男「私と猫娘こと東さんとの結婚過程」 (375)

朝にやっている0655って番組の猫の歌を聞いて思いついた。
タイピング練習もかねて書くから遅いし、つまらんかもしれないが
まあ、暇な時にでも見てレスくれると嬉しいです

じゃあ書きまーす

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362757449

私が出会ったのは

雨の降りしきるなかでした。

「..........」バイト帰りのことでした。

いつもなら一直線に帰宅するのですが
今日に限ってあえて遠回りして帰ることにしたのです。

何故かと問われると自分でもわかりません。しかし、
遠回りしなければ会うことはできなかったでしょう。

彼女(猫)に会うことが...

「いや〜雨の中ゆっくり帰るのもなにか楽しいものがありますね」

「おお、これは懐かしい」

私の目の前には幼い頃に遊んでいた空き地がありました
イメージするならばドラ○もんの空き地ですね

「たしか最後に来たのは中学二年生くらいの時ですね」

私は空き地に入り

「あれからまったく変わってませんね」

独り言を呟く

「土管もそのままです」

土管に触れようとしましたが雨が降って濡れていたので断念

「晴れているときにまた来ますかね」

そして私が立ち去ろうとしたときです

にゃー...

私は立ち止まりました

にゃー...

どうやら空耳ではないと判断し

「土管の中ですね」

戻り、土管の中をのぞき込むと

「これはこれは...」

真っ黒な猫がいました

「初めまして」

私は自己紹介しましたが

「..........」

私を見つめてくるだけで
鳴き声一つあげません。ただ

「喉を鳴らしているということは、警戒されていないようですよね?」

猫の生態など、猫を飼ったことがない私には分かりませんが

とりあえず自己完結しておき

「君は私を呼びましたか?」

「...........」

「さっきのように鳴いてはくれませんね」

「いや、ここはあえて逆に...泣けないというのはどうでしょう?」

「後ろ足怪我をしていますね」

「...........」

「大丈夫ですよ。悪いようにはしません」

「病院へ行きましょう」

私は真っ黒な猫を抱え、病院へとそこそこ急いで行きました

「にゃ.....」

「お、やっと聞けましたね。可愛い声です」

「はい、これで大丈夫ですよ」

「獣医さんありがとうございました」

「はいはい、この怪我はまあ、他の猫と喧嘩したときのでしょう」

「しばらくすれば、元気に走り回れるようになりますよ」

「それまでは、安静にね」

「分かりました」

「あとコレ」

「これは...首輪ですね」

「ここに来る動物達に渡している。まだ名前つけてないのだろ?」

「いい名前をつけてあげなさい」

帰宅

つい先ほどまでコンビニで買った猫缶を
夢中で食べていた真っ黒猫、今はグッスリ眠っている

「名前...ですか」

「..........」

「君にぴったりな名前...ふむ」

「...............」

「難しく考えるとだめですね」

「....................」

あーだこーだと考え視線を泳がせていると
本棚にしまい忘れた本を見つけました。

私はそれを手に取り...

「決まりですね.....」

そして目の前寝ている真っ黒猫にそっと首輪をつけ

そっと頭を撫でました。

「君の名前が決まりました」

首輪のプレートには「東」の文字

「今日から君の名前は...」

「東(あずま)です」

真っ黒な猫改め、東さん

一人と一匹の生活が始まりました

私は猫を飼うというのは初めてのことなので

猫について調べることにしました

ネットで調べ、さらには本屋へ赴き猫の雑誌を買い
先日お世話になった動物病院へ東さんと通院がてら
獣医さんに猫の飼い方についてアドバイスをもらったりと
精力的に活動していました

