幼馴染「幼馴染は不利なんだよ〜」(79)

幼友「どゆこと?」

幼「そのままの意味で、『幼馴染』という肩書は、恋愛にとって不利なんだよ」

幼友「いやいや、いきなり何を言い出すのかと思ったら。幼馴染のどこが不利だっていうのさ?昔からいつも一緒に居る。誰よりも相手の事を分かっている。幼馴染ssだっていっぱいあるじゃない」

幼「そう。でもね、今私たちを取り囲んでいる状況は『幼馴染もの』じゃない。『ハーレムもの』なんだよ!!」

幼友「……詳しく聞こうか」

幼友「まず幼の言うそのハーレムの中心となるのは」

幼「そう。私の幼馴染の男のことだよ」

幼友「やっぱり男君か。それで、何で幼馴染が不利になるのさ?」

幼「……幼友もさ、馴染みのあるものと初めて見たもの、どちらに新鮮味を感じる?」

幼友「そりゃまあ新しいものだけど?」

幼「だよね。つまりそういう事だよ。人間関係も一緒で、今までずっといる私より新しく出会う女の子の方が新鮮で魅力的に感じてしまうのだよ」

幼友「え?」

幼「幼友の言うssとかでも、初めに出てきたヒロインはだんだん影が薄くなってゆき、酷い時に男と他の女の子の事を応援するだけのポジになってしまうんだよ!!」

幼友「いやいや、考えすぎだって。てかなんか被害妄想的な感じになってるよ?」

幼「考えすぎじゃあ……」

幼友「第一、新しい女の子に会うって言っても、ハーレムものにありがちな美少女ヒロインがそう簡単に揃うわけ……あれ?」

幼「ほんとにね〜。この高校に入学してからこんなに可愛い子に沢山出会うなんて思いもしなかったよ……」

幼友「(うわ〜、凹んでんな……)それで、今はどれくらいの人数になってるのかな?」

幼「えっと、例えば…………」

幼「先ずはクラスメイトの女ちゃん」

幼友「あぁ、なるほど。確かに男君に結構寄り添ってるよね」

幼「その素直な性格と綺麗な黒髪ロングヘアーはまさに理想のヒロイン像そのもの。クラスではトップクラスの人気です」

幼友「スタイルもいいよね」

幼「そうだね……」

幼友「自分の胸を見て凹むな。私も凹みたくなる……」

幼「幼友ちゃん」ガシッ

幼友「幼」ガシッ

幼「続きまして、同じくクラスメイトの委員長さん」

幼友「え!?あの委員長もなの!?」

幼「うん。男と接するのと他の男子と接するのではちょっと違うの。あれは俗にいう……ツンデレ?」

幼友「ツンデレか〜。確かに委員長、男にちょっと褒められるとすごく顔が赤くなってるわよね。他の男子から何を言われてもしれっとしてるのに」

幼「そして素晴らしいことに眼鏡の似合う女の子」

幼友「眼鏡・ツンデレ・委員長かぁ。確かに良武器がそろってるなぁ」

幼「クラスメイト最後は転校生ちゃん」

幼友「転校生って、3か月前に田舎の方から転校して来た子だよね?」

幼「そう。最初にその子の面倒を見たのが男で、それからずっと男に懐きっぱなしです」

幼友「なるほど〜、小動物的な可愛さがあるよね。例えて言うなら、子犬みたいな?」

幼「ちょっとあか抜けないところがあるけど、男の好みにはぴったりです」

幼友「男の好み?」

幼「ペル○ナ4Gで松永綾音を全力で落としに行っていました」

幼友「あぁ……」

幼「とまぁ、今現在クラス内ではその三人による静かで熱い戦いが繰り広げられているのです」

幼友「なるほど……じゃねーよ!それなら幼も参加しなくちゃ!愛しの男を取られちゃうよ?」

幼「無言で核戦争してるような雰囲気の場所に突っ込む勇気は私には無く、ただ男の傍に居られることが幸せなんだと思います」

幼友「幼は、それでいいの?」

幼「相手が三人……だけだといつから錯覚していました?」

幼友「なん……だと……!?」

幼「ハーレムものはもっと人数が多いものです。他のクラスや学年にもヒロイン候補はいっぱいいるのです」

幼「同じ学年ですと、図書室によくいる図書委員ちゃん」

幼友「よくいるっていうか、仕事場だよね」

幼「図書室の倉庫整理を図書委員ちゃんが一人でしていた時、男が手伝ったことがきっかけで仲良くなり始めてます」

幼友「ハーレムものの主人公にありがちな、困ってる人を助けずにはいられないタイプの人間なんだね、男君は」

幼「実際は図書室にもっとラノベを入れてくれと頼んだらしいんだけど、そのギャップがまたときめいたらしいです」

幼友「『男君ってラノベも読むんだ……ちょっと意外かも。※ただしイケメンに限る』ですねわかります」

幼「実際イケメンだから困ったものです」

幼「それと陸上部の元気っ娘ちゃん」

幼友「おお、あの姉御肌な子だね」

幼「男女分け隔てなく接し、同時に性別問わず人気な彼女がですよ。普段自分の汗とか気にしないあの子が!男が傍によると自分の汗の臭いを気にしだすんですよ。萌えるでしょ!?」

