雄山「ふん、お前がトリコか」トリコ「誰だあんた」 (41)


雄山「この海原雄山を知らんとは。美食屋の品位も落ちたものだ」

トリコ「ん、待てよ。そう言えばオヤジに聞いたことがあるな…」

トリコ「そうだ!超高級料亭の美食倶楽部を主宰しているオヤジの友達じゃねえか!!」

雄山「ようやく分かったか。しかし、私と一龍は別に友人というわけではない」

トリコ(オヤジの言ってたとおり、かなりの偏屈ジイさんみたいだな)

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雄山「しかし、四天王などと呼ばれているから見に来たが…正直、期待はずれだな」

雄山「これでは一龍の教育もたかが知れてるというもの!IGO会長も所詮は老いぼれか!」

雄山「ハーッハッハッハッハ!!!」

トリコ「なんだと…?俺を馬鹿にするならまだしもオヤジのことを言うのは許せねえな」

雄山「…ほう、では試してみるか。遠慮せずに打ち込んでくるといい」


トリコ「怪我してもしらねえぞ!」バッ!

雄山「ふん、ただ殴るだけか…」

サッ!

トリコ(ちっ、見かけによらず速いな。なら、これでどうだ!)

トリコ「ナーーーーイフ!!」ビュン!


雄山「さっきよりはマシだが、この程度ではな」

ガキィィィン!

トリコ「おっ、おれのナイフが簡単に防がれちまった…」

雄山「これで分かっただろう。貴様は美食屋としては半人前よ」

雄山「せいぜい人間界で祭り上げられているがいい!ハーッハッハッハッハ!!!」

トリコ「ちっ、ちくしょお…!!」

ここの海原は一体何もんなんだよwwww
ナイフを防ぐってwwww


【東西新聞社】

山岡「ははぁ、そりゃあ災難だったね。まっ、あんな変人の言うことなんか気にするなよ」

栗田「またそんな風に…。あの人の実力が本物なのは山岡さんも知ってるでしょう?」

山岡「はっ!あんな奴、今グルメ界に行っても3日と持たないさ!!」

谷村「やめないか、二人とも。トリコ君をそっちのけで喧嘩するんじゃあない」

トリコ「………」

山岡「あっ、悪い悪い」

栗田「やだ、私ったら…」

物理的にやるのかよ…

てか、ナチュラルにトリコがいるなよwwwww
いつもいるようじゃねぇかwwwww

てっきりトリコが小松呼んで雄山と料理勝負をする話だと思ったら雄山が美食屋と戦う話かよwww
このバカバカしさは素晴らしくて好きだわwww


トリコ「いや、いいんだ。今の俺の強さじゃあ何も言い返せねえ」

富井「ありゃりゃ、すっかり落ち込んじゃってまぁ」

富井「こら、山岡!何とかトリコくんを元気づけるんだ!!」

山岡「また急に無茶なこと言っちゃって…俺はグルメカウンセラーじゃないっての」

栗田「けどトリコさんが落ち込んだままだと食材の流通にも悪影響が出るんじゃないかしら」

山岡「よし、やろう!すぐやろう!トリコは庶民の味方だからな!」

富井「調子のいい奴め」


【市場】

山岡「とか言っちゃってちゃっかり自分も付いてくるんだから」

富井「良いじゃないか。どうせ旨いものを食いに行くつもりだったんだろう?」

栗田「仰るとおりです。トリコさんなら美味しいものを食べればきっと元気になるわ」

山岡「なんだったらグルメ細胞の壁も突破できるかもな!ささっ、行こう」

トリコ「おっ、おう!よろしく頼むぜ、山岡の旦那!!」


【和食料理屋「岡星」】

岡星「今日はいいフグ鯨が手に入ったんですよ。次郎さんが持ってきてくれたんです」

山岡「おほっ!いいねいいね!フグ鯨で一杯やるのがたまらないんだよなぁ」

栗田「付け合せのオゾン草も素晴らしいわ。なんとも言えない爽快感がある」シュバ!シュバ!

富井「トリコくんもどうだい!オゾン草の丸かじり!!」シュッ!シュッ!!

トリコ「いや、おれ…まだ一人だとオゾン草食えないから」

山岡(ちょっと!落ち込ませてどうするんですか!!)

富井(だって四天王なのにできないなんて思わないだろ!!)

すげえ…

コイツら地味にインフレに適応してやがるwwww


トリコ「やっぱり俺はダメだ…。文化部の皆の足元にも及ばない」

トリコ「こんなんじゃ馬鹿にされて当然だよな。オヤジにも会わせる顔がねえ」

栗田「山岡さん、何か言ってあげてよ!」

山岡「ハァ~ったく。分かったよ」

山岡「トリコ、そうやって落ち込んでいれば問題が解決するのか?」

トリコ「それは…しねえ、だろうよ」

山岡「やれやれ分かっているのにこれか。どうやら俺はやり方を間違えたみたいだ」

オゾン草って同時に二ヶ所かじらないと食えないんだったよな
山岡たち何者だよ...


山岡「修行だ!これから俺はトリコと修行に出る!!」

栗田「ええっ!そんな無茶よ!!あなたに付き合ったらトリコさんが死んじゃうわ!」

岡星「あの、その言い方は…」

栗田「あっ…」

山岡「大丈夫、無茶はさせないさ。ちゃんと捕獲レベルの適した場所に行くよ」

山岡「雄山の奴に強さを否定されたのなら強くなればいい。そうだろ、トリコ」

山岡どれだけ強いんだよwwwww
てか、トリコの時間軸はいつだ

>>18
小松に会う前じゃね?


