ゆるゆり「おはよう、あかりちゃん」 (2)

あかり「おはよう、ゆるゆりちゃん。今日の天気は晴れだね」

ゆるゆり「そうだね。昨日の天気予報では、雨が降ると言っていたのに」

あかり「どうりで、傘を持って歩いているんだね」

ゆるゆり「その通りだよ、あかりちゃん」

 まるで中身のない会話を交わしながら、私たちは、まばらに人の行き交う細い並木道を並んで歩いていた。
八月の上旬とあって、まだ日の低い早朝にもかかわらず、じっとりと暑い。これからさらに暑くなるのだろうと思うと、
学校へ向かう足取りも重く感じられるのであった。

あかり「そういえば、あしただね」

ゆるゆり「なにが?」

あかり「ほら、こないだの、あれあれ」

 ずいぶんと抽象的な表現であるが、その指すところは容易に想像がついた。

ゆるゆり「そっか、ロンリー・レゾナンスが富山に来るの、あしただっけ」

なんでまた立てたのです?

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