【安価】幻想郷彷徨記【コンマ】 (1000)

このスレは、「東方project」の二次創作安価・コンマスレであります。
また、主人公としてオリジナル登場人物を含みますので、苦手な方はご遠慮ください。

なお展開に関しましては、安価を>>1の裁量で解釈いたします。
また、それに付随しまして>>1が捌ききれないと判断した安価は無視されます。
サツバツ! な展開や鬱要素は、基本的に削ぎ落とされます。ゆるい感じの幻想郷になると思われます。
さらに、登場キャラクターは星蓮船までとなります。これは神霊廟以降のキャラをまだつかみきれていないのが理由です。

以上、ご了承ください。


>>1は久々の文章となりますので、反応が遅れたりふと書き方を変えてみたりと色々試すと思います。
とりあえず、行方不明にならずに1スレ埋めるのが目的。

>コンマの基本
○00:00:00.yx
指定がない場合、xを採用する。
戦闘を除く判定では、修正を加えた結果が5以上で成功となる。
1はファンブルとして大失敗とみなす。
0はクリティカルとして大成功とみなす。
00であった時、Sクリティカルとして通常起こりえないことが起こり得る。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377078687

とりあえずキャラ作成。
初回は、性別と種族は人間・男に固定させていただきます。

 意識に薄く霧がかかったようなまどろみの中で、君はふと誰かの声を聞いた。
 それは男のようであり、また女のようでもあり、幼いようにも、老いたようにも聞こえた。

「お前は何者か。人か、それとも人にあらざるか」

 その声は問う。君は―――。


 君は、自分が人だと答えた。

「人よ、お前は男であるか、あるいは女であるのか」

 再びの問い。君は自分が男であると答えた。

「人よ、男よ、お前は自分の可能性を選ぶことができる」

↓3まで、主人公の能力募集/同時にコンマにて能力の強さを判定

「前に進む程度の能力」 強度5
「速度を操る程度の能力」強度1
「振動を操る程度の能力」強度8

能力の強度は、数字が大きいほどにその力が強いことを示す。
5は、標準的な、普通・中間程度であろう。
8は、天才といってよい。才気あふれるが、いまだ人の理の内だ。
1は、……毛玉よりはマシだろう。

この三つの内、人よ、お前はどの力を選ぶ?

↓2

前に進む程度の能力/強度5/戦闘時、戦況が連続して有利であるときに修正を得る。

「そうか。それがお前の力か……では人よ、お前がこれまでの生で学んできた物を示せ」

 声は、君に問う。

○話術/取引や交渉といった判定を行う時に修正を得ます。

○家事/料理を含む家事全般に関する判定を行う時に修正を得ます。

○情報/情報収集と隠蔽に関する判定を行う時に修正を得ます。

○探索/何かや誰かを探す時に修正を得ます。

○工作/何か道具を直したり、作ったりする時に修正を得ます。

○強運/運任せの行動を行う時に修正を得ます。

○幻視/主に魔術的な物を探す時、妖怪などの人ならざるものを探知しようとする時に修正を得ます。

○医療/怪我の治療など医療に関わる行動に修正を得る。

○事務/事務作業や計算・帳簿などの行動に修正を得る。

↓1-3 以上から、合わせて3つの汎用スキルを獲得してください。

おっと、一つのスキルを3レベル分でも可能です。安価↓。

強運 工作 家事

あ、事前にどれ選ぶか言ってなかったorz
えー、コンマ値の最も高い>>15を採用いたします。

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。

汎用スキル
家事1
工作1
強運1


「そうか。これがお前か……選択はなされた。では行くがいい。」

 その声を最後にして、君は気が遠くなる、いや意識が浮上していくのを感じた。
 ……。

「よき、幻想の旅を」

 最後にそんな言葉が聞こえたような気がする。


幻想郷彷徨記/初代編 開始

 君が目を覚ますと、目の前には青空が広がっていた。
 背中に感じるのはひどく硬く、冷たい感触。首を動かして見れば、どうやら自分は石畳の上に寝ているらしい。
 痛む頭を左右に振って起き上がれば、朱に塗られた鳥居の姿が目に止まる。
 どうやら、ここは神社のようだ。

「ちょっと」

 不意に背後から声がかかる。振り返れば、そこには腰に手を当ててこちらを見る少女がいた。

「聞きたいことはあるだろうけど、とりあえずそこからどいてもらえる? 神社の入り口を塞がれてたら迷惑だもの」

 何と言うか、平坦な、事務的な、そんな口調で放たれた言葉。
 いつまでも石の上を占拠している意味もないので、君は少女の言葉に従い立ち上がった。

「よろしい。それじゃ、着いて来なさい。大体の質問には答えられると思うわ」

 そう言って、テクテクと歩いていく少女を追って、君もまた神社の方へと歩き出す。

「さて、何から聞きたい?」

 神社の拝殿を回り込んだ、居住スペースだろう家屋の縁側に座ると、少女は君にそう問うた。
 君は、まずここがどこであるかと質問する。

「博麗神社。この幻想郷と、あなたが住んでいた場所を隔てる……って言っても分からないわよね」

 少女は、「んー」と何かを考えるそぶりをする。

「うん。面倒だし、いいか」

 そして一つうなずくと、再び君に向けて口を開いた。

「ざっくばらんに言うわね。ここは「幻想郷」。神様や妖怪が暮らす、あなたの暮らしていた場所とは別の世界よ」

 少女の言葉に君はぽかんと口をあけてしまう。
 別世界? 妖怪? それに神様? とてもじゃないが信じられない。
 そんなことを口に出しかけた時、少女が、空を飛んだ。

「と、まあ、信じられないだろうから、これが証拠」

 あっけにとられた君をよそに、飛行、と言うよりも浮遊といった感じで、少女はふよふよ漂いながら言葉を続けた。

「ここまで、って言っても大した説明はしてないけど、質問はあるかしら?」

↓2 少女に質問は有るだろうか。

「空を飛べる人間よ。……ああ、そういえば名乗ってなかったっけ」

 少女は、そう言って一度地面に降り立った。

「博麗霊夢よ。博麗神社の素敵な巫女で、あなたの水先案内人ってところね」

 よろしく、と言う少女……霊夢に、君もまた同じように返事をした。

「外、あなたの世界だとどうか分からないけど、ここでは空を飛べる人間もそれなりにいるわ。魔法使いとかね」

 魔法使い? と鸚鵡返しに問い返した君に、霊夢はうなずいて左手を上げると、輝く、光の珠を作り出して見せた。

「私のは魔法じゃないけど、まあ似たようなものね。飛んできたらとりあえず避けるといいわ。当たると痛いから」

 そう言って、霊夢が光の珠を地面にむけて投げつけるとパチンと音を鳴らして砂が舞い上がった。

「続けるわね。まず、あなたがここに来てしまった理由だけど……」

 額を指でコツコツと叩きながら、霊夢は君に言う。

「何か心当たりがあるんじゃないかしら? 勘だけど」

 君は、その言葉を聞いてすぐに先ほど見た奇妙な夢のことを思い出した。
 そして、その夢の中で選び取った……。

『前に進む程度の能力』

 導かれるようにして、それを口に出すと、君は心臓の中に何か熱いものが湧き出すのを感じた。

「ああ、霊力ね。間違いないわ」

 霊夢の言葉に、君はうなずき、自分の中に湧き上がる感覚にしたがって、ゆっくりと足を踏み出し前に進んだ。
 トントン、と軽快な音を立てて、君の体は『進んで』いく。
 そうして三歩ほど『進んだ』ところで、クルリと回って地に降りた。

「おめでとう。どうだった? はじめて空を飛んだ……歩いた気分は」

 悪くはなかったと、君はやる気なさげに拍手する霊夢にこたえた。

「でも残念だけど、あなたを元の世界に戻すことは出来そうにないわね」

 霊夢の言葉に、君は何故と問う。

「簡単に端折るけど、ここから元の世界に向かう時に通る扉のようなものに引っかかるのよ」

 君は納得できない気分ではあったが、霊夢はとにかく無理と言って譲らない。
 もっとも、陰陽道か何か、そういったオカルト的な仕組みが働いているのでは、専門家でない君はうなずくほかない。
 しかし、そうなると今度は自分の身の振り方が気になってくる。
 見知らぬ世界で、知り合いもつい先ほど出会った目の前の巫女だけで、衣食住のあてもないのだから。

「そうね、あなたのこれからのことだけど」

直下
1-6:人間が暮らす村があるから、そこに案内するわ
7-9:しばらくはこの神社で面倒を見るわ
0 :実は八雲って妖怪からあなたを連れてくるように言われてるのよね

「しばらくはこの神社で面倒を見るわ」

 霊夢の言葉に、君はホッと息を吐いた。
 とりあえずは見も知らぬ場所に放り出されることがなくなったらしい。

「ああ、でも家事くらいは手伝ってもらいたいんだけど、できる?

 君が男だという事もあっての問いかけだろうそれに、君は大丈夫といって頷いた。
 さすがにプロとは言わないが、最低限一人暮らしでやっていける程度の家事能力はあるつもりだ。

「そ。ならよかったわ。まあ、できなければ薪割りでもしてもらうつもりだったけど」

 君は、そっちの方が自信ないなと笑った。薪割りなんて、キャンプに行った時にしたくらいだからだ。

「それで、少し休んだら買い物に出かけましょ。男物の服、必要よね?」

 紅白の、なぜか腋が露出した巫女?服を見ながら、君ははい必要ですと素直に頷くことにした。
 ところで、財布にはどれくらいの金額が入っていただろうか?

直下:君の財布の中身
○00:00:00.yx
(y/3)万x千円

00なら10万入ってる。

 3万円。本格的に生活環境を整えるのは難しいが、当座はしのげるだろう。
 しかし、そもそもこの幻想郷で現代のお金が使えるのだろうか?

「心配しなくてもいいわ。人里に行けば両替してもらえるから」

 気になって霊夢に聞くとそう言われた。
 幻想郷の通貨は日本の古い貨幣のようだが、物価についてはマチマチであるようだ。
 少なくとも3万円が途方もない大金というわけではないらしい。

「行きましょ。速さは合わせて飛ぶけど、はぐれないようにね」

 妖怪に襲われちゃうわよ、と続く言葉に、君はブルリと身を震わせる。
 石段の上、小高い博麗神社の境内から見える風景は、うっそうと広がる森の木々だった。

/いったん休憩です。参加いただき、ありがとう御座いました。

戦闘、スペカの扱いに悩んでるのでとりあえず暫定かなー。
すみません、今日は再開なしでー。また後日。

19時くらいから再開します。

 君と霊夢は、森の上を片や優雅に、片や少しばかり暑苦しく飛んでいた。
 そもそも、生身で空を飛ぶなんて初めての君だが、能力の仕様なのか空中を走って移動している。
 そのためすいすいと空を行く霊夢と並べると、足の動きの分だけせわしなかった。

「止まって」

 その時、不意に霊夢から声をかけられ、君はその場でたたらを踏んだ。
 傍らの霊夢に視線を向けると、白い指先がスッと森の木立ちの合間を指し示した。

 それはまるで白い毛玉のようだった。
 たんぽぽの綿毛を球状に固めたような、そんな物体がふわりふわりと森の中から浮かんでくる。
 君は、あれは何だと霊夢に尋ねる。

「毛玉よ」

 そのまんまだった。

「でも、随分と大きいわね。普段の三倍くらいかしら」

 Big毛玉のようだ。

「予想は付いていると思うけど、あれが妖怪……妖怪? うん、妖怪の一種ではあるわ」

 霊夢は、普通のは子どもが石投げても倒せるけど、と続ける。
 しかし目の前に迫る大毛玉は、間の抜けた外見では有るが、さすがに子どもが倒せるとは思えなかった。


「……そうだ。ねえ、あなたアレと戦ってみない?」

 何だって?
 霊夢の言葉に、君は思わずそう聞き返していた。

「これから先、妖怪と戦う機会がないとは限らないし、今の内に初陣は済ませておいたほうがいいと思うのよ」

 勘だけどね、と軽い調子で付け加える霊夢。
 君は、目の前でぷかぷかと浮いている大毛玉を睨みすえて悩む。
 自慢じゃないが、妖怪退治なんて初めてだ。

「適当に殴る蹴るでも、それこそ石を投げてもいいわよ。もちろん、さっき私がしたように弾幕を撃ってもいいけどね」

 曰く、霊力があるから案外とどうにかなるんじゃない? とのこと。
 霊夢の無茶な提案に、君はいや無理だからと返事する。かと言って、石でも探しに森に降りるのは遠慮したい。となると……。
 ため息。
 君は、腕をぐるぐると回すと、迫り来る大毛玉に向けて一歩踏み出した。

「あ、素手でやるんだ。やっぱり男の人だからかしら」

 いいえ、消去法です。とは言わず、君は敵に向けて踏み込んだ。

―チュートリアル! 遭遇、大毛玉―

>戦闘コンマの解説
A:↓1/我の戦闘値
B:↓2/彼の戦闘値
※0は10として扱う

A-B±スキルによる修正値=戦闘結果
○戦闘結果の計が±10に達した時、決着となる。


スキルの修正値には、彼我の能力強度の差が適用されます。
今回の場合

君  :強度5
大毛玉:強度3

なので、常時+2の修正を得ます。

さらに前に進む程度の能力によって、連続で優勢が続くたびに修正値が付加されます。
つまり2連続で3ターン目に+1、3連続だと4ターン目には+2の修正が加算されます。
大毛玉は特別な能力を持ちませんが、今後は特殊な能力を持つ相手と戦うことになるかもしれません。

なお、戦闘システムは暫定なので、変更されることがあります。

ターン1『戦況0』

 大毛玉は相変わらず低速でこちらに向かって進んでくる。
 霊夢は後ろに控えて危なくなったら助けてくれると言うが……。
 向かってくる相手が見た目どう見ても生物に見えないため、気負いわずすむのは幸いだ。

 君は、まず一当てするべく、大毛玉の上空を取るように高度を上げた。

スキル修正
強度差+2

 君 の戦闘値:↓1
大毛玉の戦闘値:↓2

4-5+2=1

ターン2『戦況+1』

 君は上空から降下し、大毛玉に対して蹴りを見舞おうと駆け上がる。
 相変わらず相手の反応は鈍く、これは行けるだろうと確信した。
 その時。
 大毛玉は何の前兆もなく、黒とも紫ともつかぬ毒々しい弾丸を射ち放ってきた。
 君は、大慌てでその弾を回避するものの、そのせいで勢いは殺され攻撃はつま先がかすった程度。

「油断しすぎよ。相手をよく見て、細かく動きなさい」

 後ろから霊夢の声が飛ぶ。
 君は、少しばかりの悔しさをバネに、再び大毛玉に対峙した。

スキル修正
強度差+2

 君 の戦闘値:↓1
大毛玉の戦闘値:↓2


6-1+2=7

ターン3『戦況+8』

 一度仕切りなおして見ると、先ほど大慌てしたのが恥ずかしくなるほど、相手の攻撃は単調だった。
 君は、ポン、ポン、大毛玉から断続的に発射される弾を回避していく。
 その合間を縫っての一蹴。
 大毛玉は、勢いついた君の攻撃を受けて吹き飛んで行く。

 君は、その場で思い切り空を蹴ると、弾丸のように空中を滑走した。
 何となくできるのではないかという感覚にしたがってみたが、どうやら足を動かさなくても勢いが付けば飛べるらしい。
 速さが乗る分だけ少しばかり小回りが利かないのが難点だろうか。
 最も今は関係ない。

 君は、体勢を立て直そうとしていた大毛玉に追撃を叩き込む。


スキル修正
強度差+2
『前に進む程度の能力』+1


 君 の戦闘値:↓1
大毛玉の戦闘値:↓2

3-6+3=0

ターン4『戦況+8』

 と、調子に乗ったのが裏目に出たのだろうか。
 突撃した君の目の前に迫る黒い弾。
 君は、叫び声を上げながら方向転換をして回避を試みるも、肩のあたりを掠めてしまう。

 先ほどまでの勢いも殺されてしまった。また仕切りなおしだ。


スキル修正
強度差+2

 君 の戦闘値:↓1
大毛玉の戦闘値:↓2

 大毛玉が弾を撃ち、君がそれを回避する。
 空中での移動にも慣れ、相手の動きの鈍さもあいまって戦況は圧倒的に優勢だった。
 さすがにもう油断はなく、君は的確に機動して優位な位置を取っていく。

 大毛玉の方もこれまでの攻撃で消耗したのか、心なしか動きが鈍い。
 君がその間隙を縫って蹴りを叩き込むと、大毛玉は何か粒子のようなものを撒き散らしながら吹き飛んでいく。
 そこで君は、ふと先ほどの霊夢の言葉を思い出し心臓を巡る熱い塊……霊力を手の平に集めるイメージをした。
 すると、ぼんやりとした光が球形に固まって現れる。
 どうしよう、本当に出来た。
 君は、自分の知っている常識とは何だったのかと考える。
 ……空とんで妖怪と戦っている時点でいまさらだった。

 ぽん。ピチューン

 軽い音を立てて君の手を離れた光の弾は、ヘロヘロと浮かぶ大毛玉に当たってはじけた。
 果たしてどれほどの威力があったかは不明だが、とりあえずは倒せたようだ。

8-3+2=7

ターン5『戦況+10 OVER!』勝利!

「おつかれさま。はじめてにしては上出来じゃないかしら?」

 霊夢からそんな評価を貰った君は、ありがとうと返事して、進路を人里へと戻すのだった。


/初陣終了。戦況によって修正つけたほうがよかったかな・・・。
/ご飯食べてきます。休憩ー。

/再開

 大毛玉を退治した後しばらく飛び続けた君と霊夢は、森を超え人里へとたどり着いた。
 田畑に囲まれたその集落は君の感覚で言えば小さいものにも思えたが、この幻想郷では唯一の町らしい。
 道中、人里について簡単な説明を聞きながら、君は霊夢に連れられてとある建物へと案内された。

「寺子屋よ。文字とか、計算を教えるところね」

 霊夢の言葉になるほどとうなずいて、君は促されるままに寺子屋の敷地に足を踏み入れた。
 教室だろう沢山の卓が置かれた無人の建物を横切って、奥まった場所にある小さめの家屋にたどり着く。
 霊夢は扉の前に立つと、木で出来たそれを大きく音を立てるように二度三度と叩いた。

「どなたかな? おや、博麗のと……ああ、君は外から来た人か」
「話が早くて助かるわ。私は倉庫で古着を見繕ってくるから、あなたは適当に時間を潰しててちょうだい」

 そう言い残すと、霊夢は出迎えに出てきた女性を残して奥の部屋へと歩いていってしまう。

「まったく、相変わらずと言うべきか。君、とりあえず入るといい。お茶くらいしか出せないが」

 苦笑するような様子で霊夢を見送った女性に促され、君は彼女の家におじゃますることになった。

「まずは自己紹介をしようか。私は上白沢慧音、表の寺子屋で教師をしている者だ」

 よろしく頼むと続けた慧音に、君もまた自分の名を名乗り挨拶を返した。

「さて、それじゃあ霊夢を待つ間に幻想郷と人里のことについて説明しようか。霊夢から聞いたのは概要くらいだろう?」

 君は、慧音の言葉を肯定して、ありがたく説明を受けることにした。
 幻想郷。
 君が暮らしていた世界とは異なる場所。妖怪や神、魔法使いが、今もまだ人間とともに暮らす世界。

「それゆえに『外の世界』で忘れ去られたモノや、君のように力をもつモノが引き寄せられることがある」

 幻想郷は全てを受け入れる。

 知人の言葉だがね、と慧音は言った。

「何か質問は有るかな? 私に分かる限り答えよう」

↓3くらいまで、慧音に質問

他に外の世界から来た人や物はいるのか

質の悪い妖怪に遭った時どうすればいいのか

その知人とはどんな人か

>>54
「物についてなら、ガラクタのようなものがそれなりに流れ着く。大体は壊れていて使えないようだけどね」

 君の質問に答えた慧音は、ふむと考え込むようなそぶりをしてから口を開く。

「そうだなその辺に興味があるなら、森のはずれに香霖堂と言う古道具屋があるから行ってみるといい」

 慧音は、手元に置いてあった半紙に筆でさらりと簡単な地図を書き付けると君に手渡した。
 バツ印の付けられた場所が、その香霖堂のようだ。

「それと人についてだったな。妖怪に食べられずに人里なりに着けば、大体は外の世界に帰っているよ」

 何らかの理由で帰れない、あるいは帰らない人もいるが、ここ何十年かは聞いたことがない、と慧音は続けた。


>>55
「たちの悪い、危険な妖怪だな。君はどうやら戦えるようだから、それほど心配は要らないだろうが……」

 慧音はそう言いながら文箱に手を伸ばすと、何かを取り出した。紙でできた、札、というよりはトランプのカードのようだ。

「手に負えない相手が居て、それが獣のように話の通じない相手なら素直に逃げるといい」

 そういった相手は、君くらいの力があれば大概頭が悪いから逃げようと思えば逃げられるようだ。

「それで、もしも話が通じる相手で手に負えないと思ったなら、『スペルカードルール』で決闘を申し込むんだ」

 慧音は、取り出したカードを君に見せるように卓の上に置いた。

「人間でも力の強い妖怪に対抗できるように考えられたルールでね」

 慧音の説明によると、回避不能であるとか即死するような理不尽な攻撃を禁止するとか、力の差を可能な限り埋めるルールのようだ。
 しかし、決闘を申し込んだとして、果たして相手が受けてくれる保障はあるのだろうか?
 妖怪の方が不利になるならなおさらだ。

「矜持で生きているようなものが妖怪だからね、『格下』であるはずの人間との決闘を、まさか自分が不利だと断れなどしないさ」

>スペルカードルール
戦闘ルールは、直接戦闘とスペルカードルールが存在する。通常は、後者の比率が高い。
○スペルカードルールで戦闘するとき、スキルによる修正は最大で±3までとなる。
○スペルカードルールで戦闘するとき、5ラウンド目終了時点で有利なほうが勝利となる。もちろん最終結果が10に達しても決着する。
○スペルカードルールで敗北しても、通常は生死判定を行わない。(弾幕ごっこの勝敗に生死を賭けることを否定するものではない)

スペカはちょっと保留です。しばらくは演出程度で。

>>56
「ああ、八雲という妖怪でな。なんと言うか、こう、うさんくさい」

 バッサリだった。
 ここまでの会話で慧音を生真面目な人物だと思っていた君は、他者への悪口とも思える評価に思わず問い返していた。

「一度、彼女と話してみれば君も分かると思うが、韜晦して真実をくらます、だから信頼を抱きにくい」

 八雲と言う妖怪は、金髪で美しい女の妖怪、スキマと呼ばれる空間の裂け目を使って移動するらしい。

「そうそう出会う相手ではないだろうけれど、出会ったなら用心はしておくといい。それでどうにかなるとは限らないけれど」

 君は、とりあえず金髪に出会ったら用心しようと心に決めた。
 ……それにしても、この世界に来てから美人としかあっていない気がする。毛玉以外だが。


「こんな所か。君の役に立てたならいいが……霊夢の方も終わったようだな」

 慧音からひとしきりの質問への返答と人里についての説明を受けた君は、足音が近づいてくるのに気付いた。

「こっちは終わったわ」
「ああ、お疲れ様。一服していくといい」

 風呂敷包みを持って現れた霊夢が君の隣に座ると、慧音はお茶を淹れて差し出した。

「それで、彼はどこに住むんだ? 長屋くらいでよければ、私のほうでも用意できるが」
「しばらくは神社の方で暮らしてもらうつもりよ」
「む」

 霊夢から君の身の振り方を聞いた慧音は、何度か君と霊夢の顔を見返す。

「霊夢、一応はお前も年頃の女の子だろう。その、殿方と一つ屋根の下と言うのはどうなんだ?」
「別に気にしないわよ。悪人でもなさそうだし。……それと、一応ってなによ」

 慧音の言葉に、霊夢はジト目で睨んですませたが、君はもう少し難しく考えていた。
 たしかに年頃の少女が男と二人暮らしと言うのはどうなのだろう?
 もちろん、君にしてみれば霊夢に色々と助けてもらえるだろう神社での生活に否はないのだが。

1:やはり博麗神社に世話になる
2:慧音に家を用意してもらう

↓3


「元からそのつもりだったし、私は構わないわよ。男手があると助かるのもあるから」
「霊夢がそう判断するなら、私から言うことはないな」

 君がこのまま博麗神社の厄介になりたい旨を伝えると、二人はそう言ってうなずいてくれた。
 話が一段落した所で、霊夢は残っていたお茶を飲み終えて立ち上がる。

「それじゃ、次は雑貨屋に行きましょ。両替と、服以外に必要なものがあれば買わないといけないわ」
「人里のことで何かあれば、相談に来るといい。ではまた」

 慧音の見送りを受けて、君は自分の衣服が詰まった風呂敷を下げて寺子屋を後にした。
 霊夢とともに人里の通りを歩いていく。
 無言で居るのも何だ、霊夢と何か話そうか。

↓3までからチョイス 霊夢との会話

 そう言えば慧音はどんな関係なのだろうか? 気になった君は、傍らを歩く霊夢に聞いて見ることにした。

「慧音? そうね、彼女は人里の相談役みたいな立場だから、私と話す機会も多いわね」

 妖怪退治や、人里で発生する心霊騒ぎの解決など、巫女の仕事として関わることが多いと霊夢は言う。
 君は、ついでに他の知り合いについても聞いて見ることにした。

「知り合いね。人里だと、阿求かしら」

 霊夢によると、稗田阿求なる人物は幻想郷についての書物を編纂する学者らしい。

「体が弱いから屋敷からはあまり出てこないけどね。会いたかったら、慧音に言えば会えるんじゃないかしら?」

 この世界に来たばかりの身としては、幻想郷縁起というらしい本の内容も気になるところだ。
 君は、機会があればお邪魔しようと考え、霊夢に礼を言った。
 それからふと思い出して、世話になることについても礼をいう。これからよろしく頼むとも。

「いいわよ、別に。その分だけ家事も手伝ってもらうから」

 相変わらずそっけない返事だが、歓迎されていないと言うわけでもないようだった。

「それじゃあ、買いたいものがあったらどうぞ」

 雑貨屋についた君たちはまず最初に両替を済ませると、幾つかの雑貨を購入した。
 3万円あった財布の中身は年代ものの3円札に置き換わっており、なにやら随分と減ってしまった気がした。

 雑貨屋には食品類から小物、装身具まで様々な物が並べられている。
 何か購入するものはあるだろうか?

所持金3円0銭

↓3まで、雑貨類で何か見つけた?

石斧

年代物っぽい皿(善良な付喪神)

御守り

>>70
 なぜか石斧があった。ごく普通に金属製の斧とか、ナタがある中に、悠然とたたずむ石器時代の勇者の武器が。
 値札は……付いていない。店主に聞くと、子どもの悪戯だったようで、拳骨とともに片付けられた。

「言っておくけど、斧くらいは神社に有るからね」


>>72
 見つけた御守りを手にしてみると、不思議な感覚を覚えた。どうやら何かの効果があるようだが。

「魔除けの御守りよ。持ってると妖怪に出会いにくくなるわ」

 と、霊夢が説明してくれた。
 君は感心して、やっぱり巫女だから? と聞く。

「それ、作ったの私だし」

 ……。なるほど。

 値段は50銭だ。(100銭で1円)
 理性を持たない雑魚妖怪に出会う判定を行う時、出会いにくくなる。



>>71
 最後に目に付いたのは皿だった。
 どうやら古道具として売られたもののようで、随分と年代物のように見える。
 だが、君は何ともいえない違和感をその皿から感じた。見た目は、簡素な絵が描かれたただの皿なのだが。

「ああ、憑いてるわね」

 傍らにいた霊夢が、そう言ってひょいと皿を取り上げると、何と皿の絵柄が霊夢の手から逃げるように反対側に移動した。

「九十九神ね」

 大切にされたり、粗末にされた道具が、百年たって妖怪になることがある。

「まあ、害はなさそうだから、買うならどうぞ」

 君が手渡された皿を覗き込んで見ると、霊夢の時と同じように絵柄が移動する。
 もっとも、霊夢との実力差なのかどうなのか、おっかなびっくり元の位置に戻ろうとしているようにも見える。
 君がとりあえず最初に置かれていた場所に戻してあげると、皿の絵柄は安心したように戻り動かなくなった。

 値段は、1円。かなり高い。

↓2 皿か御守りを購入する?


 君が皿を手に取ると、九十九神は再び逃げ出そうとして、踏みとどまった。

「わざわざ憑いてるのを買うなんて、物好きね」

 会計を済ませて皿を包んでもらうと、霊夢はどこかあきれたような口調でそう言った。
 所持金2円0銭

「さあ、そろそろ帰りましょ。あなたの部屋も用意しないといけないから」

 雑貨屋を出た君は、霊夢の言葉にうなずいて神社に向かった。
 人里に来た時と同じように襲われるかと心配もしたが、何事もなく博麗神社の鳥居が見えてくる。
 そもそも、博麗の巫女に襲い掛かるような命知らずはそうそういないと、君が知るのは後のことだ。

「到着、と」

 飛行することで石段をショートカットして、二人揃って鳥居前に着地する。
 表から回り込んで、霊夢の家、君の居候先へと歩を進めた。

「ああ、忘れてた」

 不意に、先導していた霊夢が立ち止まって、君のほうを振り返る。

「幻想郷へようこそ」


1日目/了

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。

汎用スキル
家事1
工作1
強運1


所持金:2円0銭



人間関係
○霊夢:居候/家主
○慧音:知人/知人

と、こんな感じで、今日はここまでです。2日目からは自由行動開始です。
安価も増えます。多分。

投下速度、遅いですね。申し訳ない。文章も短いしなorz

ご参加ありがとうございました。

/突発再開

―二日目/早朝― 博麗神社・客間

 一夜明けて、君は霊夢に貸してもらった客間の布団の中で目を覚ました。
 手早く寝具を片付けて外を見ると、まだ太陽の高さも低い。慣れない環境だったからか、早起きしてしまったようだ。
 二度寝する手もあったが、昨夜に霊夢から家事仕事をするように言われている。
 せっかく早めに起きたのだし、済ませてしまうのもいいだろう。

 たしか、頼まれていたのは……

○00:00:00.yx
直下:コンマ判定
y =偶数:朝食 奇数:境内の掃除
x =結果 家事+1

料理/8+1(とても美味しい)

 綺麗に作られ一口サイズに食べやすくきられた卵焼きと小皿に盛られた香の物。
 よく出汁が利いた油揚げの味噌汁。
 そして一粒一粒が輝くようなご飯。

 簡素ながら一目見てその匂いを感じれば、ああ、美味そうだと唾液があふれる朝食がそこにあった。

「おはよう……あら、美味しそう」

 起きてきた霊夢も、完璧に仕立てられた朝食風景に思わずそんな言葉をこぼした。

「それじゃ、いただきます」

 完成した朝食を二人で居間に運び、合掌していただく。
 君はまず、漬物をおかずにしてご飯を一口。うん、慣れない竃炊きだったがいい塩梅だ。
 漬物の方は神社に置かれていた甕から出したが、こちらもシソの香りと塩気がちょうどよく美味しい。
 霊夢が漬けたのだろうか?

「……」

 君が視線を向けた先では、巫女さんがおひつから二杯目のご飯を盛り付けていた。
 会話少なに食事は進む。
 結局、多めにこしらえていたはずの朝食は、飯粒一つ残らなかった。

「美味しかったわ。ごちそうさま」

 そう言った霊夢の表情は心なしか満足げに見えて、君は心中でこっそりガッツポーズをした。

 朝食の後片付けを済ませた君は、さて、これからどうしようかと考える。
 霊夢は食事を終えると神社の掃除のために外に出たので、探せば境内のどこかにはいるだろう。
 あるいは人里に行って、慧音や稗田なる学者に話を聞くのもいいかもしれない。
 君は幻想郷については、多くを知らないのだから。
 そうそう、慧音に教えてもらった香霖堂と言う店も気になる。貰った地図があれば、問題なくいけるだろう。

 君は……

1:霊夢を手伝うことにした
2:人里に出かけることにした
3:香霖堂へ行って見ることにした
↓3



 君は、鳥居の前で掃き掃除をしていた霊夢に人里に出かけてくる旨を伝えた。

「そう。あなたなら危険は少ないと思うけど、暗くなる前には帰ってきなさい」

 相変わらずのそっけなさだが、それでも霊夢なりに心配してくれているようだ。
 君は霊夢に一言礼を言って、人里へ向かって飛んだ。

 前回のように妖怪に襲われる事もなく、人里が見えてくる。
 周囲に広がる田畑には、農作業をする人の姿が多く見て取れた。

 さて

1:寺子屋に行って見よう
2:少し町をぶらついて見よう
↓2



 君は、とりあえず人里の中を見て回ることにした。
 昨日訪れた雑貨屋と、慧音の寺子屋、それとやや奥まった場所には大きな屋敷が見える。
 それと空を飛んでいる時に遠目に見えたのは、寺だろうか?

