吸血鬼「生理?」少女「ぎくぎくっ!」(280)

吸血鬼「綺麗な満月ですねえ、少女さん」
少女「そうだね」

吸血鬼「こんな晩は血がほしくなります」
少女「……さて、お風呂に入って寝ようかな」

吸血鬼「お待ちください」ガシッ
少女「ああもう、掴むな」

吸血鬼「いけません! 経験無いからタンポンも恐くて使えないのに。そのまま入ったら、お風呂が血の池地獄になるじゃありませんか!」
少女「まぐっ!?」

吸血鬼「もちろん、あんな脱脂綿の塊に少女さんの高貴な蜜を吸い込ませるなどもってのほか。さあ、どうぞ」
少女「満面の笑みで口を開けるな! この変態!」ゲシッ!

吸血鬼「ああ……蹴られるのも光栄の至りです……」
少女「ううううう……きもい……あぐ……」

吸血鬼「ほら、おなかが痛くなってきたでしょう?」
少女「く……」

吸血鬼「もったいぶらないで、さあ……ご命令を」
少女「いや、やっぱりお風呂に入って、それからでもいいでしょ? せめてシャワーだけでも……」

吸血鬼「シャワー? なぜです?」
少女「だってその……汚れちゃってるからさ、してもらう前に少し綺麗にするくらい……」

吸血鬼「ふむ……少女さんは、お好み焼きが好きですよね?」
少女「なに突然……好きだけど、それが?」

吸血鬼「もんじゃ焼きの、鉄板の周りにこびりついた、パリパリの部分、どう思いますか?」
少女「うーん……ドロドロのもんじゃ本体も美味しいけど、アレはアレで良いよね」

吸血鬼「そういうことです」
少女「……は?」

書き忘れてました。

以前書いて中途半端で終わった

吸血鬼「生理?」少女「ぎくっ!」

の続編のような、経血を中心とした変態的SSです。
性的表現があります。

吸血鬼「少女さんのみずみずしい女性器! 膣から溢れる新鮮な経血は魅力的です! ですが!! その周りの! いまだ陰毛の生えないすべすべした膨らみにこびりついた乾いた経血の味わいもまた絶品なのです!」
少女「大声で言うな! この変態!!」

吸血鬼「はあ。しかし、生理ナプキンがねたましい。少女さんの性器に四六時中当てられて、高貴な血を恵んでもらえるなんて……」
少女「……っ!」ゾゾゾッ

吸血鬼「そんな光栄に浴しているというのに、自らの役目をないがしろにして、じめじめとした不快感を少女さんのデリケートゾーンにもたらすとは言語道断!」
少女「ドーダンもなんもあるか! はなせー!!」 ゲシゲシ!

吸血鬼「まったく……毎月毎月、どうしてこうも抵抗するのでしょうね……少女?」
少女「あ……呼び捨て……」クタン

吸血鬼「痛くて辛いなら、そう無理なさらないでください……少女」
少女「耳ぃ……ささやく……なぁ……」

吸血鬼「ベッドは整っています。お連れしましょう」フワリ
少女「んあ……きゅ、吸血鬼ぃ」

吸血鬼「はい、いかがしました?」
少女「その……やさしく……だよ?」

吸血鬼「はい、仰せのままに」
少女「本当に、やさしく……ぁ……」

………………
…………
……

……
…………
………………

巫女「それで結局朝まで……って感じ?」
少女「巫女ちゃん、見てたのっ!?」

巫女「……やっぱりそっか。ふふふ」
少女「え? あっ! ちがうよ? 違うからね!?」

巫女「ちがう? どのへんが?」
少女「吸血鬼はもっとやさしかったし、月見てたのはリビングじゃなくてわたしの部屋だし」

巫女「ほかには?」
少女「ほかに? あうぅ……」

巫女「いつも通りでしたか?」
少女「いつも通りでした」

巫女「ベッドに連れて行かれて」
少女「パンツ取られて」

巫女「あとは朝まで?」
少女「……だねえ」

巫女「朝って何時頃まで?」
少女「多分、7時半くらいまで」

巫女「わたしが迎えに行ったのは7時半だよね……あれ?」
少女「だから、巫女ちゃんが来る直前まで死にかけてたの……」

巫女「え、じゃあ……あのちょっと前まで……うわぁ……///」
少女「あいつの魔法なのか、お風呂入ったあとみたいにさっぱりしているし、体に疲れもないけどさ……もうね」

巫女「つまりつまり、わたしと「おはー」とか挨拶するほんの数十秒前まで、アレな状況だったわけ!?」
少女「そうだよ……確認しないでよ」

巫女「つまり、少女ちゃんの女の子が女の子で、女の子だったってことだよね!?」
少女「妙に伏せるな! 余計やらしいでしょ!」

巫女「じゃあ、少女ちゃんのおま……」
少女「ストップ」

巫女「んもう……それで、相談って?」
少女「わかるでしょ? あいつの、吸血鬼のことだよ」

巫女「えっと……ごめん、わたしまだ男の子と付き合ったことなくて、そういうことよく知らなくて」
少女「そういうことって?」

巫女「その……口でしてあげる……とか?」
少女「うん、違うね。勘違いしてる」

巫女「退魔師みたいなことは無理だからね。力に差がありすぎる」
少女「わかってるよ。でもさー」

巫女「なにか不満なの?」
少女「あいつはさ、わたしの事が好きなんでしょ?」

巫女「うゎあ……自分で言う?」
少女「仕方ないでしょ、あいつがそう言うんだもん」

巫女「ううん……それで?」
少女「好きなのは良いんだけど、なんてゆーか……くやしい」

巫女「仕方ないでしょ、そもそも人と魔人。力の差はアリとゾウ以上だもん」
少女「でも、主導権握られっぱなしだし」

巫女「主導権奪われちゃうのは、少女ちゃんが生理の時だけでしょ?」
少女「ムリヤリ舐めてくるって? そうじゃなくてさ、なんて言うんだろ……」

巫女「ん?」
少女「あいつ、何があってもあわてたりしないでしょ? いつも余裕って感じ」

巫女「あー……そういえばそうかも」
少女「わたしとしては、あいつがあわててるところ、ちょっと見たいんだよね」

巫女「たしかに、吸血鬼さんの笑ってる以外の顔って見たことないかも」
少女「やさしいのは良いんだけど、距離置かれてるみたいで、なんかさー……」

巫女「相手の一面しか見てないみたいで不安?」
少女「そんな感じかな?」

巫女「ふむふむ……恋愛の階段を順調に登ってるみたいだねえ」
少女「え?」

巫女「でもそれなら、あわてさせるのにこだわらなくても良いんじゃない?」
少女「どういうこと?」

巫女「笑わせる以外なら良いんでしょ?」
少女「怒らせたり、悲しませたり?」

巫女「そうそう」
少女「それは……なんかやだなあ」

巫女「そかー」
少女「うん。それに、このあいだ『吸血鬼、きらい!』って言って見たの。そしたら……」

巫女「どうだった?」
少女「雨に濡れた犬みたいな目で見られた……」

巫女「それは……かわいそうだね」
少女「でも、あわてさせたり驚かせるならかわいそうじゃないでしょ!」

巫女「そっか……吸血鬼さんを驚かすなら……うーん」
少女「むずかしい……でしょ?」

巫女「うん。少なくともびっくり箱みたいなおもちゃで驚かすのは無理だと思う」
少女「あいつ、反射神経もすごいもん。物陰からわっ! とかも無理でしょ」

巫女「いつもと違う事すれば、驚く……かも」
少女「たとえば?」

巫女「帰ってすぐに宿題をする」
少女「……最近、あいつが教えてくれるから、宿題すぐやっちゃうんだよね」

巫女「じゃあ、ご飯の支度を」
少女「晩ご飯の用意なら、帰るころにはあいつがやっちゃってるからなー……」

巫女「んー……それなら……」チョイチョイ
少女「なに?」

巫女「……」ヒソヒソ……
少女「え……ええぇー……」

………………
…………
……

……
…………
………………

少女の家
夕飯後。

少女「ごちそうさまでした」
吸血鬼「お気に召していただけたようで、何よりです……食器おさげしますね」カチャカチャ

少女「……ねえ、吸血鬼」
吸血鬼「はい、なんでしょう?」シュパッ

少女「はやっ!? お皿は?」
吸血鬼「もう洗いました。何かご用がございますか?」

少女「え……ええとさ」
吸血鬼「はい」

………………

巫女「吸血鬼さんのことよく考えれば、答えはこれしかないと思うの」
少女「なになに?」

巫女「魔人って、人間よりも精神的な存在なの。だから信頼とか、愛情とか、そういうものをとっても大切にするわけ」
少女「うん……それで、どうやって驚かすの?」

巫女「うれしい驚きなら、きっといけると思うんだ」
少女「どゆこと?」

巫女「少女ちゃんから求めちゃう……とか!」
少女「え……ええぇー……」

………………

少女「あのさ……今日、朝まで舐めてくれたでしょ?」
吸血鬼「ええ」

少女「だから、もうほとんど楽なんだけどさ、まだ少しだけ怠くて……」
吸血鬼「おや? きちんと綺麗にしたはずですが……」

少女「んもう、わかんないかなあ……舐めてほしいの!」
吸血鬼「そうですか……では、仰せのままに」

少女「……あれ?」
吸血鬼「さあ、ベッドにお連れいたします」ふわっ

少女「え……ちょ……吸血鬼?」
吸血鬼「ご安心を。痛みを残さないよう、すみからすみまでお手当させていただきます」

少女「やっぱこれ、逆効果……」
吸血鬼「逆効果? ふふ……良くわかりませんが、素直な少女さんもかわいらしいです……ねえ、少女」

少女「ふにゃ……や……あ……」
吸血鬼「朝まで……」ナデナデ

少女「あ……あぁ……んぁ……」
吸血鬼「たっぷりと……ね」

………………
…………
……

翌朝7時半
少女の家

ぴんぽーん

チャイムを押しても反応がない。

巫女「あれ?」

ぴんぽーん

巫女「おかしいなあ……だってカギしまって……」

……ガチャ

巫女「開いてる? ……おじゃましまーす」

巫女「リビングもキッチンもいないし……やっぱり少女ちゃんの部屋かな」

巫女「……ここか」

トントン

巫女「少女ちゃん、起きてる?」

トントン

巫女「反応無し……少女ちゃん、入るよ?」

……ガチャ

少女の部屋

巫女「……うわ」

カーテンの閉まった薄暗い部屋、巫女は息をのんだ。

巫女「こ……このニオイって……」

部屋は凄惨なまでの陵辱と官能の余韻に満ちていた。

巫女「……もうちょっとわかりやすく」

女の子のえっちなニオイで充満していた。

巫女「んで、このニオイの元は……」
少女「うぁ……あ……」トロ……

巫女「少女ちゃん、大丈夫?」
少女「あぇ……」ピクピク

巫女「こりゃだめだぁ、完璧にポンコツになっちゃってる」
少女「あー……」

巫女「ん? なんか変だなあ」
少女「……ぁ……ぁ」

巫女「少女ちゃんがこんなにタイヘンな状態になってるのに」ムニムニ
少女「あ……んぁぁ」

巫女「こことか」クチュ
少女「ひあっ!」ピクッ

巫女「こことか」クリッ
少女「んあああっ!」ピクピクン

巫女「……やっぱりおかしい」クチュニチャクリクリン
少女「ひああああっ!?」ビクビク!

巫女「なぜ、やつが居ない……」
少女「吸血鬼のこと?」

巫女「ちがうちがう。……というか、少女ちゃんはいましゃべれないんだからね?」ニチュクチュグッチュン
少女「ひゃっひ!? あああっ! あ……」クテン

巫女「わたしが部屋に入ったときには確かにいた。なのに……」
少女「あー……」ピクピク

巫女「地の文……どこに行った?」
少女「うー……」ピクピク

巫女「ヤツのことだ……ベッドの上で美味しい状態になっている女の子がいたら、喜々として描写しはじめるはず……なのに」
少女「ぁ……ぇ……」ピクピク

巫女「なんだろう、嫌な予感がする」
少女「あー……」とろり

巫女「でも、とりあえず学校に行く用意しないと。少女ちゃん、起きよー」クイッ
少女「んぁ……」

巫女「……あ?」……ズキン

そのとき。
巫女の下腹部に、わずかな鈍痛が走った。

巫女「あれ? 始まっちゃったかな」

制服の上からおへその下に軽く手をあて、巫女はつぶやいた。

巫女「まあ、そろそろだったし、少女ちゃんよりちょっと遅れてくるペースだったし……はっ!?」

顔色が一瞬青ざめ、みるみるうちに紅潮していく。
どうやら、何かに気づいたようだ。

巫女「もしかして……今回の標的は……わたし?」

はい。

巫女は少女をベッドに寝かせ、学校カバンから小さなポーチを取り出した。

巫女「大丈夫。乙女のたしなみは完璧です」
少女「うーあー……」

得意げにポーチを示し、巫女は

巫女「ナプキンをスパッと装備して、学校にダッシュ。今日と明日、少女ちゃんと距離を取っておけば……」
少女「あー……」

巫女「吸血鬼さんに捕まる心配も無し。あの人、ムリヤリは絶対にしないからね」
少女「うー……」

巫女「と言うわけで、残念でした。少女ちゃん、お手洗い借りるね」

くるりと振り向いた巫女の鼻先が、仕立ての良い生地に触れた。

巫女「んわぷ!?」

目の前にはシルクの黒い執事服。
スパイスのような、繊細で、しかし野性的な独特の香り……

巫女「ちょ……え……」
吸血鬼「おはようございます、巫女さん」

巫女「ででで……でたああ!」
吸血鬼「おや? いかがなさいました?」

巫女「いえ……おはようございます、吸血鬼さん」
吸血鬼「お迎えありがとうございます。少しお待ちください、少女さんのお支度をしますから……」

紳士的な笑みを浮かべ、吸血鬼はベッドの上でとんでもない状態になっている少女を見やった。

巫女「いえいえ……いえ! お構いなく!」
吸血鬼「はい……おや?」

整った吸血鬼の鼻が、わずかに動いた。

吸血鬼「巫女さん、生理ですか?」
巫女「ぎくっ!」

巫女「ち、ちち……違います!」
吸血鬼「そうですか? それにしては……」

吸血鬼の手が巫女のスカートに伸びた。

巫女「……あっ」
吸血鬼「ここから、素敵な香りがしますよ?」

吸血鬼の指には、微塵の遠慮もなかった。
スカートと下着越しに初々しい柔肉をかき分け、乙女の急所を責め立てる。

巫女「ひぁ……だ……だめなんです。今日は、見られて……」
吸血鬼「誰に見られるのでしょう? 少女さんはあんな状態ですし」

少女「……あー」

巫女「そうじゃ……なくて……ふあぁ……」

吸血鬼の手はスカートから離れ、巫女の下腹部をゆるゆるとマッサージする。
生理を迎えて緊張した巫女の子宮が、吸血鬼の大きな手のひらにやさしく揺すられた。

巫女「んあぁ……はうぅ……」
吸血鬼「まだ学校までは少し時間がありますし。……ですが」

手を放し、吸血鬼は一歩退いた。

巫女「……え」
吸血鬼「巫女さんが嫌だとおっしゃるなら、もちろん致しません」

巫女「そんな……」
吸血鬼「いかがいたしましょう?」

痛みを消し、かわりに快感をもたらしてくれる薬はなんて言ったっけ……
モルヒネ? ヘロインだったっけ?

今のわたしに、吸血鬼さんの言葉は、そういうあぶない薬のように甘く聞こえた。

理性も、恥も、小さなころから教えられた護身の術も……

もう、役に立たない。

巫女「ぐぅ……なんで」
吸血鬼「はい?」

巫女「なんで一人称なの!?」
吸血鬼「……? 巫女さんのおっしゃることが、わかりかねるのですが……はて?」

吸血鬼「もう一度おっしゃっていただけますか?」

耳に口元を近づけて、吸血鬼さんは甘くささやく。

巫女「ひぁ……ぁ……」

それだけで、身体の芯がうずく。
熱く融けた蜜蝋が、大切な場所から……

吸血鬼さんの指先が、ふわりとわたしのスカートをなでた。

巫女「んああぁっ!?」
吸血鬼「お答えください……巫女さん」

吸血鬼「痛みを取り除くことを、人間は医療と呼ぶのでしょう?」
巫女「ふぇ……ぁ……」

吸血鬼さんは、触れない。
ただ、ささやくだけ。
……耳元で。

吸血鬼「これも、ある種の医療です。恥ずかしいことではないと私は思います」
巫女「はうぅ……」

ずるい……
ずるい! 
ずるいっ!!!

