幼「これが、せーし・・・?」ペロッ(139)

ようこそ!ここは黙祷スレです。

普段アナタ達はこのようなスレタイに釣られ、えっちな投稿を見てシコシコと励んでいることでしょう。
快楽の果てに精液をティッシュにぶちまける、それはとてつもない快楽を与えてくれることでしょう。

しかし、忘れてはいけません。その精液のなかにも、命が宿っていることを・・・

自分達の快楽の代償として数え切れないほどの命が散っているということを・・・

そんな命に祈りを捧げましょう・・・HKUT26Hhnならば26秒間、SEISHI6W9hkなら6+9で15秒祈りましょう。

我が子種達に祈りを・・・アーメン・・・

アーメン…

さっき腹筋スレかかったけどこれは初めて

おっとあげ忘れ

アーメン…



3連投すまんな

新しいジャンルだな
黙祷

(人)

ザーメン…

つけめん…

ソーメン……

「これが、せーし?」

少女は笑って、流れる血を指ですくって舐めた。
少女の頬には赤い線が、深く深く刻まれていた。
俺は少女に傷をつけた、銃弾の飛んできた方向に向かい、正確に3回引き金を引いた。
当たったかどうかはわからない。ただ少しだけ、こちらに流れる弾の数が減ったような気がしただけだ。

「違う。それは生死じゃない。……どちらかというと、死に近い」

「だったらこれは?なあに?なんなの?」

「……ただの血だ。お前の身体には、そいつが沢山流れてる」

「それは、『せい』なの?」

「そうだ。『生』だ。こんな地獄のような戦場で、唯一生きてることを実感させるもの」

「だったら、せーしって?」

俺は溜め息をつきながら、銃に弾を込めなおした。
ガキの相手をしている暇も、もう終わりらしい。遠くから戦車のキャタピラがきしむ、悪夢のような音が聞こえる。

「生死は……今俺たちが、かけてるものだ」

「せーしをかけるの?」

「ああ、そうだ……」

少女をかかえて、俺は走った。
死に追い付かれぬように、生にしがみつくように。

アーメン

ってかやっぱりか!
まぁ腹筋スレかと思ったのだが。

アーッ!メン…

エイメン

腹筋スレだと思ったら微妙に違った
南無阿弥陀仏

これが今日の仏教ssですか、




アーメン(ブッキョウジャナイノネ)

何妙法蓮華経…




まあシコシコはやめないけどな!

ひやむぎ

ザーメン


頬についた白濁を指に取り、おそるおそる口へ運ぶ。
口の中で吟味するように舌を動かして味わうと眉をひそめた。
どうやらお気に召さなかったらしい。

幼「美味しくない……」

男「言われても知らないし……」

幼馴染の不満そうな表情に、不思議な申し訳なさを感じた。
強制したわけではない。
そもそも幼馴染の顔を精液で汚したのだって、元を辿れば責任は男にはない。

男「こ、これで満足か?」


異様な恥ずかしさを感じてトランクスを上げると、「あっ」と幼馴染が残念そうな声をあげた。
ティッシュで幼馴染の顔についた精液を拭き取る。
ゴミ箱に捨てられるティッシュを名残惜しそうに見つめるが、
その反応が既に本来の女子高生から外れている。

男「これでいいだろ。もう友人に変なことを吹き込まれても信じるなよ」

幼「友ちゃんは嘘吐きだったのか……」

幼馴染が人並みの知識を持っていればよかっただけなのだが、それは言わない。
異性に見つめられる中で達した快感は、生涯のオカズにできるのだ。
幼馴染の知的欲求を満たすお手伝いには、得られた恩恵が大きすぎる気もしなくはない。

男(これも役得ってやつだよな……)


ちくりと良心が痛む。
幼馴染は知能面が同年代よりも劣っている。
男が勉強の世話を見ることに関して、幼馴染の父親はいい目で見ていない。

もちろんそれは男が幼馴染の無知、無垢につけ込んで、
性的な関係になるのを懸念してのことだろう。

それを理解しているから、男も幼馴染からの無意識な誘惑に理性を揺るがせながらも、
なんとか信頼を勝ち得ようと、自制を続けてきたのだった。

男(体に触れなきゃセーフ。揉まなきゃセーフ)

幼馴染の父親に知られたら張り倒されそうな急造の自分ルールを、
内心で繰り返し呟ながら深呼吸をする。


物欲しそうに人差し指を咥えて男の股間部を眺める視線に気付き、慌ててズボンを掃く。
念の為に幼馴染を洗面所に案内して顔を洗わせる。

長居させては相手方の父親に不信感を抱かせてしまうので、陽が沈む前に幼馴染を家へ送る。
門の前で互いに手を振って別れて足早に自室に戻る。

とんでもないことをした。
幼馴染が父親に口を滑らせてしまえば、どんなことをされても文句は言えない。

樹に逆さ吊りにされて竹刀で百叩き。
おうとつが脛に食い込む三日三晩の石抱かせ。

あの強面は一人娘が汚されたと聞いたら躊躇わずに実行に移すだろう。

命に迫る危機に怯え、その日は眠れぬ夜を過ごしたのだった。


こうですかわかりません><

わかってるじゃん

支援


*

幼「男だー、おはよー」

男「おはよう」

朝。背の低い門の前で待っていると、玄関から間延びした声が聞こえてきた。
男も挨拶を返すと嬉しそうににこにこと笑う。

男は決まって幼馴染を家まで迎えに行く。
男の家は、幼馴染の家と学校のちょうど中間くらいの場所に位置していた。
自転車ならばものの五分の道のりでも、徒歩になると近いとも言い難い。

通学路とは真反対の方向であるのに、男が毎朝欠かさずに幼馴染の家まで行くのは、
事故に遭うことを心配しているのではなく、それが小学生の頃から続いている習慣だからだ。


片道十五分、合わせて三十分の余計な上乗せが登校時間に加算されてしまう。
けれど幼馴染と一緒の時間を過ごせるのならば、それくらいは苦のうちに入らない。

いつものように挨拶を交わして手を繋ぐと、ふと昨日の出来事が頭の中をよぎった。
男と絡ませている右手の人差し指で、頬を白く染めた精液をすくい口に運んでいたあの光景。
事の重大を知らずに、純粋無垢な瞳が男を見つめる。

あのときはかろうじて抱きしめたくなる衝動を抑えることができたが、
二度目が起きてしまったときに、同じように対処できる自信はなかった。

男(万が一……、幼馴染がもっと深い知識を吹き込まれて、それを求めてきたら……何を考えてるんだ!)

欲望に近いシミュレーションを追い出そうとかぶりを振った。


男(幼馴染は人並みの正常な判断が行えないのに、お守り役が揺らいでどうする!)

