霧切「シークレットゲーム」 (218)

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と『リベリオンズ Secret Game 2nd Stage』のクロスオーバーです。
登場人物はダンガンロンパ、リベリオンズ共に全員初対面となります。
世界観、舞台はリベリオンズを基準にします。
クロスオーバーを書くに伴って独自設定は幾つかありますが、キャラの性格改変、キャラ崩壊などは原則としてないものとします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377518438


「お集まりの皆様、こんにちは」

「私がゲームを取り仕切らせていただいているゲームマスターです」

「本日のゲームはこれまでにない特別な趣向を凝らしておりますので、皆様にもご満足いただけるかと思います」

「おや、ゲームが何かを御存じない」

「成程、今回、初めてゲームを御視聴なさる方々もいらっしゃったのですね」

「分かりました。ではこの私がゲームの概要を簡単にご説明いたします」

「このゲームは14人のプレイヤーが各々に与えられたクリア条件を満たすということを目的としております」

「クリア条件を満たせなかった場合、首に取り付けられた金属の首輪が爆発し、プレイヤーの命を奪います」


「何々、そんな漫画を読んだことがある?」

「ああ、映画化もされた有名なアレですね」

「確かに首輪という部分に関しましては、某漫画と同じと言えるでしょう」

「しかし、申し上げた通り、このゲームは殺し合うのではなく、与えられたクリア条件を満たすというのが目的です」

「もっとも、その過程で『殺し合い』が起きることはあり得るでしょうが」

「歓声があがりましたね」

「やはり皆様は人が死ぬのを見るのは好きですか」

「違いましたか?」

「ほう。人が死ぬのを見たいのではなく、極限状態における人間ドラマが見たいと」

「そうですか。では、そういうことにしておきましょう」


「説明に戻りますが、今回のゲームの舞台となるのは、人里から断絶された廃村です」

「今回のゲームを行うために、我々が丸ごと買い上げました」

「故に人の住んでいた痕跡こそあれ、そこに住民はいないので、ゲームを行うには最適の舞台であるというわけです」

「そこでプレイヤーたちはクリア条件達成のために尽力する」

「その際は殺人を含めて、どのような行為をしても構わない」

「ふふ、どのような行為でも、です」

「殺人以外にも、皆様が好まれるような展開があるかもしれませんね」

「おっと、口が滑りました」

「以上がゲームの説明となります」

「細かいルールに関しましては、ゲームが始まれば分かることでしょう」


「では次に今回の目玉となる参加者について説明します」

「プレイヤーは全部で14名と説明しましたが、今回、我々は当初予定されていた参加者の内七名」

「すなわち半分のプレイヤーの入れ替えを行いました」

「では、一体、入れ替えられた七名とは何者なのか?」

「皆様は超高校生級という言葉を御存じでしょうか」

「高校生の中でも常人を遥かに上回る才能を持つ者たち」

「どうやら、お気づきになられたようですね」

「そう。今回のゲームに参加するプレイヤーの内、半数である七名が超高校生級と呼ばれる高校生たちです」


「超高校生級の幸運」

「超高校生級の探偵」

「超高校生級のアイドル」

「超高校生級の御曹司」

「超高校生級の文学少女」

「超高校生級のギャンブラー」

「超高校生級の軍人」

「彼ら程の優秀な人材であれば、これまでにないゲームを見せてくれることでしょう!」


「無論、このゲームはクリア条件も含めて、運の要素もあるため一般参加者にも十分、生き残りの可能性はあります」

「加えて申し上げれば、超高校生級の才能の中には、ゲームで全く役に立たないものもあるので、一概に超高校生級のプレイヤーが有利とは言えないかと」

「ですので皆様、安心して賭けをお楽しみください」

「どのプレイヤーが生き残るかを予想し、それに大金をベットするのも、このゲームの醍醐味です」

「手堅くいくか、それとも大穴狙いか」

「いや、何。そこまで固くなることはありません」

「超高校生級のプレイヤーと言っても所詮はゲームを盛り上げるための駒」

「馬券を買うような気持ちで、気軽に選んでください」

「それでは、これよりゲームを開始します」

「皆様にご満足いただけるよう我々も全力でゲームを盛り上げますので、是非とも最後まで御視聴ください」


Episode A

Absolute Sacrifice


一日目

霧切(ここは、どこかしら)

霧切(見渡す限り木々が生い茂る森の中。鳥の鳴き声が聞こえる)

霧切(見覚えのない場所)

霧切(おそらくは何者かによって拉致されたと見て間違いないわ)

霧切(首には金属で出来ていると思われる首輪……)

霧切(懐に違和感を覚えて手を入れてみれば、何か固い者に指が触れる)

霧切(これはPDAかしら)

霧切(私の持ち物ではない以上、誘拐犯の手によって懐に入れられたと考えるべきね)


『人』『旗』『地図』

霧切(電源を入れてみれば、三つの文字が画面に浮かびあがる)

霧切(とりあえず、全部を確認してみる必要がありそうだわ)


『人』
霧切響子:プレイヤーナンバー4。
クリア条件:素数ナンバーのプレイヤー全員のクリア条件を満たす。

『旗』
特殊技能:半径10メートル以内にあるPDAの特殊機能を無効化する。

『地図』
地図。赤い点が現在地。

霧切(これを見る限りでは私は何かのゲームに参加させられているようね)

霧切(プレイヤーナンバー4とあるからには、他にも参加者がいる可能性が高い)

霧切(数字の記号がトランプを模してあるところを見ると、プレイヤーの人数はA~Kまでの13人)

霧切(もしくは、それにジョーカーを加えた14名であると推測できる)

霧切(私のクリア条件のメモリーチップなるものは何らかのアイテムであるのでしょうけど、現時点ではそれ以外のことは分からない)

霧切(地図を使ったとしても探すのは無理でしょう)


「あ、あの」

霧切「誰かしら?」

「僕は苗木、苗木誠。怪しいものじゃないんだ」

霧切(私と同じ首輪をしているところを見ると、どうやら彼もゲームの参加者のようね)

霧切(もちろん、参加者のふりをした誘拐犯の可能性もあるけど、それを判断するには情報が不足している)

苗木「君の名前、教えてもらえるかな」

霧切「……霧切響子」

苗木「霧切さんも拉致されてここに連れてこられたの?」

霧切「ええ、そうよ」


苗木「ところで霧切さんは今の状況についてどう思う」

霧切「それはPDAに書かれたことを言っているの?」

苗木「うん。正直、プレイヤーだのクリアだの、ふざけているとしか思えない」


苗木「もしかして僕達はテレビ番組のドッキリに参加させられているのかな」

霧切「あまり楽観的な考えは止した方がいいわ」

霧切「こちらに断りもなく、こんな場所に放りだしている以上、テレビ番組である可能性は低い」

霧切「誘拐犯は本気で私たちにこのゲームをやらせようとしている」

苗木「そんな……」

霧切「苗木君。一つ提案があるんだけど、いいかしら」

苗木「提案?」


霧切「お互いのクリア条件を見せ合わない?」

霧切「今は少しでも情報がほしいわ」

霧切「但し、特殊機能に関しては、お互い伏せておきましょう」

苗木「どうして特殊機能は伏せておくの」

霧切「このゲームにおいて、おそらく特殊機能は重要な役割を果たすわ」

霧切「まだ会って間もない他人においそれと見せられるものではない」

霧切「もちろん、それはクリア条件も同じだから、苗木君が嫌なら無理に見せてもらおうとは思わないわ」

苗木「そんなことはないよ」

苗木「というか僕は別に特殊機能を隠そうとも思わない」

苗木「霧切が言うようにこのゲームが危険なものなら、尚更、人を信頼することは大事だと思うんだ」


苗木誠:プレイヤーナンバー6
クリア条件:自分を中心とした五つ並びのナンバーのプレイヤーに危害を加えない。
特殊機能:半径10m以内にいるプレイヤーのナンバー、クリア条件を表示する。


霧切「……苗木君、本当にこれを私に見せて良かったの?」

霧切「それ以前に、貴方は私の提案に乗る必要すらなかった」

霧切「特殊機能を使えば、私のクリア条件を把握することはできたはずよ」

霧切「そしてこのクリア条件は簡単に他人に見せていいものではないわ」


苗木「霧切さんの言いたいことは分かるよ」

苗木「でも僕は特殊機能を使って、霧切のパーソナルデータを盗み見るような真似はしたくなかったんだ」

苗木「それはフェアじゃないから」

霧切「そう」クスリ

霧切「分かったわ、苗木君」

霧切「これが私のPDAよ」スッ

苗木「いいの、霧切さん」

霧切「構わないわ」


ピピピピピピピピピピ

苗木「霧切さん。この音」

霧切「どうやらPDAが鳴っているようね」

霧切「誘拐犯からのメッセージかしら」ピッ


1:プレイヤーには各自固有のPDAが与えられる。
PDAに表示された『クリア条件』をゲーム終了までに達成せよ。
ゲーム終了については後日通知される。

2:プレイヤーはPDAを3時間以上手放してはならない。
なお、身体から1m以上離れた状態を手放したと見なす。

3:プレイヤーに装着された『首輪』を外してはならない。

4:ゲームのフィールドは区画分けされた複数のエリアから構成されている。
プレイヤーは制限されたフィールドから外へ出てはならない。

5:ゲームには複数のプレイヤーが参加している。
他者のPDAの所有・使用は自由だが、クリア条件が成立するのは初期に配布されたPDAにのみ限定される。
PDAは本来の所有者がリタイアした場合、そのPDAを操作不能にする。

6.:上記ルールに反しない限り、プレイヤーのあらゆる行動を許可する。
また、クリア条件を満たせなかった場合、もしくはルールに違反した場合はプレイヤーを失格と見なし、首輪を爆破する。


苗木「首輪を爆破……」

霧切「おそらく向こうは本気よ。苗木君」

霧切「ルールに違反しようものなら、問答無用で首輪を爆破してくる」

苗木「そんな馬鹿な、幾ら何でも、そんな無茶苦茶なことを」

霧切「拉致されて、山の中に放り出されていることが、既に無茶苦茶なんじゃないかしら」

苗木「……」

ピピピピピピピピピピ

苗木「霧切さん、またアラームが」

霧切「無視するわけにはいかないでしょうね」


苗木「説明会?」

霧切「細かいルール説明をするので参加者は『村の中央管理施設』に集まること」

霧切「但し、強制ではなく任意」

霧切「内容を要約すると、こんな感じね」

苗木「行こうよ。霧切さん」

苗木「もしかしたら、僕達の他にも人がいるかもしれない」

霧切「……」

霧切「苗木君。説明会に参加するのなら、幾つか約束してもらえないかしら」


霧切「まず第一にクリア条件と特殊機能を見せ合おうという展開になっても、安易にそれに乗らないでほしいの」

霧切「苗木君も分かったと思うけど、このゲームは命がかかっている」

霧切「人を信頼することを否定はしないけど、よく知りもしない人間を誰これ構わず信頼するのは思考停止と同じだわ」

霧切「クリア条件を見せるのであっても、まずは行動を共にして、信頼できる人間かどうか見極める必要がある」

霧切「そして二つ目。苗木君は気が進まないかもしれないけど、説明会の時、PDAの特殊機能を使って、他の参加者のパーソナルデータを調べてほしいの」

苗木「霧切さん、それは」

霧切「もし、危険なクリア条件の参加者がいたとして、事前にそれを予測できる手段があるのであれば、使わない手はない」

霧切「苗木君。もう一度言うけど、このゲームは命がけなのよ」


霧切「その二つを守ってくれるなら、私はできる範囲で貴方を守ることを約束するわ」

霧切「気づいていると思うけど、苗木君のクリア条件は何もしなくていい反面、他人からの攻撃に弱い」

霧切「文面通りなら、五つ並びのナンバーのプレイヤー相手に正当防衛をすることもできないわ」

霧切「本来なら、説明会への参加でさえ、控えた方がいいクリア条件」

霧切「それでも参加しようと思うなら、誰かに守ってもらうしかないのよ」

苗木「でも、僕は霧切さんを危ない目に合わせるようなことはしたくない」

霧切「もちろん私もそのつもりよ」

霧切「あくまで守るのはできる範囲での話」

霧切「本当に危なくなったら私は苗木君を見捨てて逃げるわ」

霧切「苗木君のプレイヤーナンバーは素数じゃない」

霧切「私のクリア条件には入っていないもの」


霧切「理解してくれたかしら」

苗木「分かったよ、霧切さん」

苗木「霧切さんが危ない目に合うのは僕としても不本意だ」

苗木「万が一の時は僕なんかに構わず、逃げてほしい」

苗木「前の二つの条件も飲むよ」

苗木「できる範囲でとはいえ、守ってもらう以上、霧切さんに迷惑をかけるようなことはしたくないから」

霧切「話は決まりね」

霧切「会場に向かいましょう」


霧切(ここに来るまでに私達が人の姿を見ることはなかった)

