モバP「今ここにある笑顔」 (32)

短いながら関ちゃんメインのSSです。
登場キャラの十時愛梨の担当プロデューサーと関裕美の担当プロデューサーは別々の設定です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377967995

『プロデューサーさん、私、アイドル続けていけそうな気がするよ!」』

『最近は……お仕事、楽しいんだ』

『私、乙女チックすぎるかなぁ……?こんな衣装着ても子供っぽい……?』

『笑顔が可愛いって言われたよ!』

『私……変われた……のかな?』

『今日のアクセも、自分で作ったんだ』

『オ、オーレイ!』



「なんだか……。ちょっと、感慨深いかも。可愛くもない私が、こんなに大きなステージで、ソロで歌えるんだから……」

「ううん。自分を貶めたら駄目なんだよね。プロデューサーさんが教えてくれた、大事な事……」

「でも、これだけは言わせて。こんな私だけど……」

「―――!」



「裕美ちゃんっ、やっぱりこの部屋あつい?何だかぼーっとしてるみたいだけど……」

裕美「わっ!?な、何でもないです!そ、それより愛梨さん!脱いだら駄目ですって!さっきも愛梨さんのプロデューサーさんに止められたばかりですよ!?」

十時愛梨「大丈夫ですよー。Pさんは丁度打ち合わせに出かけたみたいですから……んしょっ」

裕美「あ、愛梨さん!え、エアコンのリモコンは……!あっ、あった……。電池が入ってないよ!?」

愛梨「うさちゃん衣装可愛いですけど、ちょっとあついですねっ」

十時愛梨(18)
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関裕美(14)
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裕美「その衣装、薄手の筈ですよね!?もうっ、手で電源入れますよ!」

