魔王「ぐわあああああ、気持ち悪い………」オエエエエ
側近「また魔王様が吐血されてしまわれた!」
魔王「そ、側近………、お、俺はまだ、し、死にたくない……。」
側近「私めも魔王様がいてくれなければ………。」
部下A「魔王様を安全な場所へと連れて行くのだ。」
部下B「魔王様に手当てをするぞ。」
側近「魔王様は大丈夫かな……、病弱とか……、はあ……。」
王国───
王様「ということで魔王征伐のほうを頼んだぞ。」
女勇者「わかりました!」
王様「仲間のほうはわしのほうで手配しておいた。」
女勇者「ありがとうございます。」
ルイーダの酒場───
ルイーダ「あなたが例の新勇者さんね。」
女勇者「はい、そうです。」
ルイーダ「仲間のほうだけど、王様と私のほうで選抜しておいたので安心してね。」
女勇者「はい!」
ルイーダ「あなたの仲間は女魔法使いさんと女僧侶さんと女戦士さんね。」
女勇者「全員女性なんですね。」
ルイーダ「男性のほうはみんな出払っちゃってるから……」
女勇者「そうだったんですか。それでも私は構いません。」
ルイーダ「お仲間なら城の入口で待ってるわよ。」
女勇者「わかりました~。」
城の入口───
女勇者「貴方たちが私の仲間になってくれるんですよね?」
女僧侶「そうですぅ~。」プルルン
女魔法使い「ええ、そうよ。」プルン
女戦士「任せてくださ~い。」プリン
女勇者「………」
女僧侶「思えば皆さんお胸が大きいですね……。」
女魔法使い「そうみたいね……。」
女戦士「でも、女勇者さんもそこそこあるみたいですよ?」モミモミ
女勇者「ひゃう!!」
門兵「こほん。す、すみませんが、入口の前でそれをされてしまうと困るんですが……」
女戦士「すみませんすみません!」
女僧侶「ご、ごめんなさいですぅ……。」
女勇者「え、あ、ご、ゴホン。じゃあ魔王倒しに出発!」
女戦士・女僧侶・女魔法使い「「「おー!」」」
門兵「(いいものが見れたような気がする……。)」
「~ほう」は使いどころおかしいけどわざとか?
※6
待て、落ち着くんだ
確かに乱用していることは否めないが、完結するまでは突っ走らせて差し上げるべきだ
もう投稿してしまった以上は修正などできないのだから
魔王城───
側近「熱もすごいぞ…。」
魔王「ぐはっ……。く、苦しい……。」
側近「熱を測るんだ。」
部下A「はっ!!」
側近「魔王様、辛抱です。」
魔王「俺は……また……この熱に……、ごほっ……」
側近「大丈夫ですよ!」
この魔王討伐しなくても死ぬんじゃねぇか?
なんてオーバーキル
森───
女魔法使い「メラ!」ボッ
魔物「ギャア」
女勇者「こっちもメラ!」ボッ
魔物「ギャアス!!」
女戦士「食らいなさい!」ズバッ
魔物「グオー!!」
女僧侶「えい!」ザク
魔物「ノー!!」
女勇者「こんなものかな。」
女魔法使い「なかなかいい感じじゃない?」
女僧侶「でも……油断は禁物です。」
女戦士「次も頑張りましょう。」
4人「「「「おー!!!」」」」
10日後・魔王城───
魔王「よし。体調は回復した。」
側近「本当に大丈夫ですか?」
魔王「ま、今のところは……」
側近「また外に出て倒れないでくださいね?」
魔王「わかってる。何なら専属の医者を同伴してほしいのだが……?」
側近「魔王様、お医者様の自由を奪うおつもりですか?」
魔王「ぐう………」
側近「ただでさえあなたの体は弱いんです。死なれてもらったら困るんです。」
魔王「お、俺だってわかってるよ……。」
側近「私たちとしても魔王様がいてこそ統率がとれるものです。」
魔王「それは、まあ、な……。」
側近「ただ、体力だけはつけてくださいね?」
魔王「ああ……」
とあるダンジョン───
女魔法使い「ギラ!」ボワ
女僧侶「えい!」バシ
女戦士「とりゃあ!」ズバ
女勇者「これでも食らえー!」ズババ
魔物A「あぎゃぎゃ」
魔物B「うひゃひゃひゃ」
女勇者「ここのダンジョンの魔物もある程度片付いたね。」