トリコ「俺は…今までだって厳しい修行をしてきたつもりだった」

トリコ「だが、雄山と戦って自分の程度を思い知らされた!悔しかった!」

トリコ「俺はここで立ち止まるわけにはいかねえ!山岡の旦那!!」

トリコ「俺を強くしてくれ!頼む!この通りだ!!」ドゲザッ

山岡「副部長…」

富井「ああ、分かってる。有給扱いにしておくから行って来い!」

少なくとも小松とコンビを組んだあとだろ


【うさぎ山商店街】

トリコ「って、商店街じゃねえか!こんな所で何をするんだよ!?」

山岡「大人しく付いてきなって。あっ、いたいた」

たまこ「おーい、山岡さーん!!」

山岡「やあ、たまこちゃん。大きくなったねえ」

たまこ「お久しぶりです。この人がトリコさんですね?」

トリコ「ああ、そうだが…山岡の旦那、この子は?」

山岡「北白川たまこちゃん。君が修行するお餅屋の娘さんさ」

トリコ「…はっ?」


【餅屋『たまや』】

山岡「これが修行食材の太鼓餅さ」

トリコ「太鼓…モチ?普通の餅にしか見えねえが」

たまこ「このお餅は叩くとポンって太鼓みたいな音がするんですよ、ほら」ポン

トリコ「へぇ、いやだけど何の意味があるんだよ」

山岡「この太鼓餅はね、叩けば叩くほどに旨くなるんだ」

たまこまともコラボか


山岡「これに君の釘パンチを打ち込む…するとどうなる?」

トリコ「何度も衝撃が与えられることで餅が際限なく旨くなるってことか!」

山岡「そういうことだ。俺が思うにトリコの最大の武器はその食欲だ」

山岡「美味しいものを食べるためならどこまでも強くなれる、それが君だろ?」

トリコ「ああっ!こりゃあ何とも俺向きの修行食材だぜ!!」

たまこ「それじゃあ頑張ってくださいね~」ポンポンポンポンポンポンポンポン


【こうしてトリコの厳しい修行の日々が始まった…】

トリコ「うおおおおおっ!15連釘パンチ!!」ポンポンポンポン…!

豆大「ダメだダメだ!そんなんじゃ餅が可哀想だぞ、新入りぃ!」

トリコ「すっ、すまねえ!もう一個頼む!!」

山岡「君の捕獲レベルはどれくらいなの?」

デラ「100は軽く超えているだろうな!」


【そして…】

トリコ「100連…釘パンチィィィィイイイ!!」

ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン

トリコ「これでどうだ!!」


豆大「…へっ、ギリギリ合格だ。お前も食ってみろ」

トリコ「おおっ、やったぜ!そんじゃあ」

トリコ「この世のすべての食材に感謝をこめて・・・いただきます!!」

パクッ!

トリコ「こっ、こりゃあ…!ポンポンポンポンポンポンポンポン」

トリコ「口に入れた途端に餅が踊りやがる!突き立ての風味が何度も爆発する!」

トリコ「うめぇ!うめぇ!!また自分の突いた餅ってのが格別だぜ!!」

山岡「さーて、それじゃあ雄山の奴にリベンジと行こうか」

トリコ「おおっ!ありがとよ、山岡の旦那!大将!たまこ!とり!!」

デラ「おい」


【美食倶楽部】

雄山「わざわざ乗り込んでくるとは…よほど自信があるようだな」

雄山「それに、おまけも付いてきているようだ」

山岡「今回の俺は付添人だ。勝負はあくまでトリコとあんただよ」

雄山「ふん、減らず口を…。では、さっそく試してみるかトリコ」

トリコ「いくぜえええええ!100連釘パンチイイイイイイ!!」バッ!


ドガバキッポーンメキャゴキャグギャズンパーン…!

中川「せっ、せんせーーーーーい!」

チヨ「取り乱すんじゃないよ!みっともない!!」

山岡「………」

ズゴゴゴゴゴゴッ

トリコ「どうだい、俺の修業の成果は」

シュタッ!

雄山「まだまだ甘いわ。この程度の攻撃では遊びも同然よ」


雄山「しかし、攻撃の瞬間に太鼓餅を食わせたこと…遊びにしては悪くない」モグモグ

トリコ「俺が突いた太鼓餅だ。どうだ、美味いだろう」

雄山「まだまだだ。たまやの主人ならもっと上手く突くだろうな」

山岡「やだねぇ、何でもお見通しってわけかい」

雄山「今回は貴様らの矮小な努力を認めてやる。もう行くがいい」

山岡「言われなくてもこんな所に長くいたくないね!よーしトリコ、祝勝会だ!」

トリコ「おおっ!雄山、今度あんたの店でも美味いもの食わせてくれよな!」

雄山「ふん…作法さえ守れば私は何も言わん」





一龍「どうじゃった、トリコは」」

雄山「ダメだな。あれでは士郎にさえ敵うまい」

一龍「ハハハッ!そうか、そうか。まだまだ鍛えがいがあるな」

一龍「すまんかったのう、無理を言ってトリコの実力をはからせて」

雄山「IGOには美食倶楽部の客も大勢いる。義理を果たしただけだ」

一龍「ところで…どうだ、士郎とは仲直りできそうか」

雄山「する必要はない。あいつとは既に縁を切ってある」

一龍「ふふふっ、お互い息子の世話には手を焼くな」

雄山「黙れ、老いぼれめ」


おわり

なんで小松がいないの?

終わりです。ありがとうございました

勢いで書いてたから細かい所は気にしないでね

美食倶楽部って何位くらいだろう

味皇とか出ても面白そうだな

あの絵柄でオゾン草食ってるところを想像するとふいてしまうww


面白かった

>>36
味皇は確かに面白そうだ

味吉親子出演とかwktk

やりたい放題かwwww

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