クリスタ「ミカサがお腹出して寝てる」(102)

※女神のネタバレと百合っぽいミカクリ注意



深夜 女子宿舎


ミカサ「zzz…」

クリスタ(寝巻きのキャミソールが捲れて…ふふ、何だか意外だなぁ。ミカサは『お腹出して寝ちゃダメ』って言いそうな側なのに)

クリスタ(この蒸し暑さじゃ仕方ないか…私も寝苦しくて目が覚めちゃったし)

ミカサ「zzz…」

クリスタ(でもやっぱりお腹冷やすのは良くないよね、捲れてるとこ直してあげよう)


グイッ


プルンッ


クリスタ(!?)

クリスタ(し、しまった!下に引っ張りすぎて上からおっぱいが出ちゃった!ご、ごめんミカサ!)


ミカサ「zzz…」


クリスタ(…………)ジーッ

クリスタ(…お、思ってたより大きい…)ゴクリ


クリスタ(はっ!じゃなくて戻さなきゃ!もう一度上に引っ張って…)


グイッ


ムキッ


クリスタ(!?)

クリスタ(ああっ!今度はまたお腹が出ちゃった…!もしかしてこの寝巻き、丈が合わなくなっちゃってるの?)


ミカサ「zzz…」


クリスタ(ど、どうしよう…このままってわけにはいかないし、かと言っておっぱい丸出しも可哀想…)



クリスタ(……あっ、そうか!シーツを掛けてあげればいいんだ!)

ファサッ


クリスタ(これでよし…ふふ、おやすみなさいミカ…)

ミカサ「zzz…」ケリッ


バサッ


クリスタ(あっ!ちょっ、シーツ蹴り飛ばしちゃった!嫌だったのミカサ?)

クリスタ(そ、そう言えば周りの子も今日は誰もシーツを掛けずに寝てる…暑いから?)

クリスタ(どうしよう…結局お腹は出したままだし…あっそうだ!)


クリスタ(上半身のキャミソールをどうにも出来ないなら、下半身から持ってくる!ショートパンツを引き上げてお腹を隠せばいいのよ!)

クリスタ(そうよ、捲れちゃってるキャミソールにばかり気を取られてたけどその手があった)

クリスタ(ちょっとハイウエストになっちゃうけどごめんねミカサ…よいしょっ)


グイッ


ミカサ「んぅ…」ピクンッ

クリスタ(!?)

クリスタ(し、しまった!予想外に激しく食い込んじゃってる!!)

クリスタ(あああミカサのショートパンツ股上の浅いタイプだったぁああ自分のが股上深めだからうっかりしてたぁああ)

クリスタ(ごごごごめんなさいミカサぁ!すぐ!すぐ下ろすから!)


ズリッ


\アッカーマ~ン/


クリスタ(はぁあああああい!?)

クリスタ(ひぇえええ今度はショートパンツを下ろし過ぎてミカサの大事なところがぁあああ)

クリスタ(ていうかミカサ下着は!?パンツ履いてないの!?夜はノーパンノーブラ派なの!?)

クリスタ(あああとにかく元に戻さなきゃ!!食い込まない程度に!えぇいっ!)


クイッ


ツルッ


ズボッ


クリスタ(ひぃぃいいいいん!?)


ミカパイ(ぽよんぽよん)


クリスタ(ひゃああああ勢い余って滑った拍子にキャミソールの中に入った手がミカサのおっぱいを鷲掴んじゃってるぅううう)

クリスタ(ごめんなさいごめんなさいミカサ女の子同士だけど悪気はないけどごめんなさいぃいいい)


ミカサ「んっ…zzz…」


クリスタ(あ…でも起きないんだ…)


クリスタ(ど、どうしよう…いっそ起きてもらって状況を説明した方がって思ったけど、寝てるんだったら起こすのも悪いし…このまま事なきを得た方が…)


ミカパイ(ぽよんぽよん)


クリスタ(………)ゴクリ

クリスタ(………柔らかくて…温かい…)ドキドキ

クリスタ(ミカサって身長も筋肉もあるし、逞しくてカッコいいところにドキドキして憧れちゃうって同期の女子もいるけど…)

クリスタ(こ、こういう女性らしい一面見ちゃうと……何だか別の意味でドキドキしちゃう…)


クリスタ(……寝顔も綺麗…)ドキドキ



クリスタ(…っていつまでミカサのおっぱい鷲掴んでるつもりなの私!?)

