幼馴染「私、彼氏できたの」(287)

---衝撃の一言だった。


この世に生を受けて17年。


その半分を一緒にいたであろう幼馴染に、彼氏がいた。


俺の、好きな幼馴染に、彼氏がいた。

-一時間前-
放課後。

5限の授業で眠りについた俺はどうやらクラスの誰にも起こされなかったようだ。


仕方ない。クラスにいてもいなくてもどうでもいい存在。

それが俺。

俺自身その事についてはどうも思ってないが。


寝起きで体が重いが、このまま学校に残るわけにもいかない。

男「・・・青春してんなぁ」


校庭では部活動に励む奴等。

あいつらは俺にとっていつも輝いて見える。


目標に向かって仲間と共に汗を流し、時には泣いたり、些細な事で喧嘩したり。

そんな光景が羨ましかった。

もっとも帰宅部の俺には経験できないことだった。


------

校門に近づくと見慣れた顔を見つけた。


どうやら彼女は誰かと話しこんでいるようだ。

彼女とは俺の家の隣の家に居を構える幼馴染。

容姿端麗、成績優秀。誰にでも隔てなく接する人当たりの良い性格。サッカー部マネージャー。

どこをとっても欠点のつけようがないハイスペック女子高生。

入学当初は男子からの告白が絶えず、その数は百を越えると言う。

それを全て断ったという。

そんな幼馴染と俺は昔はいつも一緒にいて、いつも遊んでいた。

時には
「私、男のお嫁さんになりゅ!」
と、かみながらプロポーズをされた事もあった。

しかし、現実とは厳しいものであり中学生の辺りから互いに接する事もなくなり、

今では学校ですれ違っても互いに無言で通り過ぎる関係。

そんな関係。

幼は校門でサッカー部のキャプテンの先輩と話し込んでいた。

先輩は学校でも一二を争うほどの整った顔を持つ。


その先輩と話す幼馴染の顔や声から嬉々とした様子が伺える。

それを見た俺は少し悔しかった。

俺は、幼馴染が好きなんだ。

しかし、その気持ちは届かない。

昔ならまだしも、今は完全な他人状態。

おまけにあっちは学校中の人気者。こっちは学校のゴミ。

そういうレベルなんだ。

俺はいつもの様にその二人の横を通り過ぎようとする。


先輩「・・・男君、久しぶりだね」

男「・・・うす」

先輩に声をかけられる。 

俺と先輩はちょっと知り合いだった。


先輩「あれから随分話してなかったね・・・ 足の調子はどうなんだい?」

男「あの頃に比べたら全然良くなってますよ。先輩の方こそ今日部活は?」

先輩「今日は部活が早く終わってさ、」

そう言う先輩の横にいる幼馴染は黙って下を俯いていた。

そうか、この後二人で出かける訳だな。

男「・・・そうですか」


男「では失礼します」

俺は一礼して立ち去ろうとした。 この場から一刻も早く逃げたかった。


先輩「男君は、部活に戻る気はないかい?」

ふいに後ろから声をかけられた。

男「・・・すみません」


そう言い俺は帰路についた。

-----

俺は昔、サッカー部に入っていた。

1年生で10番。エースストライカーってヤツだった。

それも俺が1年の頃の話。

あんな事がなければ今頃----

「男!」

物思いにふけていると後ろから懐かしい声を聞いた。

幼馴染だった。

幼「ねぇ、一緒に帰らない?」

男「・・・は?」

幼「話したいことがあるの」

久しぶりだった。 幼馴染に声をかけられる事が。


男「・・・なんだよ」



幼「あのね、私、彼氏ができたの  」




男「ッ!」

心が締め付けられる感じがした。


先輩との感じからして、分かってはいた。


けど、認めたくなかった。なかったのに。

お前からそんな事を伝えられたら、認めざるを、得ないじゃないか。

男「・・・だから、なんだよ」

素直に祝えない自分に嫌気がさす。

幼「あの、そのー、相手は先輩なんだけど、さ。私先輩の力になりたくて、先輩男が部活に戻って
くるのをずっと待ってるの。その姿をずっと見てる訳で--」

男「俺に戻ってほしいってか」

幼「・・・そういうこと」

男「ならお断りだ」

幼「なんで?足は良くなっているんじゃないの?」

男「さっきはそう言ったけどさ。良くなったとしても二度とサッカーはできねぇんだよ」

幼「・・・えっ?」

男「そういう事だ。先輩と幸せにな」

最後には気を利いた言葉、いや、嫉妬から出た言葉だろうな。

後ろで立ち止まる幼馴染を置いて俺は歩き出した。

過去を忘れるために。


あの輝いていた過去を捨てるために。

書き溜め終了。
こっからはぼちぼちマイペースにいきます。


男「幼!今日も遊ぼうぜ!」

幼「いいよ!何する?」

男「そうだな、サッカーやろうぜ!」

幼「男は本当にサッカーが好きだねぇ~」

男「サッカーは漢のロマンってヤツなんだよ!」

幼「ロマンって何?」

男「父ちゃんが使ってた。意味はしらない」

幼「あいかわらず男のお父さんはおもしろね~」

男「そうか?ただの変人だと思うけど」

幼「そうかもしれないね・・・フフッ」


そう。俺はずっとこんな風にいつまでも二人でいたかっただけなのに---

--翌日--

男「・・・気味悪」

夢を見た。

幼い頃の幼と過ごした日常の夢だった。

フラれた翌日にフラれた相手との夢を見るなんてな。

俺の心の中は幼を諦められてないらしい。


自己嫌悪。

未練がましい自分に嫌気がさしてくる。

昨日決めたじゃないか。

俺は幼を諦めるって。

その時、不意に部屋に飾ってあったスパイクが目に入った。

それは去年、俺が幼から貰ったスパイクだった。

~~~~
幼『久しぶり、男』

男『めっ、めずらしいな。お前が家に来るなんて』

幼『フフッ。実はあげたい物があってね~』ゴソゴソ

男『?』

幼『じゃじゃーん!男のNEWスパイクです!』

男『げっ!?これ俺が前からほしかったヤツじゃん!何でお前が知ってんの?』

幼『それは・・・秘密なのです!』

男『どうせ友だろうな』

幼『ギクッ』

男『でも、何で久しぶりに会ったと思ったらスパイクくれるんだ?』

幼『・・・それはね、私中学の時いつも男がサッカーがんばっている所見てたんだよ』

男『なっ・・・」

幼『でも、中学生になって互いに素っ気無くなっちゃったよね。それで何でか私、寂しかったんだ』

幼『だから、中学の時いつも応援してたって気持ちと高校入っても応援してるよ!ってか、昔みたいに私と仲良くしてほしい!っていう私の意思表示なのです』

男『・・・照れるヤツだな」

幼『もうっ!そんなこと言わないでよ・・・』

男『ありがたく、使わせてもらうな。後、これからは一緒に学校行くか?』

幼『いっ、いいの!?』

男『当たり前だろ。昔みたいに一緒にいるんだろ?』

幼『うん!』