 時間帯はまだ朝という事もあって、人通りは多くない。
 そんな中を当てもなく歩いていた君は、不意に背後から声をかけられた。

誰に会った
↓2

あきゅん

「すみません、少しよろしいでしょうか?」

 声をかけられた君が振り返ると、そこにいたのは花飾りをつけた少女……と言うにも少しばかり幼い女の子だった。
 君がうなずくと、女の子は安心したように笑顔になる。

「よかった。ああ、申し送れました。私は稗田阿求。幻想郷縁起と言う本を編纂する、学者のようなものです」

 ぺこりとお辞儀をした女の子の挨拶を聞いて、君は驚き瞠目する。
 稗田といえば、慧音から聞いていた名前だ。
 君は、学者と言うからもう少し年が行った人間を想像していたのだが、阿求の姿はその予想とは大きく食い違う。

「初対面の方には、よく驚かれます」

 君の様子を見て、そう言って苦笑する阿求。君は、申し訳ないと謝ってから自分も名を名乗った。

「慧音さんからお話は聞いています。博麗神社の方でお世話になっているとか」

 君は阿求の言葉を肯定すると、自分に何か用があるのかと問い返した。

「はい。実は幻想郷縁起にあなたの事を記すため、お話をうかがいたいと思いまして」

 阿求によると、君は久々の外来人(幻想郷の『外』から来た人を差すらしい)で、しかも特別な力を持つ人間だと言う。

「これは是非とも幻想郷縁起に載せておきたいと考えていたら、空を飛んでくるあなたが遠目に見えたんです」

 それで慌てて、奥に見えている大きな屋敷から出かけてきたらしい。

「あの、あなたのお話、聞かせてもらえますか?」

 かわいらしく首を傾げる年端も行かぬ女の子の頼みを断るなんてこと、君にはできなかった。

稗田邸

 阿求に導かれるまま稗田屋敷に招かれた君は、お茶と茶菓子を供され阿求と向かい合っていた。

「なるほど、それではその『声』を聞いて、気がついたら幻想郷にですか」

 君が話した内容を、阿求は手元の紙にサラサラと書き付けていく。
 走り書き程度だろうそれを覗き込むと、かなりの達筆である。

「……こんなところですね。今日はありがとうございました」

 ひとしきり書き終わったのか、手を止めた阿求は君にペコリと頭を下げる。
 このままお暇してもいいのだが、せっかくだから博学の少女に何か聞いておいてもいいだろう。

↓3までで質問をチョイス

/ゴメンナサイ、おなかいたいので、ちょっと休憩

ここにはどんな生物がいるのか

危険な地域や場所を聞く

お金を稼ぐ手段がないか

>>102
「妖怪に神様、月の人間に……あとは、そう妖精ですね」

 阿求曰く、妖精は悪戯好きで気まぐれ、他者をからかうことに全存在賭けているとか。
 その割には非力で、下手をしたら人間の子どもでも勝てるとか。
 でも、退治しても退治しても自然の結晶のようなものだから延々と沸いて出るとか。
 そんな内容を聞かせられた君は、阿求は妖精に何か嫌な思い出でもあるんだろうかと首を傾げた。

>>103
「こほん。危険地帯ですね。ええ、代表的なところでしたらお教えできます」

 阿求は、幻想郷の地図らしい紙を出すと、君に示しながら解説をしてくれた。
 天狗の住処である『妖怪の山』。ただし守矢神社の参道を除く。
 霧の湖の中央にある吸血鬼の館『紅魔館』。
 人里の北にある『魔法の森』と、西にある『迷いの竹林』。妖怪もそうだが、入り込んで帰ってこれなくなる危険がある。

「そして、これは別格ですが……西に太陽の畑と言う一年中ひまわりが咲く丘があります」

 近づかぬが吉。近づくにしても遠目に眺めよ、そして何よりも―――花、手折るべからず。

「普通に暮らしていて、近づいて危険な場所はこのくらいですね」


>>104
「うーん、そうですね。お仕事でしたら、私よりも慧音さんに聞いたほうがいいかもしれません」

 君の質問に、阿求は少しだけ考えてからそう答えた。

「文章を書いたり推敲したりの心得があれば、私の手伝いをしてもらってもよかったんですけど、すみません」

/事務スキルが足りない!


「それでは、お話ありがとうございました」

 一連のやり取りを終えて、君は阿求に見送られ稗田邸を後にする。
 太陽はちょうど中央に差し掛かったころだろうか。そろそろ昼時で、町の中も活気づいている。
 このまま人里で過ごしてもいいし、別の場所を訪れて見てもいいかもしれない。
 日が沈む前には神社に戻らないといけないが。

君は……
↓2 行き先安価


○阿求:知人/知人 獲得

申し訳ありません。
なんか急に回線が不調になってしまいました。

今日はここまでとさせて頂きたいと思います。

昼。
博麗神社で境内の掃除を終えた霊夢は、いつもと変わらないゆったりとした時間を過ごしていた。
昨日居候することになった彼は、人里に出掛けていない。本当に普段通りの時間。

「あら?」

そろそろ昼食にしようかと台所に向かった霊夢は、ふと居間のちゃぶ台の上にお櫃が残されていることに気付いた。
開けてみると、形のいいおむすびが三つ。さらによく見ると書き置きらしいものが残されている。

お弁当に作りました。よければどうぞ。

彼のものだろう文字に、霊夢は何とも言えない表情になりながらも、おむすびに手をのばす。
塩味が米とよく馴染んだおむすびは、具にした漬物の香りとあいまって、単純な料理のくせにやたらと美味しく感じる。

「美味しいわね。やっぱり」

本人は謙遜していたが、最低限どころかかなり料理上手なんじゃないだろうか?
二つ目に手を延ばしてみると、具は出汁に使った昆布を醤油で煮たもののようだ。

……やっぱり美味しかった。

「むう。美味しい、美味しいんだけど、なんか釈然としないわ」

具体的には何かに負けた気がした霊夢は、夕飯は自分が作ろうと決め、人知れず気合いを入れるのだった。


○君の家事スキルがこっそり2になった。

/お詫び短編。携帯からなので、変に投稿されてたらすみません。

/再開し申す

けーね

「やあ、君か。いらっしゃい、散らかっていてすまないな」

 君が寺子屋を訪ねると、慧音はそう言って出迎えてくれた。
 案内された教室は、ところどころに勉強のあとが残るものの子どもたちの姿は見えない。

「そろそろ収穫の時期だからね、どうしても家の手伝いで通ってこれない子が多いんだよ」

 君の表情を見て、慧音は寺子屋の閑散とした様子に説明をつける。
 農業用機械なんてものがない幻想郷では、子どもでも立派な労働力であるらしい。

「ところで、何か用があって来たのだろう? 言って見てくれ、出来る限りは力になろう」

 君は、慧音に何か仕事はないだろうかと聞いた。

「仕事か。日雇いでよければ、寺子屋前の掲示板に張り紙が出されているはずだ。後は……」

 慧音は、君の顔を見ながらわずかに考えるそぶりをすると、教卓に向かいその中から何かを取り出してきた。

「ここで、宿題や試験の採点をしてもらってもいいと思ってな」

 それほど高い給金は出せないらしい。
 とは言え、まず君がこの仕事をこなせるかを見たいと提案された。


直下:宿題の採点・結果/事務0

1:今後のご活躍をお祈りさせていただきます。

「……うん」

 君の前には、何ともいえない有様になった半紙が散らばっていた。
 仕事に入る前に、なれない筆書きに挑戦した結果が、この有様である。

「そのすまないが、これではちょっとな」

 残念ながら、君には寺子屋での仕事は難しいようだ。
 むしろ、こと字を書くと言う点においては寺子屋で子どもに混じって教えてもらいたいくらいだ。

「できれば、私からも仕事を紹介してやりたい所だったんだが……」

 慧音によると、人手を必要としている仕事となると薬師くらいらしくどうしても難しいようだ。

「他の知り合いとなると、自給自足しているか堅気の仕事ではないからな」

 もう一度、すまないと本当に申し訳なさそうにする慧音に、君は気にしないでくださいと手を振って答えた。
 さて、そんなわけで少しばかり時間が余ってしまった。せっかくだから、慧音と何か話そうか?

↓2 慧音と何を話しますか?

工作と家事は得意だから何かあったら教えてくれ

>>119
「なるほど、君は家事が得意なのか。……霊夢は不精なところがあるから、ありがたがるかもしれないな」

 他の特技も告げると、慧音は工作が大工仕事なんかに役立つんじゃないか? と教えてくれた。
 何か大きな仕事があるようなら、教えてくれると言う。

「そうそう、せっかくだから昼食を食べていかないかな? 素麺を煮ようと思ってたんだ。
 君はありがたくご相伴にあずかることにした。

 ……。

 慧音と食事をして、そのお礼にちょっとした雑用を手伝った君は、寺子屋を離れた。
 そろそろ太陽も傾き始めている。どこかを回るにしても、後1ヶ所だろう。

どこに行く?
↓2

大工仕事のあてを探す

>>122
 君は慧音に教えられた掲示板に向かって見ることにした。
 簡素な造りの板には、仕事の内容が書かれた紙が張られていたが枚数は多くない。

『献血……募集……三食おやつ付き……終身雇用』

 何か不吉な予感を感じる古びた紙がヒラヒラしていたが、君は見なかったことにする。
 どちらにしても期限が切れているようだが。
 自分にも出来そうな仕事を探して見ると、雨漏りの応急修理の張り紙があった。
 依頼人は……。

1-5:里の人らしい
6-0:命蓮寺?

4:一般人

 どうやら里の人らしい。名前はゲンさん。
 ……何か自分でやった方が早く済みそうなのは気のせいだろうか。
 ゲンさんの家を訪ねて見ると、すぐに大工道具を渡された。

 君は、仕事を済ませるべく能力を使って屋根に飛び上がる。
 梯子要らずで落ちる心配もない。
 高所作業に飛行能力はありがたかった。

直下:雨漏りの修理結果/工作+1

3:失敗
 屋根に上って見ると、板屋根は思った以上に痛んでいた。はがして見ると半ば腐っていて、どうにも手に負えない。
 君が自分では手に負えないことを告げると、ゲンさんははやめに大工に頼むから気にするなと笑ってくれた。
 日も傾いてきたので、君は再度ゲンさんに謝ると博麗神社に帰るため人里を離れた。

直下:道中表
1-2:エンカウント!
3-8:無事に帰りつけた
9-0:おや、あれは……?

9
 神社への道を飛んでいると、後ろから何かが猛スピードで飛んできて君と併走し始めた。

「おお、人が飛んでる」

 いったい何者かと横を向いて見ると、蜂蜜色の髪をした白黒の少女が箒にまたがって飛んでいた。
 君が、そっちだって飛んでいるじゃないかと返事をすると、少女は不敵に笑った。

「そりゃあ、魔法使いは箒に乗って飛ぶものだろ?」

 まあ確かに、彼女の服、というか帽子は魔法使いのとんがり帽子といった印象ではある。

「そう、人呼んで幻想郷の大魔法使い、霧雨魔理沙とは私のことよ!」

 君は、へえ、すごいなあと話半分に感心して、自分も名前を名乗るべく口を開こうとする。

「おっと、皆まで言わなくてもいいぜ。博麗神社の居候の話は、こっちの筋じゃ有名だからな」

 だが、名前を言った所で魔理沙の言葉に遮られる。なるほど、自分の話はそれなりに広がっているらしい。
 しかし、その筋って何なのだろう?

「で、だ。あんた、今から神社に帰るんだよな?」

 隠すことでもないので、君は魔理沙の質問にうなずいた。
 すると、魔理沙は口角を上げて君に視線を送る。

「よし、それじゃあ競争だ。負けたほうは、今晩のおかずを一品差し出すこと」

 答えは聞いていない! そう言い残すと、魔理沙は箒を加速させ君を追い抜いて行ってしまう。
 ……何がなんだか分からないが、負けるとおかずが減るらしい。
 君は、すさまじい速度で飛んでいく箒と白黒の後姿を追って、飛行速度を一気に上げた。

直下 :君の速度  /前に進む程度の能力+1
その下:魔理沙の速度/フライング+1

君  :9
魔理沙:3

 距離の差は歴然、速度もまたスタートが遅れたために君に分が悪い。
 しかし、こと前に進むことに関して君の能力はそれに特化していた。

「嘘ぉっ!?」

 何となく、できるかなと力を込めて見れば、左右の景色がすさまじい勢いで流れていく。
 追い越した魔理沙の、愕然というような声が遠ざかっていった。
 ランナーズハイ、とは少し違うだろうが、こうして飛んでいるのが楽しいと感じる。何時までも飛び続けたいと。
 しかし、それも終わりが来る。
 遠目に赤い鳥居が見え、さらにその奥からは白い炊煙がたなびいていた。

「はぁ、はぁ、いくらなんでも速すぎるぜ」

 追いついてきた魔理沙は、全力を出してきたのか息を切らしていた。
 君は、これでおかずが一品増えるかな、と笑ってみせる。

「むむ、武士の情けとか」

 高楊枝で。
 君の返答に、魔理沙はガクリと肩を落とした。

「へえ、それで妙にへとへとだったのね」
「まったく、あんなに飛ぶのが速いなんて聞いてないぜ」

 博麗神社に帰ってきた君は、魔理沙と夕食を作って待っていた霊夢を交えて食卓を囲んでいた。
 突然の来訪だったらしい魔理沙の顔を見た霊夢は若干呆れ顔だったが、それでも手早く食事を一人分追加している。
 どうやら、時々おなじようなことがあるらしい。

「ところで霊夢、なんだか今日の食事は微妙に気合入ってない?」
「そう? そんなことないと思うけど」

 言われて見れば、君も食卓に並んだメニューは少しばかり豪勢かなと感じる。

「ま、食事が豪華で困ることなんて一つもないんだから、私は問題ないけどな」

 そう言って箸をつけようと魔理沙が手を伸ばしたところで、ひょいと皿が一つ取り上げられる。

「おいおい、霊夢。私は犬じゃないんだからお預けされるいわれはないんだぜ?」
「あら、おかず一品じゃなかったかしら?」

 ぐぬぬと霊夢を見つめていた魔理沙は、ひょいと君のほうへ視線を向ける。
 女の子から向けられたすがるような視線に、君は思わずたじろいでしまいそうな気持ちになる。
 が、そこは勝負の結果。
 遠慮なくいただくことにした。

「あー!?」

 悲痛な叫び。

「やれやれね」

 そんな霊夢の声が、妙に君の耳に残った。

○魔理沙:知人/知人
を獲得。

さらに直下、魔理沙との関係。成功以上で友人。
競争で勝った+2
おかず…… -1

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。

汎用スキル
家事2
工作1
強運1


所持金:2円0銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)



人間関係
○霊夢 :居候/家主
○慧音 :知人/知人
○阿求 :知人/知人
○魔理沙:知人/知人

二日目・終了

/と、言ったところで今日はお開きです。参加していただいた方、ありがとうございます。

すみません、私用のため今日は更新なしです。

/再開。でもちょっと反応遅くなると思います。

―三日目・朝―

 朝日に照らされる神社の客間で、君は幻想郷に来て三日目の朝を迎えていた。
 寝具を片付けてから台所に向かうと、どうやら誰かが台所に立っているらしくカタカタと音がしている。
 昨日よりはゆっくり寝ることができたので、霊夢が先に起きて朝食の準備を始めているのだろうか?
 あるいは、結局泊まっていった魔理沙か。
 さすがに見知らぬ誰かが、ということはないと思うのだが。

 君は、一応とばかりに戸を叩いて台所に入った。

そこに居たのは……
1-6:霊夢
7-9:魔理沙
0 :角が生えた女の子……?

れーむ

「あら、おはよう」

 君が台所の戸を開けると、そこに居たのはやはり霊夢だった。
 どうやら朝食の用意をはじめたばかりのようで、かまどの火も起こしていない。
 君は、それを見て手伝おうかと問いかける。

「ん、それじゃあお願いするわ。分担は、適当でいいわね」

 お互い、それなりに家事に慣れているためか特に問題なく朝食が出来上がっていく。

「……」

 ふと、君は霊夢が自分の手元を見ていることに気がついた。
 君は、どうかした? と霊夢に問う。

直下:コンマ5以上で関係が友人に上昇

○霊夢:居候(友人)/家主(友人)を入手

「料理、上手いわよね。やっぱり」

 君が問いかけると、霊夢の口からはそんな言葉が漏れた。
 たしかに人に食べさせられるくらいの自信はあるつもりだが、あらためて言われるほどだろうか?

「ええ、昨日の朝とかお弁当とか美味しかったもの」

 君は、それならよかったと笑う。

「だから、これからも期待してるわよ?」

 霊夢はそう言って、小さく笑う。
 それは君が幻想郷を訪れてから初めて見る、確かな彼女の笑顔だった。

「ふぁ~、おはよ、れーむ。うー、味噌汁のいい匂いがする……」

 その時、不意に戸が開いて半分寝ぼけた魔理沙が寝巻きのまま顔を出した。

「魔理沙、あんた、せめて身だしなみくらい整えてから来なさいよ」
「別に霊夢に見られて減るものでも……あ」

 そこでようやくその場にもう一人いることに気がついたのか、魔理沙は君のほうを向いて動きを止める。
 それから、バタン、ドン、と大きな足音が水場のほうへと駆けていった。

 君は、朝食の席で魔理沙から再三再四に今朝のことは忘れるように念を押されることになる


朝食を終えた後、君はどうする?
↓2 どこへ行って何をするか

おしごと

 君は、霊夢に断りを入れると人里へ仕事を探しに出かけることにした。

「うん? なんだ、仕事探しなんてしてたのか」

 すると、霊夢との会話を聞いていたらしい魔理沙が声をかけてきた。

「里の掲示板は日雇いだし、大した仕事は無いと思うけどなあ。あ、そうだ」

 君が昨日の出来事を簡単に説明すると、魔理沙は何かを思いついたように手を打った。

「実はさ、実験に使う薬草を集めないといけないんだけど、私は他にも用事があるから手伝ってもらえると助かるんだ」

 そう言うと、魔理沙はポケットから少ししなびた緑色の草を出して君に見せた。
 薬草は博麗神社付近の森に生えていて、似たような草もないため素人でも問題なく採取できるらしい。
 ただし妖怪が出ることもあるため、里の人には頼みにくい。それで、自衛できるだろう君に、とのことだ。
 報酬は50銭。量が取れれば1円くらいまでは出してもいいと言われた。

「魔理沙の仕事ね。どうせろくでもないことに使うんだろうけど」
「おいおい霊夢、人聞きの悪いことを言わないでくれよ」

 半眼で魔理沙を見る霊夢だったが、神社近くの森なら大した妖怪も居ないとアドバイスをくれた。
 それでも一応は危険があるようだが……どうするか。

君は魔理沙の仕事を
1:引き受けることにした
2:断ることにした

↓2

引き受けた

「お、受けてくれるのか。いや、ほんと助かるんだぜ」

 魔理沙はそう言うと、君に見本として薬草を手渡す。
 それから集めた薬草は魔理沙の家まで届けて欲しいと頼まれ、慧音に貰った地図に場所を記してもらった。
 魔法の森の中にあるものの、十分に高度を取って空から近づけば安全にたどり着けるらしい。

「それじゃ、よろしくな」
「いってらっしゃい。大丈夫だとは思うけど、無理はしないようにね」

 魔理沙と霊夢に見送られた君は、神社の境内から飛び立つと人里に続く道を外れて森の中へと分け入った。


 森の中は木々に邪魔されて太陽の光があまり入ってこない。今のところ妖怪らしき気配はないようだ。
 薬草の採取場所は、おおよそ魔理沙から聞いているが……。さて。

直下コンマ薬草採取:5以上で成功、失敗でもある程度は成果あり/探索0

1:エンカウント!

 薬草を探して森の中を歩いていた君は、不意に奇妙なものを目にした。
 それは、たとえるなら黒いマリモ。

 ……。

 いや、本当に。
 兎角、黒い球体が、ふよふよと空中を漂いながらあっちにぶつかり、こっちにぶつかり、痛そうな音を立てていた。
 妖怪なのだろう。きっと。
 見たところ以前の毛玉の親戚だろうか?

「……おー?」

 気がつくと目の前にまで迫っていたマリモが、まるで女の子のような声で鳴く。

「人間の臭いがするー」

 君が身構えると、今度ははっきりとどこかあどけない女の声が目の前の闇の中から聞こえた。
 シュウシュウと黒い塊が音を立てて収縮し、中から金髪の幼い少女が顔を出す。

「んー。何か不吉なにおいがするんだけど、まあいいや。ね、あなたは食べてもいい人間?」

 少女は笑う。
 そして君は、目の前の小さな子どもが人間ではないのだと直感的に理解した。

君は
1:スペルカードルールによる決闘を挑む
2:このまま戦闘に移行する
3:何とか説得を試みる

↓2

1:スペルカード決闘

ターン1『戦況0』

 そうたしか、慧音に教わった。こう言うときは、スペルカードルール!

「えー」

 妖怪少女は君がスペルカードルールによる決闘を申し入れると、露骨に面倒くさそうな表情になった。
 とは言え、受けないと言う選択は無いようでブツブツと文句を言いながらも応じる構えを見せた。

「巫女が怖いから付き合うけど、できれば早めに負けてね?」

 闇が広がる!

「一応、名乗っておくわ。私は宵闇の妖怪、ルーミア。私が勝ったらあなたは食べてもいい人間!」


スキル修正/ルーミアの能力によって見えない!
■■■■!?

↓1 君の戦闘値
↓2 ルーミアの戦闘値

7-5+?=?

ターン1『戦況?』

 展開された闇の中で、感覚を頼りにしてルーミアの弾幕を避ける。
 とりあえずのところ君は被弾していない。とは言え、暗闇の中では感覚がつかみにくいのも確か。

「むむむ、まだ当たらないのー?」

 その時、闇の向こう側からルーミアのぼやき声が聞こえた。
 君は、迷わず手元に作り出した霊弾を声がした方角に向かって投げつける。

「ふぎゃっ!?」

 どうやら命中したらしい。
 さて、この調子が続けばいいのだが……。


スキル修正/ルーミアの能力によって見えない!
■■■■

↓1 君の戦闘値
↓2 ルーミアの戦闘値

5-1+?=?

ターン3『戦況?』

「ふぎゅ、にゅあ、へうっ!???」

 君が霊弾を投げるたび、闇の向こうではルーミアの悲鳴が上がる。
 声を頼りにして入るものの、真っ暗な視界ではその実、適当に投げているに過ぎない。
 だと言うのに当たる当たる。

「不吉な臭いがするとおもったらー!? 巫女と同じ力なのかー!??」

 姿は見えないが、右往左往しているだろう様子は明確に想像ができた。
 巫女と同じ、と言うのは君が使っている力が霊力だからだろうか?
 先ほどの発言といい、どうやら霊夢は妖怪に畏れられているようだ。

「へにゅ!?」

 あ、また当たった。

スキル修正/ルーミアの能力によって見えない!
■■■■

↓1 君の戦闘値
↓2 ルーミアの戦闘値

10-2+2=10

ターン4『戦況+18 OVER!!』 完全勝利? いいえオーバーキルです。


 戦況は君の圧倒的優位だった。それはもう、見るまでもなく分かるほどに。

「……きゅう」

 闇が晴れると、そこには目を回してフラフラと落ちてくるルーミアの姿。
 怪我らしい怪我はないものの、君の弾幕で散々に撃たれたためか全体的にすすけて見える。

「うう、ただの人間じゃないのは分かったけど、こんなに強いのは予想外」

 起き上がったルーミアは、君を見ると眉をひそめてそう言った。
 君は、神社の居候として簡単には負けられないとうそぶいてみせる。

「そーなのかー。うん、神社に住んでるんなら納得かも」

 はあ、とため息を付いてルーミアは君を見据える。

「それで完全に負けちゃったから、なにか頼みがあれば聞いてあげる。……あんまり無茶なのはこまるけど」

 さて、森に入ってルーミアと遭遇だっただったので、当初の目的である薬草探しもまったく進んでいないが。
 ここは……

1:薬草探しを手伝ってもらおう
2:その他(無茶なものは駄目)
↓2

「薬草探し?」

 君はポケットから出した薬草を見せ、ルーミアに同じものを見たことがないかを聞いた。

「うーん、気にしたこともないからわからないわ」

 ルーミアはしばらく考えるようなしぐさをしていたが、やがて心当たりがないことを告げる。
 君は、それなら勝利の代価として薬草探しを手伝ってもらえないかと提案した。

「うん。そのくらいならいいかな」

 ルーミアの了承を得ると、君は二人で手分けして周辺を探すことにした。
 魔理沙に教えてもらった場所を考えると、それほど時間はかからないはずだ。

直下コンマ薬草探し:5以上で成功/二人がかり+1 ルーミア探索+1

4:必要量には微妙に足りない

 二人がかりで周辺を探して見たものの、まばらに生えている物だけで必要量には微妙に足りていない。
 気がつけば太陽も中天に差し掛かっている。このまま採取を続けるのなら、今日は一日かかりきりになりそうだ。
 夕方ごろに魔理沙の家に物を届けて、そのまま神社に帰ることになるだろう。

「そういう約束だから、気がすむまで手伝うけど?」

 傍らのルーミアもこう言ってくれているが……。

1:薬草採集を続ける/選択と同時にコンマ判定:修正+2
2:魔理沙に届けに行く(報酬減額)
↓2

ここまでにしておく

 君はルーミアに採取はここまでにする旨を伝えると、手伝ってくれたことに礼を言った。

「私はどっちでもいいけどねー」

 ルーミアは、そう言うとふわりと浮き上がる。

「あーあ、結局くたびれ損かー。ま、あなたが食べられない人類って分かっただけでもいいかな」

 最後にそう言い残すと、再び黒い球体になって森の奥へと消えていった。……そこかしこにぶつかりながら。
 ひょっとして、自分でも見えていないのだろうか?
 君は、そんなまさかの想像を首を左右に振ることで打ち消した。

 薬草は必要量に足りないが、魔理沙の家に向かうことにしよう。

魔法の森・霧雨邸

 君は人里を越え、魔法の森と呼ばれる森林地帯の上空を飛んでいた。
 眼下にはうっそうとした木々が生い茂っており、人間には有害な瘴気が立ちこめていると言う。
 しばらく飛んでいると、森の中に開けた空間と魔理沙に教えてもらった特徴通りの一軒家が見え始めた。
 君は速度を上げ、目的地へと飛翔する。

「お、いらっしゃい。……と、その顔じゃ芳しくはなかったみたいだな」

 ノックの音を聞いて中から現れた魔理沙は、君の顔を見ると少しだけ残念そうな表情になった。

「まずは物を拝見っと」

 魔理沙は、君から受け取った薬草の束を確かめると顔を上げる。

「これだけ有れば、とりあえずは大丈夫だけど……約束は約束だから報酬は減らしとくんだぜ?」

 君がもちろんだとうなずくと、ポケットからお金を取り出して渡してくれた。
 額は40銭のようだ。

「今回は残念だったけど、また何かあれば頼むかもしれないからその時はよろしく」

 魔理沙は、これから研究を始めるんだと言って家の中に戻っていく。

○ルーミア:知人/知人 獲得
○40銭を得ました。

 空を見ると太陽は傾きだしている。
 もう一箇所くらいなら回れるだろう。

どこへいこうか?
↓2

人里了解
/と、言ったあたりで今日はお開きです。ご参加いただきありがとうございました。
/しかし、仕事のコンマが振るわんね。

/再開

人里

 魔理沙の家から神社に帰る途中、君は通り道にある人里によっていくことにした。
 日の傾いた夕刻、農作業から帰ってきた人々も加わり人通りは昼間よりも多いかもしれない。
 特に用事があって訪れたわけではないが……。

 そうして人里の中をぶらついていると、広場のようになっている場所で人だかりが出来ているのが見えた。
 どうやら何か、あるいは誰かが中心になっているらしい。

 君は少しだけ浮き上げると、人垣の上からそれを確認して見た。

直下コンマ
1-3:緑の巫女さんが説法をしているようだ
4-6:立て看板に張られた紙に何か書いてあるようだ
7-9:金髪の少女が人形劇をしている
0 :好きなキャラを出せるよ!

ありーす

 覗いて見ると、どうやら人形劇をしているらしい。
 据え置かれた簡素な舞台の上で、人形たちがクルクルと回り、踊っている。
 驚くのは、パッと見たところそれらの人形たちを操る糸のようなものがない事だ。
 しかし、それでも人形たちはまるで生きているような軽やかな動きを見せていた。
 不思議なものだが、君はここが幻想郷であることと踊る人形達の愛らしさから、気にしないことにする。

「ありがとうございました」

 そうしてしばらくぼんやりと眺めているうちに、人形の繰り手らしい少女が一礼し人形達も合わせるように一礼する。
 観衆からパチパチと拍手が送られ、おひねりらしい小銭が浮遊した人形の持つ逆さのシルクハットに投げ込まれていく。

シャンハーイ?

 君の目の前でも、少女人形が首を傾げながらおひねりをねだっている。
 小銭を放ってやると、かかえたシルクハットに落ちてチャリンと音を立てた。

「まいどあり、なんてね」

 君に話しかけたのは、繰り手をしていた金髪の少女だった。

「宙に浮いて立ち見だもの、『それなり』に目立ってたわよ?」
ホラーイ

 少女は、それで気になって声をかけたの、と続ける。
 君が、途中からだったけど面白かったと告げると、隣に浮いていた人形がくるりと回った。

「そうそう、あなたって博麗神社の居候よね?」

 君がその質問を肯定すると、少女は、確認したかっただけだけどねと付け加えうなずく。

「噂になっていたから、気になってはいたけど。なんていうか……」

1-6:普通ね
7-9:うん、面白そうね
0:ふーん、巫女の愛人にしては……

普通の人

「神社の居候にしては普通よね。空飛んでるけど」

 ……博麗神社の居候というだけで、普通ではないと思われていたのだろうか?
 気になるところではあったが、君はそれ以上は聞かないことにした。

「そういえば自己紹介していなかったわね。アリス・マーガトロイドよ。魔法使いで、人形劇は副業ね」

 よろしくと差し出された手を握り返し、君は自分の名前を名乗る。

「不定期だけど人形劇はこの場所でやってるから、見かけたらおひねりをよろしく、なんてね」

 冗談めかして言うと、アリスは君に背を向けて商店の方へと歩いていった。
 人形劇の舞台は、いつの間にか片付けられている。

ワッセワッセ

 アリスの人形は、意外と力もあるようだ。
 ……そろそろ神社に帰ろう。

○アリス:知人/知人習得

/ご飯食べてきます。中断ー。

 神社で夕飯と入浴を済ませると、後は眠るだけになってしまう。
 このまま眠っても構わないのだが、君には少しばかりもったいないなと言う気分もある。
 霊夢も、まだ起きているようだ。少し話をして見るのもいいだろうか?

夜の時間は何をしよう
↓2



 君は、ふと思い立って初日に買った皿を眺めて見ることにした。
 ごく普通に食事にも使っているのだが、今のところは特に何かがあるわけでもなかった。
 霊夢の手が近づくと、描かれた絵がすさまじい勢いで逃げる以外は。
 とりあえず拭いて見るも、アラビアンなランプのように何かが出てくるわけではない。

 しかし、九十九神と言うからには誰かに大事にされたか粗末にされたか……元の持ち主は誰だったのだろうか?
 昔話どおりだと、それこそ100年近くは昔の物だと思うのだが。

 そんなことを考えている内に夜も更けてきた。
 君はあくびを一つすると、布団に入ることにするのだった。

直下コンマ
1-6:何事もなく夜が明けた
7-9:ふと脳裏に料理のアイディアが浮かぶ(次の家事判定に+1)
0 :誰かの姿が見える……

なにもなかった

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。

汎用スキル
家事2
工作1
強運1


所持金:2円40銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)

人間関係
○霊夢  :居候(友人)/家主(友人)
○慧音  :知人/知人
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :知人/知人
○アリス :知人/知人

○ルーミア:知人/知人

三日目・終了

四日目・早朝

「おはよう」

 君は、そろそろ慣れてきた朝食の用意を済ませると、霊夢とともに食卓に付いた。
 昨日の出来事などを話しつつ、静かな朝食が続く。

「ああ、あの宵闇の妖怪ね。以前に退治したことがあるのよ」

 魔理沙の仕事の途中でルーミアと遭遇したことを話すと、霊夢はそう言ってとある事件について話してくれた。
 それは幻想郷を紅い霧が包み込んだ『異変』。
 この世界では時にそういった大きな事件が起こり、それを解決するのが博麗の巫女である霊夢の役目とのことだ。

「手間だから止めて欲しいんだけどね」

 とは言え解決しないと色々と大変ではありそうだ。一日中霧なんて、洗濯物とか特に。

「あら?」

 そうしていると霊夢が何かに気付いたようで、縁側の方に視線を向ける。
 君が釣られてそっちを見ると……。

直下コンマ:
奇数:何か紙のようなものが舞い込んで来た
偶数:どうやら来客のようだ

来客

↓2 誰が来た?

