アニ「私がエレンを好きだという風潮」(267)

見切り発車ですいません。
原作ネタバレが、多分少し入ります。
キャラの性格が原作と違ったりしますので(特にアニとか)、苦手な方はお気をつけください。

ミカサ「それは、私に対する挑戦宣言と受け取った」カチャッ

アニ「ち、違う!違うから!話を最後まで聞け!」アセアセ

ミカサ「対人訓練では殆ど一緒、最近は、よく私に隠れて二人だけで話している」シュン…

ミカサ「ので、削ぐ」シャキッ

アニ「待て待て待て待て!だから私はアイツに対してそんな感情を持ち合わせていないって言いたいんだよ!」アセアセ

ミカサ「エレンの好意を無碍にする気?」ギロッ

アニ「ああ言えばこう言う!わかったわかった!エレンの事は好きか嫌いかといえば好きな方だが」

ミカサ「削ぐ」ゴゴゴ

アニ「ライクの方!ラブじゃなくてライク!友情とかそういう奴だ!お前のアルミンに対するのに似てる方!」

ミカサ「アニとエレンは幼なじみではない」

ミカサ「ので、それは違う」キッパリッ

アニ「だ〜か〜ら〜………はぁ、もう面倒だ。ともかく、私はお前みたいな感情をエレンに持ってるわけじゃないって言いたいんだよ」

アニ「だから……、その、あの、ふ、普通に接して、くれたら、助かる………」

ミカサ「?私はアニにも普通に接しているけど?」キョトン

アニ「あんな殺気を放っておいてよく言うよ……」

ミカサ「?」キョトン

同名が、既にある、だと?

どうしよう、申し訳ないです。全く知りませんでした。
削除した方がよろしいでしょうか?
最初に書かれた方にも迷惑になりますし。
題名変えた方がいいですかね。変えられませんが。

もしも、その方の続編なりを期待された方には、大変申し訳ありませんでした。

一応、書いてある分は投稿いたします。
大変ご迷惑お掛けしました。
ゆっくりですが、ダラダラ投稿しますので夜更かしや暇つぶしのお供にどうぞ

アニ「と・に・か・く!」ドンッ

アニ「あんたが心配するような事にはならないから、嫉妬して不機嫌になる必要もないの!わかった?!」グイッ

ミカサ「わ、わかった」

アニ(本当に解ってるのか?)

アニ(………やっぱり、やめといた方いいよ、ミーナ)

アニ「………悪かったね、呼び出して」

ミカサ「…………それだけ?」

アニ「それだけって、たったそれだけなのになんでこんなに疲れるんだよ……」

ミカサ「―――」ジー

アニ「ま、話はそれだけだから。過保護もほどほどにしなよ」クルッ

ミカサ「まって。おかしい」ガシッ

アニ「何が?」

ミカサ「エレンに、他の仲間との付き合いも大事にしろ、と注意された」

ミカサ「ので、エレンの事をアルミンに任せて、偶に、アニ達と一緒に食べたりしている」

ミカサ「エレンと離れるのは苦しい。でも、エレンの言う事も理解できる。だから、私なりに、なるべく皆とも関わるようにしている」グググッ

ミカサ「ので、サシャやクリスタ、アニにも、普通に接している」キッパリ

アニ(あれ、で……)

ミカサ「アニの言うようなことは、ない、はず?」

アニ(最後曖昧なんだ)

ミカサ「……私とエレンは家族。それは、周知の事実」キリッ

ミカサ「ので、私とエレンの間に、立ち入る隙は、ない」キリッ

アニ(なんでそうなる)

ミカサ「でも、他人の感情まで、否定するのは、いけない」グヌヌ

アニ(ミカサがエレン関係で他人に配慮した?!)ドキッ

ミカサ「そう、アルミンに言われた」

アニ(―――アルミン……)

ミカサ「ので、誰かがエレンに好意を持っても、その事を否定する気はない」

ミカサ「なぜなら、私とエレンは家族だから!」ドンッ

ミカサ「ので、アニに呼ばれた時は、私に対する宣戦布告だと思ってた」

アニ(否定しない代わりに、削ぎはするのね)

ミカサ「だけど、違った。逆に、エレンに好意を持っていない、そう言った」

アニ「あぁ、その通りだ」

ミカサ「なぜ?」

アニ「なぜって」

ミカサ「なぜ、それを私に伝える必要があるのか」

アニ「私だって、同期とは波風立てたくないからね」

ミカサ「でも、私はアニとも普通に接してる。今日だってアニ達と一緒に食べた」

ミカサ「私は、普通に接していた、つもり」

アニ「……確かに、他愛ない会話なりしてたからね」

ミカサ「エレンに好意があるのなら、呼び出して宣戦布告するのはわかる。でも、呼び出してまで、エレンに気がないことを言うのは、変」

アニ「………言ったろ、波風立てたくないんだって」

ミカサ「―――」ジィィ

アニ「偶に向けられる殺気が、嫌なだけさ」

ミカサ「………それなら、わざわざ呼び出してまで言う必要は、ない。食事の場で言っても、差し障りない」

アニ「………ユミルとかに茶化されて、変な誤解を生む可能性もあるだろ」

ミカサ「」

アニ「」


ミカサ「―――アニは、他にも何か私に用事があった。それも、余り他人に聞かれたく、ない」

アニ「!!」ギクッ

ミカサ「それも、エレンの話にも、関係ある、と思う。だから、あの場では、言わなかった」

アニ「―――」

ミカサ「――――!」ハッ!

アニ(か、感づかれた!)

ミカサ「……アニ、ごめんなさい。あなたの好意は、素直に、嬉しい、けど、私には、エレンがいる。だから、あなたの気持ちには、応えられない……///」テレテレ

アニ「……何を、言っているんだい?」

ミカサ「アニは、ユミルみたいに、女の子が、好きで、私に告白する為に呼び出した?」

アニ「なんでそうなった///!」ドンッ

アニ「私は普通!ノーマル!なんであんたに告白しないといけないの!私にはちゃんと普通の好きな人がいるから!ついでにユミルもああ見えてノーマルだ!変な勘違いしてんじゃない!」

ミカサ「ご、ごめんなさい。では………?」

アニ(あ、しまった……)

ミカサ「なら―――!」ハッ!

ミカサ「――――アニの、好きな人は、私に関係している人」

アニ「――」ドキドキ

ミカサ「呼び出したのは、私に協力を、要請する為」

ミカサ「なぜなら、私には、エレンという実績がある」テレテレ

アニ(いや、そこじゃない)

ミカサ「――――私は、あまり人付き合いが得意ではない。だから、これは、いい機会、だと思う」

ミカサ「ので、私は、アニに協力したい、と思う」グッ

アニ「ミカサ……」

ミカサ「アニと、ジャンが結ばれるように」

アニ「なんでやねん!」

ミカサ「?」キョトン

アニ「なんでそこでジャンが出てくるの!あんたに関係あって、エレン以外っていったら一人しか残ってないだろ!」グイッ

ミカサ「だって、よくジャンは私に構ってくるし」

アニ「それならあんたに頼まず他当たる!」

ミカサ「なら―――」

ミカサ「――――?」

アニ「 」ブチッ

アニ「だから!私が好きなのは!」

アニ「アルミン!あんたの幼なじみのアルミンだよ!」

ミカサ「おぉ、なるほど」ポンッ

アニ「なんで最後ずれるんだよ」

ミカサ「――――アニは、アルミンの事が好き、と」

アニ「そ、そうだよ……///」

アニ「似合わないかい?」フッ

ミカサ「どうして?」

アニ「………幼なじみのあんたなら、その、アルミンの事、色々知ってるだろ?」

ミカサ「勿論。アルミンも私の大切な人」エッヘンッ

アニ「だから、あんたが、味方になって、くれたら、い、いいなぁって///」オドオド

ミカサ「うん」

アニ「……その、き、協力、して、ください///」

ミカサ「だから、協力する、と言ってる」

アニ「………いいのかい?私なんかが、その、アルミンを取っても」

ミカサ「言っている意味が分からない」キョトンッ

ミカサ「アニは、アルミンの事が好き」

ミカサ「それの、どこが悪いの?」

アニ「―――悪い、なんでもない」

ミカサ「それに、アニになら、アルミンを任せても、安心、と思う」

アニ「………ありがとう」

ミカサ「?」

アニ「じゃあ、その、よ、よろしくお願いします……///」

ミカサ「うん」

ミカサ「―――ただ」

アニ「ただ?」

ミカサ「アルミンは、女子の人気が高い、と聞いた」

アニ「うっ……」グヌヌ

ミカサ「相談に親身に乗ってくれる、ので、男女問わず、人気がある」

ミカサ「そして、アルミンは、想像以上に、難攻不落、気をつけて」

ちょっと空きます。

すみません。
最低でもって、1時までには、再開します。


―――――――――


ミーナ「アニ!どうだった」

アニ「こうなった」

ミカサ「ブイッ!」ピース

ミーナ「よかった〜。アニの事だから、ミカサと喧嘩にでもなったらどうしようって心配しちゃった」

アニ「私はそんなに喧嘩っ早くない」

ミーナ「そうだよね〜。アニは顔に似合わず意外と照れ屋で―――」

アニ「フンッ」ガシッ

ミーナ「イダダダダッ!アニ痛い痛い!」ギギギギ

アニ「ふぅ。で、さっきの事だけど、どういう意味?」

ミーナ「いだいよぉ……」シクシク

ミーナ「―――」ジー

アニ「………ちゃんと加減したろ///」ナデナデ

ミーナ(かわいいなぁって言ったら、またアイアンクローだろうなぁ)

アニ「で?まさか、実は女の子でしたとか言わないだろうね」

ミカサ「それはない、と思いたい」

ミーナ「断言できないんだ」

ミカサ「――――アルミンは、訓練兵になってから私が記憶しているだけでも、5回は告白されている」

アニ「!」ビクッ

ミカサ「内、4回は女子、1回は別の部屋の男子、らしい」

ミーナ「!」キュピーンッ

ミカサ「でも、安心して。今もアルミンは付き合っている人は、いない」

アニ「」ホッ

ミーナ「」チッ

ミカサ「そして、ここからが問題」

ミカサ「その4人の告白を、アルミンは本気ととらえてはいない」

ミーナ「男子1人に関して詳しく!」

アニ「ミーナ少し静かに」

ミカサ「アルミンは、決して鈍感ではない。寧ろ、周りをよく見ている」

ミカサ「ので、気が利く、優しい、頼りになる」

アニ「」ウンウン

ミカサ「でも、自分自身の事に、なると、悪いようにしか、考えられない、悪い癖が、治っていない」

ミーナ「つまり、相手の告白を告白と受け取っていないとか?」

ミカサ「そう。誰かのイタズラ、場を和ませるための冗談、罰ゲーム、聞き違い、そうやって悉くプラグは折れた」

ミカサ「実は、昔そうやってイジメられたら経験が、ある」

ミカサ「もちれん、地理一つ残さずにこの世から消滅させた」

ミーナ「ミカサ、冗談、だよね?」

ミカサ「それに、昔はいつも、私とエレン、アルミンの3人で一緒だった」

アニ(羨ましい)

