ミカサ「弱くてニューゲームっ♪」(47)

~いってらっしゃい エレン

エレン

エレンー



アレ?ワタシヨワイ…マエノチカラツカエナイ

コレジャエレンマモレナイ…


       ヒュウウウウウウウウウウ
             8  4  5

悪ガキ「どうした異端者 悔しかったら殴り返してみろよ!」

アルミン「そ…そんなことするもんか!それじゃお前らと同レベルだ!!」

悪ガキ「何だと!?」

アルミン「僕が言ったことを正しいと認めてるから…言い返せなくて殴るしかできないんだろ?
それは僕に降参したってことじゃないのか!?」

悪ガキ「う……うるせえぞ屁理屈野郎」

エレン「やめろ!!」

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エレン「ああまた派手にやられちまったなハハハ…薪も散らばったぜ…」

アルミン「ひっ、拾うのてつらうよ…くっ、口の中がニガイ」

ミカサ「ごめんね私なにも出来なくて…むしろエレンは私に怪我させないように…かばったから負けて…
ウッウッ…」

エレン「何言ってんだミカサ、男子たるもの女の子守るの当然だろ」

ミカサ「ゴメンネゴメンネ…うわ~ん」

アルミン「炎の水が~砂の雪原が~」

エレン「王様ビビリすぎ」

ミカサ「ねえ…2人は…なんで外の世界に行きたがるの?」

アルミン「100年壁が壊されなかったって言うけど本当に100年か怪しいしね」

エレン「そんで、こっちから攻めて自由になってやる!」

ミカサ「調査兵団…に行きたいんだ…やめたほうが…」

エレン「巨人の心配ない世の中にして家族…のお前守ってやるから心配すんな!」

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ビリビリ



……ヤツだ…

巨人だ

あ…あの壁は50mだぞ

巨人は最大でも15m程度だろ!?

そんな!


ドッゴォオオオオ ドオオオオッ ドオオオオ


ヒュウウウウ ヒュュュン ヒュウウウウン


壁に穴…壊されたの?!うわあああああああああ

エレン「壁の破片が飛んでいった先にうちが!!母さんが!!

ミカサ「(どうして私の体は動かない)」

アルミン「エレン!ハァッハァッ うう… もうこの街はだめなんだ 無数の巨人に占領されるんだ…」

ミカサ「(プルプル)」

アルミン「うっうう…………」

アルミン「……………!…そうだミカサ…ハンネスさんを…呼んでこよう!今すぐ!」

ミカサ「…うん」

タッタッ

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ハンネス「ダメだった…俺に力と勇気がなかったばかりに…
エレンを連れて逃げるのがやっとだったよ…」

ミカサ「そんな…カルラおばさん…」

ズキズキ

ズキンズキン

ミカサ「…あぁ またこれか…」

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イアン「彼女の働きは並の兵士100と等価です…失えば人類にとっての大損害です」

キース「あらゆる難解な科目を完全にこなす実現力がある 歴代でも類のない逸材として最高の評価は妥当と言える」

アニ「どうかな…この技は人間用なんだ あんたに必要あるとは思えないけど

ただ…猛獣に通用するかどうか興味はある」

リヴァイ「ミカサ!お前の能力のすべてはエレンを守ることに使え!」


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ミカサ「どうしてこんな時に…思い出す…」

               8  4  7
              ヒョオオオオオオオ


キース「貴様は何者だ!?」

ミカサ「シガンシナ区出身!ミカサ・アッカーマンです!!」

キース「アッカーマン!貴様は何しにここに来た!?」

ミカサ「エ…共に過ごす家族を守るためであります!」

キース「ふん!」ゴッ

ミカサ「(ヘナヘナ)」

キース「兵士が心臓(ハート)を捧げる相手は公だ!恋だの愛だのしたければ開拓地に帰れ!

ここにいる限り女だから男だからと扱いを変えることはない!覚悟しろ!!」

ミカサ「ハッ…」

オールバック教官(以下オ教)「やってるな… お前も訓練兵のときは初っ端からあれだったろ?」

後輩「懐かしいです でも…あの恫喝には何の意味が…?」

オ教「通過儀礼だ

それまでの自分を否定して真っさらな状態から兵士に適した人材を育てるには必要な過程だ」

後輩「? …何も言われてない子がいるようですが」 

オ教「あぁ… すでに通過儀礼を終えた者には必要ない」

オ教「おそらく2年前の地獄を見てきた者達だ

面構えが違う」

アニ・レオンハート
ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバー
エレン・イェーガー
ユミル

「トロスト区出身!ジャン・キルシュタインです!」

ゴツン!

