【咲-Saki-】京太郎「もう一度、やり直す」 (186)


・非安価です(予定では)

・主人公は京太郎ですがイチャラブではありません(たぶん)

・京太郎の性格がかなりおかしいと思いますが気にしないでくださいお願いします

・誤字脱字が多いかもしれませんが、そこは多めに見てください

・感想とか、質問はあると嬉しいです

・更新は遅めで、9月までに終わればいいなと思ってます

・以上の点をふまえた上で読んでくれますと幸いです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374188399

~インハイ終了1時間後~




「お姉ちゃん…私はお姉ちゃんの、本当の気持ちを教えて欲しいの」



「何度でも言う。私に…妹なんていない」



「……………」



「さ、咲、待てっ!!」


「ごめんね、京ちゃん。私のわがままに付き合わせちゃって」



「そんなことはいいから危ないからさっさとそこから降りろ…な?」






「さよなら」






「咲ぃぃぃぃぃぃっっ!!」



「なんでだよ…なんでこうなるんだ…っ!」



「もう一度…もう一度だけチャンスが欲しい」



「神様でもなんでもいい」



「もう一度だけ…!!」


4月4日




朝日がやけに眩しい。

ここ、は…………?



「はっ!」



何度も落としすぎたせいで壊れかけの時計。

紫外線を浴びて変色したカーテン。

見慣れたいつもの部屋。



「あれからどうなったんだ…?」



起き上がろうとするとやけに頭がくらくらした。


昨日、あの後どうやって家に帰っていつベットに入ったのか覚えて…ない?


やけに胸騒ぎがした

急いで今がいつなのかを確かめるとそこには―――



「!?」



―――「高校入学式前日!」と書かれたカレンダーが目に付いた。





「どう、いう事…だ……?」



携帯の日付を見ても、カレンダーが間違っていないことしかわからなかった。

情報は少なかったが、これ以外の判断材料がないからには認めざる得ない。

どうやら今日は、高校入学式前日なんだ。

つまり―――



「時間が過去に戻ってる…のか」



そうわかった時俺はどうしてこうなったかとは考えず、またやり直せるのだと、ただ歓喜した。




4月4日 終わり

とりあえずプロローグは終わりました

予定よりも早く、焦ってスレを立てた感じがありますが、エタらせないようにはしたいと思います

では、また今夜日付の変わる頃に来ます

予想以上に多くの人が見てくれてたので驚きました…!

あ、ではそろそろ始めます。





京太郎(…本当に時間が戻ってるんだな)



清澄高校までの登校途中、周りを歩く新入生たちの姿を見て京太郎はそう思った。

今日まで何日か学校には来てたはずだが、あれから数日は結局どうすれば未来を変えられるのか、そのための作戦を考えるのに必死でそこまで気にしていなかったので改めて驚いた。




京太郎(確か、そろそろ川の辺りで咲と和がすれ違うんだったっけ…急がないとな)



そう、俺が考えた作戦は…咲を麻雀部に入部させないことである。

そうすれば照さんとはしばらく会うこともないだろうという読みだ。


だからその為にはこれから咲に訪れる麻雀部へ入部するルートへのフラグを阻止しなければならない。

まず最初に思いつくフラグといえばそう。

全国麻雀大会中学生チャンピョンである和との接触である。

それを阻止するために、俺は和よりも先に咲のところに行かなくてはならない。


※  ※  ※


京太郎(お、咲発見!…ホントいつも本ばっかり読んでたなぁ、あの頃は)



おっと、感傷に浸ってる場合じゃねぇか。

急いでここから引き剥がさないと…





京太郎「おーい、咲ぃ!」

咲「…………」



あれ、気づいてないのか…?

ならもう一度、今度は肩を軽く叩いてから呼んでみるか。



京太郎「おい、そろそろ行かないと遅刻するぞ?」

咲「うわぁ!…なんだ、京ちゃんか」

京太郎「なんだとはなんだよ、せっかく今日はいつもよりも早く来てやったのに」

咲「…3分だけでしょ?」

京太郎「まーな」



やばいな…もうちょっと余裕持ってくるんだったぜ。

かなり前のこと過ぎてあんまり覚えてないが、たしか咲に聞いた話じゃ俺が来る1分前くらいに和に会ったと言っていたはずだ。

つまり遅くても後2分くらいで来る計算になる。




京太郎「世間話(?)はその辺にしてそろそろ行くぞ。本なら教室でも読める!」

咲「………?どうしたの、京ちゃん。今日はいつもとちょっと違うよ?」



どきりとした。

まさか俺が焦っているのを感づかれるとは…

まあ、こういう時はてきとーに誤魔化せばいいか。



京太郎「あー、いや。今日は日直だから急いでんだよ」

咲「そうだったけ?」

京太郎「ああ、そうだよ…たしか」

咲「…なにそれ」

京太郎「そ、それはともかくそろそろ行くぞ!」

咲「はぁーい」



素直についてきてくれるようで助かった…

やっぱり咲はちょろいな。





このまま何もなかったかのように咲を教室まで連れていけば…



京太郎「!?」



あそこにいるのは和か!?

くそ、やっぱりもうちょい時間にゆとりを持っておくべきだったか!

あれこれ考えているうちにだいぶ近くまで来てやがる…!