ミカサ「一緒に泊まったり、寝たり、お風呂に入ったり」

ミーナ「そこ最後詳しく!」

アニ(同意)

ミカサ「ので、女子への免疫が、エレン並に高い」

ミカサ「悪い癖も合わさって、鉄壁と化している」

ミカサ「ただ、アルミンには、悪気がない、それに、今のままなら、告白を受けたとしても、訓練兵の間は、多分、断る、と思う」

アニ「―――」

ミカサ「でも、親密な関係に、なって、アルミンが、意識するように、なれば、成功する」

ミーナ「つまり、告白の前に、好感度を上げないとダメってこと」

ミカサ「ので、まずはアニとアルミンを、仲良くする」コクリッ


―――――――――


ミカサ『私に、いい考えがある。下準備をする、ので、1日待って』

アニ(って言ってもなぁ)グワッ

エレン「いてて」コテンッ

アニ(そりゃあ、幼なじみのミカサは心強い反面)グググッ

エレン「いだだッ!イダダダダッ!」ギギギギ

アニ(あのミカサだからなぁ……)グリリリッ

エレン「ア、アニ!止め、たんま、たんま!」ギギギギ


―――――――――


アルミン「はあっ!」

ミカサ「」スッ

アルミン「うわっ!」ゴテンッ

ミカサ「大丈夫?」

アルミン「いたた……。やっぱりミカサは強いね」

アルミン「よかったの?僕となんて訓練にならないんじゃ」

ミカサ「アルミンは、私とじゃ、訓練にならない?」

アルミン「そんなことないよ。寧ろ凄く良い訓練になるよ」

ミカサ「なら、よかった」

アルミン「でも、流石はミカサだね。全然相手にならないや」

ミカサ「アルミンと私とでは、体格や力に差がある」

アルミン「ミカサと比べられたらね……。これでもちゃんと筋トレしてるんだけどなぁ」トホホ…

ミカサ「ので、私では余り参考にならない、と思うかもしれないかも」

アルミン「ミカサ、少し言葉が迷子になってるよ」

ミカサ「コホンッ。つまり、私との訓練では、アルミンが成長出来ないかもしれない、と心配 」

ミカサ「私は、対人訓練での、あまり教えるのが、下手?」クビカシゲ

アルミン「また迷子になってるよ」

ミカサ「ので、明日はアニと組んでみるといい」

アルミン「アニと?」

ミカサ「アニは、身長差をものともしない、高い技術力がある」

ミカサ「アニから教わっているエレンを見れば、一目瞭然」

アルミン「確かに、エレンはアニと一緒に訓練してから、伸びてるしね」

ミカサ「アルミンは、自分の身体の使い方を、まだ出来ていない、ので、アニに教えてもらうといい」

アルミン「身体の使い方かぁ。単純に、力がないだけかもね」

ミカサ「そんなことはない。アルミンなら、身体の使い方を覚えれば、直ぐに上達する」

アルミン(珍しいなぁ。ミカサがアニをこんなに褒めるなんて)

アルミン(………あ、そっか。最近エレンはアニとばっかり対人訓練してるから、なんとかさて引き離したいのか)

アルミン(なら、素直にそう言えばいいのに。でも、ミカサのアドバイスも試してみたいし、ここは幼なじみとして、後押しないとね)

アルミン「わかったよ。じゃあ明日アニに話してみるね」

ミカサ「私から伝えておく」

アルミン(ミカサがアニに?本当に珍しいや)

アルミン「……大丈夫?」

ミカサ「任せて」b

アルミン(……不安だなぁ)


―――――――――


ミカサ「と言うわけで、明日の対人訓練ではアルミンと組んで」

ミーナ「おぉ!流石は首席」パチパチ

ミカサ「エッヘンッ!」ドヤァ

アニ「いやいや、私、人に教えるなんて……。第一、もしアルミンに怪我させたら」アセアセ

ミカサ「いや、寧ろ怪我を負わせる勢いで」

ミーナ(そして病棟プレイですねわかります)グフフ

アニ「それはマズいだろ」

ミカサ「アルミンは、身体の動かし方を掴めていない、それに、体格も他の男子に比べると、小柄」

アニ(そこがかわいいんだけどね)

ミカサ「ので、対人訓練で、背の高い相手の崩し方がどうしても掴めないでいる」

ミーナ「それとアニと何が関係してるの?」

ミカサ「アニはアルミンよりも小さい、つまり、アニに対しては、立場が入れ替わる」

ミーナ「アニは小柄だからね」

アニ(コンプレックスだけどね)

ミカサ「でも、アニは相手の身長差関係なく、対人訓練は強い」

ミーナ「確かに」

アニ「つまり、アルミンに私がどうやって身長差のある相手を倒しているのか、身を持って身体で体験させろってこと?」

ミカサ「その通り」

ミーナ「アニよく理解出来たね」

ミカサ「それに、下手な手加減は、アルミンを傷つけてしまう、と思う」

アニ「……わかったよ。ま、やってみるさ」

ミカサ「因みに、私はサポートにいけない。ので、頑張って」

アニ「………え?」

ミカサ「アルミンは、私がエレンと組みたいので、この提案をした、と考えているはず」

ミーナ「まぁ、ミカサならやりそうだもんね」

ミカサ「ので、私とエレンが組まないと、アルミンに気づかれてしまう。まだ、その時ではない」

ミーナ「確かに、まだ早計ね」

アニ「いや、だからって………、ミーナ!」

ミーナ「ごめん!別の子と一緒にやろうって誘われてて」テヘッ

ミーナ(ま、嘘だけど)

アニ(なんで!)ガーンッ


―――――――――



アルミン「それじゃあよろしくね」ニコッ

アニ「………あぁ」ヘイジョウシン

アルミン(エレンの方を見てる。そりゃ数少ないエレンと一緒になれる時間を、ミカサに割り込まれたんだし、当然か)

アルミン(しかも、僕なんかのせいで)

アニ(ミカサの奴本当にサポート無しだよ!ミーナもいないし!)

アルミン「ごめんね。わざわざ付き合わせちゃって」

アニ「……気にすることなんてないよ。ほら、とっととやるよ」

アルミン「うわっ!」コテンッ

アルミン(僕より背が低いのに、全然歯が立たないや。しかも、簡単に倒されちゃう)

アニ「大丈夫かい?」

アルミン「これくらい平気。でも本当に凄いね、アニは。これじゃあエレンもかなわないわけだよ」

アニ「それほどでもないよ。エレンだって最初はこんなもんだったし」

アルミン「それでも、今では大分強くなったよ。これもアニのおかげだの」

アニ「私は何も教えたりしてないんだけどね」

アルミン(やっぱり、エレンの話をしてる時は、若干表情が柔らかくなるんだよね)

アニ(普通にアルミンと会話出来てる。私頑張ってる///)

アニ「………アルミンは、身体の軸って知ってるかい?」

アルミン「軸?」

アニ「そう。試しに、また襲いかかってみな」

アルミン「うん、わかった。―――えいっ!」

アニ「」スッ

アルミン「うわっ!」コロッ

アニ「今のは、力で無理矢理やったんじゃなくて、その軸ってやつを崩して倒したんだ」

アルミン「いてて……。確かに、崩れ落ちる感覚だったよ」

アニ「人の身体の中心には、一本の軸みたいな物があって、それがあるから斜めになれたり、踏ん張ったり出来るって話らしい」

アルミン「そう言えば、前にそんな事が書いてある本読んだことあるよ」

アニ「なら話は早い。単純にしてしまえば、棒倒しの原理で相手を倒してしまえばいい訳さ」

アルミン「そんな簡単に」

アニ「勿論、ただ単に棒倒しをしようとしても、軸を崩せないし、倒せない。だから――」クイッ

アルミン「え?―――ふぎゃっ!」フギャンッ

アニ「こうやって、相手の力の方向をちょいと利用すれば、簡単に軸は崩せるのさ」

アニ「ま、それが結構大変なんだけどね」

アルミン(―――本当だ。本に書いてあった通り、何も抵抗出来ずに倒された。しかも、アニはそんなに力を使っていない)ワクワク

アニ「………大丈夫かい?どこか打った?」

アルミン「ごめん、ちょっと感動しちゃってて。よし、もう一回お願い!」タラァ

アニ「――あ」

アルミン「どうかしたの、アニ?」ピトピト

アニ「アルミン、口」

アルミン「口?あ、血だ」

アニ「血だ、じゃないよ。唇切れてるじゃないか」

アルミン「この位、大丈夫だよ。その内止まるよ」

アニ「だからって、傷口から細菌でもって入ったら」

アルミン「このくらい、つば付けておけば……」ングッ

アニ(かわいい)

ミーナ(バカ!そこは『なら私がやってあげる』ってキスするところじゃない!)

アルミン「よし、じゃあもう一度お願い!」

アニ「――しょうがないねぇ全く」クスッ

アニ「いいかい、自分の中にある軸が、どうやって崩れるかしっかり把握するんだよ」

アルミン「はあああっ!」







エレン「アルミンのやつ、なんか張り切ってんな」

ミカサ「エレン、他人の心配より自分に集中」スッ

エレン「わかってるって」グッ

ミカサ(アニ、その調子)

エレン(こりゃしばらくは無理か。さて、どうすっかなぁ)


――少し前―――――――



エレン「え、なんだって?」キョトンッ

ユミル「」バキッ

クリスタ「ユミル!何してるの?!」

エレン「おいっ!呼び出しておいて何しやがるんだよ!」

ユミル「すまん。だが殴らねぇといけねぇ使命感に駆られたんだ」

クリスタ「もう、大丈夫エレン?」

エレン「で、クリスタが何だって?声小さくて聞こえなかったんだよ」ムスッ

クリスタ「そ、それは……、その……、あの……」モジモジ

ユミル「あ”〜もう。クリスタの恋愛成就に協力しろって話だよ」

エレン「恋愛成就?」

クリスタ「ユ、ユミルゥ〜」アワアワ

ユミル(かわいい)

エレン「……で、俺に相談ってことは、俺の知り合いなんだろ、その相手ってのは」

ユミル「……そこに気づくとは。お前本当にエレンか?」

エレン「悪いが俺も暇じゃないんでな。用がないならもう帰るぞ」イラッ

クリスタ「待って!」

クリスタ「」スーハー

ユミル「天使」

エレン「え?」

ユミル「……なんでもない」

クリスタ「あ、あのね、私ね、その、す、好きな人が、い、いるの」

クリスタ「それも、エレンの、言うとおり、でね、エレンさえ良ければ、て、手伝ってくれない、かなって」

ユミル(結婚したい)

