ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2(1000)

~ブリタニア本国 ラウンズ邸宅~

コンコン

???「……朝か」ムク

???「咲世子です」

???「……入っていい」

咲世子「失礼いたします」スッ

咲世子「調子はいかがですか?ルルーシュ様」

ルルーシュ?「残念ながら好調だよ」

ルルーシュ?「さあ、準備を頼む」

ルルーシュ?「慣れたものだろう」

咲世子「……ええ」

咲世子「……本当に、慣れてしまいました」

ルルーシュ?「そんな顔をするな」

咲世子「あれから、なんの連絡も無いのですか?」

咲世子「……もっとも、既に二年も前の話」

咲世子「流石に今更かもしれませんが」

ルルーシュ?「あいつは簡単には死なない」

ルルーシュ?「私はあいつが休んでいる間変わってやっているだけだ」

ルルーシュ?「お前はルルーシュに仕えているんだろう」

ルルーシュ?「それならただ信じて待てばい」

咲世子「……そうですね」

咲世子「CC様」

CC「……」

軒並みスレ落としてしまった。残念

咲世子「この髪も……」スッ

咲世子「きっとルルーシュ様は悲しまれるでしょうね」

CC「……面倒だから切っただけだ」

CC「その程度でとやかく言う奴じゃない」

咲世子「そうでしょうか……?」

CC「ああ」

CC「……よし、今日も見事な手際だ」

咲世子「ありがとうございます」

CC「今日の予定は?」

咲世子「これからユーフェミア様とエリア11復興ライブのスケジュールおよび興行予定の協議」

咲世子「その後はコーネリア様と会食」

咲世子「新造ナイトメアに関する調整をラクシャータ様と」

咲世子「そして夜にはエリア入りです」

CC「過密スケジュールだな」

咲世子「ですので、その前にナナリー様とお会いしてはいかがですか?」

CC「……そうか、今はこっちに交換留学中だったな」

咲世子「最近なかなかお会いする時間がございませんでしたから」

咲世子「ナナリー様も寂しがっておられました」

CC「……そうだな、会おう」

咲世子「そう言ってくださると思っていました」

咲世子「それでは参りましょう、あまり時間に余裕があるわけでもありませんし」

~学生寮~

男子生徒A「おい、あれって……」

男子生徒B「ナイトオブゼロ、イレヴンの手先さ」

女子生徒A「どうして皇帝陛下はあんな男をラウンズにしたのかしら」

女子生徒B「見た目はいいんだけどね」

男子生徒A「ナイトオブセブンといい、おかしいよ全く」

咲世子「………」

CC「……」

寮監「ご用件は?」

咲世子「特別寮棟まで」

寮監「あいよ、行きな」

咲世子「ありがとうございます」

CC「……」

CC「……なかなかルルーシュのようにはいかないな」

CC「ブリタニア人には嫌われてしまった」

咲世子「ここは政府高官のご子息ご息女が数多く在籍していますから」

咲世子「仕方ないのです、彼らに罪はありません」

CC「分かっているさ」

CC「だが、堪える」

咲世子「……行きましょう」

CC「ナナリーは虐められたりしていないだろうな?」

咲世子「大丈夫です」

咲世子「どちらかというと、あんな兄を持って不憫だという流れになっていますし」

CC「……まあそれならいい」

咲世子「さあ、着きましたよ」

お久しぶりです。最近更新せずにすみません。

どこぞのオンラインゲームを始めたらどハマりしてサボってました。バイトも増えましたし。

これからは水曜日があきそうなので、基本は水曜日更新、時間あるときに適当にといった感じで書いていこうと思います。

軒並みスレ落としてしまったのでここに集中出来ますし。

寝て起きたら書きます。ゆっくり待ってて下さい。落ちたら立て直して書きます。

CC「…」コンコン

咲世子「私は外で待機しておりますので」

CC「頼む」

ナナリー「どなたですか?」

CC「…久しぶりだな」

ナナリー「お兄様…」

CC「入っても?」

ナナリー「はい、どうぞ」

CC「失礼する」パタン

ナナリー「ふふ、本当にお兄様の声にしか聞こえませんね」

CC「ラクシャータの技術は凄まじいな」

ナナリー「戻せるんですか?」

CC「生体ナノだからな、スイッチで自由自在に」ポチ

CC「どうだ?こちらの方が落ち着くか?」

ナナリー「ええ、そうですね」フフ

ナナリー「どうですか?最近の調子は」

CC「ままならないことが多いな」

CC「ルルーシュは凄い奴だよ」

CC「やるべきことが分かっている」

CC「オルゴールに入っていたデータのおかげで何をしたかったのかがやっと理解できた」

ナナリー「日本は随分といい国になったと聞きます」

CC「自治区も拡大したし、今は観光業をメインに据えているからな」

CC「街並みの整備も進み、疎開も幾つかは解体された」

CC「かつての瓦礫の山は、もう殆どない」

CC「サクラダイト交易も順調だ、問題はないのだが」

CC「……如何せんそちらに気をやり過ぎてな、今ではナイトオブゼロは売国奴だと言う輩も増えている」

CC「ナナリーには苦労をかけてしまっているな」

ナナリー「いえ」

ナナリー「日本が急速に復興したのは紛れもない事実です」

ナナリー「私も、特に虐められたりはしていませんよ?」

CC「だが、気分は良くないだろう」

CC「兄を悪く言われるのは」

ナナリー「…それは、CCさんの方がそうなんじゃないですか?」

CC「……」

ナナリー「お兄様はお元気なのでしょうか」

CC「もちろんだ」

CC「あいつが簡単にお前の前から居なくなるはずがないだろう?」

ナナリー「……そう、ですよね」

ナナリー「…でも、最近はCCさんの方が心配になります」

CC「私が?」

ナナリー「だって、お兄様の代わりをするということは」

ナナリー「CCさんがCCさんで居られなくなる、ということですよね」

ナナリー「それは、とても辛いことです」

CC「…もうすぐルルーシュは帰ってくる」

CC「それまでに、私ができることをしているだけさ」

ナナリー「……」

ナナリー「CCさん、聞いて下さい」

CC「何だ?」

ナナリー「CCさんは、もう十分にお兄様の為に働いたと私は思います」

ナナリー「ですから、もういいんじゃないですか?」

CC「……何の話か分からんな」

ナナリー「…もう、お兄様は…」

CC「…っ!」

ナナリー「…すみません、言葉が過ぎました」

CC「……いや」

ナナリー「CCさんにはCCさんの未来があります」

ナナリー「私は、それを失うことを」

ナナリー「お兄様が望んでいたとは思えません」

CC「……だが、私はあいつに頼まれたんだ」

CC「あいつに夕食を作る約束もな」

CC「約束は、……契約は絶対だ」

ナナリー「CCさん……」

コンコン

CC「……何だ?」ピッ

咲世子「ルルーシュ様、そろそろお時間です」

ナナリー「…行ってしまわれるのですね」

CC「ああ」

CC「明日からは日本だ」

CC「ナナリーが帰ってくるまでに、より良い国にするさ」

ナナリー「無理だけはしないで下さいね」

CC「…気には止めておくよ」パタン

ナナリー「お兄様……」

ナナリー「居るならば早く帰ってきて下さい」

ナナリー「……そうでないと、CCさんが」

ナナリー「……」

ナナリー「……お兄様……」

短いけどこれだけ。

次は雑巾とか、今のカレンやスザク、特派の人たち出せればなぁと。


ルルーシュさんはいつ出てきますかねぇ。生きてるといいんですけど。

それでは、また次回。乙バレー

あと、関係ないけど落ちたやつは立て直すんでそっちも待っててくれると嬉しいです。

咲世子「乗って下さい」ガチャバタン

咲世子「……ナナリー様とは?」

CC「いつも通りだよ」

CC「あの子は他人を気にしすぎる」

咲世子「……」

CC「それより、次はユーフェミアか」

咲世子「はい、少し急がないといけませんね」

CC「そうだな」

CC「着いたら起こしてくれ、少し寝る」

咲世子「かしこまりました」

CC(ナナリーも相当無理をしているな)

CC(兄が消えて二年、だが死体は上がっていない)

CC(……)

CC(だが、二年も音沙汰無しとはどういうことなんだ?)

CC(連絡なんてどんな方法でも取れる)

CC(それこそ、一年前は私もナナリーも日本にいた)

CC(それでも何も無いとなれば……)

CC(……)

咲世子(ルルーシュ様、貴方の存在はお二人にとってあまりに大きすぎます)

咲世子(このままでは、いずれ取り返しのつかないことになりそうで……)

咲世子(……私が、…いえ、それは無理です)

咲世子(……)

ユーフェミア「よく来てくれました、ランペルージ卿」

ルルーシュ「ご無沙汰して」

ユーフェミア「よく来てくれました、ランペルージ卿」

ルルーシュ「ご無沙汰しております、ユーフェミア皇女殿下」

ユーフェミア「護衛は結構です、後は彼に任せて下がっていなさい」

SP「それでは、外で待機しています」

ルルーシュ「咲世子、お前も下がっていろ」

咲世子「はい」

ユーフェミア「これで二人きりですね」

ユーフェミア「お久しぶりです、ルルーシュ」

ルルーシュ「変わりないようで何よりだ」

ユーフェミア「ええ、お陰様で」

ユーフェミア「最近は仕事も随分落ち着きましたし、むしろ退屈です」

ルルーシュ「この前のステージは見させてもらったよ」

ルルーシュ「まさかユフィにこんな才能があったとはな」

ユーフェミア「わたくしはやりたいようにしているだけです」

ユーフェミア「カグヤも偏見や立場、色々な事情があるのに」

ユーフェミア「仲良くしてくれますから」

ルルーシュ「うまく行っているようでなによりだ」

ルルーシュ「スケジュールは事前に渡した内容で問題ないか?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「カグヤは先に日本へ帰国していますし」

ユーフェミア「段取りは任せて欲しいと言っていました」

ルルーシュ「凱旋ライブだからな、張り切っているんだろう」

ユーフェミア「わたくしも久々の日本です」

ユーフェミア「ルルーシュが作った日本を満喫しなければ」

ルルーシュ「俺が作った訳じゃないさ」

ルルーシュ「皆の助けがあってこそだ」

ユーフェミア「謙遜は必要ありません」

ユーフェミア「モデルケースとして、各自治区でも取り入れられつつあると聞きました」

ユーフェミア「観光や娯楽、人を楽しませることが世界を平和にしていくというのは」

ユーフェミア「素晴らしいことです」

CC(ユーフェミアは相変わらずだな)

CC(果たして、本気で私をルルーシュと思っているのか、それすらも測れんが)

CC(だが、まだギアスの力は残っているようだし)

CC(この子は知らないほうがいいだろう)

CC(いや、知らない振りでもいい)

CC(何故かは分からないが)

CC(……ユーフェミアとルルーシュの話をしてはいけない気がする)

ここまで、たまには書かないとねー

ルルーシュ「最近変わったことはないか?」

ユーフェミア「変わったこと?」

ルルーシュ「一応確認程度にな」

ユーフェミア「いえ、毎日充実しています」

ユーフェミア「スザクもラウンズとして頑張っていると聞きますし」

ルルーシュ「会っていないのか?」

ユーフェミア「騎士とはいえ、そこまで束縛している訳ではありませんわ」

ユーフェミア「今度の日本ライブにはついて来てくれると言っていましたが」

ルルーシュ「ああ、警護も兼ねてな」

ルルーシュ「俺も姉上にはそう頻繁には会っていないが」

ユーフェミア「ふふ、お姉さまはさぞ寂しがっておられるでしょうね」

ルルーシュ「そうか?」

ユーフェミア「ええ、きっとそうです」

ユーフェミア「今日のご予定は?」

ルルーシュ「その姉上と会食だな」

ユーフェミア「あら、そうでしたか」

ユーフェミア「参加したかったです」

ルルーシュ「来るか?」

ユーフェミア「残念ながら、これからインタビューを受けなくてはなりません」

ルルーシュ「いつもの、やりたいことをしているだけ、か?」

ユーフェミア「そういうからかいは嫌いです」

ユーフェミア「ですが、まあそうですね」

ルルーシュ「芸能人は大変だな」

ユーフェミア「そうでもないですよ」

ユーフェミア「事実を言うだけですし」

ルルーシュ「ユフィがそれでいいなら、俺も何も言わないさ」

ユーフェミア「本当、ルルーシュは変わりましたね」

ルルーシュ「変わった?俺が?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「なんだか……とっても寂しそう」

ルルーシュ「……っ!」

ユーフェミア「CCさんのことですか?」

ルルーシュ「…関係ないさ」

ユーフェミア「困った時や、辛い時は言ってくださいね」

ユーフェミア「話を聞くくらいなら、わたくしにもできます」

ルルーシュ「……その時は頼む」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミア「それでは、お姉さまによろしくお伝え下さい」

ユーフェミア「あまり時間を使うと、外のSPの方が心配します」

ルルーシュ「そうなのか?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「わたくし、このままでは二股姫と呼ばれてしまうかも」

ルルーシュ「…はは、ラウンズに二股か」

ユーフェミア「ええ…ふふ」

ルルーシュ「それは避けないとな」

ユーフェミア「いえいえ、それもまた楽しそうです」

ユーフェミア「ともかく、わたくしはわたくしで上手くやりますから」

ユーフェミア「ルルーシュは無理をしすぎないように」

ユーフェミア「約束ですよ?」

ルルーシュ「……ああ、約束だ」

ユーフェミア「よろしい」

ユーフェミア「それでは、また日本で会いましょう」

ルルーシュ「そうだな」

~高級レストラン~

コーネリア「なるほど、ユフィがそんなことをな」

コーネリア「あいつは意外と人をよく見ているから」

コーネリア「お前も自覚していない部分があるんじゃないか?」

ルルーシュ「そうなんですかね?」

コーネリア「私にはよく分からないがな」

コーネリア「まあ、昔の生意気さは無くなったと思うが」

ルルーシュ「私も大人になったと言うことですよ」

コーネリア「ふん、可愛げも無くなったかな」

コーネリア「20歳になったくせに酒にも付き合わんとは何事だ」

ルルーシュ「失敗したくないので」

コーネリア「姉に対してそのくらいの失態は許されるんじゃないか?」

コーネリア「まあ、少しは記憶も戻ってきたようだし、それで良しとしよう」

ルルーシュ「ほんの少しですが」

コーネリア「実感はわかないか?」

ルルーシュ「ええ」

コーネリア「……まあ、今のお前にとってはそちらの方が都合がいいのかも知れんな」

ルルーシュ「と言うと?」

コーネリア「今やナイトオブラウンズだろう?」

コーネリア「余計な権力争いに巻き込まれるよりは、今の地位を盤石にする方が得だ」

コーネリア「私も、まさかこうまで出世するとは思わなかったが」

ルルーシュ「自分でも驚いていますよ」

コーネリア「何、ルルーシュの実力が正当に評価された結果だ」

コーネリア「何度も言うようだが、エリア11では助けられてばかりだったからな」

ルルーシュ「それは謙遜ですよ」

コーネリア「そんなことはない」

コーネリア「神根島の大量破壊兵器、それに巨大ナイトメア」

コーネリア「到底私の手には負えなかった」

コーネリア「……もっとも、こちらも手痛い損失はあったがな」

コーネリア「CC、あの子とはもっと色々な話がしたかったよ」

ルルーシュ「……そう、思いますか?」

コーネリア「ああ」

コーネリア「あいつ程お前のことを考えていた女は居なかったぞ?実際」

コーネリア「頭も切れる、いいコンビだと思った」

コーネリア「おっと、少々失言が過ぎたか」

ルルーシュ「いえ」

ルルーシュ「あいつも喜ぶと思います」

コーネリア「有能な人間ほど早く居なくなってしまうのは何故なんだろうな」

コーネリア「……だがな、ルルーシュ」

ルルーシュ「はい?」

コーネリア「私は何故か、CCが生きているように感じるんだ」

ルルーシュ「……?」

コーネリア「変なことを言っている自覚はあるさ」

コーネリア「よくは分からない」

コーネリア「だが、確かにそう感じるんだ」

コーネリア「また二人で私の前に現れるような、そんな感覚があるんだ」

ルルーシュ「…気休めはいりませんよ」

コーネリア「気休めなどではない」

コーネリア「ルルーシュ、お前も諦めるな」

コーネリア「お前はこの二年、一人でキチンとやってきた」

コーネリア「だが、以前のように人を使う、いや」

コーネリア「人を頼る、と言うべきか」

コーネリア「そういう、言わば余裕が無いように感じる」

コーネリア「お前の周りにはいい仲間が沢山いる」

コーネリア「もう少し任せてみたらどうだ?」

ルルーシュ「……はい、そうします」

だめ、眠い。ちょっと書いたから許してつかぁさい

久々すぎてミス。多分3時前くらいからになると思うので、明日の朝に読むといいと思いますよ。

~ラウンズ執務室~

カレン「へー、コーネリアがそんなことをねぇ」カチャカチャ

CC「ああ」

カレン「ま、仕方ないっちゃ仕方ないでしょ」

カレン「だって、あんたはルルーシュじゃないんだから」

カレン「あ、そこのレンチとってくれる?」

CC「これか?」スッ

カレン「さんきゅ」

カレン「あたしからすれば、随分上手くやってると思うけど」グイッ

カレン「やっぱ、あいつにしか出来ない判断ってのはあるし」

カレン「それに、きっとあたしらの見てるところよりはさ」

カレン「ちょっと先を見てたと思わない?」

CC「そうかもしれんな」

カレン「また素直に認めないんだから」

カレン「別にあんたの能力云々の話をしてる訳じゃないの」

カレン「ただ、あんたとルルーシュじゃ役割が違うでしょってこと」

CC「役割?」

カレン「ルルーシュが突っ走って」

カレン「CCが止める」

カレン「みたいな?」

CC「いや、私に聞かれてもな」

カレン「とにかく、ルルーシュと全く同じだとしたら、あんたたちが一緒にいた意味なくなっちゃうじゃない」

カレン「だから、あんまり気にしない方がいいわよ」

カレン「そのうちルルーシュもひょっこり帰ってくるだろうから」

CC「お前は、ルルーシュが生きていると思うか?」

カレン「ええ」

カレン「むしろ、あんなやつどうやったら殺せるのか分からないわ」

カレン「その辺は、あんたと同じね」

カレン「よし、これで完了っと」

カレン「プロトの調整しといたから、ラクシャータのとこに行ったあと確認しといてね」

カレン「一応あんたの癖には合わせてあるつもりだけど」

CC「すっかり一端のメカニックだな」

カレン「ま、あたしの仕事なんてこれくらいしかないからね」

カレン「可翔式も最近乗ってないなぁ」

CC「荒事はスザクが片付けているから、仕方あるまい」

カレン「あいつも良くやるわよね」

カレン「少なくとも、無力化だけで全てを対処するなんて、あたしには出来ないわ」

CC「……あいつもルルーシュの影を追っている一人だからな」

カレン「まさにそんな感じね」

カレン「戦神スザクなんて大層な二つ名もらったみたいよ」

CC「そういうお前にもあるじゃないか」

カレン「……あんなの、いらないし」

CC「なんだったか」

カレン「分かっててとぼけてるでしょ」

CC「ふふ、そうカッカするな」

CC「鬼神のカレン様」

カレン「ほんと、センスないわよね」

カレン「女の子になんて名前贈ってくれるのかしら、まったく」

CC「スザクは無理をしているな」

カレン「明らかにそうでしょ」

カレン「相手は殺す気で来てるのよ」

カレン「それを、こっちは殺さずに対応しなきゃいけないんだから」

カレン「……その分こっちもフォローしてるけど」

カレン「あたしは、あんまりいいとは思わない」

CC「そうなのか」

カレン「だって、無力化を貫けば貫くほど」

カレン「相手は余裕をもってこっちに攻撃してくるようになる」

カレン「だから、向こうが恐れるように」

カレン「…きっちりやった方がいいのよ」

CC「……お前たちは、鬼神と戦神でいいのかもしれんな」

カレン「ええ」

カレン「あいつが変わらないなら、あたしがあいつの分まで」

カレン「皆の恐怖の対象になるしかないもの」

CC「嫌じゃないのか?」

カレン「嫌に決まってるでしょ」

カレン「……でも、仲間が死ぬより全然マシよ」

カレン「だって戦いなんだもん」

カレン「……人は死ぬわ」

CC「……」

カレン「はい、暗い話はおしまい」

カレン「ラクシャータは研究室の方にいるはずだから、早く行きなさい」

CC「カレン、お前は……」

カレン「いいから」

カレン「あんたはあんたなりにルルーシュのことを考えなさい」

カレン「あたしはあたしなりに」

カレン「これからのあたしたちについて考えて、やってるつもり」

CC「……すまんな」

カレン「ルルーシュが帰ってきたら、今までの分謝らせてやるわ」

カレン「じゃあね」

CC「ああ」

カレン「今日の日本入り、あたしも同じ時間だから」

カレン「先に行って待っとくわ」

CC「それでは、またその時に」

ふははー、公式より先にルルーシュの眼帯を考えてやったぜー

もうちょい待って欲しい。逃げないから

~ラウンズ直属 研究室~

ラクシャータ「あらぁん、よく来たわねぇら」

CC「元気そうだな」

ラクシャータ「あんたこそ」

ラクシャータ「ま、座ってよ」

ラクシャータ「いつもの、先にやっちゃうからさぁ」

CC「ああ、頼む」

ラクシャータ「あたしも、別にこーいうの得意って訳じゃないから」トントン

ラクシャータ「チクっとするわよ」

CC「こんなもの、慣れているさ」

ラクシャータ「ふふ、でしょうね」プス

ラクシャータ「……はーい、採血終わりー」

CC「何か分かったか?」

ラクシャータ「何かって言われてもねぇ」

ラクシャータ「分かりやすい話でいいなら」

ラクシャータ「……とりあえず、あんたは人間とは違ってるってとこかしら」

CC「そんなこと、言われなくても分かっているさ」

ラクシャータ「血液は人間とさほど違わないんだけど」

ラクシャータ「驚異的な保存能力ね」

CC「何の話だ」

ラクシャータ「修復ってより、形状記憶って言えばいいのかしら」

ラクシャータ「原理は分からないけど」

ラクシャータ「あんたを作ってるタンパク質だったり、鉄分だったり」

ラクシャータ「カルシウムも、挙げればキリがないけど」

ラクシャータ「あんたって存在に戻ろうとする性質があるのよ」

ラクシャータ「それがどのラインで決まるのかは謎」

ラクシャータ「首が飛んでも大丈夫なのか、はたまた身体から血液が無くなっても平気なのか」

ラクシャータ「腕が無くなったら、そこから生えてくるのか」

CC「あまり耳触りのいい言葉ではないな」

ラクシャータ「あたしも言ってて気分悪いわ」

ラクシャータ「でも、その辺の研究はあんまり進んでなかったみたいね」カタカタ

CC「それが、C計画の報告書か」

ラクシャータ「かなり高度に暗号化されてるけど」

ラクシャータ「この二年で六割以上解読したわ」

ラクシャータ「薬物に対する耐性は相当ね」

ラクシャータ「現存する毒物を手当たり次第に調べられてる」

CC「……」

ラクシャータ「あんたの記憶には、肉体的に痛めつけられたのとかは無いわけ?」

CC「……焼かれたことはあるな」

ラクシャータ「なるほど、焼死はしない、と」

ラクシャータ「それと、胸のとこの傷」

ラクシャータ「それが消えないのは…」

CC「私がこの身体になる前の傷は治らない」

ラクシャータ「そういうこと」

ラクシャータ「あんたの言うギアスの契約やコードについて」

ラクシャータ「あたしはあんまり信用出来なかったけど」

ラクシャータ「調べれば調べるほど、あたしの知る科学じゃ説明できないことだらけでさ」

CC「ギアスとは世界との契約だ」

CC「人間を超え、世界の理を超えた力を得る代わりに」

CC「……その人間は、人間で無くなっていく」

ラクシャータ「ルルーシュも、そうだったのね」

CC「……」

ラクシャータ「……あたしはさ」

ラクシャータ「別にそいつが人間だろうが機械だろうが」

ラクシャータ「…化物だろうがいい」

ラクシャータ「たぶん、それはロイドも一緒」

ラクシャータ「ルルーシュはルルーシュ、カレンはカレン」

ラクシャータ「スザクはスザクで」

ラクシャータ「あんたはあんた、よ」

CC「……二年経っても、変人なままだな」

ラクシャータ「そうね、あたしもその辺」

ラクシャータ「人間からズレちゃってるのかも」

ラクシャータ「さ、暗い話はこれでおしまいよ」

ラクシャータ「何か分かったら、その都度連絡を入れてあげる」

CC「……ああ」

ラクシャータ「さ、こっちこっち」

ラクシャータ「ラウンズってのはいいわよねぇ」

ラクシャータ「これだけの設備を独り占めなんて、贅沢すぎる気もするけど」

ラクシャータ「おかげさまで、これだけのナイトメアが作れるなら文句無いわよねぇ」

CC「これが、新しいナイトメア……」

ラクシャータ「久々の」

ラクシャータ「あたしとロイド共同製作ね」

ラクシャータ「もっとも」

ラクシャータ「あんたにこいつを乗りこなせるかどうかは微妙だけどねぇ」

CC「いい、気にするな」

CC「これはルルーシュ用に造れ、そう言っておいたはずだ」

ラクシャータ「ま、あたしもあいつは生きてると思うけどさ」

ラクシャータ「早く戻ってきてくんないと、こいつが旧型って言われかねない時代がきちゃうわよ、全く」

CC「その時は改良してもらうしかないな」

ラクシャータ「……あたしはさ」

ラクシャータ「ルルーシュのやり方が気に入ってるし、あいつが殺しても死なないような奴ってのも知ってる」

ラクシャータ「あんたはあたしより長くルルーシュといたんだ」シュボ

ラクシャータ「あたしよりもずっと色んなこと知ってんでしょ?」フー

ラクシャータ「帰ってくると思ってる?」

CC「ああ」

ラクシャータ「わーお、即答」

ラクシャータ「それは、やっぱりギアス関係で分かるってこと?」

CC「……いや」

ラクシャータ「?」

ちょいきゅーけー

さて。

ナルトを更新したからには、こっちも書かないと落ち着きませんね。

さぁ、始めますよー。

CC「……ルルーシュのギアスの反応に似たものは感じる」

ラクシャータ「似たものってなにさ」

CC「あの時、確かにルルーシュのギアスは一度消えた」

CC「だが、数ヶ月後に少し違った反応が現れたんだ」

ラクシャータ「あんたは、それがルルーシュだと思うの?」

CC「……ああ」

ラクシャータ「ま、あたしはギアス云々のこと、よく知らないけど」

ラクシャータ「あの甘えん坊やがあんたのとこから居なくなるってのも変な感じだし」

ラクシャータ「気長に待つとするわ」

CC「……」

ラクシャータ「いつもは自信満々のくせに、変に気弱なんだから」

~日本 トウキョウ疎開 空港~

カレン「ふあぁ~」

CC「緊張感を持て、カレン」

カレン「しかしですね、ランペルージ卿」

カレン「気持ちとしては里帰りですし」

カレン「それに、時差とか結構弱いんですよ」

CC「全く、これからが大変だというのに」

カレン「情報部からの新人でしたっけ?」

カレン「2人くらい来るって話だったような」

CC「覚えているならシャンとしろ」

CC「ただでさえ、我々のやり方は情報部の受けが良くないんだ」

カレン「へーい」

CC「……全く」

カレン「でも、不思議な感じ」

カレン「つい二年前まで、ここはブリタニアだったのに」

カレン「今や日本自治区の一部だなんて」

CC「騎士団も上手くやっているということさ」

CC「じきにここの疎開も解体する方向で話が進むだろう」

カレン「……ほんと、不思議」

カレン「あれだけガムシャラに抵抗してたなんて、信じられない」

CC「どんな組織も、内側は脆いものだ」

CC「特に、ブリタニアのような大きな国はな」

カレン「ま、これだけ短時間で出来たのは協力者の力も大きいけどね」

CC「それは間違いないな」

追い付いたー

カレン「日本人を纏める騎士団と」

カレン「それを上手く操作するための内部工作」

カレン「ルルーシュは、一体どこまで想定していたのかしらね」

CC「言い方には気をつけろ」

CC「……あいつ自身、最初はここまで考えてなどいなかったさ」

カレン「そう思う?」

CC「こうなったのは、あいつが人の心を持っていた、それだけのことだからな」

カレン「意味不明ね」

CC「危うい綱渡りの連続だったということだ」

CC「様々な問題が、偶然いい結果に繋がったに過ぎん」

>>152
おつである。遅いが付き合ってください。

後悔はさせない。

CC「さあ、政庁に向かおう」

CC「明日から、またやることが山積みだからな」

カレン「憂鬱だわ」

カレン「ま、それが必要なことなのは分かってるから、やるけどね」

CC「それでいい」

CC「私は少し野暮用がある、着いたら先に休んでいていい」

カレン「野暮用?」

カレン「そういや、あんたいつも日本に来るとどこか行くわよね」

CC「大した用事じゃない、気にするな」

カレン「…ま、余計な詮索はやめとこうかしらね」

CC「やはり、お前は賢い女だな」

カレン「ま、生きてりゃ色んなことあるわよ」

カレン「さーて、早くベッドに潜り込まないと」

CC「……」

~政庁~

CC「ふう」

CC「この机にも馴染んでしまったな」

CC「……」

こんこん

CC「入れ」

軍人「お疲れ様です、ランペルージ卿」

CC「どうした?」

軍人「情報部から派遣された者が挨拶をしたいと申しておりまして」

軍人「いかがなさいますか?」

CC「……通せ」

軍人「は、了解いたしました」

軍人「君、入りなさい」

???「はい」

CC「……!」

CC「……人払いは済ませた」

CC「それで、何故君がここに?」

CC「…シャーリー」

シャーリー「久しぶり、だね」

CC「確か、君は本国の大学に進学したと聞いたが」

シャーリー「うん、表向きは」

CC「表向き?」

シャーリー「実は、アッシュフォードを出てから、軍の養成機関に入ったの」

シャーリー「わたし、結構頑張ったから」

シャーリー「訓練生として、情報部から出向になったの」

CC「それにしても、たった二年で…」

シャーリー「ふふ」

シャーリー「ルルーシュにこんなことを言っちゃうとガッカリするかもしれないけど」

シャーリー「エリア11に行きたいって言う人、すごく珍しいんだよ?」

CC「…だろうな」

CC「道理で二人も送られてくる訳だ」

シャーリー「あはは、まだ一人前じゃないってことだね」

シャーリー「これでも、一応少尉階級なんだけどなぁ」

CC「だが、何故軍なんかに」

CC「君に向いているとは……」

シャーリー「……確かに、辛いことも沢山あったけど」

シャーリー「わたしはわたしなりにルルーシュのお手伝いがしたかったんだ」

シャーリー「だから、これからよろしくね」

シャーリー「ランペルージ卿」

CC「……」

シャーリー「仕事は明日からだったよね」

シャーリー「ごめんね、時間とらせちゃって」

CC「いや、構わないが」

シャーリー「ばしばしこき使ってもらいますので」

シャーリー「それでは!」パタン

CC「……」

CC(シャーリーが軍人……)

CC(養成機関では過酷な訓練が行われる)

CC(あの優しい娘が、その厳しい環境を耐え抜いたのか……)

CC(……)

CC(……とにかく、あそこに行こう)

CC(あまり時間もない)ギイッ

CC「……」

軍人「おや、ランペルージ卿」

軍人「どちらへ」

CC「所用で少し留守にする」

CC「何かあったら連絡しろ」

軍人「それでは例によって…」

CC「ああ、護衛はいらん」

軍人「了解いたしました」

軍人「ここは治安が良くなっているとはいえ、まだまだ反抗する人間も多い土地です」

軍人「どうか、ご無理はなされませんよう」

CC「ああ、気遣い感謝する」

軍人「それでは、こちらはお任せ下さい」

CC「……」

CC(……ここも、随分といい所になったな)

軍人「ランペルージ卿!お帰りなさい」

CC「ああ」

CC「かわりなかったか?」

軍人「はい!」

軍人「この国も、どんどん住みやすい所になって」

軍人「今度、うちの課で日本復興記念式典を企画することになりました」

CC「去年もしていたじゃないか」

軍人「これからは、恒例行事にしようということです」

CC「……報告書をあげておけ、目を通す」

軍人「ありがとうございます!」

CC(土地も人も、変わる)

???「……」

CC「……」

???「……」ペコリ

CC(…見かけない顔だな)

CC(新しく入ったのか?)