クリスタ(本当にごめんねミカサ!)モドシモドシ


ミカサ「zzz…」

クリスタ「」グッタリ


クリスタ(はぁ…落ち着いた…それにしても、ミカサ全然起きないのね…意外…)

クリスタ(枯れ葉が落ちる音でも起きるんじゃないかってイメージだったよ)


ミカサ「zzz…」スヤァ

クリスタ「…ふふ」


クリスタ(男の人より強くて隙なんか無いって感じのミカサが、女子の宿舎とは言えこんなに無防備になるなんて…)



クリスタ(………な、何か一瞬ほのぼのしちゃったけど、だんだん心配になってきた)


クリスタ(依然としてお腹出して寝てるし、ノーパンノーブラだし)

クリスタ(そ、そうだっ!お腹!…でもどうしよう…もう私には手の施しようがない…)

クリスタ(…ごめんねミカサ…もしお腹痛くなっちゃったら看病するからね)ナデナデ

ミカサ「zzz…」

クリスタ(……髪の毛サラサラ…)ナデナデ



クリスタ(………)ナデナデ


クリスタ(…ミカサって普段から落ち着いててお姉さんみたいだけど…今はちょっとだけ幼く見える…かも…)

クリスタ(…普段と違って…妹みたいなミカサってどんなだろう)

クリスタ(ミカサは家族を大切にする子みたいだし、もし妹だとしても頼もしそう)

クリスタ(もし…ミカサが私の妹だったら…)






ポワポワポワ~ン





ミカサ(妹)「ヒストリアお姉様…」


ヒストリア「どうしたのミカサ?」

ミカサ(妹)「どうして私とお姉様はこんなにも似ていないのだろう、姉妹なのに…」

ヒストリア「そ、それは…えっと…」

ヒストリア(本当は私が…妾の…なんて言えないよ…)

ミカサ(妹)「私は寂しい…私、お姉様と同じ瞳の色に産まれたかった。その吸い込まれそうなほど綺麗な色がとても好きだから」

ヒストリア「ミカサ…私はあなたの瞳もとても綺麗だと思うわ。凛としていてどこか物憂げで…だからそんなに落ち込まないで?」

ヒストリア「それに、たとえ姿が似ていなくても貴女が私の大切な妹だって事か変わらないもの。そうでしょ?」

ミカサ(妹)「…お姉様…」



ミカサ(妹)「……ごめんなさい…私、本当は全て知ってしまったの…私とお姉様には血の繋がりがないって事…何故ならお姉様は…」

ヒストリア「…!」ビクッ


ミカサ(妹)「お母様に言われたの…これまでのようにあの娘に近付いてはいけないと…この家に不相応な…汚れた、子供だと…」

ヒストリア「……っ」

ミカサ(妹)「……だけど、そんな事は関係ない。お姉様は私を大切だと言ってくれる。お姉様は汚れた子供なんかじゃない。女神のように優しくて美しい、私の大切な人……私の、家族……」

ヒストリア「ミカサ……」


ミカサ(妹)「周りがどんなに酷いことを言おうと、私達を引き離そうとしても、私はずっとお姉様と生きていきたい……」


ミカサ(妹)「……ので」













ミカサ(妹)「事もあろうに私の大切なお姉様を殺そうなどと企んだこの愚かな一族を、削ぐ」

ヒストリア「」


ヒストリア「ちょっ、待ってミカサ!突然何を言い出すの!?その両手のブレードでどうするつもり!?」

ミカサ(妹)「侍女達が話しているのを聞いてしまった。このままこの家にいてはお姉様が殺されてしまうこと、身分を隠し訓練兵として生きる以外にお姉様が助かる道はないこと」

ミカサ(妹)「だけどそんな事は許さない。敵は全て内側から私が排除する、だからお姉様は私と二人で今まで通りこの屋敷で暮らせばいいの」

ヒストリア「おおお落ち着いてミカサ!クール!ビークール!」

ミカサ(妹)「お姉様を訓練兵になんてさせない。あんな場所で殿方の…いいえ、雌に飢えた獣どもの目に触れさせるわけにはいかない。お姉様のような愛らしい生娘は格好の餌食なの。その未成熟な身体をそれはそれはイヤラシイ目で…」

ヒストリア「そ、そんな事ないよ!?そりゃ少しはエッチな話とかもするかもしれないけど、みんな優しくて頼りになる仲間だよ!?」

ミカサ(妹)「もしかしたらお姉様の優しさにほだされ勝手に結婚を決意するような危険人物が居るかもしれない。ああおぞましい…」

ヒストリア「居ないったらそんな人!!」



クリスタ(誰これぇえええええ!?)

