男「蝉?」セミ「ガサガサ」 (30)

暑い夏のお話

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-8月中旬-

男「暑い…」

男「両親は盆で帰省してるし…」

男「金も友達もねぇ…」

ミンミンミン

男「うるせーな…」

男「とりあえず原付でスーパー行くか…」

男「おい…ガスないじゃん…」

男「こうなったら残り1週間は家で籠城するか…」

『高校生になっても馴染めずひねくれた俺が彼女に出会ったのはそんな暑い日だった…』

-夕方-

男「あ…洗濯物いれるか…」

ガラガラ

男「あ…洗濯物がパリパリだ」

ガサガサ

男「あ?なんだ…?」

セミ「ガサガサ」

男「ひっくり返って何やってんだ…」

男「暑いし家入ろ…」

ガサガサ

男「なんだよ…?」

ガサガサ

男「あ…クソっ1回だけだぞ?」

ヒョイ

男「羽欠けてるし…」

男「さっさとどっか行け…」

セミ「ガサガサ」

男「ふぅ…虫苦手なんだよな…」

-夜-

男「あ、そうだ…バイクのガス買いに行くか…」

セミ「ガサガサ」

男「おい…」

男「またかよ…もう知らないからな!」

セミ「ガサガサ」

男「うるせぇな…」

セミ「ガサガサ」

男「あ…今度こそ最後だぞ!」

ヒョイ

セミ「トコトコ」

男「飛べないのか…てか何で鳴かないの?」

-昼-

男「あ…寝すぎた」

男「そうだ…バイク復活したし、三ノ宮のアニメイト行けるな…」

ガサガサ

男「あ…この音は」

ガサガサ

男「なんだよ!」

男「何回ひっくり返ってるんだよ!」

セミ「ガサガサ」

男「クソ…キレた!」

男「くたばれ…!」ガッ

セミ「ガサガサ」

男「ああ…こうなったら…」

男「虫箱はどこだ?」

男「ほら、入れ」

ヒョイ

男「こんなんにガス使いたくねぇのに…」

ブーン

-公園-

男「暑い…」

キャッキャッ

男「あ…ここプールある公園だったな…」

男「とりあえず…」

セミ「ガサガサ」

男「ほら…木だぞ?」

セミ「ガシガサ」

男「そうだ…どっか行け!」

セミ「ガサガサ」

男「さて…帰るか」

男「何でセミなんかにここまでしてんだよ…」

男「えーっとスターターを…」

「ありがとう」

男「え?」

セミ「ガサガサ」

男「疲れてるな…俺」

ブロー

-夜-

男「(結局帰って寝てしまった…)」

男「(あのセミどうなった?)」

男「(まあ…長生きできないだろうし…)」

男「(なんか気になってきた…)」

男「あ…もう!」

ギャチャンブロー

-夜の公園-

男「確かにここに…」

男「いない…」

男「まあ…どこかに…」

?「あの…?」

男「あ、はい…(なんだ!?)」ビク

?「何か探し物ですか?」

男「いや…別に(こんな美少女が夜中に何の用だ?)」

女「えっと…なんかすみません!」

男「ああ…いや、いいですよ…」

女「よかったらあのベンチで話しませんか?」

男「え?」

-ベンチ-

少女「あの…貴方は優しい人ですね」

男「え…?」

少女「いや…お世辞じゃないですよ?」

男「俺は…優しい人間じゃないですよ…」

男「クラスでは浮くし…」

少女「それも個性です!」

男「普通、俺に話しかけてくる人なんて…」

少女「でも私は貴方に話しかけましたよ?」

男「ああ…そうですね…」

少女「私…正直に言いますね」

少女「あの」


ミス…

少女「貴方の家の庭で倒れてたセミなんです!」

男「ハハッ…ってえ?」

男「まさか…本当に?」

少女「本当に…です!」

男「(おいおい…某アニメでも恩返ししてくれなかったセミが…)」

少女「とりあえず…貴方に恩返ししに来たんです…」

男「恩返し…(駄目だ…変な事考えてしまった…)」

少女「その…何でもいいですよ?」モジモジ

男「あの…」

少女「はい…!」

男「家帰るので…」

少女「あの…私を泊めてもらってもいいですか…?」

男「ふぁ!?」

少女「その…元の姿に戻れないし…宿無しで…」

男「は、はぁ…(ドジだな…おい)」

-男の家-

少女「は、入っていいですか?」

男「あ…うん(結局話もせずバイクを押して坂の上の自宅まで上がって来た…)」

少女「広いし涼しいですね!」

男「いや、そんなことない」

少女「ご両親はどちらへ?」

男「帰省しててあと5日は帰らない…」

少女「なら…2人きりですね!」

男「お、おう」

少女「その…恩返ししに来たのに世話かけてばかりで…」

男「ああ…気にするなよ」

少女「えへへ…ありがとうございます!」

男「とりあえず…風呂行ってくるから」

少女「お風呂ですか…?」

男「ああ…そうだけど?」

少女「背中…流していいですか?」

男「ええっ!?」

-風呂場-

男「なんとか回避したけど…悪いことしたな」

男「はぁ…まず異性と裸…」

男「あぁぁ!考えるな!」

男「まず…あの娘は本当にあのセミなのか?」

男「でも状況は知ってるし…」

男「まあ…いいか」

-翌日-

少女「起きてください!」

男「ああ…もう少し」

少女「わぁー」ダキ

男「な!?」

少女「あ…すみません!」

男「ああ…気にすんな」

少女「その…今日は予定は?」

男「あ、行きたいところあるの?」

少女「私…プールに行きたいです!」

男「水着は?」

少女「うう…」

男「分かった…買いに行こう」

男「プールは明日行こう…(金が…)」

-三ノ宮-

男「結局電車で来ちまった…」

少女「多いですね…人」

男「そりゃ…都会だからな」

少女「とりあえず…水着買いましょう!」

男「おう…」

-センタープラザ-

オタク「ディフフフフフ」

少女「どうして女の子の裸の絵を見て笑っているんですか?」

男「あれは…見るな」

投稿者「うわ…Gibson買っちゃった!」

少女「あの大きな木箱を持って発狂している人は?」

男「あれは…2年間の苦労が報われた人間だ…」

男「とりあえず水着は?」

少女「ええ!いいのありました!」

男「見せてくれ…(うう…ビキニ)」

-自宅-

男「(結局お金渡して買い終わるの待つだけだった…)