あくまでも自分はSPのような存在なのだと言い聞かせる。
世間の穢れに対しての免役を持たない幼馴染を守るための護衛役。
幼馴染が恋仲になることを望んだとしても、おそらく幼馴染の両親が許してくれないだろう。

それはすごく悔しいことだった。

しかし男も長年かけて幼馴染を観察してきてその理由を理解していた。
心が幼いゆえに、警戒心を解いて誰にでも分け隔てなく笑顔を振るまう。
つけ入る隙を他人にこれでもかと見せびらかす。

そこから発展する無責任な間違いを親は恐れているのだ。だから男も諦めるしかなかった。


幼「どーしたの?」

幼馴染が曇った表情を心配そうに覗き込む。
いつか性のあり方を理解できるときが幼馴染にもくる。
それまでは屈託のない笑顔を見続けるのが最高の幸せになるのではないか。

男「どうもしないよ。行こうか」

幼「うん!」

今一度、その日が来るまで幼馴染を守り抜く決心をして、手を強く握った。
その意味を寸分も理解していない幼馴染は楽しげに無邪気に握り返した。
人の少ない朝の通学路を、男は幼馴染の足並みに合わせてゆっくりと歩いたのだった。


*

幼馴染に変化が現れたのは昼休みに入ってすぐのことだった。
年齢に不相応のあどけなさが女子の母性本能を刺激するらしく、
4時間目が終わると幼馴染の周りにはすぐに女子の人だかりが生まれる。

今日も勃発するであろう激しい幼馴染の争奪戦を、
弁当をつつきながら監視するつもりでいたのだか、
この日はどうやら違うらしかった。

幼「あ、あのね……男君……」

男「どうしたの?」

幼「えっとね……、大事なお話がね、あってね……」

男「……気分悪くなった? 保健室行く?」

幼「ううん、そうじゃなくて……あの……」


誰とも席を付けずに1人で昼食を堪能するつもりになっていると、
えらく他人行儀になった幼馴染が男に近寄ってきた。
男の机に視線を落として、恥ずかしそうにもじもじとする。

朝との変わりように男が疑念を抱かないわけがない。
昨日の帰宅前の幼馴染も似たような感じに、
どことなく気まずそうにしていた。

つまりは、会話に出てきた「友ちゃん」にまた変なことを吹き込まれたに違いない。
性質の悪い遊びを覚えたクラスメイト探すべく、教室内をぐるりと見回す。

ケーキに群がる蟻を彷彿とさせていたクラス中の女子が、
今日だけは静かにグループを作ってお昼を楽しんでいる姿も、
あからさまに怪しい。


数学が難しい、英語がくさび形文字に見える、現国の教師がズラでの隠ぺいを諦めた等々。
雑談に聞き耳を立ててみたが、どれも多くの学生が共感できる内容ばかりで、
今回の悪戯を話題にしている人は誰一人としていない。

しかし、それだけで無関係であると決めつける程、男だって馬鹿ではない。
時折に男と幼馴染に、「またロクでもないこと企んでいます」と言わんばかりに、
ちらちらと視線を向ける女生徒の存在には既に気付いていた。

そして最も怪しい「友ちゃん」も教室から姿を消していた。
変なところばかりで集団行動の本領を発揮するのは心底やめてもらいたい、と男は嘆息した。
玩具にされていることに気付いていない幼馴染は、相も変わらずに頬を朱に染めて下ばかりを見ている。


男「ご飯食べる? 机は近場の借りればいいよ」

幼「う、うん! ううん!!」

一度頷いたが、すぐにそれを否定した。

男「食べないの?」

幼「食べるけどね……場所、が違くて……」

男「場所? 屋上が良かった?」

幼「ううん……」

首を横に振る。

男「じゃあ中庭か?」

幼「そこも、じゃない」

机を爪でこりこりと引っ掻く。


男「グラウンド? 埃っぽいよ」

幼「あの……、理科室が——」

『理科準備室よ』

幼「理科準備室がいいなって」

男「ちょっと待って。今、誰かが指示出したよな?」

幼「だ、出してないよ! 理科準備室だよ!」

声の主を探そうとすると、幼馴染が慌てて男の目を両手で覆った。
豊満な胸が背中に押し付けられる形となり、男の心臓が跳ねた。
視界を奪われている分、胸の柔らかな感触に意識が集中してしまう。

教室のど真ん中で興奮するのはとてもよろしくない。
冷静さを欠いてしまわぬうちに、幼馴染の手をどかして向き直る。


男「理科準備室で食事なんかできるわけないだろ。薬品や標本でいっぱいなんだぞ」

幼「ご飯はべつで、準備室は違うもん」

『ばっ! なに口を滑らしてっ!』

男(馬鹿はどっちだ、馬鹿が)

やはり幼馴染はまた、しょうもないことをさせらるようだったらしい。
この様子だと、友ちゃんは理科準備室に先回りして息をひそめていそうだ。
くだらない悪戯の発案者には、そのまま無益な昼休みを過ごしてもらうことにする。

なかなか言う事を聞かない幼馴染をようやく説得し終えたのは、
5時間目の予鈴が校内に響いたときだった。

幼馴染…
分かってやってるのかな?


それから放課後までも何事もなく平和な時間が流れた。
変わったことといえば、友ちゃんが本鈴前に教室に駆け込んでから、
終始不機嫌そうに頬を膨らませ続けていたぐらいか。

幼馴染を玩具扱いした罰だ、と男は心の中で毒づいた。
男も幼馴染も部活に入ってはいない。
息抜きは幼馴染と一緒にいるだけで十分だった。

しかし幼馴染はそうでもなく、
終学活の後は決まって裁縫部の活動風景を見物したがった。
窓から被服室を覗く目は、憧れと寂しさが混じっていた。


部活の魅力が分からない男には、理解しかねる感情だけれど、
厳しい親が許してくれなかったのだと考えると、
少し不憫に思えてくるのだった。

十五分程の見学を終えると、二人は帰路についた。
幼馴染の両親は友働きをしていて、帰宅が二十時以降なんてザラだった。
親に心配されてばかりいる幼馴染は、家の鍵を渡してもらっていない。

それまでの時間潰しは、男の部屋で勉強をするのが常になっていた。
部屋に入るや否や、男は鞄をベッドに投げ飛ばした。
本棚からセンター試験の過去問を取り出して、狭いちゃぶ台の上に広げる。


幼馴染も真似をして鞄を放り投げてから、
筆記用具と計算用紙が必要なのを思い出してすぐに拾い上げた。

数学の勉強を始めてから数十分のことだった。
幼馴染が顔を俯かせて、机の表面を爪でこりこり削る。
男に何かを訊ねたいのだけれど、
心につっかえがあってなかなか言い出せないときの癖だった。

大抵は同じ問題の解説を繰り返し求め、
じきに自分から言い出すのが申し訳なくなったときの奥の手だ。


幼馴染の内面的な幼さはよく理解している。
こういった小さなサインを見逃さないことで、
幼馴染に安心感を与え良好な関係を築くことができるのだ。

男「分からないところでもあったか?」

幼「……うん、ううん」

優しく声をかけると、頷いてから首を横に振る。
怯えたようにちらちらと男の表情を盗み見る。
悪戯が露見し親に咎められているようなしぐさに、
男は困り顔になった。


怒る気は毛頭ないが、幼馴染の緊張をほぐさなければことが進展しない。
抱き寄せて頭をなでると、幼馴染もそれで安堵したらしく、
優しい手つきで男の股間を撫で返してくれるのだった。

男「ちょっと待って」

幼「あっ……うぅ……」

男が体から引き剥がすと、説教に怯えて体を縮み込ませた。
数学を教えている最中に息子をまさぐられるとはこれ如何に。

男「ど、どうした? 勉強中だぞ?」

幼「友ちゃんに……宿題出されたから……」

蚊が鳴くような声でぼそぼそと理由を話した。
上手くない説明を頭の中で整理すると、


授業中に友ちゃんから変な知識を植えつけられた幼馴染は、
説得とも言えないゴリ押しに負け、
昼休みに人のいない理科準備室で男から精を搾る約束を結ばれてしまった。

それが失敗に終わると、「今度は男の家で押し倒せ」と強く言われたらしい。
男にはどこからそんな会話に発展したのかが気になる所ではあった。

けれども男勝りな性格の友ちゃんのことだ。
どうせ前触れもなく唐突に下品な会話を切りだしたのだろう、
というのが男の憶測だった。
実情は本人を問いただすまでは不明だが、正解からそう遠くないと思えた。


