ミカサ「エレン!」 アルミン「エレン!」(73)


アルミン「ミカサー。おはよう」

ミカサ「おはよう。アルミン」

アルミン「あれ?エレンは?」

ミカサ「知らない。アルミンと一緒じゃなかったの」


アルミン「僕が起きたときにいなかったから、先にミカサのところに行っちゃったのかと思ってたよ」

ミカサ「いいえ、私はエレンを見ていない」

アルミン「なら走ってるのかな?僕、エレンを呼んでくるよ」

ミカサ「行っても無駄。自主練中のエレンに声をかけて も追い返されるだけ」

アルミン「それもそうだね。エレンが満足するまで放っておこうか」

ミカサ「ええ」


アルミン「さすがミカサはエレンのことよく解っているね」

ミカサ「それもある。でもアルミンの方がエレンのことを解っているときもある」

アルミン「え?僕がエレンを?そんなことないよ」

ミカサ「気づいていないだけ。エレンはあなたを頼りにしてる」

アルミン「はは……エレンに頼っちゃってるのは僕の方なんだけどな」

ミカサ「エレンはそう思っていない」

アルミン「そうだといいな」



サシャ「あ、あのぉ……アルミン……何故二人分の朝食を持っているんですか?食べきれないと思うので是非私g」

アルミン「これはエレンの分だよ」

サシャ「でもエレンは見当たりませんが」

ミカサ「エレンは今自主練中。そのうち戻る」

アルミン「ごめんよサシャ。エレンを腹ペコにさせるのは可哀想だから、あげられないよ」

ミカサ「ええ。エレンに倒れられては困る」

サシャ「ええぇ……残念です」


アルミン「このまま待ってたらスープが冷めちゃうかな?」

ミカサ「そうなってもそれはエレンの自業自得」

アルミン「相変わらずミカサはエレンに手厳しいなぁ」

ミカサ「それにエレンはスープをかきこむときがあるから」

アルミン「そうだね。舌が火傷しなくなっていいかもしれない」

ミカサ「そういうこと。子供の頃よりは良くなっているけど、でもまだまだエレンは食べ方が幼い」

ミカサの距離感が原作っぽくていいな
期待


ミカサ →一にエレン、二にエレン、三にアルミン
アルミン→一にエレン、二にエレン、三にミカサ

な二人が好きw


アルミン「そうだね。エレンは良くも悪くも昔から変わってない」

ミカサ「エレン」

アルミン「え?……あっ、エレン!」

ミカサ「エレンおはよう」

アルミン「おはよう、エレン」

エレン「おう。朝食取っててくれたのか。悪いな」

ミカサ「アルミンが」

エレン「ありがとな、アルミン」

アルミン「エレンが自主練頑張ってるみたいだったからね。これくらいならお安いご用さ」


ミカサ「エレン、凄い汗」

アルミン「本当だ。エレン、朝食の前に汗を拭いたら?」

ミカサ「拭いてあげる」

エレン「い、いらねーよ。自分で拭く」

ミカサ「遠慮しなくていい」

アルミン「恥ずかしいんだよね」

エレン「恥ずかしくなんてねえよ!うっとうしいんだって」

アルミン「またエレンは……」ハァ


ミカサ「エレン、何をしてきたの」
エレン「走ってきた」

ミカサ「あまり無理はしないで」

エレン「してねえよ」

アルミン「エレンが頑張りすぎて倒れちゃうかもってミカサは心配なんだ」

エレン「だからしてねえって」

ミカサ「エレン、スープこぼれてる」

エレン「だから自分で拭けるっつってんだろうが」


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アルミン「同じ班だね」

ミカサ「……ええ」

アルミン「エレンと離れてしまったね」

