男「ネトラレ幼馴染!?」(227)

幼馴染「男、ごめんね」

男「……」

男「…幼」

男「また僕の部屋を荒らしたな!」

男「こんなに散らかして!」

幼「…えへへ、ごめんね」テヘ

男「照れ笑いしても許さないぞ!!」

男「…しかも」

幼「…ベッドの下の男の愛読書『ネトラレ幼馴染』を見つけちゃいました」

男「うう…」

幼「ほんとはね、お掃除してあげたかったたんだよ、男のお部屋」

幼「わたしもよく過ごすから快適にしようと」

幼「散らかってるのはまだ途中なんだ」

幼「でもこんなの見つけちゃったらお掃除してる場合じゃないよ」

幼「男もお年頃だもん、えっちな本くらい読むよね」

男「……」

幼「よくわかるよ?わたしもBLとか読んだことあるし」

男「…BL」

幼「でもネトラレってなによ!?」

幼「わたしが気持ち悪いオジサンとか悪いイケメンの餌食になってもいいの?」

幼「ひどいよ!!そんなのっ!!」

幼「四歳からいっしょの大切な幼馴染なんだよ?」

幼「わたしたちの絆はそんなせーよくに負ける程度のものなの?」

幼「ねぇ?」

男「……」

幼「何か言ってよ!!」

幼「まったくもう…こんなもの…」

幼「」ペラペラ

幼「…あっ…」

幼「ふぇ…うん…うん」ペラペラペラ

幼「…はぅ」ウルウル

幼「ふぅ…」パタン

幼「…誤解だったんだ…よかったぁ…」

幼「…えへへ」

幼「…ネトラレ好きの男はいなかったんだぁ」

幼「…ベッドの下の本、よくよくみると…」

幼「『超らぶらぶ幼馴染』、『ヤンデレの幼馴染に拘束された』、『お隣の幼馴染がいちゃらぶすぎる』…えへへ」

男「僕の性癖がバレた…」

幼「…ふー、安心した~」

幼「これでゆっくりできるね…」

幼「」ゴロン

男「お宝本を見られた僕は落ちつかないよ…」

幼「…本の男の子と女の子、幸せになれてよかったねぇ」ペラペラ

幼「いっしょにいたのは浮気相手じゃなかったんだね」

男「すけべ本を人のベッドの上で読むなよ」

幼「」ゴロゴロ

幼「やっぱりえっち本もハッピーエンドじゃないとだめだよ」

男「…スカートが捲れそうだぞ」

幼「♪」

男「…くつろいでる幼、可愛いな」

幼「幼馴染同士はいつも幸せにならないと」

幼「わたしたちみたいにね」

男「…うん」

男「幼馴染同士は…」

幼「いやー、男が好きな女の子を他人に取られちゃう、ネトラレ趣味があったらどうしようかと思ったよ」モグモグ
幼「さすがのわたしも男のためにネトラレまではできないよー」パクパク

男「何か聞き捨てならないことを言ってるような…」

男「…それより、ベッドの上で菓子を食べるな…どっから持ってきたそのお菓子!?」

幼「お家からだよ。男にも分けてあげるね」

幼「ほら、ポッキー、ハッピーターン、ばかうけ、マリービズケット、アーモンドチョコ…」
幼「好きなのどうぞ?」ニコッ

男「どんだけ持ち込んでるんだよ…」

幼「ぜんぶ一気には食べないし、男とふたりで食べるためだよ」

幼「今はほっとしたせいでお腹がすいてるから、たくさん食べちゃうかも」

幼「…ほら、男も隣に来てよ…いっしょに食べよ?」

男「うん…なぜ僕のベッドなのに幼に促されて座るんだ?」ストン

幼「はい、とりあえずハッピーターン」サッ

男「…ありがと」

幼「」ギュッ

男「今日も僕にしがみつくのかい?」

幼「こうすると落ち着くんだよ、昔からなんでか」

幼「…男、マイナスイオンとか出てるんじゃないかな?」

男「…まさか」

幼「ぜったい出てるって、こんなに落ち着くもん」ギュー
幼「…なんだかいいにおいもするし」スリスリ

男「…嗅ぐなよ、おい/////」

幼「…えへへ~」
幼「男の部屋もいつもくると、ほっとするし…」

男「まいんち来てるからな」

幼「男も来てくれるじゃん」

男「…うん、幼の部屋も好きだよ」

幼「…えへへ」ゴロン
幼「…男の部屋にいるだけでだらだらしちゃうよ」

幼「♪」ゴロゴロ

男「ふふ、だらしないぞ」

幼「男がわるいんだよ、わたしをほっとさせて」
幼「男の前だとすごい気が緩んじゃうよー、だめ人間になっちゃうー」

幼「…まったくもう」ツンツン

男「脇を突くなよ」

幼「昔っから、男くすぐったがりだもんね♪」
幼「うりうり」コチョコチョ

男「止めろや」グイッ

幼「やだ、やめない。くすぐられてる男可愛いもん♪」

幼「えへへー」コチョコチョ

男「こら…あは…あはは…」

幼「へへへー」コチョコチョ

男「…はははは」モゾモゾ
男「…いつも…いつも…くすぐってきて…」

男「…いいかげんにしろ!!」ガバッ

幼「…ひゃん!?」

男「今日は負けないからな!!反撃開始!!」

男「くらえ!!」コチョコチョ
幼「…えっ、ちょ…うそ?」

幼「らめ…!?」

男「うぉぉっ!!」コチョコチョ

幼「ふぇ…ひゃっ…やらぁ…」ビクビク

男「とりゃあぁ!!」コチョコチョ

幼「いやっ…ふぁ…はぁ、はぁ…」ビクン

男「…なんか楽しい」

男「♪」コチョコチョコチョ

幼「やっ…らめ…もう…やめてぇ/////」グッタリ

男「可愛い…」

幼「…ふぁ/////」

男(…顔が真っ赤な幼、色っぽいな)

