佐天「ポケモンを実体化する能力かぁ……」(122)

佐天「御坂さーん!」フリフリ

御坂「あ、佐天さん。それに初春さんも」

初春「こんにちはー」

佐天「聞いてください御坂さん!ついに……私も能力者になったんですよ!」

御坂「ホント!?やったじゃない!」

初春「しかもいきなりレベル2らしくて………私抜かされちゃいました」エヘヘ

御坂「で、どんな能力なの?」

佐天「ふふふ……御坂さん、初春の頭を見てください」

御坂「頭………?」

モゾモゾ……

御坂「へぇっ!?何か動いてる!?」

佐天「初春、取っていい?」

初春「どうぞ」

佐天「……よいしょ」ヒョイ

キレイハナ「ハナハナッ!」

御坂「え……これって…ポケモン?」

佐天「はい!」

御坂「もしかして……佐天さんの能力で?」

佐天「さすが御坂さん!ご明察です!………これが私の能力………ポケモンを実体化させる力!『幻獣使い(ポケモンマスター)』です!」

初春「私も最初は驚いちゃいましたよー、御坂さんも一匹どうですか?可愛いですよ?」ギュッ

キレイハナ「ハナハナッ!」

御坂「うーん………佐天さん、それってどんなポケモンでも良いの?」

佐天「えー確かレベル2は第二世代までならなんでも出来たと思いますよ」

御坂「じゃあ………サンダースってお願い出来る?」

佐天「へ?」キョトン

初春「サンダース……ですか?」

御坂「え?何?」

佐天「いやーてっきり……」

初春「ピカチュウだと思ってましたよ」

御坂「うーんピカチュウでも良いんだけどね……鼠だと婚后さんの飼ってる蛇がいるじゃない?」

佐天「そう言えば……確かに食べられちゃいそうですよねー」

御坂「それにサンダースって蓄電するでしょ?だから私には丁度良いかなーって」

初春「あー、電磁波とかの関係もありますもんね」

佐天「成る程……分っかりました!見てて下さいよ~~!」グググ

御坂「…………」ワクワク

佐天「でぇぇぇえ~~い!」ボンッ

サンダース「シャーッ!」

佐天「成功ですよ御坂さん!」

御坂「か………可愛い……」プルプル

サンダース「?」

御坂「おいでー、怖くないわよー♪」

サンダース「シャー」テクテク

御坂「やっぱ逃げないんだ……」

サンダース「シャッ♪」ピョン

御坂「わっと……」ダキッ

初春「可愛いですねー」

御坂「えへへ~///」トロン

佐天「(かわええのう……)」

初春「じゃあ私は風紀委員の仕事があるので失礼しますね」ペコリ

御坂「あ、そうなの?じゃあねー」

佐天「私も失礼しますね、友達と遊ぶ予定入ってるんで」

御坂「あ、佐天さん。この子って消えたりしないわよね?」

佐天「大丈夫みたいですよ、後食べ物とかも普通ので良いみたいです」

御坂「そう。じゃあまた明日」

佐天「さようならー」

ザワザワ……
アレサンダースジャネ?エ,マジデ?
ンーカワイイニャー
トキワダイノコモイイケドボクハサンダースデモ……
ウワァ……ナイニャー

御坂「やっぱ目立つわね……」ハァ

サンダース「?」

御坂「ううん、大丈夫よー♪」

黒子「お姉さまーーー!!」ヒュン

御坂「あ、黒子」

サンダース「シャーッ!」

黒子「な、なんですの!?この生物は!?」

御坂「えへへー可愛いでしょー///」ギュウウ

サンダース「シャー♪」スリスリ

御坂「もーくすぐったいわよー///」

黒子「…………」ワナワナ

御坂「黒子?」

黒子「そ、そこは私の場所ですのー!」ガバッ

サンダース「シャッ!」バチバチィ

黒子「あばばばばば」ビリビリ

御坂「………やるわね」

サンダース「シャー♪」

学舎の園

黒子「で、どうしますのお姉様」