恥ずかしいことなのに。

おなかの奥から、あったかいものが……生理の血じゃなくて、別のあったかいものが……あふれた。

吸血鬼「巫女さん……いかがいたしましょう?」

そう……これは恥ずかしいことじゃなくて……
わたしは制服のスカートに手を差し入れて、パンツをふともものあたりまで下ろした。

にちゃぁ……って、ハチミツのビンを開けたときみたいな音がして……

大事な場所にくっついていたパンツが、粘りけを感じさせて離れた。

巫女「う……うぅ……」

でも、手が止まらない。
ひざまでパンツを下ろして、スカートの端をつまんで、大事な場所を吸血鬼さんに差し出す。

両足の間が……涼しい……

それ以上のことは、何もできなかった。

パンツを途中まで脱いで、スカートを大きくめくって……それ以上は……
さすがに、恥ずかしすぎる。

言葉を発することもできずに、わたしは横を向いて、目をきゅっとつむった。
たぶん、顔はまっ赤だ。

吸血鬼「……かしこまりました」

でも、吸血鬼さんはとても優しそうに笑って、わたしの前にひざまずいた。
すこし足を開いたわたしの大事なところに唇を寄せて……

巫女「ふぁ……ぁ……んっ……」

そういうことに興味が無いわけじゃないから、お姉ちゃんのそういう本とか、こっそり見たりする。

そういう本だと、男の人はえっちなことをするときは、強引だったり、痛くしたり、自分勝手だったりするらしい。

だから、もし嫌だと思ったら、恋人にきちんと伝えよう……って書いてあった。

巫女「あ……ぁ……ん……」

吸血鬼さんは、ずるい。

強引かもしれないけど……痛くもないし、自分勝手でもない……

吸血鬼「ちゅ……ちゅぱ……れろっ」

大事なところに、吸血鬼さんの舌が滑り込む。

巫女「……っ!」

つまみ上げていたスカートが両手から滑り落ち、吸血鬼さんの頭にふわりと被さる。

巫女「うぁ……なか……ぁ……」

吸血鬼「ちゅ……うん、美味しいですよ、巫女さん……ちゅるる……」

まるで熱い鉄板にのせられたバターみたいに、心と身体がとけていく……

ううん、違う。

わたしはもう、吸血鬼さんの手のひらに握られたチョコレートみたいに……

だって、ほら……

巫女「んぁぁ……ふああぁぁん……」

こんなに……声が……甘い……

………………
…………
……

……
…………
………………

甘酸っぱくて、少し癖のある

果物のようで、花のようで、それでいて動物のようで……でも、日常的に親しんだ誰かの匂いが少女の鼻孔をくすぐった。

少女「……ん、なんのニオイ?」

一晩中吸血鬼に舐め責められ、自分の汗でびしょびしょになったシーツの上で、少女は身を起こした。

そして

少女「……うわぁ」

自分の部屋の片隅で、なんだかひどい状態になっている巫女を見つけた。

巫女「ぁ……はぁん……」

いつもは綺麗に整えられている長い黒髪は、よほど振り乱したのか千々に乱れ、
絹糸のような黒髪の数本が、だらしなく開けられた唇に引っかかっている。

巫女「そこ……いいです……ぅ……」

肌は上気し、汗が浮かび……
制服のスカートの中には、長身を無理矢理丸めた執事服がもぞもぞと……

吸血鬼「すばらしい……香り高さです、巫女さん」
巫女「そんな……んはぁっ……」

巫女は、一体どれほどの時間吸血鬼になぶられたのだろう……
角砂糖をハチミツでつけ込んで、チョコレートでコーティングしたような、恥ずかしいほど甘い声を上げている。

吸血鬼「んちゅ……つぎは、もう少し奥までまいります……いきますよ?」
巫女「はぃ……きてぇ……」

少女「するな」ゲシッ

素っ裸のまま、少女は吸血鬼の頭に蹴りを入れた。

吸血鬼「んげふっ!?」
巫女「んぇ? ……あ」

少女「巫女ちゃん、大丈夫!?」
巫女「あ……ううぅ……///」

吸血鬼「なるほど、少女さんご心配なく」
少女「……は?」

吸血鬼「私は少女さん一筋ですから」
少女「そうじゃないでしょ!」ゲシッ

吸血鬼「一筋……はっ!?」
少女「な……なによ?」

吸血鬼「……」じー
少女「……?」

吸血鬼「ひとすじ……」ポッ
少女「へ? ……はっ!?」

吸血鬼「少女さんの……」ポッ
少女「くたばれ! 変態ッ!!」ゲシッ!

少女「こいつめ! こいつめ!」ゲシッ! ゲシッ!
吸血鬼「ああ……足蹴さえもが心地よい……さて」スクッ

少女「のわっ!?」
吸血鬼「朝のひとときを過ごしたいところですが、時がゆるしてくれないようですね」

少女「ん? わあ!? もうこんな時間!?」
吸血鬼「まだHRまではだいぶ時間がありますが、走っても間に合うかどうか……」

少女「ちょ……早く支度してよ!」
吸血鬼「はい、仰せのままに」

吸血鬼が指を軽く振ると、少女の身体に清潔な制服が着せられていた。
髪も整えられ、どこを見ても一晩中大変な状態になっていたとは想像もできない。

少女「……うん、よし」
吸血鬼「あ、少女さん、これを」

吸血鬼「サンドウィッチと紅茶、リンゴも剥いておきました」
少女「ありがと」

吸血鬼「あとこちらも……きちんと綺麗にしましたが、もしものときのナプキへぐあっ!?」ドゲシッ
少女「……」

とりあえず生理用品を受け取って、カバンに詰め……少女はため息をついた。

少女「で……どうしようか。歩ける?」
巫女「だいじょぶ……あるけりゅ……うぅ」カクカク

少女「いや、ぜんぜんダメでしょ……ねえ吸血鬼、巫女ちゃんなんとかしてあげてよ」
吸血鬼「ふむ……御命とあらば。しかし、抵抗できない少女さんを一方的にいたぶったのは事実」

少女「へ? そんなコトしたの?」
巫女「ちょっと……ちょっとつついただけ……あぅん……」ポタポタ

吸血鬼「経血は一通り綺麗にしましたから、これ以上は……そうだ」

吸血鬼が指を一振りすると、巫女の身だしなみも少女同様ととのえられた。

そして……

吸血鬼「官能の波がお辛いようでしたので、そういった感覚のみ、3時間ほどマヒさせました」
巫女「まあ! ありがとうございます」

少女「おいおい」

吸血鬼「ただし、3時間経つと快感が100倍になってしまいますので、ご注意ください」
巫女「はい。なんとなく展開が読めますけど、ありがとうございました」

少女「……展開って?」
巫女「いえいえ、こっちの話」クス

朝7時45分のことでした

10時40分 
3時間目 体育

今日は水泳である。

少女「梅雨入りしたはずなのにこの天気! 水着よし! 体調も万全!」
少年「体調って……少女、風邪ひいてたのか?」

少女「そうじゃなくてさ……んや、なんでもない」
少年「ん? そういや巫女は? 2時間目までいただろ」

少女「なんかだるいらしくってさ、保健室で寝てるって」
少年「だるいって……サボりかよ」

少女「いや、女の子が水泳休むって……それなりの理由があるでしょーが」
少年「理由? そうなのか?」

少女「あー、確かに今日の巫女ちゃんは違うけど……あれ?」
少年「なんだよ?」

少女「淫魔さんは? さっきまでいたよね?」
少年「ありゃ? たしかについさっきまでここに居たぞ?」

少女「どこ行ったんだろ?」
少年「さーなー……早弁でもしてんだろ」

同時刻 保健室。

巫女「はぁ……シーツの詰めたい感触……ふふふ」

巫女「吸血鬼さんもこわい術使うなあ……でも、感覚が強くなる時間もだいたい1時間くらいだって言ってたし……」

巫女「変なところ刺激しないように、ここでおとなしく寝てれば……」
淫魔「やはー」

巫女「……」
淫魔「……ん?」

巫女「んわああああ!? いいい、淫魔さん!?」
淫魔「えええっ!? なんでそんなに驚くのっ?」

10時43分

ベッドを囲むカーテンから、淫魔は顔だけ出してこちらをのぞき込んでいた。

巫女「お、驚くって……ええと、突然だったから」
淫魔「ん? ああ、驚かしちゃったか、ごめんね」

そう言ってカーテンの隙間から潜り込んできた淫魔は、体育の水着を着ていた。
すらりとした細身の身体に濃紺のスクール水着、胸元には「いんま」と書かれた布が貼り付けられている。

巫女(なんでここに淫魔さんが……もう、覚悟を決める以外に……)
淫魔「ん? なんか言った?」

ひょこんと首を傾ける。
かわいらしい赤紫の髪がふわりと揺れた。

巫女「な、なんでもないよ。地の文も出ちゃってるし、もうダメかあ」
淫魔「地の文?」

巫女「う、ううん! なんでもないの。淫魔さんはどうして保健室に?」(どうせ私を食べるためでしょ! 性的な意味で! エロ同人みたいに!!)

淫魔「巫女の調子が悪いって、さっき少女が言っててさ……心配で来ちゃった」
巫女「え?」

淫魔「でも、ぜんぜん調子よさそうだよね。もう治った?」
巫女「あ、あれ? 地の文も消えてる」

淫魔「さっきからなんなの? じのぶん じのぶんって」
巫女「う、ううん……それじゃあ、わたしのこと心配して、来てくれたの?」

淫魔「だからそう言ってるでしょ」
巫女(い……いい人!?)

巫女「も、もう本当に大丈夫だから」
淫魔「そうなの? 体調不良って……あー」

巫女「……?」
淫魔「……生理?」

巫女「そ……そうそう! だるかったから寝てるの」
淫魔「ふーん、それにしては、ニオイはいつも通りだね」クンクン

巫女「ニオイでわかるの!?」
淫魔「そりゃまあ、サキュバスですから……あれ?」

巫女「こんどは何?」
淫魔「巫女、なんか呪いかけられてる?」

巫女「なんでそのことを!?」
淫魔「あー、やっぱりそうか……これ、吸血鬼のやつでしょ?」

巫女「うん……でも、ここで解けるまで寝てればいいから……」
淫魔「え? 寝てるだけじゃこの呪いは解けないよ?」

巫女「どうして?」
淫魔「だって、100回イかないと解けない呪いだもん」

巫女「ええええ!? なにそれええ!?」
淫魔「わたしだってわかんないよ! ちょいまって、あいつに聞いてみるから……」ピポパ

巫女「iPhone?」
淫魔「便利だからねー……あ、もしもし、吸血鬼?」

淫魔「うん、そうそう、巫女の呪い、なにコレ?」

淫魔「へ? 朝に中途半端で終わらせちゃったから、ちゃんと気持ちよくなれるように100回イくまで解けないようにしたぁ?」

淫魔「ばっかじゃないの!? ……え? 回数変えられるの? 最低1回……わかった。じゃーねー」

10時45分

通話を終えた電話をしまい、無言のまま、淫魔は巫女の胸をつついた。

プニッ

巫女「ひゃあああ!? んあああっ!?」ビクンッ
淫魔「おおー……もう発動中かあ」

巫女「んぁ……はぁ……最低1回って……回数とか調整できるの?」
淫魔「あいつの術は他の人にも使いやすくできてるからね……」

パチンと淫魔が指を鳴らすと、巫女の目の前にパソコンのウィンドウのようなものが現れた。
回数や感度、安全のためのオプションとして、発狂や気絶や人格崩壊の有無が選べるようになっている。
そしてウィンドウの一番下には「OK」と「適用」と「キャンセル」のボタン。
まさに、ウィンドウズの設定画面である。

淫魔「調整できるんだよ。回数とか、感度とかね」
巫女「うわ……わかりやすい。安全ってところの発狂とか気絶って、ない方が安全なの?」

淫魔「いや、あぶないから普通はONで使うはず」
巫女「なんで?」

淫魔「好みの問題だけど、気絶も発狂も、人格崩壊もできないで、延々責められるのが多分一番きついからね」
巫女「うわぁ……そうかあ……」

淫魔「だから、チェックはとりあえずはずしておこうね」
巫女「うん。……え? なんで?」

淫魔「感度と回数は……おお! 9999まで上がる! さすが吸血鬼の呪い……やるなあ」
巫女「え、ちょ……まって……」

淫魔「適用、OKっと」

喜々として淫魔が操作し終えると、ウィンドウは消え去った。
と同時に、巫女の身体を異常なまでの快感が駆け巡った。

巫女「んぎっは!? ああああっ!?」

ベッドの上で釣り上げられた魚のように痙攣し、悲鳴を上げる。
下着がわずかに擦れただけで、巫女の性器は雷のような快楽信号を発していた。

淫魔「うはー……こりゃすごい」
巫女「いんまひゃ……やめ……」

淫魔「えー……どうしようかなあー」

などと言いながら、淫魔は巫女のスカートをめくる。

スカートとパンツの間にネットリと粘液の糸が引いた。
巫女の飾り気のないショーツは、愛液に透けきっていた。
初々しい雌のニオイが淫魔の鼻をつく。

淫魔「うひゃー、こんなにしちゃってぇ」

巫女「やぁ……見ないで……ひああぁぅ!?」

無遠慮な指先が巫女のパンツに食い込むと、行き場を失った透明な粘液がパンツの表面にうるうるとあふれ出た。

淫魔「ねえ? 気持ちいいでしょ? ほら、お豆」クリッ

巫女「ひきっ!? それだめ……んああああっ!?」

ニチュニチュとパンツ越しに巫女の性器を責め立てる。
淫魔の指がパンツの表面をなでるたび、巫女は腰を痙攣させた。

淫魔「こっちはどう? 女の子のあな……」つむっ
巫女「そ、そこんゃああ……だめ、だめだめえええ!」

淫魔「ん? 大丈夫だよ、処女は奪わないから」
巫女「ふぇ? そ……そうなの?」

淫魔の言葉に、巫女は安堵の表情を浮かべた。
度重なる快感の波に、巫女の頬は上気し汗が浮かんでいた。
ぐったりとベッドに横たわり、淫魔を見上げる。

淫魔「うん。でも、やっぱり自分の心配した方が良いよ?」

ずいっと巫女の胸をはだけさせ、ふくらみかけの白い乳房を露出させ……

淫魔「だってまだ、1回もイってないんだもん」
巫女「……え、ひぎぁ……あああああっ!?」

かわいらしい乳首をきゅっとつまみ上げた。

巫女「あぐっ!? っ!? ひぁ……っ!?」

アリをつまんでも潰れないほどの圧力だったが、感度の振り切れた巫女の乳首には十分だった。
淫魔の指が、桜色の乳首をいじめると、巫女のパンツの中にぴゅっぴゅと熱い蜜があふれた。

淫魔「おー、吹いてる吹いてる」
巫女「いんまひゃん……らめぇ……」

汗が浮き、ほんのり上気した巫女の乳房は、まるで桃のようだった。

淫魔「ちょっと恥ずかしいけど……味も見ておこうね」
巫女「あじ……ひゃっ!?」

淫魔「んむちゅ、んー……ちっぱい! むちゅむちゅ」
巫女「なめっ……それ、ひどぃ……くぅぅ……」

つぶつぶした粘膜が乳首をなぞる感触に、巫女はもどかしい声を上げた。
淫魔の舌は、材料を削るヤスリのように、巫女の官能を刺激する。

巫女「ふあぁ……んは……」
淫魔「んー……なんか余裕出てきたね」

巫女「よゆぅ? ……ひあっ!?」

くぷっ……

パンツをずらし、淫魔の指が、巫女の女性器に挿入されていた。

巫女「いんまさん、はじめては盗らないって……」
淫魔「んー……膜は傷つけないからいいでしょ?」

巫女「ままま、まく!?」
淫魔「それでさぁ……」

ちゅく……

巫女「ひゃっ! はあああぁん!」

淫魔「見せてね? いいでしょ?」
巫女「見せるって……なに……」

淫魔「神様に使える女の子が、処女のまま指で膣内かき回されて、イっちゃうところ」
巫女「えぅ!? ひゃっあ やああ!」

ちゅっこちゅっこ……と、淫魔の指が巫女の膣をえぐってリズミカルに動き始める。
指はノートに文字を書く程度の動きだったが……

巫女「いんまさん……だめ……だめえええっ!」
淫魔「そうだね、気持ちいよねー……んふふ」

淫魔の右手は巫女の乳房に、左手は性器に、唇は耳元に、それぞれの弱点を責めながら、巫女を絶頂へと誘う。

首筋を舐めあげ、耳に深くキスをして、
乳首をわずかに転がし、
秘部に一本だけ挿入した指で、乙女を狂わせる。

巫女「いんまさん、いんまさ……くる、なんか……きちゃうの……」
淫魔「うん……いいよ……ほらっ」

巫女の膣が淫魔の指をきつく締め上げ、腰が持ち上がり……

巫女「ふあぁつ!? ああああああっ!!!」

ベッドを囲むカーテンに潮を盛大に噴き出して、巫女は絶頂した。

巫女「ふわぁ……んは……」

淫魔は、絶頂を向かえている処女をさらにかき混ぜるような、失礼な事はしなかった。
深いオルガスムスを経験し、挿入された指をけなげにくわえる性器の感触を、淫魔は楽しむ。
子猫の頭を撫でるように、無毛の女性器を揺すって、淫魔はたずねた。

淫魔「気持ちよかった?」
巫女「はぃ……すご……く……」

淫魔「これ、好き?」
巫女「うん……」

淫魔「そっかー……よかった!」
巫女「……へ?」

うれしそうに笑い、淫魔は巫女の股間をのぞき込むように体勢を変えた。

許可を求めることもせずにパンツを脱がし、巫女の性器があらわになった。

淫魔「もっとしてあげる!」
巫女「ちょ……今イったばっか……」

淫魔の鼻息が近づき、先ほどまで指の挿入っていた巫女の女の子の穴に……

淫魔「んふふ。お味はどうかなぁ」
巫女「まっていんまさ……あっ……」

にゅる……っと淫魔の舌が入り込み……

巫女「~~~~~~っ!!!」

プール。

少女「ぷはっ! だめだー」
少年「そこで顔あげちゃだめなんだって」

少女「でもさあ……クロールの息継ぎむずかしいよ」
少年「そうかなあ……」

少女「息したいのに、顔あげるタイミングが決められなくってさ」
少年「4回に1回息継ぎって決めたら?」

少女「腕をくるくる回して、4回に1回?」
少年「そうそう」

少女「そっか……やってみる!」

保健室

巫女「だめっ! らめえええええ!」
淫魔「あーあー……まだ音を上げんのは早いよー? んふふ」

巫女「らって……こんらの……むりぃ……」
淫魔「そう? ほら……」クチュ

巫女「んきいいいっ!?」ビクビクン
淫魔「わあ、4秒に1回はイってるね……んふふ」

巫女「そんな……壊れちゃ……」
淫魔「大丈夫。壊れないようにオプションつけてるんだから! さ、どんどんやっちゃおう!」

巫女「や……やっちゃだめええ……んあああああっ!?」

にゅぷくりきゅむきゅむりんっ!