「ウォール・ローゼ南区ジエナ町出身!マルコ・ボットです!」

ネチネチ

「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身!コニー・スプリンガーです!」

ギャクダ!ミシミシ

「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身!サシャ・ブラウスです!」

は…半…分…?

~その夜

 スッ

ジャン「な…なぁアンタ…」

ミカサ「!」

ジャン「あ…あぁ…えっと…見慣れない顔立ちと思ってな…つい…」テレテレ

ミカサ「……」

ジャン「すまない…とても綺麗な黒髪だ…」カァァ

ミカサ「どうも」

ジャン(ポーッ)(ん?)



エレン「お前髪長すぎだろ、立体機動の訓練の時事故ったらどうすんだ!」

ミカサ「うん わかった 切ろう どの辺まで切ればいいかな?」


ジャン(はあああああ?)

コニー(何こいつ狭めぇとこで突っ立ってんだ邪魔だな)

ズリイイイイイィ

コニー「いッ!!

オイお前何人の服で手ぇ拭いてんだ!?

何拭ったんだお前…

!?」

ジャン「人との…信頼だ…」

ヒョオォォォォオォォ

キース「まずは貴様らの適性を見る!

両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!

全身のベルトで体のバランスを取れ!

これが出来ない奴は囮にも使えん!

開拓地に移ってもらう」

オ教「これはまだ初歩の初歩だが この段階から立体機動の素質は見て取れる」ザッザッ

オ教「んん…今期はできる者が多いようだ」

後輩「あの…彼女は…」

オ教「素質というものだろう

人並み以上にできることがあれば…

人並み以上に出来ないこともある」

ミカサ:プラーン

キース「何をやっているミカサ・アッカーマン!!上体を起こせ!!」



ミカサ(え…まさか…こんなとこで…ウソ…)

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ミカサ(やはり先に…ユミルを----殺さなくては!!)

クリスタ「待ってミカサ!!」

ミカサ「クリスタ!?」

クリスタ「待って…!ユミルを殺さないで!」

ミカサ「それはユミル次第でしょ!?

どうする!?

私は邪魔する者を殺すだけ! 選んで!」

クリスタ「待ってよ!!」

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ミカサ「う…ユミル…クリスタ…殺す…ムニャムニャ」

ユミル「…おい」

ミカサ「ハッ!」

ミカサ「…夢?」

ユミル「おい…起きたか」

ミカサ「あ…何ですか?」

ユミル「こっちが何かと思ったよ、うなされて寝言言うのはいいけどよ

まだ話したこともないやつに名指しで殺すとかびっくりだわ」

ユミル「アンタがさ、私とクリスタのこと殺す殺すって寝言言ってたんだ

何か恨み買うようなことしたのかと気味悪くなってさ」

ミカサ「…ごめんなさい…そんなことは…全然…ない ので」

ユミル「ま、私もアンタに突然後ろから刺されたりしたくないからね

これからは何でも腹割って話そうや」

ミカサ「…はい」

ユミル「これからウチらは“友達”ってことさ

あっちで天使みたいな寝顔してる女神さまと、あっちの食うことしか考えてないくせに

やけに神妙な顔して寝てる芋女も仲間だ

よろしくな」

ユミル(こいつ…壁教関係の人間ならまだいいが…

最悪、私が力を盗んだ巨人の手の者だったりしてな…このまま開拓地に返すのは却ってコワイな…)

ユミル「立体機動の適性判断の時のお前には正直声出して笑ってたわ!

でももう心配すんな!お前のベルトに細工して安定するようにしとくから!」

ミカサ「…ありがとう(なんかコワイ…)」

ユミル「いいっていいって友達なんだから

明日出来なかったら開拓地行きだもんなミカサ」

ヒョオオオ

キース「ミカサ・アッカーマン 覚悟はいいか?

立体機動装置を操ることは兵士として最低の条件だ

できなければ開拓地に戻ってもらう…いいな?」

ミカサ「ハイ!」


キリキリキリ
カチャカチャ
ギシギシギシ

キース「よし!合格だアッカーマン!これからも修練に励め!」

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