男「幼には友ちゃんが親切に見えてるかもしれない。けどな、今後は少し距離を置こう」

幼「なんで? 幼が男に嫌われたから?」

男「嫌ってはいない。友ちゃんが幼によからぬことを教えてるからさ」

幼「友ちゃんすごくいい人だよ。幼の相談、嬉しそうに聞いてくれるもん」

「それは玩具に喜ぶ子供の笑顔だ」とは言えない。

男「幼は自分で何をしてるか分かる?」

幼「それは……その……」


男の問いに口篭ると、そのまま視線を落として押し黙ってしまった。
爪がちゃぶ台を掻いているので、言いにくい何かがあるのは確かだった。
どうやって心のもやもやを引き出すか。上を向いて熟考する。

幼馴染が男の何の感情に遠慮をしているかで対応が変わってくるからだ。
怒るかもしれないと慮をしている人に、笑わないから話してごらん、
と言っても口は開かない。そういうことだ。

怒らないから、笑わないから、と総当たりをかければ、
やたらと秘密を聞き出したがる人間、
というマイナスの印象を与えてしまう。
それが幼馴染と会話するときの難しいところだった。


当てずっぽうで幼馴染の気分を害してしまうと、
数日は他人行儀な態度を取られてしまうのだ。
答えが思い浮かばなければ、
回答を焦らずに幼馴染の口から話してもらえる環境を作る。

それが数年かけて見つけ出した男なりのワイルドカードだった。

男「あったかいココア飲む?」

幼「……うん」

大きめのマグカップに粉末を入れて、二人分のココアを作る。
気を付けなくてはいけないことは、なんでも平等を保つこと。
カップのサイズに差があってはいけない、
注ぐお湯の量にも違いが生まれてはいけない。


一挙手一投足に敏感に反応する幼馴染は、
常人ならば気にかけない、もしくは気付かない微妙な差にも、
差別意識や罪悪感を覚えてしまうのだ。

ちゃぶ台を占有する勉強道具を脇にどかして、
幼馴染の前にホットココアを置く。

幼馴染のせいで勉強を終了したと思われると、殊更に口を堅く閉ざしてしまうので、
ちょっとした小休止を演出する。
俯いたままの幼馴染は、触ればかぶれてしまうほどに過敏になっている。
棘のない曖昧でなおかつ答えやすい言葉を選ぶ。


男「俺もこれを訊ねるのは恥ずかしんだけどさ。もしかして昨日のことと関係ある?」

昨日のこととは、幼馴染の眼前で射精をしたあの一件である。
思い出すだけでも恥ずかしい

幼馴染が言葉無く頭を縦に振る。
これは正解。

男は間をおくためにココアを一口すする。
幼馴染も習ってカップのふちに口を付けた。


飲み終わったのを確認してから質問を続ける。

男「幼の言いたいことが、俺と仲を悪くすると思ってる?」

口も首も動かない。
この質問はハズレ。まだ早かった。

ココアを味わう。幼馴染も緩慢な動きでホットココアを口に含む。
不正解を出しても挽回を急いではいけない。
泥沼に足を掬われてしまうので、一旦足踏みをいれる。


男「どんなこと言われても俺は幼のこと嫌いになったりしない。俺にも幼が必要だからさ」

わずかに口元が緩むのを見た。
思わぬ前進だった。

ココアを飲んで逸る心を落ち着かせる。
次のタイミングは外してはいけない。
カップを持ち上げてココアを味わうタイミングで言葉をかけた。


男「できることなら協力するからさ、なんて言われたか教えてほしいな」

とどめの優しさで最期の壁を取り除くと、
穏やかな表情に戻った幼馴染は頬を朱色に染めた。

これほど上手く幼の警戒を解かせたことはなかった男は、
ちゃぶ台の下で握り、気付かれないように喜びを表したのだった。


*

男「それがどうしてこうなった」

幼「うわ、うわー……」

幼馴染が興味深そうにまじまじと観察しているのは、
男の屹立した肉根だった。
右手の人差し指でつつく度に、肉棒がのけ反る。

男(確かにこれは言い出しにくいだろうけどさぁ……)

どんな悩みであっても一様に隠してしまうので、
それを開けるまでは中身を知ることはできない。
見た目で判別できないあたり、まさにパンドラの箱である。

協力すると言ってしまった手前、拒否はできない。


幼「おおー……」

雄々しく反り返る肉筒に、幼馴染は感嘆の声を漏らした。

男(なにこれすごく恥ずかしい)

昨日の過ちを繰り返すまいと固く誓ったのは、
たったの12時間前である。
幼馴染の願いとはいえど、
比類なきその早さには我ながら呆れてしまう。

幼「触ってもいい?」

男「……もう触ってるじゃん」

幼「うん」


無垢な瞳に見つめられると、
どうしても嫌だとは言えなかった。
幼馴染の原動力が純粋な探究心ばかりで良かった、と男は思った。

男「くっ」

幼馴染の右手が肉幹を握りしめた。
茎の側面を手が包むと、内側から溢れる肉梢の熱が、
平の全体にじんわりと広がった。

幼「男の……あついね……」

男「そ、そうか?」

幼「冷まさないとヤケドしちゃう」

男「火傷? うぁっ、……幼、お前」


股間に違和感を覚えて視線を戻すと、
幼馴染が雄の象徴を咽喉の奥まで飲み込んでいた。
熱を帯びた肉竿に粘液と舌が絡みつく。

不慣れでつたないベロの動きではあるが、
けれどこの感覚に馴染みのない男には官能的な刺激を与えた。

誰に教わったでもなく、幼馴染は舌以外にも頭を上下に動かし、
肉銛全体をくまなく唾液で濡らしていく。

幼「んちゅっ、……あむ、ちるる。昨日の……出そう?」

尖塔を舌先でくすぐりながらの上目遣いに、
思わず視線を外す。


屹立は男の意思とは無関係に歓喜に震え、
性のご奉仕に早くも陰茎を膨らませていた。

男「こんなんで、出るかよ」

幼「固くても駄目なんだ……」

男の強がりに幼馴染は悲しげに肉棹を見つめた。
どこをどう刺激すれば男が気持ちよくなってくれるかなんて分からない。
友ちゃんが幼馴染に教えた内容が事実なら、
幼馴染はどうしても自分の手で男に気持ちよくなってもらわなければ困るのだ。


