安価でアインクラッドをを100層まで攻略するスレ (966)

たまにコンマ判定あります

まずはキャラメイク
主人公はβテストプレイヤーかどうか
>>2が決めてくれ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374314469

違う、一般

いい忘れてたがSAOな
スレタイに書かなくてすまん

次に主人公のタイプを選んでくれ
パワー型、ディフェンス型、スピード型、特技型

>>3たのむ


初期能力が他より低い代わりに最初から戦闘、捜索、自己強化の
スキルパレットがオープンしており、強化に必要なポイントも他より低い

このタイプで良ければ主人公の名前を、ダメなら他のタイプを
>>5が決めてくれ

ごめん、間違えた>>7だわ

オッケー

エンドワールド組は出るのかい?

>>7
一応プレイしてるけど、出さないつもり

とりあえず主人公の名前を頼む

すまん、設定だけちゃっちゃと決めちゃう
>>16 キャラの性別と名前を決めてくれ、名前はアルファベットと愛称たのむ
>>17 キャラの性格を決めてくれ(明るめとか、おとなしいとか)
>>18 主人公の初期武器を決めてくれ
>>19 コンマ判定75以上でユニークスキル、幸運を付加
>>20 コンマ判定25以下でビーストテイマーになれる(ならないことも可能)

名前なら雨宮紗菜(あまみや さな)
ローマ字:sana
愛称:さなすけ

性格なら
元気一杯でお人好しだが、普段は他人と一線を引く。
けど、結局困っている人を見過ごせない。

クーデレ

1/4か
はい

なる

一応元々ザザさんの武器は大鎌だったな
文庫化にあたってエストックに変わったけど
設定的には片手斧からの派生だったはず

Touch……OK
Sight……OK
Hearing……OK
Taste……OK
Smell……OK

Language……Japanese

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>>25
スキルも片手斧のなんですかね?
おもいっきりユニークスキルにしようとしてました

サナ「ん……」

一通りの設定が終わり、画面が切り替わるとそこはアインクラッドだった。
一度強く拳を握り、開く。
その感覚は現実と大差ない。

サナ「これが、SAOの世界、アインクラッド……」

目の前には広大な町並み、SAOの世界が広がっていた。

サナ「まずはステータス確認っと……」

ステータスを開く。

sana HP 350 STR 14 VIT 16 AGI 10 DEX 8

サナ「こんなものね」

心なしか低い気もするが、誰と比べたわけでもない。
そのままステータス画面からスキル画面に切り替える。

ソードスキル:ワールウィンド(両手斧の基本スキル、全方位技)、グランドディストラクト(範囲技)
索敵:エネミーサーチ(敵の察知範囲拡大)
自己強化:ダーンウィンド(回避アップ)
特殊:ビーストテイマー(モンスターのティムが可能)

サナ「スキルは最初にしては充実してるみたい。ビーストテイマーはなれる人少ないらしいし……」

次に武器を見る。
しかし、そこには周りには見慣れないものがあった。

サナ「サイス……?」

サナ「おぉ……」

装備してみると、それは巨大な鎌だった。
周りと比べると、それは異質でサナは周りからういて見えた。

サナ「かっこいいじゃん!」

そんなことは気にせず、サナは町の中へと歩き出した。

サナ「まずはなにをしようかな……」

>>32
町の中を徘徊
回復アイテムなどの必需品の購入
武器を試すため町の外へ

必需品を購入しに行く

やはり先立つモノは必要不可欠だろう。
サナはアイテムショップへと向かった。

サナ「えっと、ポーションは……500コルね」

現段階の所持金は3000コル。
サナはポーションを5つ購入した。

3000コル→500コル

アイテム:ポーション 5

男「あれ? 町中を見ずに真っ先にアイテムを買いに来たの?」

サナが買い物をしていると、後ろから声をかけられる。
町中を歩いている男はみんなイケメンだが、この男も例に漏れずイケメンだった。

サナ「それがなにか?」

冷たくあしらうサナ。

男「あ、気分を害したならごめん。他のやつはほとんど町中を散策してるから、少し気になってさ」

サナ「別に気を悪くしたわけではないけど……」

男「そっか、よかった!」

男「ポーションか。最初はわりと使わないんだよな……」

サナ「そんなに敵って弱いの?」

男「まぁ、慣れればってのもあるけど、何よりモンスターの数がね……始まりの町近辺のモンスターはすぐに枯れるよ」

サナ「ああ、モンスターを倒さなきゃレベル上がらないからね」

男「そうそう! オマケに弱いからすぐに取り合いになるよ」

あははと笑う男。
その笑顔には妙な親近感をいだいてしまう。

サナ「詳しいね。βテストプレイヤー?」

男「おう! まぁ、そんな俺からのアドバイスは、ここの近辺で狩るよりも、次の町を目指すほうが建設的ってことかな」

サナ「そう。わざわざありがと」

男「気にするなって! あ、一応名前聞いてもいいかな?」

サナ「えーっと……」

>>35 どうする?
教える
教えない

教える

サナ「私のプレイヤーネームはサナだよ」

男「そっか。俺のプレイヤーネームはキリト! 縁があったらよろしくな!」

男、もといキリトは街の外への方角へ走っていった。

サナ「キリト、か……」

サナはキリトと出会った!
サナのキリトにたいする好感度が1上昇
キリトのサナにたいする好感度が1上昇

キリトとの関係が知り合いに変化しました

サナ「大体、お昼ぐらいかな」

サナ「空腹まで再現しなくてもいいと思うんだけどな……」

サナ「さて、ナニしようかな」

>>38 なにをする?

とりあえず外でモンスターを狩る
お昼ごはんをたべよう!
町の中を見て回ろうかな

昼ごはん

サナ「お昼にしよう。どんな感覚なのか知りたいし」

広場の掲示板で場所を確かめる。
ここからそんなに遠くない場所に朝食を取れるような場所がある。

サナ「ここにしよう」

サナは目的地へと向かって歩き出す

ゲーム開始直後にログインしてからまだそう時間は経過していないにもかかわらず、店内は賑やかだった。

サナ「ん……」

だされた料理を口に運ぶサナ。
口内になんとも言えぬ旨味が広がる。

サナ「こっちの世界で食事して、満腹になってからログアウトすれば良いダイエットにならないかな……」

なんとなく思いついたことだが、それはそれで名案なような気もしてきた。

サナ「それいいよ、絶対痩せれる。完璧」

一人でウンウンと頷いていると、目の前に一人の男が座ってきた。

男「悪いね、生憎満席で、アイてる席がどこも相席なんだわ」

その男は色黒で筋骨隆々な青年だった。

サナ「別にいいけど、他にもあいてるんじゃないの?」

男「迷惑だったか? たまたま目についただけなんだがな……」

そういって男はふさふさの髪をいじった。

サナ「別にいいけど……」

>>41 選んで
もう食べ終わるから
私は気にしないし

私は気にしないし

サナ「私は気にしないし」

男「おお、そうか! 悪いね。俺はエギルってんだ、よろしく」

男、もといエギルは白い歯を光らせて笑った。
この人は本当に日本人なのだろうか。

サナ「私はサナ……」

少し悩んだあと、サナは続けた。

サナ「よろしく」

エギル「おお、よろしく!」

エギル「ここの飯もまぁまぁ上手いんだが、やっぱり醤油や味噌、マヨネーズやケチャップなんかの調味料も欲しいな」

サナ「それはわかる。でも、ログアウトすれば普通にご飯食べれるわけだから、あまり重要でもない」

エギル「まーな。ただ、いつもあるものを使えないってのはなんかモヤモヤするぜ」

サナ「気持ちはわかる。私も塩が使いたい」

エギル「塩ならにたよーなのがあるじゃねーか」

サナ「ちょっとしたジョーク」

エギル「なんだそれ」

ワハハとわらうエギルと少し恥ずかしそうなサナ。
二人は昼食をとった。

エギル「さて、俺は一度外に出てみようと思うってるんだが……」

顎をなぞりながら言い、こちらを見るエギル。

サナ「私は……」

>>45 どうする?
外に出てみる
町を見て回る

外に出てみる

サナ「一通りすることはしたし、一度外に出てみる」

少し考えたあと、サナはそう決めた。

エギル「おお、そうか! なら一緒に行こう」

サナ「まぁ、いいけど……」

二人は門の外へと向かった。

外に出ると草原が広がっていた。

サナ「草のいい匂い……」

風にのって草の匂いが鼻孔をくすぐる。

エギル「こりゃすげーな……細部までしっかりと表現されてやがる」

サナ「とりあえず近辺を捜索してみましょう」

エギル「了解だ」

二人は捜索を開始した。

エギル「さっきから気になってたんだが、その武器なんだ?」

敵を倒しながら道を歩いていると、サナの背中の武器を指さしエギルが言った。

サナ「これはサイス。両手斧のカテゴライズみたいだけど……かっこいい?」

頭を少しかしげエギルに問いかける。
その問いかけにエギルはすこしたじろぎながら

エギル「かっこいいにはかっこいいんだが、町中ではそんな武器持ってるプレイヤーは疎か、店でも見かけなかったぞ?」

サナ「それは私も思った。ひょっとしたら珍しいものなのかも? でもエギルには関係ないね」

エギル「ひでぇな……」

苦笑いするエギルに少し自慢げなサナ。
外は夕焼けに染まっていた。

サナ「そろそろログアウトするね。時間も時間だし」

ある程度時間が経過したあと、サナは立ち止まりエギルに言った。

エギル「町まで戻らなくていいのか?」

サナ「ココらへんの敵は弱いからね。多分大丈夫。それになんでか一撃で敵倒せちゃうし」

エギル「たしかに要らない世話だったかもな」

頬を掻くエギルにサナは振り返り微笑んだ。

サナ「そんなことないよ。わざわざありがと」

エギル「お、おう。そうだ、ログアウトする前にフレンド登録だけしとかないか?」

サナ「……そんなに仲良くなったっけ?」

エギル「嫌ならいいが……」

サナ「ははっ、嫌なわけないじゃない。まぁ、いきなり迎えの席に座ってきた時は一回逃げようって考えたけど」

エギル「ひでぇなおい!」

フレンド登録を済ませたあと、サナはログアウトしようとメニューを開く。

サナ「あれ、ログアウトボタンがない……」

エギル「なんかのバグか?」

サナ「それならプレイヤー全員を強制ログアウトさせればいいだけだし……」

エギル「アナウンス一つ無いなんてのはおかしいな」

サナ「とりあえず、一度町まで戻って--------」

ゴーン! ゴーン! ゴーン!

その時、大きな鐘の音がなりその後、まったく想像していなかった事実を知らされる。
この日、全てのプレイヤーは、この世界に囚われたのだった。

サナはエギルと出会った。
サナのエギルにたいする好感度が8上昇した。
エギルのサナにたいする好感度が10上昇した。
エギルとの関係が知り合いになった。

とりあえずここまでで
世界の茅場晶彦の説明はめんどいので省略
次回は全員リアルな顔で説明終わった次の日くらいからスタート

酉つけました

エギル「またプレイヤーが脱落したらしいな」

サナ「こっちも聞いた。石碑からどんどん名前が消えてるみたい」

エギル「やけくそになって戦うやつや、仲間割れして自滅する奴までいるからな」

サナ「こんな状況じゃ無理もない……」

あれから一週間、エギルとサナはとりあえず一緒に行動していた。
各々情報を集め、最初にあった店で話していた。

サナ「町中を歩いて思ったのは、男性が格段に増えたね」

エギル「……仮想空間の中でくらいってことじゃないか?」

サナ「現実つきつけられちゃったんだけどね……ハゲだし」

エギル「俺のことはいいんだよ!」

サナはエギルの頭を見て同情した。
仮想空間の中でくらいふさふさでいたかったのだろう。

サナ「とりあえず今できることをやらなくちゃね」

エギル「100層か……遠いな」

サナ「ボスには一人じゃ勝てないってことがわかってる分、最初よりは前進してるよ?」

エギル「まぁ、そいつが消えたからなんだけどな」

暗い雰囲気になる二人。
少なからず二人にも精神的ショックの色が見えた。

サナ「じゃ、私は受けてるクエスト消化してくるね」

エギル「おまっ、いつの間に!?」

サナ「情報集めのついでに受けてたの。とりあえずなんかあったらコールして」

エギル「おう……死ぬなよ?」

サナ「……努力する」

サナは微笑んで店を出て行った。

エギルと過ごした
サナのエギルにたいする好感度が1上昇
エギルのサナにたいする好感度が2上昇

サナ「さてと、どうしようかな……」

>>62 選んでくれ
クエストの消化
近辺の捜索とアイテム回収
次の町を目指す

まずはクエスト

サナ「とりあえずさっき受けたクエストを消化していこう」

クエストメニューを確かめる。

クエスト:フレンジーボアの5体討伐
フレンジーボアのドロップ品の牙を3つ届ける
次の町までの到達

サナ「ボアを狩ってればいいみたいね。レベル上にもなるし、早く終わらせましょう」

サナ「んー、みんな一撃で倒せちゃう」

サナが鎌を振れば範囲内にいたボアはみるみるうちに光になって消えていく。

サナ「最初の町付近だし、コレが普通なのかな……」

武器の威力を確かめるために装備を確かめる。

サイス:ATR+50 吸魂

サナ「吸魂?」

なにかと思い、スキル画面を開き、アクティブスキルを確かめる。

スキル:吸魂(自分レベル-5のモンスターを一撃死させる。また、攻撃の際与えたダメージの半分の値、自分のHPを回復する)

サナ「これか……」

フレンジーボアのレベルは1、サナのレベルは6だった。

とりあえずここまでで
酉のテストがてら少し進めました

サナ「とりあえずクエストは終わりかな……」

手元には牙が8つほどある。
鎌を振れば敵か四散していくため、狩りは難なく進んでいた。

サナ「とりあえず報告して、明日になったら次の町を目指そうかな……」

暗くなりだした空を見上げ、そうつぶやいてからサナは始まりの町へと戻っていった

サナ「報告おわりっと」

報酬のポーションと解毒結晶、そして少しばかりのコルを手にサナは宿を目指していた。
ポーションは今後必要になってくるだろうし、コルはこのゲームにおいて更に重要だろう。
解毒結晶は店には並んでいないものなので、序盤は希少価値が高いものかもしれない。
そしてなにより、

サナ「キラキラしててきれいだなー」

その外形はサナを楽しませた。

宿に着き、受付を済ませると広場にはエギルが居た。

エギル「よぉ、サナ。今帰りか?」

手を上げ、サナに声をかけるエギル。

サナ「そう。クエスト終わらせて、ついでに軽くレベルをあげたの」

エギル「えーと……レベルは7か。先を越されちまったな。俺は6だ」

こちを見てから答えるエギル。
わかれた時よりもレベルが上がっているので、エギルもクエストを消化したか、レベルをあげたのだろう。

エギル「どうだ、この世界には馴れたか?」

まだ不安の残る目でサナを見つめるエギル。

サナ「こんなすぐには馴れれないよ。楽しむ努力はするけどね」

エギル「たしかに、こうなっちまったら楽しむほうが得策かもな」

ハハッとわらうエギルに頷くサナ。
二人はお互いに少しは信頼しあっていた。

エギル「ところでサナはこれからどうするんだ? 俺は明後日くらいにここを出るつもりなんだが」

サナ「私は……」

>>72 選んでくれ

私は明日にここを出る予定
明日一日はゆっくりする予定
もう少しはじまりの町に留まる予定

明日でる

サナ「私は明日にはでる予定このあたりは一通り探索したから」

エギル「そうか……わかった。俺も後から追いかける。また会ったらよろしくな」

サナ「またあったらって、フレンドなんだからコールすればいつでも会えるじゃない」

エギル「いつでも会えるわけじゃないさお互い、いろいろあるだろうしな」

サナ「そう? まぁ、よろしく?」

エギル「おう」

エギルと話した。
サナのエギルにたいする好感度が5上昇
エギルのサナにたいする好感度が8上昇
エギルとの関係が変化しました

知り合い→友人

サナ「この一週間、いろいろあったなー……」

サナ「これ、現実なんだよね」

サナ「寝て起きたら元の世界なんてことがないこともわかってるんだけど」

サナ「そういうことばかり考えちゃうな……」

サナ「んー……」

>>74 なにを思い出す?
エギルについて
βテスターのキリト
自身のスキルについて

ミスった
直下でお願いします

サナ「えーと、やっぱり確認しとかなきゃいけないのは鎌についてだよね」

サナの武器である鎌は両手斧のカテゴライズである。
武器である鎌の熟練度は存在せず、また専用のソードスキルも存在しないと思われる。
しかし、武器の鎌自体にスキルが付与されており、その装備をしている間のみ発動するアクティブスキルである。
鎌を使い続けると、両手斧の熟練度が上昇していき、習得するソードスキルも両手斧のものとなる。
しかし、鎌という武器は希少なものであり入手方法もわかっていない。
また、鎌はサナ以外の者には扱えない。
サナが初期状態で所持していたのは彼女が公式サービス開始から666人目の登録者であるためである。
ユニークスキルとユニーク武器の中間の存在であり、試験的に導入されたものと思われる。

サナ「さてと、どんなに用意しても消えるからかさばらなくていいわね」

必需品を揃え、身なりをチェックした後サナは宿を出た。
前を見るとエギルが外で待っていた。

エギル「もう行くのか」

サナ「ストーカー?」

エギル「んなっ!? 違う違う!」

予想外の返しにたじろぐエギルだが、否定をするとこう続けた。

エギル「なんでも最近、始まりの町からつぎの町までの間にNMが出たらしい」

サナ「NM?」

エギル「ああ、名前はビッグスパイダー。名前の通り巨大蜘蛛らしい。倒せないこともないだろうが、出来れば戦うなよ」

サナ「わざわざありがと」

エギル「気にするな、じゃーな」

軽く会話をした後、エギルは宿へと入っていった。

サナ「NMか……」

>>79 これからどうする?

街道を進みNMを狩る
迂回して町へ

迂回して街へ

サナ「危険なのは良くないよね。エギルも言ってたし。なにより万が一死んだら目も当てられない」

サナ「迂回、になるかな」

マップを広げ、草原を突っ切る形になることを確認するサナ。
街道より敵は増えるだろうし、場合によっては複数の敵を相手に戦闘することも有る。
準備は万全だが不安がないと言ったら嘘になる。

サナ「なんとかするしかないか……」

背中の鎌に触れると、サナは街の外へと歩き出した。

サナ「本来通る道じゃないわね、これ」

サナはモンスターを倒しながら進んでいるが、敵の数がなかなかに多い。
鎌のスキルにより、一撃死をするモンスターも中に入るが、こうも数が多いと気も滅入る。

サナ「そもそも女の子の武器じゃない。なに鎌って」

サナ「アイテム欄がめちゃくちゃだ……あとで整理しないと……」

サナ「あ、もうちょっとでレベル上がりそう。町まででレベル上がったらいいなーくらいの気持ちで行こう」

迂回しているため、時間はかかる上、モンスターも多い。
サナ一人では精神的にキツイものがある。

サナ「エギルとくればよかったかな……」

多少は公開しないでもないが後の祭り。
長い道のりを着実にサナは進んでいった。

サナが街についたのは空が暗くなってからだった。
最初の町よりは小さいが町中はきらびやかでどこからか音楽が聞こえてくる。
疲労困憊状態のサナは宿で一室を借りると、死んだように眠りについた。

現在のレベルは9であり、正規の道を通らなかったためか連戦に連戦を重ね、βテスター真っ青のレベリングを見せた。

サナ「昨日はつかれた……身体的疲労感はなくても精神的疲労感はどうにもできないからね……」

町中は昨日の夜とは打って変わって穏やかだった。
いそいそと人々は町中を走り回っている。

サナ「んー……」

サナは大きく伸びをすると、これからの行動を決めることにした。

>>90 これからどうする?

町中を見て回る
受けれそうなクエストを探す
腹が減ってはなにもできないので朝食

腹が減ってはなにもできないので朝食

サナ「お腹へったから朝食にしよう」

そう決めてからのサナの行動は早かった、露店街で簡単なものを少量ずつ購入し食べ比べた。

サナ「あんまり美味しいものはないね。やっぱりちゃんと調理したのじゃなきゃダメなのかな」

うーん、と唸った後、サナは手の中にある食品を口の中に放り込んだ。

サナ「また人が減った」

町の掲示板には更にプレイヤーが減ったことが書かれていた。
ここ毎日、プレイヤーは減り、その知らせがない日はない。

サナ「帰らなきゃ、絶対に……」

サナは強く拳を握り、決意を新たにした。

サナ「まだ時間はあるわね。なにしようかな?」

>>93 どうする?

町中を歩きまわる
町近辺の捜索
明日に備えて寝る

町近辺の捜索
まだ朝食食べてすぐならレベル上げ

基本的には町での行動安価は3度までおこなえる
寝るの安価は基本的には町での安価行動を途中で終了させるために使います

サナ「とりあえず近辺の捜索かな」

街の外に出るとサナは街の周りの地形と何かアイテムがないかを調べた。
此処に出るフィールドモンスターはコボルドや小動物系のモンスターだ。
レベルは6で、鎌のスキルでは即死させることはできない。

サナ「む……一発じゃ死なないか……」

さすがに初期武器では一撃では倒せないモンスターが現れ出す。
サナはその中でもひときわ目立つモンスターを見つける。

サナ「コボルド2体に巨大なコボルド……名前はコボルド・ロード?」

巨大なコボルドの上には名前がある。
おそらくNMだろう。

サナ「倒せなくはないと思うけど……どうしよう」

>>97 戦う? 戦わない?
なお、このモンスターはクエストで必要な素材をドロップするクエストモンスターなので弱めです
階層ボスとNM&取り巻きと戦う場合は安価を取り入れた戦闘になりますので戦う際は注意

とりあえずここまでで。
安価は直下でお願いします。

サナ「よし、戦ってみよう」

戦うことを決めたサナは鎌を強く握りしめ、戦闘態勢を取る。

コボルド・ロードもそれに気がついたのか、3体のコボルドに指示をし、こちらに向かってきた

サナ HP 850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP2000
コボルド HP500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中
スキル (スキルを使用します)
ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター コボルド3体 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター コボルド2体 平均180)コンマ20以上で命中
ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ
道具(道具を使用します)
ポーション8(体力を2000回復)
解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

サナのワールウィンド!
コボルドAに235のダメージ
コボルドBに256のダメージ
コボルドCに248のダメージ

コボルドABCの攻撃!
サナに合計84のダメージ

コボルド・ロードが戦闘に加わった!

サナ HP 766/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 2000/2000
コボルドA HP 265/500
コボルドB HP 244/500
コボルドC HP 252/500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム2) 使用不可
-----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター コボルド2体 平均180)コンマ20以上で命中
-----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

00、99はクリティカルで2倍のダメージにしますね
あと、グランドディストラクトをコボルド二体orコボルド・ロード&コボルドAに変更で

サナのグランドディストラクト!
コボルドAに200ダメージ
コボルドCに178ダメージ

コボルドABCの攻撃!
サナに70のダメージ

コボルト・ロードの攻撃!
サナに84のダメージ

サナ HP 612/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 2000/2000
コボルドA HP 65/500
コボルドB HP 244/500
コボルドC HP 74/500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム1) 使用不可
-----グランドディストラクト(クールタイム2)使用不可
-----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

ダーンウィンドはコンマ80以下でも回避はアップします

サナのダーンウィンド!
判定に成功! 効果が増大する!
次以降、コンマ60以上で敵の攻撃を回避!

コボルドABC & コボルド・ロードの攻撃!
サナに126のダメージ

サナ HP 486/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 2000/2000
コボルドA HP 65/500
コボルドB HP 244/500
コボルドC HP 74/500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター コボルドABC & コボルド・ロード 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
-----グランドディストラクト(クールタイム1)使用不可
-----ダーンウィンド(残り効果5ターン)使用不可

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

吸魂のライフドレインって即死させないと効果無い?

>>113
吸魂なので一応刈り取らないと効果はないってことで

サナのワールウィンド!
しかし当たらない

コボルド・ロードたちの攻撃!
サナに120のダメージ

サナ HP 366/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 2000/2000
コボルドA HP 65/500
コボルドB HP 244/500
コボルドC HP 74/500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム2)使用不可
-----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター コボルドAB or コボルド・ロード&コボルドC 平均180)コンマ20以上で命中
-----ダーンウィンド(残り効果4ターン)使用不可

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

グランドディストラクト
コボルドA コボルドC

>>106のクリティカル率2%ってのは高い方なの?MMORPGやったことないから分からん

安価なら下

>>117の範囲攻撃はできないので安価下で実行

サナのグランドディストラクト! 判定に大成功!
コボルド・ロードに400のダメージ
コボルドCに380のダメージ

コボルドCを倒した!

コボルド・ロードたちの攻撃! ダーンウィンドの効果により体が軽い!
サナは攻撃を躱した。

クリティカル効果により次手のみコンマ40以上で攻撃を回避!

