モバP「高峰のあ、ホラーを見る」 (42)

もばますSSです

よければどうぞ

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P「……」カタカタ

のあ「……」

P「……」カタカタ

のあ「……」

P「あのー……」

のあ「?」

P「……何やってるんスか?」

のあ「……何か問題でも?」

P「そうっスね。一時間も横顔見られてたらイヤでも気になるっスよ……」

のあ「そう……」

のあ「……」

P(え? 終わり?)

比奈P?

P「俺の横顔何かついてますかね?」

のあ「……いつも通りよ」

P「そうっスか……」

のあ「えぇ……」

P(じゃあ何だよ!)

>>4
比奈Pじゃないんだ
すまんな

のあ「……外が暗くなってきたわね」

P「そりゃ結構時間経ってますからね」

のあ「……P」

P「何スか?」

のあ「明日の夕方、空けといて」

P「……誰のっスか?」

のあ「P……貴方のスケジュールよ……」

P「まぁ、努力はします」

のあ「そう……」

のあ「……P」

P「何スか?」

のあ「帰るわ……お疲れ様」

P「ウッス。お疲れ様でした」

バタン

P「……え? 用事はそれだけ?」

― 翌日 ―

P(昨日は結局何だったんだ?)

のあ「おはよう……P」

P「あ、おはようございます」

のあ「……スケジュールは?」

P「ちゃんと空けましたよ。一体何やるんスか?」

のあ「……それは良かったわ」

P「はぁ……」

のあ「それでは仕事に行ってくるわ……」

P「いや、俺のしつも―」

バタン

P「……わからん」

P「……」カタカタ

のあ「……P」

P「うぉっ!?」

のあ「戻ったわ……」

P「お、お帰りなさい。びっくりさせないでくださいよ……」

のあ「そう……」

P「……」

小梅「た、ただいま」

P「お帰り、小梅」

のあ「お帰りなさい、小梅」

小梅「のあさん……約束」

のあ「わかってるわ……P」

P「何スか?」

のあ「来なさい……」

P「? ウッス」

小梅「Pさんも、一緒に見る……?」

のあ「えぇ」

P「何をっスか」

小梅「こ、これ……」

P「何だ、DVDか……」

P「えっと……ホラーものと……ゾンビものか」

小梅「ど、どれにする……?」

P「あー……俺ホラー系無理なんだよなぁ。だから―」

のあ「ホラーにしましょう」

P「んん!?」

P「いや、のあさん。俺の話聞いてました?」

のあ「大丈夫よ。貴方の言葉はちゃんと聞いてるわ」

P「そうっスか……ならホラーはやめて―」

のあ「ホラーを見るわよ」

P「え、ひどくない?」

P「いぢめですか?」

のあ「……そうじゃないわ」

P「それじゃ何で……?」

のあ「……」

P「教えてくれよぉ!」

小梅「そ、それじゃ……ホラーに、する」

P「マジで!?」

P(マズイ。非常にマズイことになった……)

P(ホラーは昔から無理なんだ。中学校の時お化け屋敷で漏らしたくらい無理だ)

P(あの時のドン引きした友達の顔は今でも夢に出てくる……)

P(そんな奴がホラー映画を見て耐えられるのか?いや、耐えられない)

P(何としてでも中止させなくては……!)

小梅「Pさん。た、楽しみだね……」ニコ

P「そうだな」

P(……あ、これ無理だ)

P「! 小梅、カーテンは閉めなくていいぞ」

小梅「え……この方が、雰囲気出るよ……?」

P「そうだ……それがいけないんだ」

小梅「?」

のあ「……」シャー

P「あれ? 俺、閉めなくていいっていいましたよね?」

のあ「そうね……」パチン

P「あ、明かりも消さなくていいっスよ、ホント」

P(明かりも消された。カーテンも閉められた……この状況はマズイ)

P(マジで雰囲気出てる。今からホラー映画見ますよって雰囲気だ)

P(でも……)

小梅「た、楽しみ」パァ

P(中止にはできない! そんなことしたら小梅が悲しむ!)

P(今の俺にできることは……!)

P「なぁ、小梅」

小梅「な、何……Pさん?」

P「俺の膝の上に来ないか?」

小梅「どうか、したの?」

P「いや、どうもしないさ。ただ小梅に近いところで見たいからな」

P(これしかない! ホラーに強い小梅の傍にいる!)