クリスタ(誰これ!?ミカサ!?いくらなんでもここまで突き抜けて暴走しないでしょ!!しないでしょ!?…し、しないよね!?)

クリスタ(というか私もおかしいよ!?なに私に都合のいい事ばかりミカサに言わせてるの!?いくら夢うつつ状態で妄想したからって恥ずかしすぎるよ!!小説の読みすぎだよぉ!!)


クリスタ(うわぁあああ~っ!!)ジタバタジタバタ



クリスタ(うぅ………)モフッ

クリスタ(……もう寝よ……)グスンッ





クリスタ(……………)



クリスタ「zzz…」

ちょっと休憩します
誤字があったらごめん



クリスタ「zzz…」





ポワポワポワ~ン




ヒストリア「と、とにかく削ぐのは駄目、ゼッタイ!ミカサの身だって危なくなっちゃう!」

ミカサ(妹)「お姉様…私を心配してくれるの?やはりお姉様は優しい」

ヒストリア「当たり前でしょ!大切な妹だもの!」

ミカサ(妹)「……」キラキラ

ヒストリア「…分かってくれた?」

ミカサ(妹)「ええ、分かった…削ぐのは止める」

ヒストリア「ああ…よかった…分かってくれてありがとう、本当に」


ミカサ(妹)「そして、それがお姉様を助ける唯一の方法だというのならば仕方ない…訓練兵になる事も…止めない……大丈夫」

ヒストリア「ええ、大丈夫よ、私はきっと兵士として上手くやってみせるわ」


ヒストリア(そう…兵士のクリスタ・レンズとして、人の役に立って、上手に……)

