望月聖「♪」 モバP「?」 (22)


望月聖「…」〜♪

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http://i.imgur.com/SW9QkVC.jpg


聖「♪」グッタリ

P「…」

P(聖がなにか口ずさんでいる…)

P(な、なぜか気だるそうにだが)

聖「……、♪」フーン

P「……あの、聖さん」

聖「?」ゴロ

P「元気がないみたいだけど…どうかしたか?」

聖「…」

聖「…」ニヘラ

P「」ビクッ

聖「…すごい…プロデューサーさんに私の気持ち、伝わりましたね……」

P「はい?」

聖「プロデューサーさん」

P「はい」

聖「……」ニコ

聖「暑くて死にそうです」パタリコ

P「ファッ!?」


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ヒヤッ


P(…身体、冷たいなあ。雪像みたいだ…、って大げさか)ハハ

P「大丈夫か?」グイ

聖「…溶けそうです……」ハフ…

P「お、おう。なにか冷たいものでも淹れて来るよ」

聖「嬉しい…」ニコ

P「うん。ちょっと待っててな」


P「?」

聖「…」ボー…

P(…、雪像って形容は、あながち間違ってなさそうだ…)

聖「?」フイ

P「お茶だけど」

聖「あ……はい。ありがとうございます…」ニコ

P「うん」

P(雪像は笑わないけど)


聖「…」ンクンク

聖「…ぷは」ムフー

P「おいしい?」

聖「はい。…助かり、ました…」

P「そっか」クス


P「…」

P「ふと思ったんだけど」

聖「? はい」

P「最近、聖はよく笑うようになった…、と、思う」

聖「…」

聖「そう…ですか?」

P「うん」

聖「…そうですか…」

P「うん」

聖「……」エヘヘ…

P「…」クス


P「ただ…」

聖「?」

P「辛いときなんかは、けっこうため込んでる気がする。表情にも出さないし」

聖「……」

P「事務所にいるときくらい、べつに我慢することなんて、——…」

聖「…」

P「——…、…どうかしたか?」

聖「え?」

P「いや、」

P「いま、笑ってたけど…」

聖「あ…」

聖「…ふふっ…」

P「?」


聖「えっと、それは…——」


ガチャ


浜口あやめ「ただいま戻りました!」バンッ

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白菊ほたる「も、戻りました……お、遅くなって、すいません…」ペコ

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P「もう少し静かに入って来いよ」

ほたる「ひぅ…、す、すいません、ごめんなさい……」

P「あ、ちが」

あやめ「プロデューサー殿、あやめは幻滅致しました!」

P「おいこら元凶」

あやめ「げ、元凶? 凄まじく失敬な形容ですね…」グヌヌ

ほたる「…あ、わたし幼いころにそんな風に呼ばれたことが——」エヘヘ…

P、あやめ「「ごめんなさい」」


聖「…」

聖「…」クス

P「…あ、ごめん。話が切れちゃったな」

聖「…いえ」フルフル

あやめ「? どんなお話ですか?」

P「…えっと」

聖「…プロデューサーさんが、私に、もっと苦しい顔をしてみせろって…」

あやめ「!?」

P「ちょっ」

あやめ「やー、それにはあやめもマジ幻滅」デスワー

P「口調がおかしいぞ!」

あやめ「アイドルにご自身の特殊な性的嗜好を押しつけるのはちょっと…」

P「恣意的な解釈だ」

あやめ「…、せ、性的ですと……?//」アワワワワ…

P(自爆しとる…)

ほたる「く、苦しい? ま、また私のせいでなにか……」アワワワワ…

P(連鎖した)アカン


あやめ「」アワワワ…

ほたる「」ワワワ…

聖「…えへ……じ、冗談…です」

P「…うん。もうけっこう手遅れだけどね…」ゲッソリ

聖「でも…嘘はついていません…」

P「……。ソッスネー」

聖「はい」クスクス

P「…」ハハ…

P(まあ…、なんか知らんが楽しそうだし、いいけどさ…)


