ベルトルト「…体がくっついて離れない」ユミル「」(404)

たったら夜書く

午後―対人格闘訓練―



キース「―注目!対人格闘訓練の前に対戦相手について注意事項がある」

キース「ここ最近この授業は真面目に取り組んでも点数になり難いと
     いうことで手を抜いている訓練生がいると報告があった」

キース「また、一部を除いての女子訓練生の成績が低い事も問題視されている」
   
   「そこで本日の訓練では全員の技術の底上げを目的とし、
   強制的に男女合同訓練とする!
   男性より体力やリーチで負けている女子訓練生はこの機会に技術を磨くように!」

キース「なお、女性だからと手を抜いた者は次回の訓練時、
    アッカーマンとレオンハート訓練生との強制対戦とする」

ミカサ・アニ「…」


男子訓練生((((絶対サボれねぇ…))))ガクガクル

キース「以上のことを踏まえて、訓練開始!」


ワーワーワ-…
ザワザワザワ…

ユミル「チッ!最悪だ…せっかくのクリスタとイチャコラできる時間が…」ナデナデ

クリスタ「きゃあ!ユミルったら!///…でもやっぱり教官も気になってたんだろうね」

ユミル「まあな。クソ、サボり方が下手なやつ多すぎなんだよまったく!」

クリスタ「もう!そんな事いわないの!対人格闘訓練の時はどうしても密着しちゃうから
     遠慮しちゃって女子は女子同士で固まっちゃうもんね」

ユミル「いいんだよーそれで!教官が自分で言ってた通り点数になんねーし
     ここで適度にサボらねーとクリスタみてーな体力ないやつはバテちまうだろ?」

クリスタ「だからって毎回私と組んで手を抜かれるのいやだよ!」プンプン

ユミル「お前に全力で向かったら1分ももたねーだろうよ(結婚しよ)

クリスタ「もういい!真剣に取り組んでくれる人のところに行ってくる!」プンスカ

クリスタ「アルミーン!一緒に組もうー!」

アルミン「(ドキ!)え!い、いいよ、勿論だよ!(やった!)」

ユミル「あ!おい!…怒って行っちまった」

ユミル「…しょうがねえ、アルミンだったらそこまで力もねーし、クリスタ相手に
    寝技かけるなんて卑怯な手は使わねーだろ」

ユミル「クリスタとあんまり離れないで訓練するしかねぇな…となると」キョロキョロ

ユミル(お…いたいた)

ユミル「おい、そこの2m級巨人」グイッ

ベルトルト「うわあ!って、なんだユミルか」

ユミル「なんだとはなんだ。暇なら格闘訓練の相手してくれよ」

ベルトルト「…いいけど、2m級巨人ってなんだよ」

ユミル「教官も言ってただろ?女子は力が強くてリーチの長い相手探して
    真面目に取り組めってさ」

ユミル「私は女にしちゃ背があるから、真面目に組むのなら
    あんたくらい絞め甲斐のある大物じゃなきゃ訓練にならねえだろ?」

ベルトルト「はあ…全く、不名誉な選ばれ方だな」

ユミル「まあまあ、よろしくベルトルさん」コブシコツンッ

ベルトルト「はいはい」コツンッ

ユミル「んで、さっそくで悪いんだが、訓練を始める前に言っておく」

ベルトルト「?」

ユミル「私はそっちで一生懸命訓練しているクリスタを見守らなきゃならない」

ベルトルト「ん?」

ユミル「クリスタ相手に怪我をさせるようなやつはいないだろうが…
    あわよくば寝技に持ち込んでよからぬ事をする輩がいるかもしれない」

ユミル「だから適度に手を抜いてくれると助かる」

ベルトルト「…おい、さっきと言ってることが間逆じゃないか
       さすがに訓練中にそんな事考えるやついないだr」

ライナー「(クリスタ、次は俺とも訓練しようぜ)クリスタに寝技かけたい!!!」

ベルトルト「」

ユミル(チッ…アルミンと組んでる間は大丈夫だろうが、
     二番手には必ずあのセクハラゴリラが名乗りをあげるだろう…)

ユミル「と、言うわけで、あんまり時間がねえんだ。
     大人しく協力するか…」

ヒュン!

ベルトルト「!」

ユミル「のびて動けなくなるか選んでくれ!」

ベルトルト「くっ!」バシッ

ユミル「ち、」

しまった途中送信した

ユミル(チッ…アルミンと組んでる間は大丈夫だろうが、
     二番手には必ずあのセクハラゴリラが名乗りをあげるだろう…)

ユミル「と、言うわけで、あんまり時間がねえんだ。
     大人しく協力するか…」

ヒュン!

ベルトルト「!」

ユミル「のびて動けなくなるか選んでくれ!」

ベルトルト「くっ!」バシッ

ユミル(畜生、あの図体だから頭を狙うと見せかけて足を狙えば
    簡単に倒れてくれると思ったが…意外とすばやいんだな)

ユミル(しょうがねえ、真正面から行っても駄目なら背後をとるしかねぇ!)

ベルトルト「…」タッ バシッ!バシッ!バシンッ!

ユミル(…!ジャブで軽く打ってるのになんつー重さだ!
     下手にカウンターを狙ってわざと隙を作ったらこっちがアブねー!
     まだ引き付けるんだ、ジャブで決まらないと思ったらきっと)

ベルトルト「ちっ!」ブンッ!

ユミル(大きく振りかぶった!)グイッ タンッ!

ベルトルト「な…!」ガクン

ユミル(腕を支軸にして背中に回りこんで…)クルッ

ユミル(その勢いでひっ倒す!)ギギッ 

ベルトル「うわっ――――!」

――――ガターン!

クリスタ「あ!ユミルがベルトルトと倒れた!」グッ ギギギッ

アルミン「え、あ、大丈夫かな…!(クリスタに固められてる僕が…)」グググク

クリスタ「アルミン!手を抜いてちゃ練習にならないよ!ちゃんと抜け出して!」ミシミシミシ

アルミン「」

ライナー「(おいおいクリスタ、アルミンが泡吹いてるぜ
      じゃあ次は俺が相手になろうか?)クッソおれも締め上げて!!!」

アニ「いいよ、私が相手してあげるよ」

ライナー「」

――――――――
―――――
――…




ユミル「いっ―――!!…しまった、決めるつもりが共倒れしちまった」

ベルトルト「あったた…、ユミル、大丈夫?」

ユミル「ああ、なんとかな…くそ、さすがに2m級巨人には通用しなかったか」

ベルトルト「それやめてくれよ――…っ!あ…」

ユミル「…!そろそろどいてくれねぇか?さすがに下敷きのままだと背中が痛ぇ…」ズキズキ

ベルトルト「うわっ!ごめん――――…!!」グググ

ベルトルト「…」

ベルトルト「……」ググッ

ベルトルト「…………」

ベルトルト「…ユミル、君のほうこそ離してくれないか?上体が起こせないんだけど…」

ユミル「はあ?何言ってんだ?そんなおふざけはいらねえから早くどけって!」

ベルトルト「体を起こそうとしても君がしがみ付いてるじゃないか!」ググンッ!