サナ HP 366/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 1600/2000
コボルドA HP 65/500
コボルドB HP 244/500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム1) 使用不可
-----グランドディストラクト(クールタイム2)使用不可
-----ダーンウィンド(残り3ターン)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

>>119
大抵は2倍くらいかと……

サナの攻撃!
コボルドロードに115のダメージ

コボルドロードたちの攻撃! ダーンウィンドの効果により体が軽い!
サナは攻撃を躱した。

サナ HP 366/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 1485/2000
コボルドA HP 65/500
コボルドB HP 244/500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター コボルドAB or コボルド・ロード&コボルドB 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
-----グランドディストラクト(クールタイム1)使用不可
-----ダーンウィンド(残り3ターン)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

と、忘れてたけど一体倒したからHP回復するんじゃ…

サナのワールウィンド!
コボルド・ロードたちに250のダメージ

コボルドBを倒した!

コボルド・ロードたちの攻撃!
サナに100ダメージ

サナ HP 266/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 1235/2000
コボルドA HP 65/500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド((クールタイム1)使用不可
-----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター コボルド・ロード&コボルドA 平均180)コンマ20以上で命中
-----ダーンウィンド(残り1ターン)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

>>128
吸魂の能力で倒した場合体力が回復するっていうスキルです
正直戦闘じゃあまり使えないスキルです
まぁ、初期武器ですし……

ありますね
その都度装備を変えなきゃならないのは難点ですが……

サナのグランドディストラクト!
コボルド・ロードたちに188ダメージ

コボルドCを倒した!

コボルドロードの攻撃!
サナに78ダメージ

サナ HP 188/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 1297/2000


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター コボルドAB or コボルド・ロード&コボルドB 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
-----グランドディストラクト(クールタイム1)使用不可
-----ダーンウィンド(残り3ターン)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

イベント発生!
増援(コンマ20以下でキリトがコンマ20以上でエギルがきます)
増援を使わないことも可能

コボルドロード「アァアアアア!」

サナ「……っ!」

コボルドロードに弾き返されるサナ。
すでに体力はレッドゾーンにまで到達している。

サナ(このまま死ぬのかな……)

取り巻きを倒したといえど肝心のコボルドロードはまだ半分以上体力ゲージが残っている。
このまま戦えば先に力尽きるのはサナだろう。

サナ「スキルもクールタイムのせいで上手く使えないし、レベルがそんなに離れてないから鎌のスキルも発動しない……っ!?」

サナは突然体が重くなる感覚を覚える。
ダーンウィンドの効果が切れたためである。

コボルドロード「アァ!」

コボルドロードがサナを貫こうと武器を振り下ろす。

???「うらぁ!」ガキン!

サナ「うっ……?」

衝撃に身構えていたサナの頭上を斧が通りぬけ、コボルドロードの武器を弾いた。

???「サナ! 今だ!」

サナ「はぁああああ!」

後ろの声に言われるがまま、無防備になっているコボルドロードにソードスキルを叩き込んだ。

パートナーのサポートによりダメージ上昇
コボルド・ロードの無防備による強制クリティカル

サナのワールウィンド!
コボルドロードに830のダメージ

コボルド・ロードは動けない!

サナ HP 188/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂

コボルド・ロード HP 467/2000

エギル「よう、大丈夫か?」

両手斧を構えたままエギルはサナに声をかける。

サナ「大丈夫に見える?」

エギル「大丈夫に見えたら助けになんか入ってないだろ」

サナ「ありがと」

エギル「お礼はこいつを倒してからだ」


サナ HP 188/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂
エギル HP980 STR 35 VIT 18 AGI 12 DEX 20

コボルド・ロード HP 467/2000



直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム2) 使用不可
-----グランドディストラクト(範囲技 平均180)コンマ20以上で命中
-----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

エギルがサポートしてくれます
攻撃の際、エギルが追加攻撃を行い、コンマ60以上で代わりに攻撃を受けてくれます

サナはポーションを使用した
キズが癒えていく!
サナはHPが2000回復した

エギルの攻撃!
コボルド・ロードに230のダメージ

コボルド・ロードの攻撃!
エギルがサナの前に出る
エギルに53のダメージ

サナ HP 850/850 STR 28 VIT 20 AGI 15 DEX 15 +STR 50 吸魂
エギル HP927/980 STR 35 VIT 18 AGI 12 DEX 20

コボルド・ロード HP 237/2000



直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

スキル (スキルを使用します)
-----ワールウィンド(クールタイム2) 使用不可
-----グランドディストラクト(範囲技 平均180)コンマ20以上で命中
-----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ

道具(道具を使用します)
-----ポーション8(体力を2000回復)
-----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(次にうけるダメージを減らします)

待機(次の攻撃に備えます クールタイム2減少)

エギルがサポートしてくれます
攻撃の際、エギルが追加攻撃を行い、コンマ60以上で代わりに攻撃を受けてくれます

サナの攻撃!
コボルド・ロードに120ダメージ

エギルの攻撃!
コボルドロードに116ダメージ

エギル「よし、トドメさせ、サナ!」

サナ「了解!」

サナの攻撃!
コボルドロードに120ダメージ

コボルド・ロードを倒した!

コボルド・ロードの紋章(クエストアイテム)を手に入れた!
サナのレベルが上った
9→10

エギル「ふー……終わったか」

深く息を吐くエギル。

サナ「どうして此処に?」

サナはその隣に座りエギルに聞く。

エギル「街についたんで挨拶がてら会いに行こうと思ったら、現在地がフィールドでな」

サナ「ああ……ストーカー?」

エギル「命の恩人にそれかよ」

エギルは少し呆れたように笑う。

エギル「とりあえず町に戻ろう。疲れたろ?」

サナ「心臓が早鐘を打ってる。心臓なんてないのにね……」

エギル「…………」

二人は街へと戻った。

エギルに助けられました。
サナのエギルにたいする好感度5が上昇しました。
エギルのサナにたいする好感度が3上昇しました。

今回はここまでで
思ったより戦闘が長引きますね
ちょいちょいミスが有ったのは温かい目で見逃してください……

エギル「いやー、飯なんかおごってもらって悪いな!」

サナ「悪いと思ってる人の食べ方じゃないよね。別にいいけど」

サナとエギルの二人は宿で夕食を食べていた。
エギルの前には3品、サナは水だけだ。

エギル「食わないのか?」

サナ「食べなくても死なないし……というか死にかけたのがいまさらになって効いてるかな」

エギルの問いかけにため息をまじりに答えるサナ。

サナ「ほんとにありがとう」

そしてエギルの顔をみてお礼を言った。

エギル「気にするな。まぁ、俺が死にそうな時は逆に助けてくれ」

サナ「絶対助ける」

エギル「おう。さてと、飯も食ったし俺は部屋に戻るな。会計よろしく!」

サナ「……忘れてた」

エギル「あ、そうそう。なんでもこの村にはそいつに合った武器を作ってくれる鍛冶屋がいるらしい」

エギルは席から離れ際にサナに向き直る。

エギル「まぁ、店売りの武器をクエストで手に入れれるってだけなんだが、鎌なんて特殊な武器を使ってるお前にはお得なクエストじゃないか?」

鎌は店売りはしておらず、この情報はサナにとってはこの上ない朗報だった。

サナ「なるほど。行ってみるよ」

エギル「おう。場所は……この辺りだ」

エギルはマップを広げながらその一角をを指さす。

エギル「それと……」

サナ「まだ何かあるの?」

エギル「ああ、この街にビーストテイマーの短剣使いがいるらしい。たしかお前もビーストテイマーだったよな? 案外息が合うかもしれんぞ?」

サナ「ビーストテイマー……そういえばティムのやり方ってしらない」

ビーストテイマーの噂に自身のビーストテイマーの技量について考えるサナ。
結論は悲しきかな、全くといっていいほどビーストテイマーについての知識がなかった。

エギル「おいおい、大丈夫なのか? それで……って痛てぇ!」

呆れたようなエギルにサナは軽く蹴りを入れると部屋へと戻った。

サナ「さて、どうしよう……」

直下で安価
これからどうする?

鍛冶屋に行こう
噂を確かめよう
エギルについていってみる

サナ「同じビーストテイマーなら仲良くなれるかも?」

サナ「あわよくばテイムの技術を……っていっても期待はできないかも」

サナ「とりあえず明日は噂の真偽を確かめよう」

サナ「どこにいるのかな……」

直下安価
情報を集めよう! どこを探す?

商店街
広場
宿

サナ「広場にきたけど……」

あたりを見回すがそれらしい人は見当たらない。
そもそもビーストテイマーと言えどテイムしてるとは限らないので短剣使いを探すことになる。
そうなると絞り込みがなかなかできない。

男「おい、きいたかよ?」

男2「ああ、例のビーストテイマーだろ? この世界じゃ珍しいよな」

男「魔物使いだしな。少し憧れるぜ」

男2「しかも可愛いらしいぞ」

男「まじか。まぁ、生きるので精一杯な現状、可愛いとかは気にもならんがな」

男2「そういうなっての。少しは心に余裕持たないと自滅するぞ?」

男「……小さい女の子じゃなければなぁ」

男2「知ってんじゃねーか!」



サナ「……小さい女の子のビーストテイマーね」

ビーストテイマーのうわさ話を聞いた!

直下安価
どこを探そうか?

商店街
宿
外へとつながる門付近

サナ「外に出るならここを通るはず……少し待ってみよう」

サナは近くのベンチに腰掛けた。



女「鍛冶屋でビーストテイマーだって言われてた女の子が、さっき外でイノシシ狩ってたわね」

女2「ああ、あの可愛い子ね」

女「でもすこし可哀想よね。鍛冶屋でビーストテイマーなんて言われちゃったせいでじわじわ噂が広がってるみたいだし」

女2「そういえば最近良く聞くようになったわね」

女「狙ってる奴もいるみたいだし……」

女2「こんな状況でよくそんな考えが起きるわね」

女「男なんてみんなそんなもんよ」

女2「怖いわねー」



サナ「……自分にあった武器を作ってくれる鍛冶屋は余計なことを言うみたいね」

ビーストテイマーの情報を集めた!
噂の原因を突き止めた!
発見率が上がりました!

直下コンマ判定 ビーストテイマーの少女を見つけろ!
コンマ60以上で発見

サナ「ん……あれは」



シリカ「……疲れた」←小さい

シリカ「うぅ、なんか最近見られてる気がしますし……」←みんなに見られてる

シリカ「短剣だから時間もかかっちゃうし」←短剣使い

シリカ「そういえば見られるようになったのは鍛冶屋でビーストテイマーって言われてからのような」←ビーストテイマー



サナ「みつけた!」

シリカ「ふえっ!?」

詰め寄るサナにうろたえるシリカ。
噂はほんとうだったのだ。

シリカ「サナさんもビーストテイマーなんですか!」

サナ「そうなんだけど、テイムの仕方がわからないし、普通に戦ってるから……」

二人は宿で話していた。
シリカに声をかけてきた初めての女性ということで、シリカは心なしか少し安堵しているようだった。

シリカ「私もわからないんですよね……」

サナ「だよね。情報が少なすぎて。シリカちゃんは小さいのにたいへんでしょ?」

シリカ「それはもう! 毎日朝起きるたびにここは家じゃないんだって思っちゃいますし、この先どうなるかもわからないですし……」

サナ「うん……」

シリカ「なにか動いてないと、不安で潰れそうになるんです……それに、お金がなければナニもできないので」

サナ(そうだよね。まだまだ小さいのにいきなりこんな世界に閉じ込められて……)

泣きそうになっているシリカを見て、サナはどうすればいいのかわからなくなる。

シリカ「わたし……おうちに、帰りたいです……うぅっ……」

気がつくとサナはシリカの手を握っていた。

サナ「私とお友達になってください!」

サナが必死に考えた末の答だった。

シリカ「おともだち、ですか?」

サナ「私じゃ貴女の不安を取り除いてあげる事はできないかもしれないけど、それでも多少は軽くしてあげられる」

サナ「でも、めいわくじゃなかったら、だけどね?」

サナはシリカに微笑みかける。
最初は戸惑っていたシリカだったが、涙を拭いサナを見ると笑顔で答えた。

シリカ「こちらこそおよろしく願いします!」

シリカと出会いました!
サナのシリカにたいする好感度が10上がりました
シリカのサナにたいする好感度が10上がりました
シリカとの関係が変化しました
他人→知り合い

二次創作だし改編はいいんだけど、一応原作では、
ビーストテイマーは(同種族のモンスターを殺さず)(尚且つごく低い確率の当たりモンスターに)(特定の餌などを与えて)ようやく出来るもの。
適正などは無く、モンスターを仲間に出来たものの総称がビーストテイマーだぞー。

シリカ「私はしばらくは此処にいますね」

サナ「わかった。なにかあったらメール頂戴ね?」

その後二人は軽く会話をしてわかれた。
シリカはしばらくは此処にとどまるらしい。
それはこの世界になれる為らしい。
まだまだ戸惑うことも多く、何より気持ちの整理がうまくつかないシリカ。
そんな彼女を支えたいとサナは思った。



今後、階層をクリアしてもシリカはここにとどまります。
定期的に会いに来たり、メールに返信したりしましょう。
シリカの好感度を上げていけばモンスターをテイムするイベントがおきます。
そのイベント後、シリカも上の階層を目指し出します。

>>182
すいません、知りませんでした
最初に決めちゃって今更かえるのもあれなんでこのままで行きますね

とりあえずここまでです
まだ、一層すら攻略していないという現実……

エギル「おい、サナ!」

朝起きて宿の広場に出てきたサナを一番にエギルは出迎えた。
その手には本が握られている。

サナ「朝早くからご苦労様。何か用?」

あくびをしながらエギルの元へと近づく。

エギル「おう、実はさっきアイテムショップに言ったんだが、こいつがおいてあったんだ」

そういってエギルはサナに本を手渡す。

サナ「えーっと……エリア別攻略本?」

その本の名前はエリア別攻略本。
表紙の下部には【大丈夫。アルゴの攻略本だよ。】
とも書かれている。

エギル「そいつにはモンスターの情報からドロップ品、ひいては倒し方まで書かれている」

エギルに言われ、サナはパラパラとページをめくる。
そこには事細かに情報がまとめられていた。

サナ「見やすいしわかりやすい。便利だけど、このアルゴってのは誰?」

エギル「なんでも情報屋らしいな。βテスターらしいぞ」

サナ「ふーん……なにもしないでゲーム終わらせてくれるならそれが一番楽なんだけどね……」

エギル「そうも言ってられないのが現状だな。ほとんどは始まりの村から出ていない」

サナ「外にでてるプレイヤーでも死者は2000人近くでてる」

エギル「……まぁ、なんにせよその攻略本は持っておいてソンはないぞ。道具屋においてある」

サナ「ん、とりあえず今度よってみるよ」

エギル「品切れになるかもしれんから早めにな。それじゃ、俺はクエスト消化してきますかね……」

二人は宿を出ると別々の方へと歩き出した

サナ「んー……、すこし、この世界にも慣れてきたかな」

サナ「さて、今日はどうしようかな」

直下安価
シリカに会いに行く
道具屋で攻略本を購入する
鍛冶屋で武器を作ってもらう

サナ「エギルに見せてもらった攻略本を買いに行こう」

考え起こしてみるとサナは初日に道具屋を訪れてからはほとんど道具屋には行っていなかった。
所持金を確かめると50000コルほど所持していた。

サナ「武器は売ってないし、道具も殆ど使わないからすごいあまってるなあ……」

おおよそ序盤では持て余すほどの大金を所持していた。
大抵においては道具や武具、防具の新調によりさほどコルはたまらないはずなのだが、サナはそこら辺には疎かった。
装備に付いているスキルにより、大抵の敵は一撃で屠ってきた弊害といえる。

サナ「あんまりたかくないといいなぁ、攻略本」

サナは道具屋を目指して歩き出した。

サナ「えーっと、攻略本は……あった、あった」

エリア別攻略本を手に取るサナ。
その値段は0コル。

サナ「……えっ、無料なの?」

少し驚き、硬直してしまったが、直ぐに気を取り直し、会計を済ませる。
と言ってもなにも支払ってはいないのだが……

サナ「今日はコレをみて過ごそう」

そう、口にした後サナは宿へと向かった。

サナ「つぎの町はトールバーナ……近くには迷宮区」

エリア別攻略本をしっかりと読み込むサナ。
次の町までの安全な道をしっかりと頭に入れる。

サナ「コレがあるのとないのとでは天と地の差ね……」

全て鵜呑みにはできないだろうが、ある程度は信用できるものだろう。
βテスターが作成したというのも大きい。

サナ「とりあえずそろそろこの街も出なきゃ……明後日には出よう」

サナは明日一日なにをするかを考えながら眠りについた。

直下安価 明日はなにをする?(この町最後の行動)

シリカに会いに行く
鍛冶屋へ行く
攻略本に記載されてるクエストを受けに行く

サナ「んーと、クエスト逆襲の雌牛……このクエストは……」

攻略本に記載されているクエストの攻略をみながらサナはクエストを受注した。
なんでも報酬はヨーグルトクリームらしい。

サナ「食品関係はぜひとも欲しい!」

サナを突き動かしているのは食欲だった。
しかしこのクエストがなかなかに難しいというか手間がかかる。

サナ「……これ、今日中に終わるのかな」

サナがクエストを攻略し終わったのは外が黄昏に染まる頃だった。

サナ「もうやらない!」

サナはヨーグルトクリームを手に入れた!

とりあえずここまで
今日は短めですがご了承を……
次回からは迷宮区も攻略できるようになります(予定)

迷宮区から程近い谷あいの町、トールバーナ。
第一層迷宮区が近くにあるため、この第一層区の中でも一番栄えている町である。
このデスゲームにとらわれてからすでに二週間、このゲームから抜け出す意志があるもののほとんどはここに集まっている。
そして、死者はすでに2000人に到達しようとしていた。

その影響か、トールバーナには不安と焦りが充満していた。
そんな中、三日ほど前からこんな噂が広まっていた。

見たこともない武器を携えた一人の少女の話である。
彼女が一度それを振るえば、敵は瞬く間に四散しているという。
見た目や性格から彼女はこう呼ばれていた。

死神、と……

エギル「はははっ! 随分と人気ものになったじゃねーか」

エギルは向かいに座る少女に笑いかける。

サナ「…………い」

エギル「ん?」

エギルの向かいに座る少女は突っ伏したまま何かをつぶやいた。
そして勢い良くエギルを睨みつける。

サナ「信っっっっっっじらんない!」

勢い良く机を叩く少女、もといサナ。
彼女こそトールバーナを賑わせている噂の人物、通称死神である。

エギル「いい意味で騒がせてるのはお前くらいだぜ? この死者が出まくってるなかで唯一の明るい話題だ」

頬をかきながらサナを宥めるエギル。

サナ「それにしたって死神はないでしょ! 死神は! 私がプレイヤーを殺して回ってるみたいじゃない!」

エギル「いや、まぁ、武器がそれじゃな……」

エギルはサナの持っている武器に視線を落とした。
そこには美しい曲線を描いた鎌があった。

サナ「確かに、これはその……かもしれないけど、だからって普通、女の子に死神なんてアダ名つける!?」

どうにも納得いかないサナはエギルに詰め寄る。

エギル「し、しかしだな……」

サナ「もう、サイアク……」

再び机に突っ伏すサナ。
エギルは少しばかりの同情と多大な面倒くささを含めた笑みを浮かべた。
なんせ朝から昼過ぎまでずっとこの調子なのだ。

エギル「ほら、人の噂も75日っていうじゃないか」

サナ「そんなに待てるかっ!」

サナは思い切りエギルを殴った。

サナ「まさか、満足に町もあるけなくなるなんて……」

どこかつかれた雰囲気のサナ。
彼女の背中にはいつもあるはずの鎌がない。
それもそのはず、そんなものを持ったまま町を歩けば一瞬にして囲まれるだろう。
彼女の愛刀(?)はアイテムストレージの中である。

サナ「……死神まんじゅう?」

NPCの食品露天に並ぶ、死神まんじゅうなるものを発見し、更に纏う雰囲気を重くする。
気のない声で黒パンを購入し、サナは宿へと帰り眠った。
今日はなにもする気が起きなかった。

サナ「明日は迷宮区にいこう……」

迷宮区第一層。
直径300メートル、高さ100メートルのすんぐりした塔であり、最上階には次の層へと繋がる扉がある。
もちろんそこにはボス部屋が存在し、そいつを倒さなければ先には進めない。
だが、いまだにそいつの存在すら確認できていない。
つまり、ボス部屋が見つかっていないのだ。

そんな迷宮区をサナは一人で進んでいた。
彼女の行く先に光が満ち、そこから武装獣人、ルインコボルド・トルーパーが3体現れ、行く手を阻む。

サナ「邪魔」

サナは勢い良くこちらに向かってくるルインコボルドたちとは対照的にゆっくりと歩きながら手の中にある愛刀を振るった。
鎌がルインコボルドたちをすり抜けると、まるでなにもなかったかのように光となって四散した。

アルゴ「噂にたがわず、鮮やかなものだナ。死神サン?」

サナ「っ!」

後ろから死神さんなどと声をかけられ、とっさに後ろを薙ぎ払った。

アルゴ「おっと、手癖が悪いナ。死神サン」

アルゴはそれを難なくバックステップで回避する。
それと同時にサナは自分のしたことが一歩たがえば自分に重くのしかかる行為であることに気がついた。
しかし、涼し気な顔をしながらこちらを再び死神さんと言う相手を見ると、妙に苛立ちサナはこう返していた。

サナ「あら、ごめんなさい。手元が狂ったの」

サナ「で、貴女はだれ?」

苛立ちげにその女とも男ともわからぬ相手に問いかける。

アルゴ「オレっちはアルゴ。欲しい情報が有るなら安くしとくヨ?」

ニンマリと笑うその顔には三本線で動物のひげのようなものがペイントされている。
その名前にサナは聞き覚えがあった。

サナ「…………」

サナは黙ってアイテムストレージからエリア別攻略本をオブジェクト化し取り出す。
その本の下部には書かれている部分と目の前の人物を交互に見た。
【大丈夫。アルゴの攻略本だよ。】

アルゴ「あんまりオレっちを見つめるなよ。見物料をいただくヨ?」

ニヒヒと笑うアルゴにため息を付いた後、サナはアルゴに向き直った。
この本には少なからず助けられた。
サナは自分なりに敬意を払う。

サナ「で、なにかよう?」

アルゴ「オレっちの目的は死神サ-----噂の調査だヨ」

サナに睨まれたアルゴは言い直し、再びニヒヒと笑った。

サナ「死神さんって言い方はやめてもらえない? 私はそのアダ名を気に入っていないの」

アルゴ「じゃあなんて呼んで欲しいんダ?」

アルゴの問いかけに少し迷うサナ。

サナ「こ、小悪魔とか?」

アルゴ「……本気カ?」

サナ「わ、私を見ないで!」

アルゴの白い目に耐え切れず後ろを向く。
だいたいなんだ、小悪魔って! などと自分でツッコむ。

アルゴ「まぁ、あの戦いぶりから行くと小悪魔というよりもアークデーモンだ-------」

気がつくとアルゴは天井を見つめていた。

サナ「次言ったら足払いじゃなく、胴を斬る」

アルゴ(アークデーモンじゃないカ……)

アルゴは下手にサナをからかわないことを心に決めた。

アルゴ「とりあえず、今回は顔合わせが目的だヨ」

サナ「そう。ならもう用事は済んだ?」

アルゴ「お茶目で怒らすと怖イ」

サナ「変な噂は流さないでくれる?」

アルゴ「口止め料、500コルだヨ」

サナ「貴女と話してると退屈しそうにない」

そう言うと、500コルを投げ渡し、サナは迷宮区の先へと進んでいった。

アルゴ「ふム。面白いやつだナ」

アルゴはそうつぶやくとサナとは逆の方向へと進んだ。

サナが安全地帯にたどり着いたのはアルゴと別れてから30分ほど後のことである。
サナが安全地帯に入るとすでに先客が居た。

ダークグレーのレザーコートに小さなチェストガードを重ねている。
サナはその先客を一瞥した後、崩れるように座り込んだ。
思いの他、モンスターの湧きが早く連戦を重ねたのだ。
さらに途中、一撃死しないモンスターも湧き出し、少し手こずった。
現在のレベルは更に1レベル上がり、11レベル。
10レベルを超えてから必要なEXPが跳ね上がった。
そのため、コレまでのようにはすんなりと上がらなくなった。

???「あんた、サナか?」

体を休めていると、先客が声をかけてきた。
改めて先客を見る。
中性的な顔立ち(若干女性より)に細いシルエット。
武器は……アニールブレードだろうか。
たしか攻略本に乗っていた高難易度クエストの報酬だったはず。

サナ「……ごめん、誰かわかんない」

サナは素直に答える。
本当にサナには覚えがなかった。

???「ほら、はじまりの町の道具屋で会っただろ?」

サナ「えーっと……」

直下安価 誰だっけ?
タロウ
キリト
キタロー

サナ「……きりとー?」

サナは自信はないが、たしかそんな名前だったはず、と曖昧に答える。

キリト「合ってるけど、なんだ、なんか違うぞ」

モヤモヤしたような表情のキリト。

サナ「うん、こんな所で合うなんて奇遇だねキリト」

キリト「……サナってキレイな顔してたんだな!」

ニッコリと笑いかけてくるキリト。
なんだ、新手のナンパだろうか?
素でやってるとしたら天性のたらしの才能だ。

顔が少し暑くなるのを感じながらサナは返えす言葉を探した。

直下安価 なんて返そうか?

キリトは女の子みたいな顔してるんだね
リアルのことについて触れるのはタブーでは?
私の顔がいま関係有るの?

