P「腹パンしたい・・・腹パンしたい・・・」 (63)


P「どうにも抑えられない」

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最近いつも思っている。
アイドルたちに腹パンしたい、と。


春香「プロデューサーさんっ」

P「おお、春香か。おはよう」


その想いが燻り続けて早半年。
もう限界だ。


P「春香、少し話があるんだが」

春香「なんですか?」

P「ちょっとそこに気をつけで立ってくれるか?」

春香「? こうですか?」

P「よし。そのまま俺の目を見るんだ」


絶好のチャンス。
春香は何一つ疑わずに突っ立っている。
そのままボディーに一発ズドンと・・・。


P「・・・うん。ちょっと背が伸びたんじゃないか?」

春香「えっ本当ですか?」


話が終わり、春香が去っていく。

まただ。

またおかしなことを考えてしまっていた。
ふとした瞬間にそいつは顔を出す。
年増も行かないアイドルに身体的苦痛を味あわせる快感。


P「はぁ・・・」

小鳥「どうしたんですか?」

P「いえ・・・なんでもないです・・・」


なぜこんなことを考えてしまうか分からない。
いつからこんなことを考え始めたかも分からない。

仕事で疲れているからだろうか。
それとも発散できていないからだろうか。
はたまたアイドルたちと四六時中近くにいるからだろうか。


やってはいけないことだとは重々承知だ。
というより、考えることも許されないようなことだ。

成長途中の少女の体を、大の男の大人が殴打すればどうなるかなんて想像に容易い。


小鳥「はぁ、本当になんでもないのならばいいんですけど・・・」

P「すみません、心配かけてしまって」


俺たちは、彼女たちを守る義務がある。
彼女たちの人生を預かっていると言っても間違いではないだろう。
一つの判断ミスでその後の活動が大きく左右されることも多々ある。
何気ない言動が心に大きな傷を残してしまうこともある。
それだけデリケートな仕事だ。

だが



だが、それを壊したならば・・・


P「えーと・・・今日は響か」


俺にはそれが簡単にできる。


壊してみたい
傷つけてやりたい
苦しませてやりたい


響「おーいプロデューサー!遅いぞ!」

P「あぁ、すまんすまん。今行く」


響「でねー貴音がさー」

P「ふーん」

響「・・・ねぇプロデューサー」

P「はーい?」

響「自分の話、全然聞いてないだろ」

P「そんなことないぞ?」

響「いいや絶対聞いてないぞ!さっきから、ふーんやらへーしか言わないじゃないか」

P「そうか?」


そいつを抑えるためには何も考えないことが一番だ。
ぼーっとしてれば衝動も沸いてこない。


響「自分、そういうのあんまりいい気しないさー・・・」

P「はぁ」

響「自分と話すの、正直イヤなのか・・・?」

P「そんなことあるわけないじゃないか」

響「でも、あんまり楽しそうじゃないし・・・上の空だし・・・」

P「そうかな」

響「プロデューサー、何かあったのか?自分でよければ相談にのるよ?」


響は健気でいい子だ。
本当に可愛らしい。


だから、本当に苦しませてやりたい。


響「・・・それじゃあ行ってくるね」

P「あ、響」

響「なんだ?」


ぼすっ!


響「あぐぅ・・・・・・!!」

響「ぐぅ・・・ぁ゙・・・・・・ぷろでゅ・・・さぁ・・・!」

P「・・・。」


響「それじゃあ行ってくるね」

P「ああ頑張ってこい」


悪い妄想をしてしまった。

苦しむ響を見て俺はただ立ちすくんでいた。
まぁ妄想の中でだが。

罪悪感がないといえば嘘になる。
ではあるのかと聞かれたら、微妙なところだ。

もう何回も経験してることだ。
なにを今更懺悔する必要がある。
大丈夫、妄想だから。
大丈夫。

考えることを正当化してる自分に気づいてまた後悔する。


千早「あーえー」

P「よう千早。調子はどうだ?」

千早「プロデューサー・・・」

P「どうした?調子悪いのか?」

千早「・・・はい。あまりよくなくて」

千早「腹式からやり直してるんですけど、どうも上手くいかなくて」

P「そうか」

千早「プロデューサー、できているかどうかもう一度確認したいので、腹と背中を押さえてもらっていいですか?」

P「いいだろう」


千早はいい腹筋を持っている。
家でも鍛えているとか言ってた記憶がある。
きっと同世代の子たちとは幾分か異なる体つきだ。


千早「すぅ・・・」

P「・・・。」


呼吸を繰り返す千早。
歌のためならば異性に体を触られることが気にならないのか、いやそれは考えすぎか。

この肉体はどうすれば的確にダメージを与えることができるのだろうか。
臍のあたりは腹筋が邪魔をするだろう。
さすれば鳩尾なのだろうが・・・。
だかしかし、ここは子宮あたりに行ってみたい。
そのとき、千早はどんな声を上げるのだろうか。


