律子「MEGANE!」 (37)

律子「ただいま…あれ、誰も居ないか。仕事が増えてる証拠、かな。」

律子「でも小鳥さんはアイドルじゃないわよねまたサボ…いえ、買い出しでしょうきっと…うん」

律子「さ、皆帰ってくる前に次のライブの…ん?」


律子「プロデューサー、メガネ机の上に置いて…プロデューサー、プロデューサー殿居るんですかー?」

律子「返事がない…プロデューサーは確か春香達とスタジオに行ってるはずだけど、メガネも無しにどうやって…」

pメガネ(やぁ)

律子「……」

pメガネ(…)

律子「プロデューサー殿のメガネ…」ゴクリッチャン

律子「…プロデューサーは確かに事務所に居ないみたいだし、居るはずの小鳥さんも何処かに潜んでいるわけではない」

律子「今日のスケジュール、変更が無ければ皆が戻ってき始めるまで後一時間ほど…」

誰もいないうちを見計らって二人で職場のソファに倒れ込んで職務の忙しさを忘れていちゃこらじゃれあいたい元アイドルOLナンバーワンの律子さん

つづけたまえ

律子「…」


プロデューサーの机の中央、やや斜めに置かれた彼の眼鏡は、何故か物凄い存在感を放つように律子の眼に映っていた

今一度辺りを見回し誰も居ない戻ってくる気配のない事を確認し、律子は自分の眼鏡を彼の眼鏡の横に、これもやや斜めに置いた
そしてその二つの眼鏡を見る為に彼の椅子に腰掛け、机の上にもたれかかった…

律子「…成る程、うん。悪くないわね」

机の上に置いた彼の眼鏡と自分の眼鏡を近くで凝視する
左からゆっくりと右へ、机の淵から真上へと、様々な角度から眼鏡を凝視する

律子「やっぱり、バランスが良いわよね…これをかけてる二人は相性ぴったしって感じで」

律子は二つの眼鏡を手に取り

Rメガネ「ただいま…

Pメガネ「おかえり律子、お疲れ様」

Rメガネ「お疲れ様です、プロデューサー殿。皆はどうしたんですか?」

Pメガネ「もう時間も遅いし本番も近い、最近仕事もレッスンも詰め込み過ぎてるからたまには皆早く帰れるように調整してみたんだ」

Rメガネ「確かにそうですけど、まさか私たちの方まで勝ってに調整するなんて…」

Pメガネ「ごめん、余計なお世話だったか」

Rメガネ「はい、余計なお世話です。ちゃんと言ってくれれば私がしたんですから、こういう事をするなら先に私に話してください」

Pメガネ「ごめん、悪かったよ…でもなあ律子、俺はお前にも休んで欲しくてだな…」

Rメガネ「そう思っているならこの溜まった書類を何とかするべきじゃないんですかプロデューサー殿?」

Pメガネ「うっ…あぁ、ははは…面目無いです」

律子だと思っていたら眼鏡だった
何を言ってるかわからねえと思うが(略

眼鏡がしゃべった!

