ぺとら(4)「へいちょ、これって……」りばぃ(6)「……」(133)


りばぃ(6)「どうかんがえても、あのくそメガネのせいだな……」


〜回想〜


調査兵団本部


コンコンコン

ハンジ「リヴァイー! お疲れ様、差し入れだよ!」

ペトラ「あ、ハンジさん、お疲れ様です」

ハンジ「おー、ペトラもいたのか、なら丁度いいや!」

ペトラ「丁度いい、って?」

リヴァイ「騒がしいぞ。とっとと用を済ませたらどうだ」


ハンジ「全く手厳しいなーリヴァイは。ほら、これ」スッ

ハンジ「差し入れに飲み物でもと思ってさ。さっき技術班の知り合いが二本くれたんだ。君たちにあげるよ」

ペトラ「え、でも、いいんですか? ハンジさんの分は?」

ハンジ「私はいいよ。そんなに疲れてないし。なんでもこれ、すっごく元気になれるらしいよ」

ペトラ「栄養ドリンクみたいなものですか」

ハンジ「そんなものかな。二人で飲みなよ」

ペトラ「ありがとうございます」


リヴァイ「用は済んだのか? なら戻れ」

ハンジ「リヴァイ冷たいなぁ。何か言うことないの?」

リヴァイ「……後で飲んでおく」

ハンジ「はいはい。それじゃ、またね」

ペトラ「お疲れ様でした」

パタン


リヴァイ「ふぅ……」ギッ

ペトラ(兵長、やっぱり疲れてるみたい……)

ペトラ「兵長、後でっておっしゃってましたけど、これ、今飲んじゃいませんか?」コトッ

ペトラ「冷たいうちに飲む方がおいしいですよ」

リヴァイ「……そうだな」

ペトラ(私も飲もう)

リヴァ・ペト「」ゴクゴク


リヴァ・ペト「!?」

リヴァイ「何だこれは……っ」ゲホッゴホッ

ペトラ「うわっ、ひどい味っ!」ゲホゴホ

シュウウウウウ

リヴァイ「ん?」

ペトラ「え?」


りばぃ(6)「……」

ぺとら(4)「うそ……」


〜回想終了〜


ぺとら(4)「で、でも、ぶんたいちょも、こうなるとしってたようには……」

りばぃ(6)「あのきこーしゅのことだ。しっててのませてもおかしくない」

ぺとら(4)「そ、そんな……」

ぺとら(4)「……」

りばぃ「なんだ?」

ぺとら(4)「いえ……へいちょって、ちいさいころから、こんなかおだったんだなぁって」

ぺとら(4)「その……めつきとか」


りばぃ(6)「ほう、ペトラ、おれはとうやらあたまがわるくなったようだ。いまのセリフのいみ、きかせてもらおうか」ギロリ

ぺとら(4)「え……だ、だから、その……」シドロモドロ

ぺとら(4)「へいちょ、がぁ……」ジワリ

りばぃ(6)「……えっ?」

ぺとら(4)「うぅ……へいちょ……こわいぃ〜〜!」ビェェェェ

りばぃ(6)「お、おい、ペトラ!?」


ダダダダッ

ガチャ!

ハンジ「リヴァイ! ペトラ! ごめんさっきのドリンク——」

ぺとら(4)「うわぁあ〜ん!」ビェェェェ

りばぃ(6)「ペトラ、まて、おちつけ!」オロオロ

ハンジ「……」

ハンジ「遅かったか……」





ハンジ「いやー、本当にごめん! 私もついさっき知らされたんだ」

りばぃ(6)「せつめいしろ。これはいったいどういうことだ」

ぺとら(4)「……」グスッ

ハンジ「どうやらさっきの飲み物は、開発途中だった栄養ドリンクの、失敗作らしいんだ」

りばぃ(6)「しっぱいさく?」


ハンジ「そう。どっかの商人が、体内の細胞を活性化させるドリンクを開発して、各兵団に売り出したんだって」

ぺとら(4)「……」

ハンジ「ただ、その売ったドリンクの中に、試作段階のやつや失敗作まで混ざってたみたいでね。極端に味が悪かったり、本来あるはず
のない副作用が出たり、どうやら他の兵団でも、いろいろ被害が出てるみたいなんだ」

りばぃ(6)「……」

ぺとら(4)「……」プスプス


ハンジ「それで、技術班の中の物好きな奴らが、失敗作らしいとされるドリンクを回収して成分分析をしてたんだけど……」

ハンジ「よりによって私の知り合いが、その失敗作と普通の栄養ドリンクと間違えて渡したみたいでね。さっき血相を変えて飛んできた
よ」

ハンジ「詳しいメカニズムはわからないんだけど、どうもこれには、体細胞と繊維を収縮させてしまう副作用があるらしくて——」

りばぃ(6)「まて、ハンジ」

ハンジ「うん?」


りばぃ(6)「……どうやらおれは、ほんとうにあたまがわるくなったらしい」

りばぃ(6)「おまえのいうことが、はんぶんもりかいできん」

ぺとら(4)「はんじさんのはなし……むずかしくてわかんないぃ〜」ボン!

