クリスタ「みんな、おはよう!」(65)

クリスタ「今日は雲一つ無い晴天だね!」

ベルトルト「……お、おはよう」

ライナー「………」

ユミル「なんだよお前ら無愛想だな。折角クリスタ様が挨拶して下さってんだからもっと愛想良く返事しろよ」

ユミル「まあいい、とっとと飯食っちまおうぜ、私のクリスタ」

クリスタ「ユミル、『私の』って何よ!『私の』って!」

ユミル「ハハッ本当に可愛いなクリスタは」


アニ「……!」

アニ「…………クリs――」

 ベルトルトがアニの前を手で遮った。

アニ「ッ……」

ベルトルト「……」首フリフリ

エレン「てめえ!もう一回言ってみろ!」

ジャン「本当の事言って何が悪いんだ!どうせお前なんか犬死にで終わるっつってんだよ!」

ジャン「わざわざ死ぬために調査兵団に入るやつが、馬鹿じゃなかったら何なんだ!」

エレン「オレの事は馬鹿にしてもなァ!!調査兵団の事は「エレン」

エレン「ミカサ!」

ミカサ「落ち着いて。ジャン、あなたも」

アルミン「そうだよ、朝っぱらからケンカだなんて」

エレン「で、でも、コイツが……」

ジャン「ケッ、飯が不味くなっちまった」

サシャ「!! なら私が食べてあげましょうか!?」ヒョコ

ジャン「マルコ、あっちで食おうぜ」

サシャ「無視ですか!」

オネガイデススコシダケデモ!
ウルセエナドッカイケヨイモ!
イモ!?ヒドイ!ワタシハイモジャナイデスヨ!!