幼友「ふだんサバサバしてる子が顔を真っ赤にしながら『私、汗臭くないかな?』とか気にするんだね。ねぇそれなんてエロゲ?」

幼「残念ながら現実です。エロゲだったらどんなによかったか……」

幼友「あぁ、そう簡単に凹まないでよ」

幼「後同じ学年だと、不良娘ちゃんもかな」

幼友「はぁ!?え、あの自分の身一つでこの辺りの暴走族を沈めたという伝説を持つ不良娘さんでしょ!?何故に男くんに好意を持ったの?」

幼「まぁちょっとした誤解を解いたからというかなんというか……。あの子、すごいオーラ出してるでしょ?」

幼友「まぁ、軽く人を殺せそうなくらいには出してるね」

幼「リアル『誤解殺気』と言えばわかりやすいかな……」

幼友「おけ把握。というか幼も割とフレンドリーな説明よね」

幼「うん。この前男も含めて三人でゲームセンターに行ってきたよ。クレーンゲームで男に人形取ってもらってかなり喜んでたよ」

幼友「……ゴメン、全然想像つかないや」

幼「つまり何だかんだ言いつつ、実際は凄くいい子なんです」

幼「学年が下がると元気っこちゃんと同じく陸上部のクールっ娘ちゃん」

幼友「あぁ、あの子か。あの子ってあまり人と話してるところを見たことないんだけど、実際どうなの?」

幼「口数が少ないだけで、結構温和らしいよ。同級生たちの先頭に立って面倒を見たりもしてるらしいし」

幼友「ほうほう。それでそれで?」

幼「人知れず努力家だし、料理も出来て家庭的。でも雷が苦手と」

幼友「女の子の『雷が苦手』はむしろ萌えポイントでしかないよね」

幼「そして男の前ではクールどころかテンパって顔を真っ赤にしてしまう!」

幼友「ええぃ、クールっ娘の萌え力は化け物か!?」

幼「それと、科学部の秀才ちゃん」

幼友「おや、あの機械いじりにどっぷりはまってる子かい?あの子も攻略対象なの?」

幼「忘れてるかもしれないけど、別に男がハーレムを築こうとしているわけではないんだからね?」

幼友「だってあの子と接する理由が先ずわからないんだけど」

幼「何でも新発明をするには99%の理論と1%の突拍子もない発想が必要らしく、男といると新しい発想が出てくるんだって」

幼友「何を言っているのかが理解できん……」

幼「うん、私もよく分かってないから……」

幼友「でもまぁあの子に関してなら大丈夫でしょ。そうガツガツしてくるわけでもなさそうだし」

幼「それがそうでもないんだよ……」

幼友「どゆこと?」

幼「なんというか人と感覚がずれてるというか、恥ずかしがるポイントがずれてるんだよね」

幼友「はぁ……」

幼「関節キスは当然のこと、平然とボディタッチしたりさせたり、酷い時には目の前に男が居てもその場で着替えだします」

幼友「!?」

幼「つまり、秀才ちゃんは興味のない振りをしつつ男に対し誘い受けを狙っている、文字通りの秀才(性的な意味で)だったわけですよ!」

幼友「な、なんだってー!?」