御坂「どうするって?」

黒子「その子は何処でお飼いになるんですの?」

御坂「ここで………寮で飼うわよ」

黒子「寮内はペット禁止ですの!」

御坂「……バレなきゃ良いわよ!」

黒子「寮監にバレたらお終いですわよ」

御坂「そこらへんは上手くやるから……お願い!」

黒子「ハァ……世話は手伝いませんわよ」

御坂「ホント!?ありがと黒子♪」ギュッ

黒子「い、いえ!おやすい御用ですの///」テレテレ

黒子「(嗚呼……お姉様に抱かれている……後1時間はこうして………)」ムラムラ

サンダース「………シャー」

御坂「ん?どうしたの?」パッ

黒子「!?」

サンダース「シャー……」

御坂「あ、お腹空いたのね?待ってて、すぐ用意するから」バタン

サンダース「シャッ♪」

黒子「…………」

サンダース「………シャー」ニヤッ

黒子「ッ……この腐れ害獣がァァァッ!」バッ

サンダース「シャッ♪」ヒョイッ

黒子「このっ……素早いですわね!」

サンダース「シャー♪」

黒子「ですが……甘いですの!」ヒュン

サンダース「シャッ!?」

黒子「捕まえましたわ……あら?」スカッ

サンダース「残像だ」

黒子「これは……"かげぶんしん"!」

サンダース「シャー♪」

黒子「フフッ………やってくれますのね……ですがお姉様のパートナーは私だけですのぉぉぉお!」

寮監「うるっさぁぁぁあい!!」バタァァン

黒子「……あら寮監様、どうしましたの?」ダラダラ

黒子「(これはマズイですの………ここでこの害獣が見付かってしまえば寮監の被害を受けるのはここに居る私!)」

黒子「(しかもお姉様に間違いなく責められる!これは詰みましたの……)」

寮監「どうしましたのじゃ無い、白井……貴様一人でナニをしている」

黒子「へ?」

寮監「この部屋にはお前と人形しかない様だが……」

サンダース(みがわり)「…………」

黒子「(この技は"みがわり"!助かりましたの!)」

黒子「コホン………お姉様が居なかったのでベッドではしゃいでただけですの」

寮監「御坂のベッドでか?」

黒子「はい、何か問題でも?」

寮監「いや問題だろう……まぁ良い、静かにしろよ」バタン

黒子「はいですの、御休みなさいませ~」フリフリ

黒子「ふぅ……」

ガチャ

御坂「今寮監来てなかった!?」

黒子「来ましたわ、なんとか誤魔化せましたけど」

御坂「そっか、なら良いわ」

サンダース「シャー♪」スリスリ

御坂「はいはい、ご飯よー♪」デレデレ

黒子「……デレ過ぎでありませんの?」

御坂「そ、そう?でもこの子が可愛いすぎるのが悪いのよ!」ギュッ

サンダース「シャッ!」

黒子「これは重症ですの………そういえば名前は付けてませんの?」

御坂「え?名前?」

黒子「何時までも種族名で呼ぶのも変でございましょう?」

御坂「うーん……それもそうねぇ……名前……」

黒子「見たところオスみたいですけど……ポチとか?」

御坂「犬じゃ無いんだから……」

サンダース「シャーーッ!」バチィ

御坂「お気に召さないみたいね」

黒子「ぐぬぬ……まぁお姉様のポケモンですしご自由にどうぞ」

御坂「うん、そうするわ」

御坂「(名前かぁ……)」

翌日

佐天「御坂さーん!」フリフリ

御坂「どうしたの?急に呼び出して」

佐天「ふふふ……私も御坂さんに並びましたよ!」

御坂「へっ!?……まさかレベル5に!?」

佐天「厳密に言うとレベル3.5位なんですけど……」

御坂「どういうこと?」

佐天「ん~~……まぁこの子を見てください」パチンッ

ズズ……

佐天「レベル3の私の能力は自分限定なら第四世代までを生み出す事が出来るんです」

ベキッッ!