ハンジ「」


ハンジ「う〜ん、どうやら体だけじゃなくて、知能や精神も見た目通りの年齢にまで後退しちゃったのか……」

ハンジ「それにしても……」ジィー

りばぃ(6)「……なんだ」

ハンジ「ぶっ……くくっ……だっ、駄目だやっぱ! 正直笑っちゃいけないってずっと真面目な顔してこらえてたんだけど!」ブハッ

ハンジ「リヴァイ面白すぎでしょその見た目! 人類最強の兵士がちっちゃくなっちゃって!!」

りばぃ(6)「……」イラッ


ハンジ「ペトラは年相応って感じですっごく可愛くなったのに……っくくっ……」

ハンジ「おまけに目つきだけ何故かそのまんまだし! 何? リヴァイって、生まれたときからそんなに目つき悪かったわけ?」

りばぃ(6)「……そぐ」

ハンジ「どうやって?」

りばぃ(6)「……」イラァ

ハンジ「あははっ、ごめんごめん、深刻な状況だってことは、わかってるんだけどさ……っはは!」ゲラゲラ


ハンジ「あーやばい、ほんと面白い。エルヴィン団長にも見せてあげたいぐらい」

りばぃ(6)「ふざけんなやめろ」

ハンジ「ど〜しよ〜かな〜」ニヤニヤ

りばぃ(6)「じょうとうだ。そのメガネわってやる」

ハンジ「なになに? とれるの?」ヒョイッ

りばぃ(6)「ふん! ふんっ!」ピョンコ ピョンコ

ハンジ「あはっ、か〜わい〜」


りばぃ(6)「〜〜っ」ゲシッ!

ハンジ「痛っ! スネはやめてくれスネは!」

ぺとら(4)「へいちょ! だめっ!」ギュッ

りばぃ(6)「はなせペトラ」

ぺとら(4)「だめ! はんじさんのめがねがわれたら、はんじさんじゃなくなっちゃう! はんじさんはめがねなんだから!」

ハンジ「ちょっと待ってペトラ、その言い方なんか傷つく」ガーン

ぺとら(4)「だって、はんじさんはめがねなんだもん!」

ハンジ「悲しいよペトラ……いったいいつから君は私のことを、そんな目で見るようになったんだい?」


現在公開可能な情報


◇幼児化ドリンクについて

・とある商会に属す商人が作り出した、栄養ドリンクの失敗作。完成品と共に市井に流れる。

・体内に入ると、体中の細胞が一時的に収縮退化し、飲んだ者を幼児化させる。幼児化の程度には個人差があるが、年齢が高い者は幼児
化の効果がやや薄い傾向にある。

・わずかな量で繊維全体を収縮させる作用もある。味がひどいので吐き出すなどして体外に排出された場合、洋服につくと服全体が極端に縮む。


◇りばぃ(6)とぺとら(4)について

・りばぃ(6)はとりあえずカタカナは使える。

・ぺとら(4)は天使。

なんか、プロットがまとまりそうでまとまらないから、見てくれてる人、力を貸してほしい。

1、ぺとらとりばぃ、ハンジでこのままほのぼの
2、エルヴィンを即時投入
3、エルヴィンがぐんた(5)、おるお(5)、えるど(6)を連れてきて乱入

>>45選んでくれ

2


ハンジ「さて、冗談はともかく、本気で団長に報告すべきじゃない? これじゃ仕事もままならないでしょ」

りばぃ(6)「いえるかこんなこと。だいたいあいつ、たしかきょうはきゅうかをとったはずで——」

コンコンコン ガチャッ

エルヴィン「リヴァイ、済まないがここにハンジが来てなかったか?」

りばぃ(6)「」

ハンジ「おっ、噂をすれば」ププッ

エルヴィン「あぁ、やっぱりここにいたかハンジ。うん、そっちの子ども二人は?」


ハンジ「聞いてよエルヴィン、この二人ね——」

りばぃ(6)「やめろハンジ!」ガシッ!