キイィィィィィン

CC「!!」

CC(これは、ギアス!)

???「……何故動ける」

CC「無駄だ、私にギアスは効かん」

CC「貴様、何者だ」

???「……」

CC「答えないなら、ここで死んでもらうことになる」

???「………」

ふっ

CC(ギアスの反応が弱まった、解除したのか)

CC(特に変わった所はない、先程の言葉から考えるに)

CC(時間を操作するか、空間に干渉するタイプのギアスだな)

???「……ルルーシュ・ランペルージ」

???「聞いていた通り、普通じゃないみたいだね」

CC「ああ、そうだ」

CC「お前も、随分と普通からは遠いようだが」

???「僕の名前はロロ」

ロロ「情報部から出向してきた」

CC「目的は私の暗殺か」

ロロ「半分正解ってとこかな」

ロロ「僕の仕事は君の監視と」

ロロ「出来るなら口を封じることだ」

CC「それなら、諦めて帰るがいい」

ロロ「……そういう訳にもいかないさ」

ロロ「今日のところは顔合わせってことで我慢するよ」

ロロ「じゃあね」

CC(あの目……)

CC(あんな話をしながら、全く興味を感じさせない)

CC「……厄介だな」

ここまで。

やっと、やっと書きたいところまでいける。

次をお楽しみに!これから正攻法らしさが戻ってくるぜ!

じゃ、おやすみー

~アパート~

CC「……ここに来るのも久しぶりだな」

CC「我ながら、一体何をしているのか」カタン

CC「……ルルーシュ」

CC「この写真を撮った時は、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった」

CC「呑気に笑って…」

CC「……」

CC「帰ろう…」

がたん

CC「!」

CC(今の音、寝室からか)

CC「……」ギィ

ふらっ

CC「誰だ」

???「何も変わらないな、ここは」

CC「!」

???「久しぶりだな、CC」

CC「……嘘だ、夢……」

???「残念ながら、夢じゃない」

???「帰ってきたぞ」

CC「ルルー……シュ」

CC「ルルーシュ!」ダッ

CC「お前!今までどこに……!」ギュッ

ルルーシュ「どうした、子供のようじゃないか」

CC「うるさい!」

CC「私が、今までどんな想いでいたと思っている」

ルルーシュ「はは、さみしかったか?」

CC「寂しくないわけ無いだろう!」

ルルーシュ「よしよし、泣くな泣くな」ポンポン

CC「泣いてない!」

ルルーシュ「……もっとも、俺も寂しくなかったわけじゃないがな」

CC「……?」

ルルーシュ「ゆっくり話そう、今までの話と」

ルルーシュ「そして、これからのことを」

ルルーシュ「食事はまだか?」

CC「あ、ああ」

ルルーシュ「よし、俺が作ってやろう」

ルルーシュ「最近やっと日本に戻って来られてな」

ルルーシュ「暫くここに住んでいる」

ルルーシュ「中華料理でいいな?」

CC「何でも構わないが」

ルルーシュ「少し待っていろ」

CC「……」

CC「それより、お前のその格好は何なんだ?」

ルルーシュ「それも今から教えてやるさ」

ルルーシュ「どうだ?似合っているだろう」

CC「学園祭を思い出す」

ルルーシュ「……よし、完成だ」

ルルーシュ「貝式糖醋桜桃肉」

CC「パイ式桃色肉の甘酢風味か」

ルルーシュ「さすがに中華連邦に居ただけのことはあるな」

ルルーシュ「とにかく食え、味は保証する」

CC「……美味い」

ルルーシュ「そうだろう」

ルルーシュ「さて、どこから話すか」

ルルーシュ「……俺はあの日、一度死んだ」

CC「死んだ?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「さっき俺に抱きついた時」

ルルーシュ「違和感を感じなかったか?」

CC「違和感……」

ルルーシュ「まあ、見せた方が早いな」シュル

CC「お、おい」

CC「急に脱ぐな」

ルルーシュ「いや、よく見ろ」

ルルーシュ「これが、今の俺だ」

CC「……その腕は」

ルルーシュ「そもそもどうやってガウェインのコックピットから出たのかも分からない」

ルルーシュ「だが、発見された時」

ルルーシュ「俺は心肺停止状態で海岸に流れ着いていた」

ルルーシュ「そんな俺を救ったのが、バトレーの研究」

CC「S2計画の……?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「残念ながら手足はフレイヤの爆発で焼き切れてしまってな」

ルルーシュ「この機械の手足と、そして」

ルルーシュ「胸にあるギアス晶が、俺の命を繋いでいる」

CC「このカバーの中か」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「こんな体でもギアスは健在だ」

CC「だから包帯を巻いていたのか」

ルルーシュ「暴発されては困るからな」

ルルーシュ「バトレーの研究所で暫く、俺は妙なポッドの中で身体の回復を待っていた」

ルルーシュ「この髪も、その時に伸びたままだ」

CC「地毛だったのか」

ルルーシュ「その後に便利だったからな、敢えて切らなかった」

ルルーシュ「数ヶ月後、俺は施設ごと放棄された」

ルルーシュ「恐らく、それもバトレーによる計らいだろう」

CC「何か理由があるのか?」

ルルーシュ「分からない」

ルルーシュ「施設を抜け出した後、俺はあてもなく彷徨っていた」

ルルーシュ「幸いこの手足は疲れを知らなかった、どこまでも行ける」

ルルーシュ「だが、生身の部分はそうもいかん」

ルルーシュ「気が付けば、俺は空腹で倒れていた」

ルルーシュ「そんな時に、俺はあいつに出会ったんだ」

CC「あいつ?」

ルルーシュ「聞いて驚け」

ルルーシュ「マオだ」

CC「まさか」

ルルーシュ「この広い世界でこんな偶然があるとは思わなかったよ」

ルルーシュ「マオには助けられた」

ルルーシュ「日本に来る時も、マオの姉としてだからな」

ルルーシュ「一つの場所に留まるのも危険だと各地を転々としていた時も、サポートしてもらった」

ルルーシュ「おかげで言葉も覚えた」

ルルーシュ《こんな風にな》

CC《なるほど、随分色々学んだようだ》

CC「こっちに帰ってくるのが遅れた理由は?」

ルルーシュ「単純に資金もなかった」

ルルーシュ「それと、もう一つ」

CC「何だ?」

ルルーシュ「中華連邦のギアス研究所を探っていた」

CC「!」

ルルーシュ「俺の居た研究所にも様々なデータが残されていたが」

ルルーシュ「調べてみれば、かなりの数の研究所が各地に点在していた」

ルルーシュ「無論、S2計画だけでなく、ギアスを使ったおぞましい計画の数々もな」

CC「……」

ルルーシュ「そのデータは、ここに持ち帰ってきてある」

ルルーシュ「今後、必要になるだろう」

CC「……そう、だな」

CC「……なあ、ルルーシュ」

ルルーシュ「何だ」

CC「……それでは」

CC「……私に関する研究も……」

ルルーシュ「……見た」

CC「…そ、そうか」

ルルーシュ「気にするな、俺も気にしないい」

CC「……知っての通り、私は人間ではないが」

CC「……実験体としての私は、知られたくなかったよ」

ルルーシュ「……はぁ」ギュッ

CC「ルルーシュ…」

ルルーシュ「俺も、もはや人間じゃない」

ルルーシュ「原理としては、ナイトメアの方が近いだろう」

ルルーシュ「おかげで、生身でお前を抱きしめてやることも出来ん」

ルルーシュ「そんな俺を、お前は嫌うか?」

CC「……いや、嫌わない」

ルルーシュ「俺も同じだ」

ルルーシュ「俺たちは共犯者、ギアスによって離れることも出来ない存在」

CC「……うん」

ちょい練り直す。また今度ー。

ルルーシュちゃん生きてて良かったね!これからもっと活躍させるよー。

髪の長いルルって
イメージはロスカラのコスプレルルでOK?

>>185
おけー。だがすぐに切っちまうのだぜ。

邪魔だから一つに結んで料理するエプロンルルで萌えるとよろしいでしょう。

悪いな、新しいお仕事の研修なんだ。

そのうち戻る。

今でしょ

バレ出没注意

なんでホモがわいてるんですかねぇ……┌(┌ ^o^)┐

もう少し待て、ちゃんとルルちゃんも書くから

ルルーシュ「しかし、妙な気分だ」

CC「?」

ルルーシュ「自分が目の前にいるようでな」

CC「そうか、変装を解いていなかったな」バリッ

ルルーシュ「いいのか、そんなに乱雑にして」

CC「いいさ」

CC「もう、必要ない」

ルルーシュ「髪は切ってしまったのか」

CC「気に入らんか?」

ルルーシュ「新鮮だな」

ルルーシュ「なかなか似合っているぞ」

ルルーシュ「俺も髪を切らなければならんな」

CC「それはそれで勿体無い気もするが」

ルルーシュ「仕方あるまい」

ルルーシュ「とにかく、まずは俺に戻らなければ」

CC「ふふ、面白い言い方だ」

ルルーシュ「……行こう」

CC「咲世子を呼ぶ、待っていろ」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「時間は……あまり残されていないのかもな」ズキン

~政庁 私室~

メイド「こちらです」

メイド「咲世子様は中で準備をしておりますので」

ルルーシュ「助かった」

CC「入り口の警備は頼むぞ」

メイド「はっ」

ぎぃっ……ばたん

咲世子「ああ……ああ!」

咲世子「ルルーシュ様、お待ちしておりました」

ルルーシュ「久しいな、咲世子」

ルルーシュ「戻ってきたぞ」

咲世子「またお会いできて嬉しゅうございます」

咲世子「……おいたわしい」スッ

ルルーシュ「気にするな」

ルルーシュ「生きていただけで幸運だった」

CC「挨拶はそれくらいにしろ」

CC「少々油断ならないやつがここに配属されてきている」

ルルーシュ「そうか」

ルルーシュ「咲世子、早速で悪いが」

咲世子「心得ております」

咲世子「CC様も、こちらへ」

CC「頼む」

咲世子「ふふ」

ルルーシュ「どうした?」

咲世子「いえ」

咲世子「またこうして、お二人の並ぶ姿を見られて」

咲世子「私、とても楽しいのでございます」

CC「……そうだな」

ルルーシュ「心配するな」

ルルーシュ「これからは急にいなくなったりはしない」

咲世子「お願いいたします」

咲世子「それでは」

咲世子「ルルーシュ様はルルーシュ様に」

咲世子「CC様は…」

咲世子「もう少し女性らしく整えますか」シャキ

ルルーシュ「相変わらず多才だな」

ルルーシュ「むしろ、咲世子に出来ないことがあるのか」

CC「少しおっちょこちょいだな」

咲世子「そんなことは…ない、はず」

ルルーシュ「まあ、それが人間味というものだ」

~三十分後~

ルルーシュ「ふむ」

ルルーシュ「見事なものだ」

咲世子「ありがとうございます」

CC「私はかなり、なんというか」

ルルーシュ「ボーイッシュだな」

ルルーシュ「少年のようで可愛らしいじゃないか」

CC「なんだ?そんな趣味があったのか?」

ルルーシュ「慣れずに照れるのは分かるが」

ルルーシュ「誤解を生む発言はするんじゃない」

CC「ふん、聞いているのはここにいる三人だけだろう」

咲世子「あの」

咲世子「ルルーシュ様、眼帯を」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「このままでは咲世子にもギアスを掛けかねない」

咲世子「私は構いませんが」

咲世子「これ以上何を遵守すれば良いのでしょうか」

ルルーシュ「どういうものかも知っているのか」

CC「私が教えた」

CC「咲世子は信頼できる」

ルルーシュ「まあ、それは分かるが」

咲世子「ルルーシュ様がその力をあまり使おうとされないことも知っております」

咲世子「私にもそのお手伝いができればと」

ルルーシュ「それに関しては充分だと思うが」

31には更新しようと思ってるので、待つがよろしい。

てか、そろそろルルを活躍させてCCに幸せになってもらいたい。

切実に。

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 l : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::: : : : : : :l
 l : :. : : : : ::.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: :::/l/l,:::: ,、l
 l::: : ::: : : : : ::::::::、- 、 : : ::::: : : : :::::: : : : : : : : :/'    :_,.‐''l
 l::::: : : :::::.: : :ヽ‐ `  ` 丶 、 _ 、 _:::::::.:. : :/_,,... -‐'' "´   |
  l::::::::.:. : : :_、 ̄          _,,... -‐'' "´           |
  「`¨` ・‐- 、 _,,,,.... -― '' "´             _,.‐'''| 31日かよ・・・
  |                            _,,... -''"    |ヽ、 遠すぎるよ・・
  l                 _,,... -‐'' "´   _       |  l ゼロぉおおおおお(泣
  `l`‐ 、____,,,,.... -― ''"´  _、  /::::::-''"   _,  | /
  ,´``‐、:::::::l          ____....::::: l  l :'  , ,.‐''"´/  | /
  、 、、 ヽ:::::l   __二二_¨¨¨¨     l , /(::::゚)○  |/
   ヽ 、\\::l   \   (:::○) ̄     l  _ --‐''"    |----、
   ヽ   ) ヽ、  _ (_)- '''´/ /     l  `      l――、丶
     、_ \ ヽ `               l           l    ヽ.ヽ
      `ヽ__                      l       /       ヽヽ
        l ヘ                  ・ l        /l         l l
      /,l l.ヘ                    , ィl   ./ l        l l
   _,. ‐_"‐'" l 、ヘ      ,.  _,,,,.... -_'"''´ |   / .l         l l、
 '"_. ‐'"      ヘ     l´  /--- ''"´  \-l /  l、        l l、丶、
‐''"           \      l/、    ,,,,... '_" ' /    \ /     l l_丶丶、
             ヽ`丶、.  \_ ̄,,,...-‐'''"__. /    __/        l .l ̄ ̄ ` ` 、
              ヽ   `丶、      '´,ll, ,/   /             l l ̄ ̄ ` ` 、
                ヽ       `丶、 || ll||l/  /             l l       \
            _,. ‐'" ヽ         ` ''"´ /               l l        \
              l´      ヽ         /               ノ l          `丶、
丶             l        l      /                  / ノ           __、
、丶         l         l       /                    / _,. '"      _,,... -‐_"´__ 丶
 、ヽ         l\__        /            _,. '"_,. '"   _,,..-‐_'"´-‐ ''"´     ̄\

書くぞ、今日は。

しかもいつも後回しにしてる正攻法からだ!

ふはは、嬉しいだろう、喜べ!そしてあがめろ!

……さあ、今日は寝られないぜ?

ルルーシュ「これでよし」キュッ

ルルーシュ「ふむ、白い眼帯というのもなかなか……」

CC「いいものだろう?」

ルルーシュ「なんだ、得意げだな」

CC「ふふ、これはなかなか評判がいいんだ」

ルルーシュ「そうなのか?」

CC「当然だ」

CC「やはり少々影があるくらいがちょうど良い」

ルルーシュ「……よく分からんが」

ルルーシュ「まあいい」

ルルーシュ「火傷の痕も隠れる、以前よりは必要だと言えるからな」

咲世子「厨二病乙」

ルルーシュ「なんだって?」

咲世子「いえ、口が勝手に」

ルルーシュ「…しかたない、今の言葉は聞き流そう」

咲世子「恐縮です」

ルルーシュ「おふざけはここまでだ」

ルルーシュ「二人とも、まず何をしなければならないか理解しているか?」

CC「現状の確認か?」

ルルーシュ「それは潜伏中にある程度把握している」

ルルーシュ「CCは本当に良くやってくれた」

CC「……そんなことは」

ルルーシュ「いや、およそ思い描いていた通りのシナリオだ」

ルルーシュ「すまない、こちらの準備が整うまで怠けさせてもらった」

CC「ふん、分かっていたならとっとと戻ってこい」

ルルーシュ「本当に悪かった」クシャ

CC「や、やめろ」

咲世子「ふふ、そうしているとまるでご兄弟のようですね」

ルルーシュ「それは困るな」

CC「困るのか?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「先ほど言ったやらなければならないことに関わる」

咲世子「はて」

咲世子「一体何なのか見当もつきませんが」

ルルーシュ「日本で一大イベントを起こす」

CC「イベント?」

CC「虐殺☆皇女のライブならもう決定しているが」

ルルーシュ「それはいい」

ルルーシュ「問題はお前だ」ビシッ

CC「私?」

ルルーシュ「お前は、公的に死んだことになっていたな」

ルルーシュ「それを撤回せねば」

CC「そんなもの、書類でどうにでもなるだろう?」

ルルーシュ「それではつまらんだろう」

ルルーシュ「俺たちらしくやろうじゃないか」

CC「私たちらしく?」

ルルーシュ「ふん、察しの悪い」

CC「む」

ルルーシュ「日本も復興右肩上がり」

ルルーシュ「ここでブリタニアとさらに関係を深めておけば」

ルルーシュ「これからさらにやりやすくなるだろう」

CC「もったいぶらずに言え」

ルルーシュ「咲世子」

咲世子「はい、なんでしょうか」

ルルーシュ「今すぐ関係各所に伝えて欲しい」

ルルーシュ「今日はナイトオブゼロ、結婚の日だ」

CC「は?」

咲世子「まぁ!」

ルルーシュ「二年越しになってしまったが」

ルルーシュ「今こそ必要だろう」

CC「待てルルーシュ!勝手に何を……」

ルルーシュ「咲世子!」

咲世子「はい、二秒で済ませます!」ダッ

CC「ちょっ!?」

ルルーシュ「ふはは、形が欲しかったのがお前だけだと思ったら大間違いだ!」

CC「わ、私のロマンスを返せぇぇぇぇ!」

~ブリタニア本国~

ロイド「……んん?」

セシル「あら、ロイドさん」

セシル「お仕事サボってネットサーフィンですか?」

ロイド「あー、うん」

ロイド「それについては謝らないでもないんだけど」

セシル「回りくどい上に、上から目線ですね」

ロイド「いやぁ、これのインパクト強すぎて」チョイチョイ

セシル「?」

ロイド「ルルーシュくん、結婚するらしいよ?」

セシル「は!?」

ロイド「生きててよかったねー」

ロイド「ざぁんねんでしたぁとは言えないなぁ」

セシル「ちょ、ちょっと見せて下さい!」

ロイド「セシルくん、仕事は?」

セシル「そんなことしてる場合ですか!?」バンッ

ロイド「ひゃ、ひゃい」

セシル「とりあえず、これから日本に向かいますよ」

ロイド「えぇ~?別にいいんじゃなぁい?」

セシル「お黙りなさい!」バンバンッ

ロイド「あいさー!?」

~日本 政庁~

カレン「入るわよ!」ドンッ

ルルーシュ「相変わらず騒々しい奴だ」

カレン「CC、いる!」ビシッ

CC「……ああ」

カレン「咲世子さん、いる!」ビシッ

咲世子「はい」

カレン「つまり、あんたはルルーシュだ!」

ルルーシュ「当然だ」

カレン「帰ってくるなら、連絡くらいよこせ!」

カレン「このスットコドッコーイ!」

カレン「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ「気はすんだか?」

カレン「とりあえず殴らせてもらえる?」

ルルーシュ「断る」

カレン「じゃあ、何か言うことは?」

ルルーシュ「今までご苦労」

ルルーシュ「これからもよろしくな」キラ

カレン「その爽やかさムカつくのよ!」

カレン「ゼロのことも含めて、色々文句が……」ジワッ

カレン「うっ……」

ルルーシュ「泣くほど嬉しいか」

カレン「バカ!嬉しいに決まってるでしょうが!」

カレン「お帰り馬鹿野郎ー!」ガバッ

ルルーシュ「おっと」

咲世子「CC様」

CC「いい、そのままにしてやれ」

CC「強がりが過ぎる女なんだよ」

咲世子「私たち、似たもの同士ですわね」

CC「類は友を呼ぶ、だ」

ルルーシュ「悪かった、カレン」

カレン「そう思うなら、全部教えなさいよね」

カレン「あんたとCCが抱えてるもの全部」

カレン「いいわね?」

ルルーシュ「……そうだな」

ルルーシュ「その代わり、聞いたら協力してもらうことになるぞ」

カレン「上等よ」

カレン「これでも二年間、あんたの剣やってんだから」

ルルーシュ「ふむ」

ルルーシュ「とりあえず、離れないか?」

カレン「……!」バッ

カレン「い、言っとくけど友人としてだからね!」

ルルーシュ「分かっているさ」

ルルーシュ「それに、今日から妻帯者でな」

ルルーシュ「流石に目の前で浮気という訳にもいくまい?」

CC「目の前じゃなくてもするんじゃないぞ」

ルルーシュ「らしい」

カレン「何、いきなり結婚?」

ルルーシュ「二年前の約束があってな」

カレン「いや、まあ割と今更なのかもしれないけど」

カレン「結婚する意味は?」

ルルーシュ「いいところに気が付いたな」

CC「意味があったのか」

ルルーシュ「ここにいる者には発表しておこう」

ルルーシュ「ズバリ、結婚する意味は」

カレン「何よ」

CC「何だ」

咲世子「何でしょう」

ルルーシュ「俺がいない間についてしまった、男色疑惑を払拭するためだ!」

CC「は?」

カレン「あぁ、そういうことね」

CC「どういうことだ?」

ルルーシュ「こればかりはCCを責める訳にもいかんが」

ルルーシュ「どうしても、変装に女らしさが出てしまうんだろう」

カレン「CC、あんたには言わなかったけど」

カレン「ランペルージ卿が男色家って噂は割とあったのよ」

CC「な、何故……」

咲世子「恐らく、カレンさんの見た目が良いことも影響しているのでしょうね」

咲世子「あまりに女性との醜聞がなさ過ぎたのでしょう」

カレン「CCのことを知らない人も多いからね」

カレン「単純に女に興味がないって方が批判としてはやりやすかったのかも」

咲世子「一部の方には、むしろ人気が出ていましたが」パチパチ

咲世子「ざっと算盤いたしましても、イメージは数%アップする見込みです」ザッ

ルルーシュ「うむ」

ルルーシュ「やはりイメージは大切だ」

CC「なんというか…すまん」

ルルーシュ「これからは愛妻家でいくぞ」

CC「そ、それはお前次第だ」

ルルーシュ「ディートハルトにも連絡しておけ」

咲世子「既に恙無く」

カレン「なんていうか、この緊張感の無さが久々で」

カレン「戻ってきた感じするわ」

久々すぎてなんか変な感じする。

とりあえずここまで。

一旦趣味全開のレールガン書いてきます。

またのー

今日一日で1から追いついた...
リアタイ見たなー|д゚)チラッ

>>260
うそ……だろ?

お疲れ、リアタイ遭遇できたらいいね。

……今なんだけどね

カレン「ま、いいわ」

カレン「何はともあれ酒よ」ドンッ

CC「どこから取り出した」

カレン「もともと、あんたと酒盛りでもしようと思ってたのよ」

カレン「ま、メイドさんにルルーシュのこと聞いたから飛んできたんだけど」

カレン「さ、グラス取って」

CC「まったく、酒飲みはこれだから……」

ルルーシュ「……ふっ」

咲世子「混ざらなくてよろしいのですか?」

ルルーシュ「どのみち強制参加だろうさ」

ルルーシュ「お前こそどうした?」

咲世子「?」

ルルーシュ「何か聞きたそうに見えるが」

咲世子「あら、私のポーカーフェイスもまだまだでしょうか」

ルルーシュ「俺の知る咲世子は、何も無ければグラスやら氷やらで世話を焼き始めるからな」

咲世子「なるほど」

ルルーシュ「それで?何が聞きたい?」

咲世子「そうですね」

咲世子「さしあたって、CC様と結婚されることの真意、でしょうか」

ルルーシュ「また不思議なことを聞く」

咲世子「もちろん、先ほどまでのお話も本当のことでしょうが」

咲世子「それ以上の何かがあると感じましたので」

ルルーシュ「それは、女の勘か?」

咲世子「そうかもしれません」

咲世子「少なくとも、CC様も同じ疑問を持たれているようですから」

ルルーシュ「CCも?」

咲世子「ええ」

咲世子「もっとも、CC様は聞こうとはなさらないと思いますが」

ルルーシュ「ほう、またどうして?」

咲世子「もちろん、ご結婚のお話が嬉しいからに決まっています」

咲世子「もしCC様が根掘り葉掘り聞こうとされれば」

咲世子「まるで結婚を渋っているようではありませんか」

ルルーシュ「……なるほどな」

ルルーシュ「そこまで分かっているのなら、むしろお前も聞かない方がいいんじゃないか?咲世子」

咲世子「そうかもしれませんね」

咲世子「ですが、好奇心もありますので」

ルルーシュ「……殺されぬようにな」

咲世子「承知いたしました」

ルルーシュ「まあ、大した理由という訳では無いのだがな」

久々のリアタイだ

ルルーシュ「咲世子、外交をするにあたって必要なものは何か分かるか?」

咲世子「お得意の問答ですわね」

咲世子「しかし、選択肢が多すぎる気がします」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「仮に、同じ立場で同じ力を持つ者が二人いたとして」

ルルーシュ「その二人に優劣をつけるとしたらどこか?ということだ」

ルルーシュ「外交に限らず、社会と大きく括ってもいい」

咲世子「なるほど」

ルルーシュ「まあ、質問の発端を考えればすぐに答えは出るがな」

咲世子「ルルーシュ様はお若すぎる、ということですね?」

ルルーシュ「その通りだ」

>>265
今日はそんなに長くないぜー

悪いが眠くてな

それでもよければゆっくりしていってくれ

ルルーシュ「詳しくはまだ話せないが」

ルルーシュ「これから、俺は持てる権力を全て使って中華連邦を切り崩す」

咲世子「そのためには、国内外を問わず交渉の場が嫌でも増える、と」

ルルーシュ「妻帯は、やはり一人前として認められるために必要だからな」

ルルーシュ「……と、まあ理由が無いわけではなかったのだが」

咲世子「?」

ルルーシュ「野暮じゃないか?」

咲世子「そのようですね」

ルルーシュ「俺も理屈無しで」

ルルーシュ「形を求めているのさ」

咲世子「寂しさを感じていたのは、お一人では無かったということですね」

ルルーシュ「女々しいか?」

咲世子「いえ」

咲世子「素敵だと思います」

カレン「さ、話はおしまい?」

ルルーシュ「ああ、すまんな」

カレン「ほら、奥さんが拗ねちゃうわよ」

CC「拗ねてなどいない」

カレン「ほら、既に自覚があるんだから」

CC「揚げ足を取るんじゃない」

カレン「んじゃ、準備も終わったことだし」

カレン「再会と、そして二人の結婚を祝わないと」

カレン「咲世子さんも、今日は混ざってもらうからね」

咲世子「ふふ、ご相伴させていただきますわ」

カレン「ほい、ルルーシュ」カラン

ルルーシュ「ああ、ありがとう」

カレン「かんぱーい!」

CC「今更だが、シャーリーは呼ばないのか?」

カレン「だって、ルルーシュとの再会は祝えないでしょ?」

CC「む、なるほど」

カレン「それに、ねぇ?咲世子さん」

咲世子「そうですわね」

咲世子「彼女には、時間も必要でしょうから」

ルルーシュ「?何の時間だ?」

カレン「知らぬは本人ばかりなり、ってね」

CC「……」

カレン「ほら、今日こそ潰れてもらうんだからね」

数字的にキリがいいんでここまで。

次はルルCC二人のお話に戻るぜ。

何とか全員集合するまでスッキリ進められるように頑張ります。

またーノシ

大掃除くらいさせてくれーい笑

ガキ使でも見ながら読めるようにする予定ですよー

奈々様見ないと……みんなも、そうだろ?

