勇者「……伝説のアイテム袋?」 (34)

王様「そうじゃ」コクン

勇者「具体的に言うとどういう袋なんですか?」

王様「…………」

勇者「王様?」

王様「…………」

勇者「なんで黙るんですか?」

王様「いいいいいいのじゃ! とっとと魔王倒しに行くのじゃ!」

勇者「え? なんかすんごい焦ってません?」

王様「焦ってないのじゃ!」

勇者「……はぁ」

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王様「とにかく伝説なのじゃよ! ありがたく思え!」

勇者「……」

王様「で! 魔王倒しに行くのか、いかんのか!? どっちなんだ!」

勇者「行きません」

王様「で! 魔王倒しに行くのか、いかんのか!? どっちなんだ!」

勇者「え? 行きません」

王様「で! 魔王倒しに行くのか、いかんのか!? どっちなんだ!」

勇者(あ、これあれだ。YESと言うまでくり返し聞かれるやつだわ)

勇者「わかりましたよ、行きますよいきゃあいいんでしょ!」

王様「おぉ! 行ってくれるか! では今すぐ行くのじゃ、消えるのじゃ!」

城下町

勇者「はぁ、なんか俺の扱いひどくね?」テクテク

勇者「仮にも勇者なのに」

勇者「……で、この袋なんなんだろ」

勇者「ん~。特に重さは感じられないけど、これも伝説特有のスキルみたいなもんかな」

勇者「まぁ……開けてみるか」

 ゆうしゃは ふくろを ひらけた! なかには……

勇者「…………なんだこれ」

 えんばんじょうの じげんばくだんが っておい。

勇者「なんなんだこれ!!」

 さっと素早くアイテム袋に戻す。

勇者「やばいやばいやばいやばい」

勇者「あの王様の面を被った魔王め……。ロリフェイスに騙されてしまったか、不覚」ガーン

勇者「とにかく、どうすればいい」

勇者「幸いまだまだ爆発までは時間があるようだが……」

勇者「こんなものを持っている以上、いつ何時俺が死んでもおかしくない」

勇者「どうする、捨てるか?」ポイ

 ゆうしゃは ふくろを すてた!

勇者「な、なんだ、案外簡単に捨てれるんだ……うわっと!」ズドン

 ふくろが じそく560キロで もどってきた!

勇者「いってぇええええええ! 俺が勇者じゃなかったら死んでたぞ今の!」

「ねぇーおかーしゃん。あの人おもしろいよー?」

「……見たら駄目よ」

勇者(しまった。つい口に出して考えていた……)

勇者(でもどうする。この袋は捨てられないし、爆発までは時間があるとはいえ、いつまでも持っていると言う訳にはいかない)

勇者(冒険者に押し付けるか……)

   ・
   ・
   ・

<冒険者ギルド>

魔法使い「僕の言ってる意味が分からないのかい?」

スタッフ「はい、申し訳ありません」

魔法使い「もう一度言う。僕はドラグーンの子孫であるドラゴンタレスレウルだ。そして僕は今ドラグーンのライバルであるワイルタルに封印、いわゆるツアルタンドという呪文を……」

勇者(あいつならちょろいな)フッ

勇者「あのーすいません」

魔法使い「なんだ、僕は今忙しいんだ」

勇者「あ、あなたは、どらごんたらすれぽた? どらごんたら……さんではありませんか!!」

魔法使い「む。僕のことを知っているのか。もしや君はワイルタルの子孫……!?」

勇者「ちがいます。自分はあなた様のことを尊敬している一人の村人にすぎません」

魔法使い「ほほぅ! そうかそうか! で、そんな君がこの僕に何の用だい?」

勇者「自分はついさっき『ドラグーンの杯』という名のアイテム袋を見つけました」

魔法使い「ふむふむ」

勇者「しかし、自分には到底使いこなせないのであなた様に差し上げようと思い立ったのです!」

魔法使い「ありがとう」

勇者「いえいえ、どうぞ。では」サッ

<城下町>

勇者「まじちょれーし」ウケケ

???「うわああああああ、袋に引っ張られるううううう!!!」シュウウウウン

勇者「あ? え、なになんないたあああああああい!!!」ズドン

???「君はあの時の村人Aではないか!」

勇者「! おまえは…………誰?」

魔法使い「記憶力悪! 僕だよ僕! ドラグーンの子孫!」

勇者「あぁ。中二病魔法使いか」

魔法使い「そうなんだけど思い出し方が腹立つな」

魔法使い「というかこの袋『ドラグーンの杯』。全く役に立たんぞ」ムッ

勇者「……もう気づかれたか」チッ

魔法使い「騙したの!? 僕を騙したんだね!」

勇者「そうだ」キッパリ

魔法使い「あっさり! あっさり認めたよこいつ!」

勇者「で、そろそろオレから離れてくれないか」

魔法使い「あ、ああすまん///」カァ……

勇者「なんで頬染めてんだよ! 気持ち悪いわ!」

レスが……ないだと……?



