艦これ×モバマス 短編 (75)


キャラに違和感があるかもしれません。
独自の設定があります。
まったり更新です。

書けば出ると聞いたので書きます。
低クオリティですのでご注意を。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377408515


霧島(相討ち、か……)

霧島(景色がスローになって、意識も視界もぼやける)

霧島(それと同時に感じる痛みも徐々に消えていく、そんな感覚)

霧島(少なくとも、死ぬわけではない)

霧島(それだけは、何度も経験した感覚だから分かる)

霧島(ただちょっと……今回は被弾しすぎた)

霧島(修理にどれくらいかかるか、それは分からない)

霧島(……ああ、皆……大丈夫よ)

霧島(こんな怪我、すぐに治して戻っ、て…………)

霧島(…………)



────────
──────
────
──




霧島(…………)

霧島(……痛みが無い?)

霧島(治ったのかしら?)

霧島(それにしては何かが違うような……)

霧島(とりあえず、起きないと……)



霧島「────えっ?」



霧島(視界に映るのは見たこともない部屋)

霧島(誰かの私室にしては広すぎるし、ドックにしては機材が少なすぎる)

霧島(ここはいったい……)



?「あ、起きました?」




霧島「っ!? 誰っ!?」

?「えっと、そのセリフはアタシのセリフなんですけど……」

?「あなたこそなんで事務所の前で倒れてたんですか?」

霧島「じ、事務所……?」

霧島(どういうことなの……?)

?「まぁいいです。体に異常とか無いですか?」

霧島「……無いわ」

霧島(いつの間にか治療されてる……)

霧島(……落ち着くのよ、私)

霧島(不可解な点が多いけど、今は状況を把握することが先決)

霧島(少しでも情報を集めないと……)

霧島「あの……」

?「どうしました?」

霧島「ちょっと記憶が混乱してるみたいなの。私を見つけた状況とか詳しく教えてもらえないかしら?」

?「それは構いませんけど……えーと……?」

霧島「私は霧島っていうの」

?「霧島さんですね。分かりました」





春菜「アタシ、上条春菜っていいます」




霧島「ハルナ……」

霧島(榛名と同じ名前……)

霧島(偶然なのかしら?)

春菜「でも、霧島さん。状況っていっても大したこと無いですよ?」

春菜「朝事務所に来たら事務所前に霧島さんが倒れてただけですし」

霧島「その、怪我とかしてなかったかしら?」

春菜「いえ、見ましたけどありませんでしたね」

春菜「そのままにしておくのもアレなんで、事務所に運んでソファーに寝かせてました。これが三十分くらい前の出来事です」

春菜「後は特に……」

霧島(全然分からないわね……)

霧島「……ありがとう。情報もそうだけど助けてくれたことにも感謝するわ」

春菜「いえいえ、同志を助けるのは当然ですから」

霧島「同志?」

春菜「霧島さん眼鏡かけてますからね!」

春菜「眼鏡をかけてる人は皆同志です!」

霧島「そ、そう……」

霧島(状況もそうだけど、この子もよく分からないわ……)


春菜「とりあえずここで待ってて下さい。プロデューサーさんならどうにかできるかもしれませんし」

霧島「……記憶もまだ曖昧だし、お言葉に甘えさせてもらうわね」

春菜「もう少ししたら来ると思います。このドーナツでも食べて待ってて下さい」

霧島「……ありがとう」

霧島(……何も分からない)

霧島(夢にしてはハッキリしすぎてる)

霧島(夢じゃないとしても現実味が無さすぎる)

霧島(怪我は消えてるし、私はどうやってここまで移動したのか。そもそもここはどこなのか)

霧島(……考えても、分からない)

霧島(私、これからどうなるのかしら……?)










霧島(あ、このお菓子美味しい)


とりあえず一旦投下終了です。

こんな感じで書いていきます。

艦娘達が戦闘から離れてモバマスのアイドル達と一時の休息を楽しむ、そんな感じにするつもりです。

それではまた。


建造とドロップで霧島さんが2人来ましたー!

書けば出るは本当でした!

しかも加賀さんもドロップして万々歳です!