サナ「キリトは女の子みたいな顔してるんだね」

キリト「ぐ、人が少し気にしてることを……」

ぐぬぬと唸るキリトに、サナは少し勝った気になる。

サナ「でも、よくわかったね。アバターの顔が違うのに」

キリト「ああ、まぁ、持ってる武器だよな。鎌なんてサナしか思い浮かばない」

サナ「そっか……」

良くも悪くも、鎌という武器が与える印象の強さは多大だ。

キリト「町でも噂になってるよ。だけど死神だなんて過ぎたアダ名だよな」

サナにはキリトが輝いて見えた。

キリト「誰が言い出したかしらないけど、この状況で下手に不安を煽るようなアダ名は付けるべきではないし、そもそも女の子に死神だなんて------なに?」

サナはキリトの手を力強く握っていた。

サナ「君はいい人だ!」

キリト「お、おう?」

キリトは戸惑いながら首を傾げた。

キリト「そういえば、サナの鎌についてなんだけど、俺が動き回った分では鎌の入手方法がわからなかった」

サナ「……調べてたの?」

キリト「いや、そこまではしてないよ。手に入ったら使ってみたいって思ってさ」

サナ「ふーん。使ってみる?」

キリト「いいのか!?」

サナは使いたいのならと思い、何気なく言ったのだが、思いの外食いついた。

サナ「か、返してくれるなら、うん」

戸惑いながらも鎌を渡す。

キリト「やっぱりいいよな、このフォルム!」

ウンウンとうなずき鎌を振るうキリト。
そして疑問を浮かべる。

キリト「……ん? システムによる補助が動かない……?」

サナ「どういうこと?」

キリト「いや、なんていうのかな……なんかしっくりこない……?」

サナ「初めて使うからじゃないの?」

キリト「んー、なんていうのかな、本来の性能を発揮してないような感じ」

サナ「熟練度?」

キリト「それも有るのかな……? こう、スキルを使おうとしてるのに、使えない感じ?」

サナ「感覚すぎてわからないよ」

んーっと唸りながら、キリトは虚空に向かって両手斧の基本スキルのワール・ウィンドを放つ。

サナ「動いてるじゃん」

キリト「……なんか……なんだ……? 慣れてないのか?」

唸るキリトによくわからないといった感じのサナ。

サナとキリトの二人は迷宮区を歩いていた。
キリトが鎌、サイスを装備し、代わりにサナは片手剣、アニールブレードを装備していた。

サナ「むり、これ、重い!」

キリト「ああ、+6の3S3Dだからな」

サナ「強化してるのね」

キリト「鋭さと丈夫さを3ずつ強化してるからな。丈夫になればなるほど重くなる」

サナ「私のは無強化なんだよね」

キリト「みてみて驚いたよ。能力が低すぎるけど、スキルが序盤にしては強力だ。おまけにスキルがついてる武器なんて初めて見た」

サナ「それのお陰で、わりとソロでも進めたんだよ」

キリト「ああ、だけど、それだけじゃなく、サナの立ち回りもなかなかのものだよ。最初でコレならまだまだのびるさ」

二人が会話をしていると、目の前にルインコボルド・トルーパーが現れる。
キリトのレベルは10、ルインコボルドたちは5レベル。
キリトが攻撃すればルインコボルドたちは一撃死する。

キリト「俺の考えが正しければ……」

キリトはルインコボルドたちへと切りかかった。

キリト「危ない、死にかけた」

結論から言うと、鎌のスキルである吸魂は発動しなかった。
そうなるとATK+50の初期武器なので、アニールブレードに慣れていたキリトは思いの外苦戦した。

キリト「というか、助けてくれよ」

サナ「ごめん、重くて振れない」

サナの手に握られている一振りの剣はサナにとっては重すぎた。

キリト「まぁ、とりあえずわかったのは鎌のスキルが発動しないことだな」

サナ「みたいだね。危うく死にかけたよ」

キリト「俺が、な。鎌自体に熟練度があって一定値にならなければ発動しないようになってるのか……」

サナ「それか、何らかの条件を満たしてないのか。パラメータやスキル、なにかのクエスト……?」

キリト「能力自体はレベルのわりには若干、俺のほうが高いから……普段の行動や、所持時間?」

サナ「もしくは、最初に装備した人しか発動させられないとか?」

キリト「んー、極論を言うと、ほぼサナ専用の武器、なんて可能性も……」

サナ「あ、そうだった場合、手に入れたら売って?」

キリト「特別価格で安くしとくヨ」

サナ「アルゴの真似?」

キリト「似てた?」

サナ「全然」

話を脱線させながら二人は町へと戻っていった。

迷宮区から引き上げるのは思いの外時間がかかった。
マッピングしながらだと捜索にもかなりの時間がかかり、帰り道もそれなりの距離だ。
宿に戻った後、疲労感に身を任せ、硬いベットに倒れこんだ。
この疲労感も本当のものではないのだろう。
実際、自分の体は家のベットの上、もしくは病院のベットの上だろう。
そういえば一日ほど意識が飛んだ時があったけど、それかな、などと考えながら、サナは眠りに落ちた。

ドンドン、という部屋の扉をノックする音でサナは目覚めた。

サナ「はーい……」

眠い目をこすりながら、扉を開ける。
そこには、昨日迷宮区で共に過ごしたキリトがいた。

キリト「見た感じ、寝起きだな」

サナ「うん、寝起き」

キリト「広場に昨日までいなかったNPCが現れたんだ。いってみないか?」

サナの方向を向いたまま自分の後ろに親指を向けるキリト。

サナ「ん、なにかのクエストかもね。わかった」

キリト「おう。じゃ、下で待ってるな」

サナが下の階に降りると、キリトはコーヒー(もどき)を飲んでいた。

サナ「おまたせ」

キリト「おう。じゃ、行こうか。確か広場だそうだ」

そう行って席を立つキリト。
その後にサナも続いた。

サナ「なんで、私を?」

キリト「なんでも、話しかけても、死神が……死神が……としか言わないらしい」

サナの問いかけにキリトは答える。

サナ「死神? 私のあだ名が死神だからじゃないよね?」

キリト「違う違う。偏見かもしれないけど死神って言うと鎌がセットだろ?」

サナ「武器が手に入る……?」

キリト「可能性があるって、話。そもそもクエストが発生するかもわからない」

二人は広場へとむかった。

おじいちゃん「あれは、ワシが若かった頃じゃ……」

広場についた二人は、噴水の前に座っているおじいちゃんに話しかけた。
サナにはおじいちゃんの頭上には金色の【!】という記号が浮かんで見えた。
それはクエスト開始点の表示。
つまり、クエスト発生の条件をみたしていたのだ。

サナ(なんか話しだしたよ?)

キリト(黙って聞いとけ)

小声で話し合う二人におじいちゃんは黙々と語る。

おじいちゃん「---------そこでワシは言った。ここで朽ちてはならん、と」

おじいちゃんの声が少し大きくなる。
どうやら見せ場らしい。

サナ(話し聞いてなかったんだけど)

キリト(俺もだ、なんか見せ場らしいけど……)

おじいちゃん「----------仲間を逃がすため、ワシは戦った……」

サナ(武勇伝?)

キリト(らしいな。なんにも聞いてなかったけど)

おじいちゃん「きいておるのか、若いの?」

サナ「は、はいっ?」

いきなり声をかけられ驚くサナ。

おじいちゃん「ならいいんじゃ、えーと……なんじゃったけかな……」

しばらく黙りこむおじいちゃん。
そして再び語りだす。

おじいちゃん「あれは、ワシが若かった頃じゃ……」

二人(戻った!?)

その後二回ほど話は振り戻しに戻ったが、なんとか最後まで聞ききった。
簡潔にまとめると、死神と対峙して、仲間逃すときに落としてしまった恋人にもらったペンダントをとってきて欲しいというクエストだった。
ただ、死神は倒せなかったので、もしかしたらいるかもしれないから気をつけてということだった。

サナ「絶対にいるよね、死神」

キリト「……いるな、死神」

二人の間にしばし沈黙が流れる。

キリト「俺は、始まりの町をでたとき、ソロでやっていくって決めたんだが……今回は手を貸すよ」

サナ「へぇー、どういう風の吹き回し?」

サナはからかうようにキリトに言う。

キリト「鎌のことは気になるし、始まりの町で最初に会話したプレイヤーのよしみってことで」

サナ「困ってる人がいたら助けちゃう人?」

キリト「人による」

サナ「ふーん」

サナはキリトに微笑んだ。

サナ「遠いね」

キリト「遠いな」

二人は迷宮区へと向かって歩いていた。
迷宮区についてからも少し歩かないといけない。

この時間を使ってなにか聞いてみよう。

直下安価 キリトになにを聞きますか?

ソロでいる理由は?
戦闘において頭においておかなければならないことは?
覚えといたほうが良いスキルは?

サナ「キリトはなんでソロでいるの?」

なんとなく、サナはそんなことを問いかけていた。

キリト「ん、いきなりどうしたんだ?」

不思議そうにサナを見てくるキリト。

サナ「言いたくなければいいんだけどさ……」

そういって視線を地面に落とす。

キリト「俺は、βテスターの知識を生かして、デスゲーム開始と同時に町を出たんだ。一緒に居たクラインってやつをおいてな」

サナ「それでソロに?」

キリト「まぁ、端的言えばそうだ。あいつは今も友達と安全なレベリングをしてる」

サナ「そっか……」

気持ち全てを話したわけではないだろうが、それでもソロでいる理由は分かった。
キリトは、どういう気持ではじまりの街をでたのだろうか?

キリト「っと、迷宮区だ。行くぞ」

サナ「うん」

キリト「あれか?」

サナ「あれじゃないかな」

キリト「でかいな……」

サナ「でかいね……」

二人の前には巨大な死神が居た。
名前はデス。
実にそのまんまだ。
手には鎌をもち、その巨大な鎌にかかれば一度にふたりともダメージを負うだろう。

キリト「いくか……」

サナ「POTはもったし、武器も、うん、大丈夫」

キリト「よし!」

走りだすキリトに、サナも続いた。

後衛 サナ HP 1150 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 1088 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション10 ハイポーション1)


デス HP4500/4500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ150)コンマ20以上で命中
スキル (スキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター コボルド3体 予測ダメージ290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター コボルド2体 平均200)コンマ20以上で命中
----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ
道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)


基本的には前衛が攻撃を受けます
サナの鎌は近中距離武器なので後衛からも攻撃可能ですが
キリトの片手剣は前衛でなければ攻撃出来ません

スイッチで攻撃をした後に前衛と後衛が切り替わります
キリトが危なくなったら回復しましょう

ハイポーションは体力を5000回復し、3ターンの間体力を500ずつ回復します


キリトのスラント!
デスに340のダメージ

サナのワールウィンド!
300のダメージ


デスの攻撃! 巨大な鎌が二人を襲う
キリトに680のダメージ
サナに790のダメージ
スキル、削魂発動!
戦闘中のみ二人に維持的なダメージが発生!

スキル、ダメージ反射発動!
デスに340ダメージ
デスに395ダメージ

スキル、自壊の魂発動
デスに100ダメージ

削魂の効果によりキリトとサナはダメージを受ける。
キリトに50のダメージ
サナに50のダメージ

後衛 サナ HP 310 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 358 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション10 ハイポーション1)


デス HP3025/4500

一撃で二人の体力ゲージがレッドゾーンに到達する。
二人の間に緊張が走る。

キリト「何だこいつは!?」

キリトはバックステップで下がる。
デスはただこちらを見続けている。

サナ「一撃でレッドゾーンだよ! 回復しなきゃ、やられる!」

キリト「そもそも、ターゲットを前衛がとって後衛で回復支援というのが定石なのに、これじゃあ、前衛も後衛も意味が無い……っ!」

サナ「逃げようにも背を向けたら……」

キリト「間違い無くやられる!」

直下安価 どうする? (ターン経過はありません)

デスを観察する
あたって砕ける、特攻する
とりあえず回復を行う

サナ「と、とりあえず回復しよう」

キリト「突っ込まれたら終わりだぞ?」

サナ「このまま死ぬよりずっとマシ!」

キリト「くっ……」

サナはポーションを使った。
HPが2000回復

キリトはサナの前に出た!
ポーションを使った。
HPが2000回復

後衛 サナ HP 1150 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 1088 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション10 ハイポーション1)


デス HP3025/4500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ150)コンマ20以上で命中
スキル (スキルを使用します)
----【使用不可】ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 予測ダメージ290)コンマ40以上で命中 クールタイム2
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 平均200)コンマ20以上で命中
----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ
道具(道具を使用します)
----【使用不可】ポーション7(体力を2000回復)クールタイム2
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)
防御(そのターンのダメージを軽減)
待機(クールタイムを2減少させる)
スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

キリトの攻撃!
デスに230ダメージ

サナの攻撃!
デスに165ダメージ

デスの攻撃!
キリトに610ダメージ
サナに740ダメージ

スキル、削魂発動!
維持的ダメージが増加!

スキル、ダメージ反射発動!
デスに305ダメージ
デスに370ダメージ

スキル、自壊の魂発動
デスに200ダメージ

削魂の効果発動!
キリトに100ダメージ
サナに100ダメージ


後衛 サナ HP 210 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 278 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション10 ハイポーション1)


デス HP1755/4500

キリト「無理だコレ! 無理だコレ!」

キリトが叫ぶ。
目の前に見えるのは避けようのない死。

サナ「回復アイテムもクールタイムで使えない……万事休す、か」

デスの体力もレッドゾーンに差し掛かったところだが、次の攻撃を防ぐ手立てがない。
サナも諦めかけた時、キリトがこちらに何かを渡そうとする。

キリト「ハイポーションだ、それ一つしかない。使ってないからクールタイムもない」

サナ「だけど、それじゃキリトが……!」

キリト「時間がない、はやくしろ!」

サナ「…………」

直下安価 どうする?

受け取る
受け取らない

サナ「つかえないよ……」

キリト「このままじゃふたりとも死ぬ!」

ハイポーションを受け取らないサナにキリトは叫ぶ。
デスはゆるやかにこちらに向かってきている。

サナ「誰かを犠牲にするくらいなら……私は……」

キリト「くっ……」

デスが鎌を振りかぶる。
キリトにはそれがとてもゆるやかに見えた。

キリト「……せない」

サナ「えっ?」

キリト「サナを死なせないよ、絶対に」

ニッコリと笑うとキリトはデスへと向かって走りだす。

サナ「キリト!」

キリトのレイジスパイク!
デスに280ダメージ
突撃翌力を生かしそのまま後方へ抜けた!

サナはうごけない!

デスはターゲットを見失い動けない!

前衛(敵背後) サナ HP 210/1150 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 278/1088 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション9 ハイポーション1)


デス HP1475/4500


キリト「サナ! 止まるな! 動け!」

サナ「うぅ……生きててよかった……」

キリト「タゲはこっちに向いてる、俺は回復するから攻撃しろ!」

サナ「う、うん!」


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ150)コンマ20以上で命中
スキル (スキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 予測ダメージ290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 平均200)コンマ20以上で命中
----ダーンウィンド(回避アップ)コンマ80以上で効果アップ
道具(道具を使用します)
----【使用不可】ポーション7(体力を2000回復)クールタイム1
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)
防御(そのターンのダメージを軽減)
待機(クールタイムを2減少させる)

キリトはハイポーションを使った!
HPが5000回復
3ターンの間、体力が500回復する

サナのワールウィンド! バックアタックによりダメージ上昇!
デスに393ダメージ

デスの攻撃!
キリトに830ダメージ

スキル、削魂発動!
維持的ダメージが増加!

スキル、ダメージ反射発動!
デスに415ダメージ

自壊の魂発動!
デスに300ダメージ

削魂発動!
キリトに150ダメージ
サナに100ダメージ

前衛(敵背後) サナ HP 110/1150 STR 34 VIT 22 AGI 17 DEX 18 +ATK 50 吸魂
前衛 キリト HP 108/1088 STR 35 VIT 22 AGI 18 DEX 22 +ATK150 (ポーション9 )

デス HP367/4500

キリト「最後だ、一気に行くぞ!」

サナ「了解!」

キリトの攻撃!
デスに280ダメージ

サナの攻撃!
デスに159ダメージ

デス「---------------------------アァ」

巨大な光が目の前を包み、光が収まった時にはリザルト画面が目の前に現れていた。
レベルアップ!
11→12

ドロップ
思い出のペンダント(クエストアイテム)
自傷の鎌(武器)

近くの安全地帯で二人は休んでいた。

キリト「ああ、今でも勝てたのが不思議でたまらないよ」

サナ「あ、鎌がドロップしたんだけど要る? 勝てたのはほとんどキリトのおかげだし」

キリト「必要ない。俺の愛剣はこいつだからな」

そういってキリトは腰のアニールブレードを撫でる。

キリト「スキルも片手剣以外は基礎スキルのみなんだ」

サナ「私は……両手斧スキルのみだね、スキルポイントすごい余ってるけど」

キリト「スキルポイントは振らないと、この先困るぞ」

サナ「教えてくれる?」

そんな言葉が意外だったのかキリトはサナのほうを見た後静かに答えた。

キリト「ああ、おしえるよ」

目をつむり、顔を伏せてキリトは問いかけた。

キリト「……なんでPOTをうけとらなかった?」

サナ「……なんでだろうね」

直下安価 なんて返そうか?

キリトを犠牲にしたくなかった
誰かを犠牲にしたくなかった
自分が犠牲になろうとした

サナ「キリトを犠牲にしたくなかった……のかも?」

キリト「なんで、最後は曖昧なんだよ……」

途中で恥ずかしくなり軌道修正するサナにキリトはつかれた笑を浮かべる。
今日は色々とありすぎた、安全地帯といえどアクシデントが起きない可能性は0ではない。
最悪、PKに合う可能性もある。
だが、今は、このまどろみに身を任せようとサナは思った。

キリト「……寝たか。オレもつかれてんだけどな」

サナ「…………」

規則的な寝息を立てるサナをみて起こす気にもなれずキリトはサナの寝顔を見つめた。

キリト「……いや、いかんいかん。そんな関係を崩すようなクズい行動など……」

キリト「でも、俺、頑張ったよな……」

キリト「…………」

直下安価 キリトの行動は?

毒を食らわば皿まで
踏みとどまる

キリト「いかんいかん。よくよく考えたらハラスメントコールがなってひどいことになるところだった」

キリト「社会的に死ぬだけではなく、最悪人生も終了しかねない」

キリト「気の迷いで、おかしなことをしては……気の迷いなのか?」

キリト「雰囲気に飲まれてる感じは否めないな」

キリト「んー……」

直下安価 この感情はなんだろうか?

雰囲気による気の迷い
自分のちゃんとした気持ち
わからない

キリト「わからない、な。もう少し、一緒にいて、この気持ちがなんなのか……」

サナ「…………」

気持ちよさそうに寝息をたてるサナ。
そしてそれを見ているキリト。

キリト「……寝れないな、コレは」

キリト「人と関わるのも悪くないかもしれない。ただ、俺にその資格があるのだろうか……」

キリト「少しだけ、積極的になってみよう」

キリトの心境に変化が起きました。
二人で強敵を倒したため関係が深まりました。
サナのキリトにたいする好感度が50上がりました。
キリトのサナにたいする好感度が50上がりました。
キリトとの関係が変化しました。
知り合い→信頼出来る友人

今回はここまでで

しかし、見事にゲームオーバーフラグを回避されました
手を出せばよかったのにwwwwww

というか、これ、主人公キリトくんじゃね?

ではまた次回

乙です
サナの見た目ってどんな感じですか?

>>309
特に決めてなかったですが、とりあえずかわいいと言うよりもキレイというイメージです

デスとの死闘から生還したサナとキリト。
目覚めた時、サナはキリトが寝泊まりしているという農家の二階に居た。
この世界においては貞操云々などという概念はあってないようなものだが、キリトの第一声は聞いてもいない言い訳だった。
その後、少しばかり会話し、ここに風呂があるということをキリトから聞いたサナは、キリトに頼み、使わせてもらうことにした。

サナ「……生き返る」

この世界に囚われてから風呂に入ったのは初めてだ。
珍しくリラックスできるひとときに気持ちが緩む。

サナ「よく再現できてる……」

手で湯船を満たしている浴水を手に取る。
その感覚は現実のものと大差ない。

サナ「……あがろう」

サナは近くに掛けられていた布を手に取り、体をふきながら浴室を出た。

サナは軽装に着替え、キリトの部屋へと戻る。
着替えといってもアイテムストレージから順に装備画面にスライドしていくだけであるのだが。

キリト「お、風呂はどうだった?」

サナ「珍しくリラックスできたよ。まさかお風呂に入れるとは思わなかった」

キリト「やっぱり日本人たるもの風呂は恋しくなるよな」

サナはキリトの言葉に同意し、キリトの向かいに腰掛ける。

キリト「そういえば鎌がドロップしたって言ってたよな。見せてくれよ」

サナ「ん、コレかな」

アイテムストレージから先ほどのデスからドロップした【自傷の鎌】をオブジェクト化する。

キリト「……デスが持ってた鎌だな」

サナ「あまりいい思い出はないね」

そういってからサナは武器詳細を展開する。

自傷の鎌
ATK+300 ダメージ反射(与えたダメージの半分のダメージを自分が受ける。5ターン以降は75%のダメージを自分が受ける)

サナ「ああ、このダメージ反射でデスの体力が一気に減ってたんだね」

キリト「だが、攻撃翌力もおぞましいな……」

たまに隠しコンマ判定仕込んでます
今回は70以上でラッキースケベでした

>>316直下?それともそのレス?

>>317
直下です
レスが付かなきゃそのスレで判定します

サナ「あれ、そういえば鎌のスキルってキリトは使えないんだっけ?」

そう言い、サナはキリトが持っている鎌を見る。

キリト「ん? たしかにスキルが起きる感覚がないな」

サナ「私以外が使えば現状最強の武器なんじゃ……」

二人はお互いの顔を見合わせる。
しばしの沈黙、そしてキリトは静かに鎌を机においた。

キリト「……チートかよ」

サナ「ホントだね」

冷や汗をかいたような表情のキリトの言葉にサナは同意し、出されているミルクを飲んだ。

外は暗いが、サナとキリトの二人は草原エリアに出ていた。
周りにはフレンジーボア、レベル4が大量にいる。
体力は320程度の雑魚モンスターだ。

サナ「じゃ、とりあえず攻撃してみるね」

キリト「おう」

近くでキリトがポーションをすぐに渡せるように構えている。
キリトのアニールブレードの攻撃翌力が+150なので、この武器はその倍以上の攻撃翌力を持っている。
キリトがフレンジーボアに攻撃した時のダメージは350程度。
単純計算で倍なので600程度のダメージを想定している。

サナ「動物系のモンスターに特攻とかいう隠しステがあったら死にかねないよね」

キリト「最悪それでも2倍以上はまずないだろうから、だいじょうぶだって」

サナ「し、信じるからね!」

サナはフレンジーボアに向かって自傷の鎌を振りかぶり、切りつけた。
一瞬でフレンジーボアは四散し、その上にダメージが表示される。
840という想定よりもいくばくか高いダメージが表示された。

サナ「三分の一くらい減った」

キリト「雑魚相手じゃPOTがもったいないしボス戦じゃ、最悪死ぬな……」

サナの頭上の体力ゲージは三分の二程度。
キリトの言うように実に使い勝手が悪い。

サナ「とりあえず、奥の手って感じだね」

キリト「ソロの時は使うなよ?」

キリトの忠告に頷くと、サナは町の方角へと歩き出した。
キリトもその後に続いた。

サナ「さてと、私は適当に宿とって休むね」

街についた後、宿に向かおうとするサナにキリトは声をかけた。

キリト「これから宿さがすのか? それなら俺のとまってるところは二部屋有るんだけど、一部屋使うか?」

たしかに金を使わずに泊まれるのはありがたい。
お風呂もあるし、何かされてもハラスメントコールで刑務所に強制送還できるし。
なによりキリトにそんな度胸はないだろうと考えるサナ。

キリト「なんかひどいこと考えてないか……?」

サナ「そんなことないよ?」

直下安価 どうしようか?