ハンジ「え〜? 隠すつもりなの? 限界があると思うけど」

りばぃ(6)「とにかくやめてくれ!」ジタバタ

エルヴィン「うん? その少年の目つき……」

ぺとら(4)「えるびんだんちょうぅう〜! わたし、ぺとらなのっ! たすけてぇ〜!!」タタタタ ガシッ

エルヴィン「ペトラ? ……どういうことだ?」

りばぃ(6)「」チーン





エルヴィン「あぁ、あの噂のドリンクのことか」

ハンジ「知ってたの?」

エルヴィン「すでに駐屯兵団の方で同じような被害が出てるらしくてな。どうも酒好きの部隊長がまとめて買ったものの中に、失敗作が
紛れ込んでいたらしい」

エルヴィン「しかし、まさかこんなことになるとはな……」

りばぃ(6)「……」ムス

ぺとら(4)「うぅ……」ウルウル


エルヴィン「君にも、どうしてこうなったかの理由は、推測できないのか?」

ハンジ「さっぱりだよ。まだ成分分析かけてる途中だったみたいだし」

エルヴィン「そうか。厄介だな」

エルヴィン「しかし……」チラ

りばぃ(6)「ペトラ、いいかげんになくのをやめろ」

ぺとら(4)「だ、だって、へいちょ〜」グスッ

エルヴィン「……随分可愛らしいことになったな」

ハンジ「でしょ?」ニヤニヤ

今日はここまでにします。
安価協力してくれた方、ありがとうございました。


エルヴィン「まぁ、駐屯兵団で幼児化した者も、一日で元に戻ったと聞くし、そこは心配しなくていいだろう」

りばぃ(6)「そうか……ならいい」

ハンジ「え〜そうなの? つまんないなぁ」

りばぃ(6)「だまれクソメガネ」

ハンジ「ちぇっ。まーでも、もともと栄養ドリンクとして開発してたわけだしね。持続性なんてたかが知れてるかな」

エルヴィン「しかし、今日一日は二人とも、仕事ができそうにないようだな」

ハンジ「みたいだね。リヴァイ大丈夫ー? 朝っぱらから随分疲れた顔してたけど、次の壁外調査の前に確認する書類、溜まってるんじゃないの?」

りばぃ(6)「……しごとのことなら、しんぱいない。いちにちあけても、なんとかなる」


ハンジ「そっかそっか〜。いや実はね、私も今日、午後から休暇とってたんだよね〜」ウズウズ

ハンジ「だ・か・ら〜……」ジリジリ

りばぃ(6)「……おい、おまえまさか」

ハンジ「そのまさか! リヴァイ、体見せて!!」ガシィ!

りばぃ(6)「ふざけんなこのきこーしゅ!」バッ! ダダダッ!

ハンジ「だって明日にはもう戻っちゃうんだってよ!? こんな面白い現象、もう二度と見られないかもしれないじゃん! 研究させてよ!」ガシッガバッ! 「ほら、捕まえた!」