少女「あの…ありがとうございます!」

男「気にすんな…」

少女「明日は楽しみですね!」

男「お、おう!」

少女「男さんはこれまでに異性とプールは?」

男「幼少期に幼馴染みと…」

少女「幼馴染みさんとは…?」

男「アイツ…いい高校行ってから絶縁状態」

少女「その…すみません…」

男「いや、市内底辺の公立高校だし…俺」

少女「頭の良さが全てじゃないですよ!」

男「髪も染めてバイク乗り回してるし…」

少女「それは個性です!」

少女「明日…幼馴染みさんも誘ってみては?」

男「いや…アイツの親厳しいし…」

少女「やるだけやりましょうよ!」

男「分かった…」

過去作は

魔王系が多いです。

女勇者「魔王城というより…舘?」
とか

まあまあ色々書いてます。

幼馴染み母「はい…もしもし?」

男「あ…男です」

幼馴染み母「一体何の用かしら?」

男「いや…幼馴染みさんは?(駄目だ…何か伝わってくる…)」

幼馴染み「お母さん…誰?」

幼馴染み母「男さんよ」

幼馴染み「ちょっといい?」

幼馴染み「もしもし?」

男「もしもし…男だけど…」

幼馴染み「なに?」

男「明日…プール行かないか…?(気まずい…てか声聞くの中学卒業して以来か…)」

幼馴染み「考えておく…」

男「そ、そっか…じゃあ…おやすみ」

幼馴染み「うん…じゃあね」

プーッ

男「うわああああ…駄目だ…」

-翌日-

少女「雨…降っちゃいましたね」

男「ああ…」

少女「プールは…?」

男「一応…開いてる」

少女「じゃあ行きましょう!」

男「な!?」

少女「幼馴染みが待ってるかも知れません!」

男「んな訳ねぇよ…」

少女「あります!」

男「え…?」

少女「直感ですけど…」

-幼馴染み家-

幼馴染み母「じゃあ仕事行ってくるから…勉強してなさいよ?」

幼馴染み「うん…」

ガチャン

幼馴染み「はぁ…バカみたい…」

幼馴染み「私はこんなの望んでないのに…」

幼馴染み「プール…男と行ったのが最後か…」

幼馴染み「今日は予備校サボろっかな…」

「水着は…どこだっけ?」

-プール前-

男「雨…すごいな…」

少女「ここですか?」

男「ああ…って」

幼馴染み「あ…」

男「来たのか?」

幼馴染み「彼女連れとか聞いてない…」プィ

男「な、な、彼女…」

少女「そ、そうですよ!私達は親戚ですから!」

幼馴染み「だと思った!」クスクス

男「なんでだよ…?」

幼馴染み「だってアンタがこんな清楚で可愛い子連れてたら誘拐だもの」クスクス

少女「か、可愛い…//」

男「なんだよそれは…」

幼馴染み「とりあえず、中入ろ!」

男「お、おう」

-プール-

男「誰もいないな…」

幼馴染み「こんな悪天候にプール来る奴らなんていないわよ…」

少女「貸切じゃないですか!」

男「(少女の水着…なんでスク水なんだよ…てか幼馴染みは意外と胸が…)」

幼馴染み「ちょっと…胸見ないでよ…//」

男「ああ…悪い」

少女「とりあえずなにしますか?」

男「ビーチバレーだろ?」

幼馴染み「3人で…?」

-プール前公園-

男「プール出てすぐに晴れたな…」

幼馴染み「結局何もできなかったわね…」

少女「私は最高に楽しかったですよ!」

