かりあげ「最近殺し屋に狙われているようなんだ」 (104)

かりあげクン×殺し屋さんSSです

※前作
アラン「寝取られか…見逃せねえな」エヴァン「だよな先輩!」
アラン「寝取られか…見逃せねえな」エヴァン「だよな先輩!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371979961/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374460274

テレビ「朝のニュースです」

テレビ「先日起きた総理誘拐事件の犯人グループが壊滅したそうです」

テレビ「ローカルポリスの活躍により、総理も無事に救出された様子です」

テレビ「これによりヒロイン独占禁止法も完全に解除された様子です」

テレビ「なお、邪神を倒した巨人の正体は今だ不明のようです」

かりあげ「ヒロイン独占禁止法が解除されたってモテない奴には関係ないさ」

かりあげ「でも総理が助かってよかったよ」

かりあげ「さてと、仕事へ行くか」

テレビ「朝のニュースです」

テレビ「先日起きた総理誘拐事件の犯人グループが壊滅したそうです」

テレビ「ローカルポリスの活躍により、総理も無事に救出された様子です」

テレビ「これによりヒロイン独占禁止法も完全に解除された様子です」

テレビ「なお、邪神を倒した巨人の正体は今だ不明のようです」

殺し屋(こう言う事件の場合は大抵裏で何かが起きている)

殺し屋(表に出せない英雄がいる可能性が高いな)

殺し屋(そして犯人が死んだことでローカルポリスが叩かれる可能性も捨てきれない)

殺し屋「時間だ、そろそろ仕事を始める」

弟子「わかりました」

かりあげ「電車も間に合ってよかった」

かりあげ「あ、寝癖直すの忘れた」

かりあげ「またいつものとこで直していこう」



店主(あいつか!いつも肉まん蒸す機械で寝癖直す奴は!)

店主(今日こそ捕まえてやる!)

殺し屋「ターゲットはあいつか!」

殺し屋「あいつを仕留めればいいんだな!」

かりあげ(!?後ろから何か追ってくるぞ!)

店主(あれ?素通りしていきやがった)

店主「なんだこいつ!」

殺し屋「ここが貴様の墓場だ!」

全身黒タイツにスケート靴、高枝切りばさみを持った殺し屋がかりあげを追いかけていた

かりあげ「なんだあれは!」

かりあげは猛ダッシュで逃げまくった

かりあげ「会社だ!」

そして会社に飛び込んだ

かりあげ「間に合った」

課長「かりあげ、お前悪いものでも食ったか?」

課長「遅刻どころかまだ十分前だぞ」

かりあげ「実は変な男に追われまして」

課長「変な男?」

かりあげ「はい、全身黒タイツにスケート靴、高枝切りばさみを持った男です」

課長「馬鹿言ってないでアイスホッケー場に行くぞ」

鈴木「今日は得意先とアイスホッケーの対決だからな」

殺し屋「…逃げ込まれたか」

殺し屋「ほんにゃら産業、やはり奴で間違いないな」

先日

殺し屋「この男を殺して欲しいのか」

大企業のトップ「そうだ」

殺し屋「理由は?」

大企業のトップ「言う必要ねえだろ」

殺し屋「理由を言えば安くなるがどうだ」

大企業のトップ「金に糸目はつけん」

大企業のトップ「しいて言えば不都合なことがあるんだ」

殺し屋「なるほど、15億だ」

大企業のトップ「了解」

殺し屋(不都合なことって何だ?)

殺し屋(まあいい、金さえ貰えれば十分だ)

かりあげ「ではタクシーで行きましょうか」

課長「馬鹿もん!バスに決まっとる!」

古川「バスが来たな」

鈴木「いいタイミングだな」





殺し屋(例の男か!追うぞ!)

佐藤「かりあげ、お前キーパーな」

かりあげ「ガルルルルルル」

かりあげはお面にチェーンソーというこれまたふざけたカッコウだった

鈴木「またバカやってる」

殺し屋(!?あいつ何者なんだ!)

殺し屋「まあいい!覚悟!」

かりあげ「今朝の殺し屋だ!」

古川「何!」

かりあげ「くそう!こっちもやけだ!」

課長「チェーンソーはやめろ!」

かりあげ「まあ見ててください」

かりあげは高枝切りばさみを回避しながら殺し屋の後ろに回った

佐藤「おいやめろ!」

かりあげ「大丈夫ですって」

かりあげは殺し屋の肩にチェーンソーを当てた
正確にはチェーンソーの形をしたマッサージ機だった

かりあげ「凝ってますね」

殺し屋(くそっ!不覚だ!)