~~~~

今までは大切なものだった。


好きだった人から貰った、大切な、好きだったサッカーに使う、大切なモノ。

その分このスパイクには思いが詰まっていた。


このスパイクで高校初めてのゴールを決めた。

このスパイクで県内の強豪校からゴールを決めた。

---このスパイクで怪我をした。

これを飾ってるって事は、俺はまだ幼とサッカーに未練があるんだ。


幼とサッカーを諦める為に。


俺はそのスパイクをゴミ箱に投げ込んだ。

男「おはよう」

男父「おう!男おはよう!今日も俺に似てイケメンだな!」

男「はいはいそうだな。朝飯は?」

男父「できてるぞ!父特製鯖の塩焼きスペシャルコースだ!」

男「いただきます」

男父「ちょっとは反応して!」

俺の親父は今日も変人だった。
―――

男「行ってくるなー」

男父「おう、行って来い!」

俺の家庭は少し特別な家庭だった。

母親は仕事が少し特殊で今も世界中を飛び回っていている事だろうから家に帰ってこない。

つまり家事をする人が家にいない。するとそこで親父が

父『俺、専業主夫やる』

などと言い出して今に至る。

母さんの稼ぎがいいから出来ることだ。

―――


今日も憂鬱な学校生活が始まる。

ただでさえ憂鬱なのに昨日の事を思い出すと、

男「・・・死にてぇ・・・」

口に出すとさらに憂鬱になってきた。


友「よっ!朝からなーに自殺志願してんだよ」

男「おっす。お前は朝から元気だなぁ。少し鬱陶しい」

こいつは友。俺の中学時代からの友人。中学までは同じサッカー部に所属していた。

高校に入ってからは『ギターが俺を呼んでいる!』と言い軽音楽部に入った。

基本的にこいつはバカだ。

友「俺から元気抜いたら何が残るんだよ。はぁ~、だりぃなぁ学校」

男「そうだな」

校門に辿り着こうとした時、

――二人並んで歩く先輩と幼が見えた。

男「・・・」

友「うわっ、先輩と幼ちゃん並んで歩いてんじゃん。もしかしてあの二人、付き合ってるのか?」

男「・・・らしいな」

友「・・・マジか。良かったのかよ?」

男「今の俺に魅力なんて無いしな。それにこっから見てもあの二人お似合いじゃないか」

いいわけない。しかし、今の俺に先輩に勝てる要素なんて無かった。

友「・・・お前のネガティブ発言は聞き飽きた」

少し言い過ぎたみたいだ。

男「っと悪ぃな。つか、何で昨日起こしてくれなかったんだ?」

友「お前寝てるの起こすとキレるだろうが」

男「それとこれとは別だろうが」

少し休憩。


友「じゃあ、あれだ。放課後まで寝てる時は起こしてやるよ」

男「そうしてくれ」

―――

友「おはよー」

友が教室に着くなりクラスメイトに挨拶する。

「おはよー」 「今日もしけた面してんなぁ友」

クラスメイトの面々から友に挨拶が返ってくる。

友はバカだが、そのバカさを活かしクラスに溶け込んでいる。

一方俺は

「男君今日は一層不気味だね・・・」ヒソヒソ「ちょっと怖いかも・・・」ヒソヒソ

こんな様子だった。平常運転だな。

女「・・・」

―――

-放課後-

今日も特に変わったこともなく憂鬱な学校が終わる。

今日は暇だから友を帰りに誘うか。

男「友ー帰ろうぜ」

友「悪い、今日部活だわ」

男「そうか」

今日は一人で帰るか。

女「・・・」


教室を出て行くときに視線を感じたのは多分気のせいだろう。

―――

俺は帰宅途中に書店に寄っていた。

サッカーを辞めてからは時間ができるようになったから、その時間を読書にあてるようにした。

書店に来ているのは先日まで読んでいた本が終わってしまった為だ。

・・・本当は昨日来るはずだったが。

何か良い本を探していると興味深い本を見つけた。

男「『失われた時を求めて』か・・・」

前まで、中学時代の幼との時間を取り戻そうとしていた自分の行動を思い出す。

男「いい皮肉じゃねぇか・・・」

いいぜ、買ってやるよ。

俺は本を手に取り、レジへ向かう。

女「いらっしゃいませー」

レジには見たことある様な顔の女がいた。

まぁ知らない野郎だが。


女「600円になります」

俺は金を支払う。

女「またお越しくださいませー」

早く帰ってコイツを読みたい。

女「・・・」


書店を出る時、また見つめられているような気がした。


-翌日-

男「・・・またか」

俺は今日も昔の幼との夢を見た。

男「クソッ!」


また憂鬱な一日になりそうだ。

-教室-

男「・・・」

今日は一人での通学。

また、幼と先輩を見た。少し、心が痛む。

・・・でも、前よりかはマシだ。

俺はいつかはこの感覚に慣れてしまうのだろうか。

幼と先輩が一緒にいるという事に、慣れてしまうのだろか。

俺の心はまだ幼を諦められてなかった。

友「何だか眠そうだな。また夜中まで読書か?」

前の席の友に声をかけられる。

男「そんなとこだな。昨日買ったばかりでな」

友「げっ、やっぱり昨日俺の事書店に連れ込もうとしたろ」

男「読書はいいもんだぜ」

友「・・・本当お前変わったよな」

本当に俺は昔とは変わっちまったよ。

そろそろ寝ますー。 また明日にでも。
今見たらすんごい変な文があちらこちらに・・・

一晩明けたら結構レスついてる・・・

昼食とってぼちぼち再開します。

人物設定に無理がありすぎる
創作だから別にいいけど

>>43
少々エロゲ脳が入っているので・・・
お許しください。

自分の現状を嘆きながら机の中に教材を突っ込む。

男「ん?」

違和感を感じる。

不審に思って教材を出して机の中を見てみると、

二つに折られた一枚の紙。

友「まさか、ラブレターってヤツか?中身を見せろよ」

男「おう」

紙を開く。

そこには―――

『放課後、屋上で待っています』

友「・・・こんなテンプレまだいるのか。お前行くのか?」

男「まだラブレターって決まった訳じゃねぇだろ。この俺を呼び出すとは物好きな奴だ」

誰かのイタズラだったり、不良にカツアゲされるかもしれない。もしラブレターだとしても、幼を忘れるいい機会だ。

男「行く」

俺はこの憂鬱な日々に刺激が欲しかった。

-放課後-

紙を持って、屋上へ向かう。

今頃俺に興味を持つ野郎に多少の期待を持ち合わせ、屋上へと出る扉を開けた。

そこには―――

男「誰もいねぇ・・・」

無人。

男「やっぱりイタズラだったか。つまんね」

屋上を去ろうとする時、

女「・・・君は乙女からの誘いを少しは待とうと思わないのか?」

―――艶やかな黒髪を持つ美少女がそこにいた。

男「・・・誰だ、お前」

女「酷いな、君は。私は君のクラスメイトであり、こないだ書店でも顔を合わせたではないか」

そういえば書店で見たことあると思ったら、クラスメイトだったのか。

女「まったく・・・。私は君の買った本だって覚えているぞ。『失われた時を求めて』だったか?」

男「お前ストーカーかよ」

女「まさか。私はストーカーなんかでは無いよ。私もあの本は読んだ事があってね」

女「というかあの本には『同性愛』が題材にされている所もあるのだが・・・君はもしかして同性愛者か?」

何考えてるんだコイツ。

男「・・・そんな訳ないだろ。ところで、俺を屋上に呼んだ用件を聞こうか」

女「・・・そうだね」

女「率直に言うよ」

今までヘラヘラしていた女の雰囲気が一変した。

真剣な話って訳か。

告白でもなんでも受けてやる。

女「―――明後日、幼馴染が交通事故に巻き込まれて、死にます。」

男「・・・は?」

こいつ、何、言ってやがる。

女「だから、幼馴染が明後日死んでしま―――」

男「ふざけんじゃねぇ!」

女の胸倉を掴み、叫ぶ。

男「てめぇイタズラにしては少々度が過ぎてるんじゃねぇか?人の幼馴染勝手に殺してんじゃねぇよ!」

俺は右腕を振り上げ、女の顔目掛けて拳を入れようとする。

すると女は

女「・・・ほんとう、なん、だ」

涙を流していた。

その悲哀な顔色からは真剣味が伝わってくる。

男「・・・わりぃ、ちょっと熱くなりすぎた」

胸倉から手を離す。

熱くなって女の顔を殴ろうとするなんて。

どんなに最低な男になっちまったんだ俺は。

女「・・・普通は誰だってそうだよ。突然大切な人が死ぬって言われたら怒るに決まってる」

女は乱れた服装や頭髪を直し、

女「伝えたい事はそれだけじゃないんだ。私はそれを救う術を持っている」

男「・・・救う術?」

女「・・・私は時間を遡れる魔法を持っている。魔法っていうか、タイムマシンだけど」

タイムマシン?

女の顔は真面目だったが、タイムマシンという単語を聞いて信憑性が薄れてくる。

男「タイムマシンか。ある訳ないだろ、そんなもん」

女「あるよ。現に私は10年後の未来からここに来ている」

男「何のために?」

女「あなたの力を借りて、幼馴染を救う為に」

女「私に・・・協力してくれないか」

女は俺の疑いの言葉をかけるのをもろともせず話を続けた。

幼を救う・・・か。

昔から一緒だった幼が明後日に死ぬか・・・。



馬鹿らしい。

何だよ、タイムマシンやら、私は10年後からの未来から来たってか。

見ず知らずの奴にそんな事を言われて信じられる訳が無い。

それにもう、幼と俺は他人なんだ。

関係なんて、ないんだ。

男「・・・悪いが、その話は信じられない」

女「そう、か。」

男「じゃあな。この話は秘密にしといてやるから」

今度こそ屋上より去ろうとする。

女「・・・もし」

また女が話しはじめる

女「もしも、どうしようも無くなったら、私のところへ来て欲しい」

女「その時は私は君の力になるから。」

俺はその言葉を聞くと、無言で屋上から去った。


女「・・・やっぱり今回もダメだったよ男さん。でも、私は諦めない」




女「絶対に諦めないから・・・」

~~~~

公園で1人、ブランコに座り、泣いている少女がいた。

その光景はまるで一枚の絵画の様に美しく、そして儚かった。

少女が泣いているのを見て、とても心が締め付けられる。

俺は気になって話しかけてみた。

男『どうして泣いてるんだ?』

少女『姉さんが・・・死んじゃった』

「姉さん」という言葉を聞いて、俺は頭が痛くなる。

少女の顔が、なんとなく幼の面影を持っていたから。

少女『姉さんは・・・いつも優しくて、私の憧れだった』

少女『姉さん・・・なんで、なん、でしんじゃったのぉ・・・」

少女の涙は止まることはない。

俺はそれを黙って見守るしか無かった。

今の俺には少女を救う事なんてできなかった―――

~~~~

-翌朝-

男「・・・なんつー夢だ」

不思議な夢だった。

少女が泣いているのを黙って見守る夢。

「見守る」夢?