Rメガネ「そう思ってるならちゃっちゃっと処理する!私も手伝ってあげますから、ね?」

Pメガネ「毎度毎度すまないな律子」

Rメガネ「本当ですよ、プロデューサーは他の仕事はズバ抜けていてもこれだけはまだまだ駄目ですね」

Pメガネ「どうも駄目なんだよな、どうしてだろうな?」

Rメガネ「私に聞かれても困るんですけど?そんな事考える前に手と頭を動かしてください」

Pメガネ「はい…」


律子「うーん…こんな感じに見えるのね、ほうほう…じゃあ…」


Pメガネ「ただいま、律子」

Rメガネ「お帰りなさいプロ…だ、ダーリン」

Pメガネ「あ、今プロデューサー殿って言いかけたろ」

Rメガネ「し、仕方ないじゃないですか、呼び名れてるんですから」

Pメガネ「仕方ないかもしれないけどさ、こういうのをパッと切り替えられるのが律子だろ」

Rメガネ「それとこれとは別です!そ、それに恥ずかしいんですよダ…ダーリンって呼ぶの…」

Pメガネ「良いじゃないかダーリン!律子にダーリンって呼ばれるのがずっと夢だったんだし」

Rメガネ「ななっ…そんなこと恥ずかしげもなく言えるんですから…ズルいですよプロデューサー殿!」

Pメガネ「ダーリン!」

Rメガネ「ダ、ダーリン殿!」

Pメガネ「ダーリン殿?」

Rメガネ「あぁぁもう!嫌いです!ほっといてください!」

Pメガネ「えぇっ!?そんなぁ…」

Rメガネ「フン…」

Pメガネ「律子ー?」ヒョイ

Rメガネ「」プイ

Pメガネ「りっちゃーん?」ヒョイ

Rメガネ「///」プイ

とうとう眼鏡しか出てこなくなったぞ

まぁまぁ眼鏡どうぞ

Pメガネ「律子さん…」ヒョイ

Rメガネ「…//////」プイ

Pメガネ「ママ…」ボソッ

Rメガネ「っ……///////」コツンコツン

Pメガネ「痛い痛い!足を蹴るなよ律子…」

Rメガネ「ぷ、プロデューサーが悪いんですよ!恥ずかしいの解っててイタズラするんですから」

Pメガネ「顔真っ赤にして怒ってても可愛いだけ…痛い痛い本気はやめてください!」

Rメガネ「知らない!ぅ~~~お、お風呂はいってきます!」

Pメガネ「あ、じゃあ俺も一緒に」

Rメガネ「ついて来るなあぁぁ!」


律子「…こんな感じの新婚生活が送れたりするんじゃないかしら」

律子「こうやって、私のメガネの上にプロデューサー殿のを…乗っけて…んぅ…」カチャカチャハァハァ…

律子「なんなのかしら…ただ、ただ…プロデューサー殿のメガネが私のメガネに乗ってるだけなのに…私が押し倒されて…」アァ…ハァ…/////

律子「こ、こんな感じかしら…」


Pメガネ「律子…今日こそ…」

Rメガネ「あぁ…の、その、や、やっぱり、まだ…」

Pメガネ「同棲してもう一ヶ月だ、一緒に寝てはいるけどやっぱり…」

Rメガネ「その、したくないわけじゃないんですよ?ただ…私、やっぱり寸胴だしその、恥ずかしいし…」

レンズ左端お前の右端

>>11
律子がPの眼鏡と自分の眼鏡をもってお人形遊びのように動かしながらPの時だけ声色かえて喋ってると思ってください

Pメガネ「可愛いよ、律子は…」スッ…

Rメガネ「ち、違うんです!」

Pメガネ「じゃあ綺麗だよ…」

Rメガネ「じゃあってなんですか、一貫性のない人は嫌いになりますよ」

Pメガネ「律子は可愛いし綺麗なんだよ」

Rメガネ「そ、そなこと…それよりもちゃんと…ちゃんと聞いてくださいよ…」ジワッ

Pメガネ「あぅ…ごめんよ…」

Rメガネ「いえ…その、ですね…やっぱり怖いんですよ…」

Pメガネ「うん…」

Rメガネ「今までの関係から更にどう変わるんだろうって、こんな事調べてもわかるものじゃないし、解決方もみつかるわけじゃないんだから覚悟を決めるしかないんだって」

Pメガネ「そうだな…」

律子が寸胴?

ちーちゃんにマジギレされるぞ

状況がわかるとリッちゃんが可愛く見えてくるな
もっとやれ

Rメガネ「踏み出さなきゃって思うんですけど、先が見えないからどうしても…」

Pメガネ「先が見えないだけで律子は止まってしまうのか?」

Rメガネ「プロデューサー…あなたとの関係が変わってしまうのが怖いんです、今までは大丈夫だったけど今度はどうしても…」


律子(ここで裏返した私のメガネにプロデューサーのメガネを!)

Rメガネ「ぷろ…でゅーさー……」

Pメガネ「大丈夫だ、きっと…いや、必ず上手く行く…愛してるよ、律子…」

Rメガネ「や…あぅ…プロデューサー…はぁぁ……!!」


律子(はぁぁぁあん!!!)