クリスタ「………どう、かな?やっぱり、ダメかな?訓練兵なんだし、そういうのは」

エレン「正直、俺自身は巨人共を一人残らず駆逐する為にここにいる訳だから、そういう事には今は………、関心がねぇんだよ」

クリスタ「……そっか」シュンッ

エレン「―――ただ、それは俺個人の考えであって、その好意そのものは、理解できるし、応援したいとも思う。仲間なら、尚更だ」

エレン「だから、手伝ってやるよ、クリスタ」

クリスタ「エレン……ありがとう」

ユミル「……意外だな。てっきり『ここはそんな事をするばしょじゃねーんだよ』とか言うと思ってたのに」

エレン「あのなぁ、俺だってそんくらいの理解は出来るっつうの」

ユミル(ま、ホントはそれ見越してエレンに相談してみろってけしかけたんだがな)チッ

ユミル(こうなりゃ、とことんつきあうしかねーか)

エレン「で、その相手って誰なんだよ。俺の知り合いなんだろ?」

クリスタ「うん。それはね………///」モジモジ

エレン「そんなに言うの恥ずかしいなら当ててやるよ」

ユミル「意外と乗り気だな。暇ないんじゃなかったのか?」

エレン「関心ないって言ったけど、興味はあるんだよこれでも」

エレン「俺の知り合いで、尚且つ、俺とよく一緒にいる、俺がよく話す相手………」

エレン「あ、ミカサ」ピコンッ

ユミル「馬鹿だろお前やっぱり」

エレン「冗談だって。てなると………あ、わかった」ピコンッ

ユミル「すぐわかんだろ普通」ハァ

エレン「しっかし、意外だなぁ、クリスタが―――――。ま、確かにアイツは口は悪くて馬面だが、悔しいことに成績は割と良いし、背も俺よりデカいし」ウンウン

ユミル「………は?馬面?それに背はお前の方が大きいだろ」

エレン「は?俺はまだ低いよ、ジャンより」

ユミル「なんでそこでジャンが出てくるんだよやっぱバカだろお前!」ドンッ

クリスタ「違う違う!ジャンじゃないよジャンじゃないから!」プンプン

ユミル(ダジャレ言う天使かわいい)

エレン「え!?てっきりジャンのやつかと」

ユミル「逆になんでジャンになるんだよ。これならミカサに相談した方がよかったかもな」

エレン「な!そ、それは失礼だな!待ってろ、絶対に当ててやる!」グヌヌ

エレン(俺の知り合いで、尚且つ背は俺より低い。そしてクリスタとも面識のある――――はっ!)

エレン「わかった!コニー!」ピコンッ

クリスタ「違〜うッ!なんで自信満々に間違えるの!?」ウルウル

エレン「な、嘘だろ違うのかよ!」

クリスタ「私が好きなのは!アルミン!アルミン・アルレルト!エレンの幼なじみのアルミン!」キーンッ

エレン「わ、わかった……悪かった、悪かった………」

ユミル(あのエレンが恐縮する程の勢い……、だが天使だ)

クリスタ「もう――――、は、恥ずかしいよ………、好きな人の名前なんだよ?」テレテレ

エレン「悪かったよ。でも、アルミンかぁ………」

ユミル「なんだよその言い方?私のクリスタが惚れてんだぞ?それとも、他にもう女でもいんのか?」

クリスタ「」ドキッ

エレン「いや、それはない」

クリスタ「ホッ」

エレン「ただ、ちょっとな―――クリスタ、アルミンの事、本気で好きなのか?勘違いとかじゃなくて」

ユミル「おいそれどういう――クリスタ?」ピタッ

クリスタ「―――正直に言うと、わからないの」

クリスタ「この想いが、恋じゃなくて、ただの勘違いかもしれない」

クリスタ「初めてだから、私にも判らないんだ」

クリスタ「でもね、それでも、今の私は、アルミンが好き。自信を持って、そい言い切れる。だから、ユミルに相談したし、エレンにも話したの」

クリスタ「せめて、それくらいは、自信を持って言いたいの。その結果が、どうであれ」

ユミル「…………」

エレン「―――わかった。クリスタが本気なら、俺もとことん付き合うぜ」

クリスタ「ありがとう、エレン」

ユミル「な〜、私には?」グリグリ

クリスタ「ユミルにも感謝してるよ」ニコッ

エレン「だとすると、相当な覚悟をしないとな」

ユミル「どういう意味だよ」

エレン「―――これは、秘密なんだが、実はな、俺が見た限りでも、アルミンのやつ、ここに来てから既に10人以上のやつに告白されてるんだよ」

ユミル「はあ?マジかよ?」

エレン「………ま、女子からは8人位なんだけどな」ハァ

クリスタ「///」ドキドキ

ユミル「………大丈夫なのか、お前ら」ジトォ

エレン「……俺も心配だ」

エレン「とにかく、アルミンは女子からの人気も高い。それはお前らの方が分かってるだろ」

クリスタ「……うん」

ユミル(しかしアルミンに告白なんて、よくミカサの目を盗んで出来たな)

エレン「にも関わらず、アルミンは未だ彼女なしだ」

エレン「………アルミンは、ミカサ以上に異性に対しての理解がない」

ユミル(は?お前が言うなよ!)

ユミル「アルミンは、あれか?あっち系なのか?」

エレン「違うっつうの。女子からの告白、8人って言ったろ?その場面に俺もいたんだよ。だから分かるんだ」

エレン「アルミンは、告白された事にすら、気が付いていない」

ユミル「………は?」ポカン

エレン「アルミンは、昔イジメられてたせいか、自分を極端に過小評価する癖があって、今でもそれが直ってないんだよ」

エレン「手紙、プレゼント、挙げ句の果てには不意打ちホールドと、相手も色々試したみたいだが、悉く撃沈していった」

クリスタ「ホールドって、だ、抱きついたってこと?///」テレテレ

ユミル「流石に気づくだろ」

エレン「………じ、実は、昔からミカサと一緒に遊んでたせいか、そういうの馴れてんだよ」

エレン「だから、例え頬にキスした所で、あいつはただのスキンシップとしか思ってくれない。最悪イタズラか罰ゲームだろうな」

ユミル「………あの、アルミンがなぁ」

エレン「他のことには気が回る癖に、自分の事になるとなぁ……」

ユミル(ま、テメェも人のこと言えないけどな)

エレン「……それに、多分今のまま告白した所で、空振りすると思うぜ。クリスタなら特に」

クリスタ「え?私なら特に?」

エレン「クリスタって、男子から人気あるだろ?よくライナーとかも理想の女性だとかいってたし」

クリスタ「そ、そんなことないよ///」カァァァ

ユミル(よし、ライナーぶっ飛ばす)

エレン「アルミンも、クリスタのことかわいい言ってたし」

ユミル「なら脈ありなんじゃねーの?」

エレン「ただそれは、なんって言うか、アイドルの事をかわいいとか想うのは、普通だろ?その感覚に似てるんだよ」

エレン「しかも、クリスタは男子からの人気が高い。そんなクリスタが」

ユミル「好きになる訳がない、てか?」

エレン「実際、そう言ってたしな」

クリスタ「―――」ズーン

エレン「ただ、アルミンがクリスタの事をかわいいって想ってるのは、事実だ」

ユミル「当然だ。クリスタはかわいい」キッパリッ

エレン「なら、アルミンにクリスタが気かある事を気付かせればいい。それも、じっくり時間をかけて、徐々に、着々と」

クリスタ「ゴクリッ」

エレン「そう簡単にいく相手じゃない。だから、悪いと思ったがクリスタの気持ちを確認したんだよ」

ユミル「その間に、アルミンが他のだれかと付き合ったりしたら?」

エレン「いや、よっぽどアルミンの事を知ってる奴が味方じゃない限り、大丈夫だ」

ユミル(ま、残りはミカサだが、アイツが他人の色恋沙汰に手を貸すとも思えねえしな)

クリスタ「―――うん、私がんばる!ユミル、エレン!」

エレン「おう!」

ユミル「私の天使の頼みなら、ことわれねぇよな」

クリスタ「よ〜し、がんばるぞぉ!」エイエイオー

ユミル(かわいいかわいい)

>>1

なんかすげぇ、けどエレンvsミカサっていう状況なのか?
(味方的にはっていう意味だけど。)

一旦区切ります。
そうです、アルアニとアルクリを書きたいなら、どちらも書けばいいじゃないか、です。

ミーナが腐女子っぽくてすみません。
実は、病んでるアルミンも考えていましたが、先に書いている人がいて、焦って無理やり投稿しているため、直し直しです。

>>79
両人とも、知らず知らずにそうなっちゃってますね。

実は、アルミンvsミカサ、エレンという状況でもあります。

アルクリは、正直悩みましたが、おもしろそうなんで。

>>83
なるほど読んでみると二人もアルミンを落そうとしてますもんね。

そして、ミカサがアニに味方するのがすごく新鮮で良いと思う。

頑張ってくんさい。

>>84
原作でも、二巻で普通に会話してましたし、仲は割と普通だったんじゃないでしょうかと思い、アニにミカサを協力させてみました。
ミーナはSSでの印象が強いですね。


―――――――――


エレン「座学が最後って、眠くてしかたがないぜ」ファァ

アルミン「エレンは座学苦手だもんね」

ミカサ「エレンは訓練を全力でやり過ぎる。だから座学の時間に睡くなる」

エレン「なんだよミカサ、手を抜けってのかよ」

ミカサ「違う。座学も大切なんだから、ちゃんと体力を温存しなくちゃ」

アルミン「でも確かに最後が座学だと、睡くなっちゃうよ。訓練だって、未だについていくだけで精一杯だし」

アニ「隣、大丈夫かい?」ヒョイッ

エレン「アニ、珍しいな」

アニ「―――」アイ

ミカサ「―――」コンタクト

アルミン(あれ、ミカサがあんまり反応していない。―――あぁ、僕の隣は、エレンから遠い席だからかな)

アルミン「大丈夫だよ。今日はありがとう」

アニ「別に。で、コツは掴めたかい?」

アルミン「流石にすぐには掴めないよ」

ミカサ(対人訓練は、ほぼ毎日ある。アルミンは、運動神経がいい方ではない。ので、アニとの特訓は必然的に長くなる)

ミカサ(それに、反省会と称すれば、こうして同じ席で食べていても、アルミンは不思議には感じない)

ミカサ(更に、周りには友好な関係であることを、印象付けられる)

ミカサ(その隙に、一気に距離を縮めていき、アルミンとの繋がりを作る)

ミカサ(これぞ、カルラおばさん直伝外堀形成術)エッヘンッ

アニ「―――なんなら、この後少し試してみるかい、エレン相手に?」

エレン「俺は構わないぜ?」

アルミン「ごめん……。今日は先約があって……」

ミカサ(!)

エレン(よし、上手く誘えていたみたいだな)グッ

アニ「先約?今からかい?」

アルミン「うん。さっき座学の時間、クリスタが解らないところあったみたいで。夕食後に教えて欲しいみたいで」

ミカサ(なん……だと?)