魔法使い「それでだ、この時限爆弾みたいなやつはなんなんだ。ドッキリか??」ポイ

勇者「ドッキリじゃ……って投げるな馬鹿! 爆発したらどうするんだ!」

魔法使い「爆発なんてしないって」

勇者「なんで分かんだよ」

魔法使い「僕の魔法で調べたからね! 少々危険に扱っても大丈夫そうだよ」

勇者「お前、本当に魔法使いだったんだな……」

魔法使い「信じてなかったの!?」

勇者「うん」キッパリ

魔法使い「まただ! またあっさり!!」

ROMらずレスするの推奨。そのほうが嬉しいのでできれば




勇者「で、どうすんだよこれ」

魔法使い「それよりキャッチボールしない? 時限爆弾で」

勇者「しねぇよ」

魔法使い「じゃあどうするのさ」

勇者「王様に抗議しにいくか?」

魔法使い「え? 知らないの? 王様失踪したよ」

勇者「嘘だろ? あいつ、俺に厄介事押し付けて逃げやがったな」

魔法使い「うぷぷぷぷ」

勇者「笑い方うぜぇよ! どこのモノクマだよ!」

魔法使い「あ! いいこと思いついた!」

勇者「一応聞いてやる」

魔法使い「君の中で僕はそういうキャラなんだね……まあいいや、教えるよ」

勇者「さっさと言えやハゲ」

魔法使い「ハゲてないよ! ……冒険者ギルドに戻ってクエスト受けたらどう?」

勇者「クエスト?」

魔法使い「クエスト知らないの!? クソだね」フッ

勇者「意外と口悪いのなお前」

魔法使い「クエストっていうのはね、クエストだよ」

勇者「お前……本当の馬鹿だったんだな」デーン

魔法使い「なんなのその目は! 説明しにくいんだよ!」

勇者「要はあれだろ? ゲームで例えるとモンスター狩人的なあれだろ?」

魔法使い「君! 頭いいんだね!」

勇者「お前が悪いだけな」

魔法使い「では、LETs冒険者ギルドへ!!」イエーイ

勇者「テンションたけえな……」

 <冒険者ギルド>

魔法使い「これがクエストボードっていうやつだよ」ドヤ

勇者「あぁ、なんたって上に『クエストボード』ってでかでかと書いてあるからな」

魔法使い「でしょ!」キラキラ

勇者「褒めてねーよ」

魔法使い「で、ここから受けるクエストを選ぶんだよ」

勇者「そうかそうか。ランク的なものはないんだな」

魔法使い「一応あるにはあるけど、特に関係なく最下級のF級から、最上級のS級までどれでも受けれるよ」

勇者「へぇ」

魔法使い「ちなみに僕はF級しか受けたことないよ。草むしりとか意外と楽しいんだよね」

勇者「プライドはないんだな、お前」

魔法使い「君も一緒にやる? 草むしり」

勇者「やらねぇよ。ひとつ上のランクはどんなのがあるんだ?」

魔法使い「E級? ドラグーン狩りとかだね」

勇者「おかしいだろ! ひとつランク上がっただけでどんだけ強くなってんだよ! てかドラグーンってお前の祖先じゃねぇのか!? 設定的に!」

魔法使い「設定とか言うな!」

勇者「仕方ないな、ここは草むしりするしかないのか」

魔法使い「そうだね。ここの草むしりは時給高いから良いよ」

勇者「お前、常連なんだな」

魔法使い「うん。ちなみに時給は50円」

勇者「俺ちょっとじいちゃんの肩叩きしてくるわ」サッ

魔法使い「冗談だって! ちゃんと歩合制だから!」

勇者「そんな冗談言うなよ……」

魔法使い「ごめんごめん」

魔法使い「じゃあこの『どきどき☆草むしりとのハーレム!』を受けようか」ニッコリ

勇者「やだよ! なんで草とハーレムしなきゃなんねぇんだよ!」

魔法使い「えー。ここの草可愛いのにぃ……受けたことないけど」ショボン

勇者「上目遣いでみるな気持ちわりぃ」

魔法使い「み、見てないよ!///」カァ

勇者「お前、ホモなの?」

魔法使い「なんと失礼な!!!」

魔法使い「でも、ここの草むしり時給3万なんだよね」

勇者「よーし! 軍手持ってきたほうがいいかな!?」

魔法使い「現金野郎!」

勇者「よし。そうと決まればさっさとクエスト受けようか!」

魔法使い「あ! まってまって……ってもういっちゃったよ……」

勇者「おーい! 魔法使いー! 早く来いよー!」

魔法使い「全く……この草むしりクエスト、ランクSなんだけどなぁ……」

勇者「おーい!」

魔法使い「はーい! 今行くよー!」ダッ

勇者「あの、この『どきどき☆草むしりとのハーレム!』をう、受けたいんですけど……」

勇者(なんだよこのクエスト名……。恥ずかしいわ……)

スタッフ「分かりました! 『どきどき☆草むしりとのハーレム!』ですね!」

勇者(躊躇なく言えちゃうんだな、慣れって怖い)

スタッフ「回復薬はどうなされますか?」

勇者「回復薬? ……魔法使いあとは頼んだ」

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魔法使い「受けたよー、これであとは『樹海の神殿』に行くだけだね!」ワクワク

勇者「え、なにその禍々しいオーラを放ってそうな名前の場所」

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