部屋を借りる
宿で休む

サナ「ん、じゃあ、借りようかな」

メリットは多い上に、デメリットは少ない。

キリト「おう、あの広い二階に一人はなんか物足りなくてな……」

サナの返答に満足気に頷くキリト。

サナ「そういえば今の時間は……夜の11時ね」

キリト「随分と遅い時間に外出したな。早く行こうぜ」

先を歩くキリトの足取りは軽かった。

キリト「この部屋は自由に使ってくれ。と言っても大きいベットに眺めが良いくらいしかアピールポイントはないんだけどな」

キリトはそういって部屋の窓をあける。
草の香りが鼻孔をくすぐり、ここちの良い風が吹き抜ける。

サナ「……いい、すごくいいよ!」

サナは窓に近づき景色を眺める。
窓を開ければ建造物ばかりの町中の宿と違い、眼下にに自然が広る。

キリト「気に入っていただけたようで良かったよ。それじゃ、お休み」

部屋からキリトが出て行くのを確認した後、サナは装備を全解除する。
その後、衣服全解除を選択し、下着姿になると、そのままベットに倒れこむ。

サナ「宿のベットとは比べ物にならない柔らかさ……」

そのままサナはまどろみに落ちた。

キリト「ん……」

鳥の鳴き声で目覚めるキリト。
最近はこのおかげで朝の気分はすこぶる良い。

キリト「ミルク、ミルクっと……」

一階で、自由に汲み取ることができるミルクを手に取り一気に飲み干す。

キリト「ぷはぁっ! やっぱり朝はコレだよな!」

ここに止まりだしてからの毎朝の日課である。
タダで手に入るわりにはなかなかに美味であり、キリトはこの味をそれなりに気に入っていた。

キリト「まぁ、農家から持ち出せないのはほんとに残念だけどな……」

外に持ち出せばすぐに耐久限界になり、ただの腐ったまずい水になるのは難点である。
時間を確かめると朝の5時。
少し早く起きてしまったようだ。

キリト「顔洗うか……」

目を覚ますために顔を洗おうとキリトは洗面所に向かった。

わりと遅筆なだけだったりもします……

サナ「やっぱりお風呂が有ると入りたくなるよねー……」

湯船に身を任せ、目を瞑る。
この瞬間だけは、いろいろなしがらみから開放されたような気分になる。

サナ「勝手に使ってよかったのかな?」

バスルームの扉が解除されたままだったので、洗面所の奥にある浴室を勝手に使わせてもらっている。

サナ「まぁ、朝早いから大丈夫だと思うけど。キリトも朝にシャワー浴びるような人だったら悪い事としちゃったかなー」

湯船からあがり、体に付いている水気を拭き取る。
時間は、もうすぐ朝の5時になろうとしている。

サナ「一時間は入りすぎたかな……」

のぼせるという感覚がないので、ついつい長風呂になりがちだ。

装備フィギュアを開き、下着の設定をタッチしようとした時、バスルーム、洗面所の扉が開いた。
眠たそうなキリトが現れ、室内に入ってくる。

キリト「……あ、れ……?」

最初は何事かとサナをみていたキリトだったが、その眠そうな目がだんだんと見開かれていき、そして顔がみるみるうちに赤くなっていく。
サナは突然のことに固まり、未動きがとれない。
まだ混乱している頭でサナは叫んだ。

サナ「きゃあああああああああああああああ!」

キリト「すいませんでした……」

右頬にキレイなもみじを咲かせているキリト。
その目の前には顔を真赤にしたサナがいた。

サナ「…………」

なにも言わずにうつむくサナ。

キリト「いや、まさかいるとは思わなくて……」

キリトは慌てて説明する。

直下安価 サナの行動は?

恥ずかしさに堪えられず農家をでる。
勝手に使った私が悪いと謝る。
なにもなかったことにする。


サナ「…………」

無言で部屋を出るサナ。
その姿をキリトは見送る。

キリト「お、おわった……」

部屋の扉が閉まると同時にキリトは膝から崩れ落ちた。
なぜこうなってしまったのか、それだけがキリトの頭のなかを支配した。
今からでも追いかけて謝ろう。
土下座して誠意を表せば、許してくれるかもしれない。
そう考えたキリトが立ち上がるのと、部屋の扉が開いたのは同時だった。

サナ「……お、おはようキリト!」

扉を開け放ったサナは顔は赤いまま笑顔で言う。

キリト「お……う?」

どういうことか理解できないといった感じのキリトにサナは続けて言う。

サナ「今起きたの? 私も今起きたところなの!」

半ば自暴自棄と言った感じのサナ。

キリト「い、いや、サナ------」

サナ「い・ま・お・き・た・の!」

サナは顔を真っ赤にして大声でそうキリトに言い聞かせる。

キリト「お、おう。悪かったよ、ほんとに……」

サナ「何のことかわからないけど、きにしなければいいんじゃないかなっ!」

限界だったのか再び部屋を出て行くサナ。
それを見送ったキリトの気持ちは先程とは大きく違った。

サナ「なんか、すごく恥ずかしい」

サナはベットに沈みながら、悶える。
なぜアノようなことをしたのだろうか。
いや、私はなにも知らない。
今起きたばかりだ。

サナ「今日はなにをしようか……」

直下安価 なにをしようか?

迷宮区の探索
エギルにあってみよう
部屋でおとなしくしている

宿にもどってきたサナに一番に声をかけたのはエギルだった。

エギル「よう! サナ。最近見かけなかったがどうしてたんだ?」

ここ数日合っていなかったエギルはサナに話しかける。

サナ「迷宮区にちょっとね。元気そうでよかったよ」

エギル「サナこそな! まあ、おたがい長生きしよーぜ」

その後他愛無い世間話を交わし、一日を過ごした。

サナ「今度はエギルを誘って迷宮区に行くのもいいかも……」

とりあえずここまでで。
ではまた次回。

なんでも近々、第一層攻略会議が行われるらしい。
このデスゲームに囚われてから1ヶ月に差し掛かろうかという時、そんな知らせが町に広がった。

サナ「いよいよ、か……」

トールバーナーの空気もどこか、浮き足立っている。

サナ「攻略会議は明日らしいから、今できることをやっておこう」

直下安価 なにをする?

迷宮区に行く
街を散策
宿で待機

サナ「だいたいマッピングも済んでるし、もう少し進んでみよう」

エギルの現在地はここから少し離れているのでわざわざ呼び出すのは気が引ける。
キリトは、なんか合いづらい。

サナ「久しぶりに一人でいこうかな……」

いざとなれば自傷の鎌もある。
万全を期してPOTの購入も忘れない。

サナ「よし、いこう」

サナは町から迷宮区へと向かった。

サナ「……よっと」

サイスのおかげで大して苦戦することなく迷宮区を踏破できている。
しかし、それもこの第一層までだろう。
上の階層に行けば行くほど敵のレベルは上がり、こちらのレベリングも簡単にはいかなくなる。

サナ「そういえば、スキル振ってないや……」

未だに未使用のスキルポイント。
さらに両手斧の熟練度が89と表示されており、スキルMODも習得できる状態であった。

サナ「かえったら、キリトにきいてみようかな……」

マッピングした地図の安全地帯を目指しながらサナは迷宮区を進んだ。

サナが安全地帯に入ると、フーデットケープを羽織ったプレイヤーが居た。
そのフーデットケープはあちこちがほつれたエフェクトで、耐久値がすり減っている。

???「…………」

サナを一瞥すると、そのプレイヤーは立ち上がり安全地帯を出ようとサナの横を通り抜けようとした。
しかし、すれ違おうとした時、そのプレイヤーは足から崩れ落ちた。

サナ「えっ?」

サナは思わず抱きかかえる。
離れてみるとわからないが、そのプレイヤーは女性のようだった。

ひとまず安全地帯で横にし、プレイヤーの体力ゲージを見る。
体力は全快のようだ。
そうなると考えられるのは精神的疲労だろう。

サナ「結構無茶なことするんだね」

???「……死ぬのが早いか遅いかの違いでしかないわ」

サナのひとりごとに、プレイヤーは答える。
どうやら気を失ったといっても一時だったらしい。

サナ「ん……もう起きたのかい? たいした精神力だね」

???「貴女のパーティーは? 女性なら大型パーティーにいるのが普通でしょ?」

そう言うプレイヤーの瞳にはやはり疲労の色が見え隠れしている。
サナを追いだそうとするのは一人で休みたいということだろうか?

サナ「別にとって食いはしないよ。そんな敵意を向けるのはやめてくれない?」

???「そう……」

プレイヤーはこちらを警戒したまま壁側に数歩下がり座り込む。

サナ(どうにもギクシャクしてる。ここはどう話しかけようか?)

直下安価 どう話しかける?

とりあえず自己紹介する
どれくらい迷宮区に潜っているのか?
膝枕してあげようか?

1

>>366
これは自己紹介の安価ということでいいんですかね?

とりあえずもう一回、直下安価にしますね
よろしくお願いします

サナ「膝枕してあげようか?」

張り詰めた空気を緩和すべく、サナは微笑みながらプレイヤーに言う。
なるべくやわらかい表情を意識したが、どうなっているかはわからない。

???「……本気で入ってるの?」

こちらをジト目でみてくるプレイヤーその瞳には戸惑いがみえる。
なんでそんなことを言い出したのかわからないという表情だ。

サナ「そんな固い床では満足に休めないでしょ? ほら、おいで、おいで」

サナは正座し、ポンポンと自分の膝を叩く。

???「……ふふっ」

プレイヤーはサナの行動におもわず笑ってしまう。
初めて話した相手に膝枕を提案してくる者など現実世界でも、この世界でもあったことはなかった。

サナ「む、気に入らなかった?」

???「あははは! 貴女、面白いのね」

見当はずれのサナの言動にプレイヤーは少し興味を惹かれた。

???「私の名前はアスナ。貴女の名前は?」

向こうの方から名前を聞かれたことに内心安堵し、サナは答えた。

サナ「私はサナ。よろしく、アスナ」

手を差し出し握手を求める。
アスナは少し考えた後、サナの手を握った。

アスナ「サナって女性なのにソロなんて珍しいことするのね」

サナ「それはアスナもじゃない?」

ふふっと笑うサナ。

アスナ「……私は、そういうのは必要ないと思ってるから」

サナ「ずっと一人じゃ限界もくるよ? 現に私は2回ほど一人じゃ死んじゃう場面に遭遇してるし」

サナは苦笑いをしながら言う。

アスナ「……考えておく」

難しい表情のアスナ。
なにか思うところがあるのだろう。

サナ(ここはなにか話題を振ってアスナの気を紛らわそう)

直下安価 どう話しかける?

いつになったら膝枕するの?
ここまでずっと一人できたの?
最近なに食べた?

サナ「ここまでずっと一人できたの?」

なんとなく、そんなことを聞いていた。

アスナ「そうよ。予備の細剣は5本持ったし、POTも大量に購入して潜ってるの」

サナ「戻らなくて大丈夫なの?」

アスナ「安全地帯では休憩してるし、問題ないわ」

サナ「体力的には問題なくても、精神的には限界が近いと思うな」

アスナ「…………」

サナ「私がどうこう言う資格はないかもしれないけど、一度戻ったほうがいいよ?」

アスナ「わかったわ。明日には戻ることにする」

サナ「今じゃないんだねー……」

無理に引っ張ることも可能かもしれないが、それは彼女が決めることだろう

まだ探索するというアスナと別れ、サナはトールバーナーまで戻ってきた。
メニューを開くとメッセージが届いていた。
差出人を確認すると、相手はキリトだった。

「部屋に鍵はかけてないから良かったら使ってくれ」

ただその一文だけだが、唸りながらメッセージを考えるキリトの姿が浮かんだ。
まだ少しあうのは恥ずかしいけど、ここは好意に甘えようと思い、サナは農家を目指した

キリト「あ、ど、どうぞ、いらっしゃい!」

農家についたサナが最初に聞いたキリトの言葉はすこしどもった歓迎だった。

サナ「なにそれ」

サナはクスっと笑い、キリトに聞く。

キリト「い、いや、なんか、その、少し恥ずかしいと言いますか……」

サナ「それは私も同じ。というか、私のほうが恥ずかしい」

キリト「あ、いや、ごめん……」

キリトの反応が少し面白い。
せっかく農家にきたのだからお風呂を借りようと考えたサナはキリトに許可を取った。

サナ「覗かないでよ?」

キリト「覗かない! 絶対!」

キリトをからかえる程度には気持ちの整理はできたらしい。

風呂からあがったサナはキリトの部屋で談笑をしていた。

サナ「このミルク美味しいよね」

キリト「ここでの楽しみだよ」

こんなかんじの他愛のない話や、

サナ「明日は攻略会議だねー……」

キリト「いよいよかと思うと気も引き締まるよな」

などという攻略の話題まで話している。

サナ(さて、どんな話題を振ろうか?)

直下安価 どんな話題をふる?

迷宮区で会ったアスナのこと
スキルの割り振りのこと
キリトのこと

サナ「あ、そうだ、スキルの割り振りなんだけど……」

そういってサナはメニューを開く。

キリト「ああ、そういえば忘れてたな」

サナ「こんなかんじなんだけど……」

キリト「ふむ……両手斧の熟練度が50こえてるから、スキルMODがとれるな」

キリト「あとはソードスキルの習得と、回避スキルの熟練度も上がってるな」

キリト「探索スキルも習得可能だな。随分と無茶な戦闘繰り返したんじゃ----」

そこでサナの背中にある鎌にキリトの視線が行く。

サナ「まぁ、基本一撃離脱の戦い方だから……」

キリト「不公平だ、ホント」

サナ「レベル5差ないと一撃死はしないんだけどね」

キリト「一層じゃ敵なしだな!」

キリトはニコッと笑った。

スキルを習得出来ます。
ソードスキル
----スマッシュ(範囲攻撃 通常攻撃から移行しやすく、コンマ判定で通常攻撃+スマッシュの攻撃が可能)
or
----ランパー・ジャック(単体攻撃 3連撃の攻撃により、全て当たれば現状最高火力を発揮する)

回避スキル
----平均回避率UP(コンマ95以上で回避)
or
----緊急回避(次手を必ず回避)

探索スキル
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)
or
----ステルスポジション(ヘイト値減少、的に狙われにくくなる)

それぞれ1つずつ選んでくれ
↓3レス

サナ「こんなかんじかな……」

キリト「良い感じじゃないか?」

サナ「ずっと初期状態だったからね」

キリト「普通はそうはならないぞ……」

少し呆れ気味に言うキリト。

キリト「あとはスキルMODだな。サナの武器と相性がいいのはクイックチェンジだな」

サナ「クイックチェンジ?」

キリト「簡単に言うと、簡単に武器を切り替えられるスキル」

サナ「戦闘中に素早く鎌を切り替えられるのは魅力的かも……」

直下安価 習得するスキルMODは?

クイックチェンジ(戦闘中にターンを消費せずに武器の切り替えができる)
クールタイム短縮(コンマ85以上でクールタイムが1減少する)

書き方が悪かったですね、平均回避率UPはアクティブスキルで、習得した場合、常に発動している状態です。

サナ「クイックチェンジを習得っと」

キリト「まぁ、それはたいてい後に取るスキルなんだけど、サナの鎌とは相性がいいんだよな」

サナ「たしかに、すぐに切り替えできるのは助かるかも」

とりあえずスキル関係はコレでいいだろう。
キリトには感謝しなければならない。

サナ「ん、ありがと。何から何までごめんね」

キリト「いや、気にしなくていいよ。また頼ってくれていいぜ」

キリト(有り余る報酬もらったしな……)

キリトの頭のなかで例の光景が再び蘇る。

サナ「……スケベなかおしてるんだけど?」

キリト「な、なんだよそれ!」

平均回避UPはとり続ければ
コンマ80で回避
まで強化出来ます

とりあえずはここまでで
ついにスキル強化がおこなえました
アスナの扱いどうしましょう……

スキルの感じを知るためにも
擬似戦闘してみますか?

キリト「試しにデュエルしてみるか?」

部屋から出て行こうとした時、キリトがそんな声をかけてくる。
スキルの感触も試してみたいし、是非にとうけることにした。

サナ「負けても文句言わないでよ?」

キリト「簡単には負けないぜ? 師匠としての威厳を見せてやるよ」

二人は農家から出た。

キリト「いくぜ、サナ」

サナ「負けないよ!」

キリトとのデュエルになります。
オーバーキルしてもHPは1残るように計算されます。


サナ HP 1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂


キリト HP 1210/1210

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(次手を確実に回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

キリトのダーンウィンド!
キリトの回避率が上がった

サナの緊急回避!
次手でのダメージを受けなくする。

サナ HP 1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂


キリト HP 1210/1210 回避率UP・中(サナのコンマ判定時-20)


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(次手を確実に回避します)クールタイム3
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

キリトのバーチカル(コンマ80以上でスタン)!
コンマ75のためスタンは発生しない
サナは緊急回避により回避した!

サナの弱点見極め!
キリトの弱点が見えてきた
与えるダメージが上昇した
クリティカル率が上昇した

サナ HP 1280/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)3


キリト HP 1210/1210 回避率UP・中(サナの命中コンマ判定時-20)


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(次手を確実に回避します)クールタイム2
----【使用不可】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)クールタイム3

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

緊急回避がちょっと使いにくいですね。
そのターンの攻撃回避に変更しましょうか?

サナのランバー・ジャック!
しかしキリトには当たらない!

キリトのバーチカル!
コンマ51によりスタンは発生しない
サナに210ダメージ

キリトのダーンウィンドの効果がが切れた


サナ HP 1070/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)2


キリト HP 1210/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(次手を確実に回避します)クールタイム2
----【使用不可】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)クールタイム3

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

サナのランバー・ジャック!
しかしキリトには当たらない!

キリトのバーチカル!
コンマ51によりスタンは発生しない
サナに210ダメージ

キリトのダーンウィンドの効果がが切れた


サナ HP 1070/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)2


キリト HP 1210/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----【使用不可】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする クールタイム3

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(そのターンの攻撃を回避します)クールタイム1
----【使用不可】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)クールタイム2

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

スキル系統の更新がされてなかったので更新しました
ミスすいません…

キリトのソニック・リープ!
サナに456ダメージ

サナのワールウィンド!
キリトに250ダメージ

サナ HP 690/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)1


キリト HP 754/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----【使用不可】ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中 クールタイム2
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----【使用不可】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする クールタイム2

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(そのターンの攻撃を回避します)
----【使用不可】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)クールタイム1

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

キリトとサナのダメージ逆だコレwww

サナ HP 690/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)1


キリト HP 910/1210

が正しいです

キリトのスラスト!
サナに240ダメージ

サナのグランドディストラクト!
コンマ44により鎌の隠しスキル、死の数字発動(確実命中、威力2倍)
キリトに468ダメージ

サナ HP 450/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂 ダメージ1.2倍 クリティカル上昇(コンマ90以上でダメ1.5倍)1


キリト HP 442/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----【使用不可】ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中 クールタイム1
----【使用不可】グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中 クールタイム2
----【使用不可】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする クールタイム1

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(そのターンの攻撃を回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

弱点見極めの効果は切れています
キリトのスキルはスラストではなくスラントです

ミス多くてすいません……

キリトのバーチカル!
サナは緊急回避した!

サナ HP 450/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂


キリト HP 442/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----【使用不可】グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中 クールタイム2
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(そのターンの攻撃を回避します)クールタイム3
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

キリトのレイジスパイク!
サナに320のダメージ

サナのランバージャック!
しかしキリトにはあたらない

サナ HP 130/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂


キリト HP 442/1210


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ120)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【キリト】 予測ダメージ 平均240)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【キリト】 平均180)コンマ20以上で命中
----【使用不可】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ200)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする クールタイム3

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----【使用不可】緊急回避(そのターンの攻撃を回避します)クールタイム2
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃)切り替え可能武器、自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射

キリト「次の一撃で決まりだ!」

サナ「……負けないよ!」

キリトの言葉にサナはそう返し先ほど習得したクイックチェンジを使い、自傷の鎌を出現させる。

キリト「げっ!」

キリトの動きが鈍る。
その瞬間を見逃さず、サナは鎌を振り上げた。

サナのワールウィンド!
キリトのスラント!

キリトは攻撃を相殺した!

サナ HP 130/1280 STR 36 VIT 23 AGI 18 DEX 20 +ATK 50 吸魂

キリト HP 442/1210

キリト「なにかんがえてるんだ!?」

サナ「負けたくなかった」

やけに剣幕にサナに迫るキリト。
それもそのはず、一歩たがえばふたりとも脱落だった。

キリト「そんな理由で無理心中しようとしないでくれ……」

サナ「……ごめんなさい」

デュエルはキリトの勝利で幕を閉じた。

サナ「お詫びと言ってはなんだけど、いうこと一つ聞いてあげる」

キリト「……なんか、ごまかされてる気もするが、わかったよ」

と、いうわけでここまでで
しかし、驚異のコンマ判定でしたね
鎌にカテゴライズされている武器は隠しスキルで死の数字を持っています。
コンマ44で必中&威力二倍です

場合によっては命中率を少し上方修正しますね
もしくはスキルで命中UPを用意します
ではまた次回

キリト「いやー、運動の後のミルクは旨いな!」

サナ「……勝てなかったなー」

キリト「……負けず嫌い?」

サナ「別に……」

キリトの視線から逃れるべくサナはそっぽを向く。

キリト「あ、そうだ、いうことなんでも聞いてくれるんだよな?」

サナ「ぐ……1つだけね!」

なんでそんなことを言ったのかという表情のサナにキリトは満足気だ。

キリト「そうだな……なにを頼もうかな」

サナ「あんまり変なのはやめてよ?」

直下安価 キリトのお願いはなんだろう?

一緒に寝よう
語尾に「にゃん」をつけて喋る
ボス攻略戦では一緒にPT組もう

キリト「そうだな……ボス攻略戦では一緒にPTを組もう」

サナ「そんなことでいいの?」

キリト「そんなことって……俺が教師の『はい、それじゃ二人組を組んで』の一言にどれだけ苦しめられていたか……」

サナ「……友だちいないの?」

キリト「う、うぐっ……いや、いるから」

サナ「ふーん……ま、そういうことにしといてあげる」

キリト「勝負にはかったのに妙な敗北感……」

ボス攻略戦ではキリトと組むことになりました。

サナ「朝ね……」

お風呂に入りたい気もするけど前例があるので我慢する。
今日の夕方からが第一回の攻略会議だったはず。
身の回りを整えるのもいいし、迷宮区に潜るのも捨てがたい。

サナ「うん、今日のところは……」

直下安価 夕方までなにしようか?

武器の強化
道具の新調
迷宮区へ行く

サナ「迷宮区に行こうか」

サナ「それにしても、潜ってばかりだねー……」

サナ「……キリトも迷宮区に行くって言ってたし、もしかしたら会うかも?」

迷宮区探索コンマ判定
99or00 隠しフロア発見
01~20 敵と遭遇
21~50 アイテム発見
51~70 最深部に到達
71~90 ???
91~98 レアアイテム発見

サナ「最深部に到達してしまった……」

目の前には長い通路と先に見えるのは巨大な扉。

サナ「あれがボス部屋……?」

通路を進むほど威圧感が増していく。

サナ「発見はしたし、もどろうか……それとも、ボスを見てみるか……?」

直下安価 どうする?

はいる
かえる

サナ「とりあえず、発見したし、帰ろう」

今回はボス攻略会議が行われるためすでにボス部屋は発見されていますが2層以降は誰かがボス部屋を発見しなければボスとは戦えません。

サナ「もうすぐ攻略会議だし帰ろう。夜ご飯はなににしようかな……」

直下安価

黒パンを買う
料理店で食事
作ってみる

サナ「作ってみよう」

なんでもこの世界には料理スキルなるものが有るらしい。
最初のうちはほとんど失敗するらしいが熟練度が上がっていけば、その場でも材料さえあれば保存食なんかが作れるようになるらしい。

サナ「たまに気が向いたら作ってみたりするのもいいかな……」

包丁を手に持ち、材料と向き合う。
スキルを立ち上げ、包丁を振るった。

サナ「熟練度0だから、成功するとは思わなかったけど……」

目の前には黒い塊。

サナ「なんでこげるのさ……」

サナ「そろそろ時間かな……」

外を見れば夕焼けがのぼっている。

サナ「作られたものにはみえないよね……」

大きく伸びをした後、サナは農家を出た。
農家の前にはちょうどキリトが居た。

キリト「よっ! 随分とゆっくりしてたんだな」

サナ「先に行かなかったの?」

キリト「一人でいっても良かったんだが、サナが迷子になるかもしれないと思ってさ」

サナ「……約束はまもるよ?」

キリト「ぐっ……な、なんのことかな? 別に俺はサナがあとから来て他のやつと組んだりして俺が一人になったらどうしようとかおもってないから、うん」

サナ「まぁ、いいけど……あ、コレ食べる?」

サナは軽いため息をついた後にキリトに黒い塊を渡す。

キリト「……サナさん、コレハナンデスカ?」

サナ「どこからどう見ても卵焼きもどきじゃない」

キリト「コレがか!?」

サナトキリトがトールバーナーの広場に着く頃にはかなりのプレイヤーが集結していた。
そのプレイヤー達の真ん前にたつのは青髪の男。
サナとキリトは一番後ろに腰掛けた。

「それじゃ、5分遅れだけど、そろそろ始めさせてもらいます! みんな、ちょっと前に!」

大声でこちらに呼びかける男。
そして男は続ける。

「今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう! 知ってる人もいると思うけど、改めて自己紹介しとくな! 俺はディアベル! 職業は気持ち的にナイトやってます!」

ハキハキとした声に、適度なジョーク、人をまとめるのは巧そうだ。
そんな彼のジョークにどこからか、「ホントは勇者っていいたいんだろー」などと聞こえてくる。

サナ「けっこうなイケメンだね。なんでこのゲームやってるんだろ」

キリト「イケメンだってゲームくらいやるさ。サナはああいうのが好みなのか?」

サナの顔色をうかがいながらキリトはたずねる。

サナ「んー……青髪はちょっとなー」

キリト(アレは地毛ではないと思うぞ……)

ディアベル「今日、俺たちのパーティーが、あの階の最上階へと続く階段を発見した! つまり、明日か明後日にはついに辿り着くってわけだ、ボス部屋に!」

拳を握りしめ高らかに宣言する【ナイト】ディアベル。
ボス部屋まですでにマッピングしたことを言ったら空気を削ぐことになりかねないのでサナは黙る。

ディアベル「一ヶ月、一ヶ月もかかったけど、……それでも俺たちは示さなきゃならない。ボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームそのものも、いつかきっとクリアできるんだってことを、はじまりの街で待っているみんなに伝えなきゃならない。それが、今この場所にいる俺たちトッププレイヤーの義務なんだ! そうだろ! みんな!」

話し合い、と言うよりは実力プレイヤー達の意志の統一が目的なのだろう。
【ナイト】ディアベルの一言一言は周りをたきつける。

周りからは口々に「そうだー」、「いいぞー」などという賛同の声や口笛が聞こえる。
サナも拍手を送った。

???「ちょお待ってんか、ナイトはん」

そう言って前に踊りでたのはつんつんと尖った茶色いサボテン頭の男だった。

???「ワイはキバオウってもんや」

そういってあたりをにらみ回すキバオウ。

キバオウ「こん中に、五人か十人、ワビ入れなきゃならんヤツらがおるはずや」

ディアベル「君のいうヤツら、とは……元βテスターの人たちのことかな?」

キバオウにディアベルが確認をとる。

キバオウ「きまっとるやろ!」

そう言ってキバオウはベータテスターを批判した。
彼曰く、新規登録者を見捨てて効率のいいクエストや狩場を独占して自分たちばかりが強くなり後は知らないふりを決め込んでいる。
そんなβテスターは許せないし信用出来ない。

サナ(彼の言い分もまぁ、わからなくもない。βテスターのみんながみんな攻略本を出しているアルゴや親切なキリトみたいな人ではないのだろうし。でもそれを今、言及してどうなるのかな?)