後悔してももう遅い、か。



咲「ほんとにどうしたの、京ちゃん。怖い顔して」



咲が心配そうに俺の事を見つめてくる。

だが、俺が凝視している方向を確認してから、なぜかジトっとした表情で俺を見てきた。



咲「ダメだよ京ちゃん。胸の大きな子のことばっかり見ちゃ」


京太郎「………え?」



………どうやら咲は俺が和の事を凝視している理由を勘違いしていたようだ。


某所で全く同じ題材の物が既に投稿されてるんですがそれは……




正直その勘違いはありがたくはあるが、あまりいい気のしない勘違いだな。

まあ、今回はそれをうまく利用させてもらうとするか。



京太郎「そ、そうだな。確かに初対面の人のをガン見するのは悪いことだな!」

咲「そうだよ。相手の子だって可愛そうでしょ?」

京太郎「まあな。だから、そろそろ行くか!」

咲「うん!」



ふう、なんとかうまい具合…かはわからないがここから離れる事が出来たようだ。

結局和の事は見られちまったが、あの様子じゃそこまで印象には残ってないだろうからよしとするか。


ちなみに俺は今回、麻雀部には入部していない。

なぜかというと、部長が怖いというのもあるが(十中八九雑用にされるから)なにより、咲に俺の部活の話とか聞かれたら困るからだ。

それに、こうすれば咲が一人で麻雀部に行くこともないだろう………



これがとんだ甘い読みだったと思い知るのはこの後すぐの事だった。


とりあえず今日の投下はここまでです。

>>38 え!?…ま、まあ。細かいところとかは全然違うと思うので許してください!


次回の投下はまた明後日くらいになると思います。

おやすみなさーい。

こんばんわー

そろそろ投下始めたいと思います!




咲「それでね、その時王子様がやってきて…」

京太郎「お前ほんとに本が好きなんだなー」

咲「え?今更何言ってるの?」

京太郎「まあそうだな。そういえば………」



放課後、俺と咲は教室で雑談をしていた。

これ自体はいつもやってたことだから特に変わったことはないが、今日はいつもより長く話していた。

理由は、(幸いクラスが違ったから確率は低いだろうが)何が何でも和たちと会わないためだ。

ちょっと警戒しすぎだとは思うがこれからも毎日こうしていないといけないかもしれん。

せめて県予選のエントリー期限日までは、な。


※  ※  ※


咲「あ、もうこんな時間だね」

京太郎「そうだな」

咲「じゃあ、もうそろそろ帰ろっか」

京太郎「そうするか」

咲「じゃ、帰る準備するね?」

京太郎「そうか」

咲「返事がどんどん適当になってるよ…」





そんなわけで30分くらい話してたからそろそろ話すネタもなくなってきたし、俺たちは帰ることにした。



京太郎「あ、そういえば今日は図書室行かなくていいのか?」

咲「え?」



今までの放課後は毎日通っていたので、気になって聞いてみた。

よりにもよって今日か…なにか嫌な予感がするな。



京太郎「ほら、この前『一年で図書室にある本は全部読み切る!』とか言ってただろ?」

咲「うん。でも今日は職員室に用があるから」

京太郎「へー…」



まさか用事があったとは。

…あの日俺が咲を無理やり部室に連れてってほんとに悪かった気がしてきた。



咲「そこまで長くはならないと思うけど、京ちゃん先に帰ってる?」

京太郎「いや、どうせ時間も有り余ってんだ。それくらいなら付き合うぜ」





職員室へと歩きながら話していると、咲がこんな質問をしてきた。



咲「京ちゃんは部活は決めた?」

京太郎「…………」

咲「?」



俺が黙っているのを変に思ったか、咲は俺の顔を覗いてきた。

このまま黙ってあんまり変な空気になるのも良くないと思い、俺は話を進めることにした。



京太郎「俺は…まだ決まってないな」

咲「へぇー。京ちゃんは絶対野球部にするかと思ってた」

京太郎「…ちなみになんでだ?」

咲「女の子に…も、モテるから」

京太郎「…………」



こいつ、朝といい今といい…

俺の事をなんだと思ってるんだか…





ま、確かにあの時そう思ってたような気がして否定できないので話を逸らすことにした。



京太郎「…そういう咲はどこに入るつもりなんだ?」

咲「うーん、私もまだ決めてない、かな?」

京太郎「そうかそうか。じゃあ、決まったら俺にも教えろよ」

咲「うん。京ちゃんも、ね?」

京太郎「ああ…って、うわ!」

??「きゃ!」



階段に差し掛かった時、誰かにぶつかったようだ。

ぶつかった相手は盛大にプリントを撒き散らし…はしなかったようだ。

というか、いつの時代のラブコメだよ階段でぶつかるとか。

っと、こんなこと考えてる場合じゃねぇ、早く謝んないと!



京太郎「だ、大丈夫ですか?」

??「いったーい。もう、責任とってよね☆」

京太郎「」



―――ぶつかった相手は、竹井久…部長だった。



寝落ち寸前でしたが、とりあえず今日の分はこれで終わりです。

次回はまた明後日となります。


では、おやすみさーい。

部長の鼻から鼻血がぶちょー!!