調子に乗って2-4突っ込んで全員大破して鉄鋼が1200くらい跳びましたが気になりません。
……ええ、本当ですとも。

続き投下していきますが間隔が空きますので雑談等はご自由にどうぞー。



霧島(ハルナと喋ったりお菓子を摘んだり)

霧島(そうやって時間を潰すこと数十分)

霧島(ついにその『プロデューサーさん』とやらは現れた)

霧島(……私の予想とは随分かけ離れていたけれど)



モバP「あなたが霧島さんですね? 春菜から事情は聞いてます。出来る限り協力しますからどうぞ頼って下さいね?」

霧島「……は、はい」

モバP「とりあえず俺のことはプロデューサーとでも呼んで下さい」



霧島(キッチリとしたスーツに似合うピンと張った快活な声音)

霧島(背丈も高くスタイルもいい)

霧島(ただ1つ、おかしい点を挙げるならば……)

霧島(本来頭があるべき場所)

霧島(そこにはアルファベットのPの形をしたナニカしかない)

霧島(被り物? それにしてはチョイスがおかしいけど……)

霧島(……何だか不安が増してくるわね。本当に大丈夫なのかしら?)



霧島「えーと、プロデューサーさん? その、私……」

モバP「安心して下さい」

霧島「え?」

モバP「記憶が戻るまでここにいていいですから」

霧島「……あ、あの」

モバP「ゆっくり思い出していきましょう?」

春菜「いいんですか?」

霧島「わ、私の話を……」

モバP「乗りかかった船だしなー。それに無一文だったんだろ?」

春菜「それはそうですけど……」

モバP「女子寮空いてるしそこに住んでもらって、家賃としてうちの年少組の世話をしてもらおう」

霧島「ハルナ? プロデューサーさん?」

春菜「まぁプロデューサーさんがそう言うならそれでいいですけど」

モバP「春菜、事務所と女子寮、それと近くのレッスン場とか案内してあげて」

春菜「了解しました!」

霧島(あ、何だか戻れない予感が……)

春菜「さ、行きましょう霧島さん!」

モバP「行ってらー」



霧島(あまりの展開の速さについていけないまま、私の腕はハルナに引かれていく)

霧島(これからどうなるのか、そんな思考を隅に追いやりながら)

霧島(私の頭の中には同じ言葉がぐるぐると回っていた)





霧島「どうしてこうなった」

春菜「霧島さん何か言いましたか?」

霧島「もう好きにして……」


本日の投下終了。

霧島さんとアイドルの日常を書きつつ他の艦娘も登場させていきます。
とりあえず北上様は確定で他は未定です。


装備は纏う感じに展開できる設定です。

質問・疑問等あれば随時どうぞ。
答えられる限り答えます。









霧島(私がこの事務所で働くようになってから早5日……)

霧島(ハルナやプロデューサーさん、事務所の人々に仕事やその他諸々の知識を教えてもらった結果、様々なことが分かった)

霧島(その中で最も重要なこと)

霧島(……この世界には艦娘が存在しない)

霧島(そして深海棲艦も存在しないから、この世界の海は驚くほど平和だ)

霧島(護衛艦も付けずに人々が船を使うという有り得ないことが、普通に起こっている)

霧島(初めて知ったときは酷く動揺したし、今でも信じきれないけど)

霧島(報道されるニュースや新聞の記事にそういった情報が一切無いこと。いくら聞いてみても誰も知らないこと。それらがその事実を如実に証明していた)

霧島(そして生まれた1つの推論)

霧島(絶対に有り得ない、そうは思うけれど……)

霧島(もしかするとこの世界は)

霧島(文字通りの意味で『別世界』なのかもしれない)






春菜「霧島さん、おはようございますっ」

霧島「おはよう、ハルナ」

霧島「今日の予定は?」

春菜「午前は収録で午後はトレーニングです」

霧島「そう、頑張ってね?」

春菜「はい、頑張りますね」

春菜「……えっと、霧島さん?」

霧島「どうしたの?」

春菜「今日の夕方、時間空いてますか?」

霧島「買い物かしら? 別に構わないわよ?」

春菜「本当ですかっ!?」

霧島「ええ」

春菜「じゃあお願いしますっ」

春菜「……約束ですよ?」

霧島「大丈夫よ、破ったりしないから。……行ってらっしゃい」

春菜「行ってきます!」



モバP「……すっかり懐かれてますね」

霧島「おはようございます、プロデューサーさん」

モバP「そのスーツ姿も板についてきてますよ?」

霧島「それ、昨日も聞きました」

霧島「いろいろ恩は感じてますけど、ここでずっと働くわけにはいきません」

モバP「冗談ですよ、冗談」

モバP「話半分で受け取って下さい」

霧島「…………」

モバP「さて、今日のお仕事なんですけど……」

モバP「年少組が女子寮の広間で遊んでいるので、そのお世話をお願いします」

霧島「……分かりました」

モバP「後で他の大人も増援に向かわせます。それまでは1人ですけど何とか踏ん張って下さい」

霧島「行ってきますね」

モバP「行ってらっしゃい」




霧島(………………)

