若林智香「本日8月30日は、アタシの誕生日ですっ☆」 (74)

~8月23日寮内卯月room~


佐久間まゆ「いよいよ1週間後に迫ってきましたねぇ」

島村卯月「智香ちゃんの誕生日!」

渋谷凛「ついこの間、すごく誕生日に盛り上げてもらったから、お返しがしたいな」

卯月「うんうん。私の時も、盛大にしてもらったし」

凛「ああいう催しの時、智香は本当に楽しそうに周りを盛り上げてくれるし、元気にしてもらえるんだよね」

卯月「うん。あんなにやってもらったんだから、お返ししないと」

まゆ「あ……でもそう言えばその時ぃ、智香ちゃんは気になることを言ってたんですよぉ」

城ヶ崎美嘉「気になること?」

まゆ「確かあれはぁ……」

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~8月9日(凛の誕生日前日)~


智香「これでお誕生会のオープニングダンスは完璧だねっ☆」

まゆ「凛ちゃん、喜んでくれるといいですねぇ」

智香「凛ちゃんの歌で、新作ダンス! 盛り上がるといいねっ☆」

まゆ「お誕生会って、それだけで嬉しいものですよねぇ。まゆ、読モをしてる時もファンの皆さんがお祝いしてくれたりしてたんですよぉ」

智香「……」

まゆ「あれ? 智香ちゃん? どうしたんですかぁ?」

智香「あははっ。アタシ、誕生日にお祝いしてもらったこととかないんだっ」

まゆ「えぇ!?」

卯月「まゆちゃん、智香ちゃん、この飾りこっちでいいかな?」

智香「あ、うん! アタシも手伝うよ」

まゆ「?」

~時は戻って再び現在8月23日~


まゆ「あの時はぁ、準備にかまけちゃってちゃんと聞かなかったんですけどぉ、智香ちゃんはお誕生会とかしてもらったことないみたいですよぉ」

美嘉「まさかネグレクトとかはないとしても」

卯月「智香ちゃんみたいな明るい娘がそれは無いと思うけど、もしかして……兄弟がたくさんいて、とか」

凛「ご両親が仕事で忙しいとか」

まゆ「いずれにしてもぉ、これは気合いを入れてお祝いしてあげたいですよねぇ」

卯月「そうだね。人生初めてのお誕生会とか聞いたら、がんばってあげたくなったよ」

凛「そうだね。よし……」

美嘉「それにしてもみんな、プレゼント決めた~?」

卯月「あ、それが……」

まゆ「まゆ、まだ悩んでるんですよぉ」

凛「智香って、なにを喜んでくれるんだろう?」

美嘉「ん~。てゆーか、なにプレゼントしても喜んでくれそうなんだよね~★」

卯月「そうなんだよね」

まゆ「まだ時間はありますからぁ、ゆっくり考えてみましょうねぇ」

~そして当日8月30日早朝~


卯月「飾り付け、綺麗にできたね」

凛「智香の誕生日だもんね、明るくてすてきな飾りでいいよ」

三村かな子「ケーキも焼けたよー。我ながら自信作」

土屋亜子「おいしそー! ちょっと味見してもエエ?」

凛「駄目。かな子のケーキなら間違いないから」

大原みちる「私も実家でパン作って来ましたよ。サンドイッチとあんパンは絶品ですよ」フゴフゴ

ケイト「ワタシも手伝いましたデス」

卯月「みちるちゃん美味しそうだけと、食べるのは後でみんな一緒にね」

ケイト「ではここで、ワタシとみちるからお知らせがありマス」

みちる「いきますよ、ケイトさん! ふふふふふふふ」フフフフフフフゴ

まゆ「?」

みちる「Kate/stay night」
ケイト「UNLIMITED BREAD WORKS」

みちる「体はパンで出来ている」
ケイト「I am the bone of my bread」

みちる「血潮は小麦で心はイースト菌」
ケイト「Pan is bread in English」

みちる「幾たびの醗酵を越えて焼く」
ケイト「I like bread very much」

みちる「ただ一度の味見もなく」
