あずさ「On A Clear Day」 (77)


午前中/765プロ事務所

ガチャ

千早「おはようござっ」ビク

雪歩「被告、三浦 あずさ!入廷!!」

千早「…えっ?萩原さん?」

あずさ「あっあの…」

真美「はい、あずさお姉ちゃんココ座って」

あずさ「えっえぇ…」ポスン

雪歩「裁判長、秋月 律子氏」

律子「あー…ハイハイ…」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374138003


千早「…えっと…コレは何なんです?」

春香「千早ちゃん、こっち!こっち!」ブンブン

千早「春香、一体これは何事なの?あずささんに何を…」

春香「…千早ちゃんも信じて…」

千早「は?…信じてって…何を?」

春香「あずささんの…無罪を!!」

千早「無罪!?」


小鳥「…それでは『あず裁判』を始めますッ!!」バンッ


このSSは

律子「大停電の夜に」

等の続きになります。

未読の方はこちらをお読みください。

よろしくお願いします。



千早「…あの…説明してくれる?この…状況を?」

春香「うん、実はさっきね…」


一時間前/765プロ事務所・給湯室

春香「(天海春香です!今の心のBGMは�エージェント夜を往く�です!!)」

雪歩「(萩原雪歩ですぅ私達は現在とあるミッションを遂行中ですぅ!!)」


あずさ「うふふ…」ニコニコ


春香・雪歩「「(今日の主役にバレない様に誕生日パーティーの準備をしなければっ!!)」」

小鳥「…うっ腕が鳴るぜぇ…」

律子「声震えてますよ?」


ガチャ

真美「おっはろーん♪飾り付け手伝いにっうひゃあっ!!何であずさお姉ちゃんがっ!?」

美希「…おはよーなの…あふぅ……えっ!?何であずさがココに居るのっ!?」

春香「はーい、美希ちゃんも真美ちゃんもこっちねー」グイ

美希「どっどうなってるの?誕生日の準備じゃないの?」

律子「実は嘘仕事を夕方から入れて、遠ざけておこうとしたんだけど」

小鳥「あずささんの不思議な奇跡で辿り着いちゃったの…」

真美「早めに出てそのまま着いちゃったんだ…そりは読めないな…」


小鳥「とにかく、今ココにあずささんが居る以上…別の場所で準備するしかないのよね」

雪歩「そうですね…買い出し班の…みんなに連絡しますぅ」ポポン

春香「えっと…伊織とやよいと響ちゃんか、プロデューサーさんの車だっけ?」

真美「いおりん達?何買いに行ってるの?」

春香「私がココでケーキ作る準備して、後は料理を…」

雪歩「響ちゃんが沖縄料理を作るって張り切ってたんだけど…あ」

伊織『伊織ちゃんからのメールよ!!光栄に思いなさい?にひひっ♪』ピロロン♪

『From:伊織ちゃん 本文:あずさをそこに留めておいて!こっちは何とかするわ!』


春香「そうだね…あずささんはこのまま事務所に居て貰った方がいいね」

小鳥「さぁパーティだって時に迷子で主役が不在じゃあ笑い話にもならないものね」

律子「あずささんを留める役なら、今美希がやってるわ」クイクイ

春香「美希が?」ヒョイ


美希「あずさの膝枕は最高なの〜あふぅ」

あずさ「あらあら」ナデナデ


雪歩「ん…買い出し班の皆が、伊織ちゃんの家の厨房借りて作るって」ピロロン♪

春香「うーん、人手が…私も手伝いに行った方がいいかな?…」

雪歩「お家の…パティシエさんとか居るから大丈夫じゃないかな?」


春香「そっか…よし、任せよう…食べ物はコレでいいよね?じゃあ…会場?」

雪歩「…他のお店を貸し切る…とか?」

律子「うーん…今から急にはもう無理じゃないかしら?パニックになり兼ね無いわ」

春香「そうですよねぇ…こんなに天気が良いんだから、外とか?」

小鳥「それこそ、パニックに…(ティン!)そうだわ!ココの屋上とかはどうかしら?」

春香「なるほど…でも…屋上を会場にするってどうすれば…?」

小鳥「�屋上で机や椅子を組み立てる?あー…私達じゃ難しいかしら?」

真美「�いおりん家のヘリで屋上に持ってくるとかは?」

律子「�…真頼み」


春香「…�かな?」

雪歩「どうしてかな!?真ちゃんが何でも出来ると思ったら大間違いだよ!?」

真美「まこちんなら…きっと!」

雪歩「多大な期待な気がするよぉっ!?」

春香「…『真、お願いがあるの、事務所の屋上をパーティ会場にして欲しいの』っと」ポポン

雪歩「本当に真ちゃん頼みなの?完全に丸投げっていうかっ」

真『まっこまこりーん☆!!きゅんきゅん♪メールなりよぉ!!』

真美「…嘘っしょ?はるるん?」

春香「…くっ…真が勝手に…」

雪歩「今すぐ変えて」


春香「えっと真からの返信が…」

『From:菊地 真 本文:任せて』

小鳥「カッコイイなぁ///…」

律子「事情も何も聞かずに、たった一言…」

雪歩「真ちゃんかっこ良過ぎだよぅ///」キュンキュン