男「」コチョコチョ

……

男「やりすぎた…」

幼「…ひどいよぉ、ばかぁ…」グスッ

幼「…そんなに全力でくすぐるなんて…」

幼「…わたしだってふだん手加減してるのにぃ…」グスグス

男「…ごめん」

幼「ゆるさない」

幼「わたしの言うこと聞いてくれないとゆるさないもん」

男「…ホントごめん」

男「…それで僕は何をしたらいいのかな?」

幼「……」

……

男「…力加減はこんな感じでいいかな?」モミモミ

幼「うん、ちょうどいいよー」

男「幼を膝に乗せて肩もみか…気持ちいいかな?」モミモミ

幼「うん。いっぱい笑って疲れちゃったもんね」

幼「あっ、お菓子ちょうだい。あ~んで」

男「ほら、アーモンドチョコな」

幼「ありがと、おいしいよ」モグモグ

幼「あと、頭なでなでしてね。疲れちゃったからリラックスしたいの」

男「うん」ナデナデ

幼「えへへ~、安らぐ~」

男「」モミモミ

幼「♪」

男(…幼の背中って細いなぁ)

男(髪の毛さらさらだし)

男(色白いし)

男(…いい匂いするし)

男(可愛いなぁ)

男「…ふふ」

男「♪」ナデナデ

幼「男も楽しそうだね」

男「まぁね」

幼「マッサージもいつも上手だし、肩もみが好きなの?」

男「嫌いじゃないよ」

幼「じゃあ、マッサージ師になっちゃいなよ。わたし通うよ?」

男「それなら僕は、できたら幼の専属マッサージ師になりたいかな」

男「幼本当に気持ちよさそうにしてくれるから、マッサージしてて楽しいんだよ」

幼「そっかぁ、じゃあお願いしたいかな」

男「わかった、幼の専属マッサージ師になるよ」

幼「えへへ、よろしくね」

男「うん、よろしく」ニコッ

幼「これでわたしだけをマッサージしてくれるんだよね?」

男「…おかんとおとんの肩もみくらいはするかも」

幼「そのくらいは別にいいよ」

男「幼は心が広いな」クスッ

幼「そういえば肩もみだけじゃなくて、くすぐるのもわたしだけなんだよね?」

男「もちろん」
男「さっきのは別にイジワルしたかったわけじゃないんだよ」
男「ただ幼の反応が可愛くてさ…ついつい」

幼「…可愛い/////」幼「…じゃ、許す」

男「ありがとう」

幼「…そのかわり」

幼「もう、わたし以外の人をくすぐったらだめだからね」

男「うん」

男「…では契約の証しに、もうすこし肩もみしてあげましょう」

幼「お願いね」

男「よし」モミモミ

男「…どうかな?さっきより強めだよ、だいぶほぐれてきたからね」モミモミ

幼「気持ちいいよ、ありがと」

幼「…とっても気持ちよかったよ。ありがと男」

幼「じゃあお礼にわたしも男をマッサージしてあげるね」

男「いいの?」

幼「いつもお世話になってるお礼だよ」ニコッ

幼「先にくすぐったり、お部屋散らかしちゃったから、お詫びにここからは男のお世話してあげるね」
幼「まずはお菓子どうぞ」ニコッ

幼「あ~ん、ハッピーターンだよ」サッ

男「ありがとう」
男「」パクッ

男「おいしいよ」ニコッ

幼「えへへ~、次はドリンクどうぞ」

男「…ドデカミンか、うまいよなこれ」
男「」ゴクゴク

男「ありがとう」

幼「肩も揉むね」

……

幼「…むー」モミモミ

男「マッサージに一生懸命な幼は可愛いなぁ」

男「優しい力加減で丁寧にもみほぐしてくれてる」

男「手も暖かいからよけいに気持ちいいや」

男「気持ちいいし…なんだか眠くなりそうだな」

幼「じゃあ、いっしょにお昼寝する?」モミモミ

幼「せっかくのお休みの午後だし最大限のんびりしよう?」

幼「春休み開けたら高校入学で忙しくなるし」

幼「今のうちしっかりくつろいでおかなきゃ」

男「幼はいつもくつろいでるじゃん」クスッ

おやすみなさい

……

男「幼…」

幼「なぁに?」ギュウッ

男「くっつきすぎじゃないのかな?」

男「…だいたい年頃の男女がこんなふうにおんなじ布団で寝てもいいのかな?」

幼「いいんだよ、わたしは落ち着くもん」ギュウッ

幼「だって保育園や小学校のころはこうやって寝てたよ?」

幼「お昼寝もお泊まりもね」

幼「男は安心しないの?」

男「…安心する」

幼「…なら、おっけ~」ムギュッ

男「……」

幼「えへへ~」ギュッ

幼「男がいっしょだから落ち着くなぁ…」スリスリ

男「」ナデナデ

幼「せっかくいい気持ちだから、もっといい気持ちになるお話しようかな」