エレン(フッ)

アニ「―――そうかい、先約がいるなら、仕方がないね」シュンッ

アルミン「せっかく僕なんかの為に言ってくれたのに、本当にごめん」シュンッ

アニ(グッ、それは、反則じゃないか)

アルミン「代わりに、明日も良かったら、一緒に頼めるかな?」

アニ「――私もそのつもりだよ。あのミカサから直々に頼まれたんだ、成果の一つくらい出さないとね」

アルミン(ミカサ、一体何って言って頼んだのかな。喧嘩してないみたいだから、少しはホッとしたけど)

アルミン「じゃあ、これからしばらくお願いします」ペコッ

アニ「そうだ。一応聞いておくけど、目標はどうする」

エレン「因みに俺は打倒ライナー」

ミカサ「エレン私ライナー倒せる」アピール

アニ「そんな難しく考えなくてもいいさ。出来る出来ない関係なく、こうありたいっていう、言わば理想でもいいから」

アニ「そういうのがあった方が、何かといい刺激になるだろ?」

エレン「極端に言っちまえば、アニを超えるとか、ミカサより強くなる、とかな」

アルミン「…………なら」

アルミン「アニに負けないくらい、かな?」

すごく良い、けどアニの口調が気になる
「〜かい」「〜だい」っていう姐さん口調ではないよね?

>>99
アニは、淡白な感じで、たまにお姉さんっぽいイメージで口調を合わせています。

間違ってたら、ごめんなさい。

ミカサ「―――それは壮大」

アニ「いや、あんたに比べりゃまだ良心的だよ」

アルミン「折角教えてもらうんだし、師匠を越えたいと思うのは弟子としては当然だしね」

アニ「あら、意外と師匠思いじゃないか」

アニ(アルミンと師弟関係///)キャーッ

ミーナ(いい!)キャーッ

ミカサ(クリスタ、恐らく深い意味は、無い、と思う)

ミカサ(それより、今は対人訓練を軸に距離を詰めるべき)

エレン(つまり、対人訓練ではアルミンとクリスタは一緒にできないと考えていいな)

エレン(となると、座学を上手く使う必要があるか)

アルミン「エレン、ミカサ、どうかした?」

エレンミカサ「「なんでもない」」


―――――――――


クリスタ「ありがとう、おかげですっごく助かったわ」

アルミン「僕も、いい復習になったよ。でも、まさか二人だけなのに一部屋借りられるなんてね」

クリスタ「アルミンは真面目だから、教官も信頼してくれてるんだよ」

アルミン「きっとクリスタが信頼されているんだよ。僕は、この先本当に卒業できるか不安だし」

クリスタ「そ、そんなことない!アルミンは頑張ってるよ」

アルミン「ありがとう、クリスタ」ニコッ

クリスタ(アルミン、かわいいなぁ)

クリスタ(はっ!そうだった!アルミンの笑顔に見とれてる場合じゃない!)

クリスタ「あのね、アルミン。お願いがあるの。これから、座学のある日は、こうして私に付き合ってほしいの」

アルミン「でも、クリスタ座学の成績は悪くないよね。寧ろ、上位だし」

クリスタ「そうなんだけど、これから更に上を目指すとなると、体力面で差があるから、こういう所で少しでも追いつきたいの!」

エレン(アルミンなら、必ずクリスタの提案を引き受けてくれる。向上心のある人が好きだし、優しいからな)

エレン(ただ、ここである条件を付け加えるんだ。それは――)

アルミン「うん。クリスタの為になるなら、喜んで」

クリスタ「ありがとう、アルミン。――――そ、それとね」モジモジ

クリスタ「このことは、二人だけの秘密にして欲しいんだ」

アルミン「秘密に?」




ユミル『ほぅ、つまり、二人っきりで会う機会を確実に作るってわけか)

エレン『それもある。一番は、アルミンに『クリスタからの』部分を強く意識させるためだ』

エレン『クリスタが、自発的に、アルミンに向かう形を、強く意識させるんだ』

ユミル『あの鈍ミン対策ってか?結構大胆に攻めるな』

エレン『アルミンとクリスタは、今はただの同期ってだけだ。しかし、秘密を共有すりゃあ少しは上のランクに上がるだろ?』

エレン『これぞ、父さん直伝女のおとし方、らしい』

クリスタ「うん。アルミンは座学の成績いいから、私だけこうして二人っきりで教えて貰っているのバレちゃったら、皆押し掛けちゃうだろうし」

アルミン「それはないよ。良くて、試験前にサシャやコニー辺りが泣きついてくるくらいかな」

クリスタ「それに、なんだか恥ずかしくて……///」

クリスタ「あ、アルミンに教わるのが恥ずかしいんじゃないよ!なんだか、バカっぽいっていうか、子供っぽいっていうか、情けないというか、アルミンに迷惑かけてるしっていうか、」アセアセ

アルミン「―――ふふ」

クリスタ「あ、アルミン笑った!ひっどーい!」

アルミン「ごめんごめん、なんだか、可愛らしくてつい」

クリスタ「―――アルミンは、私と二人だけの秘密、いや?」

アルミン「そ、そんなことないって!」

クリスタ「―――よかった。じゃあ、これからよろしくおねがいします」

アルミン「こちらこそ、拙いですが、よろしく」


―――――――――


ミカサ「抜かった。申し訳ない」

ミーナ「ミカサのせいじゃないよ」

ミカサ「ところで、アニは?」

ミーナ「あ……、今頃布団被って丸まってる」

ミカサ「?」






アニ(アルミンと師弟関係アルミンと師弟関係アルミンと師弟関係アルミンと師弟関係///)



ミーナ「今日はこのまま朝まで出てこないわ」

ミーナ「でも、あのクリスタがねぇ………。これ、マズいんじゃないの?」

ミカサ「いや、確かにクリスタは男子からの人気は高い」

ミカサ「アルミンも、当然クリスタは好印象」

ミカサ「でも、それは憧れの部分が大きい。それでは、アルミンを攻略できない」

ミーナ「ぉお、流石幼なじみ」パチパチ

ミカサ「エッヘンッ!」ブイッ

ミーナ「それではアッカーマン首席、今後の作戦を」

ミカサ「任せて」


―――――――――



アニ「アルミン、ちょっと起立して」

アルミン「え?うん」キリッ

アニ「そのまま足を交差して」

アルミン「こう?」

アニ「そのまま、こうやってひざを曲げずに両掌を地面に着けてみて」ピタッ

アルミン「んんんんんっ!」プルプル

アルミン「あれ、着かない?フンンンンッ!ンンンンッ!」プルプル

アニ(プルプルしてるアルミンかわいい///)

アニ「思った通りだ。アルミン、あんた身体堅いだろ?」

アルミン「アニは軟らかいんだね」ハァ、ハァ

アニ「こういう部分も、体格差を克服する重要な要素だからね。それに、怪我の防止にもなる」

アルミン「そういえば、ライナーとかベルトルトもあの体格で軟らかいよね」

アニ「わかったなら、地面に腰下ろして」

アルミン「………アニ、あのね、僕、運動オンチなんだ?」ヨッコイショ

アニ「知ってる」

アルミン「だからね、身体、とっても堅いんだ」

アニ「それもさっき見たから知ってる」

アルミン「……だからね、あの、お手柔らかに……」

アニ「―――善処するよ」






アルミン「ぅッ!ぃッ!ぁッ!んんッ!」ギギギギ

アニ「深呼吸しながら、息を吐くと同時に押してくよ。そらッ!」グググッ

アルミン「―――ッ!」プルプル

アニ(アルミン、身体細いなぁ。それに、なんか柔らかいし。それに、心なしかいい匂いもする)

アルミン「ァニ、せなか、ぁたってるぅ……///」プルプル

アニ(当ててるの!///)

アニ「そら、もう一回ッ!」グググッ

アルミン「んんッ!」プルプル

アルミン(あしがっ!筋がっ!僕ってこんなに堅かったの?!くっ!)

アニ「よし、もういいよ」

アルミン「うぅぅ……、自分がこんなに堅かったなんて、なんだかショックだよ」

アニ「毎日ゆっくりやっていけば、すぐに良くなるさ」

アルミン「一体いつになるんだろうね。………ねぇ、アニ」

アニ「なんだい?」

アルミン「どうして、僕の前に座るの?」

アニ「なんでって、この位置じゃないと、アルミンを引っ張れないだろ?」

アルミン「………お、お手柔らかに」

アニ「さっきも聞いた」グイッ

アルミン「いぎっ!くっ!うぅぅ!」プルプル

アニ(開脚は、さっきみたいに無理させすぎるわけにもいかないからね。慎重に……)

アルミン「んんッ!」ナミダメ

アニ(………これは、そそられる///)



―――――――――



クリスタ「ごめんね、私からお願いしたのに遅れちゃって」

アルミン「大丈夫、その間に今日の要点まとめておいたし」ホカホカ

クリスタ(あ、アルミンも、お風呂上がり!いつもより色っぽい!)

アルミン「じゃあ、身体が冷えないうちにサクッと終わらせちゃおっか」

クリスタ「うん。今日は確か―――」





クリスタ「アルミン、ここの部分ノート見てもいい?書き写す前に消されちゃって」

アルミン「いいよ。どの辺りだい?」

クリスタ「よいしょっと。確か……」グイッ

クリスタ(アルミン、睫毛長いなぁ。女の子みたい)ジィィ

クリスタ(その反面、目元とか、口元とか見てると、やっぱり男の子なんだって)ジィィ

アルミン「――スタ、クリスタ?」

クリスタ「え?」ハッ

アルミン「///……ゴホンッ、ボーッとしてたみたいだけど、大丈夫?眠い?」

クリスタ(こんなに近くでアルミンと目が合っちゃった///)

クリスタ「え?あ、うん!綺麗だったよ凄く!」

アルミン「?」

クリスタ「あ、違うの!その!」

アルミン「とりあえず、落ち着こう、クリスタ」

すみません。なんか眠くて、ちょとこの辺で中断します。

昨日は眠気のため中断してしまいすみません。
今日も深夜にダラダラと投稿しますが

アルアニ、アルクリ要素を含む内容をダラダラ書くか
さっさと先に進めるか

どっちがいいでしょうか。一応、書き溜めしたのは、先に進むものなので、
ダラダラ書く場合、本当にスローペースになります。
ネタがないので避けていましたが、もういいかなと思いまして。
最悪安価とってでもアルミンの可愛さを表現できたらいいかなぁと。