律子「よし、じゃあプロデューサー殿に真を迎えに行って貰いましょう」ピポパ

春香「よぉし、あずささんの誕生日を盛大に祝うよ」ボソッ

律子・雪歩・小鳥・真美「「「「おーっ」」」」


律子「ん?真美、ソレ郵便?」

真美「あっ!そーそー郵便受けに入ってたよ→…何かデッカイの?」ガサ

小鳥「あ、じゃあ私が確認しておきますね」スタスタ…

律子「お願いしますね…私は嘘仕事のカモフラ打ち合わせの準備を…」ニヤリ

春香「みんな…サプライズ好きになってきたよね?」

真美「だねだね♪…兄ちゃんのえいきょ→かな?」

雪歩「きっとそうだね、楽しいもん♪」


真美「サプライズ仕掛けられたら仕掛け返すのが礼儀っしょ→」

春香「よっし、お茶請け用のクッキーであずささんの気を引いてくる!!」ダッ

真美「真美も食べたーい!」ダッ

雪歩「じゃあ、私お茶淹れるね」


春香「あずささん♪クッキーいかがですか?」

あずさ「あら、春香ちゃんありがとう」ニコニコ

美希「はるか〜ミキもぉ〜…あ〜ん」

春香「もぅ美希ってば…しょうがなっ」


小鳥「ぴぎゃあああああああああああああああああっ!!!」

春香「うわぁっ!!…え?何?小鳥さん?」

律子「うるさっ…もぅ何なんですかいきなっ…小鳥さん?」

小鳥「         」チーン

春香・律子「「…気を失っている…」」

あずさ「ビックリしちゃったわぁ…一体何が?」

美希「急にどーしたの?…あふぅ」

雪歩「いいっ一体何が!?あわわっ!!」ワタワタ

真美「ピヨちゃん?どうちたの→?」ユサユサ


律子「何か見て…あ、これ見本誌だわ…うわっ!」ペラ

春香「何の雑誌…あっ…」

あずさ「こっこれってぇ…」

雪歩「結婚情報誌…」

真美「�ゼク○ィ�…」

小鳥「          」チーン

春香「いっ…」

一同「…居た堪れねぇ…」


春香「そっと…そっと手から離しましょう…」スッ

美希「どうして小鳥…」

真美「ピヨちゃん…無茶…しやがって…ッ」

律子「うーん…あれ?でもウチでブライダル関係の仕事って最近何かあった?」パラパラ

美希「わかんないの」

律子「じゃあ…どうして見本誌が…?」

春香「…あっこれ、付箋が付いてますよ!ここ開けば何か…」ペラ


律子「何々?…�軽井沢・リゾートウェディング特集�んんっ!?あずささん!?」

春香「本当だ…あずささんが男の人…んんっ!?」

真美「うぇうぇっ!?あずさお姉ちゃんの隣の人ってコレ!!」

美希「ハニーなのっ!!」

あずさ「あっ…」

小鳥「          」チーン

美希「ここっこの!教会の中腕組んでる写真は何なのなの!?」グイグイグイ


あずさ「あのねっこっこれは違うのよ…」グラングラン

美希「あずさ!どういう事なのっ!?リゾートなウェディングなのっ!?」

律子「美希っ!!落ち着きなさい!!」

真美「下見!?下見したのっ!?結婚みょうよみっ!?」

律子「秒読みねっ!って違う!!落ち着きなさいって!」

雪歩「けっけこん…結婚…嘘…嘘嘘嘘…」<●><●> オォオオォン…

春香「お願い、雪歩…目に輝きを取り戻して!!怖いからぁ!!」

小鳥「…全員、位置に着いて!!」バンッ

律子「…こっ小鳥さん?」


あずさ「あのねっこっこれは違うのよ…」グラングラン

美希「あずさ!どういう事なのっ!?リゾートなウェディングなのっ!?」

律子「美希っ!!落ち着きなさい!!」

真美「下見!?下見したのっ!?結婚みょうよみっ!?」

律子「秒読みねっ!って違う!!落ち着きなさいって!」

雪歩「けっけこん…結婚…嘘…嘘嘘嘘…」<●><●> オォオオォン…

春香「お願い、雪歩…目に輝きを取り戻して!!怖いからぁ!!」

小鳥「…全員、位置に着いて!!」バンッ

律子「…こっ小鳥さん?」


小鳥「はい、雪歩ちゃんと真美ちゃんは刑務官」

真美「え?あ、うん?」

雪歩「…はい…」

小鳥「春香ちゃんは弁護士ね」

春香「べべっ弁護士ぃ?」

小鳥「律子さんは裁判長をお願いします。」

律子「…あのっ小鳥さん何を…」

小鳥「…裁判ですけど?」ギロリ

一同「…(怖っ)…」


/765プロ事務所

あずさ「………………………………」

春香「とまぁざっと説明するとそんな感じ…」

千早「…プロデューサーとあずささんが?…そんな…」

春香「おぉう千早ちゃん、お願い千早ちゃんは弁護側に居て」

千早「そっそうよね!?何かの間違いというか…ねぇ!?」

美希「千早さん…それをハッキリとさせる為に今ミキ達は争うの…」

千早「みっ美希…」

小鳥「裁判長!検察側、準備完了しております。」

春香「裁判長!弁護側、準備完了しました!!」


律子「…えっとそれじゃあ…『あず裁判?』を始めまーす…」カンカンッ

小鳥「それでは被告人、名前と職業を…」

あずさ「え?あっはい…三浦 あずさ…765プロ所属のアイドルです…」オドオド

小鳥「はい、では続いて起訴状の朗読に入らせていただきます…」バサ