殺し屋(だが満足だ!)

課長(あれマッサージ機だったのか)

佐藤(またアホなもの作りやがって)

古川(何に使うんだろうか)

鈴木(バカらしくてすごくいい)

父の仇女「あれは殺し屋!」

殺し屋(またあいつか!)

父の仇女(誰かが奴を抑えてる!)

父の仇女「そこのあなた!満腔の敬意を表するわ!」

殺し屋(何っ!)

殺し屋は鼻血を吹き出して倒れた

かりあげ「肩が凝りすぎてたようだね」

デカ長「こっちに殺し屋が来なかったか!」

課長「はい来ました」

デカ長「そこの覆面男か!」

課長「いや、こいつはうちの会社のバカです」

佐藤「鼻血吹き出した後逃げていきました」

デカ長「そうか」

殺し屋「今日は不覚だった」

殺し屋「また例の女の手に乗せられてしまった」

弟子「何って言ってたんですか?」

殺し屋「マンコウがどうとか言ってたな」

弟子(またいつもの変な勘違いだ)

かりあげ「得意先回りって言って外に出たけど」

かりあげ「実際の所公園でさぼりするだけなんだよね」



殺し屋「覚悟!」

かりあげ「…またか」

殺し屋「戦車に人間がかなうとでも思うか!覚悟しろ!」

もみあげクン「すげえ!本物の戦車だ!」

おかっぱちゃん「からあげの兄ちゃんピンチだね!」

かりあげ「人ごとだと思って…」

かりあげ「よし!逃げよう!」




殺し屋「逃がすかあああああああああ!」

殺し屋「追いつめたぞ!」

殺し屋「最後に頼みはないか?」

かりあげ「この網持っててくれない?」

殺し屋「いいだろう」

殺し屋「だがすぐ終わりに…」

網の下には巨大な蜂の巣があった

殺し屋「貴様!騙しやがったな!」

かりあげ「えい!」

かりあげの輪ゴム鉄砲は蜂の巣をたたき落とした

殺し屋(くそっ!蜂の巣が!)

殺し屋(だが依頼を受けていないのに蜂を殺すわけにも行かない)

殺し屋(蜂の巣をここから出すしか…)

殺し屋(何!戦車のハッチが開かない!)

かりあげは戦車のハッチの上に巨大な石を乗せていた

殺し屋(来るな!来るな!)

殺し屋「うわあああああああああああ!」

かりあげ「さてと、会社に戻るか」



会社のラジオ「突如公園に現れた戦車男、蜂に刺されて重傷」

課長「どうした?えらい早かったな」

かりあげ「いや、戦車に乗った殺し屋に追いかけられまして」

課長「するとあの公園にいたのはかりあげだったのか」

かりあげ「はい、偶然通りかかりまして」

鈴木「世の中も物騒になったな」

かりあげ「いたずらしてる暇もないよ」

殺し屋「くそっ、まだ治らない」

殺し屋「おまけに大騒動になってしまった」

ゴロー「奴は重傷だ!」

ゴロー「今がチャンス!」

殺し屋「よーしよし、この痛みをわかってくれるかい?」

ゴロー「蜂に刺されたのか」

ゴロー「実は俺も昔刺されたんだ」

ゴロー「この痛みはよくわかる」

殺し屋「そうかそうかわかってくれたか」

ゴロー(奴に懐柔されるとは)

警官「デカ長!またゴローの調子が悪いようです!」

デカ長「心に重傷を負ったようだな」

弟子「大丈夫ですか?」

殺し屋「大丈夫だ」

殺し屋「そこにある親が子供のためにと必死に貯めた蓄えを奪うため、煙を使って彼らを追い出し
家から奪った食料を煮詰めて瓶に詰めた物を取ってくれ、赤ん坊にとっては劇物だがな」