幼「そして後輩の中で一番厄介な、その名もアイドルちゃん」

幼友「嘘っ!?だってあの子って現役モデルじゃん。ガチでアイドルじゃん。そんな子に何で出会えるのよ!?」

幼「なんでも一時期仕事が嫌になって飛び出したところを、男が匿ったらしいよ?今ではちゃんと仕事をこなしてるみたいだけど」

幼友「男君って凄いなぁ。主にエンカウント率について」

幼「しかも芸能界で身に着けた猫かぶり術、そして素の彼女もちょっと猫っぽくて可愛らしい。そして実はおばあちゃん子で根は
いい子!」

幼友「けど、あのアイドルが後輩っていうのも自慢だったけど、幼の事を考えるとそうも言ってられなくなっちゃったなぁ」

幼「まぁ本当にいい子なんで、あまり嫌いにならないであげてね?」

幼「学年は二つ上がり私達の先輩となると、かなりの猛者ぞろいです」

幼「先ずは茶道部の部長先輩。彼女を一言で言うならまさに『大和撫子』」

幼友「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花、ってね。まさに部長先輩そのものだもんなぁ」

幼「和服に身を包んだ彼女はまさに無敵!女ちゃんに負けず劣らずの黒髪!」

幼友「あの姿で出迎えられたら普通の男子だったらコロッと落ちますよね!」

幼・幼友「胸が小さいのが唯一の弱点か……」

幼「その部長先輩とは別ベクトルの美しさ、美女先輩」

幼友「あの人も凄いよね……三年連続でミスコン優勝でしょ?」

幼「外見も性格も美しく、ミスコンでは部長先輩と人気を二分してたね。結局は水着審査で優劣は決定してたけど……」ボソッ

幼友「大きい胸の何がいいんだか……」ボソッ

幼「でもまぁ大人の色気があるよね。そんなに化粧もしてるわけじゃないのに」

幼友「立ち振る舞いじゃない?後は相手への接し方だとか」

幼「あ、でも男に話しかける時は年下男子を誘惑しそうな声を出したりするけど、小動物がいるときは猫かわいがりしたりするよね」

幼友「え?」

幼「そして最後に控えしはこの高校の頂点、生徒会長と副会長だぁ!!」

幼友「おおぅ、やっぱり会長先輩はでてきたか。っていうか副会長も?」

幼「そう。最初は会長が男をおもちゃにして遊んでるだけだったんだけど、そのうち本気になってしまい、今ではガチで落としにきています」

幼友「あの清楚な会長がねぇ。てかおもちゃって……」

幼「男をいじって遊んでいたら、独占欲が強くなっちゃって自分だけのおもちゃにしたくなっちゃんたんだよ」

幼友「なんかそれだけ聞くとエロいよね」

幼「ぶっちゃけ時間の問題です」

幼友「!?」

幼友「あれ、でも副会長って会長一筋じゃなかったっけ?女の子だけど」

幼「そうそう。だけどそのままじゃいくらなんでも不味いだろうと、当時おもちゃ代わりにしていた男をけしかけてみたら、残念なことにあっさり男に惚れこみましてですね。今では一人の恋する乙女ですよ」