~三時間後~

カレン「……」スゥ

咲世子「あらあら」

CC「今日は持った方だ」

ルルーシュ「そうなのか」

CC「むしろ、私としてはお前がこれだけ飲めるとは思っていなかったな」

CC「まあ、家系的に弱いという訳では無いだろうが」

ルルーシュ「……本来はどうなのか分からんが」

ルルーシュ「この身体では酔えんらしい」

CC「……私も無理でな」

CC「まあ、味の思い出に浸るくらいか」

ルルーシュ「ほう」

ルルーシュ「俺にはソフトドリンクがお似合いだろうな」

咲世子「ふふふ」

咲世子「私、カレンさんを運んできます」

咲世子「お二人はまだ積もるお話もあるでしょうし」

CC「いつもすまないな、後処理を任せて」

咲世子「いえ、これが私の仕事ですから」

咲世子「よいしょ」グイッ

咲世子「それでは」パタン

ルルーシュ「……やはり咲世子が一番の強者だな」

CC「その辺りは何も変わっていない」

CC「あそこまで掴めない人間も久々だ」

ルルーシュ「以前にもいたのか?」

CC「一人だけ、な」

すまんな、国外にいたのだ。

落ち着いたら書く。失踪なんかするかー

ルルーシュ「……なるほど」

ルルーシュ「シャーリーに、ロロとかいう情報部の人間」

ルルーシュ「本国も牽制に必死というわけだ」

CC「ロロは恐らくシャルルかVVの差し金だ」

CC「周囲の時間に干渉する面倒なタイプのギアス能力を持っている」

ルルーシュ「油断は出来んな」

CC「奴に関しては詳しく調べる必要がありそうだ」

ルルーシュ「ディートハルトの線は生きているのか?」

CC「情報収集ならスザク側から当たった方がいいかも知れん」

CC「表から当たっても、デタラメな経歴が出てくる確率が高いからな」

ルルーシュ「そちらは任せていいか?」

CC「ああ、構わない」

CC「お前はどうする?」

ルルーシュ「俺はシャーリー側の調査だ」

CC「調査もなにも……」

CC「そういえば、シャーリーが軍人になったと聞いても驚かないんだな」

ルルーシュ「いや、驚いてはいる」

ルルーシュ「それより気になることがあるだけだ」

CC「気になること?」

ルルーシュ「シャーリーが受けている命令だ」

CC「軍部が情報部にゴネられて人を派遣するのは珍しくことじゃない」

CC「現にシャーリー、ロロの前にも何人か送られて来ている」

ルルーシュ「それはそうだろう」

ルルーシュ「だが、二人送って来たことには何か理由があるはずだ」

CC「単純にシャーリーが未熟だからではないのか?」

ルルーシュ「それならばロロ一人でことは足りる」

CC「人質という線は?」

ルルーシュ「シャーリーを人質に使うには、些かリスクが大きすぎるな」

ルルーシュ「フェネット氏はギアス研究においても多少踏み込み過ぎていた部分もあるし」

ルルーシュ「それ以外の鉱石研究でも著名な人物だ、おいそれと手を出す訳にもいかないだろう」

ルルーシュ「だから、俺が直接シャーリーから聞き出す」

CC「つまり、見当もつかないと」

ルルーシュ「俺は予言者ではないからな」

CC「……まあいいさ」

CC「私が聞くよりは話しやすいだろうし」

ルルーシュ「明日にも動くつもりだ」

CC「お膳立ては必要か?」

ルルーシュ「ロロに注意を払って貰えれば、それでいい」

CC「分かった」

CC「そして、肝心な話だ」

ルルーシュ「これからどうするか、だろう?」

CC「その通りだ」

CC「あのオルゴールに入っていたメモリーの通り、私は日本の確立をメインに進めてきたが」

CC「結果ブリタニア属の独立自治区であることに変わりは無い」

CC「それに、警戒されているのかシャルルや皇族達との接触もままならん」

CC「一体これからどうするつもりだ」

ルルーシュ「よくぞ聞いてくれた」

ルルーシュ「いかにも、このままでは日本はいつまでたっても大国ブリタニアの属国でしかない」

ルルーシュ「だが、暫くはそのままでいいんだ」

CC「何?」

ルルーシュ「俺はずっと中華連邦にいたが」

ルルーシュ「何も遊んでいたわけじゃない」

ルルーシュ「確かな確信を持って探っていたのだ」

CC「何を?」

ルルーシュ「決まっている」

ルルーシュ「ギアスだ」

CC「……」

ルルーシュ「中華連邦では、ブリタニアとは違う独自の研究が今でも進められている」

ルルーシュ「俺はブリタニアと中華連邦の対立を進め」

ルルーシュ「そのギアス研究を打ち崩したい」

CC「ちょっと待て、話が飛びすぎだ」

ルルーシュ「一つ分かっていることがある」

CC「何だ」

ルルーシュ「シャルル、VVが恐らく共通に持っている方針について」

ルルーシュ「シュナイゼルも噛んでいるだろうが」

ルルーシュ「それは、ギアスだ」

CC「……」

ルルーシュ「神根島の装置もそうだが」

ルルーシュ「やつらはギアスの力を自分の意のままにすることを目的に様々な研究を行なっている」

ルルーシュ「やつらと同じ土俵に立つためには中華連邦の最奥で行われている実験のデータが必要だ」

ルルーシュ「無論、その研究は打ち切らせる」

CC「ギアスに近づけば近付くほど、底の無い闇に囚われることになるぞ」

ルルーシュ「ならば、これからの世界にギアスを残さないことを考えれば?」

CC「……ギアスは不滅だ、途絶えたと思っても、どこからかまた産まれてしまう」

ルルーシュ「その連鎖を断ち切りたい」

ルルーシュ「ブリタニアの打倒、日本の再建」

ルルーシュ「そしてギアスの根絶」

ルルーシュ「それが俺の目的だ」

ルルーシュ「シャルルにもVVにも繋がる強固な線ともなるだろう」

CC「……馬鹿馬鹿しいが」

CC「お前は言い出したら聞かないからな……」

CC「だが、分かっているのか?」

CC「ギアスが無くなれば、私は……」

ルルーシュ「心配するな」

ルルーシュ「ギアスが無ければ消えるのは、もうお前だけじゃない」

ルルーシュ「俺も一緒だ」

ルルーシュ「頼む、手伝ってくれないか?」

CC「自殺するようなものだ」

CC「……だが、消えるのも」

CC「ルルーシュ、お前と一緒になら悪くない」

ルルーシュ「……ありがとう」

ルルーシュ「そのためにも、まずは火を付けなければな」

CC「火?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「世界を変える、その前の灯火さ」

~次の日~

咲世子「おはようございます」バンッ

ルルーシュ「元気がいいな」

CC「騒々しいともいうな」

咲世子「お二人のお声を早く聞きたくてつい早起きを」

咲世子「式の用意は急がせましたが」

咲世子「何分急なもので来場者の選定も終わらず」

咲世子「披露宴も含めて一週間後ということになりました」

ルルーシュ「ふむ、まあ仕方ないな」

咲世子「書類等もそれに合わせましてご用意いたします」

咲世子「世間にはイベントとして大々的に公表しましたので」

咲世子「収支は大幅な黒字が見込めるかと」

CC「……あまり祝い事で金銭の話をするな」

咲世子「CCさまも意識不明の重体から奇跡的に復帰されたというシナリオを」

CC「世間は納得するのか?」

咲世子「情報は大きく流せば勝手に尾ひれが付くものです」

咲世子「ネット掲示板でも、CCさまファンスレッドがすでに4つ、アンチスレッドが13個」

咲世子「真偽を議論するスレッドでは自称軍部関係者が有る事無い事書き込みを始め」

咲世子「真実の追及は既に不可能かと」

ルルーシュ「いい傾向だな」

CC「アンチスレが多いのが気になる」

ルルーシュ「人気がある証拠さ」

咲世子「お二人の人気が影響していますね」

切りのいいとこまで書けなかったー。

ちょいとお仕事してきますー。

またねー

咲世子「それと、ルルーシュ様」

ルルーシュ「ん?」

咲世子「シャーリー様より今後の任務について詳しく打ち合わせたいと」

ルルーシュ「ほう……」

CC「どういうことだ?」

CC「情報部はいつも監視くらいしか送ってこない」

CC「打ち合わせなどある訳がないが……」

ルルーシュ「丁度いい、それも含めて探りを入れるチャンスだ」

ルルーシュ「咲世子、俺はすぐにシャーリーの話を聞きに行く」

ルルーシュ「CCはこのまま咲世子とインタビュー記事の作成に向かってくれ」

CC「インタビュー?」

ルルーシュ「死亡したという誤情報まで流して存在を隠した理由をこちらから公表する」

CC「まさか包み隠さず言う訳ではあるまい?」

ルルーシュ「当然だ」

ルルーシュ「これからの事も考え、CCには暗殺の危険があったことにする」

ルルーシュ「意識不明だったこともこの関連ということで落ち着けるつもりだ」

CC「暗殺か」

ルルーシュ「ただでさえ俺のやり方は目立つ」

ルルーシュ「疑う要素は薄いだろう」

ルルーシュ「これで不穏分子も公には動きにくくなる」

CC「なるほどな」

ルルーシュ「いいか?咲世子」

咲世子「かしこまりました」

~会議室~

ルルーシュ「……こほん」コンコン

シャーリー「はい」

ルルーシュ「待たせたな、シャーリー」

シャーリー「入って下さい」

ルルーシュ「ああ」ガチャ

シャーリー「……!」

ルルーシュ「ん?どうした?」

シャーリー「やっと、会えた……」

ルルーシュ「はは、昨日会っただろう」

シャーリー「ううん」

シャーリー「本物のルルに」

ルルーシュ「……何?」

シャーリー「あ、座って下さい」

ルルーシュ「……ああ」

シャーリー「久しぶりだね、ルル」

ルルーシュ「……どこまで知っているんだ?」

シャーリー「どこまで?」

ルルーシュ「今の発言だ」

ルルーシュ「まるで、今までの俺が俺ではなかったような口ぶりだったが」

シャーリー「あはは、そのくらい分かるよ」

シャーリー「だって、自分が好きになった人だもん」

ルルーシュ「……」

シャーリー「あ、ごめん、気にしないで」

シャーリー「結婚のことは聞いてるし」

シャーリー「特に何かしたいとかもないから」

ルルーシュ「……それで?」

ルルーシュ「これは情報部としてではなく、シャーリー・フェネットとしての情報なのか?」

シャーリー「うん、多分」

ルルーシュ「多分では困るな」

シャーリー「ミレイさんもちょっと不思議がってたし、少しなら気付いた人もいるかもしれない」

シャーリー「あ、わたしは上に報告するつもりはないよ」

シャーリー「おかえり、ルル」

ルルーシュ「……上か」

シャーリー「あはは、わたしこんなんでも情報部から来たスパイみたいなものだかるね」

シャーリー「でもね、これもわたしなりにルルの力になれるよう考えた結果なの」

ルルーシュ「説明してもらえるか?」

シャーリー「うん、もちろん」

シャーリー「わたし、ルルがルルじゃなくなったのはすぐ分かったの」

シャーリー「理由もなんとなく」

シャーリー「もしかしたら死んじゃったかもって」

ルルーシュ「……」

シャーリー「でもね」

シャーリー「ルルじゃないルルの目が」

シャーリー「……なんだか生きてるって思わせてくれた」

ルルーシュ「ほう?」

シャーリー「なんだか、目はルルそのものみたいだった」

シャーリー「たぶん、CCさん、だよね?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「記録とかはしてないよ」

シャーリー「咲世子さんのお墨付き」

ルルーシュ「……分かった、信じよう」

ルルーシュ「いかにも、俺は死にかけて」

ルルーシュ「CCには俺の代わりをやってもらっていた」

シャーリー「……ほんと敵わないよねぇ」

ルルーシュ「俺もあいつも特殊だからな」

シャーリー「ふふ、そうかも」

シャーリー「ま、そんなこんなで」

シャーリー「ルルが戻ってきた時に何か出来ないかなって思ってたの」

シャーリー「そうしたら、お父さんの言葉で思いついたんだ」

ルルーシュ「どんな言葉だ?」

シャーリー「あはは、大したことじゃないんだけど」

シャーリー「ルルーシュくんのお友達には情報部出身の人がいないんだねって」

シャーリー「まだ軍のことなんて全然わからなかったけど」

シャーリー「それを聞いてから調べてみたの」

シャーリー「情報部と軍部の関係とか」

ルルーシュ「なるほどな」

シャーリー「ブリタニア軍の中も色々わかれてて」

シャーリー「あんまり仲良くないのも分かったから」

シャーリー「えー、こほん」

シャーリー「ここに呼んだのも、その後の話がしたかったからなの」

ルルーシュ「……なんとなく分かったような気がする」

シャーリー「そう?」

ルルーシュ「シャーリー、君は」

ルルーシュ「こちらの都合のいいように情報部を動かせるようにしようとしているのか?」

シャーリー「あったりー」

シャーリー「わたしの力ではまだまだ情報部全体を動かすことは出来ないけど」

シャーリー「ルルがやろうとしていることを隠したり、向こうの情報を流したりならできるかなって」

ルルーシュ「……」

シャーリー「どうかな?」

ルルーシュ「……結論から言おう」

ルルーシュ「やめておけ」

シャーリー「え……?」

ルルーシュ「危険すぎる」

ルルーシュ「情報部はロロとかいうやつも一緒にここへ送り込んで来ているんだ」

ルルーシュ「君が不穏な動きをすれば、消される可能性だってある」

ルルーシュ「とにかく、君は君の命じられたことだけをやるべきだ」

ルルーシュ「そもそも軍にいるべきではない」

シャーリー「そんなの、ルルが決めることじゃない」

ルルーシュ「何?」

シャーリー「わたしは、わたしの意思で今ここまで来たんだから」

ルルーシュ「俺は君の為を思って……」

シャーリー「それはわかるけど」

シャーリー「でも、わたしも厳しい訓練に耐えて軍人になったの」

シャーリー「もう今までの何も出来ないわたしじゃないから」

シャーリー「自分のことは自分でどうにか出来るよ」

ルルーシュ「おい、シャーリー」

シャーリー「とにかく、わたしに任せて」

シャーリー「それじゃ、わたしこっちの軍人さん達に挨拶してくるから」

シャーリー「失礼します!」パタン

ルルーシュ「……言いたいことだけ言っていなくなってしまった」

ルルーシュ「……」

ここまでー。

一応切りのいいところまでということでシャーリーとルル。

ちょっと強気て空回りなシャーリーがこれからどうなっていくのか。

こっちでもロロと一悶着ありそうな感じで。

んだば、また次回ー。

ためしあげ

ルルーシュ(おそらく、シャーリーは今何を言っても聞かないだろう)

ルルーシュ(だが、放置するのは危険だ)

ルルーシュ(ロロは時間に干渉するタイプのギアス使い、今のところCCにしか対策は難しい)

ルルーシュ(効果範囲が分からない以上、咲世子にシャーリーを監視させても効果は薄いだろう)

ルルーシュ(……となれば、すべきことは一つしかないな)ガチャ

ルルーシュ「……俺だ」

ルルーシュ「そっちが片付いたら、部屋まで来てくれ」

ルルーシュ「……ああ、少々予定に変更があってな」

ルルーシュ「何、ロロとシャーリーの問題を纏めて解決する策を練ろうと思ってな」

CC「……すまん、遅くなった」

ルルーシュ「構わんさ」

ルルーシュ「こちらも色々調べなければならなかったしな」

CC「色々?」

ルルーシュ「ロロについてだ」

ルルーシュ「ギアス能力者ということだったのでな」

CC「そこからどう調べられるんだ?」

ルルーシュ「俺の持って帰ってきたデータに載っていると思ったんだ」

CC「?」

ルルーシュ「お前に言うのも野暮かもしれんが」

ルルーシュ「ギアスはどうやって拡散するかを考えてみろ」

CC「そんなもの、考えるまでもない」

CC「ギアスはコードを持った者と契約することで発現する」

CC「ギアスは呪いだ、そうやすやすとばら撒かれても困るからな」

ルルーシュ「それでは、考えたことがあるか?」

CC「何をだ?」

ルルーシュ「はじまりのギアスを持っていたのは誰なのか、だ」

CC「……いや」

CC「私の知る限り、ギアスは既に存在していた」

CC「私もVVもそれぞれコードを奪うことで今の身体になっている」

ルルーシュ「ギアス饗団のことは知っているな?」

CC「ああ」

ルルーシュ「その研究は多岐に渡っていたが」

ルルーシュ「専らのテーマは……」

ルルーシュ「人工的なギアス能力者を造ることだった」

CC「……なんだと?」

ルルーシュ「ギアスの始まりは判然としていなかったが」

ルルーシュ「VVはその答えに一番近いことは分かっている」

CC「何故だ」

ルルーシュ「あいつはギアスの起源に最も近いコードを持っているからだ」

ルルーシュ「そして、その記憶が饗団を作ることを強要させたのだろう」

CC「ルルーシュ、お前はどこまで……」

ルルーシュ「内部から情報を得るのはそう難しいことではないということだ」

ルルーシュ「俺を救ったS2計画も、人工的なギアス能力者を造るための手段に過ぎない」

ルルーシュ「コード保持者にはリスクが伴うからな」

CC「リスク?」

ルルーシュ「自分がコードを奪われる可能性だ」

ルルーシュ「VVが饗団を作ってはじめにしたこと」

ルルーシュ「それがコードの研究だ」

ルルーシュ「もちろん、その過程でCC、お前のデータも使われている」

CC「ま、待て」

CC「さっきから変だ」

CC「そもそも、私もVVもコードを入手した頃から」

CC「すでにギアス饗団は存在していたはず」

ルルーシュ「いや、存在していない」

ルルーシュ「正確には、その頃にお前がいないんだ」

CC「頭がおかしくなりそうだ」

ルルーシュ「結論を言うとな」

ルルーシュ「VVは少なくとも、1000年以上前から既に存在している」

CC「!?」

CC「そんなバカな……」

CC「あいつはシャルルの兄ではないのか?」

ルルーシュ「奴はあの姿のままずっとブリタニアを影から操り続けてきたんだ」

ルルーシュ「歴代皇帝の影に隠れ、表舞台に立たないようにな」

ルルーシュ「そして、コード狩り」

ルルーシュ「世間には魔女狩りとして知れ渡っているが」

ルルーシュ「あれを先導したのは、他ならぬVVだ」

CC「バカな……」

ルルーシュ「お前も囚われの身から解放された頃に」

ルルーシュ「いくつかコードを奪っただろう?」

CC「……ああ」

ルルーシュ「あれは最後の実験だったんだよ」

CC「意味が分からない」

ルルーシュ「コードを複数持つことで、自分のコードを守ることが出来るか、ということのな」

CC「いや、それは無理だ」

CC「現に私は一つのコードしか認識できない」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「VVは焦っただろう」

ルルーシュ「自分を脅かすコード保持者を消したはいいが、肝心の自分を脅かす契約者の問題は何一つ解決策が浮かばなかったのだから」

CC「……」

ルルーシュ「コードを持っている者は、契約者がいないと生きていけない」

ルルーシュ「コードの力は一人で抱えるには大きすぎる」

ルルーシュ「Cを経由して世界に支えてもらわなくては、いずれ崩壊してしまう」

ルルーシュ「恐らく今ギアスの契約者になっているのは」

ルルーシュ「シャルル・ジ・ブリタニア、違うか?」

CC「……そうだ」

ルルーシュ「今までもそうやって歴代皇帝を契約者にし」

ルルーシュ「頃合いで次の皇帝候補を唆して殺害させる」

ルルーシュ「そうやって契約者を更新して生きながらえてきたのだろう」

ルルーシュ「今回の役目はシュナイゼルあたりだろうがな」

CC「だが、それと人工ギアス能力者と何の関係がある?」

ルルーシュ「危険が伴うことにかわりはないからな」

ルルーシュ「奴は考えた」

ルルーシュ「自分のコードを奪うことのできない、一方通行の契約を結ぶ方法は無いかとな」

CC「その結果がロロだと?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「最初に聞いた時から考えていた」

ルルーシュ「ロロは誰と契約したのかをな」

ルルーシュ「今存在するコードはCCとVVのみ」

ルルーシュ「しかし、VVはコードをばら撒くことを避けるはずだ」

ルルーシュ「そしてCCではないとすれば」

ルルーシュ「人工ギアスが完成したということだろう」

CC「そんな……」

ルルーシュ「俺も計画が進行していることは知っていたが」

ルルーシュ「ギアスの力を無理やり人に定着させようとすると負荷が大きすぎるらしい」

ルルーシュ「お前もジェレミアが陥った狂化については知っていたんだろう?」

CC「ああ」

CC「私は最強の兵士を造る計画だと聞かされていたがな」

ルルーシュ「肉体を強化しても、ギアスの力を制御するには至らなかった」

ルルーシュ「ロロは奇跡的にギアスと適合したと考えるのが妥当だろう」

CC「それで、その確証は得られたのか?」

ルルーシュ「被験体リストをさらってみた」

ルルーシュ「軍の登録証の写真と照合した結果がこれだ」カタカタ

ルルーシュ「こいつだ」

CC「No0810……」

ルルーシュ「かなり幼いが、その頃から様々な裏の訓練を受けていたようだな」

ルルーシュ「やつは手強い、懐柔するには骨の折れる相手だ」

CC「懐柔?」

ルルーシュ「ああ、実はシャーリーがな……」

CC「……なるほど」

CC「あのお転婆娘がまた暴走しているのか」

ルルーシュ「ロロを何とかすれば、シャーリーの危険は軽減される」

ルルーシュ「だから、なんとしてもロロをこちら側につけたい」

CC「方法は?」

ルルーシュ「このレポートに興味深い内容が載っていてな」

CC「ん?」

CC「……No0810は、人工子宮より無事誕生、さらにギアス能力者共振反応炉、通称R2に移動」

CC「……しかし、やはり負荷は大きく、そのまま死亡……?」

ルルーシュ「VVの真の目的、resonance reacter計画」

ルルーシュ「通称R2計画のサンプルだ」

ルルーシュ「何があったのか分からんが、俺たちの前にいる以上、どうにかして復帰したのだろう」

CC「ギアス狂化による超人的能力を、人に植え付ける……」

ルルーシュ「連中は恐ろしいことを考えるものだな」

ルルーシュ「それは今後どうにかする、もうひとつの項目を見てくれ」

CC「……」

CC「まさか」

ルルーシュ「これが真実かどうかは分からない」

ルルーシュ「何せ数が多いからな、その一人とも限らないし、そうでないかもしれない」

ルルーシュ「だが、これを使う価値は十分にあるとは思わないか?」

CC「……うまくいくのか?」

ルルーシュ「いかせるさ」

ルルーシュ「それに、俺にも奥の手はある」

CC「?」

ここまでー。

ロロちゃんとシャーリーはこれからどうなるのでしょうか、続きはこそこそ書いていきます。

そりでは、またー。

~執務室~

ロロ「……」コンコン

ルルーシュ「入ってくれ」

ロロ「失礼します」パタン

ロロ「なんでしょうか、突然」

ルルーシュ「まあ座ってくれ」

ルルーシュ「なに、少し話がしたくてな」

ロロ「話?」

ルルーシュ「ああ」ギシッ

ルルーシュ「ここは腹を割って話そう」

ルルーシュ「君の出自については、調べがついている」

ルルーシュ「ギアスを使えることもな」

ロロ「……そうですか」

ルルーシュ「驚かないのか?」

ロロ「そうですね、別段驚くこともないかと」

ルルーシュ「そうか」

ルルーシュ「言っておくが、別にかまをかけているのではない」

ルルーシュ「人工ギアスの持ち主だということも知っているぞ?」

ロロ「………!」

ルルーシュ「ふ、やっと反応したな」

ロロ「……どこでそれを」

ルルーシュ「おそらく、俺はお前たちが思っているより」

ルルーシュ「ギアスについては知っている」

ロロ「……」

ルルーシュ「そう怖い目で見るな」

ルルーシュ「確かに誇れる経歴では無いようだが」

ルルーシュ「お前はお前だ、気にすることはない」

ロロ「………」キィィィィン

ルルーシュ「やめておけ」スッ

ルルーシュ「これを見ろ」

ルルーシュ「お前になら、意味は分かるだろう」

ロロ「その腕……」

ロロ「!まさか」

ルルーシュ「やはり知っているか」

ルルーシュ「お前のギアスは、俺に通用しない」

ルルーシュ「だから話をしようじゃないか」

ロロ「……武器を突きつけたまま話すなんて、随分と感覚のおかしな人間ですね」

ルルーシュ「好きに言うがいいさ」

ルルーシュ「こうでもしないと、お前は協力してくれそうもないんでね」

ロロ「協力……?」

ルルーシュ「言っただろう?ギアスについては詳しいと」

ルルーシュ「もちろん、お前のような人工ギアス能力者についても、だ」ペラ

ルルーシュ「これは、お前自身も知らないことだろう」

ロロ「?」

ロロ「……これは」

ルルーシュ「お前に関する研究レポートだ」

ルルーシュ「大したものだよ、実際」

ルルーシュ「あのジェレミア卿が耐えきれなかったのだからな」

ルルーシュ「生還したのは奇跡だ」

ロロ「……だけど、これに何の意味が」

ルルーシュ「俺が言いたいのは、研究内容の事じゃない」

ルルーシュ「お前の生まれだ」

ルルーシュ「正確には、遺伝子」

ロロ「……」

ルルーシュ「ギアスの研究には危険が伴う、もちろん死者も多い」

ルルーシュ「それだけの数の子供を、何処かから誘拐してくるわけにもいかん」

ロロ「……」

ルルーシュ「だからお前たちは」

ルルーシュ「……人工的に作られた」

ルルーシュ「精子と卵の組み合わせを変えられ、人工子宮で産み落とされ続けた」

ロロ「なにが言いたい」

ルルーシュ「お前も疑問に思ったはずだ」

ルルーシュ「自分の親はだれなのか」

ロロ「……」

ルルーシュ「その答えが、そこに書いてある」

ロロ「嘘に決まっている」

ルルーシュ「そう疑うことも無いだろう」

ルルーシュ「なんなら検査してみるか?」

ルルーシュ「……レポートによれば、お前は間違いなく」

ルルーシュ「俺の母、マリアンヌの卵から生まれている」

ロロ「……」

ルルーシュ「俺たちは兄弟ということだな」

ロロ「……信用できない」

ルルーシュ「ほう?」

ロロ「それなら何故、僕があなたの監視、それに……」

ルルーシュ「暗殺任務につけられたのか、か?」

ロロ「……!」

ルルーシュ「難しいことではないだろう」

ルルーシュ「お前に俺は殺せない」

ロロ「どういうことだ」

ルルーシュ「俺は以前にもギアス能力者を撃退している」

ルルーシュ「それに、お前たちのギアスには欠点があるようだな」

ロロ「……」

ルルーシュ「能力を制御出来ないことが、死につながる」

ルルーシュ「そんな中途半端なやつに、俺が殺されるはずはない」

ルルーシュ「……こいつもあることだし、な」カチャ

ロロ「それと、僕がこの任務についたことと」

ロロ「何の関係がある」

ルルーシュ「お前にも人間の心があるようだから聞く」

ルルーシュ「仮に自分を殺そうとする人間がいて」

ルルーシュ「返り討ちにすると」

ルルーシュ「そいつは自ら命を断つわけだ」

ルルーシュ「お前も、そうするだろう?」

ロロ「だから何だ」

ルルーシュ「そうしたら、俺の敵は俺に向かってこう言う」

ルルーシュ「お前が死なせたのは、弟だと」

ロロ「……」

ルルーシュ「確かに直接的な繋がりはないかも知れん」

ルルーシュ「だが、同じ母の遺伝子を継ぐ存在を自らの行動で死なせれば」

ルルーシュ「……俺は動揺するだろう」

ロロ「そうは見えないけど」

ルルーシュ「自分で言うのも何だが、俺は母に固執していてね」

ルルーシュ「その辺りは、シャルルにもVVにも知られているだろう」

ロロ「……」

ルルーシュ「だから、お前と話をしたかった」

ルルーシュ「その思惑に乗るか?ロロ」

ロロ「……」

ルルーシュ「どう思うかは分からないが」

ルルーシュ「俺の中では、お前は兄弟であり」

ルルーシュ「お前の母はマリアンヌだ」

ルルーシュ「俺はマリアンヌを殺した人間が知りたい」

ルルーシュ「そして、守らなかったシャルルにも制裁を加えたいんだ」

ルルーシュ「それに、協力してほしい」

ロロ「……」

ロロ「協力って、何をさせたいんだ」

ルルーシュ「危険なのは承知しているが」

ルルーシュ「報告内容を、俺の都合のいいようにして欲しい」

ルルーシュ「シャーリーも、それに協力してくれるはずだ」

ロロ「あの女?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「もう一つ、シャーリーを守って欲しい」

ロロ「……」

ルルーシュ「お前の力なら、そう難しいことでも無いだろう」

ロロ「……」

ロロ「あなたの言葉に、嘘が無いと言い切れない」

ルルーシュ「……そうか」

ルルーシュ「それならば、もっと分かりやすくいこう」カチャン

ルルーシュ「死にたくなければ、俺の言う通りにすることだ」

ロロ「……さっきと言っていることが違う」

ルルーシュ「すまないが、俺はお前のことをまだ理解しきれていない」

ルルーシュ「交渉も出来ず、危険だと判断すれば」

ルルーシュ「俺の意思で、お前の存在を消す」

ロロ「……」

ロロ「とりあえず、腕を下ろしてよ」

ロロ「僕だって、わざわざ死にたくはない」

ルルーシュ「……ああ」

ロロ「……報酬は?」

ルルーシュ「報酬?」

ロロ「僕に何の得もないんじゃ」

ロロ「やる気も起きない」

ルルーシュ「それもそうか……」

ルルーシュ「何が欲しい?」

ロロ「そうだね」

ロロ「あなたが信頼できる人間なのか見る時間と」

ロロ「……それと」

ルルーシュ「?」

ロロ「いや、いい」

ロロ「とにかく、僕があなたを信用するのと同じように」

ロロ「あなたにも僕を信用してもらう」

ルルーシュ「具体的には?」

ロロ「僕を、あなたの直属として側において欲しい」

ロロ「もちろん、裏工作も含めた全ての活動を見せてもらう」

ルルーシュ「……」

ロロ「気になる?」

ロロ「僕が裏切るかも知れないって」

ルルーシュ「……そうだな」

ルルーシュ「だが、いいだろう」

ルルーシュ「俺も、お前を信用する」

ロロ「……」

ルルーシュ「シャーリーのこと、そしてシャルル、VVの方の工作は任せてもいいな?」

ロロ「……分かった」

ロロ「近くで、どんな人間か判断するよ」

ルルーシュ「ふん、お互いに、な」

ロロ「それなら、僕に監視をつけて欲しい」

ルルーシュ「何?」

ロロ「変に疑われて殺されたくないんでね」

ロロ「一番腕のいい人を頼むよ」

ルルーシュ「……なるほど」

ルルーシュ「よし、そういうことなら分かった」

ロロ「それじゃあ、またね」

ロロ「……兄さん」パタン

ルルーシュ「!」

CC「……」

CC「バレたか?」

ルルーシュ「お前のことには気付いていないだろう」

ルルーシュ「助かった、見張っていてくれて」

CC「それは構わないが」

CC「その腕、一体何の秘密がある?」

ルルーシュ「……後で教えるさ」

CC「何だ?良心の呵責でも感じているのか?」

ルルーシュ「いや、そういうわけではない」

ルルーシュ「事実、やつがマリアンヌの遺伝子からうまれた可能性はあるのだから」

CC「それなら、どうした?」

ルルーシュ「……いや」

ルルーシュ(一瞬、ロロの額にギアスの紋章が見えた……)

ルルーシュ(まさか、Cの言っていたのは……)

ルルーシュ(……いや、まだ確信はできない、か)