男「寝ないのか?」

幼「とりとめなくおしゃべりしながら眠くなるのって気持ちいいじゃん」

幼「何か話して、男」

男「…うむ」

男「怖い話とかだめ…」

幼「…だめ…楽しいお話じゃないもん」

幼「男、昔っからすぐ怖い話するよね」

幼「しかも夜寝る前ばっかに」

幼「だからだめ!」

男「本怖とか好きなのに?」

幼「怖いのが楽しいときもあるんだよ。今はゆったりしたいの」

男「そっかごめんな」

幼「まぁ、怖い話を見たり、してるときに男がそばにいてくれると心強いけど」

男「それは嬉しいな」

男「実は僕も怖い話、一人じゃ辛いんだよな」

男「幼といるときは楽しいけど」

男「…あと、怪談話してるとき、幼が僕に抱きついてくれるのがちょっと楽しみでさ」

幼「…だから怪談するんだ?」

幼「も~!!」プンスカ

男「…ごめんごめん」

幼「仕方ない男だね~、まったく」

幼「わたしに抱きつかれるのが好きなんて、えっちなんだから…」

男「…申し訳ない」

幼「…『ネトラレ幼馴染』なんて本読んでるし、ベッドの下えっちなのだらけだし…」

幼「仕方ないひとだよ、まったくもう…ふぅ…」

幼「…幼馴染モノが好きなのは評価するけど」ボソッ

幼「…でも怪談モノとはいえ、いっしょにいるのが心強いって言ってくれるのは嬉しいな」

幼「わたしといて楽しいならいっしょにいたげる」

幼「こんな仕方ない男の面倒、見られるのはわたしだけだと思うし…」

男「……」

幼「だぁいすきだよっ、男っ」

幼「ずっと好きだったんだよ、小さいころから」

幼「幼はどうかな?わたしのこと…すき?」

男「…うん」

男「僕も大好きだ」

男「ずっと昔から」

男「幼とつきあいたい」

幼「わたしもつきあいたい」

男「…じゃあ」

幼「…では恋人として、よろしくね男」ペコッ

男「…こちらこそ」ペコッ

男「これで恋人同士なのかな?」

幼「そうだね」

男「なんかいきなり告白しちゃったね」

幼「うん。どうして中学の時、告白しなかったのかふしぎだよ…ずっと好きだったのに」

男「僕だって好きだったよ」

男「中学もだけど、小学校以前からいっしょなのにな」

幼「わたしから告白したけど、いきなりはやっぱりムード不足だったかな?」

男「もっとロマンチックなときにするべきだったのかな?」

幼「……」

男「……」

男「あははっ」

幼「えへへっ」

幼「もうどうでもいいよ。やっとつきあえたんだから」

男「…だな。ぐだぐだななのが僕ららしいよ」

男「とりあえず寝ようか?昼寝する予定だったんだし」

幼「そうだね」

男「起きたら、恋人らしさについて考えてみようか?せっかくだからカップルらしいことがしたいな」

幼「うん、せっかく恋人になれたんだから楽しまなきゃね」

男「うん」

男「おやすみ幼」ニコッ

幼「おやすみ男」ニコッ

幼「男と付き合えるなんて幸せすぎるよぉ…」

男「僕も幼と付き合えるなんて嬉しすぎる」

男「死んじゃうかもしれない、幸せすぎて」ニコッ

幼「死なないでー♪」

男「幼といられる幸運を残して死ねない!」

男「今の僕は不死身かも」

幼「わたしもなんでもできる気がするよー。空も飛べるかも」

幼「…こんなにいい気分で寝られるなんて…いい夢見れるかも…」

男「僕もいい夢見られそう…」

幼「わたしも」ニコッ

幼「手をつないで寝ようね…今は寝てるときもはなれたくないの…」ギュッ

男「うん、僕も離れたくない」ギュッ

幼・男「♪」

……


保育園時代

ちび幼「おとこちゃん、あそぼー」

ちび男「いいよー、幼ちゃん。なにしてあそぶ?」

ちび幼「おままごとー!」

ちび男「いいよー、やろー!」

ちび幼「きょうのおままごとはでーとごっこだよ」

ちび幼「かのじょとはでーとするんだよ」

ちび男「幼ちゃんはものしりだねー」

ちび幼「えへへ、男ちゃんにほめられちゃったぁ」

ちび幼「わたし、男ちゃんのかのじょだもんっ。でーとするよっ」

ちび男「僕はかれしだよっ」

ちび幼「じゃあでーとにいかなきゃー!」

ちび男「もちろんいくよー!」

ちび幼・男「ごー!」タタッ

……

ちび幼「庭にあるもので、でーとするよ。男ちゃんもあわせてね」

ちび男「うん、わかったー」

ちび幼「あれが展望台だよー」(ジャングルジム)