小鳥「被告、三浦 あずさは…長野県、軽井沢にて」

小鳥「プロデューサーさんと腕を組み、来月発売の結婚情報誌�ゼク○ィ�に…」

小鳥「結婚式の下見のような…写真が掲載されました…」

あずさ「あの…それは…」

小鳥「これは…音無法765条の…独身棄損罪にあたります」メガネクイ


律子「…全力で聞きますけど、何言ってるんですか!?」

春香「あずささんは、自分が不利になるような事は言わなくていいんですからね?」

あずさ「え?春香ちゃん?…」

春香「…必ず!あずささんの無罪を勝ち取って見せますから!!」ダンッ

小鳥「…では陳述に移りましょうか…」キッ

春香「…小鳥さんの目がいつもと違う…まるで…氷の様に冷たい…」

小鳥「春香ちゃん…little birdはもう…空を飛ぶ夢を見ないわ…」

律子「え?何?何だって?」イラッ


小鳥「…それでは、三浦 あずささん」

あずさ「はっはい…」

小鳥「この、結婚情報誌�ゼク○ィ�に掲載されている写真について」ペシペシ

小鳥「お話し、願えますかな?…あぁ裁判長、この本を証拠品Aとして提出します」

律子「え?えぇ…受理、します」

『結婚情報誌�ゼク○ィ� Pとあずさが教会の中で腕を組んでいる写真が掲載』ピポ

真美「Rボタン等から法廷記録で確認できるよ☆!」

律子「いや、出来ないわよ?」


証言—開始

あずさ「あの…その写真は昨年12月の中頃に軽井沢で撮りました」

あずさ「少し経ってから、写真を撮ったカメラマンさんから連絡があって…」

あずさ「雑誌の方で掲載させて欲しいとの事で…」

あずさ「それで、プロデューサーさんとお話しして…」

あずさ「お仕事の一環で…その…ごめんなさい…」


小鳥「これ以上は…お話し出来ないと?」

あずさ「…あっいえ…」

春香「いいんですよ、あずささんには黙秘する権利があるんですから」

小鳥「えぇ…でも、判決が下った後では…何を言おうと遅いのですがね」

あずさ「ッ…」

春香「小鳥さっ」

小鳥「それでは!!…裁判長、まずは私から…被告人質問に移させていただきます」

律子「普通弁護人からですけど…あぁいえ…もぅ勝手にどうぞ…」


小鳥「三浦 あずささん…この写真はつまり、お仕事であると…?」

あずさ「そっそ…それは…その…」

小鳥「随分幸せそうな笑顔で…羨ましいですよ」

あずさ「こっ小鳥さん///…」

小鳥「昨年12月の中頃ですか…撮影期間と掲載まで間がありますねぇ?コレは何故?」

あずさ「それはあの…最初ーッ…えっと、すみません…話せません…」

小鳥「…言い澱みますねぇ…これでは話が進まない…」

春香「裁判長、今の発言は…えっと!黙秘権の侵害です!!」


律子「ぽい風に言わなくてもいいから…えーと検事は不用意な発言は控えるよう」

小鳥「これはこれは…威勢の良いお嬢さんが居ると法廷が活気づきますな」フゥ ヤレヤレ

春香「なっ///(くっ悔しい…馬鹿にされたッ)」

小鳥「裁判長、ここで被告の別の行動について追及していきたいと思いますが…」

律子「?どういう事ですか?」

小鳥「では、証拠物件Bとして…コレを提出します」コト

春香「…Icレコーダー…来た…�盗鳥の小鳥�(とうちょうのことり)」

千早「プフフッ…くっくっく…///」プルプル


小鳥「三浦 あずささんは極度の方向音痴であり…いつも迷子と言ってもいい」

あずさ「そんな…」

小鳥「まだ、仕事もそう多くなかった昨年上半期…」

小鳥「プロデューサーさんのメインの仕事…何だったか、皆さんご存知ですか?」

真美「!…あずさお姉ちゃんを探しに行く事…」

小鳥「そぉの通り…つまり、濃密な二人の時間を過ごしていたんですよ」

小鳥「プロデューサーさんと二人の…ね?」<●><●>

美希「有罪!有罪!有罪なのっ!!」バンッ

律子「傍聴席は静粛に!」カンカンッ


春香「たっ確かに!あずささんは迷子になる回数が多かった」

春香「でも、それら全てをプロデューサーさんが迎えに行った訳でもありません」

小鳥「…確かに、だが回数じゃない…このIcレコーダーの中身を再生させてみましょう」

雪歩「スピーカーがこちらに…」スッ

小鳥「日付は…昨年の4月…場所は765プロ…」

千早「4月?…」

小鳥「…ではお聞きいただきましょう…」

律子「お願いします…(あずささんとどういうコミュニケ—ションを…?)」

ピピッ >


一年前・春/765プロ事務所

P『もっ戻りましたー』

あずさ『ただいま帰りましたぁ…』

小鳥『あっよかった、あずささん見つかったんですね』

P『えっ?えぇ…この通り!!』

あずさ『本当にご迷惑おかけして…』

P『いやぁそんな…柔らかっじゃなくてっ!!無事見つかって良かったですよ』

あずさ『もう少し、私自身しっかりしなくっちゃいけませんね…』

小鳥『そうできるのが一番ですけどね…お疲れでしょう?お茶淹れますね』スッ