ミカサ「……ええ」

アルミン「どうかした?」

ミカサ「私はエレンに世話を妬きすぎているのだろうか」

アルミン「あー……」


ミカサ「朝、うっとうしいとエレンは言っていた」

アルミン「でもエレンがミカサを本当に鬱陶しがってたら、もっと怒るんじゃない?」

ミカサ「それもそうね」

アルミン「エレン大丈夫かな」

ミカサ「エレンがどうかしたの?」

アルミン「今日はジャンとコニーと同じ班みたいなんだ。喧嘩とかしないといいけど」


ミカサ「大丈夫」

アルミン「でも、エレンのそばにストッパーになってくれる人がいないよ」

ミカサ「騒ぎ始めたら私が訓練をしつつエレンを止めにいく」

アルミン「君なら本当にできそうだね…」

ミカサ「それに」

ミカサ「いい加減にしてくれよエレン!!」

アルミン「」ビクッ

ミカサ「と、アルミンが言えば、エレンは1発で大人しくなる」


アルミン「ええー…」

ミカサ「エレン」

アルミン「え?あ、エレン!」

エレン「おう」

ミカサ「エレン、怪我はない?」

エレン「は?訓練前に怪我も何もあるわけねぇだろ」

アルミン「いや、エレンならあるよね?」

ミカサ「エレンならある」

エレン「お前らな……」

アルミン「今、エレンの話をしてたんだ。今日はジャン達と同じ班だろ?」


ミカサ「エレン、喧嘩はよくない」
エレン「してねえよ!まだ」

アルミン「なるべく穏便にね。エレンにはきついだろうけど、穏便にね」

エレン「お前らこそ怪我すんなよ」

ミカサ「エレンは私たちより自分のことを心配するといい」

エレン「なんだと」

アルミン「まあまあ。あ、ほらエレン、訓練始まるよ」

エレン「ん、じゃあな」

アルミン「エレンファイト!」

ミカサ「エレンがんばって」


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アルミン「あれ?エレンは?」

ミカサ「知らない。アルミンと一緒じゃないの」

アルミン「訓練終わってから僕は見てないよ。先に次の訓練場に行ったのかもしれないね」

ミカサ「エレンはいつも私たちを置いていく」

アルミン「はは、そうかもね」

ミカサ「私たちはエレンを待っているのに」

アルミン「エレンは鈍感だからな」

ミカサ「エレンは昔からそう」

アルミン「優しいのは優しいけどね」


ミカサ「ええ。エレンは優しい」

アルミン「覚えてる?開拓地にいたときもエレンがさ」

ミカサ「ええ。エレンはよく私たちの為に動いてくれていた」

アルミン「最初はこんなもんいらない!って怒ってたのに、エレンは僕たちの分のパンを取ってきてくれたりしたよね」

ミカサ「大人に喧嘩を売りながら」
アルミン「そうなんだよね。エレンは嫌なことがあると大人でも構わず叩いちゃってさ」

ミカサ「エレンはカッとなると周りが見えないから……」


アルミン「その度に僕とミカサでエレンを止めにいったね。僕は立ってるだけだったけど…」

ミカサ「そんなことない。アルミンだってエレンのために頑張っていた」

アルミン「エレン」

ミカサ「?……エレン!」

アルミン「やあエレン。先に行ってたんじゃなかったの?」

エレン「いや、お前らのこと探してたんだ」

ミカサ「私たちもエレンを探していた」

アルミン「エレンの方から来てくれるなんてラッキーだね」


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アルミン(エレンやミカサみたいに上手く動けなくてもお腹は減るなあ……)