ここまでー。

最後のはCだよ、CCのミスじゃないよ。

てことで、また期間空くと思うけど、エタらせないんで気長に待っててねー

お久しぶりです。

相変わらず保守ありがとう。

とりあえず完結までは深夜に居座る予定。他で書くのも面倒だし。

というわけで、はじめますかいのー

~ナイトメア格納庫~

ラクシャータ「はぁい、ルルーシュ」

ラクシャータ「随分ご無沙汰よねん」

ルルーシュ「そうだな、ラクシャータ」

ルルーシュ「すまん、お前たちには苦労をかけた」

ラクシャータ「その言葉はロイドに言ってやってよ」

ラクシャータ「あいつもかなり気揉んでたから」

ルルーシュ「もちろん、そのつもりだ」

ルルーシュ「それで、急に呼びたてたのは
……」

ラクシャータ「ナイトメアのことでしょ、分かる分かる」

ラクシャータ「CCが造らせてた新造機、無駄にならなくて助かったわ」

ルルーシュ「この機体か?」

ラクシャータ「そそそ」

ラクシャータ「その名も蜃気楼」

ルルーシュ「性能はどうなんだ?」

ラクシャータ「現行機では最新鋭ね」

ラクシャータ「ヴィンセントは見たことあるんだっけ?」

ルルーシュ「ランスロットの量産機か?」

ラクシャータ「それそれ」

ラクシャータ「あっちと違って、こっちは挙動では若干劣るかなぁ」

ラクシャータ「何せ、それ以外の機能にマシンスペックとられてるから」

ルルーシュ「というと?」

ラクシャータ「こいつはね、指揮官機ってだけじゃなく」

ラクシャータ「全体の統率を取ることメインで設計されてるのさ」

ルルーシュ「?」

ラクシャータ「蜃気楼の名前からも分かるかもしれないけど」ピッ

ルルーシュ「……電磁迷彩か」

ラクシャータ「そそそ」

ラクシャータ「熱源探知にもかからない優れものよん」

ルルーシュ「凄まじいな」

ラクシャータ「原理としては単純なんだけどね」

ラクシャータ「ゲフィオンディスターバーが無効化出来るようになって、機体には影響しなくなったからさ」

ラクシャータ「勿体無いってんで、フィールド状に展開できる構造にしてみたのよ」

ラクシャータ「ファクトの機能を阻害するわ」

ラクシャータ「それと拡散構造相転移砲に」

ラクシャータ「ガウェインも沈んじゃったからドルイド引っ張って積んである」

ラクシャータ「こいつの情報処理能力はガウェインレベルってことね」

ルルーシュ「かなりのものだ」

ラクシャータ「それと、目玉はこれね」

ラクシャータ「絶対守護領域」

ルルーシュ「名前の通りか?」

ラクシャータ「そうよん」

ラクシャータ「全面展開可能なシールドを出せる」

ラクシャータ「至近距離でヴァリス食らっても、傷一つつかないんだから」

ルルーシュ「……」

ラクシャータ「驚いた?」

ルルーシュ「ああ」

ラクシャータ「ま、近接戦闘は想定に入れてないから、それは勘弁ね」

ラクシャータ「可変で水中も行き来出来るし、文句はないでしょ?」

ルルーシュ「あるわけがない」

ラクシャータ「それなら良かったわん」

CC「お披露目は済んだか?」

ラクシャータ「CC、何してたのよ」

CC「こっちも仕事だ、察しろ」

ラクシャータ「新妻も大変ねぇ」

CC「……うるさい」

ルルーシュ「シャーリーとロロは?」

CC「ロロなら向こうにいる」

CC「シャーリーはカレンと一緒に各所の確認作業だ」

CC「ロロも呼ぶか?」

ルルーシュ「……そうだな」

ルルーシュ「ラクシャータ、ここまでやってもらっておいて言いにくいんだが」

ラクシャータ「はいはい、次は何のお仕事?」

ルルーシュ「これから連れてくる奴用に、ヴィンセントの調整をしてもらいたい」

ルルーシュ「機体はあるか?」

ラクシャータ「そりゃあ天下の日本だもの」

ラクシャータ「パーツ込みで明日には組み上がるけど」

ルルーシュ「いつのまにかそんなレベルまで復興しているんだな」

CC「ブリタニアのナイトメア産業も割とカツカツだからな」

CC「こちらも軍需で潤っているというわけだ」

ルルーシュ「複雑だが、今回は助かる」

ルルーシュ「CC、ロロを呼んできてくれ」

CC「あいつにナイトメアを?」

ルルーシュ「これから必要になる」

ルルーシュ「ロロと信頼関係も築かなければならない、のけ者は良くないな」

CC「……まあ、お前に任せるさ」

ラクシャータ「いいのぉ?不満げだけど」

ルルーシュ「大丈夫だ、問題ない」

ルルーシュ「予算は出す、出来るだけ高性能で仕上げてくれ」

ルルーシュ「それと、CCの分もだ」

ラクシャータ「そっちは平気よん」

ラクシャータ「新製プロトのカラーリングでも変えればいいわ」

ルルーシュ「新製でもプロトなんだな」

ラクシャータ「もう型番みたいなもんだし」

ラクシャータ「今までの偽ルルーシュが使ってたものだから」

ルルーシュ「なるほどな」

ラクシャータ「でも、やっぱりCCは戦場に駆り出されるわけね」

ルルーシュ「それに関しては、少し予定があってな」

ラクシャータ「聞かせてもらえるのかしら?」

ルルーシュ「もちろんだ」

ラクシャータ「はいはい、余計なことは聞きませんって……え?」

ルルーシュ「今日の夜にスザクが来る」

ルルーシュ「ラクシャータ、お前も同席してくれ」

ラクシャータ「……どういう風の吹き回しなの?」

ルルーシュ「これからは俺のターン、ということさ」

短いけどここまで。

長く開けてるし、このスレではきりのいいとこまでいけないかもしれないけど、ここからバレルルーシュのギアスということでどうかひとつ。

きちんと本編のイベントも入って来るんで、ロロ雑巾とかシャーリーのこれからも気にしながら読んでくださいな。

次回は千草回の予定!お楽しみに!

ではー

まじか、落ちてなかったのか。

久しぶり、落ちたと思って凹んでたけど、保守してくれて助かった。

完結させないのは気持ち悪いし、こっちの用事も徐々に落ち着いてきたから、完結までは持っていく。

とりあえず書きたいものばかりたまっていくからたまに浮気するかもしれんが、よろしくお願いする。

~宿舎~

ロロ「ふぅ……」

ロロ(なんというか、居心地の悪いところだ)

ロロ(ルルーシュ・ランペルージ、いや、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)

ロロ(あいつは一体何なんだ?)

ロロ(僕を脅したかと思えば協力しろと言うし)

ロロ(それに、あの腕)

ロロ(完成するはずはないと思っていたけど)

ロロ(あれの存在を知らなかったから、僕が暗殺任務にあたることになったのか)

ロロ(……むしろ知っていたからこそ、僕が選ばれたのか)

ロロ(僕がマリアンヌ妃の遺伝子から産まれた、本当にそうなのだろうか)

~~~~

???「やあ、はじめまして」

???「ガラス越しで申し訳ない」

ロロ「……誰だ、あんたは」

???「何、知る必要はないさ」

???「いつもの"仕事"だ、頼めるかい?」

ロロ「……どうせ、断れないんだろ?」

???「ふふ、そうだね、断るということは、死ぬことに繋がるから」

???「僕も、そうはしたくない」

ロロ「標的は?」

???「ナイトオブゼロ、ルルーシュ・ランペルージだ」

ロロ「ラウンズを?本気?」

???「本気だとも」

???「彼には色々とやっかいなことばかりされていてね」

???「邪魔なんだ」

???「報酬は、君の解放と、そうだね」

???「研究レポートもあげよう」

???「君がどうやって産まれたのか、ずっと知りたがっていたんだろう?」

ロロ「………」

ロロ「まあ、いいよ」

ロロ「そのルルーシュを殺せばいいんだね?」

???「ああ、だが油断は禁物だよ」

???「彼は不思議な力を持っているから」

ロロ「不思議な力?ギアス?」

???「はは、それもあるけれど」

???「とにかく、気をつけることだ」

???「………からね」

ロロ「え?今なんて……」

???「それじゃあ、よろしく頼んだよ」

ロロ「あ……」

~~~~~~

ロロ(ルルーシュ暗殺を依頼してきた人物、あれが誰かは分からないけど)

ロロ(わからないことの方が多いし、ルルーシュは実際に僕に関する情報を持っていた)

ロロ(向こうもすんなり暗殺出来るとは思っていないだろうし、こちらが報告を操作することも難しくはない)

ロロ(まずはルルーシュの思惑を知り、出来ることなら僕に関する情報をさらに引き出す)

ロロ(シャーリーとかいうあの情報部の女も、ルルーシュにとっては拘りがあるみたいだし)

ロロ(いざという時に使えるように、守る体裁だけは整えておくか)

ロロ(そのためにも、まずはルルーシュにとって、僕が使える駒だとアピールする必要がありそうだな)

ロロ(僕にとっては、確執のあるどちらが勝ってもいいんだから)

ロロ(強い方につけるよう、立場の形成からだ)

ロロ「ふふ、せいぜい役に立ってくれよ、兄さん」

~レストラン~

ルルーシュ「よく来たな、スザク」

スザク「やあ、久しぶりだね」

スザク「ラクシャータさんも一緒なのか」

ラクシャータ「ねー、なんでかついて来ることになったのよ」

ルルーシュ「向こうの部屋だ」

ルルーシュ「咲世子が検査した、盗聴の類も仕掛け爆弾もない」

ルルーシュ「CCとロロも警護に回っている、防音も完璧だ」

ルルーシュ「話したいこともあるだろう」

スザク「ああ、もちろんだ」

スザク「じゃあ、行こうか」

ラクシャータ(うぇー、なんか重ーい話になりそぉ)

スザク「で、CCがいるってことは」

スザク「君は本物のルルーシュってことだよね?」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「遅くなったが、帰ってきた」

スザク「ぱっと見たところは、前と変わらないようだけど」

ルルーシュ「……これで何と無く分かってもらえるか?」スッ

スザク「握手?」

ギリッ

スザク「痛っ」

スザク「これって、ルルーシュが死ぬほど鍛えたとかじゃあないよね?」

ルルーシュ「もちろん違う」

ルルーシュ「爆発のおかげでな、身体の殆どが吹き飛んでしまった」

スザク「そっか……」

スザク「これから、前に出来なかった質問を全部したいんだけど」

スザク「偽りなく答えてくれるかい?」

ルルーシュ「もちろんだ」

ルルーシュ「黒の騎士団、軍、作戦についても」

ルルーシュ「なんでも聞いてくれ」

ラクシャータ(お、さすがラウンズ御用達、いいワインねぇ)グビッ

中途半端だが、こんな感じでちょいちょい投稿になると思う。

時系列とか、なんかズレるかもしれないけど、前みたく後で指摘してくださいな。

またの

スザク「そうか……」

ルルーシュ「満足したか?」

スザク「尊大な態度は相変わらずだね」

スザク「まあ理解はできたよ」

スザク「納得はしていないけど」

ルルーシュ「マッチポンプの演出がか?」

スザク「それもあるかな」

スザク「でも、何より」

スザク「何の相談もなかったことにだよ」

ルルーシュ「ギアスのことを聞いて、お前は納得したか?」

スザク「……無理だろうね」

スザク「今も、あまり信用はしてない」

スザク「ただ、ユフィの今の姿とかね」

スザク「不可解なことも実際にあるところを考えると」

スザク「そっちはあるんだろうなって感覚だ」

スザク「僕にはギアスを使っていないのかい?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「使う用事がなかったからな」

スザク「ある意味、僕は君の思惑通りだったってことかな」

スザク「まあいいよ」

スザク「本当は、色々と言ってやろうと考えてたんだけど」

スザク「僕らを騙していたり、言っていなかったこと以上に」

スザク「ルルーシュはもう罰を受けているみたいだし」

スザク「……それを救えなかったのは僕らだ」

ルルーシュ「僕ら、というのは?」

スザク「カレンの分もってことさ」

スザク「文句も言われなかったろう?」

ルルーシュ「……そうだな」

スザク「多分言わないと思ったよ」

スザク「あの神根島で」

スザク「僕が協力したのはカレンのおかげだ」

スザク「あそこで僕一人だったら、CCの説得も聞かずに」

スザク「取り返しのつかないことになっていたと思う」

ルルーシュ「……」

スザク「カレンは、黒の騎士団のゼロという存在も」

スザク「軍人のルルーシュ・ランペルージという存在も」

スザク「同じくらい、大切なんだと思う」

スザク「二人とも、自分を変えてくれたって」

ルルーシュ「……そうか」

スザク「だから、僕が代わりに小言を言おうと思ってたんだけどね」

スザク「やっぱり、ルルーシュは僕の思うルルーシュだった」

スザク「それで?」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「これからはどうするつもりなんだい?」

ルルーシュ「力を貸してくれるか?」

スザク「答えなんて知ってるくせに、よく言うよ」

スザク「もともとCCと今みたいなラウンズとして付き合っていたのは僕だよ?」

スザク「日本の復興も目覚ましいし」

スザク「ブリタニアの支配も、新しい形に移行すべきだっていう主張もある」

ルルーシュ「……スザク」

ルルーシュ「とりあえず一杯飲もう」

スザク「なんでだい?」

ルルーシュ「今の情勢を、全て聞かせてもらいたい」

ルルーシュ「俺が考えすぎていればそれで構わないが」

ルルーシュ「そのためにも、口の滑りはいい方が、な」

スザク「なるほど」

スザク「正直な話をしようか」

スザク「同じラウンズとして」

ルルーシュ「頼む」

スザク「……今の状況は相当にきな臭い」

スザク「今まで、CCが政治、僕が軍部の担当で政策を進めてきたけど」

スザク「政治面では上手く行っているよ」

スザク「……その代わり、軍部は裏の動きがかなり活発になってきた」

スザク「特に、皇族でも踏み込めない最高ランクのセキュリティクリアランスでね」

ルルーシュ「シャルルか」

スザク「もしかしたらシュナイゼルかもしれない」

スザク「ユフィにも、コーネリア様にも立ち入れなかった、僕にも全容は見えないけど」

スザク「……日本を、世界を破壊しようとしていた男が絡んでいるとなれば、おとなしく見ているわけにもいかない」

スザク「なにより、今ブリタニアの情勢は危ういんだよ」

スザク「中華連邦との折り合いも良くなくて、軍事部門の浪費もバカにならない」

スザク「軍事産業は発達するばっかりだ」

ラクシャータ「軍産複合体ねぇ」

ラクシャータ「技術者的にもお口挟ませてもらっていいかしら?」

ルルーシュ「構わない、そのために呼んだんだ」

ラクシャータ「ふふ、どうだか」

ラクシャータ「でもね、現状あたしとロイドがナイトメア開発の頭抑えてる状態」

ラクシャータ「需要ばっかり膨れ上がってて、ナイトメアの発展だけに絞れば、もっと効率のいいものも簡単に作れるわ」

ルルーシュ「効率、か」

ラクシャータ「ええ、お察しの通り」

スザク「……効率よく、殺戮するための」

ラクシャータ「そそそ」

ラクシャータ「今はランスロット系列の量産機、ヴィンセント出してお茶を濁してる感じ」

ラクシャータ「ロイドも今の状況で新造すれば未来は見えてるからって」

ラクシャータ「幸い、あたしらはどっちもラウンズ付きなんでね、誰かにしたがわされることもないからいいけど」

ルルーシュ「……お前たち以外の人間が開発する可能性も」

ラクシャータ「もちろん、あるわよねぇ」

スザク「そういえば、もう一つ気になる情報もあるんだ」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「新型の兵器に関してなんだ」

スザク「どういうものなのか、詳細は全くの不明なんだけど」

スザク「どうやら、爆弾のように範囲のある破壊兵器らしい」

ルルーシュ「どこが開発している?」

スザク「残念ながら、最近ブラックマーケットであがってきた内容だから」

スザク「ホラばなしかもしれないし」

ルルーシュ「……」

スザク「それで、ルルーシュの見たものってなんなんだい?」

スザク「僕らが聞いたり見たりしていることと、何か関係が?」

ルルーシュ「まだ、何か関わりがあるとは言えないが」

ルルーシュ「中華連邦のことなんだ」

ルルーシュ「ラクシャータ、中華連邦のナイトメア事情は詳しいか?」

ラクシャータ「調べればわかるかなって程度」

ルルーシュ「そうか」

ルルーシュ「俺が直されたのは、中華連邦のとある施設なんだが」

ルルーシュ「そこに、ギアス関連の資料と一緒に」

ルルーシュ「作戦の立案書が入っていてな」

スザク「どんな?」

ルルーシュ「ブリタニアによる、中華連邦への侵攻だ」

スザク「……いや、不可能だよ」

スザク「今のブリタニアに、そんな力はない」

スザク「EU方面もごたついているし、地盤を固めてるところだからね」

ルルーシュ「だから、引っかかっていたんだ」

ルルーシュ「中華連邦に固執する理由は、ギアスで間違いないと思うが」

ルルーシュ「中華連邦にギアスの何があるのか、それが分からなくてな」

ルルーシュ「だが、考えていたんだ」

ラクシャータ「何をよ」

ルルーシュ「ギアス饗団という言葉に、聞き覚えは?」

ラクシャータ「あたしは知ってるわよ」

ラクシャータ「以前の式根の調査とか」

ラクシャータ「それからも、ちょっかいだしてくるアングラの奴らが何か噛んでるみたいなこと聴いてるわ」

スザク「僕の方は、特に無い」

ルルーシュ「簡単に言えば、饗団はギアスの研究機関だ」

ルルーシュ「咲世子」

咲世子「は、何か御用でしょうか」シュタ

ラクシャータ「神出鬼没ってレベルじゃないわよねぇ」

ルルーシュ「CCとロロを連れてきてくれ」

ルルーシュ「方針が固まった、カレンには後で俺が伝える」

咲世子「かしこまりました」ヒュッ

スザク「さっきの問答で何が分かったんだい?」

ルルーシュ「饗団の目的、というよりやり方だな」

ラクシャータ「対策とかもあるわけ?」

ルルーシュ「……そうだな、やりたいことはあるが」

ルルーシュ「まあ、俺らしく」

ルルーシュ「……正攻法でいこう」

今日はここまで、の予定。

次回はシリアスだけじゃなくしたいところだけど、まだ説明パート必要そうなんで、確約はできぬ。

また次回、乙バレー

CC「なんだ、私たちはここに必要ないんじゃなかったのか?」

ロロ「僕も警護だけと聞いていましたが」

ラクシャータ「結局全員揃っちゃうのねん」

スザク「ルルーシュ、この子は?」

ルルーシュ「おそらく、お前が思っているほど子供ではないが」

ロロ「情報部から配属された、ロロと申します」

スザク「彼も交えていいのかい?」

ルルーシュ「ああ、ギアスについて理解のある人間が多いに越したことはない」

スザク「ギアス……?」ジロ

ルルーシュ「ロロ、スザクは俺の陣営だ、お前の素性は多少公開してもいいか?」

ロロ「……あまり深く話さなければ、構いません」
ラクシャータ「」

ラクシャータ「……へぇ、ギアスって割と大盤振る舞いなのねぇ」

ラクシャータ「ロイドには何か言ってるの?」

ルルーシュ「すぐに会うことになるさ、その時にでも言えばいいだろう」

ルルーシュ「今後も、ギアスに関することは、記録の残らない口頭で極力説明していく」

スザク「どうして?」

CC「……後世に残さない為だ」

ロロ「……」

ルルーシュ「ここに宣言しておこう」

ルルーシュ「俺の目的は、ギアスという存在そのものの抹消だ」

ルルーシュ「シャルル、VV、シュナイゼル、今現在暗躍する勢力の全てに、ギアスは悪用されている」

ルルーシュ「その結果が、ジェレミア卿であり、このロロだ」

ラクシャータ「……ルルーシュもそうだけど、あんたも調べてみたくはあるわねぇ」

ロロ「僕は……」

ルルーシュ「いいさ、ロロ」

ルルーシュ「ロロ含め、人工ギアスを移植された被験体のデータはある」

ルルーシュ「そして、今後の話をさせてもらうぞ」

スザク「うん、これからどうするのか」

スザク「僕もギアスは必要ないと思うんだ」

スザク「ただ、実際に無くすとなると、どうすればいいのか」

ラクシャータ「割とポピュラーにされつつあるもんねぇ」

ラクシャータ「事実、ギアス関係でもここに三人、前のカレン誘拐でも一人でしょ?」

ルルーシュ「ロロにも話を聞かせようと思ったのはそこだ」

ルルーシュ「これから先、俺たちの前に立ちはだかるのは」

ルルーシュ「恐らく、何らかの形でギアスを持った人間になる可能性が高い」

スザク「ギアスってのは、そんなに簡単に手に入るのかい?」

CC「強い望みがあれば、な」

CC「それと、人間としては死ねなくなる」

ラクシャータ「どういうことぉ?」

ルルーシュ「ギアスを持つと、しばらくは安定した状態になる」

ルルーシュ「表面上はな」

CC「実際は、徐々にギアスに侵されていく」

CC「そして、ある一定の期間を過ぎると」

ロロ「……暴走する」

ラクシャータ「あんたもあったの?」

ロロ「……僕らは、ギアスを移植された時点でこの暴走状態から始まるんだ」

ロロ「それも、普通の暴走じゃない」

ルルーシュ「ジェレミア卿のように、ギアスの力を無理矢理引き出すわけだ」

ルルーシュ「大抵の者は精神に異常をきたし、死に至る」

スザク「……それと、おいそれとばら撒けないことと、何か関係があるのかい?」

スザク「たしか、CCのようにコード?を持っていないと、他人にギアスの契約はさせられないんだよね?」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「だが、それにもリスクはある」

ルルーシュ「コード保持者は基本的に死ぬことがなく、またギアスも通用しない」

ルルーシュ「だが、そいつを殺す方法もある」

ラクシャータ「……なんとなく読めてきたわね」

ラクシャータ「ようは、コードを奪えば死ぬってことじゃないの?」

CC「その通りだ」

CC「そして、それが出来るのは」

ルルーシュ「同じコードから生まれたギアスを持つものだけ」

スザク「なるほど」

スザク「ギアス契約者を増やせば、それだけ死ぬリスクもあがるってことか」

ルルーシュ「そういうことだ」

ルルーシュ「それを避け、かつギアスの力を使うために」

ルルーシュ「VVは自分の力を研究し続け、CCも利用した」

ラクシャータ「んー」

ラクシャータ「とりあえず、VVを倒すのは難しそうじゃない?」

ルルーシュ「現状、立ち向かえるのはCCか俺だけだ」

スザク「ルルーシュも?」

ルルーシュ「正確には、ギアスに抵抗力があるというだけだ」

ルルーシュ「CCも、能力としてはコード保持者、VVと同じだが」

CC「……残念ながら、出来るのはやつにコードを奪われないことくらいだろう」

スザク「コード保持者は、コードを他のコード保持者から奪える?」

ラクシャータ「なんか、頭痛くなりそうな質問ね」

CC「コード保持者が、著しく力を制限された状態なら、な」

スザク「制限?」

CC「……そのために、VVは平和に暮らしていた者も含めて」

CC「コード保持者を罠にかけ、一人一人を拷問し、コードを奪った」

CC「私の知る限り、残っているコードはCCとVVのみだ」

ルルーシュ「とまあ、そんな理由があって、VVの対処は不可能ではないが、かなり難しい」

ラクシャータ「それが元凶だってんだから、キツいわねぇ」

ロロ「具体的に、これから何をすればいいのか」

ロロ「策はあるんでしょう?」

ルルーシュ「無ければここに呼ばないさ」

ルルーシュ「現在分かっていることは」

ルルーシュ「ギアス関連の研究施設は、多くが中華連邦に作られているということだ」

スザク「中華連邦?なんであそこに」

スザク「研究をしているのはブリタニアなんだから、ブリタニアでやればいいじゃないか」

ロロ「そういう訳にもいかなくなっているんです」

スザク「?」

ルルーシュ「ギアスの人体実験自体は、人工的に生み出された子供たちで行っていたが」

ルルーシュ「それでも、成功率はかなり低い」

ルルーシュ「そこで、ギアス饗団は方針を変えた」

ルルーシュ「VVの知る以前、ギアスが生まれた原点を探ることにしたんだ」

ラクシャータ「理屈としては分からなくも無いけど」

ラクシャータ「それこそ、コストもかかるし非効率に感じるわねぇ」

CC「確かに、効率は悪そうだ」

ルルーシュ「その辺りは現実に起こっている事態から推測するしかないが」

ルルーシュ「第一に安定しないこと」

ルルーシュ「そして第二に、別の方面からアプローチしている研究者がいるということだ」

スザク「?向こうも一枚岩じゃないってこと?」

ルルーシュ「それが、俺を蘇らせたこのS2計画と」

ルルーシュ「そして新造されつつあるという兵器だ」

スザク「そもそも、向こうの目的って、具体的には何なんだろう」

スザク「そこが見えないと、話が飲み込めない」

ルルーシュ「これは、また俺の推測だが」

ルルーシュ「VVとシャルルは同じ理想を追っているようだ」

ルルーシュ「そうだな?CC」

CC「ああ、少なくとも15年程前まではな」

CC「……私も、いちじは賛同していた」

ルルーシュ「………」

ラクシャータ「へぇ」

ラクシャータ「それって、なぁに?」

CC「……優しい世界を作ることだ」

スザク「優しい世界?」

CC「人の意識が直接つながり、一つの集合意識になる」

CC「一人の意見は全体の意見と完全一致し、そこに争いは生まれない」

ラクシャータ「あたしもロイドもカレンもセシルもみんな同んなじってこと?」

CC「まあ、そうなる」

ラクシャータ「……なんか、気持ち悪いし」

ラクシャータ「面白味の無さそうな世界ねぇ」

CC「……あの頃の私は病んでいたんだ、少しくらい許せ」

ラクシャータ「いや、別に責めるとかじゃないけどさぁ」

ルルーシュ「……だが、恐らくシュナイゼルは別の思惑があるようだ」

スザク「一体どんな?」

ルルーシュ「ロロ、お前も研究所でシュナイゼルのことは見たことがあるか?」

ロロ「映像でなら、あるよ」

ロロ「……僕はしばらく眠らされていたから、その間は分からないけど」

ルルーシュ「優しい世界と言われる、人間の精神をつなぐことの実現のために」

ルルーシュ「VVとシャルルは人類自体を選別しようとしている」

ルルーシュ「ギアスの力で接続するには、ギアスに耐えられる人間でなければならないからな」

ルルーシュ「それが、神根島での事件の発端だ」

スザク「あれに耐えられた人が、次の精神接続される人ってことだね?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「だが、この計画にシュナイゼルがただ従っているようには思えない」