聖「…」エヘヘ

聖「あの、プロデューサーさんが言うのなら…努力は…してみようと思います…」

聖「…けど…」

P「けど?」

聖「……べつにいいかな…」

P「え?」


あやめ「話は聞かせて頂きました!」シュタッ

P「いや聞いてないだろう」

あやめ「忍法・察しの術です♪」

P「ずいぶん現代的な忍法だな」

あやめ「ふふ。わたくしも同感です。聖殿が意識的に自分を変えて行く必要はないかと」

P「え?」

あやめ「だって……ね」ニコ

聖「ね…」

P「??」


あやめ「ふふっ。プロデューサー殿は鈍感ですねー」ペチペチ

聖「…」コクコク

P「頭を叩くな」コラ

P「ぐ…、というか聖はともかく、あやめにバカにされるのは釈然としないなあ…」

あやめ「いや、一応わたくしの方がお姉さんなのですが」

ほたる「」アワワワワ…

P「ほたるもそろそろ戻って来ーい」

あやめ「無視ですかそうですか」

聖「…」クスクス


ユサユサ…


ほたる「」ハッ

ほたる「……あ、あれ、…ここは…」

P「目が覚めたか?」

ほたる「…あっ……、よ、よかったぁ。…ぷ、プロデューサーさんが、私の不幸のせいで、終身刑だなんて、そんなこと、ありえませんよね…」ホッ…

P「俺なにしたの?」

あやめ「下衆ですね」

P「い、言っとくけど、ほたるの夢の中の俺だからな」

あやめ「正直に吐いた方が楽になることもありますよ」

P「吐くものなんてないです」

ほたる「…」ヨカッタ…ハフ…

聖「…」ナデナデ…

ほたる「あっ…、あ、ありがとう…」エヘヘ

聖「ううん…」ニコ…


ギュ


P「ん」

ほたる「…えへへ、…私、プロデューサーさんのこと、信じています…から。プロデューサーさんなら、きっと、どんな不幸でも……、大丈夫…ですよね」

P「うん。もちろん」

ほたる「…!」

ほたる「は、はい。…え、えへへ…」//

あやめ「男前ですね」

P「突然普通に褒めないでくれ…」


あやめ「しかしほたる殿の言う通りです」ネー?

聖「ね…」コクコク

P「え? なにが?」

あやめ「…」クス

あやめ「だからプロデューサー殿は鈍感だというのです♪ えいえいっ」ガシガシ

P「ちょ、正宗はけっこう痛いからやめて…」

聖「…」クスクス

ほたる「…」アハハ…


あやめ「ま、そういうことです」

P「どういうこと?」


クイ


聖「…」

聖「…プロデューサーさん」

P「はい」

聖「……、…伝えたい気持ちが、ちゃんと、したら、また…言葉にします」

P「うん」

聖「…でも、こんな私も私なので、……。これからも、よろしくお願いします…」

P「…、こちらこそ」

あやめ「ふふっ。お二人はお堅いですねー」

P「お前には言われたくない」

聖「…」ニコ

聖「えへへ」

聖(…大丈夫。だって伝えることが難しくても、……あなたから私を知ろうとしてくれるから…)


聖「プロデューサーさん」

P「うん」

聖「…私も、プロデューサーさんのこと……信じてます…」ニコ

P「…」

P「うん。分かった」

聖「はい」

あやめ「わたくしも! プロデューサー殿を信じて精一杯仕えますので!」

P「はいはい」

あやめ「あれ? なんだかわたくしにはぞんざいです?」

P「はいはい」

あやめ「ち、ちょっとー」ユサユサ



聖「…」ギュ

聖「…頑張ろう…ね」

ほたる「はい」ニコ…



・・・・おしまい

以上です。

↓前回
浜口あやめ「ニン!」 望月聖「ニン」 白菊ほたる「に、ニン…」
浜口あやめ「ニン!」 望月聖「ニン」 白菊ほたる「に、ニン…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1374251109/)

↓前々回
浜口あやめ「ニンニーン…」 モバP「?」
浜口あやめ「ニンニーン…」 モバP「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373867389/)

よかったらこちらもお願いします。話の繋がりはないに等しいです。
この謎の三人組ですが一応三つお話が書けたので満足しました。

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