ミカサ(妹)「私も訓練兵に志願するから」

ヒストリア(上手に死……え?」

ミカサ(妹)「し?え?志願すると言ったのだけど」


ヒストリア「……んーと…」


ミカサ(妹)「どうしたの?」

ヒストリア「いや、あの……ミカサは家を出なくてもいいのよ?」

ミカサ(妹)「お姉様を追い出すようなこんな一族に未練はないし、お姉様の居なくなった家に用はない」

ヒストリア「あー…そうきますかー…」

ミカサ(妹)「?」


ヒストリア「で、でもねミカサ?兵士になるってとても危険な事なのよ?」

ミカサ(妹)「分かってる、さっきも言ったけど訓練兵の中には屈強な野獣が…」

ヒストリア「い、いやそうじゃなくて…そう、巨人!巨人と戦ったりするのよ?とっても恐いのよ?」

ミカサ(妹)「!お姉様、恐いの?大丈夫、たとえ相手が巨人だろうとチビだろうと私が然るべき報いを与えるだけだから」

ヒストリア「ええっと……あぁもう!どうしようこの子!」


ミカサ(妹)「私はお姉様の側に居る…一人になんてさせない」

ヒストリア「……ミカサ…でも…」



ミカサ(妹)「というか、実は既に根回しはしてあるの。黙っていてごめんなさい」

ヒストリア「えっ」


ヒストリア「えぇっ!?何それ!ミカサもう訓練兵になっちゃってるの!?」

ミカサ(妹)「いえ、そうじゃなくて…」

ヒストリア「ああ、びっくりした…えっ、じゃあ何?」

ミカサ(妹)「まだ訓練兵にはなってないけど、お姉様とずっと一緒に居られるように…」











ミカサ(妹)「籍を入れておいた」

ヒストリア「」



ヒストリア「…せっ!?あれっ?んん!?籍!?」

ミカサ(妹)「そう、籍…お姉様と私はこれからもずっと一緒」

ヒストリア「い、いや!?でもほら!!私たち女の子同士でしょ!?…んっ?あれっ?そういう問題なのかなこれ!?」

ミカサ(妹)「…?女の子同士なのは当然。私達は姉妹なんだから」

ヒストリア「そ、そうっ!それ!姉妹!!血の繋がりはなくても姉妹なの!!」

ミカサ(妹)「…そんなに情熱的に主張しなくても、私もそのつもり…」カァーッ

ヒストリア「照れさせたいわけじゃなくってぇえ!!」


ヒストリア「つ、つまりその…私達の関係じゃ出来ないでしょ?」

ミカサ(妹)「?実際に出来ている」

ヒストリア「私だってそう言ってくれるのは嬉しいけどっ…でも、そんな急に結婚なんて言われても…」テレテレ

ミカサ(妹)「お姉様…?」


ミカサ(妹)「……よく分からない…結婚と私達に何の関係があるの?」

ヒストリア「え…だって、籍を入れたって…」

ミカサ(妹)「そう、籍を入れた」


ミカサ(妹)「ので、私は今この瞬間をもってレイス家の名を捨て、ミカサ・レンズになった」

ヒストリア「………へ?」


ミカサ(妹)「お姉様は身分を隠すためクリスタ・レンズという名を使うと聞いた」

ミカサ(妹)「だから、お姉様と共に生きていく私もレンズ家に籍を置くのは当然のこと」

ヒストリア「…ミカサ…あなた…」

ミカサ(妹)「本当は…お姉様にはありのままの姿で生きて欲しいけれど…」

ミカサ(妹)「大丈夫…何処で暮らしても、名を捨てられても、私達は家族」

ヒストリア「…うんっ…うん!……あなたはずっと、私の大切な…!」


ヒストリア「一緒よ…私達ずっと一緒…!」

ミカサ(妹)「お姉様…!」ヒシッ

ヒストリア「ミカサぁ!」ギューッ








ムニッ


ヒストリア(…んんっ…か、顔が丁度ミカサのおっぱいの位置に…)


ミカサ(妹)「……」ギューッ

ヒストリア(妹の成長が著しくて複雑…)ハァー

ミカサ(妹)「……っ」ピクンッ

ヒストリア(昔はこんなに無かったはず…)ハァー

ミカサ(妹)「……ぅ」モジモジ

ヒストリア(…あれ?ミカサの昔の姿ってどんなだっけ…?)

ヒストリア(…って、何考えてるの私!せっかく感動的な雰囲気なのにおっぱいって!)バッ

ミカサ(妹)「あ……」

ヒストリア「ご、ごめんねミカサ!その、大きくなったね!…って違う!!」

ミカサ(妹)「えっ?」ビクッ

ヒストリア「あ、ううん!ほら、身長がね!ミカサが立派に成長してくれて嬉しいなって!えへへっ!」

ミカサ(妹)「…お姉様のために大きくなったの」テレテレ


ヒストリア「そうね、ミカサはいつもとっても強くて頼りになるもんね!」

ミカサ(妹)「それもあるけど…そうじゃなくて」モジモジ

ヒストリア「ん?なぁにミカサ……えっ、ちょっどうしたの何でシャツのボタンを外すの」

ミカサ(妹)「大丈夫、分かってるから…お姉様も、はぐらかさないで…」ヌギヌギ

ヒストリア「ん?んん?」


ミカサ(妹)「成長したのは身長だけじゃないって…お姉様にはちゃんと見て、知っていて欲しいの…」パサッ

ヒストリア「あ、あの…ミカ…」

ミカサ(妹)「この…おっぱいも、お姉様のために大きくなった…ほら、見て…」








ミカパイ(たゆーん)