ユミル「いいからどけって!蹴り倒されてえか!」ゲシゲシ

ベルトルト「ちょ…うわっ!」ガクン バターン!



ユミル「いってぇ―――おい、いい加減にしろよ!さすがにこのまま絡まってたら
     巡回してる教官に見つかっちまうだろ!」

ベルトルト「…れない…」

ユミル「あ?」

ベルトルト「…体がくっついて離れない」

ユミル「」

ちょっとご飯食べに席はずします

ペター

ユミル「――はあ?」 グググ

ベルトルト「見てくれ、僕らの腹から下半身にかけてぴったりくっついている」

ベルトルト「どうやら服自体がのりでくっついているわけではなさそうだね。
      どちらかというと磁石のような感じでくっついている」

ベルトルト「ユミル、悪いんだけど…このままじゃ立てないから少し足をずらしていこう」ズリズリ

ユミル「うわ!そっち動かすな!足が股にはさまる!」グググ

ベルトルト「ばっ――!あんまりへんな事言わないでよ!!」

ユミル「うわあ…ベルトルさんの太腿が私の股の間に入ってる…」

ベルトルト「股股言うなよ!お願いだからホントやめて!ここで僕が反応すると色々マズい!!」

キース「騒がしい!何をしている!」

ベルユミ「!?」

キャーキャーワーワー
ザワザワ…

コニー「おい!何でベルトルトがブスを抱きかかえてんだ!?
    ワケわかんねーのは俺がバカだからじゃねーよな!」

ジャン「黙ってろバカ」ツー ボタボタボタ

ライナー「やるなベルトルト、真昼間から駅弁ファッk――」ドゴッ

アニ「あんたには固め技はしない、喜ばれても困るからね」

クリスタ「く、訓練してるんじゃないかな!?新しい固め技だよ!!」グギギギ

アルミン「」ビクンビクン

エレン「あー、固め技か。ベルトルトのやつがユミルの両足抱えたまま立ってるから
    ユミルが動けないんだな。考えたなー」ホジホジ

ミカサ「エレン、新しい技術はどんどん吸収しないといけない。
     ので、私達も訓練するべき」ヌギヌギヌギ

エレン「何でお前ズボン脱ぎ始めてるんだよ」

ジャン「」


ユミル(――誰か殺してくれ…頭がフットーしそうだよ)

ごめん、1スレ抜けてた

キース「…フーバー訓練生、おまえは今が何の時間が理解しているのか?」

ベルトルト「はっ!男女合同の対人格闘訓練の時間です!」

キース「分かっているなら何故そんなふざけた事をしている!
     誰がこの場で乳繰り合えと言った!!」

ベルベルト「申し訳ございません!突然ユミル訓練生との実習中お互いの体がくっついてしまい
       離れなくなりました!!」

キース「まだ言うか!お前たちは訓練を何だと思っている!
     いい加減はなれんか――」グググ

ベルユミ「…」

キース「…」ググググ

ベルユミ「…」

キース「…そこ、(私の荷物からハムを盗もうとしている)ブラウス訓練生!」

サシャ「(ビクッゥ!!!)はっ!はい!」

キース「(もう喰ってる…)私がフーバー訓練生を押さえているから、反対にユミル訓練生を引っ張れ」

サシャ「はっ!(見られてなかった見たいですね、間一髪でした…)」

ユミル「ばれて無ぇわけないだろ!」ゴツッ

サシャ「あぁ!」

キース「どうなっているんだこれは!結局数人がかりで引き剥がそうとしたのに
     全く二人が離れない…!」

エレン「おいジャン!ベルトルトの服が破けちまっただろうが!」

ジャン「何で俺のせいになるんだよ!最終的に無理やり破ったのはライナーだろうが!」

サシャ「ついでにユミルの服を脱がしたのはクリスタですけどね」

クリスタ「ユミル、ベルトルトと何してたの?」グイグイ

ユミル「私にもわからねえよ、ただ普通に組み手やってたら
     バランス崩して共倒れしただけだ…クリスタ、私の上着帰しな
     (ついでにズボンを脱がそうとするな、結婚しよ)」

キース「しかし、このままでは埒が明かん。ひとまず二人共服を着替えて待機していろ!
     後程調査兵団のハンジ分隊長の元へ身体検査を受けてもらう」

ベルユミ「…はっ!」


ユミル(身体検査…か、まあ解剖されるわけじゃねぇから大丈夫か…?)

ベルトルト「……」

遅くなった。ぼちぼち地味に続けていく

順番は
>>43 >>38 >>44

ユミル「そうして、私たち二人は調査兵団のお偉いさんの元へ連れて行かれた」

ユミル「興味深そうに体をまさぐってきたメガネの上官は時折
『これだけくっ付いてるなら思い切って皮の一枚でも剥いで見る?』と
    楽しそうに言っていたが…」

ユミル「チビの上官に止められて何とか私たちは細切れにならずに済んだ」





――――――――
―――――
――…

ハンジ「と、言うわけで君たち二人の血液検査も異常なし」

ハンジ「念の為服を脱いで貰ったけど君たちの肌に何かが付着しているでもない」

ハンジ「君たちのくっ付き方は磁石のそれに似てるね、しかも超強力なやつ!」

ハンジ「分かったことは触れ合っている体の面積が少ないほど磁力も強力になるみたい」

ハンジ「例えば背中同士がぴったりくっ付いている場合だと互いの体を軸にして
    じわじわずれる事も可能だけど…」

ハンジ「手のひらだけしか触れ合っていないと接着剤でも
    ついてるかのようにびくともしない」

ハンジ「それどころか伸びきったゴムみたいな反発力で戻ろうとするんだ!
    三回もやったけど、二人ともすごい勢いでくっ付くからびっくりしたよ!」


ベルトルト「…そうみたいですね」ボロボロ

ユミル「…」ボロボロ

ハンジ「一応半日かけて色々実験したけど、取りあえず反発力を抑える為に
    常に体の面積の4分の1程度はくっつけていたほうがいいね」

ハンジ「またあんなに痛い目会いたくないでしょ?」ニタニタ

ユミル(ぶん殴りてぇ…)