りばぃ(6)「くっ……おいハンジ、いいかげんに——」

グゥーキュルルルルル…


ハンジ「ん?」

りばぃ(6)「あ?」

エルヴィン「なんだリヴァイ、腹が減ったのか?」

りばぃ(6)「おれじゃねぇよ」

ぺとら(4)「ふぁ〜あ……」ペタン

りばぃ(6)「ペトラ? なにすわりこんでるんだ?」

ぺとら(4)「おなかへったぁ〜あ〜」フニャー

りばぃ(6)「おまえか」


ハンジ「丁度お昼時だもんね。よし、ひとまず皆でご飯食べに行こうか! どうせもう仕事しなくていいんだし!」

りばぃ(6)「……おまえのあたまのなかは、いったいどうなっているんだ」ハァ

ハンジ「いつまでもここで考え込んでても仕方ないじゃないか。なぁエルヴィン、いいだろう?」

エルヴィン「あぁ。かまわない」

ハンジ「よーし! よかったねーペトラ。エルヴィン団長がお昼ご馳走してくれるってさー」ナデナデ

ぺとら(4)「えへへ〜」ニパァ


エルヴィン「おいおい、まさか四人分私に払わせるつもりか?」

ハンジ「今日行くつもりだったところじゃなくて、もっと安い大衆食堂でいいからさ、ね?」

エルヴィン「全く……仕方ないな」

ハンジ「やったー! よし、行くぞリヴァイ、ペトラ!」

りばぃ(6)「お、おい、ひっぱるな!」

ぺとら(4)「わぁーい!」

エルヴィン「……」


大衆食堂

※席次

ぺとら りばぃ

 テーブル

エル ハンジ


ハンジ「すみませーん!」

店員「はい。何に致しますか?」

ハンジ「とりあえず、お子様ランチ調査兵団の旗、二つ!」ビシッ

りばぃ(6)「ふざけんな」イライラ

ハンジ「でも、一人前じゃ食べきれないでしょ? あっ、私は旬の魚の煮付で」

店員「そちらのお客様は」

エルヴィン「彼女と同じものを」

店員「かしこまりました」


ハンジ「いやぁ〜、そうして並んでいると、なんだか二人、仲の良い兄妹みたいだよね」

りばぃ(6)「あ?」

ぺとら(4)「そ、そう……?」テレッ

ハンジ「うん。なんだかとっても似合ってるよ」

ぺとら(4)「えへへぇ〜」テレテレ

ハンジ「ところでさーリヴァイ、体が小さくなった感覚について、詳しく聞きたいんだけど」ワクワクキラキラ

りばぃ(6)「……エルヴィン、このメガネどうにかしてくれ」

エルヴィン「あきらめろリヴァイ」


店員「お待たせしました」コトッ

ハンジ「おーきた! おっ、お子様ランチおいしそうじゃん。いろいろ種類があって」

りばぃ(6)「くだらねぇ」

ぺとら(4)「わぁっ、いただきまーす!」パクパク「おいしい!」

ぺとら(4)「へいちょもたべて! おいしいからっ!」

りばぃ(6)「……」モグモグ


ぺとら(4)「おいし?」

りばぃ(6)「……あぁ」

ぺとら(4)「ふふふ〜」

りばぃ(6)「?」

ハンジ「ペトラ、よかったね」

ぺとら(4)「うんっ! はんじさん、えるびんだんちょ、ありがとう!」

ハンジ「う〜ん、幼いってだけじゃなく、敬語を使わないペトラってのがいいなぁ〜」ニマニマ


ハンジ「あ、リヴァイ、ほっぺたにケチャップついてる」

りばぃ(6)「んあ?」

ハンジ「ほらここ」スッ

ぺとら(4)「!?」

ハンジ「ふふっ、やっぱりちょっと子どもらしくなってるね。目つきさえ変われば可愛いのに〜」ペロッ

ぺとら(4)「あぁーっ!!」


りばぃ(6)「……おまえにこどもあつかいされるのは、はらがたつな」

ハンジ「えー、でもほんとだよ? 絶対可愛いよ?」

りばぃ(6)「うるさい」

ぺとら(4)「は、はんじさん、ずるい!」

ハンジ「うん? 何が?」

ぺとら(4)「だっていま、へいちょに!」

ハンジ「リヴァイに? 私何かした?」

ぺとら(4)「ううぅう〜っ!!」


エルヴィン「ハンジ、そのくらいにしなさい」

ハンジ「えー、でもリヴァイってばぜーんぜん、からかいがいないんだよ?」

エルヴィン「君がからかっているのはリヴァイじゃないだろう」

ハンジ「バレたか」

エルヴィン「君との付き合いも長いからね」

ぺとら(4)「うぅ〜〜っ!」


りばぃ(6)「ペトラ、くちもとにめしがついてるぞ」スッ

ぺとら(4)「えっ——きゃっ!?」

りばぃ(6)「もうとれた」ペロッ

ぺとら(4)「——!」ボンッ!

りばぃ(6)「うん? どうした、かおがあかくないか?」

ぺとら(4)「うっ、うーうん! なんでもないの!」カアアッ

ハンジ「青春だねーぇ。あ、流石にちょっと早いか」ニヤニヤ

エルヴィン「全く君は……」フゥ



食堂の外


店員「ありがとうございましたー」カランッ

ハンジ「おいしかったー? ペトラ」

ぺとら(4)「うん!」

ハンジ「まだ日も高いし、ちょっと遊びたくない?」

ぺとら(4)「あそびたい!」

ハンジ「よし、公園に行こう!」

りばぃ(6)「どういうあたましているんだ、おまえは」


ハンジ「なーにリヴァイ? それともこのまま本部に戻って、私の研究対象になりたい?」ニヤニヤ

りばぃ(6)「……」

ハンジ「私はそれでも構わないよ? むしろそうしたいくらいさ。今日しかないんだったら、今日中にいっぱいサンプルとっておかないとね。遺伝子情報が見れるものがいいから、まぁ髪の毛は基本だよね。あとは頬の内側の粘液と、出来れば皮膚片とか、爪とかそれから」