ミカサ「エレンは?」

アルミン「あれ?ミカサと一緒じゃなかったの?」

ミカサ「知らない。アルミンと一緒だと思っていた」

アルミン「また自主練かな?」

ミカサ「エレン……」

アルミン「そんなに心配しなくてもエレンだって無茶はしないよ。訓練はこれからもあるんだし」


ミカサ「そうね。エレンを信じる」

アルミン「エレンの昼食はまた取っておくよ」



ジャン「ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ」

ミカサ「……エレンがいなくてよかったかもしれない」

アルミン「……そうだね。エレンがいたらまた騒ぎになっていたかも」
ミカサ「ジャンはエレンと喧嘩しすぎ」

アルミン「ジャンはエレンが昔取っ組み合いしてたガキ大将に似てるよね」

ミカサ「髪型とか」

アルミン「うんうん」



ミカサ「スープにエレンの嫌いな野菜が入ってる」

アルミン「本当だ。子供の頃からエレンはこれが食べれなかったよね」

ミカサ「食事に出る度にエレンは私の皿にこれを移していた」

アルミン「あはは、エレンらしいや」

ミカサ「好き嫌いはよくない。ので、今日は私がエレンにあげよう」ボチャボチャ

アルミン「いい加減にエレンも好き嫌い治したほうがいいからね。僕のもあげよう」ボチャボチャ



ミカサ「エレン」

アルミン「え!?げっ、エレン!」

エレン「アルミン、お前今、オレの皿に何かいれたろ?」

アルミン「えっ?何言ってるんだよエレンたら…」

エレン「いいや絶対見たぞ。何か入れた」

ミカサ「エレンの気のせい」

アルミン「そ、そうだよエレン。早く食べないと時間が無くなっちゃうよ」

エレン「怪しいな……」

ミカサ「エレン、何をしてきたの」

あったかい家族って感じだな


エレン「ん?対人格闘術の……あ!クッソ、オレこれ嫌いなんだよな。ミカサ」ボチャボチャ

ミカサ「まったくエレンは」

エレン「すっげえ入ってんなこれ……アルミンにもやる」 ボチャボチャ

アルミン「しょうがないなエレンは……」

ジャン「ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペ ラペラ」


エレン「…………」

アルミン(エレンがイライラしてる)

ミカサ(エレンがイライラしてる)

ジャン「ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ」

エレン「おいジャン」

アルミン「エ、エレン」

ミカサ「エレン」

エレン「相変わらず快適な脳内だな」

ジャン「ハァ?」


アルミン「エレンやめなよ」

ミカサ「エレン、座って」

エレン「面倒くせぇ……」

ジャン「同感だな……」

アルミン「エレン!」

ミカサ「エレン。やめなさい」

エレン「チッ」

アルミン「早く食べちゃおうよ」


----------


ミカサ「ハァ」

サシャ「どうかしたんですか?」

ミカサ「ジャンはどうしてエレンに突っかかるのか」

サシャ「ジャンのは遠回しな愛情表現なんですよ」

ミカサ「そんなものエレンは欲しくないし嬉しくない」

サシャ(冗談なんやけど)

ミカサ「せめてエレンが怪我をしないようにしてほしい」

サシャ「そうですね」


ミカサ「エレンは昔から生傷が絶えない。開拓地にいたときもエレンは誰彼構わず喧嘩したりして」

サシャ「大変ですね」

ミカサ「そう、エレンのお守りは大変。エレンの家族である私にしかできない。それにエレンは活発だったから 喧嘩以外でも生傷を作っていた。荒れた開拓地の中を小鳥の巣を探して歩いたりして」

サシャ「あらまぁ」

ミカサ「どうしてエレンが小鳥の巣を探したかというと、エレンはアルミンと仲良しだから、大体はアルミンの入れ知恵」

サシャ「仲良いですもんねぇ」


ミカサ「その日もエレンはアルミンに教えられて、ひばりの巣を見に行った」

サシャ「ははぁ」

ミカサ「エレンが急にいなくなったから、私はとても探し回った」

サシャ「心配ですねぇ」

ミカサ「エレンに何かあってはカルラおばさんに合わせる顔がない」

サシャ「偉いですねぇ」

ミカサ「でも探したけどエレンとアルミンは見つからなかった。二人が帰ってきたのは日が暮れてからだった」

サシャ「そっかぁ」


ミカサ「エレンは全身擦りむいていたし、アルミンも髪がボサボサで、私は本当に心配した」

サシャ「それはそれは」

ミカサ「でもエレンがひばりの巣のことを嬉しそうに話すから、あまり怒れなかった」

サシャ「そうなんですねぇ」

ミカサ「エレンは本当に危なっかしい」

サシャ「でもミカサがついてれば大丈夫じゃないですか?」

ミカサ「ええ。だから私はエレンを護る」

サシャ「頑張ってください」


ミカサ「サシャも何かエレンに変わったことがあったりしたら、教えて」

サシャ「はぁい」


サシャ(今の話、昨日も聞いた気が……)