――――――――
―――――
――…

ベルトルト「――報告、以上です。体に以上はありませんでしたが…」

キース「解決も出来なかったな。…今日はもういい、食事は係りに持っていかせる」

キース「お前たち二人は今日から準備室の一角で寝てもらう」

キース「その体では明日の訓練もできまい、その代わりに補修として座学を進めろ」

ベルユミ「はっ!」



ユミル「…とは言っても」ギシッギシ

ベルトルト「…うん、どうやって部屋まで行こうか」ギシッギシ

ユミル「背中くっつけて歩いてもいつまでかかるかわからねぇ
    ベルトルさん!あんたが私をおぶってくれ、そのほうが早いだろうし」

ベルトルト「えっ?あ!う、うん…でも」ドキドキ

ユミル「ああ?私は重くてかつげねえって言いてぇのか?」ギロッ

ベルトルト「違うよ!ただ、ユミルは平気なの?その、おぶったら手がお尻に…」ゴニョゴニョ

ユミル「はあ?何言ってんだ?さっき散々さっき互いの裸も見せ合った仲なのn」モゴッ

ベルトルト「うわあああああ!しーっ!やめろよ!何言ってるんだユミル!」

ユミル「プハッ!事実だろ?とにかくあんなことがって今更なに恥らってるんだよ」

ベルトルト「君には恥じらいってないのか!?これから二人っきりで寝るのに
      変な冗談で気まずくなるような事言うなよ、頼むから!」

ユミル「へいへい」

ベルトルト「はあー…」

―準備室―

ベルトルト「やっと着いた…」ゲッソリ

ユミル「お疲れ、寝る前に飯食っちまおうぜ、っと、明かりがついてる…」

ライナー「おう!おかえり、なんだずいぶん仲良さそうじゃねえか」ニヤニヤ

ベルトルト「」

クリスタ「ユミル!大丈夫だった?何もひどい事されてない?痛くなかった?」

ユミル「お前らが食事持ってきてくれたのか、サンキュー
    特にはひどい事されなかったな(心配しているクリスタきゃわわ)」

ベルトルト(よかった、裸うんぬんをユミルがこの二人の前で言わなくて…)

ユミル「くっついている原因は分からないから実施訓練は受けられなくなっちまった
    しばらくこいつと二人で同棲生活だよ」バシバシ

ベルトルト「」

ライナー「」

クリスタ(キャー!!///)

ベルユミ「カクカクシカジカマルマルウマウマ」

ライナー「…なるほど、面白半分で来てみたが事態は結構深刻だな」

ベルトルト「そうなんだよ!こんな状態なの冗談言ってる場合じゃないだろ!」

ユミル「悪い悪い」

クリスタ(残念…ユミルにも春が来たのかと思ったのに!)

ライナー「実施訓練が受けられないってのが痛すぎるな、兵士は動いてなんぼだ。
    さすがにいつまでも座学だけでは…」

ベルトルト「そうだね…一番得点になる立体機動の訓練が受けられないんじゃ
      とてもじゃないが今の成績を維持するのは困難だ」

ライナー「…そうか」

ベルトルト「うん…憲兵団に行くのが目的だったけど、どうかな」

クリスタ「で、でもずっとこの状態ではないんだし、多少成績が下がっても
     二人なら取り戻せるよ!」

ユミル「”ずっとこのままかも”って可能性もあるんだ、あんま変に気を使うなクリスタ」

ライナー「…ま、こんな遅くまでしゃべっててもくっ付いているのが解決する訳じゃない。
     二人とも飯持ってきたからさっさと食え、スープが冷めちまう」

ベルトルト「ああ、ありがとうライナー」ズズー

ライナー「それにもう体がくっ付いてるんだ、いっその事結婚しちまえ」

ベルトルト「ぶーーーっ!ごふ!ごほ!!」

ユミル「ちょ、何言ってるんだこのゴリラ!」

クリスタ(ユミルったら、自分がふざけるのはいいのに他人に指摘されて
     狼狽えてるなんて…かわいい~)

ライナー「(なに焦ってんだ、まあゆっくり食ってくれ)
      まあこれからはクリスタの事は任せてくれ」

ユミル「ふざけんな!本音と建前が逆転してんだよ!
    体が不自由だろうが誰がてめえにクリスタを任せられるか!
    下心見え見えなんだよ!!」グイグイ

ベルトルト「やめてよユミル!スープ持ってるのに暴れないでくれ!」

ライナー「んじゃ、俺たちは帰るから、あとはゆっくり寝ろ」

ユミル「ああ、さっさといっちまえ!」シッシッ

クリスタ「もう!ユミル!じゃあね、ベルトルトもお休みなさい」ギュ

ベルトルト「うん、お休み––––え?クリスタ、なんで僕の両手首縛ってるの?」

クリスタ「教官から指導があったの。やむを得ず男女が
     一緒に添い寝するんだから何かおこってはまずいって。
     風紀を乱さない為にベルトルトのほうを縛っとくように言われたの」

ユミル「おーおーそりゃ助かる!私もホントは気が気じゃなくてさ!
    これで安心して眠れるってもんだ、何ならついでに目隠しでもしとこうか?」ニヤニヤ

――――――――
―――――
――…


ベルトルト(うーん、やっぱり眠れない…)

ベルトルト(女の子と背中くっつけてるってのがこんなに緊張するなんて思わなかったな)

ベルトルト(言葉は乱暴だけど、隣にいるユミルからなんかいい匂いしてくるし)

ベルトルト(………)

ベルトルト(昼間ほとんど目をつぶってたけど時折見えたユミルの裸が頭から離れない…)

ベルトルト(やめよ、あんまり考えると眠っている僕の巨人の力が暴走する…)モゾモゾ

ユミル ビクッ!

ベルトルト「––––––?…ユミル起きてる?」

ユミル「…そっちこそ」

ベルトルト「てっきり僕の事なんか気にせずぐっすり眠るのかと思ってたよ」

ユミル「はっ、どっかの駆逐系男子ほど私は鈍感じゃねなからな
    …ま、初めての夜なんだ、お互い緊張するだろ」

ベルトルト「だからそういう言い方しないでよ!
      …もしかして僕の事からかって自分の緊張紛らわそうとしてる?
      さっきのライナーの発言でびっくりしてたし」

ユミル「(ギクッ)なに言ってんだ馬鹿、そんなんじゃねーよ!
    そっちこそ今日一日色々あったけど両手縛ってるから何も出来ないんじゃねえの?」

ベルトルト「そういう無神経な事言わない!ったくとんだセクハラだよ全く…」

ユミル「どっちがセクハラだ、今日の実験だって私たちをはがす為に
    あのハンジって上官がやたらぬるぬるする油塗って滑りよくしてたとき、
    お前のあれ勃っていt」

ベルトルト「それ以上言うなよ!もう、ほんとにいつまでくっ付いてるかわかんないのに
      余計な事言って煽るのやめてよ!こっちは手が出せなくて辛いんだから–––––って」

ユミル「な…––––––!」カァアアアアアア

ベルトルト「………あ、その、これはそういう意味じゃなくって」

ユミル「…っふざけんじゃねよ、とっとと寝ちまえ!」

ベルトルト「………ああ、うん、お休み」

ベルトルト(正直手首縛られていてよかった、まさかユミルがあんなになるなんて思わなかった…)チラッ

巨人 「壁ヲ壊シマス」デデーン!