自分の思考が不思議な回答を出すことに疑問を残しながらベットを出る。

頭のイカれたSF女によると、幼は明日死ぬらしい。

やっぱりその事は馬鹿らしいし、信じられない。

それに、俺が幼を救うとしたって何のメリットも無い。

幼はもう、先輩の女だ。

―――

男「よう」

先に歩いてる友を見つけ声をかける。

友「よっ。昨日はどうだった?告白されたか?」

男「頭のイカれた女に変なこと言われた」

友「どんなことだ?」

男「幼が明日死ぬって」

友「なんじゃそりゃ」

やっぱり普通の人はそう思うよな。

友「勝手に人を想像で殺すな!って話だよな~」

男「全くだ」

本当にそうだ。

幼が死ぬわけなんて無いんだ。

>>57
いいセリフですよね~
あの頃のFFは本当に好きでした。

-教室-

友「おはよー!」

「おはよー」「おはよう」

教室に入るなり友が挨拶すれば、返事が返ってくる。

いつも通りだ。

ただ、

女「・・・」

女と俺の目が一瞬だけ合ったのを除いて。

―――

-昼休み-

男「友ー購買行こうぜー」

友「おうよ。今日は親父さんの弁当ないのか?」

男「親父、今日朝からいなくて」

『自分探し(ロマン)の旅に出ます。  byあなたのパパより。』

と毛筆で書かれた書置きと共にリビングの机の上には諭吉が1人。

こんな事は一ヶ月に何度もあった。珍しい事ではない。

しかし、親父の思考はいまいち読めない。

友と教室を出ようとすると、

女「待って」

SF女に声をかけられる。

友「どした?」

男「ちょっとな。先に行っておいてくれ」

友「あいよ」

男「で、何だ?」

女「・・・やっぱり協力してくれるのは無理かな?」

男「無理だな。お前の言っている事は信じられないし、第一俺じゃなきゃいけない理由が分からない」

女「・・・どうしても君じゃなきゃダメなんだ」

そういう女の顔はどことなく儚くて、

―――夢の中の少女の顔を思い出させた。

男「ッ!!」

そう思った途端、激しい頭痛を俺を襲った。

女「まずい!」

頭の中を何かが掻き回す。

男「ぅぁ!・・・あぁああああっ!!」



―――俺は何の為に過去へ戻ってきたんだ。



何の、為に、な、んだ。



俺の思考はそこで途切れた。―――

-放課後-

男「・・・んぁ・・・ここは・・・」

視界には、白い天井が見える。

?「起きたかい?」

謎の声、それは―――

男「女、か・・・」

保健室にいる状況を見ると、どうやら俺は気絶してたみたいだ。

女「・・・私のミスだ。すまない」

男「お前が何したっていうんだよ。こんなに頭痛が酷かったのは初めてだな」

女「・・・そうだろうな」

女「今から私が話す事は信じてくれなくていい」

女「ただ黙って聞いて欲しい」

女「私は前に10年後の未来から来たと言った筈だ。しかし、この現在では私はイレギュラーな存在」

女「存在してはいけないんだ」

女「だから、今を騙し続ける必要があった。私はこの時代の人だという事を」

女「その為に私はできるだけ、この世界の事実を変えないように動いた」

女「この世界に深く干渉してしまうと時間軸に影響して、この世界がだんだんおかしくなっていって」

女「破滅してしまうからね」

女「しかし、その誤魔化しも効かなくなってきてしまった」

女「私が強攻策を取ったから」

女「君に、幼を助けるために協力を願ったから」

女「私は自然に君が幼を助ける様に仕向けなくてはいけなかった」

女「なのに、私は君に協力を願った」

女「その結果、私はこの世界に深く干渉してしまったと見なされ、時間軸の崩壊が始まってきている」

女「君のさっきの頭痛はそれだ。この世界の未来の君の記憶が今の君に入り込んできている」

女「だから、私のせいなんだよ」

女はともかく、男の口ぶりとか考えるとタイムマシンてよりタイムリープかね?

>>68
まぁ、そのようなものですね。

タイムリープか、使用制限とかあんのかな

女の言う事はまるで何を言ってるのかよく分からない。

時間軸?この世界の破滅?

本当に訳が分からない。

だが、気絶する前に頭の中をめぐった言葉が浮かぶ。

『何の為に過去へ戻ってきたんだ』

これが時間を遡ってきた違う世界からの俺の言葉だとしたら。

そして、今日見た夢がもし、本当に過去の俺が経験した事だとしたら。

本当に幼は、明日死ぬかもしれない。

>>70
その事については後で書く予定です。

男「・・・二つ、聞かせてくれ」

女が頷く。

男「今の俺は幼を助けるの為に過去へ戻ってきた俺なのか?」

男「過去の俺はどうして幼を助けようとした?」

女は真剣な面持ちで俺の質問を聞いてこう答えた。

女「一つ目についてはその通り。そして、二つ目の答えはこのチップに入っている」

女はスカートのポケットからチップを取り出した。

女「これには君が今までの全ての記憶を取り戻すプログラムが組まれている」

男「便利な代物だな。さすが未来の技術ってところだな」

女「作ったのは未来の君だ」

女「ただ、このチップには二つの欠陥がある。このプログラムを君に取り込むには時間がかかる事と、さっきよりもずっと酷い頭痛を君を襲うだろう」

男「・・・そうか」

女「どうする?」


俺は―――

男「断る」

男「だけど、幼は助ける」

女「何故だ?幼を助けるならばこのプログラムを取り込んだ方がいいじゃないか」

男「確かにな。でもそのプログラムが取り込むができるのは」


男「一度きり、だろ?」

女「・・・流石だね。その通りさ」

男「だろうな。未来の俺の事を考えたらそう作りそうだ」

女「プログラムを一度使えば、多くの世界の君の記憶が集約され、時間軸がこんがらがって、やがて世界は破滅する」

男「いわば諸刃の剣、最後の手段ってヤツだ」

男「だが、俺はそれを治すプログラムも作っているはずだろ?」

女「うん。しかしそれを適用できるのも一度きりだ。多くの世界へ記憶の干渉なんて負担が多すぎて、何回もできるもんじゃない」

男「だからだ。それを今の俺に使うのは無駄って事」

女「じゃあ、何故幼を助けるのだ?」

男「それは、過去の俺の犠牲を無駄にしない為」

男「過去の世界の俺が俺に託した思いを無駄にしない為だ」

女「フフッ・・・君は本当に不思議な人だ。過去の君もそう言い、このプログラムを使わなかったよ」

その笑い方は凄く幼に似ていて、それにドキッとした自分がいた。

男「と、とにかくだ。今の俺は何をすればいい?」

自分で幼を助けると言っておいて、何をすればいいのか分からない。情けない。

女「そうだね、君は明日の昼頃までは普段どおりの行動をとって欲しい」

明日は・・・土曜日か。

女「私が君に連絡するから今から指定する場所で待ち合わせをする」

男「そこで俺のする事は?」

女「詳細はここでは言えないが、どのような方法でもいい。幼を救ってくれ」

男「無茶な事を言いやがる・・・そんじゃ、連絡先交換すっか」

そう言い携帯を取り出し女に携帯を差し出す。

女「何だか、青春してるって感じ」

男「うっせ」

携帯に女の名前が登録された。

男「そろそろ、帰るか」

少し休憩します。

質問があれば今のうちにどうぞ~

なんかシュタゲっぽいね

自分でもこの無理な展開はまずかったと思いました。
伏線でも何でも入れれば良かったですね。
ぼちぼち再開しますー

>>80
この系統の話を書くなら少なからず意識はしてしまいますね(笑)