いっつも話してんのかwww



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アルミン「ハァ」

マルコ「どうかした?」

アルミン「さっき食堂で、エレンがまたジャンと言い合いになりかけてただろ?」

マルコ「あぁ……そうだったね

アルミン「エレンもジャンも仲良く出来ないかな」

マルコ「価値観が違うから難しいだろうな。認め合えればいいんだろうけど」


アルミン「エレンは巨人が関係してることには頑固だから、今すぐは無理だね……」

マルコ「僕もジャンを上手く宥められればいいんだけ ど…」

アルミン「僕の方こそエレンを止められればいいんだけど、僕だけじゃ無理なんだよな」

マルコ「お互い苦労してるんだね」

アルミン「エレンは昔からそうなんだ」

マルコ「う、うん」


アルミン「エレンはよく僕が虐められているのを助けてくれたんだけど、今度はエレンがいじめっ子と取っ組み合いになっちゃっうんだ。もちろんエレンを止めようと するんだけどエレンより力がないから僕だけでは止められなくて、そればかりか僕が混ざったせいで余計にエレンが怪我をしたりしてあのときは本当に困って泣いてしまったよ。エレンは僕が泣いたのをいじめっ子のせいだと思ってもっと殴りかかろうとしたんだけどいじめっ子の仲間が来て、いじめっ子は三人いるんだけど三人が一斉にエレンに掴みかかったんだ。エレンは喧嘩っ早いけど強くないから三人相手はきついんだよ。でもエレンは負けず嫌いだから絶対に引こうとしなくって、あれはもうエレンも途中から何で喧嘩してるのか分かってなかったんじゃないかな?それくらい壮絶な殴り合いになっちゃってエレンは顔も身体も傷だらけで僕はエレンを助けたいんだけどやっぱり一人じゃ無理だからハンネスさんを呼びに行ったんだ。エレンを一人残すのはとても嫌だったけど早くエレンを助けたくてハンネスさんと一緒にエレンのところに戻ったんだ。そしたらミカサがいたんだよ!ミカサはエレンの代わりにいじめっ子たちを凝らしめていて、エレンは横で余計なことしやがってなんて怒ってたけどそれはないよなエレンだけじゃ勝てなかったものエレンはいつもミカサに文句ばかり言ってるんだよ本当はエレンだって感謝してるくせにエレンは素直じゃないんだ。いやそもそもエレンが喧嘩しちゃったのは僕のせいなんだけどでもエレンは僕がいくらいいって言っても助けにきてくれたんだエレンは僕が馬鹿にされるのが許せないらしくてそりゃ僕だってエレンが誰かに馬鹿にされるのは許せないけどなにも怪我をしてまで助けてくれることはないだろ?エレンは優しいんだ」


マルコ「そっか」


マルコ(今の話10回は聞いたよ)