霧切(民家はあったけど、人がいる痕跡はない)

霧切(おそらく、人が住んでいたのは、かなり前の話なのでしょう)

霧切(そして、道の所々に仕掛けられていた監視カメラ)

霧切(プレイヤーを監視するだけなら、首輪は十分なはず)

霧切(それならばカメラは別の目的で仕掛けられていると考えていい)

霧切(このゲームが『どのようなもの』なのか、大体分かってきたわ)

苗木「説明会は二階で行われるみたいだよ、霧切さん」

霧切「ええ。そのようね」


苗木「それじゃあ、開けるよ。霧切さん」ガチャリ

「お、また誰か来たみたいだぞ」

「やっと、私たちをこんなゲームに参加させた奴が来たの!」

「いえ、首輪をしているところを見ると、どうやら僕達と同じ境遇の人間みたいですよ」

霧切(男女、合せて六名)

霧切(共通点があるとすれば、全員が学生と思われる年齢だということと――)

霧切(金属製の首輪をしているということ)

霧切(少なくともここに集まっているのは、表面上は全員プレイヤーみたいね)


「かなり人も集まったので、自己紹介をしませんか」

「お! いいね。じゃあ、まずは俺から」

「俺は東海第二学園の伊藤大祐」

大祐「何が始まるか分かんねえけど、気楽にいこうぜ」

「それじゃあ次は私が――」

大祐「君の事は知ってるぜ」

大祐「超高校生級のアイドル、舞園さやかちゃん」

大祐「俺、大ファンなんだ。会えるなんて光栄だね」

舞園「ありがとうございます」


「私は上新学園の上野まり子よ」

まり子「正直、このゲームを企画した人間には怒りを覚えているわ」

まり子「説明会に参加したのも、こんなゲームをする気はないってことを主催者に言うためよ」

まり子「こんなゲーム、日本の法律で認められるはずがないわ」

「実際に拉致されてるのに法律を説いても仕方ないでしょう」ボソ

まり子「何よ! 私の言う事に何か文句があるの」

「いえ、別に何も。どうせ話しても無駄でしょうし」

「あ、自己紹介でしたね」

「僕は貴志田学園の三ツ林司」

司「貴方達とは特別仲良くする気はありませんが、まあ宜しくお願いします」


「十神白夜だ」

十神「俺も貴様らと慣れあうつもりはない」

十神「それと、これだけは初めに言っておくが」

十神「このゲームがどのようなものであれ、最後に勝ち残るのは俺だ」

十神「十神の名にかけて、俺はこのゲームを無傷でクリアしてみせよう」

「大層な自信じゃない。さすがは超高校生級の御曹司」

十神「超高校生級の御曹司?」

十神「ああ、世間では俺の事をそう呼んでいるようだな」

十神「だが俺のことを指し示すのに、もっと相応しい言葉があるとすれば、それは――」

十神「超高校生級の完璧と言ったところか」


「あはは、何それ。マジウケルんですけど」

「アタシは江ノ島循子。超高校生級のギャルをやってるから」

大祐「おっ、君も雑誌なんかで見たことあるぜ」

大祐「いやぁ。有名人二人に会えるなんて、俺今日ついてんじゃね」

大祐「それでそれで、最後に来た3人目の美人さんの名前は何なのかな」

霧切「それは私のことを言っているの?」

苗木「そうじゃないかな。伊藤君の言う通り、霧切さんは美人だから」

霧切「……霧切響子よ」


苗木「それじゃあ、僕が最後だね」

苗木「僕は苗木誠」

苗木「正直、僕も上野さんと同じように、このゲームは許されることじゃないと思ってる」

苗木「でも、この状況でそれを言っても、何も始まらない」

苗木「大切なのは、これからどうするかを考えることじゃないかな」

大祐「おー、何か立派だぜ」

十神「分かりきったことを」フン

司「だそうですよ、上野さん」

司「そして苗木先輩。当たり前の内容とはいえ、ご丁寧な説明ありがとうございました」


まり子「何よ、何よ、私を悪者扱いする気」

苗木「いや、別にそんなつもりじゃないけど」

まり子「言っておくけど私は間違った事は何も言って」

十神「少し黙れ」

ザーザーザザー

舞園「スピーカーからノイズが」

霧切「どうやら、説明会が始まるようね」

大祐「待ちくたびれたってーの」

司「そういうわけですから、上野さんも静かにしてください」

まり子「分かったわよ」イラ

本日はここまです。読んでいただいた方に感謝。
では、おやすみさない。


訂正点

>>9
霧切(私のクリア条件のメモリーチップなるものは何らかのアイテムであるのでしょうけど、現時点ではそれ以外のことは分からない)
霧切(地図を使ったとしても探すのは無理でしょう)

初期の構想では霧切さんのクリア条件が違うものだったので入れた二文ですが、変更のために不要。消し忘れです。

>>12
苗木「霧切が言うようにこのゲームが危険なものなら、尚更、人を信頼することは大事だと思うんだ」
⇒苗木「霧切さんが言うようにこのゲームが危険なものなら、尚更、人を信頼することは大事だと思うんだ」
名前の後に『さん』の付け忘れです。

>>14
苗木「でも僕は特殊機能を使って、霧切のパーソナルデータを盗み見るような真似はしたくなかったんだ」
⇒ 苗木「でも僕は特殊機能を使って、霧切さんのパーソナルデータを盗み見るような真似はしたくなかったんだ」
同じく名前の後に『さん』の付け忘れ。

2ちゃんねるにssを投稿するのはこれで三度目になりますが、本格的な長編を投稿するのはこれが初めて。
早くも目につくだけで三か所のミスをしてしまいました。誤文を修正できないというのはかなりキツイ。
これからはできる限り、誤文のないように書いていきたいと思いますが、ミスや不自然な表現があった場合、適当に脳内修正、保管してくれるとありがたいです。