男を射精まで導きたい一心で、
口腔から垂らされた潤滑油にテカる肉勃起をしごく。

幼「んちゅっ、……いっぱい、ちゅく、ちゅ、気持ちよく、なって、ぴちゅ、いいんだよ?」

男「気持ちよくって、うっ……幼、お前……うぁっ」

幼馴染は剛直を攻める手を休めない。
舌の裏で鈴口から湧き出るカウパーを舐めとり、
指先で裏筋から陰嚢までを揉みほぐす。

やまない責め苦に、しだいに男も声を漏らし始めた。
幼馴染の熱っぽい吐息が亀頭にかかるたびに、
肉棹全体が脈打ち、男も背中を反らす。


快楽の果てへと誘う手コキに、
完全に硬直しきった肉直も臨界点を迎えようとしていた。

幼「おとこ、はむっ……レロちゅ、がまん、しないで、……ちゅぴっ、ちる」

男「そこ、……う、くあっ、……あ」

絶頂の予兆に腰が跳ねる。
口腔内で暴れる雄の端子を、
幼馴染は愛おしそうに細部まで味わう。

たびたび訪れる果ての前兆に悶え、
一際大きく腰を引いた。
そのときだった。


男「幼っ! ごめっ、出る!」

咥えていたペニスが一度慄くと突然に肥大し、
輸精管を通ってきた性の濁流が幼馴染の咥内で弾けた。

勢い付いた精液は、無抵抗な幼馴染の咽喉奥を叩き、
そのまま食道に流れ込む。

前触れも無しに爆ぜたスペルマに目を白黒させて驚いた幼馴染も、
すぐにことを理解して、尿道に残る白濁の残滓を吸い上げた。

放出が一段落して口からペニスを引き抜くと、
幼馴染は口に手を当てて口内の精液を飲み干したのだった。

支援


幼「おとこのせーえきなら美味しいはずだって言われて……」

男が突然の暴挙を問いただすと、
幼馴染は申し訳なさそうに俯いてしょぼくれた。

これには男も頭を抱えるしかなかった。
迷信にもならない妄言を植えつけたのは誰か、
なんてのは言うまでもない。

それよりも問題なのは、自身の自制心の弱さだった。
二日続けて幼馴染に性欲をぶつけるなど、
鬼畜の所業としか思えない。


幼「嫌だったよね。……気持ち悪いことしてごめんね」

男「幼にされるのは嫌じゃないけど、なんというか……俺もごめん」

粘液だらけの口をティッシュで拭き取り、
今回も手洗い場で口をすすがせた。

時計が十九時を示す頃に家を出ると、
幼馴染の母親がちょうど仕事場から帰ってきたところだった。

古くからの付き合いであっても、性を意識し始める年の異性は
幼馴染の母親の目には良く映らないらしい。

表面上は友好的な母親にお辞儀をすると、
男はそそくさと家に帰ったのだった。


*

火曜日の昼休み。本日も天気は良好。
どこを見てもまっさらな青空を見て、
男と幼馴染は屋上で昼食を食べていた。

握り締めた箸でミニハンバーグを二分割すると、
幼馴染はその片方を男の白米の上に乗せる。
男もふたつ入っている卵焼きの片方を、
ハンバーグに生まれた空き地に置いた。

幼馴染の弁当箱はハンバーグにナゲット、
シュウマイといった色合いにかけるものばかりだった。
白と茶色ばかりで埋まるお弁当に、
申し訳程度にミニトマトが飾ってある。


対して男のには、焦げ目が食欲をそそる卵焼きと、
タコを模したと思われるウィンナーにポテトサラダと
とても賑やか華やかさがあった。

幼馴染が物欲しそうに箸を咥えて見つめる。
弁当箱を差し出すと、上目がちにちらりと男を見やる。

男「交換な」

幼「えへへ、ありがとー」

心が温かくなる笑顔を咲かせて、
ポテトサラダの上半分をごっそりと持っていた。
大胆さに苦笑いを浮かべて、
等価交換にシュウマイをひとつかっさらう。


漢字テストは下から五番、数学の小問題では中の下。
英語の単語テストにいたっては、苦手な暗記モノでも論外だ。
ブービーを大きく突き放しての堂々の最下位を飾っていた。

一時間目から四時間目までに返された採点済みの答案用紙に
青い顔をしていたのだから、男だって嫌でも気付いてしまう。

本音を言えば、男だって気付きたくなかったのだ。
勉強の面倒をみているのに、やすやすと低い点数を取らせてしまっている。
言い訳をするならば、小テストの範囲には家庭学習では触れていなかった。

>>65>>66の順番間違えた



他に気になる料理はないようなので、
これで食事前の交換は終了となる。

男「勉強、大丈夫か?」

幼「おとこが教えてくれてるから大丈夫だよ」

男「前回の小テスト、芳しくなかっただろ」

幼「うむぅ……」

男の指摘に悪事を糾弾された政治家のように、
幼は呻いてそっぽを向いた。


しかし所詮は言い訳である。
男に面倒をみている間は、どんどん授業から遅れてしまう。
その結果、惨憺たる成果を幼馴染が持ち帰ったとしても
その責任を問われるのは他のされでもない幼馴染なのだ。

暗黙の了解で任せられているだけに、
その責任が両肩に重くのしかかった。

もちろんこの調子が続けば、定期テストまでには間に合わない。
どこかで勉強のやり方を見直さなければ、
幼馴染の学生生活にさらなる圧力がかかってしまうのは明白だった。

不機嫌とピラフを頬に詰め込んだ幼馴染の瞳には、
どことなく怯えと寂しさが混じっていたような気がした。


*

三回目ともなると、罪悪感よりも好奇心や興味が勝る。
最初こそは拒否を示していた男も、
幼馴染が放つ性の誘惑には勝てなかった。

家に帰ると、まるでそれが習慣にでもなっているかのように
幼馴染がすぐに男に覆いかぶさった。

男もされるがままに床に腰を下ろすと、
ベルトを外されたズボンをずりおろして
トランクスから肉勃起を取り出す。

幼「あれ? もうおっきい。なんで?」

男「……条件反射だ」


幼「そっか。えへへ、うれしいなぁ。おち×ちんさん、こんにちはー」

男「やめろ恥ずかしい」

友達と接するように、親しげに勃起した肉筒の頭部を撫でる。
男の屹立も幼馴染との再開に喜び、肉芯をピクリと震わせた。

両手で肉傘よりも上を包み込むと、既に肉芯は程よい熱を籠らせて、
せがむように手の内で微振動した。

幼「すぐに気持ちよくしてあげますよー」

男「股間と会話をするのやめろ」


幼「あ、盗み聞きはダメだよ」

ぷっくりと頬を膨らませた抗議をするが、
男の体の一部に喋りかけておいて盗み聞きも何もない。

幼「うわっ、待って待ってー、……あむ」

緊張感のない空気に陰茎が萎みはじめると、
幼馴染は慌ててそれを口に含んだ。

舌先を皮と尖塔の間に潜り込ませる。
ざらざらとした細かな襞が熱棒の表面を撫でる。


硬直を取り戻し始めた男の肉柱は、
雨季に歓喜するサバンナの植物を思わせた。
口腔内でそり立ったそれを目を閉じてじっくりと味わう。
苦みも甘みもないけれど、仄かに香る精の匂いが幼馴染を淫靡に酔わせる。

幼「んちゅっ、んぁ、れロ、……お×んちんさん、ちゅる、美味しい、よ……」

頂点の亀裂から漏れ出る透明なエキスを舌先で丁寧に掬う。
唾液にカウパーをあえると、淫猥な糸を引く媚薬ができあがった。

男「うわっ……、うっ、くっ、……くぅっ」

脈打つ剛直から滲み出る先走り液を手にも絡めると、
肉銛を掴んで上下にこすりだした。


指で作ったリングのふちに雁首をひっかける。
それを吊り上げれば甘美な痛みに男の腰が浮いた。

蕩けた目で肉棒を慈しむ幼馴染の顔には、
昼間のような子供っぽさがなかった。

一瞬、ぴくんと幼馴染の体が小刻みに震える。
口と右手で男に手コキとフェラの奉仕をしている最中に、
空いている片手でいつの間にやら自身の股間をまさぐっていた。

幼「んムっ、おとこー……、まだ、でない? ちるちゅっ、ぷちゅ……、それ、とも、ン、でそう?」

男「つぁ……く、もう、ちょっとで、あぐ……」


攻めを淫頭への愛撫からシャフトへの甘噛みに移行する。
男と自分の股間を責めるそれぞれの手も休む暇なく動かし続ける。
強く、弱く、激しく、緩く。
緩急をつけた巧みな素手の上下運動の快楽に、
男のイチモツは噴射を目前にしていた。