ちび男「上で夜景をみるんだね」

ちび幼「うん、そうだよっ」

ちび幼「登るよー」

ちび男「うん」

先生「あら、いつものごっこ遊びね」

先生「いつも男くんと幼ちゃんはいっしょで仲良しねー。ほんと楽しそう」

幼・男「♪」

読んでくれるかた、ありがとう
おやすみなさい

幼「ながめいいねー」

男「うんっ」

幼「つぎはレストラン(砂場)ででぃなーだよ」

男「たのしみだねっ」

幼「でーとたのしいね」

幼「わたし男ちゃんだいすき!!」

男「僕も幼ちゃんだいすき!!」

幼「えへへ」

男「ふふっ」

……


男「ZZZ」スヤスヤ

幼「ZZZ」ギュウッ

男「…幼ちゃんだいすき」

幼「…男ちゃんだいすき」ギュウッ

男妹「失礼するよー」トントン

妹「お兄ちゃん漫画貸して…」ガチャ

妹「…ふわぁっ!?」

幼「ZZZ」ギュウッ

男「ZZZ」ギュッ

妹「幼ちゃんとお兄ちゃんが抱き合って寝てる…」

妹「…不潔だぁ!!」

妹「」ダダッ

……

男「ふぁーあ…」ノビー

男「…懐かしい夢を見たな」

男「あんな小さいころから僕は好きだったんだよな、幼のこと…ふふ」

男「まさかちゃんと付き合えるようになるなんてね」

男「」ナデナデ

幼「ZZZ」スヤスヤ

男「…デートかぁ」

……

幼「…ふぇ、おとこ」コスリコスリ

男「おはよう幼…夕方だけど」ニコッ

幼「ふぁー」ギュッ

幼「」スリスリ

男「…なんだよ幼、猫みたいだな」

幼「…ん、なんかね、いい夢見たから」

幼「男がそばにいるし気分いいなって」

男「…いい夢か。僕も見たよ、保育園のころ、二人でデートごっこした夢」

幼「…うん、その夢」

幼「えへへ、うれしいな。男もおんなじ夢見たんだぁ」

男「不思議だな…気分はいいけど」ニコッ

幼「いっしょの夢を見られるなんて相性いいよね、わたしたち」ニコッ

幼「…おんなじ思い出があるなんて素敵だよね」

男「ホントそう思うよ」

男「…デートごっこで思い出したんだけど」

男「デートって恋人らしくないかな?」

男「せっかくだからさ、ちゃんとデートしない?」

幼「えへへ、いいよ、しよっ」

幼「どんなデートする?」

男「…そうだな」

男「幼はどこか行きたい所はあるかな?」

幼「そうだね…」

幼「普通ぽいっデートがしたいかな…」

男「…普通?」

幼「うん、放課後にカップルが制服で行くようなの」

幼「…遊園地とか水族館とか映画館とか…そういうのもいいけど」

幼「まずは自然体で遊んでみたいかな」

幼「青春とかリア充とかそんな感じの、日常が楽しいって、そういうデートしたい」

幼「…変かな?」

男「変じゃないよ」

男「なんかわかる気がする」

幼「わかってくれるんだ」

男「まぁね」

幼「…それじゃあ、もうご飯の時間だし、わたしのうちで夕飯食べながら相談しよ?」

男「そうだな」

男「…おばさんのご飯うまいよね」

幼「うん。今日はなんだろ?楽しみ」

幼宅

幼母「」ニコニコ

男「……」モグモグ

幼「あっ、このお刺身おいしい」モグモグ
幼母「そりゃ、鯛だもの」
幼母「こっちはステーキやフライドチキンもあるわよ」

幼「わぁい♪」

男「……」
男(…おばさん、なんかすごい上機嫌だ)

幼母「さぁ、男くんも遠慮しないでたぁくさん食べてねー」ニコニコ

男「…はい」
男(…しかしどことなくやりづらいな)

幼母「今日は素敵な日だからご馳走作ったのよ」

幼「素敵な日?」

幼母「そうよ♪」

幼母「よかったわね幼」ニコニコ

幼「…ふぇ?」キョトン

幼「…どゆこと?素敵な日?」

幼母「ここじゃ恥ずかしいでしょ?」チラッ

男「……」

幼「…恥ずかしい?なんで?」

幼母「…うーん、そうねぇ。悪いことではないけどね…やっぱり言いづらいことよねー…」

幼母「…そっかぁ…やっとかぁ…見守っていたカイがあったわね…」シミジミ

男(…なんだ?)

男(このごちそう、いったい何のお祝いなんだ?)

幼母「」ニコニコ

男(…聞けない…なんかヘンだ…)

幼「?」

幼母「…まぁ、とにかくおめでとう」ニコッ

今日は少なめでした
すみません
おやすみなさい

……

男「なんであんなにご馳走が出たんだろ?…寿司やケーキまであったぞ?」

幼「ふしぎだね…でもおいしかったよ」

男「確かにね」ニコッ

男「…じゃ、そろそろ帰るな」

幼「…うん、デートは約束通りね」

男「わかった」ニコッ

幼「…あ、そうだ」

男「…どうした?」

幼「忘れものだよ…男…」

幼「」チュッ

男「!」チュッ

幼「…ファーストキスでした…このくらいはね/////」

幼「えへへ…また明日ね…」タタッ

男「…/////」

男「…今日…寝られるかな…」

翌朝 駅前

幼「えへへ、そろそろ来るかな…」

男「幼!」

幼「男ー!こっちだよー!」ブンブン

男「待たせたね」

幼「そんなことないよ。まだ待ち合わせ時間より30分は早いもん」

幼「男も早いよ」

男「幼とデートするのが楽しみすぎて、早く目が覚めたんだよ」

幼「えへへー、そうなんだー。わたしも早く目が覚めちゃったんだぁ」

幼「…わたしたち、似たもの同士だね?」ニコッ

男「うん、そうだな」ニコッ

男「…で、なんで駅前で待ち合わせを?家から合流してもいいんじゃ…」

幼「恋人なんだから、デートは待ち合わせしなきゃだめ!」

幼「…待ったー?今来たとこー。のやりとりが必要なのっ!」

幼「せっかく男と付き合えるんだから、最大限カップルらしさを満喫したいよ」

幼「…だめかな?」(上目づかい)

男「…ダメなわけないっ!」

男「カップルらしさ最高!!」

幼「えへへー」

幼「さっ、ではではー、腕を組んで行こうねー」ギュウッ

男「…カップルらしくていいな」ニコッ

幼「…えへへ~、男もわかってきたね」

男「じゃあ…」

幼「まずはショッピングからね」

幼「いっくよ~!!」

男「おー!!」

……

ショッピングモール

幼「相変わらずおっきーね、ここ」

男「だね。どこからまわろうか?」

幼「男は、まずはどこに行きたい?」

男「幼に任せるよ」

幼「じゃあ、小物屋さんに行きたいかな。可愛いのが見たいの」

男「おっけー」

男「」ギュッ

幼「手をつなぐの?」

男「はぐれたら困るだろ?」

幼「うん、じゃあしっかり」ギュウッ

男「行こう」

幼「うん、…えへへっ」

ガヤガヤ

幼「…人多いね」

男「そうだな」

幼「手、離さないでね」ギュッ

男「頼まれたって離さない」ギュウッ

幼「わたしも…」

雑貨屋

幼「男、男、見て、ボートが動くペン」

(飾りの中のボートがゆらゆら動く)

男「よくお土産なんかであるやつだよな」

幼「わたし達ももらったことあるよね、なつかしー」

男「僕の親戚のおじさんか」

幼「へんなお土産、よくくれたよね」

男「南の島のお面とかな。幼の家にもあげてたよな」

男「幼が怖がって、夜トイレ行けなくなったな」

男「仕方ないから、僕が泊まったときはよくいっしょに…」

幼「恥ずかしいからやめてよぉ…ばかぁ/////」ポカポカ

男「ごめん、ごめん」

幼「もぉー」プクー

……

小学一年生時代

幼「夜中のおトイレはこわいなぁー…」

男「うん…」

幼「男ちゃんあのお面こわいよぅ…」ギュッ

お面「」バーン

男「だいじょうぶだよ、幼ちゃん。僕がついてる」ギュッ

幼「男ちゃんはいつもわたしを守ってくれるね」

男「彼女なんだから当たり前だよ」ナデナデ

幼「うん、ありがと」ニコッ

幼「わたしも男ちゃんをずっと守ってあげるからね」

男「頼りにしてるね」ニコッ

幼「わたし、男ちゃんのこと、だいすきだから当たり前だもん」

トイレ中

幼「…男ちゃんいる?」(トイレ内)