ユミル「……今日もいつも通り平和だな」

クリスタ「アハハ、いつも通り、だね……」

ライナー「クリスタ……」

ユミル「あ?」

クリスタ「あ、ライナー!おはよう!」

ライナー「お、おはよう」

クリスタ「どうしたの?」

クリスタ「何か今日のライナー達、元気が無いように見えるけど……」

ライナー「……いや、なんでもない」スタスタ

クリスタ「?」

クリスタ「変なライナー……(具合でも悪いのかな?)」

ユミル「ほっとけほっとけ……何か気持ちわりぃな今日のあいつ」

クリスタ「そんなこと言ったら失礼だよ!」

コニー「ああ、そうなんだ。それでよぉ……」

エレン「マジかよ!」

アルミン「運が悪かったね」

コニー「ああ、まさかあんな事になるとは……」

サシャ「あれ、コニー、食べるの遅いですね、残すんなら食べてあげましょうか?」

コニー「あ!サシャ!」

サシャ「まだ怒ってるんですか?コニー」

コニー「お前が食糧庫なんかに誘わなければ……」

サシャ「あれはたまたま見つかってしまっただけですよ、今度は上手くやりましょう!」

コニー「もう走るのはたくさんだ!」

エレン「サシャは本当懲りないな」

アルミン「そうだね……」

ユミル「芋女のやつ、また走らされてたのか?」

クリスタ「うん、昨日食糧庫に忍び込んだのを見つかっちゃったんだって」

クリスタ「たまたまコニーも一緒だったらしいよ。サシャが誘ったって」

ユミル「そうか…………っておい!?」

クリスタ「何?どうしたの?」

ユミル「お、お前…………」








ポロポロ

ユミル「な、涙が……」

ユミル「泣いてるのか?」


ライナー「……」チラッ

クリスタ「お、おかしいな?何もないのに涙なんてでるはずが……」ポロポロ

ライナー「~~~ッ」プルプルプルプル


ミカサ「エレン、さっきから全く食が進んでない」

ピタリ

 周りの空気が一瞬止まった。

クリスタ「……?ど、どうしたの?みんな?」

アルミン「み、ミカサ……」

ミカサ「?」

ミカサ「エレン、ちゃんと食べなきゃだめ」

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「たくさん訓練するんだからたくさん食べることも重要」

アルミン「ミカサッ!!」

ミカサ「アルミンは黙ってて!!」

ミカサ「…………やめて」

ミカサ「死んでない」

クリスタ「?」

ミカサ「エレンは死んでなんかいない」

ミカサ「だってエレンはここに……!」

ミカサ「エレン?どこに行ったの?」

アルミン「エレンは……」

アルミン「エレンは……死んだんだよ…………」

クリスタ「え、ちょっとアルミン、何を言ってるの……?」

クリスタ「ついさっきまでエレンはジャンとケンカしていたじゃない!」

ミカサ「エレン、エレン……エレン…………」

クリスタ「み、ミカサ?ミカサの言う通りエレンは生きて……」

クリスタ「ねえ、ユ……」



クリスタ「……ユミル?」

 そこにいるはずの、ユミルがいない。

クリスタ「ユミル、どこ?」

クリスタ「あれ?どこに行っちゃったの!?」

クリスタ「み、皆?」

クリスタ「どこ?」

クリスタ「なんで?」

クリスタ「なんで……」

クリスタ「なんで皆いないの?」

クリスタ「皆?」

クリスタ「どこ?」

クリスタ「どこにいるの?」ポロポロ

 辺りを見回しても、誰もいない。

故郷まで連れてかれて頭いかれちまったのか

クリスタ「ユミル!ミカサ!サシャ!エレン!アルミン!ジャン!」ポロポロ

クリスタ「みんな、どこに……」ポロポロ

クリスタ「ここはどこ……?」ポロポロ

アニ「もうやめなよ、現実から目を背けるのはさ」

クリスタ「あ、アニ!皆が……皆が……」ポロポロ

アニ「……もうやめなよ」

ライナー「アニ!」

ベルトルト「ライナー、止めなくていい」

アニ「あんたが何を見ていたのかは分からない」

アニ「でも、気付いてたんだろ?」

アニ「エレンを失ったことを認められないミカサに、現実を認められない自分を投影してるくらいなんだから」

アニ「……あんたの声を聞く限りだけど」

クリスタ「アニ、何を言っているの?」ポロポロ

アニ「だって……あんたと私と、ライナーとベルトルト以外、皆死んだじゃないか」

ああ!ガ、ガスが!そんな……無くなるまで気付かないなんて!

ドサッ

いたた……



巨人!!

巨人『……』ニタァ

私、ここで死ぬのか……

あっけなかったなぁ……こんなドジを踏んで死ぬなんて

せめて誰かの役に立ちたかった…………

『クリスタ!!』

この声は……!

ユミル『クリスタは殺させない!』

スパァン

巨人『ウグオアア』

ユミル『ハァ、ハァ、おい、大丈夫か?』

あ、ありがとう!

ユミル『ハッハッハ……クリスタは私がまも…………ッ』

ユミル?

ユミル『……囲まれてやがる』

……ユミル、逃げて

ユミル『は?』

私をおいて逃げて!

ユミル『落ち着けクリスタ!大丈夫だ!私はお前を助ける!』

で、でもこの量は無理だよ!

ユミル『はぁ……』

ユミル『おい、クリスタ』

ユミル『……今から見せるもんは、他のやつには絶対に秘密だからな…………?』

ユミル?

ガブリ

カッ

巨人かしても無理だろ

!?

巨人!?

ユミルもエレンと同じ……!?

ユミル『グオオオオオオ』

凄い!巨人を次々と……

『面白いなぁ……』

え?

何?あの巨人!

『人間側にも巨人がいたなんて』

喋ってる!?それに大きくて、毛むくじゃらだ!!

獣の巨人『おい、そこら辺のやつら、集中的にこいつをやれ』

獣の巨人『何やってんだ、早くしてよ』

(大量の巨人が、一斉にユミルに!)

ユミル『オオオオアアアアア!!!』

(ユミルが!ユミルがたべられ……)

ガシッ

!?

エレン『大丈夫かクリスタ!』

エレン!