>>1乙です


【審議中】
     >>66
     ↓
    |∧∧|       (( ) )   (( ) )  ((⌒ )
 __(;゚Д゚)___   (( ) )   (( ⌒ )  (( ) )

 | ⊂l     l⊃|    ノ火.,、   ノ人., 、  ノ人.,、
  ̄ ̄|.|.  .|| ̄ ̄   γノ)::)  γノ)::)   γノ)::)
    |.|=.=.||       ゝ人ノ  ゝ火ノ   ゝ人ノ

    |∪∪|        ||∧,,∧ ||∧,,∧  ||  ボォオ

    |    |      ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
    |    |      ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
   ~~~~~~~~     | U (  ´・) (・`  ). .と ノ

              u-u (    ) (   ノ u-u
                  `u-u'. `u-u'

>>66
【審議拒否】
ババ        バババ  ババババ
    バババ ∧_,∧  ババ ∧_∧ バババ
  ∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧
 (´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
 (っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
 /   ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ (   \
 ( / ̄∪バ (  ´・) ∪ ̄∪(・`  )ババ ∪ ̄\ )
  ババババ/    )  バババ (   \ ババババ
 バババ  `u-u'. バババ ババ `u-u'

野暮なこと言うようだけどチャンピオンじゃね

すいません、昨日更新できなかったので今日の深夜に昨日の分をやりたいと思います。

では、そういうことで!

こんばんわー

>>70-71 誤字すいません!

では、そろそろ始めたいと思います!




それからはもう…なんというかひどかった。

聞いてもないのに自己紹介をしてきて、俺らが新入生だとわかるとすぐに部活について聞いてきた。

今は部活は特に決めていないと伝えると、部長は俺たちを麻雀部へ入れようとしてきた。

そこで俺は咲が職員室に用がある旨を報告。すると、すぐさま俺たちを引っ張って職員室へGO!!

しょうがないので「このあと用事があるんですよ」というと咲が「あれ?さっきは時間が余ってるとか言ってたような…」
と口を滑らせ…



気づけば、俺らは部室へ連行されていた。



京太郎「はぁ、どんだけ部員が欲しいんですか…」

久「そりゃあ、私には目標があるもの。部員不足なんてことで終われないわ」



ですよねー。

まあ、俺はその事情も、部長がこういう人だって事も知ってるからもう驚かないけどな。

さて、どうやってここから抜け出そうか…



咲「あの、私あんまり麻雀好きじゃないんです」

まこ「お、つまりちょっとは知ってるってことじゃの?」

咲「あっ………」

優希「とりあえず一度やってみるといいじぇ!」

和「そうですよ。初心者でも構いませんから」



雀卓の方では咲が苦労しているようだった。






はぁ、これが清澄の魔王の誕生か…ってそうじゃねぇ!

さっさとここからトンズラしねぇといけないんだったぜ。



京太郎「あの…ここまで来ておいて、というか連れてこられておいて悪いんですけど」

久「ん?なにかしら」

京太郎「とりあえず今日はもう帰して欲しいんですけど」

久「あら、じゃああなたは先に帰ってる?」

京太郎「…………」

久「…冗談よ?(たぶん)」



だめだ、部長の狙いは咲だったんだった。

というか、今は初対面のはずなのに俺の扱いがこの時点で…





京太郎「あー…、咲は関係ないでしょう。そもそもが『ぶつかった責任』とやらで俺が呼ばれた訳ですし」

久「いえ、関係あるわ」

京太郎「?」

久「この学校が部活動に力を入れているのは知っているわね?」



え、知らなかったんですけど…

まぁ、ここでわざわざ話を止める必要もないと思い俺は適当に相槌を打つことにした。



京太郎「ええ、まぁ」

久「だから、基本的に帰宅部は許されていないの。そんなわけで、まだ部活を決めていない彼女には部活を見学をする義務があるわ」

京太郎「…とりあえずわかりました。ですが咲は麻雀が嫌いだと言っていたので、できればすぐ帰してください」

久「もちろん、あんまり無理に入部させる気はないわ」

京太郎「本当ですかねぇ」

久「ええ」



ま、部長も一応そういうところで強制はしてこないだろうけど…

って、なんだかんだ俺も部長のこと信頼してんだな。





久「そういえば、須賀君はなんでそんなに咲さんを麻雀部に入れたくないのかしら?」

京太郎「え」



なぜバレたんだ…

内心かなり驚いていたが、そういうことはおくびにも出さずに話を進める。



京太郎「なぜそう思ったんですか?」

久「…気づかれてなかったと思ってたの?」

京太郎「え」

久「え」



え、バレバレだった?



咲「ツモ。嶺上開花」

まこ「ほほーぅ。こりゃまた珍しい役を…」

優希「おー!咲ちゃんすごーい」

