めて貰って、育児に専念してもらった。
    母乳からミルクに切り替えれば、男でも育児は可能だからな」

詢子「免疫的にも初期は母乳やってるから、問題ないし」

詢子「私が働く事にした」

詢子「まぁ、私はもともと主婦って柄じゃなく、働きたかったし。

    実際、今の仕事が性に合ってたんだろうな。
    遣り甲斐がある」


詢子「知久だって、その時の主夫ってのは珍しいし、
    色眼鏡で見られることもあったろうし、コンプレックスもあるんだろうけど」

詢子「そういうのをおくびにも出さず、自分が一歩引いて私を立ててくれる。
    完璧に家事に育児をこなして」

詢子「こうして漸く、私の強がりでガタガタになりかけた家庭はまわり始めた」

詢子「まどかもいい子に育ってくれて、仕事も上手く行って……
    もう一人、生む余裕が出来た」

詢子「今でこそ上手くいってるように見えるが……、何てことはない」

詢子「私は知久やまどか、周りの人間に助けられて、なんとか生きてこれただけの人間さ」

詢子「普通の母親みたいなことは殆どやれてないし、
    ほむらちゃんに教えられるような心得なんてないんだよ」


ほむら「……そんなことないです」

詢子「そうかい? そう言ってくれるのは嬉しいが……」

ほむら「聞いてて、大事な事を教わりましたよ」

ほむら「どんなに大変でも、家族の事を思い遣って戦っていれば、
     いつかは幸せな家庭を築けるって」

詢子「……」

ほむら「私も、私なんかが何処までやれるのか、実は結構不安だったんですが……」

ほむら「私も我武者羅にやって、家族の事きっと幸せにしてみせます」

ほむら「大切だって想うのは、確かだから……」


詢子「……おしいな」

ほむら「? おしい?」

詢子「ほむらちゃんが男だったら、本当にまどかをやりたくなったよ」

詢子「ほむらちゃん、うちの子にならない?」

ほむら「ありがたい申し出ですが、私の父母は健在ですので……」

詢子「そうか……。うーん、女同士かー……、うーん……」

詢子「まどかもほむらちゃんが大好きなのは伝わってくるがなー、うーん……」


聞き捨てならないことを口走りながら、
お義母さまは独り言を言い始めた。

……お義母さまは、戦っていたんだな。
私の母も父も、私を産んだときはこうやって戦っていたのだろうか?

私の病気で見滝原に越してきて以来、疎遠になっていたが……
ループを抜けたら きっと顔を見に行こう。

今でこそ、分かり合える事があるだろうから……。


終わりです。

詢子さんはつわりも平気でつるんと産んじゃいそうなイメージがありますが、
実際どうなんだろう。

詢子さん19の時に種付けで、20で出産だから
実際どうだろうかと妄想したSSでした。

公式や皆さんの想像と大きく違っていましたらすいません。

それでは、また。

次はおりこ組みと絡ませられたらって想うんですが
何だか上手くキャラが動かないので難産になりそうです。

普通のほむまども見たいです


>>633 普通のSSっぽい ほむまどに挑戦しようとして、
     雰囲気作りが難しかったので 断念

     かわりにAA作品で投下してみる
     板的に駄目だったら今後は自重しますね


「ほむほむとまどかさん」


        _ ,.......:::::::::::::::::::::::::......、
     ,...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::ヽ

   /:::::::::::::::::::::///////////////∧:::::::::.
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  l:::::::::::::::::::::、|イ:::::::::/:::::,イ:::::/l::::ト、::::::::l:::::::l
  |:::::::::::::::::::::::|`l: : :/-l:::/ !:::/ l::ー七l´:::l::::::|    ねえ、まどか、
  |:::::::l:::::::::::::::| _ハ__/ l,/  リ__'_l_/:::::|:::l !
  |:::::::l:::::::::::::::| |:::::::::|     |:::::| {::::リ::::!    まどか

  |:::::::l:::::::::::::::| 、:::::::|      |:::::| ,:::::::::::!
  |:::::::l:::::::::::::::|  `ー´       `ー' ,::::::::::!
   、:::::l:::::::::::::::!      、_,_,    八:::::::l
   }::::::,::/::::::::l:>..... __ /⌒i __,. イ:::/l::::::,

    l::::::|∧:::::::::l:,. -‐ ∨/   !-、::::l::/!.l:::::,




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           ー イ: ー=彳:'y==ミ、‘: : l `x==ミ i: : |: |: :j: ::ト、: :ヽ
              |: : : :l l:/{{   }}  ヽ!. {{  }}\l iレく : :l: : l⌒
              |: : : :|:i:| `=="     `=='" |i: :リ }: :ハ: :j
              |ハ: :人:.、'''"     __,     ''"|i 厶イ.:/ }/
             }/  ヽl`/)ー ‐z┬yz‐─一|/  .|/
                  (  ) r'7l:::V:::::l`ヽ         どうかした?
                    厂∨ { `l介「 }  〉
                〈__ 〉,j      .i. {         ほむらちゃん
                     \_ノ.〉     ト 人
                       /_∧_Ⅵ___}
                     /++++++++(__,)
                      /+++++++++ヽ
                    ̄`T T T´ ̄

                      lーlーl
                          と土コ


              /::::::::::/-―――――-:::、:::::::ヽ:::::::.
            /,::::::::::/::イ:::|::::::::::l::::::l:::::、:::::',:::::::::::::,:::.
            ,:::l:::::::::,:::::ハ:::|,:::::::::|:::::,!:l::::l::::::l:::::::::::::l::::l  ニコニコ
            ,:::|::::::::|:::, l:::|_、:::::リl:::ハ_l::::!_,:::|::::::::::::|::::l
            |::|:::::::::|l/´T::l ',::::l リ l,ル::ハ::|::::::::::::|:::::!
            |::|:::::::::||'  レ'  ヽ:|   リ'  |::::::::::::|:::::|    そういえば、ワルプルギスの夜戦前に、
            |::|:::::::│      |      │::::::::::|:::::|
            |::|:::::::::| r==ミ       ィ==ミ !::::::::::::!:::,     詢子お義母さまとお話した事があるの。
             ,:! :::::::|       ,         |::::::::::::|:::l
             |:::::::::|::.      _     ,イ::::::::::::|::イ,     ちょっとその時のお義母さまの発言で、
            ,:!:::::::::|::ト 、    `  '   .イ::|:::::::::::::|::::::.
            l:l::::::::::!:::::::::>   _   <::::!::,:::::::::::,::l::::::.     聞きたいことがあって
            |:ハ::::::::,:::::::r─‐r 、r-、―、:::::イ::::::,::/l:::::::.
            |:::::、::::::,::::l     Y     ト、_,::::::::/,::::::::::.
            ,:::::::::':,:::::',´- ――y-――-、/::::::/: `ヽ、:::.
          /´ ̄  l,:::::∨/////{}///////::::::/
          /      l 、::::::、/// ヽ/// /::::::/       l
         ,         '-\::ヘ/‐――‐∨/::/       l
         /           `\      //        l



           , 、_,..-‐::-::-.....、 ,ィj}
         /ヘ v.......................゛`"‐''...
.    _,.-‐ 、〃.......l }...../..........入....ハ........ミ=‐-
    jr ⌒>ヘへ....j }../.....-‐.ナ¨`.....ヘ´..v..\
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   _,.ィ................:.....|`ー...Vレ'〃r'ハ`\l f{ヽ}\}

      |...l....::.....::l:j/::V........l ″ Vノ    、V     ママと……?
      |./! :::.....:::|yへV......l            〉
      l' V:::::::::八ミ_r'V....|      、..ァ ∧     なにかな?
       VY:イへ`=ヽヘ::!::::::... __ /ヽj
.        }/ }/  ̄,_}_`    〈、
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       |:..:..:..:..:..:.l:..:.lー─i.|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|      rー‐ ,  ィ' ..:..:...:..:.|    「ほむらちゃんにまどかを
       |:..:..:..:..:..:..:.. |^≧=ト|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.ト、      ̄ _  .|:...:...:...:...:|
        j:..:..:..:..:..,':..:..}    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.| ./>   ィ    }:...:...:...:...:|     嫁にやりたくなったよ」って!
     /:..:..:..:..:./..:.._ノ    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|/^\:..:..:l.:..{   |:...:...:...:...:|
      /:..:..:..:..>'7^ 丶、. 八:..:..:..:.l:..:..:..:..:.|^Y^r7:. i:..:|   |:...:...:...:...:|     まどかはどう思う?
.    /:..:.>'`丶: :\   \ }:..:..:..:.!:..:..:..:..:|j }//:..:..l:..:|   |:...:...:...:...:|
  /´¨ ̄      \: :\丶.  |:..:..:..:.!:..:..:..:..:|i | ∧:..:..l:八 .   |:...:...:...:...:|




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         Vl::/ `  .l:/ ..゚ 。≧         三 ==-
          `      _l  .ァ,          ≧=- 。
              /   `,イレ,、         >三  。゚ ・ ゚
                /    i -イi=.ヾ        ヾ ≧
             /     !   || ||. ハ 、、     `ミ 。 ゚ 。 ・
             \,   /  ` `  .|  レ   ≦
              |   l   ..:::::.. |  | "ヾヽ。`=、、
              |   |        |  |


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    ー=ニ二,               \              \ノ/\     \
      ノ" /   /     /∧    \___       ',  /∧:::::::::‘,ヽ  ',\
     //  / / /|///  ,|/ |/ | /| |\  |  ヽ  \  ! // |::::::::::::::':, \\:::
      / // 彡〈〈》》ヽ   | /  |/ |// \ |〉》ミ ヽj   |/  ;}::::::::::::::::::::\,|:::::リ

       / / /〈〈《〈∧》》〉ミ   |/  u    /〈〈《∧》》〉ミ  f < |ヘ/∧::::::::::::::::::/ij/
     /  /  /〈〈〈《《 》,》〉〉〉         〈〈〈《《 》,》〉〉〉 |  \|ハ∧ i!:::::::::::/i| リ
     ァ r、/  `巛_《》_彡 /////  `巛_《》_彡  /   |ノ } |八::::/ | |/
      i`、〉 〉´}                        /  / /  'j| ',| リ i/    な、何言ってるの!
    〈`v' / /^〉 u  / ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|   / <./'´  / |!  ',| / /
    ./}    」 |  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 'r、h,、 /  /// /|  |  ノ′丿    ママってば!!!
   / {  f´ /_/ー┬ー┬ー┬ー┬ー┬ー┬ r、,ノ丿ノ h  /"_〈│ /|  /
    ̄ \   \二≧───七──ソ─-/ /   ノ 〉/|/  |/  |/
       \   ヽ),)  〈/ \乂/  〈 `; r´ /
           \_ノノ  /  ///~| | | (  ヽ    〈
             ̄`´フ  ///二|│|  〉 |    j
             /   ///─ー|│| 〈 ,/   /



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         |::::::|::::::/:::::::,:::ハ::::::::::::!::::::!::::::::::::::l::::::::::::l
         |::::::|:::::,:::::::イ:/ l:::::::::ハ::::∧::::::::::::l::::::::::::!
         |::::::|::::|__/__!'  l::::::リ l::/ l:l_,.、::::|:::::::::::|    お義母さまは 私達が同性であることに
         |::::::|::::|:/    ̄ !:::/ l/` ̄!  ヽ|::::::|::::!
         |::::::|::::|ィtオテ,ォ- l,/    -tオテオリ:::::|::::|     悩んでいるようだったけど……
         |::::::|::::| 弋z(ソ       弋z(ソ ,|::::::,:::,
            }:::::|::::|         ,       ,'_|::::,:::{
           l:::::|::::|:.               ハ,::::,':::l      さらに続けて、こう仰ったわ
.           ,:l::::|::::|:ハ、     (  )   ,.イ::,::::,::::::!
          /::l::::|::::|::::::::>,、      ,.ィ::´:::l:/::イ:::::::,
       /:::::l::::|::::|:::::::::::r- 、`_ー_´-‐ォ:::::/:::/!:::::::::.

        /:::::::|::::|::::|:::::::::::|    Y    !::/:::/::::::::::::::.
        /:::::::::|::::|::::|:::,..- '    |    /:::/::::::::::::::::::.
     /:::::::::::,. -|::::|´, -――‐- v -― /:イ_ `ヽ、_::::::::::.

     /::,r '´.   ,::::! 、///////∧////////>/   ̄`ヽ:.
     /::/      ,::l ∨////// l/////// l      ',::..
.   /::/       、!  \////ハ//////  ,'       l::::::.


                      ..-- -
                   ..: : : : : : : : : : : : : : `ヽ
                / :: :: :: :: : : : : : : : : : : : : : ′.

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               ′:: :: :: :: : : : : : :|: : _ -ニニニ- : : : : : :-=_
              ′     . . . . . .|-ニ- : : : : : : : : : : : : : -
              ′: :: :: :: :: : : : : : |: : : : : : : : :|: : : :| : : : : : :
              :. : :: :: :: :: :l : : : :|. : : ::} .: :/|: : :.Λ: : : : :

                 :: :: :: :: :: :l : : : :|.: : :|:|: : :/ : : /斗-- 、:
                 :: :: :: :: :/'l: : : : |_: 斗|: :/-- ∨  } .: ::
                  :: :: :: ::/ヽl: : : : |: / リノ         |::|
                  /:: :: ::/{  l: : : : |/           ー‥|::|
              /:: :: ::/: 乂 l : : : :| `¨¨¨´    、 ,: ,:.||  「まどかもほむらちゃんが
.             /:: :: ::/:: :: :: `ヽ: : :| ,: ,: ,: ,: ,: _    イ::|   大好きなのは伝わってくるがなー」って
            /:: :: ::/:: :: :: :: ::メ: : :.ト     ´ー'′ イ:: :: :|

.             /::>----- '´\  l: :ト ._≧=--<:: :: l:: :: :]
          /::/      }}    l: :|   '〉/ }}   ' :: :: :: ::]
         /:: :/        }}   从リ  // _ .}}、  i:: :: :: ::|
       /:: :: /     ′  「 ̄ ̄ ̄`ヽ-〈:: :: :: /  |:: :: :: :]
      .: :: :: :: ノ       ′ / |:: :: :: :: :: :: { ノ:: :: :: }  乂:: ::
    /:: :: ::/   _    ∨ |:: :: :: :: :: ::犬^: :: :: :リ
.   /:: :: :八     ヽ   }  廴___ ィ /  } ト-- ′
..  /:: :: :: :: :ハ        \/




: : : : :.:/   |: : : : : / \ : : : : : |: : : : : ヽ: : : : ヽ: : : : : :∧: : : :     イ_
: : : : :/   |: |: : :/     \: : :.:.|\: : : : :.l: : : : : ',: : : : : :∧: : : :      (
: :‐-/ ..._  |: |: :/      ∨ : |  \: : :.|: : : : : :|: : : : : : :∧、: :      (
: : :/    ¨'|: |/___ノ     ': : |    : : |_;,;:.:.:.|: : : : : : : : ! \      ̄
: :/x=テ弐心:/         |: リー_=ニ ̄|\: : : :|: : : :|: : : : |//∧
/ ////( )       u  |/ /ん心ノ  ', : : |: : : :|: : : : |////     _人_人_人_/ト
.  ,'////// |            ///( )ヾ; ' :.:.|: : : :|、 : : |////   ー'          て
  {⌒乂__ノ |              '/////|  i! Ⅵ: : : :|∧: : |////   )      マ     (
. ‘:::::::::::::::::リ              {::乂ノ゚:|  i} /リ!: : :リ,/j: :.リ///   ヽ            (
  乂:::::::シ             乂::::::::ノ    ':.:.i|: :.:/|,/|: /////    )     ジ    . |
  :.:.:.::.:.:.:              :.:.:.::.:.:    ': : i|:.://|,/|///,/    )            |
/|/ / / |/         ヽ    |\| \| ‘: : リ/'⌒ヽ斗''"      |     で     (
                          ': : /' |: : :.:/|: : : :/     |           |
∧            /ヽ          ,': : : : i|: : / メ: : :/     ./      っ     |
: : :  u        /   `、          ノ: : : : ノ|: / /: : :/     ノ    !?    /
: : |、         \   /    . '" |: : : : /`|/ /: :/      ´ゝ..ィ'!ヽ  /`Y´
; ; | > ..        `-´   . <     |: : : / / //             )/


      / ,..イ   /  / //    ハ    |     |     /  l
    /,. イ´ /   /   /  /   /  ヽ  |     |     / /
      ./ /   /   / ,イ   / 、  ヽ  |ヽ,   |    / / |
      ///  /  _/,/イ   /  ` ー--.|、_`、  |    ;/  |   /
     '´ /  / l  /  |  /    __,__ゝ_|  ヽ, |      /  /
       | ,/  l  / /i`i| /      ,'J//ヽ\ ヽ|     /l  /l
       レ./  .l イ |l i';;l|/       |///l:| ヽ, |     / .| ./|
        /   /ィ | |l |Vl|        lヽ_,ソ/   |    ィ l ,.!/  |      
        |  /||| と;う         と; う   .|   /-' ,.!i  /|   /   マ、ママってば、
        | / | l .| ::.:.  '        .:.:::  u |  /- '´ .l / | /
        |/   | lヽ、     ___         |  /    '´  l /     そんな事いったの!?
            l | `ヽ、  {  __〉      ,. .イ /つ,.r'` ̄ヽ  '
            Vヽ  r.へ、  ̄     _,. '´,. イ| //      \      もーっ!!!
              |  /    `,rニ>--'ニ´- '´ |/         ヽ
             ∧/ _  入ll r'´      //    /        |     ママにはお説教だよ! もう!
            /   /  ヽ//ヽ)))  , -――{    /        |
            /   /    ヽ//r '´     ::|   /         .!
           ノ    l   \ ,r-{      .:::::/  ,/           ヽ





        /:/::::/::::::// :::::: /|:::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.

