パワポケ「裏サクセス 惑星再生編」 (63)

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パワポケ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373815429

地球、緑が溢れ数多(あまた)の生命が生活を送る素晴らしい星…………だった

しかしそのうちの一種、ニンゲンの手によってその星は死んだ

工業によって大気は汚れ水は濁り森林は破壊の限りを尽くされた

その元凶とも言える大都市ダノに、今救いの手が差し伸べられる



惑星再生編



イベントをスキップしますか?

はい
いいえ

(工業都市ダノ)

パワポケ「ここがダノか」

ハンダ「今までのどの場所よりも空気が汚れてるでやんす……こんなところ来たくなかったでやんす」

パワポケ「仕方が無いだろ、仕事なんだから。さ、早く行くぞ」

スタスタ

ハンダ「ま、待ってくれでやんす!」

スタスタ


(宿屋 ロールパン)

カランカラ~ン♪

ヤマガタ「いらっしゃいませ」

パワポケ「予約していたパワポケです」

ヤマガタ「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

ハンダ(ボロっちい宿屋でやんすね)

安価スレ?安価先ないけど…

安価ならスキップしない

(部屋)

ヤマガタ「お部屋はご自由にお使い下さい。また、非常口はこの部屋を出て左の突き当たりにございます」

ヤマガタ「お食事は1階にございます食堂にて販売しております」


ハンダ「ありがとうでやんす。オイラ達は少し用があるからもういいでやんす」

ヤマガタ「かしこまりました。何かご不明の点がございましたら私に申して下さい。では失礼いたします」

バタン


パワポケ「良い部屋だな」

ハンダ「どこがでやんすか!ここまでボロっちい宿屋も珍しいでやんすよ!」

パワポケ「いやいや、あの蜘蛛の巣なんかとても趣があるじゃないか」

ゲーム風の演出なんでね?

ハンダ「はぁ…もういいでやんすよ………それより博士、これからの予定はあるでやんすか?」

パワポケ「まず明日の朝にこの都市の都長に会いに行く」

ハンダ「博士の作った種を見せに行くんでやんすか?」

パワポケ「そうだ。この種を近郊に植えるためには工場を一時ストップしなくてはならないからな」

ハンダ「なんで植える時だけ工場をストップさせなくちゃいけないでやんす?」

パワポケ「この植物はタネの時は非常にデリケートなんだ。一度芽を出してしまえば、後は汚染された空気を自動的に綺麗にしてくれる」

ハンダ「タネの時も汚染された空気やその他の物に強いものを作れば良かったんじゃないでやんすか?」

パワポケ「無茶言うなよ。これでも開発に5年かけたんだから」

ハンダ「わかったでやんす。とにかく今日はもう寝るでやんす」

パワポケ「そうだな。取り敢えず今日はもう寝よう」


(…………………………………………)


以前ここで、パワポケの笑ってはいけない~~ を書いていた者です

そっちの方も今のところ鋭意製作中なのですが、完成までに時間がかかりそうなのでもう一つの方を立てました

今日から不定期で投下して行きますが、今日は短いですがここまでです

>>4
安価ではなく>>6の通りゲームの演出だと思って下さい

(二日目)


(都長の屋敷)