ヒストリア「」








チュンチュン


クリスタ「う~ん…ダメよみかしゃ~…私の顔挟んだりしちゃ…んむぅ…」ギューッ

クリスタ「うぉーるまりあさまがみてうぅ……」ギューッ



ユミル「…ったく、どんな寝言だよ…」


朝 女子宿舎


ユミル「そもそも何でミカサに抱き着いて寝てんだコイツ」

ミカサ「分からない…私が目を覚ました時には既にこの状態で…」

ユミル「意外だな、お前なら爆睡してようが抱き着こうとされた瞬間に飛び起きそうなものを」

ミカサ「昨夜は特に不穏な気配は感じなかった。クリスタに悪気があったわけじゃないだろうし」

ユミル「あ、やっぱ気配とか察知して起きるのかお前」

ミカサ「それに昨夜は子供の頃の、エレンとアルミンと遊んでいた時の夢を見ていたので」

ユミル「なるほど、目覚めてなるものかと」

ミカサ「そう、必死なあまり気付かなかったのかもしれない」


ユミル「しかし羨ましいなぁオイ!クリスタッ!浮気してないでそろそろ起きろー!」ユッサユッサ

クリスタ「はぅっ!?えっ?あっ、ミカサ!?ミカサはどこっ!?」カッ

ミカサ「私はここ」

クリスタ「ミカサ居たっ!…あ、あれ?ここどこ!?」ギューッ

ミカサ「ここは宿舎」

ユミル「寝惚けてるお前も可愛いけど落ち着けクリスタ」

書き溜めしてた残り数レスが消えたので今日はここまで


ミカサ「私がどうかした?」

クリスタ「えっ…?……ミ、ミカサが…見て、って……」

ミカサ「私?何も言ってない」

クリスタ「へ……?」

ミカサ「クリスタ?怖い夢でも見ていたの?」

クリスタ「へ?クリスタ…?…あ…あれ、夢……?」

ユミル「おーい、戻って来いクリスター」


クリスタ「……はっ!お、おはようミカサ!ユミルも!」ギューッ

ミカサ「おはよう、クリスタ」

ユミル「おう、おはよーさん」

クリスタ「わっ!私どうしてミカサに抱き着いてるの!?ごめんねミカサ!」バッ

ユミル「やっと気付いたのかよ」


クリスタ(な、なんだか……凄くミカサに失礼な夢を見ちゃった……特に最後の方……)

クリスタ(ああ…顔が熱い……)

クリスタ「……はぁ…」

ミカサ「落ち着いた?」

クリスタ「あ、うん……本当にごめんねミカサ…」プイッ

ミカサ「?」


クリスタ(…どうしよ、ミカサの目を見て話せない…うぅ…顔見るのも恥ずかしいよ……)


ミカサ「目が覚めたのならそろそろ着替えよう。もうすぐ朝食の時間になる」

クリスタ「着替え…あっ、そうだミカサ!」

ミカサ「何?」

クリスタ「体調崩したりしてない?実は、ええと…夜中にミカサがお腹出して寝てるのを見ちゃって…」

ミカサ「そう、でも特に問題はない」

クリスタ「それなら良かった」



クリスタ(その時に色々とハプニングがあったことは…黙っていよう…うん…)


クリスタ(…あんな事しちゃったからあんな…恥ずかしい夢見たの、かな…)ドキドキ


ユミル「へぇ?コイツにしちゃ珍しく間抜けな光景だ」

クリスタ「あっ、違うのよユミル。ミカサ、その寝巻きの丈短いんでしょ?」

ミカサ「ええ…やはり新調するべきだろうか。少し前までは問題なく着られたのに」ヌギヌギ

ユミル「仕方ねぇだろ、私らも成長期だからな」ヌギヌギ

クリスタ「うん、ん…?」

ミカサ「そう、成長して体が大きくなってしまったのでサイズがもう合わない」パサッ

クリスタ「成長…して……大き、く………」

ミカサ「…クリスタ?」


ミカサ「どうかした?」プルンッ

クリスタ「ひゃうっ!」

ミカサ「えっ?」


クリスタ「あう…あ、お…」











『…お姉様のために大きくなったの』

ミカサ「何?どうしたのクリスタ?」

ユミル「おい、脱いだままクリスタに近付くなミカサ。お前の腹筋にクリスタがビビっちまうだろうが」

ミカサ「それは悪いことをした、ごめんなさいクリスタ」ムキッ

ユミル「力入れてんじゃねぇよ」


クリスタ「……はっ!違うのミカサ!ビビってないよ!」

ミカサ「そう、ならよかった」プルンッ

クリスタ「はぅっ!」

ミカサ「えっ?」











『はぐらかさないで…』



『…ほら、見て…』


クリスタ「――――っ!!」

ユミル「クリスタぁ?おい何だよ、そんなに怖かったか?」

クリスタ「ち、ちが…あう…そんなんじゃな、の…!違っ!違うの!」

ミカサ「クリスタ、無理をしなくていい。でも腹筋は別に怖いものじゃないからそんなに…」プルンッ

クリスタ「ひゃあっ!」

ミカサ「えっ?」

ユミル「だぁーもう!いいからさっさと服を着ろミカサ!」

クリスタ「わ、私っ!着替える前に顔洗って来る!」

ユミル「ん、そうか。一人で平気か?」

クリスタ「平気!ぜんぜん平気!大丈夫!」


バタバタバタ…

ユミル「あっ、おい走んな…って聞こえてねぇな」

ミカサ「…今日のクリスタは様子がおかしい」

ユミル「それも仕方ねぇだろ、思春期だからな」

ミカサ「?」

ユミル「ほっといてやれ」

書き溜めてからまた来ます


トボトボ……


クリスタ(ああ、驚いた……ミカサったら、ちっとも隠さないで着替えるんだもの……)