では、再開します。


ザーザーザザザーザ

『時間になりましたので、ただいまより説明会を開始させていただきます』

『説明会ではゲームに関連性のある質問のみを許可しております』

『それ以外の質問にはお答えできないので、ご了承ください』

まり子「私はゲームになんか参加しないわよ」

まり子「早く、ここから出しなさい」

まり子「それから、そもそも何で私を拉致したのよ」

『ゲームに関係のないことですので、お答えできません』


まり子「ふ、ふざけないでよ!」

まり子「こんなことが日本の法律で認められると――」

十神「いい加減黙れ」

まり子「な、何よ。十神君は誘拐犯の味方をする気」

司「味方も何も、この状況で文句を言っても無意味でしょう」ハァ

十神「説明会を続けろ運営」

『はい。それではPDAに記されている内容で質問が』

十神「いや、待て」


『何でしょう。十神様』

十神「俺も一つ貴様らに言っておくことがあった」

『言っておくこと?』

十神「俺がこのゲームで生還し無事に脱出した後――」

十神「貴様らの組織を叩き潰す」

十神「十神の名にかけて」

『そうですか。楽しみにしておきます』

『では説明に戻ってもよろしいでしょうか』

十神「勝手にしろ」


『PDAに記されていた6つのルールで分からない点がありましたら、ご質問ください』

『答えられる範囲での回答をさせていただきます』

司「首輪の威力と爆発の範囲を教えてもらえるかな」

『首輪の威力は人一人を確実に殺せるものと考えていただいて構いません』

『範囲につきましては、精々半径1m程度』

『ある程度の距離があれば、対象者以外に被害はありません』

舞園「あ、あの、ゲームというのは何時まで続くんですか」

『具体的な期間については、ここでお教えすることでできかねます』

『ゲーム終了の際はその24時間前にPDAによって通知を行います』


まり子「じゃ、じゃあゲームのフィールドから出たらどうなるのよ」

『首輪を爆破します』

まり子「そ、そんなの非人道的じゃない!」

大祐「条件を満たす以外でクリアする方法はあるのか」

大祐「例えば、ほら、ドライバーで首輪を外すとか」

『そのようなことを、された場合、首輪を爆破します』

大祐「うっ、マジかよ」

『クリア条件を満たす以外にこのゲームから生還する方法はありません』


大祐「じゃあさ、プレイヤー同士で協力するのはあり」

『可能です』

大祐「よし、じゃあ皆でクリア条件を見せ合って、パパッと条件を満たしちまおうぜ」

舞園「私も伊藤君に賛成です」

舞園「こういう時は皆で力を合わせないといけないと思います」

十神「下らん。俺はお前らのような連中とはつるまない」

十神「それにクリア条件を見せろだと」

十神「冗談も休み休み言え」


大祐「何だよ、ノリ悪いな」

大祐「司と響子ちゃんはどうだ」

司「遠慮しておくよ。クリア条件は教えたくないから」

霧切「協力し合ってクリアを目指すのはいいけど、もう少し情報の価値を考えるべきだわ」

大祐「おいおい、何だよ。もっと皆を信頼しようぜ」

司「信頼とかいう話じゃないでしょ、こういうのは」

司「身内でも連帯保証人にはなるなって話」

大祐「は? 何だ、そりゃ?」

司「裏切られても自分の払える代償の範囲でしか行動するなってこと」


大祐「いや、裏切るって」

霧切「試しに聞いてみるといいわ」

霧切「他人に情報を知られるのが危険なことかどうか」

霧切「この質問には答えてくれるわよね、運営」

『はい。ゲームの内容にかかわることですので当然です』

『他のプレイヤーに自分のクリア条件を知られるのにはリスクが伴います』

『例えば誰かのクリア条件がプレイヤーAの死亡となった場合、プレイヤーAは常に命を狙われることになります』

『他にもプレイヤーBのクリア条件をプレイヤーCの生存とした場合、プレイヤーCを殺害するとプレイヤーBの首輪は爆発します』

舞園「なるほど……」

『他のプレイヤーと協力関係を結ぶにしても、互いのクリア条件の相性が重要ということです』


大祐「じゃあさ、じゃあさ、食い物はどうすればいいんだ」

十神「それについては俺も聞こうと思っていた」

十神「いつ終わるかも分からんゲームである以上、食糧は必要不可欠」

十神「まさか、山で動物でも探せとでも言う気じゃないだろうな」

『それも一つの手段でございます』

大祐「おいおい、俺、動物なんて獲ったことねえぞ」

『いえ、動物以外にも山菜や草の根など、食べられるものは見つかるかもしれません』

舞園「草の根なんて、食べられるんですか」

『さあ? どうでしょう』


大祐「おちょくってんのかよ」

司「一つの手段ってことは、他にも食糧を確保する方法があると考えていいのかな」

『その通りでございます』

『乾パンやヘッドボトルなどの入った缶をあらかじめこちらで準備し、ゲームフィールドに配置しています』

大祐「何だよ、意外にサービスいいじゃん」

『ただし、それらは全て地中に埋まっていますが』

大祐「いや、それじゃ見つけられねえって」

『ご安心ください』

『地中に埋められた食糧を見つける方法は存在します』


『メモリーチップを皆様のPDAに読み込ませれば、埋められた缶の場所を表示します』

江ノ島「でもさ、アタシらはそのメモリーチップてのを持ってないんだけど」

『メモリーチップはフィールド内に設置されたキューブの中に入っています』

司「つまり、まず僕達はキューブ及びメモリーチップを捜し、それをPDAに読み込ませて食糧の座標を割り出した後、食糧を掘り出さなければいけない」

大祐「うわ、マジ面倒くせーよ」

『しかし、この作業はゲームを有利に進める上で重要になるかと』

『埋められた缶の中に入っているのは食糧だけではないので』

舞園「どういうことですか?」


『食糧以外に缶の中に入っているものは何か』

『一言で申しあげるのであれば、それは武器です』

舞園「ぶ、武器って、そんな物騒なもの」

十神「まあ、そんな事だろうとは思った」ハッ

司「具体的な内容を教えてもらえるかな」

『ナイフからハンドガン、軽機関銃まで、あらゆる武器を取り揃えさせていただきました』

『例え女性のプレイヤーであろうと強力な銃器が手に入れば、男性に劣ることはありません』

『どの武器を引き当てられるかも、このゲームでは重要なポイントになっています』


『質問は以上でしょうか』

『ではこちらから一つ』

『実はこの会場に足を運んでいただいた方々に特典としてお見せするものがあります』

大祐「特典って、何かもらえんのか」

『いえ、しかし、これを見れば我々がいかに本気かということが分かりますので、心構えという意味では得るものがあるかもしれません』

大祐「何だ、そりゃ?」

大祐「まあ、いいや。ただで見られるってなら、見てやろうぜ」ハハッ

司「全く、少しは危機感というのは覚えるべきじゃないのかな」ハァ


大祐「何だよ、司。そもそもゲームっていうぐらいだから楽しまなきゃ損だろ」

大祐「皆も暗い雰囲気はやめようぜ!」

大祐「さやかちゃんも、そんなに怯えんなって」

大祐「こういうのは、堂々としてればいいんだよ」ポン

舞園「伊藤君……」

舞園「励ましてくれてありがとうございます」

舞園「もう大丈夫です」


『では、隣の部屋に移動してください』

『そこに、このゲームが『本当』である証拠がございます』


霧切「(苗木君、全員のパーソナルデータは調べ終わったかしら)」

苗木「(うん。でも霧切さん、危なそうな条件なんて、これと言って見当たらなかった)」

苗木「(やっぱり、霧切さんは大げさに考えてるんじゃないかな)」

苗木「(少なくとも僕はこの中にいる人たちが殺人を犯すとは思えない)」

霧切「(どうかしら。むしろ、危なそうな条件がないというのが引っかかるわ)」

霧切「(プレイヤーの半数が集まっているにも関わらず、その中に危ないクリア条件がない)」

霧切「(どうやら私の仮説を裏付けることができそうね)」

苗木「(仮説?)」

霧切「(それは後ではっきりさせるわ)」

霧切「(とりあえず、私たちも皆に続いて部屋に向かいましょう)」


隣の部屋


伊藤「さて、鬼が出るか蛇が出るか」ガチャ

伊藤「おい……こりゃ、マジでやべえぞ」

舞園「どうしたんですか伊藤く――」

舞園「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

司「舞園先輩、どうし……これは」ゾッ

十神「何を騒いで……くっ、そういうことか」

苗木「霧切さん」

霧切「ええ、私達も行きましょう」


苗木(そこで僕が目にしたのは、十人を超える死体の山だった)

苗木(僕はこの瞬間、霧切さんの忠告が正しかったことに気付いた)

苗木(死体が全員首輪をしているということは、これはおそらく前回のゲームの参加者だ)

苗木(その身体は銃や刃物で切り裂かれた痕があり、これを見れば彼らがどのようにして死んだのかが伺い知れる)

苗木(殺し合い――彼らは皆、銃や刃物で殺し合いを行って、結果的に命を落としたんだ)


まり子「嫌ぁぁぁぁ、何よ、これ。もう嫌、家に返して」

十神「騒ぐな、やかましい」チッ

舞園「どうして、こんな酷い」ウッ

大祐「お、落ち着けって、さやかちゃん」


苗木(今回ばかりは、気楽な様子だった伊藤君や冷静に振る舞っていた十神君、三ツ林君も動揺していた)