弟子「普通にハチミツって言ってください」

殺し屋「すまない」

殺し屋「電話か、こんな時に」

殺し屋「もしもし」

大企業の助役「お前!まだあいつを殺してなかったのか!」

殺し屋「すまない、奴は予想以上に手強い」

大企業の助役「だと思った、奴はただのサラリーマンじゃない」

殺し屋「嫌でも思い知った」

大企業の助役「ただのサラリーマン仕留めるのに15億も出せるかって」

大企業の助役「ともかく、奴の周りの人間でも仕留めて警告するんだな」

殺し屋「それは無理だ」

大企業の助役「なぜだ?」

殺し屋「依頼を受けなければ殺せない」

大企業の助役「また金を出せって言うのか?冗談じゃない」

大企業の助役「まあいい、しばらく待ってやる」

大企業の助役「だが、それでも奴を仕留めなかったら、わかってるだろうな」

殺し屋(返金だけじゃ済まないようだ)

課長「しっかしまあ、かりあげを狙ってる奴は何考えてんだか」

かりあげ「どうしました?」

課長「深い意味は無いよ」

課長(かりあげなんぞを狙うなんてそうとうなアホだな)

社長「何やっとる君たち」

課長「社長!」

社長「最近殺し屋が出るそうだ、君たちも残業止めてとっとと帰りなさい」

かりあげ「了解!」

課長「こういうときだけ威勢がいいんだから」

社長「さて、ワシも帰るとするか」

大企業のトップ(あれがかりあげの会社の社長か)

大企業のトップ(あいつを利用すれば…)

大企業のトップ(だが、殺し屋がいなければ意味がない)

大企業のトップ(奴の怪我が治ってからだ)

数日後

殺し屋「怪我も治ったし奴を始末するか」

弟子「気を付けてくださいよ」

殺し屋「大丈夫だ、先に肩慣らしをしておく」

いつも殺される人「ギャアアア!肩がああああ!」

ボギギギギギ!

いつも殺される人「骨が折れる!すげえ音が鳴ってるぞ!」

いつも殺される人「とっとととどめを刺してくれ!」

殺し屋「肩慣らしだ」

いつも殺される人「何だと!」

殺し屋「さて、肩慣らしも済んだことだ」

殺し屋「依頼人に期限を聞いたところあと三日なようだ」

殺し屋「ここは何が何でも…」

かりあげ「さてと、休みだし釣りにでもいくか」

殺し屋(奴は釣りに行くのか、海なら始末するのも楽だ)

殺し屋(奴が行きそうな海で待ち伏せするか)

かりあげ「チェッ、全然釣れないや」

殺し屋(今がチャンスだ!)

かりあげ「あ、君、釣りする?」

殺し屋「いや、しない」

殺し屋(依頼も受けてないのに魚は殺せない)

かりあげ「どっかで見た顔だな」

殺し屋「気のせいだろ」

かりあげ「おっと電話だ、もしもし」


課長「社長が大変だ!」

課長「社長が誘拐された!」

課長「そんで身代金を要求してきた!」

かりあげ「殺し屋と関係があるんですか?!」

課長「詳しいことは知らん」

殺し屋(俺以外にも奴を狙っている殺し屋がいるのか?)

課長「ともかく15億用意してこいとのことだ!」

殺し屋(15億、奴を殺すために受け取った金額と同じだな)

課長「とにかくこのことをみんなに知らせてくれ!」

かりあげ(社長がピンチだ!)

かりあげ(奴らがいる場所は大企業のビルらしい!)

かりあげ(社名は、アホンダラ企業だ!)

かりあげ(でもこんなことを知ってても何も出来ない)

かりあげ(いや、いたずらの師匠から貰ったあの服があった!)

殺し屋(電話相手の声がでかかったおかげで聞こえた…アホンダラ産業と言う会社…)

殺し屋(間違いない、俺に奴の殺害を依頼した会社だ)

殺し屋(だが社長を誘拐出来る程の技術があるなら奴自身を誘拐すればいいはず)

殺し屋(一体何を企んで…)