先生

「食事中だったか、朝早くにすまない」

 縁側から顔を出した慧音は、食卓を囲んだ君と霊夢を見て言う。

「いいけど。何か用かしら?」
「ああ、用があるのは霊夢でなく君なんだ……ほら、前に仕事の当てがないか探していただろう?」

 君は、寺子屋での惨状を思い出して、その節は、と頭を下げる。

「いいさ。それで探して見たのだが、里の人間では少し難しい場所の仕事があってね」

 慧音は、言うと一枚の紙を差し出した。君は、書かれた文字に目を通す。
 仕事内容は、どうやら大工仕事の手伝いらしい。

行き先は……
直下:
奇数:寺
偶数:山の神社

山の神社

「妖怪の山にある神社でね、立地の事もあって荷車を引いて往復と言うのも難しいんだ」

 慧音は、守矢神社というらしいもう一つの神社のことを簡単に説明してくれた。

「どうしても、と言う訳ではないけれど、君にその気があれば2、3日中に先方を訪ねてみてくれ」

 慧音はそう言うと、君の持っていた地図に守矢神社への道を記してくれた。
 仕事の内容が書かれた紙に、簡単な紹介も記してくれる。
 君は、慧音にありがとうと礼を言う。

直下コンマ:成功以上で友人に

クリティカル:友人/友人獲得 次に友好関係を上昇させるとき、+1の補整

「なに、構わないさ。それと、文字や事務仕事について習いたかったら尋ねてきてくれ、力になれると思う」

 そう言って微笑む慧音に、君はもう一度ありがとうと告げた。機会があれば、お世話になろう。

「それじゃあ、お邪魔したな。私は人里の方に戻らせてもらうよ」
「ええ。それと、うちの居候のことだし私からも礼を言わせて貰うわ」

 君と霊夢は、ふわりと空を飛んで行く慧音を見送った。

「よかったわね。せっかく出来た縁なんだから、大事にしなさいよ?」

 君は、霊夢の言葉にもちろんだとうなずいた。

四日目・朝

 朝食も済ませ、霊夢はいつも通りに神社の境内を掃除して回っているようだ。
 君は、さて今日はどうしようかと考える。
 慧音から教えてもらった仕事は、2、3日中とのことで今日すぐに、というわけでもない。

さて、どこに行こう
↓2

仕事

 善は急げだ。君は、慧音から紹介された仕事について聞くため、守矢神社に向かうことにした。


/いつも通り短いですが、今日はここまでです。ありがとうございました。

/再開

 君は、慧音に教えてもらった道をたどって妖怪の山へと向かう。
 天狗や河童の住処になっているらしい山は、本来、人間が入り込むことが出来ない場所だ。
 ところが何年か前に山頂付近に神社ができると、参道が整備され限定的ながら参拝ができるようになったらしい。

 その理由は、神社の神様が天狗を武力制圧したとか、山の妖怪に信者が出来たためとか、諸説あるようだ。
 それでもやはり危険はあるから、大概の人は人里の分社で御参りを済ませるらしい。

 さて、話しどおりならそろそろ神社が見えてくるのだが……

直下コンマ
1:エンカウント!
2-4:「そこの人間、少し待て!」
5-9:無事に到着したようだ
0:おや、誰かいるようだ

 参道を確認しながら飛んでいると、やがて神社のものだろう石段が見え始めた。
 妖怪らしい気配も幾つか感じられたものの、襲い掛かってくるような事もなかった。
 君は、拝殿の前まで進むと、ごめんくださいと声をかける。

「はーい、どちらさまでしょう?」

 そう言って奥から現れたのは、白と青の巫女服を着た女の子だった。
 君は、慧音にもらった仕事の書かれた張り紙を巫女さんに見せることにした。

「あ、慧音さんに頼んでいた仕事ですね。……あの、外から来られた方ですよね? 博麗神社に住んでいる」

 なにやらその筋では有名らしい質問に君がうなずくと……。

直下コンマ:
1:むむ、敵情視察ですね!
2-4:守矢神社は宗旨替えも受け付けていますから!
5-9:ご同郷ですね。これからもよろしくお願いします。
0:あれ、どこかで……

9:友好的

「ご同郷ですね。これからもよろしくお願いします」

 ペコリと頭を下げた巫女さんに、君は名前を名乗りよろしくと返事をする。

「あ! 自己紹介してませんでしたね。守矢神社の風祝をしています、東風谷早苗と申します」

 君は早苗から簡単な紹介を受けると、仕事の説明をするからと奥へと通された。

「そうそう、守矢神社への宗旨替えは大歓迎ですから!」

 振り向き様に言われた言葉は、気にしないでおくことにする。

「それでお仕事なんですけど、神社の建物の一つに寿命が来てしまいまして……」

 それでこの機会に建て直してしまおうと考えたのだ、と早苗は続ける。

「大工さんは氏子の妖怪の方々にお願いできたのですが、どうしても人手が足りなくて慧音さんに相談したんです」

 君に依頼する仕事は二種類で、どちらか片方を選んで欲しいと早苗は続ける。
 一つは守矢神社で大工の手伝い。もう一つは人里からの資材運搬だ。
 前者は言うまでもなく工作の技術が、後者は襲ってくる妖怪などを感知する力……後は運が必要だろうか。
 どちらも翌日の朝から開始で一日拘束、報酬は1円50銭に仕事内容で3円まで出せるらしい。

 それにしても、一日で建物が建つとはなんともすさまじい。

「そこはそう、天狗のしわざじゃー! と言うことで」

 君がふと漏らした言葉に、早苗はクスクス笑いながらそう答えてくれた。
 大工の棟梁が本当に天狗だったのはご愛嬌。

君は‥‥‥
1:大工仕事の手伝いを引き受けることにした/工作
2:輸送を引き受けることにした/強運/状況次第で戦闘有り

↓2

2:輸送任務

「はい、荷運びですね。明日はよろしくお願いします」

 早苗は、ペコリと頭を下げると建材の引渡し場所を君に教えてくれた。
 量を確認すると、何往復かする必要がありそうだ。

「お仕事の話は終わりですね。せっかくですから、少し休んでいかれます?」

 君は、その言葉に甘えて守矢神社で少しだけ休んでいくことにした。
 早苗は、同郷の人間が嬉しかったのか外の世界に居たときのことを幾つか話してくれる。

 君からも早苗に何か話そうか?

↓1-3 からチョイス

/ご飯食べてきます。休憩。

どうやって幻想郷にきたか

なんで幻想郷に?

ご利益はなんでしょか

>>246 >>247

「外の世界では科学万能、神様への信仰も薄れてしまって住みにくくなっているんです」

 早苗は、幻想郷に来ることになった経緯を君に説明してくれた。
 君を驚かせたのは、神社の祭神として神様が実在していたことだろう。

「だけど多くの人の目に神々の姿は映りませんから……」

 目に見えないものは結局のところ存在しないのだ、とそうして信仰は薄れていったらしい。

「そうした状況だったので、八坂様は幻想郷へ来ないかと誘われた時に了承したようです」

 八坂様とは守矢神社の祭神のことだ。先ほど聞いたとおり、実際に守矢神社のトップとして舵を取っているらしい。

「誘ってきたのは八雲さんという妖怪で……ええと、つかみどころがない方ですね。ええ」


>>248

「八坂さまは軍神でもいらっしゃいますので、武芸百般なんでもござれ! 主な御利益は好天に恵まれることですね」

 君が守矢神社の御利益について聞くと、早苗はうきうきした表情で教えてくれた。

「後は、そうですねミジャグジさまの御利益で子宝にも恵まれます!」

 先生、相手が居ません。

「頑張りましょう!」


 そうして話しているうちに日も高くなってきた。君は、そろそろお暇しようと断りをいれる。

「はい。久しぶりに同郷の方と話せて楽しかったです」


直下コンマ:成功以上で友人獲得/初対面・同郷で±0

○友人/友人獲得 (同郷補整である)

「人里にも時々お邪魔してますから、見かけたら気軽に声をかけてくださいね?」

 君は、早苗に見送られながら守矢神社を後にした。
 時刻はそろそろ昼になろうとしているところだ。時間が出来たが、どこかに行こうか?

どこに行こう?
↓2

ksk

寺子屋

 君は、思い立って慧音に会いに行くことにした。仕事のことで礼を言いたい、と言う理由もある。

「やあ、君か」

 寺子屋を訪ねると、季節がら閑散とした教室の中で慧音が一人で書面を片付けていた。
 君は、まず守矢神社での仕事を無事に請けることができたと礼を言う。

「ああ、もう行ったのか。善は急げ、行動が早いのは好いことだな」

 うんうん、とうなずいていた慧音は、手元の紙を片付けると凝った関節をほぐすため、二、三度伸びをする。

「それで、私に何か用があったんじゃないのかな?」

君は
1:事務を習いに来た
2:慧音と話しに来た
3:その他

↓2

1:教えて慧音先生

「ああ、文字についてか……うん、確かにあれは改善しておいた方がよさそうだな」

 慧音は、君の言葉を聞くと教卓の下から書き損じの紙を出して見せた。

「さて、筆の使い方から教えていこうか」

直下:事務スキル成長/成功以上で事務1獲得

成功:事務1を獲得

「そうそう、中々上手いじゃないか。これなら十分に見れる文字だ」

 君の前には無数の紙の山。書いて書いてまた書いて、ようやく君は慧音から合格点を貰うことができた。

「よし、一段落ついたな。計算なんかの基礎は元から出来ているし、これなら私から仕事を頼んでもよさそうだ」

 慧音は、まだまだ精進は必要だろうけど、と付け加える。
 そのとき、不意にキュウとかわいらしい音が教室に響いた。
 時刻を見るにそろそろ昼を回った所、腹の虫も我慢が聞かなくなったのだろう。君の、だが。

「あはは、確かにそろそろお腹もすいてくるころかな。素麺をゆでようと思っていたんだが、食べていくかい?」

 君は、慧音先生のありがたい申し出に、赤面しながらお願いしますと頭を下げることにした。

直下:誰かさん登場判定

5:もこたんインした

「あ、慧音? 先に食べて、って、あら随分大きな生徒さんね」
「妹紅……いや、構わないけど。ああ、すまない君も適当に座ってくれ」

 寺子屋の奥で君と慧音を出迎えたのは、見覚えのない銀髪の少女だった。
 慧音は少しばかりあきれた様子で素麺の入った桶を取り出すと、食卓の中央にすえる。

「先に紹介しておこうか。彼女は藤原妹紅、私の友人だ。妹紅、彼は……」
「博麗神社の居候ね。一応、聞いてるわ。慧音も言ったけど、藤原妹紅よ。よろしく」

 軽く会釈した妹紅に合わせて、君もまたよろしくと簡単に自己紹介を済ませる。

「よし、まずは食事にしよう。素麺が伸びてしまう」
「余分に煮ておいたから足りると思うけど、男の子がいると心配ね」

 君は、慧音や妹紅と談笑しながら、ミョウガとシソで薬味を利かせた素麺を味わった。


○妹紅:知人/知人 を獲得。

/今日はここまでで。いつも通りに短いぜ。

/忘れていた。戦闘にスペルカードを導入するので、主人公のカードの名前を募集します。
/こんどこそ、お疲れ様でした。

追加ルール
○キャラクターは、「スペルカード」を所持する。これは1戦闘に1種類1回、ゾロ目が出た時に特殊な効果を発揮する。
○「スペルカード」が同時に使用されたとき、その効果は相殺され無効となる。

↓5くらいまでで 効果はこっちで決定します。

現在の戦闘ルールまとめ(暫定)

>戦闘コンマの解説
A:↓1/我の戦闘値
B:↓2/彼の戦闘値
※0は10として扱う。00はSクリティカルではない。

A-B±スキルによる修正値=戦闘結果
○戦闘結果の計が±10に達した時、決着となる。


>スペルカードルール
戦闘ルールは、直接戦闘とスペルカードルールが存在する。通常は、後者の比率が高い。
○スペルカードルールで戦闘するとき、スキルによる修正は最大で±3までとなる。
○スペルカードルールで戦闘するとき、5ラウンド目終了時点で有利なほうが勝利となる。もちろん最終結果が10に達しても決着する。
○スペルカードルールで敗北しても、通常は生死判定を行わない。(弾幕ごっこの勝敗に生死を賭けることを否定するものではない)
○キャラクターは、「スペルカード」を所持する。これは1戦闘に1種類1回、ゾロ目が出た時に特殊な効果を発揮する。
○キャラクターは、有利時と不利時に発動する「スペルカード」を1枚ずつ所持しているものとする。
○「スペルカード」が同時に使用されたとき、その効果は相殺され無効となる。

/スペカ最終決定安価。投下は無しで。

○有利時に発動するスペルカード
歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
走符『ランナーズハイ』/2ターンの間、+2の修正を得る。
進符『猪突猛進』/戦況を強制的に(1+前に進む程度の能力の修正)分だけ移動させる。最低でも2点移動する。

●不利時に発動するスペルカード
踏符『制圧前進』/次のターン、相手のコンマを固定値1であるものとして扱う。
駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。

君の所持するスペルカードを、それぞれの沸くから1枚ずつ選択してください。
あと、>>1への質問等あれば安価後に適当にどうぞ。

↓2 有利の枠から選択
↓5 不利の枠から選択

再開したいけど、誰かいるかな。ペースは、安定のゆっくりで。

/人里から再開。安価は直下で行くか。

「気が向いたら、また勉強に来て見てくれ」

 昼食を終えた君は、慧音と妹紅に見送られて寺子屋を後にした。

「そうそう、私は迷いの竹林に住んでるんだけど、もし竹林の奥に用があるなら、案内、請け負うわよ」

 帰り際に妹紅がそんなことを教えてくれた。機会があればお願いするとしよう。
 さて、午後からは何をして過ごそうか。

君の行動
↓1

仕事

 君は掲示板で仕事を探して見ることにした。
 張り紙は何枚か張り出されているが、時間的に難しいものがほとんどだ。

 ……?

 そうしている内に、どうにも変わった内容の張り紙を見つけた。
 君は、掲示板に手を伸ばす。

見つけた仕事内容と依頼人/自由安価
↓2-3

 一枚目は、なんとも、すごく独特な字で「あそびあいてぼしう」と書いてあった。
 報酬も書いておらず、一見して悪戯にしか見えない。依頼人の名前と場所だけは書いてあるが……。
 行くにしても金銭的な得は、期待しないほうがいいだろう。

 二枚目は、慧音の名前が書いてある。急用が入ったため、臨時で寺子屋の留守番をして欲しいようだ。
 自習の監督と言ったところだろうか? 報酬は20銭と書いてある。

 時間的にはどちらか片方を受けるのが精一杯だろう。

君は
↓2

1:「あそびあいてぼしう」の紙を取った
2:「臨時・教師募集」の紙を取った

自習

 君は、教師募集の紙を掲示板からはがすと寺子屋へと戻った。

「おや、忘れ物かな?」

 午前中と同じように教卓で書き物をしていた慧音に、君は手に持った紙を見せて仕事を受けられるかを聞いた。

「ああ、君が引き受けてくれるのか。誰も来なかったら、このまま出かけようと思って居たのだけど」

 仕事の内容を詳しく聞くと、寺子屋の教室で待機して宿題を渡しに来る子がいれば受け取ればいいらしい。
 特別に何かをする必要はないが、もし子どもたちに勉強について聞かれたら答えてあげて欲しいと、慧音は付け加える。

「日が沈む前には戻ると思うから、それまではよろしく頼むよ」

 君は、その言葉にうなずくと荷物を持って寺子屋を出て行く慧音を見送った。

直下:コンマ判定
1:トラブル発生
2-4:誰も来なかった
5-8:数人の子どもたちが宿題を持ってきた
9:宿題を持ってきた子と仲良くなった

0:どうやら来客のようだ

問題はなかった

 留守番を始めてしばらくすると、子どもが宿題を持って寺子屋にやってきた。
 君が慧音の留守を告げると、子どもたちは残念そうなホッとしたような、そんな表情を浮かべる。
 何人かから質問をされる事もあったが、やはり勉強よりは体を動かす方が好きなようで、宿題を渡すと寺子屋から駆け出していった。

「ただいま。何か変わったことはあったかな?」

 慧音が帰ってきたのは、傾いた太陽で空が赤く染まり始めるころだった。
 君は受け取った宿題と受けた質問についてとを報告すると、それ以外は特に何もなかったと告げる。

「うん。それならよかった」

 その後、慧音から報酬を受け取ると、君は博麗神社への帰路に着いた。

○20銭受け取りました。

 博麗神社・夜


「それじゃ明日は一日中、人里と山とを行ったり来たりするのね。ご苦労様」

 夕食を済ませた後、君が守矢神社の仕事について知らせると霊夢はそう言って手をパタパタと振った。

「向こうの神社がらみなら天狗とかは平気だと思うけど、話の通じない連中もいるから気をつけなさい」

 相変わらずそっけない口調ではあるものの、助言をくれるくらいには気遣ってくれているらしい。
 君は、ありがたくその言葉を受け取ることにした。

「ふう……。私はしばらくここにいるけど、あなたはどうするの?」

↓2

1:もう少し霊夢と話す
2:明日に備えて早めに休む
3:その他

早めに休む

「そう。おやすみなさい」

 君は、霊夢に早めに休むことを告げると、寝室へと戻ることにした。
 布団の中で目を閉じると、虫の鳴き声に誘われて睡魔が訪れる。

 ……。

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:2円60銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(友人)/家主(友人)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :知人/知人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :友人/友人
○妹紅  :知人/知人

四日目・終了

/中断。夕食後に再開するかも。

鳥ミスったorz
これで。

/お昼だけど再開。速度はかなりゆっくりになるかと。

五日目・早朝

 早朝、君は朝の光をまぶたごしに感じて目を覚ました。
 昨日は早めに休んだ事もあって、体調は万全で時間的な余裕もある。
 物音がしないことを見ると、霊夢はまだ眠っているようだ。

 ……。

 君は、ふと朝食のついでにお弁当をこしらえることを思いついた。
 今日は一日出かけっぱなしになるうえに、人里で買い食いと言うわけにもいけないだろう。
 そうと決まれば善は急げだ。

直下コンマ:お弁当の出来栄え/家事+2

9+2:ぱーふぇくと/9と0しかない……おぜうか!

 時間に余裕があったことも手伝って、君が作ったお弁当はまず完璧な出来だった。
 一緒に作った朝食も十分な出来上がりだ。

「おはよう。いい匂いね」

 音か匂いか、霊夢も気が付いて起きてきたようだ。

「お弁当……。ああ、今日は山の神社で仕事だったわね」

 君は、調理台の上の弁当箱を見てそう言った霊夢に、少し味見してくれないか? と佃煮の皿を差し出す。

「あむ。うん、いつも通り美味しいわ」

 霊夢からも合格をもらい、少しだけ作り置きしてあるので昼にでも食べて欲しいと告げた。

守矢神社


「おはようございます。いい天気ですね」

 朝食を終えた後、博麗神社を出て守矢神社に到着すると、境内の掃除をしていた早苗が挨拶をくれた。
 君はおはようと返事をすると、さっそく仕事についての話に入る。

「資材は人里の方で手配してもらっていますので、この割符を見せて受け取ってください」

 そう言って早苗が手渡してきたのは、模様が描かれた木の札だった。
 人里の方で対になる札と組み合わせることで、受け取り人の証明になるらしい。

「どうぞ気をつけて」

 資材を用意してくれている商店の場所を聞き、行ってきますと飛び立った君を、早苗はそう言って見送った。


……。

………。


 人里に着くと君はすぐに教えられたとおりに店に向かい、出てきた店員に割符を見せた。
 荷車に用意された資材はそれなりの量で、なるほど何往復かする必要がありそうだ。
 君は、よし、と気合を入れると、受け取った荷車を引いて守矢神社へと取って返す。

直下道中表コンマ/強運+1(出目1の場合は修正無効)

1:エンカウント!
2-3:少し遅れ気味だ。ペースを上げなくては/報酬-50銭
4-6:こんなものだろう
7-9:いいペースだ。この調子でいこう/報酬+50銭

0:絶好調だ/報酬+1円

8+1:順調

 最初の輸送は、思ったよりもずっと順調に進んだ。
 特に妖怪に会うでもなく、トラブルがあるでもなくだ。

「お疲れ様です。早かったですね、大工の皆さんもまだ到着してませんよ」

 早苗は少しだけ驚いた様子で君を迎える。
 そうして荷降ろしをしている所へ、大工らしい天狗の集団が空を飛んでやってきた。
 天狗と言っても外見は羽を生やした人間といった風で、君が想像したような赤い顔で鼻の長い姿は見えなかった。

「それは大天狗だね。山の天狗でも偉いほうだから、人間じゃあ滅多に会えないんじゃないかな?」

 傍らから声がかかってそちらを振り向くと、帽子をかぶった小さな女の子が詰まれた資材に腰掛けていた。
 君が視線を送ると、女の子はそれを受け取りクスリと笑う。

「うーん、早苗は気にかけてたけど、見た目は普通だね」

 早苗の知り合い、神社の関係者だろうか?
 君がそれを聞くために口を開こうとすると、一陣の風が砂を舞い上げ視界を遮ってしまう。
 目を開けると、女の子の姿はもうどこにもない。
 君は、首を傾げて人里に引き返すため境内を後にする。


―お仕事頑張りなよ?―

 去り際、風にまぎれてそんな声が聞こえた気がした。


○現在報酬2円

直下道中表コンマ/強運+1(出目1の場合は修正無効)

1:エンカウント!
2-3:少し遅れ気味だ。ペースを上げなくては/報酬-50銭
4-6:こんなものだろう
7-9:いいペースだ。この調子でいこう/報酬+50銭

0:絶好調だ/報酬+1円

0:絶好調/ >>1はエンカウント表をそっと削除した

 再び人里に舞い戻った君は、荷車に資材を乗せると守矢神社に向けての道を進み始めた。
 どうやらこの仕事は君の能力と相性がよいらしく、険しい道もスイスイと進んでいける。

 そして昼時を回るころには、人里に用意されていた資材を運び終えることに成功した。

「すごいですね。天狗の皆さんも驚いていましたよ?」

 早苗も今度は本当に驚いたようで、どこか楽しそうに言って微笑む。
 建築現場では、君に触発されたのか大工の面々がものすごい速度で建物をくみ上げている所だった。

「予定していたよりも早くに終わってしまいましたね。あ、もちろん約束のお礼は奮発させていただきます」


○仕事終了、3円を獲得しました。
○さらに直下:9・0のみ、君の能力が……。

7:特に何もなし……と思ったら77なので次の機会に+2ボーナス付けよう。今回だけなんだからね!

 ふと、君は心臓のあたりに温かい何かを感じた。
 自分の内に芽生えた能力について何かをつかめそうな気がする。

 ……。

 駄目だ、どうしてもつかみきれない。
 けれどその感覚は覚えることが出来た。次に同じようなことがあれば、きっと上手くやれるだろう。



 昼過ぎ。

 予定よりも早く仕事を終えた君は、守矢神社の軒先を借りて昼食にすることにした。
 準備していた弁当と霊夢に貰った竹筒の水筒のお茶を取り出して、縁側に置く。
 そうしていると、不意に誰かの気配を感じた。


君が顔を上げると、そこに居たのは
1:早苗だった
2:朝に会った女の子だ
3:初めて会う、髪の短い女性だ

↓2

3:初めて会う、髪の短い女性だ。


 そこに居たのは、背が高く髪を短くそろえた女性だ。
 彼女の姿を見た時、君は、呼吸を忘れた。

 たしかに整った顔立ちの、息を呑むほどの美女ではある。

 だけどその顔を見た君が感じたのは、いっそバカらしくなるほど、目の前の女性が自分とは違うと言う直感。

『奉仕、大儀である』

 放たれた言葉に込められるのは、格が違う、圧倒的な『威』。
 君は、大儀と言われたその時に、知らずこうべを垂れそうになっていた。

 無言。

 そのまま、しばし対峙する。

「うん」

 不意にその一言が発されると同時に、君は総身にのしかかっていた重圧が消失するのを感じた。
 脱力しそうになる肉体を支えて目の前の女性に向き直ると、先のような威圧感はもう感じられない。

「ああ、気を張らなくてもよろしい。……少しやりすぎたな、すまない」

 君は、混乱しそうになる思考を頭を振って落ち着かせると、女性に対して一体何がと問いかける。

「面倒な格式のようなものだよ。神様としては人間と会うにも色々と大変なんだ」

 苦笑するように言う女性に、君ははあと気の抜けた返事をする。
 名乗られた神様、と言う点については先ほどの威圧感を覚えているだけに疑問に思うことではない。

「名乗るのが遅れたね。八坂神奈子だ。守矢神社の祭神をしている」

 君は、八坂と名乗った神に自分の名前を告げて挨拶を返す。
 思い返せば、八坂と云う名前には聞き覚えがある。なるほど、昨日早苗から聞いた神の名前と同じものだ。

「神社の仕事を請けてくれた礼と、早苗が気にかけていた人間が気になった。声をかけた理由はこんなところだな」

 神奈子はそう言いながら、いまだ戸惑いの残る表情をした君の隣にこしかける。
 君が、早苗のことについて聞くと、神奈子は幾分か柔らかな口調で「ああ」とうなずいて言葉を続ける。

「表に出してこそいなかったが、久々に『外』の話が出来て楽しかったようだ。私からも礼を言おう」

 早苗を思って微笑む神奈子の横顔は、どこか姉のような親愛に満ちていた。

「よければ、これからも気にかけてやってくれ。あの子は、あれで中々寂しがりだからな」

 君がその言葉にうなずくと、神奈子も「うむ」と大きく肯首して縁側から境内へとおりた。
 どうやら、大工たちの様子を見に行くらしい。

「では、な。縁があればまた会おう」

 そう言って去っていく神奈子を見送ると、君は水筒に手を伸ばし茶をあおった。
 厳しいだけの神ではないと分かったが、どうにも、ひどくのどが乾くやりとりであった気がした。

○神奈子:知人/知人 を獲得 加えて次回交友関係上昇時に+1の修正。


「や、神奈子。どうだった、あの子は」
「諏訪子か。……そうだな、最近の男児にしては見込みがあるんじゃないか?」

 縁側から離れた後、神奈子はひとけのない場所で背後からかけられた声に驚く様子もなく振り向いて答えた。

「ふーん。私もその内に挨拶しようかな?」
「好きにすればいいさ。あまり無茶をしなければだが」

 神奈子の言葉に、諏訪子と呼ばれた小さな影はもちろんと愉快そうに笑って、手につまんでいた何かを口の中に放る。

「とりあえず、料理の腕前は合格かな」

 ケロケロ笑う小さな影に、神奈子は深く息をついて天を仰ぐ。


一方その頃。

 君は、いつの間にかなくなっていた卵焼きとおにぎりの行方に首を傾げていたのだった。

……。

………。

/中断。神奈子さまの口調難しいです。参加いただき、ありがとうございました。

/ボチボチ再開

午後

 予定よりもかなり早くに仕事を終えてしまったため、午後の予定が丸々空いてしまった。
 守矢神社の境内では、天狗の大工の皆さんが君の仕事ぶりに奮起してか、すごい勢いで建築を進めている。
 あの様子だと、下手に手伝うのは足手まといになりそうだ。

 折角だから完成まで神社でのんびりしていてもいいだろうし、お暇させてもらいどこかに行くのもいいだろう。

君は……
(自由行動安価)
↓2

書き込み失敗と思いきや書かれてる。はいはい、jane、jane。
安価なら下。

「あ。お疲れ様です」

 神社の中を見て回っていた君は、差し入れらしい薬缶と茶碗の乗ったお盆を手にした早苗と鉢合わせた。

「麦茶と、お芋を揚げてポテトチップにしてみたんです」

 お盆の上に敷かれた紙には、なるほど見覚えのある欠片が残っていた。

「天狗の皆さん、珍しがっていましたから、幻想郷では一般的じゃないようですね」

 君は、それならフライドポテトなんかもいいかもと笑う。
 不意に、Mの字が代表的なファーストフードを思い出したからだった。

「ふふっ。ポテトチップなら台所に少し残ってますから、お茶にしませんか?」

 君は早苗からのお誘いをありがたく受け、守矢神社の台所にお邪魔することにした。

 守矢神社の台所は、幻想郷に来てから毎日見ている博麗神社のそれとは違って、君の慣れ親しんだ物だった。
 幾つかの電化製品も稼動しているようで首を傾げたが、早苗によると自家発電とカッパの技術のあわせ技らしい。
 何故、カッパと思わなくもないが、君は、まあそう言うものなんだろうと納得しておくことにした。


さて、早苗と何を話そうか。
↓1-3チョイス

好きだったポテチの味

河童を紹介してもらって家電獲得しよう

外の話

>>339 >>341
「うーん、コンソメ、バター、変わった所では梅なんて美味しかったですよね。……でものり塩は駄目です」

 ああ、歯についたんですね、分かります。

「ううう、学校で友達と話している時に気付かれたあの恥ずかしさ……ッ!」

 お茶とか飲んでるはずなのに、なぜか前歯に残ったり。
 君と早苗は、しばし外の世界のあるある話に興じた。


>>340
「カッパですか? 妖怪の山のふもとにある大きな池を住処にしているんですよ」

 曰く、人間に対して友好な妖怪ながらシャイで滅多に人前には出てこないらしい。
 早苗はカッパに一人知り合いがいるので、もし会いたいのなら紹介すると言ってくれた。

「あら?」

 そうして談笑していると、外から歓声のようなものが聞こえてきた。おそらくは天狗たちのものだ。

「建物、完成したみたいですね。見に行ってみましょうか」

 君は、早苗に促されて台所を出ると建築現場の方へと足を向けた。
 現場に着くと予想通りに建物は完成していて、天狗たちは口々に言葉を掛け合いつつ片付けを始めている。

「皆さん、お疲れ様でした」

 早苗も、大工達に向けてペコリとお辞儀をすると、彼らを労う。

「あなたも、今日はありがとうございました。また何かあればお願いしますね」

 君は、自分にもかけられたねぎらいの言葉にもちろんとうなずく。
 太陽も沈み始めている、君は博麗神社に帰るため守矢神社を後にした。


直下コンマ:7以上で早苗:親密/親密を獲得

○早苗:親密/親密を獲得

「あのっ、今度は遊びに来てくださいね!」

 去り際、君の耳には早苗のそんな言葉が届いた。



博麗神社・夜


 博麗神社に帰り着くと、君は霊夢とともに夕飯の支度を済ませて食卓に付いた。

「なるほどね。どこで暮らすにしても、知り合いが多くできるのはいいんじゃない?」

 食事をしながら話した今日の出来事に、霊夢はそう言って答えた。
 君は霊夢の言葉を聞いて、ふと住居のことについて考えをめぐらせる。
 今は神社に居候をさせてもらっているが、いつまでも甘えっぱなしと言うわけにもいかないだろう。
 幻想郷に来て知り合いもそれなりの数になったことだから、そろそろ転居について考えて見てもいいかもしれない。

 とは言え、今のところの心当たりは人里だけだ。
 慧音に相談すれば、最初に提案してくれたように住める場所を紹介してくれるだろう。
 ……まあ、まだまだその日暮らしから脱却できてはいないので、不安といえば不安ではあるのだが。

「考えごとかしら?」

 黙り込んでいたところを声をかけられた君は、大したことじゃないと首を振って食事に戻ることにした。
 霊夢は、「そう」とうなずいて後は何も言わないでくれた。

……食事の後は何をしようか。
↓2

ksk

買い物とか

>>350/すまん、夜は無理なんだ

 買い物……と思ったが夜間に出歩くのは危険だし、居候の身としては夜遊びは遠慮したいところだ。

 ……。

 手持ち無沙汰になった君は、境内を散歩して見ることにした。

直下コンマ
1-5:何もなかった、寝よう
6-8:霊夢?
9:角が生えた……誰だ?
0:突如として空間が、裂ける!?