男「いるよ、安心して」

幼「…男ちゃん、危ないことないよね?無事だよね?」

男「平気だよ、心配しないで」

幼「男ちゃん…」

男「うん?」

幼「…ありがと」

男「どういたしまして…彼氏なら当然さ」ニコッ

おやすみなさいませ。まだ見てくれているかた、いたらありがとうです。

……

現在

男「…ふふっ」

幼「…どうしたの男?」

男「いや…少しお面で思い出したことがあってね」

幼「……」

幼「…ずっと守ってくれるって?」

男「うんそれ」ニコッ
幼「覚えててくれたんだ…」

男「忘れるわけないから、幼との思い出」

幼「…うれしい」ギュウッ

男「…幼も覚えててくれてありがとう」

幼「もちろんだよっ!わたしは男ちゃんの彼女だもん♪」

幼「小さなころからずっとずっとね」

男「そうだね」ニコッ

男「男ちゃんか…」

幼「昔はこう呼んでたから…いいよね?」

男「うれしいよ、懐かしくて」

幼「じゃあ、男ちゃんって呼ぶね、男ちゃん」

幼「見て見て、男ちゃん、可愛いクマのぬいぐるみ♪」

男「可愛いな」

男「幼はもっと可愛いよ」

幼「…もぅ/////」

……

幼「クマのぬいぐるみ買ってくれてありがと、男ちゃん♪」

男「幼はぬいぐるみが好きだね」

幼「うん…子どもみたいで恥ずかしいけどね」

男「恥ずかしくないよ。女の子らしくていいじゃんか」

幼「ありがと」

幼「じゃあ、もっと女の子らしくなろうかな…」

洋服屋

幼「ひらひらしたスカートにふわっとしたブラウスだよ♪」

幼「どうかな?」クルッ フワァ

男「…すっごいかわいい。とっても似合うよ」

男「いっしょに歩くのが楽しみ。ふんわりしてるから動くと綺麗だよね」

幼「えへへ~、うれしいな。ありがと」

男「気に入ったなら、安いからプレゼントしようか?」

幼「わるいよ~、自分で払うね」

男「そう…」

幼「次の着てみるね」

男「うん、楽しみに待ってる」

カーテン「」シャッ

男「…プレゼントしてあげたかったな」

……

男「」キョロキョロ

彼女「似合うかな~?」

彼氏「ふふっ、ツンデレにはゴスロリが最適だな」

彼女「ヤンデレにもねっ」

彼氏「次はどのキャラに合う服を着てくれるんだ?」

彼女「デレデレのお嫁さんとか…どうかな?」

彼氏「じゃっ、それでー」

彼女「えへへっ、それっぽいの探してみるね」


男「…カップルと女の子ばっかりだ」

男「僕はさぞ、浮いてるだろうな…」

男「こういうとこに一人はツラい…」

幼「そんなことないよっ!」

男「幼…」

幼「男ちゃん、わたし達ももっとカップルらしくなろう」

幼「ほら、お嫁さんはムリだけど…カノジョっぽいワンピだよ」

男「そこから聞いてたんだ…」

男「可愛い…」

幼「じゃ、恋人らしく、肩組んでお会計に行こ?」

幼「」ガシッ

男「うん」

紳士服売り場

シャッ

男「…どうかな」

幼「わたしの見立ては正しかったね」

幼「紳士的なジャケット、ズボン、シャツ…男ちゃんにぴったり」

幼「似合ってて、とってもカッコいいよっ」

男「ありがとう」ニコッ

男「幼もさっき買ったふんわりファッション、似合ってるよ」

幼「ありがと。後で、買ったワンピもまた見せてあげるからね」ニコッ

男「うん、楽しみ」

男「服、みつくろってくれてありがとな、幼」

幼「お互い様だよ、男もありがとっ」

……

幼「お腹がすいたからフードコート行かない、男ちゃん?」

男「うん、いいね」

幼「…ねぇ、男ちゃん」

男「なんだい?」

幼「男ちゃんの理想のデート、できてるかな?」

男「できてる、楽しいよ」ニコッ

幼「えへへ、よかった」

幼「りさーちしたカイがあったね♪」

幼「男ちゃんの部屋のベッドの下にあった本に、こういうお買いものデートが書かれてたんだ」

男「もうそれ、引っ張んないで…」

幼「…デートの話が載ってたのはえっちな本じゃないよ?」

男「…うう、いいから」

幼「男ちゃんはロマンチストなんだね…ベッドの下、らぶらぶなラブコメもいっぱいだったよ」

男「ホント、内緒な…」

幼「えへへ、男ちゃんのひみつはわたしだけしか知らないからへいきだよっ」

男「まぁ、そうだけど」

男「…幼が選んでくれた服着て、デートできるだけいいかな」

幼「カップルでお互いに服を選ぶデートも、本に載ってたからね」

男「デートに役立ったなら、見られたカイもあったかな」

幼「次はフードコートで楽しいことしたげるね♪」

幼「腕組んで行こ?」ギュッ

男「うん」ニコッ

フードコート

幼「とりあえずデートっぽいメニューを揃えてみたよ」

男「たこ焼き、フライドポテト、ハンバーガー、ホットドッグ」

幼「あと、クレープと」

男「…ストローが2カ所のドリンク」

幼「これを食べさせあうよー」

幼「たこ焼き、あ~ん」サッ

男「うん、ありがと」モグモグ

幼「青ノリはなしね、歯についちゃうから」

男「ちょいと寂しいかな」

男「幼にもたこ焼き、あ~ん」サッ

幼「ありがと、男ちゃん」ニコッ モグモグ

幼「デートっぽくていいでしょ?食べさせ合い」

男「うんっ」

男「しかし、たこ焼き食べてるとお祭り行きたくなるなー」

幼「デートといえばお祭りだよね、夏なら」

幼「このメニューはデートらしくて、お祭りらしくていいよね」

男「そうだな、なんか楽しくなるな」

男「今年もお祭り行こうな」

幼「当たり前だよっ」

幼「今年は浴衣を披露してあげる。楽しみにしててね」

男「楽しみ過ぎて待ちきれないよ」

幼「えへへっ」

男「幼の浴衣か…可愛いよな」

幼「ホットドッグおいしい」モグモグ

男「……」ジー

幼「どしたの?」

男「いや…」

幼「…なんかへんなこと考えてるでしょ?」

幼「超らぶらぶ幼馴染の第2話…」クスッ

男「やめて!」

幼「ふふっ」

男「からかうなよ…」

幼「ふふ、じゃあわたしのハンバーガーのピクルス食べてくれるかな?」

男「…幼は小さいころからピクルス苦手だよな」

男「わかった、ほら…」

幼「」チュッ

男「/////」

幼「ピクルスはもう食べちゃった。だから口直しね」ニコッ

男「……」

男(…こんな大胆なことするのか幼は?)