P『あぁ…すみません小鳥さん』

小鳥『いいんですよ、私も飲みたかったし…コーヒーでいいですか?』スタスタ…

P『はい、お願いします』

あずさ『ありがとうございます、小鳥さん』

P『…あの…えっと…あずさ、さん』

あずさ『はっはひ…』

P『その…不可抗力とは言えそのだっ抱き…着いたりして…その…』

あずさ『いっいえ!!その、車道の近くでフラフラしていた私が悪いんですから…』


あずさ『…恥ずかしいです…こんな歳にもなって迷子なんて…ご迷惑ばかり…』

P『いやぁ…そんな、得手不得手ってものが…その…』

あずさ『学生時代は友美に一緒に居て貰って…やっぱり、一人じゃあダメですねぇ』

P『あぁ親友の…参考までにどういう対処を?』

あずさ『友美ですか?えっと…朝迎えに来てくれたり…』

P『ふむ…』

あずさ『集合場所を目立つ場所にしたり…でもあんまり上手くいきませんでした』


P『なるほど…一番、有効だった手段って何でした?』

あずさ『そうですねぇ…あぁ!手を握ってくれ…ました…ね』

P『手を…そうですか…』

あずさ『はい、あの…ですから…現場まで、て、手とか……。』ギュ

P『え?…あっ…』

あずさ『ダメ…でしょうか?』

P『いえっ!ダメじゃないです!!』

ピピッ ll


現在/765プロ事務所

小鳥「…あずささん…この内容に誤りはありますか?」

あずさ「…いえ…ありません///」

美希「ズルいの!!あずさはいつもハニーと手繋いでたのっ!?」

あずさ「ちっ違うのよ美希ちゃん?あのねっ」

雪歩「被告人は勝手に発言しないように」スッ

あずさ「うぅ…」

千早「萩原さんが役に徹し過ぎて怖いわ…」

春香「流石は小鳥さん…私も羨ましいと思ってしまいました…」


小鳥「皆さん、憶えていますか?…765プロ抱擁賞『思わず抱き締めたい部門』」

小鳥「おそらく会話の内容的にその直後の事なのでは?違いますか?」

あずさ「そっそうです…」

小鳥「迷子になり、車通りの多い所でフラフラして…危険だと判断した」

小鳥「プロデューサーさんから思わず抱き締められた!!」

小鳥「あずささん貴女…運命を…感じてしまわれたのでは…?」

あずさ「あっその///…」

春香「異議あり!!その質問はこの証拠物件とは関係ありませんっ!!」ビシッ


律子「いっ異議認めます、検事は質問を変えるように」

小鳥「えぇ…わかりました…では質問を変えます。」

小鳥「あずささん、この録音の中で手を繋ぐ事について話してますが」

小鳥「実際にその後、現場へ向かう際には…どうされていたんですか?」

あずさ「…プロデューサーさんと手を繋いで現場に行っていました」

一同「!!!」

美希「…ズルいの!!あずさばっかりぃ!!」

律子「ぼっ傍聴人は静粛に!!退廷させますよ!?」


あずさ「でもっ手を繋いだのには理由がっ」

小鳥「裁判長、検察側尋問を終わります!」バンッ

春香「でっでは裁判長!弁護側の反対尋問に移ってよろしいでしょうか?」

律子「いいでしょう…」

春香「スゥーハァ…(私がまずしなくちゃいけないのは…信じる事!)…あずささん」ニコ

あずさ「春香ちゃん…」

春香「…この録音の時、どのくらいの時間迷子になっていたかは覚えていますか?」


あずさ「え?…そうね、午前中に新商品配布のキャンペーンガールの仕事を終えて」

あずさ「その後帰ろうとして迷子になってしまって…お昼頃ね」

春香「その時点でプロデューサーさんに連絡をしましたか?」

あずさ「えぇ…申し訳なかったけど…電話で」

春香「実際見つけて貰えたのは何時頃でした?」

あずさ「そうね…14時を過ぎていた…と思うわ…それが?」

春香「確か、犬猫の際…プロデューサーさんはこう話していたはずです」


P『そんな時、やっと見つけたのにほんの少し目を離しただけで再び迷子になってて…』


律子「あぁ…そういえば…」

春香「これが意味するのは、一旦合流したのに再び迷子になった、そうですよね?」

あずさ「えぇ…その時は公園の中で見つけて貰って、出口へ行く間にまた迷子に…」

春香「その後、車通りの多い道へ…プロデューサーさんは相当焦ったはずです」

小鳥「…………」

春香「その焦りから、更には車の脅威から、あずささんを守ろうとした当然の行為です」

春香「そして、手を繋いで現場に向かうという事については…律子さん」


律子「え?私?」

春香「竜宮小町のプロデューサーとしてお聞きします」

春香「あずささんとの移動時の際、手を繋ぐ事はありましたか?」

律子「えぇ…そうね迷子にならないように、何度か…」

あずさ「ごめんなさい、律子さん…」

春香「そう!あずささんの手を繋いで行動する事は至極当然の事なのです!!」

春香「小鳥さんは、故意に二人の時間を印象付けようとしています!」

小鳥「あらあら…ひどいわぁ春香ちゃん」ニヤニヤ