ケイト「I love bread very very much」

みちる「ただ一度の失敗もなし」
ケイト「In the Anpan, red bean paste is contained」

みちる「食べるのはここに独り」
ケイト「In Jampan, jam is contained」

みちる「パンの上で舌鼓をうつ」
ケイト「It is if it is right.」

みちる「ならば我が生涯に意味は不要ず」
ケイト「Steamedbread …… Insect will be contained」

みちる「この体は」
ケイト「Yes,I love……」

みちる「市販のパンで出来ていた」
ケイト「The pan festival of Yamazaki spring」

まゆ「……って、それになんの意味があるんですかぁ!」ゴゴゴゴゴ

みちる「パンに懸ける心意気ですよ!」フゴゴゴゴゴゴ

神谷奈緒「まあまあ。へえ、キャラもののパンとかもあるんだ」

みちる「うん。アンパンマンの顔したパン、子供に大人気なんだよ」

奈緒「あはは。いいなあ、これ。このパンでアンパンマンごっこができるなあ」

みちる「そうそう! あぁ~頭がぬれて、力がでない……」ガクッ

奈緒「おっ! へへっ、そんな時は……この焼きたてのパンで……アンパンマーン!」

ケイト「あなたらしいカオよ~!!!」

奈緒「あなたらしいじゃないよ! あたらしい顔!」

ケイト「Oh 日本語マダマダむずかしいデス。そういえば……そもそもデスね、奈緒に聞きたいデスけど」

奈緒「え? なに?」

ケイト「頭がウエットになると、チカラがでなくナルのはどういうリロンなんデスか?」

奈緒「え? さ、さあ……」

ケイト「あとデスね、アニメにくわしい奈緒に聞きたいのは……」

奈緒(な、なんだろ)

ケイト「お尻を出した子が一等賞って、どういうルールなんデスか?」

奈緒(そ、そんなこと、私に聞かれても……)

十時愛梨「あれは、私が思うに!」ガタッ

奈緒「! 待った愛梨さん、ストップ!! ストーップ!!!」

凛「奈緒、遊んでないで盛りつけて」

奈緒「はーい。ご、ごめんねケイト。その件はまた今度……ほら、愛梨さんも」グイグイ

愛梨「え? あ、あのあれは、私が思うに……」ズルズル

ケイト「Oh 知りたかったデスのに、ざんねんデス……」

美嘉「莉嘉、事務所の盛り上げ隊長の誕生会だから、がんばって盛り上げないとね★」

城ヶ崎莉嘉「アタシ、余興でダンスしてあげるんだー☆」

凛「そういえばみんな、結局プレゼントはどうしたの?」

卯月「あ、うん……なんかいいものが浮かばなくて……とりあえずヘアバンドを用意したんだけど……ありきたりかな?」

凛「私も『はたまけ』のシャツセットにしたんだけど……」

まゆ「秋も近いですしぃ、手編みのセーターにしましたけどぉ」

美嘉「この間も言ったけど、なんでも喜んでくれる相手って意外とプレゼント決めるの難しいよね」

凛「そうなんだよ」

龍崎薫「かおるねぇ、おにんぎょうさんにしたんだよ」

美嘉「お人形?」

仁奈「仁奈といっしょに、シルバニアファミリーを買いやがりましたでごぜーますよ」

村上巴(シルバニアファミリー!?)ガタッ

莉嘉「うわぁ~なんか懐かしいな☆」

薫「かおるや仁奈ちゃんは、よくあそぶんだよ」

巴(シルバニアファミリー……ファミリーっちゅうことは、イタリア系じゃな?)

仁奈「森にすむいきものの気持ちに、なるですよー」

巴(森? なるほど、森の中の組織っちゅうわけか)

莉嘉「確かシルバニアファミリーって、それぞれの人形に名前はないんだったよね?」

薫「うん。そうだよ」

仁奈「もちぬしが、名前をつけやがるきまりなんでごぜーます」

荒木比奈「名付け親……ゴッドファーザーっスね」

巴(ゴッドファーザーじゃとぉ!!!)