りばぃ(6)「もういいハンジ! ……わかった。いく」

ハンジ「そうこなくっちゃ」フフン


エルヴィン「随分はしゃいでいるな」

ハンジ「なーに他人事みたいに言ってるのさ。エルヴィンも来るんだよ」

エルヴィン「わかってる」

ハンジ「よーし、行くぞリヴァイ、ペトラ!」

りばぃ(6)「お、おいちょっ、ひっぱるな!」

ぺとら(4)「わ〜っ!」キャッキャ


公園


ハンジ「着いたぞー! ペトラ、何して遊びたい?」

ぺとら(4)「じゃあ、ぶらんこ!」

ハンジ「ブランコね。よし行くよリヴァイ!」

りばぃ(6)「なんでおれまで、って、だからひっぱるなクソメガネ!」


ハンジ「はいっ、じゃあリヴァイはこっちね!」ドスッ!

りばぃ(6)「かってにはなしをすすめるな」

ハンジ「ペトラはこっち」

ぺとら(4)「はぁい」キイッ

キーコ キーコ

ぺとら(4)「わ〜ぁ!」キャッキャ

りばぃ(6)「……おれはやらん」

ハンジ「待ちなリヴァイ」


りばぃ(6)「なんだ」ギロ

ハンジ「エルヴィン、リヴァイとリヴァイのブランコ押さえ込んで」

エルヴィン「うん? こうか?」ガシッ

りばぃ(6)「は? おいなんのつもりだ」

ハンジ「そのまま引いて。高めで」

エルヴィン「なるほどな」キィィィ

りばぃ(6)「おいまて、なんでノッてるんだエルヴィン」


ハンジ「もうちょい高め、そうそこ」

りばぃ(6)「……」

ハンジ「その体だと、さすがに高くて怖い?」

りばぃ(6)「……そんなこと」

ハンジ「離してエルヴィン」

エルヴィン「あぁ」パッ

りばぃ(6)「んなああああああああああ!!」ビュオオオオ


ぺとら(4)「わぁっ、へいちょ、すごーい!」

りばぃ(6)「うわああああああああ!!」ビュオオオオ

ハンジ「ペトラもやりたい?」

ぺとら(4)「やりたい!」

ハンジ「いいよ〜。でも危ないから、リヴァイよりは低めにするね」キィー「それっ!」パッ

ぺとら(4)「きゃー!」ヒューン

エルヴィン「リヴァイ、押すぞ」グッ

りばぃ(6)「なにすんだてめぐああああああ!!」ビュオオオオ





りばぃ(6)「ぜぇ……はぁ……」ガクガク

ハンジ「どうよ? 体小さくなっての擬似立体機動体験は?」

りばぃ(6)「ひさしぶりに……しぬかとおもった……はぁっ」

ぺとら(4)「たのしかったー!」

本日はここまでにします。
進み遅くてすみません。明日か明後日には完結させます。
読んでくださってる方ありがとうございます。


ハンジ「ペトラ、次は何をして遊びたい?」

ぺとら(4)「すべりだい!」

ハンジ「滑り台ね。よし行くぞリヴァイ!」

りばぃ(6)「おいまて……きゅうけいさせろ……」

ハンジ「ほらほら、ちゃっちゃと行くよー!」グイグイ ズルズル

エルヴィン「……」

ハンジ「エルヴィンも早く!」

エルヴィン「あぁ、今行く」


ハンジ「はいっ、じゃあペトラ、階段上って〜」

ぺとら(4)「は〜いっ」トットットッ

ハンジ「はい座って〜、GO!」

ぺとら(4)「わー!」スイーッ スタッ

ハンジ「おー、上手いじゃんペトラ!」

ぺとら(4)「えへへ〜」


ハンジ「はい、じゃあ次はリヴァイね」

りばぃ(6)「……」←考えることを放棄している

ハンジ「ほら、上って上って」

りばぃ(6)「……」トッ トッ トッ

りばぃ(6)「……まぁ、おとなしくすわっていられるだけましか」ハァ

ハンジ「何言ってんの、リヴァイは座らないよ?」

りばぃ(6)「は……?」


りばぃ(6)「どういういみだ」

ハンジ「言葉通りだよ。リヴァイは座らない」

ハンジ「立ったまま滑り台を駆け下りろ!」バーン!