ハンダ「凄い大豪邸でやんすね」

パワポケ「しっ!静かに!もうすぐ都長が来るんだからな」

ガチャ

ヒカル「どうも、僕が都長のヒカルという者です」

パワポケ「パワポケです。お会いできて光栄です」

ヒカル「パワポケさんは様々な研究をなさっている博士だそうですね。この度はどのようなご用件で?」

ハンダ「オイラたちはこの星を再生させるために来たでやんす」

パワポケ「こら、ハンダは黙っていろ」

ヒカル「再生?」

パワポケ「ようはこの地域一帯の汚れた大気を正常な状態に戻したいんです」

ヒカル「確かにここら一帯は工業により汚れています。しかしどのようになさるおつもりで?」

パワポケ「これはなんだか分かりますか?」

ゴソゴソ

ヒカル「これは…種?」

パワポケ「はい。これは私が独自に開発した新種の種です」

パワポケ「通常、植物は二酸化炭素と光を元に光合成で酸素を作ります。しかしこれは汚れた大気と酸素で綺麗な酸素を作るのです」

ヒカル「酸素を作るのに酸素が必要なのですか?」

パワポケ「意外と勘違いしている人も多いのですが植物だってちゃんと呼吸をしています」

パワポケ「その際には酸素を取り入れ二酸化炭素にして放出しています。この種はその呼吸の仕組みを品種改良した物なんです」

ヒカル「つまりそれとは別に光合成も行うという事ですね?」

パワポケ「ええ、光合成の仕組みを改良出来れば良かったのですがそこまでは……」

ヒカル「いえいえ、この大気を正常な状態に戻せるだけでも大した物ではないですか!」

パワポケ「しかしそれには一つ問題がありましてね」

ヒカル「…?と、言いますと?」

パワポケ「これは植えてから、しばらくの間非常にデリケートな状態になるんです。工場などの音にすら反応するくらいに」

ヒカル「つまりその間工場を動かせなくなると?」

パワポケ「ええ、芽を出してからなら問題はないんですけどね」

ヒカル「期間は?」

パワポケ「約一月くらいです」

ヒカル「それは…………無理ですね」

パワポケ「しかしこのままでは……」

ヒカル「僕にはこの都市を発展させる義務があります。工場の一月の停止はそれを真っ向から否定する行為です」

ヒカル「もっとも、工場長たちの許可を得られたならば話は別ですがね」

パワポケ(有無を言わせない程の気迫だな……仕方ない)

パワポケ「分かりました。こちらも無茶である事を承知で伺いましたので」

ヒカル「はい。では僕はこれで」

スタスタスタスタ

パワポケ「俺たちもお暇しよう」


(…………………………………………)


ハンダ「博士!どうして簡単に引き下がったでやんす!」

パワポケ「無理やり工場を停止させる事も出来ないだろ?あの都長の許可を得る事は必要不可欠なんだ。機嫌を損ねるわけにはいかない」

ハンダ「オイラ達はこの星を守るために頑張ってるのに……」

パワポケ「まぁいいさ。ひとまずこの都市を見て回ろう」


(※ 明日からこの都市を探索する事が出来ます)

(但し、4日目まではストーリーに沿って進むので選択できません あしからず)




パワポケ「あそこが工業街、あっちが民家街、この奥が畑だな」

ハンダ「畑もあるんでやんすか?こんなところで何が育つんでやんす?」

パワポケ「さあな、とにかく今日は近辺の森林状態と水質調査をしておこう」


(…………………………………………)

(三日目)

ハンダ「おはようでやんす!博士」

パワポケ「遅いぞハンダ。早く食事をして来い」

ハンダ「分かったでやんす」

ガチャ

パワポケ「……………」

パワポケ(森林は通常の8%程、水質は最低値か……これは再生させるのにも手こずりそうだ)