春香「(小鳥さんのこの余裕…何を考えて…?)」

小鳥「…来たわね…」ガチャ

亜美「やっほ→♪…?…何々?なんかおもちろそ→な感じ?」

貴音「…?…これは…面妖な…」

春香「(まさかっ!!証言者を待っていたっ!?)」

小鳥「裁判長!ここで検察側から新たな証言者を召喚させて欲しいのですが」

小鳥「…今来た二人にも、少々説明の時間をいただきたいのです」

律子「…いいでしょう、10分間の休憩とします」カンッ


/給湯室・弁護側休憩所

春香「…ふぅ…小鳥さんに主導権、握られてるなぁ…どうにか…」

あずさ「……ごめんね、春香ちゃん…私…」

春香「いいんです、あずささんが言いたくないんなら、私も聞きません」ニコ

あずさ「ありがとう…春香ちゃん…」

千早「…春香って…意外と本当に弁護士に向いてるかもしれないわね」

春香「えぇっ!?そっそうかなぁ?///えへへ…」

あずさ「私も、そう思うわ…何だか春香ちゃんの笑顔を見ると安心しちゃうもの」

春香「あずささん…千早ちゃん…ありがとう!私!頑張るね!!」


/社長室・検察側休憩所

小鳥「…という訳で、今現在、ココ765プロはあず裁判の真っ最中なのよ」

貴音「りぞぉとうぇでぃんぐ…なんと…」

美希「しかも、手を繋いでデートもたくさんしてるのっ!!ズルいの!」

亜美「あ〜…確かに、写真は兄ちゃんだねぇ…この奥の女の子は誰?」

真美「さぁ?わかんない…もぅ兄ちゃんってばデレデレで…もぉおうっ!!」

亜美「でもでも、亜美達も腕にぶら下がったりしてるぢゃん?」

真美「あーゆーのとは違うの!もっとゴーゴーレッツゴーアダルトな事!!」

亜美「あはん♪…真美ってば、こういう教会の結婚式がいいのぉ〜?」ニヤニヤ


真美「んえぇ!?///そっそんな事今話してないっしょっ!!///」ブンブン

貴音「私は、白無垢で高砂に二人…うふふ…///」

美希「ミキ的にはぁ…ハニーと二人っきりでぇ…あっ海外とかもいいの!…えへへ///」

小鳥「私は地味婚なんてせずにお色直しもドーンと…グフフ///」

真美「みんな妄想ちゅ→だね…」

亜美「ほっといていんでない?」

真美「そだね」


/765プロ事務所

小鳥「…それでは、証言者…氏名と職業を…」

律子「…秋月 律子…765プロのプロデューサーです…って!!何で!?」

貴音「静粛に!」カンカーンッ

律子「なっ何で私が証言台に立ってるんですか!?裁判長じゃ?」

春香「(かっ完全にノーマークだったぁ…裁判長の席には…)」チラリ

貴音「…漆黒の衣…これが法の裁き…」ワクワク

春香「テンション上がって楽しそうな、貴音さん…」

亜美「なーんか、可愛いね」


貴音「それでは、審議を再開致します…秋月 律子裁判長に代わり…」

貴音「四条 貴音が…裁判長を務めさせていただきます…では、検事・小鳥嬢…」

小鳥「はい、貴音裁判長…私が秋月 律子さんに訪ねたいのは…まずは…」

小鳥「…昨年12月中頃に、三浦 あずささんに軽井沢での仕事は何件あったか?」

あずさ「!!」

春香「…え?何件…?」

律子「え…えっと…ちょっと待って手帳…」ペラペラ…


律子「…一件…だけ…」

小鳥「…それは、結婚情報誌�ゼク○ィ�の撮影ですか?」

律子「…いえ…ドラマの撮影です…�ゼク○ィ�の仕事では…ありません…」

あずさ「………………………………」

一同「ざわ…ざわ……ざわ…」

貴音「静粛にっ!」カンカーンッ

小鳥「つまり…律子さんの知らないお仕事…という訳なのですね?」


律子「…はい…」

亜美「あずさお姉ちゃん?…」

小鳥「これは不思議ですねぇ…竜宮小町の一員である、あずささんの仕事を」

小鳥「竜宮小町のプロデューサーである、律子さんが知らないなんて…」

小鳥「それに、先程あずささんは…」


あずさ『お仕事の一環で…その…ごめんなさい…』


小鳥「こう証言している、だが!!コレは嘘だったことになります!!」ダンッ

春香「(どういう事?仕事じゃないなら、どうして写真は撮られたの?…)」


小鳥「そして、12月のドラマ撮影は、確か二日間に渡って行われたものですね?」

律子「…えぇ…そうです」

小鳥「しかし、その二日間の内、一日目は…律子さんは同行していない」

千早「え?…どうし…ハッ!!」

小鳥「そう、その軽井沢でドラマ撮影が行われていた一日目は…」

小鳥「此処765プロで『第一回765プロ抱擁賞 全部門』の発表が行われていたんです!!」

春香「そうかぁーあの時かぁー…ぐぬぬ…」の皿の


小鳥「律子さんは一日目の行動は知らないという事ですね?」

律子「そりゃ事務所に居ましたし…一応、スケジュール表は貰って…」ガサ…

ドラマ△△:ロケ地:軽井沢:三浦 あずさ さんのスケジュール

一日目:15:00〜湯川ふるさと公園撮影

二日目:10:00〜万平ホテル撮影 昼食 13:00〜店舗内撮影(プリンスショッピングプラザ)