千早「プロデューサー?」


P「ん?どうした?」

千早「いえ、もう腹式はいいかなと・・・」

P「ん、ああ。すまない」パッ

千早「ありがとうございます、プロデューサー」

P「いや、いいんだ」

千早「あっ、あの、今更言うのもどうかと思いますけど、いつも」


ボグッ!


千早「うあ゙ッ!?」ドサッ

千早「ぐぅぅ゙ぅ゙っ・・・・・・ぁぁ゙ッ」

P「ほら、立て」グイッ

千早「いっ!や゙め・・・っ」


ボゴッ!


千早「ぁぁ゙ぐ・・・・・・うぇぇ゙ぇ゙・・・ど・・・おし・・・でッ・・・」


千早「いつもありがとうございます」

P「早く調子が戻るといいな」

千早「はい。こちらの都合で劣った歌を歌うのは許されないことですから」


大丈夫だ。
考えが見透かされているわけではない。
それに実際に手を出しているわけじゃない。

全部妄想だ。
全部頭の中での出来事だ。

まだ大丈夫。


苦しんでる姿が好きだ。
恐怖で顔を歪ませているのもありだ。
だが嘔吐は戴けない。
なぜならば単純に汚いからだ。
腹パンに嘔吐は付き物だとは思うが、吐くならば別のところで吐いて欲しい。


亜美「にーちゃん!なにやってんの?」

真美「またパソコン弄ってるの?そんなことよりゲームしようよ!」

P「仕事中だから後でな」

亜美「えー、なんか最近の兄ちゃんノリ悪いよー」

真美「そうだよ。前みたいに一緒にやろーよー」

P「お前たちが売れてきたから仕事が増えたんだよ。むしろ遊べないことをありがたく思いなさい」


まったくこいつらはいつもキャンキャンと・・・。
黙らせるために躾が必要だ。

躾・・・腹パン・・・。


亜美「そんなのかんけーないよ!」

真美「そうだよ!兄ちゃんが遊んでくれるまでここを動かないかんね」

P「邪魔だ。どけ」

亜美「ふっふっふ、ここをどいてほしくばこの私を倒してからだ!」

真美「この身が滅びようとも、また第二第三の真美が」


ボスゥッ!


亜美「かはッ!?」ドサッ

真美「!? 亜美!」

P「まったく・・・ほら立て」グイッ


ドスッ!


亜美「ッッ!? ぁ゙・・・・・・ぁ゙が・・・」

真美「兄ちゃんやめて!」

P「はぁーい?」


ドムッ!


亜美「ゔッ・・・げほっげえええぇぇっ・・・」ビチャビチャ

真美「亜美!大丈夫!?」

P「さて」

真美「ひっ・・・!こ、こっちこないで!」

P「なに言ってんだ。ただの躾だよ」

真美「いやだっ・・・! いやっ! ごめんなさい!ごめんなさい!許して!」


真美「兄ちゃんどうしたの?」

亜美「いきなり肩を掴んでくるとは、兄ちゃんも大胆ですなー」


ん?
俺は何をやってるんだ?


