【アリソン】一つの大陸の物語【セロン】 (18)

アリソンシリーズのssです
メグセロメインにアリソン達も活躍する予定
設定、話し方等違う部分がありましたらお知らせください

それでは

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373996005

>>1です

プロローグ 新しい仲間


 結婚式も終わりに近づいてきたころ、リリアとトレイズは写真部の六人ともすっかり打ち解け、談笑していた。
 ナタリアは相変わらず出された食事を平らげ、ラリーにあきれられていた。ニックはトレイズにイクストーヴァのことを訪ね困らせていた。
 メグミカと話していたリリアは寮住まいになることを伝えた。その話を聞いた新聞部の部長であるジェニーが
「よし決めた、あなたたち二人新聞部に入部しなさい」
 ニックもこれ幸いと
「いいですね、メグミカさんと仲のいいリリアさんは勿論のこと、トレイズの運動能力と賢さはとても役に立つと思いますよ」
 メグミカとの約束もあるセロンは
「確かに歓迎はするが…俺たちで決めても仕方がない。二人次第だろう」
 リリアは少し顔をひきつらせ横目でトレイズの顔を見た。
「わ、私は別にいいけど…トレイズは…?」
「……」
 ジェニーは折角のチャンスを無駄にしないために、勧誘を続ける。
「リリアもトレイズも放課後に用事ある?リリアも寮暮らしになって暇な時間も増えるんじゃない?毎日来いとは言わない。別にそんなきつい部活でもないし入るだけ入ってから決めてもいいし」
「おいしいお菓子もあるよ。なんたって、新聞部のお菓子だからね。あ、ジェニー、この二人が入部したら、その分お菓子はちゃんと増えるんだろうね?もし、今のままだとラリーと誰かが我慢することになるよ」
「おいナータ、我慢という選択肢はないのか。まあ、二人とも強制するつもりはないけど新聞部は楽しいよ。変わった人もいるけど…。入るなら歓迎するぜ!」
「よし、決定ね。とりあえず体験入部という形でいいから、次回から参加して頂戴。まあ用事があったらこれなくてもいいから。お菓子のほうもちゃんと用意する、ラリーが」
「そうですね、お菓子は準備しますよ。ラリーが」
「…おいしいお菓子でも探してみるよ」
「おいラリー、二人も増えるんだから今までの二倍は必要だからな?」
「どういう計算をしたらそうなるんだよ!」
 何も言わないトレイズを見て、半分泣きそうなリリアを尻目に、新聞部が強引に話を進めていく中、リリアを心配したメグミカが否定の声を上げた。
「みなさん、勝手に決めるのどうかと思います!確かに私としても入ってもらえたら嬉しいですが、二人には二人の都合もあると思います!それに―」
「よし、決めた。新聞部に入ろう!折角の学生生活だし、楽しむことに決めた。仲良くなったことだし一緒に過ごそうと思う!」
「ちょ、ちょっとトレイズ、本気?大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。ただ、行けない日もあると思うからそこは勘弁してほしい」
 また気苦労が増えたリリアであったが、そんな気も知らないトレイズは新しい環境を得たことに満足げな様子だった。新聞部は、新しい部員の誕生を喜んだ。

「よし、決まりね。それじゃあ今度の部活でカメラを渡すわ。ちなみに使ったことは?」
「俺は、母さんが好きだったから少し」
「私はないわ」
「そうね、じゃあリリアには今度の合宿で一から教えてあげるわ」
「合宿?どこへ行くか決めてるの?」
「まだだけど、これから決めるわ。どこがいいかしらね?」
 今年はどこに行こうかとあーだこーだと好き勝手に話している中、トレイズが
「それじゃあイクス―」
「それじゃあイクストーヴァなんてどう?」
 新聞部の誰のでもない声が聞こえ、声がしたほうを見るとそこには今日の主役で新郎新婦のアリソンとヴィル、更にイクスの王女であるフランチェスカと壁画発見の英雄であるカー・ベネディクトがいた。トレイズの発言遮ったアリソンが
「リリアちゃん、新聞部に入ったのね。みんなうちの娘をよろしくね。それと今日は来てくれてありがとう」
「ママ!イクスって…その…いいの?」
 またしてもリリアの苦労を知らないアリソンが現れ、事もあろうかトレイズのお国であるイクストーヴァに招待しようとした。
「恐らく。ねえフィー、どう?」
「あら、いいわね!ぜひとも歓迎するわ。カメラを好きな人に悪い人はいないわよね」
 フィーと振られた、フランチェスカ女王も歓迎した。六人のうち、唯一その顔を知っているナタリアがあわてて
「フ、フランチェスカ陛下」
 名前を聞いて、ようやく新聞部も気付き驚いた。
「なんか今日は、すごい人が集まりますね…。マティルダ王女だけでなく、イクスの女王まで…それに英雄さんも…」
 素直な感想をニックが漏らし、ナタリアがフランチェスカに
「陛下、わたくしは以前陛下のお前で演奏させていただいた、スタインベックの娘のナタリアと申します。覚えていらっしゃるでしょうか」
「ええ、覚えているわ。あなたもお父様もお母様も素晴らしい演奏を見せてくれましたね。また来ていただけるかしら?」
「もちろんです!一つ伺いたいのですが、なぜこの場に?」
「友人の結婚式だもの。来ないわけにはいかないでしょう?」
 フフッと可愛らしく笑い、全員その笑顔に見とれ
「友人ですか?」
 黙っていたセロンが、探るように聞いた。
「申し遅れました。私は第四上級学校のセロン・マクスウェルと申します。母は冷凍食品の社長をしています」
「セロンか…」
 感慨深げにヴィルがポツリと漏らす。