律子「あずささんはこのドラマの中盤で軽井沢に帰郷したヒロインの友人役で」

律子「出番的にはこの二日間で撮り終えましたから…あれ?でも…」

『ドラマスケジュール あずささんの二日間の行動スケジュール』ピポ


小鳥「…証拠品A写真に映っている教会は、一日目の撮影」

小鳥「湯川ふるさと公園の近くの…軽井沢セントメリー教会の写真です!」

小鳥「三浦 あずささん…もう一度お聞きします…」

小鳥「この、結婚情報誌�ゼク○ィ�に載っている写真は何故撮られたんですか?」

小鳥「湯川ふるさと公園でのロケの後、何があったんですか?…」

小鳥「あずささん…証言して下さいませんか?軽井沢での行動を…」ダンッ

春香「待って下さい!!話すかどうかはあずささんがっ」

あずさ「わかりました……お話しします…」


春香「あずささんっ!?」

あずさ「いいの…春香ちゃん…きちんとお話ししなくちゃ」

美希「…もしかして…本当に…?ハニーと…?」

雪歩「軽井沢の話は…私にはわからないですぅ…」

真美「あーゆきぴょんのコト、置いてけぼりにしちったんだっけねぇ」

律子「あずささん…」

あずさ「…軽井沢で一体何があったのか…」


冬・軽井沢一日目/軽井沢プリンスホテル

あずさ「え?スケジュールの変更…ですか?」

P「えぇ、先にショッピングプラザでの撮影をするそうです」

あずさ「そうですか…わかりました、えぇっと…」

P「台本ですね、ハイ」ヒョイ

あずさ「まぁありがとうございます、うふふ…」ニコ

P「?どうしました?」

あずさ「あっいえ…何だか今の夫婦の呼吸みたいで自然だったなぁって」

P「なっ///…あずささん…」


あずさ「あらあら、顔が赤いですよ?プロデューサーさん?」

P「あずささんが急に変な事言うからです」

あずさ「うふふ…すみません♪」

あずさ「(久しぶりにプロデューサーさんとお仕事だから、ウキウキしてる)」

P「それじゃあ、撮影行きましょうか」

あずさ「はぁい」スタスタ…

P「あずささん!そっちじゃありません!!」ギュ

あずさ「あらあら///すみませぇん、いつも…」


午後/プリンスショッピングプラザEAST

AD「オッケーでーす!」

あずさ「ふぅ…」

AD「それじゃあ…本日の三浦さんのシーンは以上になります」

あずさ「ありがとうございました。」ペコリ

AD「明日の朝は万平ホテルでの撮影になりますのでよろしくお願いします。」

あずさ「はい、よろしくお願いします」

P「お疲れ様でした、あずささん」

あずさ「プロデューサーさん、どうでした?」


P「友達を見送る、寂しそうな表情…凄くよかったですよ!」

あずさ「うふふ…ありがとうございまぁす」ニコニコ

P「コート着て下さい、何か温かいもの飲みます?」

あずさ「うーん…それでしたら…何処かでお茶にしませんか?」

P「おっいいですね、じゃあ衣装着替えて行きましょうか?」

あずさ「はぁーい♪うふふ…プロデューサーさんといっしょ♪」ルンルン

P「(可愛い)」

P「友達を見送る、寂しそうな表情…凄くよかったですよ!」

あずさ「うふふ…ありがとうございまぁす」ニコニコ

P「コート着て下さい、何か温かいもの飲みます?」

あずさ「うーん…それでしたら…何処かでお茶にしませんか?」

P「おっいいですね、じゃあ衣装着替えて行きましょうか?」

あずさ「はぁーい♪うふふ…プロデューサーさんといっしょ♪」ルンルン

P「(可愛い)」


/丸山珈琲軽井沢本店

あずさ「ズズッ…んっ…おいしい…」

P「はぁー…暖まりますね…」

あずさ「本当に…思ったより冷えてしまっていたみたい…」サスサス

P「大丈夫ですか?俺の席の方が薪ストーブから近いですし代わりますか?」

あずさ「…プロデューサーさんが優しいから平気ですよぉ」ニコニコ

P「そっそうですか、よかった。」ニコ

あずさ「…今日は…何だか浮かれてしまって…」

P「そういえば…朝からテンションが高いですよね?」


あずさ「はい…久しぶりに、プロデューサーさんと一緒なので///」モジモジ

P「そっそうですか///」

あずさ「うふふ…」ニコニコ

P「(あずささんって時々こうストレートで驚かされる…)」

あずさ「竜宮小町として活動し始めて…プロデューサーさんと」

あずさ「こうして…二人きりというのも減りましたから、何だか嬉しくって」ニコニコ

P「そうですね、俺も嬉しいです」


あずさ「うふふ…いいですねぇこういう時間…ホッとします」

P「外は銀世界で…このフレンチプレスで淹れたコーヒーも旨いですね」