        ,':/::::/::::::/ '::::::: / |::::::::::::::::::::::::::::::::::: l ::::::::::::::::::::::::|
        :::|::::l|:::::/ !::::::/   |::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|:::::|:::::::::::::::::::|
        :::|::::||_:/  |:: 〃  |:::::::::::\ ::::::::|:::::::::|:::::|::::::::::::::::: |
       |:::|::::||/ ̄八::|  ‐-八__\:::::\::::|:::::::::|:::::|::::::::::::::::::l
       |:八::|イミx、`:|     \ ::\ ̄:::|:::::::::|:::::| :::::::::::::: |
       |::::::ヾ {r':::}     イ^テニミ、\::|:::::::::|:::::| :::::::::::::::|
       |:::::::::| 乂ソ         {r'::::リ   ゙|:::::::::|:::∧ ::::::::::: |
       |:::::::::|//   ,     ゞ '゚   ,'::::::::::::::リ }:::::::::::: |    ……まどか。
       | ::: 八        // /   /::::::::/:::::ソ/::::::::::::::|
       |::::::::::::::....              /:::/::/::::::/゙ ::| :::::::::: |    ち、違うの……?
       |::::::::::::|::::::\  つ        /:::/:::::::::::/::::::::| ::::::::::::|
       |::::::::::::|::::::::::::>  _ .. , -‐/:::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::|    大好きって言うのは
       |::::::::::::|::::::::::::::::::::::::{孑'三/:::/::::::::::::/::::::::::|::::::::::::::::::|

       |::::::::::|:|:::::::::::::::::::::: |三ニ/:::/::::::::::〃 :::::::::::| ::::::::::::::: |    お義母さまの勘違いで、
       |:ハ ::::|八:::::::::::::::::::ノニ/:::::::::::::/ :::::::::::::::::|::::::::::::::::: |
       | |:::::|  \:::::::://::/::::::/:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|    本当は……


          iヽ
          || ヽ、  /il.. : '': ¨: :''‐='': :‐: .、 iヘ    /i|
         ,。.||__ .ヽ/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヾ, /,...||

        /: : ||: :,:'゙: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙<´: :/∧
      ./: : : : :|.|/: : : :/ : : : : : : : : : : :i: : : : : : : : : : :ヽ://: : ヽ、
    /: : : : : : : |,!: : : /: : : : : : : ∧: : : : :|,: : : : i: : : ハ: : :゙〈: : : :゙i,:\

  _>'ィ: : : : : : /: :,!: : :/ ,!: : /!: : :jレ゙i,: : : ::|゙i 、 :i::゙i,: : : i,: : : \: : : i,ヽ、_:、
   ./:,!: : : : ::,!: : {、:i: : :,!: 斗七''"  ゙i,: : : | ゙i,:`ト疋_ : :|: : :ト、__ヽ,: :゙i      えっ!?
   /,:',!: : : : :,!: : : iミ|: : :,!: :/ ,斗-   .゙i,: : ! ,,,,,!_ ゙i ¨: |、: :i,: : : : : : i
  / .i: : :/: ,!: : : : ir|: : |/ /',ィ升i!   \|. γr;、ヽ, ゙i,::|: ゙i,:|: : : :,!、: |     い、いや……
    |: :/!: : : ,イ:/i゙r|: : |. i| .{/U/|      {rUr} .|! .|ヾ: : :,!,: : :,! ゙i,:|

    |::,! .i,: : ,!.|/i:ゝ,| : |   ゝ-''゙   、   ゝ=イ  i:,!リ: ::ハ: :,!  ヾ     そういう訳じゃ……
    |:,! .i,::,! ! l,:ハ: :|  〝〝〝.__   __ 〝〝〝 i,!/.i,:,! i,:/
    |!  ∨   .|! |!、|> .,  u (.   ̄  .)   ,.'゙|/ i/  !'
              ヾ、  .>., ,` ¨¨ ,´.: ´|/
                  |=┴==┬=┴≧
            ,.---- -‐┘-=、  .||  ,.=└--- 、



               ___
            ..:::::::::::::::::::::::::::::::....
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..

          .′:::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::'.
.         ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|==ニ二};
.          {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::/ ハ从:、
         ':::::/:::::::::::::::::∧::::::::::l::ム斗 ;:::| \
         V:::::::::::::::::/⌒i:::::::::|、___ /:::|

           }:::::::::::::::八_ゞ|:::::::::|´` ̄(:::::|    いえ、優しいまどか……
          /::::::::::::::::::/  |::::::::::l    〉:::|
.         /::::::::::::::::::ム  |::::::::::l   イ::::::|    分かってるわ。
        /::::::::::::::::::/ ̄ ̄|::::::::::l  ,´ |:::::::!
.       /::::::::::::::::::/=ミ、 八:::::::::「   !::::::;     貴女を苦しめるための発言じゃないの。
      /::::::::::::::::::/    `ヾ「\:::|r‐ミ、|::::/
.     /::::::::::::::::::/´  `ヽ ', ヘ{_} j::/      それ以上、言葉を重ねなくていいわ……

     /::::::::::::::::/       ', \_トミメ'、
.    /:::::::::::::::〈 ==―-   〉    | | ヽヽ
   /::::::::::::::::::/\     /    |_|  〈
.  /::::::::::::::::::/ 〈     /         }  シュン……
  /::::::::::::::::::/   |    |            {



       //,!: ,!/i!: : : ¨>x'.,,_ ゙i,: : :| ゙i,: : : |゙i,: : : ;|: : : : |ハ: : : :゙; ゙i,
      /'゙   |: |': : i!: : :/,xァ=,‐   ゙i,::|丶+--|=⊥;; |: : : :,i|: :゙i,: : : ト、゙,
         .|: : : /|: :ィ゙ ∥f/|/}    ゙i| ァ=ミx, ゙i,: :i: : : :/リ: : :゙i,: : :} .ヾ、

         .{: : λ,|/:i   弋zツ      f/|/} ゙i} i,: |;i: :/i: : : : λ: :i
          i: /.{: ;i: :i /i/и、       弋zツ !! i∨)/: :i!: : : :;! .゙i,i
           .i'  i; i゙i,:ト、  u    "   /i/и、  ,i:/ノ: : ;! ゙;: : :,!   i!   ち、ちがうよぉ!
          !  N ゙i! 丶、   '"¨⊃      ,, '.|/|ヘ: : ;! i: :/
              ,.⊥,,,,≧、: ,,.. . -ェ '' ´     ∨  .|/
             / _//_弋`Y¨¨¨´.ノゞγ'¨¨.ヽ,

            ./ 、 {    >r-;..-'---∠/    ハ
           ./  i, },   _,.ヒf¨ ¨   /,      i,
           ゙i,   .}'i__,._イ /f_λ‐- . ,i゙ .i. ,     i、,



           _,................_
       _,...::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、

      /:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::////ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::|::/:::::/:::lヽ
    ,::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::l/l:::ト、イ::l::::.

    l::::::::::l:::::::::::::,=、|:::::::::::::|/ ,t-、l/!:::ト,

    |:::::::::|:::::::::::::l {' |::::::::::::l  弋j {:イ リ
      ',:::::::|:::::::::::::ヽ._|::::::::::::|    ` ,
     }::::,'::::::::::::::::::ハ::::::::::::|     /    ……ちがう?

      ,:/::::::::::::::::/ l:::::::::::|    c '
      l'::::::::::::::::::,_ !::::::::::!  _, /
     /:::::::/:::::::/ ̄`,::::::::::| ̄::::l

      /:::::::/-―'-- 、 、:::::::::!-、::::|
.    /::::::/     ヽ  l 、::::l//!∧
   /::::::::{     ,   ∨,:::l//ヘ∧
   ,::::::, -'      ',   ∨、:,/ヽ/l}
  /:::::l、       ヽノ   ーヘ!-/ト、/!
  /:::::::::ヽ       ,}      l/l ヾ、
 ':イ::::::::::::l     ,- '       ヽ!  l
/:/:::::::::::::::!    l           ,'


  /  |   |     |     ハ | |      |    /l    |    .|ヽ \
. /  /|   |    |    / ヽ/_,|       |   / |    | |   .| l iヽヽ、_
/ ./ |   |    |    .| /,lト, .|      |  / l    |l |   | l | `´
,/   |   ,|    .ハ   .| /l ,-、.|      |  /  ヽ   | | |  .| l |
    |  / |    | |   / ヽ、 r{|      | ,/――t―‐/‐'l l   ,! l i
    |  /  |   / .i  /  ゝヽ、.|      レ'    ヽ /  | ||  /ヽ, |  ヽ、
    |/   |  | ,i V ,,r゙゛ `゙ー|     !.l  `ー==-、  /リl ,/ / l |`ー`
        | /|/ |/ヽ'     l     ! l ヽヽヽ   ( |,' V   レ'
        レ' i===-、_     ヽ.     ! | :::::::::::     ヽ.|
           |     ` - 、    ヽ   ! !  u     / .l    ちゃ、ちゃんと大好きだけど、
          / ,. - -―、  `゙ヽ、 .ヾヽ  !、ヽ   ‘' r イ   |
        ,. ノr '´     ヽ    `゙ヽヽ ト、ヾ、 /´ l | |  ,'     そういう事は、ママには
      / -/         ヽ -、_ r、  ヽ|>r ,--、  レ .| /
       }/            ヽ  .{ \ |/´/ \ ヽ  レ'       言ってほしくなかったっていうか……
       .|            ト ヽ|   ヽ-〈   .|  ヽ
       /            | ヽヽ    } {   |   \  ゴニョゴニョ




  /  |   |     |     ハ | |      |    /l    |    .|ヽ \  〃/
. /  /|   |    |    / ヽ/_,|       |   / |    | |   .| l iヽヽ、_  ⌒
/ ./ |   |    |    .| /,lト, .|      |  / l    |l |   | l | `´
,/   |   ,|    .ハ   .| /l ,-、.|      |  /  ヽ   | | |  .| l |                ソッ……
    |  / |    | |   / ヽ、 r{|      | ,/――t―‐/‐'l l   ,! l i
    |  /  |   / .i  /  ゝヽ、.|      レ' .メ彳 ̄|゙`  | ||  /ヽ, |  ヽ、           /
    |/   |  | ,i V ,,r゙゛ `゙ー|     !.l  `レi  ゚}   /リl ,/ / l |`ー`         /
        | /|/ |/ヽ'     l     ! l  `‐-′  ( |,' V   レ'           ,:'  _,
        レ' i===-、_     ヽ.     ! | :::::::::::     ヽ.|              ,:' , ノ
           |     ` - 、    ヽ   ! !  u     / .l             // /ヽ    f
          / ,. - -―、  `゙ヽ、 .ヾヽ  !、ヽ   ‘' r イ   |            j./ ./!つ j  ノ
        ,. ノr '´     ヽ    `゙ヽヽ ト、ヾ、 /´ l | |  ,'             Y /{ i  / /
      / -/         ヽ -、_ r、  ヽ|>r ,--、  レ .| /             l }i ゝノ  ゝ ′
       }/            ヽ  .{ \ |/´/ \ ヽ  レ'               i_ノ l
       .|            ト ヽ|   ヽ-〈   .|  ヽ                 ゝ′
       /            | ヽヽ    } {   |   \





                  _,,,,,__       ,
            ,   _,-''"     `ー-、-,' | _,,,--ー--、_
           __ l| ,,-,          ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、     ニ|ニ゛
            ノ `''i ノ     ヽ    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、    (二. ゆ つ
         _ノ    .iト、      >   /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
       ノ-ノ.,'  i lト`ヽ `ー-<   ,';;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;i;;;;|
      ノ-ノ ,'   l  ll`ヽ    `> ,';;;;;;;l''''" ̄ ̄"'''''ー-l;;|;;;;;;;;|;;;;|
       l .,'    l l ll     /  |;;;;;;;lー'''''" ̄"'''''ー--l;;l;;;;;;;ll;;;;|
         i ,i   l .l l      `ヽ、|;;;;l;;|;|;;;;;|;;;;;;;|;;;;;;;|;;;;;;;l;;;;;;;;;ll;;;;|
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         l! .!l  ノ ,'i l_,,,,,=ー、-'_ニニヽ;ll;l;;ll;l .ll;;;;;ll;;;;;ll;;l;;l;l;;;;;;;l ,ヽ;|
         l| .ムl ,'~i| `、l  i'" _,,,,-ヽ;,、| l| 'ヽ;| l;;l|/l,'l;|;i;;;;l/ .`ヽ
            l/、l,'     `><、_-ー'' ´,,ノ ヽー- 、 !' ' _.,,,l;l;;/_,,,-ー  |
           ヽ、     //   `ー、´       l'''"´ーl;;l;/´  _,  l
            l`ヽ、 i l     /`'''ニつ  , ,  |::::::::l;;l;/. /´  ./
            ノ i `ー、_   /    ミミっ.| l  ヽ::::l/l/_,,,,   ノl;|
          ノ   ヽ  ,、`ヽ、!>ー、  、ミっll   `l´~    ノ.  lヽ
          ヽ 、 iニミミヽニヽ,、_  ヽミミ=っ l ノ' ノ     / _,,-´;;;ヽ
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..i: : : : : /: : : /: : : /!: : : : : / |:_;.斗匕"´゙i,: : : : : : | ゙i,``'<.;__i,.゙i,: : : : : : :i!: : |::γ=、: ::|,: : : : : : |.i, : :