和「…………」



チラッと横目で咲たちの方を見た。

あー…やっぱりプラマイゼロにしてやがる。

これはまた部長に目ェつけられるパターンだな。

………どうやって入れないようにするかな。





久「どうやら向こうも終わったようね」

京太郎「そうっすね」

久「ん?」

京太郎「あ…いや、そうですね…」



やべ、つい懐かしくてタメ口が出ちまった…

というか時間的に今たぶん、東風戦が1回終わったところだよな?

なら今のうちに切り上げればプラマイゼロには気づかれないんじゃ…!



京太郎「おーう咲ぃ。そろそろ帰るぞー」

咲「あ、うん。そうしよっか」

優希「咲ちゃんもう帰っちゃうの?」

和「こら、優希。あんまり相手を困らせちゃいけませんよ?」



そんなわけでとりあえず俺たちは帰ることにした。



とりあえず今日はここまでにします。

…書きだめがあと一週間くらいで尽きるかも…急いで続き書かないと。

次回は明後日となります。


では、おやすみなさーい

最初に別の部に誘っとけばよかったのに…

大会本番にタコスのタコスに下剤入れとけばいいんじゃね?w

すいません、ちょっと体調があまりよくないので今日は休みます。

今日の分は明日の深夜にきっちりやりますのでご勘弁を!


>>91 京太郎はなるべく咲の行動を制限したくないようなので…

>>92 その手があったか…!!



では、おやすみなさーい。

一時間遅れですが、今からやっていきます。

では!




案外早くに部長のところから離れられたのはよかった。

これで咲は安全なのだと思うと、気が楽になった。



京太郎「…………」

咲「…………」



だが、俺は俺で考えてる事が色々あったし、どうやら久しぶりの麻雀に咲も思うところはあったらしく…

俺たちは二人とも無言で帰っていた。

天気も、空気を読んでいるかのように薄暗く、傘をさすほどではないが雨を降らせていた。


―――そんな時、ありえないと思っていた事が起きた。



??「待ってくださいっ!!」

京太郎「!?」

咲「…え?」



和だった。

和が肩を上下させながら、咲を射殺しそうなくらいに見ていた。





和「三連続プラマイゼロあれは………」



三連続プラマイゼロ!?

そんなに長くいた覚えはなかったが…



和「そんな理由で…………」



どうして、こうなった…?



和「宮永さん…もう一局、もう一局だけ私と打ってくれませんか!?」



ありえない。

いや、ありえちゃいけない事だった。

どうせ一週間程度の事だが…これまでの俺の努力が全て無駄になった瞬間だった。



咲「さっきも言いましたよね?…私は麻雀、あんまり好きじゃないんです」



この流れで多分、咲は麻雀部に入る事になるだろう。

咲たちの実力なら、全国大会の決勝に上り詰めるのは想像に難くない。

そうしたら、結局またああなってしまう。



和「それでも私は!」



やめろ…

それだけはもう…



京太郎「やめてくれ…」

咲「京…ちゃん?」



さっきまではパラパラと降っていた雨も、今は土砂降りだった。





なりふり構っている場合じゃなかった。



京太郎「和…頼むから、咲を麻雀部に連れてかないでくれ……っ!!」



泣きすがるような、俺の懇願。

和は(当たり前だが)戸惑っているようだった。



和「…何故、ですか?」

京太郎「咲は…咲がそっちにいけば……!!」



―――咲はまた死んでしまうだろう。



ここで全てを話してしまいたい衝動に狩られたが、言っても変な人だと思われてしまうだろうとわかっていたから、それだけは耐えた。


やべぇ、なんか涙が出てきた。

和は、いきなり目の前の男が泣き始めたんだからこりゃかなり戸惑うよな…



咲「どうしたの?ほんとに大丈夫?」



咲が優しく慰めてくれていたが、俺はそれどころじゃなかった。

結局、咲の入部フラグを阻止できなかった悔しさやこれから起きることを思うと、泣かずにはいられなかった。


それからも咲は土砂降りの雨の中、びしょ濡れのままでずっと俺の事を慰めてくれていた。

和は、どうしていいかわからずに同じく傘もささずにずっと、じっと咲のことを見つめていた…






次の日、俺と咲は昨日と同じく一緒に登校していた。



咲「で、昨日は結局どうしてあんな風になっちゃったの?」

京太郎「あ、ああ…なんとなくな」

咲「ふぅん、変なの」

京太郎「笑うなよ。あの時はほんとにやばかったんだからよ」

咲「…ほんと、最近どうしたんだろう………」

京太郎「ん?」

咲「なんでもない」

京太郎「そうかよ」



昨日はあの後、どうして和が来たのか、その事だけを考えていた。

部長の差し金か…?

いや、いくら部長でもたった一度だけの、東風戦だけで咲の力には気づけないとは思う。

ただ単に他に入部してくれそうな人がいないから、引き止めるためか…?

………いや、和があんなに必死だったしそれはありえない、か。

というか和の言っていた三連続プラマイゼロっていうのもわからない…

そこまで考えてからの記憶はない。

多分、寝たんだろ。





ここで俺は一応咲に聞いてみることにした。



京太郎「あー…、咲は結局麻雀部には入るつもりなのか?」

咲「え?」

京太郎「いや、昨日あんなに必要とされてたみたいな感じだったからさ。………どうすんだ?」

咲「うーん…原村さんや他の皆には悪いけど、やっぱり麻雀はちょっと…ね」

京太郎「そ、そうか………よかった」

咲「?」