-帰り道-

男「お前の家ってどこだ?」

女「あっちの方」

女が指差す。

男「俺の家と同じ方向だな・・・」

女「そうだな・・・」

沈黙が流れる。

少し気まずい。何だろうか、この微妙な雰囲気。

居づらい。

この雰囲気を打破するために口を開くと、

男「なぁ」女「ねぇ」

言葉がかぶり互いに顔を合わせる。

目が合う。

何か気まずい。

女「・・・どうぞ」

男「お、おう・・・」

この相手が気になって仕方がない感じ。

苦手だ。

男「お前って幼を助けようとするんだ?」

女「・・・幼は私にとってとても大切で、憧れの人だった」

女「幼が死んでから私はずっと泣いていた」

女「でもその時、私をずっと見守り、救ってくれた人がいた」

女「『一緒に幼を救おう』って」

女「私はこの人の為に、私を救ってくれたくれたこの人の為に幼を救いたい」

女「最初は、私の為に幼を救いたいって思っていた」

女「けれど、いつのまにか私は、あの人の為に幼を救いたいと思った」

女「もう、あの人の悲しい顔は見たくないんだ」

男「・・・」

分かっていたのかもしれない。

女は間違いなく誰かの為に、幼を救おうとしていた。

そして、女が俺を見る時の目が、特別なモノを見るような目だった事も。

男「・・・そうか」

俺は、そうやって返す事しかできなかった。

再び沈黙が流れる。

またもや、気まずい雰囲気が流れる。

初恋のような甘酸っぱい感じ。

って、何思ってんだ俺は。

沈黙のまま歩き進んでいたら、分かれ道が見えた。

女がそこで立ち止まる。

女「私の家、こっちの道だから」

そう言い、女は俺の家とは違う道を指す」

男「またな」

女「失礼するよ」

男「おう」

女が背中を向け、歩き始める。

遠ざかる背中に向かって、

男「絶対助けてやるぞ、幼もお前も」

そう、呟いた。

沈みかけた夕日が、静かに俺を照らしていた。

~~~~

?「あら~。男くん?」

家の目の前まで来ると、後ろから声をかけられる。

男「お久しぶりです。幼のお母さん」

後ろを振り向くと、幼の母とその後ろに隠れる様に小さな女の子がいた。

?「・・・」

美しい黒髪の体の小さな少女。

正直、彼女とは面識ないように思える。

いや、『現実』では面識が無いの間違いか。

少女は夢の中のあの少女と瓜二つだった。

そして、どことなく女に似ている。

...やっぱり、な。

幼母「こんばんは~。ほら、挨拶しなきゃ」

ふわふわしたようなしゃべり方。雰囲気は幼にそっくりだ。

少女「・・・こ、こん、ばんは」

男「お、おう」

控えめに手を挙げる。

なんで照れてるんだ俺は。なんで隠れてるんだお前は。

男「ところで・・・、そちらのお嬢さんはどちら様で?」

少女「っ!」ビクッ

そう言った瞬間、少女は涙目になり、

少女「男さん・・・わたしのこと、おぼえていませんか?」

と聞いてきた。

男「ご、ごめんな」

その弱弱しい雰囲気に気押しされ、謝ってしまった。

少女「・・・いいです。ッ・・・おとこさんにわすれられてしまうわたしがわるいんです」

泣き出してしまった。

男「いやいやいや!俺が悪いよ!君は何も悪くない!忘れた俺が悪い!うん、俺が悪い!」

幼母「しばらく会ってないんだもの。忘れていても無理はないわよ~。この子は幼の妹よ」

男「あ。」

思い出した。この少女は幼の妹だ。

幼との関わりがなかった為に幼妹を長く見ていなかった。


男「まさか、こんなに可愛くなっていたとはな・・・。気づかなかった」

幼妹「ぁぅ・・・」

幼母「あらあら」

幼母が幼妹を見て微笑んでいる。

俺もその姿を見て思わず癒される。

男「・・・それでは、また」

幼母「さようなら~」

幼妹「・・・さようなら、男さん」

幼妹に小さく手を振り、家に入る。


―――途端、

男「ッ!!」

また、激しい頭痛と眩暈に襲われる。

男「あぁあぁあああああっっ!!」

叫び声をあげながら、頭を抱えしゃがみこむ。


これが未来からの干渉。

この前と同じ様に頭を掻き回すような感覚がする。


俺は玄関にぶっ倒れ、意識を失った―――。

~~~~

-???-

いよいよだ。

遂に、幼を救う時が来た。

タイムマシンが完成し、数ヶ月。数々のテストを完了してコイツが使えるモノだって事は分かった。

コイツは時を移動するってよりも、別世界へ移動するって表現の方が正しいかもしれない。

それで、テストをしていく内にメリットが分かった。

このタイムマシンは実体を送るのがメインだが、人物の記憶や思考を送るのも可能だっていう事。

しかし、いくつかのデメリットも見つかった。

長い期間の時の移動は長ければ長い程、時間軸に影響を及ぼす事。

長い期間の滞在は少なからず時間軸に影響を及ぼす事。

移動先での大きな事象の改変は時間軸に影響を及ぼし、異常をきたす事。

?「・・・本当に時間軸ってヤツは面倒だ」

?「幼妹、準備はいいか?」

奥にいる幼妹を呼び出す。

幼妹「はい。準備万端です」

?「よし、今から時を移動する。それについて再度確認するぞ」

幼妹は黙って頷く。

?「まず、時の移動の主な目的は幼を死から救う事」

?「その為に過去の俺にできるだけ過去の事象に沿って行動させる事。それについてはお前もなるべく過去の事象を改変しないよう行動してくれ」

?「なぜなら、ただでさえ『幼を生かす』なんて大きな過去の事象の変化させるって賭けを起こすんだ。成功する確率は高い方がいいだろ?」

?「あと、追加事項があるんだったな」

幼妹「それはなんでしょう?」

疑問符を浮かべる幼妹にある物体を差し出す。

?「色んな世界で保存された俺の記憶を脳の中にインプットできるプログラムだ」

?「ただし、これには条件がある。これを脳の中に打ち込むと激しい頭痛を引き起こす」

?「まぁ、他の世界の記憶を自分の頭にリンクさせるからな。負担が大きいから仕方のねぇ事だ」

?「あと、コイツは時間軸への影響が大きすぎる。最悪、世界を崩壊させるかもしれない」

幼妹「では、どうすれば―――」

?「その時間軸への干渉を誤魔化すのがコイツだ」

そう言いポケットの中から二つ目のチップを取り出す。

?「このチップは他の世界とのリンクを打ち消す」

?「つまり、今までの世界での記憶は綺麗さっぱり消えちまう訳だ」

?「その事によって時間軸を誤魔化し、世界を正常に戻していく」

?「こいつは最終手段だ。先程の手段でどうしても無理だった時の為に使ってくれ」

?「使えるのは一度だけだからな」

幼妹「・・・はい」

?「さぁ、固い話はここまでだ。幼妹、10年もの間俺を見捨てずにずっと協力してくれてありがとな」

幼妹「いいんです。姉さんが助かるなら。今までずっと苦しんできた男さんが救われるなら」

男「だけど、俺はお前に過去への移動っていう重要な仕事を押し付けてしまった」

幼妹「それは仕方の無い事です」

幼妹「今の男さんが過去へ移動してしまうと時間軸への影響が大きく、事象が変化してしまうかもしれないんです」

幼妹「それに、もしも失敗した時に男さんが過去から戻れなかった時へのデメリットが大きいではないですか」

男「だからって、お前が危険なのも同じだ」

幼妹「でも、私はタイムマシンを作る男さんの作業を見てる事や応援する事、男さんが疲れた時には励ます事。そういう事しかできませんでした」

幼妹「だから、私は役に立ちたいんです。そして、それが結果として男さんを救う事になるのですから」

男「そうか・・・」

胸から色んな感情がこみあげてくる。

その感情を押さえ込む。

今はまだその時ではない。

泣くのは、幼と幼妹が無事、この世界に戻ってくる時だ。

男「・・・俺達は運命に打ち勝つ。『幼が死ぬ』って運命にな」

幼妹「はい」

男「タイムマシンの設定は間違ってないか?」

幼妹「大丈夫です」

男「ここの準備は?」

親指を立て心臓を指差す。

幼妹「・・・大丈夫です」

男「では、俺から最後に一言だ」

幼妹「?」

首を傾げる幼妹。

男「過去の俺と接触する場合は、今までの様に俺に敬語で接するな。できるだけ偉そうな感じで」

幼妹「なぜですか?」

男「過去の俺は捻くれてるからな。今のお前の態度で行くと間違いなくお前の言うことを過去の俺は信じないだろう」

男「ちょっと、辛いかもしれないが頑張ってくれ」

幼妹の返事は無い。

男「よし、タイムマシンを起動する」

俺はそう言い、箱に丁重に保管されていた手に収まる程のタイムマシンを取り出し、起動させる。

男「次会う時は、幼と俺とお前の三人だ。いいな?」

俺は笑顔でそう言い、タイムマシンを幼妹に手渡す。

幼妹「はいっ」

幼妹も笑顔で答えた。

男「お前ならできる。必ず」

幼妹「はい・・・」

幼妹「・・・過去への移動を開始します」

そう言い、幼妹は幻想的な光に包まれて、消えていった。


男「信じてるぞ。幼妹」


俺はそう願う事しかできなかった―――

設定を練るのに疲れてしまった。

休憩いたします。

少しだけ再開しますね~

~~~~

-翌朝-

目覚めると、視界には白い天井が広がっている。

おかしい。

俺がいたのは慣れ親しんだ自分の部屋だった。

俺は昨日、玄関で頭痛...未来の記憶の干渉を受けて俺はぶっ倒れたはず。

何故だ?

その事を疑問に思いつつ、時計で時間を確認する。

午前9時。

男「幼が死ぬまで約3時間ってところか・・・」

いや、死なせない。

必ず幼は俺が救い出す。

『グゥ~』

腹が鳴った。

そういえば、昨日家に帰ってから何も食べていなかった。

腹が減っては戦ができないと感じ、飯を求めリビングへ。

すると、リビングに近づくに連れて何やらいい匂いが。

親父が帰ってきたとのだと思い、扉を開けると―――



幼「あ、男起きた?」


―――幼がいた。

男「・・・えっ」


男「・・・何でいるの、幼さん」

幼「むぅー。昔から一緒だった幼馴染の私に随分他所他所しいじゃないか~」

幼は顔を膨れさせている。

男「あ、あぁ」

他所他所しいに決まってる。

昔から好きだった女が他人に奪われて、その他の奴といちゃこらしていたのにどう接しろっていうんだ。

幼「本当に心配したんだよ。お母さんから男が叫び声あげて倒れたって連絡きたから」

幼「ちょうど部活が終わった時だったから、急いで帰ってきたの」

幼「男が死んだらどうしようって思っちゃってね」

幼「男の家に着いたらちょうどお母さんが男をベットに運び終わったところで」

幼「ベットに寝て静かに寝息たてる男見たら、安心した」

幼「でも、次は起きなかったらどうしようって思って、私はずっと男の事を看病をしてたはずなんだけど・・・」

幼「いつのまにか寝ちゃいました。そして起きたらとてもお腹が空いていたので、料理を作ってたわけ」

男「・・・そうか」

幼は俺の事を心配してくれてたか。

どうでもいいようには思われていないらしい。

例え彼女が他人の女だとしても、ここは素直にお礼を言うべきだ。

男「・・・ありがとな。」

女「・・・どういたしまして。」

俺と幼の間にはまるで昔の頃の様な、懐かった`あの頃`の雰囲気が漂っていた。

女「私お腹減っちゃったよ、食べよ?」

男「だな」