苗木「霧切さん、こんなことって」

霧切「言ったはずよ。このゲームを運営している連中は本気だと」


説明会会場


『おや、皆様、お顔色が優れないようですね』

『どうやら、こちらが用意した出し者がお気に召さなかったようで』

『我々としては皆様のためを思って見せたのですが』

『非常に残念です。しかし先も申し上げた通り、覚悟をするという意味では、皆様は他のプレイヤーをリードしたと言えます』

『今見たものを生かして、ぜひゲームを盛り上げるように行動してください』

『それでは、これで説明会を終了させていただきます』

プツン

司「スピーカーが切れたようですね」

十神「ようやくゲーム開始というわけだ」

司「おや、もう立ち直ったんですか」

十神「ふん、あの程度のことをいつまでも引きずるような人間は十神家にはいない」


まり子「あ、あの程度のことって何よ!」

十神「何だ、いきなり大声を出して」

まり子「貴方たちおかしいわよ」

まり子「どうして、人が死んでいるに、そんなに冷静でいられるの!」

まり子「何が超高校生級の完璧よ」

まり子「あんた達は超高校生級の異常者だわ!」

司「だ、そうですよ、十神先輩」

十神「あんな奴の戯言に一々反応するのも馬鹿らしい」フフン

司「まあ、その通りなんですが、意外だな」フッ

司「十神先輩はもっと短気な人かと思ったんですが、これは評価を改める必要がありそうだ」


大祐「おい、皆。とりあえずさ、この建物の前に一度集まろうぜ」

大祐「いつまでも死体の部屋の近くになんかいたくねえよ」

舞園「そ、そうですよね」

まり子「早く行きましょう」

苗木「霧切さん、僕達も行こう」

霧切「悪いけど、苗木君は先に行って待っていてくれるかしら」

霧切「危険かどうかはともかくとして、少なくともあの6人の中に今、貴方に暴力を振るうような輩はいないはずよ」

霧切「大丈夫。こちらも危ないことをする気はないわ」


説明会会場


霧切「いるのでしょう、運営」

霧切「ゲームに関することで質問があるわ」

・・・・・・・ザザーザザーザ

『これは霧切様、できることなら先ほどまとめて質問していただければありがたかったのですが』

『それとも皆がいなくなるまで待っていたのですか?』

霧切「皆がいる前でないと、質問を受け付けないのかしら」

『いえ、そのようなことは、ありません』


霧切「私が聞きたい事は二つよ」

霧切「一つ目はこのゲームの報酬について」

霧切「ゲームをクリアした人に与えられるものはあるのかしら」

『報酬ですか。ええ、人によって異なりますが金や地位など、様々なものを用意しております』

霧切「なら、その報酬目当てに再度ゲームに参加するプレイヤーがいるわよね」

『……さあ、それについては、そちらの御想像にお任せします』

霧切「その反応を見れば大よその察しはつくわ」


霧切「二つ目。クリア条件が途中で変更されることはあるのかしら」

『質問の意図をはかりかねます』

霧切「……素直に答える気はない、か」

霧切「なら少しだけ私の考察を述べさせてもらうわ」

霧切「あなた達がゲームと呼んでいる、この悪趣味な遊戯はショーよね」

『何故、そう思われたのですか』

霧切「ここに来る途中に仕掛けてあった監視カメラ」

霧切「逃亡を防止するのであれば首輪だけで十分であるにも関わらず、この念入りな監視体制」

霧切「これが意味するのは、あのカメラが監視のためだけに設置されたものではないということ」

霧切「リアルタイムで私たちの様子を写し、それを観客に見せているでしょう」

霧切「そしておそらくは私たちは賭けの対象、悪い言い方をすれば馬でもある」


『仮にそうだとして、それが何か問題になるのでしょうか』

霧切「いえ、ただ、おそらく貴方たちはぼろ儲けなんでしょうね」

霧切「いざとなればルールを好きなように変更できるのだから」

『……いえ。決して、そのようなことは』

霧切「こうなると私が真面目にクリア条件を満たすことに意味があるのかも疑わしくなってくるわ」

霧切「運営がルールを好き放題できるゲームなんてね」

『……分かりました。そちらの質問にお答えしましょう』

『途中でクリア条件が変わることがあるか』

『その回答はYESです』


『ただし、それは我々ではなくプレイヤーの誰かがトリガーを引いた際に発生します』

霧切「つまり、そちらからはルールに干渉する気はないということかしら」

『よほどの場合でない限りはそうなります』

霧切「よほどの場合とは?」

『度を超えたイレギュラーが発生した場合はこちらも対処をさせていただきますが、それは基本的にあり得ないと考えていただいて構いません』

霧切「そう。もういいわ」タッ

『霧切様。貴方のその優れた推理力賞賛に値します』

『さすがは超高校生級の探偵と言ったところでしょう』

『ゲームマスターとしては誰かに肩入れすることは本来望ましくないのですが、貴方の奮闘に期待します』

霧切「」バタン


説明会会場 廊下


司「お疲れ様でした」パチパチパチ

霧切「三ツ林君。それに……十神君」

十神「」フン

司「いや、素晴らしい。本当に素晴らしい駆け引きでした、霧切先輩」

司「あの会話を観客が聞いているであろうことを逆手にとって、あえて場を白けさせるような事を話して情報を引き出す」

司「僕が貴方の立場でも、同じことをしていたと思います」

司「超高校生級の探偵でしたか」

司「運営じゃありませんが、霧切先輩は間違いなく優秀だと思いますよ」

司「十神先輩も、そう思いますよね」


十神「霧切、貴様が勘違いすることがないように言っておくが――」

十神「先に運営に質問したからと言って、俺よりも優れているとは思わないことだ」

霧切「別にそんなつもりはないわ」

司「まあまあ、つまらない揉め事は止しましょうよ、先輩方」

司「ここにいる三名は全員がクリア条件の途中変更の可能性に気付いた」

司「おそらくは全プレイヤーの中で最も優秀な三名」

司「言うなればトップ3というやつでしょう」

司「誰が一位を取るかは、このゲームで決めればいい」


司「僕はね、正直、あなた達のような存在がいることに驚いているんですよ」

司「これまで僕と対等に渡り合える人間は誰一人として存在しなかった」

司「それは超高校生級と言えども例外ではない」

司「実のところ、僕はやろうと思えば、いつでも超高校生級の称号を得ることはできたんですよ」

司「ただ、僕はあまり目立つのが好きじゃありませんから」

司「普段から力を抑えるようにしていました」

司「言い換えるなら全力で相手をしようと思う人間に会ったことがなかった」

司「全力を出すまでもなかったと言ってもいいかもしれない」


十神「それは貴様が二流、三流としかあたってこなかったからだ」

十神「俺は一流の中の一流であり、超高校生級の中でも頂点に立つ男」

十神「これまで貴様が相手にしてきた連中とは格が違う」

十神「それをこのゲームで教えてやる」

司「超高校生級の頂点との対決」

司「考えただけで、胸が高鳴りますね」

司「本来であれば僕は先輩方二人に同盟を持ちかけるつもりでした」

司「この三名が手を組めば、まず間違いなく勝利は盤石なものとなる」

司「しかし、どうやら、そう都合良くはいかないらしい」


司「十神先輩は超高校生級の完璧を自称していましたね」

司「僕は超高校生級に興味はありませんが、ここではあえて名乗ってみるのも悪くはない」

十神「言ってみろ」

司「そうですね、『超高校生級の天才』というのはどうでしょう」

司「天才と完璧。果たしてどちらが上なんでしょうね」

十神「吠えたな。いいだろう、三ツ林。貴様はこのゲームで完膚なきまでに叩き潰し、俺が別格の存在であることを分からせやる」

司「なら僕は全力で挑ませてもらいますよ」

司「全力を出せる相手に巡り合えるなんて、その点だけは運営に感謝してもいい」


司「それから、十神先輩なら、もちろん理解していると思いますが、殺しは極力控えるようにしてくださいよ」

十神「分かりきったことを言うな。現時点でクリア条件が変更されるトリガーとして最も有力なのは、プレイヤーの死亡」

十神「俺もその積極的にトリガーを引きに行くような真似はしない」

司「僕達の勝負は暴力的なものではなく、知恵による競い合いであるべきだ」

司「それを御理解いただけているようで安心しました」

司「霧切先輩もそれについては理解していますよね」

霧切「ええ。それは分かっているけど、あなた達に一つ忠告しておくわ」

司「忠告?」

霧切「あまり他人を見下していると、痛い目を見るわよ」


司「ご忠告感謝します」シレ

十神「ありがたく受け流させてもらおう」ハッ

霧切「……」

十神「それじゃあ俺は行かせてもらう」スタ

司「次に会うとき、どちらが早くクリア条件を満たしているか、楽しみですね」


司「さて残ったのは僕と霧切先輩ですが」

司「先ほども申し上げた通り、本来であれば僕はあなた達と同盟関係を結びたいと思っていました」

司「それは今も変わりません」

司「単刀直入に申し上げますが、僕と手を組みませんか、霧切先輩」

司「十神先輩はあんな性格なので、貴方と手を組むことをよしとしないでしょうが、僕は違います」

司「むしろ優秀な人材の獲得も勝負の要素の一つと考えている」

司「僕と霧切先輩が手を組めば、間違いなくゲームを有利に進められます」

司「それは先輩にとっても、好ましいことだと思いますが、どうでしょう」

ダンガンロンパしか知らないから質問があるんだが
今してもいいのかな
キリのいいところまで待ったほうがいいよね


霧切「悪いけど、断らせてもらうわ」

司「意外ですね。同じ超高校生級でも貴方は十神先輩とは違ったタイプだと踏んでいたのですが」

司「やはり僕と組むことはプライドが許しませんか」

霧切「私には先約があるの」

司「苗木先輩ですか」

司「それなら一枠空けましょう」

司「霧切先輩と苗木先輩。二人で僕の元に来ればいい」

司「大祐やまり子は論外ですが、苗木先輩なら及第点です」

司「拠点に関しては既に山小屋を確保してあります」

司「僕と組めば、そこを使えるようにもなる」

司「ここまでの好条件はないと思いますが」

>>77
キリのいいところまでは、もう少しかかるので質問があるならどうぞ。

苗木は自身のクリア条件について
ちゃんと把握しているのかどうか

もし把握しているなら
自分がよく分かってないから
さらに質問したい

わざとぼかしてるならスルーしてください

>>80
ちゃんと把握してます。

じゃあ5つ並びというのは
4 5 6 7 8の人物に危害を加えないということ?

もうひとつそれは苗木自身から危害を加えないという意味なのか
それともまったく別の人物から危害を加えられてもアウトなのか


霧切「それなら、やはり答えは否だわ」

司「理由を聞かせてもらっても構いませんか」

霧切「拠点がある以上、三ツ林君は籠城するつもりなのよね」

霧切「それは私にとって望ましくないのよ」

司「霧切先輩のクリア条件は一か所に留まることに適していないんですね」

霧切「それは想像にお任せするわ」

司「しかし、別に僕もずっと引き籠るというわけでもない」

司「どうやら、僕の誘いを断る理由は他にもありそうだ」

>>82
厳密には苗木自身が6なので危害を加えられないのは4578。
現時点でこの四名に苗木は一切攻撃することができず、また正当防衛も認められない。
苗木以外の人物が4578を攻撃しても、苗木が被害を受けることはない。


司「分かりました。ここは引いておきます」

司「ですが霧切先輩、拠点の場所は教えておくので、気が変わった時はいつでもどうぞ」

司「二枠までなら空けておきますから」

司「大祐とまり子を切るのなら、僕は貴方を歓迎します」

司「江ノ島循子については使えるようなら連れてきていただいても構いません」

司「もっともギャルなんて人種がこのゲームに向いているとは思えませんが」

司「彼女をどう扱うかも含めて、超高校生級の探偵のお手並みを拝見するとします」

司「僕を失望させるような真似だけは、止して下さい」スタ


説明会会場施設前


苗木「霧切さん」

霧切「出発の準備は整っているようね」

苗木「でもまだ三ツ林君と十神君が」

霧切「あの二人なら来ないわ」

霧切「二人とも別行動をするそうよ」

苗木「やっぱり二人は僕や皆のことが信用できないから別行動を」

霧切「そうでしょうね」

霧切「あの現場を見た以上、苗木君にもその気もちは分かるはずよ」


苗木「でも霧切さん。やっぱり僕は皆を信じたい」

苗木「こういう時だからこそ、希望を捨てちゃいけないと思うんだ」

苗木「それにもし仮に、皆の中に武器を手に取る人が現れても、それを責めるのは間違いだと思う」

苗木「悪いのは僕達を拉致して武器を握る状況を作った運営なんだから」

霧切「その考えは間違っていないわ」

霧切「でもこのゲームは人を信じるだけでは生き残れない」

霧切「皆と合流する前に、全員のパーソナルデータを教えてくれるかしら」

苗木「分かったよ、霧切さん」

A:上野まり子
クリア条件:特定のパートナーと3時間以上離れずに行動する。

5:十神白夜
クリア条件:メモリーチップを使用して食料を8つ以上確保する。

10:伊藤大祐
クリア条件:10名以上のプレイヤーとの遭遇。

Q:舞園さやか
クリア条件:プレイヤー全員の生存。

K:三ツ林司
クリア条件:クリア条件を満たしたプレイヤーが三人以上。

8:江ノ島循子
クリア条件:クリアしたプレイヤーのPDAを3台以上所持する。ただしジョーカーを除く。


苗木「それから姿は見えなかったけど、あの会場にはもう一人、粕谷瞳って人がいたみたいなんだ」

苗木「クリア条件は12時間以上同じエリアに留まらない」

苗木「他の六人と同じく、無害そうな条件だったよ」

霧切「粕谷瞳……ロッカーの中にでも隠れていたのかしら」

霧切(だとしたら私と運営のやり取りも聞かれたことになるけど)

霧切(それについては今考えても仕方ないわ)


大祐「おーい。俺達はもう出発の準備は出来てるぜ」

まり子「集団行動なんだから、一人が遅いと全員が迷惑を被ることになるのよ」


苗木「行こう、霧切さん。皆が持ってるよ」

霧切「ええ、分かったわ」

本日はここまで。読んでいただいた方に感謝。

>>90
訂正
苗木「それから姿は見えなかったけど、あの会場にはもう一人、粕谷瞳って人がいたみたいなんだ」
苗木「クリア条件は12時間以上同じエリアに留まらない」
霧切「粕谷瞳……ロッカーの中にでも隠れていたのかしら」
⇒苗木「それから姿は見えなかったけど、あの会場にはもう一人、プレイヤーがいたみたいなんだ」
苗木「プレイヤーナンバーは2。クリア条件は12時間以上同じエリアに留まらない」
霧切「……ロッカーの中にでも隠れていたのかしら」

苗木の特殊機能では名前の判別は不可能。分かるのはナンバーとクリア条件のみ。
この手のデスゲームものを書くとどうしても、こういうミスが出てしまいます。

>>96
訂正。
すいません。原作では確かあるキャラが特殊機能で名前を把握しているような描写があったのを思い出しました。
多分、クリア条件とナンバーの他に、名前も分かるのかと。機能説明の文面が分かりずらい……。
>>90は元のままで問題ありません。

では再開します。


まり子「結局集まったのは6人ってことね」

江ノ島「それで何? これからどうすんの」

大祐「じゃあさ、まずはメモリーチップってやつを探そうそうぜ」

舞園「それが良いと思います」

まり子「確かに食糧の確保は大切だわ」

まり子「あなた達もそれで構わないわよね」

霧切「特に異論はないわ」

苗木「僕も、それでいいと思うよ」


大祐「ところでよ、クリア条件を他人に知られるのが、不味いってのは分かったけどさ」スタスタ

大祐「なら、せめて特殊機能は教えあわね」

まり子「えっ」ハッ

舞園「私は別にいいですよ」スタスタ

舞園「私のPDAの特殊機能は半径20m以内に他のPDAが接近すると警告をする」

舞園「これがあれば、危ない人が近寄ってきても分かると思います」

大祐「へぇ、結構便利じゃん」

大祐「循子ちゃんはどうよ」

舞園さん誰か死んだ時点で道連れ死じゃないですかー
やだー


江ノ島「アタシのはプレイヤーの死亡者数を表示する」スタスタ

江ノ島「あんな場面を見せられた後じゃ、使う機会がないと言い切れないし」

大祐「は、はは、怖い事言うなって」

大祐「じゃあ俺のも発表するぜ」

大祐「半径1m以内にいるプレイヤーが死亡した時、このPDAのプレイヤーを除く半径5m以内のプレイヤーの首輪を爆発させる」

大祐「何に使う特殊機能なのか、よく分かんねえのな」

江ノ島「とりあえずアンタが死にそうな時は、急いでその場から離れるから」

大祐「おいおい、循子ちゃん。そりゃ酷いぜ」


大祐「そちらのお二人さんはどうだ」

苗木「僕は、その……」

霧切「苗木君のPDA特殊機能は半径5メートル以内のプレイヤーの性別を表示するよ」

大祐「性別の表示?」

舞園「それは、何の役に立つんでしょう?」

霧切「特殊機能は個人差があるみたいだし、苗木君はハズレの機能を引いたんだと思うわ」

大祐「あ、でもよ、その機能があれば、もしプレイヤーの中に男の娘がいても見分けられそうだな」ハハハ


霧切「そして私のPDAの特殊機能は電卓」

霧切「+-から√までの機能が搭載されていたわ」

大祐「その、何ていうか、二人とも残念な機能だったんだな」

舞園「電卓って、一体、何に使えば」

霧切「一概にそうとも言えないわよ」

霧切「こんな特殊機能でも使う場面はあるわ」

大祐「あっ! もしかして響子ちゃんのクリア条件は細かい計算をしないといけないとか」

霧切「それは想像にお任せするわ」


大祐「それで、まり子はどんな機能だったんだ」

まり子「私は……」

大祐「おいおい、まさかアンタ全員の特殊機能を聞いておいて、自分だけ言わない気かよ!」

まり子「あ、貴方たちが勝手に話しただけじゃない」

大祐「うわー、ないわー」

大祐「さやかちゃん、聞いたかよ。この人、自分だけ特殊機能を隠すきだぜ」

まり子「そ、そんなこと」

大祐「集団行動がどうだとか言っといて、それを乱してるのは、どこの誰なんですかね」


苗木「止めようよ、伊藤君」

苗木「特殊機能を明かすことについては、明確に決めたことじゃない」

大祐「おいおい誠、そういうのは暗黙の了解だろ」

大祐「ここで、まり子だけ特殊機能を言わないのは、明らかに不公平だって」

霧切「だとしても、本人が話したがらない以上、無理に聞くことはできないわ」

大祐「何だよ、響子ちゃんもまり子の味方かよ」

苗木「味方とか敵とか、そういう考え方は止めようよ」

苗木「こうやって争ったら、それこそ運営の思う壺だ」


大祐「……分かったよ」

大祐「まり子も言い過ぎて悪かった」

まり子「……私の方こそ、特殊機能を見せられなくて、ごめんなさい」

舞園「これで仲直りですね」

霧切「……」

霧切(分かってはいたことだけど、伊藤大祐と上野まり子は水と油)