女魔法使い「しかし魔王てどんなのかしら?」
女戦士「きっと恐ろしいものだと思います……。」
女僧侶「そうとしか考えられません………。」フルフル
ほぼ同時刻・魔王城前───
魔王「げほ………げほっ……」
魔王「いかん……、また吐血してしまった……。」
魔王「また側近たちに叱られてしまう………」
魔王「げほっ……」
保守
夜───
魔王「……」スースー
魔医者「安静していれば大丈夫です。」
側近「………」
魔医者「またありましたら一報をお願いします。」
側近「どうもありがとうございました。」
魔医者「ではまた」シュン
魔王「………」スースー
側近「またか………」ガクリ
側近「どうすればいいんだよ……。各地の勇者たちが魔王様を倒しにここに来ると言うのに。」
数日後───
男勇者A「魔王はどこだ?!」
側近「く、もう来たか!」
男戦士A「貴様が魔王だな?」
女賢者A「もう悪さなんかさせませんよ!」
男魔法使いA「覚悟しろ!」
側近「私はこの城のナンバー2である側近だ!」
側近「(もう最悪のときに勇者たちが来ちまったじゃないか……)」
男勇者A「尋常に勝負!」
側近「来い!」
数日後・とあるダンジョン───
女魔法使い「やっとイオを覚えることができたわ。」
女僧侶「私はキアリーを覚えることができました。」
女戦士「私は呪文を覚えることができませんので己の攻撃力しかわかんないです。」
女勇者「私もギラを覚えたよ。でも他の勇者さんたちが魔王を倒しているのかも……。」
女魔法使い「確かにそうね。私たちより先に出発した勇者なんて五万ているわけだし。」
女戦士「今自分たちがまだ弱い立場なのはわかってます。」
女僧侶「魔王城へ行くのみです!」
女勇者「よし、明日も頑張ろう!」
3人「「「おー!!」」」
数日後───
女勇者A「ここが魔王城ね。」
男格闘A「どうやら俺らのパーティーが一番乗りのようだな。」
男魔法使いB「魔王はどこだ?!」
男盗賊A「出て来い!」
側近「貴様、魔王城に乗り込んでくるとはいい度胸だ!」
女勇者A「あんたが魔王なのね。」
側近「私はこの魔王城のナンバー2の側近だ。」
男格闘A「つまりあんたを倒せばあとは魔王のみか。」
男盗賊A「楽勝だな。」
女勇者A「いざ勝負!」
側近「来い!全員まとめて返り討ちにしてやる!」
おつ
乙
ほう
23
魔王がこうだと必然的に側近が鍛えられそう
魔王を超える側近
側近が魔王のイスに座ればいいんじゃないか…?
27
28
>>28
惜しいID
ぇ?終わったの?
更に10数日後───
魔王「ごほっごほっ……」
側近「魔王様、ここまで9組の勇者一行を破っております。」
魔王「そ、そうか……、ごほっごほっ」
側近「あまり無理しないよう。」
魔王「ああ、わかってる。魔医者の言うとおり寝ているんだがどうにも良くならない。」
側近「そうですね。祈祷のほうもしておりますが、快癒の気配も見られません。」
魔王「俺は思うんだが、ちゃんとした病院で入院すべきだと思うんだ。」
側近「しかし、魔王様がこの城からいなくなるのは異常事態ですぞ。」
魔王「いや、大丈夫。すぐ戻ってくるさ。」
側近「魔王様・・・・・」
魔王「不幸なことにこの魔界には病院という施設はない。やむを得ない、人界で治療を受けてくる。」
側近「それはあぶのうございます。」
魔王「まあ、なんとかなるだろ。」
側近「見通しの甘いことは言わないでください…」
魔王「とりま、それじゃ、いってきます。」
側近「まあいっか。」
魔兵「側近様!魔王様を人界に1人で向かわせてよかったのですか!?」
側近「魔王様はやむを得ず向かわれたのだ。私が止めるべき問題でもない。」
魔兵「しかし………」
側近「今日は2組の勇者パーティーがご来店だ。気をつけるんだ。」
魔兵「はっ!」
側近「私も力が強過ぎたかな……。」
側近「いや…、私が護らねばこの城は陥落してしまう…。」
続ききたー!