——いたのだが。

幼「あ、んっ……ふぁっ、ああっ……」

しだいにしごきの幅が小さくなり、
いつの間にか幼馴染は自分の陰部をいじることだけに囚われてしまった。


男「……よ、幼?」

幼「くひっ……んあっ、はぁはぁ……ひぅっ、んぅ」

目を閉じて自分だけの世界に陶酔しきり、
男の困惑には微塵も気付いていない。

あと本の少しの時間もあれば達することができた。
自慰に耽る幼のなまめかしい姿には興奮するが、
今欲しいものはそれではない。

男「幼……幼さん?」

幼「ふわぁ……なぁ、に?」

男「なにをしてるいるのでしょうか?」

幼「男のおち×んちん、いじって、たらね。んっ、なんだか、私のアソコも、んぅ、ムズムズ、してき、んんっ……」


性悦に酔いしれて、だらしなく開けた口の端から唾液がしたたらせる。
蜜壺から溢れる愛液に太ももを淫らに濡らし、
口から熱い吐息をもらしながら腰を揺り動かしていた。

たった今、新たな快感に目覚めた幼馴染は、
それをむさぼるように貪欲に刺激を欲していた。

知識よりも感覚で性を学習していく幼馴染を男は眺めて思う。

男(……つまらない)

覚えたてのオナニーに溺れて身をよじる幼馴染は非情に淫猥で、
眼福にあずかる男としては最高のオカズを手に入れたことになる。
しかし、違うのだ。


さっきまで妖美な表情でペニスをしゃぶっていたのに、
達する直前でお預けをされてしまえば誰だって面白くない。

幼「うぁぅ……、ん? な、なに?」

無我夢中で股間をさする幼馴染の腕をとると、
とろんとした目で訝しげに男を見つめた。

力の抜けた幼馴染を抱え起こすと、
その体の下に潜り込む。
お互いの眼前に相手の陰部が迫る位置取りをすれば、
シックスナインの体勢ができあがった。


姿勢の意味を理解できていない幼馴染は、
そのまま両手で秘唇の周囲を撫でまわす。

粘性の岩清水が恥窟から溢れ出る様を間近で見たことで、
萎みかけていた肉筒が元の剛直に戻っていった。

男「幼」

幼「……ふぇ?」

男「幼は俺のを舐めて」

幼「で、でも私、ひくっ……んん、あ、アソコ、むずむずし、て……」

男「幼のは俺がする」

幼「おとこ、が? ……ん、あっ、ひああっ?!」


陰唇を開かれて、男の舌が花びらの裏を舐めあげた。
幼馴染の背筋を電流が走り抜けると、全身に気怠い痺れが広がる。
突然の刺激に腰を抜かした幼馴染は、
桃尻を突き上げた姿勢で男の体に倒れ込んだ。

幼「おとこっ、それ、だめっ! んひぁっ! わ、わたし、あんっ、よわい、からっ!」

口では抵抗をしてみせるが、言葉とは裏腹に
更なる快美を求めて恥蜜に濡れた陰口を男の顔に押し付ける。
男の予測不能な軌道を描く舌の虜となり、幼馴染はなす術なく喘いだ。

幼「はぅっ、ん……、うく、よわく、なっちゃう、……あふっ、くっ、んぁっ……」

男「ほら、感じてるばかりじゃなくて幼も舐めて」

幼「あむ、んん……、はぁはぁっ、ふくっ……ん、うああっ!」


男の舌が陰核に触れると、幼馴染は背中を丸めてトーンの高い声で鳴いた。
陰部からなだれ込む快感に必死に耐えてなんとか陰茎を咥えようとするも、
幼馴染の弱点を捕えた男は、そこを執拗に責めて阻害をする。

幼「お、おとこぉ……、おとこぉ、ンンっ! ひっ、……はぁはぁ」

陰部をくすぐられる度に全身から力が抜けてしまい、
目の前にある肉直にどうしても口が届かない。

熱にうなされた子供のうわ言のように、繰り返し男の名前を呼ぶ。
下腹部から滲む快悦に蝕まれて動けなくなっていた。

それでもかろうじて動かせる右手を剛直に添えると、
とても緩慢な動作で上下運動をさせた。


本人は精一杯の力でしごいてるつもりなのだけれど、
実際は添えた手が屹立の表面を微かになぞる程度にとどまっていた。

包皮を向いてクリトリスを舌の上で転がすと、
今度は大きく背中をのけ反らせる。
横に薙げば腰が跳ね、前後に擦れば逃れようと前方に引く。

反射行動すらも意のままに操って幼馴染を虐めぬく。

幼「あっ、ンうっ、……お、とこっ! やっ、おかしっ、よ……きもち、い、ひい、のにっ!」

息も絶え絶えにかぶりを振って幼馴染が喘ぐ。


媚唇の外淵をひとしきり拭った舌は、その勢力を膣道にまで広げた。
淫道の浅部も侵されて、未踏の高揚感が体の芯から込み上がる。

初めて味わう快楽の最果てへの到達。
それに未知の恐怖を感じて幼馴染は逃亡を図る。
しかしここまできて逃がすほど男は優しくなかった。

幼「んっ、あっ、おとこっ! だめっ! なにか、きちゃう!」

足をガクガクと震わせ、涙目になって懇願する。


思考する余裕も奪われはじめ、息も絶え絶えに悦楽に呻けば、
最期までは早かった。

幼「く、るっ、あっ! ん、あっ! ふあう! あ、ンン——っ!」

感じたことのない愉悦が快楽神経を桃色に染め、
産まれて初めての絶頂を迎えると、
しばらく間、穏やかな性悦の余韻に浸ったのであった。


幼「もっと男といたいなー、にゃんごろりん」

男「帰らないと叱られるだろ」

幼「電話すれば大丈夫だよ」

男「行くぞ」

幼「はーい」

甘えた猫なで声を突き放す。
頬をむくれされた幼馴染は、不承不承といった感じだった。


幼「男の部屋にいるのが居心地いいんだけどなぁ」

男「両親が心配するだろ」

幼「心配してくれるなら男の部屋にいたい」

男「意味が分からない」

藍色と夕焼けが混じり、星がちらつき始めた空の下。
他愛のない会話を交わしながら幼馴染の家へ向かった。


*

次の日の朝。
玄関から顔を出した幼馴染は、
どこか浮かない顔をしていた。

男が心配して体調を訊ねても、
相槌に似た生返事ばかりで心ここに非ずといった感じであった。

思い当たることは、昨日に返却されたテストだ。
擁護のしようがない散々な点数を
父親にこっぴどく叱られてしまったのだろう。


男「テストで何か言われたか?」

幼「……うん」

男「俺もさ、もうちょっと幼馴染の力になれるように頑張ってみる」

幼「うん」

男「定期テストは一緒にいい点数取ろうな」

幼「……男はずっと一緒にいてくれる?」

男「もちろん」

元気の枯れた声に明るく返事をする。
勉強絡みでべつな何かを言われたのか、と男は勘繰る。


言う事を聞けない幼馴染は、
罰と称して大事なものを親に没収されきた。
大切ななにかを没収されるたびに、男に暗い顔を見せてきた。
そのやり取りは今でも続いているようだった。

男「またなにか取り上げられたか?」

幼「ううん。まだ」

男「そっか。まだか」

幼「定期テストで、決めるって……ひっく」

辛そうに肩を震わせる幼馴染の頭を優しく撫でる。
寄り掛かるように男の懐に顔を埋めて、
幼馴染はしばらくの間、涙混じりの嗚咽を漏らし続けた。


朝会前からの視線が痛い。
非難するような眼差しがクラス中の生徒から向けられ、
授業、休憩時間を問わずして常に居心地が悪い。

いつもは授業終わりに憎いほどまとわりついてくる友人も
今日は席に座って男を睨み続けていた。

理由は簡単だ。

同級生A「幼ちゃん、大丈夫?」

同級生B「あの鬼畜童貞に虐められて泣いてたんだよな?」

幼「あぅ……あ……」

救いを求める視線に首を振ると、
幼馴染は肩幅を狭くして委縮した。


登校中に泣き始めた幼馴染が落ち着きを取り戻したのは、
どんなに急いでも朝礼の途中だった。
慌てて教室のドアを開くと、クラス中の視線が集まる。
その先にいたのは、目を赤くして鼻をすする幼馴染と、その隣に立つ男。