..|: : : : /!: : : ,!: : :/: : |: : : : 七'"|: : /     ゙i,: : : : ::|  \: : : ::丁T‐-=L_ : |: : |::|/、i : :|゙i, : : : : ,l .i: :
..|: : : / i: : : ,!: :/: : : :|: : : :/   i,::/      ゙i,: : : :|    \: : :|  \: : : ¨:|: : |:|r=、 | : ,| ゙i, : : : ,! |:,!
..|: : / |: : :,!/i,: : : ::|: : /   ,,斗,zァzxミ   ゙i,: : |   ,=ァ=xs。、,  \: : |: ::|,! /.リ: ::i  .゙i,: : :i .|,!
..i,: ,!  .i: ::,!  .i,: : : :|: /゙i,  .∥ も,|/ゝャ   u  .゙i,:|    .も,|//r゙ヾ、,  ,!ヽ!: ,!,!'" /: : :,!   ゙i,: ,! |!
 i,,!  .i,:,!   i,: : :,!|/: : i, i゙| {//し!/}      ヾ    {//し!/7} ゙|i, .,!: : : ,!' ,イ.i,: : :,!   ゙i,,!
  ゙   |!    .|: :/ |:,!: :i,    乂:::::::ツ           .や:::::::::ツ 〝.,!: : ::,!'゙i,: | i,: :,!    ′
         .|::/ .|,!.|: ::i,.    `¨´            .ゝ-:''゙   ,!: : :,!  i,:|  i,:,!
         .|/  .,! .|: ,! ゙、 /WハV/ l     ,      W/ハ// \,!: : :,!   |!  .i,!    ほ、ほむらちゃ……
              |:,!  > .,       ___         ,. .,!: : ,!
              |,!      >_ .,  { ̄ ̄_〉  u ,. 、''.´>!: :/
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  ,:::::::::::::::::l:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l/,}|:::l
  l:::l:::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::, /l/リ   ……まどか
  |:::|::::::::::::|::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::, イ::|
  |:::|::::::::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::, /|:::!
  |:::|::::::::::::|::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l 'l::|::|
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  |:::|::::::::::::|::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::l ,::/リ
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  l ,::::::::::::,'::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::|  `ヽ
  ,::::::::::::/::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::|    ',



                  . -―――――- 、
           ☆ミ   /            \

               / ィ二二二二二ミ      ヽ
              /  /            .l        .
                . ヽ、 _.l ハ .l_ ノ./|   l    |   かわいい!
             |  |/|/|/ |/ ∨|/ V V|   |    |
             |  | 三≧    ≦三 |   |    |   略して、まどかわいい!
             |  |''''        ''''|   |}  |
             |  |.     _ ノ     .|   |    |
             |  Y^ヽ、. ____ /⌒Y  |    |
              、 乂    YミT彡(  .ノ  ノ   ノ  プークスクス
              \|.| ̄ ̄ |_Y Y_| ̄ ̄ |/|  /|
               | .|==== |ノXヽ|==== |イ.|    |





          .        ∧ /´Y    /:::|  ,ィ
                 〈:::::i> : :´ ̄ `/::::::レ':::|
                }`ヌ´: : : : : : : : : \::::Y::::メ.
              .ィ´: :i:i: :l: :/!: ト、: ト、: :く::メ:::く:::ス

               | : : 从:.|ィナノハナノメ、: ハ∨: : : :ヽ   ……えっ?
               |: :∧人| ○   ○ l|: :ト.!:l: :i: : :トv
          . Σ.  レ'从j:.:〈 "" 「 ̄ |"" |: lレ从.:i!: :リ

                   从ル>┴r‐┴≦レル ルレ'
                     / 介/⌒ヽ


             ,':i:::::::::::l::::::::::::::::::::::;t::::::::|::::::::::|::::::::::l:::::::::::::::i
             :::!::::::::::l::::::i:::::::::::::/ l::::::::|::::::::::|:::::::::::!::::::::::::::i
             |:|::::::::::|::::::j:::::/|::/ !::::::ト、:::::!::::;:::::|:::::::::、:::|
             |:|::::::::::|:::/ |:/| l/  ';::::::| `、::ト、ハ;_」::::::::::::::|    まどかー!
             |:|::::::::::|::厂「`ト、,,_  \| _,,斗匕ヽト;:::::::::|ノ
             |:|:::::::::::メ z===-、`     ,-===x |:::::::::|     まどかは、私の嫁になるのだー!
             |:|:::::::::::|  圦;;丿}      圦;;丿} i、:::::::|
             |::l:::::::::::l  ゝ―‐'      ゝ―‐'  !)}::::::|
             |:::l:::::::::::l  ハ l ヽ   ´   ハ l ヽ レ'l::::::L_
         _ r‐|,rl:::::::::人      、―‐ ,     丿 l::::::| ヽ

        〈 v`{__ノ ヽ:::::::{ |>、      ̄     ,イ   !:::::l ;⌒}:}r‐y
       r―廴}     __}_:::::l ┃ \>   _  < / ┃  |::::/ /7 ム=、
       > ._)    ( __,.. ヽl┃   \  `Y´  /  ┃ r<トイ (_/ノ ム
      〈 Y、   /    ハ::f‐¬^¨ ̄ ̄{⌒{ ̄ ̄ ̄¨` 八 __入  ( イノ ノ
       ヽノ \ _ , ィチ 〉、     ⌒〉 |⌒      〉:r乂      ‘ァ'
           { `廴_ /  {. { \    ̄/ー\      /ノ{ \下 ==イハ
          ノ /:ハ:i   {: \    ノ|   \   / 八  了不´ |




                               ( ⌒ )
                            γ⌒   ⌒ヽ
                             ゝ      ノ
                               | l |

                      ,へ     ,.ヘ               ,、
                      ∥^'、'、  ,∠'〝': :´: ¨: ':: : 、 .,ヘ,   /1|
                      l.l ___, '゙´: : : : : : : : : : : : : : :`:|.ド、'/'´  .l|
                      |.|'/: : : : /: : : :, : : : i : \: : ::||: : 》4、=-.、||
                    ,ィ彡'゙: : : : : ,:|: : : :λ: : : :l: : :ハ: : :ll::∥: ::ハ: : ::\
                  ーォ='゙‐7: ; : /:乂_li: : : :| l___,,,斗ヒ´:l: 〝''/: : : : : : : : :バ
                 /'゙|: :/: : l: λ/ ..l|゙、: : | l|\::l\:: ::| : ::/:/: : : : : :、: : :l. .゙\
                   l: ::|: ,i::l:/ |,ェミ,,| 丶:::| ゙ゝ,=ミ、 \::|: :/:/:::: :: : : : :l: : : l  `
                   l: :::|/|::レ゙./.伶|`  ゙、|.  .伶|i \ .゙|: //l:::::: :::: : : ::|::: : |
                   l: ::,i:゙::|::::|.゙ 弋ソ.      じ)j  .) .|/´:゙r‐、::::::: : : |:i::: :l   ほむらちゃん!!!
                   l::/ |:::::|::::l 、、、  ,     .`¨’   l:;:::::::l )..i::l::::: : : |l.i::/
                  ノノ  |::::l::::l         ````  |l:::::/ ノ゙:∧::: : /゙ |/   もしかして、
                 ´   .ハ::::||.l`:;、   f⌒ヽ   u  ,..|゙i:/´ ゙、:i  |::::/  ノ
                      ゙i:|`∨ |ノ丶、、___ノ_ .  '|       l|  lノ       私の行動を全部分かった上で
                       ヽ  ´    l´ ||´  ̄  ̄!_ ´
                          _ニ//- /, _,  イ  ゞー- 、          からかってたなー!?
                        / l、:.///{/!////ヽ  l/    ヽ
                        /  lヘ:l//ノ lヽ、//// /     `、
                       /   ,ー//__/_!/l  ̄l; l,       ヽ


                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               /::::::::::   -‐――‐-  .:::::::::::::::\
               〃:::::://   -‐――‐-  \::::l::::::::‘,
               /::::::::/ ,.ィ升:::::::::::::::::::::::::::::≧x ヽ:::::::::::::.
            ′::::〃::::/:/::::/:::从:::::|:::::::::::::::、 \!:::::::::::::.

               {:::::::イ::::::/:イ::::/!:// i:::::!ヽ:::∧::::}::::::}:::::::::::::.
            !:::::::|::::/才廾ト// ハ:::| !:::}. ヽ:}::::::}:::::::::::::}

                从::::[V   ‐-   ヽ| |:/廾ト!::::::}::::::::::::::}
                リ:::::::| 〃! ̄しヾ      -- ヾハ:::}::::::}:::::リ
            |:::::::l   ヒZソ         ´! ̄,しヾV!::::从:;′   貴女が可愛すぎるのが
.              !:: 从              ゞミソ 人::::}:::/|
                ,′:::リ!       '           /ノ:::::::/ .|     いけないのよ
               !八:::::::>     、 ,       /::::::::::八 !
              /:::::ヽ::::l::::::≧o。        イ :::::::::/::::| ノ
            ′:::::ハ::::!::::f≧=- こ-‐ |≧ :::::::::::/::::/::::: !
              Уr‐―ト:::爪ヽ   ||    く_:::::::::/::::/::::::: |
             /     | ヽ}‐ ⌒Y^^Y≠- 、 || /::::/、:::::::::|
         斗′ V { ̄:::::::\:::::λ::::メ、::::::::::\/::::/  ヽ::: |
.        f     ヤヽ:::::::::::::::::::// ̄ヘ:::::::::::::::/ イ     V:|
       八     /  ヘ:::::::::::::::У  ゝ:::::::::::::: /      ヘ
        冫   .1   ヽ::::::/==┤、:::::::::::/   i!     !



      _                     ,、    _
,、     ./||         _       _    ||l,  /||
||\  / || . . . : ' : : : : : : : : : : : : : : : :`:ll l, /  ||
ll_\/.-||' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`'-; =:||._

: : :  ̄ヽ:||: : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :,: : : : : : : :\l: :`:,
: : : : : : |'/: : : : : : : : : : l.: : : : : : : : : : :l: : : : : : : ; : :ヽ.: :i,
: :l: : : : :|.: : : : : : : : : :l.:l: : : : : : :l: : : : :l: |: : : : : : l: : : :':; :i,
: l.: : : : :|: : : l: : : : : : |.:l: : : : |: : |l: : : : l: |;: : :l: : : :|: : : : '; i,
: l: : : : :.|: : l:l.: : : : : :/:l: : : :/|: :/ i,: : : l: | i; : |: ; : :|: : :l: ; ';i,
:.l: : : : : |: : l:l: : :l: : :/ト-=ニ.,_|_/ .i; : l:l:/ i; _|,斗'''|; : :|: |: :i,
:l: : |.: : :|: : l:l.: : :l: :/ .|: /_レ’ー i; :l/  ≦__ i;:::||.: :|: :|'; :|

:l.: :|.: : :||.: :l:l: : : l:/ .,γ,::::::::Yヽ  ∨   ,γ,::::Yヽl|.: :|l: |;:';:|    そ、そんな事言ったって、
l.: :|: : :/:|: :l: : : : / / .|ノ:::::::::|         |ノ:::::|  |: :|:l: l|i; :|
l.: |:: :/ =|: l: : : : |    |:::::::::::::|       .| :::::::|  |.:/:レ':|.ヽ|    機嫌直らないんだからね!
l: |: //:::::|: l: : : : |   弋,__ノ         弋,_.ノ  |/l.: : :|
: ||/ l ::::|: l: : : : | ::::::.........          ......::::: |:,l: : :|  っ

: |.  \ _|,:l: : : : |                 u ノ:||: : |
.:|       i;l.: : : :|  U                   /: :|.|: /   っ
:|      i|: : : :|ヽ.,  u      (_ノ  ,. イ.: : : | |/
;|       i; : : |  | ≧  ‐  -,  ≦    |: : : :|
       i; : :| r=='======ヽY==-i.    |: : /
       \| j __  _   | |_|_ ノ|、_ _.|: /
   , '  ̄ >::::::::::::::::::::::::::::::::Y::::::::Y;;::::::::::::::::|/'i,- 、

 /     i;::::::::::::::::::::::::::::::::::-|:::::::::i;_:::::::::::::::::::::::i  ヽ
.'          i,:::::::::::::::::::::::::::::::-‐|:::::::/‐-::::::::::::::::::::|   \


           ,、-ー´ ̄` ̄`゙"ー--、、,.._ _
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    |::::::::::::::::::::::::/r-| :::::::::::::::::::: |::::::/ |::::/-!、! |:::::::::::::::::l:::::|::|
    |:::::::::::::::::::::::| r r|:::::::::::::::::::::::|:::ィ >- V-、 |` |:::::::::::::::::l::::|l::|    まどか……

    |::::::::::::::::::::::゙、V, |:::::::::::::::::::::::|:/l/ ;;;;;ゝ'    l:::::/|:::::/:::::|.|:l
    |::::::::::::::::::::::::ヽ`,|::::::::::::::::::::::,' ` ー '     |/r/:::::::::::/ |:|    怒らせちゃったかしら
    |:::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::|         レ'/:::::::::::/ ,リ
    |:::::::::::::::::::::::::::::/| ::::::::::::::::::: |         <::::::::::::::|
    |:::::::::::::::::::r---| |::::::::::::::::::::::|        ィ:::::::::::::::|

    | :::::::::::::::: |`ヽ、,|::::::::::::::::::::::|、    ―, ' .|:::::::::::::::l

    /::::::::::::::::::::|   .| :::::::::::::::::: | /ヽ、  ,イ   |:::::::::::::::!
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  /_,ノ`ヽ、 \ヽ\ |:::::::::::::::::::::| |//:::::::::|   |::::::::::::::|




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           /∧'.  /__||-‐ . : . : . : . : . : . : `丶 》  xへ    r'⌒ヽ.
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         /: . : . : . : :.V/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . ヽ:\
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     / /: . !: . : . : . : . : . : .iヽ: |: .l:::| :/:^}: / ヽ: : :|  .: :!: : :.|: . : . : .\:.ヽ
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     /:/ |: . :i: . : . :|: . :八: V: :| ィチう^「      fうトミ i: :|: . |:ヽ}: . :l`ヽ
      l:/ |: . ∧: . : .l: . : . :\:ヽ| ト r'.:::リ         }ノ゚.::ハ 八|: . |: .\:.:.|
      |   |: . | V: . :|:丶: . : .!\i.V辷ツ        ヒrソ : i:.|\j: . :ハヽ!    もう ぷんぷんだよ!
.        |: ./  ∨:.:|ヽ:ト、: . |: . ハ :::::           :::::  : l人: . lヽ: .|
.        |:/  八: .| |i \l、: . :|        ′     ': .|: :|ヽ:.ヘ:. :|
.        |′   }/  }   ヽV: | 、    )-‐-‐    ィ |: .lハ:| \ヽi!
            |        .Ⅵ__ >      <   |:/       __
                 __ノミ  `丶_j≧、.      li       //
              r─=='\\丶     / 人___        / /
             /     \ヽ-‐──、__x─‐..、 ヽ     / /
             }      く::::::::::::::::::::::Kヽ::::::::::}  } l^'; /^V、
             /     ヽ  V::::::::::::::::イ! \:::::::::| 八|//⌒`↓
.            /       \ V::::::::/l::|≠}:>‐'i  (__/ /⌒ 、}
           く          ヽー'   l::|  |::|  } |Y'V ヽ ノ



                     ,. r:::::::::::::::::::::-..、
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                  /:::::::::::::::::::/二ニニニ- 、ヽ
                 /:::::::::::::::::::/:::::,:::/::/::::::::::ヾ::、

                 /:::::::::::::::::::/::::ィ::/l:/|:::::ト::::|:::::::i
                 |:::::::::l::::::::/-/_|///,' |::/|:::i;:::::::|
                 |::::,/|:::::::::l:/,__!_-`/ レ-rA::::|::|
                 l:::i、 |::::::r' {,J/`   z-r.l:::|::!
                /::::::::i:::::::| ,,,`´    じ' /::lレ'   ……困ったわね。

