憧「しず、ジャージの下貸してくんない?」穏乃「?」 (28)

穏乃「いやー、持ってきてないんだけどなー」

憧「そっか・・・うーん・・・」

穏乃「どうして?」

憧「いや・・・大したことじゃないんだけど・・・」

穏乃「ふーん」

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期待

憧「そうだ、買いに行って来ようかな・・・しずのジャージってどこの?」

穏乃「年季入ってるしなー・・・どこのブランドだろう?」

憧「まあいいか・・・しずはどうする?」

穏乃「んー、部屋に居るよ」

憧「明日は和と遊ぶ日だしね・・・」

穏乃「うん!」

憧「たっだいまー!」

穏乃「おかえり!早かったね」

憧「いやー、いい買い物したわー」

穏乃「えっと・・・ジャージと・・・包帯?」

憧「いやいや・・・まあ、見てのお楽しみ!」

穏乃「なんか楽しそうだね」

憧「まあね」

憧「じゃーん、どうよ!」

穏乃「ふおおおおお!憧、かっこいい!」

憧「そうでしょそうでしょ!」

灼「うわ・・・」

宥「ジャージのズボンと・・・さらしかな・・・あったかくない・・・」

玄「えっとペアルック・・・でもないんだね・・・」

晴絵「憧・・・」

支援

穏乃「和ー!」

和「穏乃!玄さん!憧・・・」

憧「なによその反応は」

和「いえ、なんでも・・・」

玄「まあ、すぐになれると思うよ」

和「そうですか」

穏乃「遊園地!遊園地!」

憧「しずったらもう・・・はしゃぎすぎでしょ!」

和(一番気合が入っているのは憧ですね)

玄(そうだね・・・)