―――――――――


ミーナ「ぁぁ……、1日の疲れが溶けてくわぁ……」

アニ「――――」ホカホカ

ユミル「毎回これじゃあ、卒業するまでもたねぇっての」ゴキゴキ

ミーナ「そーいえばぁー、クリスタはぁ〜?」

ユミル「私の天使は、先にあがってったよ。なんでも、用事があるんだと」

ミカサ「前に、アルミンに座学の復習を、お願いしていた」

ユミル「ぁぁ、そういやそんな事あったなぁ」

アニ「―――――」ブクブク

ミーナ「アルミン、座学の成績いぃもんねぇ……。教えるのも上手いし」

ミカサ「昔から、いろんなことを教えてくれた」

ミーナ「いぃなぁ……。私も今度頼んでみよぉかなぁ……」

ユミル「―――アルミン、と言えば、前から気になってたんだけどな」

アニ「―――」ドキッ

ユミル「あいつ、貞操とか大丈夫なのか?」

ミーナ「」ドキッ

ミカサ「………どういう意味?」ゴゴゴ

ユミル「いやな、あいつって見た目あんなんだろ?こう、下手な女子よりも女子っぽいっていうか」

アニ「」コクコク

ユミル「それに、こう男女がある程度キッパリ分かれてる場所だど、そういう輩も出現すんじゃん」

ミーナ「」コクコク

ミカサ「―――確かに、そういう心配が、ない訳じゃない」

ユミル「噂じゃ、既に告った男子もいるとか」

ミーナ「その場の空気に流されて付き合っちゃったりとか?」

ユミル「え?」

ミーナ「ほへ?」

アニ「」ドキドキ

ミカサ「それはない。大丈夫」

ユミル「まぁ、流石にそこまでは無いと思うがな」

ミカサ「アルミンは、基本エレンと一緒。大丈夫」

ミカサ「もし、襲うような命知らずが現れたら」ゴゴゴ

ユミル(ま、だよなぁ)

ミカサ「それに、アルミンはエレンやライナー、ベルトルトとも、仲がいい」

ミカサ「ので、彼等を敵に回してまで、そんな事をする可能性は、ない、と思う」

ユミル(一番敵にまわしたくないのはあんただろうけどな)

ミーナ「でも、確かにアルミンかわいいもんねぇ……」

アニ「」ブクブク

ミカサ「アルミンは、気にしてるみたい。ので、あまり言わないで」

ミーナ「でも、かわいぃんだよぉ……こぅ、頭を撫でたくなるっていうかぁ……」

アニ(わかる)

ユミル「まぁ、わからんでもない」

ミーナ「それに、意外と根性あったりぃ、芯が強いっていうかぁ」ホカホカ

ユミル「なんだぁ?アルミンに気でもあるのか?」

ミーナ「その気があるなら、こんな所でいいませんよぉ」ホカホカ

ユミル「ま、ミカサもいるしな」

ミカサ「?」ホカホカ

ユミル「実際、アルミンに彼女でも出来たらミカサ、どうすんだ?」

ミカサ「アルミンが、自分で選んだのなら、私は気にしない、はず」

アニ「そこは断言しなよ」

ミーナ「ミカサはぁ、アルミンのおねぇちゃんみたいなもんだしねぇ」ホカホカ

ミカサ「エッヘンッ」

ユミル(この様子、エレン程の過保護では無さそうだな)

ユミル(―――アルミンと上手くいったと仮定しても、ミカサが反対したら面倒だが)

ユミル(………この程度なら、大丈夫そうだな)

ユミル「さて、そろそろあがるとするわ。クリスタもいねぇし」



―――――――――


ユミル「クリスタ〜?あれ?」

サシャ「クリスタなら、部屋に戻ってきてから布団に潜り込んだままですよ?」

クリスタ(バカバカ私のバカァ……///)

ユミル「……何があった?」

サシャ「さぁ?」

誠にすみません。
一旦中断させてください。
再開は、1時30分付近になります。

一旦乙
エッヘンミカサかわいいな!

>>142
イメージは、表情変わらずデフォルメされた状態で、胸を少し張ってる感じです。

尚、更に適切な表現が確立されたならば、変わる模様。




――それから―――――――


エレン「ユミルと喧嘩したって事にしてアルミンに相談するんだよ。ついでに、食堂で気まずい振りしてアルミンの所に座る」

エレン「後は次の日に仲直りしました的な報告をするついでに一緒の席に座れば、一緒の食事に対してある程度は誤魔化せる」

エレン「頃合いを見計らって、前から一緒に食べたかったとか言えば、少しは意識するだろ」




―――――――――

ミカサ「なるべく、皆の前でアルミンに、接触する」

ミカサ「最初は、訓練の事を中心でも、いい」

ミカサ「問題は、他愛のない、会話。おそらく、アニにはハードルが、高い」

ミカサ「ので、共通の趣味を、作る」

ミカサ「アルミンは、本が好き、ので、アルミンにオススメの本を、聞く」

ミカサ「アニなら、あまり違和感ない、ので、大丈夫。そして、なるべく人前で、読むようにする」

ミカサ「アルミンなら、必ず気が付いて、アニに話しかけてくれる」

ミカサ「その姿を、周りに印象付ける。ミーナや私は、その事をアルミンに、話せば、少しは、効果が期待できる、はず!」




エレン「に、苦手な食べ物をアルミンに食べてもらうんだ。その時、あーんしてやれば」



ミカサ「借りた本が、偶々少し、性的だった、と漏らせば」



エレン「いつも勉強に付き合ってくれるお礼って流れで何かプレゼントでも渡せば」



ミカサ「対人訓練で、怪我をした時、消毒と称して、舐めてしまえば」



エレン「もういっそ風呂上がりにボディタッチ!」



ミカサ「ハプニングキッス!」



―――――――――



アルミン「え、最近変わったこと?」キョトンッ

アルミン「………いう程の事は、ないかな?いつも通りだよ?」ニコッ

アルミン「え?好きな人や最近意識してる人?ん………、特にいないよ?」サラッ

アルミン「ほら、ライナーやジャン達なんて成績だってずっと上だし、女子にとって僕なんか眼中にないって。だって未だに卒業危ういんだよ?」

アルミン「そんな僕よりも、他の皆の方がずっと魅力的だって」

アルミン「――――僕は、自分の事だけでも精一杯だよ」キッパリッ

アルミン「………うん、そうだけど?」キョトンッ



―――――――――

ミカサ「」ズーン

エレン「」グッタリッ

ミーナ(……アニよりも、ミカサの方が先に折れそう。張り切ってたもんなぁ)

ユミル(……エレンの奴、段々余裕が無くなってきてねぇか?)

アルミン「―――?どうしたの、二人とも?早く食べないと、サシャに取られちゃうよ」

ミカサ「大丈夫、気にせず、先に食べて」

アルミン「何かあったなら、相談に乗るよ?」

エレン(言えねぇ、アルミンが原因みたいなもんだなんて、絶対に)

ミカサ(マズい。カルラおばさんから教わった恋愛術も、殆ど使い切った。あの時、完璧にマスターしてさえすれば……)

ミカサ(どうする。考えなきゃ。アルミンにアニを異性として意識させる、決定打を)

アニ「そうだ。アルミン、また暇つぶしに丁度良い本、紹介してくれないかい?明日休みだろ?」

クリスタ「最近本読んでいる所よく見るけど、アルミンが勧めていたんだね」

アルミン「アニが、休みに何もする事が無くて暇だから、何かないって相談されてね」

アニ「今まであまりこういうのには、興味なかったんだけどね。流石だよ、アルミン」

アルミン「ありがと。喜んでもらえたなら、勧めた甲斐があったよ」

クリスタ「いつもどこから借りたりしてるの?」

アルミン「訓練所にも、一応資料室はあるし、それに町の図書館から借りたりもするよ」

アルミン「後は、偶に古本屋で買い溜めしたり」


エレン(!―――もうこうなれば、正攻法だ!)キュピーンッ


ミカサ(!―――やるしかない!この方法なら!)ピコーンッ


エレン「――――」ガタッ

ミカサ「――――」ガタッ

アルミン「エレン、ミカサ?」





エレン「ミカサ、明日の休み一緒に出かけないか!」フルエゴエ


ミカサ「アルミン、明日の休み一緒に出かける!」ナミダメ

アルミン「……え?え、え、え?」ポカーン

エレン(なんでだよミカサアアア!俺が無理して羞恥心を押さえ込んでまで言ったっつうのに!)カァァァァ

ミカサ―(――――///)カァァァァ

ミカサ(エレンが、私を、休日に?誘う?エレンが!?)オドオド

ミカサ(こ、こんな、ゆ、ゆゆ夢みたいな、いいいイベントが実在すすすするなんてて///)ハラハラ

ミカサ(―――――でも)

アニ「アルミン、目が虚ろだよ!」アセアセ

クリスタ「しっかり――あぁッ!ジャンが血を吐いて倒れ込んだ!?」

ミカサ(ミカサ・アッカーマン。私は何のために、ここまで頑張っているのか)

ミカサ(それに、エレンとは家族。そう、家族なのだから、私の思いはきっとエレンも解ってくれる)プルプル

ミカサ「――――ご、ごめんなさい、エレン。明日は、アルミンに用事があるの」チノナミダ

エレン(な!ミカサが俺の誘いを断った?!)ガーンッ

エレン(いや、別に不思議じゃねーが、そ、それにしたって。いつもなら呼んでもいねぇのに、一緒にいたがる癖に………)

エレン(……ま、まずい。しかも、アルミンとだって!これじゃあクリスタと一緒に出来ねぇじゃんか!)

エレン「へ、へぇ。珍しいな。アルミンと前から約束でもしてたのか?」アセアセ

ミカサ「え、えぇ。そうよね、アルミン」タラタラ

エレン「でも、さっきアルミンは言ってたぜ?明日の休日は何をしようかなって」アセアセ

ミカサ「それは、アルミンが忘れていただけ」チノナミダ

エレン「アルミンは、人との約束事を忘れたりするような奴じゃない。だろ?」アセアセ

ミカサ「私が、伝えた気でいただけだったのかもしれない。でも、明日空いているなら、丁度良い」アセアセ

エレン「なら俺が付き合ってやるって。俺も明日は空いてるし」キリッ

ミカサ(つ、付き合う……///)ズキューンッ

ミカサ(でも、ここでエレンと一緒になったら、アルミンを誘えない。アルミンを誘い、アニに華麗にパスをする作戦がぁ!)アセアセ

エレン(ど、どうだミカサ!普段周りから散々茶化されてるからスッゲェはずいんだぞチキショー)アセアセ

ミカサ「―――ア、アルミンじゃないと、ダメ」プルプル

エレン「な!何でだよ!」イライラ

ミカサ「エレンこそ!いつもはあんなに誘っても訓練がある、付いてこなくていい、うるさい、少しは自由にさせろって無視する癖に!」

エレン「それはお前が四六時中引っ付いてくるからだろうが!お前は俺の母さんかっての!」

ミカサ「私はエレンの家族!」

エレン「それなら少しは自立させろ!」

ミカサ「エレンは私が守らないと!」

エレン「そんな事俺は頼んでねぇよ!下手な使命感を押しつけるな!」

ミカサ「ならエレンも、すぐに頭に血が上る癖、自分を省みない癖、人の話を聞かない癖、いろんな女子にフラグ立てる癖、ちゃんと直して!」

エレン「そういう所がお節介ってんだよ!ならお前も少しは自分の事を考えろ!」

ミカサ「考えてる!だから―――」グワッ

エレン「んぐっ!」

ライナー「落ち着け、いったい何があった?」 ガシッ

サシャ「らしくないですよ、ミカサ」ガシッ

アルミン「ありがとう、二人とも。一体どうしたの、ミカサ、エレン」クラクラ

エレン「―――わりぃ、先戻るわ」クルッ

ライナー「おい、エレン!」

アルミン「………ミカサ、どうしちゃったの一体?」

ミカサ「―――」ホウシン

サシャ「ミカサ〜?大丈夫ですか〜?…………パァン、食べますか?」

ミカサ「―――ごめんなさい、私も先に戻る」ホウシン

クリスタ(エレン………)