Rメガネ「酷いです…プロデューサー殿」

Pメガネ「ごめん…あまりにも律子が愛おしすぎて」

Rメガネ「あれだけ怖いんですよって言ったのに」

Pメガネ「でも、大丈夫だったろ…」

Rメガネ「……まだ分かりませんよ」

Pメガネ「許してくれる?」

Rメガネ「許しません」

Pメガネ「どうしても…?」

Rメガネ「一生許しません」

Pメガネ「じゃあ一生謝ろうかな…」

Rメガネ「馬鹿なんですかあなたは」

Pメガネ「律子の側にいれるならなんだっていいさ…」ギュッ

Rメガネ「…馬鹿なんですからほんとに、私が管理しないと駄目ですね…」ギュッ

Pメガネ「律子…愛してるよ」

Rメガネ「私も愛してます、プロデューサー殿…」



律子「たまらないわね…」モンモン

ガチャ

P「ただいm」

律子「うわぁぁぁぁぁあ!!」アタフタアタガチャーン

P「ど、どうしたんだ律子、大丈夫か?」

律子「だ、大丈夫です!椅子に足を引っ掛けたみたいで(危なかった…間一髪で眼鏡もかけれたし元に戻せた…)」

P「怪我とないのか?凄い音がしたけど」

律子「平気です、これでもたまにレッスンして鍛えてますから」

P「レッスンしても身体は頑丈には…」

律子「とにかく大丈夫ですから!それよりプロデューサー、メガネを忘れて出かけてましたよ」

P「あぁ、そうだった!居眠りして起きてすぐ出かけたもんだからさ。視界がボヤけててまだ寝ぼけてるのかと思ったら…」

律子「ほう、居眠りしてたんですか?」

P「あ、いや…その…」

律子「はぁ…まあ最近のプロデューサーは頑張り過ぎてるくらいですからね、多少は許してあげます」

P「律子だってたまに…」

律子「と、とにかく!早く次の仕事しますよこんなに書類たまってるんですから!」

P「はいはいっと…メガネメガネ……ふう、ようやく視界がスッキリしたな」

律子「あ、そういえば春香たちはどうしたんですか?」

P「ん?時間もまだ少しあるから真たちと合流してレッスン、俺たちも負けてられないな…なあ律…」

律子「負けてるのはプロデューサーだけですよ、私はもっと…ん?どうしました、プロデューサー、私の顔になにかついてます?」

P「なんで俺のメガネを律子が(俺のメガネが律子を汚して///良い!!!)…」

律子「えっ!なんでプロデューサーが私のメガネ(プロデューサーが私のメガネを////)…あっ」

P「どうした律子?(俺のメガネも似合う律子可愛い)」

律子「な、なんでもないんですよ、ただの出来心でやっただけで(プロデューサー殿を犯し犯され…こんなダブルプレイがこの世に///)…」

P「そ、そうだよな他人のメガネかけてみたい事もあるよな(あれ、ということは俺りっちゃんのメガネ、んぁぁ/////)」

律子「そうじゃなくて…」

P「え?」

律子「……///」

律子「わ、わたし小鳥さんさがしてきます!」

P「え、おい律子?」

律子「先に始めといてくださいね、すぐ戻ってきますから!」

ガチャーン

P「…せめてメガネくらいもとに戻してから行けば」

P「…」スチャ

Rメガネ「」

P「意外と慌てん坊だよな、お前の主様も」

Rメガネ「ダーリン」

P「えっ!?」ガバッ

ヌッ

小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん」

P「こ、小鳥さん居たんですか…ってあれ?さっき律子が探しに…それになんですかダーリンって…」

小鳥「いえ、小休止をしようとお茶を入れに給油室に居たんですよ。その時に律子さんが帰ってきまして、たまには面白いことをと思って黙っていたんですよ」

P「ええ」

小鳥「お茶も入ってさあ行きなり飛び出してやろうとカメラを構えて様子を伺ってみたらこんなものが…」ピッ

P「oh…りっちゃんマジ乙女」

小鳥「えっ!?」



律子「あぁ…なに自分で墓穴ほりかけてるんだか、いやここまできたらもはや掘ってるのと同じ…はぁ…私も穴掘って埋まりたい…」

律子「私も一歩踏み出せれたらなあ…眼鏡だけじゃなくて、本当にプロデューサー…手を繋ぐ事でも良いから」

律子「私も、プロデュース…あの人の為だけにプロデュースされたいな…」

P「律子」

律子「うわぁぁぁ!」

P「そ、そんな驚くなよ…」

律子「ぷ、プロデューサー殿…今の聞いて…」

P「今の?」

律子「い、いえ!なんでも、なんでもないんです…(ああなにしてるんだ私は!また自ら穴掘って…うぅ…メガネの事だってみられたわけじゃないんだから平常心平常心)」

P「と、とりあえず、小鳥さん居たよ…」

律子「え、ああ、そうですね…よかったです…何処ですか、さぼってました?」

P「給油室に居ました」

律子「」

P(硬直してるところ俺のメガネを律子からはずして…)