コンコン

パワポケ「はい」

リン「邪魔するわ」

パワポケ「リンか。どうしたんだ一体?」

リン「本部からの通達よ。一刻も早くこの土地を再生させるようにと」

パワポケ「そうしたいのは山々なんだが工場の停止を拒否されたんだよ」

リン「今からその種を改良するわけにはいかないわけ?」

パワポケ「この種を作るまでにも多大な時間が掛かったんだからな。無理だ」

リン「分かったわ。でもできるだけ早くして頂戴。私たちもそんなに長くは待っていられないから」

パワポケ「分かったよ」

リン「それともう一つ報告があるんだけど…」

パワポケ「うん?」

リン「近頃この近辺でニンゲンの失踪事件が相次いで起こっているわ」

パワポケ「失踪?」

リン「そう。この件に関しても調査するよう上からの伝令よ」

パワポケ「ちょっと待て!俺はただの雇われ研究者だぞ!そういう事件はお前たちの組織がなんとかしろよ!」

リン「私たちは貴方に多大な金銭を払って契約しているのよ?金額を提示した時の貴方の顔は凄かったわね」

パワポケ「うぅ…………」


リン「とにかくこれも契約内に入っているからなんとかしなさい。戦闘経験もあるでしょ?」

パワポケ「まぁ拳銃の扱いなら多少は。だ、だが俺一人じゃ……ハンダはまだ子供だし」

リン「今日の夜に組織から一人派遣するわよ。それじゃね」

サッ

パワポケ「リンッ……あ、あっという間に見えなくなった………あいつ本当にニンゲンか?」



(どこに移動しますか?)


広場
工場街
民家街

宿屋


畑に移動します

パワポケ「ここがダノ郊外の畑だな」

ハンダ「一面枯れ果ててるでやんすよ。なんにも出来ないんじゃ畑の意味がないでやんす」

パワポケ「カウンターで計測して見たら、この辺は特に大気汚染が進んでるみたいだな。ハンダ、そこの土壌も調べて見てくれ」

ハンダ「はいでやんす…………うわっ!? 汚染度が平均の184%でやんす!」

パワポケ「酷いな。みんなあの工場の煙や工業廃棄物のせいだ。川に垂れ流しにしてるせいでここら一帯はみんな壊滅してるんだ」

ハンダ「この都市で最大の工場でやんすね」

パワポケ「ああ、明日はあの工場長に会いに行くぞ」


????「…あの、なにかご用でしょうか?」

パワポケ「え? あ、ごめんね。この都市には初めて来たから少し見学してただけなんだ」

????「そうですか………ゴホッ!ゴホッ! 酷い都市ですよね…ゲホッ!」

ハンダ「お、お姉ちゃん!?大丈夫でやんすか!?」

????「うん……ゴホッ! ありがとう。いつもの事だから…」

パワポケ(典型的な喘息の症状だな……やはり工場が原因か)

????「ゲホッ!ゴホッゴホッ! うぅ…く、苦しい………ゲホッゲホッ!」

ハンダ「お姉ちゃん!?」

パワポケ「まずい! 早く家に運ぶぞ!家はどこだい?」

????「そんな……はやくゴホッ! ヒマワリにお水を……ゴホッ!」

ハンダ「それはオイラ達がやるでやんす!早く家の場所を言うでやんす!」

????「ゲホッゴホッ! …あっちです………ゴホッ!……ゼェセェ………」

パワポケ「よし、行くぞ!」


(…………………………………………)


続く

苗を作る
防音設備

これらの概念はないの?

>>24
もうすぐない理由が出てきます



(…………………………………………)


????「申し訳ありません。娘をここまで運んで頂いて………」

ハンダ「いまあのお姉ちゃんは眠ってるでやんす。博士の手持ちに薬があったことを感謝するでやんすよ!」

パワポケ「こらっ!すみません。失礼な事を言って」

????「いえいえ、助けて頂いた上にお薬まで分けて頂いて……感謝が尽きませんよ。あっ、私はムーラと言います。あれは娘のノリコ」

ハンダ「あのお姉ちゃんなんか具合が悪そうだったでやんす。それにとても疲れてそうだったでやんす……」

ムーラ「あの娘は病気の私の代わりに工場へ働きに行っているんです。毎日10時間以上休みなしで働かされているらしくて……」

パワポケ「なんだって!? あの娘はまだ子供じゃないか!?」

ムーラ「ええ、でもそうしなくては生活が送れないのです。しかし給料のほとんどは私の薬代になってしまって……」

ムーラ「ヒマワリの花が咲く頃には病気も良くなると言ってあるのですが…………」

パワポケ「……………」


(…………………………)


ハンダ「なんか可哀想だったでやんすね。博士、なんとか出来ないでやんすか?」

パワポケ「……………」


(…………………………………………)

(宿屋 ロールパン)

ヤマガタ「お帰りなさいませ。お客様がお見えです。今はあなた方の隣の部屋にご滞在しておりますよ」

パワポケ「ありがとう」

パワポケ(リンがさっき言っていた人物か。一体どんな人なんだろうか)

ガチャ

????「お、帰って来たな!」

パワポケ「え?」

パワポケ(お、女の子じゃないか!?)

