霞「生贄の用意はできたかしら」 (9)

代行ID:02hkYsdeP

巴「いえ、それがまだ……」

春「そうそう簡単に見つかるものじゃない」ポリポリ

霞「はぁ……やっぱり今夜ははっちゃんで行くしかないのかしら……」

初美「もうアレの相手は懲り懲りなのですよー……」

霞「でも条件に合うのははっちゃんしか居ないんだもの」

初美「絶対嫌ですー!」

霞「春ちゃん」

春「りょーかい」ガシッ

初美「ひゃああああ!!」ジタバタ

巴「あの……一つ提案が」

霞「何かしら?」

巴「ネットで買ったんですけど……この本でなんとかならないでしょうか?」

霞「……コミックLO?」

巴「はい、これを供物として捧げれば、姫様に降りてくる神様もなんとか……」

霞「……できるかしら」

巴「やってみる価値はあるかと」

霞「わかったわ、とりあえず試してみましょうか」

初美(助かった……)

霞「あ、保険のためにはっちゃんは拘束しておいてね」

初美「えぇ!?」

春「わかった」

霞「さて、行きましょうか」

支援

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


霞(偶発的に絶大な力を持つ神が小蒔ちゃんに降りてきたのが、全ての始まりだった)

霞(その神は絶対的な力と引き換えに、代償として幼女を要求する神だった)

霞(そして私たちは、幼女を求めて彷徨う神を止めるために、こちらから一人生贄を捧げることで被害を食い止めることにしたのだ)

霞(そのために様々な手段を駆使して幼女を手に入れようとしたけれど、それは非常に困難なことで、結局いつもはっちゃんに相手をしてもらうことになっているのが現状)

ガラッ

小蒔「……」スー スー

霞「……寝ているわね」

巴「ええ」

霞「本当にこれで大丈夫なのかしら?」

巴「とりあえず枕元に置いておきましょう、時間もあまりありませんし」

霞「そうね」

なんかドンドンうるさいからちょっと様子見てくる

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