多分、俺の知っている通りなら今日の放課後には入部する気になってしまうのだろうが、それでも気休めにはなった。

できれば今日、咲が部長に連行されないようにしないとな。



なんとなく…なんとなく、そんなことは絶対にできないだろうと思ってしまったのはなぜだろう………




ふぅ、無事昨日の分を投下できてよかったです。

次回『も』明後日の投下となります。


では、おやすみなさーい!

和「ありのままに起こったことを話します…

 私は宮永さんに麻雀の再戦をお願いしようとしたら連れの男の人がいきなり泣きだしました。

 何を(ry」


ドワンゴが午前0時位をお教えしてきたので、そろそろ始めます。

一日ずれたような気がしますが…気にしないでください!


では、少々お待ちください。




放課後、俺たちはまたいつものように教室で雑談をしていた。

まあ、今日は咲が図書室に行くらしかったが、その前にちょっとだけ時間をもらったわけだ。

なぜかというと…咲を部長に会わせないためだ。

正直、部長がどこに現れるかなんて全く予想がつかないが、ばったり図書室で会ってしまうかもしれない。

だからせめてどこも部活が始まるくらいまでの時間は一緒にいないとな。



ただ、今日の雑談はいつもと比べてちょっとだけ雰囲気が暗かったような気がする。



咲「…ねぇ、思ったんだけど最近、やっぱり京ちゃん何か変だよね」

京太郎「ん?」

咲「昨日も今日も、その前からも。ずっと私から離れないようにしてるし…」

京太郎「おい…それじゃ俺がお前のストーカーか何かのようにに聞こえるぞ」

咲「京ちゃん、誤魔化さないで?」

京太郎「そ、そんなことは…」

咲「………何か、あったの?」

京太郎「…………」



予想外だ。

咲が、こんなにも真剣な表情で俺に直球で聞いてくるとは。

こんなことは今まではなかったはずだ。

つまりまあ、俺が色々動いたせいで少しは運命が変わっているのかもしれないが…


誤爆やっちゃったなwwwwww

>>109
やってもうた…
絶対にしまいと誓ったはずだったのになんでだろーなぁ…

これも京憧スレが面白すぎるのがいけないんや。うん。


ということで気にしないでくださいお願いします引き続き本編をお楽しみください!!






咲「それとも、私には話せないことなの?」

京太郎「…………」

咲「ねぇ…答えてよ」

京太郎「それは…」



なんと答えればいいのだろうか。

俺にはわからなかった。



咲「…京ちゃ「あ、やっぱりここにいたんだー」

京太郎・咲「「!?」」

久「………え、何この反応」

まこ「…………」



―――そこに現れたのは…何というかもう、予想通り、部長だった。

今回はおまけに染谷先輩まで連れて…





久「いやー…咲ちゃんの事を昼休みに後輩使って色々聞いてみて、放課後はよく図書室にいるって聞いたからそこで待ってたんだけどねぇ…。あんまりにも遅いものだから直接来ちゃったわ」

京太郎「…………」

咲「えー…………」

まこ「はぁ…こいつはまったく…」



いや、来ちゃったじゃねぇよ。



もうほんと、この人はなんというタイミングでやってくるんだか。

おかげで話は逸らせたから良いものの、これじゃ結局部室へ連行されるよな…


染谷先輩が「すまんのぅ」という表情でこっちを見ていたが、だったらこうなる前に止めてくれよ!と思った。

まぁ、そんな状況になったら俺も止められないだろうけどな。



咲「でも、あの…私、ほんとに麻雀はあんまりやりたくないんですけど…」

久「あーはいはい、そういうのは和に直接言ってあげてねー」

京太郎「昨日、直接、和に言ってましたけど?」

久「え゛…和、どれだけ執念深いのよ……私までうまく使って……」



何やら部長がブツブツ言っているが、気にしないでおこう。

このまま部長を無視して帰れたら、どれだけいいことだろうか…




歩きながらの会話が、とてもとてもだるかった。

部長の相手は基本、肉体的に(雑用とか)も精神的に(麻雀の事で皆の話に入れない)もきついからな…



久「言わなくてもわかると思うけど、私たちはあなたたちを勧誘しに来ましたー☆」

京太郎「じゃ、俺たちはこっちなので、失礼しますね」

久「って、ちょっとちょっと!勧誘に来た人をそんなに無碍に扱わないでよ!」

京太郎「はぁ…大体、『あなたたち』って言ってましたけど明らかに咲が狙いでしょう。俺がおまけ扱いなのが見ててわかります」

久「いいえ、違うわ」

京太郎「?」

久「あなたは雑用としてスカウトしに「却下です!」…冗談よ」



絶対今のは冗談じゃなかったよな!?

つーか俺の知ってる未来じゃそうなってたし!

…そういえば今回俺はまだ二回しか部長とは会ってないはずなのに既にかなり馴れ馴れし…仲良さげな感じだな。

これは、前の世界での事が影響しているのか…?



久「もう…ほんとに冗談なのに…」

咲「って、あの!なんだかんだ話しながら部室へ向かわされてる!?」

京太郎「あ」



そういえば歩きながら喋ってたの忘れてた。

この人、そういう誘導うまいよな。



そんなわけで俺たちは部室へ到着した。

来たくはなかったのに…



ふぅっ………とりあえず今日の分はこれで終わりです。

なんか色々あって疲れたので今日は早く寝ることにします。


次回の投下も明後日を予定しています!(都合により変更される可能性も)

それと京憧スレの方々、先程は失礼しました!

次回からは”できるだけ”こういうことが無いように心がけます!


では、おやすみなさーい!