クリスタ(…って、それはいつもの事だけど…)

クリスタ(……あの変な夢見ちゃったせいで…つい視線が…うぅ……)


クリスタ「……はぁ…」

クリスタ(でも…幸せな夢だったよね……妹のミカサは暴走気味だったけど…『ずっと一緒』とか『大切な人』とか言ってくれて…)

クリスタ(可愛かったなぁ…お姉様って慕ってくれて……えへへ…)

クリスタ(…あれは夢……寂しいけど、私にとって都合の良すぎるあのミカサは、全部…私の妄想か……)

クリスタ(私の…妄想の………)








『…ほら、見て…』


クリスタ(―――っ!!)

クリスタ(や、やだっ!また思い出しちゃう!アレは改めて思い出さなくてもいいでしょ私ったら!)


クリスタ(……私の…妄想のミカサったら…!)ドキドキ


クリスタ(…また…顔が熱い……)ドキドキ


クリスタ(…………)ドキドキ





クリスタ(…本物のミカサも……あんな風に…誘惑、みたいな事、するのかな……)ドキドキ

クリスタ(…………)ドキドキ


クリスタ(…や、やだっ!また失礼な事考えてる!)


クリスタ(もう何なの!何なのこれ!?私って……へ、変態だったの!?)


クリスタ「…~っ!!」




クリスタ(もう…恥ずかし過ぎて泣けてきた……)グスッ


クリスタ「」ドヨーン



ミーナ「うわぉっ!えっ、クリスタ?何でそんな所で体育座りしてるの?お尻が汚れるよ?」

クリスタ「あ…ミーナ…おはよう…」ドヨーン

ミーナ「く、暗い…いつもは眩しいぐらいキラキラしてんのに……何かあったの?」

クリスタ「…聞いてくれる?」ドヨーン

ミーナ「私でよければ!」

クリスタ「あのね…私……」ドヨーン

ミーナ「うんうん!」



クリスタ「とんでもない変態なの……」ドヨーン

ミーナ「…………わぁ」


――――
――――――


ミーナ「んーと、つまり今まで友達だと思ってた子のちょっとエッチな夢を見ちゃったーって事でいい?」

クリスタ「う、うん……まぁ夢の内容はそれだけじゃないんだけど…特にその部分に罪悪感と言うか……」

ミーナ「いや~それは不可抗力ってやつでしょ、夢なんて勝手に見ちゃうもんだしさ」

クリスタ「で、でもね?つい何度も内容を思い出しちゃったりとか、その……つ、続きみたいなのを妄想しちゃったり、とか、しちゃうの…!」

ミーナ「それも普通だってば。夢に出てきた人って何か気になっちゃうものよね、健全健全」

クリスタ「…でもっ…もうこうなったら全部言うけど、その友達って…女の子なのよ?わ、私っ、同性相手にそういう事を…」

ミーナ「大丈夫、その辺も想定内だってば!ユミルの事で クリスタ「ミカサなの!」 しょ」

ミーナ「…あら?」

クリスタ「内容は言えないけど……相手はミカサなの…」

ミーナ「…まぁ意外ってほどでも無いかな。ミカサもユミルに負けず劣らず男前だもんね」

クリスタ「…ううん、違うの…ミカサは、可愛いし色っぽいよ……そう考えてドキドキしちゃうの…今は、そういう目で見ちゃうの…」

ミーナ「……なるほどねぇ」

クリスタ「…もしかしたら、男の人が女の人を見てるみたいに、なのかもって思って…それで……これじゃあ私……」

ミーナ「ふむふむ、それで自分のこと変態なんて言ったのね」

クリスタ「……うん…ごめんね、変な話して…やっぱり、私おかしい…変態なんだよ…」

ミーナ「そんな事思ってないよ」ナデナデ

クリスタ「……グスッ…ミーナぁ…」