幼友「それはけしかけた会長を怨めばいいのかフラグ建築スキルの高い男君を責めればいいのかわからないね」

幼「そいて副会長先輩と男が近くなった結果、自分の恋心に気付き嫉妬してしまい、男を自分の物にしようと精力的に動き出した会長先輩なのでした」

幼友「自業自得だねぇ」

幼「一番の問題は、会長先輩だけじゃなく、副会長先輩もエロスで釣ろうとしている事だよね」

幼友「!!??」

幼「まぁでも、校内なら良いんだけどね」

幼友「待て待て待て待て。まだいるの?」

幼「そう、この子が最後にして最も厄介な存在。その名も……妹ちゃん!」

幼友「妹?男君の?」

幼「そう、男の妹ちゃん」

幼友「意味が分からないんだけど?」

幼「ううん、これは一番の難問なんだよ」

幼友「?」

幼「当然だけど、男と妹ちゃんは同じ家に住んでいます」

幼友「まぁ家族だからねぇ」

幼「妹ちゃんは重度のブラコンです。男の事を兄ではなく、一人の男性として見るくらいには」

幼友「お、おう……」

幼「つまり、夜や両親がいない時間は男の事を襲い放題……」

幼友「!?」

幼「仮に誰かが男君の彼女になったとしましょう。ですがそこには男の両親よりも高い壁、妹ちゃんが待ち構えているんです」

幼友「彼女として長く過ごすのなら、それを乗り越えなくちゃならないのか……」ゴクリ

幼「まぁその前にこの群雄割拠な状況で男にアタックすることが出来るかどうかが問題なんだよねぇ」

幼友「まぁそれが出来たら誰も苦労はしないよねぇ」

幼「ホントにねぇ……」

>>27
来年の三月下旬
予約特典として幼なじみオッパイマウスパッドがついてくるから予約は早いうちにな



(もちろん嘘)

幼友「それにしても……女、委員長、転校生、図書委員、元気っ娘、不良娘、クールっ娘、秀才、アイドル、部長先輩、美女先輩、会長先輩、副会長先輩、そして妹ちゃん。凄い人数だね」

幼「総勢14人……シスプリもびっくりだね」

幼友「15人だ。しれっと自分を抜かすな」

幼「幼友ちゃんも入って16人になる?」

幼友「いや、確かに男君はかっこいいけど……」

幼「まぁ幼友ちゃんが男友君の事が好きなの知ってて聞いたんですけどね」

幼友「」

>>29
ただしそのマウスパッドはつるぺたうわおいなにするやめr……

幼「男友君は男と一緒によくいるせいか、ルックス的にも性格的にも霞んでるよね」

幼「でもそれは隣に桁違いの男が居るからであって、決して男友君がかっこ悪いわけじゃないんだよね」

幼「確か幼友ちゃんと男友君は幼馴染なんだよね。確か男友君にはまだ彼女も居ないし、狙っている女の子も居ないよ」

幼「やったね幼友ちゃん、恋人出来るよ」

幼友「おい、やめろ」

幼「まぁ冗談はおいといて」

幼友「おい」

幼「さっきの女の子達は本当にいい子達ばかりなんだよ」

幼友「うん」

幼「それこそ男を任せてもいいと思えるくらいにはさ」

幼友「幼……」

幼「どうしてもさ、比べちゃうんだよ。自分と彼女たちをさ」

幼「自分には可愛さも、美しさも、胸も、性格も、何一つ彼女達に勝っている部分が無いんだよ」

幼友「そんな事は……」

幼「まぁこんなノリだから男の近くに居続けられるし、こんなノリに付き合ってくれる幼友ちゃんには感謝してるよ」

幼友「……」

幼「皆ほどがっついて行けば良いのかもしれないけどね。ずっと幼馴染だったせいかどう一歩踏み出せばいいのかわからなくなっちゃって。男の隣を私が歩いてるのが想像できなくて……怖くなっちゃってるのかな?今の関係を壊すことが」

幼「だからこそ、私は男の幼馴染であり続ける。この気持ちに嘘はないよ」

幼友「……わかった。幼からは告白しないつもりなんだね?」

幼「うん。今更どんな顔して告白していいかもわからないしね」

幼友「後悔は……ううん、やっぱり何でもない」

幼「今日は何か、最後愚痴になっちゃってゴメンね?」

幼友「いいんだよ。私達、親友でしょ?」

幼「ありがとう、幼友ちゃん。じゃあ、また明日学校で!」

幼友「あぁ、またね」

幼友(それじゃあ、あたしも頑張るかな)