アルミン「エレンはミカサがいないと止められないんだよ」

マルコ「あはは……ミカサは強い女性だから、さすがにエレンも敵わないんだね」

アルミン「うん。エレンは既に尻に敷かれているよ」


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アルミン「ミカサ。次の休日のことなんだけど」

ミカサ「エレンは?」

アルミン「え?知らない。エレンはミカサと一緒にいると思ってた」

ミカサ「私もエレンはアルミンと一緒にいると思ってた」

アルミン「じゃあまた自主練かな?」

ミカサ「休日の話?エレンがいないけど決めるの?」

アルミン「エレンには後で話せばいいよ。どこに行きたいんだっけ?」

ミカアルのnever ending Eren story


ミカサ「エレンは本屋に行きたいって言っていた」

アルミン「エレンが?珍しいな」

ミカサ「やっとエレンにも危機感が出てきた」

アルミン「というと?」

ミカサ「この前の座学の試験、エレンは減点ものだった」

アルミン「あ…そうだったね。じゃあエレンも勉強する気になったってことか」

ミカサ「と見せかけて小説を買ったら私はエレンをしめる」

アルミン「エレンが小説はないんじゃない?」


ミカサ「ええ。エレンには似合わない」

アルミン「五ページ目くらいで唸ってるエレンが想像つくよ」

ミカサ「それで、エレンはアルミンに音読を頼むのね」

アルミン「読んであげてもエレンは途中で寝ちゃうけどね」

ミカサ「興味があることじゃないと真剣になれないのはエレンの悪い癖」

アルミン「エレン」

ミカサ「エレン!」

エレン「何してんだ?」


ミカサ「エレンこそ何をしていたの」

エレン「ライナーたちと話してた」

アルミン「今、次の休日の話をしてたんだ。エレンは本屋に行きたいんだって?」

エレン「ああ。アルミン買うのに付き合ってくれよ。本がどうとか分かんねえからさ」

ミカサ「エレンずるい私も」ピトッ

エレン「お前は勝手に付いてくんだろ。くっつくな暑苦しい!」


アルミン「エレン僕も僕も」ピトッ

エレン「アルミンまでなんだよ」

ミカサ「エレンエレン」ピトピト

アルミン「エレーン。ははは」ピトピト

エレン「何なんだよお前ら!?」


ジャン「……」

マルコ「……」

ジャン「……」

マルコ「ジャ、ジャーン。ジャンジャン」

ジャン「いいんだマルコ…いいんだ…別に…」

マルコ「元気出しなよ」

このssで何回エレンと言うか見物だな!