霧切(おそらくは、これからも衝突する)

霧切「このグループ、長くはもたないかもしれないわ」ボソ


苗木「何か言った、霧切さん」

霧切「苗木君は気にしなくていい事よ」

霧切「(それよりも、さっきは黙っていてくれて助かったわ)」

苗木「(うん。嘘をつくのは良くないことだけど、霧切さんにも考えがあるんだろうと思って)」

霧切「(PDAの特殊機能には色々な種類があるけど、大きく二パターンに分けられる)」

霧切「(それが何か分かるかしら)」

苗木「(二パターン……おそらく、それは)」

苗木「(他人に見せて有利になる機能と不利になる機能)」

霧切「(正解よ)」


霧切「(伊藤君のPDAの特殊機能は人に知られることによって効力を発揮するわ)」

霧切「(あの特殊機能を知っている人は安易に伊藤君を攻撃できなくなる)」

霧切「(彼がそれを分かっていて話したのかどうかは、今の段階では何とも言えないけど、もしそうなら注意が必要ね)」

苗木「(でも、伊藤君のクリア条件はプレイヤー10人との遭遇)」

苗木「(特に危険なものじゃないよ)」

霧切「(現在、表示されているクリア条件はあまりあてにならないと考えた方がいいわ)」

苗木「(それは、どういうこと?)」

霧切「(それについての説明は特殊機能の話が終わった後よ)」


霧切「(私たちのPDAの特殊機能は)」

霧切「(半径10メートル以内にあるPDAの特殊機能を無効化すると)」

霧切「(半径10メートル以内にいるプレイヤーのナンバー、クリア条件を表示する)」

霧切「(この二つの特殊機能は人に知られると効力が半減するわ)」

霧切「(この二つの条件に共通しているのは、半径10メートル以内でないと効果を発揮しないという点)」

霧切「(つまり、条件を他人に知られれば警戒されて距離をとられる)」

霧切「(勿論、それで特殊機能が全く役に立たなくなることはないけど)」

霧切「(使いづらくなるのは明白だわ)」


苗木「(じゃあ、クリア条件があてにならないっていうのはどういうこと)」

霧切「(現在のクリア条件はプレイヤーの誰かがトリガーを引くことによって変更されるのよ)」

苗木「(変更される?)」

霧切「(苗木君は不自然だと思わなかったかしら)」

霧切「(運営は銃まで用意して私達に殺し合いをさせるつもりなのに、今確認できた人たちのクリア条件に人の殺害は入っていない)」

霧切「(なら、途中でクリア条件が変更になると考えるのが自然だわ)」

霧切「(これについては運営に問いただしたから、間違いないわよ)」

苗木「(霧切さんが僕達に合流するのが遅かったのは、それを確認するためだったんだね)」


霧切「(そして、ここからは私の予想だけど)」

霧切「(クリア条件が切り替わるトリガーはおそらく)」

霧切「(プレイヤーの死亡)」

霧切「(これについては仮説にすぎないけど、苗木君から他のプレイヤーのクリア条件を聞いた時、まず間違いないと確信することができたわ)」

霧切「(苗木君は舞園さんのクリア条件を覚えているかしら)」

苗木「(確か、プレイヤー全員の生存だよね)」

霧切「(このクリア条件は一見すると容易に見えるけど)」

霧切「(現在の環境では最悪と言っていい程の悪条件よ)」


霧切「(プレイヤー全員の生存ということは、自分の知らないところでプレイヤーが一人死んだだけでも、クリア条件を満たすことはできなくなるわ)」

霧切「(そして条件が満たせなくなった時点で首輪は爆発する)」

霧切「(人一人を拉致するというのは、それなりのリスクを伴う行為よ)」

霧切「(拉致した人間に、そんなに簡単に死なれてしまっては運営としても割に合わない)」

霧切「(賭けとしても盛り上がりに欠けるでしょうしね)」

苗木「(賭けって、それはどういうこと。霧切りさん)」

霧切「(これも運営に確認したことだけれど、このゲームは私達を争わせて、誰が生き残るかを予想する――)」

霧切「(ショーなのよ)」


苗木(霧切さんの言葉を聞いた僕は動揺を隠すことができなかった)

苗木(人の生き死にを賭け事の対象にするなんて)

苗木(そんなこと認めれられるはずがない)

苗木(運営のやっていることは決して許されることじゃないんだ)


江ノ島「苗木。どしたの、怖い顔して」

苗木「ごめん、江ノ島さん」

江ノ島「いや、別に謝んなくていいけどさ」

苗木(今、僕は江ノ島さんと一緒にメモリーチップを探している)


苗木(食糧確保のためのメモリーチップ集め)

苗木(安全面を考慮した結果、二人一組で行動することになった)

苗木(グループ分けはくじ引きによって決められ、その結果――)

苗木(僕と江ノ島さん)

苗木(霧切さんと上野さん)

苗木(そして、伊藤君と舞園さんに決まった)


苗木「江ノ島さん、そっちはどう?」

江ノ島「ないってーの。ていうか、ホントにキューブなんてあんのかね」

苗木「根気よく探そうよ」

苗木「六人分の食糧が必要だから、せめて僕達は一つぐらい見つけなきゃ」

江ノ島「まー、そうなんだけどさ」

江ノ島「正直、ちょー面倒だよね」

江ノ島「服も泥だらけになっちゃたし」

苗木「この状況で服の話ができるなんて、江ノ島さんは凄いね」


江ノ島「何? 馬鹿にしてんの?」

苗木「馬鹿になんかしてないよ」

苗木「ただ、僕はあの会場で見た光景が、まだ頭から離れないんだ」

苗木「一つ間違えれば、今度は僕達がああなるかもしれない」

江ノ島「そりゃ、そうだけどさ」

江ノ島「あんまり悪い方にばっかり物事考えても仕方ないじゃん」

苗木「……そう、だよね」

苗木「心配かけてごめん、江ノ島さん」

江ノ島「だから、一々そんなことで謝んなくていいから」


苗木「もし、江ノ島さんが危ない目にあったら、僕が身を挺してでも守るよ」

江ノ島「いやいや、苗木如きに守られるほど循子ちゃんはやわじゃないっての」

苗木「やっぱり、僕じゃ頼りないかな」

江ノ島「そりゃ、まあね」

苗木「……」ズン

江ノ島「……」

江ノ島「でもまあ、守ってくれるっていうのは、悪い気はしねーし」


江ノ島「あれ、苗木。これもしかして」コトリ

苗木「間違いない、キューブだ」

苗木「開けてみよう、江ノ島さん」

江ノ島「これがメモリーチップってやつ?」

江ノ島「じゃあ、さっそくPDAに差し込んで」

苗木「待ってよ。そろそろ集合時間だ」

苗木「一度、霧切さんたちと合流しよう」

江ノ島「そんなの少しくらいオーバーしてもいいじゃん」

苗木「駄目だよ、時間は守らないと」


集合場所


苗木「伊藤君と舞園さんが戻ってきてない?」

まり子「そうなのよ。まったく、集団行動で時間を守らないなんて、そういう人がいると規律が……」ブツブツ

苗木「何かあったのかな、霧切さん」

苗木「もしかして、誰かに襲われたとか」

霧切「その可能性はあるわ」

霧切「ただ、伊藤君は性格からして、律儀に時間を守るとは思えない」

霧切「それでも、30分たって戻ってこないようなら、探しに行った方がいいわね」


小屋


大祐「ここまで来れば、大丈夫だな」

舞園「……」

大祐「いやぁ、それにしても、メモリーチップ一枚で手に入る食糧がこんなに少ないとはね」

大祐「しかも、これが物凄く見つけずれえでやんの」

大祐「仮に他の奴らが見つけてても、精々一個ってところでしょ」

大祐「下手すりゃ一個も見つけてないかもしれない」

大祐「その場合、俺達が見つけた食糧を六人で分けることになるんだぜ」

大祐「こんなの六人で分けたら、俺達が食えるのはスズメの涙しかない」

大祐「だからさ、さやかちゃん。あいつらを見限ったのは正しい選択なんだって」


舞園「……でも」

大祐「さやかちゃんはさ、カルネアデスの板って知ってる」

舞園「カルネアデスの板?」

大祐「ある船が転覆して、その残骸の板切れに船員がしがみついたが」

大祐「他にも生き残っていた船員がいて、そいつも同じ板につかまろうとしてきた」

大祐「だが、最初に板にしがみついていた船員は、板が沈むのを恐れて、後から来た船員を突き飛ばしちまったんだ」

大祐「その結果、後から来た船員は水死しちまう」

大祐「最初に板にしがみついていた船員は殺人の罪で裁判にかけられたが罪には問われなかった」

大祐「なあ、さやかちゃん。これって今の状況に似てると思わないか」


大祐「いつ終わるかもわからないゲームで少ない食料」

大祐「下手すりゃ餓死しちまうかもしれない」

大祐「それを避けるためには、まり子みたいな邪魔者を板から突き飛ばさなきゃいけないんだ」

大祐「つまり、これは緊急避難。罪に問われるなんてことはあり得ない」

舞園「……やっぱり、私戻ります」

大祐「は……?」

舞園「こんなことを考えるなんて、どうかしてました」

舞園「食糧も皆で探せばきっと見つかるはずです」

舞園「だから、大祐君も一緒に謝りま」

大祐「いや、返すわけねえだろ」ドン

舞園「い、痛いです。な、何を」


大祐「折角、上手く連れてきたってのに、ここで返すわけねえって言ってんの」

舞園「い、伊藤君?」

大祐「鈍いねぇ、さやかちゃん」ハァ

大祐「俺はさ、上手い事さやかちゃんと二人きりになれるチャンスを狙ってたんだよ」

大祐「そしたら今回のくじ引きだ」

大祐「こりゃ、神様が俺の味方をしてくれてるんだろね」

舞園「何を、言って」

大祐「こんな密室で男女が一緒なら、やることは一つでしょ」


舞園「まさか……」

大祐「PDAにも書いてあっただろ」

大祐「ルールに違反しない限り――」

大祐「プレイヤーはどんなことをしてもいいってさ!」ガッ

舞園「きゃぁぁ」

大祐「くくく、いいね。その顔、最高に興奮するぜ」バリッ

舞園「やめて、皆のところに返し」

大祐「駄目だっつてんだろ」ボカ


大祐「あれ? 血が出るってことは、もしかしてさやかちゃん未経験だった」

舞園「……」ボロ

大祐「くははは、マジかよ。アイドルって言うぐらいだから、汚いことしてるのかと思ったけど」

大祐「中古じゃなかったんだ」

大祐「ラッキー、俺、さやかちゃんの初めての相手じゃん」

大祐「うーん、となると殺すのは惜しいな」

舞園「」ビク!