コンコン

幼「ん?男?入って来ていいよ」

男「おう、おじゃまするぞ」ガラガラ

幼「男が窓から入ってくるなんて久しぶりだね」

男「まぁ普段はお前が窓から俺の部屋に入ってくるからな」

幼「それで、こんな時間にどうかしたの?」

男「その……まぁなんというか……」

幼「?珍しいね、男が言いよどむなんて」

男「あぁ……もういい、幼!」ギュ

幼「はぅあ!?お、男!?ど、どどどどうしたの急にだだ、抱き着いたりしてきて」

男「幼、俺は……お前が好きだ」

幼「!?」

男「情けない話だが、さっきある人からいろいろ言われて……そこでやっと自分の気持ちに気付いたというか、決心が着いたというか」

幼「男……?」

男「もう一度言うぞ。俺はお前が好きなんだ。俺の彼女になってくれ」

幼「……あの、嘘じゃ、ないよね?」

男「今日は4月1日じゃないぞ」

幼「信じていいんだよね?」

男「むしろ信じてくれ。頼む」

幼「ウッ……ヒグッ……」

男「よ、幼?」

幼「……大好き……っん」

男「幼っ……っん」

どさっ

幼「ベッドに押し倒しちゃった」

男「押し倒されてしまったな」

幼「いっぱいキス、していい?」

男「望むところだけどまずは」ゴロン

幼「きゃっ」

男「上下逆転したところで、返事を聞かせてもらえるか?」

幼「もう……よろこんで、私をあなたの彼女にしてください。それと……」

男「ん?」

幼「激しくしてもいいけど、最初は優しくしてね?」

男「」

男と幼は

熱く、長く、濃密な時間を共に過ごした

そして時は加速し

そして夜が明けた

幼友「さくばんはおたのしみでしたね」

幼「ちょっと幼友ちゃん!?なんでそれを……」

幼友「おうふ、かまかけたつもりがうっかり地雷を踏んでしまったぜ。ていうか、本当に?」

幼「……」コクリ

幼友「まじかぁ、親友が遠いところまでいってしまったなぁ」

幼「でも、かまかけたって幼友ちゃん、何かしてたの?」

幼友「うーん、ちょっと電話で煽っただけだよ?」

幼「……男を?」

幼友「さあてね」

幼友「それにしても幼、これからはちゃんと男君を手放さないようにしなくちゃだめだよ?」

幼「え?」

幼友「だってちゃんと恋人が出来たとしても、妹ちゃんや会長先輩を始め、寝取る気満々の方々が大勢いるんだから」

幼「そうだね。私にNTR属性は無いし、それに……」

幼友「それに?」

幼「男のじゃないと、わたしもう満足できそうにないから……」モジッ

幼友「あーかべ殴り代行呼ばなくちゃ畜生。番号いくつだっけ?」

幼「それとね」

幼友「何よ?」

幼「ありがとね、幼友ちゃん」

幼友「リア充爆発しろ」

幼友(いいってことよ、親友でしょ?)

男友「お前心と声逆になってるぞ?」


ひとまず終わり

ハーレムもので最初に出てきた娘はなんで存在が薄くなってしまうん?
というわけで一先ず終了です。
一応後日談的な裏話とかの構想はあるんですが、頑張りたい
レスしてくださった方々、かなりやる気が出ました。ありがとうございます。

とりあえず、MAXコーヒーと人外娘と、たまには幼馴染ものが流行ることを祈りつつ寝ます

>>48
安心しろ、MAXコーヒーも人外娘も俺は大好きだぜ?そして何よりも幼馴染こそが正義!
幼馴染と言うだけでもうその女子は至高の存在だと思うのです。・・・・切なくなってきたな

