リヴァイ「ゴロツキが蔓延ってる?」(43)

エルヴィン「あぁ…最近な…」

リヴァイ「んなのは憲兵団の奴らの仕事だろ…なんでまた…」

エルヴィン「…思い出さないか?」

エルヴィン「お前が調査兵団に入った時のことを…」

リヴァイ「…」

エルヴィン「あれから何年経ったか…」

リヴァイ「…」

ゴロツキってチンピラとかならず者って意味なんだな

俺荷車押す仕事してる人のことかと思ってたよ

………

青年「…」
ドン!
ゴロツキA「おい!おめぇどこに目ぇつけてんだぁ!」

青年「…うるせぇ」

ゴロツキB「チビのくせに…なめてんのか!」バキッ

青年「っ……今…俺ことをチビと言ったか…?」
ギラッ

ゴロツキC「こいつ…ナイフ持ってやがる!」

青年「…」ブシャッ!

ゴロツキB「うがぁぁ!」ドサッ

ゴロツキA「うぁぁ!!こいつ…イカレてやがる!」

ゴロツキC「頚動脈を容赦無く…」

ゴロツキA「に、逃げろぉ…」
リヴァイ「待てよ…」ブシャッ

ゴロツキA「うぁぁぁぁ…」ドサッ

ゴロツキC「助けてぇぇぇ!」

>>2
リヴァイは地下街で有名な荷車押しだったのか・・・

青年「…チッ…」

憲兵A「貴様ぁ!!人殺しだぁぁ!捕まえろぉ!」

憲兵B「おらぁ!」

少年「…」ブシャッ

憲兵B「そ…んな…」バタッ

憲兵C「よくもぉ!!」

青年「…殺す」

憲兵D「おらぁぁ!」

青年(後ろ…)

憲兵D「死ねぇ!!」バキッ

青年「ぅ…」ドサッ

憲兵C「よくも!化け物め!」バキッバキッ!

憲兵A「死ね!人殺し!」ゴスッ

青年「…」(くだらねぇ人生だった…)

青年(この世界は…腐ってる…)

??「待たんか」

憲兵A「!…指令!」

??「貴様らの上官は…事件が起き次第犯人を殺すように指導しとるのか?」

憲兵C「いえ…そういうわけでは…」

憲兵D「こいつは…Bも殺しています!しかも、全員頚動脈を!殺意があります!」

??「どかんか」

青年(…誰だ…こいつは…)

??「貴様には裁かれる義務があるんじゃ…」

??「こやつを牢に連れていくんじゃ」

憲兵A「……ハッ!」

憲兵C「…おら…立て」

………


憲兵A「おら、入れ」バサッ

青年「…」

青年(痛ぇな…肋骨にヒビか…なんで俺は生きてる…)

??「……ということじゃ…こやつはエルヴィン…お前に任せよう…」

エルヴィン「ハッ」

憲兵A「指令!」

??「下がって良いぞ」

??「こやつは調査兵団に委任することになった…」

憲兵A「こいつを生かすんですか…?」

??「どうかの…それはエルヴィン次第じゃな」

憲兵A「こいつは…仇なんですよ…?」

??「お前は…名を何という?」

憲兵A「…ナイル・ドークです」

??「ナイルよ…お前には奴の目に何が見えた…?」

ナイル「…狂気でしょうか…」

??「ふむ…わしにはな…この世界への絶望と、変革の意思を奴から感じたのだ」

ナイル「変革の…意思…?」

??「ナイルよ…貴様はいづれ大物になる…わしは目をみればわかる…」

ナイル「…ありがとうございます」

??「わしの目はどんな占いよりも当たるのじゃ」二カッ

ナイル「…」

??「わしを信じれんか…?」

ナイル「いえ!」

見てくださっているのでしょうか…

ペース上げてきますね

??「よい…下がってくれるか?」

ナイル「…わかりました…」チラッ
エルヴィン「…」
ナイル(調査兵団…ろくな成果もあげられない奴らが…)