佐天「カモォン!メタグロス!」

メタグロス「メタァ!」

御坂「メタグロス……600属まで自由自在って訳ね」

佐天「その通りです、私の能力なら伝説のポケモンだって思いのままですよ」

御坂「なら何でメタグロスなの?強いポケモンならカイオーガとか……」

佐天「御坂さん、メタグロスは凄い頭が良いって知ってます?」

御坂「まぁ知ってるけど」

佐天「その頭脳はスーパーコンピューター以上とも言われているんです」

御坂「………まさか!」

佐天「察しが早いですね……要はメタグロスに演算補助をさせてるんです」

御坂「それでレベル5って訳ね」

佐天「ただ一人につき一体しか実体化できないんで……」

御坂「結局佐天さんが使えるのは第四世代までなのね」

佐天「そう言う事です、まぁこれをきっかけに演算能力が上がると良いんですけど」

御坂「そうね、じゃあ頑張って!」

佐天「はい!今日はこの子を見せたかっただけなんで!」

メタグロス「メッタァ!」

御坂「アハハ……じゃあね~」

佐天「さようならー……メタグロス!でんじふゆう!」

メタグロス「メタッ!」フワッ

御坂「…………うかうかしてらんないわねー」ハァ

学園都市上空

佐天「空を飛ぶのって気持ち良いなぁ~」

メタグロス「メタァ」

佐天「しかしこの街も空から見るとなかなか違って……」

フコウダァァァ!!
マテゴラアァァア!!