エレン『無事で良かった!』

エレン『今安全なところに連れてってやるからな!』

エレン!ユミルが!ユミルが!

エレン『ユミル?』

(ユミル『絶対に秘密だからな』)

ユミルが……私を助けるために囮に……多分もう…………

エレン『そうか……ユミルが…………』

エレン『クリスタ』

エレン『お前は今を生きることを考えろ』

エレン?

エレン『お前はオレ以上の死に急ぎ野郎だからな』

エレン……それは………

エレン『オレは馬鹿だけど、それでもそれくらいはわかる』

エレン『ユミルが救ってくれた命を無駄にするんじゃねぇ』

うん……

巨人『あ~~~~~』

エレン!下!

エレン『うわッ!』

ドシャァッ

ジャン『余所見してんじゃねぇぞ死に急ぎ野郎!』

ジャン!

エレン『ジャン!』

エレン『サンキュー!にしてもここら辺、巨人多過ぎるぞ!』

ジャン『お!?クリスタじゃねぇか!』

ジャン『おいエレン!こりゃ一体どういう――』

エレン『クリスタを頼む!こいつ、ガスがねえんだ!』

エレン『ここはオレが巨人を引きつける!』

ジャン『は?』

ジャン『……断る』

エレン『何いってんだよ!オレが巨人になればこんくらい』

ジャン『断るっつってんだよ死に急ぎ野郎!』

エレン『お前こんなときに何を』

ジャン『オレにだってわかるぞ!いくらお前でもこの量は無理だ!』

ジャン『いいからここはオレに任せてお前はさっさとクリスタを連れて逃げればいいんだよ!』

エレン『で、でもそれじゃあお前が……!』

ジャン『お前外の世界を探検するんじゃなかったのかよ!』

エレン『は?ジャン、お前』

ジャン『何よりミカサを泣かせんのはぜってー許さねぇぞッ!!』

エレン『!』

エレン?

う、うそ!ジャン!ジャン!

ジャン『……』ニッ

そんな……

エレン『ジャン……ありがとうッ』

(エレン……泣いてるの?)

