スクルド「zzz...zzz...」
???「凄く退屈なんだよね……」
???「なんかあの人には出入り禁止令出されるしさぁ……」
???「キミならこの現状も『反転』させてくれるよね?」
キュイイイン
スクルド「ふみゅ……?zzz...zzz...」
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朝
スクルド「ゼウス様!未来が見えなくなって神的な力も無くなりました」
ゼウス「左遷だな」
スクルド「ですよね」
ゼウス「復活の呪文!」カッ!
クロノス「お呼びですー?」
ゼウス「今日から貴女が未来を監視しろ」
クロノス 「あいあいさー」ビシッ
スクルド「私はー……?」
ゼウス「貴女の左遷先は人間界だ」
スクルド「マジですか」
ゼウス「マジです」
なんのSSかわからない…
人間界
スクルド「あぁーもぉー!」
一般人「」ビクッ
スクルド「朝起きたら人間と変わらない体にされちゃったよ……」
スクルド「これ絶対外部からの奴だよな。見つけたらギタギタにしてやる……!」
ニンゲントカワラナイスガター? ナニソノセッテイwww
※電車の中
スクルド「///」カアアアア
スクルド(なんで私がこんな目に!もぉ、最悪!)
アナウンス『次はー○○駅ー○○駅ー』
スクルド「あれ!?降りる駅一個とばしちゃった?」 アセタラー
>>3
自分でも分からない(^^;
あまりきた期待とかしないでね。今日はもうおやすみ
どっかの駅
アマテラス『予定の駅を過ぎてしまった、と』
スクルド「は、はい……」
アマテラス『しょうがないですね……。現在地が何処か分かりますか?』
スクルド「地図にアニメのキャラがいっぱい描いてあるけど何処なのかが分からないです……」
アマテラス『秋葉原ですか!?』
スクルド「アキバとは書いてありますが……?」
アマテラス『貴女の耳は大丈夫に来てくださいと言ったんですよ?何をどう聞いたらそうなるんですか?』
スクルド「ご、ごめんなさい……」
アマテラス『……過ぎた事をいつまでも言ってもしょうがありません。そこにタクシーが止まってると思うのでそこから直接駅に来てください』
スクルド「わかりました」
アマテラス『それと乗った時に場所を伝える前に「てんてら」とハッキリと運転手に伝えて下さい』
スクルド「……?分かりました?」
アマテラス『それでは次はちゃんと来てくださいね』ブツッ
スクルド「天照だからてんてら?それよりタクシー探さなきゃ」
運転手「ありがとうございましたー」
スクルド「噂をすればちょうど近くに来たね」
タッタッタッ
スクルド「あのー……?」
運転手「ん?」
スクルド「次予約ありますか?」
運転手「バリバリ空いてるぜお嬢ちゃん」
スクルド「そうですか……。運転手さん」
運転手「なんだいお嬢ちゃん?」クルッ
スクルド「てんてら」
運転手「四ッ谷駅に向かいますのでスクルド様は後部座席にシートベルトを着けてお座り下さい」
スクルド「アマテラス様ぱねぇ」
車内
スクルド「……なんだろう、普通のタクシーに乗ってるはずなのにあからさまに縦長過ぎる車内」
タキシード「ワインをお持ちしました」コトッ
スクルド「やっば、アマテラス様マジでぱねぇ。タクシーの中がリムジンとかどんだけ」
タキシード「目的地まではまだもう少し時間がありますので、しばしの間お眠りなって時間を潰されてはどうでしょうか?」
スクルド「そうだね……。ちょっと今日は色々とありすぎて疲れたし……、少し寝とくかー……」ウトウト
タキシード「目的地に到着しだい起こしますので、ゆっくりおくつろぎ下さい」
スクルド「目的地に着いたらぁ……お願いします……zzz...zzz...」スゥスゥ
タキシード「畏まりました」モウフヲカケル
???「このまま合流されても面白く無いしなぁー……。取り敢えず『反転』させてみようかな♪」
キュィィィィン……
???
