門番「魔王様が行方不明……ですか?」(6)

妾「はい……魔王様がいなくなったら、私は誰を愛せばいいの……?」シクシク

門番「わーわー妾様、お気を確かに!」アセアセ

正室「どうしましたか、妾さんに門番や」

門番「あ、貴女は魔王様の奥さん!」

妾「うう……正室様、魔王様がいないことに何も感じませんの?」グスン

正室「そうねぇ……心配だわ」

正室(本当のことを黙ってると面白そうですし黙っておきましょう)

妾「メイド長さん、魔王様について何かご存知ですか?」

メイド長「そうですね……魔王様がいなくなったのは魔王様が倒されてからだ、と聞いたことがありますね」

妾「魔王様が敗ッ北……!?ありえませんの!!」ガタン

メイド長「ちょっ、妾様!?」

妾「許すまじ……魔王様を倒すなんて許されぬ大罪……」ブツブツ

メイド長「……はぁ」

門番「どうやら魔王様が倒されたというのは本当のようですね」

四天王2「ええ、彼女は私達をも秒殺しちゃったのよ」

門番「"彼女"……?犯人は女なんですか?」

四天王2「そうなのよ……あの目、可愛かったわぁ……食べちゃいたいくらい」

門番「同性愛も程々にしてくださいよ」

門番「いろいろ情報は集まりましたが、犯人の特定がまだ出来ませんね……」

妾「嗚呼魔王様……何処へ行かれてしまいましたの……?」

正室「そうね、とりあえずその女と戦った四天王は似顔絵くらいは描けるんじゃないかしら?」

正室(まあ、顔も知ってるんだけどね)

門番「そうですね、似顔絵を書いてもらいましょう」

四天王2「残念だけど、あの娘の目に見入ってたから姿や顔までは覚えてないわぁ」

四天王3「確かこんな顔だったはずだ!……は、下手だと!?そっくりだろ!!」

四天王4「すまないが、秒殺されたものでな……記憶に残っていない」



門番「はぁ……駄目か」

四天王「よし、似顔絵ぐらい描けるさ」カキカキ

門番「なん……だと……?模写のレベル高すぎじゃありません!?」

四天王「普通こんなものだろう」

門番「それに記憶力も……」ガクブル

妾「兎に角、これを頼りに魔王様を探しましょう」

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