アニ(………これ、私のせい、だよね……)





アルミン「―――二人とも、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」

そして再び中断。
バイトの合間に書いてますが、今日はやけに忙しい。

出来れば、書き溜めた部分までは消化したいです。

目標は3時30までには復帰ですが、明日に回すかもです。
気楽に待ってやってください。

一応再開。
書き溜め分は消化させます。

でも遅い。なぜならまだ仕事が残ってるので。

あと文の間違え多くて大変です。




―――――――――


ミーナ「ミカサ、大丈夫?」

ミカサ「ダイザョウブ。ワタシハヘイキ、シンパイナイ」カタコト

ミーナ「平気が兵器に聞こえるよ?!目真っ赤だよ?」

アニ「――あんたねぇ、バカだろ?」

ミーナ「ちょっとアニ!」

アニ「あいつと喧嘩せず、引き下がればよかったろ。なんでムキになったんだよ」


ミカサ「――――」ヒザカカエ

ミカサ「―――初めは、アニから話を聞いた時は、チャンスだと思った」

ミカサ「エレンに近付く女狐を、追い払える、と」

ミカサ「それに、アルミンにも、良い経験になる、と」

ミカサ「私は、アニの事より、二人の事、いいえ、私も含めて、三人を優先した」

ミカサ「きっと、心のどこかでは、失敗するんだろうって、教えてもらった恋愛術がどこまで通用するかって」

ミカサ「そう、思ってた」

アニ「―――」

ミーナ「―――」

ミカサ「でも、アニが、私達が考えた、アニにとっては、無謀で、恥ずかしい内容も」

ミカサ「必死にやって、アルミンに向き合うのを見てて」

ミカサ「―――私は、申し訳なくなった。情けなくて、恥ずかしくて」

ミカサ「気がつけば、本当に、アニを応援していた。アニが、アルミンに好意を向けていることに、感謝した」

ミカサ「私の大切な幼なじみに、本気で向かってくれて、嬉しかった」

ミカサ「―――ので、なんとかして、二人をくっつけたかった」

ミカサ「―――でも、想うように、事が進まなくて」

ミカサ「アニとミーナの信頼を、踏みにじっているようで」

ミカサ「――――私は、焦っていた」グスッ

ミーナ「ミカサ………」

アニ「………はぁ、ミカサ」

ミカサ「何?」

アニ「私最初はエレンに興味があった」

ミーナ「ちょ!アニ!」

ミカサ「!」ドキッ

アニ「対人訓練で、何度倒しても起き上がってきたり、ガキみたいな純粋な目をして夢語ったり、私の話を真面目に受け取ったり」

アニ「だから、最初はエレンを見てたんだよ。そんで、エレンの周りには、いつもあんたと、アルミンがいた」

アニ「小さい奴、男にしてはひ弱そうだし、直ぐに開拓地行きなんだろうって初めは思ってた」

アニ「なのに、馬鹿みたいに一生懸命で、根性あって、エレンからもよくアルミンの話が出てきて」

アニ「アルミン、無愛想な私に、真顔で『優しいんだね』なんていうんだよ」

アニ「それから、そこそこアルミンと、話すようになって、気がつけば、こうなっていた」

アニ(実際、あいつかわいいしな///)

アニ「――――諦める筈だったのに、ミーナに相談させられて、ミカサが協力していて」

アニ「きっと、私一人じゃあ、こんなこと出来なかったよ」

アニ「だからミカサ、あんたが、どう考えて私に協力してくれていようが」

アニ「―――――私はあんたに感謝してるんだよ」

ミカサ「―――」

アニ「勿論、ミーナにもね」

ミーナ「アァァァァニィィィィィ!」ダキッ

アニ「………それと、これは最近気付いたことなんだけど」

ミーナ「アニいぃにおいするぅ」スリスリ

アニ「ミーナ、ちょっと離れて」

ミーナ「は〜い」

アニ「あんた達幼なじみ三人、似たもの同士なんだなって」

ミカサ「?」

ミーナ「いつまで悄げてるのミカサァァ?うわっ!腹筋すごいからガッチガチだと思ってたのに、意外と柔らかい!」ダキッ

ミカサ「ミ、ミーナ///」テレテレ

アニ(………ほんとに、似たもの同士だよ)グスッ

アニ(―――――さて、明日、楽しみだなぁ///)カァァァァ

以上書き溜めを消化してしまいました。

明日また再開出来るように、頑張ります。

……今更ですが修正。
修正前→アニ(………ほんとに、似たもの同士だよ)グスッ
修正後→アニ(………ほんとに、似たもの同士だよ)クスッ

笑う描写がなぜか泣いている描写になってしまった。
誠にすみませんでした。そして私は夢の中に逃げます。

深夜にこんばんわです。
お待たせしました。とりあえず、少しだけ投稿します。
本当は今日か明日には完結させたかったのですが、今週完結を目標にしたいと思います。



―――――――――


アニ「―――早いね」

クリスタ「―――うん、これでも、時間に余裕を持って出たんだけど」

アニ「私もだよ」

アルミン「アニ、クリスタ、おはよう。二人とも早いね」

クリスタ「………アルミンも、早いんだね」ハハハッ

アルミン「今日は僕がお願いしたんだし、待たせる訳にはいかないからね」キッパリッ

クリスタ(折角『ごめん、待った?』『うぅん、今きたところ』をやりたかったのにぃ///)テレテレ

アニ(次は、もっと早くにしよう)グッ

アルミン(あれ、何かまずいことしたのかな)キョトンッ



―――――――――

エレン「」コソッ

ユミル「ミカサならもう部屋戻ったぜ」

エレン「うわっ!なんだユミルか、脅かすなよ」

ユミル「食堂前でそんな挙動不審でいるやつに言われたかないよ」

エレン「――――昨日は、悪かったな。折角のチャンス潰しちまって」

ユミル「寧ろ私は潰れてくれて助かったぜ」

エレン「なんだよ、アルミンじゃあ不満だってのか?アルミンはああ見えて根性や―――」

ユミル「散々聞かされたからもういい」

ユミル(クリスタから、それこそ耳にタコが出来るくらいな)ゲッソリ

ユミル「なぁ、なんであそこまでムキになったんだ?ミカサにデート誘うなんて、正直体張りすぎだろ?」

エレン「―――――嬉しかったんだよ」テレ

エレン「俺さ、結構単純で、おまけに熱くなりやすいじゃん。だからミカサやアルミンには、いつも助けられてたんだ」

エレン「力じゃミカサ、頭じゃアルミン。俺は二人にいつも助けられてて」

エレン「だから、頼られる事なんて滅多になかったんだよ。ミカサやアルミンにはいつも頼ってる癖にな」

エレン「だから、クリスタから話を聞いた時は、すっげぇ嬉しかった」

エレン「俺、頼られたんだって。だから、何が何でもクリスタとアルミンを付き合わせたかったんだ」

エレン「…………やっぱ、ガキだなぁ、俺」

ユミル「んなこと、最初から知ってたっつうの」

ユミル「私なんてお前に相談しろって言っといて、裏じゃ断られろなんて思ってたんだぜ?」

エレン「ユミルのは、どっちかって言うと、独占欲だろ?」

ユミル「もちろん」キリッ

エレン「……………クリスタに、悪いことしなぁ」

ユミル「んなこたねぇよ」

エレン「そうか?」

ユミル「その程度で諦めるなら、お前が協力するはずがねぇからな」

エレン「…………そうだな」

ユミル「そうそう、忘れるとこだった」

エレン「ん?」




クリスタ『うん、何軒か知ってるけど』

アニ『私も、一応少しは』

アルミン『本当?なら、明日町まで付き合ってくれないかな?先約があるなら、場所だけでも……』

クリスタ『大丈夫、問題ないよ』

アニ『同じく』

アルミン『よかったぁ。僕、そういう所疎いから助かるよ』



―――――――――

アニ(という事で、町まで来たわけだけど)

クリスタ(私がどんな想いで今日着たかなんて)

アニ(絶対に気付いてないんだろうね)フッ

アルミン「お待たせ。聞いてみたけど、やっぱり置いていないみたい」

アニ「これで、三軒目。アルミン、本当にそんなのあるのかい?」

アルミン「滅多に市場に出ることはないけどね。万が一の為に、別のも考えたんだけど、出来るだけ探したいんだ」

クリスタ「じゃあ、次行こう」ニギッ

アニ(あ、さり気なく手を握った。ズルい)グヌヌッ

クリスタ(//////)カァァァァ

アルミン(こんなに協力してくれる二人の為にも、見つかるといいなぁ)