ベルトルト(あーあ、とうとう巨人が起きちゃったよ、もうこれ嫌でも寝ないとおさまらない)

ベルトルト「………」

ベルトルト「…………ん?」

ベルトルト「………!」ガバ!

ユミル「な、なんだよ急に起き上がって!悪かったって、さすがに私もふざけすぎたって…」

ベルトルト「ユミル!」

ユミル「ちょ、こっち側むくな!!や、やめろ本当に悪かった、だからその変な気を起こすんじゃねえ!
    顔近い近い近いやめろ馬鹿!」

ベルトルト「ごめん、ト、トイレに行きたい–––––––…!」ジタバタ

ユミル「」

ちょっと自分が先にトイレ行ってくる

ベルトルト「しょ、小です…!」ジタバタ

ユミル「そうか、一発目につきあうのがそっちでよかった…
    おい、とりあえず向こう側向いて私をおぶってお前はドアのとこまで行け。
    幸いトイレは右側にあったから、必ず間に合わせろ!」

ベルトルト「う、うん––––––…!」プルプルプル



―男子トイレ前―

ユミル「(ここまで既に1分、なんとか間に合ったな…)着いたぞベルトルさん、
     大丈夫か、さっさと済ましちまえ、私は後ろを向いて耳塞いどくから」

ベルトルト「うん!……、……–––––––ってあれ」ガチャガチャ

ユミル「何やってんだよ!モタモタしてると漏れちまうぞ!」

ベルトルト「う…、あ、それが…クリスタが縛った手首のロープが固く結びすぎて、
      ほどけないんだ!あ、もうだめだ–––––!出る…!」

ユミル「」

ユミル「おい、あんまし聞きたくないが…どっちだ?」

ベルトルト「しょ、小です…!」ジタバタ

ユミル「そうか、一発目につきあうのがそっちでよかった…
    おい、とりあえず向こう側向いて私をおぶってお前はドアのとこまで行け。
    幸いトイレは右側にあったから、必ず間に合わせろ!」

ベルトルト「う、うん––––––…!」プルプルプル



―男子トイレ前―

ユミル「(ここまで既に1分、なんとか間に合ったな…)着いたぞベルトルさん、
     大丈夫か、さっさと済ましちまえ、私は後ろを向いて耳塞いどくから」

ベルトルト「うん!……、……–––––––ってあれ」ガチャガチャ

ユミル「何やってんだよ!モタモタしてると漏れちまうぞ!」

ベルトルト「う…、あ、それが…クリスタが縛った手首のロープが固く結びすぎて、
      ほどけないんだ!あ、もうだめだ–––––!出そうだ…!」

ユミル「」

ユミル(その時私は究極の選択に迫られた。目の前の男が情けなくズボンの中で漏らすのを見るか、
    もうひとつは–––––––)

ユミル「…いいか、あと5秒だ、何がなんでも5秒持たせろ。んで、この事にはいっさい触れるな!」

ベルトルト「え、あ、何言って––––––!ユミル何して…!」ガチャガチャ

ユミル(ロープを解いている暇はねえ、となると、もうこれしかねえ…!)ガチャガチャ ジー… ボロン

ベルトルト「」

ベルトルト「ーーーーーーーーーーーーーふあっ!」


――――――――
―――――
――…ジャー  バシャバシャ

ベルトルト「…」

ユミル「…」ゴシゴシゴシ ジャバババー

ベルトルト「…ゴメン」シクシク

とりあえず今日はここまで

ユミル「何も言うなっていってるだろ!大体なんでベルトルさんが泣いてるんだよ!」

ユミル「その涙は一体なんだ?私みたいな女にその、アレ…
     触られたのがそんなに泣くほど嫌だったっつー事か?あぁ?」

ベルトルト「ち、ちがうよ!ただもう女の子に、その、触らせちゃって…
       わかるだろ、僕も男なんだよ!情けなくて死にそうなんだよ!」

ユミル「は!あんなん触ったくらいじゃどーってことないね!」

ベルトルト「え?」

ユミル(し、しまった、気まずい雰囲気を吹き飛ばそうとしたらとんでもないことを言った)

ユミル「くだらねー事言ってないでとっとと寝るぞ!」

ベルトルト「う、うん…」

―寝室―

ベルトルト「……」

ベルトルト(…やっぱり眠れない)

ベルトルト(くっついたときはパニックになってて分からなかったけど、冷静になってみれば
      さっきみたいな事はこれから先何度もやってくる…)

ベルトルト(僕だってあんなに恥ずかしかったのに、ユミルは女の子だからもっと大変だろう)

ベルトルト(今まで出来るだけ人と関らないようにしてきたのに、この騒ぎで全て水の泡だ)

ベルトルト(ライナーやアニとの連絡もこれでは取れない。迂闊に行動したらユミルに
      怪しまれるかもしれない…)

ベルトルト(全く、何でこんな大事な時期にトラブルなんか起こしているんだ。下手したらこのまま
      訓練も出来ずに開拓地へ飛ばされてしまうじゃないか)

ベルトルト(そもそも、なんで僕たちはいきなり体がくっついたんだ?)

ベルトルト(考えられるのは僕が巨人ってことだけ…)

ベルトルト(……)

ベルトルト(考えてもしょうがない、寝よう…)

――――――――
―――――
――…

チュンチュン…


ベルトルト「うわ…朝かー」ポケー

ベルトルト(昨日は考え事しててあんまり眠れなかったし…
      日の出の様子だとまだ眠れそうだ…)ギュウ

ベルトルト(あぁー、二度寝ってなんでこんなに気持ちいいんだろう。
      こんなあったかい布団から出るなんて無理だよ…)

     「――おい」

ベルトルト(あったかくて柔らかくて、いい匂いで、黒い髪で…)ギュウゥウ スリスリ

ベルトルト(…黒髪?)