ジャン『ハァ、ハァ、何体やった?』

ズシン ズシン

ジャン『お前がオレの死か……』

巨人『あ~ん』

ジャン『ふっ……(こんな時にミカサが来てくれたらなぁ……)』

『ジャン!!』

ズバッ

巨人『ぐえっ』

ジャン『!?』

コニー『大丈夫か!?』

サシャ『助けに来ましたよ!』

ジャン『お、お前ら!……なんだ、ミカサじゃねーのか』

コニー『な、助けに来てやったのにそりゃねーだろ』

ジャン『いや、ありがとう』

コニー『!? お前からそんな言葉がでるなんて』

サシャ『それよりジャン、戦えますか?』

ジャン『ああ、なんとか戦えそうだ』

サシャ『流石に二人でこの数はキツイです』

コニー『三人でもキツイだろ』

ジャン『いや……でも三人いれば或いは……』

サシャ『いけるかも知れませんね!いいや、いけます!』

コニー『……そうだよな、前向きに考えなきゃ』

ジャン『よっしゃ!足ひっぱんなよ芋女!コニー!いk』

ドゴォン

サシャ『ぐ……カハッ』

コニー『え……?』

ジャン『は……おい…………!』

コニー『サシャアアアアアア!?』

サシャ『わ、私はだいじょ………う………グフッ』ビシャ

ジャン『……何で上から巨人が降ってくんだよ!』

コニー『サシャ!サシャァ!おい!しっかりしろ!』

サシャ『こ、コニー、わ、わた……し…………』ガクリ

コニー『うああああああああああああああああああ!!!』

上から来るとはさては飛行種だな

コニー『サシャ!肉奢ってやる!帰ったらたらふく喰わせてやるぞ!』

サシャ『……』

コニー『お、おい!肉だけじゃなくてパンも……』

ジャン『コニー』

コニー『芋だってやるからよぉ……』

ジャン『取り乱すな……』プルプル

コニー『…………』

ジャン『……(抑えろ……!抑えるんだ!)』

ジャン『……あいつだ』

コニー『?』

ジャン『あのこっちを見てる毛に覆われたやつが巨人を投げたんだ』

コニー『マジか!?で、でけえ!こっちにくるぞ!』

ジャン『逃げるぞ!』

獣の巨人『ちょっと待ってください』

ジャン『!?』

コニー『しゃ、喋った……』

ガシッ

コニー『うぐっ!?』

ジャン『しまった!やつに気を取られて……!ぐっ』

 二人は後ろから現れた2体の巨人に捕まった。

獣の巨人『まだ食べちゃだめだよ』

獣の巨人『この人たちと話がしたいから、逃げないようにそのまま捕まえておいて』

ジャン『あ……あ…………(な、なんなんだよこいつ!こんなのがいるなんてきいてねぇぞ!)』ガクブル

コニー『……(終わった……サシャ…………俺ももうすぐそっちにいくぜ…………)』

獣の巨人『みんな怖がってパニクっちゃってなかなか教えてくれないんですよ、その腰に付けてるやつの名前』

獣の巨人『素晴らしい技術ですね』

獣の巨人『その機械の名前、教えてくれませんか?』

ジャン『あ……あ…………立体…………(責めてもの……)』

獣の巨人『ん……?よく聞こえなかったからもう一度言ってもらえません?』カァ~~~ッペ!

ジャン『……立体機動装置……だよクソ野郎共がァ!(最後の抵抗だ!)』

ズバババ

 ジャン巨人の手に刃を突き立てると、回転するように切り刻んだ。

巨人『ッ!』

獣の巨人『危ないなぁ』

ガシッ

 しかしすぐに、そばに控えていたもう一匹の巨人に捕まってしまった。

コニー『ジャン……(もう死んだ……ほら死んだ……ああ死んだ…………)』

ジャン『く、クソぉ……!』

獣の巨人『教えてくれてありがとうございます。さようなら』

 そう言うと、獣の巨人はさっていった。

獣の巨人『あ、もうその人たちは用無しだから食べてもいいよ』

エレン『よし、クリスタ、もうすぐだ!もうすぐ――!』

え……あれは……!

鎧の巨人『オオオオ!』

エレン『鎧の……巨人!』

エレン『どこへ向かっている?』

あの方向は確か……!

エレン『何だ?何がある!?』

女型の巨人……アニが監禁されてる研究施設だ!