幼「…ふぇ、やりすぎちゃったよぉ/////」

幼「恥ずかしい…」

みてくれたかた、お疲れ様
おやすみなさい

男「次はこれか…」
幼「ひとつのドリンク(メロンソーダ)にふたつのストロー…」

男「カップルのお約束だな…」
幼「お約束だね」

幼「これをふたりで飲むんだね…」
男「うん。デートの定番だからね」

男「じゃあいくよ…」

幼「うん…」

男「……」
男「…なんか恥ずかしい/////」

幼「わたしから行こうか?」

男「いや、恋人ならやんなきゃ」
幼「…ならわたしも」
幼「…はぅ/////」

男「僕から…」
幼「わたしから…」

男「……」
幼「……」

幼「同時に行こうか?」
男「そうだな…」

男「いっせーの!!」
幼「せっ!!」

男・幼「」チュー

男・幼「/////」ゴクゴク

男「ぷは/////」
幼「ふわ/////」

男「…ふふ」
幼「…えへへ」

男「…いいな、なんかこれ」

幼「…うん、すごくどきどきしてる」

男「カップルっていいな」ニコッ

幼「えへへ、うんっ」

幼「…わたしたち付き合ってるんだよね?…なんだか信じられなくって…」

男「もちろん」ニコッ

男「まだ僕も実感湧かないけど…」

幼「なんだか夢みたいだもんね」クスッ

男「…夢じゃないって証明してあげようか?」

男「これから毎日恋人らしいことして」

男「僕らがらぶらぶだって確認しよう?」

男「僕は幼が大好きだからね」

幼「わたしも大好きだよ男ちゃん」

男「…では、とりあえずクレープをあ~んさせあってみようか?」

幼「うん、やろっ!」

男「あ~ん、イチゴだよ」

幼「ありがと」モグモグ

幼「男ちゃん、チョコバナナあ~ん」

男「うん、うまい」モグモグ

幼・男「♪」ニコニコ

……

ショッピングモール内

幼「クレープ食べながら歩くの楽しいね♪」

男「だね、ちょっとだらしないけど」

幼「あ~ん」

男「幼にもあ~ん」

幼「楽しいね」

男「おいしいね」

男「次はどこに行こうか?」

幼「…そうだね~」

書店

幼「…ヨーロッパって素敵だね」ペラペラ

男「うん、こうしてガイドブック見てるだけで楽しいからね」ペラペラ

幼「この本に載ってるところ、いつか行ってみたいなぁ…」

幼「ドイツのロマンチック街道かぁ…」

男「…いいよ」ニコッ

男「僕が連れて行ってあげる。ふたりで行こうよ」

男「…もちろん、いつかだけど…必ず」

幼「待ってるね」ニコッ

男「…ヨーロッパ観光か」ボソ

幼「あちこちまわりたいな…」ボソ

男「…長い旅行になりそう」

幼「長旅にちょうどいい機会は…」

幼「…新婚旅行かな」

男「…新婚旅行だな」

男「ふふっ/////」

幼「えへへっ/////」

……

幼「楽しいね男ちゃん!」

男「うん、とってもな」

幼「次はどこに行こうかな?」

男「うん、そうだな」

男「……」

男「デートならあそこだな…」

幼「どこ?」

ゲーセン

男「日常系デートと言えばゲーセンだよね」

幼「確かに」

幼「制服着て放課後デートするときとか来るよね」

男「うん、今度は学校帰りに行こうか」

幼「うんっ、やくそくだよ」

男「約束だ」ニコッ

ガヤガヤ

男「…ふー、この騒音がゲーセンだね」

幼「賑やかだよね」

男「少し疲れちゃうけどな」

カップル「♪」

カップル「♪」

男「…カップル多いな」

幼「…わたしたちはどんなふうに見えてるのかな…」

男「……」

幼「…あんなふうに……なんでもないよ」

男「」ギュッ

幼「手を…」

男「見えてるかも」ニコッ

幼「/////」コクリ

男「さて…」

幼「プリクラ撮るの?」

男「うん」


カップル男「プリクラを切って分けよう」

カップル女「うん、プリクラはんぶんこしようね」

カップル男「プリクラはんぶんこだな」

カップル女「プリクラはんぶんこだね」


男「いいなぁ…」

幼「すてきだね」

幼「ねっ…わたしたちも撮ろ?」

男「うん」

プリクラ筐体

幼「ゲームセンターもプリクラも男ちゃんと来たことあるのに、なんだか今日はすっごくどきどきするよ…」

男「僕も…付き合って初めてだからかな…」

幼「…えへへ、うれしいな」

幼「はやく男ちゃんと恋人同士に慣れないと」

男「すぐに慣れるよ」

幼「そうだね…もう、ずっといっしょだもんね」

男「ああっ」

男「プリクラ始めるよ」

幼「うん」ニコッ

……

男「撮れたなツーショットプリクラ」

幼「……」ショボン

幼「…わたしの写りがよくないよぉ…」

幼「男ちゃんとせっかくいっしょにとったのに…」

男「そんなことないよ、すっごく可愛いよ」

男「僕このプリクラを大事にするよ」

男「付き合って最初に撮ったプリクラだからね」ニコッ

幼「男ちゃん…」

幼「…わたしもたいせつにするよ…」

幼「また…撮ろうねプリクラ」ニコッ

男「もちろん」

UFOキャッチャー「♪」

幼「……」ジッ

男「…UFOキャッチャーしたいの?」

幼「うん」

男「くまのぬいぐるみがあるね」

男「ふむ…」

……

UFOキャッチャー「♪~♪~」ウイーン

ポロッ

男「…やっぱだめか…」
男「今のは惜しかった」

幼「わたしもムリだった…」
男「…ずいぶんチャレンジしちゃったな、僕ら…」ハァ

幼「楽しかったからいいけど」クスッ

幼「…男ちゃんはムリしないでね、お金かかっちゃうし」

幼「わたしのワガママだもん。もうくまさん、たくさん持ってるし…」