P「・・・あぁ、なんでもないんだ。すまない」パッ

亜美「んっふっふ~♪ねぇ惚れた? 亜美に惚れちゃったの?」

真美「あー! 亜美ばっかずるいよ!」


知らず知らずのうちに亜美の肩をつかんでいたようだ。
何故だかは分からない。
掴んで何をしたかったのかは今は考えたくはない。

妄想を現実にしたかったなんて信じたくない。


真「きゃぴぴぴぴ☆ まっこまっこりーん!」

P「・・・。」

真「プロデューサー!今のどうですか!?可愛かったですか!?」


真は幼い頃から武術を習っている。
従って護身術は十分心得ている。
その真を腹パンで苦しませることができるのだろうか。


P「ああ、いいんじゃないか」

真「プロデューサー、適当に答えているのが丸分かりですよ!」

P「真はなにやっても可愛いさ」

真「ぐぬぬ・・・またその手に乗っかると思って・・・。ボクだって女の子なんだからそういう扱いされると傷つくんですよ!」


傷つく・・・
そうか、ある程度痛めつけてからなら・・・。
しかしどうやって痛めつけてやろうか。


P「そういう扱いって具体的にどんなだ?」

真「例えば、今みたいに適当にあしらわれたりとか、真剣に考えてくれなかったりとか」


ティンと来た。
寝込みを襲えばいいのだ。
誰でも寝ているときは隙ができるはずだ。


真「だからプロデューサーはもっと真剣に考えるべきだと思いますよ!」

P「ふーん。そうか」


真「すぅ・・・すぅ・・・」

P「おらっ!!」


ドスッッ!!


真「ひぎぃっ!?っぐうぅぅ・・・!」

P「ほらどうだ?腹を蹴られる目覚めは」

真「ぁぐぅ・・・なん・・・で・・・」

P「おらよっ!」


ドンッ!ドスッ!ゴスッ!


真「っ・・・ぁっ・・・ぐ・・・・・・」ピクピク


うーん、痛めつけられてはいるが腹パンではないな。
しかし何度も腹を蹴り落とすというのもなかなか乙なものかもしれない。


真「プロデューサー、本当に分かってます?」

P「ああわかってるさ」

真「・・・ほんとかなぁ?」


この後に腹パンを実行して、胃の中のものをぶちまけさせるということか。

楽しくなってきた自分がいる。
アイドルを目の前にして、頭の中では目も当てられないほどに痛めつけてやるのだ。
本物が目の前にいるのだから、妄想もリアルなものだ。
しかし、彼女らにはそれが分からない。
俺が何を考えているかなど知る由もない。
それがどうしようもないほど快感で、抑えられない。

次は誰にしようか。


P「ふんっ」


ドスッ!


雪歩「ひぎぃっッ!あぅぁ・・・ぐ・・・」

P「おらっ!」


ボスッ!


雪歩「がッ・・・! ぅぅぅぅ・・・おおぇ゙ぇ・・・」ビチャ

P「何吐いてんだよ、おらっ」ゲシッ

雪歩「うぐっ・・・げほっ・・・げぼっ・・・げぇぇ゙ぇ゙え・・・」ビチャビチャ

雪歩「はぁ・・・はぁ・・・もうやだぁ・・・」

P「ほらこっち向け」グイッ

雪歩「ひぃっ! も、もうやめでください・・・」


ボゴォッ!