エレン『何だって!?不味いぞ、なんとか止めないと』

エレン『クソ!でもクリスタが……』

わ、私が邪魔なら……

エレン『そうは言ってねえ!』

ミカサ『エレン!』

アルミン『エレン!大丈……ってクリスタ!?(グヘヘクリスタ可愛いな)』

エレン『ミカサ!アルミン!』

ミカサ『やっと追い付いた。怪我はない?』

エレン『ああ、大丈夫だ!それよりもミカサ!鎧の巨人が向かっている先はアニのいる研究施設だ!止めないと!』

アルミン『何だって!?(嫌だよ僕死にたくないし可愛いクリスタと一緒に逃げたいよ)』

エレン『アルミンはクリスタを連れて逃げてくれ!クリスタはガスがねぇんだ』

アルミン『え?(え?)』

アルミン『で、でも僕』

エレン『頼む!クリスタを救えるのはお前しかいないんだ!』

アルミン『……わ、分かった!行こう、クリスタ!(ぃよっしゃああああ待ってたよエレンその言葉を!く、クリスタが僕の腕の中に!ハァハァ)』

アルミン『エレン!ミカサ!絶対に生きて帰って来てね!(や、柔らかい!いい匂い!最高だよクリスタ射精しちゃいそうだよ)』

わ、私も戦えたら良かったのに……

アルミン『何を言ってるんだよクリスタ!あの二人を信じるんだ!』

ミカサ『エレンも一緒に逃げて。私一人で充分』

エレン『何言ってんだミカサ!オレも行く!』

ミカサ『でも――』

エレン『オレがお前を守る。絶対にだ!』

ミカサ『エレン……///』

エレン『いくぞ!オレが足をやるから、お前がうなじを削いでくれ!』

ミカサ『わかった』

鎧の巨人『……』ニヤリ

エレン『!?』

ミカサ『エレン、危ない!』

クルッ

 鎧の巨人の拳がエレンを襲う。

エレン『うお!危ねえ!』グォン

ミカサ『エレン!……良かった』

ミカサ『鎧の巨人……こっち』

鎧の巨人『……』

 鎧の巨人がミカサの方を振り向いた。

エレン『と見せかけてこっちだ!』

ズバッズバッ

鎧の巨人『ガッ!?』ガクン

エレン『よっしゃ!足を取った!』

ミカサ『今だ!うなじを削ぎ落とす!』

エレン『!』

エレン『ミカサ、危ない!』

ミカサ『そんな攻撃、喰らわない』

 ミカサは鎧の巨人の裏拳を難なくかわすと、鎧の巨人のうなじに斬撃を叩き込んだ。

鎧の巨人『……ッグ』

ミカサ『流石に堅い。でも、少しは攻撃が通ったようね』

エレン『やっぱり巨人化するしかないか?』

ミカサ『でも、そうすると巨人達が集まってきてしまう』

エレン『でも仕方ないだろ!そいつらはミカサが何とかしてくれ!』

ミカサ『……分かった』

ガブ

……エレンが巨人に!

アルミン『本当だ!……って、え!?(ヤバイぞ勃起がおさまらな……え!?)』シュン

超大型巨人『…………』プシュー

アルミン『ど、どこから入ってきたんだ!?いつの間に!?』

エレン『グオオオオオオオオオオアアアアア!!』

ミカサ『エレン!危な――』

ズシィーン

踏み……潰した…………

アルミン『そ、そんな、え、エレン…………』

ミカサ『う、嘘だ……エレンはギリギリで避けた、よk』

ビンッ

アルミン『ミカサ!』

 鎧の巨人がミカサのワイヤーを殴りつけ、ミカサは物凄いスピードで吹っ飛んで行った。

アルミン『そ、そんな、二人とも……え、嘘だ……』

私は言葉も出なかった。今ここにいるアルミンと私以外、皆死んでしまった――

女型の巨人『…………』

アルミン『ああ、アニが、逃げ出してしまった……!』

超大型巨人『(やってしまった……エレンをうなじごと踏み潰してしまった…………)』

鎧の巨人『(何をやっているんだベルトルト!)』

女型の巨人『(助けてもらったことは感謝するよ、二人とも。でも、ベルトルト。あんた、なんて失敗を…………)』

鎧の巨人『(クソ、計画が狂った。一度撤退しよう)』

超大型巨人『(で、でも)』

女型の巨人『(ミカサを倒しただけでも収穫と考えるべきだよ)』

超大型巨人『(あ、ああ)』

鎧の巨人『(よし、じゃあ一度撤……あ!あれは……!)』

ドン

アルミン『うああ!』

アルミン『ひい!巨人!(よ、余所見していたせいで巨人にぶつかってしまった!)』

巨人『……』ジィ~

アルミン『クリスタ……逃、げ、て……(体が竦んで動かない……)』

ガシッ

きゃ!

アルミン『うあああああ!』

アルミン『やめろ!やめろ!クリスタを離せぇ!僕を離せぇ!(死んだ……死んだ……でも、クリスタと同じ胃に入れるならいいか……)』

鎧の巨人『オオオオ!』ズシン ズシン ズシン ズシン

アルミン『!?(鎧の巨人!?)』

ボゴォン

巨人を殴った!?

きゃ、鎧の巨人に掴まれた!