佐天「あー……変わんないかも………」

メタグロス「メタァ?」

佐天「誰かスキルアウトに襲われてるみたいだね、助けに行こう!」

メタグロス「メッタァ!」

上条「何で上条さんばかりがこんな目に会わなきゃいけないんだよおぉぉ!」

不良A「良いから止まれゴラァ!!」

不良B「オラオラァッ!アニキはお怒りだぞっ!」

上条「くっそ……ん?」

ヒュルルルルル

不良B「………アニキ、何か聞こえません?」

不良A「ん?確かに……上か?」

佐天「止めなさぁぁぁい!」ヒュルルルルル

不良B「ア、アニキ!空から女の子が!」

不良A「なんじゃありゃあぁぁ!?」

チュドーーン

佐天「お兄さん、大丈夫ですか?」スタッ

上条「お、おう……キミは?」

佐天「通りすがりのポケモントレーナーですっ☆」キラッ

上条「ポ、ポケモン!?」

メタグロス「メッタァ!」

上条「うおっ!?本物!?」

佐天「はい勿論です!触ってみます?」

上条「あー……このポケモンってキミの能力で出来たの?」

佐天「そうですけど?」

上条「じゃあ止めとくわ、消えちゃうかもしれねーしな」

佐天「消える……まさか!」

上条「へ?」

佐天「都市伝説のあの方ですか!?」キラキラ

上条「え?俺都市伝説になってるの!?」

佐天「『どんな能力も打ち消す能力』だとか」

上条「俺だな」

佐天「うわぁ!握手してください!」スッ

上条「良いけど……そんな大それた人間じゃねーぞ?」ギュッ

佐天「……………ホントに能力が発動しない!」

上条「な?」

不良A「おい放置してんなよゴラァ!」

佐天「あ」

上条「忘れてた」

不良A「ポケモンだが何だか知らねぇがブッ飛ばしてーーー」ダッ

佐天「バレットパンチ」

メタグロス「メタァッ!」バキィ

不良B「隙有り!」バッ

佐天「えっ………!」

上条「ねぇよ!」バキィ

不良A&B「」

佐天「あの……ありがとうございます!」ペコリ

上条「良いよ、俺も助けられたしな」

佐天「………そうだ!」

上条「ん?」

佐天「あの……お名前教えてくれませんか?」

上条「俺は上条当麻、キミは?」

佐天「佐天涙子です。あの……上条さん、私お礼がしたいんです」

上条「え?良いよ別に」

佐天「私の気が収まりません。と言う訳で……でいっ!」ボンッ

上条「うおっ!?」

ヌケニン「ヌケー」

上条「ヌ、ヌケニン?」

佐天「その通りです!さぁどうぞ上条さん!」

上条「でも家には猫が……ポケモンなら平気か?」

佐天「ヌケニンならエサも要らないですし……それにほら」

ヌケニン「ヌケー」スリスリ

佐天「もうなついちゃってますし」

上条「……まぁいっか、じゃあ俺は夕飯の支度あるし帰るわ」

佐天「はい!さようならー!」

佐天「いやーまさか実在するとは……意外に冴えない感じだったけど」

メタグロス「メタァ」

佐天「あ、散歩の続き?」

メタグロス「メッタァ」コクリ

佐天「よし!じゃあ行こっか!」

メタグロス「メッタァ!」フワッ

御坂「~~♪」スタスタ

サンダース「シャーァ♪」

御坂「佐天さんも散歩してたし私もしとかないとねー」スタスタ

サンダース「シャー」チョイチョイ

御坂「ん?どうしたの?」チラッ

上条「ヌケニンかぁ……」

ヌケニン「ヌケー」

御坂「ポ、ポケモン!?」

御坂「ちょっとアンタ!」バンッ

上条「あ、御坂……とサンダース?」

サンダース「シャー」

御坂「何でアンタがポケモン持ってるのよ!」

上条「佐天さんって子から貰ったんだよ。お前もそうなの?」

御坂「そうよ……アンタ佐天さんに何かしてないでしょうねぇ……」

上条「するか!相手は去年までランドセル背負ってた子だぞ!」

御坂「なら良いけど……」

上条「サンダースかぁ……お前のとこペットOKだっけ?」

御坂「バレなきゃ良いのよ」

サンダース「シャー?」

御坂「あ、コイツ?コイツには私の電撃が効かないのよねー」

サンダース「………シャッ!」バチッ

上条「うおっ!」パキィーン

サンダース「シャッ!?」

御坂「やっぱ効かないのね……」

上条「だからっていきなり撃つな!」

御坂「それもう一発!」

サンダース「シャッ!」バチッ

ヌケニン「ヌケッ!!」サッ

上条「ヌケニン!?」