????「組織から派遣されて来たイツキだ。これからよろしく頼むぞパワポケ!」

ハンダ「なんか弱っちそうなのが来たでやんすね……本当に大丈夫ーーー」

ヒュン!

ハンダ「ひっ!?」

イツキ「もう一度言ってみろ! 今度はお前の頭を撃ち抜くぞ!」

パワポケ「弩か…」

イツキ「ああ、弩の扱いなら得意なんだ!」

パワポケ「そうか。これからよろしく」

イツキ「おう!」

ヤマガタ「あの~、壁に穴が空いたんですけど……」

パワポケ・イツキ「………あ」


(…………………………………………)

(四日目)

イツキ「今日はなにをするんだ?」

パワポケ「ひとまず工場に行ってみたいと思う」

ハンダ「昨日の工場でやんすね」

イツキ「昨日の?」

パワポケ「この都市で最も大きい工場だ。工場長と話をしたい」

イツキ「ちぇ、そういうのは苦手なんだよね~」


(…………………………………………)

(ヤスベニ工場)

クロバ「工場長のクロバです」

パワポケ「初めまして、パワポケです。突然の訪問に応えてくれた事感謝します」

クロバ「いや、こちらも貴方のような博士号をお持ちの方には興味がありますので。今日はどういったご用件で?」

パワポケ「実はーーー」

(工場による環境汚染について話しました)

パワポケ「と、言うわけで早めに改善をして貰わなくてはーー」

クロバ「何故ですか?」

パワポケ「は?ですから地域住民に被害がーー」

クロバ「ここら一帯は我が家の土地です。そこに住み着いている住民の事など私の知るところではありません」

クロバ「それに防音設備を整えるにしても、この広さでは恐らく500万ペラはくだらないでしょう。その費用は出せるんですか?」

パワポケ「し、しかし環境汚染がーー」

クロバ「それなら他の工場に停止を命じるなり防音設備を整えるなり命令してください。私の工場は絶対になにもしません」

イツキ「こ…の! いい加減にしろ!どれだけ被害が出てると思ってんだ!」

クロバ「被害は私たちのためだけでは無い。他の工場にーーー」

イツキ「ここが1番でかいの! だからここが1番悪いんだ! いいからとっとと停止しろ!!」

クロバ「フンッ、ギャーギャー騒ぐなこの貧乏人」

イツキ「なんだとこのーー」

パワポケ「イツキ!! ……すみません、出直します」

クロバ「出来れば二度と私の目の前に姿を見せないで欲しいね。そのガキは」


(…………………………………………)

イツキ「ふざけんな!あの野郎!」

パワポケ「そう思うのも無理はないけどな、仕方が無いといえば仕方ないんだよ」

イツキ「クッソー! このアクゥアをぶち込んでやりたい!」

パワポケ「道端で弩を出すな!危ないだろ」

イツキ「ところであの子供は?」

パワポケ「広場で待たしてある。あいつも君みたいに感情的になりやすいからな」

イツキ「アタシをあいつと同じにするな!」

パワポケ(この上なく似てると思うけどな)


(…………………………………………)

(五日目)


定期イベント発生


イツキ「おい、パワポケ!」

パワポケ「なんだよ朝っぱらから」

イツキ「本部から連絡だ。都市郊外の森林調査をしろとな」

パワポケ「えぇ~、やだよ。最近環境汚染のせいで変な化け物が蔓延してるし」

イツキ「いいから来い! お前がいないと調査は出来ないんだ!」

パワポケ「嫌だ~! 助けろハンダ!!」

ハンダ「……………南無三宝でやんす」



(なにをしますか?)