ラクシャータ「確認するけど、皇帝はギアスを持ってるの?」

CC「ああ、間違いない」

CC「能力自体は、私にも分からないが」

CC「契約をする時、私もいたからな」

CC「コードにも、それぞれある特徴のようなものが存在する」

CC「私のコードは、人の内側、精神に干渉する能力が発現し」

CC「VVの場合は外側、物理的なものに干渉する能力が発現する」

スザク「皇帝の能力も、そういう類の物になっているってことか」

ルルーシュ「だが、先述したようにギアスには適正が無ければならないし」

ルルーシュ「VVのことだ、裏切る可能性のあるシュナイゼルに自分を消す能力をおいそれと与えることもしないだろう」

ラクシャータ「……それで、ギアスキャンセラーってわけね」

ルルーシュ「察しがいいな」

ラクシャータ「もともと、たしかあの機材もシュナイゼルに持っていくって話だったし」

ラクシャータ「ようは、シュナイゼルがそれに耐えられる確証がないってことでしょ?」

スザク「ううん、だんだん頭が痛くなってきた」

ロロ「……まとめると」

ロロ「皇帝、VVの計画には、シュナイゼルがいられる確証がないから」

ロロ「利用はしても、完全に一致団結はしていないってことでしょう?」

ルルーシュ「おそらくはな」

ルルーシュ「月並みではあるが、シュナイゼルの望みは世界のトップに君臨することだと思う」

ルルーシュ「そのためには、人類の意識を結合されるのは不都合が多いというわけだ」

ラクシャータ「ギアスの力は欲しいけど、それ以上はVVたちに従う気はないだろうってこと?」

ルルーシュ「そのためのS2計画だと、俺は踏んでいる」

ルルーシュ「シュナイゼルにとって、ギアスはあくまでも兵器だ」

ルルーシュ「そのために、奴は独自でギアスに対抗する力をもとめ、VVとしてもそれを監視しながら駒として利用しようという腹だろう」

ラクシャータ「敵の敵は味方みたいな理論でつるんでるのね」

ルルーシュ「だから、この決定的な不和につけいる隙があると、俺は考えている」

CC「どうするつもりだ?」

ルルーシュ「ネックになるのは、VVがシュナイゼルをある程度自由にしている点だ」

ルルーシュ「そもそも何故、VVはシュナイゼルのような思想を持つ者と手を組んでいるのか」

ルルーシュ「どう考える?」

スザク「うーん」

スザク「利用する価値があるってことだよね?」

ラクシャータ「そうねぇ」

ラクシャータ「いっそ、VVもシュナイゼルみたく世界を支配したいとかだったりしてね」

ルルーシュ「それだ」

ラクシャータ「へ?」

ルルーシュ「俺は、それが答えだと思う」

ラクシャータ「でも、それならVVと皇帝も根本的に考えが違うってことになるけど」

ルルーシュ「ああ、最終的にはな」

ルルーシュ「だが、そう考えればVVの行動の多くに説明がつく」

ルルーシュ「シュナイゼルと違うのは、VVには多くの時間、そして不死の肉体があるということだ」

ルルーシュ「コード保持者を減らそうとしたことも、ギアス能力者を契約以外に生み出そうとすることも」

ルルーシュ「自分に対する危険を排除し、かつ特権を一人で行使出来るようにだろう」

スザク「じゃあ、なんで皇帝にはギアス能力を与えたんだろう」

ルルーシュ「恐らくは、表立って動く人間が必要だからだろう」

ルルーシュ「VVは、記録によればブリタニアの創立時期から、誰かの兄弟や養子として存在している」

ルルーシュ「外見は子供のようだし、そうしなければ大国を動かすことはできないだろう」

CC「不老というのも、表立って動けない理由の一つだろうな」

スザク「そっか、皇帝がずっと成長しないなんて、かなり不自然だろうし」

ルルーシュ「それに、契約者は不老不死にはならない」

ルルーシュ「時が経てば老い、そして死ぬ」

ラクシャータ「うまく使い倒したあと、ボロ雑巾みたく捨てちゃうってことね」

ロロ「……なんだろう、変な寒気が」

ルルーシュ「風邪か?」

ラクシャータ「なんなら、検査がてら診療してあげようか?」ワキワキ

ロロ「遠慮します」

スザク「とりあえず、正確に言えば三つの考えがうまく纏まって見えてるだけってことだよね」

ルルーシュ「そうなるな」

ルルーシュ「だから、まずはシュナイゼル、ひいてはVVの計画から阻止する」

ルルーシュ「中華連邦にある研究所を根こそぎ破壊し、データも破棄するんだ」

スザク「でも、そのためにはどこにあるのか正確な情報が必要だよね?」

ルルーシュ「そのために、俺は中華連邦との交渉を試みる」

ラクシャータ「中華連邦って言ったら、EUと並んでブリタニアと膠着してる国よ?」

ラクシャータ「さすがにラウンズの交渉になんか応じないと思うけど」

ルルーシュ「ああ、難しいだろうな」

ルルーシュ「……そのために、黒の騎士団と日本には力を使ってもらう」

スザク「……まさか」

ルルーシュ「日本には再び独立宣言をさせ、今度こそ完全にブリタニアの支配を離れさせる」

スザク「僕は反対だ」

スザク「せっかく落ち着いてきたのに、また日本の人々を戦火に巻き込むことになる」

ルルーシュ「遅かれ早かれ、このまま放っておけば全員犠牲になる」

ルルーシュ「その前に先手を打つだけだ」

ラクシャータ「あたしも、賛成はできないわねぇ」

ラクシャータ「ようは、日本独立運動に中華連邦を巻き込もうってことでしょ?」

ラクシャータ「そうなれば、ブリタニアと中華連邦の争点は日本になるし」

ラクシャータ「それこそ、あんたらの立場もなくなるでしょう」

ラクシャータ「まぁたロイドが荒れちゃうわ」

ルルーシュ「そのために、今度の結婚も利用する」

CC「どういうことだ?」

ルルーシュ「考えてみろ、自分の妻が人質に取られて動けないことを、果たして万民が責めるか?」

ルルーシュ「それが、今まで親日に努めていたらどう思う?」

ロロ「裏切られた、だろうね」

ルルーシュ「形だけならどんなことも取り繕うことができる」

ルルーシュ「日本との険悪な関係を、俺が演出することで」

ルルーシュ「効果は大きくなるはずだ」

ラクシャータ「でも、それによって日本人とブリタニア人にできた友好的な関係はこじれそうだけどねぇ」

ルルーシュ「それは……」

スザク「ルルーシュ、確かに案としてはいいかも知れない」

スザク「でも、それはあくまでゲームの戦略としてだ」

スザク「今盤面にいる駒は全て生きていて、それぞれの生活がある」

スザク「それも必要な犠牲だというなら」

スザク「僕は君と敵対する」

ルルーシュ「……」

CC「ルルーシュ、スザクの言う通りだ」

CC「どうも、お前の計画にしては急ぎすぎている」

CC「以前のように、じっくり取り組めとは言えないが」

CC「まだそれ以外に手があると思う」

ルルーシュ「だが……」

ロロ「……あの」

ルルーシュ「?どうした」

ロロ「それならいっそ、ラウンズであることを生かしたらいいんじゃないかな?」

ルルーシュ「……!」

ルルーシュ「なるほど、そういう手もあるか」

ラクシャータ「はいはーい、天才アピールはやめてちょうだいよぉ」

ラクシャータ「あたしら凡人にも、分かりやすく言って欲しいわ」

スザク「なんだか、それも嫌味っぽいけど」

ラクシャータ「うるさい」

スザク「……はい」

ルルーシュ「つまり、ブリタニアの意向に乗るということだな?」

ロロ「うん、そっちの方が楽じゃないかな?」

ロロ「今なら、恐らくエリア11を統括しているに……ランペルージ卿が指揮をとることになるだろうし」

CC「中華連邦を侵略する気か?」

ルルーシュ「ありていに言えばな」

ルルーシュ「ラクシャータ、中華連邦のナイトメアはどの程度の戦力になる」

ラクシャータ「基準がなきゃ比べられないわよ」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「ランスロットと紅蓮、それに俺の新型ナイトメアにヴィンセント、プロト」

ルルーシュ「現在の戦力で無力化だけするのは可能か?」

ラクシャータ「いっそゲフィオンディスターバーでもばら撒いた方が早そうだけど」

ロロ「ゲフィオンディスターバー?」

ラクシャータ「サクラダイト反応を無効化するのよ」

ラクシャータ「蜃気楼にも搭載されてるシールドやら、ハドロンの制御に使っている技術だけど」

ルルーシュ「とにかく、可能だということだな?」

ラクシャータ「ま、そんなに難しくはないんじゃない?」

ラクシャータ「さっきの話からすると、中華連邦に踏み込まないのって、なんだか意図があるみたいだし」

ラクシャータ「攻めたらすぐって感じかもね」

CC「そうか、仮にブリタニアが制圧してしまうと」

CC「研究施設が明るみに出る可能性もあるからな」

スザク「中華連邦を攻めないのは、圧倒的な兵の数と、それによる損失が大きな問題だと言われているけど」

スザク「たしかに、そう考えるとわざとブリタニアの干渉外に置いているみたいだ」

ルルーシュ「シャルルから隠しているという線も濃厚だな」

ルルーシュ「あとは名目をつけなければな」

ルルーシュ「どうすべきだ?」

CC「普通にブリタニアの統一のためとかはどうだ?」

ルルーシュ「極力侵略戦争の形は避けたいところだが」

CC「だが、フクオカでも尻尾を出さずに乗り切ろうとした国だ」

CC「おいそれときっかけを与えるとは考えにくいな」

スザク「……もしかして」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「いや、本当思いつきなんだけど」

スザク「ゼロと、そして中華連邦の姫の力があれば出来るかも」

ラクシャータ「こーいうヒラメキ系って、案外普段愚鈍なのから出てくるから悔しいわ」

ロロ「あなた、結構やりたい放題言いたい放題だよね」

ラクシャータ「あ、ばれたぁ?」

ルルーシュ「……それでいこう」

スザク「本当かい?」

CC「スザクにしては冴えた案だな」

ラクシャータ「そもそも、その姫ってやつが本当にこいつの言う通りの待遇なら、だけどね」

スザク「嘘じゃないよ」

スザク「それに、オデュッセウス殿下が、中華連邦に打診したって話も聞いたし」

CC「む、それは私も聞き覚えがあるな」

スザク「あの人、かなりマニアックだって噂だし」

スザク「ブリタニアと中華連邦の友好のためって話も疑われてはいたんで」

ラクシャータ「話は見送られてたってことねん」

ロロ「そっちも焚きつける?」

ルルーシュ「あまり話はややこしくしたくないのだがな」

CC「だが、今回は派手な方がやりやすいんじゃないか?」

スザク「そうだろうね」

ルルーシュ「……よし、ゼロには再び、救世主となってもらおう」

うわー、ごちゃごちゃしすぎた。書き溜めすべきだった。

あと、嚮の字ずっと違ってたわ、すみません。

あー、ヴィレッタも藤堂も全然出せてない、次、次こそは。

分かりにくいと思うけど、中華連邦編まで、結婚式とか周りの人とか、色々書いていくので、楽しみにしててくださいな。

それでは、皆さん良い夢を!

明日の夜あたり投稿する予定。

期待せず待ってて下さいな。

ちょびっとだけ。

今日はヴィレッタ編の予定なんで、Part4見直してたんだけど、この辺りが一番書いた中では好きなんだよね。

暇だったら読み直して待っててちょ

~自治区 日本~

???「要さん、起きて下さい」

???「今日は会合があるんでしょう?」

???「遅刻したらいけません」

扇「ん……んが」

???「本当に、寝起きの悪い人なんだから」ペチ

扇「ヴィレッタ……?」

ヴィレッタ「ここにいる間は千草、なんでしょう?」

ヴィレッタ「ほら、本格的に起きなさい」

扇「あ、ああ……」ゴソゴソ

扇「しかし、ヴィ、千草は早起きだな」

ヴィレッタ「ふふ、あんまり寝坊助がいると、不思議に目が覚めるんですよ」

扇「一応聞くけど、まだ記憶は……?」

ヴィレッタ「残念ですが、今のところ」

扇「そうか、まあそれならそれでいいさ」

扇「俺も突然捨てられたくないしな!あはは」

ヴィレッタ「もう、すぐそうやって茶化す」

ヴィレッタ「ともかく、騎士団の仕事は疎かにしてはいけません」

ヴィレッタ「私がこうして暮らしていけるように取り計らって下さった、ゼロさんにもご迷惑がかかります」

扇「そうだな」

扇「よし、顔洗ってくるよ」

ヴィレッタ「……」

扇「千草、今日はどうする?」

扇「俺は行かなきゃならないけど」

ヴィレッタ「私は家事がありますし」

ヴィレッタ「今晩のお買い物でもしておきます」

扇「無理に俺といる必要はないんだぞ?」

扇「部屋だって、別に借りても……」

ヴィレッタ「はいはい」

ヴィレッタ「その時は、私から言いますね」

扇「……」

ヴィレッタ「それじゃ、きちんと決めてきて下さいね」

扇「あ、ああ、もちろんだ」

ヴィレッタ「いってらっしゃい」

扇「いってきます」

ヴィレッタ「あ、忘れ物」チュッ

扇「い、いってくるよ!」ドタバタ

ヴィレッタ「ふふふ」

ヴィレッタ「……」フリフリ

ヴィレッタ(……どうするか)

ヴィレッタ(……とりあえず、洗濯物を片付けよう)

ヴィレッタ(あのナイトメア襲撃事件からもう二年か)

ヴィレッタ(あの時、要に助けられてから)

ヴィレッタ(初めの頃は記憶喪失があったものの)

ヴィレッタ(……今は完全に記憶も回復している)

ヴィレッタ(私はヴィレッタ・ヌゥ、特派に所属していた純血派の……)

ヴィレッタ(……だが、それも)

ヴィレッタ(今となっては、どうでもいい事だ)

ヴィレッタ(この生活に、私自身が喜びを感じている)

ヴィレッタ(それに、今までに無かった平穏な暮らし)

ヴィレッタ(……このまま扇千草として生きるのも、悪くないのかもしれない)

ヴィレッタ(……まあいい)

ヴィレッタ(特派のことは気になるが、今のところ誰が私を探しているわけでもない)

ヴィレッタ(このまま、忘れ去られてしまっても構わない)

ヴィレッタ「さぁ、考えるのはやめよう」

ヴィレッタ「掃除もしなければならないし、ご近所の集会にも参加しておかなければ」

ヴィレッタ「やることはある、それが終わってからでも遅くはないさ」

主婦「あら、千草さん」

ヴィレッタ「こんにちは」

主婦A「相変わらず綺麗ねぇ」

主婦B「扇さんが羨ましいわぁ」

ヴィレッタ「いえ、そんなことは……」

主婦A「ねぇ、そういえば聞いた?」

主婦B「今度、総督さんが結婚するって」

主婦C「ああ、ニュースでやってたわね」

主婦C「確か、学生時代からのお付き合いだったかしら」

ヴィレッタ(ルルーシュが結婚……)

ヴィレッタ(そうか、あいつもそんな歳だろうな)

ヴィレッタ(相手は誰だ?CCはたしかあの事件で……)

ヴィレッタ(……祝いに行ってやりたいが、今の立場では難しいだろうな)

主婦A「それにしても、不思議よねぇ」

ヴィレッタ「何がですか?」

主婦A「今こうやって普通に生活できることが、よ」

主婦B「たしかに、自治区域も拡大したし」

主婦B「私たちみたいに名誉ブリタニア人になりたがらなかったのも」

主婦B「日本人として生きていけるなんて」

主婦C「ゲットーと比べると雲泥の差よね」

ヴィレッタ「そう、ですね」

ヴィレッタ「すみません、これから日用品を買いに行くので」

ヴィレッタ「失礼します」

ヴィレッタ(こちら側で生活していて思う)

ヴィレッタ(ブリタニアの支配でどれだけの人が被害を被ったのか)

ヴィレッタ(今でこそ、なんとか打ち解けたようにはなっているものの)

ヴィレッタ(ブリタニア人と日本人の溝は未だ深い)

ヴィレッタ(私は本当にここでのうのうと暮らしていいのだろうか)

ヴィレッタ(何か、出来ることがあるはずだ)

ヴィレッタ(……だが)

ヴィレッタ(私がヴィレッタ・ヌゥに戻れば、今のように要と一緒に居るのは難しい)

ヴィレッタ(私は……)

うわー、全然書いてないのに終わらせなきゃいかん課題ががが。

ヴィレッタさんはぜひとも悩み抜いてもらいたいので、乙女で居て欲しいかなと。

書けたらまた戻る。とりあえずまたの!

CC「くしゅん」

ルルーシュ「へぶしっ」

CC「なんだ、変なくしゃみの仕方だな」

ルルーシュ「余計なお世話だ」

CC「今日は久々にゼロでの登場だが」

CC「演じきれるのか?」

ルルーシュ「いわば、俺の原点だ」

ルルーシュ「懐かしさこそあれ、忘れることなどありえない」

CC「ふ、それならばいいが」

CC「あと一時間程度で着くな」

ルルーシュ「飛行機ならばもう少し早かったものを」

CC「ゼロの格好で移動したくないと言ったのは誰だ全く」

CC「お陰様で久々に私服で移動出来るんだぞ?いいじゃないか」

CC「ついでに、日本を見てみるといい」

CC「どうせ扇のことだ、少しくらい待たせても問題ない」

ルルーシュ「……まぁ、視察は大切だな」

CC「ふふ、決まりだな」

ルルーシュ「しかし、眼帯はやはり目立ってしまうな」

ルルーシュ「あの余計な装飾が取れたことは素直に喜ばしいが」

CC「私のお手製が役に立って嬉しいよ」

CC「真っ赤な瞳というのは、あまり見せるものでもないだろう」

ルルーシュ「あれはギアスの力の影響なのか?」

CC「いや、ギアスとはまた違うな」

CC「恐らく、その身体とも関係があるのだろう」

CC「ギアスは使えるようだし、見た目意外に気にすることもないだろう」

CC「……私は、別に何がどう変わろうと問題ない」

ルルーシュ「ふはは、それは助かるな」

ルルーシュ「不思議なものだ、この身体も」

ルルーシュ「生きていることすらも、おかしなことだらけだ」

CC「……」ギュッ

ルルーシュ「CC……」

CC「もう、行かせはしない」

CC「お前は私はとの約束を守るためにこうして生きているんだ、それでいいじゃないか」

ルルーシュ「……そうだな」

CC「お前は私を悲しませた、これは許されない」

CC「罰として、今日は私の気のすむまで楽しませろ」

ルルーシュ「分かった、約束しよう」

CC「ふふ、それでいい」

CC「さぁ、デートだぞ、嬉しいだろう?」

ルルーシュ「もちろんだ」

ルルーシュ「さて、お姫様はまず何がご所望なのかな?」

CC「とりあえずは町並みを見よう」

CC「私が言うのもなんだが、ゼロとしてきちんと責務は果たしたぞ」

CC「美しい街だ」

ルルーシュ「そこで暮らす人々にとって良いものなら、それでいいさ」

CC「ふふ、期待しておけ」

~駅前通り~

CC「ふぅ、やっと外だな」

ルルーシュ「なかなか賑わっているじゃないか」

CC「そうだろう?観光地としても有名で、それだけ力も入れているのさ」

CC「しかし、傷を隠すためとはいえ眼帯は目立つな」

ルルーシュ「仕方ないだろう、こればかりは」

ルルーシュ「帽子も被っているし、この賑わいだ」

ルルーシュ「気付かれることもないだろう」

CC「まあ、それもそうか」

CC「それでは、まずはあっちだ」ギュッ

ルルーシュ「この辺りは本当に何も知らない、行きたいところに連れていってくれ」

CC「まずは腹ごしらえだ」

CC「ここにはな、ヤキイモを売っている店もあるんだ」

ルルーシュ「なに、それは是非行かなければ」

CC「ふふ、こっちだ」

ルルーシュ「買ったはいいが、歩きながら食べるのはどうなんだ?」

CC「普通だと思うが」

CC「ヤキイモは熱いからな、座って食べたい」

ルルーシュ「しかし、これは季節限定の商品だと思っていたが」

CC「どうにも懐かしいとかで売れるみたいだぞ?」

ルルーシュ「……まあ、普通に買えるだけでも、ということか」

CC「まあ難しいことはいいじゃないか」

CC「冷めないうちに食べよう」

ルルーシュ「それもそうだな」

ルルーシュ「やはり美味いな」

CC「実は、こっちの甘い方より」

CC「じゃがバター?の方が好きだ」

ルルーシュ「たしかにアレもいいな」

ルルーシュ「俺はやはり甘い方がいいと思うが」

CC「そこまで甘党だったか?」

ルルーシュ「そういうわけではないが」

ルルーシュ「なんだろうな、季節をより感じる」

ルルーシュ「そんな感じだ」

CC「確かに、他ではここまできっちり四季を感じることはできないな」

ルルーシュ「……ふと思うことがある」

CC「なんだ?」

ルルーシュ「今、EUではブリタニアとの領土争いが」

ルルーシュ「中華連邦とは睨み合いの状態が続いている」

ルルーシュ「だが、ここは今平和だ」

ルルーシュ「再びこの地を戦場にはしたくない」

CC「そうだな」

ルルーシュ「しかし、俺が打倒ブリタニアを、そしてギアスの根絶を望む限り」

ルルーシュ「ここに思い入れがあればあるほど、危険にさらされる」

ルルーシュ「……その迷いが断ち切れない」

お久しぶりです。

ネットの設定をいじった結果、なんとか書き込めるようになりました。

他のスレとかには書き込まないのに、なぜホスト規制になったのかは謎ですが。

グーグル先生ありがとうございます。失踪する予定はないですが、なかなか書くタイミングないです。社会人やめたい。

保守本当に、本当に感謝です。ギアスはだんだん過去にされつつある良作だと思うので、少しでも販促になってほしいです。ルルCC大好き。

これから時間見つけてメモに書いて、それをコピペする感じで書こうかと思います。

書き溜めとはちょっと違うけども。

しかし、チェックしだすと進まない性格なので、今まで通り誤字は補完でよろしくです。

面白かったら書き込んでね、名前みたいなのができてしまうかもしれない。

では、長々申し訳ない、ちょっとだけ書くである。

CC「いいさ、悩め悩め」

ルルーシュ「……髪型が崩れる、やめろ」

CC「気にするタイプだったか?」

ルルーシュ「それなりにな」

CC「結局、なるようにしかならないものだ」

ルルーシュ「?」

CC「お前のその賢い頭を持ってしても、全ては想定できないだろう?」

ルルーシュ「悪意を感じる」

CC「私が思うに、な」

CC「ブリタニアと日本に関して、私たちがやるべきことは残っていないのではないかと」

CC「どうだ?」

ルルーシュ「……しかし」

CC「時間をかければいいだけの問題だろう?」

CC「焦って事を進めようとしても、良いことはないぞ?」

ルルーシュ「……」

ころんころん

少年「お姉さん!ボールこっちに投げてー」ぶんぶん

CC「……しっかり掴めよ?それ!」

少年「ありがとー!」

ルルーシュ「お前は変わったな」

CC「お前ほどじゃないさ」

ルルーシュ「俺は変わらない」

CC「確実に変わっている」

CC「私と初めて出会った頃は……」

ルルーシュ「……?なんだ?」

CC「あそこにいるやつに見覚えがあるような気がしてな」

ルルーシュ「?」

ルルーシュ「……ヴィレッタさん?」

CC「行くぞ、ルルーシュ」

ルルーシュ「ああ!」

CC「おい、お前」ガシッ

ヴィレッタ「!?」ブンッ

CC「きゃっ…」

ルルーシュ「おっと、危ない」

CC「いきなり投げられたぞ!」

ルルーシュ「急に後ろから話かけるからだ」

ヴィレッタ「あ、えと」

CC「ヴィレッタ・ヌゥだろう?」

CC「私の顔は忘れたか?」

ルルーシュ「ヴィレッタさん、ルルーシュ・ランペルージです」

ルルーシュ「少し、話しませんか」

ヴィレッタ「……あ、ああ」

ヴィレッタ「ここではなんだ、ウチに来てくれ」

CC「ここの辺りに住んでいるのか」

ヴィレッタ「……色々あって、な」

~扇、千草の家~

ヴィレッタ「すまない、あまりここに人が来ることはないので」

ヴィレッタ「菓子なんかは無かった」

ルルーシュ「いえ、それは別に構いませんが」

CC「……男と2人で住んでいるのか?」

CC「それも……」

ルルーシュ「日本人」

ルルーシュ「何があったんですか?」

ルルーシュ「あの日から」

ヴィレッタ「……実は、あの日私はナイトメアごと落下し」

ヴィレッタ「知り合いだった、要、いやその時は玉城と名乗っていたか」

ヴィレッタ「その男に助けられた」

CC「要、玉城?」

CC「……扇か?」

ヴィレッタ「CC、知っているのか?」

CC「私ももともと黒の騎士団にいた」

CC「それに、ゼロもここにいるしな」

ヴィレッタ「ゼロが?」

ルルーシュ「……」

ヴィレッタ「ルルーシュ、本当なのか?」

ルルーシュ「ええ、その通りです」

ルルーシュ「黙っていて申し訳ありません」

ヴィレッタ「……そうか、二人とも要さんのことは知っているのか」

ヴィレッタ「最初の頃は、記憶が無くてな」

ヴィレッタ「世話になっているだけだったのだが」

CC「恋に落ちた、と」

CC「ロマンティックじゃないか、なぁ?」

ルルーシュ「茶化すんじゃない」

ヴィレッタ「いいさ、なんとも夢見がちだと自分でも思う」

ヴィレッタ「記憶を取り戻してからも、本国に連絡する気力はなかった」

ヴィレッタ「ゼロにも要さんが話してくれていたからな、私は会ったことも無かったが」

CC「今はここで静かに暮らしていると」

ヴィレッタ「……まぁ、その、そうだ」

ルルーシュ「このまま、ここにいるつもりですか?」

ヴィレッタ「……分からない」

ヴィレッタ「自分でも変だと思うんだ」

ヴィレッタ「だが、ここには家のしきたりも、束縛もない」

ヴィレッタ「自由だ」

ヴィレッタ「……それに、千草のキャラクターがないと、私は要さんと素直に話すこともできん」

CC「なんとまあ、難儀なやつだ」

ヴィレッタ「……そういえば、ルルーシュは結婚するらしいじゃないか」

ヴィレッタ「相手は……」

CC「私だ」

ヴィレッタ「だろうな」

ヴィレッタ「いいじゃないか、もともとそうなるとは思っていたが」

ヴィレッタ「だが、何で今なんだ?」

ヴィレッタ「と、言うより」

ヴィレッタ「CC、たしか二年前にお前は……」

CC「逆だ」

ヴィレッタ「逆?」

ルルーシュ「二年前、行方不明になったのは俺です」

ルルーシュ「最近、こっちに戻って来て」

ヴィレッタ「?」

ルルーシュ「これを見たら、分かるでしょうか」

ヴィレッタ「……この腕」

ルルーシュ「ナイトメアの爆発で、手足が無くなってしまったので」

ヴィレッタ「とんでもないことをサラリと言うな」

ヴィレッタ「そんなことがあったのか」

ヴィレッタ「しかし、ルルーシュの操縦技術は、なかなかのものだったはず」

ヴィレッタ「それを追い詰めるとは、一体誰が……」

CC「ジェレミアだ」

ヴィレッタ「ジェレミア卿?でも、あの方はもう」

ルルーシュ「俺の身体と同じ技術で、生きていました」

ルルーシュ「もっとも、まだ不完全だったようで、殆どジェレミア卿の精神ではありませんでしたが」

ヴィレッタ「今も生きていらっしゃるのか?」

ルルーシュ「それは……分かりません」

CC「ともかく、それまでは私がルルーシュの代わりをしていたんだ」

ヴィレッタ「そうだったのか」

ヴィレッタ「よく考えれば、投げ飛ばしたCCを軽々受け止めていたしな」

CC「私は羽のように軽いんだ」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「とにかく、どうやらこちらにはこちらの生活があるようだし」

ルルーシュ「ヴィレッタさん、今の連絡先は……」

ヴィレッタ「ああ、これだ」

ルルーシュ「とりあえずは、これで連絡がとれます」

ルルーシュ「こちらも、あまり人員がいないので」

ルルーシュ「もしよければ、力を貸して下さい」

ヴィレッタ「……分かった、真剣に考えることにする」

CC「それよりも、私は扇と何があったのか聞きたいんだが」

ヴィレッタ「そ、そんなに大それたことはない」

ルルーシュ「そういうのは、俺がいない方がいいんじゃないのか?」

CC「いいじゃないか」

CC「ほらほら、洗いざらい話せ」

ヴィレッタ「う、うるさい!」

短いけどこのくらい。

うまくノルマ終わったらまた来ます、またのー。

CC「いやぁ、あの堅物を絵に描いたようなヴィレッタがなぁ」ケラケラ

ルルーシュ「無遠慮に聞きすぎだぞ」

CC「まあまあ、そうカリカリするな」

CC「あいつはあいつで、誰かに話したいところもあると思うぞ?」

CC「本当に嫌なら、ましてお前がいる前で話したりはしない」

ルルーシュ「一理あるとは思うが」

CC「あとは扇に話すかどうかだな」

ルルーシュ「……やめておこう」

CC「そうだな、それがいい」

ルルーシュ「あの人は、自分でどうにか折り合いをつけるだろうし」

CC「なにより野暮だからな」

ルルーシュ「しかし、早速いい報せができた」

CC「特派の連中は喜ぶだろう」

CC「詮索する奴らでもないしな」

ルルーシュ「少し長居し過ぎてしまった」

ルルーシュ「ここに来た目的は果たそう」

CC「こんなにいい天気なのに、勿体無い」

ルルーシュ「それなら、早く用事を終わらせる事に全力を注いだほうが」

ルルーシュ「お互いのためになるんじゃないか?」

CC「なぁに、その辺私は抜かりないよ」

ルルーシュ「ああ、よく知っているさ」

ほんと携帯で投稿できるように、ホスト規制なくしてくれよぉ

移動中くらいしかかけねぇんだよぉ

誰か教えれ、もうマルとかモリタポとかわからん

(゚´ω`゚)

ちなみにdocomoでさ。

どこかオススメというか、書けるとこ知ってたら教えてケロ。

全部移して書くことも辞さない

久しぶりすぎて忘れたかな?ばれるるさんだよ。

リアルで声が出なくなるという苦難を乗り越え、ここに復活だー。

いくぜー。

~特区日本 中央管理部~

ゼロ「すまない、待たせたな扇」

扇「いや、俺は別に大丈夫です」

扇「本当ならもう少しゆっくりしてもらおうと思っていたんですけど」

ゼロ「緊急の要件だったな、内容はどこで聞ける?」

扇「俺の仕事部屋なら、他に聞かれる心配もないと思うので」

扇「そこでお話しします」

CC「お前たち、少しはレディに歩幅を合わせたらどうだ?」

ゼロ「ん?いつも通りの速度だと思うが」

CC「優雅さの欠片もないな」

扇「お、おいCC、いくらなんでもゼロに失礼だろう」

CC「平気だ、ゼロはその程度で腹をたてるほど器が小さくはないものな?」

ゼロ「そういうことにしておいてやろう」

扇「?」

扇「こちらです」ガチャ

ゼロ「ああ、ありがとう」

扇「CCも色々あったばかりなのにすまない」

CC「いいさ、私はCCだからな」

ゼロ「それで?一体何があった」

扇「そ、そうでした」

扇「実は、特区日本の管理部ではなく」

扇「黒の騎士団あてにメッセージが届いたんです」

扇「今、映像を出します」カタカタ

ルルーシュ(なぁCC、扇に何か吹き込んだのか?)

ルルーシュ(話し方に違和感というか、距離を感じる)

CC(ゼロとして威厳を見せただけさ)

CC(気になるなら自分で言え)

ルルーシュ(むぅ)

扇「これです」ポチ

ゼロ「ご苦労」

ゼロ「あと扇、敬語は使わなくていい」

扇「え?あ、いやでも、そういうわけには」

ゼロ「私がいいと言っているんだ」

扇「そ、そうか、それならいつも通りでいかせてもらうことにするよ」

???「初めまして、黒の騎士団の諸君」

???「そして、ゼロ」

CC「はじまったぞ」

ゼロ「加工されていて、誰なのか判別できんな」

扇「最後まで見てみてく、れ」

ゼロ「ああ、分かっている」

???「訳あって姿を明かせぬ無礼を許してほしい」

???「唐突ではあるが、ゼロ、貴方にぜひ中華連邦へと足を運んでいただきたい」

???「迎えを送る、これはごく内密に行いたいので」

???「ゼロ1人であることが、こちらの望みだ」

???「前報酬、の代わりに中華連邦の中核人物の情報を添える」

???「くわしい話は我らのアジトにて、返事はこの秘密回線に通信を」

???「以上、良い返事を期待する」ブツッ

CC「……なんだ?これは」

ゼロ「端的に言えば、招待状だな」

ゼロ「なるほど、扇が呼んだ理由がよく分かった」

扇「どうする?ゼロ」

ゼロ「……ふむ」

CC「罠、というには若干お粗末だな」

CC「それに、なにか」

CC「引っかかるというか」

ゼロ「妙な焦りを感じるな」

ゼロ「何か切迫しているような」

CC「それだ」

扇「一応、これが送られてきた回線を可能な限り逆探知してみたんだが」

扇「どうやら、中華連邦の一地方なのは間違いないみたいだ」

扇「危険だとは思うけど」

ゼロ「だが、現実的な話を考えれば」

ゼロ「日本の脅威である中華連邦と何かのコネクションがあるのは大きい」

ゼロ「ハイリスクハイリターンだな」

扇「気になるのは、これが騎士団あてに送られてきたことなんだ」

CC「察するに、特区ではマズイことがあるんだろう?」

ゼロ「だとすれば、ブリタニアがその要因だろうな」

CC「で?どうするんだ?」

ゼロ「?」

CC「あまり聞きたくないが、まさか本気で単身中華連邦に乗り込むなんてことは」

CC「しないな?」

扇「CC、目が怖いぞ」

CC「うるさい、元からだ」キッ

扇「そ、そうか」

ゼロ「……」

ゼロ「扇、すまんが少し席を外してもらえるか?」

扇「え?あ、ああ、構わない」

扇「何かあったら呼んでくれ」ガチャ

ゼロ「ふむ」

CC「どうする気だ?」

ルルーシュ「正直に言うと迷っている」

ルルーシュ「このまま中華連邦にとり入れるのであれば」

ルルーシュ「ブリタニアを介さない新しい展開を作れる」

ルルーシュ「戦争をせずに済む」

CC「そのかわり、お前が危険にさらされる」

CC「信用に足る証拠もない」

CC「せめて時間をかけるべきだ」

すまん、汗がとまらん、10分待て。シャワる。

熱中症じゃないだろうな…

>>711だいじょび、部屋暑いだけ

再開!