何もなかった。

 特に何かがあるでもなく、君は境内を一周して戻ってきてしまった。
 ……寝よう。
 客間に戻ると、障子を閉めて布団をかぶる。

 睡魔は、すぐに訪れた。


名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:5円60銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(友人)/家主(友人)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :知人/知人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :知人/知人 次回+1

五日目・終了

/と、言ったあたりで今日はお開きです。ご参加いただきありがとうございました。

/再開

6日目・早朝

 君が目を覚ますと、障子越しにシトシトと音が聞こえた。
 起き出して外を見てみれば、案の定雨模様で少しばかり憂鬱な気分になる。
 ともあれ目が覚めたものは仕方がないので、君は朝の支度をするため台所へ向かった。

「あら、おはよう」

 台所に着くと、どうやら君と同じく雨音で起きたらしい霊夢が居た。
 朝食の用意も始めたばかりのようなので、君はいつものように手伝いをはじめる。
 折角だ、霊夢と何か話そうか。

会話内容
↓2

「私の予定?」

 君は、ふと気になって霊夢に今日はどうするのかを聞いてみた。
 普段なら神社の掃除をした後はのんびりとお茶をしているようだが。

「そうね……」

直下コンマ
奇数:別に、いつも通りよ
偶数:買い物にでも行こうかしら

「そうね、買い物にでも行こうかしら」

 神社の掃除が終わったら、人里の店や君も以前に耳にした香霖堂を回って見るとのことだ。

「もしよかったら、一緒に来る? 荷物持ちに使うつもりだけど」

 霊夢のに聞かれて、君は少し考える。
 もしも一緒に行くのなら、少なくとも午前中は自由に行動できないだろう。

どうする?
1:一緒に買い物に行く
2:行かない

↓2

1:一緒に行く

 君は、行こうとうなずく。

「そう。朝ごはん食べたら掃除を済ませて、それからね」

 そういうことになった。


 朝食後。
 雨のため境内が掃除できない分、本殿と母屋の掃除を手早く済ませた君と霊夢は、傘を片手に人里へ向かっていた。
 風がそれほど強くないので、速度を出さなければ雨が傘の中に吹き込む心配もない。

「人里の店で、食糧とか消耗品を買って、それから香霖堂をまわりましょ」

 人里に着いた君と霊夢は、以前も訪れた商店で買い物をする。
 おおよそ一週間分の食糧などはそれなりの量になるのだが、昨日の資材に比べれば運ぶのに問題はない。
 君は、霊夢の言葉通りの荷物持ちとして巫女に付き添って人里を回った。

「それじゃ、香霖堂に行きましょうか」

 一通りに人里での用件を済ませると、君は霊夢に案内されて香霖堂を訪れる。
 古道具屋らしいその店は、何と言うか、外から見た限りではとても商売をしているようには見えなかった。

「いらっしゃい。なんだ、霊夢じゃないか」
「なんだとは、お客に向かってご挨拶ね」

 軒先に傘を置いて店内に入った君を迎えたのは、落ち着いた雰囲気をした白髪の青年だった。
 青年は、霊夢の言葉に肩をすくめることで答えると、君に視線を向ける。

「そっちの君は、はじめましてだね。僕は森近霖之助、見ての通りしがない道具屋の店主だよ」

 君は、差し出された霖之助の手を取ると、自分も名前を名乗ってよろしくと挨拶をする。

「博麗神社の居候君だね。色々と、話し半分の半分の半分くらいでは聞いているよ」

 なるほど、またしても「その筋」の情報らしい。やたら滅多らに割り引かれてはいるが。

「この辺に置いてある物は、大体売りものだから、適当に見て、欲しいものがあったら教えてくれればいい」

 適当に値段をつけるから、と霖之助は続ける。
 どうにも売れても売れなくても構わない程度の認識で店をやっているらしい。
 霊夢の方は、既に店内の物色に入っているようだ。
 君も、遠慮なくそれに習うことにした。

何を見つけた?
↓1-3

包丁

やたら禍々しい気を放つお面

退魔の腕輪

>>369
 最初に見つけたのは、包丁だった。

「うん。包丁だね」

 店主の解説もおざなりだ。
 ちなみに、一昔前に流行った穴あき包丁でステンレス製。古道具屋なので、たぶん使用済みだろう。

「10銭でいいよ。珍しいものじゃないからね」


>>370
 次に見つけたのは禍々しい気配をまとったお面だった。
 どこかのお祭で見たような気がする。

「追儺の面ね。しかも使用済みで、ものすごく厄いわ」

 君が覗き込んでいると、霊夢が隣から顔を出してお面をひょいとつまみあげる。

「霖之助さん、これ、山の神にでも押し付けたほうがいいわよ」
「そんなにかい?」

 霊夢は、霖之助の問いに小さくうなずくと、取り出した札をお面にぺちんと貼り付ける。

「近いうちに持っていくよ。ああ、悪いけど、そういうことで、そのお面は売れなくなったようだ」

 どうやら、売り物には出来ないようだった。


>>371
 最後に見つけたのは、装飾のないシンプルな腕輪だ。材質は金属のようだが。

「ああ、それは妖怪に会いにくくなる道具だね」

 妖怪からすると何となく嫌な感じがするらしく、野外を移動する時に遭遇しにくくなるらしい。
 とは言え一定以上の力を持った相手には効果がなく、対象は主に理性がない獣じみた妖怪になるだろう。

 ○野外でのエンカウント判定時に+1の修正。

「値段は、そうだな……」


直下コンマ:腕輪の値段
1-4:3円かな
5-7:2円50銭で
8-9:2円で構わないよ
0  :1円50銭でどうかな

「2円50銭かな。無茶しなければ、ずっと使えるものだし」

 と、言うことらしい。

○穴あき包丁:10銭
○退魔の腕輪:2円50銭/エンカウント時に+1の修正

所持金:5円60銭

何か買っていこうか?
↓2


「腕輪だね。はい、確かに。こんごともよろしく」

 君はお金を払うと、霖之助から腕輪を受け取って身につけた。
 これで野外で妖怪と遭遇することは減るだろう。もっとも、最終的には運次第になるのだろうが。

「買い物は済んだ? それじゃ、帰りましょうか」
「毎度。たまには霊夢も何か買ってくれるとありがたいんだけどね」

 苦笑気味の店主に見送られ、君と霊夢は香霖堂を後にした。

○霖之助:知人/知人を獲得

 香霖堂からの帰り道、君と霊夢は再び人里の上空を飛んでいた。

「ねえ、おなかが空かないかしら?」

 隣を飛んでいた霊夢からそう聞かれた君は、小腹が空いたかもしれないと返事する。

「それじゃ、そこの茶店でお茶にしましょ」

 君は霊夢の提案にうなずくと、高度を落として茶店の前に降り立った。

「お茶とお団子。二人分おねがいね」

 注文の品を待つ間、君と霊夢は取り留めのない雑談を交わしていた。
 朝食のアレが美味かったとか、買い置きの饅頭がどこかにいったとか、くだらない話だ。
 やがてお茶が出てくると、二人はそれぞれに湯飲みを啜り、同時にホッと一息ついた。


直下イベントコンマ
奇数:何事もなく時間が過ぎていった
偶数:茶店に誰かが来たようだ
0 :フリーイベント

『らっしゃい』

 のんびりとお茶をしていると、どうやら新たに誰かがやってきたらしい。
 君が目を向けて見ると……。

キャラ安価(自由)
↓2

みょーん

「お茶とお饅頭をお願いします。……って、博麗の」
「誰かと思えば、庭師じゃない」

 入り口に居たのは、黒いリボンで髪を結った小柄な少女だった。
 太刀を佩き、雲のようなもやもやとした何かを引き連れている。
 どうやら霊夢の知り合いのようだが……。

「私は買出しですけど、こんな所で会うのは珍しいですね。それと、そちらの殿方は?」

 少女に視線を向けられた君は、名前を告げて神社の居候ですと自己紹介をする。

「これはご丁寧に。白玉楼の庭師、魂魄妖夢です。お見知りおきを」

 ペコリと頭を下げた妖夢にあわせて、白いモヤモヤも上下に動く。
 聞いて見ると、妖夢は半人半霊であり、くだんの白い物体は妖夢の半身である幽霊とのことだ。

「なるほど、ようやく合点がいきました」

直下コンマ
奇数:私と同じで、買出しですね。
偶数:一緒に買い物でもしてたんですね
0 :いわゆる、「でぇと」というやつですね!

「一緒に買い物でもしていたんですね。荷物もありますし」
「間違ってはいないわね。今、あんたが想像しているものとは違うと思うけど」

 どこか楽しそうな妖夢に、そっけない調子で霊夢が答える。
 君の傍らに置かれた荷物の中身は、干物とか豆とかなので、年頃の男女の買い物としては微妙な内容だろう。

「まあ、それでも二人の仲が悪くないことはわかりましたけど」

 妖夢本人も、あまり色気のある話ではないとは分かっていたようで、ほどほどのところで区切りをつけた。

「話十分の一くらいでしたけど、やっぱり天狗の新聞は当てになりませんね」

 最後に何か呟いていたが……?

 ……さておき、折角だから妖夢と何か話そうか。

会話内容
↓2

なんかいい仕事ない?

>>387了解

/今日はここまで。ご参加いただき、ありがとうございました。

>>1です。ちょっと修羅道へと突入してしまったため、今週末はありません。多分。
それと、更新前に予告するよう努力して見ます。

ドーモ、皆=サン。>>1です。
明日の20時くらいから再開、予定です。ではオヤスミナサイ。

帰着。20:30から開始します。どうぞよろしくー。

/ちょっと遅れた。はじめます。
>>387

「お仕事、ですか?」

 君は、ぶしつけな質問だけどと断りを入れてから仕事のあてはないかと聞いてみた。
 聞かれた妖夢はむむむと考え込んでいたが、やがて首を左右に振る。

「申し訳ありません、私が紹介できる仕事はどうしても内向きのものになってしまいますから」

 白玉楼での仕事となれば、主人である西行寺という女性の許可も必要であり難しいようだ。
 君は、そうかと納得すると妖夢に礼を言った。
 ……しかし初対面でする会話ではなかった気もする。

 妖夢の様子は、特別に悪印象というわけではないようだが。

直下コンマ:1以外で知人/知人を獲得。
さらにその下コンマ:8以上で……/強運+1

○妖夢:知人/知人を獲得。

 そうしてポツポツと会話などをしながらお茶を楽しんでいると、外から光が差し込んできた。

「どうやら雨が上がったみたいですね」

 妖夢に言われ外を除いて見ると、雲の隙間から太陽が差し込んでいる。
 何のことはない雨上がりの風景だ。

「それでは、私は用事を済ませて白玉楼へもどりますので。ご縁があれば、また。ついでに巫女も」

 ペコリと頭を下げて去っていく妖夢。
 一方、ついで扱いされた霊夢は適当に手を振って後姿を見送っている。

「それじゃ、私達も帰りましょ」

 君は一つうなずくと荷物を取り上げ、二人ならんで博麗神社への道を飛んだ。


「到着ね。……明日は大変だわ」

 境内にたどり着くなり、霊夢は非常に面倒くさそうな声音でそんなことを口にする。
 見回して見ると、なるほど濡れた落ち葉が散乱していて、掃除の手間がかかりそうな様子だ。
 とまれ手に持った荷物を置いてしまいたい君は、霊夢をうながして倉庫へと向かった。

「ありがと。いつもは一人だから、手伝ってくれると助かるわ」

 買い物を終え、いったん霊夢と別れた君は、午後からの予定を考えていた。
 幸いにも天気が回復したので、これからどこかに出掛けて見るのもいいだろう。
 もちろん、神社でのんびりというのもたまには悪くない。

さて、何をしようか
↓2 行動の内容

散歩

 ……。

 せっかく晴れたことだし、散歩にでも出かけよう。
 君は、ふと思い立つと霊夢に断りを入れて神社を後にした。

 いつもより高度を取って見ると、神社から人里にかけての風景が一望できる。
 手付かずの森と、遠目に見える田園地帯は、不思議と郷愁を感じさせた。原風景、というものだろうか。

 そうして当てもなく飛んでいると誰かが飛んでくるのが見えた……あれは?


直下:キャラ指定

幽香

 知らない人、ヒトだ。少なくとも外見上は。
 チェック柄の服を着た傘を持った少女で、ゆったりとした速さで君のほうに近づいてくる。

「こんにちは、人間さん」

 少女に柔らかな声音で挨拶をされた君は、こんにちはと返事をする。
 口ぶりからすると、やはり目の前の少女は人間ではなく、妖怪かそれ以外の何かであるらしい。

「森を見ていたのかしら?」

 君は、うなずくと先ほどまで抱いていた感想を口に出した。

「ああ、あなたが外から来た人間だったのね。てっきり天狗の与太だと思っていたのだけど」

 またも『その筋』の話のようだ。君が知っている天狗は大工だけなので、詳しいことは分からないままだが。

「まあ……」

直下コンマ:
1-3:どちらでもいいけれど
4-7:巫女との関係は嘘っぱちのようだけど
8-9:たしかに……
0:それじゃあ、すてきなお花畑に興味はあるかしら?



「たしかに……」

 それは唐突な出来事だった。
 突如として、今にも触れそうな距離にまで近づいてきた少女の顔。
 君の目の前で若草色の髪が揺れ、ほのかに香る花の、甘い匂いが鼻腔をくすぐる。

「鉄、いいえ、石と油かしら? そんな臭いがするわね」

 すぴすぴ。

 君の耳元で、形の整った鼻先が動く。

 動けない。

 いや、もういろんな意味で。

 ここまで近づかれてようやく気付いたが、目の前の少女は、おそらく強い。
 と言うか戦力云々の前に、ほぼ0距離で相手がその気なら一瞬で引き裂かれそうな重圧を感じる。

 それと、唇が触れ合いそうな距離に美少女の顔がある。

 大問題だった。

「あら、どうしたの?」

 永遠にも思える一瞬が過ぎて、ようやく顔を離した少女は、首を傾げて問いかける。
 君は、大慌てでぶんぶんと首を振ると、なんでもないですと言って煩悩を投げ捨てた。

「そう? それじゃあ、私は巫女に用事があるから……」

 少女は、言うと君に背を向けて、現れた時と同じようにゆっくりと神社の方へと飛んで行く。
 君は、脱力しながらその背を見送った。

 ……。

 ……。

 何だったのだろう、彼女は。

「そうそう」

 再び目の前に現れる、若草色の髪。

 !!

 君は思わずぎゃーとか叫びそうになるのを懸命にこらえた。

「風見幽香よ。縁があれば、また会いましょう?」

 戸惑う君が名乗り返すのを待って、彼女……幽香は、今度こそ、今度こそ、今度こそ、神社に向かっていった。


○幽香:知人/知人を獲得。さらに次回、関係が変化する時+1の修正を得た。

 何か分からないがドッと疲れた君は、散歩を再開することにした。
 このまま当てもなく飛んで見るのもいいし、あるいはどこかへ行って見ようか?
 神社に帰るのもいいが……『お客さん』がお見えになってるのは明らかだ。若草色の髪の。

 さて、どこへ向かおうか?

↓1 行き先、このままブラブラするのも可

白玉楼/そんなことよりあんみつたべたい

 ふわふわと、当てもなく、でも微妙に神社と距離をとるように飛んでいると、君はいつの間にか魔法の森を越えていた。
 はっと我に返れば、目の前には天上へと続く長い長い階段。
 あまりの長さに、果てが見えないそれを歩いて上るとか狂気の沙汰だろう、本当にどこまでも続いているようだ。

「おや?」

 ぼんやりと階段を見上げていると、つい最近に聞いた声が背後から聞こえた。
 振り向いて見ると、二本差しの小柄な少女の姿。妖夢だ。

「どうされたんですか? こんな所……と言うと語弊がありますが、あまり人の用事があるところではないでしょうに」

 いぶかしむ、と言うほどではないにせよ、疑問なのか首を傾げる妖夢に、君は正直にブラブラしてたらたどり着いたと告げる。

「散歩って、博麗神社からだと結構遠いですよね?」

 たしかに距離的には遠いのだが、君の飛行速度を考えれば時間的にはそれほどでもない。
 それにしても、妖夢の口ぶりからすると、この場所が彼女が働く白玉楼なのだろうか?

「ええ。ここが冥界、白玉楼……正確にはその入り口、の入り口になります」

 君が疑問に思ったことを問うと、妖夢は肯定して入り口があるらしい階段の果てを指差した。
 つまり、死んでしまうとこの長い階段を上らされるらしい。

 命大事に。

 君は階段を見ておおいにうなずいた。

 飛んで上れば労は少ないだろうが、気疲れしそうである。


↓2 妖夢と何か話そうか

どこか行ってたの?

>>423

「ええ、はい。雨の後でしたから、階段の様子を見に。ここも白玉楼の敷地ですから」

 庭師としての仕事らしい。
 もっとも、天まで続く不思議階段だけあって滅多なことでは異常など見られないのだそうだ。

「貴方はこれからどうされるのですか?」

 君は、時間を潰したら、後は神社に帰るだけだと返事をする。

「なるほど……それでは」

直下コンマ:
偶数:また
奇数:お茶でも飲んでいきませんか?

0:実は幽々子様から……

「お茶を飲んでいかれませんか?」

 妖夢からの提案に、君はいいのかなと問い返す。
 すると雨の後で庭師の仕事が手早く済んだことを伝えられ、時間があると説明された。

「暇つぶしくらいにはなるとおもいますけど、どうでしょう?」

 そうまで言われて断るのも悪い。君は、ありがたくお茶をいただくことに決め、一路白玉楼を目指した。


「到着です」

 そう言って案内されたのは門前の番小屋とでも言うような小さな小屋で、中はこぢんまりと片付いている。

「狭くてごめんなさい。門の中はその、生きている方をお通しするのは、少し」

 言い難そうに言葉を濁す妖夢に、君は冥界だったなと、笑ってうなずく。
 それから、やはりここの食べ物を食べたら帰れなくなったり、冬の間は冥界暮らしになるのだろうか、と聞いてみた。

「本当に冥界で育った木の実なんかを食べれば、そう言うことにもなるかもしれません」

 とのことだが、お茶も茶菓子も人里で買ったものなので、まったく問題はないようだ。
 そうしている内に、お茶の用意ができたらしい。
 君は、いただきますと手を合わせて、翡翠色の湯が注がれた茶碗を受け取る。

「お庭が使えれば、野点をすることもあるんですけどね」

 野点とは、野外で行う、いわゆる一つの利休的なお茶会のことだ。
 そう言う話題が出ると言うことは、妖夢にはお茶の心得があるのだろうか?

「え、私ですか?」

直下コンマ:妖夢の茶道Lv

1  :拙者、武辺者ゆえ……
2-4:結構なお手前でした、くらいは言える
5-7:真似事くらいはできる
8-9:それなりに形になっている
0  :茶会を開けるLv



「そ、その……幽々子様からは、妖夢のお手前はすごく個性的ね、って言われました。はい」

 おどろおどろと、幽霊的な火の玉でも背負いそうな様子で肩を落としてしまった妖夢を見て、君はだいたい察した。

「お爺、お師匠様から教えられたとおりにやったんだけどなあ。ううう、なんであんなにみょんなことに……」

 どこか遠くに思いを馳せる妖夢。
 君が、何とかかんとか彼女を宥めすかすころ、遠くに見える太陽は赤みを増して傾いていた。

「それではお気をつけて。それと、さっきのことは忘れてください、ええ、武士の情けで」

 そして君は、少しだけ頬を赤らめた妖夢に見送られ白玉楼を後にするのだった。

博麗神社・夜

 神社に帰り着いた君は、霊夢と夕飯を済ませると食卓を囲んで談笑していた。
 そこで幽香のことを思い出したため、気になって霊夢に聞いて見ると。

「ああ、そういえば幽香もあなたに会ったって言ってたっけ」

 霊夢曰く、幽香は人里西の花畑に住む妖怪であるらしい。
 聞き覚えがあって思い出して見ると、件の花畑は以前に阿求から教えられた危険地帯の一つだ。
 幸いにも君は危害らしい危害は加えられなかったが、随分と危険な妖怪のように思える。

「草花がらみでない時は、よく分からないのよねあいつ」

 そこまで言って、霊夢は「ああ、でも」と何かを思い出したように付け加える。

「気にいられたってほどじゃないけど、興味はもたれたようね。ご愁傷様」

 分かってたこととは言え、君はトホホと肩を落とす。
 幽香について詳しく知っている訳ではないが、それが厄いことはシミジミと実感できていた。
 しかし、そんな妖怪が博麗の巫女に何の用事だったのだろうか?

「あいつの用事? ……お茶飲みに来ただけね」

 なんだそれ、と思わなくもなかったが、妖怪は気分でそう言う事もすると言われればそこまでだった。

「さっ、そろそろ休みましょ」

 確かに夜も更けてきた。
 そろそろ休むことにしよう。

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(友人)/家主(友人)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :知人/知人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :知人/知人 次回+1
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1

●霖之助 :知人/知人

六日目・終了

/と、言ったあたりで今日はここまで。ご参加いただきありがとうございました。

/明日やるときは18時前までには予告いれます。無かったらまた来週。
/ではおやすみなさい。

今週はお休みです。風邪ひいたのでorz

今夜、20時くらいから開始予定です。若干前後あるかもしれません。

/再開

7日目・早朝/博麗神社

 幻想郷に来てから七日目の朝、君は、もう随分と手馴れた様子で布団を片付けると大きく伸びをした。
 この一週間、周囲の環境は大きく変わったが、さてそれは己自身も含むのだろうか?
 とりあえずは空を飛んで光線を撃てるようにはなったななどと益体もないことを考えながら、君は雨戸を開けた。

 見上げた空模様は……。

直下コンマ/天候
1:大雨だ
2-3:雨が降ってきた
4-6:曇り空だ
7-9:晴天だ
0:雲ひとつない快晴だ

8/晴れですよー

 昨日とはうってかわった好天だ。少しばかり雲は出ているが、青空が目にまぶしい。
 とまれ天候がどうであれ、朝にすることは変わらない。
 君は、寝巻きから着替えると身支度をするために水場へと向かった。

……。

 いつも通りに朝食の準備を終えて、霊夢と一緒に食卓を囲む。
 君も霊夢も、行儀がいいのか、あるいは単に口数が少ないからか、食事中は静かなものだ。
 例外は、以前に魔理沙と一緒に食べた夕食の時くらいだろうか。

「どうかしたの?」

 君がそんなことを考えていると、視線に気がついた霊夢が声をかけてきた。
 とりあえずは何でもないと返事をした君だが、せっかくだから何か話題を振って見ることにした。

 さて、何を話そうか?

霊夢との会話の内容
↓2

kskst

快晴だけど、霊夢は今日何する予定なの?

>>451

「何って言っても、いつも通りよ。境内を掃除して、終わったらお茶でも飲んでるわ」

 君が今日の予定を聞くと、霊夢はそう言って答えた。

「昨日も同じようなことを聞かれた気がするわね。……また手伝ってくれるのかしら?」

 くすりと小さく笑った霊夢に、君は頬をかいて返事を濁した。

「そうね、期待して待ってるわ」

 ヒラヒラと手を振りながら、霊夢は立ち上がると掃除をするため外へと向かっていく。
 君は、残された朝食の片付けをはじめながら、今日の予定を考えることにするのだった。

午前中は何をして過ごそうか?
↓1

 霊夢を手伝いにいこうか。
 食事の片づけを終えた君は、後ろ頭をかきながら境内で掃除をしている霊夢の所に向かった。

「あら、本当に手伝ってくれるの? 私は助かるけど」

 君は、意外そうな霊夢にうなずくと、軒先に立てかけられていた箒を手に境内の掃除を始める。
 境内には昨日の雨で落ち葉や何かが散乱していて、少しばかり手間がかかりそうだ。

「私は向こうを掃くから、あなたはそっちをお願いね。パパッと終わらせましょ」

 霊夢の言葉にうなずいた君は、指示された場所に向かうと掃除を開始した。

直下コンマ/掃除:家事技能+2
1:余計に散らかった……
2-4:少しは片付いた
5-7:こんなものだろう
8-9;かなり綺麗になった
0:完璧だ

7/普通に片付いた

 しばらく掃除を続けていると、散乱していた落ち葉は一箇所に集まり境内はだいぶスッキリとした。

「そっちも終わったようね」

 鳥居の下で合流した君と霊夢は、集めた落ち葉を麻袋に入れると道具を片付けて掃除を終える。

「集めた葉っぱが乾いてたら、お芋でも焼くんだけどね」

 葉っぱの山を見た霊夢の口から漏れた言葉に、同じようなことを考えていた君も残念だと笑う。
 それから本殿や母屋の掃除をして、ひと段落するころには太陽の位置も随分と上向いていた。

「ねえ」

 君が下を向いての作業で凝った体をほぐしていると、不意に霊夢から声をかけられた。

直下コンマ:
奇数:お茶にしましょ
偶数:ありがと

「ありがと。手伝ってくれて」

 ポツリと、呟くような声で言った霊夢に、君はどういたしましてと返事をする。

「白黒とか妖怪とか、掃除どころか散らかしていくようなのばかりだから、少し新鮮だったわ」

 くすりと、小さく唇の端を上げた霊夢の微笑みに、君は数瞬、目を奪われていた。
 普段が平静な様子であることの多い彼女だけに、たまに見せる笑みがひどく印象に残る。


直下コンマ/成功で親密を獲得:『博麗の巫女』-1修正

○霊夢:居候(親密)/家主(親密)を獲得

「さっ、約束通りお茶にしましょ。早くしないと、お昼ご飯と一緒になっちゃいそうだもの」

 言葉と同時に、霊夢は君の手を取って母屋の方へと歩き出した。
 君は、手の平に感じる小さく柔らかな感触に心拍を早めながら、後に続く。

 お茶の味は、あまり覚えていなかった。

/コピペミス

さて、昼からは何をしようか。
A:神社で過ごす
B:人里に出かけて見る
C:その他

↓1

「分かったわ。いってらっしゃい」

 君が人里に出かけることを告げると、霊夢はそう言って見送ってくれた。


 人里に着くと、昼休みの時間だからか人通りはそれなりに多かった。
 誰かに会いに行くのもいいだろうし、特に目的を定めずにブラブラして見るのもいいだろう。
 もちろん、仕事を探すのもいい。

君は……
A:誰かに会いに行くことにした(誰に会うかも/知り合い限定)
B:仕事を探して見ることにした
C:ブラブラして見ることにした(ランダムイベント)
D:その他(具体的な内容)

↓1


 君は、特に目標を定めずに人里をブラブラと歩いて見ることにした。
 歩いていると、農作業の中休みにのんびりとする大人たちと、走り回る子どもたちの姿が目に付く。
 好天の下ということもあって、人里を長閑な雰囲気が包んでいた。

 そうしている内に、君は何かに気がついた。

それは……

直下コンマ:強運+1
1-2:若草色の髪をした……
3-4:黒い羽根を背負った少女だ
5-6:アリスが人形劇をしているようだ
7-8:守矢神社で会った、帽子をかぶった小さな女の子だ
9:青いワンピースを着た女の子だ
0:突如として空間に亀裂が!

/⑨、いったい何ノなんだ……。
/と、早いですが今日はこのへんでお開きです。薬のせいか、妙に眠い。
/ご参加くださり、ありがとうございました。

今夜8時くらいから再開予定です。

つほっかいろ

/再開


 そこに居たのは、青いワンピースを着た小柄な女の子だった。
 人里の様子を見ては目を輝かせたり、驚いたりと、表情をコロコロと変えているのが印象的だ。

 そして、女の子の背中には水晶で出来たような翼が一対。

 フワリフワリと浮かんで移動している所を見ても、どうやら人間ではないようだ。
 とは言え、浮かべる表情はどこか外見相応に幼い雰囲気を宿している。
 その事もあってか、里の人々も特に女の子を警戒しているような様子はない。

「?」

 そうしてしばらく眺めていると、どうやらその視線に気付いたらしい女の子が君の方を向く。

「なによ? あたいに文句でもあるの?」

何と答えよう?
↓1

 ひょっとして、君は天使なのかい?
 君が背中の羽から連想して思ったことを聞いて見ると、女の子は不思議そうな表情で首を傾げた。

「てんし? あたいは、て、てんじる? てんなんとかじゃなくて、妖精だよ?」

 どうやら、天使ではなく妖精だったらしい。
 以前に阿求からその存在を聞いてはいたものの、お目にかかるのは初めてだ。
 君は、もっと小さな、手の平サイズであることを予想していたためか、意外と大きいんだなと変な感想を抱く。

「とにかく、人ちがいならもう行くよ?」

 引き止める理由もないため、君がうなずくと女の子は先ほどと同じようにあっちへフラフラと飛びながら行ってしまった。
 ……聞いていたのとは違って、普通の子どもに見えたなあ。
 小さな後姿を見送りながら、君はそう思う。

 大した時間もかからなかったので、君はもう少しブラブラと歩いて見ることにした。

そうしていると……(自由安価/誰かに会った・何かが起きたなど)
↓1

 買い食いなどをしつつフラフラと人里を歩いていると、君は遠くの空に小さな黒い点を発見した。
 鳥か、もしくは白黒の魔法使いだろうと視線を移動させようとして、ふとそれが随分と高速で移動していることに気付く。
 黒い点に過ぎなかったものが人型をとり、その背中に鳥の翼のようなものがあることを視認させ……瞬間、突風とともに目の前に降り立つ。

「颯爽登場! 清く! 正しい! 文々。新聞の射命丸文と申します!」

 ビシッ!
 決めポーズとともに出現したのは、小さな赤い帽子をかぶった黒髪の少女だった。

「いやいや、ようやく出会えましたよ外の世界の方! これまでは何かに嫌われてるかのごとくにすれ違ってばかり!
 7日ですよ7日! この射命丸が、7日も取材対象と接触できずに、噂を元に記事を書かされるなんて!?」

 そして君の前に降り立つや、記者らしい彼女は、怒涛のごとく愚痴とも何ともつかぬ言葉を発し始める。
 しかし、新聞なんてものが幻想郷にあったとは初耳だ。
 ポツリと、君がそんな言葉を口にすると、マシンガンのように続いていた文の声がピタリと止まる。

「え? いや、届けましたよ私、これ見よがしに朝食時を狙って。しかも人里とかにも張り出しましたし」

 言われてみれば、何日か前に高札のようなものに人が集まっているのを見たような気がする。
 スルーしたが。
 しかし、神社にはそれらしいものは届いていない……と、ここまで口に出して、君は「ああ」と思い出して手を打つ。
 昨日の落ち葉に火を着けるとき、霊夢がそれっぽい紙くずを使っていたような気がする。多分アレだろう。うん。


 それで、何の御用で?
 石になったように硬直した文に君がそう問いかけると、彼女はハッと我に返って再び口を開く。

「あまりの事態にあやうくこのまま帰るところでした。ええ。で・す・が、記者にその問いかけは、なんせんすですよ!」

 たしかに、口ぶりからしても取材目的らしいことは想像がついた。
 君は、ちょっとだけ悪戯心が刺激されたが、とりあえずは素直に続きを促した。

「さてさて、この無駄にたまった質問リスト、どれからお聞きするべきでしょうか……」

直下コンマ/文の質問

1:それで赤い方と緑の方、どちらの巫女が本命なんでしょう? あ、もしかしてハーレムですか?
2-4:まずは無難に外の世界のことでもうかがいましょうか。
5-9:料理がお上手とのことですが、実際どうなんですか?
0:白黒との競争で圧勝なさったそうですが、事実で?

「ああ、ええ、これにしましょう」

 ぺらりぺらりとえんま帳をめくっていた文だったが、あるページに目を留めると、ニコリと大変に良い笑顔で君の方を見る。

「赤い巫女と緑の巫女、どちらが本命で? 天狗仲魔の大工によりますと、緑優勢とのことですが」

 公衆の面前で何を聞きやがりますか?!
 君、絶叫である。
 墓穴を掘ったとも言う。
 おかげで周辺の人目を一挙に集める羽目になるが、文は瞳をキラキラと輝かせ、さあ、さあ! と迫ってくる。

「あ、もしかしてハーレムですか? それはそれでネタとしては美味しそうですが……一部の方にはぶっ飛ばされそうですね」

 やめて!
 さらに飛躍して、君の名誉を叩き潰さんとする文に向かい君は全力でストップをかける。

「さすがに飛躍しすぎですよね。ええ。で、どっちなんです?」

 さあ、答えろと、ニヤニヤと笑みを浮かべるくろいあくま。

三択、一つだけ選びなさい。

答え1:ハンサムな君は、突如として完璧な返答を思いつく。
答え2:仲間が来て助けてくれる。
答え3:(質問を)かわせない。現実は非常である。

↓2

 答えざるを得ない! 二択、理不尽な二択! 三つ目(ハーレム)は見ない!
 しかし、ここで勢いに押されて答えるのは悔しい気がした君は、二人の巫女について思いを巡らせる。
 たしかに幻想郷で親しい相手といえば、あの二人であることは間違いないのだ。

 霊夢。

 早苗。

 二人とも、一緒にいて楽しいとか、安心できると言う感覚は、ある。
 だが、文の言う『そういった』感情があるかといえば……。

直下コンマ/君の返答
1‐7:まだ、分からない
8・0:それは、たぶん……(再安価で相手に片思いを獲得)
⑨:突如としてブリザード襲来

/答え3――⑨あたい!


 君が口を開こうとしたその時だった。

「わぷっ!? あや、あややややや?!」

 強烈な風と共に訪れた白い瀑布が、輝く太陽とあたり一帯を覆いつくし、ついでに新聞記者を巻き上げていく。
 白い風が過ぎ去ると、残されるのは吐く息が白くなるような低温。
 これに驚いたのか、野次馬めいて集まっていた人里の人々が蜘蛛の子を散らすように散っていく。

「いきなり何なにするのよ氷精!」
「ひとざとで、人間をこまらせたらだめだってけーねがいってた!」
「せっかく面白くなりそうだったのに……余計なことをして」

 そして上空では、氷雪塗れの新聞記者()と仁王立ちで対峙する先ほどの青い女の子の姿。
 どうやら、君が困りきっているように見えて飛び出してきたらしい。
 繰り広げられる弾幕戦を見物しながら、君は答えを言わずに済んだことにホッと息をつく。

 別にどうと言うことはなく、まだ分からないと答えるつもりだったのだが、それでも。
 それでも、何となく二人に会うのが気恥ずかしいような気はした。


 ……。

 それと、どうしても答えたくない時は最終手段にスペルカードルールもありなんじゃなかろうか?