                /:::::::::::l:::::|ト、     ' ,,, ノ:::/
                /:::r -、_|l:::||ヽ、ヽ、 二 イ::::/      ……まどか?
             .  /::/     、:|ゝ、` ̄7:::L、/:::/
              /::/   r'´ヾ{ ̄ヽ--t->イ:::/
               /::/    ヽ ヽ  ヲ, {` /:::,イ
             /::/    ヽ| ゙、  イ円l>:ノ /、
              /::::{` ヽ 、   ヾ ゝイ / l |  Y }






            ,へ     ,.ヘ               ,、
            ∥^'、'、  ,∠'〝': :´: ¨: ':: : 、 .,ヘ,   /1|
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        ーォ='゙‐7: ; : /:乂_li: : : :| l___,,,斗ヒ´:l: 〝''/: : : : : : : : :バ
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         l: ::|: ,i::l:/ |,ェミ,,| 丶:::| ゙ゝ,=ミ、 \::|: :/:/:::: :: : : : :l: : : l  `
         l: :::|/|::レ゙./.伶|`  ゙、|.  .伶|i \ .゙|: //l:::::: :::: : : ::|::: : |
         l: ::,i:゙::|::::|.゙ 弋ソ.      じ)j  .) .|/´:゙r‐、::::::: : : |:i::: :l     ふーんだ
         l::/ |:::::|::::l 、、、  ,     .`¨’   l:;:::::::l )..i::l::::: : : |l.i::/
        ノノ  |::::l::::l         ````  |l:::::/ ノ゙:∧::: : /゙ |/     何言っても無駄だよー
       ´   .ハ::::||.l`:;、    c(   u  ,..|゙i:/´ ゙、:i  |::::/  ノ
            ゙i:|`∨ |ノ丶、   _ .  '|       l|  lノ      
             ヽ  ´    l´ ||´  ̄  ̄!_ ´
                _ニ//- /, _,  イ  ゞー- 、        
              / l、:.///{/!////ヽ  l/    ヽ
              /  lヘ:l//ノ lヽ、//// /     `、
             /   ,ー//__/_!/l  ̄l; l,       ヽ


.       ,':..:..:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:/:..:..:..:..:..:..:..:..:/:..:..:..:/:..:..:..:..:/:../:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ
      |:..:..:..:..:..:..:./:..:..:..:..:..:/:..:..:..:,':..:..:..:..:/:..:..:..:/:..:..:..:..:/:../:..:..:..:l:..:..:..:..:..:..ヘ
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      |:..:..:..:..:..:.l:..:.:.,' /^ .l:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|:.f仡ラ弍トミ    }:l:..:..:/|:..:..:.:,':..:..l:.|
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       |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..:..:.!|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|      __    〉 ..:..:..:./
       |:..:..:..:..:..:.l:..:.lー─i.|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|     (  ヽ ィ' ..:..:...:..:.|
       |:..:..:..:..:..:..:.. |^≧=ト|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.ト、     ̄ _  |:...:...:...:...:|    ……大好きよ
        j:..:..:..:..:..,':..:..}    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.| ./>   ィ    }:...:...:...:...:|
     /:..:..:..:..:./..:.._ノ    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|/^\:..:..:l.:..{   |:...:...:...:...:|     まどか。
      /:..:..:..:..>'7^ 丶、. 八:..:..:..:.l:..:..:..:..:.|^Y^r7:. i:..:|   |:...:...:...:...:|
.    /:..:.>'`丶: :\   \ }:..:..:..:.!:..:..:..:..:|j }//:..:..l:..:|   |:...:...:...:...:|
  /´¨ ̄      \: :\丶.  |:..:..:..:.!:..:..:..:..:|i | ∧:..:..l:八 .   |:...:...:...:...:|



          x:、,   ,.ィi            iヘ,    _
          |.|\マ ∥.i!.::' :¨: : : '': : :‐- 、 i| i|  /'|.|
          |.|_ヾ,':'´: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽi!,:∠゙_.i.i
        ,.'::ヤ; /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : :i.ト.、    ′'
    _,,。ィ'゙: : : : :》: : : : : : : : :i: : :、: : : : : : : : : : : : : ::ハ: ∥ : \    ´
     /,: : : : :/: : : : : ,: : : : i: : :∧: : :i、: :ハ: : ハ: : : : : ∨: : :ハヾ、

    .//: : :/;:ィ: : : : :i:: :/i/.レ,i゙ .゙i,: ::|疋_:i:゙: : :゙,: : : : ::}: : : : : i,
    i'゙i: :-‐'゙: :i: : : : : i: ヒ爪: :,i  .゙i; | .゙i,::「゙''ト :i; : :i: :i: : : : : ::゙i,

     i: :/i: : : i: ::i!: : ::i!:i゙ ,x‐=,i   ゙i,|  =‐x,\:;i: : i: i: : : : :ト、: i
     i:/ i: : : :i: /{: : /ii゙∥んハ      んハ ゙}i .ヾ: :ト{: ;ハ: : :i ヾ,
     |! i; : : ,|/: ;i; ;|i  弋zリ     弋zリ   |: :i)j: |゙;:}゙i,: :i  ゛
     ゛ .i; ::/.゛゙;:| i; i.i /WハV   ,  /WハV、 i.i: |ヘ: | .'| .゙i,:i
       .i;;i   ゙;| ゙,;i ト.、     ,.. 、   u  ,. ''|:リ  ヾ   ゙i!   ……
       i!   ゛ i, ∨ `  ,,  ̄  ,,  ' i! レ

                 f゙-!=`_´_,=!-゙i

           γ''ー‐┰''´'' ,,  || ,, ''.┰- ,,
           /    ヤ゙ ̄ `ニコ''''rニ´ ̄ `''i  i
         /   、 ゙i   '´,.ィ-'ト、    f゙ i ゙i,
        ./_     i  i,  _,,∠,,!..,,|.L\  .i i゙  i,
        ヤ ` '' ,, i  ゙´ ./´  ミ.i i, ̄.` ''  i __ .゙i,
         ゝ    丿  x:、'    ,,} .i,.     }  ノ
         |    i  / ヘ、  /゙ i .i,    ,i  }
         .i ヽ  i<ii    ゞ´、i ''¨    ,i  ゙i,


       ./: : : /: : : : /: : : : : i: : : : : : ,! ゙i,: : : : |゙i,: : : : : :|: : : : : :/: : /: : : ::/:
      /:,.. ''/: : : : ,!: : : : : :,!|: : : : : ,!  .゙i,: : : | .゙i,: : : : :|: : : : :/: /,!: : : : /:
         /:,!: : : : ,!: : : : :/ レ : : :./ ``''ー+= |, ゙i,: : : :|: : : :,!/: :,!: : : : /: :
        ./::,!: : : : ,!: : 斗メ  |: : : /     ゙i,: :| ``'ト、 : |: : :/: : : :,!: : : ::/: : :

        /:,.:'|: : : :,.,!: : ::/ __,, |: ::/    ''''ァzx,,_  ゙i,: : |: : : : : : :,!: : : /: : : :
       ,!/ .,!: :/: :|: : /.f゙ら  |;/     .ら/ハ`ヽ  ゙i,:|: : : : : : ,!: : :/i: : : : :
         |/i: : : |::/ .i!.{/,|        .|////,}  ゙i,  '!: : : : : :,! |::/ .|: : : : :
           ,!: : ::,!'::゙i.i!.キ/}       .弋ゝ´ツ    .,!: : : : :,!ヽ|/ .リ: : : : :
           |: : :/.|: ::|  ゙''゙         ゙'ー‐'゙     ,!: : : : ,!ノ-゙ ./,!,: : : :,!
           |: :/ .|: :i //W '      /W/ハ//   ,!: : : :/,,...'i: : ,!.i,: : : ,!    うー!
           |:/  .|: |、                U .,!: : : /,/  .|:/ .i,: :/
           ゙'   ゙i,゙i,.\  ⊂=ー....´⊃      ,.,!: : /i,,_   ゙'   i,/      もう、ゆるせばいんでしょ!
               .i,:i,: : ::`i 、        .,.. ''´ ,!: :/彡イ  ,.-.、
               ゙i,!i,: : ,!  ,.ミ .,。.,,., 、::::''  ,..‐'',!: /´  !/   ハ
                ,゛.゙i,:,!/    .Y゙゙T_¨,.´ -‐'' ´,!/ ,../      .゙i,
                  >! ,へ、,.ィλ|||    ,..__'ィ'゙ /         ゙i,
                 /  /   \´ Уリ ,.. ''¨´  |  '  /        ゙i,
                ./  /  -、  ∨/'"       |  /           i





      }:..:..:..:..:..:.:,':..:..:..:..:..:..':..:..:..: l:..:..:..:..:.l:..:..:..:/}:..:..:..:.///}:l:..:..:..:|:..:..:..:i:..:..l:.l
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      |:..:..:..:..:..:.l:..:.:.,' /^ .l:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|:.f__ __|/      }:l:..:..:/|:..:..:.:,':..:..l:.|
      |:..:..:..:..:..:.l:..:..{ 弋 l:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|,'仡ラ弍トミ¨   l八:/ .|:..:../:..:..:/l:|
      |:..:..:..:..:..:.l:..:..:乂 ヽ}:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|     ``    f抃ノi:../}:..:../ j:|
      |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..>j:..:..:..:.. l:..:..:..:..:.|           ヒシ/:.|/:..|:../  リ
      |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..:..:.l|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|          v'.:...:...:...j:/

       |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..:..:.!|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|           〉 ..:..:..:./
       |:..:..:..:..:..:.l:..:.lー─i.|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|     、   _  ィ' ..:..:...:..:.|    ありがとう、まどか
       |:..:..:..:..:..:..:.. |^≧=ト|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.ト、            |:...:...:...:...:|
        j:..:..:..:..:..,':..:..}    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.| ./>   ィ    }:...:...:...:...:|
     /:..:..:..:..:./..:.._ノ    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|/^\:..:..:l.:..{   |:...:...:...:...:|
      /:..:..:..:..>'7^ 丶、. 八:..:..:..:.l:..:..:..:..:.|^Y^r7:. i:..:|   |:...:...:...:...:|
.    /:..:.>'`丶: :\   \ }:..:..:..:.!:..:..:..:..:|j }//:..:..l:..:|   |:...:...:...:...:|



終わり


このスレのほむらだとこんな感じかと……
でも、本当はへたれ攻めがいい。

次の話ですが……
政治家の汚職の話がかけません

次、いつになるか分かりません
ご了承ください

本当に何故かわからんけどいきなり上条が見たくなったで出来ればお願いします。

どこからかスイーツ狂い発言を聞きつけて落ち込むマミさんと対応に困るママン

神スレを見つけてしまった……これだからSS巡りはやめられん

ヤーさん三人組とゆまちゃんの日常風景が見れたら嬉しいなって。


>>661さんネタ、投下しますね




「上条さんとさやさや」


      i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:{:.:.:i,=ヽ:.}ヽ
     V.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.l:ハ:.:ト {!レリ
     V.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.l:{、ヘヽ`{

.       V:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:ハ:iV   〉
        ヘ:.:.:.、:.:.:.:.:.;.:./ ヽ   `′   ~♪
     ___}ノト、ト/!:/≧へ./

  / ̄      ヽ /′>、  \
  ノ             -‐ヽ`、`、
/}            /    | `、`、




     〃/: : :{: : : /  | }∧:|\: : |\:ヽ: : : :|: :| : : |: ヽ: : : : |
     ' /: : : ',: : : |-‐十メ  :|  \|‐弋卞、ヽl: :| : : |彡ハ: : : :|
     /: : : : :ヘ: : |             `、|ヽ | : : |〃ノ|: : : |
     : : : : : : : `、{                  メ :| : : ト彡.:|: : :ヘ
     : : : : : |: : ハ`x≠ミx、    ´x≠ミx、 |: l : : ト、: : |: : : i`   おおおー!

     イ: : : : ! ,'.: :}                    |: : : :/) 〉: : : : ,'
     |: : : ,': : : | " "  ′  " " "  | : : / /| : : : /
     八: : : i: : :八     ャー--‐┐      |: : /イ: : | : : /     恭介、すごいすごい!
      ヘ: : 卜、: !: :> .   、   ノ   , イ |: /: :| : : !ハ/
        ',: |ー从仆、:人 : > t-‐ <´孑匕/"‐-、,-‐"⌒ヽ     バイオリン、弾けてるよ!!!
        入{    // ̄|`゛゙`n-‐'"′_,rく  ||       \
     _/  ┌¬⌒ ̄ ̄ ̄` 、||_, -‐ ̄    `‐┐       `
        {  |         (⌒(           |


              _ ..-━… .

             /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
            〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.、:.:.:.:.:.:.゚.
            / /;.:.:.:i:.i:.:.:.:.:.:|:.:.|:.:.ヽ:.:.:.:
           ′;イ:i、:.|:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|:.:.:.|:.:.:.:}
             ! !:{ >ィく:.:.:.:./.:/-、:.l:.:.:.{     こんなの、まだ弾けてる内に入らないよ。
              } Ij/.:./ィλ)ノソ.:.:ノ
              ヽ  //´  rイ:.:./イ′     初歩の初歩の練習曲なんだよ?
              ゝっ      _ノ仏く
              `ー¬,≦ _ 二>、 
                 jj ィ-―-、 ヽ

                 |! |  / ゜。 ゚.

                 |I | //    }   .
                    」I「 /   i }   .
                  } I|´     | /   .
                 Y 「     |'--‐  }



          /           /   /        \
.         /            ′ __/  }\   __   ハ
       .′               i  ´/ }ノ   \X } ハ 八__
                     i   .′ ′    } }ノ\ } |
       |            | /  __      ィハ }ノ |
       |     i    |     { .ィ7てヽ.      |り'{  |
.        八.    i    |    V |{:::::} }      {:::} i  |
        }    i    |    { 八:::ノノ      ¨ {  |
        i   i| |    |     i   ¨      '  ""}  |    それでも、自分で弾いたんだよ。
        ∨ } i{ |   卜   i|   """    ,   // ′
.         }ノ}八ヽ  |ハ.  i|     `     イ /V     全然、手が動かなかったのに
            ヽ{\{//ハ  i| 、        / |/
                r=/ハ }\ヽ   rー‐' 
               / ̄¨i}ノ  }ノ==z{__
                 /  __       /
              ム彳 ⌒ヽ`ヽ ー- 、{
            __ノ       \ \r―-ミヘ
        r=<             {:::::::::::::`ヽ___
        |:::::....            〉 \::::::::::::::::}:::ヽ
        |::::::::::....          /   ヽ:::::::::::{::::::}
.         }:::::::::::::::::...       /     }::::::::::}::::/
        r==ー一        /__ノ    ヽ__ 小_{
       /..........::.:::::::__ノ   __/::::::....       |  ヽ


                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ   ……ま、そうだね。
                Vヽ  、__     ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |     これも、さやかのお陰だ
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /



               .. .. --:7:ヽ――: . . ..、
             /: : : : : ::l: : : : : : : : : : : :.\
            ,. : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
            ./: : : /: : : :/:/l: :i: : : : : : : : : : : : :.ハ
           /:: : :/: : ://:/ !: l: : : :l: : : : : : : : :l: : :.
          ./ /: /:: ::/l::ll:l   !: !::. : :|: :l : : : : : |: : : :!
         /: :l: :イ:: /_.l斗lイ l::ト、: :、!: : |: : : l: : |う): :l    あははは、そんな事ないんだよ。
        ノ : ::|:: :l::/  l' l!.  ',l \lー:l:、: ::|: : l)): : :!
         | : : |: :.レ       i!   ヽ \: ::|: : l::::: : |    頑張ったのは恭介だし、
         | : : |: : | x==、       _  ヽ.|:: /:|::: :l|
        /イ: .:| : :| , , , , ,      ´⌒ヾ.  |/.: :!::::ハ!    色々お膳立てしてくれたのは
       ./' l: ::|: : |      .,     , , , , , l::: : |:::::lヽ._
            |: l:|: : |    ,、____.       /! ::/:::/     ほむほむだし。
            ヽト:ヽ::l>.  丶 __.ノ  u  .ィ::ll :/l:/
            ヾ',lハlヾ>,.      . </レ./:/ /
             ヾ. {ミ===`T´=='=}   /'イ          あたしなんて、いただけだよ
         __ /`v‐,ィヽ、.  ||  /.l__
        ./ /  ̄二l_――.、._}{_.ァ――"'、 ̄ ̄ヽ
       .ノ  |   --、}:::::::::>{::::}<:::::::::::::/   ∧
     /  l |   ィ }:::::::::::/´Tヽ::::::::::::::::l   /  \