莉嘉「名付け親って、ゴッドファーザーって言うの?」

比奈「そうっスよ。JOJOの中でもそういうセリフがあるっス」

ヘレン「名付け親というか、名前を付けてあげた後見人という意味合いが強いわよね」

比奈「ありゃ、そうなんスか?」

ヘレン「ええ。ついでに言うと、女性の場合はゴッドマザーよ」

巴「智香がゴッドファーザーならぬゴッドマザー……シルバニアファミリーのゴッドマザー……ええのう……うらやましいのう……」ブツブツ

大西由里子「香川名物、讃岐うどんを作ってきたじぇ。後は茹でるだけ」

まゆ「わぁ、本格的ですねぇ」

由里子「手作りだから美味しいよ。自分でうどんをこねるの、久しぶりだったけど上手くできたじぇ」

巴「うドン・コネルオーレ……」ブヅフツ

比奈「これ、茹でた後のツユは?」

由里子「……じぇじぇじぇ! しまった、忘れてた」

まゆ「あ、じゃあまゆが手伝いますから今から作りましょうかぁ」

由里子「助かるじぇ」

美嘉「他のみんなは? 何にした?」

原田美世「あたしミニカー!」ブロロンブロロン

双葉杏「杏味の飴」ゴロロンゴロロン

川島瑞樹「お肌のお手入れセット」プルルンプルルン

浜口あやめ「わたくしは、クナイと手裏剣のセット」ドロロンドロンン

卯月「こうしてみると、やっぱりプレゼントも個性がでるよね! やっぱり個性って大事だな」

かな子「う、うん……そうだね」

まゆ「喜んでもらえるか、ちょっと自信はないんですけどぉ」

卯月「でも気持ちはしっかり込めてあるから、智香ちゃんはわかってくれるよ」

美嘉「だね。さ、そろそろ呼びに行こうよ★」

~寮内☆智香room~


智香「……」カリカリ

コンコン

美嘉「智香ー★ ちょっと食堂に……あれ? なにやってんの?」

智香「……宿題」カリカリ

美嘉「へ?」

智香「まだ終わってないんだ……」カリカリ

美嘉「いや、ちょっと待って! だって智香、この間……」

~それは8月上旬某日のこと~


P「芸能活動にかまけて学業が疎かになっちゃいけないからな、みんなしっかり宿題は終わらせるんだぞ」

智香「がんばれ、がんばれ、みんな☆ がんばれ、がんばれ、シンデレラ☆」

池袋晶葉「理系の宿題なら教えられるから、聞いてくれ」

智香「がんばれ、がんばれ、みんな☆ がんばれ、がんばれ、晶葉☆」

鷺沢文香「文章問題ですとか、読書感想文なら相談にのれますから」

智香「がんばれ、がんばれ、みんな☆ がんばれ、がんばれ、文香☆」

日下部若葉「あ、やってるやってる~」

智香「あ、若葉ちゃんも宿題? はいっ、座って座ってっ☆」

若葉「え? あ、あの……」

智香「どの教科からやるのかなっ?」

若葉「あたしは……その、教えてあげる側で……」

智香「えっ?」

若葉「学校はとうに卒業した、オトナですからぁ」

智香「えっ?」

若葉「オトナです。20歳です」

智香「そ、そうなのっ!? ご……ごめんなさい」

美嘉「う~★ ここどうやって解くの~?」

晶葉「うむ……これは二次関数の方程式を使う。具体的には……」

まゆ「『あたかも』という単語を使って構文をつくりなさい……ですかぁ……」

亜子「冷蔵庫に卵がまだ『あたかも』知れない!」

冴島清美「そこ、真面目に」

莉嘉「何々『かつ』何々という文章を作りなさい? え~」

小関麗奈「トン『かつ』定食、これでオッケーよッ!」

若葉「……真面目にね」

安部菜々「夏休みと言えば宿題……ナナも思い出しちゃうよねー」

卯月「菜々さん、自分の宿題は……?」

智香「みんながんばれー!!! ファイトだよーっ☆」

凛「智香の声援、すごくやる気がでる」

かな子「うん。疲れたりしても、がんばれるよね」

智香「えへへへっ☆ アタシの声援で、みんなを元気にさせちゃいます!」

卯月「よーし。みんな、がんばろうね」

一同「「おーーーっっっ!!!」」