和は記憶持ちだとしても咲が自殺した事までは知らないんだろうな
京太郎ストレスでぶっ倒れそうだわ

>>124 そうですね。もし仮に和が記憶持ちだったとしても、咲が自殺した場面には居合わせていないので…


ちょっと遅れましたが、そろそろ始めます!

少々お待ちください!




雀卓には、もう既に和と優希がついていた。

優希はともかく、和はかなり真剣な表情だった。



和「宮永さん、今日は…本気です」

咲「原村さん…」

久「じゃあ、今日のルールを説明するわ。東風で赤アリの………」



…俺の知っている通りの流れ。

ルールもそうだが、和たちの表情やセリフまでほぼ同じなのは、少しだけ気味が悪かった。

…ん?セリフまで一緒?

それはつまり、俺の知る記憶の通りに進んでいるからだよな。

だが、少しだけ俺の記憶と違うところがあるような…

…今はこんなこと考えている場合じゃないか。

とても大事なことを考えていたような気がするが、そこで思考を中断した。



そして俺は、昨日の事で確かめたいことがあったので一応、パソコンを見させてもらうことにした。



京太郎「あの、部長。ちょっとパソコン見せてもらっていいですか?」

久「え、いいけど…って、今部長って言わなかった?」

京太郎「え?言ってました?」

久「ええ…」

京太郎「た、たぶん幻聴ですよ」

久「えー」





あー…ほんとに無意識で呼んでるんだな、俺。

これは直していかないとな。

でも、これからはなんて呼べばいいんだ?

竹井先輩?それとも久先輩?学生議会長…は、ないな。

そういえば、もしもこれで咲が入部してしまったら俺はどうすればいいんだ…?

そんなことを考えながら、慣れ親しんだ部室のパソコンの電源を入れていく。



京太郎「っとと、これが昨日のスコアか………!?」



どういうことだ!?

結果が…東風戦のが3回分記録されている…だと?

ありえない…俺と部長の会話の間しかいなかったはずだし、あそこには15分程度しかいなかったはずだ!


俺は数分間そこで固まっていたが、誰も気にしなかったようだ。





って、早く咲をどうにかしないと!



優希「それだ!1000点!」

まこ「なぬ…」

久(優希、逃げ切るつもりね)



くそ、俺はこのまま対局を見ていることしかできないのか…

どうすれば咲を…咲が入部するのを止められるんだ!!


そうこう考えてるうちにオーラスへと進んでいた。



久(山越しの赤五筒もスルー!?)

解説係「しかし宮永選手、これもスルー」

京太郎「………!」



一つだけ、手を思いついた。

しかしこれは…最悪和や部長辺りから軽蔑されるかもしれない行為だ。



―――だが、もう俺は今更手段を選ぶ余裕なんて………ないんだ!





咲「カン」

京太郎「…………」



…俺は部長の方へ、咲の対局を観戦をするために近づいた。

そして、部長の足に『わざと』つまづいた。



和「あっ」



俺は盛大に転んで卓にぶつかり、山は崩れ…咲が掴もうとしていた嶺上牌は山のどこかへ消えた。



「………………」



皆の視線が痛い。

和は今のがショックだったのか軽い放心状態にあるようだった。

優希はきょとんとした感じで皆を見回している。

咲は「どうしてこんなことしたの…?」というような表情で俺を見ている。

染谷先輩は何とも言えない表情をしていた。

部長は………





京太郎「あ…っはは。なんか、皆ごめんな。じゃあ、俺、もう…帰るよ」

久「ちょ、須賀君!?」

和「…………」



俺は一刻も早くこの場所から逃げ出すために走った。

後ろの方でかすかに「あ、じゃあ私も帰らせていただきます。失礼しました!」という声が聞こえてきたが、無視して全力で走った。



あー…やっべぇ、やらかした…けど、これで咲は…助かる、よな?



とりあえず今日の分の投下はと、書きだめの半分はこれで終わります。

次回は明後日となります。

おやすみなさーい。

ただいま帰宅しました!

一日おくれてすいません。祭りで色々あって…


まあ、とりあえず今から投下始めたいと思いますので少々お待ちください。



次の日は、咲との待ち合わせもすっぽかして一人で先に学校へ行った。

…あいつが本読んでて遅刻、なんて事にならないかちょっと心配だがまぁいいか。



※  ※  ※


今日は結構早く着いてしまったようだ。

教室にはまだ名前も覚えていない女子が3人と、これまた知らない男子が…




クラスの男子「よっ、須賀京太郎!」



知らない男子が一人いた。

誰だろう、ノリの良さそうなやつだが俺にはこんな友達はいなかったはずだが…





クラスの男子「おぉい!なんだよ『クラスの男子』って!そしてその「何この人…」みたいな反応!」

京太郎「はぁ…」



とてもうるさい奴だってことは理解できたが…

一体何の用なんだろうか、一応聞いてみるか。



京太郎「なぁ、お前なんの用で来たんだ?」

クラスの男子「くそ、今日は珍しく宮永さんと一緒に来てねぇから喧嘩でもしたのかと思っていじりに来たらなんだこの仕打ち!…だいたい俺とお前はli○eのIDも交換した仲じゃないか!」




フルネーム呼びで友達とか、片腹痛いわ!

…つーか、入学時のID交換なんて社交辞令だろ。

俺だってID交換した相手なら女子も男子もいくらだっているわ!…使った覚えないけど。

そんなこと程度で勘違いする奴がいるから女子もID交換を嫌がる奴がいたんだな。



クラスの男子「せめて名前くらい覚えろや!野田売際!」

京太郎「名前の読みがわかんねぇぞ」