短いですが、今日はこの辺で。
あすもなるべく投稿できるようにしたいと思います。
下書きを書いてから投稿になるので、遅くなると思いますが、すみません。

生活リズムなんて単なる目安です。後はアルミンニウムで補えばいい。



―――――――――


エレン「ん?何やってんだ?」

コニー「おぉエレン。見てわかんねーか?」ズイッ

エレン「わかんねーよ」

マルコ「コニーが家に手紙を出すついでに、何か贈りたいって言ってね」

コニー「どーだ!」ドヤッ

エレン「押し花か。懐かしいな」

ライナー「意外と上手いな」

ベルトルト「コニーは手先が起用だからね」

エレン「ライナー……、昨日は手間かけさせて悪かった」

ライナー「気にするな」

コニー「さ〜て、念の為何本か作ったけど、ど〜れにしよっかなぁ〜」

エレン「あ、それならこいつは止めとけ」ヒョイッ

ライナー「黄色のカーネーションか。なんでだ?」

エレン「花言葉が悪いんだよ。『嫉妬』、『軽蔑』って、家族に向ける言葉じゃねぇだろ?」

ジャン「はっ?エレンが花言葉?」

エレン「いたのか、ジャン」

ジャン「さっきからな!で、マルコ、合ってんのか?」

マルコ「確か、カーネーションは家族に贈る花の定番で、花言葉も愛や感謝などだったはずだよ」

ジャン「なんだ、やっぱエレンのあてずっぽか」ハッ

マルコ「ただ、黄色のカーネーションだけは、悪い意味が強いから敬遠されていたはず。だから、多分合っていると思うよ」

ジャン「な、なに?」ナンダト

コニー「へー、花言葉か。初めて知った」

ライナー「俺も定番の薔薇くらいしか知らないな」

エレン「薔薇にも、色で花言葉は違ってくるんだよ。定番は赤だけどな」

ベルトルト「意外だね。エレンが花言葉に詳しいなんて」

エレン「昔、アルミンに教わったんだよ。ミカサの奴が簡単なのを知っていて、アルミンが色々調べで教えてくれたんだ」

エレン「ま、俺もあんまり覚えてないんだけどな」

コニー「なら、何をおくりゃいいんだ〜?俺花言葉なんて全然しらねぇよ!」ガシガシッ

ベルトルト「エレンのオススメは?」

エレン「………赤色、ピンク色のカーネーションかな?」

コニー「どんな花言葉なんだ?!」ズイッ

エレン「ピンクは『感謝』、『気品』だったはずで」

マルコ「いい花言葉じゃないか」

エレン「赤は、――――――『母への愛情』、『あなたを熱愛しています』、だったな」

ジャン「はははっ、コニーにはピッタリだな」ワラワラ

コニー「は?!ちげーしっ!俺そんなんじゃねーし!ピンク、ピンクにする!」アセアセ

ジャン「まぁまぁ照れるなよ、別に恥ずかしいことでもないだろぉ?」ニタニタ

エレン「―――なぁ、これ必要ないなら、くれないか?」

コニー「ん?赤のカーネーションをか?いいぜ、花言葉教えて貰った礼だ」

ジャン「なんd」 グワッ

ライナー「流石に」ガシッ

ベルトルト「これに関しては黙ってようね」ガモッ

ジャン「モガッ、モガガガガッ!」ジタバタ



―――――――――

クリスタ「――――遅いね」

アニ「―――だね」







アニ(私が、アルミンを好きなのだと自覚してから、大変だった)

アニ(私には、目的がある。もうこの手は汚れきっている)

アニ(巨人と人間。いずれ、私は彼等を、皆を殺す、敵対する立場にならなければいけない)

アニ(………助けてなんて、言えないよね、お父さん)

アニ(だから、この想いが消えて、無くなってくれる事を願い、押し込め、私は仮面を被った)

アニ(でも、ある事に気がついた)

アニ(アルミンは、上位に入れない。良くて卒業なんだと)

アニ(勿論、アルミンが必死にやっている事は、ずっと見ている私にはわかる。わかるよ)

アニ(頭はいいし、かわいいし、根性あるし、かわいいし)

アニ(そして、アルミンは調査兵団志望、らしいという事)

アニ(調査兵団→アルミンひ弱→すぐにやられる可能性大)

アニ(―――――あれ、なら別に私付き合ってもよくね?)

アニ(だって私に関係なく先にいっちゃう可能性の高い調査兵団なら、遅かれ早かれ、多分食べられちゃう。アルミンひ弱だもん)

アニ(勿論、私が直接っていう考えただけでも吐き気寒気が起こる展開もあり得る、けど、そんな都合のいい展開は、ない、と思いたい)

アニ(だから、他の巨人にやられるとして、その巨人は八つ裂きにするとして、私だって、多分、無事に帰れない、だろう)

アニ(それは、覚悟の上だ。だから、志半ば、目的の為に死ぬことも、覚悟している)

アニ(ならさ、死後に二人再会するわけ。アルミンなら、私の葛藤も理解してくれてさ、その世界で二人幸せに暮らす訳よ)

アニ(それに、まだ後二年残ってるし。一年かけてアルミンを落としても、一年丸々残ってる)

アニ(それに、最悪、アルミンを攫ってしまえばいいし。だってこんな過酷な任務を全うする訳だよ?多少の融通利くはず!)

アニ(――――あ、いける。やれる、やれるよお父さん!)

アニ(……………そんな浮き足立った状態で、ミーナの鎌掛けにまんまと引っかかって)

アニ(気がつけば、こうなってたよ)

アニ(――――どうして、こうなった?)

アルミン「はい」

アニ「………何?」

アルミン「自家製のアイスティーだって。あ、ミルクいる?」

アニ「………いる」

クリスタ「私も………、おいしい!」ニパァ

アニ「!」オイシイ

アルミン「本当?オススメらしいから、よかった。私用につき合わせて、大分歩かせちゃったけど、大丈夫?」

クリスタ「これくらい、訓練に比べればへっちゃら」

アニ「―――昼はどうする?まだ見つからないけど」

アルミン「早めに昼食取って、後数軒廻って見つからなかったら、別のにするよ」シュンッ

アルミン「1日中付き合わせるのも悪いから、本当は昼前にはなんとかしたかったんだけどね」

アニ(寧ろ好都合)

クリスタ「でも、ここにも置いていないなら、大通りにはもうないんじゃないかな?」

アルミン「……うん、多分、ね」

アニ「―――――、一軒、思い出した」ポンッ

アニ「多分、あそこにないなら、この町には置いていないだろうね」

アルミン「本当?その場所って!」

アニ「ひとまず」スッ

アルミン「ん………」ゴシッ

アニ「ミルク、顔に跳ねてたよ」ヌグヌグ

クリスタ(なんだか///)

アニ(エロい///)

アニ「まずは、昼食を取ってから。朝から歩きっぱなしだろ?」

クリスタ「そうだ。この辺で、評判のお店行ってみよ」

アニ「そうだね。なら、善は急げだ」

アルミン「ふ、二人とも!そんなに引っ張らないでよ!」



―――――――――

ミカサ「………」トボトボ

ミーナ「あ、エレン?」

エレン「―――なんだ、ミカサ達か」

ミーナ「何してるの?」

エレン「風船だよ。これから空に飛ばすのさ」

ミーナ「ん?何付けてるの?」

エレン「押し花」

ミカサ「………赤い、カーネーション」

エレン「………墓なんて、作る暇なかったからな」

ミカサ「………叔母さんに?」

エレン「久々に、思い出してな。良い機会だし、気持ちの整理も兼ねて」

エレン「………別に空の向こうに、母さんがいるなんて、信じてねぇけどさ」

ミカサ「………大丈夫」

エレン「何がだよ?」

ミカサ「きっと、届く」

エレン「………だと、いいな」

ミーナ(あれ、私蚊帳の外?)キョロキョロ

今日中には終わりそうにないので、明日一気に完結させます。
前半のノリを維持できてないかんじが残念です。

下書きがまだですが、もう一気に書きます。

合間に書くため、投稿ペースは曖昧です。ご了承くだされば幸いです。


―――――――――


アルミン「あれ、二人とも、いつの間に仲直りしたの?」

エレン「仲直りも何も……」テレッ

ミカサ「アルミン。私とエレンは……、そう、痴話喧嘩?をしていたにすぎない」

ミカサ「何故なら二人は家族だから」キッパリッ

エレン「違うっての。で、アルミン。用ってなんだ?」

ミカサ「アルミンはきっと、私達の仲を心配して、呼び出したに違いない。でも大丈夫」

ミカサ「何故なら私とエレンは家族だから」キリッ

アルミン「ミカサ、少し落ち着いて。まぁ、半分は、ミカサの言う通りかな」

エレン「半分?」

アルミン「最近、二人ともおかしかったでしょ?」

ミカサ「」ドキッ

エレン「」ギクッ

アルミン「――――何だか、急に三人でいる時間が減っちゃったしさ。ただでさえ、訓練兵になって減ったのに」シュンッ

アルミン「それに、僕に隠れて何かしているし」

アルミン「………うん、ちょっと、疎外感っていうか、寂しいっていうか、距離を感じちゃってね」

アルミン「僕の事なんか、置いてっちゃって、どんどん離れてく感じがして」

アルミン「それで、昨日の口喧嘩。酷いよね、2人共。僕を蚊帳の外にしてさ」

ミカサ「そ、そんなつもりは全然」アセアセ

エレン「そうそう!寧ろアルミンが中心って言うか何っつうか」アセアセ

アルミン「―――とまぁ、イジワルはこのくらいにして」パンッ

アルミン「二人にも、事情があったのは解るしね」

アルミン「はい、これ」スッ

ミカサ「………これは」

エレン「………黄色の、薔薇」

アルミン「これを使って、二人を仲直りさせる予定だったんだけど、無駄足だったかな」テヘッ

ミカサ「――そんなこと、ない。とても、懐かしい」

エレン「――そうだな」



―――――――――



ミカサ『ばら?』

エレン『あれだろ!とうさんがたまにかあさんに贈ってるあかい花』

エレン『これを渡せばどんなしゅらばもイチコロっていってた』

ミカサ『でも、これには、赤色以外も、ある』

アルミン『うん、確かにバラは赤色が有名だけど、赤にも紅色、濃紅色、黒赤色と種類があるし、白いバラや黄色のバラもあるみたいなんだ』

アルミン『それぞれに別々の花言葉があって、城壁ができる前は、色んな色の花が沢山咲いていたんだって』

ミカサ『花言葉、全部違う?』

エレン『なぁ!黄色、黄色のばらの花言葉は?!』

アルミン『黄色?えぇっと、『嫉妬』、『ゆらぐ愛情』、あんまり良い意味はないね』

ミカサ『アルミン、まって。『誠意』、『友愛』、『友情』の意味も、ある』

アルミン『本当だ。』

エレン『よかったぁ。アルミンの髪と同じ色だし、きっといい花言葉だと思ったぜ』

ミカサ『うん。アルミンにぴったり』

アルミン『そ、そうかなぁ、えへへ……///』テレッ

ミカサ「誠意、友情。やっぱり、アルミンみたい」

アルミン「エレンが自分も同じが良いって言って、頭から黄色の絵の具かけて怒られてたっけ」クスッ

エレン「―――/// わ、忘れてくれ」テレッ

アルミン「イヤだよ。僕の大切な、大事な思い出なんだから」

ミカサ「……アルミン」

アルミン「なに、ミカ―――///」ダキッ

アルミン「み、みみミカサ?!」ムネノナカ

ミカサ「――心配いらない。私も、エレンも、アルミンを置いてなんていかない」ナデナデ

アルミン「………うん」グスッ

エレン「ミカサばっかりずりぃぞ!」ダキッ

アルミン「え、エレンっ?!」

ミカサ「――――///」ボンッ

エレン「なんだアルミン、寂しかったなら言えよなぁ〜」グリグリ

アルミン「エレン、流石に恥ずかしいから///」

ミカサ(エレンに抱きつかれたエレンに抱きつかれたエレンに抱きつかれたエレンに抱きつかれた///)ボンッ

エレン「良いじゃねーかよ。俺とお前の仲だろ」グリグリ

アルミン「エレン、落ち着いて!ミカサ!返事をしてミカサ!白目になってるよミカサァァァ!」

ミカサ(結婚した)ダンゲン



―――――――――

――――――

―――


―――――――――


ミカサ「心配をかけて、ごめん」ペコッ

ミーナ「一時はどうなる事かと思ったよ」

アニ「自分で長期戦になるって言っといてね」

ミカサ「それはそうと、一つ報告してもらいたい」ジィィ

ミーナ「あぁ、そうだねぇ」ジィィ

アニ「………え?」

ミカサ「とぼけなくてもいい。今日の、アルミンと一緒のデート」

ミーナ「聞かせてほしぃなぁ〜」

アニ「………ときゅになにゅも」テレッ

ミカサ(噛んだ)