ミーナ「……落ち着いた?」ナデナデ

クリスタ「うん…ありがとうミーナ…」

ミーナ「ねぇ、クリスタ。それってやっぱり、そこまで思い詰めるほど変な事じゃないと思うよ」

クリスタ「………うん…」

ミーナ「クリスタが言うミカサの色っぽさに当てられたのよ」

クリスタ「そう…なのかなぁ…」

ミーナ「クリスタってばウブだからね~」ナデナデ

クリスタ「そ、それなりに知識はあるよ!」

ミーナ「知識だけはでしょ?」ニヤニヤ

クリスタ「……うん」ムーッ

ミーナ「かーわいーなぁもー」ナデナデ

ミーナ「そんなに悶々としてないでさ、いっそのことミカサにギューって抱きしめて貰えば?」

クリスタ「えぇっ?今そんなの無理!出来ないよ!」

ミーナ「えいっ」ギューッ

クリスタ「わっ、いきなり何?」ギュッ

ミーナ「ほら、簡単じゃない」ギューッ

クリスタ「相手はミーナじゃなくてミカサでしょー!」ギューッ





ユミル「おーい、それ本日二人目の浮気だぞクリスタ」

クリスタ「うわっ!ユミルいつの間に!」バッ

ミーナ「あっ、離れちゃった」

ユミル「オメーはいつまで顔洗ってるつもりだよ」

クリスタ「えっ?あ、そうだ朝食!私まだ着替えてない!しかもミーナまで引き止めちゃって…!」

ミーナ「あ、私もう支度は済んでるから気にしないで」

クリスタ「う、うん!ありがとうミーナ!」

ユミル「ほら、待っててやるから、早く部屋戻って着替えて来い」

クリスタ「うんっ!」


バタバタバタ…


ミーナ「いやぁ、クリスタって可愛いねぇ」ニヤニヤ

ユミル「当たり前だろ、でも私のだ」

ミーナ「それはクリスタしだいよ?」ニヤニヤ

ユミル「…ったく、どいつもこいつも…私のクリスタをたぶらかしやがって」

今日はここまで


ガラーン…



クリスタ(あれっ、もう誰も居ない!私そんなに長い間話し込んでたの?)

クリスタ(い、急いで着替えなきゃ!)


ミカサ「クリスタ、ユミルには会えた?」

クリスタ「えっ?きゃっ!ミカサ!?」

ミカサ「…驚かせてしまった?」

クリスタ「あ…ごめんなさい…その、私以外の皆は先に行ってるものだと…」

ミカサ「行き違いになるといけないから待っていろと、ユミルに頼まれた」

クリスタ「そ、そっか…えと、ユミルは外で待ってくれてる…。ごめんね、ミカサ待たせてるのに遅くなっちゃって」

ミカサ「気にしなくていい、まだ時間にも余裕があるから」

クリスタ「う、うん…ありがとう」

ミカサ「それと…さっきは申し訳ない事をした、怖がらせてしまってごめんなさい」

クリスタ「ううん、少し驚いちゃっただけで怖がっては…」

ミカサ「いや、クリスタが顔を洗いに行く前の話……あんなに腹筋を怖がるとは思わなくて」

クリスタ「ああ、いえ、あの…こちらこそ…」

クリスタ(…というか原因は腹筋じゃないんだけど…)

ミカサ「つい調子に乗ってしまった。反省している」



ミカサ「…………ので」






ミカサ「こっちを向いて話して欲しい」


クリスタ「…………」

クリスタ(…やっぱり気になるよね…さっきも、思いきり顔逸らしちゃったもん……でも…)

クリスタ(……後ろめたい……)


ミカサ「…こっちを見て、クリスタ」


クリスタ(……っ)ドキッ


ミカサ「ちゃんと見て」


クリスタ(……言わないで…そんな風に……夢の中のミカサみたいに……)

ミカサ「見て欲しい…お願い…」


クリスタ(…………)