~~~~

男「ごちそうさん」

幼「お粗末さんです」

幼の作ってくれた料理はめちゃくちゃ美味かった。

男「料理・・・上手くなったな」

幼「まぁね。幼馴染は日々進化するのです」

男「俺とは大違いだな」

ホント、俺とは大違いだ。

幼「・・・ねぇ」

男「何だ?」

食事を終え、ソファーにすわりテレビを見ていた俺に皿洗いをしながら話しかける幼。

・・・何だか夫婦みたいな雰囲気。

って、何考えてるんだ俺は。

幼「お皿洗い終わったら、大事な話するから」

男「・・・分かった」

声色からして、真剣な話っぽい。

俺は色んな想像をしてみる。

幼『先輩と付き合ってて私分かったの。本当は私、男の事が好きだって』

ないない。

幼『先輩、Hが下手で別れてきちゃった。ね、男しよ?』

そんなビッチ野郎こっちから願い下げだ。

幼『実は私、男だったの!』

誰だお前。


止めた。悲しい俺の思考力。

何も考えずにテレビを見る。


・・・ダメだ。何か集中できない。

今頃、幼が俺に何を話すって言うんだ。

どうせ、先輩絡みの話だろうな。

幼「男ー、終わったよ」

男「お、おう」

幼が俺の隣に座る。

もう、どうにでもなれ。

そんな気持ちだった。

幼「男に謝らなきゃいけないことがあるの」

幼「今まで私、男の事を騙してた。ごめんなさい」

男「どういうことだ?」

まさか。

幼「実は先輩との関係は―――

 
 
 
 
 
 
 
 
                    
 
 
 
 
 
 
                    ―――偽装、だったんだ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

一区切りついたんで今日はここまでにします。

質問などもあればどうぞ。

明日返します。

乙です!しかしやはり、か・・・幼馴染ものである以上偽装交際というのは頭の片隅にあったが、マジだったとは。

ヤバイ、普通ならここから結ばれそうなのにこれは幼が死ぬ未来があるってことで、BADエンド以外見えない。

幼妹(女)の言葉を察するに幼を助けるのは何度も失敗?してるんだよなあ

>>112
どこで幼馴染成分をぶっこむか悩んでました。
>>113
その通りですね~。自分の拙い文だと分かりにくいかなぁ、と思ったので安心しました。


再開しますね~

男「・・・」

この事を聞いて驚きを隠せない自分。

同時に、戸惑ってしまう自分。

男「そうか・・・そうだったんだな・・・」

―――そして、幼が誰かのモノになったわけでは無い事に安堵する自分。

一度に色んな感情が沸いてくるのが分かる。

幼を見てみると、彼女も何だか、安心した様な感じだった。

男「でも、何で偽装なんて事をしたんだ?」

幼「それは、男に私を強く意識させたかったから」

男「!?」

心臓がドキッと跳ねる。

顔に血が上っていくのがわかる。

そして、それは幼も同じようだった。

幼「この偽装を計画したのは私なの」

男「どういうことだ?」

まだ、何故俺に幼を強く意識させたかったのかが分からなかった。

幼「男が変わっていくのを見ていられなかった」

幼「`あの時`から男はまるで人が変わった様に。」

幼「昔の男はいつも、みんなの中心にいた」

幼「でも、今の男は違う」

幼「まるで、みんなとの関わりを拒んで、いつも孤独だった」

幼「唯一、男と接するのは友君ぐらい」

男「・・・」

幼「私は、そんな男を見ているのが嫌だった」

幼「辛かったの・・・」

そう言い、幼は目に涙を浮かべる。

幼「それに`あの時`の原因は私にある」

男「・・・お前のせいなんかじゃない」

幼「私のせいだよっ!!」

幼が声を荒げる。

幼「・・・男はサッカーを失って、まるで抜け殻の様だった」

幼「その時、私は何もできなかった」

幼「男が怪我したのは私のせいだって思い込んでいた」

幼「男に合わせる顔が無かったの」

幼「私はどうしたら`あの時`の罪を償えるか考えた」

幼「そこで思いついたの」

幼「・・・私の体を売ればいいんだって」

幼「その為に、男に私を強く意識させようと考えた」

そう言う幼の体は少し震えている。

幼「だから男、私とセックスしよ?」

涙目の幼は、俺の顔を見てそう言った。

男「ふざけるんじゃねぇ・・・」

さっきとは違う意味で頭に血が昇るのが分かる。

幼「なんで?男には損が―――」

男「ふざけるんじゃねぇ!!」

幼の両肩を掴み、叫ぶ。

男「大体なんだよ、それ」

男「お前のせいじゃないって言ってるだろ!」

男「`あの時`の責任は俺にある。お前が悩む必要なんてだよ!」

幼「そんなこと無い!私が、わたしが、大事な試合の前なのに」

幼「告白なんてするから・・・」

男「・・・関係ねぇよ。俺の集中力が欠けてたんだ」

男「だから俺の、せいなんだ」

>>118
男「`あの時`の責任は俺にある。お前が悩む必要なんてだよ!」×

男「`あの時`の責任は俺にある。お前が悩む必要なんてないんだよ!」○

申し訳ないです。

幼「それでも私―――」

男「うるせぇ・・・」

そう言い、俺は幼を抱き締める。

幼「なっ!?」

男「お前が気に悩む必要なんかないんだ。無いんだよ」

出来るだけ優しく、優しく俺は幼に話しかける

幼「ッ・・・男・・・」

幼は泣いてるみたいだ。

幼「こわかった・・・」

幼「男と離れるのがこわかったの・・・」

幼「でも、男とずっと一緒にいたいからって卑怯な手段を使おうとした」

幼「本当に、最低だよね私・・・」

男「そんな訳ないだろ。それにお前は俺にとって―――」

男「―――大事な人、だ」

そう言って、幼を強く抱き締めた。

ちょっと休憩します・・・

>>120

幼「でも、男とずっと一緒にいたいからって卑怯な手段を使おうとした」 ×

幼「だから、男とずっと一緒にいたいからって卑怯な手段を使おうとした」 ○

また間違いが・・・
度々申し訳ないです。

あと今日は諸事情により更新しないです・・・

そんなに気にするほどじゃないから大丈夫だよ。乙です、続き楽しみに待ってます

>>125
ありがとうございます。

今日は少し書きためてから再開します~

――――

しばらくすると、泣いていた幼も落ち着きを取り戻した。

今、二人の間に流れるのは沈黙。

聞こえるのはテレビの音だけ。

しかし、その沈黙は嫌なものではなくむしろ、ずっとこのままでいたい。

そんな雰囲気だった。

しかし、残酷な事に時間は過ぎていく。

時計の針は午前11時を指していた。

幼はもうすぐ『死』という運命を迎える。


こんなにも俺を大切に想ってくれている幼を、絶対に死なせやしない。

必ず。

幼「ねぇ・・・」

流れていた沈黙を破り、幼が話かけてくる。

男「・・・何だ?」

幼「明日、何の日か覚えてる?」

忘れるはずもない。

明日は去年、俺が試合で怪我した日。

幼に告白された日。

俺の運命が変わった日。

男「忘れるわけがないだろ・・・それがどうした?」

幼「明日、去年のやり直しをさせて」

幼「もう一度、あなたに想いを伝えたい」

男「・・・今じゃ駄目なのか?」

幼「駄目」

即答される。

幼「明日じゃないと、私の罪悪感が消えない」

幼「あの日と同じ日じゃないと駄目だって感じるから」

幼「だから、明日じゃなきゃ駄目」

男「分かったよ・・・」

男「幼がそこまで言うなら、いいぞ」

幼「・・・ありがとう」

その為には、絶対に幼を救う事だ。

約束を守るために。

幼「という事で、用事ができたので帰ります」

男「何の用事だよ」

幼「・・・女に秘密は付き物だよっ」

男「教える気は無いんだな」

幼「明日、分かるから」

男「・・・そうか、また明日な」

幼「うん」

幼「―――また、明日」

・・・そう言っては幼は家から出ていった。

何か声をかければよかったものかと、今頃後悔をする。

すると、同時に携帯の着信音が鳴る。

画面を確認すると案の定、女からだった。

男『俺だ』

女『幼の《死》への運命が動き始めた』

男『・・・それで?』

女『今からメールで場所を送るから、そこに来てほしい』

女『できるだけ早くね』

男『分かった。今すぐ向かう』

女『・・・必ず、幼を救おう』

男『当たり前だ』

そう言い、電話を切る。

すぐさまメールが届く。

メールで指定されていた場所、それは近くのショッピングモールだった。

――――


男「待たせたな」

ショッピングモールの入り口で待っている女に話しかける。

女「女性を待たせるとは感心しないね・・・っとそんな冗談を言ってる暇ではない」

女「今から君にこの後の事を簡単に説明するよ」

女「幼はショッピングモールで買い物を終えた後、徒歩で自宅へ帰宅する」

女「その帰宅途中の道で信号待ちをしている彼女の目の前で交通事故が起こり、そして、それに巻き込まれる」

女「私たちは交通事故が起こった直後、幼を救出し、彼女を《死》の運命から解き放つ。以上だ」

男「何故、事故が起こった直後なんだ?」

女は少し暗い表情を見せ、

女「・・・できるだけ私の知っているパターンで行動したい」

女「私がもっとも経験したパターンで」

そう、辛そうにいった。

男「・・・分かった」

男「それで、幼の買い物が終わるまでを何を?」

女「これといっては何もないね」

男「それなら、俺から質問いいか?」

女「構わないよ」

男「幼は何故ショッピングモールに来ているんだ?」

女「・・・詳しくは、私からは言えない」

女「ただ一つ言えるのは、大事な人との約束に大事なものを買いに来た」

女「と、でも言っておこうか」

それは明日、俺へ渡す何かを買いに来ているって事か。

つまりは、幼の死の原因は俺が関係していた。

その事を知って、胸が締め付けられる。

男「・・・」

女は俺の沈黙をどう受け取ったかは分からない。

しかし、考えて見れば俺が幼を殺したようなものではないか。

なのに、俺に協力してくれている。

俺と幼の為に、自分を犠牲にしてまで行動してくれている。

何が彼女をそんなに奮い立たせるのかが不思議だった。

今日はもう眠いので寝ます・・・

明日、また書けたら書きます。

奇声あげて倒れたなら娘じゃなくて救急に電話しろと突っ込むのは野暮なのか



>幼「私はどうしたら`あの時`の罪を償えるか考えた」

>幼「そこで思いついたの」

>幼「・・・私の体を売ればいいんだって」

>幼「その為に、男に私を強く意識させようと考えた」

なぜここから偽装につながるのか全く理解できないのは俺が童貞だから?