霧島(『行ってらっしゃい』)

霧島(司令から、似たようなニュアンスの言葉を貰った)

霧島(そのたった数日前の出来事を、懐かしく感じてしまう)

霧島(…………)

霧島(話半分、か……)





霧島(……着いたわね)

霧島(考えなきゃいけないことはたくさんあるけど、これは私の『仕事』)

霧島(お世話になっている以上手を抜くわけにはいかないわ)

霧島(辛気くさい顔は駄目。相手は子供なんだから、なるべく笑顔で……)

霧島(いざ!)





霧島「皆、おはよ────きゃっ!?」




麗奈「アーッハッハッハッ!!」

麗奈「どうよレイナサマのスペシャルバズーカver2のお味は!」

麗奈「一昨日みたいに避ける暇もなかっ、た……」

霧島「……ふふふ」

霧島「ちょーっとオイタが過ぎたわね?」

麗奈「ひっ」





仁奈「き、霧島おねーさんが笑ってるでごぜーます……」

千枝「あ、あれはどちらかと言えば怒ってるんじゃないかな……」

こずえ「れいなおねぇちゃんういてるぅ……」

巴「あれはアイアンクローじゃな」

ほたる「この前は愛海さんがやられてましたね……」

桃華「……何となく理由は分かりましたわ」

紗南「見る分には面白いんだけどねー」








麗奈「イタイイタイイタイイタイッ!!」




巴「帰ったぞー」

仁奈「お帰りでごぜーますよ、おとーさん!」

桃華「お帰りなさいですわ!」

千枝「お帰りなさい、あなた。ご飯にする? お風呂にする? それとも……」






霧島(ここでの私の仕事は基本的にこの子達が遊ぶのを監視して、怪我をしないように動くこと)

霧島(離れて見守ることもあれば、参加させられることもある)

霧島(先程から見ていたけど、この子達はどうやらおままごとをすることに決めたらしい)

霧島(…………それにしても)



巴「何じゃ? 欲しいんか?」

千枝「ふぇっ……」

仁奈「き、キスするでごぜーますかっ」

桃華「は、ハレンチですわっ!」



霧島(おままごとってこんな感じだったかしら?)

霧島(やけにませてるような気が……)

霧島(まあ楽しそうだし、それはそれで良いんだろうけど……)





こずえ「この、どろぼうねこ……」

千枝「お義母様っ!?」

霧島(いや、やっぱりおかしいわね)




紗南「霧島姉ちゃん入ってよ!」

霧島「また? しょうがないわね……」

麗奈「霧島にだけは負けないわよ!」

ほたる「せ、せめて3位に……」

紗南「またガノン?」

霧島「しっくり来るのよ。何故かしら?」

麗奈「脳き……な、何も言ってないわよっ!?」

霧島「……口には気を付けなさいね?」

霧島「さ、やりましょ」

ほたる「お、お手柔らかにお願いしますっ」





霧島(この世界に来て初めて知った『ゲーム』という存在)

霧島(これが中々面白くて、実のところを言うとたくさん持ってるサナに借りてみたい)

霧島(だけどこの世界では私くらいの年齢の女性がゲームをやるのはあまりよろしくないらしく、自重している)

霧島(だからこうやって誘われるのは良い口実になるから少し嬉しい)

霧島(勝率は……まぁ、ね?)





紗南「無駄無駄ぁっ!」

麗奈「こ、攻撃が当たらない!?」

霧島「隙アリ」

麗奈「ああっ!? レイナサマのソニックがっ!?」

紗南「お、ハンマーか!」

ほたる「またピコピコハンマーです……」

霧島「つ、次があるわよ」

ほたる「もう10回連続ですよ……」

麗奈「レイナサマのクラッカーで吹っ飛びなさい!」



────────
──────
────
──




霧島「ちょっと休憩」

霧島「外の空気でも吸ってくるわ」

霧島「他の子達が危ないことしないよう見ておいてね?」

紗南「りょーかい!」

麗奈「任せなさい!」

ほたる「わ、分かりましたっ」








霧島「────ふぅっ……」



霧島(自動販売機でコーヒーを買い、近くの壁にもたれかかって空を見上げる)