そしてキバオウは続けてβテスターに謝罪と賠償を要求した。

サナ(この男はもともと賠償が目的なのでは……?)

サナがキリトにどう思うか聞こうと、横をみると、キリトは奥歯を噛み締め小さく震えていた。
それは怒りか焦りか、はたまた罪悪感なのかはわからない。

サナ(私は……)

直下安価 サナの行動は?

キリトの手を握る
βテスターをフォローする
静観を続ける


キリト「えっ……?」

サナは極自然にキリトの手を握っていた。

サナ「キリトがなにを思っているのかはわからないけど、落ち着いて」

キリト「……おう」

そう短く答えると、キリトはサナの手を握り返した。

誰もが黙りこむ中、一人の男が手をあげた。

「発言、いいか?」

その後姿はサナがよく見慣れた頼り強い男の背中だった。

エギル「俺の名前はエギル。キバオウさん、つまりあんたが言いたいのは元βテスターが面倒をみなかったからビギナーがたくさん死んだ。そのことを謝罪、賠償しろ、ということだな?」

キバオウ「そ、そうや……」

エギルの巨体に威圧されるキバオウ。
そんなキバオウにエギルは前に私にも見せた攻略本を取り出し、キバオウを諭した。

金やアイテムはともかく情報はだれでも手に入れれたはずだ、そして、その情報はβテスターたちによるものだ。
情報はあったのに死者は出た、その理由を今は追求している場合ではないはずだ。
俺たち自身がそうなるかどうか、それがこの会議で左右されると俺は思っていたんだがね、とはエギルの談。

サナ(珍しくかっこいい)

手にあたたかみを感じながらサナはそんなことを思った。

ディアベルはβテスターの力が必要ということを話し、キバオウを一先ず納得させた。

キバオウ「ええわ、ここはあんさんにしたごうといたる。でもな、ボス戦おわたら、きっちり白黒つけさせてもらうで」

そう捨てセリフを吐き、ドカッとキバオウは座り込んだ。
その後、ディアベルの言葉が続き、程なくして「解散!」と声を発した。
周りの人々は霧のようにはけていき、後にはディアベルとキリト、サナにフードをかぶったプレイヤーが残った。

サナ「私たちも戻ろうか?」

キリト「ああ、そうだな。明日はみんなで迷宮区のマッピングだろう」

二人で話していると、ディアベルがこちらに近づいてきた。

ディアベル「おや、お二人は恋人か何かかな? 大切な人がいるのはいいことだ。生きるぞっ! ていう感情が強くなる」

ニコニコと話しながらディアベルは私とキリトのちょうど中間辺りに視線をやっている。
何事かとおもい視線を追うと、サナはキリトと手をつないでいた。

サナ「あ、いや、コレはっ!」

キリト「わ、わるい!」

二人は慌てて手を話すとディアベルに向き直った。

ディアベル「ははっ、照れることはないよ。絶対なんてことはありえないんだ。この先なにが起きても後悔しないように行動することは大事だよ」

サナ「そ、それで、何か用があったからきたんじゃないの?」

照れ隠しなのか、そっぽを向きながらサナはディアベルに尋ねた。

ディアベル「ああ、そうだね。それじゃあ、単刀直入に言おう。君のその背中にある鎌を俺に売って欲しい」

ディアベルの言葉にサナは少し硬直した。
まさか、売ってくれなんて言われるとはサナは夢にも思っていなかった。

ディアベル「もちろんそれなりのコルは出すつもりだよ。どうかな?」

サナ「わるいけど、売るつもりはないかな」

ディアベル「……10万だす、といっても?」

少しためた後、ディアベルはそう告げた。

キリト「じゅっ……!?」

となりでキリトが息を呑むのがわかる。
それほどまでに10万という額は高額なのだろう。

サナ「悪いけど、ごめんなさい。額の問題じゃないの」

そういってサナはディアベルに頭を下げる。
向こうが誠意をもった額を提示したのだから、サナもできる限りの誠意がこもった対応をした。

ディアベル「そうか……じゃあ、しかたないね。それに、ナイトに鎌は似合わないかもしれないし」

ニカッと笑いディアベルは別れの言葉を残し、広場から出て行った。

キリト「いいのか? 序盤で10万だなんて1ヶ月頑張ったって結構辛い額だぞ?」

サナ「サイスは私以外にはゴミ同然の武器出し、自傷の鎌は、その、キリトとの思い出の武器だし……」

サナは照れたように微笑んだ。
キリトはその笑顔に少しだけ鼓動が早くなった。

???「やっぱり、サナね」

サナとキリトが戻ろうとした時、後ろから声を掛けられる。

サナ「ん……?」

フードをかぶったプレイヤーの声はどこかで聞き覚えが有る。
確か迷宮区で……

サナ「アスナ……?」

アスナ「そうだよ!」

サナ「アスナも攻略会議に参加してたんだね」

二人は手を取り合いはしゃぐ。
キリトは妹の姿と二人がかぶって見えた。

アスナ「そうそう。そこの人に言われてね」

サナ「え? キリトってアスナと知り合いだったの?」

キリト「あー、まぁ、なんというか、今日、迷宮区で会ってな」

サナ「ナンパしたんだ?」

キリト「ち、ちがう!」

ジト目のサナにたじろぎながら、キリトは否定する。

アスナ「でも、サナがいるなら少し安心かも。周りって男の子ばっかりだし」

サナ「うんうん、女の子の友だちがいるだけで結構違うよね!」

意気投合する二人にキリトは聞こえないようにため息を付いた。

キリト(どうしてこうなった)

キリトはそんなことばかり考えながら前を見た。
サナとアスナが仲良く並んで先を歩く。

アスナ・サナ「おっふろ! おっふろ!」

目指しているのはもちろんキリトが寝泊まりしている農家。
サナがアスナに風呂が有るといったためである。

キリト(面倒なことにならなければいいなー)

キリトの脳内に蘇るのはあの記憶。
今も鮮明に覚えている。

キリト(役得だけど、気まずくはなりたくないしな……不可抗力とか関係ないからなぁ……)

二律背反な気持ちを胸にキリトは二人の後を歩いていた。

アスナ「おふろ、借りるから」

農家につくなりアスナは言い放った。
それほどまでに風呂に入りたかったのだろう。
キリトはバスルームの扉に振れ、鍵を解除する。

キリト「えーと、じゃ、どうぞ」

すこしつかれた表情でアスナに促す。

アスナ「ありがとう……覗いたりしたら、斬るから」

サナ「大丈夫だよ、アスナ。私が見張っておくから」

キリト「信用ないんだな」

そんなサナにアスナは素っ頓狂な顔で言った。

アスナ「え? 一緒に入らないの?」

サナ「えっ?」


直下安価 どうする?

入る
入らない

サナ「覗いたら、ひどいから」

キリト「覗けるかよ……」

キリトはサナの一言にもう部屋で寝ようと思った。
また気まずくなったら関係を修復できる気がしない。

アスナ「じゃ、はいりましょ」

サナ「誰かと入るなんて久しぶりだなー」

キリト(……百合も、いいかもなー)


湯気が漂う。
その湿り気は神経質なまでに再現されてた。

アスナ「所詮データなのに、こうも落ち着けるものなのね」

四肢を湯船に預け、アスナはつぶやく。

サナ「脳から発する電波がどうのこうのって話は難しくてわからないけど、この時だけはいろんなしがらみをわすれられるよね」

アスナ「そうねー……ここって現実じゃないのよね」

サナ「でも、たしかに私たちはこの世界に存在する」

シャワーを浴び終え、サナも湯船に浸かる。
二人入るには少し狭いかもしれない。

アスナ「いきてるって、なにかな?」

サナ「自分で考えて、自分で動いて、自分で思うことかな?」

アスナ「……貴女はこの世界で生きてる、と?」

サナ「少なくとも、私が私であるうちは、ね」

アスナ「貴女の言う生きてってのが本当なら、現実の私は死んでたのかしら」

少し考えた後、アスナは笑った。

サナ「時間だけはいっぱいあるからね。色々考えるのも面白いかもよ?」

アスナ「そうね……」

アスナ「それにしても、サナの胸は大きいわね」

サナ「えっ、これくらいがひょうじゅ……ごめん」

アスナ「なんで謝るの? ねぇ、なんで?」

サナ「え、いや、その、目が怖いよ?」

アスナ「ふふふ……」

サナ「なんで詰め寄ってくるの!?」

アスナ「こんなむねこうしてやるっ!」

サナ「ちょっ、どこさわって……!? あぁ、そこはダメだって! やっ、ちょ、は、ハラスメント! ハラスメントコードっ!」

アスナ「同性じゃそんなもの発生しませんー、さぁ、堪忍しなさい!」

サナ「やーめーてー」







キリト「聞き耳スキルの熟練度が上がった」

アルゴ「キー坊はオレっちの話も聞かずになにに聞き耳をたててたんだヨ」

サナ「ひどい目に会った……」

アスナ「あははっ、友達っていいね!」

サナ「普通の友達はこんなことしないと思うよ!?」

アスナ「サナ……私、生きてみようと思う」

突然真顔になりサナを見つめるアスナ。

サナ「なに? いきなり?」

どういう反応をすればいいのかわからないといった感じのサナにアスナは続ける。

アスナ「わたし、死ぬつもりで迷宮区に潜り続けたの。はじまりの街でなにものにもなれず、ただ腐って死んでいくなんてゴメンだもの。どんなふうに死ぬか、そればかり考えてきたわ」

サナ「……うん」

サナも真面目な表情でアスナの話を聞く。

アスナ「でも、貴女と知り合って、いろいろやって、初めて生きてみたいと思ったの。だから……」

サナ「だから?」

アスナ「現実世界でも、私と友だちでいてくれますか?」

サナ「もちろん!」

サナが笑顔で答えるのと、バスルームの扉が開くのは同時だった。

二人「!?」

侵入者「!?」

フードをかぶった侵入者。
その姿には見覚えがあった。
情報屋の鼠のアルゴ。

サナ「まっ-------」

アスナ「きゃああああああああああああああ!!!」

逃げるアルゴに声をかけようとするサナだが、それはアスナの叫び声で掻き消えた。

キリト「なんで、こんなことに……」

キリトの両頬には大きな紅葉が咲いていた。
アルゴに驚いたアスナが裸のまま逃走。
それをサナも追いかけ、騒ぎを聞きつけたキリトが登場。
二人に叩かれる。

サナ「今回に限っては、キリトも被害者だけど……女の子の裸をみてそれだけで済んだのは感謝して欲しいかも」

キリト(これは、運がいいのか、悪いのか……)

まだ顔がほんのりと赤いサナにキリトはなんとも言えない微妙な気分になった。
関係が悪化せずに終わったのは不幸中の幸いか。
いや、叩かれたのは幸運中の不幸なのかもしれないが。
よくわからなくなってきたキリト。

サナ「アスナの自業自得だからアレだけど、帰っちゃったね。一緒に寝ようと思ってたんだけどな」

キリト「本当に仲いいな、お前たち」

サナ「この世界にきて初めての同性の友達だからねー」

心なしかサナは上機嫌だ。

キリト(まぁ、いいか)

キリトはそんなサナを見ると、大抵のことはどうでも良くなった。

サナ「そういえば、なんでアルゴがいるの?」

キリト「ああ、どうやらこいつを買いたいってやつがいるらしくてな」

そういってキリトは腰にあるアニールブレードを抜く。
+6まで強化されている通常よりも重い武器。

サナ「アルゴが仲介人ってこと?」

キリト「そんな感じだ。どうやらほしがってたのはキバオウらしい。、結構な額を提示してきたぞ」

サナ「で、売らなかったの?」

キリト「愛剣は売らない主義なんだ」

サナ「ふーん……でも、それでアルゴがバスルームに入ってきたのね、なるほど……」

キリト(隣の部屋使っていいかときかれてなにも考えず承諾したことは言わないほうがいいな)

バレた時のことわ考えると、キリトはゾッとした。

サナ「明日は迷宮区のマッピングになるのかな?」

キリト「まぁ、そうだろ、早くボス部屋見つけないといけないからな」

サナ「そういえば、空気壊したくなくて言ってなかったけど、マッピング完了してるんだよね」

キリト「……なんで?」

サナ「私が一足早かったってことかな?」

キリト「うーん、じゃ、明日はおとなしくしてるか。みんなに渡してもいいけど……」

サナ「なにかをみんなでやり遂げたってことは必ずみんなの力になると思うの」

キリト「同感だ。俺は一応明日、迷宮区に潜る。サナは身の回りのことをしとくといい」

サナ「マップ渡すよ?」

キリト「いや、最初の層だからな、最初ぐらいは自力で埋めたい」

サナ「わかった」

直下安価 明日はどうする?

武器の強化
道具の整理
道具の購入

サナ「武器の強化は初めてするなぁ……」

鎌のステータスを調べる。
武器には強化限界回数が存在し、一定回数強化を実行するとそれでウチ止めとなる。
それは、失敗しても成功しても減るのだが……

サナ「鎌って一律で99なんだねー……」

たしか+20が限界だったはずなので、79回は失敗できる。

サナ「手元の素材的にはそれぞれ2ずつ強化できそうかな」

↓コンマ判定
それぞれ
鋭さ
速さ
正確さ
重さ
丈夫さ
の順で判定

最終的には+20までしか強化できないので、強化したくない場合は強化しないと書き込んでください。
コンマ20以上で1強化、30以上で2強化です

サイス 2S2A2D 強化限界数99→92

サナ「こんなもんかなー……鋭さ、正確さ、丈夫さにそれぞれ2、速さは失敗、と」

サイス ATK+110 吸魂
強化内容
----命中上昇、コンマ判定が05緩和
----耐久上昇、壊れにくくなった

サナ「うん、良い感じ」

どの武器も最終的には+20までしか強化はできません。
しかしたいていの武器は強化限界数が20にも届かないので、鎌系統は手に入ると長く使えます

最初は大きく伸び、後からは補正が聞いてきますので、全て平均というのが総合では一番強くなる予定です

自傷の鎌も強化しますか?

ちなみに自傷の鎌は鋭さ以外の上昇が低いです
武器それぞれに強化の幅がありますので、試しに1ずつ強化、なんてのも面白いかもしれません

では今回はここまでで
また次回

では自傷の鎌の命中だけ強化しますね。
ダメージ反射は使い続ければ熟練度により、最大3割まで軽減出来ます

直下でお願いします

自傷の鎌 +2A

他に強化したいのがアレば直下でどうぞ

強化失敗!
滋養の鎌 +2 2A
強化内容
----命中上昇 命中判定03緩和

強化限界数99→96

ではここまでで
また次回

おやすみなさい

第一層、20階のマッピングは驚くほど早く終わった。
有意義な話し合いはできなかったが、士気を高める効果は十二分にあったらしい。

サナ「まさか半日で終わるとは……」

キリト「44人もいればさすがに早かったな」

再びトールバーナーの広場にプレイヤー達は集結していた。

ディアベル「みんな、聞いてくれ! ついにボス部屋を発見した!」

ディアベルの一言に場が湧き上がる。

ディアベル「そして、新しく発行された攻略本を見てくれ」

各自で先ほど道具屋で購入してきた攻略本を開く。
ボスの名前はイルファング・ザ・コボルドロード。
曲剣カテゴリの武器を使用し、ゲージが最後の一本になると武器を投げ捨て腰に有るタルワールを抜くという。
さらに取り巻きには全身鎧のルインコボルド・センチネルが3体出現し、イルファングの体力ゲージが一本減るごとに3体新たに出現する。

ディアベル「以上が、ボスの情報だ!」

ディアベル「みんな、今はこの情報に感謝しよう! 2,3日はかかる偵察戦を省略できたのは大きい! 一番の被害が予想されたのは偵察戦だったから、オレはすげーありがたいとおもってる! この情報が正しいなら、数値的なステータスではそんなにやばい感じじゃない! 絶対に死人は0にする! それは俺の騎士(ナイト)としての誇りにかけて誓う!」

その表情には決意と自信が現れており、周りはそんなディアベルを支持した。

ディアベル「それじゃ、まずはレイドを組んでくれ!」

その一言に周りからは「俺と組もう」「いいぜ、よろしく」とあちこちで小さなグループが出来る。

サナ「私はキリトとアスナかな」

キリト「いや、この空気が嫌いでね……サナがいて助かるよ」

サナがいなければキリトは本当にあぶれたかもしれない。

アスナ「サナ! 一緒に組もう!」

サナ「もちろん、キリトもいるけどね」

サナ(とりあえずは3人。レイド的にはぎりぎりの人数かな?)

ディアベルができたレイドの人員を調節し、レイドをまとめた。
ディアベル率いるアタック隊、ボス殲滅役のA隊
エギル率いるタンク隊、壁役のB隊
キバオウ率いるサポート隊、雑魚殲滅役のE隊
などなど、A~Gまでのナンバリングがレイドに施された。

アスナ、キリト、サナの3人はG隊、キバオウ率いるE隊と同じくルインコボルドの殲滅だ。

アスナ「ボスに一度も攻撃できないじゃない!」

キリト「この人数じゃ仕方ないさ」

サナ「多少作為的なものも感じるけど、現状じゃ、妥当な判断じゃないかな」

アスナをキリトとサナは宥めながら、他の話し合いが終わるのを待つ。

ディアベル「それじゃ、コルは分配、アイテムは手に入れた人のものとする!」

ディアベル「最後に、なにか質問がある人はいるかな?」

サナ(質問か……)

直下安価 どんな質問をする?

攻略本の背表紙にもある、βテスト時との変更がなされている可能性の指摘
ボス戦において統一が取れなくなったり、パニックに陥った時の対処法
万が一、ボス戦や道中に死亡者を出した時の行動
なにも質問しない

サナ「質問、いいかな?」

ディアベル「どうぞ!」

サナの発言にディアベルはニカッと白い歯を見せる。

サナ「攻略本の背表紙にもある、βテスト時との変更がなされている可能性のハナシなんだけど、対策は考えなくていいの?」

ディアベル「たしかにそれは気になっていた。偵察戦を行わない以上、鵜呑みにするしかないんだけど、万が一の対策は必要だよね」

サナの発言にディアベルは同意し、周りのプレイヤー達も頷いている。

ディアベル「そうだな、君は、例えばどんな変更点が有ると思う?」

サナ「……たとえば---------」

直下安価 どんな可能性を示唆する?

取り巻きの数
追い込まれた時のボスの武器
ボスのステータス

すいません、次からは上から1,2,3とフリますね
安価↓

サナ「たとえば、体力ゲージが1本になってからボスが取り出す武器の変更、とか?」

ディアベル「なるほど、たしかにそれはありえるね」

サナの意見はもっともらしいものだった。
あと少しで勝てるという時こそ足元をすくわれやすいからだ。

ディアベル「みんな、追い込んだからといって一気に攻撃はしないようにしよう。もしタルワールでなかった場合、ソードスキルがまるで違うものになる」

キリト(もしそれが変更されているとしたら、確実にβテスターへの罠だ)

ディアベル「なかなかな有意義な議題だ、ありがとう。それでは解散! あしたの朝よりボス部屋へ進行する!」

この日はコレでお開きになった

とりあえずここまでで

サナたちの目の前には巨大な二枚扉があり、行く手を妨げていた。
そう、ここが第一層20階のボス部屋である。

サナ「いよいよ、だね」

キリト「そうだな……長かったな、ここまで来るのに」

アスナ「そう簡単にはいかないでしょうけど、私たちならきっと出来るわ」

サナのつぶやきにアスナとキリトはそれぞれ答える。

サナ「うん、がんばろう」

サナは二人にそう言って、周りを見渡す。
誰ひとりここまでかけることなくたどり着くことができた。
それはみんなの団結力とディアベルの指示によるものだろう。
だからこそ、ディアベルという核を欠いた時、サナはこの世界に敗北すると予感していた。

サナ(大丈夫かな……)

考えは悪い方向にばかり傾く。
サナは頭を振ってその考えを追い出した。

まだ時間はある。
最後の休憩時間である今のうちに誰かと会話するのも悪くない。

直下安価 誰と話す?

アスナ
キリト
エギル
キバオウ

ふと、キリトにやけに突っかかっていたキバオウが視界に入った。
神妙な顔つきの中には闘志が見え隠れしている。

出発前、キバオウは自分たちG隊に接触してきた。

キバオウ「ええか、今日はずっと後ろに引っ込ん取れよ。ジブンらは、ワイのPTのサポ役なんやからな」

やけに敵意のこもった視線でキリトに向かってキバオウはそう言っていた。
あの行動の真意はなんだろうか?
そんなことを聞いてみたくなった。

サナ「キバオウ……さん?」

明らかに年上であろうことから名前の後ろにさんをつけた。

キバオウ「なんや、嬢ちゃんかいな。それにしてもエライやつとPT組みおったな」

サナを一瞥するとキバオウはそう言って小さなため息をつく。
どういうことだろうか?

キバオウ「嬢ちゃんの身を案じて言わせてもらうがな、あの片手剣士だけはやめとき」

サナ「キリトのことですか?」

キバオウ「……ワイにとっては名前なんぞどうでもええわ。あいつは自分さえ良ければそれでいい、そういうやっちゃ。痛い目みいんうちに離れておいたほうが見のためやで」

それ以上は話す気もないといったように再び二枚扉を見据えるキバオウ。
なぜ彼はそこまでキリトを毛嫌いするのだろうか?
なんにせよ、知り合いを悪く言われていい気はしない。
ルインコボルドをキバオウ隊以上に狩ることで見返してやることにしよう。

隊を整列させたディアベルは、青いロングヘアをなびかせ二枚扉の中央に手を当てると意を決したように押した。

ディアベル「----行くぞっ!」

ディアベルの号令のもと、ボス部屋へと侵入した。
そこは思っていたよりも広く、そしてほとんど障害物のようなものはなかった。
そして部屋の奥にいる玉座にすわる巨体のコボルドを見据える。

「グルルラァアアアアアア!」

イルファング・ザ・コボルドロードの雄叫びが部屋の空気すらも振動させ、取り巻きのルインコボルド・センチネルが出現する。

44人のプレイヤーは目の前の獣人の王めがけてはしりだした。

キリト「いいか、ルインコボルド・センチネルは全身鎧だからただ殴ったんじゃ効きにくい」

アスナ「出発前にも聞いたから大丈夫よ」

サナ「喉元を狙えばいいのよね?」

キリト「たのもしいかぎりで……」

キリトの観察眼(+予備知識補正)により敵の特性、弱点が判明。
ダメージが1.5倍

後衛 サナ HP 1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280 +ATK133 (ポーション10)


ルインコボルド・センチネル HP2500/2500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 平均230)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)


2人以上のPTかつ仲間の親密度が親友以上の場合、
敵の体力がPTメンバー全員が一撃で削れる数値の時、ターンを消費しないで倒し切ります。
その際に、ラストアタックを誰で取るかを選択出来ます。

キリトの攻撃!
ルインコボルドに310ダメージ

アスナの攻撃!
ルインコボルドに290ダメージ

サナの攻撃!
ルインコボルドに270ダメージ


ルインコボルドの攻撃!
キリトに250ダメージ


キリトの観察眼(+予備知識補正)により敵の特性、弱点が判明。
ダメージが1.5倍

後衛 サナ HP 1430/1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1072/1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280/1280 +ATK133 (ポーション10)


ルインコボルド・センチネル HP1630/2500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 平均230)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

キリトの観察眼(+予備知識補正)により敵の特性、弱点が判明。
ダメージが1.5倍


キリトの攻撃!
ルインコボルドに321ダメージ

アスナの攻撃!
ルインコボルドに288ダメージ

サナの攻撃!
ルインコボルドに273ダメージ


ルインコボルドの攻撃!
アスナに222ダメージ

後衛 サナ HP 1430/1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1072/1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1058/1280 +ATK133 (ポーション10)


ルインコボルド・センチネル HP748/2500

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【ルインコボルド・センチネル】 平均230)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

キリトの観察眼(+予備知識補正)により敵の特性、弱点が判明。
ダメージが1.5倍


キリトの攻撃!
ルインコボルドに313ダメージ

アスナの攻撃!
ルインコボルドに272ダメージ


直下安価
ラストアタック!
誰でトドメをさしますか?