軽いな側近wwww
魔王の城からかなり離れた湖畔の町───
魔王「金をたんまり持ってきててよかった……。」
魔王「人界には『保険』という国が半分以上負担してくれるシステムがあるのか……。内政に役立ちそうだ。」
看護士「は~い、宇摩さん(偽名)食事の時間ですよ~。」
魔王「あ、ど、ども……」デレデレ
看護士「あと2ヶ月の入院生活を耐えてくださいね!」ニコ
魔王「はい~」デレデレ
魔王「病院は良いな~。前に部下の1人が治験という新薬の実験で看護士の女はいいぞって言ってたが、たまらんな…。」
魔王「それにしても病院食はなかなか…」
魔王「しかしなんで俺は『宇摩』なんて偽名を…。まあいいや。」
1週間後・魔王の城───
男賢者C「」
女魔法使いG「」
側近「そりゃ!」ズバッ
女僧侶F「きゃああああああ!!」バタ
男勇者H「」
側近「これで全滅、と…」
♪ピロロローン
側近「ありゃま、LVがあがっちゃった。多分99になってカンストしてしまったか。」
側近「今日で3組目か…。ここのところ城にくるパーティー多過ぎないか?はぁ………」
側近「右筆(=秘書のような人のこと)!右筆はいるか?」
右筆「側近様、いかがなされましたか?」
側近「私はこれまで何組のパーティーを倒した?」
右筆「44組51回です。」
側近「そっか、ありがとう。」
右筆「しかし、疲労のほうは大丈夫ですか?」
側近「いやあ、流石にきついかも。」
右筆「でしょうね。毎日2組以上と死闘とか…。」
側近「いや、そうでもないんだよ。一応手加減はしてるんだけど……。」
右筆「はあ……。」
側近「全員瀕死状態だけど、女神のところに郵送するか。」
??「お兄ちゃん!」
側近「こ、この声は女神側近……」
女神側近「私の職場に瀕死の勇者パーティーを送ってこないでよ!」
側近「仕方ないだろ!俺らの命を狙うんだから!」
女神側近「だからって毎回毎回着払いとかどうなのよ!」
側近「それは妹である女神側近だからこそできることじゃ……?」
女神側近「ふざけないでくれるかしら?」
側近「ななな、なんでだよ?!」
女神側近「毎回着払いするから女神様がとうとう怒っちゃったわよ!」
側近「それは人間が悪いからな!」
女神側近「いいえ!いくら人間が悪くたって47回も着払いとか神経おかしいわよ!」
側近「仕方ないだろ!魔界王国の予算が赤字になってしまうんだから…。」
女神側近「郵送料くらい国の国家予算から比べたら微々たるものでしょ…?」
側近「でも積もり積もったら金額が馬鹿にならないんだよ!」
女神側近「だからって女神様のところのお金も無くなってしまうわよ!」
側近「じゃあもう2度と生き返らせないようにさせておくわ!」
女神側近「それはダメ!女神様の加護を得ている者は基本病死じゃない限り生き返るから。」
側近「女神の加護を破ることはできるだろ?」
女神側近「反射結界だから破った分のダメージの2倍は食らっちゃうわよ?」
側近「女神のやつはなんつうものを張ったんだよ…。」
女神側近「あとさ、お父さんが呼んでたよー。嫁はまだかって。」
側近「親父………、しつこいんだよ!」
女神側近「まあ暇になったらお父さんのところに帰ってきてね。」
側近「暇になったら実家に帰るよ………、多分。」
女神側近「ところで、魔王さんは?」
側近「ああ、魔王様なら人界で入院中。」
女神側近「へ~、人界で入院中かぁ~、…………ええ?!入院ですって!!?」
数日後の病院───
女戦士「うう………」
魔王「(隣の女、大丈夫か?それにしてもこの青年雑誌はエロいな。僧侶の胸でかすぎだろ…。)」
女僧侶「女戦士さん、大丈夫ですか?」プルルン
女戦士「ま、まあ、2週間くらい入院しないとダメみたいだよ…。」
魔王「(うわ!今の女僧侶、この雑誌以上の胸してる!)」ソワソワ