やめて、食べないd――バクン

アニ「ライナー、これがあんたの望んだ結果なの?」

ライナー「ち、違う、俺はただクリスタを……」

アニ「クリスタを?助けたかった?」

アニ「それが本当にクリスタにとって幸せだと思ったの?」

アニ「この子は虚無に喰われてしまったよ」

アニ「全ての友達を失い、生きがいを失った……」

アニ「人助けをすることが、クリスタの生きがいだったらしい」

アニ「これが、あんたの助けたかったクリスタかい?」

ライナー「お、俺は……俺は…………!」

ライナー「クリスタ……」

クリスタ「ライ、ナー?」

ライナー「話を聞いて欲しい」

クリスタ「…………」

ライナー「アニが女型の巨人の正体だってことは知ってるよな?」

クリスタ「ライナー?」

ライナー「……それで――」

クリスタ「ライナー何を言っているの?」

クリスタ「女型の巨人って何?」

クリスタ「アニはアニだよ?巨人なんかじゃないよ?」


アニ「もうクリスタは心を閉ざしてしまったんだ、声は届きやしない」

ライナー「クソ……クソォ…………」プルプルプルプル

ライナー「俺は……半端なクソ野郎だ…………」

クリスタ「……ライナー、なんで泣いてるの?」

ライナー「俺は、戦士になりそこねた……」

クリスタ「ライナー?」

ライナー「クリスタ、本当にごめん」

ライナー「本当にごめん……」

ベルトルト「!」

ベルトルト「ライナー……やる…………のか」

アニ「……」

ライナー「俺は、もう一度戦士になる……!」

カッ

クリスタ「鎧の……巨人…………!」

クリスタ「う、うそだ、うそだ」

クリスタ「ハァーッハァーッ」

クリスタ「う、そ……」

『クリスタ!結婚してくれ!』『行こうぜ、アルミン!』『エレン、ケンカはだめ』

クリスタ「やめ……て……ライ、ナー………」

『死に急ぎ野郎!』『い、胃が……』『パァン!』『しかし俺は天才だった…』

クリスタ「ああああああああああああああああああああああ!!」

 鎧の巨人は、全力でクリスタに拳を振り下ろした。一思いに殺してあげようという責めてもの償いだった。
 そして、同時に、男の声なき泣き声が、青空に染み渡っていた。



 終

  わらない

リヴァイ「……ッチ」

リヴァイ「危機一髪ってやつだな」

ベルトルト「なッ!」

ライナー「!?」

スパァン

ライナー「あ、アニ!!」

アニ「」

エレン「この裏切りもん共がああああああ!!」

ミカサ「一瞬で削ぎ落とす」

ジャン「でしゃばるんじゃねぇぞ死に急ぎ野郎!」

ユミル「ダァーーーーー!私のクリスタはどこだ!」

サシャ「皆さんおさないで下さい!ああ!芋が潰れてしまった……」

コニー「サシャお前ってやつは一体何持ってきてんだ!」

アルミン「や、やあクリスタ(マズイな、あの時さりげなく勃起チ○ポ押し当ててたのバレてなきゃいいけど……)」

クリスタ「……みんな!」

コニー『ジャン……俺たち何のために死ぬんだろうな…………』

ジャン『クソッ……あいつ、死んでなけりゃいいが』

スパパァーン

ジャニー『!?』

リヴァイ『オイ、大丈夫か?クソガキ共』

コニー『な!』

ジャン『リ、リヴァイ兵長!!』

リヴァイ『お前ら、立体機動装置は壊れてないか?』

コャン『はい!』

リヴァイ『じゃあ、お前らはこの女を担いで避難しろ』

コニー『で、でも、サシャはもう……』

リヴァイ『何をいっている?気を失っているだけじゃないか』

コニー『!!』

ジャン『お、おいコニー、てめえ、こいつ生きてんじゃねぇかよ!何勝手に芋女殺してんだ!』

コニー『ご、ごめん……でも、良かった……良かった…………!』ブワッ

リヴァイ『……泣くのは後にしろ。まだお前らが生還できるかは決まったわけじゃない。早く行け』

ジャン『はっ!』

ジャン『おい、コニー、とっとと行くぞ!』