キリトのラストアタック!
ルインコボルドに330ダメージ

キリトの斬撃によりルインコボルド・センチネルは四散した。
ルインコボルド・センチネルはこのボス部屋でしか出ないレアモンスターだ。
そのためドロップ品もそれなりのものが期待され、ラストアタックを行ったものは、レアドロップがしやすい。

キリト「よし!」

サナ・アスナ「ナイス!」

キリトが剣を腰にさすのを見届けた二人はキリトに声をかけた。

キリト「この調子でドンドン行くぞ!」

アスナ「あまり突っ走らないでよ?」

サナ「あはは、こっちは何とかなりそうだね」

そういって三人は獣人の王、イルファング・ザ・コボルドロードを見据えた。
まだまだ体力ゲージは有る。

今は次に来るルインコボルド・センチネルに集中しよう

短いですが今回はここまでで

次回はボス戦?
ディアベルは……どうしましょうね

目の前で6体目のルインコボルド・センチネルが四散する。
それを見届けた後、サナは鎌を背中へ戻した。

キリト「とりあえずコレで3ゲージ目のルインコボルドは倒したな」

サナ「キバオウさんたちはまだ戦ってるけどね」

アスナ「チームワークって大事ね」

キバオウ隊よりも倍の数を狩っているので、もはやどちらがサポ役かわからない。

「グルルラァアアアアアア!」

一息つくのもつかの間、フロアに雄叫びが響いた。
その声の主の方向にはディアベル隊やエギル隊がいる。
その中心には体力ゲージが1本になった獣人の王、イルファング・ザ・コボルドロード。

ディアベル「…………よしっ!」


直下安価 ディアベルの行動は?

みんなを一度下げる
みんなを下げ自分が前にでる
みんなで囲み一斉攻撃

ディアベル「みんな、下がるんだ!」

ディアベルの号令のもと、全ての隊が一度獣人の王と距離をとる。
獣人の王は手荷物武器を投げ捨てると、腰に会った武器を抜いた。

ディアベル「……タルワールじゃ、ない……?」

「グルルラァァァアアアア!」

エギル「なっ!?」

獣人の王の一撃がエギル隊に正面からぶつかる。
その一撃は重く、エギルの体力の3割を削った。

ディアベル「おちつけっ! 正面からの攻撃はちゃんと盾で受ければ大したことはない! エギルさん率いるタンク隊は陣形を整えつつ回復、槍を装備している長物隊はタンク隊の回復を待ってからその後ろで攻撃! 俺が率いる近接隊はボスを牽制しつつ攻撃! キリトくん率いる攻撃サポート隊はこちらに合流してボス殲滅に参加してくれ! キバオウさん率いる殲滅隊はそのままルインコボルドをお願いします!」

的確に指示を出しつつ、動くディアベルに、キバオウは食って掛かる。

キバオウ「な、なんでや! なんでワイらのサポ役をボス攻撃に参加させるんでっか!?」

ディアベル「ボスの武器がタルワールでない以上、最悪死人が出ます。それだけはなんとしてでも防がなくてはならないんです!」

キバオウ「くっ……さっさと雑魚狩って、ワイらもボス攻撃に参加するで!」

キバオウは雄叫びとともにルインコボルドに向かっていく。

キリト「っと、いけない。俺らも動かなきゃな」

サナ「そ、そうね。ちょっとめまぐるしい動きに戸惑うけど……」

アスナ「ボスに攻撃できるならラッキーじゃない」

ここからが本格的な戦いの始まりだった。

ディアベル「……っ! こいつは……」

ディアベルはボスの持つ武器に見覚えが合った。
鋭く鈍く光るそれは、怪しい光を発していた。
そのことからも鋭さが窺い知れる。

ディアベル「……刀、か」

その巨体から繰り出される繊細かつ力強い一太刀はまるで自分たちの士気までも引き裂いているようだった。

エギル「くっ……ソードスキルにはどう対処すればいいのかわからん……」

ディアベル「イエローゾーンに達したらすぐに下がるんだ! ソードスキルのコンボを食らっては6割なんてすぐに消し飛ぶ!」

全員に聞こえるように声を張り上げるディアベル。
キリト率いる攻撃サポート隊がこちらに来るまでにはまだ時間を有する。

エギル「コレ以上はまずい、一度下がるぞ?」

ディアベル「ああ、ここは任せてくれ」

ほぼ全員がイエローゾーンまたはレッドゾーンのエギル隊を一度下げ、自分たちが更に前にでるディアベル隊。

ディアベル「……なんとか、するしかない!」

ディアベル HP 1145/1400 ATK+150

イルファング・ザ・コボルドロード HP 5000/18500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ソニック・リープ(範囲技 【イルファング】 予測ダメージ 平均310)コンマ30以上で命中
----スラント(【イルファング】 予測ダメージ 平均210)コンマ20以上で命中 80以上で追加攻撃
----ヴァーチカル・アーク(単体攻撃 予測ダメージ 平均300)コンマ40以上で命中 2連撃技
----ソニックリープ (単体突撃技 予測ダメージ 平均230)コンマ20で命中 命中時した場合、コンマ60以上で敵の攻撃回避

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

ソニックリープが2つ有る、ミスですね
すいません

アンカした

ディアベルのダーンウィンド!
回避が上昇

イルファングの旋車! 敵を打ち上げる!
ディアベルに300ダメージ!

ディアベルは踏みとどまった。

直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----スラント(【イルファング】 予測ダメージ 平均210)コンマ20以上で命中 80以上で追加攻撃
----ヴァーチカル・アーク(単体攻撃 予測ダメージ 平均300)コンマ40以上で命中 2連撃技
----ソニックリープ (単体突撃技 予測ダメージ 平均230)コンマ20で命中 命中時した場合、コンマ60以上で敵の攻撃回避

スキル(スキルを使用します)
----【使用不可】ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)


ディアベルはポーションを使用した!
ディアベルはHPが2000回復

イルファングの幻月! 上段下段のフェイント技!
ディアベルに320ダメージ

連撃発動!

イルファングの攻撃!
ディアベルに250ダメージ


ディアベル率いる近接隊攻撃!
イルファングに320ダメージ


ディアベル HP 830/1400 ATK+150

イルファング・ザ・コボルドロード HP 4680/18500



直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----スラント(【イルファング】 予測ダメージ 平均210)コンマ20以上で命中 80以上で追加攻撃
----ヴァーチカル・アーク(単体攻撃 予測ダメージ 平均300)コンマ40以上で命中 2連撃技
----ソニックリープ (単体突撃技 予測ダメージ 平均230)コンマ20で命中 命中時した場合、コンマ60以上で敵の攻撃回避

スキル(スキルを使用します)
----【使用不可】ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)

道具(道具を使用します)
----ポーション6(体力を2000回復)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

イルファングの緋扇!
刀スキルの三連撃がディアベルを襲う!

ディアベルのスラント!

最初の一撃を相殺!

ディアベルに300ダメージ
ディアベルに311ダメージ


ディアベル率いる近接隊の攻撃!
イルファングに402ダメージ



ディアベル HP 219/1400 ATK+150

イルファング・ザ・コボルドロード HP 4278/18500

ディアベル「ぐぅっ! やはりキツイ、か……」

見たことが有るといってもその太刀筋は捌ききれるものではなかった。
隊を率いている以上、攻撃は基本的には自身にくるため、受けるのに精一杯であった。

エギル「すまん、遅れた!」

回復を終えたエギル率いるタンク隊が前にでる。

ディアベル「間一髪、といったところだね」

キリト「よ、よし、間に合った!」

サナ「目の前で見るともっと大きい。倒せる?」

アスナ「倒さなきゃ先に進めないわよ?」

エギルの横に並ぶキリトたち。
ディアベルが稼いだ時間は無駄にはならずに済んだようだ。
反撃が始まる!

【ディアベル生存確定!】

サナ「あ、エギル。調子はどう?」

エギル「最悪だな。POT飲み過ぎてしばらくなにも食えそうにない」

サナ「元気そうで安心したよ」

軽口を叩くエギルの横に並び鎌を構えるサナ。

エギル「油断するなよ。見た目とは裏腹に素早いからな」

サナ「わかった!」




後衛 サナ HP 1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280 +ATK133 (ポーション10)
前衛 エギル HP1500 +ATK180 (ポーション10) タンク隊(攻撃を合計1500まで代わりにうける。受けきると撤退)


イルファング・ザ・コボルドロード HP 4278/18500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【イルファング】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【イルファング】 平均230)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

キリトのスラント!
イルファングに340ダメージ

アスナのリニア!
イルファングに320ダメージ

サナの弱点見極め!
ダメージ1.2倍&コンマ90以上でクリティカル

エギルの攻撃!
イルファングに290ダメージ

イルファングの辻風!
タンク隊に520ダメージ


後衛 サナ HP 1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280 +ATK133 (ポーション10)
前衛 エギル HP1500 +ATK180 (ポーション10) タンク隊 980/1500(攻撃を代わりにうける。受けきると撤退)


イルファング・ザ・コボルドロード HP 3328/18500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【イルファング】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【イルファング】 平均230)コンマ20以上で命中
----ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----【使用不可】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

キリトのソニックリープ!
イルファングに298ダメージ

アスナの攻撃!
イルファングに233ダメージ

サナのランバー・ジャック!
三連撃がイルファングを襲う!
イルファングに360ダメージ
イルファングに349ダメージ
イルファングに366ダメージ

エギルのワールウィンド!
イルファングに381ダメージ

イルファングの緋扇!
連撃がタンク隊を襲う
タンク隊に321ダメージ
タンク隊に340ダメージ
タンク隊に333ダメージ

タンク隊は撤退!
差分のダメージをエギルがうける
エギルに14ダメージ

後衛 サナ HP 1430/1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1322/1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280/1280 +ATK133 (ポーション10)
前衛 エギル HP1486/1500 +ATK180 (ポーション10)


イルファング・ザ・コボルドロード HP 3328/18500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【イルファング】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【イルファング】 平均230)コンマ20以上で命中
----【使用不可3】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----【使用不可2】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

キリトの攻撃!
イルファングに250ダメージ

アスナの攻撃!
イルファングに220ダメージ

サナのワールウィンド!
イルファングに310ダメージ

エギルの攻撃!
310ダメージ



後衛 サナ HP 1430/1430 +ATK 110 吸魂 命中上昇(コンマ05緩和)
前衛 キリト HP 1322/1322 +ATK150(ポーション10)
前衛 アスナ HP 1280/1280 +ATK133 (ポーション10)
前衛 エギル HP1486/1500 +ATK180 (ポーション10)


イルファング・ザ・コボルドロード HP 251/18500


直下で安価&コンマ判定

たたかう(鎌で切りつけます。予測ダメージ180)コンマ20以上で命中

ソードスキル(ソードスキルを使用します)
----ワールウィンド(全方位技 範囲内モンスター 【イルファング】 予測ダメージ 平均290)コンマ40以上で命中
----グランドディストラクト(範囲技 範囲モンスター 【イルファング】 平均230)コンマ20以上で命中
----【使用不可3】ランパー・ジャック(単体攻撃 平均ダメージ300)コンマ40以上で1、55以上で2、70以上で3回ヒットする

スキル(スキルを使用します)
----ダーンウィンド(5ターンの間、回避率UP)コンマ80以上で効果アップ
----緊急回避(その手のあいての攻撃を確実に回避します)
----【使用不可2】弱点見極め(3ターンの間、ダメージ1.2倍&クリティカル率UP)

道具(道具を使用します)
----ポーション7(体力を2000回復)
----解毒結晶(一瞬で毒を消し去る)

防御(そのターンのダメージを軽減)

待機(クールタイムを2減少させる)

スイッチ(通常攻撃orスキル使用&前衛後衛の切り替え)

クイックチェンジ(武器の切り替え&攻撃) 自傷の鎌 ATK+300 ダメージ反射 命中上昇(コンマ03緩和)

「グゥォォオオオオオオオオオオオ!!!」

獣人の王が叫び声を上げる。
もう一撃で奴の体力は1ドット残さず失くなるだろう。


直下安価 誰がとどめを刺した?

キリト
アスナ
エギル
サナ
ディアベル

サナ「キリト、スイッチ!」

そう叫んでイルファングからバックステップでサナは下がる。
それと同時に獣人の王の前へとキリトが踊り出る。

キリト「まかせろ!」

キリトは片手剣連撃技、バーチカル・アークを放つ。
縦に切りつけ、その後斜め上に切り上げる。

「------------グラアァ……」

獣人の王はニタリと笑い、四散した。

ディアベル「……勝った。勝ったぞ!」

ディアベルが拳を突き上げる。
それに習うように周りも拳を突き上げ、声を上げた。

「「「よっしゃぁぁぁぁあああああああああああああああ!」」」

フロア全体が揺れるような錯覚に陥いる。
それほどまでに力あるものだった。

ディアベル「ありがとう、キリト君たちサポート隊の力がなければクリアは成せなかった!」

ディアベルはキリトに近づき手を取る。

キリト「いや、俺はそんな……」

キリトは照れながら、自分に力を貸してくれたPTメンバーに目を向けた。

アスナ「やったよ、サナ!」

サナ「うん! 勝ててよかった!」

両手をつなぎ喜び合う、アスナとサナ。
そんな二人を見て、キリトは思わず笑った。

キリト「アニールブレードの件、あんたの差し金なのか?」

二人から視線を逸らし、ディアベルを見据える。

ディアベル「ああ、君のLAを防ぐために弱体化をはかったんだ。もっとも、それは失敗し、オマケに君がLAをとっちゃったんだけどね」

苦笑いをするディアベル。
そして続ける。

ディアベル「この先、なにか強い武器、防具があればそれが象徴となり、威厳も生まれると思ったんだけどね」

キリト「そんなものなくとも、あんたは立派な俺たちのリーダーさ」

ディアベル「ああ、ありがとう。でも、彼は納得しなさそうだけどね」

ディアベルはそういってキバオウを指差した。

キバオウ「ディアベルはん。結局そいつにLA取られとるやないか。やっぱりβテスターなんざろくな奴やあらへん」

ディアベル「だがキバオウさん、彼がいなければ、俺は死んでいたかもしれない」

キバオウ「……ワイはワイのやり方でこのふざけたゲームから降ろさせてもらいますわ。ディアベルはん、おそらくこれからもよろしくたのんます」

ディアベル「βテスターとのわかだまりはとけない、か」

ディアベルは今後のことを懸念しながらも、今は勝利に酔いしれることにした。

ここまでで
なんかエラーでてとりあえず報告して来ました
いまは正常に動いているかと
お疲れ様でした

第二層の転移門がアクティベート(有効化)されてから一夜が開けた。

サナ「やっぱり、硬いベットじゃ落ち着かないなー」

大きく伸びをした後、部屋からでる。
一切準備しなくていいのは、非常に楽である。

サナ「ああ、お風呂が恋しい……」

今はない農家のお風呂思い出す。

サナ「んーと、近くにいるのは……」

フレンド欄から近くにいる人を探す。

直下安価

エギルと会う
アスナと会う
シリカと会う

サナ「あ、シリカちゃんが二層にきてる」

フレンド欄にある名前に目が行く。
始まりの街のつぎの街で出会った少女。

サナ「様子を見るついでに会いに行ってみよう」

現在位置を確かめる。
ここからそう離れてはいない場所にシリカはいるらしい。

サナ「よし、いこう」

サナ「んー……あっ!」

髪を左右で縛った少女の姿が目に入る。
おそらくシリカだろう。

直下安価 なんて声をかける?

こんにちは
久しぶり
とりあえずチョップ

サナ「久しぶり!」

少女に後ろから声をかける。

シリカ「え? あっ! サナさん!」

サナを見るなりシリカは笑顔になる。

シリカ「転移門がつながったみたいなので、とりあえず来てみたんですけど……」

シリカは少し困ったように笑い、続ける。

シリカ「ここは、どこでしょうか……?」

サナ「……迷子?」

シリカ「ちっ、ちがいますよ! ただ広くてすごいなーって見て回ってたら夢中になりすぎただけでして……」

サナ「それは迷子じゃ……」

シリカ「……はい」

サナはがっくりと項垂れるシリカをつれてとりあえず宿へと向かうのだった。

シリカ「でもすごいですねー 本当にボスを倒しちゃうだなんて」

サナ「他のみんなも居たからね」

今は別行動をとっているアスナとキリト、ついでにエギルを思い出す。
近いうちにまた一緒に行動できるだろうか……?

シリカ「皆さんが力を合わせた結果ですね! 私じゃとても……」

シリカの瞳に不安が映る。
まだ、この世界には慣れていないのだろう。

サナ(今日一日はシリカちゃんといることにしよう)

直下安価 なにをする?

シリカちゃんと一日デート
二人で行くレベリングの旅0泊1日
二人だけのお料理教室

サナ「と、いうわけで」

シリカ「な、なんでいきなり外に連れて来られたんですかっ!?」

うろたえるシリカと周りにいるイノシシの群れ。

サナ「半純な話、シリカちゃんとのコミュニケーションをはかることと、シリカちゃんのレベリングが目的かな」

シリカ「そう言われましても……」

サナ「この辺りの牛は雑魚だから大丈夫。私が適度に削るから、トドメお願いね」

そういって鎌を構えるサナ。

シリカ「わ、分かりました!」

サナ「…………」

シリカ「…………」

サナの目の前には敵を倒したことを示すドロップ画面が表示されている。

シリカ「一撃、でしたね」

サナ「うん……」

サナが鎌を振り回すと、その範囲内に居たイノシシ、もといボアたちは一瞬で四散した。
街から出たばかりということもあってか、敵のレベルが低かったらしい。
吸魂で刈り取ってしまった。

サナ「シリカちゃん」

シリカ「なんですか?」

サナ「短剣……かして?」

シリカ「……どうぞ」

サナ「ごめん」

PCの調子が悪く、途中で落ちたらすいません

通常の四分の一ほどのペースで丁寧に経験値とアイテムを稼いでいく。
イノシシのボア、蜂のウインドワスプ、それらに混ざって雄牛のトレンブリング・オックス
そして極たまに雌牛のカウがリスポーンする。

サナ「また蜂かー……」

シリカ「うぅ、見た目が、見た目が……」

ウィンドワスプは刺されると2,3秒のスタンが有るため、立ち回りには細心の注意が必要になる。
その見た目は巨大な蜂。
現実世界に存在したらた確実にギネス球の大きさでまったものではない。

サナ「それでもほかから比べたら小さいんだけどね」

シリカ「それはわかってますけど……」

サナ「牛は楽でいいんだけどねー、あとイノシシ」

そう言いながら一撃離脱の戦い方でワスプの体力を削っていくサナ。
ワスプの体力が残り数ドットのところで下がりシリカと変わる。

サナ「スイッチ!」

シリカ「は、はいっ!」

サナ「お、雌牛だ!」

目の前にオックスよりも一回り小さい雌牛が出現する。
この肉がなかなかにいけるらしい。
まぁ、それもキリトの話なので話半分では有るのだが。

シリカ「あ、初めて見ますね」

首を傾げるシリカに少し和みながらもサナは先程と同じく投擲スキルを駆使し、タゲを取る。
一層でPTをくんだときにキリトに教わったタゲのとり方だ。

サナ「んー、もったいないから、料理スキルが上がったら調理しよう」

サナの頭のなかでは、目の前の雌牛はすでに食品だ。

サナ「こんなところかなー」

あたりが茜色に染まってきたのを確認し、レベリングを打ち切る。
サナにレベルの変動はない。
手元には大量の食料と強化素材が溜まった。

シリカ「お疲れ様です……」

精神的に疲れているのか、シリカには疲労の色が見える。

サナ「どう? 今日の成果は?」

シリカ「あ、おかげさまで10レベルまで上がりました」

サナ「ああ、10からはレベル上がりにくいよね」

サナはシリカの返答に笑いながら答える。

シリカ「みたいですね……」

サナ「帰ろうか?」

シリカ「はい!」


シリカと仲良くなりました!

サナ「夜だね」

シリカ「お腹すきましたね」

町中に戻る頃にはすっかり暗くなってしまっていた。
あたりは活気があり、深夜近くまでは賑わうことだろう。

サナ「夕飯はどうしようかな……」

直下安価 どうする?

作ってみよう
そこら辺で買う
宿で食事

サナ「せっかくだし、作ってみよう」

シリカ「えっ、作れるんですか!?」

サナ「料理の熟練度は5なんだけどね」

シリカ「私、黒パン買ってきますね」

サナはきびすを返して部屋から出て行こうとするシリカの肩をがっちり掴む。

サナ「ここにいて」

シリカ「……はい」


直下コンマ判定 味は?
95以上でまさかの美味
50以上でまぁ食べれる
20以上でまずい
それ以下で消し炭

シリカ「なんですか、これ?」

サナ「焼肉……?」

シリカとサナの前には大量の消し炭がありありとその存在を主張していた。

シリカ「耐久値ギリギリですね、これ」

サナ「変にまずいのができて、処理に困るよりは……」

シリカ「反省してください!」

サナ「……ごめん」

サナの料理熟練度が上昇した
5→15

30以降は伸び悩みます

とりあえずここまでで
これから先、誰と親交深めて行きましょうかね?
それではまた次回

このデスゲームが始まって一ヶ月と数日。
長き沈黙を破って第一層を踏破し、プレイヤー達は第二層へと足を進めた。
まだその興奮が抜けないのか、街は活気づき、外にでるプレイヤーは増えているように感じる。

サナ「賑やかだねー……」

深夜近くまで続く騒々しさに若干寝不足気味のサナは苦しげにつぶやいた。

サナ「何はともあれ二層に到達してから三日め、二層に入ったばかりの時はみんな休んだから、ここで過ごすのは二日目、か」

周りの探索は簡単にしたし、モンスターからドロップする食材が使われた料理も一通り食べた。
欲を言えば自分で作成したいが……

サナ「また消し炭になっちゃったら困るよね……」

軽くため息をつき、サナは今日やることを決めることにした。


直下安価 なにをする?

エギルと親睦を深める
シリカとデート
アスナと狩り
キリトと探索

第一層のボス攻略において一緒にPTを組み、共に過ごしたキリト。
彼はどこでなにをしているのだろうか?
ふと、そんなことが気になった。

サナ「えーと……フィールドにいるね、なにしてるんだろ?」

フレンド欄からキリトを探し、その現在地を知る。
どこにいても居場所が筒抜けになるので、あまり彼はフレンド登録は好きではないらしい。
たしかにこれでは筒抜けだ、と笑うと、サナはキリトのいるフィールドへと向かった。

サナ「ここから、そんなに遠くないよね」

サナ「みつからない」

かれこれ三十分ほどだろうか、キリトを捜索してから時間ばかりが過ぎていく。
見通しもきく上、さほど広くないと思っていたのだが、影すらつかめない。

サナ「やっぱり、あっちかな……」

サナの目の前には広大な草原ではなく林立するテーブルマウンテン。

サナ「あの岩壁のうえのほうに小さな洞窟が見えるんだけど……のぼるの、あれ?」

のぼれなくはなさそうだが、なかなかに骨を折りそうだ。

直下安価

ここまできたらとことん捜索
もうつかれたし帰る

サナ「--------っ!!」

ガラッという音を立てて、サナの右足の下の崖が崩れる。
横つたいに崖を登っていく。
目標はもう少し上にある小さな洞窟。

サナ「勝手に探してこんなトコまで来てなんだけど、キリト見つけたらもんくいってやる……」

語尾に小さな「う」が付きそうなほど、か細い声でサナは言う。
もはやそれは悲鳴に近い。

サナ「よ、よし!」

ようやく目的の場所につき、洞窟の中へと足を踏み入れる。

サナ「っ!?」

はずだったのだが、そこに地面はなく、代わりに下にはヴォータースライダーじみた地下水脈があった。

サナ「」

サナは心のなかで思った。

サナ(これ、死んだわね)

サナ「このゲームに、気絶っていうステータス異常がないことをここまで恨んだのは初めてだよ」

何とか生きていたサナは地面に寝転がりそんなことをつぶやいた。
自分の拙い知識では、気絶、失神なんかは大抵において肉体的な原因がほとんどだと記憶している。
この肉体のないSAOの世界では頻繁に経験できないものだろう。
アスナのように迷宮区に一週間近く潜り、常に気を張っている状態ではいざしらず、簡単なことでは意識は飛ばないらしい。


サナ「……つらい、というか、もどれるの、これ?」

ブツクサと言っていても仕方がない。
このまま進むことにしよう。

サナ「ここはモンスターもわくのね……」

鎌を振りながら雄牛のモンスターを倒していく。
しかしなぜ草原ではなくこんなトコロにも……

サナ「……ん?」

サナは先に回りと同化して見えにくくなっているプレイヤーの姿を捉える。
その細いシルエットはおそらくともにすごした彼だろう。

サナ「みつけた……」

少し、いや、とてもつかれたサナはキリトへと声をかけることにした。

直下安価 なんて声をかける?