智香「みんな、がんばれえええぇぇぇーーーっっっ☆☆☆」

~そして再び8月30日~


美嘉「……ってのが、月初めの事だったじゃない。あの時にみんながんばって、ほとんど宿題は終わらせちゃったんじゃ……」

智香「それが……アタシはみんなの応援に一生懸命で……」

美嘉「ええ!?」

卯月「そう言えば……智香ちゃんはずっと応援を……」

まゆ「確かにそうでしたねぇ」

凛「うん」

智香「あはは。アタシ……ちっちゃい頃からずっとそうなんだ……」

~智香 小学1年生時夏休み 鹿児島にて~


智香友1「がんばってしゅくだいははやくおわらせよーね」

智香友2「みんなできょう、やっちゃおうよ」

智香「アタシみんなががんばってるの、おうえんするねっ☆」


智香父「今日(きゅ)は、お祭(まつい)で御神輿を担(かた)げるぞ!」

智香母「頑張(きば)ってたもしね」

智香「アタシ、おやっどんを応援すっど☆」


TVアナウンサー「ここ甲子園では、鹿児島代表××と山形代表の○○高校との熱戦が繰り広げられております!」

智香「フレー! フレー! か☆ご☆ん☆ま☆」


カブトムシ(目を覚ませ! お前はアダーに利用されているだけなんだ!)

ヘラクレスリッキーブルー(黙れ!)

智香「どっちもがんばれーっ☆」

……
…………
…………………………


智香「うう……なつやすみのしゅくだいが、ぜんぜんおわってないよう……」カキカキ

智香父「まったくお前は、他人の応援ばっかりしちょっからだぞ」

智香母「せっかく誕生日(うんまれび)のお祝(ゆ)えをしてあげようと思(と)もたて……それどころじゃねなー」

智香「ふええ……ら、らいねんはしっかりとしゅくだいおわらせよう……うんっ」カキカキ

時は戻って10年後☆智香の部屋~


智香「以来、10年間毎年同じ事を繰り返しててっ……」カキカキ

美嘉「いや、学ぼう! そこは過去を反省して同じ過ちは繰り返さないでおこうよ」

智香「夏って、大きな大会が多いし、みんな何かを一生懸命に全力でやってること多いから……」

凛「え? じゃあ智香、毎年8月30日は……」

智香「30日と31日は、なんとか夏休みの宿題を完成させる修羅場の日なんだっ……」カキカキ

まゆ「もしかして、お誕生日のお祝いをしてもらったことがないと言ってたのはぁ……」

智香「うんっ。おやっどんもおっかはんも、手伝ったりしてくれて……結局、夜遅くなるからっ……」カキカキ

卯月「いやでもね、今日はみんなが智香ちゃんのお祝いを準備してくれてるんだよ」

智香「……ホントにっ? でも……まだ……」カキカキ

美嘉「ちょっと待って、ひらめいたよ★」

まゆ「なんですかぁ?」

美嘉「智香へのプレゼント。みんなでこの宿題、片付けてあげるってどうかな?」

卯月「え? い、いいのかな」

清美「いいわけがありません!」

まゆ「出ましたねぇ[自称・寮内の風紀委員長]!」

[自称・超☆風紀委員長]
清美「宿題は、自分でやってこそ意味のあるもの。人にやってもらうなど、とんでもありません」

美嘉「それはそうだけど、このままじゃあみんなが準備したお祝いパーティーも無駄になっちゃうし、ここは特別に……」

清美「規則ですから」

卯月「そんな規則、あったかな?」

清美「この電子シンデレラガールズ寮徒手帳を見てください。ほら、ここに」

凛「こんなの初めて見るけど」

清美「池袋さんと大石さん、それに南条さんに協力していただき今朝完成したばかりです。いずれみんなにも配られます」

美嘉「プログラミングのできる泉ちゃんや、電子機器を作れる晶葉ちゃんはともかく、光ちゃんがなぜ……?」

清美「ともかく、ここを読んでみてください」

卯月「どれどれ? ええと……『対シンデレラガールズ法第1条 超☆風紀委員長 冴島清美は、いかなる場合でも令状なしにシンデレラガールを補導することができる』……?」