コニー『おう……おうっ!!』

ガシッ

リヴァイ『おい……大丈夫か』

エルヴィン『ナイスキャッチ!』

リヴァイ『エルヴィン、お前そこにいたのか』

ミカサ『う……あなたは…………(こっ!このチビは……!)』

リヴァイ『命を助けてやったやつにそこまで睨まれたのは初めてだ』

ミカサ『……ありがとうございます』

リヴァイ『お前、確かエレンの幼馴染だな』

リヴァイ『あいつはどこだ』

ミカサ『……え、エレンは…………』

ミカサ『エレンは超大型巨人に踏み潰され……戦死…………しました……!』

リヴァイ『……ほう』

リヴァイ『死体はどこにある?』

ミカサ『………あちら…です…』

モゾモゾ

ミカサ『!?』

エレン『クソ、いってぇ……』

ミカサ『エレン!』ブワッ

エレン『ミカサ!とリヴァイ兵長!』

ミカサ『エレン、どうして生きて……』

エレン『巨人にも土踏まずがあるとはなぁ』

ミカサ『そんな……!良かった…………!』ギュウ

エレン『痛い、痛いってば!』

リヴァイ『……(なんという無茶な生き残り方だ……)』

エレン『ミカサ、アルミンは!?』

ミカサ『は!アルミン!忘れていた』

アルミン『僕も……無事だよ』

エレン『アルミン!』

アルミン『カクカクシカジカだったんだけど、巨人の手がクッションになって、僕は助かったんだ』

リヴァイ『鎧の巨人が……巨人を殴っただと!?』

ミカサ『待って。クリスタを助けて連れ去ったということは……』

エレン『ま、まさか!鎧の巨人の正体は……!』

アルミン『そう、クリスタに片思いしていたライナー以外考えられない』

エレン『じゃあ!超大型巨人はまさか!』

アルミン『きっといつもライナーといるベルトルトだろう』

アルミン「――ということさ」

ベルトルト「く、くそ……!」

ライナー「どうしてここがわかった?」

ミケ「私の鼻を舐めないで欲しい」

ライナー「ふん、俺たちは随分と舐められたものだな」

ベルトルト「ライナー…」

ベルトルト「やるんだな!?今…!ここで!」

ライナー「あぁ!!勝負はいm――」

スパパァーン

ミカサ「あなたたちに巨人になる暇は与えない」

エレン「……終わったな」

アルミン「ああ、人類は仇をうったんだ」

エレン「あとは、普通の巨人達を駆逐すれば……!」

アルミン「外の世界に……行ける!」

エレン「ああ……けどよぉ」

エレン「ライナー、ベルトルト、アニ……お前ら、どうして……」ポロポロ

ミカサ「エレン、泣いてるの?」

エレン「情けないなぁ……」

ミカサ「大丈夫……エレンは精一杯頑張った」

オウオウクリスタ!コワカッタナァ…モウダイジョウダ
ユミル~~~~~ヨカッタヨォ~~~ヨカッタヨォ~~~~~
ソンナニナクナッテヨシヨシ
コニー!イツニクヲクワセテクレルンデスカ?
ゲッ!オマエオボエテタノカヨ!
モチロンデスヨ!サアハヤク!
オイイモオンナ!ミミモトデデケエコエダスンジャネェ!

アルミン「そうだよ、ライナー達を失った変わりに、僕たちが生きることができたんだ……」

エレン「でも……」

ミカサ「エレン……」


 この世界は 残酷だ…

 そして…とても美しい



獣の巨人「なんだよあの刈り上げ怖過ぎだろ……もう人類に攻撃すんのやめよ…………」

 終わり

よくわからないけどアルミンになにか恨みでもあるのか?

えー…

うん?ううん?ううううん?…うん。

このssの内容がよくわからないのは俺がバカだからか!?
それとも今、俺が麻薬を吸ってるからか!?

内容わからんかったは

クリスタが涙を流す音にはポロポロが最適だとよく分かった

無意味なアルミンsage何なの?
見てて不愉快

アルミンってどうもキチガイに嫌われるよな

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