                          ,、. .-‐. . .‐-.
                      x ´: : : : : : : : : : : `: 、
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                    . :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
                      l. . . ハ: : : :',: : : : : : : : : : : : .
                      |.j ./_ l: : : :i! : : : ,′: : : : : |: l    何を言ってるんだ、さやか。
                    刈/ _ ∨: :|: : : /: | !: : | : :i! !
     .                f´   ` ヾ |: : / う: !: :/: : : ハ.    それが、どんなに僕が
                   l __     |: / /: l /: : : /
                        ゝ ´    .レ'  7: 从;イ_ノ       心強かったか。
                       ー―   ´   l /レ'
                         __',x≦三ミ、
                       刈   _ }
                      ,.タ′     ',
                         j!     ` ヽ.
                       ,′           ',
                     l           l l
                      l           | |
                       l    l     ||
                       |     |     |



        /: : : : :/: : : : : : : :/: : : : /l: :ヘ: : :',: : : ヘ
.        /: : : : :/: : : : : : : : :}: : : :./|:l\:.ヽ: :l: : : : :\
       }: : : : :,': : : : : : : : : :|:..:..:/__i:|  ヽ\j_: : :l: :.ト.\
       |: : : : l: : :.:.i: : : : : : |:..:./⌒l:|   ヽ:..\:.:i: : } `ヽ
       |: : : : |: : :.:.|: : : : : : |:./ ,x=:リ     ,ィぅ、i: :.|
       |: : : : |: : :.:.|: : : : : : |ィf)うハ       jr'::} l: :.|
        リ: :i: :.|:.:. : :|'^|: : :l: :| .トr':::i      ヒシ l: :.|
      /}: :|: :.|:.:. : :|ヘl: : :l: :| 弋ツ      ´、、.}:.:.|

     /八: i::八:.:. : ト、}: : :l: :| 、、、、     ′ 八:.|
        i人:.:.:ヽ:..:.',∧:.:.l:八       ー  '  .ィ:./ }:|    ……そっか
          \:.:\:.ヽ',:.:V:∧ 、       / j:/ iリ
           ヽト.\∧:.V、:',  ≧  ´   ノ       あたしでも、
              / ̄ \!ヽ\-、ノ
               /    丶    `l             恭介の役に立ててるんだね
              _ノ´ ̄ ̄`ヽ、 ̄≧トi、_
         __/        V\r‐─-、ヽ
       /          }.  ヽ::::::::::.`Y^ヽ        彼女として。
       }` ー--       /   ∨:::::::::j::::::::〉
       |          /      V::::::::l::::::/
       r'、_         /      }::::::人::::}
      /   __.     / -‐      i/ヘ::i^∧


       / |: : /i:|  |: :i: : :|: : : : : : : : :|: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
     /   |: :/ |:| __、: l,: ::l: :|: : : : : : :|ヽ===、、: :l: : : :ヽ: : : : : : : : : : :|
         |:./l .l| /rミi:|、:l: : l: : : : : : :/: :v,=='_': :l: : : : :l: : : : : : : : : : :|
         V/  /;/ リ |: /: : : : : : :/: : :ヾ:つ): l: : : : :l: : : : : : : : : : |
       __. ノ  //    /:/: : : : : : /,. --、: : l: : |: : : : : : : : : : : : : : |
       |      '´   /:/: : : : : : :// i` }: : l: : l: : : : :.l: : : : : : : : :.|
       ヽ   ヽヽヽ  /:/: : : : : : :/ノ ! ` /: :l: : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|     ……本当いうと、
       '、     u l:/: : : : : : :/' __ノ /: : : : : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|

         >     l: : : : : : : :/ ´,, -'´|: : : : : :.l: : : : :l: : : l: : : : ii:.|     ちょっとだけ……
         |      l: : : : ,: : :,/ '´   |:/: : :l: : : : : : /: : : : : : / |:l
         、     l: : : : /l: :/     ,l: ,i: : /: : : : /: : : : : : /  ヽ     ほむほむに、恭介の気が
         `i゙ ー --|: : :,/ l: /     // |: : : : : : : : : /l: r.:/

           |: :/: :/: : :イ  l:/     /  l:/,|: : : : :.//,' /,'          いってしまわないかって
          |: l ;l:./: :ィ:/} ,/    _ ,-==-''/ /: : :r'´ / /
          |:| v/:/ r,f=== -‐''´´     /:/ |                 怖かった。
           l| レ   l|          _ '--―.ヽ
                 ll   __,. -  ,.r'´,r '´ ̄ ̄ヾ
                | '´    //        ヽ




                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ   暁美さん……?
                Vヽ   っ     ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |     なんで?
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


               .. .. --:7:ヽ――: . . ..、
             /: : : : : ::l: : : : : : : : : : : :.\
            ,. : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
            ./: : : /: : : :/:/l: :i: : : : : : : : : : : : :.ハ
           /:: : :/: : ://:/ !: l: : : :l: : : : : : : : :l: : :.
          ./ /: /:: ::/l::ll:l   !: !::. : :|: :l : : : : : |: : : :!
         /: :l: :イ:: /_.l斗lイ l::ト、: :、!: : |: : : l: : |う): :l    だって、恩もあるし、
        ノ : ::|:: :l::/  l' l!.  ',l \lー:l:、: ::|: : l)): : :!
         | : : |: :.レ       i!   ヽ \: ::|: : l::::: : |    あたしと違って、美人さんで頭も良くて、
         | : : |: : | x==、       _  ヽ.|:: /:|::: :l|
        /イ: .:| : :| , , , , ,      ´⌒ヾ.  |/.: :!::::ハ!    クールな様でいて、優しい熱い奴でさ。
       ./' l: ::|: : |      .,     , , , , , l::: : |:::::lヽ._
            |: l:|: : |    ,、____.   u  /! ::/:::/      ……完璧じゃん。
            ヽト:ヽ::l>.  丶 __.ノ     .ィ::ll :/l:/
            ヾ',lハlヾ>,.      . </レ./:/ /
             ヾ. {ミ===`T´=='=}   /'イ
         __ /`v‐,ィヽ、.  ||  /.l__ 
        ./ /  ̄二l_――.、._}{_.ァ――"'、 ̄ ̄ヽ
       .ノ  |   --、}:::::::::>{::::}<:::::::::::::/   ∧
     /  l |   ィ }:::::::::::/´Tヽ::::::::::::::::l   /  \





           ____
         /.;、:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
        /.:.:.:{:.:.:.i:.:.i:.:.:.:、:.:ヽ
        '.:i.:.:∧:.:.l:.:.ト、:.:.:.',:.:.:',     ……さやかは、
       {:.ィ:ナ‐ヽ:.!、:.ィ‐、-:.',:.i:.
       }:.l:.f它ヽ` ヽ!它ア:}:.ド、      何時もべた褒めだなぁ。

        l:ハ:!゙¨  、   ¨ レ゙)!
       ノヘゝ.   っ u ィィ!ノ      暁美さんのこと
         ヾヽ>_<|从{
           |二II二 ]、_
       , -= '´  ||      ̄ ゝ、

       |、 i    ||      |  /  i
       _| |    || __ |. /   .|
       }  |    |l └―┘/    |
       |  |    ||     |    |
       |  |    ||     |    |


                           __
                        ´: : : : : : : : : : : :`
                     / : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                      ,: : : : 厂: : : : : : : : : : : : : : : : :‘,
                     / : : : /: :/: :{: : : : : : : : : : ヽ:.: : : ‘,
                 //: : :/|j : : |: : : : : : : : : : : | : : : : ‘

                   /イ l :厶ミ|: | : : |\: : : |: : : : : :|: : : : : :l
                    |: V _ |:八:: 十ーミ : |: : : : : :|≫: : : :|
                 从N/心   \{_ Vヽ: l: : : :|≫ : : :′   そんなに褒めてるっけ?
                     |: :| 弋}    了心 |: :|: : りヘ: : :/
                     |: :|l:::: ,    乂ツ ノ|: :|: :ハ 「 }: :′    あたし
                   ノ: 从   __  :::: |:/|/厂/: : {
                      ヽ\ ヽ ア u / 彡イ: : /: 从 
                        >_┬_ _ 从ハレ|/ヽ{
                     /_〃 |厂 ̄ ̄ ̄〈
                        / /( }_ 〃ミ   ‐=彡
                    〈 人Υ 〉― ミ_ __\
                      人___| 从ミ=-ア ⌒ ̄⌒ハ
                   { / 八     /       |
                        ∨ / ハ  「        |
                        '~/  | ーイ         |
                      | ⌒ー┘  |           |
                        /|     八      /  'ノ
                  ,/ 〈      ///ヽ ー彡彡/




                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  /ー 、´l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ |、_!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /   かなりね。
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ    ……そんなんじゃ、
                Vヽ   っ   u ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |      僕の方が、さやかが暁美さんに
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、       とられてしまうんじゃないかって
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_    不安になってくるよ
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


       /: : : : : : : : : : : : : :|: : : : :/: : /: : : : : /: : : /: : : `ヽ
        /: : : : : : : : :.|: : : : : |: : : :/: : / | : : : :/ |: : /|: |: : : ハ
     /: : : : :|: : : : : |: : : : : |: : :/ |: / |: : : :/ |: :/ |: |: : : : ‘,

.    /: : : : : :| : : : : :|: : : : : |: :/ 77 ̄厂`/   !:/ |: ト、: : : : ヽ
.    /:/.: : : : :|: : : : : |: : : : : | / ノ´ /: ∠   |'   |'Γ|: : : |``丶
 _ ノィ : : : : : |: : : : : |: : : : : |/ _,....,'ィ≠,        |/ |: : : |   \
     |〃 : : : |: : : : : |: : : : : |,イ//;;C        ,ィ‐-, |: ,' :|
     | i : : : : |: : : : : |: : : : : | {::し、リ       心  /}/ : |
     | | l: : : :|: : : : : |: : : : : | 乂_.ノ       ん} .' ノ: : :|
       | ト、: : |: : : : : |: : : : : |  丶丶丶      ゝ' i: : : : :!
      ;´ ヽ从: : : : |i : : : : |          ヽ ゛ ゛ {: : : : .′   なんじゃそれ。
         { `、.: : | ', : : : |  u    ,__ァ     ハ: : :.′
            〉、{ ',. : : ト          <´: : : : .′
          /  ` \: |‐- 、>  _  イ´: : : : : : : .′
        ,=ニ、‐-、    ヽ!   `ll}: : : : : |/!.: : /|: : .′
     ,-‐'"´   \\   r‐‐-- 、巛 ヽ、/\|: ./ |: .′
   /        \\ |::::::::::::::::::::`くY":::::::}/   |.′




                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  /ー 、´l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ |、_!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /     ……僕、いい男でないと、
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ       暁美さんに さやかとっちゃうって
                Vヽ  ヽ(   u ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |         脅されてるし……
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、      
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_  
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


                     ___

                    , . : ´: : : : : : : : : `: :へ
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ト 、        /|
               /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : |: : \    /  |__
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                ': : : /: : : :/ : : : : //レ l: |: : : |: : : : : |       ̄ ̄
              i: : : ' : : : /: : : : :/x=≠ミ, レ| ::.ナ|‐: : : : |
                l : : l : : : ': : : : :〃だ刈   |lx=ミ!イ : : ハ!
            | : : |: : : :l: : : : :.| 辷ツ     た }}|: : /
           八|: |: : :(l: : : : : | ::::       lツ ノル′
              |: |: : : :|: : l : : |  U  _  :::: |: :|    へっ!?
               lハ!: :八|: : l : : ト、   〈 ソ  / : |
               |:/  ヽト!: : :|__> _ イ/ |: :/    あ、あいつ なに言ってんの!?
           __/⌒\「ヽ: | ̄`ヽく_lノ  レ′
        /         マ〉V⌒\〃 ̄〉
          |             Χ    ヽ-<  ̄ 〉
          |           )}   \    ‘, }  /\
         〉――ミ     |__〈_ -=}ノ イ  ‘,
        /       >-―r〃    / ̄ ̄ ̄二ニヽ
.     /   彡''⌒    r〃    /     ニニヽヽ〉
    /              }{{     {___  へ 〉\ ‘,
     |             ヤハ    ー彡イ     \ .\ 〉
     ヽ __ ,,, -―… ┴" ̄ ̄ ̄ | |      |ヽノ
              |         L |      |  |
              |                    |  |



                          ____
                        /.;、:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
                       /.:.:.:{:.:.:.i:.:.i:.:.:.:、:.:ヽ
                       '.:i.:.:∧:.:.l:.:.ト、:.:.:.',:.:.:',    ……やっぱ
                      {:.ィ:ナ‐ヽ:.!、:.ィ‐、-:.',:.i:.
                      }:.l:.f它ヽ` ヽ!它ア:}:.ド、   さやかは、嬉しそうだ。

                       l:ハ:!゙¨  、   ¨ レ゙)!
                      ノヘゝ.   っ u ィィ!ノ    
                        ヾヽ>_<|从{
                          |二II二 ]、_
                      , -= '´  ||      ̄ ゝ、

                      |、 i    ||      |  /  i
                      _| |    || __ |. /   .|
                      }  |    |l └―┘/    |
                      |  |    ||     |    |
                      |  |    ||     |    |


               .. .. --:7:ヽ――: . . ..、
             /: : : : : ::l: : : : : : : : : : : :.\
            ,. : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
            ./: : : /: : : :/:/l: :i: : : : : : : : : : : : :.ハ
           /:: : :/: : ://:/ !: l: : : :l: : : : : : : : :l: : :.
          ./ /: /:: ::/l::ll:l   !: !::. : :|: :l : : : : : |: : : :!
         /: :l: :イ:: /_.l斗lイ l::ト、: :、!: : |: : : l: : |う): :l
        ノ : ::|:: :l::/  l' l!.  ',l \lー:l:、: ::|: : l)): : :!
         | : : |: :.レ       i!   ヽ \: ::|: : l::::: : |
         | : : |: : | x==、       _  ヽ.|:: /:|::: :l|
        /イ: .:| : :| , , , , ,      ´⌒ヾ.  |/.: :!::::ハ!
       ./' l: ::|: : |      .,     , , , , , l::: : |:::::lヽ._   いやいや。
            |: l:|: : |  u  ,、____.       /! ::/:::/
            ヽト:ヽ::l>.  丶 __.ノ     .ィ::ll :/l:/       本当にそんなことないし……
            ヾ',lハlヾ>,.      . </レ./:/ /
             ヾ. {ミ===`T´=='=}   /'イ
         __ /`v‐,ィヽ、.  ||  /.l__
        ./ /  ̄二l_――.、._}{_.ァ――"'、 ̄ ̄ヽ
       .ノ  |   --、}:::::::::>{::::}<:::::::::::::/   ∧
     /  l |   ィ }:::::::::::/´Tヽ::::::::::::::::l   /  \




                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  /ー 、´l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ |、_!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / / 
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ     ……
                Vヽ  ヽ(   u ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |    
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、      
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_  
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


                  /: : : : : : : : : : |:.: : : : : : :.i: : : : : : : : : : : : :\
                    /: : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : |: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
                /: : : : : : : : : : : : /|: : : : : |: : | : : : : : : : i: : : : : : : : :.
              '.: : :.i: : : : : : : :i: ' |: : : : : |: : |.\.:.: : : :.:|.: : : : : : : :.:|
             | : : : |: : : :i ‐--|  八: : : : :!.:斗─\.:-‐.|: : : : |: : : : |
             | : : : |: : : :| .: :斗==ミ.\.: :.|\|ィ==ミ\:.i|: : : : |: : : : |

             | : : : |: : : :| ∨.rJ.:ハ   \|   rJ.:ハ. リ|: : : : |: : : : |
             |: i: :.八: : : { i::::::ノ|         |:::::::リ }.|: : : : |: : : :八   ……
             | l| : : : \: :. 弋.(ソ        弋(ソ  |: : : : |: : : : |
                ノ:ノ|: i: : : : l\                 |: : : : |: : : : |    なんで、私達
                  |: |: : : : |        '      u  |: : : :ノ :i: : /
                  | l|: : : :个 、       r‐─ァ      , /.: :./|: /|: /     二人してほむほむに
                  |八: : : : i: : | i>     ___    </: /:.:/ .|/ .|/
                \: : |\|ハ|/∨ }     {ュノ∨/           嫉妬してるの?