「東さーんご飯ですよ〜」

「にゃーお」ハグハグ

「よしよし」ナデナデ

「東さーん」

「ナーウ」トコトコ

「毛づくろいしましょう」ワシワシワシ

「ナー...」ゴロゴロ

「東さーん」

「ナー?」

「可愛いですよ〜」ナデナデ

「アーウ」ゴロニャん

「最初は猫を飼うのに不安がありましたが」

「今は早く東さんの顔がみたくてたまりません」

「ホント、バイト先でも惚気ちゃってこのおじさんは(笑)」

「でも、東さんスゴく可愛いんですよ」

「でも猫を飼っている友達に聞くと中々大変だって言うけどね」

「東さんはお利口なので苦労しませんよ」

「はいはい、とにかく今はお仕事ね」

数時間後

「男ーもう上がっていいよー」

「はい!お疲れさまでした!では!」ダッ!!!カランカラン

「おお...はや(笑)」

私は急いで我が家へ帰宅しました

「東さーんただいま帰りました」

玄関の鍵を開け靴を脱ぎ
東さんがいるであろうリビングに向かいました

なによりも先に東さんをナデナデするために

「元気でしたか?東.....さん?」

しかし、私がリビングを開けて最初に目に入ったのは

「おかえり、主」

黒髪褐色で私のYシャツを着ている女の子でした

「..........東さん?」

一瞬呆然としましたが

「なんじゃあ?主」

東さんであろう彼女に一言

「メスだったんですか.....」

「他に言うことはないのけ?」

「オスかメスか調べてなかったので」

「まあ、主らしいのぅ」

「それに」ギュ

「あ.....」

「一目見て東さんだと分かりましたから」

「ん....そうか」

その台詞を聞くやいなや東さんも私を抱きしめ返してくれました

だって首輪に東と書いてますから。とは言えなかった

こんな感じで書いていきます

東さんの口調はなまってたり老人口調だったりしますが

気にせず読んでください

レスありがとうございます

では投下

拾った猫がなんと女の子になってしまった

「改めて我は東、主の飼い猫じゃ。よろしくの主」

「はい、よろしくお願いします」

「我が人型になったというのに、あまり驚いておらんのう主は」

「いえいえ、かなり驚いてますよ」

「そうかの?そんな風には見えんが.....」

「確かめますか?」

そう言い私は東さんを胸に抱き寄せた

「ぬ、主!?イキナリ何を.....」

直後、東は理解した男の心臓が早鐘をうっていることに

「可愛い東さんがもっと可愛くなって私はとても驚いていますよ」

「ぬ、主.....」

「分かっていただけましたか?」

「う、うむ」

私は東さんを解放する。いきなり抱き締めたせいか

東さんの頬がほんのりと赤く染まっている

「ぬ、主.....」

「なんです東さん?」

「いやな.....我が何故この姿になったのかをの.....」

言うと同時に東さんの顔がさらに赤くなる

「わ、我々猫はの、心の底から慕ってくれる者と出会うと
 人型になれるようになり言葉も交わせるようになる」

「なるほど、人間になれるんですね」

「そうじゃ我は主ともっと親密な関係を築きたい」

「そう願いこの姿になった.....」

「け、結論を言うとだの.....」

東さんは二回深呼吸をしたあと、私を見据えこう言い放った

「主、大好きじゃ我と結婚してほしい」

男こと「私」28歳独身

人生初のプロポーズ、しかも相手は

つい昨日まで猫だった東さん

東さんの瞳は潤んでいる

きっと不安なのだろう

身体も震えている

「東さん」

「う、うぬ.....」

私は思いました

東さんが私を好きだと、震えながらも言ってくれたことに

私もそれ相応の誠意をもって返答することに

そして私は.....