こんなところで何してるの?
やぁ、久しぶり
とりあえずチョップ

サナ「チョーップ!」

自分の想いをすべてチョップに込めて振り下ろす。

キリト「あでっ!?」

へんてこな声を上げ、キリトは崩れ落ちた。

アルゴ「キー坊は面白い友人がいるんだな」

その横に前に一度合ったことが有るアルゴが立っていた。

サナ「……なんでここに?」

アルゴ「それはオレっちが君に聞きたいことだヨ、小悪魔ちゃん」

ケラケラと笑いながら言うアルゴにとりあえずサナは手刀を振り下ろした。

アルゴ「あダッ!」

アルゴ「ふんふん、つまりサナはこのキー坊を追ってここまで来たト?」

サナ「まぁ、そんな感じ」

アルゴ「もてるねーキー坊、コノコノ!」

肘でキリトを小突きながらアルゴがおちょくる。

キリト「や、やめろよ。というかからかうな」

少し顔を赤くしてアルゴに抵抗するキリト。
なんというか、微笑ましい。

サナ「で、なんでこんなところに?」

キリト「ああ、それはだな。俺がアルゴからエクストラスキル習得クエストについて教えてもらうためさ」

少し自慢げにいうキリト。

アルゴ「やめろといったんだけどきかなくてネ。まぁ、あそこまでカッコつけられるとネ」

サナ「なんかあったの?」

サナはアルゴに疑問をぶつける。

キリト「や、やめろ、なんか恥ずかしいだろ!」

アルゴ「くちどめされちゃったカ。じゃ言えない」

サナ「2000コルでどう?」

アルゴ「毎度ありだヨ」

キリト「商売するんじゃねぇよ!」



アルゴ「キバオウっていうやつが、βテスターが悪い、苦戦したのもそいつらのせい、攻略本には嘘がのってたとふれ回っていてネ」

サナから受け取ったコルを確かめながら話し始める。

キリト「あぁ……」

その横でキリトはなぜか頭を抱えている。

アルゴ「攻略に参加してない一般のプレイヤーなんかはそれを信じちゃってネ。そこに颯爽と現れたのがそこのキー坊だヨ」

サナ「あいかわらずのおせっかい?」

アルゴ「おせっかいなのかは知らないけどネ。そいつらを言いくるめて自分一人が悪役演じてたヨ。柄じゃないだロ?」

キリト「や、やめろよ」

全身真っ黒なキリトは顔だけを赤く染めうつむいた。

サナ「たしかに悪役って柄じゃないよね、キリトは。ディアベルに触発された?」

キリト「う……鋭いな。俺には俺でできることをやろうとおもっただけだよ」

アルゴ「もうオネーサン思わず抱きついちゃったヨー」

サナ「ほほう……」

跳んだフラグメーカも居たものだとサナは内心思った。

それから30十分ほど移動を繰り返し、キリトたちは二層の東の端にひときわ高くそびえる岩山の頂上近くにたどり着いた。

サナ「よくここまで来たね……」

キリト「移動はしんどいな、ほんと」

アルゴ「生身じゃないだけマシと考えるといいヨ」

精神的な疲労を抱えながらもあたりを見渡す。
そこは、周囲をぐるりと岩壁に囲まれた小空間になっていて、泉と一本の樹、そして小屋が一つ立っていた。

キリト「……ここか?」

アルゴはキリトの問いかけに黙って頷くと小屋に入っていった。
その後にサナとキリトも続く。

小屋の中には筋骨隆々な初老の大男が立っていた。
もちろんNPCだが、その風格は歴戦の戦士といっても過言ではない。
頭はスキンヘッドで口の周りにはひげをたくわえている。

アルゴ「エクストラスキル【体術】をくれるNPCだヨ。オレっちの提供できる情報はここまでだナ。受けるか受けないかはキー坊がきめてくレ。まぁ、どんな結果になってもオレっちを恨まないでくれヨ? さいさん言い続けたんだからナ。サナも好きにするといい。ただオレっちはおすすめしなイ」

複雑な表情で言うアルゴにすこし躊躇してしまう。
キリトは大丈夫だって、と言っているので受けるのだろう。

サナ「どうしようかな……」


直下安価 どうする?

虎穴に入らずんば虎子を得ず! もちろん受ける!
君子危うきに近寄らず、ここは見送る

サナ「ここまで来たんだし、受けるよ」

目的とはずれてしまったが、ここまで来たのだから受けておいて損はないだろう。
そのまま前に進み、NPCに話しかける。

サナ(ほんとうはキリトと探索に行く予定だったんだけどなー)

大男「入門希望者か?」

威厳のある重々しい低音の声が響く。

サナ「そ、そうです」

大男「修業の道は長く険しいぞ?」

キリト「望むところだ」

その問いかけにはサナではなくキリトが答えた。
すると、大男の頭上に合った?の表示は!に変わった。

アルゴ「アーア……」

後ろでアルゴが小さく言った。

?から!じゃなくて
!から?にかわった、です
すいません

大男に連れられてきたのは、庭の端にある巨大な岩の前だった。
おおよそ2メートルはあるであろうその大岩を軽く叩きながら大男は言った。

大男「汝らの修行はただひとつ。己の拳のみで、この岩を割るのだ。成し遂げれば、汝らに我が技の全てを授けよう」

キリト「……ちょ、ちょっとタンマ」

その言葉にあわててストップを掛けるキリト。
それもうなずける、見た感じ割れる気がしない。
軽く殴ってみるが、イモータル(破壊不可)オブジェクト一歩手前の硬度だった。
痛覚はないはずなのに拳が痛む。

キリト「やっぱやめ------」

大男「この岩を割るまで、山を降りることは許さん。汝らにはその誓を立ててもらうぞ」

きりとが言い終わる前に大男は道着の懐から太く立派な筆と墨を取り出した。

サナ「あ、アルゴのひげってこれかー……」

サナは悟ったように遠くを見る。
キリトは抵抗したがダメだった。

サナとキリトの頬にはひげが描かれた。

サナ・キリト「なんでこんなことに……」

キリト「サナ、そのひげ似合ってるぜ。かわいいと思う」

サナ「それはありがとう、キリえもん。君もなかなかいかしてるよ」

二人「…………」

この空気に耐え切れなかったのか、満足行くまで笑った後アルゴは帰っていった。
うらめしい。

キリト「冗談抜きで、サナは似合っているからいいんだけど、俺はまずい。非常にまずい」

サナ「われる、これ?」

キリト「割るしか……ないだろ……」

歯を噛み締めながらキリトは言った。


下から順にコンマ判定
1 コンマ70以上で成功
2 コンマ75以上で成功
3 コンマ80以上で成功
4 コンマ85以上で成功
5 コンマ90以上で成功
6 コンマ95以上で成功

以上の6回チャンスがあります
成功した次点でコンマ判定は終了します
最後まで成功判定が出なかった場合、ゲームクリアまでひげつきになります

サナ「ちぇいさーっ!」

バコーンという音とともに岩が砕けちる。

キリト「や、やったー! よかった! ひげがきえる! よかった!」

サナ「正直、スキルなんかよりもひげがきえることのほうがうれしい!」

ほぼ丸一日にも及ぶ不眠不休の努力の末、ついに二人は岩を砕いた。
割ったのではなく砕いた。

キリト「よ、よし、そうとなれば早く報告しよう!」

サナ「そうだね! そして早く寝たいね!」

二人は大急ぎで小屋へと向かった。


キリトと仲良くなりました!
キリトとサナがエクストラスキル【体術】を習得しました!

ここまでで。
なんでこんな時だけコンマ運がつよいんですかねwww
それではまた次回

第二層に到着してから5日が経過した。
第一層とは違い、プレイヤーたちの進行具合もなかなかのもので、二層にいるプレイヤーのほとんどは攻略やスキル磨き、レベリングに励んでいる。

サナ「だんだんだけど、みんなこの世界に慣れてきたのかな……」

それは、いいのかわるいのか。
最終的にこの世界こそが現実、なんてことにはならないためにも早く攻略しなくては……

サナ「さて、今日はどうしようか?」

直下安価 なにをする?

シリカといっちゃいちゃする
エギルと特訓
フレンドの現状調査
料理をする

サナ「はい、シリカちゃん、あーん」

シリカ「ありがとうございます。こちらのもどうぞ!」

サナとシリカはスイーツショップに居た。
お互いの眼の前にあるケーキを一口ずつ相手に渡す。

サナ「甘くて美味しいね。くどそうだけど」

シリカ「私はいくら食べてもあきませんよー、サナさんのはビターで大人の味って感じです!」

差し出されたフォークの先に刺さっているケーキをお互いに食べ、感想を述べる。
シリカのは雌牛、カウのミルクが使われたという設定のショートケーキ。
サナのは苦味のある素材に甘みを少し足したという設定のものだ。
もちろんこのケーキはデータにより再現されているものなので、本当にそのように作られたものではない。

サナ「この後はどこに行こうか?」

シリカ「広場の噴水でお話しませんか?」

サナの問いかけに笑顔で答えるシリカ。
少しは彼女の不安を取り除けたのだろうか?

サナ「じゃ、いこうか?」

シリカ「はい!」

サナ「で、その時のあいつの顔がまたおかしくてさー」

シリカ「私はサナさんのひげを見てみたかったです!」

サナ「え、いや、それは……」

サナは先日のひげ騒動の話を面白おかしくシリカに話していた。
その他にもこの世界での印象深いことをいくつか……

シリカ「私もいろいろ経験してみたいですけど……」

サナ「まだ怖い?」

シリカ「みんなが最前線のプレイヤーさんみたいな人じゃないんですよ……」

シリカの表情に影が陰る。

サナ(影だけに)フッ

シリカ「?」

サナ(いけない。なんてかえすべきだかな?)

直下安価 どう声をかける?

貴女は死なないわ。だって私が守るもの
自分のペースでいいんだよ?
人は人、貴女は貴女

サナ「自分のペースでいいんだよ?」

シリカ「えっ?」

自然と、そんな言葉が口をついた。

サナ「シリカちゃんが無理に他の人みたいになろうとする必要はないってこと。なりたいって言うならまた別かもしれないけど……」

シリカ「そうですね……私はサナさんみたいになりたいですね」

サナ「私?」

シリカ「はい! サナさんは私の憧れです!」

瞳を輝かせるシリカ。
それなりにシリカと仲良くなれていたらしい。

サナ「じゃ、私もサポートするから、シリカちゃんのペースでゆっくり行こう。ね?」

シリカ「はい!」

サナ「よし、それじゃ、まずは料理から……」

シリカ「あ、それはいいです」

サナ「ひどくないかな!?」

サナ「さてと、今日はあとすこしだね」

シリカ「そうですね。もうすぐお夕飯です」

サナ「もう帰る?」

シリカ「私はもう少しサナさんといっしょにいたいです!」

サナ(かわいい)

直下安価 これからどうする?

一緒にディナー
安全地帯でキャンプ
とりあえずスキンシップ
帰る

サナ「じゃ、レストランにでもいこうか」

シリカ「わかりました。太らないので気にせず食べれていいですよね!」

サナはシリカの一言で現実世界ではダイエット中だったことを思い出した。
このゲームを始めた理由に、ネットでご飯食べれば現実世界でなにも食べなくてもいいんじゃない?
などという考えが全くなかったわけでもなかった。

サナ「……そうだね」

現実世界に戻る時は骨と皮になってたりしないかとサナは少し不安になった。

サナ「さすがは、ウルバスの穴場レストランね」

シリカ「転移門もあるので人も多いはずですけど、そんなに人がいませんね?」

サナ「アルゴから教えてもらったからね。まぁ、それなりにお金取られたけど」

ただ聞いただけで、「500コルだヨ」というアルゴはなかなかに商魂たくましい。
人がいないのは、情報を買わないからだろうか?
そもそもそんな情報欲しがらないのかもしれない。

シリカ「オススメとかってありますか?」

サナ「アルゴがいうには、ここのトレンブル・ショートケーキっていうのが美味しいらしいよ?」

シリカ「け、ケーキですか……」

夕食を食べに来たのにショートケーキを進めるのはおかしいだろう。
どんなものを進めようかと考えていると、見慣れた二人を奥の席で見かけた。

サナ(アスナと……キリト?)

シリカ「どうかしましたか?」

不思議そうにこちらを見るシリカ。
ここでアスナとキリトに声をかけるようなサナではない。
今、サナが一緒に過ごしているのはシリカであり、そのシリカを蔑ろにする訳にはいかない。

サナ「んー……コレ美味しそうだなって」

なんとなく目についたグラタンのようなものを指差しシリカに見せる。

シリカ「グラタン……ですかね?」

サナ「説明を読む限りでは、そうかな?」

シリカはむーっと唸りながらメニューをにらみ、顔を上げてそれを注文した。
適当に指差したものをシリカが注文してしまい、サナはすこし罪悪感を感じながらも同じ物を注文した。
ふと、視界にアスナとキリトが入る。
二人は仲良さそう(?)にケーキを食べていた。

サナ(…………)


直下安価 サナの思ったことは?

なんかモヤモヤする
アスナとも仲良くしたいな
なにあのケーキ、でかい

サナ(なんか、モヤモヤする……? 仲が良かった人が他の友達と二人で遊んでた時のような感覚……)

サナ(のけものって感じ? いや、嫉妬……? んー……)

このまま考えていても結果は出ないのかもしれない。

シリカ「サナさんは、私といると楽しくないですか?」

突然、そんなことをシリカに問われた。
サナは何故そんなことをシリカが聞くのかを考え、自分のとっていた行動を恥じた。

サナ「ああ、ごめん。心配させちゃったかな?」

シリカ「いえ……」

不安そうな表情のシリカ。
フォローをしなくてはと、サナは続ける。

サナ「二層にきてから、随分シリカちゃんと仲良くなったなって思ってね」

シリカ「え?」

きょとんとした表情。
不安は消え、驚きへと変化する。

サナ「一層に居た時は自分のことで精一杯だったんだなって実感してたの。だって今はこんなにシリカちゃんの事を考えていられるんだから」

背景に花が咲き乱れるようなセリフと表情でシリカを見つめる。

シリカ「うえっ、あ、いや、えっと、その……」

顔を真っ赤にしてうつむくシリカ。
フォローは出来ただろうか?

サナ「ほら、料理が来たよ。たべよう?」

シリカ「……は、はい」

ロボットのような動きで料理を口に運ぶシリカにサナは思わず笑みを浮かべた。











キリト(やっぱり百合もいいかもな……)

アスナ「食べないの? キリト君?」

キリトの盗み聞きスキルが少し上がった

ぎこちない受け答えをするシリカを部屋まで送った後、サナは自分の部屋へと戻った。

サナ「まるっきりでまかせではないけれど、やっぱり罪悪感があるわね……」

先ほどのことを思い返すサナ。
あまりほめられたことではないだろう。

サナ「今日は寝ることにしよう」

サナは硬いベットに潜り込むと、目をつむり、思い出す。


直下安価 誰について思い出す?

シリカについて
キリトについて
アスナについて

やはり思い出すといえばキリトだろう。
レストランでアスナとキリトを見た時のあのモヤモヤとした感覚。
私は……

直下安価

アスナに嫉妬した
キリトに嫉妬した
自分にだけ声をかけてくれなかったのが悲しい

私は自分にだけ声をかけてくれなかったのが悲しいのだろう。
仮にも一層攻略時のPTなのだから、一言くらいの誘いは欲しかった。
いや、逆に考えてみよう、なぜ誘いが来なかったのだろうか?

直下安価

シリカと一緒にいるところを目撃されていた
たまたま二人が会って一緒に行動しただけ
二人は付き合っている?
二人は私が嫌い

まぁ、無難に考えるのならばたまたま二人が会って一緒に行動しただけだろう。
それに誘われてもシリカちゃんとデートしてたから断ってたし……
うん、多分そうだし、結果は変わらない。
なんだ、気にすることはないじゃない。

そうだな……明日はどうしようか?


直下安価

真偽の確認
シリカへのお詫び
アスナとキリトを食事に誘う

シリカちゃんは気づいていないかもしれないけれど、失礼なことをしてしまった。
お詫びをするのが筋というものだろう。
シリカちゃん可愛いし。
どんなお詫びをしようかな……


直下安価

デートかな?
やっぱり料理ね!
なにかお願いを聞いてあげよう

サナ「よし! やっぱり料理よね!」

考え事が結構長く続いたため、若干寝不足なサナ。
起きるなりサナは台所へと向かった。

サナ「熟練度的にはまだまだ不安だけど、やるだけやらなきゃね」

直下安価

コンマ90以上でまさかの成功、美味
コンマ60以上でそれなりの出来、食べれる
コンマ30以上でまずい
コンマ30以下、消し炭

シリカ「えーっと、なんですか、これ?」

サナはシリカを部屋に呼び出し、朝食と称して完成したオムライス(のようなもの)を出した。

サナ「私が、シリカちゃんのためだけに作った、オムライス(のようなもの)だよ」

シリカ「……何回ほど消し炭になりました?」

サナ「シリカちゃんはこと料理に関しては驚くほど私を信用しないね!?」

シリカの言葉にちょっと傷つきながらも、食事を促す。

シリカ「その……サナさんが作ってくれたものなら、多少無理してでも食べますから! 消し炭でも!」

サナ「なんだろう、信用されてるのに全く嬉しくない! 表情が部屋に入ってきた時と180度違うもん! 苦行に挑む者の表情だよ、それ!?」

シリカは恐る恐るといった感じでスプーンを握り、口へと料理を運ぶ。
難解な表情が徐々に緩んでいき、普通の表情に戻る。

シリカ「……その、なんというか、美味しいかそうでないかときかれましたら美味しいです」

サナ「だ、だよね! 私もやれば出来るんだって!」

そう言ってサナはシリカの手からスプーンをとり、料理を口に運ぶ。

サナ「うん、上出来。熟練度15の出来とは思えない」

うんうんと頷くサナと時間が止まるシリカ。

シリカ「か、かんせっ……し、失礼しましたっ!」

少し固まった後、顔を赤くし、部屋を出て行くシリカ。
それを見送ったサナは少し考えた後、つぶやいた。

サナ「う、初だね……」

料理スキル
15→32

とりあえずここまでで
シリカちゃんが可愛くて良い感じですね
それではまた次回

シリカちゃんの残した料理を食べ終え、サナは今後の行動を考えた。

サナ「2層にきてから6日目。そろそろ今後の方針を固めないと……」


下3つくらいで多数決

アスナ、キリトと合流をはかる(原作イベント&攻略寄り)
もう少し此処にとどまる(オリジナルイベント&交流寄り)

サナ「そろそろ攻略にも力を入れてかなきゃ……」

現状、転移門の有るウルバスから殆ど出ていない。
迷宮区までの道のり、遠さは攻略本により把握しているので問題はない。
ボスの情報も後々は攻略本が発行されるだろう。

サナ「と、なると……後は経験、かな」

近場のモンスターは一通り狩ったので、クセや倒し方などは心得ている。
必要なのは、ボスへの対策。

サナ「アスナとキリトに合流しよう。キリトはβテスターだから対策方法は心得ているだろうし……」

アスナのスキルも目をみはるものが有る。
可能ならば、またPTを組みたい。

サナ「方針は固まったけど、まだ少し心細いかな……?」

直下安価

ウルバスで噂の鍛冶屋に武器の強化を頼む
善は急げ、アスナとキリトに合流する

サナ「うん、とりあえずは合流かな」

シリカに簡単な説明をかきメッセージを送り、サナはフレンド欄からアスナとキリトを探す。
二人は近くのカフェにいるらしい。

サナ「デートかな?」

なんとなく邪魔をしてはいけないような気もするので、サナはカフェの前で二人が出てくるのを待つことにした。

サナ「ああ、足が重い……」

カフェの前で待つこと30分。
たまに来るナンパをいなしながら、サナは待ち続けた。

サナ「なにをそんなにイチャイチャしてるのかなー……」

勝手ににそう決めつけ、どうからかうかを思考していたサナ。

アスナ「あ、サナ!」

そんな彼女を現実に引き戻したのはアスナだった。

サナ「ん、ひさしぶり、アスナ」

アスナ「久しぶりって言っても一週間ないくらいだけどね」

そう言って笑うアスナは女性のサナから見ても可愛らしくも美しかった。

サナ「キリトも隅に置けないね」

そう言ってアスナの後ろにいる黒一色のキリトに視線を向ける。

キリト「見てくれだけだとおそらくトップクラスだからな、アスナは。まぁ、中身は」

ハハッとわらうキリトの横を細剣が通過する。

アスナ「……なんか言った?」

キリト「イ、イエ。ナンデモナイデスヨ?」

二人は相変わらずのようだ。

サナ「え? 強化するの?」

アスナ「そう! このウィンドフルーレ+4を+5にするの」

腰にさしている愛剣を見せるアスナ。

サナ「失敗したらどうするの?」

キリト「その可能性を極力減らすため昨日は素材を集めてたんだよ。俺は半ば強制的に手伝わされた」

ため息混じりに肩をすくめるキリト。
その表情はどこか疲れている。

アスナ「なかなかかっこよかったわよ、キリト君」

語尾に音符マークが付きそうなほど上機嫌でアスナは笑う。
なにやら尻にしかれているらしい。

キリト「そりゃどーも……」

気力なく答えるキリト。
なんやかんやで付き合う彼はお人好しなのか、はたまたアスナのような美人が相手ならばまんざらではないのか……

サナ「おつかれ、キリト」

サナはとりあえず労いの言葉を掛けておくことにした。

キリト「ありがとうっ! ありがとうっ! 二時間で100匹とかいう無茶なノルマを押し付けられて、その上に勝負に1匹差で負けて……」

想像以上に尻に敷かれているらしい。
どんまい、キリト

そのまま三人はまっすぐ鍛冶屋の露店に向かった。
小柄な鍛冶屋のプレイヤーはこちらを確認すると、どもりながらおずおずと挨拶をした。

鍛冶屋「い、いらっしゃいませ」

ちょっとは有名になる程度には腕がいいらしいが、失敗の報告も多い。
サナの場合は鎌の強化可能回数がおかしいことになってるので、NPC鍛冶屋でもさほど問題はなく思えるが大抵の武器はそんなに強化可能回数が無いため成功確率の高いプレイヤー鍛冶屋のほうがなにかといいのだろう。

アスナ「えーと……」

鍛冶屋の買い物かメンテかという問いかけにアスナがスラスラと答えていく。
強化で持ち込み、素材はどうのこうので……
サナはそこら辺で聞くのをやめ、横にある看板を見た。

<Nezha,Smith Shop>

サナ「えーと……」

直下で答えてください

なんて読む?