プール。

少女「ぷはっ!」
少年「25メートルだ!」

少女「はー……はー……苦しかったぁ……でも、泳ぐの苦手だったからうれしい!」
少年「たしかに、少女は運動得意なのに、プールはあまり泳げてなかったよな」

少女「体脂肪がないと水に浮かないんだって」
少年「ふーん……もともと泳ぎが苦手な体つきなのかもな」

少女「どこ見てんの! てか見るな!」
少年「なにも言ってないってば……」

保健室

巫女「んはあああああっ!!」ビクビクン
淫魔「25秒連続絶頂……達成! やったね!」

巫女「はー……はー……息できな……しんじゃう……」ピクピク
淫魔「またまた、ご冗談を。こういうのホントは得意なんでしょ?」

巫女「得意なわけ……歳だって、わたしまだじゅう」
淫魔「でも、身体はできあがってるよね?」にちゅんっ

巫女「ひゃっは!? そこだめ、見ないで……見ちゃだめえええ!」
淫魔「言うだけ見るだけじゃないよー んむちゅ」

巫女「舌はいって…… ~~~~~っ!?」ビクン

プール

少女「のわっ!?」ズデベン
少年「大丈夫か!?」

少女「いたた……」
少年「うわ、ひざすりむいてるぞ」

少女「ありゃ……これは……けっこう大きいね」
少年「けっこうキズ大きいな……先生には言っておくから、保健室行ってこいよ」

少女「そうだね、着替えてこのまま授業に行っちゃう」
少年「おう、またあとでな」

保健室前の廊下

少女「……で」

ミコ『んああああっ! ダメダメダメ、そこいじっちゃだめえええ!』

インマ『えー……でもお、巫女ちゃんの女の子のお豆は、もっとさわってほしいってー』

ミコ『ひぎっう!? きゃあああ! ふああああっ!!!』

少女「保健室の中から、すんげえ声がするんだけど……はぁ」

ひざのキズ「ズキズキ!」

少女「絆創膏ほしいし……このぶんなら先生もいなくて、カギもかかってて……」

カララ……

少女「カギ開いてる!?」

保健室

保険医「あら? 少女さん、だったかしら?」
少女「うえええっ!? せせせ、先生!? 保健の先生!?」

保険医「あら? 私がここに居ちゃおかしいの?」
少女「いえ、そうじゃなくって……」

巫女『ひっぱったらだめ! とれちゃ……あああっ!?』

淫魔『んふふー やっぱりここが弱いんだぁ……ほれほれ』

巫女『いや……んやあああああっ!?』ぷしゅ……ぷっぱあ!

ぎしぎしとベッドは鳴り、ハチミツの壺をかき混ぜるような粘りけのある水音。
飛び散る乙女の水しぶきが、カーテンにすら濃厚な染みを浮かばせる。
保健室の一角、カーテンで囲まれたベッドで、学校としては不適切な行為が行われているのは明白だった。
ある意味、保健体育の実施授業であるかもしれないが、それは置いておいて。

少女「あああ……アレを止めなくって良いんですか!?」
保険医「あれ? 何のことかしら?」

少女「……へ?」
保険医「あっちのベッドに、巫女さんが寝てるの。体調不良……おんなのこならわかるでしょ?」

少女「あれはたしかに……」

巫女『はああぁん! らめええええ!』

少女「オンナノコだけど」
保険医「でしょう? ……あら大変! ヒザにケガしているのね!」

少女「あ、はい。プールですりむいちゃって、絆創膏いただけますか?」
保険医「もちろんよ。まずは消毒してっと……」

巫女「くああああっ! やぁ……たすけて……」
淫魔「まだ半分も来てないのに? まだまだ先は長いよ?」

巫女「だれか……たすけ……たすけれええ……」ガクガク

少女「た、助けなくっていいんですか!?」
保険医「助ける? ……はい、絆創膏」

少女「あ、どうも」
巫女「ああああっ! イクイク! またイくううう!!」

保険医「帰る前にもう一度来て。キズの消毒し直すから」
淫魔「わあ……蜜がこんなに……すごぉい……」

少女「……」
保険医「どうしたの?」

少女「なんかこんがらがっちゃって……はい、帰る前にまた来ます」
保険医「ええ、またね」

巫女「あああっ! んっきああああ!!」
淫魔「はむちゅるる……ちゅーちゅっぱぁ」

教室。

少年「おう、絆創膏貼ってもらえたな……どうした?」
少女「……巫女が、保健室で」

少年「寝てた?」
少女「ううん。淫魔さんにイタズラされてた」

少年「イタズラ? ……あいつ、またか」
少女「ねえ、助けられないかな?」

少年「うーん……下手に手を出すと、巻き込まれるからなあ」
少女「でもでも、男の子なら力ずくで……」

少年「俺がいま巫女と淫魔を引き離そうとすると……多分、巫女の被害が増す」
少女「巻き込まれて?」

少年「そういう行為にな。それで、巫女の相手をさせられる……わかるだろ?」
少女「うげえ……でも、男の子なら願ったり叶ったりじゃないの?」

少年「だから、それだと助けたことにならないだろ」
少女「あ、そうか」

少女「じゃあ、女の子の私なら?」
少年「止めはしないけど、女三人で姦しいことになるだろうな」

少女「……」
少年「……」

少女「でも、吸血鬼のやつが助けに来てくれるかも……」
少年「保証はあるのか?」

少女「……」
少年「……」

少女「……つぎは国語だね」
少年「ノート見せてくれよ」

少女「……あと保健室でさ、保健の先生もいたんだけど、多分、巫女ちゃんと淫魔さんの声、聞こえてなかったみたいなの」
少年「あー……それはあいつの魔法のだろーな」

少女「やっぱり魔法なの?」
少年「まわりの人から見えなくなったり、声を届かなくしたり、あいつけっこうやるんだ」

少女「ふうん……なら、どうしてわたしはふたりの声が聞こえたんだろ?」
少年「吸血鬼さんが何かしてんじゃないか? 他から魔法を受け付けなくする……魔法とか。それか……」

少女「それか?」
少年「少女にはあえて聞かせていた……とか?」

少女「ええ!? なんで?」
少年「いや、わかんねーけど……あ、先生来たぞ」

保健室
巫女の処女膣から舌を引き抜き、淫魔は顔を上げた。

淫魔「ん……おいし」
巫女「あぐぅ……けぁ……」ピクピク

淫魔の舌で蹂躙され、巫女の穴は小刻みに震えていた。
発情しきった粘膜はツツジのように真っ赤に染まり、性器が痙攣するたびに、純潔のベールに縁取られた膣口から濃厚な白い蜜がぴゅっぴゅと垂れる。

淫魔「すっぱくて、しょっぱくて……すごくいいにおい……少女も一緒にすれば良かったのに」
巫女「……なんで……ぅぁ……少女ちゃん?」

淫魔「気づいてなかった? さっき保健室に来てたんだよ」

巫女の顔から、わずかに血の気が引いた。

淫魔「巫女とわたしの声は聞こえてたハズなんだけどねえ……絆創膏もらって教室戻っちゃったみたい」
巫女「少女ちゃんに……こんなところ見られたら……っっっきゃっ!? ひああああっ!!」

ちゅくん、と、淫魔の指が巫女の大事なところに入り込んだ。
それだけで、ただ指を入れられただけで、巫女の身体は絶頂を向かえてしまう。

淫魔「ほらほら、休まない」にゅちゅくにゅるん
巫女「ああああ! ゆびぃ なかでまげ……だめえええ!!」

淫魔「うん、ここでしょ?」くいっ
巫女「……っっ!!!」

巫女は目を絶望的に見開き、身体を弓のようにしならせ

巫女「ひぎっっがあああ!!!!」

盛大に潮を吹いて絶頂した。

淫魔「おー、すごいすごい……舌でじらしたかいがあるねぇ……ほれほれ」ちゅくぬりゅりん
巫女「ぎあっは……あああああああっ!!!」

淫魔「さて……」
巫女「あげぁ……ぐえぇ……」ビクビク

巫女のへべれけ汁でねとねとになった指を、淫魔はぬるパチンと鳴らした。
巫女の絶頂と感度の呪いのウィンドウを再び表示させ、残りの絶頂回数を確認する。

淫魔「おー、4999回達成。あと半分だよ、やったね」
巫女「げほ……はんぶ……ん……」

巫女の顔に絶望が浮かんだ。

淫魔「あと5000回、がんばろうねー」
巫女「や……ぁ……もぅ……」

淫魔「5000回……と、いいたいところだけどぉ」
巫女「……?」

淫魔が自分の腰のあたりをモゾモゾ探ると、粘っこい水音を立てて、桃色の肉塊が伸びあがった。

巫女「な……に……それ……」
淫魔「んふふー……わたしのしっぽ」

それは桃色の蛇のようだった。
太さは巫女の手首ほど、長さは淫魔の足と同じくらい。
表面はてらてらと濡れ、淫魔の粘膜の甘い香りを漂わせる。
しっぽじたいに意思があるかのようにくねくねと動き、先端にはパクパクと開く口がついている。

巫女「ふぇ?」

にゅる……と、淫魔の尻尾が巫女の身体にまとわりつき

巫女「あ……」

尻尾の先端が、巫女の処女の穴に当てられた。

淫魔「巫女のココ、きゅって締まって、とろとろであったかくて、すごく素敵だから……たまんなくなっちゃった」
巫女「ふぁ……あ……」

にちゅにちゅと入り口に先端を当て、淫魔はささやく。

淫魔「だからぁ……選ばせてあげる。あなたの処女をくれるなら、あと1回イくだけで終わらせてあげる」

今にも挿入しそうに、巫女の女性器にしっぽを食い込ませながら、淫魔は言った。

巫女「う……あ……ぁ……」
淫魔「あと5000回はつらいよねえ? 身体ができあがって、感度あがってきてるから、折り返してからの方がキツイよぉ?」

巫女「ううぅ……そんな……あぅ……」
淫魔「ね? 処女もらっちゃって、いいよね?」

巫女「わ……わたしのはじめて……」
淫魔「うん……あなたのはじめて?」

巫女「あげない」
淫魔「えっ?」

巫女「わたしの、ココは……かみさまのものだから……だめ、あげられない……」
淫魔「……」

巫女「5000回とか……どんなことされてもいいけど、ここだけは……だめ」
淫魔「……」

巫女「……淫魔さん?」
淫魔「あっそ」

膣口に食い込ませていた尻尾を、淫魔は巫女の口にねじ込んだ。

巫女「んぶうう!?」

淫魔「楽な方選べば良いのに……わざわざ大変な方……」
巫女「んげっは……んぐ!!」

容赦なく尻尾を挿入し、巫女を見下しながら淫魔は言う。

淫魔「どんなことされてもいいんだよね? なら、舐めてよ……ほら」
巫女「ん……んぐ……ちゅ……」

訳がわからないまま、しかし奉祀の本能のままに、巫女は淫魔の尻尾に愛撫をほどこす。

淫魔「へえ……けっこう上手いじゃない」
巫女「んじゅ……んぐっぷ……」

人の男性器としてはあり得ないサイズの、淫魔の尻尾を咥える巫女の唇は限界まで開かれ、しかし不慣れな巫女の口。
ざり……と、淫魔の尻尾に巫女の歯が当たってしまった。

淫魔「痛っ!!」

とっさに尻尾を引き抜き、淫魔は巫女をベッドに突き飛ばした。

巫女「っきゃう!?」
淫魔「んもう、ちょっと強引にするとダメになっちゃうのかあ……なら口はいいや」

淫魔の尻尾が、巫女の下腹部に向かい

巫女「え、だからそこは……」
淫魔「うん、だから……こっちならいいでしょ?」

ぬぐん!

巫女「あぐっ!? そ……そこ……おし……りぃ……」

巫女の唾液と淫魔の分泌液でぬめった尻尾が、巫女の肛門に挿入されていた。
淫魔の愛撫に、すでにとろけきっていた巫女の肛門は、不思議なほどあっさりと、濃い桃色の粘膜で淫魔の尻尾をくわえ込んでいた。
淫魔の尻尾をくわえ込んで広がりはするが肛門が裂けることも、もちろん出血もない。

淫魔「回数表示させておこうか」
巫女「かい……すう?」

パチン

巫女4997「あ……数」
淫魔「ん? 巫女にも見えるのかあ……あれ?」

巫女4997「なに?」
淫魔「もしかして巫女……入れただけで……」

巫女4997「う……ちがっ!」
淫魔「違わないでしょ? ほら……」

ずるる……と、ゆっくり淫魔が尻尾を引き抜くだけで……

巫女4996「ひあ……ぬけ……あ……あぁ……」ガクガク
淫魔「お?」

巫女4993「あ……ああぁ……」
淫魔「すっご……これだけでイっちゃうの?」

巫女4993「いんまさ……おしり、だめ……つらい……んんぅ」
淫魔「そうだよねえ、気持ちいいよねえ……んふふ」

じゅくん! 
動きを止めていた淫魔の尻尾が、勢いよく巫女の体内に挿入される。

巫女4990「ひああああっ!!!」ビクンッ
淫魔「んんー! きゅっと締め付けて」

そしてゆっくりと引き抜く……

巫女4989「あ……抜けてぅ……ああ……」ゾクゾク
淫魔「とろとろに絡みついて……」

淫魔はベッドに腰掛け、軽々と巫女を持ち上げて抱きしめる。
はだけた制服からこぼれた小さな巫女の乳房が、淫魔のスク水の胸に押しつぶされる。

巫女4988「だ……だめ……これ……」

肛門に桃色の粘膜をねじ込まれ、未発達な小ぶりの乳首を押しつぶされて、巫女は身体を震わせる。

淫魔「締まって、あったかくて、たっぷりぬるぬるで……すごく素敵」
巫女4987「うぁ……抜けて……引きずり出て……ぁ……」

淫魔「巫女の身体は、本当に捧げる肉体なんだねえ……んっ」ズンッ!
巫女4984「んっきあ!? つ、つよ……」

尻尾をねじ込み、ゆっくりと引きだし……
そのたびに巫女は嬌声を上げる。

巫女4982「あぁ……うぁ……ふあああっ!?」

巫女4979「ぁ……また抜けて……ああんっ!」

教室。
国語の授業。

少女「……」カリカリ
少年「……」モクモク

少女「……気になる」ヒソッ
少年「やっぱ?」ヒソッ

少女「巫女ちゃんのことだから、危なくなったらおフダとか使って逃げるかもしれないけどさ」ヒソヒソ
少年「そんなんあるのか? でも、淫魔もまだ教室に戻ってこないよな?」ヒソヒソ