穏乃「まわれまわれー!」

憧「しず!まわしすぎでしょ」

玄「気持ちいいねー!」

和「うっ・・・もうだめです」

玄「大丈夫?」

和「はあはあ・・・」

穏乃「和、だいじょうぶ?」

和「まわしすぎです穏乃」

憧「えー、あんなのどーってことないでしょうに」

和「3人ともなんで酔ってないんですか?」

玄「えっ、なんでだろうね?」

穏乃「車には酔いましたよね」

憧「そうだよね・・・」

穏乃「お菓子とか買ってきたよ!」

憧「まーた、あんたはそんなに買い込んできて・・・」

穏乃「はい、和!」

憧「ちょっと穏乃、こんなに食べられられません!」

穏乃「玄さんもどうぞ」

玄「ポップコーンかー、定番だねー」

穏乃「はい、憧も」

憧「なんか、あたしのだけ少なくない?」

穏乃「だって、憧ダイエット中なんでしょ」

憧「それはそうだけど・・・」

穏乃「じゃあ私のと交換する?」

憧「いや、いいわ・・・っていうか何それ?」

穏乃「美味しいのにー」

憧「へっへー、和と一緒かー。しずは悔しがってるかなー」

和「なに言ってるんですか・・・憧こそ穏乃とまわりたかったんじゃないですか?」

憧「そんなことないって・・・あ!でもつり橋効果ってあるしなー」

和「穏乃はこういうの得意じゃありませんでしたか」

憧「あれ・・・そうだっけ・・・じゃあ、あたしがひきつけられるだけだね」

和「それで、その服のことですが」

憧「なに?」

和「さらしだと、たれるとききましたよ」

憧「えっ!そうなの」

和「人づてに聞いただけですが・・・」

憧「まあどっちにしろ今日だけのつもりだしね」

和「もしかして私に関係ありますか?」

憧「・・・うわあ!」

和「なんですか憧・・・って玄さん!」

穏乃「玄さんが気絶しちゃって・・・どうしよう・・・」

憧「じゃああたしが頭をもつから和は足をもって」

和「はい」

穏乃「じゃあ私は・・・えっと玄さんの上に」

憧「遊ぶな!」

穏乃「えへへー」

玄「重いよー・・・」

玄「憧ちゃん・・・さっきはありがとね」

憧「玄ってばびびりすぎだって・・・」

玄「憧ちゃんは怖くないの?」

憧「まあ怖くないわけじゃないんだけど・・・しずといるとなれっこだからね」

玄「そっか」

憧「まあね」

玄「憧ちゃんはメリーゴーランドに乗らなくてもいいの?」

憧「いや・・・しずだって和と二人きりになりたいんじゃないかと思ってさ・・・」

玄「そっか・・・」

憧「うん・・・」

玄「そういえばしずちゃんの髪もお馬さんなんだね」

憧「そうだね・・・馬と桜か・・・」

玄「憧ちゃん・・・」

穏乃「すごい!高い高い!あれ、会場じゃないかな!」

憧「あれ、うちらの泊まってるホテルじゃない?」

玄「和ちゃんのところは見える?」

和「いえ・・・ちょっと分かりませんね」

憧「あたし観覧車って、好きだなー」

穏乃「だよなー、ゆっくり登ってゆっくり降りていくところがいいよね」

憧「そうだね・・・」

穏乃「特になにが起きるわけでもなく・・・ただゆっくりと時間が流れていく」

玄「穏乃ちゃん?」

穏乃「この4人でいるの懐かしいな・・・」

和「穏乃・・・」

憧「・・・」

玄「楽しい時間にも終わりはくるんだね・・・」

穏乃「そういえばジェットコースターにのってない!」

玄「・・・」

和「・・・」

玄「私はパスかな・・・」

和「私も・・・絶叫マシンはちょっと」

穏乃「そうか・・・」

憧「しょうがないなー。あたしがついてったげる!」

穏乃「憧!よーし、行くぞー!」

憧「ちょっ、揺らすな!」

玄「怖いよお姉ちゃーん!」

和「玄さん・・・」

穏乃「ありがとな、憧!」

憧「うん・・・」

憧(きっと、あたしのために譲ってくれたんだろうな・・・)

憧(でも・・・やっぱりしずは気付いてないんだろうな・・・)

穏乃「どうしたの?やっぱり怖い?」

憧「いや、全然」

憧(あたしも、しずもこの日常が壊れるのを恐れてるのかな・・・)

穏乃「憧・・・手貸してくれない?」

憧「?」

穏乃「よかった、ぴったりだ」

憧「なにこれ、指輪?」

穏乃「うん、まあさっき買ったものなんだけどね・・・」

穏乃「和に諭されたんだ・・・感謝の気持ちをはっきり伝えなさい、って」

穏乃「いつも一緒にいてくれてありがと。これからもずっと一緒にいよう!」

憧「しず・・・」

穏乃「好きだうわあああああ憧おおおおお!!!」

憧「なにいってんのよしずううううう!!!」

玄「これでよかったのかな?」

和「さあ、どうでしょうか?」

玄「和ちゃん、耳貸して」

和「なんですか?」

玄「その指輪は誰宛のかな?」

和「お、教えられません!」

ちょいと蛇足

穏乃「うわー、花火だー」

和「きれいですねー」

玄「そうだねー」

憧「ラムネ買ってきたよ!」

穏乃「あれ、3本だけ?」

憧「ちょっと、出費がかさんじゃってね・・・はい、みんなとって」

和「いただきます」

玄「ごくごくごく、ううっ」

和「ごちそうさま」

玄「うっ、苦しい。おいしかったよありがとう。げほげほ」

穏乃「うーん、憧の分がないってのもなー。はんぶんこにしよっか!」

憧「しずがいいなら・・・」

玄「今日は遊んだねー」

和「そうですね・・・疲れました」

穏乃「そうだ憧、肩貸して」

憧「こ、こう?」

穏乃「よし、体育祭に向けて二人三脚の練習だ!」

憧「いきなりねー」

穏乃「駅まで競争だー!」

憧「ちょっと!趣旨変わってる!」

穏乃「うわああ!」

憧「ほら、いわんこっちゃない」

穏乃「いててー」

憧「ほら、手貸して」

穏乃「ありがとう、憧」

憧「どういたしまして」

蛇足完

前作
アコス「シズが死んじゃった・・・」


前作も面白かった

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