女僧侶「はぁ……、困ったなぁ。」
女勇者「女戦士さんは休ませておいて、ここ周辺の魔物でも狩ってレベルアップでもしましょ?」
女僧侶「そ、そうですね………。」
魔王「………。」
女戦士「レベルアップかぁ……。」
乙
魔王「(自分も早くこの虚弱体質を治したいな………)」
女戦士「あの……」
魔王「………え?」
女戦士「経験値上げれる場所ってどこかないですか?」
魔王「け、経験値?」
女戦士「はい、私強くなりたいんです!」
魔王「はあ………。」
魔王「(この女戦士も胸が大きいな……)」
女戦士「どこかいい場所とかありませんか?」
魔王「でも大きくなったとして…、じゃない!」
女戦士「大きく?」
魔王「こっちの言い間違い!強くなったとしても何になるの?」
女戦士「私、強くなって魔王を倒したいんです!」
魔王「あ、あ、ああ…。」
女戦士「私、何をやってもダメで落ちこぼれなんです。」
魔王「落ちこぼれかあ……。自分は虚弱体質を治したいんだけどねえ……。」
女戦士「あは。だったら早く治すべきですね!」
魔王「そうだね。」
女戦士「ところであなたは魔王を倒すためにここの病院にいらしたんですか?」
魔王「へ………?」
女戦士「え………?」
魔王「ど、どういうこと?」
女戦士「だってここ、冒険者メインの病院ですよ?」
魔王「え、そうなの?」
女戦士「だってここの怪我してる患者さんたちみんな冒険者ですよ?」
魔王「ありゃま」
女戦士「ということは普通の方だったんですね。ごめんなさい。」
魔王「いあいあ、大丈夫。」
女戦士「でも風の噂によると魔王の側近がかなり強いと聞いてます。」
魔王「(そりゃああいつ俺より強いからなあ……。)」
女戦士「今まで40以上のパーティーが挑んで悉く返り討ちに遭っちゃってるんです。」
魔王「40以上?!」
女戦士「はい……、ですから魔王となると200以上のパーティーを返り討ちにしちゃうんでしょうね…。」
魔王「多分5くらいじゃないかな?」
女戦士「5組?え?」
魔王「え、あ、あ、つまり側近の力が強過ぎるだけで魔王自体はそんなに強くないんじゃないかなってことで…。あはははは……。」
女戦士「そうですか…。ありがとうございます。経験値を上げられる場所については仲間に聞いてみますね。」
魔王「そ、それがいいよ。あははははは……。」
魔王「(こりゃあ厄介なことになりそうだな……。)」
更に10日後ほどの魔王の城───
女神側近「お兄ちゃん、遊ぼー♪」
側近「(うぜぇ………)」
女神側近「お兄ちゃんってば!」
部下A「女神側近様、そろそろ勇者パーティーが来る頃なんですが……。」
側近「そうだぞ。早く女神のところに帰るんだ。」
女神側近「だって今日有給使ってここに遊びにきてるんだもん!」
側近「お前は子供か!」
女神側近「子供じゃないってば!」
側近「駄々をこねる様は本当に子供だ!」
乙
女神側近「もう……」プクー
側近「頬を膨らませない……。」ハァー
男勇者S「お前が側近だな、覚悟しろ!」
女戦士E「私たちによって死を味わうのです!」
男魔法使いF「他の勇者たちのためにも……?」
女僧侶K「あれ……?」
男勇者S「3人と戦うのか!」
側近「」ギロッ
女僧侶K「ひぃ」
側近「部外者はお帰りを」
女戦士E「だ、だからってこのまま帰るわけにはいかないわ!」
側近「うるさい。死にたくなければ早くここから去れ!」
男魔法使いF「断る!」
男勇者S「俺らが魔王を倒すんだ。」
側近「誰1人魔王様に指一本触れさせはしない!」
女神側近「お兄ちゃん!私の話を聞きなさい!」
側近「お前も黙っておれ!」
女神側近「お兄ちゃん、私の電撃魔法でも食らいなさい!」
部下A「げ、逃げよう」
側近「俺も逃げるぞ。すたこらさっさ」ドドドド…
女神側近「こら待てー!!」ダダダダ……
男勇者S「あれ?」