ヌケニン「ヌケー」パキィーン

サンダース「シャッ!?」

御坂「"ふしぎなまもり"ね……厄介だわ……」

上条「やるな……」

ヌケニン「ヌケー♪」スリスリ

御坂「……けど!」バッ

上条「何だ!?」

御坂「サンダース!"シャドーボール"!!」

サンダース「シャッ!」ボッ

御坂「"シャドーボール"はゴーストタイプの技!ヌケニンに効果はバツグンよ!」

上条「っ……させるかよっ!」パキィーン

御坂「!?」

上条「ふぅ……危なかった」

御坂「って……アンタそれはズルく無い!?」

上条「ズルくねぇよ!」

御坂「なっ……何開き直って………」

上条「御坂、お前のポケモンバトルに対する心はそれで良いのか!?」

御坂「え、やだ、ナニコレ?」

上条「良いか!トレーナーが自分を鍛えて一緒に戦いに身を投じる!!それがポケモンバトルだろうが!!!」

御坂「だって………ポケモンバトルってポケモンが……」

上条「トレーナーが身をもって力を研ぎ澄ますんだよ!そうすれば心は通わせるんだ!!」

御坂「…………」

上条「お前はどう思ってるんだ御坂!やるのかよ!?やらないのかよ!?」

御坂「…………グスッ」ポロッ

上条「………」

御坂「ゴメン……私が間違ってた」

上条「……泣かしちまって悪かったな」ポンポン

御坂「気にしてないから……それよりも私はどうしたら良いの?」ポロポロ

上条「今度……もう一度バトルしようぜ」

御坂「…………うん」

上条「今日はもう帰れよ、送ってくか?」

御坂「大丈夫、まだそんな遅くないし」

上条「そっか。じゃあな」

御坂「うん、バイバイ……!私次は頑張るから!」

上条「へいへい、楽しみにしてますよーっと」

帰り道

御坂「『トレーナーもポケモンと共に闘う』かぁ……」

サンダース「?」

御坂「………いつまでも『サンダース』じゃよそよそしいわよねー」

サンダース「シャー?」

御坂「今夜中にあなたの名前を考えるわ。待っててね!」

サンダース「シャー♪」

学舎の園

御坂「―――と、言うわけで」

黒子「………」

御坂「この子の名前、考えるわよ!」

サンダース「シャー」

黒子「むぅ………何故私が?」

御坂「こういうのは一人で考えるより何人かで考えた方が良いのよ」

黒子「なら……まず見た目からとかどうですの?」

御坂「見た目ねぇ………ツンツンしてるわよね」

黒子「で、電気を使えて無効化も出来ると」

御坂「電気………無効化……」

黒子「しかしそんな特徴では………見つかりませんわよね?」

御坂「うーん……………あ」

黒子「何か閃き増したの?」

御坂「ななな、何でも無いわよ///」アタフタ

御坂「(ツンツンで電気無効化って………アイツしか思い浮かばない………!!)」

御坂「当麻……ス……」ボソッ

黒子「へ?トーマス?」

御坂「え?いや、その……」アタフタ

黒子「成る程流石お姉様……電気と言えばトーマス・エジソンですわね……!」キリッ

御坂「お、おうともよ……」グッ

サンダース「シャー?」

御坂「よーし、今日からあなたはトーマスよ!」

サンダース「シャー!」

御坂「気に入ってくれた?」

トーマス「シャー♪」スリスリ

御坂「ふふっ、良かったー♪」

黒子「チッ………」

御坂「何よ?」ジロッ

黒子「いえ別に。もう遅いですし寮監が来る前に寝てしまいましょう」

御坂「そうね、じゃあお休みー」

黒子「お休みなさいませー」

御坂「あ、トーマスはこっちで寝ましょうねー」ポンポン

トーマス「シャー」ピョン

黒子「……私はどちらで?」

御坂「自分のベッドで寝なさいよ!」

黒子「………はいですの」グスン

翌日

女子A「ねー知ってる?ポケモンの噂」

女子B「あー知ってる、ポケモンを実体化させる能力でしょ?」

女子A「私もポケモン欲しいなー♪」

佐天「…………これって私の事だよね?」

初春「都市伝説になってますね………」

佐天「ついに私も学園都市で噂されるようになったかー!」バサッ

初春「ふぇっ!?スカート捲らないでくださいよ!別の都市伝説になりますよ!?」

佐天「ゴメンゴメン、ちょっと気分が良くてね」

初春「………でも気をつけてくださいね、佐天さんの能力を悪用する人とかも居るかもしれませんし………」