少女「……授業終わったら見に行こう」ヒソヒソ
少年「そうだな」ヒソヒソソ

保健室。

淫魔「そろそろ馴染んできたかな?」
巫女4775「……ぁぁ……んぇ?」

淫魔「あはー、こんなにとろけちゃってぇ……お尻、すき?」
巫女4775「なっ……ううぅ……///」

淫魔「んー、よしよし……やっぱり気持ちいいのって、良いよね!」ナデナデ
巫女4775「ん……うぅ……///」

淫魔「でもさあ、気持ちよくなってる巫女はかわいいけど、やっぱり余裕のない巫女も見たいなって思うの」
巫女4775「な……なにするの?」

淫魔「これとか……ほら、かわいい」
巫女4775「わ、ほんとだ……いや、ちょっとまって!?」

淫魔が取り出したのは、アイマスクとイヤーパッドだった。
外側はビロードのような黒い材質で、目や耳に当たる側は濃いめのピンク色をしている。

淫魔「これを……こうしてー」
巫女4775「いや、つけないで! 淫魔さ……」

しかし、淫魔は言葉を無視して、アイマスクとイヤーパッドを巫女に装着した。
にちょ……

巫女4772「ひあああああっ!? とって! これとってええええ!」
淫魔「わ、良い反応」

アイマスクとイヤーパッドの内側のピンク色は、短くて細い、桃色の触手のものだった。
生きているアイマスクたちは、巫女の頭部にみっちょりと吸い付き、常に舌で舐めあげるような愛撫を加える。

淫魔「外の音とか聞こえないけど、わたしの声は聞こえるでしょ?」
巫女4770「だめ、淫魔さん、これすごく……だめ……」ガクガク

淫魔「だから言ったでしょ? 余裕ない巫女が見たいんだって……」
巫女4689「んっあ!?」

自分の身体の上にのせ、向き合って抱きしめていた巫女の身体を、淫魔は前へと向かせた。
淫魔が下になっての背面座位。
巫女を背後から抱きしめて、大きく股を開かせる。

淫魔「良い声で……鳴いてね?」
巫女「ふぇ……? ひぎっ!? あああああっ!!!」

肛門の尻尾の運動は、先ほどまでとまったく違っていた。
ゆっくり引き抜き、強く挿入する……などという生やさしいものではなく、
情け容赦のない秒間20ピストン。

巫女4673「あっ あっ ああっ! はげし……いいぃ!!」

加えて、無防備な巫女の乙女の部分に、淫魔の指先が伸びる。

淫魔「わあ……さっきより、とろとろぉ……ほれっ」きゅむりん
巫女4670「あああっ そっち……そっちもおお!?」

淫魔「こんなにクリトリスぷりぷりにしちゃって……いじらないわけにいくだろうか? いやいくまい! 反語表現!!」
巫女4661「おしりと……お……性器……それ……だめえええっ!」

淫魔のすべらかな指先は、強烈なピストンで動く巫女の下腹部を愛撫しながら、まったくツボをはずすことなく乙女を追い詰める。
愛液のダダ漏れになった処女膣に遠慮なく指を挿入し、かき混ぜ、泡立て、こすりあげた。

淫魔「ねえ? 気持ちいいよねぇ?」
巫女4570「きもひぃぃ……死にそうなくらい……」

淫魔「んー、吸血鬼の術がなければ、実際とっくに死んでるけどね。感じすぎて」
巫女4568「ひ……」

淫魔「大丈夫大丈夫。殺したり傷つけたり、社会的な信用を失墜させたり、ともかく巫女に危害は加えないから」
巫女4566「いまさら……そんなこと……」

淫魔「あー、そんなこと言う? 心外だねえ……」にちゅくりずむずんきゅぷりゅむりん!
巫女4558「ひああああっ!? 信じる、しんじぅからあああ!」

淫魔「そうそう……それでよし……」ナデナデ
巫女4553「えぅ……あぁ……」ビクビクン

もちろん淫魔がなでているのは、巫女の女性器である。

いろいろぐちゃぐちゃにしながら、淫魔はたずねた。

淫魔「ねえ、巫女? 目と耳のこれ、取ってほしい?」
巫女4532「うぁ……気持ち悪いから……いやぁ……なの……」

淫魔「えー? ふつうに気持ち良いと思うんだけど……それじゃあさ」
巫女4532「んぇ?」

淫魔「おしっこしてくれたら、はずしてあげる」
巫女4532「え……だってさっきから……」

淫魔「お潮吹いてるって? ううん。吸血鬼の術のおかげで、さんざんイッてるのに、体にちゃんと力はいるでしょ?」
巫女4532「うん……」

淫魔「だから、おもらしはしてないんだよ……ねえ、おしっこしてよー」
巫女4532「ううぅ……なんで……おしっこさせたがるの?」

淫魔「だって、出すと気持ちいいんだよ? ほらほら……」にちゅにちゅ
巫女4531「気持ちいいって……あうぅ……」ピクン

淫魔「ほら……出して……」くにゅくにゅ
巫女4529「やぁ……そんな、今したら……ぁ……」

淫魔に言われるまで、巫女は自分の尿意に気づいていなかった。
そして、気づかされた後に、性器に愛撫を加えられ、耐えられるはずもなく

巫女4528「ひっあ……や……出る……出ちゃう……あ……」チョロロ……
淫魔「わぁ、おしっこでたねー それじゃあ……取ってあげるね」

イヤーパッドのはずされた巫女の耳には、自らの尿の水音が、
そして、アイマスクの外された巫女の目には、

巫女4527「……え」

教室で、こちらを向くクラスメイトたち。
巫女が排泄していたのは、教卓の上だった。

教室。

巫女「ひっ!? いやあああああ!!!」

突然の光景に、巫女は悲鳴を上げた。

淫魔「もう、うるさいなあ」

じゅっくん!

巫女4526「ひぎっ!?」

排泄をしている最中の巫女の女性器を、淫魔はいっそう強くかき回した。
愛液と尿の混じったひどい水音が教室に響く。

淫魔「ほらほらほらぁ! 気持ちいいでしょお!?」じゃっくんじゃっくん!!
巫女4510「いやああああ! みられてぅ! みられれええ!!」

教室。

少女「……」ポカーン
少年「……」ポケーン

ふたりの目は点になっていた。
突然教室の前の扉からスク水をきた淫魔が、制服のはだけた巫女を抱えて入ってきて、教卓の上で陵辱劇をはじめたのだ。

みるみるうちに巫女の制服は脱がされ、その柔肌の見える面積が大きくなっていく。

淫魔に後ろから抱えられた巫女は、空中で手足を動かすしかない。

生徒に見えるよう大開にされた股間は、肛門には淫魔の尻尾がぐっぽりと入り込み、女性器はかき回されて泡立ってしまっているほどだ。

巫女4328「いぐぅ……また……あぁ……」ビクビクン

巫女の頭の上には、どうやっているのか数字が表示され、少しずつ、しかし着実に減っている。

少女「あの数字って?」ヒソッ
少年「多分……巫女の残り回数……かな?」ヒソヒソ

少女「回数って……あー……どうする?」ヒソソ
少年「おれは何も見ていない。教室の連中だってそうだろ?」ヒソヒソ

たしかに、あれほどのことが起きているのに、先生や他の生徒は完全に無反応だった。

少女「見えてない……?」
少年「たぶんな」

教卓。

尻尾の動きをゆるめずに、淫魔は巫女の大切なトコロを教室に公開する。

淫魔「ここが巫女ちゃんの大陰唇でぇ……こっちの小さなひらひらが小陰唇。それでこっちが……」
巫女4282「みないで……やあぁ」

淫魔「さっきからペース早いよね? 見られて感じちゃってるでしょ?」
巫女4273「うそ、そんなことな……ああああ!!」

淫魔の指先も、尻尾の動きも緩むことなく。
ひっくり返され、
おっぴろげられ、
まろやかにされ、
いろいろされてなお

巫女は正気を失うことも、気絶すらゆるされなかった。

少女「ねえ、やっぱりさ……あれ、止めなくていいの?」
少年「うーん」

巫女3998「あっはあぁあん……いんまさ……あひいぃ」
淫魔「んむー はむはむ……」

少年「もしかしたら、止められるかもしれない」
少女「だったら……」

少年「でも失敗したら、この教室全部巻き込んだ大乱交になる……かも」
少女「うげ……なんでそんなことに?」

少年「あいつのことだから、こっちからちょっかい出したら、『どうせならみんなでヤろうよぉ』とかいって、クラス全体に魔法をかけかねない」
少女「抵抗することは?」

少年「無理だろうなあ……最悪、吸血鬼さんを呼ぶとか」
少女「やだよ。あいつに頼りたくないし」

少年「そっかー……じゃあ、しかたねえな」
少女「うん、しかたないね」

巫女3739「ああぁ……泡立てちゃだめ……ぇ……」ピクピク
淫魔「角が立つまで〜 あ、立った はむちゅっ」

巫女3735「ひいいぅう!? それ、吸っちゃだ……めええええ!」
淫魔「ちゅぱ……ちうぅ〜」

淫魔は巫女の制服を、少しずつ脱がしていった。
ボタンをひとつずつ外し、裾を少しずつまくり上げ、巫女のきめ細やかな肌を露出させていく。
絶頂に苛まれ続ける巫女に、それを拒む術はなく、やがてクラスメイトの見ている前で、一糸まとわぬ裸体となった。

淫魔「はい、はだかー」
巫女2425「いや……もう、いやぁ……」

白い肌は上気して桃色に染まり、淫魔の尻尾をくわえ込んだ肛門は限界まで押し広げられ、尻尾で肛門を突き上げられるたびに、小さな女性器から泡混じりの白濁した愛液が飛び散る。
巫女の薄いラビアは開ききってピクピクともの欲しげに痙攣し、そこに絶妙なタイミングで淫魔の指が滑り込む。

巫女2318「んっきぃ!? いんまさん、それゆるし……いいいいいっ!?」
淫魔「そんな、遠慮しないで、ほれほれ〜」

じゃっくじゃっくと、淫魔の指は遠慮なく動く。
その遠慮なさと言ったらもう、上履きを洗うときのように、巫女の女性器をメチャクチャにかき回す。
しかし、巫女にとって残酷なことに、一見乱暴に見える淫魔の愛撫は激しくても、一寸の痛みも巫女に与えなかった。
膣をかき混ぜられ、花びらをメチャクチャにもみほぐされ、腰が浮く。
全身の自由を淫魔に奪われて、巫女はクラスメイトの見つめる教卓の上で、快楽に落ちていった。

………………
…………
……


巫女1「はぁ……あぅ……」
淫魔「ふう、あと1回」

巫女1「あと……いっかい……」
淫魔「んじゃ、がんばってね」

巫女1「んっ……え?」

ずるんと音を立て、淫魔の尻尾が巫女の肛門から引き抜かれた。
突然のことに目を見開き、巫女は淫魔を見つめた。

巫女1「え、うそ……なんで?」
淫魔「巫女、自分でしてみよっか?」

少女「……ちょっとあいつ殴ってくる」
少年「待て、せっかく今まで我慢したんだ。巫女にとってもコレで終わりなんだからさ」

少女「ん……わかったよ。でも、なんでそんなに中途半端な体勢で押しとどめるの?」
少年「いや……その……」

少女「なに?」
少年「今ちょっと立てなくなちゃって……」

ぽかん

少年「いたっ!? 何すんだよ?」
少女「ああもう……知らない!」

巫女1「自分でって……ここで?」
淫魔「うん。他の場所でするにも、足腰立たないでしょ? 抱っこして連れてってとか、してあげないしー」

巫女1「ここ……で……」

吸血鬼の魔法の効果か、性感に狂い死にしてしまうほどの快楽漬けを経てなお、巫女は瘴気を保っていた。
淫魔が身を退いたことで、ある程度自由になった両脚を閉じ、見ているのに見えてないクラスメイトの視線から、自分の大事なところを守る。

巫女1「無理……そんなの、できない……」
淫魔「できるできないじゃなくて……するの」

巫女1「ひゃっ!?」

体育座りを少し崩した巫女のおしりに淫魔の尻尾がすべり込み、女性器に先端を食い込ませた。

淫魔「言ったよね、巫女? 処女以外ならなんでもするって……べつに、わたしはいいんだけど?」

くんっと尻尾の先端が、巫女の処女膣を押し広げた。
限界まで広げられた入り口の粘膜が、わずかな痛みを訴えた。

巫女1「ひぎっ?! や……やり……ます」
淫魔「それならほら、足開いて」

巫女に逆らうことはできなかった。

淫魔の尻尾を性器に咥えさせられたまま、巫女は足を開く。

巫女1「んっ……あ」

淫魔の尻尾が入り口を擦り、巫女は甘い声を上げた。
おずおずと両手を自分の大切な場所に添えて、巫女は淫魔にうったえた。

巫女1「これ……どけてよ……」
淫魔「えー……」

くにゅくにゅと、先端で巫女の秘部をいじって、淫魔の尻尾は意外と素直に離れた。
巫女の分泌した愛液が光る糸の橋になり、ふっと途切れた。

巫女1「こういうの……したことないのに……んっ」

お風呂やトイレ以外で、自分の性器を触れるのは、巫女にとって初めての体験だった。
当然、自慰のやり方など知らないものの、先ほどまで淫魔に散々になぶられていた巫女の下半身は、巫女のつたない刺激にすら、律儀に快感を返した。

巫女1「なんか……へんなかんじ……」

愛液に濡れそぼり、充血してクリトリスや粘膜の膨張した性器は、普段とはまったく違う感触を巫女の手に感じさせた。

巫女1「んぅ……ここ、ぴりぴりする……はぅ……」
淫魔「最初からクリトリスかぁ。気持ちいいところ、わかってるねえ」

今さらながら、巫女は顔を赤くした。

巫女1「だ、だって淫魔さんがあんなに……あっ」
淫魔「ほらほら〜がんばって〜 授業が終わるまであと30分。それまでにイけなかったら、不可視の術を解いちゃうんだから」

巫女1「30分って……こんなんだったら、すぐに……ん……」
淫魔「んー、どうだろねぇ」

巫女1「ん……はうぅ……ぁ……んん……」
淫魔「んふふ」

たどたどしい指使いで、巫女は陰核をこねまわすが、絶頂を迎える気配はまったくなかった。

巫女1「なんで……うぅ……イけない、のぉ……」くちゅくちゅ
淫魔「そりゃあ、こっちにも指がほしいからじゃない?」

なめらかな淫魔の指が、官能にヒクつく処女膣の入り口に触れる。

巫女1「でも……そこは……んんぁ」
淫魔「大丈夫。指一本くらいノーカンだって。ほら、ここだよ」

クリトリスを転がしていた手をとって、淫魔は巫女の膣口に彼女自身の中指を挿入した。

巫女1「ふぁ!? あ……あっはぁ……」

発情した性器の粘膜への摩擦に、巫女ははしたなくもため息を漏らした。

淫魔「どう? すごいでしょ」
巫女1「すご……腰、うごいちゃ……んぅ……」

ほんの少し、巫女は指を引き抜き、その刺激に悲鳴を上げた。

巫女1「んっきゃぅ!? こ、これ……つよすぎ……」
淫魔「だろうねえ……ほら、手を動かす。もう5分経っちゃったよ?」

巫女1「そんなこと……いわれてもぉ……」

吸血鬼の魔法に感度を高められ、淫魔の舌や指に限界までなぶりつくされた巫女の性器は、恐ろしいほどの快感を巫女に伝えていた。
中程まで挿入してしまった指先を、勇気を出して動かそうとすると、わずかな膣の摩擦から全身が痙攣するのだ。しかも、痙攣するたびに巫女の性器は指を締め付け、膣壁をさらに強くこすりまくってしまい、思考が数秒間吹き飛んでしまう。
ぐっぷりと自らの指を性器にくわえ込ませ、巫女は身動きできなくなってしまった。

淫魔「んふふーどうしたのぉ?」
巫女1「自分でなんて……無理……死んじゃう」

淫魔「んー、まあ無理だろうねー」
巫女1「え……?」

淫魔「だって今の巫女の身体、感度が9999倍もあるんだから……そうだなー、その状態でオナニーでイくのは……」

淫魔「ノコギリで自分の首を切り落として自殺するくらい難しいかな」
巫女1「ノ……ノコギリ!?」

淫魔「自己防衛反応……だっけ? あんまり強すぎる刺激には、人間の本能が拒絶反応起こしちゃうの。9999倍の快感なんて、普通に喰らったら廃人確定だもん」
巫女1「それじゃあ、じぶんでなんて……んくっ……無理じゃない」