あずさ「本当に…私、コーヒーってドリップでしか淹れられないって思ってました」

P「あ、俺もですよ、ちょっとビックリしましたね」

あずさ「ねー?ビックリですよね?」

P「この後ですけど、何処か寄りますか?」

あずさ「うーん…そうですねぇ、じゃあ付き合っていただけますか?」

P「もちろん!」


夕方/軽井沢プリンスショッピングプラザ・WEST

あずさ「わぁ♪ほら!プロデューサーさん、コレ見て下さい」ヒョイ

P「ジャムですか、有名ですよね…え?トマト?」

あずさ「お野菜のジャムですってぇ……おいしそう…」

P「お土産にいくつか買っていきますか?」

あずさ「そうですね〜…うーん何がいいかしら…あらミルクのジャムも」

P「へぇ〜…でも俺はブルーベリーとかそういう普通な方が…」

あずさ「定番ですもんね、あらでも浅間ベリーなんていうのも」

P「定番チョイずらしか…」

あずさ「?」


/軽井沢駅前

あずさ「う〜ん…みんなへのお土産どうしようかしら?…おやきもおいしそう…」

P「俺も買って行きますし、被らないようにしましょうか」

あずさ「そうですねぇ…あら、駅…えぇっと…」

P「向こうの方も行ってみましょうか?撮影だけじゃ周り切れてませんし」

あずさ「はい♪グルっと周っていいもの探しましょーう!」

P「はい、お供致します。(女の人って買い物好きだなぁ)」

P「ん?…駅が随分混んでるな…なんだ?」

あずさ「…!プロデューサーさん!!アレ!!」


P「え?…長野新幹線上下線で運転見合わせ!?え!?」


P「あっあの新幹線止まってるんですかっ!?」

駅員「はい、高崎駅付近での倒木で一部車両故障もあるんです」

P「復旧しますよね?」

駅員「申し訳ありません…いつ頃になるか目途が立って無くて…」

P「…マズイ…」

あずさ「あのプロデューサーさんは今日の…」

P「はい、19時の新幹線で帰る予定だったんですが…」


P「ちょっと、律子に電話します」ポパピ…

律子『もっもしもしっ!?プロデューサー!?どうしましたぁ?///』

P「あぁ律子…いや、今…軽井沢なんだけどさ…」

律子『あ…はい、あずささんのロケ…今日の分は終わりじゃあ?』

P「あぁ…夜の内に俺は帰って、代わりに律子が朝・軽井沢入りって流れだっただろ?…」

律子『何か…トラブルですか?』

P「長野新幹線の線路上に倒木とかで…新幹線止まってるんだよ」

律子『ええっ!?じゃあプロデューサー帰ってこられないじゃないですか!!』


あずさ「…(じゃあ…今日はプロデューサーさんと朝まで二人っきり?///)」

律子『まさかっ!?あずささんと一緒に泊まる気ですかっ!?』

P「そんな訳無いだろ…まぁ最悪そうなるかも…だけど…」

あずさ「私は全然大丈夫ですよぉ〜♪」

律子『あずささん!!ダメに決まってるじゃないですか!!』

あずさ「お酒でも一緒に飲んでれば…すぐですよ…すぐ…うふふ///」

律子『プロデューサー!!野宿してください!!』

P「無茶言うな!!こっち朝晩氷点下になるんだぞ!!死ぬわっ!!」


伊織『—してっ!もしもし!?』

P「?伊織か?」

伊織『スゥーこのっ変態プロデューサー!!!!』キーン

P「ぎゃあっ!!」キーン

美希『ーてなのっ!もしもしハニー!?』

P「みっ美希か?」

美希『浮気しちゃダメなのぉおおっ!!!!』キーン

P「だぁあっ!!」キーン

あずさ「うふふ」


P「あー…耳痛い…」

あずさ「大丈夫ですか?プロデューサーさん」

P「みんな電話口で叫ぶから…はぁ…どうしたもんかなコレ…」

あずさ「まぁ、新幹線が止まってますし…仕方がありませんよね?」

P「そうですね…買い物の続きしましょうか」

あずさ「そうしましょう♪」

P「…(なんで嬉しそうなんだろ?)」


夜/軽井沢駅

雪歩『グスッ…ひどいよぉ…真ちゃぁん…置いてけぼりなんて…』

真「ごっごめんね…みんな勢いで来ちゃって…つい…その…」

雪歩『�つい�私が居ない事に気が付かなかったのぉ!?』

真「おぉふ…」

伊織「置いてきちゃった事は謝るけど、気絶してる雪歩も悪いのよ?」

雪歩『そっそんなぁ…伊織ちゃぁん…グスッ』

春香「ごっごめんね!お土産買って帰るから!」

雪歩『…うん…それじゃあ、また事務所でねぇ…』プッ ツーツー


P「そもそも…何でみんなで来たんだよ?」

律子「そっそれは…あずささんとプロデューサーが同室になるのを防ごうと…」

P「マジでそれだけ?…」

伊織「そっそうよ!!アンタが変態であずさと一緒に寝るとか言うから!!」