いつも仲がいいだけに、誤解が憶測を生む。
尾ひれ背びれを生やした誤報がクラスを飲み込むのにさほど時間はかからなかった。

聞こえてくる声に耳を傾ければ、
「浮気をしてフりにかかった男に、健気で一途な幼馴染が泣いてまで食い下がった」
という、情報に作為的なものを感じざるを得ない悪評だった。

勘違いも甚だしい。
炎上を沈下させる唯一の方法は、
幼馴染の口からそれを否定する。
それしかない。


恥ずかしがりやで内気な幼馴染が大人数の誤解を解くには、
多大な勇気が必要となるのだが、

幼「う……えぅ……ひっく」

同級生C「あ! また泣いちゃった!」

同級生D「辛いこと思い出させちゃってごめんね」

幼友「あー、面白い」

悪意に満ちたにやつきと白い眼差しを睨み返し、

男(お前ら……あとで覚えておけよ)

胸中で復讐の炎を滾らせたのだった。

しえんた


*

幼「男と友達をね、やめろって……言われた」

男「へ? なに言った?」

男の自宅で教科書の章末問題を解いていると、
ふと思い出したかのように幼馴染が口を開いた。
聞き間違いを疑って、男は思わず訊ね返した。

幼「定期テストが悪かったら友達やめなさいって……」

男「なんだそれ……」

幼「男は私がいたら迷惑?」

切なげな瞳が男を見つめる。


男「迷惑なわけがあるか。ずっとそばにいてやるって言っただろ」

答えなんか聞くまでもない。男は怒り混じりに答えた。

確かに幼馴染は要領は悪い、記憶力もない、
社交性は男が近くにいなければ欠落しているようなものだし、
思考能力は下手をすれば今年高校に入ってきた新一年生に劣る可能性もある。

数字だけで判断すれば、学業を怠慢しているとしか思われてもおかしくない。
けれど、間近で努力する幼馴染を見てきた男は、
幼馴染の両親が提示した一方的な条件がひどく理不尽なものに感じた。

幼馴染のことを知らずして、決めつけと束縛だけで動く親の傲慢さに憤る。


男「なあ、見返してやろうと思わないか?」

幼「……うん」

男「心配するな。俺がついてる。絶対に悲しい思いになんかさせてやらない」

幼「……失敗したらごめんね」

男「万が一にもさせねーえよ」

卑屈になって怯える幼馴染を撫でると、
かすかに喜びの表情を浮かべた。
強がりでも慰めでもない、揺るぎのない男の決意に
幼馴染も安心感を覚え、少し涙腺が緩んだのだった。


*

二週間後のテスト前日。
男が所用で友人数人と教室から出て行ったのを見計らい
幼友が幼馴染にたかっていた。

幼友「テストが上手くいったらえっちね」

幼「ふぇ?!」

幼友「ずっぷりぬっぷりよろしくしなさいって言ってんのよ」

幼「それは……」

暴論とも思えるような歯に衣着せぬ物言いに、
幼馴染は顔を赤くして顔を伏せた。


幼友「恥ずかしがってんじゃないわよ。私のお膳立てを何回無駄にしたか分かってるの?」

幼「あぇぅ……」

接近する幼友に気圧されて、少し体を引く。
お節介の度を越えた、押し付けがましくも思える手助けは、
少なからず幼馴染の背中を後押しするきっかけ作りにはなった。

理科準備室で人目を気にせずして性交渉に励めるようにと、
裏でいろいろと手を引くまでしたのは正直どうかと思う。

十数年もの間、『良好な関係』で止まっていたことに関しては、
幼友と同じく幼も焦燥の念を感じていたのだから、
それについては感謝をしているつもりだ。


幼友「幼が男のち×こ咥えてから何日経ったの?」

幼「それは……その……」

幼友「私が聞いたのは二週間前よ。それ以来いい知らせは皆無。どういうこと?」

幼「と、友ちゃん……あの……」

幼友「あんた、もうちょっと勇気出しなさいよ」

幼「えぅ……」

この場からすぐにでも逃げ出してしまいたい気持ちと
止まぬ口撃で目に涙をたたえる。
何もしていないのにこの仕打ち。あんまりである。


何もしていないから幼友も腹を立てているのだが
そんなことまで幼は知る由も無い。

幼友「明日から期末テスト。それくらいは知ってるわよね?」

首だけ振って肯定をしめす。
前期までなら言われて思い出す頭の抜けようだけれど、
今回ばかりは違う。

男と結託して両親を見返すと誓っている。
今季最後のテストは幼馴染にとっては一世一代の大勝負だ。
学年は無理にしてもクラスの上位に食い込む点数を取れば
幼馴染の親は娘への評価を見直すだろう。


自信はあった。勉強面の成長はとても実感している。
男とくわだてた反旗を翻す計画は全て幼友にも伝えていた。

だから幼友も意思を汲んで余計な口出しを避けてきたのだが、
それでも裏ではイチャラブ生活を満喫しているものだと
信じて疑わなかったのだ。

幼友「いい? 私の配慮を無駄にしたら承知しないわよ。ネトラレ快楽堕ちよ」

幼「うん」

言葉の意味は理解できないけれど、幼馴染は強く頷いた。
ここまで後ろ向きな性格が改善されているならば、
恋愛の関しての一人立ちもそう遠くないだろう。


これが友達である幼馴染への最後の手助けにしようと決め、
幼友は先日から考えていた計画を幼に話した。
全てを聞き終えて幼馴染は目を見開いた。

幼「ほ……本当に?」

幼友「ここで嘘言ってなんの得があるのよ」

幼「でも、それ……」

学年だけでなく全国区で戦える秀才な彼女だからこそ、
耳打ちされたその提案に驚きを隠せなかった。
現実的ではない提案。
幼友だってただではすまないはずだ。

幼友「必ずに! 一泡吹かせてやりなさい」

幼「私、頑張るよ」

幼馴染は握った拳を掲げて決意を端的に表した。

*

半期を締めくくるだけあって、どの科目のテストも
難問を揃えて幼馴染の前に立ちふさがった。
教えてもらったものを総動員させて、
回答用紙に鉛筆を走らせる。

横目で男を見ると、幼馴染と同じく苦戦している姿が見えた。
男は幼馴染を一瞥すると、すぐに問題用紙に視線を戻した。

狙った点数が取れるとここまで顔が緩むものなのか、と幼馴染は思った。
ついつい返されたテストを何度も確認してしまう。
あとは幼友に仕込まれた悪知恵で親と戦うだけだ。


「追い出されたらいつでも家においで」と男は言った。

幼友はお膳立てに力を入れすぎて、
職員室にしょっ引かれてしまった。
けれど去り際に見せた小悪魔の微笑は、
幼馴染にはとても心強かった。

テストの返却日に合わせて、
幼馴染の両親は早めに家に帰ってきた。
催促されるのはおかえりの挨拶ではなく、
採点済みの答案用紙だった。

にこにこ顔で7枚の答案用紙を胸に抱く幼馴染に、
両親は多少たじろいだ。
久しぶりに見た笑顔に戸惑ったようだった。
テストの成果を訊ねられて、「できたよ」と一言で答えた。