ミカサ「クリスタ……」


ミカサ「……ほら、見て…」


クリスタ(――――っ!!)バッ













ミカサ「ふっ・きん・まる・みえ」ペローン

クリスタ「」




「……お腹、出しちゃ……ダメだよ…」





―――シャツの裾を胸の下までたくし上げ、腹筋を私に見せ付けるようにして無表情で立っているミカサは

呆気にとられた私がやっと口に出せたその一言をどう思ったのか

一瞬の間を置いてから、何事も無かったかのような涼しい顔で、素早く衣服を整えていた―――

ミカサ「イタズラ心が抑えきれずに、つい」

クリスタ「イタズラだったの?すごく無表情だったけど」

ミカサ「申し訳ないけどワクワクしてた」

クリスタ「とってもシュールな光景だったよ」

ミカサ「面白くなかった?」

クリスタ「……んーと……」


ミカサ「でも、こっちを向いてくれて嬉しい」

クリスタ「……うん」

ミカサ「エレンとアルミンと遊んでいた頃の夢を見て、今日は少し浮かれているのかもしれない」

クリスタ「…二人とは幼馴染みなんだっけ」

ミカサ「そう、幼馴染み」

クリスタ「いいね、ずっと絆が続いてるのね」

ミカサ「ええ、ずっと一緒」

クリスタ「ふふ…ずっと一緒ね」

ミカサ「エレンとは家族でもあるけれど」

クリスタ「家族?」

ミカサ「家族。血の繋がりはない、けど…」

クリスタ「…大切な人?」

ミカサ「ええ、大切な人」

クリスタ「…そっか」

ミカサ「ええ…」

クリスタ「…そうだね」

ミカサ「……ええ」

クリスタ「ふふっ…いい夢だったんだね」

ミカサ「幸せな夢だった」

クリスタ「夢に出てきて、もっと好きになった?」

ミカサ「…うん、そうかもしれない」

クリスタ「そういうものなんだって」

ミカサ「…そう」

クリスタ「……私も見たよ」


クリスタ「幸せな夢だった」

クリスタ「……ねぇミカサ」

ミカサ「何?」

クリスタ「その、嫌だったらいいんだけど…」

ミカサ「…何だろう」

クリスタ「……私がギューって抱き着くから…」

ミカサ「……」

クリスタ「……抱きしめ返して貰えない、かな…」


――――
――――――


ミカサ「クリスタ?シーツを被って遊んでないで早く着替えを…」

クリスタ「う、うん…大丈夫…ちょっと落ち着きたいだけだから…」

ミカサ「もしかして今のでどこか痛めたの?本当に大丈夫?」

クリスタ「だい、じょぶ……私、朝ご飯はいらない、から…ミカサはもう行っていいよ…」

ミカサ「…ユミルに伝えておこう」

クリスタ「うん…お願いします……」


クリスタ「」ドヨーン



ユミル「オイ、朝メシ取ってきてやっ…何だその格好」

クリスタ「あ…ユミル…?こうしてシーツを頭に被ってるとね…落ち着くの…」

ユミル「パンツ丸出しで落ち着いてんなよ、着替えるならさっさとしろ」

クリスタ「……もうこれでいい」

ユミル「何だそりゃ、誘ってんのか?」

クリスタ「…………変態」

ユミル「そんな格好してる奴が何言ってんだよ」

クリスタ「そう…私は変態なの…だからこんな格好してるの…」

ユミル「………アホか」

クリスタ「…ミカサに抱きしめて貰ったの」

ユミル「そうか」

クリスタ「…温かくて…柔らかくて…ドキドキしたの…」

ユミル「そうか」

クリスタ「…ミカサは可愛いの」

ユミル「お前だって可愛いよ」

クリスタ「…ミカサはいい匂いがするの」

ユミル「お前もいい匂いだよ」

クリスタ「…ミカサには家族がいるの」

ユミル「みたいだな」

クリスタ「……大切な人がいるの」

ユミル「そうか」

クリスタ「……言わないの?」

ユミル「あ?何をだよ」

クリスタ「…さっき…みたいに…浮気だとか…」

ユミル「………」

クリスタ「…いつもみたいに……」

ユミル「………」

クリスタ「…お前…お前には私が、居るだろ…とか……」

ユミル「…ズルは嫌いだろお前」

クリスタ「……うん」

ユミル「……吹っ切れたら言ってやる」

クリスタ「…………うん」

クリスタ「…ねぇ、ユミル」

ユミル「何だ?」

クリスタ「…私っておかしい…?」

ユミル「バカだな」

クリスタ「…バカなの…?」

ユミル「単純だな」

クリスタ「…単純なの…?」

ユミル「チョロいな」

クリスタ「…チョロいの…?」


ユミル「…仕方ねぇだろ、思春期なんだから」

おわり

>>57で終わっとけばよかったかもしれない
レスありがとうございました

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