佐天「うーん、まぁ大丈夫でしょ。いざとなったら戦えるし」

初春「………それもそうですね♪」

キレイハナ「ハナッ!」

初春「ハナちゃんは戦う必要無いですよー」ポンポン

キレイハナ「ハナッ!」

メタグロス「メッタァ!」

佐天「頼りにしてるからね、メタグロス♪」ナデナデ

メタグロス「メタァ!」

イギリス国内

魔術師A「その噂は本当か?」

魔術師B「はい、生命を造り出すという神をも恐れぬ所業。それが行われている様です」

魔術師A「それはいけないなぁ……」ニヤリ

魔術師B「その力を我らの物にすれば……神になる事すら可能!」ニヤリ

魔術師A「して、場所は?」

魔術師B「科学の街、学園都市です………おっと通信が」

魔術師C『標的が決まった』

魔術師A「名前は?」

魔術師C『この娘だ、さっさと合流するぞ』

魔術師A「……了解」

数日後

佐天「たまには一人で散歩も良いなぁ~♪」トコトコ

子供「おねえちゃーん!」テテテ

佐天「え、私?」

子供「おねえちゃんってポケモン出せる人でしょ?」

佐天「そうだけど……何で?」

子供「私もポケモン欲しいなぁー♪」

佐天「良いよー。何が欲しいの?」

子供「友達も呼んで良い?」

佐天「もちろん!」

子供「ホント!?じゃあ呼んでくるね!」テテテ

数分後

子供A「私はね――――」

子供B「僕は――――」

佐天「はいはい、順番にねー!」

佐天「………ふぅ、これで全員分かな」

子供's「おねえちゃんありがとー!」

佐天「大事にしないとダメだよ!」

子供?「………そうだな」ニヤリ

佐天「え?」

子供?「少し眠っててもらうよ」

ヒュッ

佐天「ッ………!」ドサッ

窓のないビル

土御門「緊急の呼び出しとは……何事だ?」

アレイスター「……ある能力者が捕らえられた。相手は魔術師だ」

土御門「やり手の魔術師なのか?」

アレイスター「いや、本人達は姿を変えてみせるくらいの初歩的な魔術しか使えんよ」

土御門「なら心配はいらんだろう、暗部の一つや二つを使えば潰せるんじゃないか?」

アレイスター「……だが捕らえられた能力者が厄介でね。レベル5全員への協力を頼みたい」

土御門「………まぁ良い、連絡しておこう」

魔術師アジト

魔術師A「狙うはレベル5だ」

魔術師B「そこを潰せば……学園都市は我々が支配出来るな」

魔術師A「既に奴らへの対抗手段は整っている、各自ポケモンを持て」

カチャカチャ……

魔術師A「俺はアジトに居る、終わったら報告しろ」

魔術師's「了解」

黄泉川家

一方通行「あァ?敵対勢力だと?」

打ち止め「何か起きたの?ってミサカはミサカは不安そうに貴方の顔を伺ってみる!」

一方通行「全然不安そうじゃねェじゃねェか」

打ち止め「……ちゃんと帰って来てくれる?ってミサカはミサカは………」

一方通行「急に不安そうな顔すンなガキ、帰って来るに決まってンだろォが」

一方通行「(尤も……面倒な仕事にはなるだろうがなァ)」

垣根「敵対勢力……ですか」

フレメア「にゃあ。どうしたの?」

垣根「少し出掛けて来ます」

フレメア「お仕事?」

垣根「はい、この辺りは危険ですから皆さんの所へ戻っててくれますか?」

フレメア「……大体わかったけど……無理しないでね」

垣根「はい、なるべく早く戻って来ます」

メタグロス「メッタァ!」

御坂「メタグロスが飛んでたから何事かと思ったけど……」

トーマス「シャー?」

御坂「そう言う事だったのね……」バチィッ

トーマス「シャー……」

御坂「許さない……行くわよ!!」

トーマス「シャーッ!」

麦野「ったく……」

絹旗「侵略者の始末ですか、超懐かしいですね」

浜面「………大丈夫なのか?」

麦野「あぁ?テメェ私が侵略者ごときに負けるとでも思ってんのか?」

滝壺「大丈夫だよはまづら。むぎのはちゃんと戻って来てくれるから」

浜面「……ヤバくなったら連絡しろよ」

麦野「ったく……分かったよ」

食蜂「私が呼び出されるなんてねぇ」

縦ロール「女王……」

食蜂「心配しなくても大丈夫よぉ、私の能力知ってるでしょう?」

縦ロール「……はい」

食蜂「(ま、いざとなったらその辺の能力者を私の洗脳力で味方に付けるんだけどねぇ☆)」

縦ロール「行ってらっしゃいませー!」