P「言って無い!!一緒に寝るとは言って無い!!」

あずさ「一緒のお部屋で寝るのよ〜♪」

律子「だから、ダメですってば!!///」


P「伊織の家の別荘は、みんな泊まれるのか?場所は?」

伊織「当り前でしょ?問題無いわ…場所は三笠ホテル近くよ、アンタは一人でホテルね」

P「なんとなく読めてたけど…」

あずさ「あらあら…それじゃあプロデューサーさんが可哀想…」

美希「じゃあ、ミキがハニーと一緒に」スススッ

律子「本末大転倒じゃないのよぉおおっ!」グリグリグリ

美希「痛い!痛いの!!律子 さっ!!痛たたたたっ!!」

P「うーん…伊織が別荘の方に連絡して一晩貸してくれればよかったんじゃ…?」

春香「まままっ!来ちゃいましたからっ!ねっ!?」


P「…明日はみんな、クリスマスライブのレッスンだったな…」

律子「そうでしたね…明日は、朝一で皆帰るのよ?」

真「えぇ?とんぼ帰り?」

真美「ヤダヤダ→!軽井沢カンコ→したぁい!!」

律子「我儘言わないのっ!!」

P「ん〜…午後にこっち出発しても2〜3時間はレッスンの時間あるだろ」

伊織「ちょっ…それって移動の疲労とか…」

P「…それじゃあ朝一で帰ってたっぷりレッスンの方が良いんだな?…」

真「移動なんてCHA-LA HEAD-CHA-LAです!!」


律子「もぅ…仕方ないわね…」

美希「やったぁー!!ハニー!デートしよっ!?」ギュ

響「ななっ///美希っお前なぁっ!!」

貴音「ふふふ…抜け駆けはさせませんよ?美希」ススス…

真美「そっそうだよミキミキ!!ごくせん禁止法!!」グイ

律子「特定の放送局に迷惑掛かるからやめなさいよ」

亜美「兄ちゃん!亜美にハム買って!一年分くらい!!」

P「俺の財布羽根より軽くする気か?」


やよい「あっあの…弟達に…何かお土産買って行ってあげたいなぁって…」

伊織「雪歩にも、何か買っていかないと拗ねちゃいそうだしね…」

真「それならボクも行こうかな、ショッピングプラザ気になっててさ」

春香「あっ私も!!結構充実してそうなんだよね、千早ちゃんも行こう?」

千早「え?私は…」

春香「ほら!そばパスタだって!おいしそうだよ!?」

やよい「えぇっ!?おそばとパスタが一緒に食べられるんですか!?すごいです!!」

千早「買い占めましょうか…」


律子「全くもう…みんなして遊ぶ事ばっかり…」

真「そういう律子だって、軽井沢の名産品とか調べてたよね?」

律子「こっこれは!小鳥さんとか社長へのお土産をね!?」

あずさ「………」

P「はいはい、今日はもう別荘で休みなさーい!あずささんは明日も撮影があるんだぞ!?」

あずさ「いっいいんですよ?みんなも軽井沢の色んな所見て周りたいわよね?」

春香「いえいえ!仕事のあるあずささんを休ませる事が最優先です!!」


律子「そうね!じゃあ別荘の方に行きましょうか」

P「それじゃあ…ふわぁ…俺もホテルの方に行くわ…律子」

律子「はい、なんですか?プロデューサー」

P「明日の撮影スケジュールは変更になってるから、気を付けてな」

P「それと別荘行ったら、あそこのイタズラ双子とかを高速で寝かしつけろ」

亜美・真美「「んっふっふ〜♪パーチィは始まったヴぁかりだぜぇ?」」

律子「わかりました。締め落します。」

亜美・真美「「!?」」


現在/765プロ事務所

小鳥「…なっ…つっつまり…一日目はセントメリー教会に行くどころか…」

小鳥「…湯川ふるさと公園での撮影すら無かったというんですかっ!?」

あずさ「……はい」

一同「ざわ…ざわ…」

小鳥「でっでは、どうやってプロデューサーさんと写真を撮ったんですかっ!?」

小鳥「二日目では、律子さんと一緒だったんですよね!?」

春香「(どういう事?…あずささんが嘘をつく意味が無い…)」

千早「二日目には私達も軽井沢に居ました…」

美希「ハニーはミキ達と一緒だったよ?」


貴音「えぇ…私と美希、響と亜美と真美が共に行動しておりました」

春香「私と千早ちゃん、伊織とやよいと真はショッピングプラザで買い物してて…」

春香「そうだよ!!お昼に私達の所にプロデューサーさん来たよ!!来たよね!?」

千早「えぇ…ジャムとか買って来てくれて…高槻さんが喜んでいたから憶えているわ」

律子「…その後は、みんな東京行きの新幹線に乗ったのよね?」

亜美「うん!東京には夕方前には着いてて→」

真美「あ→思い出ちた…その後のレッスンがめっちょキツかったの!」

小鳥「一体…いつ…」

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