クエスト 森林調査

広場に行く
工場街に行く
民家街に行く
畑に行く
宿屋に行く


畑に移動します


(…………………………………………)

ノリコ「あっ、あなた方は!」

パワポケ「君は、あの時の娘か」

ノリコ「はい、ノリコと言います。あの時は本当にありがとうございました」

パワポケ「いやいや、人として当然の事をしただけさ」

ハンダ「そうでやんすよ! オイラ達でなくても誰でも助けてたでやんすよ!」

ノリコ「………それは、どうでしょうか」

ハンダ「え?」

ノリコ「この都市の人たちはみんな自分の事しか考えていない人ばかりです。だから環境の事なんかも見て見ぬ振りをしているんです」

ハンダ「お姉ちゃん………」


ノリコ「私の働いている工場でもそうです。私が咳き込んでいても誰も知らんぷりでなにもしてくれません………」

ノリコ「そればかりか、咳き込んで働けなかった時間はお給料を削られてしまうんです。たった30秒程度だったとしても20%もカットされます」

パワポケ「そんなに!? 君は一体どこの工場で働いているんだい?」

ノリコ「ヤスベニ工場です」

パワポケ(あの工場か。だから公害の事も大きく言えないんだな…)

イツキ「おいお前! あんな工場やめちゃえ!」

ノリコ「いえ、そう言うわけにはいかないんです。そうしないとお父さんのお薬が……」

パワポケ「それに君自身も喘息という病気に罹っているんだ。その薬も買わないと」

ノリコ「いえ、私はお父さんが元気になってくれればそれだけでーーー」

ハンダ「ダメでやんす!いくらお父さんが元気になったとしても、お姉ちゃんが病気のまんまじゃお父さんが悲しむでやんす!」

イツキ「そうだよ! その通りだよ! 自分の事を蔑ろにしてもお父さんは喜ばないよ!」

ノリコ「……じゃあ………それじゃあどうしろと言うんですか!!」

ハンダ「お、お姉ちゃん!?」

ノリコ「働いても働いても十分なお給料は貰えない! お父さんの病気も良くならない! ロクに食べるものもない! こんな状態で一体私はどうしたらいいんですか!!!」

パワポケ「の、ノリコちゃん?! 落ち着いて!」

ノリコ「小っちゃい頃にお母さんが死んじゃって、お父さんだけが私の唯一の家族なんです!! お父さんには絶対に死んで欲しくないんです!!!」

ノリコ「もうイヤ……なんで私達がこんな酷い目に合わなくちゃいけないの?私たちが…なにをしたって…グスッ……言うんですか……?」

ハンダ「お、お姉ちゃん………」

イツキ「……………」


ノリコ「もうイヤだよ………助けて、お父さん……ゴホッ!ゴホッ!」

パワポケ「マズイ! 発作だ!!」

ノリコ「ゴホゴホッ!!ゲホッ!!! も、もう私に…ゴホッ!関わらないで……ゴホッ!」

イツキ「ーーーけるよ……」

ノリコ「ゴホッゴホッ!ゲホッ!……なんですか?ゴホッ!」

イツキ「アタシが助ける! アンタもお父さんも! 絶対に助けてあげる!待っててね!!」

タタタタタッ!!

パワポケ「お、おい!イツキ!!どこに行くんだ?!」

ハンダ「博士! そんな事よりもお姉ちゃんが…」

パワポケ「そ、そうだな!家まで運ぶぞ」

(この後ノリコを家まで送り届けましたが、薬の予備は無いためノリコは眠りにつくまで苦しみ続けました)


(…………………………………………)


続く

(六日目)


ランダムイベント発生


パワポケ「イツキ、どうしてお前は戦いの道を選んだんだ?」

イツキ「どうして、とはどう言う意味だ?」

パワポケ「いや、普通女の子ならばそういった道を選ぶ人は少ないと思ってな。俺は男だけれども戦いたくはないし」

イツキ「パワポケは根性なしだからな」

パワポケ「放っておいてくれ!」

イツキ「………1番最初の理由はね、親を探すことだった」

パワポケ(!!)