ルルーシュ「それはそうだろうが」

ルルーシュ「こんなチャンスがまたと来るだろうか」

CC「これはチャンスじゃない、誘いに乗るべきじゃない」

CC「私の前からまた居なくなるのか?」

ルルーシュ「……そうはならん」

CC「どこにその確証がある」

ルルーシュ「……」

CC「私だって、伊達にお前といた訳じゃない」

CC「行きたいんだろう、武力のいらない交渉がしたいのもわかる」

CC「だが考えろ、今回はなんのために中華連邦に行くのかすら分からないんだ」

CC「ゼロの名前も、確かに知れ渡ってはいるが」

CC「かといって、全員が賛同者というわけではない」

すまん、用事で外出なあかん。

明日同じくらいの時間にくると思うので、待たれよ。

またせたな、乗っ取られそうな板から書く遅筆の鑑してた。

良ければ支援してくれ、泣いて喜ぶ。

でははじまりー

~総督府~

ロロ「それで、CCに怒られたあげく保留にして戻って来たんだ」

ルルーシュ「仕方ないだろう、納得するはずがない」

ロロ「まあ、約束通り僕にも情報をくれるのはありがたいけど」

ロロ「CCは拗ねて部屋にこもってるよ」

ルルーシュ「いい、しばらくそっとしておこう」

ロロ「それで?どうするつもりなの?」

ロロ「邪魔するつもりはないけど、こればっかりは特に協力できることもないし」

ルルーシュ「ああ、やるなら俺一人でやるさ」

ルルーシュ「運のいいことに、そうそう簡単に死ぬ身体でもないしな」

ロロ「それは皮肉?自虐?」

ルルーシュ「両方だ」

ロロ「なるほどね、まあそれならそれでって感じだね」

ロロ「いつ出発するの?」

ルルーシュ「まだ行くとは言っていないが」

ロロ「どのタイミングで行こうか迷ってるだけでしょ?」

ルルーシュ「そんなにわかりやすいか?」

ロロ「いや、さっき打診してるのを見てただけ」

ルルーシュ「む、一本とられたな」

ロロ「まだまだ甘いね、兄さんは」

ロロ「蜃気楼を使えばいいんじゃない?海も進めるし」

ルルーシュ「ふむ、確かに飛行機や船よりは安全そうだ」

ロロ「ラクシャータにパーソナルロックかけてもらっておくよ」

ルルーシュ「頼む、俺はカレンに今後のことを少し頼んでくる」

ロロ「CCはどうするの?」

ルルーシュ「……あいつも分かってくれるさ」

ロロ「後でどうなっても、僕はしらないからね」

ロロ「今夜中には出発できるよ、時間は兄さんの好きにすればいい」

ルルーシュ「ああ、そうするよ」 パタン

ルルーシュ(不確定要素ばかりだが、なんにせよあまり時間はかけたくない)

ルルーシュ(虎穴に入らずんばとも言うし、行動すべきだろう)

ルルーシュ「とりあえず、カレンに連絡しよう」ピピ

ルルーシュ「カレン、今どこだ?」

カレン「格納庫だけど、何か用事?」

ルルーシュ「いや、いい。今からそっちに行く」

カレン「?はいよ、待っとく」ピッ

ルルーシュ「……さて、行くか」

~格納庫~

ルルーシュ「すまないな、夜遅くに」

カレン「言ってまだ10時だし、平気よ」

カレン「それで?何の用?」

ルルーシュ「今日、CCと特区に言ってきたんだが……」

カレン「……なるほどね」

カレン「悪いけど、あたしもCCと同じ考え」

カレン「怪しすぎる」

ルルーシュ「だが」

カレン「待ちなさい、話は最後まで聞く」

ルルーシュ「……分かった」

カレン「よろしい」

カレン「でも、今までだって別に絶対安心とか、必ず成功することばかりじゃなかったし」

カレン「それに、今回はゼロとして行くんでしょ?それならルルーシュを助けに行っても中華連邦と日本の戦争にはならないじゃない?」

ルルーシュ「ということは?」

カレン「行きなさいよ、やばくなったら藤堂さんから残月借りて、あたしが助けてあげるから」

カレン「なんなら、スザクもついでに連れて行くわよ、どうせ暇してるんだろうから」

ルルーシュ「俺がいない間、ここを任せていいか」

カレン「ま、あたしじゃあんたの代わりは出来ないけどね」

カレン「少しだけ任されてあげる」

カレン「で、CCはどうするわけ?」

ルルーシュ「……」

カレン「はぁ」

カレン「そっちも、あたしに"任せる"ってこと?」

ルルーシュ「難しいか?」

カレン「……ま、女同士なんとかやってみるわ」

カレン「いつ行くの?」

ルルーシュ「日付が変わる頃には」

カレン「そ、だったら準備してきなさいな」

カレン「あーあ、残業代出るわよね?」

ルルーシュ「埋め合わせはする」

カレン「んじゃ、今度長めの休みよろしく」

カレン「あたしも特区に行ってみたいから、仕事じゃなく」

ルルーシュ「ああ、お安い御用だ」

カレン「確かに聞いたからねー」ヒラヒラ

ルルーシュ(カレン、ありがとう)

ルルーシュ(さて、準備をしようか)

カレン「……」

カレン「これでいいわけ?」

CC「……」コソ

カレン「自分で言えばいいじゃない」

CC「どうせ止めたって、あいつは行くんだ」

CC「ただ、私からはそれを認める訳にはいかない」

カレン「意地っ張り」

CC「うるさい」

カレン「ほんと、あんたら不器用すぎよ」

カレン「直接言えば早いのに」

CC「お前にもそのうちわかる」

カレン「へいへい、何千年かかることやら」

CC「私はそこまで歳ではないぞ」

カレン「冗談よ、冗談」

カレン「騎士団の方に連絡いれてくるわ、本当にあたしが行かないとかもしれないし」

CC「頼む」

カレン「ま、あたしからの結婚祝いってことにしてあげるわ」

CC「!」

カレン「ふふ、CCもそんな顔するんだ」

カレン「おっけ、頑張れそう」

CC「カレン!」

カレン「あはは、してやったりー」タタタ

CC「……全く」

~日本海 蜃気楼 内部~

ルルーシュ「思っていたより快適だな」

ルルーシュ「数時間後には中華連邦か」

ルルーシュ「……CC、大丈夫だろうか」

ルルーシュ「だが、きっと分かってくれる」

ルルーシュ「あとは俺が上手くやるだけだ」

ルルーシュ「幸い、蜃気楼のステルス能力ならば、捉えられることもないだろうし」

ルルーシュ「……とりあえず寝ておくか」

ルルーシュ「こういうとき、この身体は不便だな」

ルルーシュ「……」

~中華連邦 奥地~

ゼロ「ここか」

ゼロ「とりあえず、蜃気楼は隠しておこう」ピッ

ゼロ「なるほど、確かに外から見ても分からんな、ロイドとラクシャータには驚かされる」

ゼロ「さて、鬼が出るか蛇が出るか」

???「ほう、本当に来たようだぞ」

???「情報は正しかったようだな」

ゼロ「む…」

大宦官「ようこそ、ゼロ」

大宦官「早速で悪いが、君を拘束させてもらうよ」

ゼロ「私を呼んだのは貴様らではないな」

大宦官「我々にも様々な情報を手に入れる手段があるのでね」

大宦官「悪いようにはしない、大人しくしてくれるな?」

ゼロ「……いいだろう、どこへでも連れて行くがいい」

ルルーシュ(詳細はわからんが、映像で見たことのある顔だ)

ルルーシュ(大宦官、中華連邦を実質的に支配しているうちの一人)

ルルーシュ(形は良くないにしろ、さっそく当たりを引いたとも言えるな)

ルルーシュ(しかし、だとすれば俺を呼び出した本当の相手も気になるところだ)

ルルーシュ(単に俺を売っただけなのか、それともこの連中に先を越されただけか)

ルルーシュ(まだ揉めるかもしれんな、気は抜かないようにしよう)

~行政府 大宦官邸宅~

大宦官「狭いところでわるいが、かけてくれたまえ」

ルルーシュ(狭い、か。豪邸を絵に描いたような邸宅だが)

ゼロ「私の仮面はこのままでもいいのかな?」

大宦官「?ん、ああ構わんさ」

大宦官「我々が必要なのは君という存在であって、中身ではないのでな」

ゼロ「なるほど、ありがたいことだ」

大宦官「何か食べるかね?もっとも、そのまま食事ができるのかは分からんが」

ゼロ「気遣いは感謝するが、結構だ」

ゼロ「拘束と言う割には、待遇が良いように感じるな」

大宦官「ははは、君をコンクリートで囲まれた狭い部屋に閉じ込めたところで我らに何の得もないだろう」

大宦官「無論ここから出す訳にはいかんが、それ以外はくつろいでもらって構わない」

ゼロ「……私も暇な訳ではない」

ゼロ「何か要件があるなら聞くが」

大宦官「まあそう焦らなくてもよかろう」

大宦官「そうだな、たっぷり一年は居てもらって構わんのだよ」

ゼロ「……なるほど?」

ゼロ「私がいなくても、黒の騎士団には影響はないと思うがね」

大宦官「ははは、冗談の訓練でもしたほうがいい」

大宦官「それでは笑うに笑えんよ」

大宦官「黒の騎士団はどう見ても君の私設軍隊だ、もちろん君という頭も無しに動けはしない」

大宦官「黒の騎士団が動けなければ、あの忌々しい特区日本を勝ち取ることなど、赤子の手を捻るよりもたやすい」

ゼロ「やはりそれが狙いか」

ゼロ「だが、イマイチ掴めないな」

ゼロ「こういっては何だが、中華連邦にとって日本の利用価値はそれほど高いだろうか」

ゼロ「サクラダイトの埋蔵量なら、中華連邦も相当だったど記憶しているが」

大宦官「ああ、そうだとも」

大宦官「サクラダイトなど我々は必要としていない」

大宦官「必要なのは技術だ」

ゼロ「技術?」

大宦官「中華連邦は世界に冠たる大国だ」

大宦官「だが、ナイトメア開発では他国に大きく後れを取っている」

大宦官「ガン・ルゥなどという骨董品を使っていては、ブリタニアに対抗することなど到底できはしない」

ゼロ「それで日本の技術を奪おうということか、情けない」

大宦官「なんとでも言うがいい、この国は巨大であるがゆえに統一することだけでも膨大な時間と労力を要するのだ」

大宦官「島国では持て余すだろう、我らが有効活用してやろうというのだから、むしろ感謝して欲しいくらいだ」

ルルーシュ(醜悪すぎるな)

ルルーシュ(歪んだ自尊心と民族主義が生み出した化け物というわけだ)

ルルーシュ(だが、仮に今の日本を攻めたところで、カレンやスザク、騎士団以外にも気にすべきことはあるはずだが)

ルルーシュ(単に考えていないのか、まだ奥の手があるのか)

大宦官「ふふ、まあゆっくりしたまえよ」

大宦官「ここは私の部下に見張らせておく、余計なことをしなければ不自由ない生活は保証しよう」

大宦官「それではな」バタン

ルルーシュ(ふむ、なんとかして外と連絡を取りたいところだ)

ルルーシュ(まだ知らなければならないことがありそうだが、まずは警告だけでも発さなければ)

ルルーシュ(第一にこの場所を把握し、出来ることなら建物の構造も知りたいところ)

ゼロ「こんなことなら、腕に端末接続用の機構でも仕込んでおくんだったな」

ゼロ「……」

~数日後~

ルルーシュ(どうしたものか)

ルルーシュ(苦労するだろうと思ってはいたが、まさかここまでとは)

ルルーシュ(電子的な設備がほとんど無く、単純な兵士の人数で監視されている)

ルルーシュ(さすがに銃弾を避けるような超人的な力は俺にはない)

ルルーシュ(逃げるのは骨が折れそうだ)

大宦官「さすがに疲れが見えるぞ」ギィ

ゼロ「ふむ、どうも枕が合わないようでな」

ゼロ「もう少し柔らかいものが好みなのだが」

大宦官「軽口を叩ける力はあるらしい」

大宦官「結構、結構、君は人質でもある、ここは元気でいてもらわなくては」

ゼロ「……一つ聞いてもいいだろうか」

大宦官「答えられるかは分からんがね」

ゼロ「仮に騎士団が抵抗しなかったとしても」

ゼロ「日本はブリタニアの領地でもある、君らの力では攻めきれないのではないか?」

ゼロ「それこそ、ブリタニアとの全面戦争の引き金を引くことになりかねない」

大宦官「そうか、君はどうやら勘違いをしているらしい」

大宦官「我々は黒の騎士団と戦うつもりはない」

大宦官「正確には、無傷の彼らと戦うつもりはない」

ゼロ「……!」

大宦官「気付いたようだな」

大宦官「気付いたところで、君には何もできないが」

すまん、寝落ちするまえに一旦きっとく。

明日も同じくらいの時間、というか完結させて次を書きたい気持ちもあるので無理やりにでも書く習慣を取り戻そうと思う。

あと、宣伝する意図はないけどTwitterがあるので、フォローしてもらえれば書き始めるタイミングにツイートします。

よかったらそっちも確認してみてほしい
、明日はギアスとナルヒナの更新予定。おやすみ

長らくお待たせして申し訳ございません。

慣れないながらも書き溜めて、ようやく続きを投下できる準備が整いそうです。

幸い年末付近に休みもいただけましたし、このまま中華連邦編の終わりくらいまで一気に投下という形にしようと思っています。

分量的にこのスレッドで収まるかどうかというところなので、次スレッドを立てることにはなると思いますが、何年も待たせた結果として対シュナイゼル、VVあたりを来年には完結させたいと思います。

今しばらく、バレルルーシュにお付き合い下さい。完結後の予定はとくに立てていませんが、現行を全て処理した後に一つずつ書いていきたいと考えています。

応援して下さっている方々に最大の感謝を込めて、精一杯やっていきます。

それでは、もう少しお待ちを……

うわぁ、普通にミスった。

本人です。大丈夫。

てすと
書き込めたら少し更新します。

ルルーシュ(奴らは再び日本人に戦争を起こさせるつもりだ)

ルルーシュ(相手として考えられるのはブリタニアだが)

ルルーシュ(今の状況からブリタニアを攻撃する要素は薄い)

ルルーシュ(だとすれば、中華連邦とブリタニアにしこりを残さない最善の策)

ルルーシュ(……こいつは日本人同士の戦争を起こさせようとしている)

大宦官「君は今、我々のところに亡命を持ち掛けているという設定でね」

大宦官「特区の連中は驚くだろうなぁ」

大宦官「中華連邦は日本人を友人と認め、完全な独立国家として扱う用意があるのだから」

大宦官「いくら前よりはよくなったとはいえ、それでも彼らの国土の大半は未だブリタニアに支配されている」

大宦官「ブリタニア人への復讐心、その根は深い」

大宦官「君という指導者によって、その蟠りを見ないようにしてきたというのに」

大宦官「そのゼロ自身が亡命ともなれば、内部分裂は避けられまいよ」

大宦官「まぁ、ゆっくりしていてくれ給え」

大宦官「数日中には実行に移せる、後は見ているだけで事は済むだろうからなぁ」バタン

ゼロ「……」

もうちょい書き込めたんやな、久々で文字量読めない…

ルルーシュ(どうする)

ルルーシュ(ことは単純だ、例えば特区にいる咲世子やCCにゼロをやらせるだけでいい)

ルルーシュ(幸いゼロは記号だ、実際に特区にいるのであればそちらが本物のゼロだと思われるだろう)

ルルーシュ(だが、この方策を向うに伝える手段がない)

ルルーシュ(当然のごとくここは通信妨害がされているようだし)

ルルーシュ(仮にCC達がそう考えたとしても)

ルルーシュ(ゼロに利用価値があるから、奴らは俺を生かしているのだろう)

ルルーシュ(それがなくなれば、奴らはためらいなく俺を殺す)

ルルーシュ(CCがそれを選ぶとも思えない)

ルルーシュ(どうする、このままでは今までの努力が水泡に帰す)

ルルーシュ(独立国家として日本を認める、おそらく同盟国としてブリタニア侵略の体のいい駒にされるだけだ)

ルルーシュ(それではまた血が流れるだけ)

ルルーシュ(スザクやカレンも……)

ゼロ「くっ……」

ルルーシュ(侮っていた、中華連邦に行動を起こすメリットがないと)

ルルーシュ(国力の低下など考えに入っていない、奴らは疲弊した状態であっても相当に気の長い作戦を実行しようとしている)

ルルーシュ(その結果戦力としての日本も手に入るのだから、この程度の考えは読めたはず)

ルルーシュ(中華連邦に取り入れればギアスの研究所も大方つぶせるだろう)

ルルーシュ(だが、今の特区という形態、ブリタニアとの戦争を避ける要素がなくなってしまえば元も子もない)

ルルーシュ(戦う相手が変わるだけだ、しかも今の日本人にとって心情的にも戦いにくく、強い相手に)

ルルーシュ(どうする)

ルルーシュ(とにかくなんとかして連絡を取る必要がある、CCの気持ちがどうであろうと)

ルルーシュ(今は俺を見捨ててでも体制を維持してもらわなければ……)

~深夜~

ルルーシュ(難しいな)

ルルーシュ(俺のパーツを分解して使えるものがあるのかもしれんが、俺にそんな装置をくみ上げる技術も知識もない)

ルルーシュ(無理やりにでも突破するか、俺という存在に利用価値があるうちは殺されない可能性も……)

ルルーシュ(何を馬鹿な、大人しくしていないのであれば殺すだろう)

ルルーシュ(おそらく最初の邂逅時点で動画か何かは残されているだろう、ゼロの声は基本的に合成音声だ、編集は容易だろう)

ルルーシュ(言うことを聞かせられれば楽だというだけ、とうに俺という人間の利用価値など対して残ってはいまい)

ルルーシュ(いっそ迎合する形で連絡を取り、その時に伝えてしまうというのはどうだ?)

ルルーシュ(……いや、直接連絡を取らせるはずがない、形式上でも手続きが済んでしまえば、それこそ取り返しがつかない)

ゼロ「八方ふさがりだ」

???「さしものゼロも、今回ばかりは手詰まりということかな」

ゼロ「……誰だ!」

???「静かにしてくれ、騒ぎになるとまずい」

???「こちらの手違いで面倒をかけた、すまない」

ゼロ「私をここに呼んだのは君か?」

???「ああ、最も、大宦官どもに先を越されたがな」

???「ともかく今の状況を変えるために来た、黙ってついてきてほしい」

ゼロ「……信用できる確証は?」

???「今のところはないな」

???「だが、大宦官の目論見は知っているのだろう?そうであればこんな手段で君に接触する意味はないのではないか?」

ゼロ「……」

ゼロ「どうするつもりだ」


???「詳しい話をここでするわけにはいかない」

???「ともかく、ここを出る」

???「中華連邦へはなにで?」

ゼロ「言えんな」

ゼロ「大宦官の手のもので、そちらもつぶされるわけにはいかん」

???「なるほどわかった、それならばこちらのナイトメアで運ぶ」

???「ガン・ルゥの乗り心地は悪いが、我慢してもらえるな?」

ゼロ「構わない」

???「それならばこちらへ、数人眠ってもらっているがいつ見つかるか分からないのでな」ファサ

ルルーシュ(長髪の、声は男だな、こいつは一体……)

ルルーシュ(だが、確かにここに残ったところで何かできるわけでもない)

ルルーシュ(今はついていくしかなさそうだ)

ゼロ「名前くらいは教えてもらえるかな?」

???「!失礼、自己紹介がまだだった」

星刻「私は黎星刻、さぁ行こう」

~中華連邦 天子邸~

ゼロ「ここは……?」

星刻「天子様のおわす場所だ、くれぐれも失礼の無いように」

ゼロ「天子、ということは」

星刻「ああ、今回貴方を呼んだのは天子様だ」

星刻「どうやら情報が漏れて、大宦官に先を越されてしまったが」

星刻「ここは安全だ、仲間に連絡を取るなら好きにしていい」

星刻「一応名目上は天子様の方が大宦官より立場が上だ、疑わしくともおいそれと面会には来られない」

星刻「だが、その前に天子様が面会を望んでいらっしゃる」

ゼロ「……いいだろう、そちらの不手際とはいえ、助けられた恩もある」

星刻「…助かる」


星刻「ここだ、私も同席するが、いいだろうか?」

星刻「いかんせん、天子様はまだ幼い」

ゼロ「ああ、問題ない」

星刻「気遣い感謝する……天子様、ゼロを連れて参りました」コンコン

天子「はい、どうぞ中へ」

ゼロ「貴女が……天子」

天子「初めまして」

天子「このような地までご足労いただいた上の、非礼の数々をお詫びいたします」

天子「お掛けください、そうお時間は取らせません」

ルルーシュ(若い……いや、まさに幼いが)

ルルーシュ(妙な落ち着きだ、そして芯の強い瞳)

ゼロ「……それで、さっそくだが話というのは?」

天子「……端的に申しあげます」

天子「私を、攫っていただきたいのです」

ゼロ「それは、一体どういった意図が?」

天子「現中華連邦の支配構造を破壊したいのです」

天子「大宦官の執政には目に余るものがあり、民は疲弊し、苦しんでいます」

天子「わたくしという象徴を盾に、これ以上の暴虐を繰り返すことを止めさせたいのです」

ゼロ「日本に亡命するということか?」

ゼロ「しかし、それでは場合によって、日本、ブリタニア、中華連邦の関係性を大きく崩してしまう」

ゼロ「そのあたりはどう考えている?」

天子「……」

ゼロ「その顔、何もないわけではなさそうだが」

天子「わたくしは卑小な存在、自分自身で何かを為すほどの力は持っておりません」

天子「それでも、この二年必死に学び、見、考え、成長してきたつもりです」

ルルーシュ(どこか怯えているようで、強さを感じるのはその覚悟のせいか)

ゼロ「それは察するに余りあるが」

天子「ようは、わたくしが中華連邦から居なくなる、かつ戦争に繋がらない策が必要なのです」

天子「大宦官が権威を失えば、時をおかず国で反乱がおこり、中華連邦は自壊の道を進むでしょう」

天子「ですから、わたくしは……」フルフル

天子「貴方に娶っていただこうと」

ゼロ「……なるほど」

ゼロ「自分で政略結婚をするつもりか」

天子「貴方は王ではありませんが、わたくしの夫であるゼロと事を構えることは、中華連邦も無いでしょう」

天子「黒の騎士団は言わずもがな、ブリタニアとしても止めるほどのメリットはないでしょう」

ゼロ「……たしかに、多少の筋は通っている」

ゼロ「だが、問題は山積みだ」

ゼロ「まず、君の言う疲弊した民とやらは、象徴たる天子が国外へ出ることをどう思うのか」

ゼロ「さらに内戦状態ともなれば今以上に戦火で命を落とす者が増える」

ゼロ「そして、仮にすべてがうまくいき、中華連邦が崩壊したとしても」

ゼロ「ブリタニアの支配領域がさらに拡大し、強大になる」

ゼロ「ブリタニアの支配下に置かれた人民がどうなるかは、不本意ながら日本が証明していると思うが」

ゼロ「以上を踏まえたうえで、解決策はあるのだろうな?」

天子「それは……」

ギィンッ

ゼロ「…なるほど、そういうことか」

星刻「……くっ、何故…」

ゼロ「私が断った場合、そのまま消すつもりだったか」

天子「星刻!」

ゼロ「確かにゼロは素性を明かしていない、背格好からしてもお前が成り代わることはそう難しくないだろうしな」

星刻「面妖な身体を……」

ゼロ「これでも、何度か死にかけていてな」

ゼロ「だが、剣を下してもらえるか」

ゼロ「まだ話が終わっていない」

星刻「何を……」

天子「星刻、下がりなさい」

天子「申し訳ありません、許されるとは思っていませんが」

ゼロ「なに、運よく生き延びた、気にすることはない」

ゼロ「もちろん、用意していたセリフではなく、本心を話してもらえるな?」

星刻「……」ギリッ

天子「星刻、やめて」

天子「先ほどの話、あれは概ね本心です」

天子「わたくしは為政者ではありません、ですが民が苦しんでいる姿を黙ってみているのは……」

天子「もう、いやなのです」

天子「自分が、そんな政治に利用されるのも」

ゼロ「なるほど」

ゼロ「しかし、私にできることは限られる」

ゼロ「天子という素性を伏せ、貴女を国外に脱出させること自体はそう難しくないが」

ゼロ「無論、その後の扱いは君が死んだことになるだけで、中華連邦の現状は変わらない」

天子「……」

星刻「……このままでは、早晩中華連邦という形は崩れ去る」

星刻「それは、天子様がいても変わらないだろう」

星刻「今のままでは、民の不満は天子様へと向けられるだろう」

星刻「その前に、天子様だけでも安全なところへ……」

天子「星刻!それは…」

星刻「この二年で、情勢は悪化する一方です」

星刻「アジア地域での特区騒動で起きた混乱、決起も悉く」

星刻「オデュッセウスとかいうブリタニア皇族が手を引いたのも、ブリタニアが本格的に中華連邦を攻め落とす気になったからでしょう」

星刻「このままでは、天子様が……」

天子「…わたくしは」

ゼロ「……」


ゼロ「少しいいだろうか」

ゼロ「私としても、今中華連邦に倒れられるのは困る」

ルルーシュ(このままこの二人を放っておいたとしても、結局何か行動を起こすだろう)

ルルーシュ(こちらの望む形になる可能性は極めて低い)

ルルーシュ(ゼロとして介入すれば、身勝手な行動をとったことでブリタニアとの折り合いがよくない)

ルルーシュ(かといって、ラウンズとして介入すれば、単に侵略の手伝いをするだけだ)


ルルーシュ(それにこの実情を、あれだけ中華連邦に研究施設を持っているシュナイゼルが把握していないはずがない)

ルルーシュ(奴にとっては、中華連邦がブリタニア傘下になっても面倒なだけだろう、それまでに研究所の移設や破棄を済ませたいはずだ)

ルルーシュ(つまり、今は好機でもある)

ルルーシュ(ここで中華連邦を自由に動き、かつブリタニアとの対立構造を維持できれば)

ルルーシュ(…安全に施設のデータを回収できる)

ゼロ「もちろん、自暴自棄になってブリタニアとの戦争を起こされてもな」

ゼロ「で、あるならば」

ゼロ「解決策は一つしかないように思えるが」

星刻「……一体どうするつもりだ?」

なかなかごちゃごちゃしててごめんね、昔風呂敷広げすぎたのをたたんでるから我慢してね

ゼロ「天子に国を治めさせる」

ゼロ「大宦官の飾り物としてではなく、な」

天子「……」

星刻「不可能だ」

星刻「大宦官はそれぞれ政治に、経済に、軍事にと深く根を張っている」

星刻「現状、奴らなしでは国が動かせない、これは事実だ」

ゼロ「……」

星刻「どうしようも、ない」

ゼロ「待て、今考えている」

星刻「だから無駄だと!」

ゼロ「無駄かもしれん、だがそれは考えない理由にはならない」

ゼロ「やってから無駄だったと嘆くのは自由だが、それまでは大人しく頭を使え」

星刻「っ!」

ルルーシュ(といっても、策が全くないわけではない)

ルルーシュ(幸いにもこちらには人も技術もある、中華連邦だけでは不可能でも、てこ入れは可能だ)

ルルーシュ(だが、その前に大宦官の目的が気になるところだ、俺がここに来ることが分かってから考えたにしては)

ルルーシュ(日本に取り入る話は事前に準備していたようだったし、天子とつながっている様子は今のところない)

ルルーシュ(ということは、何か別の考えを持っていて、それを流用したか)

ゼロ「一つ聞きたい、国が滅びるのは明白として」

ゼロ「大宦官はかなり気の長い作戦を実行するつもりだったようだ」

ゼロ「なぜかわかるか?」

星刻「おそらく奴らは、この国をブリタニアに売り渡すつもりだ」

星刻「もともとブリタニア皇族と天子様を政略結婚させようとしたのもそれが狙いだった」

ゼロ「……そうか、道理でな」

ゼロ「値段を釣り上げるために付加価値をつけようというわけだ」

星刻「もともと、特区日本を手中にしようとしているのはこちらでも公然の噂だった」

星刻「おそらくその話は聞いただろう?」

ゼロ「ああ」

ゼロ「ブリタニアとしても、裏切った日本人ごと中華連邦をつぶせれば旨みもあるか」

ゼロ「中華連邦の崩壊、そしてまたイレヴンのように虐げられることになる国民」

ゼロ「どの道ブリタニアの支配による中華連邦の未来は変わらない、ということか」

ゼロ「変わるのは、お飾りとしての天子の末路」

ゼロ「オデュッセウスの手に渡れば殺されるよりは屈辱的だろうな、なにせ奴の変態性は私の耳にも入るレベルだ」

天子「……」

ゼロ「すまない、そう怯えないでくれ」

星刻「……わかるだろう、天子様にそんな未来を生きさせたくはない」

ゼロ「ふむ」

ゼロ「確かに難儀だ」

ルルーシュ(ここ二年で、情勢も大きく動いている)

ルルーシュ(話を聞く限り、大宦官とブリタニアの上層部との交渉が決裂したのだろうが)

ルルーシュ(中華連邦は閉鎖的な大国、情報が少ないからこそ内部事情の詳しいところまでは見えなかった)

ルルーシュ(思えば俺がいた時も、民衆には何も伝えられていなかったな)

ルルーシュ(やはり解決策は中華連邦の支配構造を根本的に見直すことだ)

ルルーシュ(時間は無いようである、俺が自由に動けるのはCCとの式まで)

ルルーシュ(……いや、今はそちらを考えている場合ではない)ブンブン

天子「どうかされましたか?」

ゼロ「いや、何でもない」

ルルーシュ(騎士団がレジスタンスとして動けたならば、話はもっと単純だっただろうが)

ルルーシュ(今の特区日本という立場、それを皆から奪いたくはない)

ルルーシュ(真面目に頑張っているなら尚更だ)

天子「……わたくしは」

ゼロ「?」

天子「わたくしは、この国を好いたことがありません」

天子「父が倒れ、母もなく、いつも怯えていました」

天子「ですが」

天子「虐げられる今の民に対して、何も思わないわけではありません」

天子「…」

ゼロ「したい事があっても、どうすればいいかわからないか」

ルルーシュ(かつての俺と、この子は同じか)

ゼロ「まぁ私はここで殺されかかっている、君たちに何の道義も同情も持ち合わせてはいない」

星刻「…」チキ

ゼロ「落ち着け」

ゼロ「だが、中華連邦には存続してもらう必要があるし、聞いてしまった話を忘れられるほど器用でもない」

ゼロ「策がないわけでもないしな」

天子「あるのですか!?」ガタッ

ゼロ「待て、そう簡単に事は運べない」

星刻「実現できなくても構わない」

星刻「どんな方法なら天子様とこの国を救える?」

ゼロ「……通信機器を持ってきてくれ」

ゼロ「相談したい相手がいる」

星刻「…難しい」

星刻「今となっては天子様の立場が悪くなる可能性が生まれる」

ゼロ「…だろうな」

ゼロ「だが、それができないことにはどうにも……」

???「それなら、僕が伝えようか?」

星刻「……!誰だ!」

ロロ「へぇ、物騒なものを提げて交渉、ねぇ?」シャキン

星刻「!馬鹿な、いつの間に私の剣を」

ロロ「これって絶体絶命のピンチ?」

ゼロ「いや、そうでもないが」

ゼロ「なぜここにいる?」

ロロ「CCが心配性でね」

ロロ「すぐに動けるのは仕事の無い僕だったからさ」

ロロ「蜃気楼はもぬけの殻だし、通信送っても応答なしで、探すのに苦労したよ」

ロロ「幸い、こっちには発信機があるからね、なんとなく位置もつかめたし虱潰しでここにきたんだ」

ゼロ「発信機?」

ロロ「その仮面だよ、咲世子に感謝するんだね」


ロロ「で、連絡を取るならこれ使って」ポイ

ゼロ「あ、ああ」

星刻「貴様……っ」

ロロ「動かないで」

ロロ「状況は理解してないけど」

ロロ「少しでも動いたら、そこの女の子を殺す」

星刻「……やれるものなら……!」

ロロ「そうかい?それなら」シュンッ

天子「きゃっ!」

星刻「また……!どうやって移動を」

ロロ「君がそこから動くより、僕が首を掻き切る方が早い」

ロロ「何なら試してみる?このくらいの子の首は切りやすいから割と好きなんだよね」

ゼロ「そのくらいにしておけ」

ゼロ「心配するな星刻、信頼できる連中としか連絡は取らん」

ゼロ「それより、本気で動くな、奴はやると言ったらためらいなく実行する」

星刻「…くっ」

ゼロ「……」ピピピ

ゼロ「私だ」

ラクシャータ(あら、意外にお早いのねぇ)

ゼロ「それは皮肉か?」

ラクシャータ(やあねぇ、冗談よじょーだん)

ラクシャータ(あんたのデバイスがパスコードエラー吐いてたんで、一応データ全消去しちゃったわよん)

ゼロ「構わん、むしろ助かった」

ゼロ「急ですまないが、聞きたいことがある」

ラクシャータ(急は慣れっこ、一体何かしらん?)