サナ「なた すみすしょっぷ……ナタの鍛冶屋?」

鍛冶屋「えっ!」

看板に書いてあったことを読むと、鍛冶屋が驚いた。

サナ「え?」

鍛冶屋「い、いえ……」

キリト「これってネズハって読むんじゃないのか?」

キリトが首を傾げる。

サナ「そうなの? バトル封神とか封神演義シリーズとかに出てくるキャラに哪吒ってキャラがいてね。好きなキャラだったから覚えてる。たしか原作が小説かなんかで、哪吒自体は神話に出てくるなんかだったはずで……」

キリト「ゲームかよ」

ほとんど風化している記憶を引っ張りだすが詳しく思い出せない。
そもそも綴りもコレだったか自信がない。

鍛冶屋「えっと……ナタクっていうんですけど、ネズハでいいです。みんな、そう呼ぶので……」

鍛冶屋、ネズハはそう答えた。

まぁ、なにはともあれ鍛冶自体は滞り無く淡々と進む。

ネズハ「確かに」

ネズハは素材を確かめ、頷く。
ガチャガチャと何やら準備をしているが、サナにはそれがどういう行為なのかがよくわからない。
ネズハは素材をザラザラと炉に流し込む。

サナ(NPC鍛冶屋と同じことするんだね……)

直下安価

炉を覗きこむ
武器を観察する

炉が綺麗に光るのは前に見たので武器を見ておこう。

サナ「ん……?」

ほんの一瞬だが、ウインドフルーレが明滅したような気がした。

サナ「…………?」

ゴシゴシと目をこすり、再びウィンドフルーレを観察する。
なにも変わらなく、そこに存在する。
ネズハはそれを炉に横たえる。
剣全体が青白く光る。

キリト「ん? どうかしたか?」

サナ「いま、一瞬だけ、武器が……」

ネズハ「ッ!」

カァン! という音を上げ、ネズハの手によりウインドフルーレがスミスハンマーで叩かれる。
一回、二回、三回と叩くほどに光が増していき、繰り返すこと十回、鉄床の上のウィンドフルーレがまばゆく輝く。
そして……

アスナ「…………うそ」

粉々に砕け散った。

アスナ「うぅ……」

サナ「あー、よしよし」

サナの胸の中で泣くアスナ。
そして見ているキリト。

サナ「うん、悲しいよね。思い入れのある武器が壊れちゃったら」

アスナ「あの剣だけは……」

相当の思い入れが合ったのか、放心状態で宿まで戻り、目に光が戻ると同時に涙が溢れだした。
いきなりのことに戸惑っていると、なぜかサナに抱きつき泣き出した。
おそらくだが察しはつく。

サナ「あれ、キリトに選んでもらった武器だったよねー」

一層でそんな感じの話をキリトから聞いた。
この天然タラシは全く……

キリト「うぇ!? 俺か!? 俺が悪いのか!?」

サナ「そうじゃない。察せ、バカ……」

小さくため息を付いた後、サナは優しくアスナの頭をなでた。

サナ「ここに、ウィンドフルーレがあります」

泣きつかれたのか眠ったアスナを膝枕しながら、サナはウィンドフルーレをオブジェクト化し、キリトに渡す。

キリト「…………?」

サナ「なにすればいいか、わかるよね?」

何これ、どうするの? と言った感じのキリトに期待はせずにサナは問いかける。

キリト「えーっと……強化してくればいいのか?」

サナ「私は少しだけ君のことを嫌いになりそう」

キリト「早くも少し距離を感じる!?」

見当はずれの事を言うキリトにやっぱりか、といった感じのサナ。

サナ「良くも悪くもキリトはアスナの価値観を変えたんだよ?」

キリト「も、もう一回変える……?」

サナ「……剣士くんはまた価値観をもとに戻すって言ってるのかな?」

キリト「さ、更に距離が……」

現実世界であれば、キリトのひたいには汗があることだろう。

サナ「代わりになるわけじゃないけど、もう一回それを渡してあげて」

キリト「お、おう」

そういってキリトはアイテムストレージにウィンドフルーレをしまう。

サナ「私も、自傷の鎌が壊れたりしちゃったら、泣いちゃうから」

キリト「……それってどういう----」

サナ「どういうことだろうね? 私にもわからないよ」

サナはキリトが言う終わる前に人差し指を立ててキリトに突き出し、キリトの言葉を止めた。

サナ「本当は、そのウィンドフルーレがアスナの持ってたものに変わったりしたらいいんだけど、そんな簡単にはできてないからね」

何気なくサナが放った言葉にキリトは顔をあげる。

キリト「……なるほど、やってくれたな」

サナ「えーっと……」

サナ「まずはストレージタブに移動して……」

アスナ「うん……」

今だ半泣きのアスナをあやしながら、キリトに言われた操作をアスナに取らせる。
セッティングボタンからサーチボタン、そこからマニュピレート・ストレージ……
こんな具合にメニューの深くへと潜っていく。

サナ「……で、そこのコンプリートリィ・オール・アイテム・オブジェクタイズ」

アスナ「なんか、でた」

最終確認のボタンのYESを押させる。
次の瞬間、アスナの所持品と思われるアイテムが全て宿の床一面に広がった。

アスナ「……えっ?」

サナ「すごい量をためこんだね、これ」

様々な道具をかき分け、目当ての品を探す。
衣服やらまで出てくるので、少し罪悪感もわく。

アスナ「なに、してるの、これ」

サナ「アスナに笑顔を戻すために必要なこと」

後ろを振り向かずに淡々と作業をする。
サナが男だったらアスナに切れられているであろう行為だ。
ついにアイテムは武器の場所にまで辿り着いた。

サナ「もう少しかな……」

レイピアをかき分け、探す、探す、探す。
そして、目当てのものを見つけ、握りしめる。
それは羽のように軽く、2層において常にアスナの腰にあったものだ。

サナ「笑顔、見せてくれるかな?」

アスナ「なんで……っ」

サナ「と、言うわけで。キリトのお陰です」

一通りを説明し、影の立役者、キリトを紹介する。

アスナ「あ、ありがとう、キリト君」

キリト「いや、気にしなくていいよ。こんなに早く気がついたのはサナのおかげでもあるし」

サナが見た武器の一瞬の明滅は、クイックチェンジによる武器のすり替えだった。
エンド品、つまり強化回数が0の武器は強化をするとおそらく壊れる。
それを利用した強化詐欺だ。

キリト「一時的に預かった武器をクイックチェンジでエンド品の同名武器とすり替え、強化を行う」

サナ「エンド品だから壊れるし、みんなは炉を見ているから武器の一瞬の変化には気が付かないし、変わるときの音も炉の音で聞こえない」

アスナ「随分と手が込んでいるのね……」

本当に手が込んでいる。
オマケに此処は2層だ。
誰が詐欺があると思うだろうか。

サナ「とりあえず、問い詰めるのはもうちょい後かな」

キリト「現場を押さえないといけない以上、昨日の今日では動けないよな」

アスナ「武器がここにあるのだから、ネズハさんもバレてるって気がついたはずだし……」

キリト「すぐには動かないだろうな」

サナ「でも、彼一人で考えられるようなものだとは思えない。一人じゃないなら必ず周りがそれを強要する」

アスナ「怪しいのはどこかしら……?」

キリト「レジェンド・ブレイブス。ネズハ……いや、ナタクの所属しているギルドだ」

とりあえず3日ほどはボス対策を行うということで方針は固まった。
キリトのもたらす情報はなかなかに便利で当てになる。

サナ「それじゃ、また、よろしく」

アスナ「こちらこそ!」

キリト「おう! よろしくな!」

ふたたびボス攻略PTが結成された。

サナ「あ、そうそう、キリト」

キリト「なんだ?」

サナ「武器渡した時、大好きってアスナに抱きつかれた」

キリト「……しれで?」

サナ「羨ましいの?」

キリト「い、いや」

サナ「噛んどいて、それは辛いよ」

キリト「う、うん……」

サナ「同じことしてあげようか?」

キリト「!?」

サナ「……スケベ」





キリト「……これはこれで、いいな。うん、アリだ」

キリトはサナが出て行った扉を見つめながらそういった。

とりあえず、ここまでで
3層はネットで見れるのでいいですが、4層以降はどうしましょうかねー
ではまた次回

キリト「アインクラッドの各層の圏外エリアには、フィールドボスがいるのを知ってるよな?」

サナ「いわゆるNMでしょ?」

アスナ「そういえば、迷宮区の近くのブルバス・バウは討伐隊たちが討伐予定よね」

キリト「……まぁ、そうだ、それにより近いうちに迷宮区に立ち入ることができるようになる」

宿屋の一室で、サナたちはミーティングをしていた。
ボス対策への話し合いである。

サナ「参加はしないの?」

アスナ「偵察した限り、そんなに人数はいらないと思う」

キリト「もともと一PTで十分倒せる敵だしな」

うんうんと頷き少し間を開ける。

キリト「なので、本番には参加せず、高みの見物を決め込むことにする」

サナ「もし討伐隊が撤退するような事態になったら?」

アスナ「率いているのはディアベルさんだし、問題無いとは思うけど……」

キリト「その場合は適度に援護だな。今日の昼かららしいから、それまでは自由。集合は11時に街の南の入り口な。それじゃ、解散!」

キリトが手を叩くとアスナとサナは立ち上がり、部屋から退室した。

サナ「お昼まで自由って言われてもねー」

アスナ「買い物とかするにしても、武器とか防具、道具くらいしかないものね」

もうちょい先の層に進めばカジノやらの娯楽施設も立ち並ぶらしいが、ここにはない。
露店にいっても有るのはせいぜいディアベルもおそらく使用していたであろう髪を染める塗料くらいのものである。

アスナ「楽しみたいわよねー、せっかくのデートだし?」

サナ「デートなの?」

アスナ「二人で出かけて、お互いにデートだと思えばデートじゃない!」

サナ「……異性同士である必要はないんだね。面白い持論ね……」

少し目を輝かせそう言うアスナにサナは戸惑いながら答える。

アスナ「それで、これはデート? それとも自由時間までの準備行動?」

サナ「これは……」


直下安価

これはデート
これは時間つぶし
なにも言わずに先を歩く

サナ「これは……デートかな」

アスナ「よろしい!」

サナの返答に満足気に頷くアスナ。
どうにもアスナの考えていることはサナには理解するのが難しいらしい。

アスナ「とりあえずは道具の補充かしら。防具も替えなきゃね。さなすけったら初期装備のままだもの」

サナ「さ、さなすけ?」

アスナ「愛称っていいと思わない?」

サナ「ええっと……」


直下安価

いいと思う
そうは思わない
いいと思うがその愛称は……

サナ「いいと思うけれど、その愛称は……」

アスナ「えーっ、いいと思うんだけどな……」

アスナは少しおちこみ視線を伏せる。
彼女なりにこちらに歩み寄ろうとしているのだろう。
向こうから歩み寄ってくるということはそれだけこちらを信用してくれているということ。
それはありがたい、ありがたいが……

サナ(グイグイくるね、この娘)

アスナの新たな一面を知ったため、嬉しくもあるが少し戸惑う。

アスナ「じゃ、どんな愛称がいいのかしら?」

サナ「そうね……」


↓3つのなかからいい感じのを多数決で決定
愛称が3つ出たらそこから↓3で多数決

サナ「さっちー……とか?」

アスナ「うーん……サナすけのほうがいいと思うんだけどなー……でも了解! こんどからはさっちーって呼ぶね!」

笑顔のアスナにまぁ、コレでもいいかと思うサナであった。


アスナに愛称で呼ばれるようになりました!
(不満が多ければ切り替え可能)

アスナ「さて、それじゃ、デートらしいことしましょうか!」

サナ「デートらしいこと……」

噴水近くまで歩いてきたところでアスナが立ち止まりそういった。
デートといってもなにをすればいいのだろうか?

サナ(そもそも、防具とか道具は……)

アスナ「どうかした?」

サナ「んー……」

直下安価

とりあえず手をつなぐ
並んで歩く
二人で行き先を決める

とりあえず手をつないでみる

アスナ「ま、合格ね! 私デートしたことないからどういうのがそれっぽいとかワカラナイのだけれど」

サナ「なんというか、アスナは自由だね」

その後、必要な物を買い揃え、防具も揃えようと思ったがあまり良いのがなかったため、見送った。

ポーション→10
ATKドリンク→3

ATKドリンクは一時的にダメージを1.2倍にします
ただし限定品のため、なかなかてにはいらないのでご利用は計画的に

キリト「なんか、仲良くなってないか?」

戻ってきて最初に言われたのはそんな一言だった。

サナ「まぁ、少しは……」

アスナ「もうお友達よ」

キリト「まぁ、なんでもいいけど……さぁ、討伐隊の活躍を見にいくか」

キリトの一言で三人はフィールドボスのもとへと向かった。

ブルバス・バウ。
雄牛、ブルと球状船首、バルバス・バウを引っ掛けたネーミング。
その名の通り、丸く盛り上がった額でド迫力の重突進攻撃を繰り出す巨大牛。

ワンポイントアドバイス
過度な接近戦は禁物だヨ
力をためだしたら突進系のスキルを繰り出すのデ、対角線及びその半径1メートルから退避するヨーに

サナ「気をつければ、攻略はそう難しい相手ではないのかな」

サナはアルゴの攻略本を閉じる。
毎度のことながらよくまとめられている。

アスナ「ディアベルさんが指揮をしているから、陣形もキレイね」

キリト「あれ、食ったら旨いのかな……」

サナ「キリト……」

アスナ「まったく。もう少し敵の観察を……」

サナ「たおされたらディアベルに少し貰いに行こう」

アスナ「さっちーまで……」


ディアベル「タンク隊、後退! アタック隊1、6番、前進! 3番は回り込め!」

討伐は滞り無くすすむ。
ディアベルの的確な指揮のもと的確にゲージが削れていく。

キリト「相変わらず見事なもんだな」

サナ「リーダーって感じ」

アスナ「それだけに、ディアベルさんがいなくなったら間違いなく壊滅ね……」

ディアベルの存在はそれだけにでかい。
この先の不安を感じらざるを得ない

キリト「ん? あれは……」

そんな中、キリトはアタック隊のあるメンバーに気がつく。

キリト「レジェンド・ブレイブスのメンバーか……」

まえにネズハを追跡した時に見た面々の顔を思い出す。
その顔と、目の前で戦っている面々の顔が何人か一致した。

サナ「随分といい武器を使ってるね」

アスナ「強化詐欺で手に入れた武器ね……」

キリト「む……レベルは頬下よりは低いんだろうけど、それでも十分な働きだ」

だが、そこに至るまで、何人のものが涙を流しているのだろうか。
サナは考えられずに入られなかった。

討伐は難なく終わり、ディアベルたちは補給のため街に引き返す。

キリト「よし、それじゃ、俺達は迷宮区の一番近くにある最後の町、タランに向かおう」

サナ「戦闘してないからそのまま進めるって便利ね」

アスナ「少し悪い気もするけどね」

キリト「迷宮区にはボスと同じスタンを使う敵が出てくる。そいつをつかってボスのスタン対策をしよう」

二人「了解!」

三人は最後の町を目指して進み出した。

とりあえず、ここまでで
次回は迷宮区、ボオ数千まで後少し?
それでは、また次回

なんかミスタイプと変換がひどいwww
ボス戦です
大目に見てください……

ひとまず、生存報告させていただきます
大変お待たせして申し訳ありませんでした
諸事用により顔を出すことがかないませんでした

最悪、スレッド自体が消えているとも思っていたのですが、皆様のおかげで復帰することができそうです
謝罪とともにお礼を申し上げます

ペースは落ちたりあがったりと安定しないと思いますが、今後もよろしくお願いします

アスナ「ねぇねぇ、さっちー?」

サナ「なに?」

アスナ「あれ、なんだと思う?」

サナ「……牛?」

サナとアスナの目の前に腰に薄い布をまいただけのほぼ全裸のマッチョ男、
牛頭人身のモンスター【レッサートーラス・ストライカー】が闊歩していた。

キリト「だから言ったろ? モーモー天国はこれからだって」

ニヤニヤとした表情のままキリトは得意げに言う。
もっとも、目の前の牛の牛らしい部分は頭だけなのだが……

キリト「まぁ、味はあまりうまくないのが欠点なんだよなー」

サナ「……牛だけに?」

キリト「おお、わかってるねぇ!」

寒いギャグに嬉しそうに笑うキリト。
自分で言おうとしていたのだろう。

アスナ「牛じゃないでしょ! こんなの!」

サナ「たしかに、目のやり場に困るかも……」

サナは頬をかきながら困った表情のまま牛を見るのであった。

「ブッモォォォォォォ」

アスナ「気持ち悪い 気持ち悪い 気持ち悪い!!!!」

みるみると狩られていくトーラスたち。
次々と目の前に現れては消えていくリザルト画面。


キリト「いやー、お嬢様(仮)には刺激が強すぎるモンスターだったか」

サナ「相変わらずソードスキルが冴えてるね。入り込む余地がない。あ、レアドロップ」

サナのリザルト画面には【マイティ・ストラップ・オブ・レザー】の文字。

キリト「おお、いいのドロップしたな。それ、序盤は嬉しい筋力ボーナス付きだ」

サナ「へー、筋力不足気味だからそれは嬉しいかな」

キリト「まぁ、上半身がほぼ全裸の半裸で固定されちゃうんだけどな」

サナ「……みたい?」

キリト「……この場合はどういう返答が正解なんだ?」

サナ「さぁ?」

くすくすと笑いながサナは視線をキリトから目の前の阿修羅、もといアスナに向けた。

アスナ「はー、はー、はー……」

目に付く範囲のトーラスを狩り尽くしたアスナは肩で息をしながら床に転がった。

キリト「す、すさまじい勢いだったな」

サナ「途中から沸くスピードより早く狩ってたからね」

キリト「驚くべきは一度もスタン攻撃食らってないとこだな。あのスピードで狩ってたら注意力が散漫して一発くらいは喰らうと思ったんだけどな」

サナ「杞憂だったね」

横になるアスナを見ながら感心する二人。
サナはとりあえず水をアスナに手渡す。

アスナ「ありがと、さっちー……ふぅ……生き返るわね」

水を一気に飲み干すとアスナは立ち上がった。

アスナ「だいたいあれのどこが牛なのよ!」

キリト「い、いや、ネトゲにミノタウロスってだいたいこんな感じだし、ミノタウロス系のMOBを牛っていうのもお約束というか……」

キリトの言葉にアスナは反応する。

アスナ「ミノタウロスってギリシャ神話の?」

何やら話に花を咲かせているキリトとアスナを放置してサナはトーラスを狩っていた。

サナ「ああいう話には入っていけないからなー」

「ブモォォォォォ!」

サナは流れるようにトーラスに攻撃を加えていく。

サナ「うーん、スタン攻撃は気をつければ大丈夫かな……」

トーラスを相手にしながらもサナは二人のことを考えていた。

サナ「んー……」

直下安価
話にまざりたいなー
アスナが羨ましいなー
キリトが羨ましいなー

サナ「キリトが羨ましいなー」

アスナは整った顔立ちをしており女性であるサナから見てもアスナは美しい。

サナ「それなのに笑うと可愛いし……んーキリト羨ましい!」

ちょうどふた桁目になるトーラスを屠ったところで後ろから声がかかる。

キリト「俺の何が羨ましいって?」

アスナ「もー気がついたらいないんだもん、心配したよ?」

サナ「んー、一応スタン対策しないとね」

アスナに抱きつかれ、サナは少しくすぐったそうに形ばかりの抵抗をしてみせた。

アスナ「(ネコみたいでかわいいかも……ふふっ)」

アスナとすこし仲良くなった。

とりあえずここまでで
リハビリ兼ねてちまちまと手探りでやっていきますね
今後とも宜しくお願いします

牛頭人身のモンスター【レッサートーラス・ストライカー】が放つ【ナミング・インパクト】を交わしながらのスタン対策は一通りできたのでサナたちは街まで戻り解散した。

キリト「じゃ、ここら辺で俺の授業は終わりってことで!」

アスナ「んー……今は休みたいかな」

サナ「二人とも、おつかれさま」

サナは簡単に言葉を交わして二人とは別れた。
結果、明日は一日フリーになってしまった。

サナ「今の心配事は、やっぱり強化詐欺のネズハさんかな? ま、それもキリトなら勝手に解決しちゃいそうだけど」

自分で口にしたが、不思議とサナは不安といった感情は湧き上がってこなかった。

サナ「お人好しなキリトの事だし、案外ネズハさんにも救済案とか提案しちゃうかも?」

サナは自分の表情が緩むのを感じだ。
どこか、自分もキリトという人間に触発ないし少なからずの影響を受けていたらしい。

サナ「このことは放置でいいかな。となると、明日は何をしようか……」

あすのことを考えながらサナは硬いベットに横になった。


直下安価
明日はどうする?

ダメもとでアスナをデートに誘おうかな?
シリカちゃんともっと仲良くなりたい!
そういえばエギルは元気かな?
ここは新ワザ開発でもしようかな? かっこいいし!

サナ「うーん……」

サナの操作するシステムメニューの一番上に表示されているのは【マイティ・ストラップ・オブ・レザー】の文字。
アスナがトーラスを狩り続けた時にたまたまドロップしたレアアイテム。

サナ「キリト曰く、序盤は嬉しい筋力ボーナス付き、らしいけど……」

メニューを操作し、サナは試しにそうびしてみた。
淡い光がサナの上半身を包み、やがて光が収まる。

サナ「……こんなんじゃ、表は歩けないわね」

ボロい布を胸の周りにまかれ、袖や肩あたりにもボロボロの布があらわれた。

サナ「せめて、上に何かきれたらいいのだけれど……これで固定されてるのよね」

筋力ボーナスは確かに確認できるが、このままでは痴女である。
サナは割とすんなりと諦めることができた。

サナ「これは似合う誰かにあげよう!」

こんな装備が似合いそうな人物をサナは一人しか知らない。
このデスゲームが始まってから最初に行動を共にした男、エギルである。

サナ「いろいろとお世話になってるし、倉庫の肥やしになるよりはエギルにあげたほうが建設的かな」

サナ「……遅いなあ」

サナがエギルにメールを送るとモノの五分で返信が来たのだが肝心の待ち合わせ場所のカフェにエギルはなかなかこなかった。

サナ「女の子を待たせるなんて、罪な男ね……」

サナはアンニュイな表情を浮かべてみるが、自分の柄じゃなかったのか直ぐに素の表情にもどり恥ずかしそうに飲み物に口をつけた。

エギル「……すまん、遅れた」

それから更に5分が経過したころ、サナの座るテーブルにエギルが座った。

サナ「(なんて返そうかな? 少し意地悪してみてもいいかも……)」


直下安価
なんて返す?

遅いね。待ちくたびれた。
ここはエギルのおごりよね?
大丈夫、私も来たばかりだから。

申し訳ない
今日はここまでです
安価は直下でお願いします

サナ「大丈夫、私も来たばかりだから」

エギル「……悪いな」

サナの言葉を聞き、バツが悪そうにエギルは笑う。

エギル「実は今から30分前にはここについていたんだが、どうにも野郎には入りにくくてな……」

サナ「そう?」

エギルに言われ、サナは周りを見渡す。
確かに周りは女性NPCや初期装備の女性、そこそこな装備の男女のカップルなどが多く目に付く。

エギル「今も場違い感がすごくてな……正直肩身が狭い」

サナ「ふふっ」

エギル「わ、わらうやつがいるか!」

サナ「だってエギル、ガチガチなんだもん。お見合いとかじゃないんだから」

居心地が悪そうに縮こまるエギルをサナは面白そうに見つめる。

エギル「それで、要件はなんだ? 最近ご無沙汰だったからな。俺にできることならなんでも付き合うぞ?」

サナ「それは頼もしいけど、とりあえず場所を変えよう。このままエギルを見てるのも楽しいけど、それじゃストレスたまるでしょ?」

エギル「……面目ない」

サナの申し出にエギルは申し訳なさそうに頷いた。

サナ「んー……こうしてエギルと歩くのも久しぶりだね」

エギル「そうだな。なんせボス攻略のとき以外合わないんじゃないかって勢いで連絡がなかったからな」

サナ「メールくれれば返事するよ?」

エギル「む……そこらへんが男の気難しいところでだな……」

エギルは腕を組みながら複雑な表情をうかべる。

サナ「よくわからないけど、たまにはこっちからメール送るよ。無視しないでよ?」

エギル「無視なんかするわけないだろう。なんつーのかな、娘がいたらこんなかんじかなって思ってな。ほっとけん」

サナ「……そんなに年離れてる?」

エギル「俺の父性がそそられるのかもな。こんな世界で最初に意気投合した相手だしな。恋人作るときは一度俺に会わせてくれ」

サナ「気持ち悪い」

エギル「……すまん」

エギルは目に見えて気落ちする。
普段は大きく見える巨体がサナの瞳にはとても小さく写った。

サナ「……そんな落ち込まないでよ、なんか、こっちが悪いこと言ったみたいじゃん」

エギル「いや、年頃の娘に気持ち悪いって言われるのは地味にこたえるぞ……」

サナ「ああ、もう。そんなに落ち込まないでよ、お父さん?」

エギル「っ!? もう一度! もう一度言ってくれ!」

サナ「気持ち悪い!」

エギル「そっちじゃない!」

二人は二人なりに交友を深めていくのであった。

サナ「くっ……ふふっ……似合ってるよ、すごく……あははっ」

エギル「俺は蛮族か何かか? それか原始人か?」

サナ「げんしじっ……ふふっ」

【マイティ・ストラップ・オブ・レザー】を装備したエギルの喩えは言い得ていた。
この装備がここまで似合うのはエギル以外にはいないだろう。
その見た目は正しく蛮族あるいは原始人。

サナ「いっそ鍛冶屋とかに転職したらどうかな? ふふっ」

エギル「人ごとだと思いやがって……しかし、上がこれで固定されるのは地味に辛いな。主に視線が」

サナ「まさに歴戦の戦士って感じでみんな注目するんだねー」

エギル「まぁ、使い勝手はいい。ありがたくいただこう」

サナ「うん。私が持ってても使えないし」

エギル「これ装備したのか?」

サナ「そりゃ一度はね? あれで外を歩けるほど恥を捨てることはできないかな」

エギル「そうか……装備したのか……」

サナ「なんかへんなこと考えてない?」

エギル「まさか。まぁ、なんにせよこれは重武器使いにとってはありがたい」

サナ「ん。大事に使ってね。それでも次の層かその次くらいでほかの防具の方がよくはなりそうだけどね」

エギル「うまくやりくりしねーとな」

サナがエギルと別れる頃にはすでに夕方だった。

サナ「ん……アスナからメールがきてる」

宿の部屋で横になりメールを確認する。

サナ「……やっぱりキリトが解決したのね。アスナまで一緒にいるとは思わなかったけど……」

メールにはどのように解決したかなどが書かれていた。
強化詐欺を見破って話を聞き、スキルと武器をネズハさんに譲渡、その後レジェンド・ブレイブスの面々が攻略組に謝罪と大まかな流れが書かれていた。

サナ「ネズハさんたちに入れ知恵した人は間接的なPKが狙いだったのかな? 武器すり替えられてそのままモンスターと戦って死んだ人もいるみたいだし」

そのあたりのこともキリトとアスナに聞こうとサナは決め、ベットに潜り込んだ。

サナ「明日はいよいよボス攻略戦か……アスナとキリトとPT組むのはきまってるから……」

2↓安価
ボス攻略戦に向けて明日の朝はどうしようか?

情報と作戦を整理しよう。 キリトと作戦会議だ!
仲間との連携も大事だよね。 アスナと連携の確認しよう!
ほかの攻略PTとの協力も必要かな? エギルのPTと話し合おう!

とりあえずここまでで
次はボス戦です
久しぶりで戸惑うかもしれませんが宜しくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月11日 (土) 03:05:43   ID: ye9oS0Se

是非続きが見たいです!無理しないように、書けれはお願いします^_^

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