綾「10日遅れの誕生日プレゼント」 (24)

陽子の誕生日が8月20日ということで移動の合間に超突貫で作ったきんいろモザイクの陽綾SSです。

※この後、また用事があるので18時ごろに一旦投下を中断します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377848585

8月30日

綾「どうしょう… どうしょう…」オロオロ

綾「陽子に誕生日プレゼント渡すの忘れてしまったわ…」

綾「誕生日から10日も経つのに…」

陽子『今になって誕生日プレゼントかよ!』

綾『ごめんなさい!ごめんなさい!』

陽子『もう何年も一緒にいるのに、私の誕生日を忘れる綾なんて大嫌いだよ!』

綾『そんな…』ジワッ

陽子『さよなら、綾』

綾『待って… 行かないで…』ポロポロ

綾「…」ポロポロ

綾「やだ… 陽子に嫌われたくない…」ポロポロ

綾「だけどプレゼントをあげないと…」

綾「でも、嫌われたくない…」

綾「どうしたら…」


ピンポーン


綾「はーい」

陽子「やあ、綾」

綾「よ、陽子、何でうちに!」

陽子「いや~、暑いから涼もうと思って綾の家に来たんだよ」

綾「私の家をコンビニと一緒にしないでよ」

陽子「でも綾、何か嬉しそうな顔をしているけど」

綾「べ、べつに陽子がうちに来たわけじゃないからね///」

陽子「じゃあ、中に入るよ」

綾「(まさかこんな時に陽子が来るなんて…)」

綾「(どうしょう… どうしょう…)」オロオロ

陽子「いや~、綾の家は涼しいな」

陽子「あれ、綾、ラジオを聞いてたの?」

綾「そ、そうだけど」

陽子「おっ、スピッツが流れてるじゃん」

綾「それ、「渚」だよね」

陽子「そうだよ。私たちが生まれた頃に出た曲が今も流れているなんて、それだけ名曲という事だよな」

陽子「おっ、今度はサザンだ」

陽子「おお、「いとしのエリー」だ」

綾「いとしのエリー…」

陽子『綾を泣かした事もある』

陽子『冷たくしてもなお』

陽子『よりそう気持ちがあればいいのさ』

陽子『私にしてみりゃ 綾は最後のLady』

陽子『綾 My love so sweet』

綾「/////」カアー

綾「何想像しているのよ… 「いとしのエリー」を聞いただけなのに…////」

陽子「おっ、今度はB'zか。サザンも長いけど彼らも長いよな」

綾「私たちが生まれるずっと前からずっと1位を取っているよね」

陽子「流れる曲は「今夜月の見える丘に」か。これもいい曲だよな」

綾「今夜月の見える丘に…」

陽子『綾と手をつないで行ってみたいな』

陽子『まんまるい月の輝く丘に』

陽子『そして頂上で綾と一晩中月を見ていたいんだ』


陽子『綾の気持ち知るまで 私は寝ないし、それにずっとそばにいるよ』

綾「////」カアー

綾「だから何B'zの曲で想像しているのよ…////」

綾「べつに陽子の事なんて…」

陽子「あれ、綾、これは何?」

綾「!」

ここで一旦中断です。
続きは日付が変わる頃か明日になりそうです。

そういやBzって悲恋の歌多いような
マッテマスワー

この時間からですが再会します。

陽子「誰かにあげる物だったみたいだな。丁寧にラッピングされている」

陽子「あれ、何か手紙みたいのが付いてる」

陽子「ちょっと開けて見よう」

綾「やめてーーー」


「Happy Birthday, Yoko!」←手紙に書かれていた言葉


綾「(終わった… 何もかも終わった…)」

陽子「綾、これって…」

綾「そうよ… 陽子の誕生日に渡すはずだった物よ…」

綾「だけど、当日に家に忘れて来ちゃって…」

綾「だから、ずっと家に置いてたの…」

綾「…」ポロポロ

陽子「綾、どうしたんだよ」

綾「最低だよね… 私…」ポロポロ

綾「大切な友達に渡すはずだった誕生日プレゼントを誕生日に渡せずに家に置いたままにするなんて…」ポロポロ

綾「…」ポロポロ

陽子「綾…」

綾「お願い… 私の事、嫌いにならないで…」ポロポロ

綾「誕生日プレゼントを忘れた事で私を嫌いにならないで…」ポロポロ

綾「私は陽子が好きだから…」ポロポロ

綾「だから私を…」ポロポロ


ギュッ


陽子「大丈夫だよ。それくらいで綾を嫌いになったりしないよ」

綾「陽子…」ポロポロ

陽子「わっ、さらに泣かないで」

陽子「誕生日プレゼントを忘れるなんて綾はほんとおっちょこちょいだな」

綾「う、うるさいわね…///」

陽子「でも、そんなカワイイ綾が好きだよ」

綾「好き… 好き… 好き…」ズキューン

綾「」チーン

陽子「おい、どうしたんだよ綾、しっかりしろ!」

陽子「「好き」と言っただけで倒れるなんてほんとカワイイよ」

綾「う、うるさい////」カアー

陽子「怒った顔も笑ってる顔も泣いている顔も真面目な綾もドジな綾もみんな大好きだよ」

綾「これ以上言わないで///」カアー

陽子「そんな照れてる凄い乙女な綾が大好きだよ」

綾「もうやめて////」カアー

陽子「じゃあ、そろそろ外に出るね」

陽子「涼ませてくれてありがとう」

陽子「あと、少し遅れたけど誕生日プレゼントありがとう」

綾「あ、あの…」

綾「もう一つ、私から陽子に伝えたい事があるから聞いて」

綾「(緊張する…)」ドキドキ

綾「(でも、勇気を出して)」ドキドキ

綾「(せーの!)」


「陽子、誕生日おめでとう!」


「私も陽子が大好き!」



おしまい

昨日、陽子の誕生日を知って、「10日ぐらいならどうにかなるだろう」と思って1時間半ほどの病院への移動の合間に
このSSを作りました。
作中でラジオから流れた曲は「いとしのエリー」以外の2曲は書いている時に実際にラジオから流れてきたのを使いました。(「いとしのエリー」は話の流れから選曲しました)
最後に11日遅れたけど、陽子、誕生日おめでとう!

乙でした。

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