ナイル「失礼します…」

??「エルヴィンよ、こやつは任せてよいな?」

エルヴィン「はい」

みてるよ

見てる

>>15
>>16
励みになります

??「では頼む…わしは少し野暮用があってな…」

エルヴィン「ハッ…お気をつけて…」

エルヴィン「…」

青年「…」

エルヴィン「君の名前を聞いていなかったな…」

青年「…」

エルヴィン「話す気はないか…」

青年「…」

エルヴィン「私はエルヴィン」

エルヴィン「これでも調査兵団の団長を務めている」

青年「…」

エルヴィン「また明日来よう…」
タッタッ…
青年「…」

青年「…くだらねぇ」

……
エルヴィン「やぁ…」

青年「…」

エルヴィン「名前を教えてくれないか?」

青年「…」

エルヴィン「…また来よう」

青年「…」

……

エルヴィン「やぁ」

青年「…」

エルヴィン「名前を…」
青年「お前…暇なのか…?」

エルヴィン「…これでも団長なのだが…」

青年「そうじゃねぇ…毎日毎日、ここに来て、他にやることないのかって聞いてんだ…」

エルヴィン「…やることはないな…」

青年「お前らは…壁の外で巨人と戦ってるんだろ?…そんなんでいいのか?」

エルヴィン「…」

エルヴィン「君は…この世界をどう思う…?」

青年「…腐ってる…」

エルヴィン「…」

青年「この世界は…この壁の中は醜くて、汚れていて…吐き気がする…」

エルヴィン「それは…なぜだい?」

青年「自分の利害でしか、人は動かねぇ…」

青年「あの時もそうだった…」

エルヴィン「君は、何かの為に命を賭すことが出来るのか?」

青年「…さぁな…」

エルヴィン「私は出来ない」

青年「…」

エルヴィン「私はそんなお人好しには出来ていない…」

エルヴィン「俺は生き延びる為に戦う…」

青年「……聞いてねぇよ……」

エルヴィン「すまん…少し熱くなってしまったな…忘れてくれ」

エルヴィン「また来よう」

青年「…」

……

エルヴィン「やぁ」

青年「…」

エルヴィン「昨日の続き…だが…」

エルヴィン「君は巨人をどう思う?」

青年「…人類の敵と答えれば満足度か?」

訂正

青年「……聞いてねぇよ……」

エルヴィン「すまん…少し…熱くなってしまった…忘れてくれ」

エルヴィン「また来よう」

青年「…」

……

エルヴィン「やぁ」

青年「…」

エルヴィン「昨日の続き…だが…」

エルヴィン「君は巨人をどう思う?」

青年「…人類の敵と答えれば満足か?」

エルヴィン「では、君は人と巨人…どちらが悪だと思…」
青年「人だ」

エルヴィン「…」

青年「人間はクズだ…」

エルヴィン「…君は何故人を忌み嫌うんだ?」

青年「お前には関係ねぇだろ」

エルヴィン「…確かにそうだか」

エルヴィン「君はこのままでいいのか?」

青年「…」

エルヴィン「その人間に一矢報わず、死んでも構わないのか?」

青年「…」

エルヴィン「君の過去になにがあった…」

青年「…」

エルヴィン「…また来よう…」
タッタッ…

青年「…」

(…お前の所為で!!家族はめちゃくちゃだ!)

(貴方はどうして生まれて来たの…ねぇ!どうしてよ!!)

(お前さえ居なければ全て上手く行ってた筈なのに…!!)

(死ね!死ね死ね死ね死ね!あんたなんか私の子供じゃない!!)