                  \|      { ¨}{¨¨¨ ̄  |
                         , -‐ ´  .}{   ,ィ  ` ‐-、
                    / r―─、___r―─‐ュ     ヽ



               ――――― - .、   〃/
            , ' ´            `ヽ  ⌒
           /     ,,. ―ヽ ,r      \
          /          i  ヽ ヽ  ヽ ヽ
         l      /    |   ヽ ヽ   ヽヽ
         | l/ :l / :/  , /| .!   i l ヽ   l l
         |     i  / /  l |i   i i、 ヽ  .l .|
         .l     i  l /, --tt-,  | l|_l__i  | .|、
        / ,  r 、 i / ´   ヽ ヽ | ,リ_.Vi  ,| ,iヽ
        l/.| / } i  |, 个r_、   ヽ |イcヽ , リ .|     ……
          レヾ、_ ヽ .i| .Lしリ    v L,リ l/ / l,リ
          ヽ i、  ヾ       .i   / /l .|
           V l ヽ   u      '   ノ V
             レv \   ー ‐' _ , イl
            / ヽ  ` ヽ、 . < レ'  l,!
         ,. イ   ヽ      Li ヽ、
     , r ' ´   ヽ    ー ―´    ヽ 、


                        _____
                    , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                   ,/   /     ヽ    \
                -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                 ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
                //  / | ハ  | i、      |    |
                //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
                |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|   ……たしかに、おかしな話だね。
                リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
               / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /    僕も、こんなんじゃいい男からは
                 |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ
                 Vヽ  、__  u   ´/_ノ=ソノ /レ     ほど遠いな。
                     ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |
               , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ       もっと、度量の大きい男にならないと
               /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
              /       ! |l| ̄ ´   ,/    \      僕、子供っぽすぎるのかな
             /   ,     ilr-― ' ´       \_
            i´    .|     .il|             ,-ヽ
           r‐ ' \  .|     il|           ,    |
          /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
        /       ,.|    .!l|   __    i  /    /



               .. .. --:7:ヽ――: . . ..、
             /: : : : : ::l: : : : : : : : : : : :.\
            ,. : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
            ./: : : /: : : :/:/l: :i: : : : : : : : : : : : :.ハ
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         /: :l: :イ:: /_.l斗lイ l::ト、: :、!: : |: : : l: : |う): :l
        ノ : ::|:: :l::/  l' l!.  ',l \lー:l:、: ::|: : l)): : :!    いやぁ……
         | : : |: :.レ       i!   ヽ \: ::|: : l::::: : |
         | : : |: : | x==、       _  ヽ.|:: /:|::: :l|    むしろ、ほむほむが
        /イ: .:| : :| , , , , ,      ´⌒ヾ.  |/.: :!::::ハ!
       ./' l: ::|: : |      .,     , , , , , l::: : |:::::lヽ._   年齢不相応っていうか……
            |: l:|: : |   u ,、____.       /! ::/:::/
            ヽト:ヽ::l>.  丶 __.ノ     .ィ::ll :/l:/
            ヾ',lハlヾ>,.      . </レ./:/ /
             ヾ. {ミ===`T´=='=}   /'イ
         __ /`v‐,ィヽ、.  ||  /.l__
        ./ /  ̄二l_――.、._}{_.ァ――"'、 ̄ ̄ヽ
       .ノ  |   --、}:::::::::>{::::}<:::::::::::::/   ∧
     /  l |   ィ }:::::::::::/´Tヽ::::::::::::::::l   /  \



                         〃/

                -‐ =  ‐- _    ⌒
             /               ` 、
           /  ,′    ,′      ハ ヽ
            ,′  i!   ,′ オ   /!  / '. ハ
         l   | .i!  | // _./|./_ !  ハ
          i   i   レ /  /  レ′   | ,.′!
           |   i.|   i! {./_      _レi! .|     ふふふー、さやかちゃんは
           |   |   | |:::::::::|`    |:::::| |  |
          人  f |  i! ! |:::::::::|    |:::::| レ |     ほむほむの弱点に
           },、乂  |、! `ー´   、 `ー' Y i!
.            ヽト| !、     、_,_,    ノハ !      気がついてしまいましたよー
             刈_.≧‐- _ . ./⌒i -‐ ´./
            Y  `ヽ _ ∨  |   ′



                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ    なんだい?
                Vヽ   っ     ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |    
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,    |
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


.             . . : : :┌- 、: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
         /: : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧
        /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : :.\: :\: : : : : : : : : : ,
      / : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : \: :ヽ: : :ヽ: : : : :.',
     ' : :./: : : : : :.:./|: : : : : : : : : : : : : : :\:|: : : :| : : : : ::.

     | : : |: : : : : : :.:||: : : : :\ : : : : : : : : : |: : : :|}}: : : : :|
     |:|: :.|: : :|: : : :|:|八: :.\: : : \: : ‐- : __:|: : : :|リ: :| : : |
     |:|: :.|: : :| : :.:.斗'" \:: \::   \: : :.\l : : : |: : :| : : |
     lハ.:.:|: : :|: : : :|:|     \ \   \: : :| : : : |: : :| : : |    ちょっと考えれば分かるよ、
     || Ⅵ:l:.八: : :.|:|           _\| : : : |_: :リ : : |
     |! ': :|: :.:.\:.|` ,x==、      〃⌒メj| : : : |`V : : 八    恭介
     {  |:.:|! : : : :ヾ〃     、   / / ||: : :/j' ノ: : /}
.      |:.八: : : :| / / /   __    ||:.:./:.;´: /:/

      从|`ヘ: : :|\     丶   ノ   ノ|:./:./!:.//
       ノ  Ⅵ|从:i≧:‐- .. _ .. イ://|/|ハ|/

.           ‘;|  ` ゙`ヘ/斗 ''"「 ̄ ̄¨}/
.            |   -/⌒ヽ人/ ̄~¨\=- .._
           -‐'"< _/   〈 〉:- ̄   リⅥ  ̄\
         / |   \    /|¨|\     / ||    \
        /       |i\  /| l ! | \,/   ||   ,/ / \



               ――――― - .、 
            , ' ´            `ヽ
           /     ,,. ―ヽ ,r      \
          /          i  ヽ ヽ  ヽ ヽ
         l      /    |   ヽ ヽ   ヽヽ
         | l/ :l / :/  , /| .!   i l ヽ   l l
         |     i  / /  l |i   i i、 ヽ  .l .|
         .l     i  l /, --tt-,  | l|_l__i  | .|、
        / ,  r 、 i / ´   ヽ ヽ | ,リ_.Vi  ,| ,iヽ
        l/.| / } i  |, 个r_、   ヽ |イcヽ , リ .|     ……んー。
          レヾ、_ ヽ .i| .Lしリ    v L,リ l/ / l,リ
          ヽ i、  ヾ       .i   / /l .|      あー、わかったかも……
           V l ヽ         '   ノ V

             レv \  ― ‐  _ , イl
            / ヽ  ` ヽ、 . < レ'  l,!
         ,. イ   ヽ      Li ヽ、
     , r ' ´   ヽ    ー ―´    ヽ 、


                      r=─- _
                  < ̄|        \
.                 /     !         \
                 /       |         ヽ
              ′i  |  .∧ ハ  ハ      .∧
.              |  ! 从⌒! .∨{ /⌒}  ノ    ∧
                 | :| .ム .rzzx   ソ   ∨ム!  |  |   じゃあ、せーので言ってみよう!
                 | :∨:{/|   !   __  | .:| ,).│
                 |  ∨ 乂ソ ,   ̄ ̄  !  |/ .|
                 人 | | ゛゛゛ r─┐ ゛゛゛ ル / /{ .!
              ∨ 个 _乂_ノ _ </イ彡人|

                    ∨/'  「.!_|   _z≦}__ ヘ
                 -─ | | ̄}「 ̄_ノ |     \
               / 「_}_}} }-、厂} ̄¨⌒7      \
                 /   |  ´´ /廴ノ_   {       /.}
              {   厂 ̄ ̄} ||{|| \_}       ′
               、 |人人人}.||{||__ノ   \ / 〈




                       _____
                   , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
                  ,/   /     ヽ    \
               -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
                ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
               //  / | ハ  | i、      |    |
               //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
               |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
               リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
              / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ /
                |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ    う、うん
                Vヽ   っ     ´/_ノ=ソノ /レ
                    ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |    
              , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
              /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
             /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
            /   ,     ilr-― ' ´       \_
           i´    .|     .il|             ,-ヽ
          r‐ ' \  .|     il|           ,   
         /  `ヽ、 |     |l|           /    .
       /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
     /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


          /: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
          : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : :ヽ
        : : : : : : : : : {: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : ヘ

         /: : : : : : : :{: :ハ: : : : ヽ: : : ヽ: : : : : : :ヽ: : ヘ : ハ
.       /: : : : : : : : |::,' ': {: : : |: : : : ',ヽ: : ヽ:',: :!: : : }7 ハ
       : : : : |: : /:/!:{  ',: !: : :',ヽ: : : ', \: :',:ヽ|: : : :}7:} }
      |: : : : |: : |/ |::|   ,!ヽ: :', \: }_,ィ_ヽ}、::| : : : |::: :|ゝ
      |: : : : {: : | ≧ミ_,{ \{ `¨Vイ:c、ヽヽ|: : |: :!::: :|\    せーの……

.       /: : :!: ヘ: :', 〃r'c、`   ゛   {:i:::::ハ  |: : |: :|:::: :!
     /, イ: ト、:ト、{'{:i::i::}       弋_少  |: :,'|: :|::::: |   \人_从人__从_从人__从人_人从ノ/
   〃ヽ/ |: : ヘ: :',\ 弋少       /i/ハヽ |: :,:: : }:::::|:!   >                 <
   {  V |: : ::::\ヽ、/i/ハ    '        |: ,::: :,i::/!リ    > おばちゃんくさい!!! <
   ヘ  ヽ、、: ::::::人`     __. - ≦}    イ:,!:: /|/ |′   >                 <
    ゝ、  `ヽ、::l::{:> .   ゝ _ ノ   イリ!ハ://      /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\
    ノ、 ヽー  ヒ‐-、::::::Vヽ>  . _ .  イハル′///
 //  }  } r―‐ ヽ }ヽ7 \ `ー _ イ /、
.( .〈  |  ヽ ー- __レ }`丶、   //_ イ  `}ヽー-- 、
  ヽ ヽ )ヽ_ )ー´ /  ヘ:::::::::ヽ、_//, -‐――' '-,  / ハ
   ヽ _)、\_ /   ヘ::::::::::y':::::}_::::::::::::::::::::/  /  |




          /.:,′.:.:.:.:.:.〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
         二ニ=-イ!:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
         ,.:./.:.:.:.:.:.:./ !ト:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.ヽ:.:.、:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
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        .:'i :.:.:.:.:.:,′ :! ヽ:.、:.:.:.:.:.:| l:! ヽ:.ヽ:.:.:.:.:ヽ!:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:. {

       ノ' | :.:.:.:.:.|  !   !:.:.、:.:.:.:.! :| _ :!-∀ ̄|:!:.:.:.i:.:.:.、:.:.:.i:.、
      ´    :.:. ̄l ̄二ヽ :ト、:、:.:.:イリ´_!_ヽ:.:.}:!:.:.:.|:.:.ハ:.:. へ 
         | :.:.:.:.:l"´兮ミ  | ヽ:ト、:.:| "兮f心 `V.;.:.:.:.:l:.:.ト、!:.:|  
     _人_  |、:.、:.ト!  |び}  !    ヽ!  }'ひ'ク  };'.:,:.:/ヽ:! ノ!:.:|
     `Y´  ! ヽ:.、:. 弋ム′ ,    ′  ゝ‐゚'  /.:/レ )人'イ:./
                  /          .:'/  ´_//\_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_/
            八`   ヽ         /' ′/.:/{;′ _)                      (_

              丶    ___       イ:./!/   _).ー┼‐       | -|-°  l  ヽ.  | (_
                ヽ  i/´ ヽ         |/>    _)   つ  つ   レd、.   ゝ  .  ! (_
                   ` ー '_  イ _ィ777//|   ._)                       (_
               _ . < |、_ }_ィ77>'´ ̄ ̄  ,|  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y \
              ト.    ヽ┐┌' '´       ノヽ_


         ___

      ,  ´: : : : : : : : : :丶、
     /: : : : l`: : : : : : : : : : : :、
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  ,: :i: : : : : リ_|i_人: :.i、: :i、: : : :i: : :j
  l: :l!: : : : :|  !  `、| `、| リ`、:|: : :ト
  !: :l| : : : ::| (_)       (_) |: : |
  、: i| : : : ::|  /////  !: : !   ……ち、ちっぱい?
  `、:| : : : ::|  u  / ̄ ̄l    !: : !
   !:| : :i : :|_    !___j  ィ: : :,'   なんで今の話の流れでそうなるの?
    W人: :|::rケ、=‐---r-ァ'′!从
      `.!" , '`i二=|!.コ、
       /  `、::::A*::::j`、
        /  、 `"il`l! |  ヽ



                ___ _      /{_
              ,.:.′、:.:.:.\:.`ヽ      _
              .::::/.: :ハ:;.,:.:.:.:ト、:..゚.   ‐┘
            /.:i::{:.-ィ≦ヽ::i:.:ト、!:.:..、       えっ? い、いや!

             i::::|:.!:i( fホ |:ハ:ちヾ::i:.i
    rっ__  __    |::::!:.:.l  ゞ' }' l弋 イ::ハ!       だって、すぐに分かることだっていうから……!
    ヽ「r'っ゙ュ.|    |::ハ!:ト! u    ′ ノイ ノ    r、
     ヽ〔r¬ }.   j::トヘヽ u  /⌒i ´ ノ′  __  (ヽ>  外見的なことかと思って!
     ハ ´、ノ    ヘハ::i>  {__Уイ;′  r' r'ノ(\>
     ∧ _∧イ\  「=┴三、エユ/'_,、  Y´/ ⊆|

     |:::∨;i;| ヽ `<`‐- _ |;| _j/ / ヽ__ 、  ´イ
    rイ:::::.ヽ;|、 i   `ヽ ー〉〉 / i  「' ∨;iヽ.ノ:|
     { \::::ノ`ヽ|      ̄「「 ,′ ! | /|;i;i;∨.:ハ
    ハ  r´、__ j         |;|┌‐┐! /  ヽ.:::/ 〉
     ー '´  ト'        //  ̄  !/`<ヽ.   /
           Υ       //     |    `ー ′
           |       〈〈     |
         /\        Yi     |


                    ,、
                   イ  ̄ ‐-

                /  ,′         ヽ
               /              ',
                  ∧.   ト、

              ,'    /_ ヾヘ}ノ| ',  |っ
.                /ノ  ./´    /`ヽ|   lっ   i
            /´l l i彳卞   ≠ミ、      |
              l トヘー′  込ソハ   | )  !    きょーすけも おとこのこだねー
              | 从           |  ム′八!
              |ル' ヽ.   つ     ! / /レ′     外見ですぐ考えて分かるって事は
                |八/≧r-‐ 7/|ル/ノ
                 _r‐ミ.、≠ ヘ _          おっぱいばっかり みてるのねー
              /`´ Ⅶ _ |l|. _Ⅳ ヽ

                  Ⅶ!. . .ミT´ . . |   l         えろすけー
            /      | . . . 八. . . i!   |
.              /    i   l. ./||.||\. j   乂
           ヽ         ゝ=||.||=≠  ', .ノ
             ',  i!            }/
             |   l            リ



                /ヽ.___
              . イ: : : :、`: : : : : ..