このタイミングで明かしたのもよくわからん

女の言ってた事を思い出すと、おそらく女は何度も過去へ移動している。

その数は、とても多かっただろう。

その中で女は、何度も俺に怒鳴られたり、何度も幼を救おうとし、何度も幼の死を見てきた。

女の辛さは、計り知れない程に大きいと思う。

男「・・・どうして、お前はそこまで自分を犠牲にできるんだ」

女「私は、自分以上に幼とあの人に幸せになってほしいと思っているから」

女「2人が幸せになった未来には、きっと私の幸せがあるはずだから」

女「・・・わたしの、幸せが・・・」

女は自分に言い聞かせる様に言う。

男「・・・ありがとな。俺の為に」

女「どういたしましてって言えばいいのかな?」

女はあくまで明るく振舞おうとする。

きたか!!!

>>163
すいません・・・
放って置いた信長の野望とskyrimやってたらこんな事に。

これからは更新するように頑張ります。

当ててやろうか
誰かにスイートロールを盗まれたんだろう

しかし、その明るく振舞おうとしてくれている女の姿を見ているとなぜかこっちは微笑ましくなる。

男「何か、俄然やる気出てきた」

女「そうだとうれしいよ」


そうして会話していると、ショッピングモールから幼が出てきた。

幼は大きな袋を右手に大切そうに持っていた。


男「・・・来たか」

女「そのようだね。幼に気づかれない様に後ろからついていくよ」

男「おう」

俺らは幼や周囲の人に怪しまれないように、周りに溶け込むように幼をつけていく。


しばらく歩くと、女が口を開く。

女「・・・幼が事故に逢うのは次の交差点だ。右折しようとした車がその車の正面から来る直進する車と衝突事故を起こす」

女「そしてその直進しようとした車が衝突した衝撃で幼の方へ向かう」

女「幼は突然の出来事に身動きが取れなくて、そのままその車に轢かれてしまう」

女「君はその時、幼を車に轢かれないような場所に連れていってくれ。手段は問わない」

女「私はこの世界の人間ではないから、手を出すことができない。手を出してしまえば大きな改変が起きる可能性ある」

男「・・・分かった」


運命の時は、刻一刻と迫っていた。

>>165
skyrimですね(笑)

早速書いたのですが明日の朝用事があるので寝ます・・・

明日の夕方頃にできれば書きます。

幼に気づかれないように後ろから追っていく。

間隔としてはおよそ30mといったところか。


女「タイミングになったら、私が声をかける。君はそれに応じ、幼を救い出してくれ・・・必ず」

女は淡々と伝えてくるが、その声には少し戸惑い、そして悲哀が込められているように聞こえる。

男「当たり前だろ? それにお前はそんな萎縮すんな」

そういい俺は女の頭上に手を伸ばし

男「それは俺じゃないと駄目なんだろ?」

女を乱暴に撫でた。

女「!!」

それに合わせ女の顔が紅潮していく。

女「・・・あまり混乱させる様な事はしないでくれ」

男「悪ぃな。お前の張りつめた顔見てたらついやりたくなった」

女「・・・」

余裕なわけではない。

だけど、女の不安そうな顔を見ていたら、気が気ではなくなってしまった。

女「準備はできているかい? 交差点はもうすぐだ」

男「もちろんだ」

心臓の鼓動が早くなっていくのが分かる。

女「着いた・・・ ここで私たちも待機だ」

交差点に着いた幼が信号待ちをする。

俺らもさっきと変わらない距離で待機する。

交差点がこの後悲劇の現場になるなんて誰も想像できないだろう。


だが、その悲劇は俺が止めてやる。

幼を救い出す事ができなければ、悲劇がまた起きる。

このまま幼がいなくなるなんて御免だ。

それだけじゃない。

俺の好きな幼がいつも隣で笑ってくれる未来。

そんな未来が欲しい。


覚悟を決める様に右の手のひらをぐっと握った。

その瞬間、

女「今だ!」

女が合図を出す。

俺は最大限の力で駆け出す。

絶対に救い出すぞ・・・幼!!


男「走れ幼!!」

俺は幼に向かって叫ぶ。

幼を救い出すためにはどういう方法がいいのか。それを調べた末に出た結果。

人間は逃げろというより走れといったほうが反応がいいらしい。

あまり信憑性のない情報は信じたくないが、救い出せる可能性が1%でも上がるなら俺はその1%に賭ける。

幼「!?」

幼は状況が呑み込めず、混乱して立ち止まっている。

やはりこれは駄目か・・・

その間にも交差点では車が動き出していて、右折しようとしている車が見える。

間に合え・・・!

足に力を入れているせいか、足が酷く痛む。

男「ッ・・・」

この痛みも幼との記憶の一つだ。

男「こんなもんで立ち止まっていられっかよ!!」

俺はさらに速度を上げ、幼の元へ。

交差点では車が右折しようとしている。その正面からは猛スピードで走る別の車の姿。


幼「どうしたの男―――」 

立ち尽くす幼の元に右折しようとした車と正面からくる衝突すると思っていた車が、衝突せずに俺達の方へ。

まずい! 俺が幼を救おうとした事で事象に変化させちまったのか!

この状況だと何が起こるか分からないぞ・・・!

幼「え、嘘―――」

幼が正面からくる車に気づき、どうすればいいか混乱し車だけを見つめた。

もうすぐだ! もうすぐで幼に届く!

この際、もう俺の体はどうなったていい!

俺は自分の体を幼に向かって投げだした。


間に合え俺の体! 届け俺の手!


こっちへ猛スピードで向かってきてた車は―――――























――――――俺達を避け、激しい音を立てて後方の建物に衝突した。

俺達は、助かった。


俺は幼を、死の運命から、救いだしたんだっ・・・!


男「大丈夫か?幼」

幼「・・・ぅ・・・」

衝撃で少しよろめいてるようだ。


幼「な、なにがおきたの?・・・」

男「幼・・・本当によかったっ!・・・」

俺はあまりの喜びに幼を強く抱きしめる。

幼「い、いきなりどうしたの」

照れて顔をそらす幼。

男「お前は・・・事故で死ぬかもしれなかったんだ」

幼「えっ!・・・」

男「けど、救い出した」

男「手段はどうであれ、お前は助かったんだっ!」

幼「う、うん・・・」

幼は少し戸惑った様子を見せながら

幼「ありがとう、男」

満面の笑みで俺の背中に手を回す。



俺はこの大切な存在をずっと守っていきたい―――


そう思える瞬間だった。

幼「・・・そろそろ恥ずかしいよぉ」

真っ赤に染まる幼の顔。

男「あ、悪いな」

俺も喜びに浸り随分と幼を抱いていた。

思うとすごく恥ずかしい事をしていた・・・

俺が幼から腕をほどこうとすると

幼「ぁっ・・・」

小さな声を出す幼。

それは抱きしめていたのをやめたのを残念がっているようにも見えた。

何だろう、すごく可愛い。

幼「そういえば、男は何で私が事故に逢うって分かったの?」

男「それはだな・・・」

それを思い出そうとした瞬間――

男「!」

微かな頭痛を感じる。


前にも感じたことのある感覚――

――あれ?

こんな頭痛、前にも感じたことあったか?

頭の中を見えない何かが巡る。

そういえば何で俺は幼が事故に遭うって知ってたんだっけ?