美嘉「ええ!? な、なになに……『対シンデレラガールズ法第2条 超☆風紀委員長 冴島清美は、相手がシンデレラガールと認めた場合、自らの判断でシンデレラガールを処罰することができる』? なにこれー!」

凛「待って、この第2条って続きがあるよ。『第2条補足 場合によっては退寮させることも許される』……」

まゆ「めちゃくちゃですよぉ! こんな横暴が許されるわけ……」

卯月「……待って、まゆちゃん。この最後の所を見て」

まゆ「えぇ? ええと……『上記の条文は、プロデューサーであるPの名において承認するものである』……ええぇ!?」

[×自称・超☆風紀委員長→○P公認・超☆風紀委員長]
清美「おわかりいただけましたか?」

智香「みんな、ごめんねっ。がんばってなるべく早く、終わらせるから……」カキカキ

美嘉「……」

凛「……」

卯月「……」

まゆ「……」

一旦ここで、止まります。
誕生日には間に合わせたいと思っています。

若林智香(17)

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若林智香(17)

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向井拓海「それでおめーら、全員すごすごと引き下がったのかよ!?」

まゆ「Pさんが決めたことですからぁ……」

卯月「ねえ」

拓海「だらしねえ。大体よぉ、アタシはああいう権力をカサにきたようなやつが一番キライなんだよ」

小関麗奈「そうよ! この間も仁奈や薫と遊んでたら、あの委員長にお風呂場で一時間も正座させられたわッ!」

拓海「んだとぉ……好き勝手やりやがって。よぉし、ここはこのアタシがちょっとシメてやる」

多田李衣菜「権力に対して反抗する。これってロックですよね!? 私もいきます!!」

拓海「おお、ついてこい! プロデューサーの威を借る狐をとっちめてやる!」

卯月「え? あ、ちょ……行っちゃった」

麗奈「自らの手を汚すこと無く対象を殲滅する……アタシったら悪の鏡ねッ! アハハハハハハ……げほごほ」

凛「? 麗奈、もしかして麗奈が清美に正座させられたのって……」

麗奈「な、なによッ! あの委員長は、血も涙もない規則しか頭にない悪者なのよッ!!!」

薫「おねーさんたち、みてー!」

仁奈「余興のリハーサルでこぜーます。がおー! でごぜーますよー!」

美嘉「あははー! 仁奈ちゃんカワイイ~★ これ、トラのキグルミ?」

仁奈「そーでごぜーます。しかも、見てやがれでごぜーますよ……」

ヌモモモモモモ……

美嘉「え? な、なに!?」

ぴょ~ん!