霧島(今日の天気は残念ながら曇りで、おそらく夜には雨が降るだろう)

霧島(コーヒーを一口飲む)

霧島(この天気を表すかのような苦味が、舌を鋭く刺した)



霧島「────あら?」

霧島「お疲れ様、あい」

あい「そちらこそお疲れ様。援軍に来たぞ」

霧島「……助かるわ」

霧島「流石に1人では限界だったから」


あい「それにしても随分慣れてきたな」

あい「最初の頃とは大違いだ」

霧島「ふふ、ありがと」

あい「機械のほとんどの使い方を知らないなんて、どこの人間かと最初は思ったものだが……」

あい「飲み込みは早いし応用力もあるし、こんなに優秀な奴だとは思わなかった」

霧島「……それはけなしてるのかしら? それとも褒めてるのかしら?」

あい「あはは、これ以上なく褒めてるよ」

霧島「ならいいけど……」

あい「納得してくれたかい?」



霧島(返事の代わりにそっぽを向く)

霧島(コーヒーをまた一口)

霧島(そして再度あいの方を向くと、彼女は私に真摯な目を向けていた)





あい「なぁ、霧島……」

あい「仕事のノウハウを5日という短時間で身につけるなんて、もしかすると霧島にとって天職なんじゃないか?」

あい「ここでこれからも働いていくという選択肢は……無いのか?」

霧島「…………」




あい「……すまない。霧島には霧島なりの理由があるだろうに」

霧島「……いいわよ。今朝プロデューサーさんにも言われたことだし」

あい「何だ? そうだったのか?」

霧島「あら? てっきりプロデューサーさんから言われたのだと思ってたわ」

あい「いや、初耳だ」

あい「これは私個人の願望と──」

あい「──春菜の願望だからな」

霧島「……そう」

あい「……長話が過ぎたな」

あい「私は先に行ってるから、もう少しゆっくりしてから来るといい」

霧島「……あの子達のこと、お願いね」

あい「任せたまえ」





霧島「……………………」





霧島(元の世界に戻りたいと思う私)


霧島(この世界で平和に過ごしたいと思う私)


霧島(たった数日間が、私のこれまでの人生を否定しようとしている)


霧島(どちらも本心からくるものだというからタチが悪い)


霧島(考えても考えても答えなんて出せないまま)


霧島(私は残りのコーヒーをあおるように飲み干す)


霧島(そして無性に紅茶が飲みたくなった)












美優「た、ただいまっ……」

美優(まさか大雨に遭うなんて……)

美優(傘も持ってなかったから全身びしょびしょ……)

?「お帰りなさい」

?「はい、タオルです」

美優「あ、ありがとうございます……」

?「お風呂、沸かしておきました。風邪をひかれたら大変ですし、どうぞ入ってきて下さい」

美優「は、はい……」





美優(台所から良い匂いが漂ってくる。どうやら夜ご飯も作ってくれていたらしい)

美優(2日前に突然家に現れた時はびっくりしたけど、この人の雰囲気と私自身の直感を信じて良かったと思う)

美優(そのおかげで、私はこうやって久方ぶりの温かみを味わえるのだから)







美優「本当、何から何まで……」

?「居候させてもらっている身ですから……」

美優「それ以上に助かってますよ────」






美優「────鳳翔さん」

鳳翔「ふふ、どういたしまして」












光「ただいま!」

光「……どうだった?」

?「ああ、とても面白かったぞ!」

?「特に『ぞるだ』とやらが良い!」

?「あの火力…………私も提督に実現できないか聞いてみようと思った!」

光「気に入ってくれたようで何よりだ!」

光「続きは後で見るとして、ご飯を食べに行くぞ!」


?「……済まないな。ここ2日、光と光の父君と母君に頼ってばかりだ」

光「……気にしなくて良い」

光「困ったときはお互い様だからな!」

?「……この恩には必ず報いる」

光「ああ、楽しみに待ってる」





光「ところで長門さんは何食べたい?」

長門「昨日食べた旗が付いてるやつを頼む!」





投下終了。

以下、大事なお知らせです。


私情ですが書きためを作る時間がしばらく取れなくなるので一旦このスレは閉じます。

今度投下するときはこの続きから新スレで投下していきますのでご了承お願いします。

お付き合いありがとうございました。

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