削板「なるほど!要は敵を倒せば良いんだな!」

土御門『相手はかなりの強敵だ、油断するな』

削板「全く問題ない!むしろ燃えてきたぜ!」

土御門『……そうか、ちなみに相手は少女を人質に捕っている。余裕があれば救出もして欲しい』

削板「何ぃっ!?女の子を人質に捕るとは……根性無い連中だな!」

土御門『では、宜しく頼む』

削板「……性根から叩き治す!」パンッ

土御門「カミや~ん!大変だにゃー!」

上条「何だ!?魔術師か!?」

土御門「その通りだぜい。狙われたのは………この子だ」ピラッ

上条「この子って……佐天!?」

土御門「知り合いなら話は早い、この子が誘拐された。おそらく能力を使わされている」

上条「それって不味いんじゃ……」

土御門「そうだ、一刻も早く止める必要がある。既に奴らのアジトは分かってる、行け!」

上条「そんなもん……行くに決まってんだろ!!」

魔術師アジト

佐天「ぅ…………ん?」

魔術師A「お目覚めかな。佐天涙子」

佐天「私……何して……」

魔術師A「覚えて無いのかい?君は私達に良いモノをプレゼントしてくれたじゃないか」ニヤリ

佐天「……思い出した、あの時の子供ね!私の能力で何をするつもりなの!?」

魔術師A「まぁ、ありきたりだが世界征服だな」

佐天「そんなの出来る訳が……!」

魔術師A「出来る筈だ。それは君も理解してるだろう?」

佐天「………」

魔術師A「まだ神の如き力を持つポケモンを創り出すのはこの一体が限界のようだが………じき慣れるだろう」

佐天「………お前達なんかには協力しない!」

魔術師A「そうか、なら超電磁砲とやらは殺そう」

佐天「は……?」

魔術師A「君とは交流があったらしいからな。協力しないというなら殺す、協力するなら生かしてはおこう」

御坂「そんな………」

ビーー!ビーー!

魔術師B『超電磁砲発見、処分します』

魔術師A「……だそうだが?」

佐天「……分かった、協力する。だけど御坂さんに手は出さないで!」

↑ミス
×御坂「そんな……」
○佐天「そんな……」

魔術師A「……B、殺さず生け捕りにしろ」

魔術師B『はい?了解です……』

プツンッ

魔術師A「……五体満足かは保障せんがね」

佐天「(御坂さん頑張って………!)」

魔術師A「さて、私はコイツの能力の調整でもしようかな」

?????「…………」コクン

御坂「アンタの話し相手……そいつがボスね」

魔術師B「そうだが、それがどうした?」

御坂「アンタ達を速効で倒して佐天さんを助け出す!」

魔術師B「無駄だ、貴様は私に倒されるのだからな」

御坂「つべこべ言わずに……退きなさい!!」バヂィッ

魔術師B「フン……」

グググ………

御坂「(電撃が曲げられた!?)」

魔術師B「先程『私に倒される』と言ったが……正確にはコイツによってだな」

ズンッ………

魔術師B「行け!ドサイドン!!」

ドサイドン「ガァァア!!」

御坂「成る程……あの角が避雷針になってるって訳ね」

トーマス「シャーッ!」

御坂「多分私達の電撃は全て通じないわね、厄介だわ……」

魔術師B「ドサイドン、"ストーンエッジ"」

ドサイドン「ガアッ!」ボコボコッ

御坂「くっ……!」バチィ

ブワッ

御坂「よしっ!砂鉄は使える!」

魔術師B「砂鉄の剣か、それならば……」

御坂「狙うは……あの角!!」ビュッ

魔術師B「"つのドリル"」

ドサイドン「ガアッ!」ギュルルルル

パアンッ!!

御坂「砂鉄の剣を砕いた!?」

魔術師B「二度とこんな事が出来ない様砂鉄は吹き飛ばしてしまおう。ドサイドン"すなあらし"」

ブワァァァァア!!

御坂「くっ……痛ッ!」

トーマス「シャァァァッ!!」ダッ

魔術師B「邪魔だ、"ストーンエッジ"」

御坂「ッ……"かげぶんしん"!!」

トーマス「シャッ!!」ヒュッ

魔術師B「チィッ……踏み潰せ!」

御坂「トーマス!"めざめるパワー"!!」

サンダース「シャァッ!!」パアンッ

魔術師B「くっ……"つのドリル"で打ち消せ!!」

ドサイドン「ガアッ!」パアンッ

御坂「これでもダメなの……!?」

魔術師B「まさか氷の攻撃とはな、驚いた。」

御坂「なら……これならどうかしら!」バヂィッ

トーマス「シャァッ!!」バヂィッ

バリバリバリバリバリ!!