>>55
それでも俺はあの甘さを広めたいんだ

>>52
同士が居てくれて本当に嬉しいです。ホントに切ないッスよね……orz


それではちょっとした裏話、見切り発車で始めます

男友「お前さ、彼女作らないの?」

男「は?どうしたんだ、急に」

男友「いや、間近でリアルギャルゲーを見せられ続ける身にもなってくれよ。結構心が寂しくなってくるんだが」

男「ギャルゲーってお前……ゲームのし過ぎだろ」

男友「そのセリフ、そっくりそのままお前に返すわ。じゃなくて、お前相当モテてるんだから、そろそろ誰かに絞ってやらないと刺されるぞ?」

男「nice boat」

男友「かーなしみのーむこうへとー、って誠死ねって言ってる場合じゃないんだよ!」

男「あんな男は死ぬべきだろう」

男友「いや、そりゃあそうなんだろうけどさ。実際問題、お前が早く恋人を作ってあげた方が、その他の女の子の心の傷が深くなくなって良いんじゃないのか?」

男「恋人ね……。こんな奴を貰ってくれる奴なんかいるのかねぇ?」チラッ

男友「うん、図書室に新しく入ったラノベを大量に抱え込んでるのは、確かにマイナスかもしれないけどな。お前にはイケメン補正というものがあってだな」

男「じゃあ図書委員さん、これの貸し出しよろしくね」

図書委員「は、はい。わかりました////」

男友「って無視しないでおいてくれる?(ついでに図書委員ちゃんからの好感度も上げてるのね)」

男友「というかさ、本当に好きな子とか居ないわけ?こう、あの子と付き合ってみたいなぁとかさ」

男「うーん、というか、俺が誰かと恋人的な事をするイメージが全然湧かないんだよな」

男友「というと?」

男「今みたいに友達感覚でいる方が一番楽しいって事だよ」

男友「誰かを選んで他の子を手放したくない。つまり目指すはハーレムエンドですねわかります」

男「分かるなよ。てかそもそもハーレムとか言っても、女の子はそんなの納得しないだろ?」

男友(女さん、転校生さん、元気っ娘さん、秀才ちゃん、会長先輩、副会長先輩。扱い方によってはアイドルちゃん、秀才ちゃん、部長先輩もハーレムに同意してうれそうだな)

男「どうした?」

男友「いんや別に」

男「とりあえず学校にはもう用無いし、この後どうする?」

男友「とりあえずゲーセンでも行くか」

男「おけ」

ゲームセンターにて

男友「お前ドラゴンクラスで良く戦えるな」

男「アニゲジャンル問題なら任せろ」イッチョコイアルー

男友「自慢されても困る」

男友「アニゲ以外が来ても圧勝じゃないですかやだー」ワタシガユウショウアルネ

男「間違えた問題は復習する、これがポイントだよ。人に聞けば誰かは答えてくれるし」

男友(まぁ男の周りの女性陣は一点特化してる人がおおいからなぁ)

男友「それが可能なのはお前だけだよ」ニコリ

男「?」

男友「さて、男よ。話は少し戻るんだけどな」バンバン

男「何だよ」バンバン

男友「お前本当は好きな人が居るだろう?」バンバン

男「さあてね」バンバン

男友「具体的には幼ちゃん」バンバン

男「」バン ザシュッ

男友「ドンマイ」バンバン

男友「親友の事だ。わからないと思うなよ?」バンバン

男「……幼友さん」バンバン

男友「」ザシュッ

男「お前もな」バンバン

男友「これは痛い、両方の意味で」バンバン

男「まぁそれはひとまず置いといて」キュイン

男友「あぁ、その話は」キュイン

男・男友「このラスボスを倒してからだ!」ズガガガガガガガガ……

男「やったな……」

男友「あぁ、長く苦しい戦いだった……」

男「……家の近くの公園でいいか?」

男友「あぁ、腹も減ってるからコンビニで肉まんでも買ってこう」

スタスタ……

モブA「おい、あのガンシューティングってワンコインでクリアできるレベルだっけ?」

モブB「しかも二人ともイケメンだし」

モブC「一体あいつら何者なんだ……」

不良娘(男君……)

モブABC(ヒイィィィィ……!!)