凛「トラのキグルミが割れて、中から……」

仁奈「コーンでごぜーますよー!」

卯月「キツネさんのキグルミを着た、仁奈ちゃんが!」

まゆ「かわいいですねぇ」

仁奈「トラのいをかるキツネの気持ちに、なるですよー」

卯月「ああ、なるほど。そういうコンセプトなんだね」

美嘉「だけどこれ、暑くない? 残暑の厳しいこの季節に、キグルミを二重に着るなんて」

仁奈「そうなんでごぜーます。このキグルミは、仁奈のさいきょーのキグルミなんでごぜーますが、10びょう間しかもたねーんでごぜーます

薫「それいじょうこれをきてると、仁奈ちゃんががあつさでたおれちまううえに、それでまわりの人にもめーわくをかけちゃうんだよ」

光「い、いいなあ……」キラキラ

ピピピピピピピ

凛「? なんの音?」

仁奈「この、10びょうをしらせるキッチンタイマーでごぜーますよー」

まゆ「なるほどぉ、これでタイムリミットの10秒間がわかるんですねぇ」

仁奈「やさしい清美おねーさんが、仁奈にくれやがりましたんでごぜーますよ」

美嘉「え?」

仁奈「これがあれば、ぜったいに10びょういじょうをこえないからってくれやがりました。仁奈、うれしい気持ちになったですよー」

薫「うんうん。清美おねーさんって、やさしいよね」

美嘉「……」

まゆ「……」

卯月「……」

凛「……麗奈?」

麗奈「……戦略的撤退を」

光「そうはいくかっ!」ギユッ

麗奈「ちょ、ちょっと南条! 放しなさいよッ!」

凛「麗奈。清美に怒られたのって、具体的には何をしたの?」

麗奈「ふ……ふん、このレイナサマはどんなことをされても、絶対に口を割らないわよッ!」

凛「……愛海」パチン

棟方愛海「お側に」

凛「許す。揉め」

愛海「御意」

麗奈「ちょ、やっ! やめ、やめてッ!! いやあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

※訂正
>>45

×仁奈「そうなんでごぜーます。このキグルミは、仁奈のさいきょーのキグルミなんでごぜーますが、10びょう間しかもたねーんでごぜーます
○仁奈「そうなんでごぜーます。このキグルミは、仁奈のさいきょーのキグルミなんでごぜーますが、10びょう間しかもたねーんでごぜーます」

~仁奈と薫の回想・数日前大浴室にて~


麗奈「さあ、花火大会よッ!」

龍崎薫「こ、こんなとこで花火とか、あぶないよぉ」

仁奈「おこられやがるでごぜーますよ」

麗奈「平気、平気! ちゃんとすぐそばに水がこんなにあるでしょッ!」

薫「でも……」

仁奈「しんぱいな気持ちになるですよー……」

麗奈(ふふっ。この二人を巻き込めば、たとえ見つかってもそんなに怒られないわよねッ!)