大祐「ヤリ終わったあと、絞め殺してやろうと思ってたけど……どうしようかね」


大祐「よし、決めた! 決めました」

大祐「俺、さやかちゃんを飼うことにするわ」

大祐「このゲームでは、そういうのも認められてるんだろ」

舞園「飼うって、そんなこと」

大祐「ペットが口答えしてんじゃねえ!」バキ

舞園「あっ、うぅ」

大祐「あばら骨を二、三本圧し折れば、自分から股を開くようになるのか」

舞園「や、やめてください」


大祐「だったらやることは分かってるよね」

舞園「……はい」

大祐「大丈夫だって、その内『仲間』を増やしてやるから」ククク

大祐(まずは霧切ちゃん。あいつは誠の目の前で犯してやりたいな)

大祐(循子ちゃんも見逃せねえ。首に縄をつけて飼ってやる)

大祐(だがまり子、てめーは駄目だ)

大祐(アイツだけは何も喋らせないで徹底的に犯した後、ぶっ殺してやる)

大祐「くっくく、楽しくなりそうだぜ」

本日はここまで。読んでいただいた方に感謝。
次回はある程度、書きだめてから投稿するので、少し間があくかと。
では、おやすみなさい


山小屋


司(霧切先輩と別れた後、僕は目を付けていた山小屋へと足を運んだ)

司(そこには以前のゲームの際に仕掛けられたと思われる罠があった)

司(殺傷性の高いものを取り除いても、十分セキュリティとして機能する)

司(つまり、僕はこの時点で他のプレイヤーより優位に立ったわけだ)

司(だが、不安要素はある)

司(それは、霧切先輩が運営と話していた、複数回ゲームに参加しているプレイヤーの存在だ)


司(僕や霧切先輩、十神先輩がその連中に劣っているとは思わないけど)

司(複数回ゲームに参加しているってことは、これから何が起こるのか知っているってことになる)

司(情報量という点では僕達、初参加組を遥かに凌駕しているわけだ)

司(厄介なのは間違いないだろうね)

司(だから、今僕がやるべきことは、少しでも多くの情報を集めることだ)

司(もちろん武器も必要だし、クリア条件も満たさなくちゃいけない)

司(でも、こういうゲームにおいて、情報というのは大きな価値を持つ)


司(手始めに僕が探ったのはキューブの配置についてだ)

司(運営はどのように、キューブをフィールドに設置しているのか)

司(仮にランダムに置かれているというのであれば、僕と言えどもどうしようもなかった)

司(地道に探すなんていう、似合わない作業をしないといけなかっただろうね)

司(しかし、キューブの配置には規則性があった)

司(自慢じゃないけど、並のプレイヤーじゃこれには気づけないと思う)

司(何度かゲームに参加している連中でも気づいているかどうか)


司(現在、僕は7個のキューブを見つけることに成功した)

司(これなら食糧の貯蔵は十分だし、目当ての武器も手に入った)

司(拳銃。おそらく、ベレッタという種類のやつだろう)

司(他にも、ナイフや刀はあったけど、銃に勝っているとは思えない)

司(欲を出せば、説明会で運営が話していた軽機関銃が欲しかったけど)

司(とりあえずは、これで我慢しようと思う)

司(銃さえあれば、単純な暴力によって捻じ伏せられるという事態は起こりえない)

司(荒事に慣れていない僕としては、自衛用にこれが必要だった)


司(霧切先輩にも話した通り、僕は極力人を殺すのは避けるつもりだ)

司(現在のクリア条件の更新)

司(その引き金は、おそらくプレイヤーの死亡)

司(もちろん、時間の経過などの可能性もあるけど)

司(現時点ではこれが最も有力な条件だろうね)

司(その根拠は舞園さやかのクリア条件、全プレイヤーの生存)

司(僕は彼女のクリア条件を知っている)


司(僕のPDAの特殊機能は半径6m以内にあるPDAの特殊技能を使用でき)

司(同時に使用できる特殊技能の詳細も確認できる)

司(説明会の時これを使って、僕はあの場にいた一名を除くプレイヤーの特殊機能を把握した後)

司(苗木先輩のPDAの特殊機能)

司(半径10m以内にいるプレイヤーのナンバー、クリア条件を表示するを使用して)

司(今度はプレイヤーナンバーとクリア条件を把握した)

司(ただ一つ驚いたのは、霧切先輩の特殊機能を覗こうとした時)

司(ジャミングされて、見れなかったことだ)


司(多分、霧切先輩のPDAの特殊機能は他のPDAからの干渉を防ぐタイプ)

司(僕のPDAとはあまり相性がいいとは言えないね)

司(そして、おそらく霧切先輩も苗木先輩を通じて、全員のナンバーとクリア条件は把握している)

司(あの人なら、そのくらいはやるだろう)

司(十神先輩に関しては、この情報戦においては完全に遅れを取った形になるのだろうけど)

司(自らを完璧とまで称した以上、この程度の不利は克服してみせるかな)

司(そのくらいじゃないと面白くない)


司(僕のクリア条件はクリア条件を満たしたプレイヤーが三人以上)

司(勝利を確実なものとするためには、三人の協力者を得る必要があるけど)

司(説明会にいた人たちのクリア条件を見る限り)

司(僕の手助けがなくてもクリアする人は出てくる)

司(なら当分の間、僕は罠を張って、ここで待ち構えておけばいい)

司(罠に人がかかったら、その人を懐柔して協力者にするもよし)

司(交渉が上手くいかないなら、この拳銃で追い払う)


司(そのためにも試し撃ちをしておかないとね)

司(それが終わったら、罠の追加)

司(この小さな積み重ねが僕の安全に繋がるから、手抜きはできない)

司(その後は、再びキューブ探しに戻ると)

司(手に入れたメモリーチップは使わずにストックしておこうかな)

司(十神先輩のクリア条件にもメモリーチップは絡んでいたから、交渉に使える)

司(今のところ、きわめて順調だけど――)

司(あまりにも順調すぎて、逆に少しつまらない)

司(僕を飽きさせない会話ができる、話相手が欲しいところだね)


山間部


苗木(結局、伊藤君と舞園さんは見つからなかった)

苗木「もしかしたら、拉致されたのかもしれない」

霧切「その可能性は低いわ」

霧切「捜索してみたけど、人の争ったような形跡は見当たらなかった」

霧切「あの二人は自分たちの意志で、私達のグループから離反したと考えるのが妥当よ」

苗木「そんな、伊藤君も舞園さんも、そんなことするわけ――」


苗木(僕が、それに気づけたのは偶然だった)

苗木(江ノ島さんに向けて放たれた、鉄の矢)

苗木(殺意のこもった一撃)

苗木「江ノ島さん!!」

苗木(声をあげながら、僕は江ノ島さんを庇うように飛び出していた)

苗木「くっ……」ドス


苗木(肩に激痛がはしる)

苗木(鉄矢は僕の右肩に深く刺さっていた)

江ノ島「な、苗木、アンタ、私を庇って?」

苗木「大丈夫だった、江ノ島さん」

江ノ島「……う、うん」

霧切「気を抜かないで、次が来るわ」


まり子「痛っ!」

まり子「痛い、痛い、痛い!」

苗木(二本目の鉄矢は上野さんの足をかすっていた)

まり子「い、嫌ぁぁぁぁぁ!!」

まり子「嫌、もう、こんなの嫌よぉぉぉぉ!!」

苗木(錯乱を起こして、その場に座り込んでしまう上野さん)

苗木(手負いの僕、どこからくるか分からない攻撃)

苗木(状況は最悪だった)


霧切「落ち着きなさい!」

霧切「江ノ島さんは苗木君に肩を貸してあげて」

霧切「上野さんも早く立って」

霧切「ここじゃ狙打ちにされるわ」

苗木(誰もが慌てる中で霧切さんだけは冷静だった)

苗木(的確な指示を僕達に出す)

苗木(こんな状況にも関わらず、ここまで落ち着いているなんて)

苗木(霧切さんは一体何者なんだろう)


霧切「上野さん、早く」

まり子「い、嫌、こんなのあり得ないわよ」

まり子「私、動けないの」

霧切「足の怪我は大して深くないはずよ」

まり子「怖いの! 怖くて動けないの!」

まり子「皆、行かないで!」

まり子「私を置いて、行かないで!」

まり子「私を見捨てなでぇ」ボロボロ


霧切「……苗木君、一人でも動けるかしら」

苗木「うん、僕は大丈夫」

苗木「肩は痛いけど、動けない程じゃないよ」

霧切「江ノ島さん、上野さんを運ぶから、手を貸して」

苗木(上野さんが動けない以上、そうするしか手はない)

苗木(でも、ここで予想外のことが起きた)

まり子「い、嫌ぁぁぁぁ!!」

霧切「っ……!」

苗木(錯乱した上野さんが、霧切さんと江ノ島さんの服を掴んで、地面に引っ張り始めたんだ)


苗木「上野さん、落ち着いて」

まり子「い、嫌、来ないで!」

まり子「来ないでよ! 私を狙っているんでしょ!」

苗木(駄目だ。完全に錯乱している)

苗木(これじゃあ言葉が通じない)

苗木(霧切さんと江ノ島さんは洋服を掴まれて動けないし)

苗木(僕は肩の傷のせいで力が出ない)

苗木(男性ならともかく、女性の力でしがみついた人間を動かすのは――)


苗木(無理、だと思っていた)

苗木(でも、江ノ島さんは上野さんを担ぎ、そのまま立ち上がったんだ)

苗木(江ノ島さんってギャルなのに意外と力があったのかな)

江ノ島「上野はアタシが運ぶから、霧切は苗木に付いてあげて」

霧切「……ええ、分かったわ」

霧切「苗木君、肩を」

苗木「ありがとう、霧切さん」

苗木(こうして僕達は、何とかこの場から離脱することに成功した)

本日はここまで。読んでいただいた方に感謝。

女子6番・小泉洋子(こいずみ・ようこ)

部活は無所属。
口数が少なく、暗めの性格だが、根はいい人。
親しい人はいない。



ペア:宮脇一希(男子19番)
支給武器:胡椒瓶
kill:なし
killed:牧山久美(女子12番)
凶器:ボウガン
 

一希のことが好きだった。
D=06エリアで楠本章宏(男子7番)・新藤鷹臣(男子8番)の死体を発見し、衝撃を受ける。一希が藤村優(女子10番)のことが好きなことを知り、失恋するが、一希の恋を応援することにした。
しかし久美に襲われ、一希をかばい首に矢が刺さり死亡。

根はいい人ってことで、自分の好きな人が幸せになれるなら・・・という人に。してみました。
最期まで一希の為に尽くした(?)子でした。。
 (by 船木崇史様)

105: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/10/31(木) 23:19:01.37 ID:c7E1xCwr0 [1/1] AAS
まぁあれで殺せてても玲守れないんだがなww
106: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 01:58:21.67 ID:5QJ3URWz0 [1/1] AAS
大祐せんせいの強制フェラシーンはそこらで採って来たキノコをむりやり食わせるシーンに
なっててワロタww キノコとキノコをかけているんですねわかります
107: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 10:19:19.84 ID:pr0Zbxsr0 [1/1] AAS
>>100
その事座談会で触れてほしかったな
108: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 13:36:47.04 ID:0aF6qd5h0 [1/1] AAS
女キャラでエロシーンないのは郷田とはるなだけか
どっちも悪党だから仕方ないか
109: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 18:29:07.02 ID:5sWFnfUa0 [1/1] AAS
はるなはあのスペックでよくリピーター出来てたな
110: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 18:39:26.88 ID:kjxJGkFD0 [1/1] AAS
とても数回クリアして生き残ってきた猛者とは思えないよな
111: 名無しさん@ピンキー[sage]
2013/11/01(金) 19:26:22.98 ID:Q47BG95c0 [1/1] AAS
はるな武器レベル
銃:B
刃:A
弓:F
拳:E
棒:SSSSSSS

男子二番/総合二番 池埜多丞(いけの・たすけ)


身長 175cm
体重 57kg
誕生日 9月21日
血液型 B
部活動 バスケットボール部中退
友人 紫垣靖隆・林一紀
政井威光・八尋幸太郎
(八尋グループ)
愛称 多丞・イケさん

口や態度が悪く、男子内におけるイジメの8割方の首謀者。
一方で人の変化に敏感。
仲間内では自分より上に立つ八尋幸太郎・紫垣靖隆には忠実。
田村光貴・橋川新とは敵対関係。
磯田匡子とは一応恋仲。
 