「何かありましたか?」
「いや、なんでもない。少し昔のことを思い出してね。君はロクシエの象徴だね。いい名前だ。それで友人という話なんだけど、僕らはここにいる二人と昔からの付き合いなんだ」
「そうでしたか。ちなみにフィーというのは?」
「小さい頃からのフランチェスカ女王のあだ名だよ。最も近しい人しか呼んでいないから公に知られてはいないけどね」
「皆さんも、是非フィーと呼んでくださいね」
 女王にあだ名があることに驚き、新聞部は女王という存在が少し身近に感じた。先ほどまで饒舌に話していた英雄カーベネディクトが
「皆さんをイクストーヴァへ招待するよ。ロクシエの上級学校の新聞部だって?ぜひ魅力を伝えるために来てくれないかな?」
「ええと…それは国としてお呼びいただけるということでしょうか?」
 部長であるジェニーが尋ねると
「うーん、そうだな、これはプライベートということにしようか。大事な友人の娘とその友達なんだし。なにより国として招待されても君たちも困るだろう?」
「確かに…」
「それに、そこにいるトレイズ君も実は知っているんだ。知り合いの息子で、イクスの案内もしてくれているから、そこらへんは彼に任せるよ」
「はあ」
 それじゃあ決定ね、とフィーが言い、自己紹介もままならず勝手に大人たちの間で話がまとまっていってしまった。リリアは魂が抜け、トレイズを除く新聞部のメンバーは自分たちをはるかに上回る行動力と勢いに圧倒され、流石のセロンも
「どうなっているんだ…」
 状況を理解できずにいた。
 ふっとベネディクトが振り返り、新聞部に向けて
「移動は飛行機でも飛ばそうか?」
「あら、いいわね。久しぶりに私も操縦したいし」
 六人は口をあけたまま、なんとか首を横に振った。リリアの魂はまだ帰ってきていなかった。
 

ヴィル出して大丈夫か?

>>5

ん?なんで?

idころころ変わるんでとり付けます

うろ覚えだけど死んだことになってたはず

あれ?「一つの大陸の物語」読んだ?
もし読んでなかったら読んでみて!
読んでない人にはネタバレになるかもしれないです
読んでたら申し訳ない

けど、恐らくこのままで大丈夫なはず?

ちょっと設定不安になってきたのでいろいろ読み直してきます
このssが少しでも気になる人は何でもいいので書き込んでくれてたら嬉しいです

再開は近日中にしたいと思います

リリアとトレイズまでは買ってたんだけどメグとセロンは1から買ってないんだわ
最近総まとめ編が出たと聞いて気になってるんだがメグとセロン面白いのか?

俺は好きだよ
メグセロはメグセロでおもしろい

興味なくても、総集編読むためだけにでも読むことをおすすめする

アリヴィルリリトレメグセロのSSキターーー!!
早速ブクマ

金持ちの子息・王族・裏表の英雄と、この披露宴のVIP率がカンスト・・・

ともかくこの作品のSSとなるとwktkせざるを得ない

次回も期待してますっ

期待してくれる人がいるのか!
残念なお知らせなのですが、様子見のために投稿したので続編は遅くなりそうです
ただ、読んでくれる人がいるなら頑張って書くんで、週に一回くらい思い出して見て下さい(´Д`)

>>15
落ちない限りずっと待っとるから頑張って下せぇ(*゚▽゚)ノ

アリソンがきた!!??
楽しみです 続きを全力待機

このプロローグ良いな

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