 君の中にある外の常識が、少し遠くなった気がする。

直下コンマ/スペルカード戦闘結果
偶数:文の勝ち
奇数:チルノの勝ち
⑨:チルノの完全勝利

0:騒ぎを聞いて飛んできた慧音の勝ち

「これで仕舞いです!」

 びょうびょうと吹きすさぶ風が青い女の子を飲み込んで、弾幕戦は決着した。

「きゅう」

 クルクルと回りながら落下していく妖精の体をキャッチした君は、小さな体をそっと地面に下ろした。
 目を回してはいるようだが、大きな怪我などはないようだ。
 君は、安心して息をつく。

「大丈夫ですよ。人里の上でしたから、お互いそれなりに手加減しています」

 さすがに疲れた様子の文が、ゆっくりとした速度で地面に降りてくる。どうやらこちらも怪我はないようだ。

「なんだか白けちゃいましたね。先ほどの質問の答えは、機会があればお聞きしましょうか」


『それはよかった。では、私から聞きたい事があるんだが、この騒ぎはどうなっているのかな?』


 君の背後から、普段とは違った随分と低く、ドスの利いた調子で声がかかる。
 サッと青ざめた様子の文を見て、君が錆びたブリキ人形のように振り向くと……青筋を立てるほどにお怒りの慧音が居た。
 それはもう、角でも生えるのではないかと言う程度にはお怒りのご様子だ。
 里の上空で弾幕ごっこ、周辺一帯は氷雪が撒き散らされ、多少は流れ弾も出ているわけで……。

「二人とも、私の家に招待しよう。なに、お茶くらいは出してやるから安心するといい」

 フフフ、と笑う人里の守護者に、君と文が無言で首を縦に振ったのは無理からぬことだろう。

 ……。

 ……。

 ……。

 そして、足の感覚が無くなった君がふらふらと慧音の家を出るころ、太陽は随分と傾きを増していた。



○文:知人/知人を獲得 お説教による妙な共感で、次回の関係変化時に+1の修正

※青い子は寝てしまったため、そのまま慧音の家に泊まったようです。

 慧音のお説教を終えた君は、お茶などのんで一息ついていた。
 時刻はもう少しで夕方といった所で、どこかに行くとしたら一ヶ所回るのが精一杯だろうか。
 もちろん、このまま人里ですごしても良い。
 神社に帰るのもいいだろう。どこぞの天狗のせいで、少しばかり気恥ずかしい気がするが。

 さて、どうしようか。

どこに行く?(場所指定)
↓2

/神社了解。ちょっと休憩します。再開する場合は0時くらいから。

⑨連発は予想外だったなあ。うん。

/すみません。寝落ちしそうなので今日はこれまで。ラスト安価で。参加いただきありがとうございました。

 神社に帰ろう。
 色々と気疲れもあって、君はそう決めると博麗神社への道を飛んだ。

 ……。

 帰り着いて見ると、境内には霊夢の姿は見えなかった。
 掃除は済ませているから、主殿で巫女としての仕事をしているのか、母屋でのんびりしているかだろうか。
 君は、埃を落とすと母屋の方へと向かうことにした。

 帰って来たはいいのだが、夕食まではまだ時間がある。

神社で何をする?
↓2

/了解ー。お疲れ様でした。

/突発再開

 せっかく早めに帰ってきたのだから、手の込んだものでもこしらえてみようか。
 そう考えた君は、腕まくりをしながら母屋の台所へと向かうことにした。
 幸いにして、先日に買出しを済ませただけに献立の選択肢は広いのだ。


直下コンマ/家事+2・買出し済み+1
9に近いほど上出来、1ほど普通

9+3/なに、普通である。(今までの料理コンマを見つつ)


 君は、晴れ晴れとした笑顔で完成した夕食一式を前にしていた。
 献立自体は、いつもと同じような和食のそれだが、今日の食事は自信を持って誰にでも勧められる。
 そんな自負すら抱けるような出来だ。

「……ここで食べたらだめ、よね?」

 遅れて台所を訪れた霊夢すら、心なしかソワソワとしているようにすら見える。
 君は、さすがにそれはお行儀が悪いのでいただけないと答えると、食膳を居間に運んだ。

 そうして夕食の準備を終えようとしていると……

誰かが来た?(キャラ選択/気のせいでも可)
↓2

霊夢

>>524
霊夢と二人きりでもいいのよ? どうします?

「ようやく来たな、待ちくたびれたんだぜ」

 居間に一歩踏み入ると、そこには大変に見覚えのある白黒魔法使いが我が物顔で居座っていた。
 君は、霊夢の方を向くと、台所でいただこうか? などと告げて見る。

「そうね。うん。そうしましょう」
「ああっ、待て待て、ごめん、ごめんなさい! 後生だから私もご相伴にあずからせて欲しいんだぜ!」

 回れ右をしようとする二人を見て、魔理沙は血相を変えて静止にかかる。

「あのね、急に来られても私達の食事が減るだけでしょう。魔理沙の分なんて……」

 あるよ。

「え?」
「へ?」

 君が、ぽつりと呟くように言うと、霊夢と魔理沙はポカンとした視線を向ける。

「え、えーっと、急に来た私も悪いし、気を使わなくても……本当に?」

 冗談か本当か、うろんげな魔理沙だったが、君がうなずくとパッと表情を輝かせた。

「やった、さっすがぁ! いやあ、最初は冗談だったんだけど想像してたよりずっと美味しそうでさあ、えっへっへ」

 喜ぶ魔理沙とは反対に、霊夢はどこか面白くなさそうだ。

「おかわり、減るじゃない」


 もちろん、そっちも用意されていた。

/ああっ、切れたorz

直下コンマ/成功で魔理沙:友人/友人を獲得:夕食の出来+3

○魔理沙:友人/友人を獲得


「いやー、あんたの料理が美味いのは知ってたけど、今日のは別格だったなあ。霊夢、もう一人いたらくれない?」
「いても上げないわよ」

 鼓腹撃壌、と言った具合ににっこにこと上機嫌な魔理沙の冗談に、霊夢が平坦な声でツッコミをいれる。
 ついでに一回は言って見たい台詞を言えた君も、微妙に機嫌がよい。
 どこぞの天狗のもたらした気恥ずかしさも吹き飛んだので、なおさらだ。

「あっ、そうそう、忘れる所だったけど慧音から伝言、長々と説教してすまなかったってさ」

 本当に半分忘れていたのだろう、ハッとした様子で言う魔理沙に、君はまあ当事者だったからと気にしていない様子で答える。
 文への説教が終わって冷静になった後に頭を下げられていたのだが、神社に行くと聞いて魔理沙に伝言を頼んだのだろう。

 それから、三人で何をするでもなく食後のゆっくりとした時間が流れる。

 せっかくだ、二人と何か話そうか?

霊夢・魔理沙との会話の内容
↓1-3でチョイス

なんか変なもの拾った

何かリクエストが有るなら作ってみよう
お菓子とかも大抵は出来そうだ

天狗にからまれて大変だった

>>539

 魔理沙の伝言からの流れで、天狗に絡まれて大変だったんだと説明をすることになった。
 二人とも天狗、のあたりで察しがついたのか

「野良犬に噛まれたと思ってあきらめておきなさい。天狗だもの」
「犬は飛ばないから、ほら夏場のセミにアレされたと思えば。天狗だけに」

 と、散々だった。。
 君は、大工の天狗は良い人たちだったのにな、と口に出しながらもうなずくことにした。


>>538

 天狗の話を続けて話が変な方向に飛び火しても嫌だったので、君は料理の感想を聞くことにした。

「文句の付け所がなかったぜ。個人的な好みの話なら薄味が好みとか色々あるけど、それも気にならないくらいだったし」
「意外と、魔理沙も料理できるのよね」
「一人暮らしだからな。家事が出来ないと、……生死に関わる、かもな」

 片付けは出来ないけど、あれは自分が便利なように片付いてる、などと少女達は話を弾ませている。
 どうやら話題をそらすのには成功したようだ。
 二人の会話が菓子作りに及ぶのを聞いていた君は、自分も何か作ろうかなともらした。

「「……」」

 その一言に、集約される二対の視線。
 無言の圧力に、君は思わず身じろぎをする。

「確認するけど、お菓子も作れるのよね?」
「レパートリーも重要なんだぜ。これで煎餅を焼かれても仕方がないからな」

 洋菓子も和菓子も、それなりには、と答えると二人は揃ってうなずいた。

「期待して待ってるわ」
「霊夢、呼んでくれなかったら決闘ものだからな」

 そういうことになった。


>>537

「そうそう。ここに来る途中で変な物を拾ったんだ」

 先ほどの会話で何かを思い出したのか、魔理沙がポケットをゴソゴソと探り出した。
 そうして出てきたのは……。

直下コンマ/魔理沙の拾得物
1:アレ
2-8:魔法関係のあれやこれや
⑨:アレ

0:再安価で好きなもの

3/さすがにまたも9は来なかった

 魔理沙が取り出したのは魔法関係らしい小さな道具で、何でも大変に珍しいものらしい。

「はいはい、説明されても魔法使い以外の人はどうすればいいのよ」
「感心して驚けばいいんじゃないか?」

 とのことなので、君はそれにしたがって驚いておくことにした。

 ……。夜が更けていく。

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親密)/家主(親密)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :知人/知人 次回+1
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1


●霖之助 :知人/知人

7日目・終了

/きゅうけいー。お風呂いってきます。

/再開

8日目・早朝/博麗神社


 君と、魔理沙と、霊夢。会話はそこそこ盛り上がり、随分と遅い就寝になってしまった。

 君が起き上がって外を見れば、どうやら夜は既に明けているようだ。
 寝ぼけた頭で時間帯も判然としないが、天気を確認がてら顔でも洗えば目も覚めるだろう。
 そう考えた君は、客間の障子に手をかけた。


直下コンマ/今日の天気
1:大雨だ
2-3:雨が降ってきた
4-6:曇り空だ
7-9:晴天だ
0:雲ひとつない快晴だ

その下/起床時間。失敗で寝坊した。

3/雨天
5/いつも通り起きた


 外ではシトシトと音が鳴っている。雨戸を開ければ、想像通りの雨だ。
 君は、水場に向かうと顔を洗って目覚ましにする。
 太陽の位置が分からないので確信はないが、時間は朝方のようだ。

 朝食の準備を済ませるために台所へ向かうと、中からは人の気配がする。
 どうやら君が一番早く起きたわけではなさそうだ。

 霊夢か、魔理沙か。
 兎角、挨拶くらいとついでに朝の準備を手伝うために君は戸を引いた。

直下コンマ:誰がいたか
奇数:霊夢
偶数:魔理沙

0:誰!?

れーむ

 台所に立っていたのは霊夢だった。

「あら、おはよう。いつも早いわね」

 当然といえば当然だが、夜更かしをしたのは彼女も同じなので君と同じく眠気が抜けていないようにみえる。
 ちなみに魔理沙のほうはまだ熟睡中とのことで、朝食ができれば匂いで起きてくるんじゃない? と言われた。
 手伝おうか? と聞くと、霊夢は少し考えてからコクリとうなずいた。

「ええ。おねがいするわ」

 君は、いつものように霊夢の隣に立つとこまごまとした手伝いを始める。

「お夕飯の残り物がないっていうのも、それはそれで大変よね」

 霊夢は、隣に立つ君にくすりと笑いかけながら、そんなことを口にするのだった。


 ……。


 ……。

 しばらくして朝食が出来上がると、予告されていたように魔理沙が起き出してきた。
 今回は身だしなみも整えて、起きがけに寝ぼけていると言う事もなく、ごく普通にだ。

「そうそう何度も、寝巻き姿なんか見せてやらないんだぜ?」

 とのこと。

「見せられても仕方ないでしょ、そんなの」

 霊夢からはバッサリと切られていたが。

 朝食を終えれば、今日も一日が始まる。君は……


朝食後はどこへ行く?
↓2

神社から神社へ


「おっ、なんだ、浮気か?」

 君が、守矢神社に向かうことを告げると、味噌汁を飲んでいた魔理沙が顔を上げてそんなことを言う。
 冷静に宗旨替えするつもりはないと言うと、つまらなそうに食事に戻った。

 とは言え仕事がらみでの訪問だけだったので、一度くらいは真面目に参拝するのもいいかもしれない。

「へー。だったらうちの神社にも……住んでる場所に参拝って言うのも変よね」

 霊夢からも特に止めるようには言われなかったので、君は午前中は守矢神社へ行くことを決める。
 もっとも、急な訪問なので早苗が居るかは分からないが……。
 まあ『誰』かしらはいるだろう。

 初対面の印象から、心当たりの『誰か』に苦手意識のある君なのだった。

/と、言ったところで今日はここまでです。ご参加、ありがとうございました。

すこし仮眠→朝日で目が覚める(昨日の>>1
と、言うことですみません。今週はお休みです。

/20時から再開予定です。

/5分早いけど再開
守矢神社へ


 朝食後、出発の準備を終えた君は、山の神社へ向かうために傘を差して参道の上空を飛んでいた。
 急ぐ用事でもないので速度は抑え目で、風景を眺めながらだ。

 妖怪の山、とおどろおどろしい印象の名前はついているが、青々とした木々は自然の雄大さや生命の強さを感じさせた。
 香霖堂での会話がきっかけで、守矢神社以外にも小さなお社に住む神様が居るらしい事も聞いている。
 案外と、にぎやかな場所といえるのかもしれない。

 神社の鳥居をくぐると、雨天という事もあって人影は見られない。
 君は、お賽銭箱に小銭を放ると拍手を打って拝礼をする。
 そうしていると物音か他の何かか、君の来訪に気付いたようで誰かの気配が近づいてきた。

直下コンマ/誰が来た?
奇数:早苗
偶数:神奈子
0 :いつか会った女の子


「おはようございます。参拝に来てくれたんですね」

 傘を差して、奥から歩いてきたのは早苗だった。
 君はうなずくと、思い立って参拝に訪れたことを告げる。

「そう言えば、前に来られた時はお仕事でしたよね。雨の中で立ち話も何ですし、上がっていかれますか?」

 早苗の誘いに少しばかり考えた後、君はありがたくそれを受けることにした。
 以前にも通された奥の建物にお邪魔すると、居間、と言うよりは茶の間と言いたくなるような和室に通された。
 畳敷きの室内には、冬は掘りごたつになるのだろう大きな卓が置かれている。

「お茶を入れてきますから、少し待っていてくださいね?」

 君に座布団を勧めると、早苗はそういって台所の方へと歩いていった。
 そうしてしばらく待っていると……

誰か来たようだ
A:早苗が戻ってきた。
B:ふすまを開けて神奈子が姿を現した。
C:いつの間にか、金髪の女の子が目の前に座っていた。

↓2

「お待たせしました」

 そう言いながらおぼんに茶碗と急須、お茶菓子をのせて早苗が戻ってきた。

「急でしたから、あんまり手の込んだ物は用意できませんでしたけど」

 緑茶と煎餅を並べて恐縮そうに言う早苗に、君はそんなことはないよと感謝を示した。
 それから早苗が自分のお茶を用意するのを待って、茶碗からお茶をいただく。
 どちらともなく、ほうと息が漏れた。

 さて、黙っていても仕方がない。何を話そうか?

早苗との会話内容
↓1-3チョイス

なかなか美味しいお茶ですね。

どこでその茶葉買いましたか?

ここの神様信仰したらどんなご利益がありますかね?

最近面白い事件とか無かったかい

>>576
「ありがとうございます」

 君が美味しいお茶だと言うと、早苗は笑みを浮かべる。
 茶葉の方は、どうやら人里で買ってきたらしい。ほかに買い物をするところが無いとも言う。

「でも霊夢さんの淹れるお茶、すごく美味しいんですよね……たまに出涸らしですけど」


>>577
 君は御利益について聞こうかと思ったが、以前に聞いているのを思い出して止めることにした。
 たしか、武芸や戦い、それに好天に恵まれるとか。あと子宝。
 そこまで思い出して、ふとミシャグジさまについて聞いて見ることにした。
 名前は聞いたことがあるのだが、よくは知らない。

「ええと、ミシャグジ様は蛇の神様です。ほら、白い蛇は神様だって聞いたことありませんか?」


>>578
「面白い事件ですか? ええと、命蓮寺というお寺ができた時くらいで、大きな事件はないですね」

 早苗によると、ここしばらくは平和なものらしい。

「あっ、そういえば人里で天狗と妖精が大暴れしていたとか」

 ……。当事者です。

「それでですね……あれ、どうかしましたか?」

 早苗と談笑をしていた君は、思っていたよりも時間が過ぎていたことに気が付いた。
 そろそろ昼の用意もあるだろうし、長々とお邪魔するのもどうかと思い、お暇しようと声をかける。

「本当ですね。そろそろお昼の用意をしないと」

 どうやら、守矢神社の家事担当は早苗らしい。
 もっとも神奈子がエプロンをつけて料理をする姿は……意外と想像できたが、神様に家事を任せるという法もないのだろう。

「あの、少しいいですか?」

 そうしていると、早苗が遠慮がちに声をかけてきた。
 君は、その様子に何かと思い返事をする。

「せっかくですから、お昼、食べていきませんか?」

 どうやら、早苗からお昼ご飯に招待されたようだ。

君は……
A:ご馳走になることにした。
B:遠慮することにした。

↓2

 せっかくの招待を断る理由もなく、君はありがたくご相伴にあずかることにした。

「よかった。私、頑張りますね。その、お口に合うかは分かりませんけど」

 パッと表情を輝かせた早苗だったが、直後に少しだけ不安そうに君の顔をうかがう。
 聞いて見ると、どうやら誰かから君の料理について聞いていたらしく、緊張気味のようだ。

「少し時間がかかると思いますから、ゆっくりしててください」


直下コンマ
奇数:早苗はそう言うと早足で台所へ向かった。
偶数:「ちょーっとまったー」どこからかそんな声が響き渡った。
0 :台所に向かおうとした早苗が、振り返って君の方を向いた。

 そう言って台所に向かおうとした早苗だったが、茶の間を出ようとしたところでクルリと君の方を振り返った。
 それから何かを悩むそぶりをしていたが、意を決したように口を開いた。

「あ、あの、よろしければ、いっしょに作りませんか? お昼ごはん」

 突然の提案に戸惑ったものの、君が快く了承すると早苗はホッとした表情を浮かべた。

「ある方からあなたの料理が美味しいって聞いて、教えてもらえたらなって考えていたんです」

 早苗は、そう言ってエヘヘと笑う。
 台所に案内されると、君は予備の物らしいエプロンを渡され身につける。
 早苗は巫女服の上から同じくエプロンを身に付け、髪が邪魔にならないよう結い上げていた。

「それじゃあ、よろしくお願いします」

 君は、うなずくと久々になる現代風のキッチンに向かった。

直下コンマ/料理の出来/家事+2・早苗+1
1ほど微妙で、9ほど良い

5+3:かなり美味しい

 早苗が日ごろから料理になじんでいたこともあって、出来上がった昼食はまず満足できる仕上がりになった。
 料理の最中は、こまごまとした豆知識的なことを教えあうなど君にとっても充実した時間だった。
 用意された食事は四人分で、神奈子の他にもう一柱の神様が同居している事も聞かされた。

「うんうん、今日のお昼は何時にもましておいしそうだね」
「こら諏訪子、まずは挨拶をするんじゃなかったのか? たしかに美味しそうな匂いはするけど」

 件の一柱こと洩矢諏訪子神が以前に声をかけられた金髪の女の子であったことに驚かされたりもしたが、これは余話。
 諏訪子と一緒に茶の間で待っていたらしい神奈子も、そう言いながらも料理に興味があるらしく気にしていた。

「それでは、いただこうか」
「いただきまーす」
「いただきます」

 配膳を終えると、神奈子が音頭をとって昼食になる。
 食事の出来は、二柱と二人を十分に満足させるものだった。

 食後の長閑な時間、守矢神社の面々と話しでもしようかと言うことになった。

だれと、何を話そうか?(早苗・神奈子・諏訪子)
↓1-3

早苗 料理の腕前について

/安価分かりづらかったかな。こっちで適当にしますorz


 君は、あらためて自己紹介を済ませると諏訪子と話して見ることにした。
 守矢神社の祭神である神奈子と対等の間柄に見えるが、果たして何の神様なのだろう?

「うんうん、何だと思う?」

 気になって聞いてみたところ、悪戯っぽい調子で諏訪子から問いを返された。
 君が、金髪だから鉱山の神様とか、と思いつきで返事をするとケロケロと面白そうに笑われる。

「たしかにご近所では金とかも出てたけどね。はっずれー、ぼっしゅーと」

 外れの宣告と共に、食後のお茶と一緒に出された君の羊羹が一切れひょいと小さな口に消える。

「正解はね、祟り神」

 無邪気に笑う童女の目が細められる。
 君は、不意に背中に走る悪寒に身を震わせた。

「こら、諏訪子」
「あたっ! なんだよう、神奈子も同じことしたくせに」
「こんなヤツだが、適度に畏れて敬ってやってくれ」

 どこか呆れたような神奈子に、諏訪子はぶーぶーと口を尖らせている。
 君を交えたやり取りは、食器を下げるため台所へ行っていた早苗が戻るまで続くことになる。

直下コンマ/交友判定/修正+1
成功で○神奈子:友人/友人を獲得

さらにその下/修正+1
成功で○諏訪子:友人/友人を獲得。失敗の場合知人。

○神奈子:友人/友人を獲得。
○諏訪子:友人/友人を獲得。さらに次回の判定時に+1の修正。


「皆さん、楽しそうでしたけど、何を話していらしたんですか?」
「何、他愛のない話だよ。これからも気兼ねなく遊びに来てくれ、とかね」
「そうそう、料理を作ってくれればなお良し! ってね」

 戻ってきた早苗の言葉に神奈子が答え、諏訪子がそれに茶々を入れる。
 どうやら、君は守矢神社の二柱に受け入れられたらしい。

>>596

 ところで、と前置きして、君は早苗に自分の料理の腕前について聞いて見ることにした。

「私も、あんまり詳しいわけじゃないんですけど、貴方と同じくらいの料理を作れる方は中々居ないと思います」
「そうだね。誇っても良いんじゃないか? それにしても料理の上手いヤツか、他に誰がいたかな?」
「んー、吸血鬼の所のメイドとか。いつかの宴会で食べたけど、あれは別格かな」

 どうやら、幻想郷でも上には上が居るようだ。……当然だが。


 ……。


 楽しい時は早く過ぎるもので、いつの間にか良い時間になっていた。
 君は、三人にお暇する旨を告げる。

直下コンマ/交友判定/早苗
7以上で○早苗:親愛/親愛を獲得。失敗でも次回+1。

○次回+1

「神奈子様もおっしゃっていましたけど、いつでも遊びに来てくださいね?」

 早苗は、もちろん参拝も大歓迎ですけどと笑う。
 君は、神二柱と巫女一人に見送られて、守矢神社を後にした。

 博麗神社に帰る前に、後一ヶ所くらいは回れそうだ。
 さて、どこに行こうか?

どこへ行こう?
↓2

ksk

/人里了解。今日はここまでです。ご参加、ありがとうございました。
/ついでに好感度の段階を公開。

不倶戴天←憎悪←宿敵←敵対←険悪←無関心→知人→友人→親密→親愛→特別な関係

こんな感じです。

/突発再開。

 君は、守矢神社からお暇すると、人里へとやってきた。
 もうすぐ夕刻と言う事もあり、農作業を終えた人たちの姿が多い。

 さて、目的があってきたわけではないが、何をしようか?


A:誰かを訪ねる
B:散歩する
C:その他

↓2

 そうだ、ランニングをしよう。

 唐突に思い立った君は、人里の周辺の、比較的安全な領域を走ることにした。
 空を飛んでいると、足腰が弱りそうな気がする。

直下コンマ/
1-4:良い汗をかいた
5-9:誰かに声をかけられた
0:何かを見つけた

さらにその下/君の足の速さ。9ほど早い/能力修正+1

4:いい汗かいた
4:陸上では普通だった


 息を切らせて汗を拭う。遠くでは夕日が山並みに沈む所だった。

 ……。帰ろう。



「あの二柱に気に入られたわけね、よかったじゃない。神様に気にいられて損はないわよ」

 面倒はあるけど、と霊夢は続ける。
 博麗神社に帰ってきた後、すぐに風呂場に放りこまれた君は、夕食の席で霊夢と談笑する。
 前日のように急な来訪があるでもなく、穏やかな時間が過ぎていた。

 食後、霊夢は自室に戻っている。
 眠るにはまだ早いが……。

A:霊夢と話す
B:その他(神社からの外出不可)
C:もう眠る

↓2

win99

 ふと思い出して、九十九神らしい皿を眺めて見ることにした。
 衣服などをのぞくと、君にとっては数少ない私物らしい私物だ。
 ここしばらくは放って置いてしまったが……。

 絵皿は相変わらず古びた様子だ。
 おや?
 眺めていた君は、皿に書いてある文字が変化していることに気付く。

 つーん。

 ……とりあえず磨いてやることにした。

直下コンマ:
1-5:何事もなく夜が明けた
6-9:ふと脳裏に料理のアイディアが浮かぶ(次の家事判定に+1)
0 :誰かの姿が見える……

 ……。

 皿の絵がらは、最後までつーんのままだった。



名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親密)/家主(親密)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密 次回+1
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1

●霖之助 :知人/知人


8日目終了

/休憩ー。お風呂いってきます。21時半くらいから再開。

/再開

9日目・早朝・博麗神社

 幻想郷での生活も、明日で10日目を迎える。
 今の君は、博麗神社に居候している何でも屋と言ったところだろうか。
 一部、変な噂もあるようだが。

 いつも通りに客間の障子に手を伸ばす。

 今日の天気は……
直下コンマ
1:大雨だ
2-3:雨が降ってきた
4-6:曇り空だ
7-9:晴天だ
0:雲ひとつない快晴だ

曇天

 障子を開けると、どんよりとした曇り空だった。
 雨にはならないと思うが……出かけるのなら傘ぐらいは持って出かけよう。

「おはよう」

 いつも通りに、台所で霊夢と一緒に朝食を作る。
 さて、今日は何をして過ごそうか?


朝からどこかへ出かけますか?
A:博麗神社で過ごす
B:その他

↓2

/ヒャッハー!! 日本一だぁ!


仕事を探す

「ええ。いってらっしゃい、気をつけてね」

 君は、霊夢に断りを入れると、仕事を探しに人里に出かけることにした。
 いつも通りに掲示板を眺めて見ると、何枚かの紙が貼り付けられているのを見つける。

 さて、どんな仕事があるだろうか?

↓1-3/仕事の内容・依頼者も指定可

/すまん、地元なんだ。

新薬の治験 永遠亭
 上質な紙に、薬の試験を行うので被験者になってほしいと書いてある。
 詳しい話は竹林の永遠亭で、とのこと。迷いの竹林といえば、阿求から聞いた危険地帯だ、
 依頼料は6円。破格だ。ひょっとすると怪しい、かもしれない。


ワインの配達 紅魔館
 こちらも上質な紙に、ワインの配達依頼が書かれている。場所は霧の湖中央の、吸血鬼の館だ。
 内容はごく普通の配達依頼だが、道程に危険がある可能姓もあるだろう。
 依頼料は2円と書いてある。

酒! 星熊
 美味い酒を持ってきたら何かやる。
 ……それだけ書いてあった。依頼人の所在も探す必要がありそうだ。
 報酬は、どうなのだろう?

上記三つから、どれを請ける?
A:治験
B:配達
C:酒!
D:請けない
↓2

酒!


 君は、雄雄しく『酒』と書かれた紙を剥がす。
 剥がしては見たものの、本当に「美味い酒もってこい」としか書いていない。
 一応、名前らしきものは書いてあるのだが、どこに持っていけばいいかすら分からないありさまだ。
 酔った勢いで書いたとか言われたら信じる。
 君は、いやいやまさかと首を振りながら、仕事に取り掛かることにした。


 とは言え、君はそれほど酒に詳しいわけではない。正確には、幻想郷の酒にはだが。
 さすがに今から醸造するわけにはいかないので、どこかで買うなりするしかないだろう。

 ……なんでこれを剥がしたんだろう?

 君は思わず額を押さえたが、剥がしてしまったものは仕方がない。

 さて、まずは……。

A:教えて白沢先生
B:香霖堂へ行って見る
C:その他
↓2


「それで、私に聞きに来のか」

 始業前の寺子屋で、君に依頼書を見せられた慧音は、どこか呆れたような表情で言う。

「まず、星熊と言うのは地底に住む鬼のことだよ。星熊勇儀。幻想郷を見渡しても、有数の実力者だ」

 君は、なるほどとうなずく。とりあえず依頼人の件はクリアした。
 しかし、地底とはどういうことだろう。
 疑問に思った君が聞くと、慧音はそれが難しいと言葉を続ける。

「言葉通りに幻想郷の地下世界のことで、控えめに言って妖怪の巣窟だ」

 詳細を聞くと、人間との関わりを絶った妖怪達の世界であるらしい。

「数年前までは完全に隔絶されていたのだが、少し前の異変で僅かながら交流が再開されたんだ」

 とは言え、それは妖怪同士やそれに対抗しうる存在に限定されているようだ。
 人間である君が立ち入るのは、非常に難易度の高い、あるいは命がけとなるだろう。

「もっとも、手が無いでもない。ひとつは博麗神社の宴会の時だ。運が良ければ参加しているだろう」

 なんでも博麗神社では不定期に人神妖入り乱れた宴会が催され、運が良ければそれに参加した星熊氏に会えるらしい。
 別に依頼の期限は切られていないので、これでも問題はないとは慧音の弁。

「もう一つは星熊の同族、つまりは鬼に仲立ちを頼むことだな」

 同族が地底に去る中、地上に残った鬼が居るらしい。彼女(女性と聞いた)に頼めば、星熊氏を呼び出してもらえるだろう。

「だが、そこかしこをフラフラとしているような鬼だからな、会えるかどうかは運と先方次第になる」

 博麗神社にも時折訪れるようだが、こちらも遭遇には運、あるいは相手の興味を引く何かが必要になりそうだ。
 それと某かの報酬を用意する必要があるらしい。

「あるいはスペルカードルールに訴える方法もある」

 慧音にしては過激な意見に、君は驚いて問い返す。

「鬼の連中は、酒も好きだが喧嘩も好きでな。条件を付けて戦って勝てば、まず間違いなく要求は通るよ」

 ただし、と慧音は続ける。

「鬼は嘘が嫌いだ。詐略・謀略の類は使わないほうがいい」

 その声色は真剣味を帯び、けっしてそれらを用いるべきではないことを君に理解させた。
 背筋がブルリと震える。

「うん。脅かしてしまったな。すまない。私からはこんなものだが、他になにかあるかな?」


慧音に何か質問はある?(無しなら無し)
↓1-3

地底の入り口ってどこ?

次の宴会はいつ頃に開催される?

>>643
「一応、教えておこう」

 慧音は、半紙に筆でさらさらと簡易的な幻想郷の地図を書き地底への入り口を書き記した。

「もしも行くつもりなら、誰かと一緒に行くといい。私は、人里を空けるわけにいかないから難しいが……」

 君の脳裏には、ふと二人の巫女の姿が浮かんだ。頼めば、手伝ってくれるだろうか?

>>644
「本当に不定期なんだ。大晦日や新年には、まず誰かが開くだろうが」

 どうやら、その辺りは完全に運任せになるようだ。かつ、くだんの星熊氏が来る保障もない。

「確実なものだと、次は月見を口実に開催されるだろうな」

 暦を見ると、月見は一月くらい先のようだ。
 なお、霊夢は会場提供はしても主催することは稀らしい。
 それに、仕事のために宴会を開いてくださいというのもどうかと思う。居候であるし。



「おっと、そろそろ時間だな」

 授業が始まるらしいため、君は慧音に礼を述べると寺子屋を後にした。


/と、今日はここまで。ご参加、ありがとうございました。

すみません。急病に付き、今週は更新無しです。
ここしばらく、お粥しか食ってねえ!

/突発再開。固形物うめえ!

 慧音の元を辞した君は、人里の通りに戻ってきていた。
 酒屋を見て回ったが、置いてあるのは同じような米の酒で、これでは依頼の指定を満たせないだろう。
 焼酎……芋や麦の蒸留酒も見かけたが、これも一般的なもののようだ。

 さて、そうなると人里以外を探すべきだろう。


君は……
↓2
A:香霖堂に行くことにした
B:その他

 ……。

 先に地底へ向かう算段を付けておこうと考えた君は、博麗神社に飛んだ。
 境内に姿が見えなかったので母屋に向かうと、霊夢はお茶を淹れて一服していた。

「今日は早いのね。どうかした?」

 君は小さく首を傾げた霊夢に依頼書を見せ、慧音から地底のことを聞いたと告げる。

「どうして剥がしたのよ、こんな怪しげな物体」

 ごもっともです。

「いいけどね、別に。そうね―――」

直下コンマ/親密+2 博麗の巫女-1
合計5以上で同行



「手伝ってあげる……けど、まずはお酒を探してからね」

 物が見つかったら、霊夢と一緒に地底に向かうことになった。
 君は、引き受けてくれたことに礼を言う。

「いいわよべつに。あなたに助けられてる事も多いから、おかえし」

 君は、ありがとうともう一度告げると、お酒探しに出かけるために踵を返す。

「そうそう、そのお酒、余裕があったら私の分もヨロシクね?」

 振り向いた先で、声の主は微笑みながら手を振っていた。

【霊夢が地底に同行してくれるようになりました】


 地底に向かう算段はついたので、後は目的のお酒を探すだけだ。
 今日は後一ヶ所回るのが限界だが……。

A:香霖堂
B:その他
↓2

/と、安価を投げつつご飯食べてきます。

香霖堂

 他にあてもないため、君は香霖堂へと向かうことにした。

「おや、いらっしゃい」

 店の扉をくぐると、霖之助が本を片手に暇を潰していた。客の姿はない。
 君は、さっそく美味い酒の心当たりを聞いて見た。

「また、随分と酔狂なことをしているようだね、君も」

 依頼書の内容を見た霖之助は、苦笑するような様子で言う。
 それから商品の目録らしい紙を取り出して、ペラペラとめくり始めた。

「うーん」

直下コンマ/強運+1
1-4:無いね
5-9:これ、かな?
0:すごいのがあった

5……あった?