なんて読むんだこれ、うりきわ?りょうさい?………うるさい?

あ、そうか。

苗字と名前の読む順番を逆にすれば…





しばらく相手にしてやっていると、「そろそろホームルーム始まるから戻るわ」といって席に戻っていった。

そして鐘が鳴る直前、がらがらと音がして誰かが教室へ入ってきた。

まぁ、咲だった。

遅刻寸前とか、どれだけ俺のことを待っていてくれたんだか…



咲「今日どうしたの?京ちゃん」

京太郎「お、おう………」

クラスの男子男子「ヒューヒュー」

京太郎「…ころす」

クラスの男子「え………ちょ、ちょっと待て、今のはじょうだああぁん!ぐはっ!…頼むから待ってぇぇぇっっ!!」



…とりあえず鐘が鳴ったので今ここで殺すのはやめておいた。

ちっ、命拾いしやがったか…





授業が始まっても俺は、ずっと考え事をしていた。

例えば昨日の事とか、一昨日の事。



数学教師「はぁーい、ここはぁ、テストに出るからぁ、しっかり覚えることぉ!」



語尾をやけに伸ばす、この変な先生の授業など、考えるのに必死で全く頭に入ってこなかった。

…というか、勉強以外ならそれなりに集中できるんだなーと自分でも後で驚いた。



数学教師「はぁい、ここ解ける人いるかなぁ??」

男子A「はい!はいはい!!」



相手が女教師(顔は良くも悪くもない)だからって食いつき過ぎな奴がいたような気がするが、全く気にしなかった。

だが、なんとなく違和感を感じる授業だった。



※  ※  ※



国語教師「で、そこで下人はどうして盗人になる勇気を持てずにいたのかを説明して見ましょう」

咲「えーと…」



次の国語の授業も、俺はずっと咲のことを考えていた。

ずっと、ずっと、どうしたら良いのかを。

…この授業でも、何か違和感を感じたのは何故だったのだろうか。





昼休みになった。

するとすぐに咲がこっちに来ようとしているのがわかったので、俺は咲が弁当を取り出している間に急いで逃げた。

いや、だって顔合わせづらいじゃん。

昨日、あんなに集中していた対局をぶち壊したばっかりだからなぁ…



咲「あれ?京ちゃんどこへ行ったんだろう…」



後ろを振り返ると俺の席の近くをうろうろする咲が見えたが、まぁ、今回は一緒の飯は諦めてもらう他なかろう…

そして屋上へ着いてから気づいた。


…弁当と財布、両方俺の鞄の中じゃん!


俺は諦めて飯抜きで午後の授業を受けた。



ふぅ…とりあえず今日の分の投下はこれで終わりです。

ここまでで、原作と照らし合わせてみるとアニメ本編の2話がまだ終わっていないという進行具合…

まぁ、途中で結構展開を急いだり、飛ばしたりすることもあるのでご心配なく!


次の投下は明後日の『予定』です。

では、おやすみなさーい!

今日はちょっと休みます。

なので明日のこのくらいの時間から始めたいと思います。


おやすみなさーい!

少々遅れました…

そろそろ始めたいと思います!




そして放課後…結局、今日一日ずっと感じた違和感の正体はつかめず、モヤモヤしたままになっていた。

というか飯抜きなのが結構辛かった。

あれのせいで全然考えがまとまらなかった。



※  ※  ※



ある場所へ向かうために歩いていると、担任の女教師に出会った。

俺、この先生あんまり好きじゃないんだよな…



担任の女教師「…ちっ、須賀か…ヤンキーっぽくてあたしゃ苦手なんだよなあ」

京太郎「あの、先生。すれ違っただけでそれは酷くないですか?」



相手のほうも俺の事をあまりよく思っていないらしい。

というかあんたの方がずっとヤンキーっぽいんだけど。

…この前公園でタバコ吸ってるの見たし。



担任の女教師「って言われてもな…お、それよりお前今日は宮永とは帰らんのか?」

京太郎「え、ええ。まあ」



あいつといい、こいつ…先生といい、なんで俺と咲を一緒に見るんだか…

普段ならこのまま立ち去るとこだが今日は気が立っていたのか、俺は余計な質問をしてしまった。



京太郎「…なんでそんな事、聞くんです?」

担任の女教師「なんでってそりゃあ、他のクラスでも有名なカップルが珍しく一緒に行動してなかったら気になるものだろう?」

京太郎「」



え、俺たちってそんな風に見られてたの?

つーか授業中に感じた違和感ってもしかして…周りの奴らからの視線だったのか?





担任の女教師「おい…おーい!」

京太郎「はっ!」

担任の女教師「暇なら手伝え」

京太郎「はい…?」



担任の女教師はニヤリと笑うと俺に持っていた段ボール箱を二つ渡してきた。



担任の女教師「あー…それ、特別棟の3階にある資料庫に届けてきてくれ」

京太郎「はい!?なんで俺なんですか!!」

担任の女教師「そりゃあ、目の前に暇そうな力持ちの男子がいたら普通そうするだろ?」

京太郎「普通って…」

担任の女教師「んじゃ、あたしゃ頼まれてた別の仕事をしに行ってくるとするか!」



そういって先生はさっさと職員室の方向へ行ってしまった。

あーめんどくせぇ…

まぁ、これくらいならまだマシか。

部長のお使いだと…場合によっちゃ隣町まで行くこともあるからな。






そして頼まれた仕事を終わらせてから俺は麻雀部の部室前にきていた。

理由はもちろん、昨日のことを謝るためだ。

かなり派手にやらかしたからな…まぁ、反省はしていないが後悔はしていた。

一応、責任は取るべきだろう。

おそらく一生部長の奴隷か、俺の雑用としての入部くらいで済むだろう。

…とか思いながらかれこれここで15分くらいぼーっとしていた。