大企業の助役「やあやあヘタレな殺し屋くん、元気かね?」

殺し屋「お前は!」

大企業の助役「紹介が遅れたようで、俺の名前は助薬男(スケ ヤクオ)、アホンダラ企業の副社長さ」

ヤクオ「企業の人間は助役って呼んでいるぜ」

殺し屋「どうでもいいが、何が目的だ?」

ヤクオ「どっかのアホが依頼を遂行しないから自分らでやっているだけさ」

殺し屋「あと三日とか言ってなかったか?」

ヤクオ「あれのこと?君の命はあと三日って意味だよ」

ヤクオ「おっと俺を殺す気か?依頼は受けてないんだろ?」

殺し屋「そうだ、だからお前を殺せない」

ヤクオ「まあいい、俺は企業に戻る」

ヤクオ「あと三日だ、せいぜい悪あがきをするがいい」

殺し屋「そうか、なら依頼料の15億は返す」

ヤクオ「え?」

殺し屋「そんでほんにゃら産業とやらの社長を釈放しろ」

ヤクオ「わかったよー!」

殺し屋「ここで待っていろ、15億を持ってくる」

殺し屋「確かに15億持ってきた」

ヤクオ「わかった、社長は逃がそう」

殺し屋「社長とやらはどこにいる?」

ヤクオ「さあ、どこだろうね」

ヤクオ「ともかく一瞬は釈放したよ」

ヤクオ「でもまた誘拐した」

ヤクオ「釈放するって約束は守ったよ」

殺し屋「…」

ヤクオ「あれ?怒らないの?」

殺し屋「金を返しにきただけだ」

ヤクオ「甘いねえ~~~~」

殺し屋「悪いな」

ヤクオ「でも、君も狙われているってことを忘れずにね」

殺し屋「知っている」

かりあげ「社長がピンチだ!あの服を探さないと!」

かりあげ「これはスーパーマンの衣装、こっちはカメラマンの衣装」

かりあげ「ほんでこれは怪獣の衣装」

かりあげ「かぐや姫のでもドラキュラでもない」

かりあげ「あった!これだ!」

かりあげ「よーし!いくぞー!」

アホンダラ企業の門番「何をやっている!」

かりあげ「ちょっと商談をしたいので」

門番「小汚いヒラに用はない!」

アホンダラ企業の社長「いや、そいつを通せ!」

門番「わかりました!」

アホンダラ企業の社長(中にこい、ここがお前の墓場だ…)

かりあげ「監視カメラには顔を見せ終わった」

かりあげ(ヘルメットかぶる前にやらないと)

かりあげ「よし!やろう!」






かりあげ「チャージング!GO!」

かりあげの服はチェック柄から黄色いタイツとなった
胸元にはVのマークがあり、ヘルメットもかぶっていた

※カッコつけましたが着替えただけです

かりあげ「大丈夫かなこの服」

かりあげ「あの婆さんすっごいいじわるだったからな」

かりあげ「名字もいじわるだったっけ」

かりあげ「まあいい、社長を助けに行こう」

アホンダラ企業の社長「よく来たなかりあげ」

アホンダラ企業の社長「冥土の土産に俺の本名を教えてやる」

アホンダラ企業の社長「俺の名前は藻部 大根之助(もぶ おおねのすけ)だ」

かりあげ「お前の目的は何だ!」

藻部「わからねえか主人公」

藻部「貴様みたいに何のとりえもない、ショボくれた男が主人公なのに」

藻部「この俺は立ち絵すらない脇役なんだ」

藻部「いくら頑張っても褒められない」

藻部「だからお前を倒して主人公になろうって考えたのさ」

かりあげ「そいつは無理だね」

藻部「なぜ言い張れる!」

かりあげ「だって」

かりあげ「他の人のとこの方が絶対効率がいいから」

かりあげ「フリテンくんとかのんき君とか」

かりあげ「主人公以外が活躍する4コマ多いじゃん」

かりあげ「まあ連載初期には僕の出なかったマンガが多かったけど」

かりあげ「ともかく今は無理だね」

藻部「何を!」

父の仇女「観念しなさい殺し屋!」

殺し屋「邪魔が入ったか」

父の仇女「今日こそとどめを刺すわ!」

父の仇女は『GO,』と書かれた紙を取り出した

殺し屋(ゴー カンマ?)

殺し屋「誰が強姦魔だゴルアアアアアアアアアア!」

父の仇女「かかったわね!精兵の策に!」

殺し屋(せいびょうにかかった?つまりそういう事をしたんだな)

殺し屋は例のごとく鼻血を吹きだした

父の仇女「やったわ」

殺し屋「さっきは不覚だった」

殺し屋「おい駅員、この電車はアホンダラ企業の近くに止まるか?」

キップ「ええ、止まりますよ」

殺し屋「なら乗ろう」

キップ「山手線の反対周りで本来なら3つ隣なんですけど」

殺し屋「何!電車が動き出した!」

殺し屋「くそーっ!」

殺し屋(たまには遠回りも悪くないか)