ミーナ(かわいい)

アニ「本当に、何もなかったんだよ。クリスタも一緒だったし」

ミーナ「アルミン両手に華だね」

ミカサ「華は三本」

アニ「花屋を何軒も廻って、途中昼食食べて、目的のもの見つけて、帰ってきただけ」

ミーナ「襲えよ!」

ミカサ「え?」

アニ「え?」

ミーナ「……なんでもないです」

ミカサ「でも、アルミンが頼み事なんて、とても珍しい」

アニ「そんだけ、あんたら2人を気にしてたんだろ?」

ミカサ「それでも、アルミンが頼み込んだのは、アニを信頼しついる、証拠」

ミーナ(あ、照れてる)

アニ「でも、それはクリスタも一緒だろ?」

ミカサ「逆。アニが、クリスタと同じくらい、信頼されている」

アニ「!」テレッ

ミカサ「つまり、アルミンの中では、クリスタとアニは、同格」ズバンッ

ミーナ(まぁ、確かにかわいいしね)

ミーナ「でも、ミカサがアニを推してるのはバレちゃったなら」

ミーナ「これで流石のアルミンも、少しくらい意識したでしょ?」キャピッ

ミカサ「」ズーンッ

アニ「」ズーンッ

ミーナ「………え、何この空気?」キョトンッ

ミカサ「……実は―――」


―――――――――

アルミン『でも、二人ともありがとうね』

エレン『何がだよ?』

アルミン『惚けなくてもいいよ。二人とも、僕があんまり異性と関わらないからって、気を回してくれたんでしょ?』

ミカサ(ま、マズい!感づかれた?!)

ミカサ(落ち着いて、ミカサ。寧ろこれは絶好の機会。これでアニをもっと印象付けられたら)

ミカサ(ひとまず、エレンに合わせよう)

ミカサ『アルミンは、もっと積極的に、なるべき。エレンもそう思っている』

エレン『え?あ、いや、そう!その通り。だから人当たりの良い―――』

ミカサ『ので―――』


エレン『クリスタを』
ミカサ『アニを』

ミカサ(え、何?なんでエレンがクリスタを?そこは私に乗っかってアニと言うところ!)

ミカサ(いや乗るのは私の方だけどでもエレンがどうしてもと言うなら///)テレテレ

ミカサ(じゃない!きっとエレンはアルミンの事を考えて、クリスタを選択しただけ)

ミカサ(ちょっと空気の読めないエレンも、私は受け入れる)

ミカサ(何故なら私達は家族だから!)

アルミン『二人とも気にしすぎだよ。確かに、昔色々あったけど、これでもみんなと普通に接しているよ?』

アルミン『……でも、ミカサやエレン以外に、あんなに親しくなったのは、初めてかも』

ミカサ『なら―――』

アルミン『だからね、ありがとう。おかげで新しい友達が出来たよ』

エレン『―――え?』

アルミン『勿論、みんなの事も、友達だって思ってる』

アルミン『でも、アニやクリスタとは、あんまり接点が無かったし、女の子だったからね』

アルミン『大して知りもしないのに、勝手にそう思ってるのは、悪いかなって』

アルミン『でも、二人のおかげで、ちゃんと言えるよ。だからありがとう』ニコッ






ミカサ「と、いう事」

ミーナ「うわぁ、無敵要塞アルミン流石だわぁ」

アニ「……」

ミーナ「あ、アニ?気にしないの!ほら、お友達から始まる恋もあるから、ね!」

アニ「状況は、更に悪い………」

ミーナ「にゃ?」

アニ「なぜなら―――」



―――――――――


アルミン『アニ、ありがとう』

クリスタ『見つかってよかなったね。アニもよくこんなところしってたね』

アニ『偶々、ね』

アニ(この近くの小物屋によく来る、なんてキャラじゃないよね)


ミーナ「寧ろ最高ですッ!」

アニ「ミーナ、回想中だからちょっと黙って」



アルミン『でも、本当に助かったよ。ありがとう』ニコッ

アニ(結婚、したぃ……///)

クリスタ『アルミン、私にはないの?』

アルミン『勿論、クリスタもありがとう』

クリスタ『フフッ』クスッ

アニ(……こう、かな?)クイッ

アルミン『アニ、口元に指当ててどうしたの?怪我?』

アニ『何でもない』テレッ

アルミン『?』

アルミン『そうだ、今回の御礼に、僕に出来る事は、出来る限り協力するね』

アニ『律儀だね』

クリスタ『アルミンらしいけどね』

アニ(……あれ、なんだろう、この違和感は)タラッ

アニ(いや、気の、せい?)

クリスタ『なら、今度も誘ってね?』ニコッ

アニ(はっ!出遅れた!)ガーン

アルミン『わかったよ。じゃあミカサにも伝えておくね』

クリスタ『――――え、え、え?』

アルミン『?』

アニ(?)

クリスタ『ア、アルミン、なんでそこで、ミカサが、出てくるの?』

アルミン『―――クリスタは、ミカサを狙って、その為に僕と仲良くなったんじゃないの?』

クリスタ『』キビッ

アニ『クリスタが、見たこともない顔になってる』

アニ『はっ!アルミン!』

アルミン『どうしたの?』

アニ『さっき言ってた、出来る限りの協力って何?』

アルミン『何って』

アルミン『アニがエレンに告白出来るように僕も微力ながら協力するってことだけど』キョトンッ

アニ『』ギビンッ

クリスタ『少しだけ、気絶してたみたいってアニ!アニ!何があったの?』

アルミン『だ、大丈夫?』





アニ「アルミンは、私のエレンへの好意を、ミカサがとうとう認めて、アルミンにも強力してもらおうと」

アニ「ミカサが率先して、私とアルミンとの仲を良くしようとした、と誤解していた」

ミカサ「グボファッ!」チガァ

ミーナ「ミカサ!落ち着いて、勘違い、勘違いだから!アニが好きな人はアルミンだから!」

アニ「好きな人に、『照れなくてもいいよ、僕も精一杯応援するね』と、笑顔で言われたら、どんな顔をすればいいの?」ナミダァ

ミーナ「アニィ!血涙流しちゃダメェ!大丈夫、誤解は解けばいいよ!」アセアセ

ミカサ「ワタシト、エレンハ、カゾクダモノ……」

ミーナ「ミカサも落ち着いて!大丈夫、お似合いだって二人は!」アセアセ

アニ「本当、どうしてなんだろうね」ナミダメ

アニ「私がエレンが好きだという風潮……」ハハハ…






アルミン「本当に、誤解だったのかなぁ?」

アルミン「あの時のクリスタもアニ、すごい勢いで否定してたし。照れ隠しとも考えられるけど」

アルミン「あんなに言うんだから、それはないのかな?」

アルミン「……でも、ならなんで、僕なんかに付き合ってくれたんだろう?」キョトンッ

ひとまず、終了です。

最後の方が酷いですが、気にしない。
続きもそれなりに形になりましたら、また投稿したいです。
夜分遅くにお付き合いしていただき、ありがとうございました。

なんだって?
読み終わったはいいが、どうしようもなくアルアニ要素が物足りなく感じてしまい、困っているだって?
それはアルミンニウムが不足しているに違いない。

なんで言い切れるのかって?

そりゃあ、私も不足しているか・ら・さ!

てなわけで内容の薄いSSでもどうぞ

アルミン「んんっ」グヌヌッ

アニ「だいぶ、柔らかくなってきたね」

アルミン「まだ、足の先に届く程度だけどね」

アニ「最初に比べれば、大した成長だよ」

アルミン「そうかな?これも、アニのおかげだね」

アニ「さ、次は開脚。足広げて」

アルミン「思ってたんだけど、開脚の時は、前から引っ張っているよね。後ろから押したりしないの?」

アニ「開脚は、前に倒れるだけじゃなくて、足も開くからね。こっちの方が、サポートしやすいのさ」

アニ(というのは建て前で、本当は真正面からアルミンを観ていられるからなんだけどね)

アニ「―――恥ずかしいかい?」

アルミン「……まぁ、僕も、男だからね///」テレッ

アニ「そういえば、そうだったね」

アルミン「ヒドいなぁ。それに、アニみたいなきれいな人とだからさ、何だか恥ずかしいんだよ///」ゴニョゴニョ

アニ(顔赤らめて恥ずかしそうに言うあんたの方がかわいいよ///)キコエテナイ

アニ「―――ほら、サボってるように見られるよ」グイッ

アルミン「んんっ!」グヌヌッ

アニ(―――どうにかして、この時のアルミンの表情切り取るないかな?胸にしまって御守りにしたい)

アルミン「――――んっ、くっ!」

アニ「でも、数日であんなカチカチからよくここまで柔らかくなったもんだよ」

アルミン「そりゃ……んっ、毎日、言われた通りぃ……、ぉ風呂ぁがりぃ……、にぃ……、やってるからぁ……ねぇんんっ!」

アニ(お風呂上がりのアルミン……)モワモワ

アルミン「……?アニ、涎、出てるよぉ……」

アニ「ジュルリッ」

アニ(いけないいけない、落ち着け。冷静を装うの、表の私はクールなお姉さん)

アニ(――あれ、アルミンが柔らかくなったからか、最初に比べて、ずっと前に倒れてる)





瞬間、アニに電流走るッッ!

アニ(乱れた息、少し汗ばんでおり、首筋から胸元に汗が垂れる。前のめりの状態の為、重力に従って、上着と素肌に少しだけ空間が生まれている。肌を走る汗は、首筋から喉元を経由し、胸元へ。そして、その先には、男性特有の、まだ未発達ではあるが、それでもしっかりとした胸板が。貯まる汗は、一定量を超え、胸元の奥へ。その先の、素肌の色とは区別された、二つの凹凸へと繋がっていき――――)





アルミン「アニ!どうしちゃったの?ねぇ、アニ、アニイイィィィイイ!」アセアセ






ミーナ「アニ、貴方、すっごく満ち足りた顔で気絶してるわよ」b

以上、即興で書いたものです。

お見苦しい内容ですが、御視聴ありがとうございました。

お久しぶりです。
一応、続き的な、中身のないものをチビチビ考えていますが、ここに投下するか新しく立てるか考え物です。
多分、新しく立てると思います。てか続編書けるか怪しいです。
ちゃんと終了宣言してなかったため、変な期待を持たせすみませんでした。
もし、続きがたてられたら、またよろしくお願いします。

では。

大変お待たせ?したのか分かりませんが見切り発車でふたたび続きを別スレで書かせていただきます。

なお、このスレは完結で大丈夫です。もし、報告して頂けるならたすかります。

↓続きスレ
アニ「私が、その、アルミンを好き、という風潮」
アニ「私が、その、アルミンを好き、という風潮」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/internet/14562/1375126589/n)

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