P(近くにビビらない奴がいればあれ?これ何とかなるんじゃね?ってなるからな!)

P(それに小梅を膝に乗せるとか最高だろ! 完璧な作戦だ!)

P「ほら、ポップコーンも用意したことだし……こっち来いよ」

小梅「ポ、ポップコーン」キラキラ

P(よしっ、釣れた! このまま―)

のあ「……小梅」

P「!?」

小梅「どうしたの、のあさん?」

のあ「こっちに来なさい」

P「ほら、ポップコーンも用意したことだし……こっち来いよ」

小梅「ポ、ポップコーン」キラキラ

P(よしっ、釣れた! このまま―)

のあ「……小梅」

P「!?」

小梅「どうしたの、のあさん?」

のあ「こっちに来なさい」

二回投下したすまん

P(何で邪魔するんだよぉ!)

P「どっ、どうしたんだ、小梅? こっちにはポップコーンがあるぞ?」

小梅「あうぅ……」

のあ「小梅……こっちにはポップコーンと…………コーラがあるわ」

小梅「……っ! のあさんの方、行く」パァ

P「」

P(クソッ! 再生が始まった!)

P(何でのあさんは俺から小梅を奪ったんだ!? いぢめですか!?)

P(おまけに膝の上に乗せてやがる! うらやましい!)

ギャアアアア

P「ヒイィ……!」ガタガタ

小梅「お、おもしろい」パァ

のあ「…………そうね」

P(畜生ォ!)

小梅「Pさん」

P「な、何だ?」

小梅「怖い?」

P「こっ、こんくらい余裕だし……まだ大丈夫だし…………」ガタガタ

小梅「つ、次のシーン右から、来るよ……」

P「! ほ、ホントか!?」

小梅「うん……」

P(さすが天使! 俺が怖くないように先を教えてくれるとは!)

P(もう何も怖くないっ!)

P(右からくる右からくる右からくる右からくる右からくる右からくる……)

小梅「……」ワクワク

ギャアアアア

P「左じゃねえか!!」ガタガタ

小梅(Pさん、怖がってる……おもしろい)

P「ヒイィ……助けてくれぇ……」ビクビク

小梅(次は……コップに、ついてる……水滴を)

小梅「……えい」パッ

P「ウヒャッ!?……何か冷たいのが……!」ガタガタ

小梅(楽しい……)パァ

小梅(こ、今度は、何しよう……かな。……?)ワクワク

小梅「……」

小梅「Pさん、ちょ、ちょっと……」

P「何だ小梅。もっ、もうだまされないからな……!」

小梅「そうじゃ、ない」

P「だったら何が……」

小梅「何か……お、音がする」

P「」サァー

P「小梅……ウソはいけない、ウソと言ってくれ、お願いします」

小梅「Pさん、し、静かに……」

P「ああ、すまん……」



ブツブツ



P(何か聞こえるよぉ……!)ガタガタ

小梅「どこからだろ。……っ! Pさん」

P「こ、今度は何だ……!?」

小梅「見て……」

P「ん?……あ…………」


のあ「怖くない……怖くない……怖くない……」

P「……」

P「……」

のあ「……」

P「何でホラーを選んだんスか?」

のあ「……」

P「のあさんホラー苦手なんスね」

のあ「……違うわ」

P「じゃあ何で震えてたんスか?」

のあ「……震えてない」

P「小梅が震えてたって言ってましたよ」

のあ「……」

P「理由を話してもらいましょうか」

のあ「……」

P「のあさん」

のあ「……怖がってるPが見たかったからよ」

P「……それだけっスか?」

のあ「それだけよ」

P「やっぱいぢめじゃねぇか!」

のあ「怖がってるあなたもいいものね。楽しかったわ。ごめんなさい」

P「え、あやまってるんスかそれ?」

小梅「Pさん……」

P「何だ?」

小梅「楽しかったね……」ニコニコ

P「……それは良かった。のあさん」

のあ「……何?」

P「今回は許してあげます」

のあ「……そう。ありがとう、小梅」

小梅「エヘヘ……」

P「えー……」

P「今度からはホラー禁止っス」

のあ「……わかったわ。その方がお互い良さそうね」

小梅「Pさん、のあさん」

P「どうした?」

小梅「ま、また見ようね……?」ワクワク

P・のあ「」

これで終わりです

にゃんとか言う人がお茶目じゃないわけない

高峯!高峰じゃなくて。

>>39
やっちまったあああああああああああ

すまん……

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