・・・駄目だ。思い出せない。

あったはずの何かが見えない。

俺は何で幼を救ったんだっけ・・・


男「・・・まぁ。男の勘ってやつだな!」

幼「何それ。教えたくない事でもあるのかなー?」

男「ハハハ・・・」


何か分からない違和感を抱いて、俺は幼と帰路に着いた。






女「・・・男さん・・・どうか、姉さんと幸せに・・・」

女「私は、姉さんと男さんが幸せでいててくれればいいんです」


女「だから・・・私のことなんか忘れていいんです―――」



~~~~~~~~


幼の事故から一か月後。


――朝 通学路――

男「あー学校めんどくせー」

幼「男はホントめんどくさがり屋さんだねー。宿題はちゃんとやってきたのかなー?」

男「あっ、やってね」

幼「もーう、私がいなかったら成績どうなる事やら・・・学校着いたら宿題見せてあげるから」

男「へへっ。サンキューな」

あの事故から一か月後。

俺と幼はこの前までの互いに冷たかった期間などを忘れたのごとく今の時間を過ごしている。

幼といる空間は昔と同じ、あの暖かい空間だった。

―教室―

友「よぉ。今日もラブラブだねぇ」

男「うっせ」

教室に入ると早速友の嫉妬を浴びる。

クラスメイト男「おっ、男朝から熱いね!」

男「お前まで言うか・・・」

幼との関係が元に戻った事で俺も少しずつ変わり

クラスメイト女「おはよー男君。今日もだるそうね」

男「これが俺の素だ。だるい時はもっと猫背だぞ」

こんな風にクラスメイトとの関係も改善されていって楽しい学校生活を送っている。

それもこれも全て幼のおかげなのだろうか。


友「はぁー。男はいいぜーあんなに可愛い彼女さんがいてよ」

男「・・・まだ付き合ってないけど」

友「・・・お前らまだ付き合ってなかったの?もしかして彼氏彼女の関係を通りこしてもう夫婦なのか!」

男「黙れ」



俺と幼は周りからはカップルと見えるらしいが、実際の所はまだ付き合っていなかった。

~~~~~~

―― 一か月前 約束の日――


・・・

俺はものすごく緊張している。

幼を事故から救った翌日。

幼が俺にどうしても渡したかったもの。伝えたかったもの。

それを俺は今日聞くわけで。

正直寝不足だった。

もちろん幼が俺に何を伝えたいのかを考えてたって事もあるが、俺はそれよりも幼を抱きしめてた時の感触を思い出していた。

幼・・・柔らかかったな・・・

俺は変態だった。


ピンポーン

男「っ!・・・来たか・・・」

遂にやってくるその時。


俺は期待と不安とほんの少しの煩悩を抱き、ドアを開ける。

俺の家に来るだけなのに無駄に着飾った幼の手には大きな袋が握られていた。

幼「・・・おじゃまします・・・」

男「・・・どうぞ」

よそよそしい雰囲気。

仕方ない。俺達は緊張しているから。

幼を俺の部屋に連れていく。

男「・・・」

幼「・・・」

互いに続く沈黙。

何かを切り出そうにも言い出しにくい。

均衡を破ったのは幼だった。

幼「・・・やっぱりないね」

男「なんのことだ?」

幼「スパイクだよ。高校入る前にあげたやつだよ」

あのスパイクか・・・

一時の嫉妬で捨ててしまった事を今頃悔いる。

男「悪い・・・あのスパイク見てるとつらくてな・・・」

幼「そうだよね」

幼「でも・・・いいかな」

男「?」

幼のいきなりのポジティブ発想に俺は疑問符を掲げる。

幼「今までの事を忘れて、また昔みたいに――」

そうして幼は袋の中に手を入れ何かを取り出した。

それは、スパイクだった。

あの時と同じ。


幼「いや、それ以上の関係に」


幼「―――私はあなたの事が好きです」



幼「私と、付き合ってください」

なんとなくは分かっていたのかもしれない。

昨日からの幼の行動、言動。

その全てを思い出していく内に俺は―――


?『―――いいんです。姉さんが助かるなら。今までずっと苦しんできた男さんが救われるなら』


不意に誰かの声を思い出した。

けどこの声は誰なのか分からない。

昨日感じた違和感に似たものだ。

そうした違和感を感じた俺の口は自然に

男「・・・答え、少し待ってもらっていいか」

そう発していた。

幼「・・・えっ」

それを聞いた幼は驚いた様子で俺を見る。

幼「・・・他に好きな子でもいるの?」

男「そういう訳じゃないんだ・・・ただ・・・」

男「俺にも分からないんだ。だから少し時間をくれ」

幼「うん・・・分かった」

~~~~~~


こうして俺は幼に曖昧に答えてから一か月経つ。

俺のわがままで幼を待たせてしまって、申し訳ないと思う。

それと同時に俺の事を詮索しない幼にも感謝をしたい。


稀に感じる違和感。

不意に教室でそれを思うと誰もいない空きの席を見つめてしまう。

そこには何もないはずなのに。

誰かがいたことなんてなかったのに―――

――夕方 帰宅路――


幼「ねぇ男。今日この後時間ある?」

男「別に暇だが・・・どこか行くのか?」

幼「うん。欲しい本があってさ」

今日は部活が休みの為、幼と一緒に帰っている。

そういえば珍しいな。幼が本買うなんてな。

幼の変化に少し驚いていると前から見知った顔が走ってくる。

先輩「男君、幼ちゃん久しぶり」

サッカー部の先輩だ。今日は部活の無い日だってのに先輩は自主トレをしている様だ。

尊敬すべき向上心だ。嫉妬していた自分が恥ずかしい。


男「こんちは・・・自主トレですか?」

先輩「そうだよ。部活がないからって休んでいられないんだ。僕は」

幼「先輩は動きすぎです。少しくらい休んでもいいですよ」

先輩「いいんだよ。これぐらいやらないと体が鈍ってしまうからね」

先輩「おっと、これ以上二人の時間を邪魔しちゃいけないね。また今度」

そういい先輩は颯爽と走り去った。

幼「ホント、先輩には感謝しなきゃ」

男「・・・何の事だ?」

幼「偽装の事」

男「あぁ、そんな事もあったな・・・」

他愛もない話をしながら俺と幼は本屋へ向かった。

―本屋―

幼「それじゃあ、私は本探してくるから適当にぶらぶらしといて」

男「了解」

幼はるんるんした様子で本を探しに行った。

さて、どうするか。

俺は文庫本のところへ足を運ぶ。

よさげなタイトルの本を探していると一つの本が目に入る。

男「『失われた時を求めて』かぁ・・・」

そういえば全部読み終わってなかったな。

途端、頭に何かが流れこんでくる。


?『まったく・・・。私は君の買った本だって覚えているぞ。『失われた時を求めて』だったか?』


またこの声か・・・

この前とは口調は違うが声質は一緒だった。


俺は行き場のないもどかしさに頭を抱える。

もしかしたら、この本にこの違和感を解く鍵があるかもしれない。

帰ったら読んでみよう。

幼「どうしたの男?頭抱えて」

男「お、おう。ちょっとな」

幼「ふ~ん。変な男。早く帰ろ?」

男「あ、あぁ」

――夜 自宅――


男「さて、読んでみますか」

幼と別れた俺は部屋に行き、早速『失われた時を求めて』を手に取る。

男「え~と、どこまで読んだっけ・・・」

本のページをめくっていると、ヒラヒラと一枚の紙が本から落ちた。

男「?」

疑問に思い、その紙を手に取る。

どうせしおりだろうと思い紙を見ると、俺の予想とは大きく違った物だった。

本から落ちた紙。

―――それは、文字の綴られた手紙だった。

~~~~~~

男さんへ。

こんにちは。女もとい未来の幼妹です。

今回このような手紙を出したのは、男さんに謝らなければいけない事があります。

勝手に男さんやこの世界の記憶を改編し、私や事故の事を忘れさせてしまった事です。

男さんがこの先姉さんと幸せに過ごしていく為には私の存在や、事故の記憶は必要ありません。

それに私の存在の記憶は何もせずとも時間とともに消えてしまう様なのです。

それなら、早く記憶を消してしまった方が男さんが辛くないだろうと思い、今回はこのような事してしましました。

そして、謝らなければいけない事はもう一つあります。

>>259
× それなら、早く記憶を消してしまった方が男さんが辛くないだろうと思い、今回はこのような事してしましました。

○ それなら、早く記憶を消してしまった方が男さんが辛くないだろうと思い、今回はこのような事をしてしまいました。

お恥ずかしい・・・

それはこの手紙を残してしまった事です。

おそらくこの手紙を読んでしまったら、私の事や事故の事を思い出してしまうかもしれません。

自分で記憶を変えて、なかった事にしようとしてるのにまた思い出させようとしている。

自分でも馬鹿馬鹿しいと思います。

けれど、男さんにはどうしても私の事を覚えていてほしかった。

男さんだけには私と過ごした日々を覚えていてほしかったんです。

男さんの事が好きだから。好きな人だけには私が一緒に姉さんを救った事をどうか忘れないでほしい。

どうか私の最後のわがままを許してください。

さようなら、男さん。

また、未来で会いましょう。

幼妹

~~~~~~

手にある手紙を握りしめる。

男「・・・チクショウ・・・」

両目から大量の涙が流れる。

今まで感じてた違和感の存在が静かに俺の記憶として蘇る。

諦めず幼を救おうと何度も過去へ行った幼妹。

それを何度も拒絶した俺。

何度も事故に遭う幼。その光景を何度も見る幼妹。

その度タイムマシーンを作って幼を救おうとする俺。

それをどんな時も傍にいて、支えてくれた幼妹。

辛い時にいつも隣にいてくれた幼妹。

今まで経験してきた全ての世界線の記憶が俺の脳内に入り込んでくる。

不思議と頭痛は起こらない。


男「・・・なんで、こんな大切な記憶を忘れてたんだよッ!」

悔しかった。情けなかった。

一番辛い事は全部幼妹に押し付けてたくせにっ!

俺はあいつに何もしてやれてねぇじゃねぇか!

男「こんなんじゃお前が報われねぇよ・・・」

そして一番に思った事。

俺は、俺は――――








幼妹が好きだ――――








いやーどうも>>1です。

この前もちゃんと書くって言って一か月経ってる。

申し訳ない。


正直今日中に書き終わらせようとしたんですけど、思った以上に時間がかかってしまいました。

少し駆け足だったのでおかしいところがあるかもしれない・・・

とはいえ近日中に完結させるので、どうかお待ちください。

そう思ったのがいいが、どうすればいいか分からない。

どの様に幼妹に気持ちを伝えればいいのか。

今すぐ幼の家に行って、幼妹に気持ちを伝えるか?

駄目だ。この時代の幼妹は俺と過ごした日々なんか覚えていないし、何しろ小学生だ。

じゃあ今からタイムマシンを作って未来に行けばいいのか?

それじゃあ、時間がかかってしまう。

未来のあいつに会うにはどうすりゃあいいんだ・・・


それに俺は幼にだって答えを出さなければいけない。


違和感から解放されたものの、また新たに生まれた二つの問題に頭を抱えながらベットに横たわる。


そのまま訪れる眠気に身を任せるように視界は暗闇に染まっていった―――

~~~~~~

男「・・・」

また失敗した。


これで何度目だろうか。


おそらく百の回数を超えた頃か・・・

幼を俺達は救い出す事は出来ないのだろうか。


何が間違ってたんだ?