「一応、お酒であることは間違いよ」

 霖之助が奥から持って来たのは、封がされた甕だった。

「ただし、味の保障は出来ないと言うか、拾いものだから限りなく怪しい」

 なんでそんなものを取っておいたよ、という君の言葉を、店主は笑ってごまかした。

「さすがに、味も分からず押し付けるのは悪いから、少し舐めてみようか」

 一緒に持ってきたらしい柄杓と湯のみに、甕の中身を注ぎ入れる。
 なお、最初は湯飲みが一つだったので、君はニッコリ笑ってもう一つ持ってこさせた。
 そして、目の前に鎮座する謎の酒。

「それじゃあ、一、二の三でいこうか」

 一、二の三!
 君と霖之助は、思い切って湯のみを傾けた。

直下コンマ:9ほど美味い、1ほど悲惨。

5:普通。圧倒的普通。

「普通だね」

 普通だった。
 何と言うか、ごく普通の焼酎だった。覚悟を決めて飲んだのがアホらしくなるレベルで。

「ああ、うん、確認するけど、買うかい?」

 君は黙って左右に首を振る。霖之助も予想していたのか、そうかいとうなずいて柄杓でもう一杯酒を注いだ。

「これは僕の寝酒にでもするとして、このまま帰すのも忍びないし……」

 霖之助は、しばらく考えるような仕草をしてから口を開く。

「幾つか心当たりを上げるよ。確実かは分からないけど、当たって見るといいんじゃないかな?」


香霖の心当たり/地底を除く
↓1-3

紅魔館
 吸血鬼の館。最近、メイドがワインを売りに出し始めたらしい。

守矢神社
 山の神社。外からやってきたため、外界から持ち込まれたお酒などがあるかもしれない。

永遠亭
 竹林にある屋敷で、薬師が住んでいるらしい。住人は由緒のある人なので、変わった酒の一つくらいはもっているかもしれない。


「こんなところかな」

 チビチビと焼酎を飲んでいる霖之助に礼を言うと、君は博麗神社に戻るため香霖堂を後にした。



「おかえりなさい。その顔だと、見つからなかったみたいね」

 神社に帰った君は、そんな言葉と共に霊夢に迎えられた。

「さ、そんなことより夕飯にしましょ。お酒お酒って言うから、思わず用意しちゃったもの」

 君は霊夢に促されるまま食卓に着き、濁酒を飲みながら夕食を済ませた。


夜は何をしようか?/外出不可
A:霊夢と話す
B:その他
↓2

 君は、霊夢と酒を飲み交わしながら談笑していた。
 互いにそれなりの酒が入って、頬がほんのりと朱に染まっている。

「んー、そういえば二人で飲むことって無かったわよね。前は魔理沙のやつがいたし」

 言いながら、霊夢はくいと酒盃を傾ける。

「あっという間だった、なーんて言わないけど結構楽しいわよね。誰かと一緒に料理とかするのも」

 霊夢の言葉に、君も同意を示した。すこしばかり照れながら。

霊夢と何を話そうか?
↓1-3 チョイス

こーりんに教えられた良さげな酒のありか3ヶ所について

感謝してる

酔った勢いで以前文に受けた取材の内容(赤と緑どっち)をこぼしてしまう

回答をお預けしたことも

>>674

 君は、霊夢に霖之助から聞いた酒の心当たりについて聞いてみることにした。

「山の神社は知ってるだろうから省くとして、吸血鬼のところと竹林は、面倒くさいわよ。断言するけど」

 紅魔館も永遠亭も、以前におきた『異変』における首謀者の拠点だと言う。
 守矢神社もその点では同じなのだが、あそこは基本的に人間側だ。

「どっちもひねてるって言えばいいのかしら……うん、やっぱり面倒くさいわ」

 その後に聞いた内容によると、紅魔館はスペルカード的な意味で、永遠亭は交換条件で仕事でも出されるのでは? との予想だった。
 守矢神社は、物が有るかどうかが分からない。持っているなら、譲ってもらうのは難しくないように思えた。


>>675
 感謝してる。
 ふと口をついて、そんな言葉が漏れ出していた。

「どうしたのよ、急に。あらたまって」

 幻想郷に来て、右も左も分からない自分をこの場所にいさせてくれたこと。
 君が、変わってしまった環境に流されるままにならなかったのは、霊夢がいてくれたからだ。
 だから、感謝していると。

「どういたしまして」

 それで、できれば、これからもよろしく。
 君は、そう言って杯を開けた。


>>676
 話しているうちにも時間は過ぎていき、気がつけば君も霊夢もそれなりに杯を重ねていた。
 そーいえばー、とぼんやりした頭で君が告げる。

「んー?」

 霊夢もどこかふわふわとした様子だ。
 ひとざとでさー、新聞屋にどっちの巫女が好きなんだー、って聞かれたわけさー。
 と、酒の勢いか何なのか、君の口からはペラペラと言葉が漏れ出して行く。

「へー。で、どっちが好きなのよー?」

 分からないかなー、と答えて君は杯を傾ける。結局、氷精が邪魔に入って助かったわけだが。
 カタリと、卓に置かれた酒盃が音を立てた。


直下コンマ/君
4以下で潰れた

その下/霊夢
4以下で潰れた

二人とも健在


 で。


「「……」」


 ものすごく気まずいことになった。
 霊夢は酔いか、その他の何なのか、顔色が朱色に染まっている。
 君は、先の発言の直後にしょうきにもどった。

「「……」」

 お見合い状態である。
 沈黙の中、先に口を開いたのは霊夢の方だった。

「ええと」


直下コンマ/交友判定/博麗の巫女-2 天狗の仕業じゃ+1
合計7以上で○親愛/親愛を獲得。失敗でも次回+1を獲得。

5:次回+1

「天狗が悪いわ」

 そう言うことになった。

「それは良いとして、いいかげんに飲みすぎよね、お互い」

 たしかに、酒の入っていた容器はほとんど空になっている。
 君は、先の発言が原因か、ほとんどしらふの状態なのだが、霊夢のほうはやはり酔っているようだ。
 とりあえず水を一杯ずつ飲んで、君達はそれぞれの部屋に戻ることにした。

 なお、先ほど何があったかは、二人とも酔っ払って覚えていない。

 覚えていないったらいないのである。


9日目・終了

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親密)/家主(親密)次回+1
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密 次回+1
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1

●霖之助 :知人/知人

誰かさん@酔っ払い「むー、つまんないぞー。せっかく酔いまで散らしてあげたのにさー」

10日目・早朝/博麗神社


「……おはよう」

 君が目を覚まして台所に出て見ると、霊夢の反応がどこかよそよそしかった。
 だが、昨日は特に何かあったわけではないので、気のせいだろう。

「ええと、今日はお酒探しの続きをするのよね?」

 君はうなずいて、そのつもりであることを告げた。

「私は神社にいるつもりだから、手に入ったら一度戻って来なさい。地底へはそれからね」

 夕方までに神社に戻れば、そのまま地底へ向かうことが出来そうだ。
 夜になってしまった場合は、翌日を待つことになるだろう。


さて、まずはどこから回ろうか?
A:守矢神社
B:紅魔館
C:永遠亭
↓2

ついでに直下コンマ/天気
1:大雨だ
2-3:雨が降ってきた
4-6:曇り空だ
7-9:晴天だ
0:雲ひとつない快晴だ

/永遠亭了解。天候は雨。今日はここまで。参加いただきありがとうございました。

/こっそり再開。反応は遅め。

迷いの竹林/朝・雨天

 君は、神社を出発して迷いの竹林へとたどり着いていた。
 竹の間に小道のようなものはあるのだが、迷いの竹林の名の通り見るからに入り組んでいる。
 目的地は大きな屋敷と言うことで上空から探しても見たが、それらしいものは見当たらない。
 そういった効果のある術でも施されているのだろう。

 さて、このまま竹林に入ってもいいものだろうか?
 そう考えていた君の脳裏に、ふと数日前に出会った誰かの顔が浮かぶ。
 そういえば、彼女は竹林に詳しいとの事だったが……。

どうする?
A:竹林に入る
B:○○を探す
C:その他
↓2

INした

 そう、たしか慧音のところで会った妹紅が竹林のはずれで暮らしているといっていた。
 案内を請け負ってくれるとのことだったが、まだ有効だろうか?
 君は、竹林の上空からそれらしい場所を探し、見つけた小屋らしき建物に向かって飛んだ。

「誰かと思えば、神社の子じゃない。どうしたの? こんな雨の中」

 戸を叩いて来訪を告げると、閂がはずされて妹紅が顔を出した。
 君が来訪の目的を告げると、不思議そうにしていた妹紅の表情はどこか呆れたような表情に変わる。

「人がいいと言うべきか、何と言うか……。いいわよ。約束だから、永遠亭まで案内してあげる」

 そう言って、妹紅は気負う様子も無く小屋から飛び出した。
 濡れてしまうと心配した君は、慌てて傘を差し出したが―――。

「ああ、いいのいいの。このくらいの雨なら平気よ」

 なんと、雨粒は妹紅の体に触れるやアッという間に乾いていく。
 どうやら、何らかの能力の応用のようだ。

「それじゃ、行きましょうか。はぐれないように気をつけて、ね」

 君は、先導する妹紅に導かれるまま、竹林の奥へと進んでいく。

 ……。


 竹の間をすり抜けるように飛び続けると、やがて漆喰壁を備えた大きなお屋敷の姿が見え始めた。
 上空から見えなかったのは、やはり何らかの隠蔽がなされているからのようだ。

「ここの主……って言うよりは、家宰をしてる薬師の許可があれば、空から来れるんだけどね」

 と妹紅の弁。

「さて、案内はここまでね。門のところで取り次ぎを頼めばいいわ」

 門にたどり着く直前で、妹紅はそう告げて地面に降り立った。
 少しばかり半端な位置での宣言を不思議に思って君が聞くと、どこかばつの悪そうな表情を浮かべる。

「あそこの主とは、すこし折り合いが悪いのよ。私が行くと面倒になるから」

 どうやら、妹紅と永遠亭との間では過去に何かがあったらしい。
 言い難そうな事情を突っ込んで聞けそうな間柄でも雰囲気でも無く、君は妹紅に礼を言って分かれることにした。

「帰るときは空から帰れるわ。それじゃあ、気をつけて」

 そう言って元の方向に向かって飛んだ妹紅の背中を見送ると、君は永遠亭の門に向かって進んだ。
 立派な門構えに圧倒されそうになりながらも取次ぎを頼むと……。


直下コンマ/出てきたのは……
奇数:小さいうさみみ
偶数:大きいうさみみ
0:長い黒髪の美少女

れーせん

「はーい、どちら様でしょう?」

 君が声をかけると、門の中からとたとたと足音がして藤色の髪をした少女が現れた。
 なぜか兎の耳を付けていたが、君は突っ込みたくなる衝動を抑えて来訪の意を告げる。

「はあ、お酒ですか。確認しますけど、消毒用にアルコールが欲しいとかじゃないですよね?」

 それは味も素っ気もなくて美味しいお酒という指定に外れるため、君は違うと返事をする。

「師匠に聞いてみますけど、期待はしないでくださいね?」

 兎耳さんは、そう言って一度奥に戻ったが、しばらくして戻ってくると君を屋敷へと迎え入れた。

「お師匠様が会うそうです。遅れないで着いてきて下さい」

 そっけない言葉と共に、スタスタと奥へと歩いていく少女の背中を追いかけて、君は永遠亭へと足を踏み入れた。
 漆喰壁の内側は落ち着いた日本家屋風の建物で、どことなく歴史のおもむきを感じさせる。

「はじめまして、外の世界の方。私の名前は八意永琳。ここ永遠亭で薬師をしているわ」

 通された部屋で君を出迎えたのは、怜悧な雰囲気を持つ銀髪の女性だった。

「ここにはお酒を探しに来られたということでしたが、詳しい事情を聞かせて貰ってもいいかしら?」

 早速本題とばかりの質問に、君はまず自分の名前を名乗り例の依頼書と香霖堂での出来事を話した。

「なるほどね。たしかに薬酒の類は作っているけれど……これとか」

 そう言って永琳が取り出したのは白い磁器で、貼り付けられた紙には神便酒と書いてあった。
 どこかで聞いたような気もする名前だ。

「ちなみに、栄養ドリンクの一種だと思えばいいわ」


「でも渡す相手が鬼となると、流石にこれはどうかと思うし……鈴仙、倉庫の目録を」
「はい」

 永琳に促された兎耳(鈴仙というらしい)が、目録らしい手帳を引き出しから出してくる。
 しばらくパラパラと帳面をめくっていた永琳だったが、やがて何かを見つけたのか顔を上げて口を開いた。

「私の故郷から持ち込んだものが、幾つか倉庫の中に眠っていたわ。味の方は保障するし、劣化も心配しなくていいわ」

 そこまで言って、永琳は一度言葉を区切り君をまっすぐに見据えた。

「それで、こちらとしてはお酒を無償で譲る理由もないし、なにかしらの対価を用意してもらうことになるのだけど」

 そうそうお金には困ってないわ、と永琳は続ける。
 君は、しばらく考えても答えが出なかったため、降参の意を示して何が対価としてふさわしいかを問い返すことにした。

「そうね。一つは、もしかしたら貴方も見たかもしれないけど、これ」

 差し出されたのは一枚の紙。そこには、新薬の実験に協力して欲しい旨が記されていた。
 たしかに、人里の掲示板に貼り付けられていたものを見た覚えがある。
 どうやら受領者はいなかったらしい。

「もう一つは、お酒に見合った『何か』を探して来ること。『何か』の内容は貴方が決めていいわ。価値はこちらが判断するけれど」

 さあ、どうする? と永琳は君に問う。

君は……
A:薬の治験を請ける
B:『何か』を探す
C:その他

↓2



 治験で。
 君がそう告げると、永琳はニコリと微笑んだ。

「見つかるかもしれない何かよりも、今手元にあるものを使ってどうにかする。貴方はそんな人なのかしらね?」

 どうなのだろう? 君には宝探しが得意な友人がいるわけでもないので、消去法かもしれない。
 そんなことより、隣で信じられないものを見たような顔をしているお弟子さんの兎耳が、そこはかとなく不安を掻き立てるのだが……。

「大丈夫よ。死ぬことはないから」

 死ぬ以外の何かはあるんですね、わかります。
 さっそく医務室にいきましょうと立ち上がった永琳に着いて歩く君の脳裏には、出荷される子牛の歌が流れていたのだった。


「さてっと、調べてみたけど、貴方に試してもらえる薬は三種類ね。効果を教えるから、一種類選んでちょうだい」

 採血などのチェックを終えた君の前には、三種類の薬が並んでいた。
 その効能は……。


永琳の薬の効果とは?
↓1-3

声が1オクターブ程高くなる

自己回復力が急激に上がる
代わりに体が物凄く美味しくなる

味覚が変化する。どう変化するかは不明。

>>705
「喉の薬ね。声が高くなるわ。今は短時間の効果だけど、そのうち永続させたいわね」

 なんでも、低い声にコンプレックスがある人用に開発したらしい。


>>706
「ずっと昔に作った『ある薬』の効果を限定したものね。傷の直りが早くなる。副作用で血肉が妖怪好みになっちゃうけど」

 人魚薬とでも名付けようかしら、と永琳は続ける。効果自体は短期間で終わるらしい。


>>707
「味覚を変化させる薬ね。味覚が駄目になった人でも、味を感じられるのよ。……どう感じるかは、まだランダムなんだけど」

 現在は、まともな味覚になるように調整中らしい。やはり短期間で効果は終了するようだ。


「さあ、どれを飲んでくれるのかしら?」


どれを飲もうか?
A:喉の薬
B:人魚薬(仮)
C:味覚変化
↓2

B:敦賀の何とか姫

 君は、人魚薬(仮)を手に取ると、思い切って口に放り込んで水をもって飲み下す。
 良薬口に苦しというが、何故かほんのり甘かった。

「30分くらい安静にして、それから結果を調べましょう」

 そう言うと、永琳は書き物をするといって奥へ行ってしまった。
 後に残されたのは、君と、無言のままの兎耳だけ。

 正直気まずい。

 君は、自己紹介くらいはしようと名前を名乗ってみたのだが……。

「鈴仙・優曇華院・イナバです」

 それきり会話が途切れてしまった。鈴仙も、チラチラとこちらを伺ってはいるのだが。

 ……どうしようか。

鈴仙に話を振ろう
↓1-3 チョイス

血や肉を食べられない限り安全だと思ったと人魚薬を選んだ理由(言い訳?)を述べる

その耳って生えてるの?触って良い?

なぜあんな顔をしていたのか

>>713
「はあ」

 君が、人魚薬(仮)を選んだ理由をもらすと、鈴仙はどこか呆れたような表情になる。

「他の副作用があったら、とか考えなかったの?」

 それは他の薬も変わらない……のだが、君はよりにもよって肉体にダイレクトに作用する薬を選んだわけで。

「大丈夫だとは思うけどね。お師匠様の薬だから」

>>714
「駄目」

 即断だった。

「それと、これでも月の兎なんだから、ちゃんと自前よ」

 ……耳元についている金属っぽいもののことは、聞かないほうがいいのだろうか?

>>715
「まさか薬の実験を選ぶなんて思わなかったもの。しかも、理由が訳の分からない依頼がらみ」

 君が治験を選択した時に驚いた顔をしていた理由を聞くと、鈴仙からはそんな答えが返ってきた。

「そもそもこの治験だって、里の掲示板に張り出して誰も受けなかったやつだし……本当に、何で受けたの?」

 心底不思議そうな顔をされてしまった。


 鈴仙と話しているうちに、そろそろ薬の効果が現れだすだろう時間になった。
 いまのところ、自覚症状的な効果はないのだが……。
 再び医務室を訪れた君は、色々な検査を行った。

その結果……

直下コンマ/強運+1/出目1は修正無効・修正による最大値は9
1:とても美味しくなった。しかも遭遇判定で妖怪に会いやすくなる(2点分)。
2-4:血肉が美味しくなった・怪我の直りが早くなった(フレーバー)
5-9:戦況不利のとき、ターン開始時に戦況を+1する
0:超回復力・戦闘時ターンはじめに戦況を+1する

7:やや回復効果が強く出た。永琳の想定内。

「想定通りって所ね」

 カルテらしい書面にサラサラと君の知らない文字を書きつけながら、永琳は言う。

「効果は今日一日くらいで切れると思うけど、なにか副作用が出たら、ここに来るか連絡をよこすようにね」

 君は、指先につけた切り傷がまたたく間に癒えていく様を思い出しながら、永琳の言葉にうなずいた。
 あとは、まあ、うっかり妖怪に血や肉を口にされて目を付けられないようにしないといけない。
 こちらの効果も今日一日で終わるようだ。

「さてと、それじゃあ約束通りにお酒のほうを渡そうかしら。鈴仙」

 永琳に呼ばれた鈴仙が、奥の方から酒の入っているらしい容器を抱えて戻ってきた。
 二本あるようだが……。

「置いてても仕方がないから、おまけで一本付けてあげるわ」

 そんな永琳の言葉に見送られて、君は永遠亭を後にした。
 ……上空に上がると、来る時には見えなかった屋敷の全景が見て取れる。
 どうやら、次に来る時は迷いの竹林を通る必要はなさそうだ。

○銘酒『八塩折』と『蓬莱の酒』を手に入れた。
○永琳:知人/知人を獲得

直下コンマ/交友判定/人見知り-1 会話分+1
成功で○鈴仙:知人/知人を獲得。失敗で無関心。

○鈴仙:無関心/無関心

 ……目的のものを入手したので、博麗神社に戻ります。

/というところで中断です。20-22時くらいで再開するかもしれません。
/妖怪に血の味を覚えられると不味い状況で地底に突入。スリリング(確信)

/すみません。明日の早起きが決定したので、続きはまた来週。

/突発

博麗神社・午後/雨天

「おかえりなさい。無事に手に入ったみたいね」

 博麗神社に到着すると、霊夢は酒瓶を抱えて戻ってきた君をそう言って出迎えた。
 君はただいまと返事をして、一旦、品物を床の上に下ろす。

「結局、どこで見つけたのかしら? 山の神社、とは違う気がするわね」

 古めかしい容器の姿からの連想か、相変わらず聡い霊夢の言葉に君は永遠亭でと答えを口にする。

「なるほど。輝夜……だったらこんな短時間じゃすまないだろうし、相手にしたのは永琳ね」

 と、応対した相手まで簡単に見破られてしまう。
 霊夢の勘がすごいのか、カグヤなる人物がよほどに面倒くさい条件を出す性格なのか……。

「それにしても、もう少し時間がかかると思ったんだけど……。……。」

 そこで、霊夢は何かを考えるようにして言葉を区切る。

「ねえ」

 しばらくして、君に呼びかける、いつになく小さな声。

「教えてもらってもいいかしら? そのお酒を貰う代わりに、何をしたのか」


永遠亭で何をしたか教えるかどうか+同時にコンマ判定9ほど……
↓2

教えた

「はあ……」

 君が、永遠亭での出来事を口にすると、霊夢は心底呆れた様子でため息を一つ。
 それから人差し指を額に当てて、首を左右に振るしぐさをする。

「初対面の相手に渡された得体の知れない薬を飲むとか、何を考えてるのよ、ほんと」

 どうやら、心配をさせてしまったらしい。
 人里の依頼に出ていたからとか、幾つかの言い訳は浮かんだものの君は素直にごめんなさいをした。

「とにかく、地底行きは中止ね。明日まで様子を見て、何も無かったらにしましょ。それと……」

 ガクリと肩を落とした君の頬に、霊夢の手がスッと伸びる。

「これは心配かけた罰。反省して、今後に生かしなさないと怒るから」

 ギリギリギリ。いひゃい、いひゃい。
 思う存分君の頬をつねると、霊夢は夕食の準備をするために奥へ行ってしまう。
 君は、痛む頬をさすりながら手伝いのため後を追いかけるのだった。

 ……。

 夜。

 夕食と風呂を済ませた後、君は客間に戻って来ていた。
 白黒で急な来客も無く、早めに夕食を済ませたので、就寝までにはそれなりに余裕がある。
 霊夢も自室に戻っているようで、居間の方は灯りが落ちていた。

 君は、眠るまでの時間をどう使おうか首をひねる。

さて……
A:霊夢と話しでもしに行こうか
B:いや、早めに寝てしまおう
C:その他
↓2

/安価投げ。お風呂いってきます。

霊夢と話す。

 君は、霊夢と話をするために彼女の自室へと向かった。
 同年代の異性の部屋に向かうと言うことで、少しばかり緊張をしないでもないが、そちらは今さらの話。
 今日に限っては、永遠亭の一件が気まずさの方が原因だと思われる。

「どうぞ」

 許可を得て部屋に入ると、霊夢は寝間着姿で何か書き物をしているようだった。
 覗き込んで見ると、どうやら以前に使っていたお札のようだ。

「腐るものじゃないんだけど、使うときは沢山使うから書き溜めておかないといけないのよね……」

 面倒だけどと続けて、霊夢はひとまず筆を置き君に座布団をすすめる。


霊夢と何を話そうか?
↓1-3 チョイス

霊夢の幻想郷おすすめスポットを聞いてみる

心配してくれて

ありがとう

輝夜について詳しく聞く


>>737
 君は、えーとと言葉を捜してから、霊夢に問いを投げかけた。

「おすすめの場所? そうね人里の、この前あなたと寄った茶店のお団子はおいしかったわね」

 妖夢と初めて会った日に寄った茶店の事だ。君も、確かに美味しかったと相槌を打つ。

「でも落ち着くのは、やっぱりここかしら。自分の家だもの」


>>738
「変な薬とか、食べ物とか、口に入れないように。本当に取り返しの付かないこともあるんだから」

 永遠亭での一件、あらためて心配をかけたと謝ってお礼を言うと、霊夢はそう君をたしなめる。

「でも、これ当たり前のことよね。しかも、今回は『知らない人から貰った』って前に付くやつ」

 ……。
 つねられました。


>>739
「輝夜? 永遠亭の主、と言うかお姫様ね」

 どうやら、カグヤなる人物は永琳の主君であるらしい。

「少し前までは引きこもっていたんだけど、最近は人里なんかに出てきてるらしいわ。私は外で見た覚えが無いけれど」

 霊夢によると、ある異変がきっかけで抱えていた問題が解消したらしい。
 縁があれば、どこかで君と出会う事もあるだろう。

「あ、そうそう、かぐや姫本人なんだった。御伽噺の」

 ……。……。
 それが一番重要な特徴なんじゃなかろうかと思った君だが、口には出さないことにした。


 霊夢と話しているうちに良い時間になってきた。君は、そろそろ休む旨を告げて座布団を片付ける。

「私もそろそろ寝るわ。おやすみなさい。……ふぁぁ」

 言葉の後に追って聞こえてきた霊夢の小さな欠伸に見送られながら、君は客間へと戻っていった。

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正
銘酒『八塩折』/永琳から貰った、何度も醸した強い酒
銘酒『蓬莱の酒』/永琳から貰った月の酒

スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親密)/家主(親密)次回+1
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親密/親密 次回+1
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1
○永琳  :知人/知人
○鈴仙  :無関心/無関心

●霖之助 :知人/知人

10日目・終了

/まいど早いですが、切りが良いので今日はここまでです。
/次回は地底へ行くことになるのかな? 展開次第では、そこからエンディングまで一直線ですね。

/ご参加いただき、ありがとうございました。

/しまった、予告忘れた。だが突発再開。

11日目・早朝/博麗神社


 君と霊夢は、いつも通りに朝食の用意を済ませると食卓に着いて食事をしていた。

「とりあえず、体に異常はないみたいね」

 君は、霊夢の言葉にうなずくと、薬の効果も随分と薄くなっていることを告げた。
 永琳の説明に間違いが無ければ、『昼ごろ』には、おそらく副作用含めて完全に効果が切れるだろう。

「そう。それじゃあ出発は昼からにする? もちろん、今日は行かないって選択肢もあるけれど」

 たしかに急ぐ用事でもないので、もう一日遅らせるという手もあるだろう。
 どうするか……。

直下コンマ/天候
1:大雨だ
2-3:雨が降ってきた
4-6:曇り空だ
7-9:晴天だ
0:雲ひとつない快晴だ

出発するかどうか
A:昼ごろから地底へ向かう
B:今日は行かない(神社でゆっくりします)
C:その他

↓2

様子見

 何かあるかもしれないので、今日は様子を見ると君は告げた。

「ん、分かったわ」

 霊夢も君の意見に賛成のようで、そう言ってうなずく。
 それから二人で話し合い、出発は明日の朝と言うことになった。

「それじゃあ、今日中に準備を済ませちゃいなさいな。って言っても、遠出したら意味が無いし……」

 しばらく何かを考えるようなそぶりをしていた霊夢は、やがてポンと手を打つ。

「うちの蔵を探したら、何か役立つ物が出てくるかも」

 と言うことらしい。
 さすがに伝説の武器とかは無いにしても、何かしら便利な道具の一つでも見つかるかもしれない。
 鍵は使っていいと霊夢の許可を貰ったので、気が向いたら探して見るのもいいだろう。


さて、どうしようか
A;霊夢と話す
B:早速、蔵を見に行く
C:その他(※外出不可)

↓2

蔵へ

「それじゃあ、私は表で掃除でもしてるわね」

 箒を片手に鳥居の方へと歩いていった霊夢と別れ、君は母屋の裏手にある蔵の方へとむかった。
 普段はあまり人が訪れない裏庭とでも言うべき場所は、どこかジメジメとして居心地が悪い。
 そういえば、博麗神社は幻想郷と外の世界の境目であるらしいが……、このまま奥に進めば外の世界なのだろうか?

 ……。


 君は、ふと思い浮かんだそんな思考を左右に首を振って追い出すと、蔵の鍵を開けた。
 大晦日か、季節ごとか、そのくらいの頻度でしか開けていないのだろう、中に入ると埃くささが鼻につく。
 ついでに掃除もしておこう。
 君はそんなことを考えながら、手近な木箱から中身を検めた。


直下コンマ/探索判定/強運+1
1-4:特に役立ちそうな者は見つからなかった……
5-7:使い捨てのコンマ+1札(後出し可能)が一枚あった
8-9:使い捨てのコンマ+1札(後出し可能)が三枚あった
0:おや、これは……

7:○アミュレット/戦闘時コンマ+1。使い捨て。後出し可能。を入手した。

 蔵の中を物色していると、奥まった場所にある棚の中から一まとめにされた紙の束が出てきた。
 随分と古いもので、ほとんどは持ち上げた拍子にボロボロと崩れてしまった。
 結局、無事だったのは1枚だけだったが、霊力だろう不思議な力は健在だ。

「お疲れ様。どう、何か見つかった?」

 散らかした蔵の整理を終えて母屋に戻ると、君は先に戻っていた霊夢から声をかけられる。
 見つけたお札を見せると、古いものだが効果がある、とお墨付きをもらえた。
 具体的には、イチタリナイとかそんな時に。

「私の何代か前の巫女が作ったものだと思うわ」

 とは、霊夢の弁。君は、あらためて彼女に礼を言うと、汚れた服を着替えるため自室へ向かった。
 太陽の位置は、そろそろ真上にさしかかろうとしている。
 そろそろ、昼食の準備をするのもいいだろう。



何をしよう?/何か起きた?
↓2

 昼食の準備はやっておくと言う霊夢の言葉に甘えて、君は遠出のために荷物の準備を始めた。
 水筒や弁当は後で用意するとして、必要そうな荷物を背嚢に入れていく。
 肝心の酒瓶も、万が一にも割らないように包装しておくことにした。

○戦闘時のガシャーン率が低下します                                 チイッ!

 後は、先ほど見つけたお札を忘れないように用意しておく。
 さて他には何か用意しておくことはあるだろうか?

地底への出発準備。他にすること。無ければ無し。
↓2

「はぐれたら? そうね、とにかく奥に進めば町があるから、そこで合流ね」

 君は、霊夢と昼食をとりながら打ち合わせをした。
 その中で、地底世界の大まかな地理と、とりあえずの方針を確認した。

「そういえば、あなたとお昼を一緒に食べるのは珍しい気がするわ」

 ……。
 霊夢の言葉に、君もそう言えばそうだとうなずいた。

 他愛のない会話を交わしながら、昼食を済ませた。

午後
何をしよう?/何か起きた?/誰か来た?

↓2

襲来、緑の巫女さん

「お邪魔しまーす」

 昼食の後、片付けや雑務を済ませた君と霊夢がお茶を飲んでいると、外から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「早苗ね。宴会以外の時に顔を出すなんて、珍しいわ」

 またぞろ異変でも起きるんじゃねいでしょうね、と縁起でもないことを言う霊夢。
 それでもお茶の用意をするあたり、歓迎していないわけでもないらしい。

「あ、いらっしゃったんですね。よかった」

 君が迎えに出ると、早苗はホッとしたような様子で笑みを浮かべた。
 とりあえず立ち話をするのも何なので、君は早苗を居間に案内することにした。

「お久しぶりです。霊夢さん」
「そういえばそうね。久しぶり、元気そうね」
「おかげさまで。これ、お土産です。上手く焼けてると思いますけど」

 そう言って早苗が差し出した包みには、狐色をした小さなクッキーが入っていた。
 手作りらしいが、可愛らしく形がとられていて、いかにも女の子が作った物だという衣装を受けた。

「この前、ご飯を作るのを手伝ってもらったお返しで持ってきたんです。それと……」

 早苗はそこで一度言葉を区切る、何か他の用事もあるのだろうか?