淫魔「まあねー、ほら、指とまってるよ?」くいっ
巫女1「ひぎっあ!? あっはあああっ!??」ビクビクン

淫魔「んふふー」

ぺろっと指をなめて、淫魔は巫女にかかった官能の魔法の設定ウィンドウを呼び出した。

淫魔「それでー? どうしてほしいの?」

尋ねながら、淫魔は設定ウィンドウの「人格崩壊無し」を「有り」に切り替えた。

巫女1「そ、それ……安全装置なんでしょ?」
淫魔「そうだよー だからさ、ほら、早く壊れて楽になろーよ」

続いて「発狂無し」も「有り」に切り替える。
しかし、「気絶無し」は切り替えない。
きゅっと 桃色の乳首をつまみ上げる。

巫女1「ひああぁっ! 淫魔さん……いきなり……だめええ!」
淫魔「んー、イけないと辛いでしょ? ほらほら早く壊れちゃいな」

巫女1「え……? あ、あれぇ?」

どれほど官能に溺れても、表情は可憐な少女であり続けた巫女の口元に、淫靡な笑みが浮かんだ。

巫女1「そうだよね……イきたい……もっと……もっとぉ……」

性器に挿入しているだけで精一杯だった指先を、巫女はジャクジャクと動かしはじめた。
膣奥にたまった愛液がかき出され、教室の床に飛び散る。

強く指を動かして、しかし巫女は不満そうだった。

巫女1「だめ……一本だけじゃ……たりない♡」
淫魔「こぉら!」

巫女1「もっとぉ♡……もっとほじらせて……おねがいいぃ♡」
淫魔「ああもう、指2本入れたら処女膜広がっちゃうでしょ! 何考えてるの!」

巫女1「だって、これじゃあイけない……」
淫魔「だから、こっちほじれば良いでしょ?」

巫女のもう片方の手を、淫魔はおしりへと導いた。
淫魔の尻尾に散々にいじめられ素晴らしい快感を主に伝えたのに、自慰になると触ってもらえず、いじけていた巫女の肛門は、ほんの少し指先が触れただけで悦びに打ち震えた。

巫女1「あはぁ……こっち♡」

何もためらうことなく、巫女は人差し指と中指と薬指を、きゅっと束ねて肛門に挿入した。

巫女1「あっっはあああ! すご、これしゅごおおおおい!」グッチョングッチョン

少女「ええと……サインコサインが……」
少年「ここは不定詞だから、節を導いて……」

教師「こら、おまえたち。今は現国だろ」
巫女1「おしりいい! ほじりゅうのおおおお!」ジャッコンジャッコン

少女「えと……はい」
少年「ごめんなさい」

教師「それに、これは高校の内容だろ? おまえ達はまだちゅ」巫女1「まえっっっもおおおお! うしりょもおおおお! じぇんもんのちっちつ こうもんのこうもんにゃのおおおお!」

少女「ぎりぎり聞こえなかったけど、はい。授業聞きます」
少年「黒板の方見なくちゃいけないのか……はぁ」

巫女1「んっほおおおおお! あっへおうおうおうおう!」まっぷんまっぷん

教卓の上でクラスメイト全員に向けて大股を開き、性器と肛門をグチャグチャにかき混ぜるその姿、いつもの巫女の影はない。
引っ込み思案で少し変なことを口走ることもあるが、いつも友人思いでやさしい可憐な女の子の心は淫魔の術に蹂躙され、浅ましく性感のみを追い求める本能だけが肥大化して生き残っていた。

手段こそ擬似的な性交だが、それはもはや官能とはほど遠い、単なる暴力であり、理性や人間性を冒瀆する、残酷で邪悪な仕打ちだった。

巫女にはもう、その仕打ちに憤るだけの心さえ残っていない。
ただひたすらに、絶頂を求めて両脚の間のふたつの穴を引っかき回す。
愛液が、尿が、肛門からも淫魔の尻尾が残していた粘液が垂れ、巫女の唇からよだれがこぼれる。

しかし。
それでも。

巫女1「イけない……イけないのおおおおお!」

くすりと淫魔は笑った。

淫魔「そんなにただかき混ぜるだけでイけるわけ無いよ。だって……」

仰向けで両脚を広げ、夢中で股間をほじくる巫女に覆い被さり、淫魔は続けた。

淫魔「あなたもう、わたしじゃないとイけない身体になってるんだもん」

くすくすと耳元で笑い、淫魔は突如、巫女の両手を股間から引き離して頭の上で拘束した。

巫女1「なにすりゅのおお! いんまさん……あ」

ぴくん と、巫女の身体が震えた。
熱くて硬い肉の塊が、巫女の処女膣の入り口に押し当てられていた。

尻尾の先端を巫女の性器に食い込ませ、淫魔はささやく。

淫魔「ねえ……イきたい?」

性器にそれを押し当てながらの淫魔の問い。
その質問の意図を理解し、巫女の崩れきった理性と、蹂躙された貞操観念が、ほんのわずかに息を吹き返した。
しかし、くむくむと粘膜の入り口を刺激され、巫女にはもはや抵抗の術はなかった。

巫女1「イきたい……よぉ」
淫魔「えー? どーしよっかなー」

などと言いながら、しらじらしく淫魔は尻尾でこねまわす。

巫女1「ひあっは……あげるから、わたしのはじめてあげるからぁ! だから……お願い」

消え入りそうな声で、巫女は懇願した。

巫女1「……いかせてぇ」
淫魔「よく言えました」

グプンと音を立て、淫魔の尻尾が挿入された。

巫女1「ひぎっ!? んあああ!!」

淫魔「んふー……やっぱり巫女の中あったかぁい」
巫女1「あ……え? おしり……?」

淫魔「処女くれるなんて嬉しいこと言ってくれるんだもん。ちょっと本気で……攻めてあ・げ・る」
巫女1「ふぁ? ……あ」

淫魔の片手は巫女の乳房に、もう片手は秘裂に。
添える程度に軽く触れ、子猫を可愛がるようにふわふわと、巫女の敏感な部分を刺激する。

巫女1「なにこれ……いんまさん」

尻尾の抽送はゆっくりと、水飴や蜜壺を練り上げる動きで、巫女の肛門をかき混ぜる。
淫魔の愛撫は静かだったが、巫女の身体にはさざ波のような官能が繰り返し走る。

巫女1「だめ、これ……とけちゃ……」
淫魔「とかしてるの。ほら……」

唇同士を軽くふれあわせ、キスする寸前、淫魔はささやいた。

淫魔「とけちゃえ」

唇を奪われ、巫女は声を上げることすらできなかった。
いや、そもそもキスで口が塞がれて無くとも、巫女には声を出すような余裕は無かった。
全身を絶え間なく襲う静かな波は、快楽こそ強烈な絶頂に及ばない。
しかしその波が、絶頂を迎える一瞬前に身体を走る、あの緊張に似ていることを、巫女は全身で理解していた。
淫魔の責めは、絶頂に上り詰める直前まで巫女を追い詰め、しかしそれ以上先には決して進ませず、冷めることも許さない。

その恐ろしいほどに長い絶頂の予感だけで、巫女の心は静かに溶けてほどけた。湯の中に入れられた角砂糖のように、みずから分解していった。

淫魔の責めは、それまでとは明らかに違っていた。
激しさも強さもなく、ただひたすらにやさしい。

だがそれは、誠意のある農婦が家畜を殺すとき、余計な苦痛を与えない方法を知っているように、
血を糧とするヴァンパイアが、妙齢の女性の首筋に牙を突き立てるのと同じく、
官能を糧とするサキュバスは、一切の無駄を省いてただひたすらの快感を獲物に与える術を本能的に知っていた。

淫魔が巫女に加える愛撫とアナルセックスは、形こそ違えど、人間の食事に相当する行為であった。平均的な人間が、食物の噛み方を当然知っているように、淫魔は快楽の与え方を知っていて、人間が口に含んだ米や麦や、肉や野菜に一切の容赦をしないように、淫魔も容赦しなかった。

この性行為は、淫魔にとっては食事なのだ。
当然、糧となった巫女は……

巫女1「ん゛……んん……」ピクン

淫魔の責めが、少しだけ強くなる。
表面を撫でるだけだった指先が、巫女の性器に入り込み、キスは深くなり、未発達な乳房を撫でる手の動きが執拗さを増す。

巫女はもう、まともな思考を保てていない。
狂乱し、自らの性器をかき混ぜていたようなエネルギーは、もはや巫女には残っていなかった。

淫魔の愛撫は、巫女の記憶も感情も、心のすべてを快楽で上塗りし、その快楽を余すことなく淫魔へと献上させた。

巫女1「ん……ぁ……」

自分の名前すら快楽に塗りつぶされた女の子は、痙攣すら見せなくなった。
くったりととろけた巫女に、正常位に覆い被さる淫魔は、尻尾の抽送を止め、黄色い声を上げた。

淫魔「ん……んっは!」

直腸に挿入された桃色の尻尾が、どくんどくんと脈打ち、人間の射精とは比べものにならないほど大量の、淫魔の体液が巫女の体内へと注入された。

しばらく淫魔はその体勢のまま止まっていたが、やがて満足げに尻尾を引き抜き、巫女を見下ろした。

淫魔「ふぅ、気持ちよかったぁ……巫女も……ありゃ?」

巫女はもう、まばたきすらしていなかった。
焦点の合わない瞳から、筋の涙が流れ続けているだけだ。

辛うじて呼吸だけしている身体は、完全に脱力し、力なく広げられた足の間。
尻尾がぬかれたばかりの肛門は、ポッカリと桃色の肉穴をのぞかせ、淫魔の白い蜜が奥からあふれ出る。
いじめられすぎた女性器も、ふんわりと陰唇を広げ、膣からは発情しきった子宮から降りてきた白い本気汁が、透明な愛液と混じって泡立っている。緩みきった尿道からは、力なく涙のようなおしっこがたれ、そしてその上、全身が脱力しているのに、ピンクの小粒のクリトリスだけは、表面の皮が弾けそうなほどピンピンに張りつめていた。

淫魔「あ、ごめんごめん」

きゅっと、淫魔は巫女のクリトリスをつまみ上げた。

巫女「……ぁ」

わずかに、ほんのわずかに巫女の身体は反応し、すこしすぼまった膣が、こぽりと愛液を押し出した。

巫女「ううぅ、ひどい目にあった……」

少女「えっ!?」
少年「あれっ!?」

巫女「なに? ふたりとも」

少女「巫女ちゃん、いま、つい一瞬前まで、教卓の上で打ち上げられたクラゲみたいになってたよね?」
巫女「うん」

少年「なんで一瞬で、こんな普通に制服着て、自分の席に座ってるんだよ?」

巫女「え? ああ、ごめん……これでいいよね」

……
…………
………………

巫女「ううぅ、ひどい目にあった……」

少女「あれ? なんか違和感ないよ?」
少年「何がかわったわけでもないのに、不思議だなあ」

淫魔「またまたぁ、ひどい目なんて……本当はまんざらでもなかったでしょ?」
巫女「うぐ……ぐぬぬ」

少女「普通に話すすめようとしてるし……」
少年「まあいいだろ、お昼休みだし」

淫魔「お昼休み!? しまった! 少年! はやくはやく!」
少年「あーもう、わかってるって」ゴソゴソ

少女「なにそれ?」
少年「弁当」

少女「淫魔さんの?」
少年「そうだよ。なんかコイツさ、人前で食事しないんだよ」

少女「え? じゃあどこで食べるの?」
少年「いや、知らないなあ。体育館の裏とか、屋上とか、トイレとか?」

少女「えええ!? なんで? いっしょに食べようよ!」
淫魔「いいい、いっしょに食べるぅ!?」

少女「そうだよ。小学生の給食じゃないけどさ、せっかくクラスでお昼食べるんだから、みんなで一緒に食べようよ」
淫魔「そ、そんな……」

少年「うん、少女の言うとおりだな。みんなで食べた方が美味いだろ」
淫魔「しょしょしょしょ、少年までぇ!?」

巫女「……ふーん」
淫魔「な、なにかな?」

巫女「ねえ、淫魔さん……”いっしょにごはん食べよ?”」
淫魔「ちょ、だからいきなりそんなこと言わないでよ!」//////

少年「なに照れてんだ?」
淫魔「あ、当たり前でしょ! 結婚前の男女が、しかも大勢でいっしょにごはん食べるなんて、信じられない!」

少女「は?」
少年「はぁ?」

委員長「お昼の用意するから、つくえ動かしてねー」

淫魔「ほ、ほら! あんなにおとなしそうな顔してるのに! あんなことを!」
少年「いや、普通だろ」

男子1「今日はここ入れてくれよ」
男子2「おー、めずらしいじゃん、いいよ、こいよー」

淫魔「おおおお!? 男の子同士!?」

女子1「わー、女子2ちゃんのお弁当おいしそー」
女子2「1ちゃんのお弁当も、サンドイッチおいしそーだねー」

淫魔「みみみみみ、見せあいっこぉ!?」

淫魔「もうこんな教室、1秒だっていられない! 少年! 早くお弁当ちょうだい!」
少年「ん? おう……」

巫女「おっと、そうはいきません」
淫魔「ちょ、何する気!?」

巫女「べつに、何もしないよ? ほら、これがわたしのお弁当」
淫魔「うゎ……おいしそ……」ぐきゅるるぅぅ〜……きゅるるぅ〜……

きゅるるるぅ〜……

るる〜……

淫魔「〜〜〜〜ッッ!!!」ババッ

巫女「あれえ? なんの音かなあ?」

淫魔「ち、ちがっ!」

巫女「いやらしい音が聞こえた気がするけど……ねっ!」

淫魔「やめ、見せつけないで……」

ぐううぅ〜……

きゅるる〜……

巫女「そんなに嫌ならさ、立ち上がって出てけば良いじゃない」
淫魔「こんな状態で、無理に決まってるでしょ……ううぅ」

巫女「あ、そう……それなら……」
淫魔「ひっ!? な、なにそれ」

巫女「お姉ちゃん特製の、た・ま・ご・や・き」
淫魔「や、いやああ! 良いにおいするうう!!!」

巫女「ほら、あーん」
淫魔「う、うそ……からだが勝手に……」あーん

巫女「どう? おいしい?」
淫魔「……」……コクリ

巫女「ちゃんと言ってくれないとわからないなー」
淫魔「……おいしい」

巫女「なにが? どんな風に美味しいの?」
淫魔「たまごやき、あまくておいしい……です」

巫女「ふふふ、つぎは、たこさんウィンナーだ!」
淫魔「ひぃ! いやああ! タコいやあ!」

巫女「おとなしく咥えなさい!」
淫魔「んぎゅむぷ!?」

少女「……」
少年「……」

巫女「おっと、そろそろお茶かな?」
淫魔「や、やめて! 口直しなんてしたらもっと食べれちゃう!」

少女「わたしたちはいま、何を見ているんだろう?」
少年「うーん……やたら騒がしくごはん食べさせてる女子ふたり……かな」

巫女「ふっふっふ、このお茶は、ただのお茶ではない! ウーロン茶だッ!」
淫魔「いやあああぁ……油モノに最適いぃ!!」

少女「ていうか、攻守交代?」
少年「……っぽいな」

淫魔「うぇ……あぐぅ……」ピクピク

巫女「ふふふ、もうお弁当箱がからっぽ。最後に……」

淫魔「ひぃっ!」

巫女「デザート。丸ごとバナナン」

淫魔「む、無理! そんな大きいの入るわけないぃ……」

巫女「大丈夫。ふふふ、口では嫌がってても、上のお口は正直みたいねえ」ツンツン

淫魔「や、やめ……んむぐ!?」

巫女「ほら、しっかり歯を立てて、良く噛んで食べるの」

淫魔「んむぎゅ……むぎゅ……ううぅ……」ポロポロ

巫女「あら? どうしたの? 言ってごらん?」

淫魔「ぉ…ぃ…ぃ……です」

巫女「もっとはっきり」

淫魔「丸ごとバナナン! おいしいですうう!」

巫女「この食いしん坊めえ!」

淫魔「ううぅ……」

巫女「ほら、入ったじゃない。甘いものは別腹って言うの」

淫魔「いやああ! やめてえ! そんな下品なこと言わないで!!!」

少年「……」

少女「……」

巫女「下品? そういう淫魔さんこそ、口の回りにクリームがついてるよ?」

淫魔「ちょっ! これは巫女が無理矢理食べさせたからで……」

巫女「拭いてあげる」

淫魔「い、いいから。そんなこと自分でできるからあ! ふむにゅ……むむ……」

コシコシ ヌグイヌグイ

巫女「ほら、きれいになった」

淫魔「うあぁ……」ピクピク

少女「……」

少年「……」

少女「……後始末って///」

少年「なに照れてんだよ」

………………
…………
……

……
…………
………………

淫魔「うわああああ……もうお嫁に行けないいいい!」ジタバタ

巫女「そんな、減るもんじゃないんだから、良いじゃない」モグモグ

少女「……で?」

巫女「はい?」

少女「なんで淫魔さんこんなに凹んでるの?」

淫魔「……ぐすん」

巫女「賢明なる読者諸君と同じく、だいたい想像付いてるんじゃないの?」

少女「そりゃあ……まあ……ん? なにか気になる事を言ったような……」

巫女「はい! これ、読んでみて」

少女「うわっ!? 何この本」

巫女「魔界博物記」モグモグ

少女「うわ、表紙ふっるい……どこで買ったの?」

巫女「お姉ちゃんが買ってきたの。たぶん本物だね」

少女「あの人は、また懲りもせず……ん? 付せんがついてる……」

巫女「ピンクの付せんのページね」モグモグ

少女「ん……ここか……サキュバスの生態について!?」

巫女「そうそう、読んでー」モグモグ

少女「え、うん……ええと、サキュバスは人の夢に現れ、もしくは実際に接触して性的な興奮をもたらすことで、人の性的興奮の精神的エネルギーを吸収する」

少年「なんていうか、淫魔のイメージそのままだな」

少女「そうだね……人の性的興奮のエネルギーは、すなわち躍動する生命のエネルギーである。そのエネルギーを巧みに魔術に変換し運用するサキュバスは、魔界でも屈指の強大な魔術師の種族である」