幼妹の俺への接触方法?

俺と幼の関係の修復?

幼の行動の予測?

それともそもそもタイムマシンが既に世界線の改編に大きく影響している・・・?

男「・・・クソッ・・・」

やり場のない悔しさ、怒りに思わず呟く。

幼妹「・・・男さん」

数日前、過去の世界から帰ってきた幼妹。

幼妹「また、何もできなくて・・・ごめんなさい」

幼妹が俺に頭を下げる。

この光景も何度見た事か。

本当に辛いのは俺よりか幼妹のはずなのに。

男「・・・お前が悪いわけじゃない」

何でもっと気の利いた言葉をかけてやれないんだろう。

幼妹「・・・はい」

それに反応する幼妹の顔も心なしか疲れている様に見える。

そうだ。俺達はもう疲れたんだ。

無理だったんだ。幼を救うなんて。

世界に抗うのは不可能だったんだ。

それに俺達はもう精一杯頑張ったよな?

もう、こんな事やめよう。

最初から無理だったんだ。

男「なぁ・・・幼妹」

男「もう・・・やめようぜ・・・」

男「無理なんだよ、幼を救うことなんて」

男「俺らがいくら頑張ったって、世界には勝てないんだよ」

男「俺らがやってたのは無駄な事だったんだ」

男「だから、さっさと終わりにしよう・・・」

そういうと幼妹の顔が豹変し、右手をあげ――――



鈍い音と共に俺の頬を叩いた。

男「いって・・・なにすんだよ」

突然の幼妹の行動に驚きと怒りを覚える。

幼妹「男さんはなんでそんな事が言えるんですかっ!」

幼妹が今まで聞いたことの無いほどの大きな声で俺に叫ぶ。

幼妹「あなたが、諦めていいんですか!?姉さんの事を!」

幼妹「十年もかけてやっとタイムマシンを作りあげたのに、たった何百回失敗した程度で折れる程男さん気持ちは弱いはずがないです」

幼妹「今までやってきた事が無駄だったなんて、絶対に無いです」

幼妹「失敗が積み重ねっていくからこそ、その先に成功があるんです」

幼妹「だから・・・そんな事言わないでください・・・」

今にも泣きだしそうな幼妹の真剣な言葉一つ一つに俺の中の気持ちが変わっていく。

そうだ。何のために俺は十年もかけてタイムマシンを作ったんだ。

俺のやってきたことなんて決して無駄なんかじゃなかった。

それに約束したじゃないか。

また三人で会うって。

男「ごめんな・・・」

俺は幼妹を抱きしめる。

男「俺は一番大事なことを忘れてたよ・・・三人でまた会うって約束をな・・・」

男「それに一番辛い目に遭ってるのは幼妹のはずなのに、俺は気の利いた言葉一つ言ってやれなくて」

幼妹「いいんですっ・・・私の苦労なんて男さんに比べたら・・・」

俺の言葉を聞いて涙を流す幼妹。

男「お前も十分頑張ってるよ。俺なんかよりずっと」

幼妹の頭を優しく撫でる。

幼妹「・・・ぁ・・・」

男「これからも頑張ろうな・・・幼を救うまで」

幼妹「・・・はいっ!」


最初に幼を救おうと言ったのは俺のはずなのにいつのまにか俺と同じぐらい、いや俺以上に幼を救おうとしていた幼妹。


その幼妹に初心を思い出させられたと共に、幼妹の存在が俺の中で大きくなっていった―――

~~~~~~


――朝 自室――

男「んぁ・・・」

結局、俺は幼妹への気持ちをどうすればいいのかという答えを見つけ出せないまま朝を迎えていた。

今の俺には何もできないのだろうか。その事が悔しくて堪らない。

けど、悔しく思うだけでは何もできない。

そして幼にだって、俺の答えを伝えなくてはならない。

俺は、幼とは付き合えない。

憂鬱な気分を抱き、リビングに向かうと親父が朝食を作っていた。

父「おはよう、男」

男「・・・おはよ」

父「なぁ男、お前悩み事でもあるのか?」

親父が落ち着いた口調で語りかけてくる。

男「・・・なんで分かった」

父「俺はお前の父親だ。息子の悩みが分からないでどうする」

男「そうだよなぁ・・・」

さすがは親父だ。

男「親父はさ、大好きな人に今すぐ会いたいのにその人は絶対に会いに行けるような所にはいない」

男「そんな時はどうする?」

父「そりゃあ、何がなんでもして会いにいく。自分さえ諦めなければ行けない所なんてないからな!」

親父は戸惑うことなく真っ直ぐに答えた。

男「・・・そっか」

父「悩み、解決したか?」

男「あぁ、バッチシだ」

父「なら俺の飯食って早く学校行ってこいや」

親父のおかげで俺の心が晴れていった気がする。

そうだよな。行けないなんて事はない。

それは例え未来であってもどこであったとしても、何が何でも会いに行く。

決意した俺に、迷いはなかった。



―放課後 自室―

幼「・・・で、何かなぁ、大切な話って」

俺は幼を自室に呼び出していた。

それは勿論、幼に告白の返事をする為だ。

幼の死のキッカケ。

それは直接は俺に関係していた。

それも俺に告白をするための行動だ。

正直、救い出す前までは幼が好きだったかもしれない。

だが、幼を救い出した瞬間に別の大切な存在に気付いた。

とんだ皮肉だ。けど、構わない。

俺は決めた。幼妹に会いに行くと。

男「・・・この前の告白の返事をしようと思ってな」

幼「まぁ、大切な話って言ったらそれしか無いよね」

俺は、覚悟を決める。


男「ごめん、幼。俺は・・・幼とは付き合えない」

幼「・・・そっか」

幼の反応は俺の予想していたよりも簡素なものだった。

幼「やっぱ・・・そうなんだね・・・」

幼が何か小声で呟いてるが、俺には何を言ってるかは分からなかった。

幼「じゃあさ、最後に一つだけお願いしてもいい?」

男「いいぞ」

幼「私の事・・・抱きしめて」

男「・・・分かった」

幼「ありがと、もういいよ」

数十秒経った後に幼はそういい俺から離れた。

幼「それじゃあ、私帰るね」

男「あぁ。またな」

~~~~~~

―幼の部屋―

幼「・・・ねぇ、未来の私」

幼「後悔しないようにって、言ったけど・・・」

幼「やっぱり・・・辛いよぉ・・・」

幼「でも、男が幸せになれるならいいよね」

私は携帯を閉じ、枕に顔うずめて泣いた。


~~~~~

俺は幼に答えを出した。

後は幼妹に思いを伝えるだけ。

やはり、タイムマシーンを作るのが妥当だろう。

この世界線の幼妹はもはや、タイムマシーンの事を分からず育っていくだろうから。

だから何年何十年かかろうがタイムマシーンを作り、十年後の違う世界線へ飛ぶんだ。

~♪

不意に携帯が鳴る。

男「こんな時に何だ・・・?」

俺はおもむろに携帯を開く。

画面には現れたのは、見覚えのないアドレスからのメール。

不思議に思った俺はメールの中身を見る。

『お前の手助けをしてやる。机の中段の引き出しを開けろ』

内容はこうだった。

どうせ誰かのいたずらかもしれない。

しかし、藁にもすがりたい今の俺にはそんな事を考えている時間などなく、気づけば机の引き出しを開けていた。

そこにあったのは、手のひらサイズの見たことのある箱があった。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月13日 (月) 23:37:22   ID: 8HF0u47L

おわりですか?

2 :  SS好きの774さん   2014年01月15日 (水) 01:58:05   ID: O9k2vUQR

面白くはないな

3 :  SS好きの774さん   2014年01月16日 (木) 20:38:17   ID: gK5_q4Vc

終わりなの?

4 :  SS好きの774さん   2014年02月20日 (木) 00:21:14   ID: E5a-4Itw

俺はこんな終わりかたでも良いかな

5 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 07:29:03   ID: O3FTxYYG

おいいいいいいいいいいい!

6 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 07:29:03   ID: O3FTxYYG

おいいいいいいいいいいい!

7 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 12:49:06   ID: PmuU9OPy

こんな終わり方好きだな

8 :  SS好きの774さん   2015年11月27日 (金) 14:48:29   ID: ngH0QGLz

えっこれで終わりなのか

9 :  SS好きの774さん   2016年03月05日 (土) 02:01:57   ID: X5ClMwMZ

その箱はなんだよ!?

10 :  SS好きの774さん   2016年04月08日 (金) 02:01:42   ID: xIrdn2YG

うますぎる
マジでタイプ

11 :  SS好きの774さん   2016年04月23日 (土) 14:12:18   ID: hAZs4sL2

クソつまんな

12 :  SS好きの774さん   2016年06月08日 (水) 00:21:05   ID: IUfMVsJW

無理やり終わらすのやめろよ、意味不明だぞバカみたい

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