魔術師B「?……血迷ったか。コイツに電撃は効かん」

御坂「けど……電気抵抗の熱はどうかしら!?」バヂィッ

魔術師B「……愚かだな」

御坂「!?」

魔術師B「コイツはマグマの海に浸かるほどの頑丈な表皮を持っている。そんな攻撃が効くとでも?」

御坂「そんな……!」

魔術師B「さて………そろそろフィナーレといこうじゃないか」

御坂「ッ……トーマス"みがわり"!」

トーマス「シャッ!!」ボンッ

魔術師B「パートナーだけは助けるか………フン、ドサイドン"がんせきほう"」

ドサイドン「ガァァッ!!」ガシャン

御坂「ナメんじゃ……」ピィィン

魔術師B「超電磁砲とやらか……まぁ良い、撃て!!」

ドサイドン「ガァッ!!」ドンッ

御坂「無いわよっっ!!」バキューーン

ドォォォォオン!!

御坂「ぐっ………あっ…!!」

魔術師B「上手く勢いを殺したか。まぁその傷では反撃も―――」

御坂「計算……通り……!」

魔術師B「何……?」

ヒュッ

トーマス「シャッ!!」

御坂「角に目掛けて……"めざめるパワー"!!」

魔術師B「ッ……"つのドリル"!!」

ドサイドン「ガッ……」グラグラ

御坂「あんだけの技、反動で動けないんじゃない?」ニヤッ

トーマス「シャァッ!!」パアンッ

魔術師B「クソッ………だがコイツの防御力なら!」

バキイッ!!

魔術師B「なっ……折れただと!?」

御坂「あれだけ熱くすれば急に冷やせば折れるわよ……勉強しなさい」

魔術師B「くっそぉぉぉお!!」

御坂「トーマス、"10まんボルト"!!」

トーマス「シャァッ!!」バヂバヂィッ

魔術師B「ぐわぁぁあ!!」バリバリバリバリバリ

御坂「………ふぅ。ありがとね、トーマス」ナデナデ

トーマス「シャー♪」

御坂「さて、佐天さんを助けに―――」

ズンッ……

御坂「そういえばまだアンタが居たわね………

ドサイドン「ガァァッ!!」

御坂「ったく大人しくして―――」

バタッ

御坂「(マズっ……ダメージが大き過ぎる……立てない!!)」

トーマス「シャー………!!」

御坂「(トーマスもさっきの"みがわり"で限界……いよいよ本気でマズいわねー…………)」

ドサイドン「ガァァァァッ!!」

御坂「(皆ゴメン……私ここで死ぬかも……)」

ダッダッダッダッダッ!!

ドサイドン「ガァッ?」

御坂「………何?」

上条「御坂から……離れろぉぉぉお!!」

パキィーンッ!!

上条「やっぱ消えるんだな………大丈夫か、御坂!」

御坂「…………遅いわよ///」プイッ

上条「ハハハ………相変わらず手厳しい……」

御坂「ところで何でアンタがここに居るのよ?外出禁止令聞いて無かったの?」

上条「佐天を助けに来たに決まってんだろ」

御坂「私も、一緒に行くわよ!」

上条「お前は休んでろよ……」

御坂「でも……痛っ!」ズキンッ

上条「ほらみろ、無理すんなって」

御坂「……佐天さん、必ず救って来なさいよ!!」

上条「ああ、約束する」

御坂「ならさっさと行きなさい!ほら早く!」

上条「へいへい……またな!」

御坂「…………うん!」

御坂「(ホント……私って弱いなぁ……)」

御坂「(そういえば他の連中はどうなんだろ……?)」

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