     「おい!馬鹿!や、やめろ!…朝っぱらから盛るな!」バシッ

ベルトルト「痛!…って、え?」

ユミル「おはよう、大人しい顔してなに盛ってるんだお前」

ベルトルト「」

ベルトルト「あれ…?なんでユミルがこっちのほう向いてるんだろ?
       昨日寝たときはちゃんと背中合わせだったじゃないか」

ユミル「しらねーよ!朝起きたらあんたが私を抱き枕にしてたんだろ!
     ――…いーからさっさと離れろ!!」グッグッ

ベルトルト「うわ!痛っちょ、まって!ごめん!ごめんったら!
       暴れたら離れられないだろ!
       僕が支点になるから、ほら、君のほうがずれてくれよ」

ユミル「たく…あー、これから毎朝こんな感じになるのかよ、めんどくせぇ」ググッ

ユミル「……」

ユミル「おいベルトルさん、あんたが私の背に回してる腕、いい加減にどけてくれ」

ベルトルト「あっごめん、すぐに――――」グググ

ベルトルト「……」グッグッ

ベルトルト「あれっ?あれっ?」

ユミル「…やっぱりあんたもか、私も全く動けない」

ベルトルト「え?」グッグッ

ユミル「どうやら昨日以上に私たちの体がくっついているみたいだ」

ベルトルト「」

いつの間にかスレがあがっててびっくりした
今日の夜には完結させるので少し時間が欲しいです

放置してすみません、だいぶ落ち変更したりやら何やらで
投稿できんですみません、パンツはいてください。
このまま書かないときっと原作の事を色々考えすぎて
ベルユミが出来なくなりそうなので
ある程度まとまったら投稿します。ごめんね。
パンツは脱ぐ展開はない。

とりあえず今書きためてる分投下します

――――――――
―――――
――…

ハンジ「うーん。本当だ、昨日よりさらにくっ付いている。
    君たちの磁力が強まったみたいだ」

ベルトルト「原因はなんでしょうか?僕たちが寝ている間に何かやったとしたら…」

ハンジ「可能性はあるね、寝ている間無意識に何か磁力が強まるような事をしたのか…」
    
ハンジ「あるいは――――」チラッ

ユミル「?」

ハンジ「君たちが意識を持って何かやったか…今ここで私に言えないような事してない?」

ベルトルト「え?例えば?」

ハンジ「んー、セックスとか?」

ベルトルト「ぶ――――――――――――!!!!!」

ユミル「こ、この――――ふざけんな!」

ハンジ「ふざけてるんじゃなくてひとつひとつ思いつく可能性を潰していってるんだけど」

ハンジ「だって昨日の夜ベルトルトの手首縛ったのに、今朝になってとけてたよね?」

ユミル「!」ギクッ

ユミル(しまった…トイレの事考えてあれからベルトルさんの拘束といちゃったんだよなー…)

ハンジ「クリスタに事情を聞いたら昨日しっかり結んでたっていってたけど…
    ユミルがといたの?」

ベルトルト「すみません、その事なんですが僕がトイレに行きたくなってしまって、
      彼女に拘束を解いてもらったんです」

ベルトルト「その後、いちいち拘束をとくのも面倒だと彼女が申し出てくれたので…
      特に深い意味はないんです」

ハンジ「ふーん」ジトー

ユミル(めちゃくちゃ疑ってる)

ハンジ「まあいいや、あんまり追求しても収穫なさそうだし、とりあえずは信じるよ」

ベルユミ(ほ…)

ハンジ「午前中は立体機動の訓練だったね。その状態だと昨日より動きづらそうだし…」

ハンジ「とりあえず部屋で座学の予習をして待機してくれるかい?」

ベルユミ「はっ!」

ハンジ「あ、そうだベルトルト」クルッ

ベルトルト「?」

ハンジ「君さ、本当にユミルに何もしてない?」

ベルトルト「…こんな非常時に女性に手を出す余裕なんてありません」

ユミル(まあ、私のほうから別の物出させたんだがな)

ハンジ「そっかー、もしかしてどちらかが相手に嫌われるような事を
    したんじゃないかなーっと思ってさ」

ユミル「嫌われる事?」

ハンジ「そう、昨日の実験では離れようとすればする程反発力が強くなって
    二人のくっつく力が強くなった…」

ハンジ「もし君たち二人の磁力が物理的に離れる事と同じように、
    精神にも影響してたらって思ってさ」

ベルトルト「え?それって何か関係があるんでしょうか…?」

ハンジ「うーん、もしそうだとしたら解決策が出来るかもしれない」

ユミル「!私たちの体が離れられる方法があるのか!?」

ハンジ「根拠はないよ、仮説に過ぎないんだけど―――――――」

――――――――
―――――
――…

ユミル「…重くないか?ベルトルさん」

ベルトルト「う、うん、重くはないんだけど…」チラッ

―――キャーすごいあの二人本当にくっついてる!
―――おい、ベルトルトのやつ昼間っから女の腰掴んで歩いてるぜ
―――え?あれ挿入ってんの?挿入ってんの?駅弁って初めて見たー
―――ベルトルト優等生だと思ったんだけどなー

ベルトルト「…」ズーンorz

ユミル「…気にするな、と言いたいがそうもいかないか。
    悪いな、私のせいで変な噂が立ってるみたいだ」

ベルトルト「なんで君が謝るんだよ!…はあ、まさかもうこんなに噂になってたなんて…」

ユミル「せっかく苦労して回り道たってのに、めざとい奴らだ…っといい機会だ」

ユミル「おい!そこで馬鹿な事言ってるやつ!くっ付いてるのは本当だけどな、
    挿入ってねーよ!!よく見ろ!」

ベルトルト「ぎゃあああ!!わざわざそんな事言わなくていいよ!」ガシッ

ユミル「もごもごもご!」

―準備室―

ベルトルト(駄目だ、全然頭に入ってこない…)パラパラパラ

ベルトルト(しょうがないだろ!これ俗にいう対面座位だし!
      ユミルのおしり当たってるし!)モンモン

ベルトルト(こう密着して思ったけど、ユミルって意外と…着やせするんだな…)

ベルトルト(首が長くて細くて、柔らかくて…だめだ、勃起ちゃだめだ…)モンモングルグル

ユミル「…ベルトルさん」

ベルトルト「はひっ!」ビクッ

ユミル「お前座学の勉強真面目にする気ねえだろ?」

ベルトルト「…そういうユミルだってページめくる音が聞こえないんだけど」

ユミル「チッ、向かい合ってるから見えないと思ったのによー。
    …ん、やっぱ駄目だ、あんま喋るな。耳に息がかかる」

ベルトルト「やめてよそういう事言うの!」

ユミル「…さっきのハンジって上官の話どう思う?」

ベルトルト「え、あぁ…でも本人も言っていたようにまだ仮説って言ってたでしょ?」

ユミル「んー…そりゃそうだけどさ、気になるっつーか…」

パラパラパラ…

ユミル「お前さ、やっぱ昨日の事、怒ってるか?」

ベルトルト「き、昨日のって何?」ドキッ

ユミル「トイレでむりやりズボン下げた事だよ」

ベルトルト「ぶはっ!な、なんで?!」オロオロ

ユミル「…好きでもない女に触られるのと、漏らすのどっちがましかと思ってさ。
  昨日はお前の了承も取らずに勝手してしまって悪かったよ」

ベルトルト「怒ったっていうか…恥ずかしかったんだよ。
      その、女の子にあんな事させた自分が情けなくて…」

ユミル「私に対しては怒ってないのか?」

ベルトルト「なんで僕が君に怒るのさ、君が怒るんだったらわかるけど」

ユミル「そうか」

ベルトルト「君こそどうなんだよ、僕に対して何か起こってる?」

ユミル「は?」ギクッ

ベルトルト「え?」

ごめん続きはまた今夜

すみません>>1です
自分のスレがあがってFA!?と思ったら、スレが二つに増えていた…
何を言ってるのか わからねーと思うが(略)
とりあえず、放置していてだらだらやっていてすみません。
これは本当に自分が悪いので、このスレが落ちたりとか荒れても
しょうがないかなとは思います。
ただ続きを誰かが書くってのはやっぱりやめて欲しいです。
少しだけかき貯めたもの投下するので、ある程度区切りつくまで
もう少し待っていて欲しいです。
今夜話を少しでも進めるまで!私は!寝ない!
だからしばらくはsage進行でさせて頂きます。
他のスレにも迷惑かけちゃったからしばらく静かにしたいんだ、ごめんなさい。