男「てか幼馴染み…」

幼馴染み「何よ?」

男「その…なんで来てくれたんだ?」

幼馴染み「いや…別に」

男「俺…嫌われてると思った…」

幼馴染み「なんでよ…?」

男「中学の時に…お前の事…」

幼馴染み「あれは…いいの!」

俺は中学の時、委員長の幼馴染みにケガをさせてしまった…。

-中学時代-

男「はぁ…暇だな…」

ヤンキー1「聞いたか男?…あのマジメ委員長がよ」

男「?」

ヤンキー1「番長とヤったらしいぜ?」ケラケラ

男「おいそれ本当か?」

ヤンキー1「おいおい…落ち着け!噂だよ」

男「クソッ…」

ヤンキー1「どこ行くんだよ!?」

男「番長潰すんだよ…」

ヤンキー1「ま、待てよ!」

-番長の溜まり場-
ガハハハハ
番長「んでよ…」

男「おいテメェ…」

番長「あぁ?誰にむかって口きいとんじゃワレ!」

男「テメェだ[ピザ]!」

番長「おらヤっちまえ!」

舎弟たち「おう!」

ヤンキーたち「俺らは男に加勢するぜ…!」

ウラアアアアアアーアアア

女子生徒「キャー」

男子生徒「委員長!ヤンキーたちが!」

幼馴染み「とめないと!」

男「謝れ!」

番長「離せごラァ!」

幼馴染み「やめなさい!」

男「お前は黙ってろ!」ガン

幼馴染み「う…」ドン

女子生徒「幼馴染みちゃん…?」

男「え…おい」

結局噂だった…俺は暫くは学校を休み幼馴染みは幸い軽い気絶ですんだ…


幼馴染み「てかもう4時か…」

男「何か予定か?」

幼馴染み「母さんが帰って来るから家にいないと…」

男「ええ…ああ」

幼馴染み「その…ありがとね…」モジモジ

男「え…?」

幼馴染み「またね!」

男「また誘う!絶対に…!」

少女「あ、幼馴染みさんは帰っちゃったんですか…」

男「(何か言いたそうだったな…)」

少女「ちょっと早いけど私たちも帰りましょう!」

男「おう!」

-男の家-

男「はぁ…疲れた…」

少女「お疲れですか?」

男「ああ…ちょっと」

男「俺…幼馴染みが好きかもしれない…」

少女「告白しないんですか?」

男「ああ…今や天と地のような存在だ…」

少女「何がですか?」

男「学力だよ…」

少女「同じ大学に入れば毎日会えますよ?」

男「無理だ…アイツは…」

少女「諦めるんですか?」

男「え?」

少女「とりあえず精一杯やりましょうよ!」

男「だけど…」

少女「ああ…もう!」

男「なんだよ…?」

少女「大学に受かったら告白してください!」

男「ええ…!?」

少女「悔いを残すより燃え尽きるまでやりましょうよ!」

男「そうだな…やってやる!」

少女「その意気ですよ!」

少女「じゃあ…私散歩してきますね!」

男「おう…行ってらっしゃい」

彼女は帰らなかった…さよならも言わず…

-1年後-

幼馴染み「なんでこんな悪天候に…」

男「いいから…」

幼馴染み「仕方ないわねぇ…」

-プール-

男「やっぱり誰も…」

幼馴染み「来てるわけ…」

「あ…」

俺は幼馴染みと同じ大学で学んでいる…全てはあのセミがなく8月から…

事情により終わらせました…すみません…

次回にご期待下さい…

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