ここは何処だろう?
ひどく懐かしい気がする何も無い空間。
少なくとも人間界ではないの確かだろう。
左手に何かを持っている。
見るとそれはいつも愛用している剣だった。
軽く振ってみる。
剣先から炎が吹き出し、その空間を炎が埋め尽くす。
そして剣を鞘に納めるとその炎は瞬時に跡も残さず消えた。
神としての力は使えるようだ。
夢ならそれで納得出来るだろう。だがこれは夢では無い。
もう一度剣を抜き、指先を刃に押し当てる。
痛い。
指先から血が滴れている。
が、少し強くその傷の箇所を意識すると傷は跡も残さずきれいになくなった。
少し徒労を感じる。
このリアル過ぎる触感だけでもここが夢では無い事を教えてくれる。
では、この空間は何なのか?
不意に背後から足音が聞こえ始めた。
振り向くと、少し遠くから人影がこっちに向かって歩いて来てるのが見えた。
この空間には自分以外にも誰かがいるらしい。
徐々にその人影が近づいて来る。
が、その姿は何故か靄がかかっているのか、距離が縮まってもハッキリと見えない。
人影が歩みを止める。
そしてこちらに向かって何かを呟いた。
よく聞き取れなかったが、その声は何処かで聴いたことのあるような声であった。
人影が手を此方に向けて伸ばしていた。
気付けば自分も人影に向けて手を伸ばしていた。
自分はこの人影を知っている。
ような気がした。
あの人影は誰だろう?
足を一歩前に進めた。
パリンッと、硝子の割れたような音が空間にこだました。
それが合図のように空間が自分の足下から突如亀裂が出来、崩れ始めた。
人影がこちらに向かって走ってきた。
自分も人影に向かって走った。
距離が縮まるにつれ、先程までは見えなかった輪郭がハッキリと見えるようになっていた。
そして、その人影がいよいよ目前に迫った時、踏み出した地点の足場が崩れ体が暗闇へと落下していった。
顔をあげる。
ひょっこりと自分が落下したところから人影が顔を出して、こちらを見ていた。
そして自分がその顔を見た瞬間、目の光景が暗転し、意志が遠退いていった。
あの顔は
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
……クル……
……クルド……サマ
タキシード「スクルド様」ユサユサ
スクルド「はうわっ!?」ガバッ
タキシード「目的地に到着致しました」
スクルド「わ、わかりました。降りる準備します」ワタワタ
タキシード「?」
スクルド「あ、あれは夢だったのか……」ボソッ
スクルド(不思議な夢だったなぁー……。あんな夢空間にいたのに「現実なんだー」て、錯覚しちゃったしね……。)
タキシード「忘れ物はございませんか?」
スクルド「あ、はい。大丈夫です」
スクルド(それにしても……、最後に見た顔。何故かあそこだけ思い出せないなぁ……)
スクルド(ま、どーせ夢だから気にしなくていいか)
タキシード「それではお足下にお気を付けてお降り下さい」
ガチャッ
スクルド「ん、眩しいなぁ……」
スクルド「えっ?」
スクルド「ここ……、どこ?」
タキシード「目的地でございます」
スクルド「私の目の前に今が広がって居るの住宅街だよね?」
タキシード「はい」
スクルド「辺りを見回しても踏切とか一切無いよね?」
タキシード「その様な物は一切見受けられません」
スクルド「私の目的地はここて合ってるよね?」
タキシード「そうてございますが」
スクルド「そうでございす……?何がよ!?」
タキシード「……」
スクルド「あなたが『四ッ谷駅に行く』ていったんじゃん!!これの何処が駅なの!?」
タキシード「……」
スクルド「まだ、駅の近くに止めたのなら話は分かるよ……。けど駅らしき物は近くに何処にも無いじゃん!!」
タキシード「……」
スクルド「黙りしてるけど、返事をしなさい……!」クルッ
猫「ニャー」テクテク
そこにはタキシードの姿もなく、先程乗ってきたタクシーもなかった。
まるで最初からそこに無かったかのように。
辺りを見渡してもそこには真っ直ぐな一本道にがあるだけで、車は一台も通ってなかった。
スクルド「な、何で……?何処にいったの……?」キョロキョロ
スクルド「エンジンの音とか聞こえなかったし……」
スクルド「何なの……これ……?」
スクルド「そ、そうだ!携帯で取り敢えずアマテラス様に……!」
prrrrrrprrrrr....