男「さて公園に着いたわけだが」

男友「肉まんが美味しいです」

男「同意するが黙れ。まぁ何故かお互いの好きな人がバレてるという衝撃の事実なわけなんだが」

男友「まぁ原因も理由もそれぞれ似たようなもんだろ?俺らのこんなノリについて来られるような女の子なんてそうそう居ないさ」

男「らき○すたのこなたぐらいの子だな」

男友「現実に戻ってこような?」

男「オタク、ゲーマー、ボケ気質。これらを受け入れてくれる子なんか、ガチで幼くらいしかいないぞ?」

男友「それは幼友も一緒だ。だけどなぁ」

男「あぁ」

男・男友「あいつと恋人的な事をするところが想像できない……」

男友「もうな、隣にいるのが当たり前なんだよな」

男「そうそう、お前ら見てて思うもん。お前ら熟年夫婦かよって。あれ、って事は」

男友「お前らもそう見えています。少なくとも俺からはな」

男「そっか……」

男友「でもぶっちゃけさ。お前の彼女には幼ちゃんが一番相応しいと思ってるんだよ」

男「……」

男友「あの子はお前が幸せになるんだったら絶対に身を引くタイプだぜ?それでいいのかよ?」

男「……男友」

男友「なんだよ」

男「言いたいことは分かったが、それはブーメラン発言じゃないのかな?」

男友「なっ!?」

男「言おうと思っていた事を全部本人から言われてワロタwww」

男友「草生やしてんじゃねぇよ!ちくしょう、全然締まらねぇな」

男「それが男友クオリィティ」

男友「お前のせいだよ!!」

男「分かった分かった、そういう事にしておくよ」

男友「そういう事なんだよ、ったく。だけどそうだな、良し、決めた!」

男「何を?」

男友「俺、幼友に告白するわ」

男「え、マジでか?」

男友「あぁ。玉砕覚悟で特攻してくるぜ」

男「玉砕ってお前……」

男友「幼友は、性格もいいが、あのスタイルも素晴らしい」

男(そういやこいつ、ちっぱい大好きだったっけ)

男友「そんな理想の少女を自分の物にすべく、男友。特攻してきます!」ダッ

男「あ、おい!……玉砕覚悟ってどういう事だってばよ?」



男(幼馴染の部屋、電気ついてんな……まだ起きてるのか)

ピリリリ ピリリリ

男「ん?」ピ

幼友『あ、もしもし男君?夜遅くにごめんね。今ちょっと大丈夫?』

男「あぁ、幼友さんか。大丈夫だけどどうしたの?(男友、何かやらかしたか?)」

幼友『単刀直入に言うけどさ、男君は誰が好きなの?』

男「……はぁ?」

幼友『実は今日の放課後、幼と一緒に帰ってたんだけどその時に…………』

幼友『…………という事があったわけよ』

男「うわぁ、俺ガチのハーレムじゃん。CGフルコンプは激ムズそうだけど」

幼友『男君がハーレムものの主人公ならこのまま鈍感主人公を貫いてもいいかもしれない。でも、これは現実なんだよ?誰かを選ばないといけないんだよ?』

男「あぁ、分かってるさ」

幼友『本当に?』

男「本当だとも。親友にも言われたし、その親友が覚悟を決めたんだ。俺も負けてらんないしな」

幼友『そっか。あ、でもその相手っていうのは』

男「知っての通り、幼にございます」

幼友『それを聞いて安心したよ。頑張ってね、二人の事応援してるから!じゃあまた明日ね』

男「おやすみ」ピッ

男「あ、男友とどうなったか聞けばよかったな。……まぁいいや」

男「さて、幼の部屋の電気はまだ点いてる。つまりまだ寝てない。特攻覚悟良し!」

男「というわけで、窓からお邪魔しま〜す」コンコン

幼「ん?男?入って来ていいよ」

>>38に戻る

男編はこれにて終了

もう少しだけ続くんだけど、本日はここまで
おやすみなさい

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