巫女「うんうん……もぐもぐ……」

淫魔「ううぅ……」チラチラ

巫女「ん? ポテトサラダひとくち食べる?」

淫魔「い、いいよ! もう食べられな……むぎゅ!? んむぐ……もぐもぐ」

巫女「ほら、言ってごらん? おいしいって……」

淫魔「お、おいしぃ……です」ピクピク

少女「……強大な魔力を持つ一方、人間とほぼ同様の肉体構造を持っており、人間同様の食事も必要とする……ふーん」

少年「どうした?」

少女「なんか意外。サキュバスってエッチなコトしてればごはん要らないと思ってたから」

少年「あー、なんかわかるかも」

少女「続き読むね……ええと、そこで彼女らの倫理観に奇妙な逆転現象が起こった。性的なことに関する羞恥心と、食事に関する羞恥心が逆転しているのだ」

巫女「はー、お茶おいしい……」

淫魔「だから、そういうこと大声で言わないでよ///」

少年「んー……あー……心当たりあるかも」

少女「心当たり?」

少年「まあ、見てろ。なあ淫魔」

淫魔「なに?」

少年「今日帰りに、公園で青姦しようぜ。もちろん、クラスのみんなも誘ってさ」

淫魔「いいね。少女たちも来るでしょ?」

少女「行くわけないでしょ!」

少年「だよなあ……じゃあ、帰りにたこ焼き屋に寄ってこうぜ」

少女「それならいいよ。行こ」

淫魔「ちょ……そういうことは、きちんと結婚する相手とじゃないと……ゴニョゴニョ///」

巫女「うーん、くどいくらいにわかりやすい」

少女「本当に逆転してるのかぁ……」

巫女「こほん……お昼ごはん、クラスのみんなと食べるとおいしいね」

少女「うん、そうだね」

淫魔「……///」カアァ

巫女「はあ、もうおなかいっぱいだぁ」

淫魔「ううぅ……巫女!」

巫女「なに?」

淫魔「そういう卑猥なことをワザというのやめてよぉ……」

巫女「えー……」

淫魔「たしかに先に手を出したのはわたしだし、謝るよ。けど、ちょっと授業中の教室でアナルレイプして、なんども精神崩壊させただけじゃん。なのに、みんなの前でお弁当と丸ごとバナナンなんて、仕返しにしてもひどすぎるよ」

少年「……おいおい」

少女「えーと、えーと」

巫女「さあ、二人のされたことを逆転させて考えてみよう」

少女「ふざけてお弁当を無理矢理食べさせたら、仕返しに教室でレイプされた?」

少年「……ひっでえ」

淫魔「それってひどいの?」

少年「いや、ひどいだろ」

淫魔「……そうか、そうでしょ! 怒るのも当然でしょ!」

少女「んー……でも、淫魔さん。巫女は、淫魔さんにとっては、みんなの見てる前でごはんを無理矢理食べさせられるくらいの事をされたのに、無理矢理エッチする程度の仕返しで満足したんだよ? 偉くない?」

淫魔「え? あー……そうか」

少年「いや、巫女のは相手に与えるダメージをわかった上での仕返しだから、やっぱり悪どいだろ」

淫魔「ううむ、そういう見方もあるなあ……んーむ」

巫女「仕返し?」

少女「そう。ひどいコトされたから、淫魔さんにキツい仕返しをしたんでしょ?」

巫女「ううん。仕返しなんて考えてもないよ?」

少女「そうなの?」

巫女「うん。あんなに気持ちよくはづかしめられたのなら、きちんとお礼をするべきでせう?」

少年「お礼だって!?」

少女「あ……」

少年「どうした?」

少女「今気付いた、巫女……この子」

少年「気付いたって何を? あ……」

巫女「ふふふふふ」ツヤツヤ

少女「つやつやしてらっしゃる!」

少年「しかもなんだよ! その満足そうな顔は!」

巫女「だって、一方的に相手にすんごいことされちゃって、身も世もなく乱れた後に、こんどは相手を完全に手玉にとってもてあそぶ……最高でしょ」

淫魔「つ、つまり、教室でわたしに嬌声絶頂連続アナルセックスされたのも、わたしにその……ごはん/// たべ……させたのも、全部楽しんでたって事!?」

巫女「そうねー」

淫魔「こ……この……」プルプル

巫女「ん? ふふふ、どうしたの?」

淫魔「この変態っ!!!」

少年「おまえが言うな!」

淫魔「ええっ!?」

きょうはここまで ナカナカ本題に入りませんねえ

投稿してから気付いたけど、>>183の「嬌声絶頂連続アナルセックス」は、本当は「強制絶頂アナルセックス」だった。でも、コレはコレで通じるし、ある意味、よりやらしくなってるので、誤変換も侮れないなと思いました(こなみかん)

お昼休みの教室。

淫魔「変態なんて人聞きの悪い。わたしは清く正しいサッキュバスだよ? あなたたち人間がエッチなことをどう思ってるかは知ってるけど、それで変態って言われる筋合いはないもん」

少年「いや、おまえさ……」

淫魔「なによ」

少年「オヤジの集めてる『美味しんぼ』を全巻読破してただろ」

淫魔「ぎくっ!」

少女「えーと、エッチなことと食欲の恥ずかしさが逆だから……えーと」

巫女「『ふたりエッチ』を全巻読破って感じかなあ」モグモグ

少女「なにそのやらしそうなタイトルは……いや、その本は知らないけど、つまり居候してるお家の本棚にあった、エッチな漫画を夢中で読んでた……ようなもんでしょ?」

少年「まあ、俺たちにしてみたらそういうことだな」

淫魔「あ、ああ……あれは! あれはその……あれだよ!」

少年「どれだよ?」

淫魔「人間の風習? とか! そういうのをよく知ろうと思ってさ!」

少年「それなら『美味しんぼ』だけで十分だろ?」

淫魔「……何が言いたいの?」

少年「おまえ最近、漫画喫茶で『クッキングパパ』と『庖丁人味平』と『ミスター味っ子』と『華麗なる食卓』と『孤独のグルメ』と『OH!MYコンブ』と『中華一番!』と『銀のスプーン』を読んで、今『喰いタン』と『焼きたて!!ジャぱん』を読み中だろ」

淫魔「な……なぜそれを知って!!」

少女「というか、なんでそんなに詳細に把握してるの?」

少年「リビングのテーブルに、こいつが読んだ漫画のタイトルと巻数ごとの感想がたっぷり書かれたノートがあったんだ。なんか面白いからタイトルだけメモっといたんだよ」

淫魔「わたしの秘密ノート見たの? 勝手に人のノート見ないでよ!」

少年「完全に開いたまんまで置いとくからだろ! むしろ感想文だから読んでねーってことかと思ったけど、中身はさ……」

巫女「あー……なるほど」

少年「わかるだろ? なんつーか、その……エロ漫画の感想みたいなんだよ。『クッキングパパ』だって、コイツの感想文読む限りだと、そのさあ……」

巫女「親子で……とか、会社の同僚同士で……とか?」

少年「そうそう。「実用性重視」とか、「オカズ度最高レベル」とか書いてあったけど。料理的な意味じゃないだろ?」

巫女「んー……うーん?」

少女「料理的な意味……なんじゃないの?」

少年「でも「読んでるだけでお腹がすいてきちゃう!」とか「おっとよだれが……」とか「わたしもクッキングパパに出てくる料理食べてみたいな」……なーんて書いてるんだぜ?」

淫魔「はうはう……」///

少女「その感想の、どこが変態なの?」

巫女「ほら、エッチなことと食欲を逆にすると?」

少女「え? ……あ」

淫魔「うううぅぅ……」///

少女「うわ……うわぁ……」

少年「変態だろ?」

少女「へんたい……っすね」

淫魔「ううううううぅぅぅぅぅ……」//////

巫女「あ、へんたいだ」

淫魔「あんたにだけは言われたくないわ!」

巫女「えー? なんでー?」

淫魔「よくもヌケヌケと……巫女だってわたしに負けず劣らずのへんた……んむぐっ!?」

少女「……なに食べさせたの?」

巫女「駄菓子屋で売ってる、やたら大きいあめ玉。30分は静かになるでしょ。ねえ淫魔さん?」

淫魔「んむちゅ……んむむぅ……」コロコロ

少女「そんな、涙目で舐めるくらいなら、あめ玉を飲み込むか噛むか、外に出せばいいのに」

淫魔「そ、そんら変態みたいなマネれきるわけ……んっぷ……じゅるる」コロコロ

巫女「ほらほら、ちゃんと上の口に力入れないと、恥ずかしい汁が出ちゃうわよぉ?」

淫魔「んんむ……んんぐぅ……」コロコロ

少年「なんつーか、巫女の完封勝ちだな」

巫女「ふふふ、弱点さえ押さえれば、魔人に言うことを聞かせるのも、そう難しいことじゃないの」

少女「弱点? そうか……弱点だよ!」

巫女「吸血鬼さんの弱点が知りたいって?」

少女「そう!」

巫女「たしかに、少女ちゃんの弱点は、完璧に知り尽くされちゃってるからね」

少女「わたしの弱点?」

巫女「ほら、今朝だって」

少女「あー、弱点って……うー」///

少年「巫女……あんたは何がしたいんだよ」

巫女「んー、べつにー?」

少年「つうか、さっきの古い本、魔界博物記だっけ? それにバンパイアのことも書いてあるんじゃないか?」

巫女「あるわよ」

少女「それ! それはやく見せてよ!」

巫女「はい。紫のふせんのところね」

少女「ありがと。なになに……バンパイアは人の精神の揺らぎを魔力に変換する術に特化した一族である。強大な魔力を有し、魔界の広大な領土を支配している。外見は人間に酷似しているが、心体共に非常に強靱であり、人間同様の繁殖以外にも、吸血行為によって異種族をバンパイア化し個体を増やすことができる。強大だが、個体数の少ない種族でもあり、詳細は不明……不明!?」

少年「不明か……なんつうか、サキュバスと比べてつかみ所のない記述だな」

巫女「そうなのよね。でも、言い伝えをたよりにできないかな?」

少女「言い伝えって、バンパイアは十字架がきらい……とか?」

巫女「そうそう。あとニンニクとか」

少女「ニンニクかあ……でもこのまえ、あいつ普通にギョーザ作ってたし、巫女ちゃんのお姉さんが十字架とニンニクどっちゃり装備したまま殴り込んできたときも、その……返り討ちにしてたよ?」

巫女「返り討ちって、もしかして先週の木曜日のこと?」

少女「たぶんそうかな。どうしてわかるの?」

巫女「お姉ちゃん、あの日は夜遅くに帰ってきたんだけど、語尾にずーっとハートマークがついてたから」

少女「あー、なるほど。あいつ、容赦ないからなあ……」

少年「あとは、銀の弾丸とか、心臓に白木の杭を打ち込む……とか?」

少女「いや、べつに殺したいわけじゃないからさ」

巫女「んー、撃たれたくなければ言うことを聞け! って感じかな?」

少女「それじゃ銀行強盗じゃん」

巫女「そっか……あとはそう……流れる水が苦手とも言われてるわね」

少女「あー、それもたぶんウソ。このあいだお風呂場で、シャワー浴びながら、ずっと後ろから……だったから」

少年「ふーん……え!? 後ろからって……やっぱおまえらそういうコトしてんの!?」

少女「そういうことって……ちがうちがう! この間は、あいつが舐めてくる前に、せめてシャワー浴びようと思って、お風呂場に入ったら……いつの間にか後ろから……こう、ほら」

少年「あー、わかった。詳細はいいから」

巫女「シャワーの降り注ぐお湯の中、お風呂場に四つん這いにさせられて、後ろから思う存分舐められちゃったと」

少女「う……ううぅ……」///

少年「くわしく解説すんなよ」

巫女「だって、かわいいんだもん」

少女「うううぅぅぅ」//////

今日はここまで。
保守感謝。

巫女「弱点ねえ……」

少女「そう! 淫魔さんだって、まともにやり合ったら人間じゃあ勝ち目のない相手なんでしょ?」

巫女「うん」

少女「なのに、あめ玉いっこで、力を封じることができるなんて。すごくない?」

淫魔「むぅ……んむむ///」コロコロ

巫女「まあ、それがわたしたちのお仕事の半分だから」

少女「魔界の人の弱点を突いて、追い返したり、言うこと聞かせたり?」

巫女「そう。いろいろおまじないを使ってね。だから、迷信ってけっこう大切なの。枕元に牛乳を置いておくと、サキュバスは恥ずかしがって寄ってこない……とかね」

少女「そういう弱点、バンパイアにはないの?」

巫女「あったら教えてるよ。本にも書いてあったけど、バンパイアって数が少ないし、人間界には滅多に出てこないし、しかもものすごく強いから、捕まえたり従えたりした記録が残ってないの」

少女「そっか……」

少年「少女はさ、吸血鬼さんをどうしたいワケ?」

少女「どうってワケじゃないけど、あいつ、いっつも余裕な感じでしょ?」

少年「そうだな」

少女「だから、あわててたり、恥ずかしがってるところを見てみたいの」

少年「恥ずかしがってるところねえ……料理でも作ってやったら?」

少女「淫魔さんみたいに恥ずかしがるかもって? ムリムリ。あいつ毎日ごはん作ってくれるもん」

少年「いや、料理作るとしても、他の人に作ってもらったりしたら恥ずかしいかもしれないし、もしかしたらバンパイアは男しか料理を作らないのかもしれない」

少女「それがどうして、恥ずかしい話に繋がるの?」

少年「べつに当てずっぽう言ってるだけだけどさ、男しかしないこと、女しかしないことを、違う性別の人がしたら、人間だって恥ずかしいって思うだろ?」

少女「男の人にスカート着せたり、女の子風のお化粧させたり?」

少年「そうそう。水着だって、男女入れ替えたら、なんか恥ずかしいだろ? 男子の水着着た女子は胸が見えちゃうから恥ずかしいって説明できるけど、男子がビキニ水着着ても、なんだかやっぱり恥ずかしい」

少女「もし、バンパイアにとって、ごはん作ることが完全に男の仕事だったら? ごはん作ってあげたら、今の淫魔さんみたいになるってこと!?」

淫魔「むぐぬぬ……///」コロコロ

少年「なるかもって話。理由とかないぞ?」

少女「それでも良いよ。挑戦することに意義がある!」

少年「でもさ、あまり恥ずかしがらせても……」

淫魔「……んっくん」

巫女「あら? 飴舐めおわっちゃった? じゃあおかわりを……」

淫魔「んふふふふ、そうだねえ。おかわりがほしいよねえ……」

ズキン

巫女「かはっ……な、なにこれ……んはあああ♡」

淫魔「よくもいたぶってくれたねえ、巫女?」

巫女「まさか、さっきおしりに出した……ひああああ♡」びくん

淫魔「それじゃあ、巫女は午後の授業もおやすみ。いや、全部保健体育にしまーす」

巫女「ちょ……ごめん、気持ちいいのもういや……ごめん、やめてえ♡」

淫魔「大丈夫だいじょうぶ。処女膜”だけ”は見逃してあげるからぁ」

巫女「安心できない、それ安心できない……んほぉおおおぉぉ♡♡♡!?」

少年「……」

少女「……」

巫女「まっれ、ふたりとも、めをそらさないれ、たすけれ……おっほおおぉぉ♡ んほお♡」

淫魔「じゃあ、保健室に行こうねー。きゅむきゅむしたり、うまうましたり、女の子の楽しいことをたくさんしようねー」

ガラララ……ピシャン

アーヤッパガマンデキネエヤ ミエナイケッカイハルカラ ロウカデイイヨネ?