雪歩「あ゙ぁぁ゙っあ・・・ぅぅぅ゙ぅ゙」ピクピク


真「ちょっと聞いてよ雪歩!」

雪歩「どうしたの?真ちゃん」

真「プロデューサーが真剣に考えてくれないんだよー!」


弱々しい雪歩。
びくびく怯える姿は小動物のようで庇護欲を掻き立てられる。
強くしたらすぐに壊れてしまうように感じてしまう。

だがそれは少し違う。
雪歩は芯は強い子なのだ。
踏まれてもまた這い上がってくる、云わば雑草のような根性を持っている。

だから俺は徹底的に叩きのめすことにした。
何度も何度も殴りつけて、苦しみを味あわせ、プライドを砕き、叩きのめすのだ。

頭の中で蹲りながら呻き声を上げる雪歩を妄想する。

堪らない。


やよい「うっうー・・・最近のプロデューサー少し元気がないかもです」

春香「やよいもそう思う?何かあったのかな」

響「なんか考え事ばっかしてる感じだったぞ」

春香「うーん、悩み事かな」

響「自分、何とかしてあげたいぞ!」

やよい「あっそうだ! 今度プロデューサーを元気付けるために、何かやりましょう!」


P「はぁ、ただいまもどりました」ガチャ

真美「あ、帰ってきた!」

春香「お帰りなさいプロデューサーさん!」

P「お、おうただいま。・・・なんだこれは?」

やよい「えへへ、プロデューサーを祝う会です!」

P「祝う? 何かあったっけ?」

やよい「えーっと・・・誕生日とか!」

P「誕生日はまだ全然先のほうだった気がするが・・・」

亜美「細かいことはいーんだよ! とにかく兄ちゃんおめでとー!」

P「えっなにこれ」


小鳥「うふふ、プロデューサーさんが最近落ち込んでいるってことで企画したらしいですよ」

P「落ち込んでいる・・・」

春香「ほらほら、ケーキですよ!ケーキ!」

P「ケーキて・・・本当のお誕生日会みたいだな・・・。というより俺は別に落ち込んでいる訳じゃ」

真「強がらなくてもいいんですよ、肩の力抜いてください!」

響「そうだぞ! 今日はプロデューサーが主役なんだからな!」

やよい「あの、私たちも力になれたらなーって思って・・・だから元気出してください!」

P「やよい・・・」

やよい「プロデューサー、いつものあれやりませんか?」

P「・・・おお。わかった」

やよい「うっうー! はいっ」スッ

P「・・・。」


ボフッ


鈍い音だった。
拳から布の感触が伝わってくる。


やよい「ぅ・・・・・・」


やよいは特に声をあげることなく、こちらにしなだれかかってきた。
彼女を肩で受け止める。


やよい「ぁ・・・ぷろでゅ・・・さ・・・いたい・・・」


ドスッ


やよい「はぁっ・・・!」


もう一度打ち込む。
またしても声を上げない。

やよいはそのまま崩れ落ちた。


伊織「ちょっと!? なにやってんのよ!」


あれ

何かがおかしい


春香「やよい! 大丈夫!?」

亜美「兄ちゃん・・・?」

伊織「やよいから離れなさい! 今すぐ!」


なんだこれは

おかしい。いつもの妄想のはず

やよいはどうして蹲っているんだ


伊織「ちょっと聞いてるの!?」ドンッ

P「・・・おかしい」

伊織「はぁ!? アンタ、自分が何したか分かってるの?」

P「おかしい・・・俺はいつものように・・・」


春香「大丈夫? 何か拭くもの持ってきて!」

響「! 自分持ってくるぞ!」


伊織がキャンキャンと煩い。
こちとら混乱しているのだから黙っていてもらいたい。

突然体が後ろに倒される。
その瞬間頭に一気に血が昇るのを感じた。


伊織「聞いてんの!?」ドンッ

P「…!」


ボスゥッ


伊織「ぼぅっ!?」


伊織「は……ぁ?」

伊織がお腹を抑えて崩れるように膝をつく

春香「い、伊織!? プロデューサーさん!」

ダメだ

まだ耳障りだ

うるさい、うるさい……煩い

邪魔をするな。

今考えてるんだ、整理しているんだ

そこに余計な声を割り込ませるなッ

春香が近づいてくる

春香「プロデューサーさ――」

伊織「駄目、春香!」

春香「え――ぁ゛」

柔らかく心地よい感触が拳から伝わってくる

もっと、もっと、もっと……脳が欲する。心が欲する

望んでいた最高の感触

考えることとか、整理とか放ったらかしで欲望を優先するのは当然だ

春香「やっ……まっ」

俺が構えたことで、春香は身構えた。

でも、無駄だ

春香の少しこわばった腹部を力一杯殴りつけた


春香「プロ゛ッ……ぅぇ゛……ぁぅぁぁぁ……」

ボタボタと……、

朝やら昼やらの消化仕掛けの食べ物が、

春香の口からこぼれ落ちていく

ポタポタと……、

春香の瞳から、口元から、雫が滴り落ちていく

ビシャッという音を鳴らして、

春香の膝が汚物の中に落ちていった

足らなかった。まだ、足りない。

P「ほら、何してる……」

春香「や゛っ……」

P「ほら、はやぐっ!?」

力強い平手打ち。

考えるまでもない。

小鳥「――止めなさいッ!」

やっぱり、貴女ですか……小鳥さん


小鳥「ごめんね春香ちゃん……呆然としちゃってたわ……」

邪魔者は俺を見つめている。

いや、睨んでいる。

でも、そうだ。

思えばこの人も春香に似て良い体型だ

腹パンされるための体をしてる

……そうか。そうだった

思い出した……

俺がこんなことをしたいって思い始めたのはアンタのせいだ

小鳥「睨んでも退きません。大人しくしていて下さい」

P「……せいだ。………んのせいだ。そうだ、あんたが」

小鳥「非常に残念です……でも、警察はもう呼びましたから」

警察?