ユミル「…ベルトルさんは何もしていないさ。私を怒らせるような事もしてないから安心しな」

ベルトルト「含みのある言い方だな」

ユミル「…別に」フイッ

ベルトルト「言いたくないならいいけど、この状況を考えたらあまり互いがストレスを
      ためない方がいいと思う。何かあったら言ってね」

ユミル「…ああ」

ベルトルト「そうしてくれると助かるよ。…うーん、なんだか参考書が頭に入らない」

ユミル「そうだな、休憩しようぜ休憩!」

ベルトルト「そうだね、無理してても成果があがりそうもないし…よっと」ゴロン

ユミル「おわっ!いきなりなんだよ」

ベルトルト「あ、ごめん、ちょっと横になってもいいかな?」

ユミル「そういう許可は横になる前に言えよ」

ベルトルト「…ん、ごめん。…駄目だ、横になったらなんだか眠くなってきた」ウトウト

ユミル「今朝の騒動であまり眠れなかったからな、わかった、教官がきそうだったら
    叩き起こすからそれまで眠っとけ」

ベルトルト「うん、ありがと…」ウト…ウト…

ベルトルト「…すうすう」

ユミル「…眠ったか?」

ベルトルト「…すうすう」

ユミル「…」ワシャワシャ

――――――――
―――――
――…


ハンジ『根拠はないよ、仮説に過ぎないんだけど…』

ハンジ『離れれば離れるほどくっ付くなら、逆の発想でくっつけばくっつくほど離れるんじゃないかって思ってさ』

ユミル『ややこしいな、何が言いたいんだ?』

ハンジ『要するに二人が恋人同士になるくらい精神的にも肉体的にも深くつながれば
    この状態が解決出来るんじゃないかと思ったんだよ』

ユミル『はああああああああ!?』

ベルトルト『精神的にも肉体的にもって…具体的に何をしたらいいんですか』

ハンジ『んー、つまり早い話が二人がいちゃラブセックスでもすれば解決できるんじゃないかって仮説を立てたんだけど』ニコッ

ユミル『』

ベルトルト『』

――――――――
―――――
――…


ユミル(あんな戯言真に受ける訳じゃないが…)

ユミル(もし仮に、私達が、せ、セックスしないと体が離れられないとしたら…)

ユミル(こいつは、私とそういう事するんだろうか…?)

ユミル(…まあ考えるまでもない)
   
ユミル(背に腹は代えられないよな。開拓地送りにされて、今までの努力が水の泡になるよりか)

ユミル(女ひとり抱く方が遥かに簡単だろう)

ユミル(ただ…)

ベルトルト「うぅーん…」モゾッ

ユミル「!」ビクッ

ベルトルト「…すやすや」モゾモゾッ

ユミル「この阿呆、さっきの話聞いててよく眠れるよな」イラッ ワシャワシャ

ユミル「お前、わかってんのか?このまんまだと本当に開拓地へ送られちまうんだぞ?」ワシャワシャ

ユミル「私は嫌だ。クリスタが訓練で上位10番になって内地で
    安全に暮らすのを見届けるまで、あいつの側を離れるもんか」ワシャワシャ

ユミル「だからもし…もし本当にあの上官が立てた仮説が正しかったら…」ワシャッ

ユミル「そんときは私の目的の為に付き合ってもらうからな…」ナデナデ

ユミル「お前も覚悟を決めろよ、ベルトルさん」ナデナデ

ベルトルト「……」

ごめん、眠気が限界だった。また何日か開いてしまうかもしれないけど
必ず完結させるので続きを他の人が書くとかそういうのはやめてね。
スレが落ちるのはしょうがないが、自分のネタを他の人に書かれるのは
やっぱ寂しいのでやめてくれー


では、また今度投下しにきます

ごめん、今夜少しだけ進める予定です
保守してくださった人たちありがとうございます

11巻買っておもった、二人ともエロい

―昼食―

ライナー「おーい飯持ってきたぞー…っと」

ベルトルト「スースー」

ユミル「ああ、飯持ってきてくれたのか、サンキュー
…ところでクリスタはどうしたんだ?」

ライナー「ああ、立体機動の整備用のオイルをサシャと二人で取りにいってる
     その後ですぐこっちに来るらしいが…」

ユミル「お前がそっちのオイル持ってきてやればよかったんじゃないのか?」

ライナー「俺もそういったんだがなあ、教官直々に指名されてな」

ユミル「フーン、ま、大方私達の事でも報告してるのかもな
    女ってのは何かと面倒だから、教官が二人に色々頼んでるのかもしれない」

ライナー「まるで他人事だな」

ユミル「そんな事ねえぞ?身動きできねえで本当に困ってるんだ」

ライナー「お前らがそんな状態だと食堂に飯を取りにいくのも難しいだろうからな」

ユミル「ざわざわお気遣いどうも。ほら、ベルトルさん飯だぞ」

ベルトルト「うぅーん」ゴシゴシ

ライナー「おいおい、ちゃんと座学の予習はしてたのか?このままじゃ本当にお前ら開拓地送りだぞ」

ユミル「こいつ今朝の騒動で眠れなかったらしいからな、大丈夫、後でしっかり挽回するさ」

ライナー「ああ、そうしてもらえると助かる」

ユミル「…にしても駄目だな、体を動かさないとストレスたまって真面目にお勉強する気がなくなる」

ライナー「はは、お前もそれなりに兵士らしい心を持っているんだな」

ユミル「私はクリスタみたいにお行儀がいい訳じゃないからな、机について真面目にお勉強よりは
    ストレス発散の名目で体動かしている方がよっぽど何も考えなくて楽だ」

ライナー「荒っぽいな。まあそっちの方が兵士向きだろう、考えるより先に体が動くってのは」

ユミル「だろ?その点私とベルトルさんは正反対だよな」

ライナー「?どういう事だ?」

ユミル「んー、なんつーかこいつはめったにお目にかかれない器用貧乏というか。
    体動かす能力や才能はずば抜ぬけてるくせに思考が追いついてない。
    宝の持ち腐れしてる気がするんだよ」