スクルド「繋がらない……?」フルフル
アマテラス『スクルドさん!?今何処にいるのですか!?』
スクルド「ッ!」
スクルド「あ、アマテラスさまぁ……!」
アマテラス『遅いですよスクルドさん?ようやく繋がりました……』フー
スクルド「え?」
アマテラス『ちゃんと携帯の電源は入れておいて下さいね?繋がらなくて私、とても心配しましたよ?』
スクルド「すいません……」
スクルド(電源はつけっぱなしにしておいてたんだけど……。何かおかしい……?)
アマテラス『あれから6時間もおと沙汰なしで……』
スクルド「」
スクルド(6時間!?何がどーなってんの?)
アマテラス『ですが、理由も無しでこんなに遅くなる筈がありません。……ここまで遅くなるということは何らかのトラブルがあったのですね?』
スクルド「はい……」
アマテラス『何があったのですか?』
スクルド「ここはどこですか……? 」
アマテラス『え?』
スクルド「タクシーに乗って四ッ谷駅に行った筈なんですが、何故か住宅街で降ろされたんです!」
アマテラス『「てんてら」は言ったんですか?』
スクルド「はい、そしたらリムジンでタキシードでした」
アマテラス『そうですか……。では、スクルドさんはスマフォのGPSやマップ等で自分の現在位置を確認してください。私はタクシーの運転手とタキシードに事情を聞いてきます』
スクルド「分かりました。ご迷惑おかけしてすいません……」
アマテラス『いえいえ……。それでは一度切りますね?』
プツッ
スクルド「取り敢えずは現在位置を確認しようか……」
ピッ
『現在位置:四ッ谷駅』
スクルド「」
スクルド「絶対違うでしょ!何で道の真ん中が駅の中になるの!?」
スクルド「アマテラス様!!」
現在通話中ですうんたらかんたら....
スクルド「仕事が早くて助かるけど、少しタイミングが悪いよ……」ガックシ
スクルド「あれ、アプリの更新が出来るみたい……」
スクルド「もしかして不調だったのかな……?」
ー更新中ー
スクルド「じゃあ、再度現在位置を……」ドキドキ
ピッ
『現在位置:京東町』
スクルド「京東町?何それ……、事前知識としてここら辺一帯の土地の名前は覚えたけどこんな名前の町は無かった……」
スクルド「もしかして別の世界に……?」
スクルド「いや、そしたらこの携帯てアマテラス様と通話が出来ない……」
スクルド「つまりこの町は実在の町?」
スクルド「けどネットで調べても何の検索にも引っ掛からない……」
スクルド「はぁ、今日は色々とイベントがありすぎだよ……」
スクルド「朝起きたら未来見れないし神的な力も消えてるし、左遷言い渡された直後に人間界にとばされて久しぶり勉強させられて、アマテラス様の所に行こうとしたら変な町に辿り着いたり……」
スクルド「もう何にもしたくないなぁ……」
スクルド「けどなぁ……。あんまりこの場所から動かない方がいいとは思うけど、このマップが正しいならあっちに商店街があるみたいだし……」
スクルド「ここで燻っているよりかはまだマシな気がするし……」
スクルド「……」
スクルド「面倒だけど情報収集するしかないなぁ……」
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