藻部「さあ!潔く決闘と行こうじゃないか!」

かりあげ「チャージマンかりあげの力を見せてやる!」

かりあげ「食らえ!」

イタリア製の靴(ひもだけ)から放たれるキックは藻部の腹に直撃した

藻部「やりやがったな!」

藻部の拳はかりあげの脳天へ直撃した
しかし顔が見えるヘルメットのおかげで助かった

かりあげ「よし!こんどはこのベルトの力を見せてやろう!」

かりあげ「このベルトは整体にも使えるんだ」

かりあげ「そんなことはともかく十円玉だらけパンチ!」

藻部「調子に乗るんじゃない!社長がどうなってもいいのか!」

社長「かりあげー!助けてくれー!」

かりあげ「く…」

殺し屋「ようやく駅に着いた」

殺し屋「あれは、かりあげの会社の課長」

殺し屋「おい!そこの男!」

課長「何だ!」

殺し屋「話がある!」

殺し屋「実はだな…」

課長「何!」

殺し屋「声が大きいぞ!」

課長「ワシに殺しの依頼をしろって言うのか?」

殺し屋「安心しろ、人間の命は奪わない」

殺し屋「俺は依頼を受けていないと何もできない」

殺し屋「お前の力を貸してくれ!」

課長「わかった」

藻部「さあ!降参するがいい!」

アホ木カバ夫「させるかああああ!」

藻部「うおっ!」

アホ木カバ夫「さあ、こっちです!」

社長「助かった!」

藻部「おのれええええええ!」

かりあげ「ここは僕が食い止める!君たちは社長を連れて逃げるんだ!」

アホ木カバ夫「了解!」

かりあげ「さあ、正々堂々勝負だ!」

藻部「まあいいさ、お前の敗北に変更は無い」

かりあげ「負け惜しみはここまでだ!」

ヤクオ「何の用だ?」

殺し屋「依頼だ、悪く思うな」

ヤクオ「誰に依頼を受けたか知らないけど」

ヤクオ「たった今ここで殺してやるぜ!」

殺し屋「3日後とか言うのはどうした」

ヤクオ「さあ、なんだろう」

殺し屋(やはり、約束を守らない男か)

殺し屋「さあ!貴様の醜い内面を晒してやる!」

ヤクオ「おもしれえ!やってみやがれ!」

ヤクオ「へっ、当たらねえ!」

殺し屋「いや、当たっている」

ヤクオ「何!」

ヤクオの着ていた服がバラバラになった
ついでにカツラもバラバラになった

殺し屋「またつまらぬものを殺ってしまった」

殺し屋「とっととどっかに行くんだな」

殺し屋「もっとも、そんな恰好で歩けば警察に捕まるだろうが」

殺し屋(課長に頼まれた、社長を誘拐した奴のプライドを殺せって依頼は確かに遂行した)