京太郎「そろそろ、行きますか…!」



もう、気分はRPGのラスダン前であった。

今なら魔王も倒せるぜ!

もう何も怖くない………って、ほんとにそろそろ行かないとな。




京太郎「よし……」




すぅっと息を吸い、ドアに手を掛けながら大声で俺は言った。行った―――



京太郎「たのも「えっ!?」



―――つもりだったのだが、実際はなぜかいきなりドアが開いて誰かがぶつかってきたようだ。

目の前で俺のぶつかって倒れていた人は、目に涙を浮かべ…ていた…和!?





え………なんで泣いてんの?

もしかして俺にぶつかったのがそんなに嫌だったの!?

うわ、マジで死にたい…




和「…………っ!」

京太郎「…………」



和は俺がぼーっとしているとすぐに走って何処かへ行ってしまった。

そのまま訳が分からず倒れた体を起こしながら部室を覗くと…咲が雀卓に座っていたのが見えた。



京太郎「咲…?」



―――なんでここに?

本格的に状況が理解できず、俺は固まった。





その時、部長が咲に声をかけた。



久「本は泣いて逃げたりしないから、行ってらっしゃい」

咲「………っ!はい!!」



そのまま俺の横を通り過ぎ、和を追っていく咲。

今のセリフ………これは、既視感か?

えーと、これってもしかして…



京太郎「あの、もしかして今、咲が和と打ってました?」

久「ええ」

京太郎「ひょっとして、咲が最後役満上がったんじゃ…」

優希「おお!?お前、なんでわかったんだじぇ!」

京太郎「あー…」



色々突っ込みたいところだが、一つだけわかったことがある。

―――これは…昨日の続きだ。

本来昨日行われるはずだった事が、今日ここで行われていたんだ。



そう理解したと同時に、俺は駆け出した。

咲の後を追って…





はぁ、はぁ…息が続かねぇ…

最近まともに運動してなかったからなぁ。

だけど…今ならまだ間に合うはずだ。

咲がどこまで行ったか知らないが、あいつは鈍いからな…

待ってろ咲…絶対に追いついてやるから。

そして、俺は和と咲の和解を邪魔する!!




とりあえず今日の投下は終わりです!

あと、少しの間投下をお休みします。

次回は5日後くらいの予定になります!



おやすみなさーい!


二日ほど遅れましたが、今夜0時過ぎあたりに投下を再開したいと思います!

関係ありませんが、咲のPSPゲーム発売まであと二週間ですねー

では、またのちほど!


こんばんわー

では、予定通り投下を始めたいと思います!




って、そういえば俺、ここで和や咲の行った先がどこだか知らないんだった!!

…行くとしたらどこだ?

屋上、教室、中庭、音楽室、体育館裏、女子更衣室…意外とこういう時にイベントの起きそうな場所が学校って多いいな!

いや、もしかしたらもう学校にはいないのか…?

その可能性も含めて考えるとなると…

闇雲に探しても見つからない、か。


※  ※  ※


ならまずは外にいるのか、まだ学校内にいるのかを確認しよう。

学校内なら探す場所はまだ多くないが、外ならその限りじゃないからな。

その場合は早く行かないと手遅れになる…!!


俺はそう思い、下駄箱へ向かった。


※  ※  ※


咲の靴の場所はいつも一緒に登校してきてたし、クラスも一緒だったので覚えていた。

……………ビンゴ!

靴は―――無かった。





清澄高校は見ての通り、山の上の方にある。

正直いつもいつもあの坂道を登るのはもう嫌だ…俺だけ咲と比べても2週間ほど長く通っているわけだしな。

話がそれたが、清澄高校は山の上にあるから、街からのルートはそこまで多くない。

というか、しばらくずっと一本道なのだ。

つまり、今から急げばまだ追いつけるかもしれないということだ。

…咲はトロいしな。


っと、ここから町までの道で和が行きそうなところにアタリを一応付けておかないとな。

今まで和の通学を何回も見ていた俺だ。

たぶん感でわかる。

いや、ストーカーしてたわけじゃないぞ?

…まあ、普通に考えれば真っ直ぐ下ったところの小川か。

ということで俺はそこへ向かって全力疾走した。





咲が和を見つけた時、俺も咲の背中を捉えていた。

俺と咲の距離は20m弱。

お互い走っていることを踏まえて、咲がいくら遅くても追いつくのにはもう少しかかるだろう。

だから、さすがにこのまま追い着いて捕まえるのは無理と判断し、俺はここから大声で呼び止めることにした。



京太郎「おーい、咲ぃ~!!」

咲「はぁ…っ……はぁ……」



あれ…?

あいつ無視してそのまま行きやがった!?

俺の方を全く見向きもしなかったから、気づかなかっただけっていう可能性はあるが…



周りのことがまったく見えていないかのように走り続ける咲を見て、なんとなく嫌な予感がした。




そして気づいたら朝だった…






首とか腰とか色々痛むのでとりあえず今日はもう寝ます…

おやすみなさーい


すいません、リアルで色々あって、再開がずっと先になりそうなので一旦HTML化します!

おそらく3ヶ月くらい先になると思います。

皆さんが忘れてしまった頃にまた始めることになってしまいますが、どうぞその時はまたよろしくお願いします!


…あの、HTML化依頼するスレになぜか入れなくて依頼ができません

ので、申し訳ないのですがどなたか依頼お願いできるでしょうか

すいません。

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