ゼロ「ナイトメアの製造をしてもらいたい」

ゼロ「中華連邦モチーフで、ブリタニアや日本製には見えないもの、かつ新世代同等の性能で、だ」

ラクシャータ(んー、まぁできなくはないだろうけど、いつまでに?)

ゼロ「私が自由に動ける間には無理か?」

ラクシャータ(ああ、なるほどCCのことね)

ラクシャータ(まぁ構想さえまとまればそんなにかからないとは思うけど)

ラクシャータ(一年はかかるわよねぇ、まして今までの系統から大きく変えるとなれば)

ゼロ「…それまで中華連邦が存続している確証はない」

ゼロ「せめて半年だ」


ラクシャータ(ふふ、無理よん)

ゼロ「無理は承知だ」

ラクシャータ(……まぁ、そうでしょうねぇ)

ラクシャータ(運のいいことに、こっちは比較的暇だから)

ラクシャータ(コンセプトとデヴァイサーさえ決まれば、かなり時間短縮できると思うわ)

ラクシャータ(ただ、細かな調整はできないから、相当じゃじゃ馬ちゃんにはなるけど)

ゼロ「それでいい、あとは奴に合わせさせる」

ゼロ「データはどう送ればいい?」

ラクシャータ(んー、こればっかりは機材送って直に見ないとわからないわねぇ)

ラクシャータ(あたしが行ってもいいけど、実際に建造したりってなると設備なんかはこっちの方がいいのよねぇ)

ゼロ「方法はないか?」

ラクシャータ(そうねぇ)

ちょい待ち、神速で結婚式いつにする予定だったか確認する、四時までは書くぞ

一週間とか…バロス

ラクシャータ(一週間で成果は出せそうにないけど、半年あればなんとかなりそうよねぇ)

ラクシャータ(どの道中華連邦の攻め方は結構変わるんでしょう?)

ゼロ「ああ、スザクの言った通りの状態になっていたしな」

ゼロ「いや、聞いていたよりもひどい」

ゼロ「ことはもはやどの陣営が関わっても大惨事になりかねない」

ラクシャータ(なるほどぉ、だから自分たちでどうにかさせるってわけねぇ)

ラクシャータ(おっけぇ、あんたらの結婚式は挙げさせないと)

ラクシャータ(お姫様が拗ねちゃうからねぇ)

ラクシャータ(カレーン、ちょーっとこっち来て)

カレン(何?ルルーシュから?)

ラクシャータ(そそそ、あんたナイトメアのデヴァイサーに必要な要素とデータの取り方覚えてるぅ?)

カレン(え?まぁあたしもやられたことあるし、わかるけど)

ラクシャータ(んー、そしたらあんた今から中華連邦に飛んでくれる?)

カレン(は?あたし特区を守る仕事があるんですけど)

ラクシャータ(そっちはスザクがなんとかするわ)

ラクシャータ(カレンを送るわ、あたしよりも安全にそっちへ行けるし)

ラクシャータ(機材ごと紅蓮で運べば、すぐ作製に取り掛かれる)

ゼロ「用意が早くて助かる」

ゼロ「どういうシナリオかは聞かないのか?」

ラクシャータ(そもそも今までだって、どうなるかは聞いてなかったしぃ)

ラクシャータ(それに、あんたがやることだし)

ラクシャータ(こっちが作るとなれば、保険もかけられるからね)

ゼロ「保険?」

ラクシャータ(輻射波動みたいに悪用されないように、こっちから止められる準備のことぉ)

ゼロ「なるほど、わかった」

ゼロ「すぐにその方向で進めてくれ、俺はまだ確認すべきことがある」

ラクシャータ(はいはぁい、あたしもロイド起こしてくるわ)ピッ

星刻「ゼロ、一体何の……」

ゼロ「待て、まだやることが残っている」ピピ

ゼロ「私だ」

扇(ゼロ、こんな時間に一体…?)

扇(それに今は中華連邦のはずじゃ)

ゼロ「状況が変わった、近いうちに人が要る」

ゼロ「ナイトメア操縦に長けた、信頼のおける者だけほしい」

ゼロ「数はそこまでいらん、できるか?」

扇(あ、ああ、それは可能だけど)

ゼロ「ガン・ルゥの仕様書の用意と訓練機へのデータ反映はできるな?それを三か月でモノにさせろ」

扇(……わかった、それが必要なんだな?)

ゼロ「頼む、人選は任せる」

扇(さっそく準備しよう)

ゼロ「ああ、また連絡する」

ゼロ「後二つか」ピピ

天子「……っ」

ロロ「ああ、悪いけどもう少し待ってて」

ロロ「終わったら解放するから」

天子「は、はい」

ゼロ「すまない、起こしたか」

咲世子(いえ、ご用件は何でしょうか)

ゼロ「これから中華連邦と日本を行き来する人間が増える」

ゼロ「情報が漏れないように操作が必要だ」

咲世子(かしこまりました)

咲世子(式の方は?)

ゼロ「予定通り行う、今回は俺が動くところは最後くらいだ」

咲世子(それを聞いて安心いたしました)

咲世子(ほかには何か?)

ゼロ「警護の方を厳重に頼む」

咲世子(もちろんですわ、プロですから)

ゼロ「ああ、そうだな」ピッ

ゼロ「後は……」ピピッ

ゼロ「…俺だ」

CC(ばか)

ゼロ「折り入って相談が……」

CC(あほ)

ゼロ「なぁ、確かに俺が悪いとは思う、だが……」

CC(うるさいうるさい!どうせまた危険な目にあったんだろう!)

CC(ああどうせ、これからもこんな風に行き当たりばったりで居なくなるんだ)

CC(もう知らん、私の心配も知らないで)

ゼロ「…すまない」

CC(いーや許さない)

CC(すぐに帰ってこい、それ以外認めない)

ゼロ「……わかった、とりあえず明日までにはそちらに戻る」

CC(…ふん、妙に聞き分けがいいじゃないか)

ゼロ「やることはあるが、俺がすぐに動く必要はなさそうだからな」

ゼロ「定期的にこちらに来る必要はありそうだが」

CC(何をするつもりだ、聞くだけ聞いてやる)

ゼロ「中華連邦の自立を支援する」

CC(却下だ)

CC(そもそも中華連邦はブリタニア攻略にかこつけてやる予定だったんだろう)

CC(今回の小旅行で成果がなかったなら、お前がやる必要はない)

CC(そもそも今回は中華連邦と日本につながりができれば御の字、程度の話だったはずだ)

CC(もし中華連邦が自立すらできない国家ならば、どのみち日本には何のメリットもない取引になる)

CC(そんなもの、捨て置けばいいじゃないか)

ゼロ「そうもいかない」

ゼロ「少し説明させてくれないか、中華連邦の現状を」

CC(……いいだろう)

~少し経って~

CC(なるほど、事情は分かった)

CC(となれば、このまま放っておくと中華連邦にあるギアスのデータはなくなってしまいそうなんだな?)

ゼロ「ああ、その可能性が高い」

CC(ギアスという言葉を使わないあたり、そっちはほかに誰かいるんだな?)


ゼロ「察しがよくて助かる、天子とその付き人がいる」

CC(待て、天子だと?まだ年端もいかない女の子じゃないか)

ゼロ「あ、ああ、そうだが」

CC(何時だと思っている、すぐに寝かせろ)

CC(お前はそういうところで本当に気の利かないやつだ)

ゼロ「いや、こちらもそれなりに込み入っていてな、そう簡単に……」

CC(早くしろ、睡眠不足が成長に与える影響は計り知れないんだぞ!)

ゼロ「……わかった、分かったから大声は出すな」

ゼロ「ロロ、天子を離してやれ」

ロロ「どうするの?」

ゼロ「うちの姫が天子に睡眠をとらせるように言ってる」

ロロ「なるほど」

ロロ「君、自分でベッドに戻れる?」

天子「え、あ、はい」

ロロ「じゃあ、もう寝た方がいい、うちのリーダーがそう言ってる」

ロロ「そこの人も、もう今更逆らわないよね?」

星刻「あ、ああ」

天子「星刻、あの…」

星刻「天子様、後は私がなんとかしておきます」

星刻「時間も遅いですし、お休みください」

天子「わ、分かりました」

ゼロ「……寝かせたぞ」

CC(ああ、それでいい)

ゼロ「場はさらに混沌としてきたがな……」

CC(で、私は何をすればいい?)

ゼロ「手伝ってくれるのか?」

CC(さすがに、全部本気で言っていたわけじゃない)

CC(…次からは絶対に認めないからな)

ゼロ「ああ、肝に銘じよう」

CC(ぜひそうしろ)

CC(それで?)

ゼロ「実際の話、俺たちは最後まであまりやることはない」

ゼロ「詳しい話はそちらに戻ってからするが、今回はパフォーマンスしかしないからな」

CC(パフォーマンス?大国の存亡に悠長なこともあったものだな)

ゼロ「大国といっても、規模が大きいだけだ」

ゼロ「細かな変更はあるかもしれないが、大まかな手順はすでに考えてある」

CC(さすが、智将ルルーシュだな)

ゼロ「そういった揶揄は好きじゃない」

CC(はは、ルルが怒った~)

ゼロ「…まぁ、機嫌が悪いよりはいいか」

CC(まあ、侵略という形じゃなくなってよかった)

CC(なんというか、キャラじゃないしな)

ゼロ「そうだな、それが改まっただけ、今回の件は意味があった」

CC(その程度でごまかされはしないがな)

ゼロ「相変わらず手厳しい」

CC(ふふ、当然だ)

CC(私はCCだからな)ピッ

ゼロ「はぁ、言いたい事だけ言って切るか」

ロロ「終わった?」

ゼロ「ああ、概ね準備はできそうだ」

星刻「やっと説明してもらえるか」

ゼロ「そうだな、実現の目途も立った」


ゼロ「ロロ、蜃気楼を移動してきてくれ」

ゼロ「話し終わったらそのまま日本に戻らなければならない」

ロロ「わかった、キーは?」

ゼロ「パスワードを打ち込めばいい、ヒントはうちの姫だ」

ロロ「……最近思うけど、兄さんも大概だよね」ボソッ

ゼロ「何か言ったか?」

ロロ「ううん、何でもない」ガチャ

ゼロ「さて、手短に済ませよう」

ゼロ「話はシンプルだ、天子には反乱を起こしてもらう」

星刻「起こしてどうする」

星刻「中華連邦軍は確かに、ナイトメア自体の性能は貧弱だ」

星刻「だが数は多い、仮にさっき話に出た新型兵器があっても」

星刻「すべてを一手に片づけることはできないだろう」

ゼロ「ああ、まぁ奴らの作るナイトメアなら不可能ではないかもしれないが」

ゼロ「ただ、今回の場合全滅させてしまってもまずい、天子が指揮するときに兵力が全くないでは話にならんからな」

ゼロ「今回付け入る隙があるとすれば、兵士の士気だ」

星刻「?」

ゼロ「もともとこの国では天子という象徴を中心にした統制がなされている」

ゼロ「その天子が反乱を起こすというだけでも、兵士の士気は大きく下がる」

ゼロ「そこで例えば相手に強力な兵器があったら?仲間のうち何人もが降伏していたらどうだろうか?」

星刻「……なるほど、そのためのパフォーマンスか」

ゼロ「察しがよくて助かる」

ゼロ「どうだ?あながち不可能ではないだろう?」

星刻「何をしたいのかは大体わかった」

星刻「だが、大宦官はどうする?」

星刻「勝ち目がないとわかれば、すぐにでも国を裏切るだろう連中だが」

ゼロ「そちらは私がなんとかしよう」

ゼロ「お前はこれから来るだろう私の仲間の面倒を見てほしい」

ゼロ「この付近に人の寄り付かない土地はあるか?」

星刻「すぐ裏の山脈地域は資源もなく打ち捨てられた状態だが」

ゼロ「それはいい、そこを今後の拠点にするように手配しておこう」

ロロ「持ってきたよ」

ゼロ「ああ、ちょうど話もついた」

ゼロ「それではな」

星刻「……ゼロ」

星刻「我々に見返りを求めないのか?」

ゼロ「見返り?そうかその話はしていなかったな」

ゼロ「それなら二つだ、今回かかる費用は大宦官が持っている私財から捻出させる」

ゼロ「それと、中華連邦内にあるいくつかの研究所を調査、その後つぶさせてもらう」

星刻「研究所?」

ゼロ「大丈夫だ、中華連邦にかかわりのあるものじゃない」

ゼロ「わたしはまだ用事がある、天子のことだけ気にしてやれ」

ゼロ「行くぞロロ」カツカツ

星刻「……恰好から何から、珍妙な奴だ」

星刻「だが、今はすがるしかない、か」

結局こんな時間かーでも書くの楽しー

次は結婚式編、といっても平和に終わらせる予定はないぜ、でもルルCCは書きたいから逃せんね。

なんとか破綻少なくなるように時間作って書くので、応援よろしくねー。

このスレ埋まっても次ぎたてるので、気にせず埋めていってくださいな。

じゃあ、おやすもー

~総督府~

ルルーシュ「…やっと帰ってこられたな」

ロロ「自分のせいだけどね」

ルルーシュ「言うな」

ルルーシュ「助かった、ロロ」

ルルーシュ「CCはどこにいる?」

ロロ「時間も遅い、いや早いから部屋じゃない?」

ロロ「言い訳は自分でしてね、おやすみ」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ(気は進まないが、行くしかないな)

ルルーシュ(はぁ、憂鬱だ……)

~私室~

ルルーシュ「……ただいま」

CC「おかえり」

ルルーシュ「起きていたのか」

CC「私はそこまで睡眠を必要としないからな」

ルルーシュ「怒っているか?」

CC「怒っていたらどうする?」

ルルーシュ「謝ろうかと思っている」

CC「そうか」

CC「それなら、謝らなくてもいい」

ルルーシュ「怒っていないのか?」

CC「なんでもいいさ」

CC「こっちにこい」

ルルーシュ「?」

CC「いいから」

ルルーシュ「…仕方ないな」ツカツカ

CC「……」ギュ

ルルーシュ「お、おい、なんだ、どうした」

CC「…生きてる」

ルルーシュ「…当然だ、俺がそう簡単に死ぬとでも?」

CC「ああ」

CC「人は、簡単に死ぬ」

CC「シャワーを浴びてくるか?」

ルルーシュ「ああ、そうさせてもらうよ」

ルルーシュ「少し待っていろ」

CC「…ああ、早く戻って来いよ」

ルルーシュ「戻ったぞ」

CC「布団は温めておいた」

ルルーシュ「…なんだ、まるで少女だな」

ルルーシュ「どうした、布団にくるまって」

CC「女はいくつになっても少女なんだよ」

CC「ほら、疲れているだろう、入れ」

ルルーシュ「相変わらず可愛げのないやつだ」

CC「そう思うか?」

ルルーシュ「……俺もお前に毒されたかな」

CC「……ふふ」

CC「成果はどうだった?」

ルルーシュ「悪くはない」

ルルーシュ「中華連邦がこちら側につけば、ブリタニアまでかなり近づけるだろう」

CC「そうか」

CC「それはいいことだな」

ルルーシュ「?」

CC「私はな、ルルーシュ」

CC「ブリタニアとか、中華連邦とか、日本とか」

CC「あまり、興味はない」

ルルーシュ「……ああ、そうだろうな」

CC「私が心配なのはお前だけだ」

CC「不安なんだ、いつかお前がいなくなってしまうと思うと」

CC「たまらなく、怖いんだ」

ルルーシュ「もう、そんなことはないさ」

CC「分からないじゃないか」

CC「いっそ、私も連れていけ」

CC「待っているだけは、もう耐えられない」

ルルーシュ「……気持ちは嬉しいが」

ルルーシュ「俺だって、お前が心配なんだ」

ルルーシュ「ましてや、お前はVVにも狙われている」

ルルーシュ「もう二度と、あんな研究に関わらせたくもない」

CC「……」

ルルーシュ「CC」ギュ

ルルーシュ「お前はもう十分苦しんだ、辛い思いもした」

ルルーシュ「後は俺がやる、お前はただ見ていてくれればいい」

CC「……」

CC「私は……」

ルルーシュ「もう寝ろ、明日は仕事もない」

ルルーシュ「またゆっくり話せばいいさ」

CC「……うん」

CC「おやすみ、ルルーシュ」

ルルーシュ「……」ギュッ

~朝~

ラクシャータ「ふふーん」

ラクシャータ「……」 コンコン

ラクシャータ「おはよーございまーす」バンッ

ルルーシュ「……」スゥ

CC「静かにしてくれ」

CC「まだ寝ている」

ラクシャータ「へいへい、朝からお熱いことで」

ラクシャータ「一応ルルーシュの身体のチェックに来たんだけど、時間改めてよっか?」

CC「いや、それなら早い方がいいだろう」

CC「ルルーシュ、起きろ、朝だ」

ルルーシュ「……もう少し寝る」

CC「駄々をこねるな、ラクシャータも来ている」

ルルーシュ「……嫌だ、眠い」

CC「全く、その身体になってから余り寝ないんじゃなかったのか?」

ルルーシュ「何も無いなら、起きない……」

CC「なんだ、キスでもすればいいのか?」

ラクシャータ「あたし居るのは忘れてないわよね?」

ラクシャータ「こらルルーシュ、CCに甘えるのは後後、悪いけど早く終わらせるから起きなさいな」

ルルーシュ「……む、仕方ないな」モゾモゾ

ラクシャータ「ったく、デレデレしちゃってさ、見せつけてくれるわよねぇ」

ラクシャータ「CC、すぐ済むからちょっと出ててくれる?」

ラクシャータ「あんまり見てて楽しいものでもないし」

CC「分かった、咲世子にコーヒーでももらってくるとしよう」

ラクシャータ「……ほら、しゃきっとする」

ルルーシュ「ああ、問題ない」

ラクシャータ「嘘ばっかり、寝癖も直さないで何言ってるんだか」

ラクシャータ「ほら、メンテナンスのお時間よん」

ルルーシュ「すまん、よろしく頼む」

ラクシャータ「わかってるわかってる」カチャカチャ

ラクシャータ「……ねぇ、ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ?」

ラクシャータ「あんた、自分の身体のこと、分かってるんでしょ?」

ルルーシュ「……ああ、わかってるさ」

ラクシャータ「もともと、人間の身体に機械を付けてるんだから、いい事なんてないし」

ラクシャータ「ましてや、あんたの場合はギアスエネルギーまで使って無理やり生きている様なもの」

ラクシャータ「そう長くもつとも思えない」

ラクシャータ「……長くて1年とかよ、残りの時間」カチャカチャ

ルルーシュ「……やはり、そうか」

ラクシャータ「CCは知ってるわけ?」

ルルーシュ「いや、言っていない」

ラクシャータ「はぁ、やっぱね」

ラクシャータ「あんたたち、結婚するんでしょ?意味わかってる?」

ルルーシュ「……そのつもりだ」

ラクシャータ「……いんや、分かってないわ」

ラクシャータ「あいつのことは正直よく分からない、今まで何があったのか、言いたがらないし、あたしも聞かないら」

ラクシャータ「けど、同じ女として思うところはある」

ラクシャータ「このままだと、あんたはあいつを置いていなくなるのよ」カチャカチャ

ルルーシュ「……あいつは、そういうのには慣れているさ」

ラクシャータ「……はぁ、だから分かってないって言うのよ」

ラクシャータ「いい?ここ100年とかそこら、何があってもおかしくはないけど」

ラクシャータ「少なくとも、あたしが初めてCCを見てから今まで」

ラクシャータ「まるで別人みたいに変わってる」

ラクシャータ「あんたの居ない二年間に、毎日ルルーシュならこう言う、こうするってやってきた姿を、あたしは見てきてる」

ラクシャータ「だから、癪だけど言っとくわ」

ラクシャータ「ルルーシュ、あんたは特別、今あんたが居なくなったら、CCはもう耐えられない」

ラクシャータ「身体は良くても、心がもたないわ」

ルルーシュ「……」

ラクシャータ「このまま死ぬ気でいるなら、結婚なんてやめなさい」

ラクシャータ「正直に打ち明けて、残りの時間をあの子と過ごしてあげなさいよ」

ラクシャータ「あんたがやりたがってる事は、あたしらが引き継いであげるから」

ラクシャータ「……協力してくれるやつも、沢山いそうだし」

ルルーシュ「……うれしいよ、ラクシャータ」

ルルーシュ「つい、その案に縋ってしまいたくなる」

ルルーシュ「だが、それは無理だ」

ラクシャータ「無理なんかじゃないわよん」

ラクシャータ「こう見えて、あたしかなり優秀な……」

ルルーシュ「分かってるさ、お前の優秀さも、俺やCCのことを心配してくれているのも」

ルルーシュ「だが、俺がこんな状態でも生きている理由は、俺の一族が続けてきたギアスの呪いを断ち切るためだ」

ルルーシュ「それによって、俺やCCが」

ルルーシュ「……死ぬことになったとしてもな」

ラクシャータ「それはあんたの都合でしょ」

ラクシャータ「CCはどうなるのよ、あんたの時間が先に切れたら、あの子だけ遺されてしまったら」

ラクシャータ「……あんまりじゃないの」

ルルーシュ「大丈夫さ」

ルルーシュ「俺は1人じゃない、お前がいて、スザク、カレン、ユフィやロイド、他にも仲間がたくさんいる」

ルルーシュ「必ず間に合わせる」

ラクシャータ「……だから、無茶をするって言いたいわけ?」

ルルーシュ「多少強引なのは自覚している」

ルルーシュ「だが、中華連邦の研究所は全て潰さなければならない、その為には仕方なかった」

ラクシャータ「……何を言っても聞かないってことねぇ」

ルルーシュ「悪いが、譲れないところもある」

ラクシャータ「あーあ、まぁ分かってたことだけどね」

ラクシャータ「ほい、特に問題無さそうよん、変な刀傷がついてるとこは後で部品持ってくるわ」

ルルーシュ「いいのか?話はまだ」

ラクシャータ「正直キャラじゃないもの、あたしは他人に興味がないタイプなのよん」

ラクシャータ「……もう、あいつが泣いてるのは見たくないけどさ」

ラクシャータ「でも、少しでも幸せがあった方がいいわよねぇ」

ラクシャータ「人生太く短くってのが良いって言うし」

ルルーシュ「……」

ラクシャータ「言っとくけど、あんたの時間に関しては、今のままなら、だからね」

ラクシャータ「これでもあたしは生物、薬理も詳しいんだから、変に早まった事だけはしないこと」

ラクシャータ「約束よん」

ルルーシュ「ああ、分かったよ」

ラクシャータ「全く、ほんと放っておけない子達なんだから」

ラクシャータ「あたしは何人子供の面倒見なきゃいけないのかしらねぇ」

ルルーシュ「?」

ラクシャータ「こっちの話、ほんと皆大人になりなさいよねぇ」

ラクシャータ「ほんと、夢を追う男ほど訳分からんものもないわ」

ラクシャータ「CC呼んでくるわ、あんたもしっかり身支度しときなさい」

ラクシャータ「だらしない姿ばっかり見せると、愛想つかされちゃうかもしれないからねぇ」

CC「……終わったか」

ルルーシュ「ああ、ラクシャータは何か言ってたか?」

CC「いや、問題が無かったとだけな」

ルルーシュ「そうか、それならいい」

CC「何かあったのか?」

ルルーシュ「無茶はしすぎるなと説教された」

CC「当然だ、私もしたいくらいだぞ」

ルルーシュ「勘弁してくれ、流石に懲りたよ」

ルルーシュ「今後は控えるさ」

CC「そうだな、それがいい」

CC「どうする?今日は何もないんだろう?」

ルルーシュ「式の話でも決めるのかと思ってあけておいたんだが」

CC「そっちは心配いらない」

CC「というより、お前の姉が張り切っていてな……」

ルルーシュ「コーネリアが?」

CC「ああ、咲世子と組んで色々やっているみたいだ」

CC「当事者のはずの私ですら、全く関わらせてもらえない」

ルルーシュ「俺から言ってみようか?」

CC「……いいさ、ある意味やつらの世話焼きには一定の信頼がある」

CC「それに、驚きがあった方が面白いじゃないか」

ルルーシュ「ドレスのデザインや会場の様子は自分で決めたがるものかと思っていたんだがな」

CC「私はCCだぞ、どんなドレスも着こなしてみせるさ」

ルルーシュ「……まあ、お前が気にしないならそれでいいか」

CC「まあ、仮に私が決めようとしても、ブリタニアの騎士で、総督で、ラウンズのルルーシュ様との結婚ともなれば」

CC「しきたりやら礼儀作法やら、結局縛りはあるさ」

CC「どうせ何かいうなら、あの女も早く相手を見つけるように言うんだな」

ルルーシュ「……そんな怖いことが言えるものか」

CC「ふふ、そうだろうな」

CC「式まではこっちにいるんだろう?」

ルルーシュ「ああ、準備が整うまではこちらから指示することがメインになる」

ルルーシュ「せっかくだ、今日は久々にだらだら過ごすのも悪くないかもな」

CC「忙しくなる前に、な」

CC「私も付き合うぞ?」

ルルーシュ「ふん、当然だ」

CC「私の旦那様は、たいした亭主関白だな」

CC「ふふふ」

ルルーシュ(……言えるわけ、ないだろうが)

ルルーシュ(CC、俺は……)

~総督府 庭園~

ルルーシュ「今日はいい天気だな」

CC「ティータイムには早いが、まあいいだろう?」

CC「咲世子、妙に楽しそうじゃないか」

咲世子「そうでしょうか?」

咲世子「もしそう見えるのだとすれば、お2人がお揃いでいらっしゃることが嬉しいのでしょう」

CC「えらく他人事だが」

ルルーシュ「あまり真に受けるな、咲世子はからかっているだけだぞ」

CC「そうなのか?」

咲世子「あらあら、まさかそんなことはありませんわ」

咲世子「ルルーシュ様、お飲み物、こちらに置いておきますね」

ルルーシュ「ああ、ありがとう」

ルルーシュ「CC、少しこっちに寄れ」

CC「?どうした?」

ルルーシュ「別に、ただ横が空いていてバランスが悪い」

CC「丸テーブルに横並びの方が悪いように思うがな」

CC「まあいいだろう、ルルーシュは寂しがり屋だからな」イソイソ

ルルーシュ「それでいい」

ルルーシュ「よく見ると、随分髪が伸びていないか?」

ルルーシュ「アップにするほど長さは無かったように思うが」

CC「私の身体は、ある一定の状態まではかなり早く戻るんだよ」

咲世子「月に3回は、髪を切っておりました」

ルルーシュ「ほう、厄介なのか何なのか」

CC「お前も長い方が好きだろう?」

ルルーシュ「それは否定しない」

CC「それなら問題ないな」

ルルーシュ「思えば、俺はお前のことをそこまで知らないのかもな」

CC「聞きたいことがあるのか?」

ルルーシュ「ふむ」

ルルーシュ「俺の母とは、どういう関係だったんだ?」

ルルーシュ「知っているんだろう?マリアンヌを」

CC「いきなり話しにくい話題の塊みたいなものを放り込むな」

ルルーシュ「いいじゃないか、もう今更、生半では驚かない」

CC「……それもそうだな」

CC「といっても、言ってしまえば私とマリアンヌは友人というだけだ」

CC「いや、途中で特務騎士になったからただの友人という訳でもないか」

ルルーシュ「特務騎士だと?」

CC「ああ、まさかお前が二人目になるとは思わなかった」

ルルーシュ「2人しかいないのか」

CC「お揃いでいいじゃないか」

ルルーシュ「ストラップじゃあるまいし、そういうものなのか?」

CC「いいんだ、どうせ私は騎士としては何も出来なかった」

ルルーシュ「?」

CC「程なくして、私はVVによって仮死状態のまま身体をいじくり回される日々を送らされるんでな」

ルルーシュ「……なるほど」

CC「お前やナナリーはまだ小さかった、遠くから見た事はあるが、覚えてはいないだろう?」

ルルーシュ「そう言われると、母の隣に女が居たような気がするな」

CC「その時は黒髪だったから、今の方がイメージが近いかもしれない」

ルルーシュ「……!居たかもしれない、ぼんやりとしか思い出せないが」

CC「いいさ、思い出したところで、何があるわけでもない」

CC「マリアンヌは私の作る菓子をよく食べた、私が今まで見てきた中でも珍しいほど素直な、真面目なやつだった」

CC「無論、戦場では閃光のマリアンヌと恐れられる存在ではあったがな」

ルルーシュ「……そうだったのか」

CC「初めて出会った時はシャルルに連れられて城の中を嬉しそうに跳ね回っていたな」

CC「私の秘密を知っても、全く気にしなかったし、変わっていたのは間違いない」

ルルーシュ「しばらくは一緒にいたのか?」

CC「実際はそう長くはない」

CC「私とVVの存在は、皇族連中にも隠されていた、当然マリアンヌとシャルル以外は誰も知らなかっただろう」

CC「お前には言いにくかった、私はマリアンヌを守ることが出来なかったしな」

ルルーシュ「……いいさ、悪いのはVVだ」

ルルーシュ「もういい、変なことを聞いて悪かった」

CC「いいのか?他にもマリアンヌの話は出来るぞ?」

ルルーシュ「いい、気になっていたのはお前や母がVVやシャルルとどの程度関わっていたのかだけだからな」

CC「……前にも言ったと思うが、私たちはみな優しい世界を目指していた」

CC「マリアンヌの本心は分からないが、あいつはルルーシュ、お前が生まれてから少し変わったような気がする」

CC「少なくとも、VVの考えるような世界征服に興味があるタイプではなかった、そこは安心していい」

ルルーシュ「ああ、それで十分だ」

時間だ。
Twitterでも告知するけど、今後はできる限り週1、日曜日に更新しようと思ってます。
だから、日曜日の夜まで更新が無かったらケツひっぱたいて下さい。
予定では来週から始まるはずです、よろしくお願いします。