            . :´:/. : : :./: : : : : : : :\:>、
          /. : :/:i: : : : /: : :i: : : : : \、\: ヽ
         . ゜. : : /: i: : : :∧: : :l: :、\: : : \: :i、゙.
        /  /. ;イ: /!: : / uヽ: :1、:.:.i、:\:.i: : :,゜: :i
       ,' i /‐-く!/ l: : ;゙  _ヾ:l-ヽ:!‐\、l: : ; :i: :|\   ちがうっ!

       ,゚ :l i :_⊥リ、`!: :lヾ`´,ィサ了ヾ>: : ;゙: :/: l: :|、
        { : !:l〈 匕ソ`,ヽ.:{  _匕zノ__, l: 、:/: /: /:、:.!\   ちがうんだぁー!!!
       : ハ:.!:i ̄ ̄ く ヽ  ´ ̄ ̄u !: /\: :,': : : !\
       ト! Ⅵ! u   __    /:/i: /: :/:ゝ、: !、
        /`    <-――‐ヽ   ':/、j:/イ:/ ム }:゙!
        > . U }_____} u/´、/´_ レ゙ /) ハ!

         ヽ: > .      、 ヽ. イ\ト--‐'\

           ∨ |:∧!>- ‐ .\\ | : :/i:/、\
             !'.┌┼┬―――‐┴┐ ′\
               |||         .|


                 _/\/\/\/|_
                 \          /
                 <  違うって!  >
                 /          \
                  ̄|/\/\/\/ ̄

                       \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
                        )                   >
                       < 僕おっぱいばっかみてない! >
                        <                   (
                        /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^YY^
           \__人_人从_人_人人从_人_从/
           _)                       (__
            ) 聞いてるのかい、 さやかぁ!! (
           ̄ ̄)                     ( ̄ ̄
            /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y\



       / |: : /i:|  |: :i: : :|: : : : : : : : :|: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
     /   |: :/ |:| __、: l,: ::l: :|: : : : : : :|ヽ===、、: :l: : : :ヽ: : : : : : : : : : :|
         |:./l .l| /rミi:|、:l: : l: : : : : : :/: :v,=='_': :l: : : : :l: : : : : : : : : : :|
         V/  /;/ リ |: /: : : : : : :/: : :ヾ:つ): l: : : : :l: : : : : : : : : : |
       __. ノ  //    /:/: : : : : : :/,. --、: :l: : :|: : : : : : : : : : : : : : |
       |      '´   /:/: : : : : : :// i` }: : l: : l: : : : :.l: : : : : : : : :.|
       ヽ   ヽヽヽ  /:/: : : : : : :/ノ ! ` /: :l: : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|   ~♪
       '、       l:/: : : : : : :/' __ノ /: : : : : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|

         l  ̄     l: : : : : : : :/ ´,, -'´|: : : : : :.l: : : : :l: : : l: : : : ii:.|  (ちっぱいが弱点だって
        .|      /: : : : ,: : :/ '´   |:/: : :l: : : : : : /: : : : : : / |:l
         、     l: : : : /l: :/     ,l: ,i: : /: : : : /: : : : : : /  ヽ   思っててよかったなー。
         `i - ..、 __|: : :,/ l: /     // |: : : : : : : : : /l: r.:/

           |: :/: :/: : :イ  l:/     /  l:/,|: : : : :.//,' /,'       逆に、あの性格は気にならない……
          |: l ;l:./: :ィ:/} ,/    _ ,-==-''/ /: : :r'´ / /
          |:| v/:/ r,f=== -‐''´´     /:/ |              それなら、年上であのおっぱいの
           l| レ   l|          _ '--―.ヽ
                 ll   __,. -  ,.r'´,r '´ ̄ ̄ヾ            マミさんが危険かー……)
                | '´    //        ヽ


上条君とさやさや おわり

たぶん、リクの方が書けるの早いと思います。

それでは、また

ゆまとみんなの絡みも見たいねぇ


>>662さんのリクに答えようとした話はってきます


「スイーツ狂いマミさんとほむほむ」

                       ,  -  、
                     <       ゙  、
                 /              \

               / /                \
                 / /  /    ヽ            ヽ_
              / / /       \   \   ヽ   {{ 》
             i / /  /   i   \\      \ .}ヽi|r 、       はー……
                 i i / /./       | ヽ |ヘ \ \    ヽ.}}γ}} , 、_
             | .| /  /  |  |  i  | リ >\ ヘ_ \  ヽ || |∥/ //ー, 、
           ,ヘr| i .i  i  / |i i:.  |i.  |:|´      \ i i i {{_}} //   /} .}_
             /i ヽ| | |  | i  | i:.  |.i  | !   ―-_ __ | | i | /  /  / ノ ノ\\
          i | | | |  |i i i  , |:  | i | !    _ __  |i | } リ | /  / / /, -ゝ ヽ
     ,、-一ハ | ! | !リ|   | ! レ´| | リil才     _ 彡==、i リ レ  |   |/  /´ , -、}丶 、
.     i ヽ、 l .リ / /  !  ハ  i  lTT爪      `"      // リ| |   i|   /´  /人   }
.     | | .i | .i    | V ハ  i  ァキzx≠        / / / { |  {   i/  / /  \ ノ
     i .i. _ ノ┴     〉/ ヽ i V\      、        /:::.:.\ヽ  {  { |ノ  ノ    y
.     /    -―--ノ∠\\ヽゝ\       'ニヽ     /:::.:.:::.:.:\ \i i | <  / ̄ ̄\
.    /        ,ノ´    ̄_Tヘ\ _-,―,- -―-‐ -―<、- .:.:.:.:>´`ヽ\` - ´<´ヽ\ i
   /                r/ ` ´/  ヽ、   ` ヽ、_> ̄     `  ̄ ´    ヽ  }
   `ゝ、                  |l    |    ,  \>, 、 `ヽ                  /
      ー  __          ~-一γ ̄  \ ヽ\`....´    ...........:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::........   /
              ̄ ̄ ̄ ー一ヽ _  \    TT´/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ノ`ー 、
                         ̄  ̄ ー -  \ __           ,..  イ     `





    |::::::::::::::::::::::| ////さヽ  V  レ !_ V`゙i::|-ヽ::::::::::::::::::::
    l::::::::::::::::::::::|弋==' ソ        ,rr`-.、V   l:::::::::::::::::::
    .l:::::::::::::::::::::|  ̄`¨゙          ////,C!ヽ .l:::::::::::::::::::       ━┓
    l::::::::::::::::::::|             .! oゞ´/  ,}:::::::::::::::::::       ┏┛
    l::::::::::::::::::::|        '      `゙゙ '   / |::::::::::::::::::       ・
    l:::::::::::::::::::::!、                ム |:::::::::::::::::/

    /:::::::::::::::::::::::::\    r‐-、         /‐ '::::::::::::::::/
   /::::::::::::::::::::::::::,...| `ヽ、  `ニ` _ __  , イ:::::::::::::::::::::::::/    どうしたの?
   /:::::::::::::::::::::::::::|゙゙ヾ== 、_ ̄二___|,.>::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  /:::::::::::::::::::::::::::::|     l.l.l ̄ ̄ ´ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/       マミ。
 _/:::::::::::::::::::::::::::::::|     |.|.|    ,ノヽ、::::::::::::::::::::::::::/


                       ,  -  、
                     <       ゙  、
                 /              \

               / /                \         あ、ママ……
                 / /  /    ヽ            ヽ_
              / / /       \   \   ヽ   {{ 》
             i / /  /   i   \\      \ .}ヽi|r 、
                 i i / /./       | ヽ |ヘ \ \    ヽ.}}γ}} , 、_
             | .| /  /  |  |  i  | リ >\ ヘ_ \  ヽ || |∥/ //ー, 、
           ,ヘr| i .i  i  / |i i:.  |i.  |:|´   ,  |\ i i i {{_}} //   /} .}_
             /i ヽ| | |  | i  | i:.  |.i  | !  イ ェ≠=x| | i | /  /  / ノ ノ\\
          i | | | |  |i i i  , |:  | i | !    ∥ し心} |i | } リ | /  / / /, -ゝ ヽ
     ,、-一ハ | ! | !リ|   | ! レ´| | リ 从     乂 廴少 i リ レ  |   |/  /´ , -、}丶 、
.     i ヽ、 l .リ / /  !  ハ  i  ! |≠サx        ̄  // リ| |   i|   /´  /人   }
.     | | .i | .i    | V ハ  i  《弋ミ心}         / / / { |  {   i/  / /  \ ノ
     i .i. _ ノ┴     〉/ ヽ i V\≧ノ   、        /:::.:.\ヽ  {  { |ノ  ノ    y
.     /    -―--ノ∠\\ヽゝ\       っ     /:::.:.:::.:.:\ \i i | <  / ̄ ̄\
.    /        ,ノ´    ̄_Tヘ\ _-,―,- -―-- -―<、- .:.:.:.:>´`ヽ\` - ´<´ヽ\ i
   /                r/ ` ´/  ヽ、   ` ヽ、_> ̄     `  ̄ ´    ヽ  }
   `ゝ、                  |l    |    ,  \>, 、 `ヽ                  /
      ー  __          ~-一γ ̄  \ ヽ\`....´    ...........:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::........   /
              ̄ ̄ ̄ ー一ヽ _  \    TT´/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ノ`ー 、
                         ̄  ̄ ー -  \ __           ,..  イ 



                     ,. r:::::::::::::::::::::-..、
                   /::::::::::::::::,::::::::::::::::::::\
                  /:::::::::::::::::::/二ニニニ- 、ヽ
                 /:::::::::::::::::::/:::::,:::/::/::::::::::ヾ::、

                 /:::::::::::::::::::/::::ィ::/l:/|:::::ト::::|:::::::i
                 |:::::::::l::::::::/-/_|///,' |::/|:::i;:::::::|
                 |::::,/|:::::::::l:/,__!_-`/ レ-rA::::|::|   ……なにか、
                 l:::i、 |::::::r' {,J/`   z-r.l:::|::!
                /::::::::i:::::::| ,,,`´    じ' /::lレ'    いやな事でもあったの?

                /:::::::::::l:::::|ト、     ' ,,, ノ:::/
                /:::r -、_|l:::||ヽ、ヽ、 `´ イ::::/
             .  /::/     、:|ゝ、` ̄7:::L、/:::/
              /::/   r'´ヾ{ ̄ヽ--t->イ:::/
               /::/    ヽ ヽ  ヲ, {` /:::,イ
             /::/    ヽ| ゙、  イ円l>:ノ /、
              /::::{` ヽ 、   ヾ ゝイ / l |  Y }


                     -
                ´         ` ー  、
             /              ヽ
        /  /           /  ヽ  ヽ       /
       / /       / /ヽ    ヽ  ',      /
\       / ,′  !      / /   ヽ i     i     /
  \   j  {   、{  / /j/     ゙j } ! i   |    /
   \  {  ヘ   \_/! //       _厶イ }   |   /
     \{ ; ∧ { ∨`Vー''    `"´/   } /}  /.} ./       /
      | ,′`、.{   \        /  .j/ ;  / /  i      /
     ヽ. V{ ゝ トゝC /      \ つ。///    '      /
、     '      | 〃〃         〃〃0| "´     /      '    聞いてよー! ママ!
 \     ',    !              !  i  /      /
   \         \      (  )     イ   |      / {      マミね、魔法少女の後輩達から
  } ̄\      { ,> .       . < i   !    /   \
  {   ヽ.       ____ ミエ壬 _____      /    /     スイーツ狂いって 呼ばれてるの聞いちゃった!
  {ミ、   、 ヽ ̄   ー‐._`Y^Y´_      ノ   /     /
    _.>、 }  ヽ     __⊥⊥___`ー   {    f   /        狂ってないもの! 狂ってないもの!
.r ⌒ヽ.  ヽ. !   i|   r ´// | |ヽ\\   |    i /{  __
{   ,/ ̄ ̄´i}   |/―‐//――‐i i一\_,j    |V  ¨"   } ヽ
ヽ  {       |      /./    | |        j ゙ー―-、  .j  i}
  \{     |     / /       ! |         ,′     ゙ / ,/
   \_,   ヽ    { {       | |      /      У/



        _ ,.......:::::::::::::::::::::::::......、
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  |:::::::l:::::::::::::::| _ハ__/ l,/  リ__'_l_/:::::|:::l !
  |:::::::l:::::::::::::::| |:::::::::|     |:::::| {::::リ::::!  ……あー……

  |:::::::l:::::::::::::::| 、:::::::|      |:::::| ,:::::::::::!
  |:::::::l:::::::::::::::|  `ー´       `ー' ,::::::::::!
   }::::::,::/::::::::l:>.u.. __  c __,. イ:::/l::::::,

    l::::::|∧:::::::::l:,. -r‐― ┬ -、::::l::/!.l:::::,   ドーセ カロリー全部
    |:::::::::::::、::::::l  { ̄ ̄r i' ̄} 、/::| |::::l     胸ニイッテルトカ イワレテルンダロウナ
    |::::::::::::::∧::|  └ヽ ,'-i__} ヽ:| |::/
    |::::::::::::/ゝヘ! ∠  //  | |    ヘ l/


                  / : : : : : : : : : /: : : : : :` : : : : : ヽ:\
               // : : : : : : : : : /\ : : \: : : : : : : : v:ハ、
                : : : : : : : /: : /  丶: : : : : : : : : : : ハ|V{ハ     あーって……
               ii : : : : : : : : : /      }: : : : : : : : : : i:i:|ivi:リ
               |i : : : i : : i : :, ー=-‐':|`ヽ:i: : : : : : じじハ     なに、ママ!
               |i : : : | : :ハ:i|      j|  jハ : : : : |: |i i|ハ, . ヘ、
                ハ : : :iiハi:{ 八     '"芹示 |: : : : ハ: じj/: : : : : ヽ
                V :ハ从,茫ミ、     v:ツ | : : ,/,ハ: V: : : : : : : :/}
                  i爪: :\ vリ       .   ノ : :/r' У: : : : : ,ィ彡'  ,. ヘ、
                 ` ミ;ゝ  ,     u  `ー彡|_/: : : : : :/ _/ : : : : :ヽ
                    丶   ⊂⊃     /  |Ⅵ: : : : : :/_,ィ勿' : : : : : ,ィ刋
                ι  ,. :'" > . _ . r: ´   / 丶: : : : i三彡': : : : : :ムィ'"
                     / : : : : : :_:_:_:_,≪r‐一 ´   / ̄ ̄ ̄`'く: : : : : :/
                     ヽ : r<´ ̄ ̄i i| ,ィー…<   /       \: : /   /