イツキ「アタシは小さい頃に親に捨てられて、今の組織で育てられたんだよ。だから最初は親が憎くて憎くて仕方なかった。だから探し出して復讐してやろうと思ってた」

パワポケ「……………………」

イツキ「でもね、組織には沢山のいい人がいてね。そのうちそんなちっぽけな復讐心なんてどうでも良くなっちゃったんだ」

パワポケ「………そうだな」

イツキ「そんな今でもこの仕事を続けてる理由はね、この仕事が楽しいからさ」

イツキ「姉御やサラちゃんと一緒にいるのが楽しい。他の人たちもみんなみんないい人だから。だから私は組織を抜けたくない」

パワポケ「……そうか、良かったじゃないか。これからもよろしくな」

イツキ「おう!」


(…………………………………………)

(なにをしますか?)

クエスト 森林調査

広場に行く
工場街に行く
民家街に行く
畑に行く
宿屋に行く


(…………………………………………)


ハンダ「博士、今日はなにをするでやんすか?」

パワポケ「今日は休日にしようと思う。なにせここに来てから毎日働きづめだったからな」

ハンダ「え?博士!そんな事でいいでやんすか!?」

パワポケ「たまには骨休みも必要さ。と言う事で俺は寝る」

ハンダ「オイラはどうすればいいでやんす?」

パワポケ「ハンダも今日は休め。暇なら都市を見て回って来ればどうだ?」

ハンダ「分かったでやんす!」

バタン!

イツキ「…………………」


(…………………………………………)


(広場)

ハンダ「そんなわけでこの都市で最も大きい広場にやって来たでやんすけど…………」

イツキ「なんだその目は?」

ハンダ「なんでアンタまでついて来るでやんすか………」

イツキ「お前みたいなガキンチョ1人でこの都市を歩くのは危険だからな、護衛だ」

ハンダ「流石にこんな広場で危険な目になんかーーー」

「きゃあぁああ!! 人が刺されてる!!」

「ど、どうしたんだ一体!!?」

ざわざわざわざわ………

ハンダ「…………………」

イツキ「お、あっちのお店面白そうだな!」

ピョコピョコ

ハンダ「お、置いて行かないでくれでやんす~!!」

タタタタタッ!


(…………………………………………)

イツキ「おっちゃん!この飴美味いぞ!」

モグモグ

「ハッハッハ!そうだろう! 30年やってる老舗の味だからな!」

ハンダ「博士にも買って帰るでやんす」

モグモグ

「あいよ!10ペラね」

ハンダ「ありがとうでやんす」

子供A「おい! さっきのお店すごかったな!」

子供B「だな!いろんな武器が置いてあったぞ! あのボウガン見たいなの俺でも使えるかな!?」

イツキ「なん………だと?」

ハンダ「??」

イツキ「おいガキンチョ! アタシはちょっと用事が出来たから行ってくる! ここで待ってろ!!」

ぴょこぴょこ!!

ハンダ「あっ!ちょっと!!護衛が勝手に移動するなでやんす!!」


(…………………………………………)


ハンダ(全く……全然帰って来ないでやんす…………)

ドサッ!

ハンダ「うわっ!?」

????「きゃっ!?」

ドサドサッ!

ハンダ「ご、ごめんなさいでやんす!」

????「い、いえ。私の方こそ申し訳ありま…せ……………」

ハンダ「??? ど、どうしたでやんすか?」

????「か、カンタ………?」

ハンダ「え?」

????「カンタ!!ああ、よく生きていてくれたわ!!!」

ダキッ!!