警察を呼んだ?

俺が悪いのか? 違うだろ。

おかしいだろ、あんたが悪いんじゃないかッ!


あんたがいっつも誘うような制服着てるから、

だから、だからッ

あんたのことも、似た容姿の春香のことも、アイドルのことも!

全員を性欲のはけ口にしようとして、そんなのはダメだって思ったから溜め込んで、爆発しそうになって……

そのせいだ。それを強引に押さえ込んだからおかしくなったんだッ

性的に考える、考えちゃダメだって、

そう思えば思うほどにその思いは強くなっていって、

そんな性的に見てしまうような容姿なのがいけないって思い始めて

いつしか怒りに変わっていて……傷つけてしまいたいと思った

壊してしまいたいと思った……でもッ……頑張って抑えてきてたんだッ

P「………!」

響「春香、適当に全部――ッ!?」

また、良さそうなヤツが来た。どうして、どうしてこうもッ

考えるよりも先に体が動く

止めようとした小鳥さんが割り込んできて……

小鳥「う゛ぶぁ゛っ!?」

――素晴らしい。素晴らしすぎる感触だった


P「ハハッアハハハハハッ」

小鳥「あっ……ぅ……」

流石に大人というだけあって、

小鳥さんは汚い汚物を撒き散らすこともなく、

僅かに体を震わせるのみで耐えてくれた

真「小鳥さ――」

小鳥「きちゃダメッ!」

真美「でもっ! ピヨちゃんが!」

小鳥さんは背後にいるアイドル達を絶対に守りぬくつもりらしい

そのためなら……甘んじて受けてくれるだろう

強く、強く握り締めた拳。

それは溜め込んだ欲望を限界まで注ぎ込んだ拳

小鳥「っ……」

お腹の痛みで小鳥さんは動かない。手を出してこない

P「あんたが、あんたが……あんたが全部悪いんだッ!」

めり込んだような感触

絶叫を通り越しているのか小鳥さんは目を大きく開き、

しかし、無言で……口元から涎を垂らし、圧迫された膀胱が尿を噴出させた。が、

……消して倒れることはなく俺を睨んでいた


満足だった。

すべてを出し尽くし、満足した俺は、

逃げることもなく警察に捕まった

貴音「なにゆえ……このような愚かな行いを……」

警察に捕らえられた直後、

ちょうど帰ってきた貴音は場の空気から察し、そう訊ねてきた

P「我慢できなかった。ただそれだけだ」

貴音「ほかにも方法があったのではないのですか!?」

P「あったさ。あった……逃げた先がこんな結末だったんだよ」

貴音「っ……愚か者! なぜ私達に一言も申さなかったのですか!」

話せるわけないじゃないか。

性欲のはけ口にしたって言えと?

その腹を殴らせろって言えと?

P「……話せるわけ、ないだろ。何よりも大事で、守りたかったんだから」


こんなことをしておいて何言ってるんだと思うだろう。

でも、本心に違いなかった

だって、守りたくて、大事だったからこそ、

性欲の糧にすることから逃がしたんだ。

でも……間違っていたのかもしれない。

かもじゃない、間違っていたんだ

だからこんな結果なんだ

P「貴音……律子にあとは頼むって伝えておいてくれ」

貴音「くっ……愚か者! 未熟者……っ! 馬鹿者……っ! ……痴れ者っ! 裏切り者ぉっ!」

貴音の珍しく感情でしかない言葉。

そうだな……本当に。

トップアイドルにするって約束したのに……悪いな

俺は振り向かずに765プロを後にし、警察署へと連行された



……その後の765プロダクションがどうなったのかは知らない。

俺はアイドル業界から、いや、芸能界からの情報に耳を塞ぎ、

面会も全て断っているからだ。

……ただ。それでもわかってしまうのは、

春香たちが事件から1年以上経った今も、

何度も何度も交代交代で面会に来ているということだ

P「……馬鹿なアイドル達だな」

諦めず面会に来るのは、きっと俺がまた自分たちのところに帰ってくると信じているからだろう。

でも、そんなことはしない。

もう、俺は近づくことなんて許されないんだから。

みんなが許しても俺自身が許せない……いや、怖いんだ

また会った時、あの時と同じような、

もしくはそれ以上に最低なことをしてしまうような気がして……恐いんだ


……終わり。

ただ溜め込むと大変なことになると書きたかった

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