投げ捨てるように答案用紙を渡すと、
幼馴染は逃げるように家を飛び出した。
呆気にとられた両親が目にしたのは、
白紙で零点ばかりの答案用紙だった。

激昂してももう遅い。
慌てて玄関まで追いかけるが、
生意気な娘の背中はもうどこにもなかった。

上げ
支援


*

幼「ど、どうでしょうか……」

男「なかなかいいんじゃない?」

ちゃぶ台の上におずおずと並んべられたテストの点数は、
どれもクラス内平均よりもやや高め。
最下位争いの波にもまれてばかりいた幼馴染にすれば
この良くも悪くもない数字に努力の形跡が垣間見えた。

前回よりも満遍無く三十点も伸ばす勉強法を継続させれば
学業は概ね安泰だと思っていい。
それにしてもよくやったな、と男は苦笑した。


勉強もそうだが幼友が幼馴染に仕込んだ悪知恵のことだ。
幼馴染が親に渡した偽の答案用紙は、
実は幼友が本番で名前欄以外を空白にして提出したものだった。

学年一の秀才による突然のボイコットに
教師陣はひどく狼狽したことだろう。
返された紙の氏名記入欄を幼馴染の名前で上書きし
それを今までの恩と共に親に叩き付ける。

後の報復がすごく恐ろしくなる行動をよくやったな、と
畏怖と尊敬の念をもってそれを賞賛せずにはいられなかった。


幼「頑張ったよね」

男「頑張ったよ」

布団をかぶった幼馴染を背後から抱きしめて男は称えた。

幼「帰ったらきっと怒られちゃうよね」

男「絶対怒られるね」

幼「帰りたくないなぁ」

甘えた声で男に背中を強めに押し付ける。

男「一緒に暮らす?」

抱く力を強めてそれに答える。


幼「あのね……、男」

男「なに?」

幼「友ちゃんがね。テストが上手にできたらえっちしていいって」

ゆりかごに見たてて揺らす体がぴたりと止まる。

男「……誰と誰が?」

幼「私と……男が」

男「……したい?」

幼「……うん」


男「……いいの?」

さすがに誘うのは恥ずかしかった幼馴染は、
耳まで赤くして顔を伏せた。
しかしすぐに男へ振り向くと、

幼「ん」

小さな唇をすぼめて男に差し出した。
それが幼馴染の答えだった。

男も幼馴染が差し出した唇に自身のそれを重ねることで
互いに了承を交わし合ったのだった。



男「幼のおっぱいって柔らかいな」

幼「ん、……そう?」

男「うん、触っててなんか落ち着く」

幼「落ち着くんだ……、私も男に触られるとすごく安心するよ」

男「でもドキドキしてるね。鼓動が」

幼「だって、緊張してるんだもん、んんっ」

乳頭を指先ではじくと幼馴染の体がぴくんと跳ねる。
背後から小振りな胸も揉みしだけば、
てのひらに張り付きながらもその柔弾力で押し返した。


幼「もう一回、ちゅーしたい」

男「いいよ」

幼「ん……」

首を後ろに回して顎をあげる。
男が前のめりになって唇をつける。

唇からお互いの体温がじんわりと広がり
内で息をひそめていた情欲がぱちりと目を覚ました。

男「下もいじるね」

幼「……うん」


男の右腕が絹の手触りを彷彿とさせる柔肌を這い
下半身へと伸びる。
幼馴染は閉じていた足を広げて、それを迎え入れる。

男の右手が恥丘に到達すると、
ショーツのクロッチに冷やりとした温度と粘つきが
既にそこにあった。

男「これ……」

幼「男も……だよ」

男「まあね」

後ろ手にさすられた男の屹立も震える。


幼「あっ、くぅ、……ふうぅ、はぁんっ」

男の指が花園の内側に浸入し、
花びらの内部を蹂躙する。
広げていた足が快感に怯えて幅を狭める。

人差し指と薬指でビラを開き、
中指で陰唇から陰核までを丁寧にさする。
時計回りに陰口の縁をなぞると、
幼馴染の腰が逃げるようにして反時計回りに動いた。

幼「あんっ……やだっ、えっちだよぉ……」

いじって間もないクレバスは、
すぐにショーツでも吸いきれないほどに愛液で溢れる。


性悦に身悶える幼馴染はおとがいを反らして、
魚が海面で空気を求めるが如く口を開閉させた。

昂ぶる性欲に体が熱を発し、
上昇した体温がさらにを情欲を催す。
無限の高まりを続けるスパイラルに陥り、
幼馴染は男のトランクスに手を忍ばせた。

冷やりとした手が肉直をさする。
淫らな幼馴染に興奮した剛直が先端から先走り液を滲みださせた。


幼「そ、そのままだよ」

男に背中を見せたまま腰を浮かせ、
膣口を勃起した淫頭の位置とを見比べながら直上へ移動させる。
天を衝く肉勃起に幼馴染の体温を帯びた恥液が糸を引いて滴る。

ゆっくりと腰を沈めて互いの性器が触れ合うと、
そこで幼馴染の動きが止まった。

男「怖い?」

幼「少しだけ」

初めての挿入では痛みを伴うことを知っていたらしい。

男「急がなくていいよ」

幼「ううん、男と繋がりたい……んっ」


男は幼馴染の制服を捲り、露出した背中に接吻をした。
唇が触れた部分に熱が宿る。

そこから湧き出てきた情欲が躊躇して止まる腰を急き立てた。

幼「挿入れるね」

男「いいよ」

幼「はあぅ……、うぐっ、ううんっ! はぁはぁ……ふぅっ……ンっ!」

口から痛みの呻きを漏らしながらも
緩慢な動作でゆっくりと腰を落とす。

産道を押し広げる異物感は幼馴染に激痛をもたらした。
膣内をヤスリで削がれているような痛苦に目から涙がこぼれる。


永遠にも感じられるほどの時間を費やしてもなお、
初めての挿入は終わらない。

幼「あぐぅ……、ひっく、い、痛いよう……」

男「だ、大丈夫か? キツいなら今日に最後までなんて」

幼「やだ! 絶対に、いま、男と、ひっく、繋がるっ、もん」

幼馴染が途中で言葉を遮らせる。
嗚咽で声を途切らせる幼馴染の背中を撫で、肩まで伸びた髪の毛を優しく梳く。
そこまでの思いを男は無理に止める無粋な真似はしない。

幼馴染が意を決して勢いよく腰を降ろした。
ペニスが処女膜を貫く感覚がしたかと思えば、
すぐに屹立が幼馴染の最奥の壁を突いた。


幼「いっ、あ、……ぐ、くっ、ああっ!」

深くまで穿たれ、経験したことのない激痛が体内を駆け巡る。
内側から裂かれている錯覚すらも覚える鋭い痛みに、体を抱いて悶える。

幼「う、……あ、はいって、る。……本当に、男の……入って、るよ……」

牡の凶器で突貫された痛みに意識を圧されながらも、
白昼夢を見ているような心地に浸った。
体内で脈打つペニスが破瓜の痛みをやわらげる人肌の温もりを放つ。

幼「私、……男と繋がってるんだ……えうぅ……」

やっとひとつになれた。


本懐を遂げたことへの喜びで、
弛緩した涙腺から止め処なく涙が溢れ出た。

徐々になれてきた破瓜の痛みは、
幼馴染にっとてのゴールテープであり、
それと同時にスタートラインの意味も持っていた。

幼「できなかったお礼、……沢山するね」

男「無理はするなよ」

幼「うん。でも男に気持ちよくなってもらいたいから、するかもしれない」

献身的ながら無邪気で幼い笑みを見せる幼馴染を
男はもう一度優しく抱いたのだった。

おい下げてるから全然気づかなかったじゃねーか
素晴らしい



幼「う、あっ……男の、入ってきてる……」

場所を布団に移して正常位の格好になった。
一糸纏わぬ二人の視線は、また鞘に身をようとしているペニスに注がれている。

一度通過しているとはいえ、女に成り立ての膣内はとても窮屈だ。
先程まで幼馴染を煩わせていた処女の痛みは、いまだに内部で燻ぶっている。
けれども、それが霞んで見えるほどの充足感と幸福感が、
幼馴染の中で溢れていた。