ハンダ「ちょちょちょ!! 待ってくれでやんすおばちゃん!! カンタって誰でやんすか!?」

????「………………え?あっ!! そ、そうよね……ごめんなさい。ご……ごめん……な…さ…グスッ………」

ハンダ「お、おばちゃん!? なんでなくでやんすか!!? 落ち着いてくれでやんす!!」


(…………………………………………)

????「ごめんなさい。ぼうやがあまりにも私の子供に似ていたから………」

ハンダ「そうだったでやんすか……そのカンタ君は今どこにいるでやんすか?」

????「…………カンタは…死にました。いや、殺されたんです!」

ハンダ「ご、ごめんなさいでやんす!」

????「あ、ごめんなさい!関係のないぼうやにこんなお話しちゃって!」

ハンダ「いや、大丈夫でやんす。オイラも母ちゃんと父ちゃんが死んでるでやんすから」

????「………そうだったの…」

ハンダ「でも今のオイラには博士やお友達がいるでやんす! だから悲しくないでやんす!」

????「フフッ、いいわね。ぼうやが羨ましいわ」

ハンダ「あ、オイラはハンダでやんす。おばちゃんはなんていうでやんすか?」

????「私の名前はナツキ。ナツキおばちゃんて呼んでね」

ナデナデ

ハンダ「は、恥ずかしいでやんす!」

ナツキ「ご、ごめんなさい……嫌だった…?」

ハンダ「い、嫌じゃないでやんす。ただちょっと恥ずかしかったでやんす……」

ナツキ「フフッ、そんなところもカンタそっくり。ねえ、良かったら私のお家に来ない? なにかご馳走するわよ?」

ハンダ「ごめんなさいでやんす………オイラもうそろそろ帰らなくちゃいけないんでやんす……」

ナツキ「あら、そうなの…………」

ハンダ「また、また今度! 絶対に行くでやんす!」

ナツキ「うん。待ってるわ! 私の絶品カレーを食べさせてあげる」

ハンダ「分かったでやんす! それじゃあまた今度!でやんす!」

ナツキ「あっ!待って! よかったらお家まで送って行ってあげる」

ハンダ「え? オイラ1人で大丈夫でやんすよ」

ナツキ「いいからいいから」

ナツキ「…………………………………」


(…………………………………………)


(宿屋 ロールパン)

ハンダ「今日はありがとうでやんす!!」

ナツキ「ううん、私がやりたかっただけだから。またね」

ハンダ「またねでやんす!!」

タタタタタッ!!

ナツキ「…………………………………………」

ナツキ「いつまでそこにいるんですか?」

「へへっ、姉ちゃん! 命が惜しかったら金目のものを出しな」

「あのガキを狙ってたらこんな上玉が手に入るとはなぁ」

ゾロゾロ

ナツキ「フフッ、あなた方はまだ自分の立場が分かってないみたいですね」

「あぁ?」

「んだと?」

「生意気な女だなぁ? もういい、殺してやるよ」

ナツキ「…………フフフッ」

(バキッ!ボキッ!ベキャッ!グチャ!)


(…………………………………………)


イツキ「いやぁ!楽しかったなぁ~♪」

ピョコッピョコッ♪

イツキ「おい、ガキンチョ! ………ガキンチョ?」

イツキ「ど、どこに行った!? お、おい!!返事しろ~!!」


100ペラ減った


(…………………………………………)


続く

(…………………………………………)


(????)


????「お姉ちゃん! 大丈夫でしたか!?」

ナツキ「ええ、ありがとう。私は全然平気よ」

????「この都市はもう壊滅してます! 本来人間は自然と一緒に生きていくのが普通なのに、なんでみんな自然破壊を続けるですか!!」

ナツキ「ええ、だからこそ私のカンタも死んでしまった………だからこそ天罰が必要なの」

????「当然です! あの工場を全部破壊してでも!! その力が????にはあります!!」

ナツキ「いいえ、まだ我慢しなさい。私たちの行動が気付かれないように徐々に作戦は進めて行かないと」

????「はい! そのために????はたくさん人を攫って来ました! 全員憎むべき工場のニンゲン共です!」

ナツキ「ええ、あの魔術さえあれば………」

????「はい!」

ナツキ・????「この世界を救える!!」


(…………………………………………)