支給武器:グロック19
kill:なし
killed:政井威光(男子十六番)
凶器:USSR マカロフ
 

出口で植本邦幸(男子三番)の亡骸を見つけ、苛めていたことに後悔する。磯田匡子(女子一番)に責められるが、赦してもらい、和解。

木下亘(特別参加者)・相模夕姫(女子七番)に遭遇。一触即発の雰囲気になるが、和解。夕姫に別れを告げた。

匡子との出会いは1年生の頃。苛められている匡子を助けた。
休憩していると、政井威光(男子十六番)に出会う。嬉しくて近づくが、威光が林一紀(男子十五番)を撃ったことを知る。威光から暴力を受ける匡子を体を張って庇い、ぼこぼこにされる。匡子を殺害されたことに怒り悲しむが、すぐに自身も威光に撃たれ死亡した。


力は弱いけど、心が強い子、ということで「強さ」をテーマにしてみました。
常に周りを見ているから、慕うに値する人を慕い、逆らってはいけない人には従順になるというなんか虎の威を借る狐になってしまいました。どんどんヘタレになっていくのが書いてて好きでした←


男子十八番/総合三十七番 八尋幸太郎(やひろ・こうたろう)

身長 168cm
体重 56kg
誕生日 12月25日
血液型 AB
部活動 無所属
友人 池埜多丞・紫垣靖隆
林一紀・政井威光
(八尋グループ)
愛称 幸太郎・コウちゃん・コウ

八尋グループのリーダー。
楽観的な性格で人懐こい。何事に対しても一途。喧嘩は天才的に強いが、基本は穏やかな性格をしている。
頭を使うことが何よりも苦手で、グループで行動する時には、全ての判断を紫垣靖隆に任せている。暴走することが多く、周りへの迷惑を顧みない。
 

支給武器:救急箱
kill:NO DATA
killed:前川染香(女子十六番)  (本部データ上) 
凶器:脇差
 

実の父母との関係が良くなく、小学生のころに荒んでいった。実の父母を病気と事故で失うが、継母の愛に触れて家族愛を知った。

4月に前川染香(女子十六番)に一目惚れした。


D=03エリアでグループ合流。戦いたくないという意思を示す。紫垣靖隆(男子八番)が脱出への道を示す。探索のため二手に分かれるが、政井威光(男子十六番)が林一紀(男子十五番)を撃つ様を目撃。それでも不戦を唱え、一紀の最期を看取った。

B=07エリアで相模夕姫(女子七番)が辻莉津子(女子九番)を殺害する様子を目撃。

D=08エリアにて休憩。遠くで戦闘が起こっていることを知る。

H=07エリアにて、道下未来(男子十七番)と遭遇。警戒するが何事もなく、未来が拠点としている農協へ連れて行かれ、城龍慶(男子九番)・前川染香と合流。

全員で情報交換。 染香がハッキングによる脱出作戦を提案。乗る。

寝ぼけた未来に襲われるが事なきを得る。「寝相が悪いなんて誰にでもある」と赦し、場を和ませた。

自分の過去を皆に話す。探知器に反応が出たので出ていく未来を見送る。その後、二階堂哉多(男子十三番)の襲撃を受け左肩を負傷。

G=07エリアの診療所へ移動。未来が目覚め安心する。靖隆が連れてきた田村光貴(男子十二番)・橋川新(男子十四番)・三枝妃(女子六番)と合流。未来の正体、光貴・新との因縁を聞く。誰もが未来を恐れる中、「今までの未来も、話を聞いた後の未来も、未来に変わりない」と言ってのけ、未来と真の友達になる握手をした。

染香がハッキングを成功させるものの、染香のミスから失敗に終わる。更に探知機に人の反応が出る。時間稼ぎのために出て行く未来を見送った。

いても立ってもいられず未来を探しに出る。追ってきた光貴と共に、D=03エリアで未来の亡骸と篠宮未琴(特別参加者)を発見。未琴の様子に違和感を憶える。終始未来の亡骸を抱き、泣いた。

H=05エリアで未来を失ったことで悲しみに暮れていた。染香・龍慶がプログラム経験者であることを知り、政府への怒りを露わにする。士気を上げていたところ、未琴に発見される。染香を庇い足を負傷するが、龍慶・染香と共に脱出。

E=05エリアの雑貨屋に潜伏。放送で仲間の死を聞く。脱出の鍵を探していた染香が突如態度を急変させ襲われたが、首輪を外すための演技だった。首輪を外される。単独行動をしようとする染香を止めるが叶わず、別れ際にキスをされて泣き崩れた。

プログラム終了後、染香の遺体を発見、号泣する。更に未琴・夕姫と再会。未琴を励まし、夕姫に別れを告げ、本部から亘を救出するために出てきた木下亨(軍人)・結城緋鶴(ADGI)・結城緋鷹(ADGI)について行く。

プログラム終了から3ヶ月後、街を歩いていたところを警官に気付かれ追いかけられる。隠れた場所で未琴と会う。未琴を追っていた新しい硝煙の天使に命を狙われるが、未琴に逃がされる。



勉強はできないお馬鹿だけど、人としてはできていた幸太郎でした。
直感型で動いてくれるから、裏表がなくてまあ書きやすいったらなかったです(笑)
まあそんな子だから、傍にいる人間は大変だろうけど。なんだかんだできっと長生きしますよこの子。

男子一番 相葉優人(あいば・ゆうと)

身長 168cm
体重 51kg
誕生日 9月9日
血液型 B
部活動 バスケットボール
友人 雨宮悠希
川原龍輝
田中顕昌
内藤恒祐
春川英隆
日比野迅
望月卓也
(男子主流派グループ)
愛称 優人
出身小 帝東学院初等部
親の
職業 デザイナー(父)

いつもへらへらとしたお茶らけた性格で、グループの盛り上げ役。
優しくて争いごとを嫌っており、人との衝突を避けるためなら濡れ衣を着せられることも厭わない。
グループ内では春川英隆・日比野迅・望月卓也と行動を共にすることが特に多い。
集団で行動している時には女子にも平気で声を掛けるが、1対1ではなかなか話すことができない照れ屋。しかし片想い中の小石川葉瑠に対しては積極的にアプローチしている。
バスケットボールをしている時の集中力は凄まじく、この時だけは周りから「かっこいい」と騒がれる。



 チーム: 第1班 
支給武器: 偽銃6個セット
kill: 荻野千世(女子三番)
killed: 室町古都美(女子十八番)
凶器: グロック19
 
F=03エリアにて潜伏。チームでの話し合いの結果、やる気でない且つ脱出手段を考えていそうな城ヶ崎麗(男子十番)のグループを探すことを決めたが突如襲撃を受けチームの宍貝雄大(男子八番)を失う。逃げ出したものの、襲撃者の中の1人が望月卓也(男子十六番)であることにショックを受ける。

潜伏していたが突如音がして逃げようとするが、現れた日比野迅(男子十五番)と水田早稀(女子十七番)がやる気でないことに安堵。話をして別れた。

B=06エリアにて潜伏。徐々に元気を取り戻していた。友人の状況を掴めていない荻野千世(女子三番)と小石川葉瑠(女子五番)に友人を探すことを提案し移動しようとしたが、突如リーダーである千世が春川英隆(男子十四番)らに狙撃される。リーダーの死亡により巻き添えになることを防ぐため、千世を射殺、罪悪感に慟哭。財前永佳(女子六番)に殺されそうになるが、偽銃セット“閃光銃”を葉瑠が使用し逃げ出すことに成功。下剋上ルール適用により、第1班リーダーとなる。

C=05エリアにて潜伏。雄大や千世を失ったこと、葉瑠に苦労をかけていることの全てを自分のせいだと思い涙していた。原裕一郎(男子十三番)・室町古都美(女子十八番)が現れ、雄大と千世が2人の親友であることに気付き泣きながら謝罪。しかし、葉瑠が狙われると、葉瑠を護るために2人に立ち向かう。一時優勢だったが、古都美に背後から撃たれた。葉瑠に自分を殺して生き残るように請うが拒否され、自分のせいで葉瑠を死に至らしめる結果になったことを悔い悲しみながら息絶えた。



これまで色々な子を書いてきましたが、トップクラスで書きにくいというか、書いてるこっちの気持ちもどんどん落ちていくほどに、プログラムに苦しみ悲しみ悩み続けた子でした。ここまでなる予定ではなかったのに←
ちゃらんぽらんなところを一切書けなかったなぁ…

男子五番 川原龍輝(かわはら・りゅうき)

身長 177cm
体重 66kg
誕生日 8月16日
血液型 A
部活動 バスケットボール部
友人 相葉優人
雨宮悠希
田中顕昌
内藤恒祐
春川英隆
日比野迅
望月卓也
(男子主流派グループ)
愛称 龍輝、リュー、龍くん
出身小 月島第二小学校(東京)
親の
職業 都議(父)

バスケットボールの一芸入試で合格し、帝東学院中等部に入学した。
グループの中心で盛り上がる、誰とでも打ち解けられる明るく頼れる兄貴肌。
バスケットボーツが得意だが、何をさせても人並み以上で、学年トップクラスの運動能力。
グループ内では特に雨宮悠希・田中顕昌・内藤恒祐と行動を共にすることが多い。
佐伯華那とは同じ小学校出身の縁もあり、一緒に登下校することもしばしば。
体育委員。



 チーム: 第3班 
支給武器: ガンニョムエキュシアプラモデル
kill: なし
killed: 榊原賢吾(男子七番)
凶器: 刀
 
E=06エリアにて潜伏。榊原賢吾(男子七番)と湯浅季莉(女子二十番)の襲撃を受けるが、鷹城雪美(女子九番)が現れそれを止める。佐伯華那(女子七番)と雪美の会話を見守る。雪美たちがやる気であることを華那が見抜き、班全員で逃げ出そうとするが、隠れていた松栄錬(男子九番)が現れ、発砲される。華那を護りつつ賢吾の攻撃をデイパックを盾にして受け続けた。華那が賢吾に刺殺されたと思い込み、悠希が季莉に殺害されるのを目の当たりにし、山本真子(女子十九番)だけでも連れて逃げようとするが、後ろから賢吾に斬られ、首を刺され死亡。



主流派のお兄ちゃんでありムードメイカーの龍輝でした。
3班の実質リーダーは龍輝かと、頭脳的には華那だと思うけど。
等身大のガンダムに乗って目標を駆逐するのはむしろ私の夢w

男子十四番 春川英隆(はるかわ・ひでたか)

  身長 171cm
体重 59kg
誕生日 4月13日
血液型 A
部活動 サッカー部(主将)
友人 相葉優人
川原龍輝
田中顕昌
内藤恒祐
日比野迅
望月卓也
(男子主流派グループ)
愛称 英隆・ヒデ
出身小 帝東学院初等部
親の
職業 会社役員(父)

祖父が経営する総合商社をじきに継ぐとされているが本人は無関心。
柔らかな物腰と中性的な容姿で女子人気が高く、その人気は城ヶ崎麗と並び帝東学院中等部のツートップとされているが、本人はサッカーや男友達と遊ぶのが楽しいお年頃。
保護者体質で、問題事を放っておけない世話焼き。
グループ内では相葉優人・日比野迅・望月卓也と行動を共にすることが特に多い。
財前永佳・広瀬邑子とは幼馴染で2人のことを気に掛けており、邑子には懐かれているのだが、永佳には過去に苛めの現場を目撃した際に一度逃げてしまって以来距離を置かれている。
美化委員。



 チーム: 第10班(リーダー) 
支給武器: ベレッタM92
kill: なし
killed: 財前永佳(女子六番)
凶器: コルト・ガバメント
 
F=03エリアにて、財前永佳(女子六番)が宍貝雄大(男子八番)を殺害したのを目撃。望月卓也(男子十七番)と仲違いし単独行動をしようとした永佳を諭して止めた。卓也と広瀬邑子(女子十五番)に生きてもらう且つ誰も殺させないため、永佳と共にプログラムに乗ることを決意。