青年「……チッ……」

……
エルヴィン「やぁ…」

青年「…」

エルヴィン「…今日はダメだな…私は戻るよ…」
タッ
青年「……待て」

エルヴィン「…」

青年「俺は…人として扱われ無かった」

青年「俺は化け物と蔑まされ生きてきた…」

エルヴィン「…」

青年「俺はいつもゴミ扱いだ」

青年「俺はゴミを見るたびあの日を思い出す…」

エルヴィン「あの日…というのは聞いてもいいのか?」

青年「家族に殺されかけた…」

エルヴィン「…」

青年「いきなりナイフで襲って来てな…」

青年「返り討ちにした…」

エルヴィン「…」

青年「俺は人が嫌いだ…敵でしかねぇ…」

エルヴィン「…そうか…」

エルヴィン「君は…人の瞳に何を見る?」

青年「…狂気」

エルヴィン(狂気…か…)

青年「わりぃな…昔話に付き合わせて…」

エルヴィン「君は巨人を見たことがあるか?」

青年「…いや」

エルヴィン「あいつらの目には何が映っていると思う?」

青年「…人…餌…か?」

エルヴィン「君の目で確かめるといい」
チャラチャラ…ガチャ!
青年「おい…俺は犯罪者じゃないのか?」

エルヴィン「君の処遇は私に一任されているんだ、心配しなくてもいい」

………

青年「…」

エルヴィン「…」

巨人「うがぁぁぁ!!」

青年「壁の向こうには…こんな奴らが…」

エルヴィン「…もう一度聞こうか…」

エルヴィン「君には何が映ってる?」

青年「懐かしい…光景が映ってやがる…」

(あんたなんか…あんたなんか!!!)

(くたばれ!!クズ野郎!!)

青年「こんなやつをお前らは狩っているのか」

エルヴィン「あぁ」

青年「…俺にも狩らせろ」

エルヴィン「…それは人の為になるということだぞ」

青年「矛盾って訳か」

青年「構わねぇ、ゴミは掃除する為にあるんだからな…」

エルヴィン「そうか…調査兵団へようこそ」

エルヴィン「…君の名前を教えてくれないか?」

青年「名前なんてねぇ、捨てたんだ…ゴミと一緒にな…」

エルヴィン「リヴァイ…」

青年「あ?」

エルヴィン「古の文献に載っていた言葉で『矛盾』という意味だ」

青年「…」

リヴァイ「…おもしれぇ」

………

エルヴィン「懐かしいな…」

リヴァイ「昔話なら帰るぞ、用は無いんだろ?」

エルヴィン「まぁ待て、リヴァイ」

リヴァイ「あ?」

エルヴィン「…いや、なんでもない」

ペトラ「失礼します!兵長!」

リヴァイ「なんだ…会議中だぞ…」

ペトラ「その…オルオが喧嘩を止めようとして…」

リヴァイ「喧嘩?」

ペトラ「その…流行りのゴロツキ同士の…」

リヴァイ「…チッ」

ペトラ「…」

リヴァイ「ペトラ案内しろ…俺が黙らせる」

リヴァイ「エルヴィン…いいな?」

エルヴィン「あぁ…」

エルヴィン(お前の周りにあるのは本当にゴミなのか…?)
エルヴィン「フフッ…」

リヴァイ「…エルヴィン」

リヴァイ「今の俺の周りはどうやら片付いてるらしい…」

エルヴィン「長年の掃除の甲斐があったな…」

END

リヴァイの名前と掃除好きについて勝手にお話を作らせていただきました

ここまで読んでいただきありがとうございました!

またどこかで!

素晴らしい

そういやリヴァイつて矛盾って意味なんだよな

小さいのにクソ強いから『矛盾』かと思ってた

おつ
読んでほほう、となった

リヴァイ「期待の新人だと?」

というSSも制作中なので見かけたら覗いて見て下さい!

リヴァイが調査兵団預かりになった経緯の説得力が弱すぎだわ
ご都合主義ってレベルじゃない

>>40
ご指摘ありがとうございます

今回はリヴァイの名前と掃除好きというものについての話を考えるので頭一杯でそこまで手が回りませんでした

そこらへんのは続編という形で執筆中です。
そこではエルヴィンなどにスポットを当てようと思っておりますので
見かけましたら是非覗いてみてください

乙 なかなか面白い考察だと思うな
エルヴィンサイドの話も楽しみだ

まとめスレから一言言いたくてきたわ
みんな殺人鬼はないわーて言ってるぞ

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