ンヒオウォウォウ♡ ヒアアアァァン♡

少年「……」

少女「……」

少年「ああいう風に反撃喰らうかもしれないぞ?」

少女「ああ、それなら大丈夫」

少年「なんでだよ?」

少女「あいつがわたしに、ひどいことするはずないもん」

少年「そうか……ん?」

少女「なに?」

少年「いま、すんげえノロけられたような気が……まあいいや、がんばれよ」

………………
…………
……

少女の家のキッチン。

吸血鬼「あの、少女さん? 本当に無理なさらず……」ハラハラ

少女「良いんだって。今晩はわたしが作るからさ。吸血鬼は何か他のことをしていてよ」

吸血鬼「ですが……」ドギマギ

少女(効いてる効いてる。少年の言ったとおり、バンパイアは男の人が料理を作る文化なのかな?)

吸血鬼「少女さん?」

少女「ああもう! ほら、料理の邪魔だから、キッチンから出てってよ」

吸血鬼「はい……くれぐれも気をつけてくださいよ?」

カチャ……パタン

少女「ふふふ……行ったか」

少女「今日のごはんは……肉じゃが&焼き魚&お味噌汁!」

少女「ふむふむ、ごはんが炊けるまでけっこう時間がかかるから、最初はごはんから準備するのか……」

少女「ごはんは……たしか、ボールであらって、炊飯器に入れて、お水をお米の量の線にあわせて、スイッチオンだったよね」

少女「簡単かんたん。えっと、このお米のケースに入ってるカップで4杯くらいかな?」

サクッ……ザー……サクッ……ザー……

少女「それで……お米を洗うときは……どの洗剤を使うんだっけ?」

トントン

少女「はーい、何か用?」

吸血鬼「お米はお水でゆすげば良いんですよー」

少女「そうなんだ……はっ!? そ、そんなことわかってるもん!」

吸血鬼「はい、そうでしょうとも……」

少女「もう、吸血鬼はあっち行っててよ!」

吸血鬼「はい、かしこまりました」

トットット……

少女「行ったか……お水で洗って、濁りが少なくなってきたら、水加減……炊飯器に入れて、スイッチオン……っと」

少女「巫女ちゃんのメモによると、お魚にスプーンいっぱいのお塩をまぶして、しばらく冷蔵庫に入れとく……と」

マブシマブシ

少女「よし。完璧」

少女「あとは……肉じゃがだね」

少女「ジャガイモ、皮剥いて……」

少女「あれ? ピーラーどこにあるんだっけ?」

少女「……」ゴソゴソ

少女「ピーラー、ないなあ」

少女「ねー 吸血……あいつにたよってばかりじゃダメだよね」

少女「包丁で、いけるよね……」

少女「……」ドキドキ

少女「たしか、こうして……」

シャリッ……シャリッ……

少女「おお! いけるじゃない!」

シャリシャリ……ムキムキ

少女「包丁でぜんぜん剥ける。わたし、けっこう料理できるかも……」

シャリッ……シャリッ……

少女「ごはんもお魚も準備できたし、ふふふ……」

………………

吸血鬼『わあ、とっても美味しいですね!』モグモグ

少女『がんばったんだよ! すごいでしょ!』

吸血鬼『はい、少女さんはかわいくて優しくて、料理も上手な素晴らしい女性です』ナデナデ

少女『えへへ〜』ゴロゴロ

………………

少女「なんて……はっ!?」

少女「恥ずかしがってない! ダメじゃん!」

少女「んー……」

少女「まあ、いいか。あいつが喜んでくれたら……えへへ」

少女「さっさと剥いちゃお」

シャリッ……ツルッ

少女「おっと!」

ザクッ!

少女「ぬわっ!? ……あれ?」

パックリ

少女「あれ? やば……指……」

ジワッ

少女「……痛い」

少女「んっ……」ハムッ

少女「いたいい……んうう」チュパチュパ

ドタドタドタ……ガチャッ!

吸血鬼「少女さん、どうし……うわあっ!?」

少女「なにあわててんの」ちゅむー

吸血鬼「申し訳ありません! ノックもせず……どうぞ、ごゆるりと……」ギギギ……

少女「ちょっと待って。救急箱持ってきてよ」はむはむ

吸血鬼「救急箱? あ、あの……」

少女「って……そうか。べつにあんたに治してもらえば良いんだ」

吸血鬼「は……はい!?」

少女「治してよ。 どうせ傷治す魔法とかあるんでしょ?」

吸血鬼「舐めれば治りますが……やっぱりそういうことは、まだ心の準備が……」

少女「何言ってんの? あーもう。痛いんだから、早く舐めちゃってよ」ぐいっ!

吸血鬼「んぐむっ!? んんんっ!?」

少女「あんた血が好きでしょ? ちょっと吸うくらいなら良いからさ、しっかり治してよね」

吸血鬼「ん……れろ……ちゅぱ」

少女「やっぱり上手だね……」ナデナデ

吸血鬼「ちゅ……ぺろ……」

少女「ん……ストップ……」

吸血鬼「あ……」

少女「わあ、本当に治ってる……ありがとね」

吸血鬼「……」ハァ……ハァ……

少女「さて、ごはんの用意を……吸血鬼?」

吸血鬼「……」ハァ……ハァ……

少女「どうしたの?」

吸血鬼「少女さん、もう、私……」ハァ……ハァ……

吸血鬼の口から、長く鋭い牙がのぞいた。

少女「おなかすいた?」
吸血鬼「えっ!?」

少女「もう少しまって。すぐごはんにするから」トントントン……
吸血鬼「少女さん……」

少女「ん? なあに?」ジュー……コトコトコト

吸血鬼は、肉じゃがの鍋をかき混ぜる少女の腕をさっとつかんだ。

少女「わっ!? なになに?」

少女はきょとんと吸血鬼を見つめた。
吸血鬼の視線は少女の首筋に注がれる。

少女「え……と、どうしたの?」

吸血鬼「……」

少女「吸血鬼?」

吸血鬼「……肉じゃがは、それほどかき混ぜなくてけっこうです。お肉が崩れてしまいますから」

少女「え、そうなんだ。ありがとね、吸血鬼」

吸血鬼「……はい」

………………
…………
……

……
…………
………………

翌日 学校

少女「それから吸血鬼にごはん食べさせてみたけど、ぜーんぜん普通なの。たしかにいつもより静かだったけど、恥ずかしがったりもなかったし」

巫女「いやいや、吸血鬼さん反応してたでしょ?」

少女「ううん。反応なかったよ。フツーにごはん食べるだけ」

巫女「うーん……その、吸血鬼さんがいかに普通にごはんを食べていたかは、まあ良いの」

少女「ん? ごはんの報告はいいの?」

巫女「うん。今聞いたけど、三点リーダを使って省略しちゃったくらいにどうでもいい」

少女「三点リーダって……なに?」

巫女「いま少女ちゃんが使ったやつ」

少女「わたし……何か使った?」

巫女「また使ったよ。まあ、それも良いとして」

少女「はいはい」

巫女「少女ちゃんはごはんを作ってて、指を切っちゃったでしょ?」

少女「うん」

巫女「それを見て、吸血鬼さんあわててたでしょ?」

少女「そうだね」

巫女「そこだよ」

少女「でも、指をざっくり切っちゃったら、誰だってあわてない?」

巫女「あー、そういうふうに取ったのか……まあそうなんだけど、普段は冷静沈着な吸血鬼さんが、ちょっと意外なくらい驚いてなかった?」

少女「んー、そう……かも」

巫女「そこで、どん!」

少女「ぬわっ!? なにこれ?」

巫女「スクリーン」

少女「どこから出した」

巫女「空から?」

少女「誰が?」

巫女「大道具さんが。はい、VTRおねがいしますー」

………………

夜のお屋敷

令嬢『執事、今日はもう下がって良いわ』

執事『承知いたしました。おやすみなさいませ、お嬢さま』

令嬢『おやすみなさい、執事』

………………

少女「なんか、わたしと吸血鬼に似てない?」

巫女「写真を元にした3DCGだからね」

少女「すごいお屋敷……これもCGなの?」

巫女「もちろん。登場人物も家具も、全部CGよ」

令嬢『ふぁ……執事に勉強を見てもらっていたら、すっかり遅くなってしまいましたわ』

令嬢『よいしょ』ギシッ

令嬢『ふう……』

令嬢『……執事、とても頭が良いのね』

令嬢『お医者を志していたのですものね』

令嬢『……』

令嬢『あの手……男の人だから、筋肉が多いのかしら? たくましくって、でも、肌はきめ細やか』

令嬢『あの声……男性的なのにさわやかで……テノールと言うのでしたね』

令嬢『あの目……やさしくて、でも力強くて、じっと見つめられると……』

令嬢『……あら?』トクン……

令嬢『どうしたのかしら? なんだか胸が』トクン……トクン……

令嬢『秋なのに……暑いのかしら? なんだか身体が……』トクン……トクン……

令嬢『毛布……暑い……』クイッ

令嬢『本当に、どうしたのかしら? 身体が熱くて、ちょっと寝返り……』モゾッ

令嬢『んっ!?』ピクン

令嬢『な、なに?』ドキドキ

令嬢『痛い……違う、胸からお腹が……ぐつぐつと煮えるようで……』

令嬢『どうしたのかしら、胸がこんなに……』くにっ

令嬢『ひああっ!?』ピクピクン

令嬢『風邪? ううん……』

令嬢『おなかも……足の間も……なんだかムズムズ……』つんっ

令嬢『んああああっ!?』ビックン

令嬢『これ、なんなのでしょう?』ドキドキ

令嬢『息が苦し……』ドクンドクン

令嬢『胸が、おなかが、お大事が……うぅ……』

令嬢『お父様……お母様……たすけ……』ハァ……ハァ……

令嬢『……うぅ』

令嬢『執事……』

ドクンッ

令嬢『んああっ!?』

令嬢『え……え?』

令嬢『執事のことを考えると……』

ドックン!

令嬢『ふあああぁ……』

令嬢『胸がぁ……お大事が……あついぃ……』スリッ

ニチュ……

令嬢『どうして……濡れて……』

クチュッ

令嬢『んああっ!? はああぁうぅ……』

クニュ……ニチュッ……

令嬢『なんで、指……とまらな……んんっ!』

クチュッ クチュッ……

令嬢『いや……こわい……執事、たすけ……』

ドクンッ

令嬢『はあああぁぁ! 執事ッ、執事ぃ!』

クチュッ クニュンッ

コンコン

令嬢『え? ノック!? は、はいッ!?』

ガチャッ

執事『お呼びですか? お嬢さ……ま゛ッ!?』

みなさんこんばんは。執事と申します。

訳あってこのお屋敷のお嬢さまにお仕えしております。

お嬢さまは、最近日を増すごとに女性らしくおなりです。

もっとも、お嬢さまはそういうことにまだご関心がないご様子ですが。

今晩も、学校の宿題を片付けた後、世界の歴史や文学についてのお勉強を終え、お嬢さまのお部屋を後にしました。

自室のベッドに入る前に、日課の最後である、お屋敷の戸締まりを確認してまわっていたところ、お嬢さまのお部屋から、わたくしを呼ぶ苦しそうな声が聞こえました。

突然のご病気か、もしくは不埒者か、お嬢さまに何かあったにちがいありません。

緊急時とはいえ、きちんとノックと返事を待ちました。

お嬢さまのお許しを得て、急いでドアを開けると……

ベッドの上でネグリジェを巻き上げ、ふくらみかけの淡い乳房と、シルクのパンティの中を控えめにまさぐるお嬢さまのお姿。

このお屋敷でお仕えする人間の中では、最も年の近い者として、初恋や年頃の少女の身体の悩みなど、少し答えづらい質問への覚悟はできていました。

ですが、これは……

どう見てもオナニーです。本当にありがとうございました。

執事『しッ! 失礼いたしましたッ!』

令嬢『まって』

部屋から出ようとする執事を、令嬢は呼び止めた。

令嬢『執事……こんな時間にごめんなさい……』

ネグリジェを巻き上げ、

執事『い……いけません、お嬢さま!』

令嬢『ごめんなさい。執事、あなたのこと考えたら、身体が熱くなって……』

恥ずかしさをこらえてパンティを下ろす。

令嬢『お手当て……してください』

令嬢『息が、胸が……ココが……』

クチュッ

令嬢『熱いの……です』

執事『うぁ……お嬢さま』

自らを指で開く令嬢に、秘めた思いを蓄えた執事が耐えられるはずもない。

令嬢の熱はまたたく間に執事へと染る。

その熱に浮かされるまま、使用人の身分を越え、主の寝床に上がる。

執事『お嬢さま、失礼いたします』

令嬢『あ♡……あぁ♡』

抱き寄せられ、執事に見つめられるだけで、令嬢の女性が反応してしまう。

身体はいっそう熱くなり、震え、清浄な蜜が秘所からこぼれた。

なめらかな太ももをなで上げ、執事の指先が令嬢の粘膜に触れる。

令嬢『ひうっ!? い、痛いです……執事』

執事『あ……申し訳ございません』

執事の指は、男性にしてはよく手入れが行き届き、わずかに触れるほどのフェザータッチだったが、自分で触ったことなど無い無垢な令嬢の粘膜には、それでさえも痛みに感じられた。

執事もそれほど経験が豊富なわけでは無い。

しかし、自分の身体で指よりも柔らかく、やさしく触れられる場所があり、そういう行為がなされていることも知識としては持っていた。

執事『それなら……』

令嬢『執事……なにを? ……っ!?』

口づけするほど近づいていた執事の身体が、少し下の方へと移動し、両脚の間へ滑り込むのを感じて、令嬢は声を上げた。

令嬢『てっ手当で、傷口を舐めることは知っていますが、そこはいけません! そこは汚な……ひあああっ!?』

執事『ちゅ……素敵です、お嬢さま……ちゅるるっ』

令嬢『んあっ!? ふあああっ! だめっ、そこは……なんだかおかしく……あ……』

大胆になった執事の舌が、令嬢の中を味わい、くりゅ……と奥までさし込まれ……

令嬢『あ、あ♡ ああああっ♡』

令嬢の甘い秘肉が、執事の舌をきつく締め付けた。

令嬢『……ぁ……んぁ……はぁ』ピクピク

初めての絶頂を経験した令嬢は、脱力してベッドに沈んだ。

上気した肌、浮かんだ汗、とろけたままの瞳で執事を見つめる。

執事『お嬢さま……?』

令嬢『なんだか、気持ちよいのが弾けて……すごかったです』

乱れた髪とネグリジェ、官能に溺れた令嬢の姿は、反則的なまでに執事の雄を刺激した。

執事『お嬢さま……私のも……』

令嬢『え? 私のも……って?』

執事『えっ!?』

令嬢『あんなに苦しかったのに、もう平気。ありがとう、執事』

脱ぎ散らかしてしまったパンティを穿き、ネグリジェを降ろして髪を撫でつける。

令嬢『とても楽になりました。お医者様を目指されていただけありますね』

執事『えっ?』

令嬢『え?』

執事『あの、その……お嬢さま?』

前かがみになりながら、執事は尋ねた。

令嬢『こんな夜遅くにごめんなさい。お手当ありがとう。もう私は大丈夫』

執事『えっ?』

令嬢『え? ……ええと、うーん……執事、今日はもう下がって良いわ』

執事『は、はい……承知いたしました。おやすみなさい、お嬢さま』グスン

令嬢『おやすみなさい、執事』

執事は前屈みのまま、とぼとぼと令嬢の部屋を後にした。

その晩執事は、涙とそれ以外の何かで、箱ティッシュを2つほど消費したという。

〜完〜

少女「ななな……なんじゃこりゃああ!」

巫女「どうだった?」

少女「なんなのよ! この必要以上のクウォリッティイはぁ!」

巫女「んー、まあ、最近のパソコンならこれくらい簡単にできるからね」

少女「簡単にできるのか!? これがっ!? ……いや、そうじゃなくって、令嬢は、なに考えてんの!?」

巫女「なにって?」

少女「いや、あれじゃあ執事がかわいそうすぎるでしょ!」

巫女「いやいや、あれでいいの。性知識にうといお嬢さま……ってのが、あのキャラの設定だから」

少女「いやいやいや、いくらなんでも、あのレベルでエッチな知識が無いって何なのよ! 自分の舐めてもらって自分だけ満足して、男の子があんなにかわいそうになってるのに、どうしてなにもわからないわけ!?」