E=02エリアにて2班を発見し襲撃、水田早稀(女子十七番)に怪我を負わす。永佳の動きを封じる早稀を窮地に追い込むが日比野迅(男子十五番)に阻まれた上に邑子を人質に取られたため、迅の指示に従い撤退。卓也と揉めるが自分の思いを説明し和解。

B=06エリアにて1班を襲撃、荻野千世(女子三番)に瀕死の重傷を負わせるが、相葉優人(男子一番)が千世を殺害したことで殺人者にはならなかった。しかし、小石川葉瑠(女子五番)に責められ動けなくなる。葉瑠の機転により優人と葉瑠に逃げられる。プログラムに乗る決意をしているが人を[ピーーー]ことには抵抗があり、そんな自分を駄目だと思っている。C=06エリアの商店内にて休息。

D=05エリアにて、榊原健吾(男子七番)・松栄錬(男子九番)・鷹城雪美(女子七番)・湯浅季莉(女子二十番)の7班メンバーからの襲撃を受ける。背中を負傷。英隆・邑子が負傷したところで雪美に「引き分け」を持ちかけられ承諾。立ち去ろうとしたが、永佳と邑子が賢吾に再び襲われ、邑子の死を目の当たりにした。隙をつかれ賢吾に刺され重傷を負う。卓也と永佳を巻き添えにしないために、賢吾の動きを封じて永佳に撃たせるように仕向け、自らが永佳に左胸部を撃たれ死亡。


お兄ちゃんキャラなんだけどなんか結局ヘタレだったヒデでした←
最後の最後まで、永佳には恨まれていると思い込んだまま逝きました。
謝ることもできなければ、永佳は怒っていないのにそれに気付くこともなく、話をすることもできなかったので、誤解しっぱなしという残念なお話。

男子十五番/総合二十八番 林一紀(はやし・かずのり)

身長 167cm
体重 56kg
誕生日 10月4日
血液型 B
部活動 空手部
友人 池埜多丞・紫垣靖隆
政井威光・八尋幸太郎
(八尋グループ)
愛称 カズ・イッキ

普段は思慮深く、紫垣靖隆とはそういう意味で気が合う。グループ内では最も協調性がある。
柄が悪く、怒るとすぐに手が出てしまうが、そこまで強いわけでもない。
目つきの悪さからか、不良に絡まれることが非常に多い。
 

支給武器:S&W M60
kill:なし
killed:政井威光(男子十六番)
凶器:USSR マカロフ
 

D=03エリアでグループで合流。戦いたくないという八尋幸太郎(男子十八番)の意志のもと、脱出を目指す。探索のため二手に分かれるが、政井威光(男子十六番)が脱出へ不信感を見せ、幸太郎と紫垣靖隆(男子八番)を殺害しようとするのを止めようとし、頸部を撃たれ失血死。

 

退場者第3号はイッキでした。
グループの中で中立の立場にいたからこそ、みんなをしっかりと見ていて、みんなに生きていてほしかったのかな・・・自分の死と引き換えにしても。

男子七番/総合十四番 佐藤史季(さとう・ふみき)

身長 161cm
体重 50kg
誕生日 2月20日
血液型 O
部活動 無所属
友人 秋庭俊人・来栖生馬
酒井真澄・関本春海
(男子主流派グループ)
愛称 史季・サトちゃん

いつも落ち着いており、感情の起伏も非常に穏やか。
常に眠たそうにぼーっとしており、人の話はあまり聞いていない。
運動能力は中の上だが、周りをしっかりと見ていないためよく転ぶ。
辻莉津子とは幼馴染。
 

支給武器:煙玉
kill:なし
killed:辻莉津子(女子九番)
凶器:包丁
 

出発後、話をしている酒井真澄(男子六番)・相模夕姫(女子七番)と会う。夕姫に押し倒された次の瞬間、真澄が発砲する。真澄と夕姫が戦闘状態になるが、煙玉を使い、夕姫と共に逃げ出すことに成功。お互いやる気でないことを確認しあい、共に行動することになる。

B=07エリアにて放送を聞く。来栖生馬(男子五番)の死にショックを受けた夕姫を慰め、たとえ亡骸となっても会いに行ってあげるように言う。その直後、辻莉津子(女子九番)の襲撃を受ける。狙われた夕姫の前に立ちはだかり、包丁を胸に受けて失血死。

 

ちょっとメインに見せかけておいて、ここまででした、史季。
心理描写を書かなかったというか、史季視点は書きにくかったと思います、ただ思いは一貫していたので伝わればいいなぁ。史季、大好きです。「?ねぇ」は口癖。

男子五番/総合九番 来栖生馬(くるす・いくま)


身長 174cm
体重 58kg
誕生日 4月17日
血液型 A
部活動 バスケットボール部
友人 秋庭俊人・酒井真澄
佐藤史季・関本春海
(男子主流派グループ)
愛称 クルちゃん・生馬

男子美化委員。
誰にでも優しく人がいい性格が、中性的な顔立ちからにじみ出ている。
そのせいか人から騙されることが多々あるが、それでも人を疑おうとしない。
相模夕姫とは幼馴染。
 

支給武器:ベレッタM92FS
kill:なし
killed:篠宮未琴(特別参加者)
凶器:首輪
 

相模夕姫(女子七番)に片想いしている。

F=08エリアにて潜伏。夕姫を待てなかったことを後悔。篠宮未琴(特別参加者)に見つかり逃げようとしたが、悪い人ではないのではないか、と話し相手になる。未琴に励まされて夕姫を探しに行こうとしたが、未琴に後ろから首輪を引っ張られ、爆発、死亡した。

 

人を疑わなかったお馬鹿さん・・・未琴の見た目に騙されました。
疑うことをしなくてもいいくらい、昔から夕姫に護られてきたんだと思います。

男子二十番/総合四十番 米村直(よねむら・すなお)


身長 154cm
体重 45kg
誕生日 1月18日
血液型 A
部活動 パソコン部
友人 植本邦幸・楪静眞
(消極派グループ)
愛称 直・直ちゃん

男子図書委員。
クラスの男子の中では最も背が低い。
場を和ませるマスコット的存在で、自身もそれを自覚している。
本音をはっきりと口にすることができず、人に振り回されることが多い。
グループ内で唯一イジメとは無縁。
 


支給武器:機動戦士ガンニョムプラモデル
kill:なし
killed:酒井真澄(男子六番)
凶器:コルト・ガバメント
 

教室内で、プログラムに対して東海林至(男子十番)が反論。芝崎務(担任)が銃を取り出し危険に晒されるが、橋川新(男子十四番)に守られ事なきを得た。

F=09エリアで幼馴染の山崎雛子(女子二十番)と潜伏。関本春海(男子十一番)に見つかる。雛子が春海に襲い掛かるのを止め、2人に分かり合ってもらおうと行動に出た。

ガンプラをきっかけに、春海と雛子が和解しほっとしたのもつかの間、酒井真澄(男子六番)に襲われる。重傷を負った春海を気遣いながら逃げるが、直自身も被弾。春海が殺されそうになった所に、相模夕姫(女子七番)・木下亘(男子特別参加者)が現れ窮地を救われるも、春海を失う。雛子と共に仇討ちをするため、真澄を追う

D=02エリアにて、真澄に襲われている夕姫・亘を救い逃がす。春海の仇討ちを果たそうとするが、頭部に被弾し死亡。



某作者さんたちの「YOU。ガンニョム出しちゃいなYO!」という言葉の犠牲(笑)になった直、プチガンヲタになってしまったww
眼鏡姉弟とのトリオで書くのが好きでした、眼鏡100%ww

男子十一番/総合十八番 関本春海(せきもと・はるみ)


身長 167cm
体重 55kg
誕生日 7月24日
血液型 AB
部活動 囲碁部
友人 秋庭俊人・来栖生馬
酒井真澄・佐藤史季
(男子主流派グループ)
愛称 春海・ハル・せっきー

ポジティブな思考を持つ自信家で、誰とでも仲良くなれることが特技。
自信のあまり鈍感で、自分が悪いことをしても気付かないことがほとんど。
髪や瞳が茶色いが、それは生まれつき。緑縁の眼鏡を掛けているが伊達であり、視力は両目共に1.5。
山崎雛子は異母姉にあたる。
 


支給武器:S


男子14番・浜本謙太(はまもと・けんた)

テニス部。男子主流派グループ。
ほのぼのとした雰囲気を漂わせている。
真面目な性格だが、おっちょこちょいな一面も。

身長/165cm
愛称/謙太、謙ちゃん


支給武器:目覚し時計
kill:なし
killed:滝川渉(男子8番)
凶器:ミニウージー
 

幸田真菜(女子5番)のことが好き。

F=05にて、相模晶(女子6番)・天道千夏(女子10番)と合流。千夏の提案で共に行動することに。

G=04エリアで滝川渉(男子8番)に殺害される沼井千尋(女子14番)を目撃。渉に攻撃を仕掛ける晶の危機を救い、逃走。その後手塚直樹(男子10番)、加賀光留(女子3番)、真菜と会い、晶、千夏と別れる。

森嵩(男子18番)・深森なぎさ(女子20番)と遭遇。情報交換をしてすぐに別れる。

上総真央(女子4番)に襲われ銃撃戦になるが、直樹の指示で負傷した真菜と共に逃げた。

真央から逃げ切り、I=05エリアに辿り着いた。西岡隼人(男子13番)・村尾信友(男子17番)と会った。

E=04エリアで起こった戦闘を目撃。晶が優勝を目指すことを知り、そのことで涙する真菜を見て、真菜に告白することを誓う。

F=04エリアで真菜に告白する。直後渉が現れ、全身に被弾し死亡。

 

改稿前よりは頑張った気がしないでもない兄ちゃんでした。
頼りなさがよく出ました、真面目さとおっちょこちょいさはどこへ(汗
きっと、真菜はそんな君に母性本能をゆすぶられた、はずだよ!


女子4番・上総真央(かずさ・まお)

部活は無所属。女子不良組。
自己中心的な性格で、他人の為に何かをする事が嫌い。
喫煙、喧嘩、カツアゲなど様々な事をしている。

身長/162cm
愛称/真央、真央ちゃん



支給武器:S&W M36 チーフススペシャル
kill:松田由梨(女子18番)
松浦亮介(男子16番)
東ちとせ(女子1番)
谷口まどか(女子8番)
近原公孝(男子9番)
killed:相模晶(女子6番)
凶器:ワルサーPPKs
 

自分より恵まれている全ての人に憎しみを抱いている。

D=05エリアの民家に入ったところ、隠れていた由梨と遭遇。発砲された事に激怒、由梨を射殺。S&W M10 ミリタリーポリス入手。

F=04エリアで亮介を発見。ボウガンで頬に軽い傷を負い激怒。亮介を射殺。

G=04エリアで手塚直樹(男子10番)・浜本謙太(男子14番)・加賀光留(女子3番)・幸田真菜(女子5番)を襲い、銃撃戦になる。盾になっていた直樹を追い詰めるが、逃げたはずの光留に邪魔される。光留に追い詰められたが直樹が光留を止めた為に命を救われ、逃げた。その後ちとせに会い、ちとせの言葉に逆上、殺害する。

I=05エリアで公孝・まどか・上田昌美(女子2番)を襲う。昌美に盾にされたまどかを銃殺、さらに戦おうとした公孝を銃殺した。マシンガンを手に入れようとしたが、公孝に海に捨てられ叶わなかった。ブローニングM1910入手。

E=04エリアで相模晶(女子6番)を発見。一時は優位に立つが、油断したところを容赦無く攻撃を受け、頭部に被弾し死亡。

 

改稿前よりは少し細かく描写できた気がしますが、やや光子嬢と被ってますね、要精進。
改稿前の方で反響のあった「見下さないで」を頑張って突っ込みました。
とにかく、人より上でありたい真央嬢でした。油断がなければ勝てたのにね。

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