直下コンマ/早苗さんの用事
1-4:本当にお菓子を届けに来ただけ
5-7:慧音からお酒を探していることを聞いて
8-9:慧音から地底に行くらしいことを聞いて
0:特殊

0/なん、だと

「実は、霊夢さんにお話があって……」
「私に? あっちじゃなくて?」

 予想外だったのか、霊夢は珍しく驚いた表情を浮かべて早苗に問い返した。

「はい。それで、できれば、その、少し二人だけで話したいなって」
「うーん、私は構わないけど……」

 底で一度会話が途切れ、二対の瞳が君の方を向く。
 もちろん断るという法もなく、君は二人の巫女さんを残して縁側の方へと退避することになった。

 持ち出したクッキーをかじり、お茶をすする。

 背後では、障子越しに霊夢と早苗が何かを話しているようだが、盗み聞きの趣味はない。
 君は、二人の話が終わるまでのんびりと空を眺めていた。


直下コンマ判定/交友判定/霊夢/博麗の巫女-2 2回目+1 早苗さん効果+2
7以上で親愛を獲得。失敗でも次回さらに+1を獲得。

さらにその下/交友判定/早苗/2回目+1 クリティカル効果+2 
7以上で親愛を獲得。失敗でも次回さらに+1を獲得。

○霊夢:次回+2
○早苗:親愛/親愛を獲得


「おまたせしました。もういいですよ」

 お茶が底をついたころ、障子の向こうからお呼びがかかり、君は再び居間に戻ってきた。
 戻ってみれば、霊夢の様子がどこかおかしい。何かを考えるような、そんな表情を浮かべている。
 早苗の方もいつもとは違う印象を受けるが、彼女の方はなにかを吹っ切ったような、そんな印象だ。

「それで、クッキーはどうでした? お口にあったなら嬉しいですけど」

 ポンと手の平を打ち感想を聞いてきた早苗に、君は、美味しかったと告げる。
 事実、甘さ控えめで食べやすく、紅茶のいい香りも食欲を刺激した。
 可愛らしい形だったのが、少しばかり食べるのをためらわせたが……。

「くすっ。それなら、今度作るときはシンプルな形にしますね」

 早苗は、嬉しそうに微笑むと、夕食の準備があるからと断りを入れて守矢神社に帰っていった。

「なによ?」

 それで客人を見送った後、やはり様子がおかしい霊夢に声をかけると、そんなぶっきらぼうな声が返ってきた。
 不機嫌と言うほどでも無いが、何かに悩むような、迷うような、そんな雰囲気をまとっている。

「「……」」

 君が声をかけるか迷ううちに、妙な沈黙がその場を支配していった。



「あーっ、もう、面倒くさい!」

 で、先に爆発したのは霊夢の方だった。うがーと両手を振り上げて、大きく伸びして深呼吸。

「夕飯の用意、しちゃいましょ。面倒なことは後回しよ後回し。ご飯食べて、明日は地底に行って、それからでいいわよ、もう」

 結局、何が何やら分からなかったものの、霊夢の勢いに圧されるまま君は夕食を作るため台所へと向かった。
 食事と入浴を済ませるころには、いつもの様子に戻っていたが、いったい早苗と何を話したのだろう?
 君は、首を傾げたものの、とりあえずは明日に備えて早めに休むことにした。

/霊夢は仲良くなるほど関係を深めるのに-が掛かる仕様。逆に仲悪くても公平だけど。
/早苗さんとのがーるずとーく、は書いたもののちょっと自分の中でも賛否あるんで保留。
/あとで出すかもしれない。


名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正
銘酒『八塩折』/永琳から貰った、何度も醸した強い酒
銘酒『蓬莱の酒』/永琳から貰った月の酒
アミュレット/戦闘時コンマ+1。使い捨て。後出し可能。


スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親密)/家主(親密)次回+2
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親愛/親愛
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1
○永琳  :知人/知人
○鈴仙  :無関心/無関心

●霖之助 :知人/知人


11日目・終了


/と、言った所で今日はお開きです。力尽きたとも言ふ。次こそ地底。
/ガールズトークは、なんて言うかこう、保留なんだ。
/参加いただき、ありがとうございました。

20時くらいから予定

/さいかーい

12日目・朝/博麗神社

「忘れ物は無いわよね?」

 霊夢と二人、鳥居の下に立った君は、その問いかけをうなずいて肯定する。
 いよいよ、地底に突入だ。
 もっとも、用件は酒の宅配なので微妙に締まらない。

「順調に行けば、昼ごろには旧都……鬼の住処に着くはずよ」

 それじゃあ出発しましょ、と石段から飛び立った霊夢に少し遅れて、君もまた空を舞う。
 既に夜も明けているからか、木っ端妖怪の姿は見えない。
 地上を飛ぶ分には、危険はなさそうだ。


 @少女+1飛行中......



 博麗神社を出発してしばらく飛んでいると、徐々に道らしい道が無くなり、木立ちの奥に大きな穴が姿を現した。
 霊夢によると、あの穴が地底への入り口であるそうで、それを示すように有象無象の雑魚の姿がちらほらと確認できる。
 だが君が所持している腕輪の力と、霊夢が同行していることで恐れをなして、襲ってくるような相手は少なかった。

 そして数少ない襲撃者も、霊夢の放つ弾幕によって十把一絡げに吹き飛ばされていく。
 君は、ごくごく稀に出る撃ち漏らしを掃除しながら、薄暗い地下洞窟を飛んでいた。

 その時、君はいままでの妖怪よりも少しばかり強い気配を感じる。
 どうやらお客さんのようだ。

 もっとも、客は君たちの方なので、出迎えといったほうが正しいのかもしれないが。


直下:エンカウント判定/腕輪+1 げえっ、霊夢!+1
1-3:名も無き妖怪が現れ……七色の光の中に消えていった。
4-7:妬ましいわ……と、どこからか声が聞こえた。
8-9:大きく膨らんだスカートが特徴の、金髪の少女が声をかけてきた。
0:適度にいいことが起きる

0:不意に幸運が舞い降りた

何が起きた?(フリーイベント)

↓1-3 コンマの最も大きいもの。最大値は00。

妬まれること無くパルスィと会う

>>792

「あら……博麗の巫女?」

 地下空洞を飛ぶ君たちの前に姿を現したのは、翡翠色の瞳をした金髪の少女だった。

「いつぞやの橋姫ね。今度は何が妬ましいのかしら?」

 緩やかな軌道を描いて君の前に回った霊夢は、御幣の先を少女へと向けた。
 一方の少女は、並んで飛ぶ君と霊夢を見てわずかに目を細めるような仕草をする。

「あら? まるで私が四六時中何かを妬んでいるような口ぶりね。ほら、通りなさいな」
「間違っちゃいないでしょうに。通してくれるなら、どっちでもいいけどね」

 どうやら戦いにはならないようで、君と霊夢は少女の隣をすり抜けて奥へと向かう。

「ところで巫女さん?」

 不意に、後ろから霊夢を呼ぶ声がした。

「なによ、今になって何かが妬ましくなったの? 八つ当たりならよそでどうぞ」

 面倒くさそうな霊夢の言葉に、少女はクスリと挑戦的な笑みを浮かべ口を開いた。

「本当に嫉妬しているのは、一体どこの誰なのかしらね?」


直下コンマ:??+1
1-4:「誰でもいいわよ。そんなの」
5-7:「……知らないわよ」
8-9:「……ッ!」
0 :「……」

3:何もなし

「誰でもいいわよ。そんなの」
「あらそう? いいけどね、別に。私には関係ないことだもの」

 少女は、霊夢の言葉に拍子抜けしたような、あるいはつまらない物を見たような表情を浮かべた。

「先を急ぎましょ」

 二人のやりとりの意味をつかみきれずに首を傾げていた君は、霊夢に促されてその後に続く。

「珍しいものを見せてくれてありがとう、人間さん。私は水橋パルスィ。縁があったらまた会いましょう」

 去り際、少女の声が背後から、今度は君に向けて投げかけられた。
 君は、名乗られたからには、と自分の名前を投げ返すが聞こえたかどうかは分からない。
 もう一度会う機会があるのかも、また同じ。

「ちょっと、遅れてるわよ!」

 君は、返事をするために落とした速度を上げて先を行く霊夢の背中を追いかけた。

○パルスィ:知人/知人を獲得 さらに次回+1


 ……。


 パルスィと別れた後は君と霊夢を遮る者も現れず、行程は順調に消化されていった。
 そしてついに、君たちは地底世界への入り口へとたどり着く。
 上空から見た風景は、まさしく旧都の名前に相応しい町並みだ。

「ようやく着いたわね。って言っても今度は人探し、じゃなくて鬼探しかぁ」

 すこしばかり憮然とした、どこか面倒くさそうな様子で、霊夢は眼下の街を見下ろしながら言う。
 たしかに、この広い街から依頼人を探し出すのは手間がかかりそうだ。

「小さい方の鬼と比べれば探すのは楽なんだけどね、どこで飲んでるんだか……」

 柔らかな風をはらみながら着地した君と霊夢は、前方に広がる町並みへと足を進める。
 このまま探し歩いてもいいのだが、二手に分かれる手もある。
 鬼の街、妖怪の街であるので、もちろん安全とは言い切れないのだが……。

君は依頼人を、

A:このまま霊夢と二人で探すことにした
B:二手に分かれて探すことを提案した
↓2

A:一緒に行動する

 わざわざ危険を冒す必要も無い。君は、霊夢と一緒に旧都を回ることにした。
 パッと見た街は、時代がかってはいたが妖怪の街と言う割りにオドロオドロしい印象はない。
 むしろ騒々しいまでの喧騒に満たされた市街は、活気があるとさえ言える。

「人探しをするには不向きよね。ごちゃごちゃしてて」

 とは、霊夢の感想。「夢想封印したらだめかしら」なんて呟きは、聞かなかったことにする。
 とまれ目的の依頼人を探さなくてはならない。
 君は、霊夢のアドバイスにしたがって目に付いた飲み屋の中を片っ端からのぞいて回ることにした。

「とりあえず飲み屋、それから景色のいい場所、最後に自宅ね」

 あんな依頼を張り出すだけあって、件の星熊氏は相当な飲兵衛らしい。
 おおっと。
 飲み屋の看板を探しながら歩いていた君は、人ごみに流されそうになった。

「もう、何してるのよ」

 そんな君の腕を、霊夢の手がぐいと引き寄せる。
 自然、手を繋ぐような、腕を組むような形で、大通りを抜けるまでを歩くことになった。

やがて人通りが少なくなると、霊夢は
直下コンマ:??+1
5以上で……

3

 やがて人通りが少なくなると、霊夢は繋いでいた手をパッと離して悪戯っぽく笑う。

「はい、おしまい。迷子になるような歳でもないんだから、気をつけなさい」

 君は、後ろ頭に手を回して照れくささをごまかすと、再び霊夢と並んで歩き出す。
 やがて、酒の一字が掲げられた豪華な楼閣が見え始めた。

「いかにもな建物だけど、どうかしらね?」

 中からは酒の入った客の声が聞こえてくるが。
 チラりと覗いた店内では、銚子どころかタルが転がり、酒の入った大杯を手に妖怪たちが酒宴を楽しんでいる。
 さすがの酒量に、君はあらためて妖怪と人間の違いを実感した。

直下コンマ:
5以上で勇儀発見

2:いなかった

『あー、星熊の姐さんなら飲みなおすって言って出てったよ』

 聞き込みをしてみると、酒を飲んでいた鬼の一人からそんな答えが返ってきた。
 どうやら一足遅かったらしい。

「こういうのって、妙にイライラするわよね」

 霊夢の心境はさておき、君たちは飲みなおすといって出て行った星熊氏を追う。
 幾つか候補はあったが、眺めの良い高台が怪しいと言う霊夢の言にしたがってそこを目指すことにした。
 その時、不意にちゃぽんと水音がして振り向くと、いつの間にか霊夢の腰に小さめの瓢が釣り下がっていた。

「これ? 聞き込みしてたらお店の人がくれたのよ。日ごろの行いかしら?」

 そうこうしている内に、目的の場所が見え始めた。

さて、依頼人は……
直下コンマ:二回目+1
5以上で発見

8:いた

 遠目に見える高台の上、白い花を咲かせた木の下で、酒盃を手にした人影が見えた。その額には、遠くからも見える一本の角。
 近づいてみると、人影の方も君たちに気付いて杯を一つあおってみせる。

「ようやく見つけたわよ。勇儀」
「やあ、博麗の、と……そっちの男は初対面だね。私は勇儀、星熊勇儀、見ての通りの鬼さ」

 ニヤリと不敵な笑みを浮かべる勇儀に、君は自分の名前を名乗ると酒の配達に参りましたと用件を告げる。
 勇儀は、しばらく何のことかと頭を悩ませていたが、君が依頼書を取り出して見せるとポンと手を打って見せた。

「あー、思い出した。この前、萃香のヤツと飲んだ時にそんなのを書いた気がする」

 やはり酔った勢いで書いた物だったらしい。本人も今の今まで忘れていたのだから、酷い話だ。

「書いた私が言うのもなんだけど、そんな怪しげな物を引き受けて地底くんだりまでよく来たもんだ」

 あっはっはっは! と豪快に笑う勇儀に同意するように、君の隣では霊夢がコクコクとうなずいている。
 しかし、覚えていなかったくらいなのだから、この依頼は無効なのだろうか?

「馬鹿言っちゃいけない。こちとら鬼なんだ、一度口に出した、もとい紙に書いたことを違えようなんて思わないさ」

 その言葉を聞いて、君は慧音から聞いた鬼が虚言を嫌うと言う事柄を思い出した。
 そうするとこちらもその意気に答えなければならないだろう。

 持っている酒は二つ。
 数量は指定されていないので、渡すのは片方でも構わないだろう。
 もちろん、両方渡しても構わないが……。

君は
A:八塩折を渡すことにした
B:蓬莱の酒を渡すことにした
C:両方の酒を渡すことにした

↓2

C両方渡す


 君は、永琳から貰った酒のビンを両方とも取り出すと、勇儀の前に置いた。
 勇儀は、目の前に置かれた酒瓶に目を輝かせると、懐から小ぶりな酒器を取り出す。

「どれどれ、まずは一口。味見といこうか」

 なるほど、依頼の条件は美味しいお酒。依頼人の口に合うかが最後の試練だ。

「良い味だね。それに、どこか懐かしい」

 口にした八塩折を勇儀は随分と気に入ったようで、二杯、三杯と杯と重ねる。
 八塩折は琥珀色をした液体で、繰り返し醸した穀物の強い香気と濃醇な風味がするようだ。

「さて、このまま飲んでしまいたいけど、次はコイツだね」

 ポンと音を立てて蓬莱の酒の封を開けると、果実の甘い香りが周囲に満ち溢れた。

「桃の香りね。良い匂い」

 隣にいた霊夢も、漂いだした香りに陶然とした表情を浮かべている。
 勇儀は、瓶から杯へ、その甘い香りの液体を移して一口。

「少しばかり甘口だけど、普段はそう言うのを飲まない分だけ珍しい感じだ」

 勇儀はそう言うと桃の酒をもう一口。
 そこで来歴を聞かれたので永遠亭の薬師に貰ったと答えると、勇儀は納得したようにうなずく。

「いいね。合格だ。二つとも、文句なしの美味い酒だよ」

 うんうん、と頷いた勇儀は、スッと顔を上げて君を正面から見つめる。
 そして、「さあて」と不適に笑った。

「それじゃあ、働きには褒美を出さないといけないね」

 勇儀は、そう言うと君と霊夢を自分のねぐらへと招きいれた。
 酒器が転がる広間の奥に、いかにも重厚そうな大扉。錠前などついていないが、まともな手段では開きそうにない。

「よい、っしょっと」

 しかし勇儀は、あろうことか片手で持ってその扉を押し開けてしまう。
 招かれて中を覗けば、そこには金銀をはじめとした財宝が無数に積まれていた。

「鬼の財宝、御覧あれってね! さあ、どれでも二つ持って行くといい!」


君は何を選んだ?
↓1-2

水晶の簪

>>812-813

 君は、奥まった場所に置かれていた絹だろう布に包まれた物を取り上げて中を改めた。
 すると、どうやら水晶細工の付いた簪で、なかなかどうして趣味がいい。

「お目が高い、とでも言ってあげようか?」

 ひとつ目をそれに決めて勇儀に確認すると、そう言って茶化された。
 どうやら良いものだったらしい。

(売るんならともかく、誰かに贈るなら気をつけなよ?)

 ついでに、耳元で小さく忠告めいたことを告げられた。
 男性から女性へ簪をプレゼントするというのは、『そういった』意味がある。
 もしも贈る相手がいるのなら、できる限り仲良くなってからがいいだろう。

「それで、もう一つは何にする?」

 勇儀に促されてあたりを見回すが、ピンと来るものはない。
 そう言えば、鬼といえばあれだろう、アレ。
 君は、ふと鎌首をもたげた好奇心に突き動かされ、口を開こうとする。

 鬼のパンt

「破ッ!!」

 ズドン! そんな音すら立てて、君の足の甲に霊夢のかかとが突き刺さった。
 君が、ピョンピョン飛びながらなんでさと問いたげに視線を向けると……。

「邪気を感じたわ」

 霊夢はそう言ってぷいと視線をそらしてしまった。
 勇儀と言えば、君たちのやり取りを見てゲラゲラと笑っている。

 君は、とりあえず手近にあった棒のような物を杖にしてバランスを取ることに成功する。
 すると、どうやらそれが棒ではなく鞘に納まった刀であることに気付く。
 鞘周りの細工も美麗で、日本人の男の子として日本刀への憧れもあり、君は、これでいいやとばかりに二つ目に指定した。

 もっとも、君には剣の心得なんてないので、このまま振り回せば自分を斬るか刀が折れるかしそうである。
 佩いているだけでも格好は付きそうだが。

「あっはっは! いいとも、持って行きな! しかし面白いね、あんた達は」

 上機嫌に笑う勇儀に連れられて宝物庫を出ると、背後で巨大な扉が閉まる音がした。
 オートロックというヤツだろうか?


水晶の簪/飾り気は少ないが趣味のいい簪。贈り物に
宝刀/細工のされた日本刀。何か秘められた物が有るかもしれない

以上を入手しました。

「さてと、これで仕事の話は済んだわけだが」
「なに、まだ何かあるの?」

 宝物庫から出て荷物をまとめた後、勇儀は出発しようとする君たちを呼び止めるように言った。
 霊夢は、あからさまに面倒くさそうな表情を浮かべるが、対する鬼は気にする風でもない。

「なに、酒も飲んだし、随分と笑わせて貰った、だけどね鬼の身としては後一味足りないのさ」

 勇儀の言葉に何かを察したのか、あからさまに面倒くさそうな表情だった霊夢が、心底面倒くさそうな表情になった。
 君が首を傾げていると、犬歯を見せて笑った勇儀が大音声を発する。

「酒と喧嘩は都の華ってやつさ!」
「嫌よ。面倒くさい」

 勇儀の宣戦布告を即断で断る霊夢。
 だが、断られた勇儀は、チッチッと指を振って不適な様子。

「違う違う、そうじゃない。博麗のと闘るのも楽しそうだけどね……」
「ちょっと、まさか」

 慌てたような様子の霊夢に、君もようやく合点がいった。
 つまり、今この場で宣戦布告をされたのは……。

「そう、そうの通り! どうだい大将、ここは一つ、鬼を相手に大太刀回りってのは?」

 スペルカードルールによる決闘。
 賭ける物は何もなし、単純にどっちが強いかを決める意地の張り合い。
 傍らの霊夢は、受けることはないわよと君に言う。
 たしかに受ける理由は何もない。
 断ったとしても、人でしかない君の身を考えればむしろ当然、失う物もないだろう。
 ただ、すこしばかりの悔しさが残るだけで。


君は
A:勇儀との決闘を受けて立つ
B:断る

↓2

A:受ける

 ニヤリ。
 鬼の口角が、大きく、その鋭い歯の付け根があらわになるほど引き上げられる。
 一方、霊夢はどこか呆れたような表情で君を眺めていた。

「はぁ、ほんっと、なんて言ったらいいのかしら?」
「あっはっはっは! 何でもいいじゃないか!! なあ、男の子!」

 勇儀からバシンバシンと背中を叩かれ、君はゲフゲフとむせる。

「それじゃあ、勝負の方法を決めようか。まず、あんたを撃ち落せば私の勝ち」

 分かりきった確認に君が頷くと、勇儀は大きな朱塗りの盃を取り出して、腰に下げた瓢からなみなみと酒をそそいだ。

「それで、だ。私を撃ち落すか、もしくはこの酒を一滴でも溢せば、あんたの勝ちだ」

 それは明確なハンデ。
 だが、一方でそれだけの純粋な力量差があることを、君の能力が告げていた。

「まったく」

 背後から聞こえる霊夢の声。
 振り返って顔を見れば、やはり額に手を置いて呆れたような表情を浮かべている。

「やるって決めたんなら、勝って来なさい」

 霊夢は、そう言って君の背中をトンと一押し。
 それを合図に、君は先に空へ舞った勇儀を追いかけ飛翔する。

     ケンカ
 そして戦いが、始まった。


続く!

/ということで今日はお開きです。次回は姐さん戦から。
/ハンデ戦なので、ちょっと特殊なルールです。

今週末予定。
janeが死んだorz

20時くらいからー

/遅れたけど再開

>戦闘コンマの解説
A:↓1/我の戦闘値
B:↓2/彼の戦闘値
※0は10として扱う。00はSクリティカルではない。

A-B±スキルによる修正値=戦闘結果
○戦闘結果の計が±10に達した時、決着となる。


>スペルカードルール
戦闘ルールは、直接戦闘とスペルカードルールが存在する。通常は、後者の比率が高い。
○スペルカードルールで戦闘するとき、スキルによる修正は最大で±3までとなる。
○スペルカードルールで戦闘するとき、5ラウンド目終了時点で有利なほうが勝利となる。もちろん最終結果が10に達しても決着する。
○スペルカードルールで敗北しても、通常は生死判定を行わない。(弾幕ごっこの勝敗に生死を賭けることを否定するものではない)
○キャラクターは、「スペルカード」を所持する。これは1戦闘に1種類1回、ゾロ目が出た時に特殊な効果を発揮する。
○キャラクターは、有利時と不利時に発動する「スペルカード」を1枚ずつ所持しているものとする。
○戦況0の時にゾロ目が発生した場合、奇数のゾロである場合は不利効果が、偶数のゾロである場合は有利効果が発生する。
○「スペルカード」が同時に使用されたとき、その効果は相殺され無効となる。

>勇儀戦特別ルール
○戦況値が1ターンに6点以上、君にとって有利に動いた時、『酒をこぼした』とみなす。

※キャラクターの持つ『~程度の能力』の効果は、予告無く変更されることがあります。

君  能力強度5
勇儀 能力強度9

強度差-4

ターン1『戦況0』

 君と勇儀は、旧都の上空、流れ弾の心配のない程度の高度で相対する。

「準備はいいかい?」

 枷のはまった腕を回して肩をほぐしていた勇儀が言う。
 片手には朱塗りの酒杯。これに満たされた酒がこぼれても、君の勝利になる。
 あからさまなハンデだが、それを狙うことを躊躇させない程度に、君は彼我の実力差を実感していた。

「さあ、いくよ!」

 その言葉と共に放たれる光の弾丸。

 戦闘開始だ。


スキル修正
無し
合計修正値
-3(-4)


↓1 君の戦闘値
↓2 勇儀の戦闘値/怪力乱神を持つ程度の能力:自分のコンマ値を任意で+1できる(この効果でSC発動は出来ない)

3-10-3=-10

『戦況-10』
一 撃 必 殺

 ですが、アミュレットがあります。
 使用して-9で踏みとどまりますか?

1:使う
2:使わない

↓2

つかわない


 その一撃は、あまりにも激烈であった。
 君も、相手との実力差は分かっていた。
 分かっていたつもりだったのだ。

 蛇のようにのたうつ弾幕の線を回避しながら接近。

 そんな君の目論見を、勇儀の攻撃はあざ笑うように蹂躙していった。
 ポケットに仕込んだアミュレット。
 いや、まだ早いか?

 そんな驕り。

「駄目だね。そいつはいけないよ。本気の喧嘩で出し惜しみなんて」

 勇儀は、君の心を見透かしたようにそう言って……。

「だから、こっちは全力だ」

 輝きが、君の体と意識を吹き飛ばす。


 君の大敗だった。


直下コンマ:交友判定(勇儀)/出し惜しみ-1 お酒の宅配+1
成功で○勇儀:友人/友人を獲得。失敗で知人。


さらにその下コンマ/君の状況/親密+1
1-2:硬い感触で目が覚めた…
3-4:座布団を枕にされていたようだ
5-7:しかれた布団の上で目が覚めた
8-9:目を覚ますと霊夢の顔が
0:あれ…?

○勇儀:知人/知人を獲得


「あ、起きた」

 君が目を覚ますと、目の前には霊夢の顔があった。
 ぼんやりとしていた頭がすっきりして、先の敗北を鮮明に思い出す。

「勢いよく飛び出していったわりに、さくっと負けたわよね」

 じーっとこちらの顔を眺めながら言う霊夢に、君は返す言葉もなかった。
 なんと言うか、すごく格好悪い。
 勇儀は? と聞くと、君を寝かせた後に飲みなおしているらしい。

「体は、大丈夫そうね。まっすぐ飛べるかしら?」

 言われるままに飛んでみると、少しだけふらついてしまう。
 そんな様子を見ていた霊夢は、仕方ないわねと呟くとスッと右手を差し出してくる。

「手を繋いで上げるから、さっさと帰りましょ。夕ご飯の準備もあるんだから」

 君は、差し出された手を取ると、霊夢に先導されて旧都の空に舞った。

「おーい」

 徐々に遠ざかる地底の都から、大きな声が飛んでくる。
 振り返ってみると、屋根の上で酒杯をもった勇儀が手を振っていた。

「これに懲りずにまた来なよー」

 君が手を振り返すと、勇儀は満足したように頷いて酒盛りに戻る。
 こうして、妙な張り紙から始まった君の地底行きは幕を閉じるのだった。


直下コンマ:交友判定(霊夢)/博麗の巫女-2 再判定+2
7以上で親愛を獲得。失敗でも次回さらに+1。

○霊夢:居候(親愛)/家主(親愛)を獲得


 並んで空を飛びながら、君と霊夢は博麗神社を目指していた。
 お互いに無言。
 君は話題を探してみたが、先の気まずさもあって見つからない。

「……ねえ」

 先に口を開いたのは、霊夢の方だった。
 隣り合って飛んでいる事もあって、君の方ではなく前を向いての言葉。

「なんで、勇儀のやつと決闘なんて引き受けたの?」

 ごもっともな質問に、君は僅かばかり口ごもる。
 持ちかけられた時には色々と思い浮かんできたのだが、終わってみれば何故に受けたのか君自身も不思議だ。
 強いて言えば、君が男だったから……なのかもしれない。

「ふーん。面倒くさいのね、男の人って」

 そうかもしれない。
 君は、霊夢の言葉にうなずいて、色々と手間をかけたことに礼を言った。

「どういたしまして。お礼は美味しいご飯がいいわ」

 くすっ、と顔を見せないままで笑った霊夢に、君は仰せのままにと気取った風に返事をしてみせる。
 やがて手を繋いだまま、二人の影は洞窟を抜けて空の下に飛び出して行く。

 後ろから何かが聞こえたいもするが、気のせいだろう。きっと。                      ネタマシイ

夕方/博麗神社


「到着、っと」

 霊夢の声を合図にして、二人の足が神社の入り口の石畳に着地した。
 それから、繋いだままの手をどちらからともなく離して、お疲れ様と言葉を交わす。

「それじゃ、ご飯の用意はよろしくね。私はお風呂の準備をしておくから」

 先ほどの約束を果たすべく役割分担をして、君と霊夢は別の方向に歩き出す。
 ちなみに、入浴の準備は普段は君がやっている。外と違って燃料が重いので、意外と重労働だ。

「あ、そうだ。少し待ってくれる?」

 母屋に入ろうとしたところで霊夢の声に呼び止められ、君は何か用なのかなと首を傾げながら振り向いた。

「その内、早苗から山の神社で暮らさないかって聞かれると思うから、今から考えておきなさいね」

 え? と突然の言葉に戸惑う君を置いて、霊夢はスタスタと風呂のある方へと歩いていってしまった。

「ずっとここで暮らしてくれても、私は全然構わないけど」

 霊夢が去り際に残した言葉は、君の思考をさらに混乱させる。
 どうやら、居候の期限が近づいているようだ。
 それだけは理解したものの、その日の夕食の味はあまり覚えていなかった。


○数日内に早苗からお誘いが来るようです。


夜/客間


 思考がまとまらないままに食事と入浴を済ませた君は、客間に戻ってうんうんとうなっていた。
 このまま考えても答えは出そうにない。
 何か気分転換でもするか、それとも思い切って霊夢と話しでもしに行くべきだろうか?

君は……
A:霊夢と話をしにいく
B:気分転換に何かする
C:もう寝る!

↓2

皿を磨く

 君は、気分転換にでもなるかと九十九神の皿を磨き始めた。
 ついでに、意識があるらしい皿に向かって愚痴のような、相談のようなことを語りかける。

 これまでの出来事を思い出しながら、幻想郷での日々を振り返る。

 皿は何も答えてはくれない。

 ん?

直下コンマ
1:皿に次々と文字が浮かび上がる
2-4:気のせいだった
5-7:皿の文字が一言だけ変化した
8-9:皿の文字が変化を始める
0:おや?

 磨いていた皿の文字が、一文だけ変化した。

『自分で決めろ、ばか』

 君は、その文字を見てポリポリと頬を引っかくような仕草をすると、皿を元の場所に戻した。
 たしかに決めるのは他の誰でも無く君自身なのだ。
 居心地が良い今の環境を変えようとすることには勇気がいるが、なに鬼と喧嘩するのと比べればどうと言う事もない。

 君は、皿の人に一言礼を言うと布団に入って眠ることにした。

『爆発しろ』

 ちなみに、再び変化した皿の文字に気が付くのは翌朝のことである。


12日目・終了

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正
アミュレット/戦闘時コンマ+1。使い捨て。後出し可能。

水晶の簪/飾り気は少ないが趣味のいい簪。贈り物に
宝刀/細工のされた日本刀。何か秘められた物が有るかもしれない




スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親愛)/家主(親愛)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親愛/親愛
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1
○永琳  :知人/知人
○鈴仙  :無関心/無関心

○パルスィ:知人/知人 次回+1
○勇儀  :知人/知人

●霖之助 :知人/知人

/そんなところで、今日はここまで。
/ご参加いただき、ありがとうございました。

13日目・朝/博麗神社、の前に、コンマ判定


直下  霊夢
その下 早苗

5以上で……さらに高いほど……

9/……まあ、別にいいんだけど。
8/今度はケーキでも焼いていこうかな。

あらためて13日目・朝/博麗神社


 いつものように目が覚めて、いつものように霊夢と朝食を作り、いつものように一緒に食べた。
 昨日の件……早苗の誘いについて考えてみることにすると告げると、霊夢は小さく頷いてみせた。
 君がこのことでどんな選択をしても、今の関係が壊れてしまうことはきっとないだろう。

「……」

 食事中、ふと霊夢の視線が自分に向いていることに気付く。
 君がどうかしたと問えば、なんでもないと答えが返る。
 そんなやり取りを二度繰り返した後、霊夢は小さく息を吐いた。

 首を傾げる君に、やはり返事は「なんでもない」。
 霊夢も霊夢で色々と考えることがあるのだろうと、君はそれ以上を問うことを止めた。


 そうして食事の片づけを終えると、自由な時間が訪れる。
 今日は特に予定も無い。

 さて、何をしようか?


何処へ行こう?/何をしよう?/誰か来た?

↓2

早苗さんハイスピード


 昨日の今日、地底に行って来たばかりだからと、君は博麗神社で霊夢の手伝いなどしつつのんびりと過ごしていた。
 そうして鳥居のあたりで落ち葉をせっせと掃いていると、遠目に誰かが飛んでくる姿が見えた。

「おはようございまーす」

 長い髪をなびかせながら、君を見つけて元気に手を振っているのは早苗だった。
 振っていない方の手には、なにやら大きな包みを下げている。

「よいしょっと」

 そう言って鳥居の下に着地した早苗に、君はおはようと挨拶をした。

「はい。おはようございます」

 対する早苗も、あらためて挨拶をする。その顔には、はにかんだような表情が浮かんでいた。

「誰かと思えば……早いわね、いろんな意味で」
「霊夢さんも、おはようございます」
「おはよう。立ち話も何だし、奥へ行きましょ。お茶くらい出すわ」

 早苗の来訪に気付いて奥から出てきたらしい霊夢が、そう言って君たちを促した。

「それで、ここに来たってことは例の話よね?」

 お茶の用意を済ませ、早苗が手土産として持ってきたケーキを切り分けた後、そう話を切り出したのは霊夢だった。
 一見して普段と変わらない調子の霊夢だったが、その表情は心なしか緊張して見える。

「はい。その口ぶりですと、霊夢さんから話されたんですね」
「ええ。いつまでも居候で宙ぶらりんって言うのは、確かに問題があるから」

 もっともこんなに早く来るとは思わなかったけど、と霊夢は続ける。
 この件を霊夢が早苗から事前に聞いたのは、以前に巫女二人で話していた時らしい。
 昨晩に聞いたばかりの君に比べればマシだが、一昨日のことなので早いといえば早い。

「兎も角、私のほうからも正式にお伝えしますね」

 早苗は、そこで一度言葉を切ると、姿勢を正して君の顔をまっすぐに見つめ口を開く。

「博麗神社を出て、私と、私達と一緒に守矢神社で暮らしませんか?」

 その提案を君が受け取ったことを確認すると、今度は早苗ではなく霊夢が口を開く。

「この件で私が言うべきことは何もないわ。あなたが選んで決めなさい」

 平坦な、感情を表さないようにしているような言葉を言い切ると、霊夢は一つ息を吸う。

「だけど……ここに残ってくれると私は嬉しいわね。うん」

 もちろん、その時は居候じゃなくなるけど……と、片目を閉じ少しだけ視線をそらして、霊夢は言う。
 そして、同じく君が言葉を受け取ったことを確認すると、今度は大きく息を吸い込んだ。

「ああ、もう! なにこれ、恥ずかしい!」
「そうですよね! あ、ええと、すみません、私達からはそう言うことです」

 霊夢の叫びに、早苗が大きく同意する。
 異性を相手にして一緒に暮らさないかと提案することは、幻想郷も外の世界も関係無しに赤面もののようだ。
 それは提案をされる方の君も例外ではなく……。

 まあ、それは兎も角、と誰ともなくお茶に手をつけて、甘酸っぱい雰囲気はなし崩しに吹き飛ばされた。

 何も今すぐに答えを出す必要も無い。とは言え、無意味に引き伸ばすのもどうか。
 ……。

 【明後日(15日目)。】

 君は、霊夢と早苗への回答期限をその日までに決めることにした。


さて、せっかくだから二人と何か話そうか?