ヤクオ「くそーっ!覚えてろー!」

ヤクオは電信柱を引っこ抜き、それを投げ飛ばした
そして電信柱に乗り、どこかへ行ってしまった

藻部「そおれ!」

かりあげ「おわっ!」

藻部「えい!」

藻部「食らえ!」

藻部の繰り出す格闘技にかりあげは対抗できないでいた

かりあげ「こいつ、さっきまで手を抜いていたのか」

藻部「これで最後だ!死ね!」

バイト達「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

バイトA「食らえ!」

バイトB「給料滞納の恨み!」

バイトC「残業の恨み!」

バイトD「過酷な仕事の恨み!」

かりあげ「君たちは」

まさし「大木先輩に言われてここに来たんです」

かりあげ「さっきの人か」

バイト達「さあ!観念するんだな!」

藻部「1体複数ではラチがあかん、一度逃げる!」

藻部は金の入ったかばんを持って逃げ出した
逃げ足が速く誰も追いかけることはできなかった

藻部「くそっ、ヤクオからの連絡も途絶えた」

藻部「ともかく海外へ逃げよう!」

のんき「あのーそこのダンディなおじさん」

藻部「何だ?」

フリテン「麻雀で勝負しません?」

おたかぜ「ちょうど一人足りなかったんです」

藻部「飛行機が来るまでいいか…」

藻部「ちくしょう!負けちまった!」

藻部「チケット以外全部取られた!」

藻部「帰りはどうしようか…」














ヤクオ「そこの飛行機!邪魔だあああああああああ!どけえええええええええええ!」

てろか? し゛こか? りょかっきは なそ゛の くうちゅうは゛くはつを とけ゛た





藻部「ここはどこだ」

藻部「おーい!誰もいないのかーーーー!」

藻部「誰もいない、ここは無人島のようだ」






ヤクオ「くそっ、木も生えてない」

ヤクオ「これじゃ帰れない…」




彼らは無人島の住民となってしまった
1コマだけの出番が来るまでずっと…

テレビ「突然ですがニュースです」

テレビ「先ほど日本上空で飛行機の爆発事故が起きました」

テレビ「幸いながら怪我人や死傷者は居ない様です」

テレビ「ですが生存者の一人、アホンダラ企業の社長がゴムボートを奪い、どこかへ行ったそうです」

テレビ「なお、生存者の証言によると『電信柱に乗った男が衝突した』とこのことです」

かりあげ「あの男、どこまで逃げたんだろう」

かりあげ「でも社長が助かってよかったよ」

かりあげ「さてと、下に降りるか」

テレビ「突然ですがニュースです」

テレビ「先ほど日本上空で飛行機の爆発事故が起きました」

テレビ「幸いながら怪我人や死傷者は居ない様です」

テレビ「ですが生存者の一人、アホンダラ企業の社長がゴムボートを奪い、どこかへ行ったそうです」

テレビ「なお、生存者の証言によると『電信柱に乗った男が衝突した』とこのことです」

殺し屋(こう言う事件には裏がある)

殺し屋(俺は裏を知っている)

殺し屋「まあいい、アホンダラ企業に行くとするか」

社長「かりあげ!無事だったのか!」

かりあげ「給料上げてくださいよ」

社長「バカモン!それとこれとは別だ!」

まさし「ハハハ」

まさし「大木先輩、嬉しくないんですか?」

アホ木カバ夫「←この文字がな」

かりあげ「いっけね、元に戻さないと」

大木先輩「フウ、やっと戻った」

数日後

かりあげ「すっかり元通りになってる」

課長「なあかりあげ、新しいでも作ってもらったらどうだ?」

かりあげ「そんな金無いです」

課長「ハハハ、何を隠そうワシはスーツを買うのだ!」

かりあげ「オーダーメイドですか?」

課長「そうだ!」

野良犬「ワンワン!」

殺し屋「…犬か、驚かせやがって」

狼男?「アオーン!」

殺し屋(!?狼男だと!)

殺し屋(毛触りが気になるところだが襲われる可能性もある、逃げよう!)





岩夫「どうだ!狼男実験は成功しただろ」

ミネ「あなた!」

トルルルルルルル

殺し屋「電話か、もしもし」

かりあげ「あ、殺し屋さん?」

殺し屋「そうだが」

かりあげ「実は課長がスーツ新着するんだけど」

かりあげ「かくかくしかじか」

殺し屋「了解」

さらに数日後

社長「木村クン、新しいスーツはどうだね」

課長「それが…」





一同「アッハハハハハハハ!」

かりあげ「おや、おそろいのようですね」

課長「クソーッ!あの仕立て屋何か変だと思ったんだ!」

課長「よりによってチェック柄なんかにしやがって!恥ずかしい!」

課長「安い布が手に入ったなんて口車に…」

殺し屋「…アホな依頼よこしやがって」

殺し屋「スーツの値段を殺しつつチェック柄の布を推奨しろだなんて…」

殺し屋「それでも遂行はしたが」

かりあげ「さあて!帰るとするか」

鈴木「帰りに麻雀するか?」

かりあげ「もちろん」

かりあげ「あと二人は?」

鈴木「適当に見つけてくる」

鈴木「見つけてきた」

かりあげ「ありがと」

丸目「今日こそ勝つぞ!」

おとぼけ「何を!」

鈴木(かりあげ、わかってるよな)

かりあげ(うん、コンビならイカサマしやすいよな)

係員「大変だ!水道管が折れたぞ!」

一同「外に出てみよう」

与謝野さん「太ったおばさんが踏んだんです」

すっから母さん「失礼ね!踏む前から折れていたわよ!」

デカ長「これは…」

テレビ「朝のニュースです先日、水道管が折れ、水があふれる事件が起きました」

テレビ「これにより千以上の家庭が水道を使えなくなったようです」

テレビ「それではレポーターさん、どうぞ」

レポーター「こちら水道管が折れた現場です」

デカ長「これは殺し屋の仕業でしょう」

デカ長「奴は何でも殺す極悪非道な輩ですから」



殺し屋「くそっ!テレビ局に文句言ってやる!」

弟子「ダメです!これは絶対罠です!」

かりあげ「最近殺し屋に狙われているようなんだ」 終

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