カツ……カツ……カツ……カツ……

薫「あれぇ?」

仁奈「なんでごぜーますか? この足音は」

麗奈「な、なんだか近づいてくるけど、まさか……」

バタン

清美「対シンデレラガールズ法第1条 超☆風紀委員長 冴島清美は、いかなる場合でも令状なしにシンデレラガールを補導することができる」

麗奈「げえッ! 風紀委員長!?」ジャーンジャーン

清美「対シンデレラガールズ法第2条 超☆風紀委員長 冴島清美は、相手がシンデレラガールと認めた場合、自らの判断でシンデレラガールを処罰することができる」

麗奈「ま、待ちなさいッ! あ、アタシはここの二人にせがまれて、仕方なく……」

薫「ちがうよー?」

仁奈「麗奈おねーさんに、むりやりつれてこられやがりましたですよー?」

麗奈「ちょ、アンタたち! 口裏を合わせるってことを……」

清美「……対シンデレラガールズ法第6条 子供の夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い」

ガチャッ

麗奈「ぎゃあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

~再び時間は戻って寮食堂~


薫「ってことが、あったんだよ」

美嘉「なるほど。浴室で花火をやろうとして、麗奈が清美に怒られた、と」

仁奈「仁奈も薫ちゃんも、とめやがりましたんでごぜーますが」

まゆ「それは怒られて当然ですよぉ」

卯月「そうだよね」

麗奈「というか……薫や仁奈に聞くならアタシ、揉まれ損じゃ……」ガクッ

愛海「ふう、堪能した」

凛「清美、わるい娘じゃないよ」

卯月「うん。ああいう責任感や正義感を持った人もいないと、寮生活とか大変だもの」

矢口美羽「良性な寮生活には必要ですよね!」

シーン

美羽「……あれ?」

まゆ「きっとPさんもそれを見込んで、あんな規則を認めたんですよぉ。さすがPさぁん……うふ、うふふふふ」

美嘉「あ! 拓海を止めないと。拓海はまだ、誤解したままだよ、きっと」

凛「! 急がないと」

拓海「いやがったな、智香の部屋の前で陣取ってやが……」

季衣菜「どうしたの?」

拓海「……いや、アイツ妙にビシッとしてやがんな。背筋を伸ばして、視線もブレねえ。寮の中なのに、制服もキチッと着こなしてやがる」

季衣菜「うーん、確かに」

拓海「……アイツ、小悪党なんかじゃねえ。キモが座ってやがるな」

和久井留美「気づいたようね」

季衣菜「あ、留美さん」

拓海「和久井の姉御!?」

留美「清美ちゃんは毎朝五時に起床して、寮内を巡回しているのよ」

季衣菜「え、毎日ですか!?」

拓海「……」

季衣菜「あれ? 清美ちゃん、部屋に入っちゃいましたよ」

清美「どうですか? すすみ具合は」

智香「うん、ありがとう。まだかかりそう……」カリカリ

清美「何か飲みますか? 室内でもきちんと水分は摂らないと」

智香「ありがとうっ☆」

清美「……宿題をやってあげるわけにはいきませんが、何でも手伝いますから」

智香「……うんっ☆」

拓海「……アタシは、とんでもねえ間違いをするとこだったぜ」

留美「わかったようね」

季衣菜「え? あれ、ロックは……?」

拓海「けど……」

留美「?」

拓海「アタシも一度あげたこの手、そう簡単には下ろせねえ」

季衣菜「? それってつまり……ロックするってこと!?」

拓海「……おい、清美」

清美「なんですか? 言っておきますが、智香さんの宿題を手伝おうとするなら……」

拓海「アタシと勝負しな」

清美「え?」

季衣菜「たくみんはね、お堅い体制に反抗するロックな人なんだよ!」

清美「……いいでしょう。私も覚悟を持って、超☆風紀委員長をつとめています。ですが立場上、暴力的な勝負はできませんよ」

拓海「ああ、アタシもそんなつもりはねえ。ついてこい」

季衣菜「え? サウナ?」

拓海「パッションのアイドルが寮で対決するとなれば、ここしかねえだろ!」

清美「なるほど。いいでしょう、私の鉄の意志を披露しましょう」

拓海「ヘッ! アタシの根性にかなうわけねぇだろ。季衣菜、どっちが長く我慢できるか見届けろよ」

季衣菜「はーい」

留美「ふう、しょうがないわね。まあ、パッション同士張り合って理解し合えることもあるのかもね」

季衣菜「そうですよね。意地の張り合いもロックですよね! わかるなあ~♪」

留美「季衣菜ちゃん? 貴女はクール属性じゃあ……」

~40分経過~


季衣菜「あの……いくらなんで長すぎじゃないですか?」

清美「た、多田さんもああ言っているわよ。そ、そ、そろそろ、や、やせ我慢はよしたらどうですか?」ダラダラダラ

拓海「ば、バカ言ってんじゃねえよ。お、温度がぬるすぎて、ね、寝ちまうと、とこだったぜ」ダラダラダラ

李衣菜「なんか見るからに大丈夫じゃなさそうなんだけど、本当に大丈夫ー?」

清美「え、ええ。な、なんならこのまま、な、なな、鍋焼きうどんでも食べたいぐらいよ」ダラダラダラ

拓海「あ、アタシはあああ、アツアツのおでんが食いてえなあ……あはははは」ダラダラダラ