(七日目)


定期イベント発生


イツキ「なぁ、パワポケ。例の種は今どこにあるんだ?」

パワポケ「いつもカバンに入れて持ち歩いてるよ。いつでも種を植えられるように」

イツキ「なんで苗を作らないんだ? いまここは比較的静かで環境もいいのに」

パワポケ「この種は地球内に存在する“マナ”がないと育たない種なんだ」

イツキ「マナ? それってつい最近の研究で見つかったエネルギーみたいなものか?」

パワポケ「そうだ。大昔はこのマナを利用して魔王を城ごと召喚したやつもいた。それくらい強力なエネルギーだ」

イツキ「おっかないな。そんな物騒なものが必要な種だなんて……」

パワポケ「使い方を間違えなければいいだけさ。とにかくこの種は苗を作れない」

イツキ「ちぇ、いい案だと思ったのに」

(…………………………………………)


(なにをしますか?)

クエスト 森林調査

広場に行く
工場街に行く
民家街に行く
畑に行く
宿屋に行く


(都市郊外の森)

イツキ「よし! やっと着いた!」

パワポケ「なんか生き生きしてるな。そんなに戦闘が好きか?」

イツキ「弩を撃つのが好きなんだよ。よーし頑張るぞ~!」

パワポケ「あ、ストップ!」

イツキ「なんだよ、せっかく人がやる気になってるのに」

パワポケ「この近辺には罠が仕掛けられているから気をつけて進んでくれ」

イツキ「はぁ? なんで罠なんて仕掛けられてるんだよ?」

パワポケ「化物対策に都市がな。この前はハンダが酷い目に合ってた」

イツキ「ハハハ!あのガキンチョは本当にダメな奴だな! アタシはそんなの平気だもんね!」

ピョコピョコ

パワポケ「お、おい!」

バチーン!!

イツキ「きゃぁああぁああ!!」

パワポケ「だから言ったのに………」


(…………………………………………)


イツキ「ぜぇぜぇ……し、死ぬかと思った」

パワポケ「まぁ、木からロープで吊るされるなんて普通なら体験しないよな……」

イツキ「このヤロー! とっとと魔物出て来い! アタシのアクゥアルでぶっ倒してやる!」

ガサガサ……

パワポケ「な、なんだ!?」

イツキ「ふーん……人食い狼か。掛かって来い!」

パワポケ「アワワワ………」


(…………………………)


パワポケ「し、死ぬかと思った…」

イツキ「情けないなぁ、ただの人食い狼程度で」

パワポケ「だって負けたら食べられちゃうんだぞ! 俺はお前と違って戦闘のプロじゃないんだよ!」

イツキ「その割には拳銃の使い方には慣れてたけど?」

パワポケ「慣らされたんだよ、リンに…」

イツキ「………頑張ったんだな、パワポケ」

パワポケ「ああ………」

(…………………………………………)


パワポケ「少し奥まで来たけど、
これと言って環境汚染度に差はないな」

イツキ「ところでそのセンサーみたいなものはなんなんだ?」

パワポケ「これはカウンターという機械で、環境汚染の進み具合を数値化するものだ」

イツキ「フーン」


パワポケ(やっぱり興味はなさそうだな。俺の凄い発明なのに……)

ガサガサ

パワポケ「今度はなんだ!?」

イツキ「肉食ゴキブリだ!」


(…………………………………………)


パワポケ「気持ち悪かった……無駄にカサカサ動き回りやがって……」

イツキ「アイツらなかなか弩に当たってくれないから嫌いなんだよね」

パワポケ「感想それだけか?! もっと…こう、女の子らしい感想は?!」

イツキ「??? 特にないけど?」

パワポケ(この子凄いな……)


続く

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