誰と、何を話す?
↓1-3 チョイス

早苗
2柱の神は何ていってるのか

二人に(霊夢にちょっと比重を重く)

文のマスゴミ的な取材何とかならないか

早苗

地底に行った話


>>868

『可愛い早苗のわがままだ、許すとしよう。悪い子ではないからな』
『んー。いいんじゃない? どう転ぶにしてもさ。ご飯、美味しいし』

「こんな感じでした。お二方とも、歓迎してくれると思います」

 どうやら、同居人(候補)からは受け入れてもらえそうだ。
 と、君が思った直後、早苗は唐突に赤面した。

『同居は博麗のに先んじられた感があったが、なるほど居候だったな』
『内側に引き込んでズルズルと……あとは添い寝でもすれば……』
『落ちるな』
『落ちらいでか』

「(こっちは言えない。絶対に言えない。恥ずかしすぎて)」

 ……何かあったのだろうか?


>>869

「あー」
「ああ」

 以前にも話したかもしれないが、天狗の新聞について聞いて見ると、巫女二人は揃ってうなずいた。

「やっぱり一回くらい徹底的に退治した方がいいのかしらね?」
「ですけど、それだと弾幕ごっこからの撮影コースですよね。倒したら倒したで変な記事に……」

 なにやら思うことがあるのか、巫女二人は天狗について口論を交わし始めた。
 やがて、結論が出たようで互いに頷きあう。

「「二人で行けば何とかなるかも?」」

 2Pプレイのようだ。

~妖怪の山~

『くちゅん』


>>870

「あ、それなら慧音さんから少しだけ聞いています」

 君が地底行きの話をすると、早苗はうんうんと頷いて先を促してくる。
 途中で橋姫とあったとか、旧都で勇儀を探して歩いたとか、お酒を気に入って色々貰った話をする。

「霊夢さんも一緒に行かれたんですね。私もご一緒したかったなあ」
「んー、一番最後が抜けてるんじゃない?」

 話が一段楽したあたりで霊夢がニコリと笑って、君が触れなかった出来事を掘り起こしてきた。
 具体的には一撃必殺の話。
 弾幕ごっこの練習でもした方がいいのだろうかと、君が考えたかどうかはまた別の話。

 そうして三人で話しているうちに、太陽は随分と上向いてきた。そろそろ昼食の準備をする時間だ。
 早苗もそれに気がついたのか、昼食の準備があるからと席を立つ。

「いまさらですけど、朝早くからすみませんでした。それと、その、答えが出るの待ってますから」

 帰り際にそう言い残して、早苗は来たときと同じように空を飛んで帰って行った。

「さ、早めに昼の用意を済ませちゃいましょ」

 君は霊夢に促され、台所へと向かった。



何処へ行こう?/何をしよう?/誰か来た?
↓2

↑+魔翌理沙

>>874
萃香と魔理沙

/と、安価を確定した所で、早いですけど今日はここまでです。
/湯冷めでもしたのか、ちょっと震えが来る。
/ご参加、ありがとうございました。

あ、最初のコンマは恋慕判定でした。
高いほど意識してます。

パーフェクトだ。サンカシャー。

「おーい」

 君と霊夢が昼食の準備をしていると、境内から聞いたような声が飛んできた。

「魔理沙ね」

 霊夢が呟くと同時に、声の主の白黒が無遠慮に台所まで押し入ってくる。
 これに怒るでもないあたり、住人も慣れたものだった。

「ナイスタイミング。いやー、我が家の米びつが空っぽになる異変が起きてさ」
「どうせ衝動買いでもして買い忘れたんでしょ」

 霊夢の予想が当たっていたのか外れていたのか、魔理沙はアッハッハと笑ってごまかす。
 どっちにしろ、昼食をたかりに来たのは間違いないらしい。

「あ、私の分もだから、二人前の追加よろしくね~」

 君は、傍らから聞こえた声にはいはいとおざなりに返事をして計りを手にとる。
 ……。
 ………。 あれ?

「ん~?」

 違和感を感じて振り向くと、そこには見覚えの無いちんまい女の子の姿。
 しかし側頭部から生えた大ぶりの角と、昨日知り合った誰かに似た気配が、その子の正体を雄弁に物語っている。

「萃香。あんたね……」
「神出鬼没が身上なのさ。鬼だけに」

 伊吹萃香と名乗った小鬼は、ケラケラ笑いながら完成していたおかずをつまんで腰の瓢から液体をあおる。
 君は、童女にしか見えない相手からただよう強い酒精の匂いに戸惑うが、幻想郷で鬼を相手に何をかいわんや。

 結局、なし崩しに四人での昼食になってしまう。
 さて、何か話そうか?


誰と、何を話す?/同席者:霊夢・魔理沙・萃香
↓1-3 チョイス

皆に何が食べたいか聞く

各々に好物を聞く

>>880

 君は、同席している少女達に何か食べたいものはあるかと聞いた。
 突然の来訪者のせいで、一品か二品は追加しなくてはならないからだ。

「うーん、私は腹持ちがいいと嬉しいんだぜ」
「塩辛いのー」

 考えるような仕草の後に口を開いた魔理沙に続いて、杯をかかげながら萃香が言う。
 酒のつまみを出すのも何なので、一品は粉物に決めた。
 それから、もう一品は何にしようかと傍らの霊夢に視線を向ける。

「私? ……そうね、前に作ってくれた卵焼きがいいかも」

 他に案もなかったため、君は霊夢のリクエストを受け付けることにした。

>>882

 それから調理に入る流れで、話の内容が各々の好物に及んだ。
 好きな食べ物を聞くと、萃香が即答でお酒! と手を上げたが、皆でスルーした。

「そう言えば、料理は美味しいけどあんたの好みは聞いたことがないな」

 魔理沙が、ふと思いついたようにして君に水を向ける。
 たしかに色々と料理をしているが、君は自分の舌に、と言うよりは他人に合わせた味付けをしているつもりだ。

「それじゃあ聞くけど、甘党と辛党だったらどっちなんだい? 酒の好みでもいいよー」

 何か興味を誘ったのか、萃香からはそんな質問が飛ぶ。
 そして気が付くと、三対の視線が君に向いていた。


直下コンマ:君の味の好み/高いほど甘党・低いほど辛党

7:甘党

 君は、少し考えると甘い料理の方が好みであると告げた。

「へー、そう言われるとそんな気もするな」
「魔理沙、行儀が悪いわよ。……いつものことだけど」

 魔理沙は、言いながら小皿から料理をつまんで口に放った。
 堂々としたつまみ食いに、霊夢からのツッコミが入る。

「ふーん。私は辛い方が好きだけどね」

 萃香はそう言いながら酒を飲み、適当に料理をつまむ。

「ま、お酒に合うならどっちでもいいかー」

 みもふたもないが、鬼にとって料理の基準はそれなのかもしれない。

 甘い辛いで思い出したが、以前にお菓子を作る約束をしていた気がする。
 口約束だったし、何時作ると言うものでもないので、気を急く類のものではないのだが。

 その後、完成した昼食を食べ終えると、魔理沙はお礼を言って買出しをすると人里に飛んでいった。
 萃香の方は、確保していたらしいツマミを抱えて縁側で酒盛りを続けている。
 霊夢によると、気分次第では数日居付いては勝手にいなくなるらしかった。


さて、午後は何をしようか?
何処へ行こう?/何をしよう?/誰か来た?
↓2

お菓子作り

 思い立ったが吉日とでも言おうか。君は、お菓子作りをすることに決めた。
 早苗が午前中にケーキを持ってきてくれて、また甘いものと言う気もするが……。
 そのあたりは別腹としておこう。

 さて、まずはメニューを決めなくては。
 それと材料の確認もだ。

何を作ろう?
↓2/同時にコンマ判定。5以上で神社に材料があった。/

大学芋/材料無かった

 そうだ、大学芋にしよう。
 君は、ポンと手を打って材料を探して見たが、どうにも肝心の芋が見つからなかった。
 時期的には、夏の終わりから秋の初めと言ったところで、それほど季節が外れたものではないのだが。

 とりあえず人里に行けば売っているかもしれない。
 もしも無ければ……芋の入手先に心当たりは無いので、君はその時はその時で何か考えることにした。

「お芋? ん、まあ、分かったわ。遅くならないようにね?」

 霊夢に芋を買ってくると告げて、君は人里へ飛んだ。


 まずは八百屋で探して見るべきだろうか。
 どこか他の場所に当たりをつけてもいいのだが、あまり時間をかけると夜になってしまう。


さて
A:普通に店を見て回る/同時に判定・5以上で発見/強運+1
B:その他
↓2

/あかん、口調が


「ようやく、ようやく秋が来たわ……収穫祭には少し早いけど」
「まさしく我が世の秋ね。紅葉もまだまだ先の話なんだけど」

 君が人里を訪れると、金髪の、姉妹だろうか、似た顔立ちと装いをした少女が二人、テンションを上げたり下げたりしていた。
 紅葉の髪飾りと、ブドウの付いた帽子から見るに、口ぶりの通り秋に思うことがあるのだろう。

「はっ!?」
「わ、どうしたの穣子?」
「秋、秋を求める人の気配がするわ」

 その時、何があったのか、帽子をかぶった方の少女がクワッ! と目を見開くと、周囲をキョロキョロと見回し始めた。
 さまよう視線が固定されたのは……君のいる方向だった。

「貴方ね! 間違いないわ、他の誰かを誤魔化せたとしても私には通用しないわよ!」

 あれよと言う間に君に指を突きつけた帽子の少女は、さあ白状なさいとばかりの表情を浮かべる。
 さりとて、君には心当たりがなく……。
 と、思考していると、不意にどこかで嗅いだような香りが鼻腔をくすぐった。

 そう、これは

「お芋ね!」

 その通り。
 何故か自慢げな帽子の少女の言うとおり、ほのかに香るのは焼き芋を二つに割った時の香りだった。

「ふふ、ふふふ……期待されて答えないようでは神として、そう豊穣の神として恥ずかしいわ! さあ、私の恵みを受け取るのよ!」

 なにやら分からないが、とにかく芋をくれるらしい。
 ピカリ、と小さく光った地面に目を向けると……。


直下コンマ:あらわれた芋の数は?
数字が大きいほどどっさり。

8/どっさり

「はっはっはー! これぞ豊穣の女神の力ぞー! われをあがめよー」

 ハイテンションで山と積まれた芋を前に笑う帽子の少女。
 一方、紅葉の髪飾りの少女は、芋を運んできたらしい農夫のおじさんに手を振っている。
 背負い籠に山盛りの芋は、いかにも収穫した手といった風情だった。

「今年は豊作だったから、遠慮しないで持って言っていいわよ」

 と、戸惑う君へのフォローをしてくれる髪飾りさん。
 ……。

 これで断る手もないので、神様らしい少女達に拍手を打っておくことにした。

「ありがとう。私は秋静葉。あっちは妹の穣子。山で神様をしているわ」

 お社を持たない神様らしい二柱は、収穫祭の打ち合わせで人里に来ていたらしい。
 君は、博麗神社に居候している旨を伝え、あらためて感謝を示す。

「ああ、天狗の新聞で見たわー。巫女の同居人の割には普通なのね」
「そうそう。新聞の件は話半分でも、もうちょっとぶっ飛んでいるものかと」

 ついぞ読む機会の無かった文の新聞には、果たして何が書いてあったのだろうか?
 君は、今さらながらに気になって仕方がなかった。

秋姉妹に何か話そうか?
↓2

「あ、それ、聞いちゃうのね?」
「いやー、話半分に読むなら割といい娯楽なのよねー。天狗の新聞って」

 君が、興味本位で新聞の内容を問うと、姉妹はどこか楽しそうな笑みを浮かべた。
 割といい娯楽、と言った同じ穣子の口から、焼き芋のとき便利だしと飛び出すあたり、扱いはお察しだが。

「全部覚えているわけないから、教えるのはたまたま印象に残った物だけどね」
「しかも私達の主観でね」

 静葉の言葉を穣子が補足する。

「それで、まずは見出しなんだけど……」

秋姉妹が覚えていた文の新聞の内容とは?
↓2

/安価待ち状態ですが、今日はここまでです。
/ご参加いただき、ありがとうございました。おやすみなさい。

○秋姉妹:知人/知人を取得
忘れていた○萃香:知人/知人も取得

新聞の内容は、取られてなければこのレスの直下。

「博麗神社の居候、二人の巫女との爛れた関係! だったかしら?」
「違うよお姉ちゃん。ハーレム宣言とかそんな感じで……」

 君はもんどりうって倒れこみそうになるのをこらえ、秋姉妹に何ですかそれはとツッコミを入れた。

「えー、でも綿密な取材を元に、って書いてあったわよ?」

 穣子はそう言うが、君が文から受けた取材は、謎の妖精の乱入と慧音の説教で流れてしまったはずだ。
 君は綿密な取材とはいったい……頭を抱えるが、秋姉妹は天狗だからねーと驚いた様子もない。

「それで、実際はどうなの? まったく根も葉もない話ではないんでしょうけど」
「完全な捏造はしないのよね。不思議なことに。話に尾鰭どころか触手とかくっついてることはままあるけど」

 同居のお誘い云々は、流石に初対面の相手に話す内容でもないため、君は考えてはいますと口を濁すことにした。

「煮え切らないわねー。もうちょっとバシッと言えばいいのに」
「もしくは古式ゆかしく平安風のお部屋訪問?」

 穣子の言葉に、「それが出来たら尊敬するわ」と静葉がケラケラと笑う。

「それで、結局どっちなのかしら? あ、もしかして両方? それはそれで応援するわよ?」

 私豊穣の神様だから、と穣子。
 子宝は管轄外だけどね、と静葉。


君は……
※15日目の選択時(3票先取)に1票追加されます

A:霊夢が気になる/博麗ポイント+1
B:早苗が気になる/守矢ポイント+1
C:答えられない

D:コンマ神に身をゆだねる(同時にコンマ判定)
1まだ決められない
2-5霊夢が気になる
6-9早苗が気になる
0二人とも気になる/え?

↓2

え? マジで? ( ゚д゚ )

 君は、秋姉妹とのやりとりに蒙が啓かれたような感覚を覚えた。
 色々とごまかしてはいたが、つまるところ君は霊夢も早苗も共に好いているらしい。
 そして二人もにくからず思ってくれている。
 だから答えを、どちらかを選ばなくてはならない。

 そう思っていたのだ。つい先ほどまでは。

――もしかして両方?

 いやいや待て待てと、君の中にある理性がブレーキをかける。
 それは流石に不誠実ではないか。
 だが、ここは幻想郷……外の常識にとらわれてはいけない、のかもしれない。

「ねえ、お姉ちゃん。何か考え込んでしまったわ」
「思うところがあったのかしら?」

 むむむ……とは言わないまでも苦悩する君を、神様(管轄外)が興味深そうに眺めている。
 そして、

00:Sクリティカル...その時不思議なことがおこった。もしくはボール七つで龍神様降臨。
↓1-3 この状況で起こりえる、あらゆる出来事を記述していい

「あいや待たれい! そんな美味しそうな話題、天神地祇が見逃しても、この私が見逃しませんよ」
「あら、天狗じゃない」
「まあ、天狗ね」

 突如として巻き起こる一陣の風。そして出現するはた迷惑新聞記者(ゴシップ)。
 のんきな秋姉妹とは別に、君は非常に面倒くさそうな顔をすると、追い払うような仕草で答えてやる。
 もちろん効果はない。

「で、実際どうなんです? 先ほどまでの反応を見るに、もういっそ両方とお付き合いしたいとか思ってそうですが」

 しかも無駄に鋭い。性質が悪い。
 しかし、いくらなんでも両方と言うのは不誠実だろうと、君の存念を述べるが、この場に集った女性陣は不思議顔。

「おなか一杯食べさせられる甲斐性があるなら、問題ないと思うわよ? 豊穣の神様的に」
「そりゃあ、二十も三十もはべらせてたら女の敵と弾劾もしますけど。一人二人なら甲斐性の見せ所ですね」
「くっついてくれると嬉しいわね。恋愛の秋とかで売り出せるかしら?」

 どうやら、少なくとも山の天狗と神様の中では、一夫多妻制度は現役であるらしい。
 厳密な意味で日本が一夫一妻になる以前に隔絶された幻想郷では、不思議ではないのかもしれない。

『そんなに難しく考えなくても、二人と一緒に居たいで済むと思うわよ』

 そして虚空から突如としてかけられる謎の声。
 君に心当たりがあるような、無いような声だった。

「なんにしても、望む結果が欲しいなら口説きに行かないといけないわね」
「あー、確かに成り行き任せで両方と……なんてのは、ちょっと微妙ですよね」

 天狗と姉神が、なにやら話し合いながらうんうんと頷きあっている。

「あっちは置いて、そろそろ人間は家に帰る時間じゃないかしら? ほら、お芋で何かつくるんでしょう?」

 穣子からそう言われて、君は当初の目的である大学芋のことを思い出した。
 空を仰ぐと、傾いた太陽によって赤く染まり始めている。
 君は、芋の入ったかごを担ぐと、穣子に礼を言って神社に帰る旨を告げる。

「はいはい。気をつけてね。……ま、外野は置いて、どうしたいかは貴方自身が決めなさいな」

 汝の為したいように為すがよいー、と笑う穣子と、いまだに何かを話し合っている文と静葉を背に、君は神社へと飛ぶのだった。


……それで、天の声って誰だったの?

A:あの人です(キャラ指定)
B:天の声は天の声
↓2

一方そのころ


「んふふー」
「教授? なんだか機嫌がいいな」

 画面の前で含み笑いをしていた赤毛の少女は、背後からかけられた声に椅子をクルリと回して振り向いた。

「新しい並行世界の誕生よ。はっぴーばーすでぃ!」

 画面の中には、黒髪の青年と紅白の巫女が寄り添う姿が映る。
 しかし、もう一つの画面では青白の巫女と、さらに他方では二人に手を取られ、あるいは一人でいる姿が映っている。

「本当は直接行ってデータを取りたいんだけど、帰って来れなくなりそうなのよねー」

 少女は、さすがに行方不明者になるつもりはないし、と呟いて再び画面に向き直る。
 すると、映像に乱れが生じ、幾つかのメーターが数値を激しく変動させた。
 しかし少女の手が残像すら残す速度で動くと、それもすぐに治まってしまう。

「幻想郷のファイヤーウォールは優秀だわ。こんな短時間の介入でも見逃してくれないなんて、素敵ね」

 クルンクルンと椅子を回しながら、赤毛の少女は笑う。

「魔法使いだけじゃない。巫女に神様、天狗に……本当、いつか行って見たいなあ」

 上機嫌な教授に、セーラー服の助手はため息を一つ。またはじまったと息を吐く。

「やってることは時空を超えたデバガメなんだぜ」



……。

………。

/ということで、今日はここまでです。
/旧作キャラは直接登場の難易度高いかも。口調も難しいし。

/なお、教授のせいでゆかりんと藍さまが忙しい模様。

13日目・夕方/博麗神社


 博麗神社に帰り着くと、君は芋を抱えて母屋の台所に向かった。
 穣子の力……が主原因かはさておいて、サツマイモはかなりの量を譲ってもらえた。
 これなら問題なく十分な量を作ることが出来そうだ。

 以前に約束した時に居たのは君と霊夢と魔理沙で、三人分……念のため少し多く作っても余裕がある。
 他の誰かのために作ってもいいだろう。幸い、大学芋なら冷めてしまっても十分に食べられる。

 君は、腕まくりをすると芋の山から一つを掴み取り、包丁を手にとった。


直下コンマx=大学芋の出来栄え/家事+2
直下コンマy=何人分作ったか/最低でも三人分は確定

9+2/とても美味しい大学芋
1/を必要な分だけ作った


 あまり大量に作っても仕方がないと考えた君は、とりあえず三人分だけ作ることにした。
 乱切りにしたさつま芋を、熱した油でカリッと揚げ蜜をまぶして、ゴマを一つまみ散らせば出来上がりだ。
 揚げたて、作り立てをつまんで見ると、表面のカリッとした食感と芋のほくほくした感覚が楽しい。

「はむ……うん、おいし」

 いつの間に来たのか、君の隣からひょいと手を差し出した霊夢がツマミ食いをしていく。

「今日の夕飯は芋尽くしね。余った分は、今度焼き芋でもしましょ?」

 まだまだかごの中に残っている芋を視線で指しながら、霊夢は蜂蜜の付いた指先をぺろりとなめる。

「大学芋は少し多く作ったようだけど……お菓子? ああ、そんな約束もしてたわね」

 忘れていたらしい霊夢に、お菓子と言うには文字通りに芋っぽいけどと君は笑う。

「それじゃあ、多いのは魔理沙の分ね。これから届けてくるなら夕飯は私が作るわよ?」

 外は暗くなり始めているが、それほど遅くはならないだろう。
 もちろん、妖怪に出会う可能性はそれなりにあるが。

どうしようか?
A:魔理沙の家へ行く
B:明日にする
C:その他

↓2

A:届けに行く

 後回しにしてもいいのだが、君はどうせならと、早めに届けてしまうことにした。
 到着は夕食時になりそうなので、そのあたりもちょうどいいだろう。

「ん。わかったわ、大丈夫だとは思うけど、気をつけて行ってらっしゃい」

 君は、皿に大学芋を取り分け、手さげカゴにいれて布をかぶせると、霊夢に見送られて魔法の森へ飛んだ。
 飛んでいる途中で日が沈み、月が顔を出して行く。

 何事もなく到着できれば万々歳だが……。


直下コンマ:遭遇判定/腕輪+1
1-4:名も無き雑魚妖怪と遭遇(敵の強さは6-コンマ)
5-6:「くんくん……」とどこかで聞いたような声がする
7-9:何事もなく到着した
0:何事もなく到着した……うん?

8+1/何事も無く到着した


 魔法の森の上空を飛んでいると、木立ちの合間に人工の灯かりが見え始めた。
 腕輪の効果か、毛玉などの弱い妖怪も寄り付いてこない。
 君は、速度を落とすと魔理沙の家の前に降り立ち、ドアに取り付けられたノッカーを動かした。

「はいはいっと、どちらさん? って、あんたか。どうした霊夢に愛想でもつかされたか?」

 縁起でもないことを言う白黒に、君はいらないなら持って帰るけどと手に提げたかごを示して見せる。

「冗談。くれるって言うなら遠慮なく貰うんだぜ。一応、中身を教えてもらってからだけど」

 君は、件の約束のことと中身は大学芋であることを告げた。
 約束について魔理沙はしばらく思い出すような仕草をしていたが、やがてああと納得したようにうなずいた。

「ほとんど口約束だったのになー。とりあえず、味見させてもらうな」

 君からカゴごと大学芋を受け取った魔理沙は、ふたを開けると芋を一つつまんで口の中に放る。

「うんうん。相変わらず美味しい。しかし、これだとお前さんの嫁になる相手は苦労するんじゃないか?」

 不精は出来そうにないからなと言って、魔理沙はケラケラと笑う。

「ま、何にしても、ありがたくいただかせてもらうんだぜ。今度は私が何か作って行くよ」

 魔理沙の言葉に期待しないで待ってると答えると、君は神社に戻るべく空を飛んだ。


直下コンマ:遭遇判定/腕輪+1
1-4:名も無き雑魚妖怪と遭遇(敵の強さは6-コンマ)
5:「あれー……?」とどこかで聞いたような声がする
6-9:何事もなく到着した
0:何事もなく到着した……うん?

1+1/名も無き妖怪と遭遇! 敵の強度4。


 神社への道を飛んでいた君は、魔法の森の出口付近で妖怪に遭遇した。

「Grrrrr......」

 獣じみた外見でよだれをたらし、低くうなる姿はとてもじゃないが理性があるようには見えない。
 その上厄介なことに、君は相手がそれなりに手ごわい予感があった。

 もちろん鬼に比べれば可愛いものだが……スペルカードの戦いでない点は注意するべきだろう。

 さて、と君は考える。
 戦うべきか、戦わざるべきか。


A:戦う(直接戦闘に入ります)
B:逃げる(同時にコンマ判定5以上で成功/修正+2。失敗時は5-コンマ分の戦況不利で戦闘)
C:その他
↓2

B:撤退/5+2:成功


 バカ正直に戦ってやる必要も無いだろう。
 君は、うなり声を上げる獣を見てそう考えると、撤退行動に移った。

 けん制の弾幕を放ち、加速をつける。

 一見して攻撃に移るかのような振る舞いに、獣の妖怪は本能的に身構え……。

『?!』

 君は、その至近距離をすり抜けるように飛び去った。
 後ろからは出し抜かれたと気付いたらしい獣の雄たけびと、追いかけてくるような気配を感じるが問題にはならない。
 ほどなく、速度差もあって君を見失ったようで獣の声は聞こえなくなった。

 手傷もなく、少々汗をかいた程度。
 こらなら霊夢を心配させる事もないだろう。

 そんなことを考えながら飛んでいる内に、君の視界には博麗神社の灯かりが映りはじめていた。



「おかえり。大丈夫だった?」

 手を洗ってから居間に入ると、霊夢が夕食の配膳をしながら君を出迎えてくれた。
 君はただいまと答えると、いつもの位置に座って霊夢を待つ。

「それじゃ、いただきましょう」

 お互いに手を合わせて、さつま芋尽くしの夕食へと向かう。
 そして食卓に乗った秋の味覚は、程なくして二人の胃袋に消えていくのだった。

夜間の行動
A:霊夢と話しに行く
B:早めに寝てしまう
C:その他
↓2

A:霊夢と話しに行く


 霊夢と話しでもしに行こうか。

 君はそう考えて、寝具の用意を済ませた客間を出て奥へと向かった。

「どうぞ」

 ふすまをノックしてしばらくすると、中から霊夢の声で許可が出る。
 部屋の風景は、数日前に訪れた時と変わらず、ただし今日はお札を書いてはいないようだった。

「立ってないで座ったら? お茶は手元にないから、出てくるのは白湯だけど」

 そう言いながら、文机の上に湯飲みを二つ用意してくれた。
 君は、霊夢の言葉に甘えて腰を下ろすと、湯飲みを取って一口すする。

「それで、何か聞きたいことでもあったの?」


何を話そうか?
↓2

秋姉妹に聞いた甲斐性云々の話を超遠回りに

>>948


 君は、今日の朝の出来事を例に出して、霊夢に早苗との仲を問いかけた。

「早苗と? うーん、そうね、悪くはないと思うわよ。今は」

 二人は初めて会った時に敵対関係だったようで、以降も何となく対立することが多かったらしい。
 とは言え、最近はそういった事もなく、君が来る前は疎遠と言わないまでも落ち着いた間柄になっていたらしい。

「あー、でも、あなたの件も対立って言えば対立なのかしら?」

 霊夢はそう言ったが、すぐに「ごめんなさい、今のはなし」と発言を撤回する。

「兎も角、私と早苗の関係については、あんまり気にしなくてもいいわ」

 君は、その言葉に分かったと頷いて答える。
 どうやら霊夢も早苗も、引越しの件については純粋に君がどちらで暮らしたいかで選んで欲しいようだ。

 それから、君はこまごまとした事を幾つか聞いてみることにした。
 かなり遠まわしだが、秋姉妹と文との会話で気になっていたことを知るために。


直下コンマ:霊夢の反応/幻想郷生まれ+1 教授の介入+1
1:独占欲は強い様子
2-4:いい気分はしない
5-7:有りといえば有り
8-9:特に問題はない
0:むしろ歓迎するレベル

さらにその下:霊夢が君の意図に気付くか/巫女-2 遠回し+1
1:気付かれた
2-4:怪しまれた
5以上:気付かれなかった


4:流石にあまりいい気分ではない
7:気付かれなかった


 当然かもしれないが、二人とも、という君の感情に霊夢はあまりいい気分はしなさそうだった。
 君は、霊夢に礼を言うと、そろそろ休むと断って席を立つ。

「そう。おやすみなさい」

 霊夢は色々と聞かれたことに対しては不思議に思ったようだが、特に君が追求されることは無かった。
 本気で二人を口説き落とすつもりならば、明日が勝負になるだろう。

 もしくは、成り行きに任せるか……。

 君は、少しばかりへたれた考えを振り払うと客間へと戻って眠りに付いたのだった。

 ……。


13日目・終了

名前:君(初代)
性別:男性
種族:人間
能力:「前に進む程度の能力」 強度5/戦況が連続して有利に運ぶ時に修正を得る。/次回進化+2

拠点:博麗神社(居候)

汎用スキル
家事2
工作1
強運1

事務1

所持金:3円10銭

所持品:
古ぼけた絵皿(九十九神)
退魔の腕輪/エンカウント判定に+1の修正
アミュレット/戦闘時コンマ+1。使い捨て。後出し可能。

水晶の簪/飾り気は少ないが趣味のいい簪。贈り物に
宝刀/細工のされた日本刀。何か秘められた物が有るかもしれない




スペルカード
○歩符『Going My Way』/現在効果を発揮している、または以降に発動した相手のスペルカードを無効にする。効果が発揮されるまで持続。
●駆符『東奔西走』/次のターン、自分のコンマにyコンマの半分を加算する。



人間関係
○霊夢  :居候(親愛)/家主(親愛)
○慧音  :友人/友人 次回+1
○阿求  :知人/知人
○魔理沙 :友人/友人
○ルーミア:知人/知人

○アリス :知人/知人
○早苗  :親愛/親愛
○妹紅  :知人/知人
○神奈子 :友人/友人
○妖夢  :知人/知人

○幽香  :知人/知人 次回+1
○文   :知人/知人 次回+1
○諏訪子 :友人/友人 次回+1
○永琳  :知人/知人
○鈴仙  :無関心/無関心

○パルスィ:知人/知人 次回+1
○勇儀  :知人/知人
○萃香  :知人/知人
○秋姉妹 :知人/知人

●霖之助 :知人/知人


/と言ったところで今日はお開きです。ご参加いただきありがとうございました。
/当初の目標だった1000が見えてきました。……驚くほどに遅筆ですね。4ヶ月とかorz
/それではオヤスミナサイ。

/会いに行って告白でもデートでも。それでもう一段階関係を進めれば……。
/15日目終了時まで何も無ければ、保留したことになります。後は成り行き任せ。
/ハーレムは、教授の介入のせいで可能性は出てきましたがリスクもあります。押し通すなら、真正面からですね。

/再開。参加して下さる方はいらっしゃるでしょうか?

14日目・早朝/博麗神社


 早朝。目が覚めていつもの天井を見上げる。
 君は、寝転がったまま腕組みをして、少しばかり想いを自覚した二人の顔を思い浮かべた。
 昨日は人里での一件が原因で妙な気分になったが、冷静になってみると変な方向に思考が行っていた気もする。

 天狗と神様、ついでに虚空から聞こえた何者かの意見はさておき、二人ともという選択はやはり誠実でないだろう。
 昨夜、霊夢との会話で頭が冷えた。
 と言うより居候先……いや新しい『家』を決めることがメインだったはずだ。
 霊夢にも早苗にも嫌われているとは思わないが、その親愛は家族とか友人へのそれであるかもしれない。
 それがどうしてか惚れたはれた、君は自意識過剰か恋愛脳かと頭を抱えたくなる。

 明日で一つの区切りにはなるが、君の幻想郷での暮らしは続くだろう。
 急いで関係を進める必要すらない。
 ……君自身は二人への好意を自覚しているので、それは少しヘタレた考えかもしれないけれど。

 気を取り直し、君は自分の心中を分析する。
 昨日、僅かと言えども『そういった』考えを抱いたのは確かだ。
 それは本当に自分の求めるものなのか、それとも妙な空気や若者特有の衝動に流されたゆえの気の迷いか。


それは……
A:気の迷いだ/以降、選択肢から外します
B:いや……/選択肢に残します

↓1- 3票先取/同一ID不可

B:いや……


 わずかでもそれを考えたことは確かだ。
 行動に移すかは兎も角として、心中にそういった感情があることを君は自覚した。

「おはよう。……どうかした?」

 布団を片付けて台所へ向かうと、先に起きていた霊夢と顔を合わせる。
 少しだけ気まずい気分になった君に、霊夢は敏く気付いたようで首を傾げている。
 君は手を振って誤魔化すと、調理台へと向かうのだった。


 朝食を終えると、霊夢は境内の掃除のため外へ出て行った。
 君は、食事の片づけを終えた後は特に予定もなく自由な時間になる。


朝/何をしようか?
↓2

 君は、何となく悶々とする気分を誤魔化しながら客間へと戻った。
 そうして九十九神の皿を手にとり、それを買った時の事を思い出す。

 ため息を一つ吐き、布を使って磨いてやる。

『うぜぇ』

 皿の文字がササッと変化する。皿の方も、君の愚痴など聞きたくないらしかった。

「何してるのよ、もう」

 そうして時間を潰していると、いつの間にかふすまのところで霊夢がジト目で立っていた。
 聞いて見ると、珍しく朝っぱらから部屋に篭っていたので不思議に思ったらしい。

「それで……」

直下コンマ:霊夢の反応
1-4:つめたいしせん
5-7:ため息を一つ
8-9:ちょこんと隣に座った
0:赤面した

5:肝心な部分は聞かれなかった模様

「はぁ」

 霊夢は、君の目を正面から見つめると小さくため息を吐いた。

「何を悩んでいるのかは分からないけど、話せることなら話しなさいよ?」

 それとも私はそんなに頼りないかしら、と問われ君は首を左右にブンブンと振る。

「そろそろお昼の用意をするから、よければ手伝ってちょうだい。気晴らしくらいにはなるでしょ」

 そう言うと、霊夢はふすまを閉めて台所の方へ行ってしまった。
 君は、先ほどの霊夢と同じように小さくため息を吐いて皿に目を落とす。

『ざまー』

 ……。
 今度、くさやか納豆でも盛り付けてやろうかと考えながら、君は皿を元の位置に戻すのだった。


昼/何をしよう?
↓2

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