「す...すいません...無理です」

人生初のプロポーズを拒否した

「な、なぜじゃ.......」

「いや、えっとですね」

「我に魅力がないからか?」

声を震わせながら、東さんは言う

「いえ、あの.....」

「我が猫だからか.....?」

「あの.....話を」

「.....主の嫁にはなれないのけ?」

涙が頬を伝わり、下のカーペットに染み込む

「ぬし...主.....」

東さんは止めどなく流れる涙を拭うことなく
ただただ私を見つめていました

また後ほど投下

「東さん」

私は泣き崩れる東さんを優しく抱き締めた

「ヒック......グス........主」

「東さんにはとても魅力がありますよ」

正直に言うと私は人型になった東さんを見たとき
つい見惚れてしまいました

少し幼さが残ってはいますが均整のとれた容姿

黒髪褐色という東さん独特の魅力を醸し出している

東さんに十分魅力があることは間違いない

「プロポーズしてくれたのも嬉しかったですよ」

「じゃったら何故?」

「普通に考えてまだ一ヶ月もたってない方に
 いきなり結婚しようなんて言われたら困惑します」

「東さんはまだ私という人間をしりません」

「そして私も東さんのことをしりません」

「まずは互いのことを理解してから」

「それまでこの件は保留にしましょう」

いいですね。と東さんに返事を促す

東さんは私の胸に顔を埋めているので表情は見えませんが

コクリと小さく頷く

「だから、もう泣かないでください」

「ほら、顔を上げてください」



「い、いやじゃ」

「なぜ?」

「は、恥ずかしいけん.....」

「......わかりました」

それから数十分ほどしてようやく東さんは顔をあげる

男のシャツは東さんの涙やら鼻水やらでグショグショになってしまった

「落ち着きましたか?」

「うむ.....」

「その...主。すまなかった」

「たしかに性急すぎた」

「主の言う通りもっと主のことを理解してから」

「改めて、申し込む」

「それまでよろしくの主」

「こちらこそ」ナデナデ

グゥ.....

「ふぬ.....」

「おや、東さんお腹が減ったんですか?」

「う、うん」

腹の音を聴かれて照れくさそうに肯定する東さん
そんな東さんを見て私はいいことを思いつきました

「東さん一緒にご飯を作りましょう」

「だ、だが我は料理したことが.....」

「それは承知していますよ」

「だから、これからの事も考えて東さんには
 料理をできるようになってもらいます」

「わ、笑うなよ.....主」

これは料理ができない東さんを笑うなと言うことですね

「私が東さんにきちんと教えてあげますよ」

「では雰囲気を出すためにエプロンをつけましょう」

そして私は東さんにエプロンを手渡す。
東さんはエプロンをつけようとするが.....

「ぬ、主!紐が結べん.....!」

ワタワタと悪戦苦闘する東さん。可愛いですね

「ハイハイ、私がやってあげますよ」

「.....今、笑ったじゃろ?」

料理が始まってすらいないのでもちろん

ノーカウントです

私がエプロンをつけてあげて料理に取りかかる

東さんに包丁の握り方、ガス、調理器具の
使い方を教えていく

「主、こうか?」

私の隣でぎこちなく作業している東さん
下着をつけず、私のYシャツの上に
エプロン姿の東さん、

ーー主、大好きじゃ我と結婚してほしいーー

「主、言われた通りにできたぞ」

私は改めて東さんにプロポーズされたことに
深い喜びを感じていた

「初めてにしては上出来ですよ東さん」ナデナデ

「ふふん、もっと褒めてくれ」

その後も東さんに指導しつつ、なんやかんやで
親子丼が完成した


〜〜〜〜〜〜〜〜



男「.............」


男「(東さん.......)」


男「(東さんと出会って.......半年がたちました)」


男「(.............)」


〜掴んだら離しちゃだめだ〜


男「(東さん.......私は.......アナタに何をしてあげられますか?)」


男「(..............)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「東さんだだいま帰りました〜」



「? いつもならすぐ出迎えてくれるのですが.......」


「..............!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「..............ほ」

 
東「にゅ〜ぬし.......むにゃ.......zZZ」


「ふぅ、まったく......東さん、起きてください」


「ふぇ.......ぬし......?」


「ぬし.......ぬし.......」


「!! ぬし〜!!」


「うわ!! いきなり抱きつかないでくださいよビックリしました......」


「ふふん、ぬし〜」


「東さん、寝ぼけてますか?」


「ふふん、ふにゃ〜 はにゅ〜」


「寝ぼけてますね......」



「.......」


「ふひゃー ぬっし〜 ぬっし〜 ぬっし〜」


「.......よしよし」


「ふにゅ〜 ゴロゴロ〜」


「中身は猫ですね。東さんは」


「にゅ〜 ふぁ〜」


「眠いですか? いいですよ。寝てて」


「ん......ぬし〜う〜」


チュ


「......!!」


「ん.......主......スゥ......スゥ......」



















                 〜主、大好きじゃ〜   



































              〜我と結婚してほしい〜























「.............結婚」


「...........」


「東さんと結婚ですか」


「いいですね」


「とってもいいですよ」


「結婚は和風がいいですか?」


「それとも洋風?」


「東さんはどっちも似合いそうですね」


「..............」














                           「......東さん」

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