男「…僕が取りたいんだよ。負けっぱなしは気分が良くない」
男「…奇跡を信じてもう一度」

幼「…男ちゃん」
男「なんだい?」

幼「頑張ってくれてありがと」ニコッ
男「…お礼を言うのはまだ早いよ」チャリン

……

男「…マジで取れるとはね…なんでもやってみるもんだね」

男「はい。幼はぬいぐるみの中でもくまさんが特に好きだよね」サッ

幼「うん、ほんとにありがとう」

幼「ずっとずっとたいせつにするよ。さっき買ってもらったくまさんといっしょに…」

幼「ん…」ギュッ

男「ふふっ」

幼「……」

幼「男ちゃんにも」ギュッ

男「/////」

幼「…ほんとにありがと…だいすき…」

……

テラス

男「せっかくだから眺めのいいとこで一休み」

幼「…いい眺め」

男「だね。風も気持ちいい…」

幼「」ギュッ

幼「今日は楽しいね男ちゃん」

男「うん、最高だな」

幼「男ちゃんといると毎日楽しい…」ギュッ

幼「恋人になってからもますますね」

男「僕も幼といると毎日楽しいよ」ニコッ

幼「こうやって抱きつくと安らぐし…」ギュッ

幼「…やっぱりマイナスイオンが出てるのかな?」

男「…だったらいいかな」

幼「えへへ」

幼「…きっと、ずっといっしょだったから安心できるんだよ」

幼「こうしてるのが自然だから、当たり前だから…」ギュッ

幼「…男ちゃんはどうかな?」

男「……」

男「…僕もだよ」ギュッ

おやすみなさいませ。見てくれているかたどうもです。

男「僕も幼といるとほっとするよ。抱きつかれたりすると特にね」

男「…小さいころ、夜トイレに行くときとか、怖い話やテレビを見たとき、幼に抱きつかれるのが好きだったんだよ」

幼「…へんたい」ジトッ

男「かもね」クスッ

男「…昔っから僕、幼が大好きでさ、幼とデートごっこするのが楽しかったから」

男「今こうして付き合ってデートできるのがたまらなく嬉しいんだよ」

幼「…わたしも嬉しいよ男ちゃん」ニコッ

男「僕はもっと嬉しい」

幼「わたしはもっともっと嬉しいもん」

男「僕はもっともっともっと嬉しい」

幼「わたしはもっともっともっともっと…」

男・幼「」クスッ

男「楽しいな」

幼「えへへっ、うん、男ちゃん」

男「マイナスイオン、幼も出てるだろ。和んだわ」

幼「もっとわたしのマイナスイオン吸ってもいいんだよ」ニコッ
男「あはは、じゃあ遠慮無く」クンクン

幼「嗅ぐなぁっ」

男「幼がいいって言ったんだろ」

幼「ふふっ、確かに」

男「あははっ」

……

幼「…男ちゃん」ギュッ

男「…デートで高いところから眺めを楽しむのは、子どものころのデートごっこでもやってたんだよね」

男「僕らは昔から変わらないね」

幼「うん、変わらないよ…付き合って…」

幼「…いつか、結婚するかもしれないこと以外は/////」

男「うん」ニコッ

男「…これからも変わらずにそばにいてくれるかな、幼?」

幼「…仕方ないね」

幼「男ちゃんはどうしょうもないくらい、わたしが好きみたいだから」

幼「わたしがそばにいてあげる、ずっと」

幼「だいすき男ちゃん」ニコッ

男「…僕も大好きだ…愛してる。…ずっと前から、ずっと後もね…」

男「…ふ…なんだか、照れちゃうな」

幼「えへへっ、わたしもテレちゃう」

男「…いっしょだな」ニコッ

幼「…いっしょだね」ニコッ

男・幼「」ニコニコ

幼「…でもぜったい、わたしのほうが男ちゃんのこと好きだよ」

男「僕のほうが…」

男「…いや」

男「きっと比べられないよ」

男「…いっしょにいるだけでこんなにも楽しいんだから」

幼「…そうだね、ふたりともだいすきだからしあわせなんだよね」

幼「…ずーっと、いっしょだよ」ニコッ

男「ああっ!」

……


幼「遅くなっちゃったね」テツナギ

男「だね」ギュッ

幼「今日はいい思い出になったよ。ありがと、男ちゃん」

男「うん、今日は一生の思い出になったよ」

幼「大げさだよー」

男「いやいや」

幼「今回日常的なデートにしたのは、男ちゃんと過ごしてきた毎日が楽しかったことを、振り返ってみたかったんだよ」

男「買い物はいっしょにするからね」

幼「付き合う前から楽しいけど、やっぱり付き合えたらもっともっと楽しいな」

幼「これからもふたりでいろんなデートしようね、男ちゃん」ニコッ

男「うん」ニコッ

男「…あれ…家の前に」

幼「…うん…なんでだろ?」

男宅前

妹「お兄ちゃん、幼ちゃん、おかえりー」

男母「おかえりなさい」

男「…ただいま」

幼「…ただいまです」

男父「今日は楽しかったか?」

幼「…どうしてみんないるの」

幼母「せっかくだからお出迎えしようと思って」

幼父「さっ、中に入ろうか?」

幼弟「」チラッ

妹「…うん」チラッ


男「…幼」

幼「…うん、なんだろ?」

男宅内

妹「…じゃあ」

幼弟「うん…せーの」

妹「お兄ちゃん、幼ちゃん、お付き合いおめでとー」パチパチ

幼男「おめでとう」パチパチ

一同「「わー!!!」」パチパチパチ

幼「…ふぇ!?」

男「なっ!?」

幼母「…ようやく付き合い始めたか…ここまで長かったわね」ウンウン

男母「そうねぇ。もっと早くても良かったわよね」

幼父「男くんなら安心して幼を任せられるよ…全然悔しくない…少し寂しいけど…」

男父「うちも幼ちゃんになら、安心して男の面倒を見てもらえるよ」

妹「…次はわたし達の番だね、幼弟くん。幸せになろうね」