それでは、おやすもー

咲世子「……!御二方、少々問題が」

CC「どうした?」

咲世子「侵入者です、2人……」

咲世子「こちらに向かっています」

ルルーシュ「排除できるか?」

咲世子「ええ、可能ですが……」

咲世子「妙です、隠れる気がないと言いましょうか」

咲世子「ただ闇雲に進んでいるような……」

CC「ふむ」

CC「咲世子、ここに連れてこい」

ルルーシュ「おいCC」

CC「いいだろう、どんなやつか興味がわいた」

咲世子「かしこまりました、少々お待ちください」スッ

どさどさっ

???「ぺっぺっ、なんだ!?」

???「……やられた」

???「だから勝手に出歩くのを止めようっていったじゃないかアーニャ!」

???「私がこんな無様な姿を晒すことになるなんて……」

アーニャ「ジノの無様……記録」カシャ

ジノ「やめろぉ!」

ルルーシュ「……なんだこいつらは」

CC「ナイトオブスリーと、ナイトオブシックスじゃないか」

CC「ジノ・ヴァインべルグ、そしてアーニャ・アールストレイム」

ルルーシュ「ラウンズ?何故こんなところに」

ジノ「久しぶりだな、ナイトオブゼロ」

ジノ「といっても、あまり話す事は無かったように思うが」

ジノ「私はジノ・ヴァインベルグ、ナイトオブスリーをやっている」

ジノ「実はスザクからランペルージ卿が結婚すると聞いて、野次馬もとい祝福に来たというわけだ」

アーニャ「……記録」カシャ

アーニャ「……こっちがCC」

CC「?どこかで会ったことがあったか?」

アーニャ「初対面」

ルルーシュ「……まあいい」

ルルーシュ「ラウンズとは言え、総督府を勝手に彷徨くのは関心しないな」

ジノ「いやぁ面目ない、アーニャが勝手に歩いていってしまってね」

ジノ「しかし、ニンジャに捕まるとは……エリア11にはまだまだ不思議がありそうだ」

アーニャ「ニンジャ……」カシ

咲世子「申し訳ございませんが、撮影はお断りしております」

アーニャ「……写らない、どうして?」

咲世子「申し上げられません」

CC「お前達は咲世子を見ても何も感じないんだな」

CC「ブリタニア人は嫌な顔をしたりするものだ」

ジノ「ははは、スザクもそうだがナンバーズにだって凄い人間はいる」

ジノ「生れで判断するのは無意味だ」

ルルーシュ「……ほう」

アーニャ「あと……美人」カシ

咲世子「あら、ありがとうございます」

アーニャ「……なぜ、撮れない」

ジノ「ともかく、2人の時間を邪魔してしまったようだ」

ジノ「アーニャ、今度こそ庶民の暮らしを見に行こう」

アーニャ「……ごめんなさい」ペコ

CC「あ、ああ」

ルルーシュ「咲世子、送ってやってくれ」

ルルーシュ「ヴァインベルグ卿、またキチンとした場で話そう」

ジノ「ジノでいい、というか」

ジノ「はぁ、やっぱり性にあわないな、こういう堅苦しいのは!」

ジノ「改めて、ジノだ」

ジノ「よろしく、ルルーシュ!」

ルルーシュ「……ああ、よろしく」

ジノ「今度はスザクも交えて食事でもしよう」

ジノ「さあ、どっちに行けば帰れるんだ?」

咲世子「こちらでございます」

アーニャ「……ルルーシュ」

ルルーシュ「?」

アーニャ「……なんでもない、記録」カシャ

アーニャ「……また、今度」

ルルーシュ「……」

CC「なんだ、あいつらは」

ルルーシュ「会った事はあるんだろう?」

CC「ルルーシュとして、な」

CC「私は本土よりこちらにいることの方が多かった、ラウンズはそう頻繁に会うこともないし、詳しくは知らない」

CC「口ぶりからすると、スザクとは親交があるようだな」

ルルーシュ「そうだな、まずはスザクに話を聞いてみようか」

CC「さっきの話を聞かれていないか、少し心配だな」

ルルーシュ「大丈夫だ、咲世子が気付く範囲の外から声が聞こえるとは思えない」

ルルーシュ「仮に聞いていたとしても、ギアスを使えば……」

CC「ギアスはやめておけ」

CC「まあいいさ、大した話でもない」

CC「咲世子、クッキーのお代わりをたのむ」

咲世子「承知いたしました」

ルルーシュ「……慣れてきたとはいえ、本当に何が起こっているのか分からなくなるな」

咲世子「ふふふ、それは企業秘密でございます、ルルーシュ様」

アーニャ「……」

ジノ「ん、どうした?アーニャ」

アーニャ「……なんでもない」

???(やっと会えたわね)

???(どう?初めてみた感想は)

アーニャ(悪く、ないかも)

???(でしょう?)

???(ちゃんとCCに植え付けられた?)

アーニャ(うん、言われた通り、やってきた)

アーニャ(でも、本当にあの人たちの為になるの?)

???(ええ、残念だけどブリタニア本国の連中があの子達に気付くのは時間の問題)

???(守るためには仕方ないわ、ありがとう、協力してくれて)

アーニャ(ううん、いいの)

???(ただ、貴女はナイトオブシックス)

???(あんまり表立ってルルーシュの手伝いをしてはダメよ)

???(私にとって、あなたも大切な子供なんだから)

アーニャ(……うん)

アーニャ(私、がんばる)

アーニャ(見ててね、マリアンヌ様)

ジノ「おいおい、ぼんやりして」

ジノ「本当に大丈夫なのか?」

アーニャ「大丈夫」

アーニャ「おしゃべりしてた」

ジノ「おしゃべり?」

ジノ「ずっと黙ってたじゃないか」

ジノ「って、だから勝手に出歩くなって!」

ジノ「アーニャ!」

アーニャ「……」テクテク

一旦終了、短くてすまぬ。

更新予定を守るだけじゃなく、できる限り時間見つけようと思うので、応援よろしくお願いします!

またね!

~総督府 廊下~

CC「……ふぁぁ」ムニャムニャ

ルルーシュ「なんだ、欠伸なんかして」

ルルーシュ「眠いのか?」

CC「誰かさんのおかげで、気力も使わされたし、ずっと起きていたからな」

CC「生理的な反応だ、私は寝なくても身体に影響はない」

ルルーシュ「なんなら少し休んだらどうだ?」

CC「ふふ、大胆なお誘いだな」

ルルーシュ「真面目に聞いているんだ」

CC「んー、どうしようかな」

CC「せっかくの休日を昼寝して過ごすことをどう思うか」

CC「性格の出るところだ」

ルルーシュ「たまにはいいと思うぞ、俺は」

ルルーシュ「外に出るだけが休み方ではない」

CC「それもそうだな」

CC「それに」

ルルーシュ「……それに?」

CC「お前にお客さんみたいだしな」

シャーリー「あはは、ごめんね邪魔しちゃって」

CC「なんの、お前なら許すさ」

CC「後は頼んだ、ルルーシュ」

CC「イブニングコールは咲世子にお願いしておくよ」

ルルーシュ「何がイブニングコールだ」

ルルーシュ「ゆっくり休めよ」

CC「当然だ、私はCCだぞ?」スタスタ

ルルーシュ「まったく」

シャーリー「ふふ、やっぱりルルはすごいね」

ルルーシュ「?なにがだ?」

シャーリー「あんなに気を許してるCCさん初めて見た」

シャーリー「いいなぁ、本当にかなわないや」

リアタイに遭遇するとは、応援してます~

ルルーシュ「ま、まぁあいつの事はいいさ」

ルルーシュ「それで?どうした?」

シャーリー「あ、そうそう」

シャーリー「本国からロイド・アスプルンド伯爵がお見えになってます」

シャーリー「今カレンが居なかったから、ルル付きの私が伝令に来たの」

ルルーシュ「ああ、すまない、そんな小間使いみたいなことをさせてしまって」

シャーリー「いいの、たまにはお話したいもの」

シャーリー「エントランスの方にいらっしゃるから、早めに行ってあげてね」

ルルーシュ「ああ、すぐに行くよ」

ルルーシュ(そうか、カレンは中華連邦に行っているんだったな)

ルルーシュ(それにしてもロイドさんか、久しぶりだ)

>>968
ありがとーがんばるよー

~総督府 エントランス~

ロイド「おお!ルルーシュくん!」ブンブン

セシル「ロイドさん!そんなに手を振り回したら危ないし、子供じゃないんだからみっともないですよ!」

ルルーシュ「はは、お久しぶりです」

ルルーシュ「荷物は?」

ロイド「んふふ、さっきメイドさんたちが僕らの部屋に運んでおいてくれるってさ」

セシル「ちゃんと別のお部屋で良かったです」

ルルーシュ「驚きました、急に来られるとは思っていなかったので」

セシル「この人が驚かせたいって言うから仕方なく、ですよね?」ギロ

ロイド「あはは……やだなぁセシルくんもノリノリだったくせにぃ」

ルルーシュ(ふふ、変わらないなこの人たちも)

次スレまで行っちゃいましょう!

ロイド「それにしても、広いところだねぇ」

ルルーシュ「総督府としては小規模なものですよ」

ルルーシュ「ただ、ナンバーズに批判的なブリタニア人はまだ多いですし、来客も頻繁ではないので人は少ないですが」

セシル「今日はお仕事はないの?」

ルルーシュ「ええ、さっきまでCCもいたんですが、眠いから寝てくると」

ロイド「んふふ、聞いたよ聞いたよ」

ロイド「君たち、結婚するんだろう?」

ロイド「おめでとぉ~」

セシル「お祝いのためにここまで来て、何を言ってるんですか」

セシル「でも、眠いといえば私も少し時差ボケかも」

ルルーシュ「来たばかりで、疲れもあるんでしょう」

ルルーシュ「歓迎会とかは明日にしますから、セシルさんも休んだらどうです?」

>>971
んー、できれば結婚編導入までをここでやり切りたい感じかな、誰かスレ代わりに立てといてほしい←

セシル「ほんと、ロイドさんのお守りは気を遣うから」

セシル「ロイドさん、私が居なくても変なことしちゃダメですからね?」

ロイド「りょおかーい、大丈夫だよルルーシュくんもいるし」

セシル「それもそうですね、ごめんなさいね」

ルルーシュ「いえいえ、ごゆっくり」

ロイド「……」

ルルーシュ「?ロイドさんも時差ボケですか?」

ロイド「いんや、そんなものに僕はならない」

ロイド「ルルーシュくん、君と話したいことがあるんだ」

ロイド「今日の夜、ラボの方に来てくれない?」

ルルーシュ「?ええ、構いませんが」

ロイド「ありがとぉ、僕はラクシャータと話してくるから、君もそれまで暇しててよ」

ロイド「あと、あの子は連れてきちゃダメだからねぇ」タッタッタッ

ルルーシュ(一体どうしたんだ?)

~夜 特派ラボ~

ルルーシュ「こんばんは」

ロイド「おお、よく来たねぇ」

ロイド「ささ、そっちに座ってよ」

ルルーシュ「?ラクシャータはどこへ?」

ロイド「男同士勝手に話してなさいってさ」

ロイド「バーボンでいいかな?僕ワインとか苦手でねぇ」

ルルーシュ「ええ、なんでも構いません」

ロイド「ふふ、君とこうしてお酒を飲めるってのも、感慨深いものだよ」

ロイド「君と、彼女の幸せに乾杯!」

ルルーシュ「はは、乾杯」

ルルーシュ「どうしました?今日はいつにも増してテンションが高いというか」

ロイド「それはそうだろう、何せ二年前死んだと思っていた君と話しているんだよ?」

ロイド「……聞かせてくれるね?あの日何があったのか、君の口から」

ルルーシュ「……ええ、もちろん」

ロイド「……なるほど」カラン

ロイド「ジェレミアは、その後どうなったんだい?」

ルルーシュ「分かりません、少なくとも同じ研究施設にはジェレミア卿の情報はありませんでした」

ロイド「そうか……」

ロイド「ラクシャータに、君の身体のデータは見せてもらった」

ロイド「幸いというかなんというか、僕は機械工学なら自信があってね」

ルルーシュ「ははは、そうでしょうね」

ロイド「君の身体がギアスの力で無理矢理動かされている今の状態」

ロイド「おそらくジェレミアもそうだろうけど」

ロイド「要はナイトメアと同じ仕組みだ、エネルギーさえ供給されればいい」

ロイド「人間サイズで使えるエナジーフィラーの開発は、以前僕も考えていたし」

ロイド「だから、もう自分を蔑ろにするような行動は慎むんだ」

ルルーシュ「……肝に銘じます」

はい

ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1472996638/)

ロイド「不思議に思うかもしれないけど、僕は君たちが特派にくるまで」

ロイド「あまり人間を人間と思うことは無かった」

ロイド「いつからなのかは、思い出せないけど」

ロイド「……デヴァイサーをパーツとしてしか見ていなかった」

ロイド「だけど、特派に色んな人が来るようになって」

ロイド「僕は思い出した、どうしてナイトメアを作り始めたのかを」

ルルーシュ「どうしてなんですか?」

ロイド「簡単さ、僕の大切な人が死なずに済むように、誰にも倒されない強い力が欲しかった」

ロイド「でも、それはエゴだ、今の現実を見ても」

ロイド「武器があって、人がいれば、争いは激化する」

>>976
ごめんねぇ、Part2とかつけないと分からなくなっちゃうから。

ルルーシュ「そうですね」

ルルーシュ「ギアスの力も、悪用され続け」

ルルーシュ「結果ジェレミア卿や、俺、ロロのような人間も生まれてしまった」

ロイド「ああ、例の人工ギアスの子供だね」

ロイド「本当に、過ぎた力は持つべきではないよねぇ」

ロイド「僕も大人として、君たちだけを戦わせたりしないさ」

ロイド「戦場で賭けられない分、僕らはここで賭ける」

ロイド「だから、困った時は、今度はちゃんと全部話してよねぇ」

ロイド「……もう、誰かが居なくなるのは、寂しいからさぁ」

ルルーシュ「ロイドさん、酔ってます?」

ロイド「あはは、言い忘れてたけど」

ロイド「僕、お酒、強くないんだ……」グゥ

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「部屋まで連れていこう」ヨイショ

ルルーシュ「分かっていますよ、でも」

ルルーシュ「それでも俺は、皆が傷つく方が嫌なんだ」

ロイド「……」スゥスゥ

ルルーシュ(まずは中華連邦だ、うまく事を運んで日本にいる俺が中華連邦との交渉役になれれば)

ルルーシュ(テーブルにつける、シュナイゼル、VV、そしてシャルルと繋がる席に)

~客室~

セシル「ロイドさんたら、本当に困ってるんですから」

セシル「ねぇ聞いてます?ラクシャータさん」

ラクシャータ「あいよ、聞いてるってばぁ」

ラクシャータ(はぁ、ほんと変わらないわねぇ、この子も)

ラクシャータ「そういや、あんたとロイドの出会いって何なの?」

ラクシャータ「あたしは研究室に2人で来た頃からしか知らないんだけど」

セシル「出会い?出会いなんて大したものじゃないですけど」

セシル「……?」

ラクシャータ「ん?どしたの?」

セシル「あれ?私いつロイドさんに会ったんでしたっけ」

ラクシャータ「あらあら、ロイドも可哀想に」

セシル「何かあったと思うんですけどねぇ、何でしたかねぇ」ウーン

ラクシャータ「ま、思い出したら聞かせてよ」

~エリア11 国際空港ロビー~

???「いやぁ、久しぶりに来たなぁ」

???「ルルーシュ、元気にしてるかな、姉さんも」

???「おっと、咲世子さんに連絡しておこう」ピピピ

マオ(マオです、今空港につきました)カチカチ

マオ(少し観光してから挨拶に行きます、2人には内緒でお願いします)カチカチ

マオ「よし、さぁて、宿に向かおうっと」

~特区日本 エリア境界~

係員「次の方、どうぞ」

ヴィレッタ「お願いします」

係員「扇千草さんですね?エリア11へは何のために?」

ヴィレッタ「向こうに知り合いがいるので、会いに行こうかと」

係員「なるほど、特区から出るときはブリタニアの方と揉め事を起こさないように注意してください」

係員「といっても、貴女は帰化された方でしょうから、問題ないとは思いますが」

ヴィレッタ「ええ、でもありがとうございます」

係員「いえ、良い旅を」

係員「次の方どうぞー」

ヴィレッタ(私も、ただのうのうと暮らす以外に出来ることがあるはず)

ヴィレッタ(ごめんなさい、要さん。私は自分のやるべき事を終えて)

ヴィレッタ(今度は記憶喪失の女ではなく、本当の私として)

ヴィレッタ(貴方と会いたいんです)

ヴィレッタ(……行こう、ルルーシュとCCのところに)

~ブリタニア本国 研究施設~

???「ほう、ついに適合者が現れたんだね」

研究員「はい、コードネームはライ、と言います」

???「ライくんか、よろしく頼むよ」

ライ「………」

???「返事が無いね」

研究員「はは、まだ眠っているんですよ」

研究員「明日にはポッドから出られるはずです」

???「ふふふ、楽しみだ」

???「次はどんな風に踊ってくれるかな?僕は楽しみで仕方ないよ」

???「ふふふ、はははははは!」

~ブリタニア本国 フレイヤ開発チーム 宿舎~

ニーナ「はぁ、あと少しなんだけどなぁ」

ニーナ「でも、これが完成すれば、人の争いは無くなる」

ニーナ「シュナイゼル様の言っていた通り、人を罰する機械が、今は必要よね」

ニーナ「ルルーシュ、元気にしてるかなぁ」

ニーナ「こんな仕事選んじゃったせいで、ミレイちゃんにも全然会えないし」

ニーナ「……よし、やっぱり早く完成させるしかないよね」

ニーナ「ダモクレス、人類の希望の形」

ニーナ「みんな、私、頑張るよ」

~エリア11 総督室~

ルルーシュ「なんだCC、起きていたのか」

CC「ああ、目が覚めてな」

ルルーシュ「嫌な夢でも見たか?」

CC「夢ならいいんだが」

ルルーシュ「……夢さ、こうして起きて話しているんだからな」

CC「なぁ、ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ?」

CC「私たちは、本当にVVやシュナイゼル、シャルルに」

CC「勝てるんだろうか」

ルルーシュ「勝ち負けの話で考えるなら」

ルルーシュ「勝てるさ、俺とお前なら」

ルルーシュ「いや、2人だけじゃない、俺達には助けてくれる仲間がいる」

CC「……そうだよな、すまない少し弱気になっていた」

ルルーシュ「マリッジブルーというやつか?」

CC「もしかしたら、そうかもな」

ルルーシュ「今日はもう遅い、早く寝てしまおう」

CC「……ああ」

CC「……なぁ、ルルーシュ」

ルルーシュ「今度はなんだ?」

CC「また私が怖い夢を見たら」

CC「夢の中でも、私を助けてくれるか?」

ルルーシュ「……ふん、下らない質問だ」

CC「く、下らなくない!私は本気で……」

ルルーシュ「当然だ、夢だろうとどこだろうと、俺はお前を探して救いにいく」

ルルーシュ「安心しろ」

CC「……ああ、ありがとう」

ルルーシュ「さぁ、ゆっくり眠れ、CC」

ルルーシュ「これから忙しくなる」

CC「……うん、おやすみ、ルルーシュ」

ルルーシュ「……」

以上!新スレ今から建てておくので、意見感想等はそちらにもどうぞ
こちらは残り埋めちゃってください、スレ建ててくれた人はごめん、悪いのは僕です。
予告編みたいになってますが、今後まだあと一人、あの子が出てきますのでお楽しみに!
さぁ、次回は結婚式編、当日まではまだ少しお話ある感じです。
それではおやすみなさい!また来週!

ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1473003229/)

新スレです、どうぞ!

コテハン外れてしまってますけど、新スレは自分で立てました。紛らわしくてごめんね

このSSまとめへのコメント

1 :  名無しー   2014年03月15日 (土) 22:33:58   ID: TMBOkY2b

ルルーシュがコード保持者になれば元の人間の姿に戻れるんでね?って思ったのだが考えが甘すぎるか

2 :  SS好きの774さん   2014年05月15日 (木) 02:39:31   ID: xQetqgzh

続き待ってます(*^^*)

3 :  SS好きの774さん   2014年07月26日 (土) 18:16:01   ID: oLDSBZH3

途中で終わってる…

4 :  SS好きの774さん   2014年08月17日 (日) 12:57:01   ID: 02hwPLCf

早く続きを読ませて!

5 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 15:43:29   ID: umkk1ZVE

久し振りの更新キター

6 :  SS好きの774さん   2014年10月13日 (月) 01:05:49   ID: uBZtp8u_

この超大作の続き熱望してます!

7 :  SS好きの774さん   2014年10月28日 (火) 01:31:44   ID: zEtsoPwH

バレルルーシュさんの作品は大好き!!

8 :  SS好きの774さん   2014年12月09日 (火) 10:56:43   ID: 5Rc_ZfH0

続きが早く読みたい!!!

9 :  SS好きの774さん   2014年12月09日 (火) 17:28:10   ID: j2gNmouH

更新8484

10 :  SS好きの774さん   2014年12月09日 (火) 18:43:49   ID: 9sTx5goa

すげー面白い

11 :  SS好きの774さん   2014年12月10日 (水) 13:36:14   ID: ZtLe3VaK

続きまってるぞ。

12 :  SS好きの774さん   2014年12月10日 (水) 19:31:22   ID: 21QY9RlK

ようやく追い付いた
続き期待

13 :  SS好きの774さん   2014年12月23日 (火) 19:54:20   ID: dclbN3q9

久々に完結まで読みたいと思うSSに出会った。続き待ってます!

14 :  SS好きの774さん   2015年01月23日 (金) 00:55:31   ID: yjtcaX2Q

面白いです!
続き期待してます

15 :  SS好きの774さん   2015年02月03日 (火) 22:29:02   ID: S61xF86w

お、いつのまにかr2編あったのね
相変わらず面白いな

16 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 14:48:22   ID: 6v2V4o-w

1からようやく追いつきました!
すごく面白いので続き待ってます!

17 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 00:36:51   ID: BBdLtVA3

続きを楽しみにまっていますね

18 :  SS好きの774さん   2015年04月13日 (月) 13:07:58   ID: vrCGnsZs

いつの間にかここまで進んでいたとは…
楽しみにしてます!

19 :  SS好きの774さん   2015年04月28日 (火) 15:28:23   ID: Pe47QXTV

お待ちしておりました!
無理せずに続きをお願いいたします。

20 :  SS好きの774さん   2015年05月13日 (水) 05:22:38   ID: TTpo5-f4

この人は完結までやってくれるという期待が持てるな。

現実の劇場版並にかかりそうだが・・・。

21 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 13:52:55   ID: KPWg02Rg

更新待ってます〜!自分にとって殺伐とした日々の唯一の癒しです笑

22 :  SS好きの774さん   2015年07月14日 (火) 12:10:50   ID: LAw26_y-

携帯Wi-Fiがあるなら、
2chでスマホからでも書けると思うのですが。
移動中の時にスマホに下書きして、休日に溜め込んだ分をパソコンに移して投稿するのは出来ませんかね?

23 :  SS好きの774さん   2015年08月10日 (月) 07:56:17   ID: S0adzdTK

やっと追いつきました!!
昨日と今日で全部読みました!
応援しています!
頑張って下さい!

24 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 20:40:09   ID: rs3Ab5Si

なんか泣けてきた
せめてこのSSのルルーシュは幸せになって欲しい

25 :  SS好きの774さん   2015年08月22日 (土) 08:52:28   ID: TSPUfywx

結局きてないじゃないか…

26 :  SS好きの774さん   2015年10月17日 (土) 11:44:05   ID: DgZbVxQx

1から読んできました、続きを...!!

27 :  SS好きの774さん   2015年10月25日 (日) 16:18:24   ID: fMD_oN_4

続き熱望です!

28 :  SS好きの774さん   2015年11月17日 (火) 00:18:01   ID: lGXC9EmR

はよ!続きが気になるがんばれよ!

29 :  SS好きの774さん   2016年01月21日 (木) 15:58:13   ID: PGYr_-DF

ここ二週間ずっとよんでやっとここまできた!
頑張ってください!応援してます!

30 :  SS好きの774さん   2016年02月07日 (日) 10:41:24   ID: nF_KhJ80

早く続きが来ることを願っています。力を振り絞ってがんばって下さい

31 :  SS好きの774さん   2016年02月07日 (日) 10:46:05   ID: nF_KhJ80

pixivやハーメルンといった場所で投稿してはいかがでしょうか?

32 :  SS好きの774さん   2016年02月17日 (水) 06:45:18   ID: oVJ53JDL

このシリーズ大好きです、続き待ってます。

33 :  SS好きの774さん   2016年02月17日 (水) 22:25:08   ID: 4i_NvqGt

くそ面白い笑
サイコーのSS

34 :  SS好きの774さん   2016年05月15日 (日) 12:27:59   ID: rb9xYjxx

止まってるのかな。

35 :  SS好きの774さん   2016年05月31日 (火) 02:28:06   ID: jvc3CeMa

続き期待。
まだまだ終わりそうにないが・・・、頑張ってください。

36 :  SS好きの774さん   2016年06月02日 (木) 18:50:21   ID: dBPqgb0l

よしきた

37 :  SS好きの774さん   2016年06月02日 (木) 23:25:53   ID: OjEh6Iko

超長編だ。
がんばれー!

38 :  SS好きの774さん   2016年06月19日 (日) 13:09:30   ID: -u1eRoQm

はやくよみたひ

39 :  SS好きの774さん   2016年06月30日 (木) 23:48:56   ID: O3z_BMNx

さっさと更新しろや!遅すぎじゃボケ!何が書くの楽しいじゃ!全然書いて無いやないか。くそが気持ち悪い事言うなや。約束通り更新せえカス!

40 :  SS好きの774さん   2016年06月30日 (木) 23:50:46   ID: O3z_BMNx

遅すぎ!

41 :  SS好きの774さん   2016年07月05日 (火) 02:53:42   ID: B516XTW7

頑張ってください!楽しみにしてますよー

42 :  SS好きの774さん   2016年07月06日 (水) 03:38:53   ID: fPqOFOfJ

早く更新しろカス!

43 :  SS好きの774さん   2016年07月06日 (水) 03:45:45   ID: fPqOFOfJ

作家気取りか❔更新遅いのは続きが浮かばないだけだろ❔ みんなに迷惑かかるから話が思いつかないので更新しませんって正直に言って待っててくれた人達にちゃんと謝れ❗

44 :  SS好きの774さん   2016年07月24日 (日) 14:30:35   ID: Lln63-S7

ツンデレ乙
特に迷惑とかかかってませんが読まないとシぬの?ワロス
気長に頑張ってね 思い出した頃にまた読みに来ます

45 :  SS好きの774さん   2016年08月02日 (火) 18:44:22   ID: CvDgK9zi

また1から読み返したけどホントにSSとは思えないくらいのクオリティだよ笑
テンポは遅いけど待ってるよ
ふぁいとっ

46 :  SS好きの774さん   2016年08月28日 (日) 12:32:24   ID: Fpky_RbH

先が読みたい気持ちはわかるけど、どうしてそんな暴言吐けるんだよ。そんな暴言の吐かれたらやる気失わせるだけなのわかんないのかよ。暇な学生とは違って仕事もあるだろうに書いてくれてるんだよ。素直に感謝できないのかよ。

47 :  SS好きの774さん   2016年09月01日 (木) 01:56:57   ID: mWKM_qRw

生き甲斐です、いつもお疲れ様です。これからも頑張ってください。
v.v.からコードを奪い取って、c.c.を1人にしないであげてください。
そうなったら、いいな、、、

48 :  SS好きの774さん   2016年09月01日 (木) 23:11:12   ID: MCBlaKXh

仕事忙しくても、ゆっくりでいいから更新して下さい!初めから読んでて、もうええ歳なったけど最後まで読みますんで!

49 :  SS好きの774さん   2016年09月02日 (金) 00:53:50   ID: vO8QZ8cP

完結してると思って読んでたのでしてなくてビックリしました笑笑
リアル優先でゆっくり更新してください。待ってます^^
最後にこれはもうSSと言うよりは小説ですね笑

50 :  SS好きの774さん   2016年10月05日 (水) 15:50:40   ID: DURHXt2r

続きが早くみたいぃぃぃ!

51 :  SS好きの774さん   2016年10月29日 (土) 02:59:11   ID: E7E8hBzN

早く続きお願い!

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