巫女「いやいやいやいや、それじゃあ少女ちゃんは、あんなお嬢さまみたいな事はしない?」

少女「当然でしょ?」

巫女「どーだか。それなら、令嬢がやったこと、ちょっと思い返してみてよ」

少女「ん? んーと、自分の部屋で寝てて」

巫女「うんうん」

少女「吸血鬼……じゃなかった。執事のことを考えてたら、そっちのスイッチ入っちゃって、でも知識無いから何なのかわからないまま、自分で触って、声を上げちゃって」

巫女「そうそう」

少女「部屋に来た執事に、大事なところ舐めてもらって、満足したけど、執事のスイッチ入っちゃってることがわからないから、そのまま部屋から帰して……だよね」

巫女「そうだね」

少女「そんなこと、わたししないもん」

巫女「でも昨日、少女ちゃんは吸血鬼さんに似たようなことしちゃったんじゃない?」

少女「寝てるときに?」

巫女「ちがうちがう。ごはん作ってるとき、指切って、吸血鬼さんに舐めてもらったでしょ?」

少女「そうだね……あ。」

巫女「あ。 って、気付いた?」

少女「ちょっと待ってよ? つまりわたしは、吸血鬼のことを思いながら料理してたら指切っちゃって、自分の血を舐めてて……そこに吸血鬼が……って、ああ!」ポムッ

巫女「ぽむ、じゃなくってさ。まあ、そういうこと。わたしたちに人間とってのエッチが、バンパイアにとって血を吸うことだったら? 自分の指を切って血を舐めるのは、バンパイアにとってどんな行為なのか、相手に自分の血を舐めてもらうのはバンパイアにとってどんな行為なのか?」

少女「むぐ……つまりわたし、あのカマトトお嬢さまと同じだったの!?」

巫女「んー、カマトトって知ってて知らないふりすることだから、ちょっと違うけど、そうね」

少女「どうしよ……わたし、吸血鬼にあやまらないと」

巫女「あやまるにしてもさ、どうするの?」

少女「どうするって?」

巫女「お嬢さまがエッチな知識を身につけてさ……」

令嬢『ま……まあ! こ、恋人同士はそのようなことをするのですか!?』

メイド『ふっふっふ、そうですよー。それに、あれをこうして、あーして……』

令嬢『は、はわ……はわわわわ///』

メイド『キョイキョイして、クミュクミュして、ニュミニュミして、マロマロしちゃうんですよ!』

令嬢『きゃああ! はしたない! はしたないですわぁ!!』

メイド『でも、どうするんですか?』

令嬢『どうって?』

メイド『だって、執事さんにそんなことまでさせたなら、つづきもしてあげるべきでしょ?』

令嬢『つづきって……執事のを、わたしも……口で?』//////

メイド『ううん。それだけじゃありません。執事さんのこと好きなんでしょう? 最後までしてあげなくってどうするんです?』

令嬢『最後まで……執事のを、わたしのここに』

………………
…………
……

少女「つまり、吸血鬼とエッチしろってこと?」テレテレ

巫女「ちっがーう! ……でも、たしかに令嬢と少女ちゃんは事情が違いすぎるね」

少女「令嬢にとってはエッチなことを最後まで……だったから……」

巫女「令嬢の場合は……まあ、男女のそういうことを執事とするのかが問題なんだけど」

少女「それを私に置き換えたら、吸血鬼にわたしの血を吸わせて良いかだめか……だよね」

巫女「そう、そこ。令嬢と執事の問題は、世界中の女の子がいつかは経験してく人生のプロセスだけど、少女ちゃんと吸血鬼さんの場合、吸われたら人間じゃなくなっちゃうからね。人生が終わっちゃうもの」

少女「そうなんだよ……どうしたらいいんだろ?」

巫女「吸血鬼さんに血を吸われてもいいの?」

少女「吸われるのは良いんだけど、バンパイアになっちゃうのがなあ……むー」

巫女「たしかに……じゃあさ、吸血鬼さんのこと、好き?」

少女「うん」

巫女「即答!? もう決まりでしょ。吸われちゃいなよ!」

少女「でもさ、吸血鬼のやつ、吸おうと思えば、いつでもわたしの血を吸えるんだよ?」

巫女「そうね」

少女「なのに、あえて吸うのを我慢してるなら、何か理由があるんだろうし。昨日の台所で指をなめさせたのは、その我慢を馬鹿にしてるようなもんでしょ? だからさ……あいつと、ちょっと話をしてみようと思うんだ」

巫女「真面目な話よね?」

少女「そだね……結婚するかどうか、するならいつ頃か……どうして無理矢理にでもわたしを奪わないのかって……そういうことだもん。あいつと真面目に話すのは、初めてかも」

巫女「……そっか」

少女「……そろそろ帰ろう? 夕方遅くなっちゃったし……少年と淫魔は?」

巫女「少年くんは部活。淫魔さんは早めに帰ったみたいよ」

少女「そうなの? まあ、あのビデオを見られなくって助かったけどさ」

巫女「まあ、後でネットにアップしておくけどね」

少女「だめ」

巫女「えー……でも、せっかく作ったのに……」

少女「やめてください、お願いします」

巫女「もう、わかったわ。私たちだけのないしょ。 ……はーい注目。大道具さん、スタッフさんも動画を持ち出しちゃダメですよ? では、撤収しまーす」

オー リョウカーイ

少女「おお、スクリーンが空に消えていく……あれ? あのスクリーンはどこに行くんだ?」

巫女「気にしない、気にしない。 ほら、帰って吸血鬼さんとお話しするんでしょ?」

少女「おっと、そうだった。帰ろ。巫女ちゃん」

巫女「うん」

………………
…………
……

少女と巫女が学校で話している頃。

少女の家。

淫魔「ごめんくださーい 吸血鬼いますかー?」

淫魔「んぅ? おーい、吸血鬼? いないのー?」

淫魔「おかしいなあ……たしかにあいつの魔力の気配がするんだけど」

淫魔「おじゃましまーす。あがりますよー? あがりましたよー?」

淫魔「吸血鬼? んぅ? 2階か……」トテトテトテ

淫魔「奥の部屋……だねえ」

淫魔「ん、ここか」

コンコン

淫魔「もしもーし。吸血鬼? いるんでしょ?」

???「ううぅ……ぐるるる……」

淫魔「入るよ」

ガチャッ

淫魔「あ、やっぱり居た……ぅわ!?」

吸血鬼に与えられた寝床の部屋。
ベッドに腰掛けて、吸血鬼は、自分の両手をズタズタに噛み裂いていた。

吸血鬼「淫魔? 何しに来たんですか」

淫魔「何しにって、あんたこそなにやってるの!?」

口の回りは血でまっ赤に染まり、噛み裂かれた両手は筋肉はおろか白い骨まで露出している。

淫魔「ちょっと待ちな……ん……」

淫魔が目を閉じ両手をかざすと、吸血鬼の傷ついた両手はジクジクと肉が盛り上がり、皮が張り、皮膚で覆われて元通りになった。

淫魔「これでよし……んで? どうしてそんなに、ガブガブしちゃってたわけ?」

吸血鬼「これは……罰です」

淫魔「バツぅ? あんた、何かしたの?」

吸血鬼「私は、少女さんの純粋な気持ちに劣情を抱いてしまった。あんなにまっすぐに私を信頼してくれたのに。だから指の傷の治療を申しつけてくれたのに……なのに私は!」

淫魔「あー、はいはい。指の血吸って味見して、あんたの気分は乗ってきたのに、何もわかってないあの子が寸止めして……夜寝て、朝昼過ぎても悶々として、ついには我慢できないでオナニーしてたってトコロでしょ? 罰なんて格好つけちゃって、結局は自分の本能に逆らえないだけでしょ」

吸血鬼「……ぐ」

淫魔「答えられないってことは、図星か。まあ、あんたらバンパイアは、吸血の欲求が我慢できなくなると、自分の指を噛んで血を吸うって言うからね……でも」

ベッドに腰掛ける吸血鬼の手を取り、淫魔は続けた。

淫魔「でも、あんなにひどく噛むなんて、やっぱり、自分が許せないの?」

吸血鬼「……はい」

淫魔「吸っちゃえば良いじゃない。あの子をさっさとバンパイアにしてさ、魔力の供給もお互いにしっかりしあって、魔界に帰って結婚式すれば良いじゃん」

吸血鬼「それは、イヤなんです。少女さんをバンパイアにしてしまっては、あの方の一生をバンパイアに決めてしまいます。人間の一生は、私たちよりはるかに短いですが、私たちよりも選択肢がずっと多い……その可能性を、私に潰す権利はありません」

淫魔「だから、ずっと近くにいて、ちょっとずつ調教して、少女が自分の手に落ちてくるのを待ってるわけ? それもどうかと思うけどなー」

吸血鬼「何を……」

立ち上がろうとする吸血鬼を、淫魔はベッドに押し倒した。

淫魔「無理してるんでしょ? 現世にいるだけで、わたしたちは魔力をどんどん消費する。わたしはそこらの人間をレイプすればいくらでも足りるし、毎晩少年が相手してくれるから、魔界にいたときよりもむしろ魔力が多いくらい。でもあんたは……」

淫魔は吸血鬼の両手をベッドに押しつけた。

淫魔「少女は満足な魔力をくれない。でも、あんただって自分から魔力を得ようとしてない……自分の力が弱まってるのわかるでしょ? このままじゃ、あんた……死んじゃうよ?」

吸血鬼「少女さんのためなら……私の命なんて」

淫魔「……」

吸血鬼「……淫魔?」

淫魔「あ、レイプするから」

吸血鬼「はい!?」

淫魔「べつにさ、あんたのこと嫌いになったわけじゃないんだよ。少女とあんた、完璧に両思いだから、あげちゃっても良いかなって思うだけでさ……でも」

スルスルと服を脱ぎながら、淫魔は続ける。

淫魔「宝を盗られるはもいい。私だって、盗ったんだから。でも、盗った宝を粗末に扱うのは許さない」

淫魔は服を脱ぎきり、続いて吸血鬼の服を破り始めた。

吸血鬼「くっ……淫魔! いくらあなたといえど、これ以上は!」

淫魔「あー、ふつうにレイプだから。強姦だから。いわれの無い一方的な性的暴力だから」

ぞわりと淫魔の背中から、コウモリの翼が部屋いっぱいに広がる。

淫魔「イヤなら力尽くで止めなよ……もっとも」

魔界にいた頃とは違う、竜のような力強い翼が、背中に3対。

淫魔「わたしのテク喰らって、あんたがいつまでイヤがっていられるか、楽しみだけどね」

吸血鬼「淫魔、まさか本気で……」

歴然たる力の差を感じ、吸血鬼の目に絶望が浮かんだ。

淫魔「ほら、バンパイアの王子様……んふふ」

淫魔の姿がぐにゃりとゆがみ、顔も体つきも、吸血鬼の主人である少女のものになった。

吸血鬼「あ、ああ……たのむ、やめてくれ!」

少女『わたしを抱いて?』

きょうはここまで

更新間隔開いてます。

……すみません。でも、ちゃんとさいごまで書くよ!

学校からの道

少女、少年、巫女の3人が帰り道を急ぐ。

とっても急ぐ。

少年「どうしたんだよ巫女。なんでこんなに急ぐんだ?」

巫女「説明は後! 早くしないと吸血鬼さんが大変なことに!」

少年「吸血鬼さんが? 少女、どういうことだ?」

少女「わたしもわかんないよ。巫女がいきなり走り出して」

巫女「ふたりとも、ごちゃごちゃ言ってないで走って!」

少女「巫女っ! いったいなんなの?」

巫女「立ってるのよ!」

少女「何が!」

巫女「エッチなフラグが!」

少女「な……なんじゃそりゃあああ!」

巫女「だからほら! 走る!」

少女の家の玄関

少女「ただいまー」

巫女「おじゃましまーす」

少年「おじゃまします……ん? これは……」

少女「どうしたの?」

少年「これ、淫魔の靴だ」

少女「……なんで淫魔さんの靴があるの?」

巫女「あー、やっぱり」

少女「やっぱりって?」

巫女「留守中の男性の元に、サキュバスが来たら? これぞエッチなフラグ!」

少女「そりゃあ淫魔さんは人間相手だったらひどいことになりそうだけど、吸血鬼だよ?」

少年「そういえば淫魔のやつ、今は吸血鬼さんが弱ってるから、食べ頃だとか……言って……たな」

???「たすけ……たすけ……少女……ううぅ……」

巫女「2階から、押し殺すような声が……」

少女「……」ダッ

2階 吸血鬼の部屋

ダダダダダ …… バンッ!

少女「吸血鬼! だいじょう……ぶ……?」

巫女「少女ちゃん、吸血鬼さんは!? ……あれ?」

少年「淫魔! いくらなんでもやって良い事と……ありゃ?」

吸血鬼「あああ……少女さん少女さん少女さん」スリスリスリ ナデナデナデ

淫魔「少年……少女ぉ……巫女ぉ……たすけてぇ……」グッタリ

少女「なにこれ? どういう状況?」

巫女「えっと……全裸の淫魔さんが、服がビリビリになってる吸血鬼さんに全力で頬ずりされて、ぐったりしてる……ね」

少女「いや、そんなの見ればわかるでしょ?」

巫女「だって、エッチな展開にならないから、わたしが説明しないと」

少女「説明って……」

少年「おい淫魔、大丈夫か?」

淫魔「うううぅ……少年……もういろいろダメぇ……」グッタリンコ

吸血鬼「ん……おや?」

少年「吸血鬼さんも、しっかりして下さいよ」

吸血鬼「少女さんが……ふたり」

少年「へっ!?」

吸血鬼「ここが楽園だったのか! 少女さん! 両手に少女さん!」グイッ

少年「え……ちょっ、吸血鬼さん!?」

吸血鬼「まふまふまふ! 少女さん! ああ少女さん! 少女さん!」スリスリスリ ナデナデナデ ホオズリズリ

少年「えっ!? ええええ!?」

吸血鬼「少女さん! 少女さん! 少女さん!」マニュマニュマニュ! モヒュモヒュモヒュ!

淫魔「ううぁ……ぐふぅ……」グッタリ

少女「なんか、害はなさそうだね」

巫女「そうね。あれは偽フラグだったかー」

吸血鬼「あああ……少女さんの香り……」まふまふ

少女「いやそれ、わたしじゃないから」

淫魔「見てないでたすけてぇ……」グッタリ

少年「ふぁ……あぁ♡……ん♡」とろーん

巫女「なんか、少年くんが出来上がっちゃってる……」

少女「出来上がってる?」

巫女「ほら、ズボンのところ」

少女「へ? うわ、うわわわわ////」

少年「はあぁ♡……んうぅ♡ 吸血鬼さん、やめてぇ♡」

吸血鬼「少女さん少女さん少女さん……」スリスリスリスリ

少年「あっ♡ だめ、出るっ♡ でちゃ……あああああっ♡」

少女「やめいっ!」スパーン

吸血鬼「あ痛っ!? ……あれ?」

少年「あ……え……え?」ピクッ

吸血鬼「私はいったい何を……?」

淫魔「吸血鬼ぃ……とりあえず放せぇ……」モゾモゾ

吸血鬼「おおっ!? 淫魔? すみません……少年さんも」

少年「うう……はうっ♡」ピクッ

淫魔「少年、だいじょうぶ? 立てる?」

少年「いんまぁ……もう、おれ……」ハァ ハァ……

淫魔「うん……少女、おトイレ借りるね」

少女「ん。廊下出て右ね」

淫魔「ありがと……ほら、少年」

少年「うん……あぅ……♡」ハァ……ハァ……

トイレ

少女の家、2階にあるトイレは、ウォシュレットつき洋式便器が据えられた、ごく普通の空間である。
少女が小さかった頃に親が付き添う以外、ひとりずつでしか使われた事のないトイレに、淫魔と少年が納まった。

壁に全裸の身体を預け、淫魔は少年を便器に座らせる。

淫魔「うう、油断した……」

少年「なんなんだよ、あれ」

ふたりとも、顔に朱が差し、軽く汗をかいている。
少年の男性自身はズボンの上からでも見えるほど硬くいきり立ち、全裸の淫魔の乳房の先もぷっくりと膨らんでいた。

少年のズボンを手際よく脱がしながら、淫魔は答える。

淫魔「ほら、バンパイアって、夜に女の人の寝床に忍び込んで血を吸うでしょ?」

少年「そうだな……んっ」

淫魔「そういうときバンパイアは、おとなしくさせるために術で相手をものすっごく気持ちよくして、抵抗できなくさせるの……それをまともに食らっちゃったわけ」

淫魔は少年のズボンと下着を抜き取った。

淫魔「んはぁ……おいしそぅ……」

プリプリに張りつめた少年の男性器は、根元まで先走り汁にまみれ、キツい雄のにおいを放っていた。

淫魔は軽くキスして、一気に頬張った。

便器に腰掛けた少年の、引き締まった腰が震えた。

少年「んくっ! ……じゃあ吸血鬼さんは、おれと淫魔の血を吸おうとしてたのか?」

淫魔「んむちゅ……んー……ぷはっ」

淫魔はいちど喉奥まで性器を飲み込み、しかしすぐ吐き出してしまった。

淫魔「こっちも我慢できないから……いいよね?」

便器に座る少年にまたがり、淫魔はゆっくりと腰を沈めていく。

今日はここまで

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