P「Pメガネ:りっちゃんて意外と乙女なんだな」

P「Rメガネ:だれのせいだと思ってるんですか、少しは自覚してください」

律子「」ジワッ

P「はは…やっぱり律子にも可愛いところが」

律子「やだぁぁぁもう!帰るぅぇええん!!」ヘタリコミ

P「ちょ、律子!店の前で道路で!律子らしくないよそれ!」

律子「ごめんなさいらしくなくてぇぇ…」ブワッ

P「違うよせめてない、むしろ可愛いああもう!とにかく事務所に帰ろう、事務所に」

律子「ぁぃ…」エグッ



P「落ち着いたか律子?」

律子「……」

P「律子?」

小鳥「律子さん?」

律子「…っ!」ギロリ

小鳥「ごめんなさい…」

P「なあ律子、そろそろ口聞いてくれよ…」ヒョイ

律子「…」プイ

P「俺の眼鏡かけてそんな事しても可愛いだけ」

律子「…///」バシバシ

P「叩くなよ!しゃべってくれよ律子!」

律子「…」

P「律子、その…」

律子「…」ビクッ

P「あ、その前に小鳥さん…あの子達そろそろ帰って来ると思うんで、何か買ってきてくれませんか?確か何もなかったはずですし…」

小鳥「ふふ、わかりました」


ガチャ


P「さて…」

律子「」ブルブル

P「ちょっとごめんよ、律子…」背中からギュッ

律子「えっ…」カァッ

律子「…」ボーッ

律子「あ、あのプロデューサー殿…?」

P「律子…知った後でズルいと思うんだけど…その」向き直してギュッ

律子「あっ…」

P「律子、その…貴女の事が好きです…」

律子「あっ…ああぅ….」

P「僕で良ければ、付き合ってください」

律子「プロデューサー、あたたかい…安心する…(どうして、わたしの事嫌になったんじゃ…)」

P「律子?」

律子「ああいや!その…わたしの事…嫌いに…」

P「どうして?」

律子「あ、あんな…メガネ使ってごっこ遊び…しかもあんな妄想してるような女の子なんて嫌じゃないですか!?」

P「ううん、むしろ律子の意外な一面を知れて嬉しかった」

律子「嬉しい…ようなそうじゃないような…」

P「それに…俺も」

律子「するんですか!」

P「そうじゃなくて…」

律子「やっぱり!」

P「最後まで聞く!律子…その、俺も…律子のあれが本音なら嬉しいと思ったんだ」

律子「…はい」

P「俺もまえから律子のこと、好きだった」

律子「……はい」

P「でも、勇気がなくてずっとしまって置いた…いつか、いつか言おうと思っていたけど、今日、こんな事があったからさ」

律子「ごめんなさい…」

P「謝らなくていいよ。確かにロマンチックの欠片も無くなったけどさ…きっかけはなんであれ、一歩踏み出す事が出きた…」

律子「プロデューサー」

P「は、はい」

律子「…私も、私も怖くて踏み出せなかったんです」

P「うん」

律子「同僚でライバルで、助け合えるし、こんな素敵な仲間が、素敵な人が…好きと伝えてしまうともしかしたらいなくなってしまうんじゃないかって…」

P「俺もだよ…」

律子「でも…もうだいじょうぶ、受け止めてもらえるって、わかりました…」

支援は紳士のつとめ

律子「…あんな妄想して、メガネなんかで遊んじゃう私だけど…付き合ってくれますか?」

P「返事で返してくれないの?」

律子「ふふ…私から言いたいんです、返事…お願いします…」

P「じゃあ…はい、こんな僕で良ければ…!」

律子「…ありがとうございます、嬉しいです、プロデューサー殿…」

P「俺もだよ、律子…」

律子「…その、ごめんなさい…変な形で告白させ…してしまって」

P「ん…別いいんじゃないか?機をてらいすぎる律子らしくて」

律子「私らしいって、どんなイメージなんですかプロデューサーの中の私は」

P「ん、こんな感じかな?」ビデオサイセイ

律子「え?小鳥さんから話だけ聴いたわけじゃないんですか?ちょ、ちょっとそれ壊し…いゃ、嫌ぁあ!!!」



終わる

ありがとう

見切り発車で書けるもんじゃないんだなSSって、侮ってたわ
こんなことしてニコニコしてるような律子がみたいから試しに書いてみたけどやっぱり他人の読んで悶えたいわ、律子SS増えろ!

乙でござった!!

今日はアイマスSSが若干多くて良い日だ

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