愛梨「えへへっ、風が涼しいね、裕美ちゃん。ありがとーっ♪」

裕美「後はちゃんと服を直してくださいね、半分脱げちゃってるじゃないですか……」

愛梨「ごめんなさいっ。それじゃ、直して……」

裕美P(以下P)「裕美!シンデレラガールと共演だって!?おめでとう!ちょっとおくれたけ……ど」

愛梨「あっ、裕美ちゃんのプロデューサーさん、おはようございますー♪」

P「いやっ、あのっ。おはっ、よう、ござっ」

裕美「み……」

愛梨「なんだか輝子ちゃんみたいになってますよー?」

裕美「見ちゃだめー!」

星輝子(15)
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裕美「……」

P「……」

裕美「……大丈夫、怒ってないから」

P「……」

裕美「怒ってないってば!」

P「本当に申し訳ありませんでしたあっ!」

裕美「もう……。謝るんだったら、ちゃんと愛梨さんに謝ってあげてね」

P「それは、勿論」

裕美「Pさんも、本当に私を祝うために来てくれたんだって分かってるから。あれは……間が悪かっただけ……かな?」

P「まさか扉を開けたら判脱ぎの愛梨ちゃんとバニーの裕美がいるなんて想像もできませんでした」

裕美「薄手の衣装のはずなのになぁ……。私も着てるけど、そんなに暑くないし」

P「裕美も衣装合わせは終わったんだろ?その……いつまで着てるんだ?」


裕美「えっと……その、プロデューサーさんに、み、見てもらいたかった……から?」

裕美「どう……かな?私、まだ子供だから愛梨さんみたいに似合ってないかも……?」

P「そんなことはない!凄く似合ってる!」

裕美「あ、ありがとう……。嬉しいな。プロデューサーさんにそう言って貰えると……」

裕美「恥ずかしいけど……、前向きに頑張って、可愛いアイドルになるって決めたから」

裕美「このお仕事も、笑顔を忘れないで楽しんでくるから!」

P「全力で楽しんで来い!俺も全力でサポートするからな!」

裕美「うんっ!」

P「それじゃ、景気づけに……皆にアピール……イェイ!」

裕美「プ、プロデューサーさん!それはもう忘れて……!」



裕美「……ねぇ、プロデューサーさん」

P「おう、なんだ?」

裕美「スペインでの、LIVEツアーの最終日、最後の公演の舞台袖……覚えてる?」

P「覚えてる」

裕美「私は……ずっと自分に自信が持てなかったんだ。目つきがきついし……、可愛くもないから」

P「何回も言ってるけど、そんなことはない。裕美は可愛い」

裕美「……プロデューサーさん。最後まで、聞いて」

P「ん、分かった。茶々は挟まない」

裕美「ありがとう。可愛くない私が……、アイドルにスカウトされて、お仕事をして……」

裕美「LIVEをして……会場で何回も同じ人を見て、ファンレターが届くようになって」

裕美「木場さんに柚子ちゃん……ハロウィンの2人にも笑顔が可愛いって言われたんだよ」

裕美「それから……、由愛ちゃんと一緒に迷子になった時はちょっと不安だったかな……」

裕美「たくさんLIVEして……、私の笑顔が皆の笑顔に変わるのが凄く嬉しくかったの」

裕美「色々とあったけど、今の私があるのはプロデューサー……、Pさんのおかげだから」

裕美「あの時の言葉を、もう一度言わせてほしいの。……何だか恥ずかしいけど、でもね」

裕美「今は胸を張ってプロデューサーさんのアイドルって言えるんだ!」



裕美「ちょっ、ちょっとプロデューサーさん!な、泣かないでよ!……わ、私だって恥ずかしいんだから!」

裕美「立派になったって……。だ、だからって泣くことないでしょ!」

P「すまん、ちょっとトイレ行ってくる。あとこれは涙じゃない、目のなかのコードが切れたか……!」

裕美「あ……行っちゃった。それにしても……、私がうさぎさん……かぁ」

裕美「そういえば、一緒にお仕事する愛梨さんにうさぎの尻尾をイメージしたアクセサリーあげたけど……」

裕美「胸元に滑り込んでくすぐったい。って言ってたけど……、それを取ろうとするのに脱ぐ必要は無かったよね?」

裕美「愛梨さん……凄かったなぁ……。こう、ボタンが……ばちーんって」

裕美「……えいっ。や、やっぱり無理かぁ……。でも、こう……腕で挟む感じがセクシーだって、幸子ちゃんが……」

棟方愛海「その通りっ。腕で挟むことによって意図的に寄せられるというのが、そそるんだよねーっ♪」

裕美「そうなのかなぁ……。愛梨さんのあれは、もうすこし大人にならないとできないかな……」

愛海「ボタンがはじけとぶ瞬間を、このカメラで撮れなかったのが残念だけど……、今はそれよりもっ!」

裕美「……あれ?愛海ちゃん……何時の間に?」

愛海「そんなことはどうでもいいのっ。……裕美ちゃんも、バニー姿似合ってるね……!」

棟方愛海(14)
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裕美「ありがとう、愛海ちゃんっ。私、子供っぽいから、こんな衣装似合うか分からなかったけど、Pさんも愛海ちゃんも似合ってるって言ってくれるの、嬉しいな!」

愛海「こちらこそ、ありがとう。……ありがとう!」

裕美「あっ、指の運動?愛海ちゃんも手先が器用だから、今度また一緒にアクセ作らない?」

愛海「うひひ、それよりも、バスト詐称の疑いは、ちゃんと晴らさないとね~♪」

愛海「いざっ、いただきま……!」

高峯のあ「そこまでよ」

愛海「なっ……!のあ……さん!?」

のあ「少し、裕美に用があるの……席を外してくれるかしら?」

愛海「物理的に退場させようとしてるでしょ!?首根っこを掴んで、扉の方に向かわないで……!あ、あたしはあきらめないからー!」

のあ「これでよし……。それで、一つ聞きたいことがあるのだけど」

のあ「Pにも聞けない……。いや、聞くべきではないことね。……一つ、本当に一つだけの、簡単な事よ」

高峯のあ(24)
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裕美「わ、私でよければ……」

裕美「(な、何だろう……わ、私に分かることなのかな……?)」

のあ「うさぎって、どんな鳴き声なのかしら」


裕美「……えっ?」

おわり

以上で終わりです。関ちゃんSRで突発的に書きました。
時間を置いてHTML依頼を出します。お付き合いいただきありがとうございました。

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