.      ,':..:..:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:/:..:..:..:..:..:..:..:..:/:..:..:..:/:..:..:..:..:/:../:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ
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     |:..:..:..:..:..:.l:..:..:乂 ヽ}:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|  ゝ辷シ      f抃ノi:../}:..:../ j:|   いえ……
     |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..>j:..:..:..:.. l:..:..:..:..:.|          ヒシ/:.|/:..|:../  リ
     |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..:..:.l|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|          v'.:...:...:...j:/      貴方の作るお菓子が

      |:..:..:..:..:..:.l:..:..:..:..:..:.!|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|  u         〉 ..:..:..:./
      |:..:..:..:..:..:.l:..:.lー─i.|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|      rー‐ ,  ィ' ..:..:...:..:.|        中学生が作るものと思えないから、
      |:..:..:..:..:..:..:.. |^≧=ト|:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.ト、      ̄ _  .|:...:...:...:...:|
      j:..:..:..:..:..,':..:..}    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.| ./>   ィ    }:...:...:...:...:|       そう言われちゃってるんじゃないかしら?
    /:..:..:..:..:./..:.._ノ    |:..:..:..:..:l:..:..:..:..:.|/^\:..:..:l.:..{   |:...:...:...:...:|
    /:..:..:..:..>'7^ 丶、. 八:..:..:..:.l:..:..:..:..:.|^Y^r7:. i:..:|   |:...:...:...:...:|       どれも、とっても美味しいもの
.   /:..:.>'`丶: :\   \ }:..:..:..:.!:..:..:..:..:|j }//:..:..l:..:|   |:...:...:...:...:|


           /   /  / / / ヽ 、  .! 、 \   ヽ
          / /    ./  , '/ /   ゛、.!  、 ヽ  ヽ _ ,,r-,
         //    /|_ / //  ――L|、  l !   }へ| |l}
         .!/|  l  /'|´ / l/    __ リ ヽ | |  |/ /`V=、
        . || |  l  | ,X= |     >-- 、 \|| l }=| c | |l
         ! ! ヽ ゝ|イ;;c,       |;;i;;;c \ | /  A iiiゞV      そ、そぉ? ほんと?
           ヽ ヽ!、 |゛リ       |{‐' ,!   /  /=ヾ|、X
            `ー- '-'         ̄  /  ,/ ) ,. |、 -、_>--,   ママ……
             /| //  '      //// / ノ/リ-'ノ- '´  ――|
         r―--/人      ,----,  u ー'´/,-- '´        ヽ
        ,! ――-、ー ヽ、   ` ‐ '    ,. イ /     -- 二二,!
        /___   ` ヽ、 ヽヽ __  - '´  | </    _,..-_-'´―-、
       ___  `ヽ、    \|ー -=---、__,.|っ ヽ  /´  ̄ ̄,. - '´´|
       /   ` ヽ<´`ヽ ,.ノ、     ̄l ||  | ヽム二,r '´     |
      /==-、__ ,/ ̄ ̄ '、::'、  r---- 、_, |l|  ノヽ-、-./_   , -- ' 二,}



                       ,...::::::: ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、
                     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ     勿論よ。

                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
               .    /- 、::::::::::l::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::l    貴女は天才的なパティシエール級よ。
                  /:::::``ヾ;;;;、l:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::.

                  l:::::l::l、::::、:::::l::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l     マミの様な娘を持てて、
                  |:::::l,:l/、:\!:::::::::::|,ニヽ:::::::::::::::::::::::l
                  |:、::ヾ、 ,.-\!::::::::::|-、,.l::::::::::::::::::::::::.     ママは幸せ者だわ。
                  ヽ::ヽ. _,ノ  |:::::::::::|_,ソ:::::::::::::::::::::::::::.

         \゙ッ        ヾ、〉   l:::::::::::| ∨::::::::::::::::::::::::::. 
         ⌒           ヽ、 ,.ィ l::::::::::l  ヽ、::::::::::::::::::::::::.
              , - '" ̄ ̄ ` 丶、 l:::::::::|/ ̄ \::::::::::::::::::::::..

            /    _ -  -──-、:::::::|  , - '' \::::::::::::::::::::.
           , ' , '   /           |ヽ:,'-,/     ヽ:::::::::::::::::.
          / /     //        ト、ヽ/l ,       ',:::::::::::::::::
          ,' ,' / ./  ,'/ / ,イ  /,人 l トl         ,::::::::::::::::
          | | ,' /  /_/L// ,イ ∠_ !|.├|,        、::::::::::
         {Y´ヽ | | y , -┼ゝiト、//",r- ヽ| | |        ヽ:::::::::
          }::ヽi! ! !、 !イ,.ィ==ミ"  "_ ハ,', ノ/      、__  /:::::::
          ゝイ!r!、ト、.!ゝ        `ヾ/イイ        / ::::::::  スッ
      _,.... -─/⌒ヽ !ヽヽ """    ' "" !从       /:,' ∧:::::::
      ゝ-二// x≠卞≦ヽ=-   ー'ー' _,.イイ__      /:   }:.:.::::::::
      f=ニ {{ /    `ヽ二ー-r--r^Y        /     l:.:.:.:.:::::
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.             , ':/           ;      ヽ
            /:::'              ∧        :.
           ':/:    ::'::::/    '  :/  ', :ト、       '
          |;'::::.   ...:::!:::|:;イ :::/! /    , ! ヽ::ヽ:.  i
         ,.、!::::::::.  ' ::/!斗‐ト/ ,::/    ‐‐トミ、V   |    
         {l`!l;:::::::::. '::/´ ,/ j/ j/      j!  ` V: r.¬     そっ、そうかなぁ、えへへ!
       ,...ミj !;::::::::.レ' ,/_        _    i:. ∥7,'
       {{ `,,(:}}l、 ::::!" ,ィ三三ヾ     ,.ィ=ミ刈 }:. jj/ムゞ    ママがそう言ってくれるなら
.       r-`-"jj∥{\ト、       、      ヾ ,'/}〈  }}
      j::::::::::::`ヽ:入_,ミヽ :::::::::   __ _  :::::::::: /'_;ノ∧_∥ _  マミ、もっと頑張っちゃお
       {;_:_:`ヽ::..\ 人      「   7    人::ム斗≦  }
.      `ー-`ヽ ::::::..   >    ヽ _ノ  _ < <´::  _ ィ=='  
.   { ̄`::ー-..、ノ`ヽ:::::. 〉   -=「≧ - 壬=-    ヽ::ィ< _,.. ー ¬ 
    j;_三_::ミ::::::::ヽ_:j::/    _}`::: ̄__      :.     ー{:::    {  ダカラ モット ホメレ
.    `ー ‐‐`ヽ:::::::ヽ _ . rr/  、/ /⌒ヽ  ヘrr . _  v-;ー―'
          y  ̄  r - ー Y  ,/⌒ヾ)ー -- 、   ̄ ゞ:ト、  
       _ ノj::::::::::. .. ヽ   |   l´⌒|    /     i \ミ__
  _,..ィフ ̄` ーィ:::::::::::: :: . |:〉  ::|   l_つ !   〈:|     ハ   ー 、ヽ
 (::::.. /     /:::::::::j    |:\/ !   ,j   :l \ /:j   i::.  \   j:: )




 {: : : i: : : : i:|: : : .:∧: : i |: : : : :| :| |{ |: : ∧: :i : i : i | : : : :i : : :}
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 |: : : l: : : : i:|丁 ̄厂 ̄卞:.: .:.::| :|  √ ̄冂: :厂i | : : : :l : : :|

 |: : : l: : : : i:| i.{ ┼--__{ \: :! :!   __--┼{:「   | : : : :l : : :|
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 |: : : |i : : : | _」::::::::::::{_          _」:::::::::::::{_  | : : : i| : : :|    ふふ、そう。
 |: : : |i : : : |   ̄ ̄ ̄            ̄ ̄ ̄  /.〉 : : i| : : :|
 |: : : |i : : : |   ''''      ‘      ''''     '彡l : : i| : : :|    でも、作りすぎて
 |: : : |i : : : |:::..、                 ,.:::::::: l:. : i| : : :|

 |: : : |i : : : |:::::: ≧        `   ´       ≦:::::::::::::l:.:..:i| : : :|    食べすぎには注意しないとね
 |: : : |i : : : |:::::::::::::::::::::i     __     i :::::::::::::::::::::::::::!: : i| : : :|
 |: : : |i : : : l::::::::::::::::辷}__        __ {こ::::::::::::::::::::::::|: : i| : : :|
 |: : : |i : : : l:::::::::::::{¨   ̄ ̄`Y´ ̄ ̄  ¨} : ::::::::::::::::|: : i| : : :|

 }: : : |i : : : | x=≦   : : : ̄] i! [ ̄: : : :  ≧=x::::::::::|: : i| : : :{


            ,. -  ̄ ̄`´ ゛  ヽ、
          /            \
        /          >     ヽ
       /          /ヘ .、  ヽ  ヽ
      /        / //   ゙、.}   !   |      りょ、量は……
      |  i / |  /,´/     i |ヽ、 |   |
      |  | |  /_ イ /'’  ‘'ー=:.|l`ヽ | l  |      考えるね……
      | l | l xァ示ミ    ッ示ミリ  リ|   /
      i  V{ l {{ vぅリ     vぅリ }}  l} /|、  , -、
   ____ノヽ ヽ{ ` `~      `~ ´  イ,イ/ ,>'´  ヽ
  /--、ヽ、`ヽ .{ ":::::::   ′  ::::::::  イノ`'´    /,ソ
  ト、  ` `ヽ从      c=っ    u  ノ/ /    /
.  `ー-、     }>..         イ/ ./   /  /`ー,
 __     \ \  ヽ f=-、ー ,.ノ,=} /   // __, /   ,,ィ
/___` ー、---,.‐-=厶rr_' __`-i i´___ `ヽ -‐- 、,/   ,/
{  `ヽ   /   ',.ノ'´  __Y`f-   ` ー    ',   ム-==-、
. ̄`゙ー、  ′  }     r |__|-     /   i / ,. ―-,}i }
.r,r {ー‐' `ト.、  {      //l|ヽ、    /.     l ´  / ,/
{  ヽ  ノ| \  {ヽ、   //.| | | |`ヽ、/ }  /´|  / ,/
ヾ ーr'  |   / .| |`ー'// | | | |   .| | ヽ  |./ ,/




        /::/:::::::::::::::::::::::::::::ィ::::::ハ::::::::::ヽ::l:::::::::::|:::::::::::::::::::|
       /::/:::::::::i::::::/:::::::::/ |:::/| 、::l:::::::::l::|::::::::::|:::::::::::::::::::|
       /:/:::::::::::|::::/.|::::::// |::/ | ,l:,r-'|、::::|::::::::::|::::::::::::::|::::|
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      //::l:::i:::,A-|-.|:/ /  レ  二,.--c-|::::::::/::|l:::::::::::::::l::::|
      l::::::::::l:|、::| .l:| -|'     ´ ゙、:,し/| l::::::/::::|ヽ:::::::::::::l:/
      |::::::::::::::Vl TニC       ゝ-‐'/:::/::::l:/´ノ::::::::::::|     ええ。
      |:::::::::::::::::::〉 ゙、;;リ         /::::/::::l/::::::::::::::::::::l
      |:::::::::::::::::/ ゙、    ,       /::::/::::::l::::::::::::::::::::::ヽ     あんまり食べ過ぎるのも
      |::::::::::::::/  l          /::::/:::::/ |:::::::::::::::::::::::ヽ
      |::::::::::::/    ヽ、  ` ´  ./::/:::::/  ,|_::::::::::::::::::::ヽ     有り難味がなくなるから。
      |::::::::::/   /::::::::` ー -, ':::/:::::/==' __|::::::::::::::::::::::::ヽ
      |::::::::/   /::::::::::::::::::::::r-/:::::::,/:/  /   ̄ヽ:::::::ヽ:::::::ヽ  
      |:::l::::| /:::::::::::::::::::::::::__|/:::::,イ/  r '´      ヽ::::::ヽ:::::::ヽ
      ヽ::l:::|:::::::::::::::::::/ `.V_/::/  , |/          ヽ::::::ヽ::::::ヽ
      ,ヘ::::|:::::::::::::::/  //   /   l /        ヽ::::::ヽ:::::ヽ
     /::::::V:::::::::::::::|  イ<    /   /          ヽ:::::ヽ:::::ヽ
   /:::::::::::::::::::::::::::::| /__/,、  /   /      , - ―――ヽ::::ヽ::::ヽ
  /:::::::::::::::::::::::::::::/,.ィ ̄// ̄`´    | _ ,-‐ '´      /::::::::ヽ:::ヽ


                 ,. -  ̄ ̄`´ ゛  ヽ、
               /            \
             /          >     ヽ
            /          /ヘ .、  ヽ  ヽ
           /        / //   ゙、.}   !   |      うん……
           |  i / |  /,´/   、___i |ヽ、 |   |
           |  | | /_ イ´/      |l`ヽ | l  |      そうすれば、狂いって

           |   l | l´l / |       リ  リ|   /
            i   V{  l!  、     ´,-‐‐-、l} /|、  , -、   言われなくてもすむ……かな?
         ____ノヽ  ヽ ,r'´゙゙`       :::::: /,イ/ ,>'´   ヽ
       /--、ヽ、`ヽ\__ヽ :::::::    l       ,|,>'´   /,ソ
       ト、  ` `ヽ、 ヾ、 u    r ‐-,   , イ/ /    /
        `ー-、       ヽ、    `- ' ,. '  / /   /  /`ー,
      __     \ \  ヽ  f=-、ー ,.ノ,=} /  // __, /   ,,ィ
     /___` ー、----ヽ !  , } rr_' __`-i i´___ヽ、\ // ̄ ,/   ,/
     {  `ヽ   ヽr―--',.ノ'´  __Y`f-   ` ー<--=,<   ム-==-、
       ̄`゙ー、  /    }     ,r |__|-      /   ヽ / ,. ―-,}i }
     r,r {ー‐' `Y    {      //l|ヽ、     / |   ヾ´  / ,/
     {  ヽ  ノ     !,ヽ、   // | | | |`ヽ、 / {    \/ ,/
     ヾ ーr'      /  | |`ー'// | | | |   .| |  ヽ     ヽ



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                  /        ノ        ヽ
           /       /       /  ハ  \
       _  /      /      /  /  \ i    i ヽ V´ `
       { ヽi   l     イ      // /     i__|_   i   i/ /
      _ 、 , }  l   l,+―  / i /      ̄i | iヘ  i   i l//ヘ
     {  ヽl i  i l /´l i     / i/      _} } i  i   i } ノノ
      ゝ   { {  i i   l i -― i  |     ___リ__ i  i   i K<    でも、ママが味方なら、
      > ヽi   i i  { >―ト         /Cl;;;;l }\ / / i { } }
      /  / i  ヽ V / {Cl;;;j }       {  ー ' l / / イ ヘ-´    他の子に
      {  /   i  \\ 弋 `ソ        ` ー ' /  /イ} ヘ}}
      `て 人\  \ ` ´     、    ////// 丿`´      どんな事言われたって
        `´ ( ヽ\  \ ///          / /ノ_ / _ - ―-,
      ┌一―-\ ニ)\ー--   ヽ _  ノ     /l>  - ――  {   もう何も怖くないけどね
        / ̄ ̄  ー `ヽ ゝ            // /         }
      i__        \>       イ /    / -==フ ノ
      \   =  >     \ } _ ̄_  レ/  / イー ニ 二 _
      _ 二.,ー "  }\\  r ´  i | {   ̄ l  / ( ( /  _   {
     {´_ー- `へ 、ノノ  ヘ_,,..!__ノ⊥!__ヾ(\_/  /     フ
     |_  _,_,,..>ィl /:::::::::::::一l::::::::lー:::::::::::.....ニ二lー-<-<´

     \ `フ     ノ/..:::::::::::::::::::::人::::人:::::::::::::::::::::::::::/|/     \



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