ライナー「辛辣だな」

ユミル「考える頭がない訳じゃない、頭の回転も速い。だけど自分では最後の一手を決められない」

ユミル「あるいは…そう見せようとしているとか」

ライナー「…おいおい。ベルトルトがそんなに頭の切れるラスボスみたいにみえるか?
     こいつは確かに大人しいし目立つのを嫌っているが…」

ユミル「そう、目立つのを必要以上に嫌っているようにみえるんだ」

ライナー「そいつは恥ずかしがり屋なんだ、凄いやつなのにとことん自分に自信がなくてな。
     勿体ないと俺もさんざん言ってるんだがなあ」ポリポリ

ベルトルト「ずいぶんな事を人の頭の上で言ってくれるね」ムクリ

ユミル「おぉっと!おいベルトルさん、起き上がる時は言ってくれよ」

ライナー「なんだおまえ起きてたのか」

ベルトルト「僕の分析を始めた時からね、まったく好き勝手言ってくれてさ」

ユミル「ま、お前のおホモ達も気にしてくれるんだから、今回の騒ぎで思い切って目立ってみたらどうだ?」

ユミル「スペックはいいんだ、目立てばお前を気にかける女子も増えるかもしれないぞ?」ケケケ

ベルトルト「余計なお世話だよ!全くさっきの事といい、わざと目立とうとしてるんじゃないだろうね?」

ユミル「ばれたか」

ベルトルト「勘弁してくれよ、ただでさえ思春期の男の子は扱いが難しいんだ、
      注目浴びた後でからかわれるのは僕なんだからね」

ユミル「まあな、私は誰に何言われても気にしねえけどあんたはそうも行かねえみてぇだしな
    過剰反応するから面白がられるんだ、むしろ煽るように見せつけてやれば大人しくなるさ」

ライナー「さて、あーだこーだ言っていると飯が冷めちまうし、食ってしまえ
     無駄話はそれからだ」

ベルトルト「ああ、ありがとう」

ユミル「そうだな…私はスープだけでいい」

ベルトルト「…君、昨日からあまり食べてないんじゃないか?」

ユミル「んなことねえぞ?ほとんど動いてないから食欲ないんだ」

ライナー「兵士は体がなくちゃ話にならんだろ、とりあえず食えるうちに食っとけ」

ユミル「それこそただ飯食ってばっかで弛んだら話にならねぇだろ」

ベルトルト「トイレ」

ユミル「」ピクッ

ベルトルト「…」ジー

ユミル「」ダラダラ

ライナー「なんだベルトルト、トイレ行きたいのか?
     …お前が嫌じゃなければ…その、可能な範囲で手伝うぞ」

ベルトルト「いや、僕は大丈夫だよ」

ユミル「…あんま野郎には言いたくなかったんだが
    女の子はトイレなんて必要ないんだ」

ベルトルト「ならちゃんと食事は取らないと、倒れたらどうするんだ」

ユミル「本当に食欲ねえんだよ」

ライナー「っと、俺はちょっと用事思い出した…飯食ったら食器取りにくるからな」イソイソ

ユミル「おい、何逃げてんだよ!まてよ!」

ベルトルト「もうこの状況でそんな事言ってられないだろ!
      体が離れたらお互いの恥ずかしい出来事はすっぱり忘れる!
      禍根は残さない!それでいいだろ!」

ユミル「よくねえよ!何私にも恥ずかしい思いさせるの前提になってるんだよ」

ベルトルト「君が卑怯者だからさ!僕が…昨日恥ずかしい思いしたのを見て
      君は出来るだけトイレに行かないで済むように飲食を制限してるんだろ」

ユミル「うるせえ!お前もねちねちした野郎だな!さっきまで下手に出ていた態度はどこ行った!?
    私はどーとも思ってねえって言ってるだろ!」

ベルトルト「僕が気にするんだよ!」

ユミル「あーもう女々しいやつだな!」

ベルトルト「頼むよ!本当はあんな事あって…僕も恥ずかしくて死にそうなんだ!
      漏らせとは言ってない、せめて僕が気に病まなくてもいいようにトイレに行ってくれよ!」

ユミル「死ね!変態!スカトロ野郎!ふざけんな恩を仇で返しやがって!」

ガシャン!

ベルユミ「!?」

クリスタ「…何をしているのベルベルト?」

ユミル「お、ク、クリスタ…?」

クリスタ「心配してきてみれば、今ユミルに何しようとしてたの…?」

ベルトルト「ひっ!」

クリスタ「まさか人畜無害そうなあなたがユミルにお漏らし強要するような変態だとは思わなかった…」

ユミル「ク、クリスタ落ち着け、私はお前の口からお漏らしなんて言葉は聞きたくなかったぞ?」オロオロ

クリスタ「ねえ?本当はユミルが私以外とくっ付いているのもすごく嫌なのに…
     そのうえユミルとくっ付いているのがこんな変態男子だなんて…」

クリスタ「手首縛ったくらいじゃ駄目だった…安心できないよ」

ユミル「やっぱり…昨日手首縛ったのは教官指示じゃなかったのか」

クリスタ「このままじゃユミルを守れない…だからユミルの貞操を守る為に」

クリスタ「削ごう、ナニを」

ベルトルト「」

ベルトルト(クリスタがミカサに見える…)ガタガタガタガタ

ユミル「クリスタ…やるんだな、今!ここで!!」

クリスタ「うん、勝負は今!ここで決める!」

ガラッ

サシャ「クリスタ!いきなり走り出してどうしたんですか!?
   酷いじゃないですかー!私にだけ整備用オイル押し付けてー!」ドン!

クリスタ「え?」グラッ

サシャ「あ、オイルが…」


バシャ

ベルトルト「」

ユミル「」

サシャ「ああ!オイルが!教官に怒られます!また走らされて食事抜きですよ~」

ユミル「その前にお前オイルぶっかけた相手に謝ろうぜ…」ベタベタ

サシャ「う、すみません、大丈夫ですか二人とも」

クリスタ「…はっ!ごめんねサシャ、ユミルの悲鳴聞いて我を忘れてた!
     二人とも大丈夫?」

ベトベトン(クリスタは我を忘れるとミカサになるのか…恐ろしい)ベトベト

ユミル「よりによってオイルぶちまけるなよ…あーあ、こりゃ水拭きしても落ちねえぞ…」

サシャ「す、すみません…」

サシャ「す、すみません…」

クリスタ「ごめんね二人とも…どうしよう」オロオロ

ユミル(できるだけ体が汚れないように気を使っていたんだが…
    ここまでくるともう他の手立ては無いな…)ハア…

ユミル「ベルトルさん、立てるか?しょうがねえから風呂行くぞ」

ベルトルト「え?」

クリスタ「」ピクッ

ユミル「こりゃ一回油を奇麗に落とさなきゃ駄目だ、ほら、さっさと風呂入りに行くぞ」

クリスタ「」ガタガタガタガタ

ベルトルト(クリスタが死にそうな顔してる…)ブルルッ

サシャ「ああ!昼食にオイルが!勿体ないです!」

ユミル「お前何食おうとしてるんだよ!汚ねぇからやめろ!」バシッ

とりあえず今日はここまで…遅くて申し訳ない…



次回!まさかのお風呂タイム!