りばぃ(6)「いや、それはあぶな」

ハンジ「そのくらいの体躯なら大丈夫だって! それにリヴァイだし!」

りばぃ(6)「いやあの」

ハンジ「はいエルヴィン、リヴァイが怯えて逃げないようにちゃんと抑えてね!」

エルヴィン「俺は便利屋じゃないんだが」ガシッ

りばぃ(6)「じゃあなんでノリノリなんだよエルヴィン!!」


ハンジ「問答無用! 行って来いリヴァイ!」

ドンッ!

ダダダダダダダダダ゙!!

りばぃ(6)「ぬわああ! ぎゃあああああああ!!」

ダダダダダダダ ズルッ

りばぃ(6)「うあっ!?」

ボスン!

ハンジ「あ、着地失敗して砂場にめりこんだ」


りばぃ(6)「ぶはっ、げほっ、くそ、きたねぇな」パタパタ

ハンジ「いいじゃん、そのまま砂遊びでもしてたら? どうせ汚れるんだし」

ぺとら(4)「すなあそび!?」パアア

ハンジ「ずっと動きっぱなしだったし、一休みになるかもよ?」

りばぃ(6)「おいハンジ、おれをこどもあつかいするのはいいかげんに——」

ぺとら(4)「すなあそび! やりたい!」キラキラ


ハンジ「ほら、ペトラもこう言ってるし、付き合ってあげなよ」

りばぃ(6)「なんでおれが」

ハンジ「いいじゃないのさ〜リヴァイお兄ちゃん」

りばぃ(6)「だれがおにいちゃんだメガネ」

ぺとら(4)「へいちょ……」ウルッ

りばぃ(6)「はっ!?」


ぺとら(4)「すなあそび……いっしょにやって……?」

りばぃ(6)「……」

ぺとら(4)「やって……ねっ?」

りばぃ(6)「……」

りばぃ(6)「……わかった」

ぺとら(4)「ほんと!?」

りばぃ(6)「あぁ」

ぺとら(4)「わぁーい!!」ピョンッ


ハンジ「よかったねペトラ」

ぺとら(4)「うん!」

りばぃ(6)「やるんならさっさとやるぞ」

ぺとら(4)「あっ、はぁ〜い!」

ハンジ「それじゃあ私とエルヴィンは、向こうのベンチで休んでるね」

ぺとら(4)「わかった!」

サクサク ポンポン

アックズレタ! ヌアアアア!


ハンジ「ふふっ、なんだかんだ言って、二人とも楽しそうにしてるじゃないか」

エルヴィン「予定とは少し違ってしまったが、たまにはこんな休暇の過ごし方もいいものだな」

ハンジ「ごめんね。わざわざ丸一日休んで、時間割いてくれてたのに。ほんとは午前のうちに、今日行くはずだったお店、下見しててくれてたんでしょ?」

エルヴィン「また今度にすればいいさ」

ハンジ「その今度が遠いんだよな〜。団長と分隊長がそろって休暇なんて、なかなかとれないし」

ハンジ「楽しみにしてたんだけどなぁ、肉料理」

エルヴィン「何だ、楽しみだったのは食べ物だけか?」

ハンジ「んー、まぁ、それだけじゃないけどさ」


エルヴィン「……なぁ、ハンジ」

ハンジ「んー?」

エルヴィン「今日の様子を見て思ったんだが……」

エルヴィン「君は、子どもが欲しいと思ったことはあるのか?」

ハンジ「……」

エルヴィン「なんとなく君は子ども好きに見えるし、女性として、母親になりたいという気持ちがあるのだろうかと、思ったんだ」


ハンジ「……エルヴィンにそんなこと聞かれるなんてね」

エルヴィン「すまない。前にも言ったが私は——」

ハンジ「わかってる。団長としての立場上、私の戦力がなくなったら困るんでしょ? 女の兵士は結婚するとなったら、子どもを産み育てるために、兵士であることを諦めなきゃいけない」