李衣菜「でも、そろそろ止めたらどうかな? 引き分けってコトで……」

清美「勝負に引き分けなど存在しないわ!」ダラダラダラ

拓海「上等だ! 地獄の果てまでつき合ってやるよ」ダラダラダラ

清美「あ、あら、き、気が合うわね。わ、私も同じことを、か、考えていたのよ」ダハダー

拓海「て、テメーもか。や、やるな。あは、あはははは……」ダバダー

清美「うふ、うふふ、うふふふふふふ……」ドドドドドドド

拓海「あは、あはは、あはははははは……」ドドドドドドド

季衣菜「うーん。これって、ロックなのかな?」

卯月「拓海さん、清美さん! ……あれ?」

留美「二人なら今、サウナで勝負という名の魂の交流をしているわよ」

美嘉「それって、大丈夫なの~★」

留美「拓海ちゃんもちゃんと清美ちゃんのことわかってたから大丈夫よ。季衣菜ちゃんもついてるし」

まゆ「よかったですねえ」

凛「それで智香は、まだ宿題が終わらないのかな?」

留美「かんばってるみたいだけど、まだのようね」

卯月「私、ひらめいたよ!」

まゆ「えぇ?」

卯月「がんばってる智香ちゃんに、私たちから最高のプレゼント」

美嘉「なになに?」

智香「うう……このペースで、今日中に終わるかな……」カキカキ

智香「みんな、アタシの為に用意してくれてるんだよね……ど、どうしよう……」カキカキ

まゆ「智香ちゃん」

智香「あ、まゆちゃんっ……ゴメンねっ。みんなせっかく……」

まゆ「ちょっと来てくださぁい。あ、ちゃんと宿題も持ってですよぉ」

智香「え? ちょ、まゆちゃん? どこへ……あ、ちょっ」

智香「え? 中庭っ?」

卯月「はーい。今日はここ寮の中庭を、智香ちゃんの勉強会場として用意したよー!」

智香「えっ? あ、サンシェードで日射しを遮って……」

凛「飾り付けも、こっちに移したよ」

智香「うわあー! 中庭がキラキラしてるよっ☆」

美嘉「そしてこれだ~★」

智香「えっ? ええっ!? み、こんなしてチアの衣装っ!?」

まゆ「えへへぇ。智香ちゃんがぁ、部屋にこもって宿題とかしてもぉ捗るわけないですよねぇ」

智香「……」

莉嘉「みんなで、智香ちゃんを応援しちゃうぞっ☆」

智香「みんな……ありがとうっ……」グスッ

まゆ「もぉ、泣いたらだめですよぉ? さ、がんばってくださいねぇ」

一同「「がんばれがんばれ智香! がんばれがんばれ智香!」」

智香(太陽の日射しに、この暑さ、そしてなにより……)

一同「「ファイトだよー! 智香ーーー!!!」

智香(みんなの声援が、アタシに力をくれるみたいっ☆ ありがとう、みんな!)

卯月「ね、やっぱりでしょ」

凛「うん、部屋に閉じこもっている時よりずっと捗ってる」

美嘉「そうだよね~★ 元気で一生懸命なことが大好きな智香が、元気出さないとね~」

まゆ「この真夏の環境と、まゆ達の声援が智香ちゃんのパワーなんですねぇ」


智香「……った」

まゆ「えぇ?」

智香「終わった! 終わったよっ!! みんなの声援のおかげだよっ☆」

美嘉「やったね~★ よーし、それなら……」

凛「このままパーティーに」

卯月「突入だよーーーっっっ!!!」

一同「「わあああぁぁぁーーーいいい!!!」」

拓海「あはははははは。なに言ってんだ、姉妹」

清美「ふふふふふふふ。貴女こそ冗談はよしなさいよ、姉妹」

卯月「あ、あっちの勝負も終わったみたいだね」

凛「……でもどうして拓海と清美が肩を組んで談笑してるの?」

清美「あら、宿題は終わったんですか? 良かったですね。ふふふふふ」

拓海「良かったな、智香。あはははははは」

智香「あっ清美ちゃん、ご心配かけたねっ☆」

留美「それで? 勝負はどうなったの?」

李衣菜「あ、それが……」

拓海「そんな問題じゃないんですよ、姉御」

清美「そんなことは忘れてください。忘れろ、忘れろ、忘れろビーム!」

拓海「おお、ナイスだぜ姉妹」

拓海・清美「「あはははははははははははは」」

留美「なんだかわからないけど、仲良くなったなら問題ないわね」

李衣菜「これってロック……なのかな?」

まゆ「さあ、それじゃあ大々的にぃ……」

卯月「パーティーだよー!」

智香「美味しいお料理に、みんなの出し物。どれも最高だったよっ☆」

智香「でも……やっぱり一番嬉しかったのは……みんなの応援!」

智香「元気が大好きなアタシに、みんなからの元気の声援は本当に嬉しかったよっ☆」

智香「これからも若林智香は、みんなを元気にするために、エールを送り続けるよっ!!!」

智香「みんな、今日はアタシの誕生日をお祝いしてくれて本当にありがとうっ☆」

智香「おかえしに、アタシからのエールだよっ!」

智香「フレー! フレー! ○○さーーーんんんっっっ☆☆☆ 今日もがんばれえええぇぇぇーーーっっっ!!! そしてこれからもアタシをよろしくーーーっっっ☆☆☆」


お わ り

以上で終わりです。
若林さん、誕生日おめでとう!

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