体内に浸入する異物を追い払う様にうねる襞の中を
抵抗に逆らって強引に肉銛が押し入る。

幼「あうっ、んぅ、……キテる、深い、よおっ」


痛みとも快楽とも違う不思議な疼きに、
幼馴染は男の背に腕を回して必死に耐えた。

イチモツを根元まで飲み込んだのは、
随分と長い時間をかけてのことだった。

しかし、これが終わりではない。

男「動いてもいい?」

幼「うん……、男が好きに動いていいよ」

挿入をしやすくするために、幼馴染は自分の脚を抱えた。
両脚を開くと産毛の生えた恥丘が露わになる。


幼(恥ずかしいかっこうしてる……)

男が若き乳房に腕を伸ばして揉みしだくと、
それを皮切りにして、抑え込んでいた欲情が雄叫び、
ポロロッカ現象のごとく理性を飲み込んだ。

幼「はうっ、やっ、……おと、こっ、いきなり、あんっ、あ、はげ、しいっ!」

突如として始まった抽送運動に
幼馴染は体を丸めてあごをあげた。
太い肉幹が柔襞を掻き分けて内部を犯す。

戻るときには雁首が膣壁をえぐる摩擦が、
快悦の火種となって幼馴染の体温を上げた。


男「痛くない?」

幼「痛く、ないけ、どっ、は、あっ、わかんな、いよ!」

激しい上下動に小さな体躯は震え、
その些細な震動すらも快感神経が過敏に反応した。

女を迎えたばかりの繊細な牝穴を肉勃起が容赦なく蹂躙する。
乱暴に貪られているのにあふれてしまう性悦が膣内を満たし、
その刺激が体全体に波及し蕩けていく。

男「幼、可愛いよ」

幼「や、アンっ……そんな、いまっ、言っちゃあっ、やだあっ!」


脚から手を離して快感に緩んだ顔を覆う。
男はそれを引き剥がして指を絡めると、
そのままシーツに押さえつけた。

淫靡な粘着音を鳴らしてかき回される恥窟から蜜液が飛散する。
挿入時には押し出そうと強く拒む柔襞が、
奥を小突いて引き抜こうと動けば、
途端に顔色を変えて別れを惜しむように
キツく絡みついてくる。

幼「ふあっ、あ……、おとこ、んあ、はぁ、……ん、おとこぉ」

性行為の快美に屈服し、酒色の虜となった幼き牝は、
うわ言に似たおぼろげな声で男を呼んだ。
男は硬度を増した剛直を一番の深みに差すことで応える。


狭いベッドが二人の震動で軋みを上げ、
水面を叩く音と共に個室を淫乱な色で満たしていく。

目を瞑って激しい愛の刺激を感受する幼馴染の口を奪うと、
口腔内に湿潤な舌が差し込まれた。

幼「ん、あんっ……んん、ひあっ、……ああっ、あっ」

互いに舌を吸いあげて唾液を交換する。
体温に温められた唾液は、無味でありながら
媚薬の効能を備え、二人の性欲をさらに高まらせた。

指が交互に絡み合った手に力がこもる。
男が動かす腰の打擲につられて、幼馴染のそれも意識無く上下に動く。


子宮口を小突かれるたびに背筋を電気が流れ、
つま先から頭の頂点までの細部に至るまで肉悦の甘美が滲み渡っていった。

幼「は、あ、んっ……あっ、やっ、キちゃうっ、……おとこぉ、うあ、ふぅんっ、なにか、また、キちゃううっ」

痺れて感覚の薄れた手足を男の腰の後ろと背中に回された。
濛々とする視界の中でも幼馴染は向かい合う男をじっと見つめる。

肉棹が敏感な部分を突き上げるたびに、
奥底から沸き上がる形容しがたい感覚が
幼馴染を淫らな雌に塗り替えていく。

酸欠でくらむ視界。思考能力を失った脳。
生物が生きるに必要な機能がふたつも欠け、
快楽に堕落した動物はひたすらに愛欲を求めた。


男「幼っ! 俺も、そろそろっ」

幼「うんっ、はあっ、アっ! い、いいよ、おとこ、の、んっ、ほしい、のっ、ああっ!」

呼吸もままならないほどに感じる幼馴染が
咽喉から声を搾り出してなんとか答えた。

肉槍を捕えて離さんとする蜜壺の柔壁が
熱心に絡みつく蠕動に細かな痙攣を混ぜれば、
幼馴染の限界も遠くないことに男は気付いた。

男はピストンを速める。
ラストスパートに入って乱暴さを増した肉梢が
幼馴染を愉悦の奈落に突き落とそうと
雌露を散らしながら一心不乱に膣道と理性をかき乱す。


腕を離せばどこまでも堕ちてしまいそうな恐怖に、
幼馴染は精一杯の力で男にしがみ付いた。

幼「なか、おとこっ、の、がっ! ふぁっ、いっ、ふくれ、てえっ!」

男「ぐぁ、くっ! 出るよ、幼っ!」

抽送運動を繰り返していた肉幹の輸精管が肥大化し、
根元からせり上がる欲望を尖塔から放出した。

幼「ふあっ、ひゃ、んんっ! あついの、おくにいいっ! あ、ンン、ふああァっ!!」

子宮の口にあてがわれた捌け口から怒涛のごとく白濁の種子がなだれ込む。
種付け部屋を満たしても吐き出され続ける甘い灼熱に、
思考回路がショートしていく。


パチパチと視界に幻影の火花がいくつも咲き、
意識が白塗りされていった。

幼「い、あ、……はっ、ふぁ、ん、…………はあ、ふっ」

じんわりと全体に広がる愛の熱にぴくぴくと体が痙攣を繰り返す。
男で果たせた。男と果たせた。
胸をいっぱいに埋める幸せと快感の余韻に包まれて、
幼馴染は心地よい眠りについったのだった。


*

幼「なんかね、変」

男「変ってことはないでしょ」

幼「ううん、変だよ。すごく」

男「そうかなあ……」

幼「すっごく変です」

二人が手を繋いで眺めているのは、
高校を卒業後の春から通う新しい学校だ。


男にとっては難関、幼馴染にとっては無謀
と言われていた難しい門を、二人は猛勉強の末に
見事合格したのだった。

何事にも消極的だったあの頃と比べれば、
幼馴染の成長は驚異的な大躍進だった。

それは勝利の報告を耳にした担任教師も驚愕に目を見開き、
奇跡だ、と足をガクガク震わせながら呟く程だ。

男は当然だと思っていても、幼馴染には違和感しかない偉業だった。


幸か不幸か。
二人が通う大学は財政や時間の面で実家通いは不可能な場所にある。

小さな左手が男の手をぎゅっと握る。
新たな生活に希望と不安が無いと言えば、
決してそんなことはない。
けれども二人でいればどんな障害でも乗り越えられそうな気がした。

男「一人暮らしか……」

幼「二人暮らしだよ」

男「二人暮らしだな」

幼友「家賃は三分割よ」

男「そうだな……」

聞き慣れた邪魔者の声を適当にあしらって、
新生活への期待に胸を膨らませたのだった。

おわり

達成感よりも圧倒的な虚無感に浸っている僕は童貞でした
支援してくれた人に感謝

アーメン… 乙

素晴らしい

お疲れ様

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