トイレは駄目だけどお風呂はしょうがない!?
きゃははうふふ秘密のバスタイム、あ、駄目だこれ勃ってきた…
嬉し恥ずかし前屈み、気になるあの子と肌が密着!

ドアの向こうにはウォール・ユミルの番人待機
果たして、ベルトルトはこの状況下で理性を保てるのか?
「あ、僕はユミルがトイレに行って恥ずかしがればそれでいいです…」

なぜ二人はくっ付いてしまったのか?
いつになったら離れられるのか?
女の子はトイレに行かないってホント?

後半へ続く!

再開、
今かきためた分投下する。
続きは今晩から朝方にかけて。

―風呂場脱衣所―

ユミル「さてと、取りあえず清掃中の看板を出して、入口はクリスタに見張って貰ってる」

ユミル「ベタベタするし、さっさと体洗っちまおうぜ」ヌギヌギ

ベルトルト「ちょ、ちょっと待ってよ!」

ユミル「何だよ、私は早く体を洗いたいんだけど」

ベルトルト「ここ男風呂じゃないか!万が一誰か入ってきたら…」

ユミル「そりゃ女風呂も一緒だろ。どっちに入るか悩んだけど、
    男子禁制の女風呂に男を入れる訳にも行かねえし、
    お前、もしこんな場面を女史達に見られたら女風呂に入る変態として
    語り継がれる事になるぞ」

ベルトルト「そ、そんな…!」

ユミル「まあ、私が男風呂に入ったところでネタで済むしな」

ベルトルト「…どうも君の気の使い方がいまいちわからない」

ユミル「ああ、これでもお前に最大限気を使ってるんだ
    わかったらさっさと脱げ」ヌギヌギ

ユミル「一応言っとくがこっちを振り向くんじゃねえぞ、
    私ががさつだとしても誰彼かまわず裸を見せる趣味はないし
    それなりに羞恥心もあるんだ」

ベルトルト「わ、わかってるよ、それに今は苦労して背中合わせになったんだ。
      振り向こうとしても出来ないよ」

ベルトルト(何より扉の向こうのクリスタが怖い…)ガタガタガタガタ

ユミル「それを聞いて安心した、ほら、さっさと汚れ落とそうぜ」

ベルトルト「う、うん…」ヌギヌギ


――――――――
―――――
――…

カポーン
ザバーー
ワシャワシャワシャワシャ

ユミル「うわあ、髪がオイルでベタベタだ。ほら、ベルトルさんシャンプー」ポイッ

ベルトルト「あ、ありがとう」パシッ

ベルトルト「って…この可愛らしいボトル、まさか君の?」

ユミル「とことん失礼なやつだな、他に誰がいるんだよ」

ベルトルト「いや、てっきり君はこういう物に無頓着と思ってた」

ユミル「頭からつま先まで石けんひとつで済ますと思ってたわけか」

ベルトルト「ごめん…」

ユミル「まあ、そうだな。実は入団した時はそんな感じだったんだが…
    クリスタにお願いされてな」

ユミル「ユミル!このシャンプーの香り二種類あるから、お揃いにしようよ!…てな」

ベルトルト「クリスタって思ったより君にべったりなんだね」

ユミル「いや、あいつは…なぜか知らないが私に気を使ってるのさ
    私がシャンプーのひとつでも買えって言われても買わないだろうってことを見越して、
    わざわざお揃いだといって買わせたんだ。無頓着な私を気にかけてくれるんだろうな」

ベルトルト「…いい友達だね(怖いけど)」

ユミル「最近は私の扱いに慣れてきたと言ってもいい。初めてあった時は私の事を
    信底苦手みたいで、顔に出まくってたけどな」ハハハ

ユミル「最近は結構言い返すようになったしなぁ、この間も頭突きされた」

ベルトルト「なんだか友達って言うより母親が娘の成長を喜んでいるようだね」

ユミル「ああ、そうだな。加えてクリスタだけだな、私を女扱いするのは」

ベルトルト「…そうでもないよ、君は自分が思っている程女扱いされない訳じゃない」

ユミル「気を使ってもらって嬉しいが、今この場で聞くと身の危険を感じるな」ニヤニヤ

ベルトルト「あーもー言うんじゃなかった!」

バシャー

ユミル「うわ、お湯かけるんならかけると言えよ、馬鹿!」

ベルトルト「ほら、もう油汚れも落ちただろ、湯船に行くよ」

ベルトルト(…あまり深く考えなかったけど僕の体からユミル同じ匂いがする)

ベルトルト(なんか変な気分だ…)

―風呂場入口―

クリスタ「…」チラッ

クリスタ「うー、そわそわする。まだそんなに時間経っていないのに…」

クリスタ「ユミル大丈夫かな、誰か第三者が手伝った方がいいと思ったんだけど」

クリスタ「ユミルはお前が一緒に入ってベルトルさんの汚い物を見せたくないって言ってたし」

クリスタ「かといって男の人が一緒に入ったんじゃなおさらユミルが危険…」

クリスタ「…」

クリスタ「最近ユミルと話す事が少なくなったな…」

クリスタ「いつも私を守るようにくっ付いてくれてたのに、今は…」シュン

ナナバ「あ、クリスタ、ちょうど良かった」

クリスタ「!ナナバさん、私に何か御用でしょうか?」

ナナバ「うん、調査兵団のキース教官が呼んでたよ、何かのレポート提出がどうとか」

クリスタ(!しまった、さっきの騒動ですっかり忘れてた…)

ナナバ「今の時間だったら教官室にいると思うから、早めに言った方がいいよ」

クリスタ「ありがとうございます、すみませんすぐに行きます!」ダッ

クリスタ(教官室近いし、すぐ戻ってくれば大丈夫だよね…?)

ガヤガヤガヤ

ジャン「…あちぃー!やっぱ男子だけの持久走ってのは辛いな…」フラフラ

コニー「まあ…俺は…ごほっ…天才だから…この間の時よりタイム縮めたぞ……」フラフラ

マルコ「コニー、無理しすぎだよ、無茶なペースで突っ走るから…」

ライナー「さっさと風呂に入りてぇな…」

エレン「ああ、足の皮剥けて痛ぇ…」

一旦ここまで

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