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ミカサ「エレン!」

アルミン「エレン!怪我したって本当!?」

エレン「あぁ、ちょっとヘマしちまってな。ただの切り傷だ」

ミカサ「膿んだら大変。手当てしよう」

エレン「いいって」

アルミン「エレン、ミカサの言う通りにするんだ。小さい傷だからって甘く見ちゃいけないよ」

エレン「こんなのいつもだろ」

ミカサ「だから私たちは心配している」

アルミン「古傷が治らないうちに新しいのを作るじゃないか」


エレン「あー分かったよ。水で流しときゃいいんだろ」

ミカサ「消毒もする」

アルミン「医務室に行こう」

エレン「は!?大袈裟すぎやしねぇか」

ミカサ「エレンがアルミンを心配してるときの方がもっと大袈裟」

アルミン「そうだよ。僕が怪我したら何がなんでも医務室に連れてくくせに、エレンは自分に無頓着すぎる」

エレン「そんなことねぇよ。おいミカサ、引っ張んな!自分で行くから!」


アルミン「付き添うよ」

ミカサ「私もついてく」

エレン「は?いいよ別に」

アルミン「嫌だよね?」

ミカサ「嫌だ。エレン」ピト

エレン「お、重い……」


----------------


ミカサ「エレン」

アルミン「ミカサ、何して……うわぁリスだ!可愛いな」

ミカサ「エレン」

アルミン「え?エレン?どこ?」

ミカサ「このリスがエレン」

アルミン「エレン?」

ミカサ「エレンで、こっちがアルミン」

アルミン「どこらへんがエレンと僕なの?」

ミカサ「顔がエレンに似てる」

アルミン「うーん……言われてみれば目がエレンに似てるかも」


ミカサ「エレンに木の実を分けてあげてるのがアルミン」

アルミン「それ言うならミカサじゃない?」

ミカサ「エレン、こっちにおいで」

アルミン「近づいたら逃げないかな?」

ミカサ「エレンに似てるんだから私たちのことは怖がらない」

アルミン「その理屈はどうだろ」

ミカサ「ちっちっエレンエレン」

アルミン「え?うそ、来た!エレン!」


ミカサ「エレン、もっとおいでエレン」

アルミン「エレンこっちこっち。こっちだよーエレン」

ミカサ「エレンきた」

アルミン「エレンいいこいいこ」

ミカサ「エレンよしよししたい」

アルミン「エレン可愛いな」

ミカサ「エレンどんぐりあげる」

アルミン「エレンこれはどう?好き?」


ミカサ「食べた」

アルミン「エレンもっとお食べ」

ミカサ「エレンのほっぺ大きい」

アルミン「エレンの手ちっちゃいね」

ミカサ「エレン帰っちゃうの?」

アルミン「気を付けてお帰り」

ミカサ「エレン、アルミンさよなら」

アルミン「エレンまたね」

ミカサ「エレン」

アルミン「あ、エレン!」

エレン「オレのこと呼んだか?」



ミカサ「エレンは呼んだけどエレンは呼んでない」

エレン「は?意味がわからん」

アルミン「エレンには内緒だよね?」

ミカサ「ええ。エレンには内緒」

エレン「なんだよそれ」

アルミン「エレンには教えられないなぁ」

ミカサ「エレンには教えられない」

エレン「変なやつらだな……」

エレンがゲジュタルト崩壊した


--------------


ミカサ「エレンは?」

アルミン「エレン?トイレだよ。先に食べててくれって」

ミカサ「ならエレンの分を取ってくる」

アルミン「うん。じゃあ僕はエレンの席をとっておくね」



ミカサ「これがエレンの分」

アルミン「また具が沢山入ってるね。エレンが喜びそうだ」

ミカサ「エレンにはいっぱい食べてもらわないと」

アルミン「ん、このスープいつもより塩味が濃い」

ミカサ「本当。エレンが好きな味」

アルミン「エレンの嫌いな野菜も入ってるけど」

こりゃあ巨人化したら巨人が寄って来るわけだわw


ミカサ「エレンには今度こそ食べてもらおう」ボチャボチャ

アルミン「じゃあ僕のもエレンにあげよ」ボチャボチャ

ミカサ「エレンにばれないようにしないと」マゼマゼ

アルミン「下の方に沈めよう」マゼマゼ

ミカサ「エレン」

アルミン「えっ、エレン?うわ、エレン!」

エレン「なあアルミン、何でオレのスープ混ぜてんだ? 何か入れてたろ? 」

アルミン「え?ええええエレンな、なに言ってるんだよ……気のせい気のせい」


エレン「いや、オレは今度こそ見たからな!何した!?」

アルミン「エレンの見間違いだよ~……」

エレン「んな訳ねぇ」

アルミン「僕がエレンに嘘をつくと思う?」

エレン「思う」

ミカサ「エレンひどい」

アルミン「エレン……そんなに僕を信用してないのかよ」

ミカサ「エレンひどい」

エレン「うっ……わ、分かったよ。悪かった」

アルミン「今日のスープ、エレンの好きな味だと思うよ」


エレン「本当だ。うまい」

ミカサ「……」

アルミン「……」

エレン「……ん?なんだよ今度はコレ……」

アルミン「あぁー……エレンたらついてないね」