ハンジ「それでも、『一人の男としては、ずっと隣にいてほしい』って言ってくれたのは、嬉しかったよ」

ハンジ「私も、同じ気持ちだから」

ハンジ「私は女としてよりも兵士として、エルヴィンの傍にいたいんだ」


ハンジ「それに正直、わからないんだ。私にとって兵士である以外の生き方は、皆目見当つかないからね」

ハンジ「仮に私が結婚して、子どもを育てる人生を選んでたとしたら、今の私はないわけでしょ?」

ハンジ「壁外調査に出て、巨人と戦って、実験して研究して」

ハンジ「リヴァイやペトラたち、モブリットやミケがいて」

ハンジ「そしてエルヴィン、君がいて」

ハンジ「例え私が死ぬことになっても、きっと君のいないところで死んだりはしない。君も、私のいないところで死なせたりはしない」

ハンジ「もしも君が死んでしまった場合、私が兵士じゃなかったら、君の敵討ちもできない」

ハンジ「私は、そんな無力な私でいたくないんだ」


エルヴィン「ハンジ……」

ハンジ「だから、ね? 私は今のままの私でいたいんだ」

ハンジ「だから……」

ハンジ「今日一日だけで充分だよ。兵士じゃない私の気分を味わうのはさ」

エルヴィン「……そうか」


ハンジ「ねぇエルヴィン、手繋いでもいい?」

エルヴィン「あぁ」

キュッ

ハンジ「あと、肩貸して」トンッ

ハンジ「あー……落ち着く」

エルヴィン「なるほど。君が公園に来たがってた理由はこれか」

ハンジ「だって、私だってこれでも楽しみにしてたんだよ?」

ハンジ「二人きりでいられる、時間をさ」

エルヴィン「あぁ。私もだ」




エルヴィン「すっかり日が落ちてきたな」

ハンジ「リヴァイ、ペトラ、楽しかった?」

りばぃ(6)「……まぁ」

ぺとら(4)「すっごくたのしかった!」ツヤツヤ

ハンジ「よかったね〜二人とも」ナデナデ

りばぃ(6)「なっ、おい、あたまさわんじゃねぇ!」

ぺとら(4)「えへへ〜」


エルヴィン「さて……どうするか。夜が明けないと二人は元に戻れないから、私かハンジ、どちらかの家に泊まることになるが」

ハンジ「ペトラ、私の家に来てよ! ね!」キラキラ

りばぃ(6)「だめだ」

ハンジ「何で!?」

りばぃ(6)「けんきゅうしたいですって、かおにかいてあるんだよ」

ハンジ「あったりまえじゃん!」


ぺとら(4)「はんじさん、なんだかこわい……」プルプル

ハンジ「」ガーン

りばぃ(6)「な? こんなきこーしゅのいえに、ペトラをおくわけにはいかない」

エルヴィン「なら、私の家に来るか? 二人とも」

ハンジ「えっ……?」

りばぃ(6)「そのほうがあんしんだろうな」


ハンジ「ちょっと待ってエルヴィン、二人ともって、ペトラも?」

エルヴィン「もちろんそうだが?」

ハンジ「でも、でもさ、ペトラは明日の朝には、体が元に戻ってるんだよ?」

ハンジ「その、同じ屋根の下に男が二人もいるってのは、元に戻ったペトラには、きついんじゃないかな〜なんて」

エルヴィン「……フッ」

ハンジ「な、なんで笑うのさ」

エルヴィン「いや、君は私をからかうのが上手いからね。今日の食堂の分ぐらいは仕返しできたかと思って」

ハンジ「……やっぱりバレてた」

エルヴィン「もう五年以上付き合ってる相手を見くびらないでほしいな」


ハンジ「それは悪かったよ。でもさー、これじゃ私だけ損することになるじゃんか!」

ハンジ「私も仲間に入れてよ〜ねぇペトラ〜」スリスリ

ぺとら(4)「う〜ん」

りばぃ(6)「おいやめとけペトラ」

ぺとら(4)「でも、はんじさん、ひとりぼっちじゃかわいそう……」

ハンジ「もうわかった! 降参! 研究はなるべく我慢するから! ね?」


りばぃ(6)「ペトラ、きかなくていいぞ」

ぺとら(4)「でもへいちょ、わたし……もうちょっとだけ、みんなといっしょにいたい」

りばぃ(6)「!」

ハンジ「ぺ、ペトラ!」

ぺとら(4)「だから——はんじさんも、いっしょにいよ?」ニコッ

ハンジ「ペトラぁあー!! ありがとうほんとありがとう!!」ブワッ


りばぃ(6)「ちっ、しかたねぇな」

エルヴィン「そうと決まったら、早速皆で一緒に、私の家に向かおうか」

ハンジ「賛成ー!」

ぺとら(4)「さんせー!」

キャッキャッ

りばぃ(6)「ふん……」スタスタ


エルヴィン宅