幼弟「ああ、任せて!僕もがんばって妹ちゃんを幸せにするよ!」

妹「…うん、お願い/////」

男・幼「…なにがなんだかわからない…」

男「なにが起きてるんだ?」

幼「いったいどういうことなの?」

幼母「あなたたちがオトナな関係になったって妹ちゃんがね」

妹「うん、ごめんね見ちゃって」

男「…はあっ!?なんだよそれ!!なわけないだろ!!」

幼「…え、ちがうよそんな…」

男母「ほんとびっくりしたわ。まだ早いわよね…まぁ真面目に考えてるだろうから応援するけど」

幼母「私おばあちゃんになっちゃうんだー」

男父「息子も大人になったのか。通りで老けるわけだ…」

幼「あのねわたし達ちがうんだよ…」

男「…それは誤解なんだって」

一同「「とにかくおめでとう」」

男「…話を聞いて…」

……

男「…疲れた」

幼「誤解解けてよかったよ…」

男「説明するの大変だった…」

男「僕らが付き合ってるのはとにかく…」

幼「…あれは…ね/////」

男「…いっしょに昼寝してるのを妹に見られてたなんて」

幼「…いちゃいちゃするのも気をつけないとね」

男「いちゃいちゃ…」

幼「うん…」

男「口にすると恥ずかしいな…」

幼「うん…」

男「さっきのことも…」

幼「うん/////」

幼「…みんなも少しふざけてたみたいだけど」

男「…確かにね」クスッ

幼「…でもね」

幼「…あんまりやな気分じゃない」

男「僕も…」

幼「えへへ」

男「ふふっ」

幼「…まだまだ、わたし達には結婚とか…早いけど…」

男「…うん」

幼「二人で歩いて行けたらいいかな、これからも」

男「ああっ」

幼「男ちゃんだいすき」チュッ

男「…僕も大好きだよ、幼」チュッ

幼「えへへ」ギュウッ

男「ふふっ」ギュウッ

……


幼「…男ちゃん、ごめんね」

男「……」

幼「…とってもさみしくてね」

幼「がまんできなくなっちゃって…」

幼「…それでね」

男「…でも、いっしょに夜寝るのはヤバいって幼…」

男「また、妹あたりに見られたらどうするんだよ…」ハァ

幼「」ギュウッ

幼「…でも夜、一人で寝るのは寂しいよ?」

幼「男ちゃんの寝顔見るとホッとするから」

幼「男ちゃんと少しでもいたくて…」

幼「…だめ?」(上目づかい)

男「だめじゃないっ!!」ギュッ

男「くそー、かわいーな!!」ナデナデ

幼「えへへぇ…」


妹「」ジッ

幼弟「」ジッ


妹「…おかあーさん!!」タタッ

幼弟「大変だぁ!!」タタッ


男「……」

幼「…男ちゃん」

男「…ん?」

幼「わたし、男ちゃんがいないとだめな、さみしがりやなんだぁ」

幼「…ずっとそばで守って、ね?」

男「わかった」ニコッ

男(あれからしょっちゅうこんな感じ)

男(…どうやら寝込みを襲われて、ハートを奪われているのは僕らしい)

男(…でも、それもわるくないかな、なんて…)

幼「」ニコニコ

男「…ふふっ」

おしまい

読んでくれたかた、ありがとうございます。それではまた。

オマケ

……

幼弟「…僕の部屋が…」

妹「ごめんなさい…お掃除したかったんだけど、散らかしちゃって」

妹「…でもこの『ネトラレ幼馴染』って本はなに?」

幼弟「…それは」

幼妹「わたしにネトラレを望んでいるの?」

幼弟「…いや」(男兄ちゃんに借りた本だ…)

もう少ししたら時間取れそうです
見てるかたありがとう

妹「幼弟くんは彼女が寝取られしてもいいの?」

幼弟「やだ!!」

幼弟「僕は小さいころからずっと妹が好きなんだよ!寝取られたくない!!」

妹「わたしも…」

妹「…でも…じゃあこの本はなんなの?」

妹「なんでこんなの!?」

幼弟「待って!!」

幼弟「ちゃんと中身を…」

妹「彼女にえろ本を読ませる気?」

妹「どんなプレイなの、それ?」

幼弟「いや、その…」

妹「もう…」プクー

妹「……」

妹(…ちょっと中身、気になるかも…)
妹(こういうの読んだことないし…)

妹「…ぐす」

妹「…いい話だね感動しちゃった…少しえっちだけど」

幼弟「…エロ本だからね」

妹「こういうのが理想なのかな?」

幼弟「ええと…」

妹「私とこうなりたいの?」

妹「このスケベ本みたいに…」

妹「」ジッ

幼弟「返答に困る質問だね…」

幼弟「…まぁいつかはね…好きだし」

幼弟「でも僕らには時間がある」

幼弟「幼馴染から恋人同士になったばかりだしあせりたくないかな」

幼弟「妹ちゃんを大切にしたいしね…男さんの大事な妹だし」

幼弟「ムリなく行こうか?」

妹「幼弟くん…」

妹「大好きっ!!」ギュッ

幼弟「おわっ!?」

幼弟「」ギュッ

幼弟(…ヤバいな耐え切れないかも僕…)

妹「すきー♪」ギュー

幼弟「」ナデナデ


部屋の外

男「」ジー

幼馴染「」ジー

男「あいつらいい感じじゃないか…」

幼馴染「わたしたちがえっち本を仕込んだおかげだね」

男「きっかけ作りね」

幼馴染「わたしたちみたいにらぶらぶになってほしいもんね」

男「そうだね、僕らみたいにね」

幼「えへへ」

幼「さっ、今日もデート行こ?」

男「おー!」

幼「おー!」


妹「えへへ~」

幼弟「ふふっ」


おしまい

お付き合い頂きありがとうございます
時間がやっとできそうなので放置を仕上げていきますね

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