エレン「……ん?……んん!?なんかスゲェ入ってんな…………あぁ!?」

ミカサ「エレン、そんなに混ぜない。行儀が悪い」

エレン「アルミン……」

アルミン「えっ、な、なんだい……怖い顔だな……」


エレン「食え」ボチャボチャ

アルミン「あっ。何するんだよエレン。好き嫌いしちゃ駄目だろ」

エレン「お前ぜっったい自分の分も入れたろ?」

アルミン「い、入れてないよ」

エレン「嘘つくな」ボチャボチャ

アルミン「あーあ」

ミカサ「エレン、アルミンは入れてないと言っているのに」

アルミン「エレンの好き嫌いがなくなる日はまだまだ遠いね」

ミカサ「ええ。困ったことに」

エレン「大きなお世話だ。オレはお前らの息子じゃねえんだぞ」

ミカサ「じゃあなに?」

アルミン「なに?」

エレン「…………」

この様子をジャンはどのように見てるのだろうか…




-----------


コニー「今日も疲れたー」

ジャン「おいクセェ足こっちに向けんな!」

マルコ「エレン、アルミン、ポーカーでもしない?」

エレン「オレはパス」

アルミン「え?エレンやらないの?」

エレン「眠い。お前は行ってこいよ」

アルミン「先に寝ちゃう?」

エレン「寝る。おやすみ」

アルミン「そっか。おやすみ。エレン、また明日」


コニー「アルミンだけか?」

アルミン「うん。エレンは先に寝るって。疲れたんじゃないかな」

ジャン「けっ、死に急ぎ野郎がいなくてせいせいするぜ」

アルミン「うん。エレンもジャンがいるから来なかったというのはあるんじゃないかな」

ジャン「は!?なんだt」

マルコ「じゃあ始めようか」


コニー「アルミン強いよなー」

アルミン「トランプくらいなら開拓地にもあったし、エレンやミカサと一緒に遊んでたからね」

コニー「エレンは弱くねえか?」

アルミン「エレンは昔から弱いんだよ」

マルコ「そうなんだ」

アルミン「毎回ババ抜きでババを引くのはエレンだったし、 七並べでキングや1を持ってるのもエレンだったし」

ジャン「何かに呪われてんじゃねえのか」


アルミン「ミカサもそう思ってエレンを心配してたよ。あんまり心配するものだから僕も心配になって二人でエレンを抱き締めたっけ」

マルコ「ジャン涙拭きなよ」

ジャン「まだ泣いてねえよ!」

アルミン「エレンもああ見えて結構泣き虫なんだよ。よく転んでミカサに手当てしてもらってたよ」

マルコ「ジャン、怒っちゃ駄目だよ」

ジャン「怒ってねえy」

アルミン「エレンはジャンと喧嘩するせいで怒りっぽく見えるけど、それは信念とか大事なものを傷つけられたからで あって、本当はそれなりに穏やかなんだよ。無愛想って言う人もいるけど、エレンと話せば印象は変わるよ」


コニー「そうかぁ?アルミンとミカサには優しいかもしれねぇけd」

アルミン「そうだね。エレンが僕とミカサに優しいのはやっぱり一緒にいた時間が長いからじゃないかな?僕は ミカサが来る前から友達だったし、ミカサは一緒に住んでたからね」

ジャン「」

マルコ「死ぬなジャン!」

アルミン「エレンは慣れてくれば駄々だって捏ねるし、 この前なんか寝ぼけてミカサに何で起こしてくれなかったんだよ、なんて怒ってて面白かったよ。ミカサが男子寮にいるエレンを起こせるはずないのにね。目が覚めてきたら今度は僕に同じこと言うしエレンはそろそろ自分で起きてくれてもいいと思うんだよな。今日みたいに朝に自主練する気にならないと寝坊助なんだもん。寝るときだって一緒の時間に寝ないと駄目って雰囲気のときがあって僕も寂しいから別にいいんだけどさ、昔はよくエレンとミカサと三人で一緒に寝たんだけどエレンは寝相が悪くてミカサや僕に抱きついたりミカサにイタッッ!」

コニー「エレン」

アルミン「あれ、エレン……寝たんじゃなかったの?」


エレン「なに話してんだお前は!?なに話してんだ!? このバカッ!寝んぞ!!///」

アルミン「え?え!?待ってよエレン、引っ張らないでくれよ。まだ僕トランプ……」

エレン「寝るんだよ!///」

アルミン「えええ…」

マルコ「おやすみー」

ジャン「」

コニー「次ジャンだぜ」




ミカサ「……」

サシャ「ミカサ、寝ないんですか?」

ミカサ「エレンのことを考えていた」

サシャ「そうなんですかぁ」

ミカサ「おやすみ」

サシャ「おやすみなさぁい」



ミカサ(エレンもアルミンも、もう寝たかな)モソモソ


ミカサ(エレン、おやすみなさい……)



ミカサ(また明日……)








完。

終わりです。
読んでくれてありがとうございます。

「エレン」でページ内検索をかけた結果、261回の模様
みんな可愛かった乙乙ミン

全部のレスで割っても1レス3回以上だと...

乙可愛い上にエレンのゲシュタルト崩壊

エレンがもう死んでてミカサとアルミンがおかしくなってるのかと思ったw

乙です

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