ぺとら(4)「ごちそうさまでしたー!」

ハンジ「美味しかったー? ペトラ」

ぺとら(4)「おいしかった! はんじさん、おりょうりじょうず!」

ハンジ「ありがとーペトラぁー」ギュー

ぺとら(4)「ふふふ〜」ニコニコ


りばぃ(6)「……」コックリコックリ

エルヴィン「リヴァイ、眠いのか?」

りばぃ(6)「ん……そうだな……」ボー

ぺとら(4)「はんじさん……わたしもねむい……」トロトロ

ハンジ「えっ、もうこんな時間か。残念。もっと二人と遊びたかったのにな〜」

エルヴィン「二人で、の間違いじゃないのか」

ハンジ「まーまー細かいことは気にしないで。二人を寝室に連れて行こうよ」


寝室


エルヴィン「客用布団は一枚しかないから、横にして二人を寝かせるか」

ハンジ「リヴァイ、ペトラ、ほら」

りばぃ(6)「んー……」ゴロン

ぺとら(4)「むにゃ……」ゴロン

ハンジ「もうほとんど寝てたみたいね」クスッ

エルヴィン「だな」


ハンジ「よし、それじゃあ私は——」

キュッ

ハンジ「え?」

ぺとら(4)「んむー……」ギュウウ

ハンジ「ちょ、ペトラ? 服の裾、離してくれる?」

ぺとら(4)「……」スゥ・・・スゥ・・・

ハンジ「うっそ」


エルヴィン「そっちも捕まったか」

ハンジ「え、まさか」

エルヴィン「あぁ。リヴァイの手がどうしても離れない」

りばぃ(6)「……」スゥスゥ

ハンジ「あーあ……もうこのまま寝ちゃう? 私たちも」

エルヴィン「そうだな」ゴロン


ハンジ「朝起きたら、すごい光景なんだろうなー。大の大人四人が、ぎゅうぎゅうに並んで寝てるんだよ」

エルヴィン「真ん中二人がどんな顔するのか見物だな」

ハンジ「ねっ。ふふ、楽しみだなー」

エルヴィン「本当にな」

エルヴィン「……そろそろ寝ようか」

ハンジ「うん……」

ハンジ「……」


ハンジ「ねぇ、エルヴィン」

エルヴィン「何だ?」

ハンジ「今日は、楽しかったね」

エルヴィン「……あぁ」

ハンジ「おやすみ」

エルヴィン「おやすみ、ハンジ」



翌朝


ペトラ「うーん……あれ? 私……」

リヴァイ「ん……」

ペトラ「そうだ! 体! 元に戻ってるの!?」バサッ!

リヴァイ「何だ? 妙に寒いが——」


ペトラ「」

リヴァイ「」


現在公開可能な情報

◇幼児化ドリンクについて

・幼児化ドリンクには衣服を収縮させる効果があるが、一度収縮した衣服は体とは違い、元には戻らない。

・ゆえに収縮した衣服を着たままだと、体が元に戻る際、服が小さすぎて破けることになる。

◇リヴァイとペトラについて

・幼児サイズの服が破れ、現在ほぼ全裸状態。


ペトラ「いやあああああああああ!!」バッサアアア!

リヴァイ「おい待てペトラ、掛け布団全部持っていくな!!」バタバタ

エルヴィン「うん、リヴァイ起き——げっ!?」

ハンジ「んー? 騒がしいな、みんな起きたの?」

エルヴィン「ハンジ見るな!」ガバッ!

ハンジ「わっ、何? 何が起きてるの?」

ペトラ「うわああああああああん!!!」

リヴァイ「ぬああああああああああ!!!」




終わり

終わりです。多分このシリーズ続かないと思う。
読んでくださった方、レスしてくださった方、ありがとうございました。

以下蛇足。


みんな、エルハンにはどの辺で気づいた?
明確に言及してるのは>>101だけど、もともとは>>99ではっきり気づかせるのが狙いだった。
それより前は伏線扱いにしたかったので、そこでバレてたらおしまいだったりする。
もし早い段階でもうわかってたって人がいたら、参考程度に教えてほしいです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月05日 (月) 17:14:14   ID: oQHQ7uVM

か…可愛いィィィィィィィィ!

2 :  なぎ   2014年08月21日 (木) 23:29:26   ID: iPgbpNSS

ぺとら!りばぃ!萌えぇええええ

3 :  リンゴ   2015年02月03日 (火) 18:48:26   ID: guRMiK8c

萌え死にしました………

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