女僧侶K「と、とりあえずこれで魔王の間に行けますね!」
女戦士E「そ、そうね…。」
仕事しろwwwwww
55
病院───
女戦士「やったぁ!!退院よ!」
女僧侶「おめでとうございますぅ~!」
魔王「(い~な~……)」
女勇者「あのさ…、魔王城のほうなんだけど、勇者たちでいっぱいになってるみたい…」
魔王「えええええええええ?!」
女僧侶「」ビク
女魔法使い「もう、何?いきなり大きな声出さないでよ!」
女戦士「びっくりした…」
魔王「あ、ごめん…。」
看護士「宇摩さん、検診の時間ですよ~。」
魔王「あ、はい…。」トボトボ
看護士「部屋で大声をあげないでくださいね。」
魔王「わ、わかりました…。」
女魔法使い「なんなのあいつ?」
女勇者「さあ?なんだろうね?」
女僧侶「ところで魔王城が勇者たちでいっぱいってどういうことですか?」
女勇者「なんかね、200組以上のパーティーが集結してるみたいで……」
女戦士「私が入院してる間にそんなことが?」
女魔法使い「ええ、そうよ。私たちも経験値を稼いで強くなりながら魔王城に行かないと…!」
女戦士「どうしましょ…、私だけレベルが低いなんて……」
女勇者「だ、大丈夫だから!ね?」
女僧侶「私たちが女戦士さんをサポートしますよぉ~」
女戦士「お、お願いします………」
乙
59
60
61
62
63
診察室───
医者「ふむ……、これは面白い。」
魔王「ん?」
医者「実はあなたの体内には癌があったのですが、それが死滅している……。」
魔王「が、がん……?」
医者「うむ。現代医学では未だ完全に死滅させることは不可能だった…。」
魔王「(どういうことだ?)」
医者「現段階では進行を遅らせるか、抗生物質で対処するしか方法はなかった。」
看護士「そうだったんです。もし私に乳がんができたらそれはそれは……」
医者「宇摩さん、あなたの血液を採取した結果、癌を殺す作用をもった物質があるようだ。」
魔王「へ?」
医者「我々人類の繁栄の為にも医療というものに協力していただけないか?」
魔王「少し、考えさせてください。」
医者「そうか……。あなたの一言で世界数億の人々の命が救われる。」
魔王「(俺としては人間に治療してもらった…。)」
魔王「(しかし、人間を助けるということは我々魔物にとって不利になる、ということ……)」
魔王「(ここは断っておくべきだろうか……)」
医者「そういえば、ドラゴンの血液には血栓をを防いだりポリープを治すことが最近わかったそうだ。」
魔王「何ッ?!」
看護士「ひぃ!!」ビク
医者「うむ、しかしドラゴンはすこぶる強い。しかも希少生物ゆえにワシントン条約で禁止されておる。」
魔王「どういうことですか?」
医者「わしらの手助けをしてもらえないかと思ってね。」
魔王「言っている意味がよくわかんないんですが………。」
医者「タダとは言わん。協力してくれたら報酬をたんまりとやろう。」
魔王「ほ、報酬?!」
医者「我が国の王様と近隣諸国の王様たちが共同事業をしておっての……。」
魔王「ふむふむ、それで?」
医者「貴方が魔物だと言うことは既にわかっておる。」
魔王「い?!」
看護士「うそ………。」
医者「元僧侶であったわしの目に狂いはないぞ、ふぉっふぉっふぉ……。」
魔王「…………します。」
医者「ん?なんじゃ?」
魔王「………りょくします。」
医者「わしは最近耳が遠くての~、もう1度言ってくれんかの~?」
魔王「協力します!でも私が魔物だと言うことは隠してください!」
医者「よしわかった。では魔物の血を採ってきてくれよ。」
看護士「(先生って何者なのよ………?)」
乙
魔王よええな
70
71
72
73
74
75
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